JP2001166881A - ポインティング装置及びその方法 - Google Patents

ポインティング装置及びその方法

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JP2001166881A
JP2001166881A JP2000218969A JP2000218969A JP2001166881A JP 2001166881 A JP2001166881 A JP 2001166881A JP 2000218969 A JP2000218969 A JP 2000218969A JP 2000218969 A JP2000218969 A JP 2000218969A JP 2001166881 A JP2001166881 A JP 2001166881A
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Yukinobu Ishino
行宣 石野
Sumiyoshi Kasuya
純美 粕谷
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Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
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Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面に対し任意の操作位置からカーソル
表示操作やコマンド実行操作を可能とする非常に操作性
の自由度の高く、小型で軽量なポインティング装置及び
方法を提供する。 【解決手段】 表示画像上の被検出位置を複数の特徴点
を含んで撮像する撮像手段と、前記撮像手段へシャッタ
ー信号を送出する第1操作手段8と、前記第1操作手段
の操作によって得られた前記被検出位置においてコマン
ド実行信号を送出する第2操作手段14とを有するポイ
ンティング入力手段と、前記ポインティング入力手段1
00から送出された画像データの前記特徴点の座標位置
に基づいて、撮像面上の基準位置にて撮像された点での
前記表示画像上の被検出位置の座標位置を演算する画像
処理手段5とを備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ上の
ポインティング装置及びその方法に関するものであり、
特にコンピュータ出力された画像上のカーソル表示やコ
マンド実行を制御する装置及びその方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近コンピュータの表示画面に直接座標
入力したり、コンピュータ画面をプロジェクタによりス
クリーン上に投影しカーソル操作を行うことが頻繁に行
われている。特に投影された画像上をレーザーポインタ
等により指示位置を特定して、コンピュータ本体のコマ
ンド実行操作、編集、拡大縮小などを行うことのできる
ポインティングデバイスが注目されている。これらの従
来例として、例えば特開平2−306294号、特開平
3−176718号公報、特開平4−305687号公
報、特開平6ー308879号公報、特開平6−332
612号公報、特開平7−121293号公報、特開平
7−191797、特開平10−187340号公報、
特開平11−143629号公報などがあげられる。
【0003】代表的な従来例である特開平2−3062
94号公報は、プロジェクタにより投影されたスクリー
ン、スクリーン上の被検出位置を指示するレーザーポイ
ンタ、スクリーン上に向けられレーザーポインタの輝点
を検出するための固定CCDカメラから構成されてい
る。このCCDカメラにより所定時間毎にスクリーン上
のレーザー輝点を検出し、スクリーン上の輝点の位置を
検出しようとするものである。
【0004】また、特開平6ー308879号公報はス
クリーンの近傍に複数の発光素子を配置し、指示器には
複数の発光素子からの光を受光する受光素子が設けら
れ、発光素子からの光強度や光の方向性を基に計算機に
より計算しスクリーン上の位置を特定できるようにした
装置で、操作者が任意の位置で操作してもスクリーン上
の指示位置を特定できる装置である。
【0005】さらに、最近プレゼンテーション用のワイ
ヤレス型レーザーポインタ付きマウスが用いられてい
る。この装置は、コンピュータ画面を操作するワイヤレ
スマウスにスクリーン上を指し示すレーザーポインタ機
能を一体化したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポインティング装置、例えば、特開平2−306294
号公報のように固定カメラにより位置検出するポインテ
ィング装置は、カメラとスクリーンとの間に操作者や人
が入ってしまい位置検出ができなくなってしまう問題や
スクリーン上に投影されている画像が高輝度画像となる
とレーザービームの輝点検出が困難になる問題が生じ
る。さらに、固定カメラを設置するスペースが必要とな
り、装置が大型化してしまい操作性の自由度が低く、汎
用性に欠けるという問題も生じる。
【0007】また、特開平6ー308879号公報のよ
うに、表示画面上に発光素子を設けて発光する光を指示
器に設けられた光電変換素子で受光する方法は、位置検
出するために表示画面に発光素子を設けなければならな
いため汎用性に欠けるという問題や、光強度の指向性と
その強度を検出して被検出位置を算出する方法は、その
ための受光素子構造の工夫が必要の上、スクリーン上の
被検出位置精度が高くないという問題が生じる。
【0008】さらに、ワイヤレス型レーザーポインタ付
きマウスは、コンピュータ画面を操作するマウス機能と
スクリーン上の指示する個所を指し示すレーザーポイン
タ機能とが単に結合したものであり、レーザーポインタ
機能は単に画像位置を指し示すだけで、マウス機能とは
何ら機能的には関係してない。従って、画面操作してい
る時には操作しずらくプレゼンテーションの進行が中断
されるという問題がある。
【0009】本発明の目的は、表示画面に対し任意位置
からカーソル表示操作やコマンド実行操作を可能とする
非常に操作性の自由度の高く、小型で軽量なポインティ
ング装置及び方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明の請求項1のポインティング装置は、
前記表示画像上の被検出位置を複数の特徴点を含んで撮
像する撮像手段と、前記撮像手段へシャッター信号を送
出する第1操作手段と、前記第1操作手段の操作によっ
て得られた前記被検出位置においてコマンド実行信号を
送出する第2操作手段とを有するポインティング入力手
段と、前記ポインティング入力手段から送出された画像
データの前記特徴点の座標位置に基づいて、撮像面上の
基準位置にて撮像された点での前記表示画像上の被検出
位置の座標位置を演算する画像処理手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0011】本発明の請求項2のポインティング装置
は、前記表示画像上の被検出位置を予め定められた撮像
面上の基準位置に合った状態で、複数の特徴点を含んで
撮像する撮像手段と、前記撮像手段へシャッター信号を
送出する第1操作手段と、前記第1操作手段の操作によ
って得られた前記被検出位置においてコマンド実行信号
を送出する第2操作手段とを有するポインティング入力
手段と、前記ポインティング入力手段から送出された画
像データの前記特徴点の座標位置に基づいて、表示画像
上の被検出位置の座標位置を演算する画像処理手段とを
備えたことを特徴とする。本発明の請求項3のポインテ
ィング装置は、請求項1または2記載に加え、前記画像
処理手段は、前記撮像手段により撮像された画像データ
に基づいて前記特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、前
記抽出手段により抽出された撮像面上の特徴点の座標位
置に基づいて、撮像面に対する表示画像平面の姿勢を演
算する姿勢演算手段と、前記姿勢演算手段により算出さ
れた姿勢パラメータと前記特徴点の座標位置とに基づい
て前記表示手段に表示された画像上の被検出位置の座標
を検出する座標演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項18のポインティング方法
は、 表示画像上の被検出位置を複数の特徴点を含んで
撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップへシャッタ
ー信号を送出する第1操作ステップと、前記第1操作ス
テップの結果得られた前記被検出位置においてコマンド
実行信号を送出する第2操作ステップとを含むポインテ
ィング入力ステップと、前記ポインティング入力ステッ
プから送出された画像データの前記特徴点の座標位置に
基づいて、撮像面上の基準位置にて撮像された点での前
記表示画像上の被検出位置の座標位置を演算する画像処
理ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項19のポインティング方法
は、複数の特徴点を含んで表示画像上の被検出位置を予
め定められた撮像面上の基準位置に合った状態で撮像す
る撮像ステップと、前記撮像ステップへシャッター信号
を送出する第1操作ステップと、前記第1操作ステップ
の操作によって得られた前記被検出位置においてコマン
ド実行信号を送出する第2操作ステップとを含むポイン
ティング入力ステップと、前記ポインティング入力ステ
ップから送出された画像データの前記特徴点の座標位置
に基づいて、表示画像上の被検出位置の座標位置を演算
する画像処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項20のポインティング方法
は、請求項18または19記載に加え、前記画像処理ス
テップは、前記ポインティング入力ステップから送出さ
れた画像データに基づいて前記特徴点を抽出する特徴点
抽出ステップと、前記抽出ステップにより抽出された撮
像面上の特徴点の座標位置に基づいて、撮像面に対する
表示画像平面の姿勢を演算する姿勢演算ステップと、前
記姿勢演算ステップにより算出された姿勢パラメータと
前記特徴点の座標位置とに基づいて表示された画像上の
被検出位置の座標を演算する座標演算ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態に係わるポイン
ティング装置の概念構成図である。100はポインティ
ング入力手段、110は座標検出対象となるスクリーン
平面、120はパーソナルコンピュータ(以下、PCと
呼ぶ)、130はプロジェクタである。また、111は
スクリーン平面上に投影されている表示画像である。ま
た、表示画像の4隅のQ1、Q2、Q3、Q4は、表示画像
111の形状を特徴付ける特徴点であり、これら特徴点
によって形成される形状は矩形平面である。ポインティ
ング入力手段100を用いてスクリーン平面110上の
被検出位置Psを検出しようとするものである。ポイン
ティング入力手段100はスクリーン110に対し任意
の位置から操作することが可能である。破線101はポ
インティング入力手段100に設けられている撮像手段
1の撮像面の中心から垂直に表示画像上の被検出位置ま
で延びている光軸である。
【0016】本実施の形態で被検出対象とする複数の特
徴点は、スクリーン平面(以下、所定平面と呼ぶ)に投
影された表示画像の4隅としたが、予め原画像として複
数の特徴点(あるいは幾何学的形状の代表点)を有する
基準画像を投影するようにしてもよく、スクリーン平面
上にあればよい。なお、複数の特徴点は互いに直交する
2組の平行群の交点であってもよい。
【0017】図2、図3は本発明の実施の形態に係わる
ポインティング装置の構成ブロック図、図4はポインテ
ィング入力手段100の概念構成斜視図である。本実施
の形態に係わるポインティング入力手段100の構成
は、画像処理手段5以外のポインティング装置の構成の
全てを備えている。
【0018】図2の構成ブロック図において、1は撮像
手段であり、撮像手段はレンズ光学系と撮像素子とから
構成されている。本実施の形態ではCCD撮像素子を有
するデジタルスチルカメラを用いたが、ビデオカメラで
もよい。また、撮像手段1には被写体である平面上の被
検出位置を特定するため予め基準位置が定められてい
る。本実施の形態では基準位置は撮像面の中心とし、画
像座標系(X−Y座標系)の原点Omとしてある。2は
撮像手段により撮像された画像データをデジタル画像デ
ータとするA/D変換手段である。3はA/D変換され
たデジタル画像データはCCD撮像面の各画素に対応し
たアドレス毎に一時的に記憶できるフレームメモリであ
る。
【0019】このフレームメモリは連続撮像が記憶でき
るように数十MB程度記憶できる容量を有している。4
は制御手段である。この制御手段4はROM(不図示)
を備えており、透視射影演算処理するプログラムや各種
制御プログラムなどが格納されている。
【0020】5は画像処理手段である。本実施例では図
7のパソコン側にて画像処理する構成としてある。画像
処理手段5は、撮像され取り込まれた画像データに基づ
いて、3次元空間内の平面上のいずれかに配置された矩
形形状を特徴付ける特徴点を抽出する特徴点抽出手段5
1と、抽出された特徴点の座標位置に基づいて被検出位
置演算処理を行う位置演算手段52とから構成される。
【0021】この特徴点抽出手段51には、フレームメ
モリに一時的に呼び込まれた画像データが矩形平面の特
徴点を抽出したか否か判断する抽出判断手段(不図示)
を備えている。 この抽出判断手段を備えることによ
り、もし抽出判断手段において特徴点が抽出できなかっ
た場合に警告音を発し、再度画像の取り込みを操作者に
指示することができる。
【0022】また、位置演算手段52は3次元空間(X
−Y−Z座標系)内における撮像面に対する所定平面の
姿勢位置を演算する平面姿勢演算手段521と、所定平
面上の被検出位置の座標を演算する座標演算処理手段5
22とから構成される。図3は平面姿勢演算手段522
の詳細構成ブロック図である。
【0023】平面姿勢演算手段521は、消失点算出手
段5211、消失直線算出手段5212、消失特徴点算
出手段5213、画像座標系変換手段5214及び透視
射影変換手段5215とから構成されている。6Aは光
ビーム照射手段であり、LED発光素子や半導体レーザ
ー発生器が用いられる。光ビーム照射手段2は被検出位
置を指示する視認性のある光を発するものであればよ
く、プレゼンテーションや会議の際、操作者が指示する
箇所を特定できる汎用のレーザーポインタでよい。
【0024】図5は図4で示した光ビーム照射手段6A
を用いた装置構成の光学系の一例である。光ビーム照射
手段として赤外線レーザーを用いた例である。電源がO
Nされると60光源から61コリメートレンズで平行と
なったレーザー光は、62ミラーを介し、撮像光学系の
中心軸上に設けられた13ミラーにより反射され所定平
面上に輝点ととして導かれる。撮像光学系は12は撮像
レンズと11はCCDとから構成されている。ポインテ
ィング入力手段から出射されるポインティング用レーザ
ーの光軸が、撮像光学系の光軸と一致するような光学系
となっている。ミラー13は赤外線レーザーを反射さ
せ、可視光を透過するようなハーフミラーである。
【0025】ポインティング用レーザーは表示画面上の
被検出位置を確認できればよく、撮像時にはOFFされ
る。従って、ミラー13は撮像する時にはミラーアップ
するような機構にしても良い。光ビーム照射手段6Aに
より照射された所定平面上の被検出位置が撮像面上の基
準位置と合致するように、光ビーム照射手段6Aと撮像
手段1とが予め決められた位置関係で設けられている。
図では撮像レンズの光軸とレーザー照射光学系の光軸と
が一致するようにしてあるが、レーザー光は視認するだ
けであるので、所定平面上の輝点が被検出位置近傍にあ
ればよく、必ずしも一致しなくてもよい。
【0026】7はレーザー照射ボタン、8はシャッター
ボタン(第1操作手段)である。7、8は、2段スイッ
チとなっており、1段目を押すと単に赤外線レーザーを
照射するだけで被検出位置を指し示すだけでオフされ
る。さらに2段目を押すことにより、撮像手段のシャッ
ターが切れ、画像を取り込めるようになっている。
【0027】9は出力信号処理部である。本実施例のよ
うに画像処理手段5がパソコン側に備えているので、こ
の出力処理手段では撮像された画像データをパーソナル
コンピュータなどの外部機器へ送出する。出力信号処理
手段9として画像データ出力信号をワイヤレス信号とし
て送出できる送信手段を用いれば、装置の操作性は格段
に広がり効果的である。
【0028】図6は、被検出位置に基準位置を合わせる
方法として光照射ビーム手段に代え、視準手段6Bを備
えたポインティング装置の光学系の一例である。視準手
段6Bには予め撮像面上の基準位置と一致する位置に十
字線74が刻まれており、この十字線の位置を被検出位
置に合わせて、撮像することにより所定平面上の被検出
位置が検出される。 このように撮像時に視準手段を設
けたファインダーや光ビーム照射手段などを用いること
により、予め定められた撮像面上の基準位置に合ってい
る状態で撮像が行われるようにしている。従って、基準
位置は撮像レンズの光軸が撮像面を切る点、すなわち、
撮像画像の中心としてあるので、操作者が被検出位置に
基準位置を合わせる操作を行わなくとも、表示画面を見
ながら撮像手段を被検出位置の方向に向けるだけでもポ
インティング操作することは可能である。
【0029】本実施の形態に係わる位置検出装置の構成
は、撮像手段1を備えたポインティング入力手段100
と画像処理手段5とを別体とし、画像処理手段5をパソ
コンなど外部機器の内部記憶装置や外部記録媒体に備え
るようにしたが、撮像手段と画像処理手段とを一体にし
たポインティング入力手段100としても良い。
【0030】14、15はコマンド実行出力ボタン(第
2操作手段)及びポップアップメニューボタンである。
第2操作手段14は通常のマウスカーソルの左クリック
ボタンのダブルクリックに相当し、画面上のアイコン、
図、テキストなど動作対象オブジェクトにカーソル位置
を合わせコマンド実行信号を送出するボタンである。
【0031】ポップアップメニューボタン15は通常の
マウスカーソルの右クリックボタンに相当する。カーソ
ル表示している位置でポップアップメニュー表示を行う
動作である。本実施の形態では、通常のマウスカーソル
の基本動作であるカーソル位置を決めるシングルクリッ
ク動作と対象オブジェクトにカーソル位置を合わせオブ
ジェクトを移動させるドラッグ動作は、シャッターボタ
ン(第1操作手段)8を用いて行われる。
【0032】次に、ポインティング入力手段から出力さ
れた撮像画像データやコマンド実行信号を入力するパー
ソナルコンピュータのブロック構成について説明する。
図7はパーソナルコンピュータの構成ブロック図であ
る。画像処理手段5の詳細な説明は前述したのでここで
は省く。
【0033】120はパーソナルコンピュータ(以後パ
ソコンと呼ぶ)本体、121はディスプレイと接続され
ている。130はプロジェクタであり、パソコン本体に
接続され、パソコン画面をスクリーン上に投影する。そ
の時、ディスプレイ122はなくても良い。
【0034】121は受信手段であり、ポインティング
入力手段から出力された撮像画像データやコマンド実行
信号を受信する。ポインティング入力手段から受信した
被検出位置信号が含めれている撮像データは、画像処理
手段にて処理され被検出位置信号として出力される。
【0035】124はカーソル動作を制御するためのカ
ーソル制御手段(マウスドライバに相当)である。カー
ソル制御手段124は被検出位置信号をパソコン画面上
の座標系のカーソル位置信号に変換し出力するカーソル
位置制御手段125とカーソルの形状や色などを制御す
るカーソル表示制御手段126とを具備している。
【0036】また、 カーソル制御手段126はOS
(オペレーティングシステム)やアプリケーションプロ
グラムに組み込むことができる。次に、本発明の実施の
形態のポインティング装置の基本動作について説明す
る。
【0037】図8は本実施の形態の装置の基本動作を説
明するフローチャートである。ステップS100で検出
装置の電源がONする。ステップS101において3次
元空間内の複数の特徴点を含む表示平面上において検出
しようとする被検出位置に画像座標系の撮像面に予め定
められた基準位置を合わせる。本実施の形態おいては、
この基準位置は撮像レンズの光軸が撮像面を切る点、す
なわち、撮像画像の中心としてある。
【0038】ステップS102ではこの合わせた状態で
撮像手段のシャッター8をONにし、画像を取り込む。
取り込まれた画像は画像データ信号処理されフレームメ
モリに格納され、ステップS103において予め抽出し
ようとする幾何学的特徴点が抽出され、画像座標系にお
いて矩形形状を特徴づける4個のマークの重心位置座標
q1,q2,q3,q4が特定される。その時、ステップS
104では予め決められた幾何学的特徴点が正確に抽出
されたか否か判断する。正確に抽出されなかった場合、
ステップS105において警告音を発し、再度撮像手段
により取り込むよう操作者に伝えられる。予め定められ
た幾何学的特徴点が抽出されれば、次のステップS10
6に進む。
【0039】ステップS106では3次元空間内の所定
平面の姿勢位置や被検出位置の座標位置が演算処理され
る。このステップS106の詳細は後述する。ステップ
S107では演算処理処理され算出された値を表示手段
(不図示)や外部機器などに合わせ信号処理され出力さ
れる。
【0040】次に、本実施の形態のポインティング装置
の画像処理手段5の各構成の動作について詳細に説明す
る。 (a)特徴点抽出処理 本実施の形態では、所定平面上に投影された表示画像に
ついて説明する。表示画像全体は4隅Q1、Q2、Q3、
Q4を特徴点とする矩形形状である。撮像手段によりこ
の矩形領域部分が含まれるように撮像する。撮像時のタ
イミングに合わせて表示画像濃度が異なる濃淡2枚の時
系列画像を撮像する。これら2枚の画像の差分画像を得
る。これら差分画像に基づき二値化処理を行い、幾何学
的形状を有する複数の特徴点を抽出する。これら特徴点
の座標位置は重心法などの方法により特定する。
【0041】また、別の差分画像法として、表示画像中
に特徴点として基準画像を表示し、その基準画像の有無
の2枚の画像を撮像するようにしても良い。撮像画像デ
ータから平面上の特徴点を抽出する方法は、上記説明し
た差分画像法以外に濃淡輪郭法、パターンマッチング法
等などがあるが、そのいずれを用いてもよい。
【0042】また、投影する矩形形状を特徴付ける幾何
学的形状を予めメモリに格納しておき、撮像手段により
取り込まれた画像を比較参照して判断するパターンマッ
チング法を用いてもよい。 (b)位置演算処理 次に、3次元空間内に置かれた特徴点を有する所定平面
上の被検出位置Psの位置座標を算出する方法について
具体的に説明する。
【0043】図9は3次元空間内に置かれた所定平面上
の被検出位置を演算処理する具体的な手順を示したフロ
ーチャートである。図8の基本動作フローチャートのス
テップS106の動作の詳細である。図10はポインテ
ィング入力手段100の撮像面をX−Y座標系(画像座
標系と呼ぶ)とし、画像座標系の中心から垂直に延びる
軸をZ軸とするX−Y−Z座標系を有する3次元空間に
おける画像座標系と所定平面上のX*−V座標系(平面
座標系と呼ぶ)との姿勢の位置関係を示したものであ
る。視点Oは画像座標系の原点Omから焦点距離fの位
置である。X−Y−Z座標系のX軸回りの角度ψ、Y軸
回りの角度γ、Z軸回りの角度αまたはβとする。これ
らの角度回りはいずれも時計回りを正としている。
【0044】図11及び図12には、操作者が任意の位
置からポインティング入力手段に設けられた撮像手段1
00の撮像方向を矩形形状である所定平面に向けて撮像
した撮像画像qを示した。図には、撮像された画像は平
面上の座標位置である被検出位置Psを撮像面に設定さ
れた基準位置(撮像面の原点Om)に合致させてある。
これら4個の特徴点q1,q2,q3,q4は、図1の平面
座標系X*−Y*座標系におけるQ1、Q2、Q3、Q4に対
応する。
【0045】被検出位置を示す基準位置が4個の特徴点
が形成される形状(矩形形状)の範囲外であっても良
い。図12は、被検出位置とした撮像画像中心が所定平
面上にある4個の特徴点で形成される矩形形状範囲内に
含まない例である。 (b1)平面の姿勢演算処理 被検出位置を演算するための第1のステップである平面
の姿勢算出処理について、図9のフローチャート及び図
3の構成ブロック図、図10〜図17を参考にしながら
説明する。
【0046】まず最初に、ステップS111では、すで
に特徴点抽出手段の特徴点特定手段において特定された
q1,q2,q3,q4の座標位置に基づいて、撮像画像q
の相隣接する特徴点を通る直線式I1.I2,I3,I4を
算出する。次に、ステップS112ではこれら直線式を
用いて撮像画像データの消失点T0、S0を算出する。
(ステップS111とS112は図3の構成ブロック図
の消失点算出手段5211の処理に相当する) 矩形形状を有する平面を撮像すると撮像画像には必ず消
失点が存在する。消失点とは平行群が収束する点であ
る。例えば、直線Q1Q2に対応する撮像面上の直線 q1
q2 と直線Q3Q4に対応する直線q3q4、q1q4、ま
た右辺Q1Q4 とq2q3とが完全に平行であれば消失点
は無限遠に存在することになる。無限遠に存在すると
き、その方向には透視射影されても透視効果は現れな
い。
【0047】本実施の形態では3次元空間内に置かれた
平面形状は矩形形状である。従って、物体座標系では2
組の平行を有し、画像座標系の撮像画像上ではX軸側、
Y軸側のそれぞれに消失点が1つ存在することになる。
図11には任意の位置で撮像したときの撮像データ上で
消失点の位置を示してある。X軸側に生じる消失点をS
0、Y軸側に生じる消失点をT0としてある。q1q2 と
q3q4との延長した直線の交点が消失点の位置である。
【0048】ステップS113では消失点S0,T0を求
めた後、これら消失点と撮像画像の中心Omとを結んだ
直線OmS0、OmT0を算出し、これら直線によって特徴
付けられる特徴点qs1、qs2、qt1、qt2を求める処理
を行う。(ステップS113は図3の消失直線算出手段
5112で実行される処理である) 消失点S0、T0と撮像データ中心Omとを結んだ各消失
軸S0Om、T0Omが、相隣接する2つの特徴点を通る直
線q1q2、q3q4、及びq2q3、q1q4と交わる交点q
t1(Xt1,Yt1)、qt2(Xt2,Xt2)、qs1(X
s1,Ys1)、qs2(Xs2,Ys2)を算出する。
qt1、qt2、qs1、qs2が算出された後の説明におい
て、S0Om、T0Om、qt1qt2、qs1qs2いずれも消失
直線と呼ぶことにする。
【0049】消失直線qt1qt2、qs1qs2は、平面上で
被検出位置Psを基準とする各々互いに直交した直線に
対応し、被検出位置を算出するための基準直線となる。
すなわち、画像座標系(X−Y座標系)の各特徴点qt
1、qt2、qs1、qs2は、図1の平面座標系(X*−Y*
座標系)における所定平面の特徴点T1、T2、S1、S2
に対応する。
【0050】ステップS112の消失点算出処理におい
て、X−Y画像座標系(X−Y座標系)のX軸方向に消
失点が無限遠に存在すると判断された場合は、消失直線
はX軸と平行な直線となる。 次に、ステップS114
に進む。ステップS114では、画像座標系(X−Y座
標系)のX軸がX軸側の消失直線OmS0に一致するよう
にOmを中心に角度β度回転させ、X’−Y’座標系と
する座標変換処理を行う。このとき、画像座標系のY軸
がY軸側の消失直線OmT0に一致するようにOmを中心
に角度α度回転させ、X’’−Y’’座系とする座標変
換処理でも良い。本実施の形態で用いる処理はいずれか
一方で十分である。(ステップS114は図3の画像座
標系変換手段5214で実行される処理である) 図13は、画像座標系(X−Y座標系)を時計回りを正
としてβ度回転させ、X’−Y’座標系、X’’−
Y’’座標系にそれぞれ画像座標変換処理を説明する図
である。
【0051】これらの画像座標系回転操作は3次元空間
(X−Y−Z座標系)におけるZ軸回りの回転に相当
し、3次元空間内におかれた所定平面の姿勢位置を表す
パラメータの1つを決める操作である。このように消失
直線qs1qs2(またはOmS0)をX軸上に一致させるこ
とにより3次元空間内に置かれた所定平面上の直線Q1
Q2,Q3Q4はX軸と平行な位置関係となる。
【0052】次のステップS115において、得られた
撮像画像上のX−Y座標変換後のX’−Y’座標系にお
ける位置座標を基に、画像座標系X’−Y’系の特徴点
q1,q2,q3,q4及びqt1、qt2、qs1、qs2の座標
位置に対する平面座標系を有する所定平面上の特徴点Q
1,Q2,Q3,Q4及びT1、T2、S1、S2の各座標位置
の対応づけを行う。これらの対応付けは幾何学的手法を
用いた透視射影変換処理を行うことによりなされる。こ
の透視射影処理は、撮像面を基準にした3次元空間(X
−Y−Z座標系)内の撮像面に対する所定平面の姿勢を
算出する処理になり、すなわち、平面の姿勢を決定する
2つのパラメータであるY軸回りの角度ψとX軸回りの
角度γを算出する処理となる。なお、透視射影変換処理
の詳細は(b2)項にて後述する。(ステップS115
は図3の透視射影変換手段5123において実行される
処理である)次のステップS116は、ステップS11
5で算出された所定平面の姿勢パラメータに基づいて、
平面座標系(X*−Y*座標系)上での被検出位置Psの
座標位置を算出する。被検出位置座標の算出の詳細は
(b3)項にて後述する。
【0053】(b2)透視射影変換処理 ここで、撮像面の画像座標系(X−Y座標系)において
矩形形状を特徴づける4個の特徴点の座標が特定された
結果に基づいて、3次元空間内に置かれた撮像面に対す
る所定平面の姿勢パラメータ(俯角ψ、仰角γ)を算出
するための透視射影変換処理について説明する。
【0054】まず最初に、図14に基づき2次元透視射
影変換について簡単に説明する。図14では横軸をZ
軸、縦軸をY軸としてある。Oは透視射影変換する際の
原点である(以下、透視点と呼ぶ)、1はX−Y座標系
を有する撮像面、2は2次元平面である。図では透視点
Oを原点とし横軸にZ軸、縦軸を撮像面X−Y座標系の
Y軸に一致させてある。いいかえれば、撮像面のX軸は
紙面に垂直方向にあり、撮像面の中心をZ軸に一致させ
てある。この撮像手段が備えているレンズ光学系の焦点
距離をfとする。撮像面1は透視点Oから焦点距離fの
位置にZ軸上に垂直に置かれていることになる。実際に
は撮像面の前面位置にはレンズ光学系が置かれ、撮像面
には2次元平面の倒立像が結像する構成となっている
が、ここでは説明し易くするために便宜上、CCD撮像
面の後方焦点の位置に配置する構成としてある。
【0055】また、X*−Y*平面座標系を有する所定平
面2が、Y軸に対して角度γ度傾けた姿勢にあるとし
た。X−Y座標系を有する画像座標系の各特徴点各qi
(i=1,2)は、X*−Y*座標系を有する所定平面上の対応
する特徴点Qi(i=1,2)に幾何学的な対応付けにより透視
射影変換される。その変換式は数1で表される。
【0056】
【数1】
【0057】従って、特徴点Qi(Y*i,Z*i)(i=1,2)
の座標位置は、それぞれ次の数2で表される。
【0058】
【数2】
【0059】次に、3次元空間内に置かれた撮像面に対
する所定平面の位置姿勢を算出する透視射影変換処理に
ついて具体的に説明する。図15は、3次元空間内(X
−Y−Z座標系)に置かれた所定平面の位置姿勢を説明
する斜視図である。図では所定平面の1/4矩形を示し
てあり、撮像面上の所定平面上の特徴点の位置座標Q1
(X*1,Y*1)、Q2(X*2,Y*2)に対応する特徴点座標
点q1(X1、Y1)、q2(X2,Y2)が示されている。
【0060】図には平面座標系(X*−Y*座標系)にお
ける被検出位置Psを通り、それぞれの軸に平行な直線
と隣接する2つの特徴点を通る直線との交点であるT
1、T2それにS2の3点の位置座標が示されている。こ
れら図示されている特徴点T1、T2、S2それに不図示
のS1は、撮像画像座標上では消失直線によって特徴付
けられた特徴点qt1、qt2、qs2及びqs1に対応する。
【0061】Q3(X*3,Y*3)、Q4(X*4,Y*4)に対
応する座標点q3(X3,Y3)、q4(X4,Y4)につい
ては省略してある。本実施の形態では、図中の画像座標
系の原点Om(0,0,f)は撮像画像の中心位置とし、この
中心位置は撮像しようとする所定平面上の被検出位置と
してある。3次元空間X−YーZ座標系の原点O(0,0,
0)は、透視射影変換処理する際の透視点としてある。f
は焦点距離である。
【0062】所定平面の撮像面に対する位置関係は、X
軸回りを撮像面の原点Omを中心としてX軸回りに角度
+ψ、Y軸回りに角度+γである。これらいずれの角度
も時計回りを正としてある。この図ではZ軸回りの回転
操作(X−Y座標系を+β度回転)した結果が示してあ
る。
【0063】本実施の形態では、撮像画像(X−Y座標
系)上の特徴点q1、qt1、qs2の座標データに基づい
て、これらの特徴点に対応する所定平面(X*−Y*座標
系)上の特徴点Q1、T1及びS2の座標位置を透視射影
変換により算出した。図16は図15に示した3次元空
間内(X−Y−Z座標系)に置かれた所定平面をX’−
Z’座標投影平面(Y’=0)上に正投影した図であ
る。X’−Y’−Z’座標系はX−Y−Z座標系を回転
座標変換したものである。X’−Z’座標投影平面上
(Y’=0)には直線S1S2のみが存在している(太線
で図示)。X’−Z’座標系の原点Omと透視点Oの距
離は、撮像レンズの焦点距離fの位置である。各特徴点
について透視射影変換により、対応付けを行った、平面
座標系における各特徴点の座標位置をX’−Y’座標系
における位置座標で表現した結果は、数3、数4で表さ
れる。
【0064】
【数3】
【0065】
【数4】
【0066】また、図17は図15に図示した所定平面
をY’−Z’座標投影平面(X’=O)の上に正投影し
た図である。Y’−Z’座標投影平面(X’=0)上に
は直線T1T2のみが存在する。図中には所定平面上の特
徴点T1とQ1に対応する撮像画像上の特徴点qt1とq1
のみを図示してあり、Q2、Q3、Q4に対応する撮像画
像上の特徴点は略してある。Y’−Z’座標投影平面上
における透視射影変換処理は、先に行ったX’−Z’座
標投影平面上での処理と同様な処理を行い、qt1とq1
に対応する平面上の特徴点T1、Q1の座標位置を算出す
る。
【0067】数5には、T1、Q1の座標位置を示した。
【0068】
【数5】
【0069】図16,図17の平面座標系の特徴点T1
及びQ1の座標算出処理に着目する。X’−Z’座標投
影平面とY’−Z’座標投影平面の2つの座標面に対し
て透視射影変換処理した結果、特徴点qt1とq1に対応
する平面座標上の特徴点T1及びQ1の座標値が得られ
る。
【0070】図16からはT1(X*t1,Z*t1|x)とQ
1(X*1,Z*1|x)、図17からはT1(Y*t1,Z*t1
|y)とQ1(Y*1,Z*1|y)がそれぞれ得られる。3
次元空間内(X’−Y’−Z’座標系)に置かれた所定
平面を正投影したX’Z’投影平面(図16)、Y’
Z’投影平面(図17)において、Z’軸に関する座標
値は各投影平面座標では同じ値をとり、次の関係にあ
る。 Z*1|x=Z*1|y Z*t1|x=Z*t1|y 上記の条件式から次の2つの関係式数6,数7を得るこ
とができる。
【0071】
【数6】
【0072】
【数7】
【0073】上記結果、3次元空間内に置かれた所定平
面の姿勢パラメータが画像座標系の特徴点の座標qi、
qtiまたはqsiと撮像レンズの焦点距離とにより簡単な
関係式で表現されることがわかった。平面の位置姿勢を
表す関係式は、数6及び数7に代え、次の関係式数8及
び数9であっても良い。
【0074】数8及び数9示したY軸回りの角度ψの回
転方向は、数6及び数7と逆である。
【0075】
【数8】
【0076】
【数9】
【0077】これらの関係式に用いられている特徴点q
iは、撮像画像で得られた特徴点qi(i=1〜4)の1点とこ
れら4この特徴点から算出された消失点を用いて決定さ
れた特徴点qtiまたはqsiを用いて表現されている。本
実施の形態の手順では撮像手段により得られた画像デー
タから得られた消失直線qs1qs2をX軸に一致するよう
に、X−Y座標系をβ度回転させX’−Y’座標系に変
換した場合について説明した。もう一方の消失直線qt1
qt2をY軸に一致するように、X−Y座標系をX’’−
Y’’座標系に変換して行っても、数式表現は異なるが
同様な結果が得られる。
【0078】途中の式は省略し結果のみを数10、数1
1に示した。
【0079】
【数10】
【0080】
【数11】
【0081】数10、数11では位置姿勢角度パラメー
タψはq1とqs2の2つの座標値のみで表現されたもの
を示した。一般に、画像座標系の特徴点の座標位置は画
素数で表現され、数6〜数11式中に換算係数としてC
CD撮像素子の画素サイズが必要となることはいうまで
もない。
【0082】以上、説明したように、平面座標系の平面
の姿勢パラメータである角度算出式は撮像画像から算出
された特徴点の座標データと撮像手段のパラメータであ
る焦点距離fだけで表現された簡単な関係式となってい
る。従来のような煩雑な座標変換行列式を用いることな
く、平面の姿勢パラメータを算出する式が、簡単な式で
表現されているため、演算処理能力が低くてもよい、演
算誤差が少なくなり精度的に有利などの利点がある。強
いては、装置の低コスト化にもつながる。
【0083】さらに、平面の相対姿勢を算出する場合に
は、平面座標系における平面形状が定性的に矩形形状で
あるということが既知であればよく、矩形形状のアスペ
クト比や矩形形状を特徴付ける座標位置データ、撮像面
と所定平面までの距離データなど平面に関する位置デー
タは必要ないという利点がある。
【0084】(c3)座標位置演算処理 透視射影変換処理により算出された3次元空間内の所定
平面の姿勢パラメータに基づいて、平面座標系(X*−
Y*座標系)における所定平面上の被検出位置座標を座
標演算処理手段522により演算する。
【0085】平面座標系X*−Y*座標系における所定平
面上の被検出位置は、横軸比mi=|S1Ps|/|S2P
s|、縦軸比ni=|T1Ps|/|T2Ps|で算出され
る。数6及び数7の姿勢パラメータに対応した所定平面
の被検出位置Ps(X*i,Y*i)の算出式は、X軸比m
及びY軸比nで表現すると、数12,数13で表され
る。これらいずれの式を用いても良い。
【0086】数12は軸比nx、mxを用いた式であり、
X−Y画像座標系をβ度回転しX’−Y’座標系に変換
した場合である。
【0087】
【数12】
【0088】また数13は、軸比ny、myを用いた式で
あり、X−Y座標系をα度回転しX’’−Y’’座標系
に変換した場合である。
【0089】
【数13】
【0090】従って、所定平面上の被検出位置の座標位
置Ps(Xs*、Ys*)は、数12の軸比を用いた場合に
は数14で表される。
【0091】
【数14】
【0092】被検出位置の座標Psは、矩形形状を特徴
付ける4個の特徴点が全て抽出できれば、これら特徴点
で形成される形状を基準として算出することが可能であ
る。例えば、スクリーン平面上の表示画像である場合、
表示画像の4隅の特徴点に対応する撮像画像の4個の特
徴点の位置を用いて、各軸比から被検出位置の座標を算
出する。すなわち、X軸に対して長さ|S1S2|を基準
にして軸比S1Ps/S2Psを算出し、Y軸に対しては長
さ|T1T2|を基準にして軸比T1Ps/T2Psを算出す
る。
【0093】また、所定平面上の被検出位置の座標を算
出する際には、算出された2つの平面の姿勢パラメータ
(俯角ψ、仰角γ)のいずれか1つが算出されていれば
よい。図18(a)(b)はパソコン画面上のカーソル
座標系と投影画像上のスクリーン座標系との対応を説明
する図である。スクリーン座標系での被検出位置Ps
(Xi*,Yi*)は、パソコンのカーソル位置制御手段1
25によりカーソル座標系の被検出位置Pc(Ui,V
i)に座標変換される。
【0094】今、所定平面としてパソコン表示画面を考
えた場合、特徴点はパソコン表示画面に表示されている
画像の4隅としておけば、スクリーン上の表示画像の4
隅に対応することになる。パソコン画面に表示される最
大ドット数Umax、縦軸の最大ドット数Vmaxは予めわか
っているので被検出位置の座標が容易に算出される。図
18ではスクリーン座標系の|S1S2|,|T1T2|に
カーソル座標系の|Sp1Sp2|,|Tp1Tp2|がそれぞ
れ対応する。
【0095】<シミュレーションによる位置検出方法の
原理検証>次に、シミュレーション計算を行い、所定平
面上の被検出位置Psの座標位置を算出し、本実施の形
態の位置検出方法の原理検証を行った。まず最初に、検
出しようとしている被検出位置の矩形平面上の特徴点に
対応する撮像面上の特徴点の座標位置データが必要であ
る。そのために、予め既知の平面の位置姿勢パラメータ
(ψ、γ)の値を用いて、撮像面上の画像プロファイル
を得るシミュレーション計算を行った。
【0096】所定平面として1500mm×2000m
mの100”'サイズのスクリーン平面を想定し、撮像
距離はスクリーン平面中心より2000mm離れたとこ
ろより、スクリーン面上の被検出位置としてS1Ps/S
2Ps(mとする)=1,T1Ps/T2Ps(nとする)=
1の座標位置(この座標位置はスクリーン中心である)
に向けて、撮像することを想定した。
【0097】計算に用いた撮像手段の光学パラメータ
は、焦点距離のみであり、f=5mmを使用した。ま
た、撮像面に対するスクリーン平面の姿勢パラメータと
して、仰角ψ=60度、俯角γ=5度を用いた。シミュレ
ーション計算結果、得られた画像座標上の座標位置デー
タに基づいて、諸々の関係式数6〜数14から算出され
る姿勢パラメータ値ψ、γ及被検出位置の軸比m、n
が、予め設定した値になるか検証した。
【0098】表1には前述した数6〜数14を用いて、
スクリーン平面の姿勢ならびにスクリーン上の座標系に
おける被検出位置の位置座標を算出した結果を示した。
【0099】
【表1】
【0100】表にはX−Y座標系をZ軸回りにβ度反時
計回りに回転させ、S軸をX軸に一致させた座標系を
X’−Y’座標系とした場合とX−Y座標系をZ軸回り
にα度時計回りに回転させ、T軸をY軸に一致させ
X’’−Y’’座標系とした場合について示した。
【0101】その結果、スクリーンの撮像面からの姿勢
位置ならびに被検出位置は予め設定した仰角60度、俯
角5度という値に対して非常に精度良く一致しており、
原理的に正しいことが検証できた。次に本発明の形態に
係わるポインティング装置の動作モードについて説明す
る。
【0102】ポインティング装置が有する基本的な動作
モードは、 シングルクリック、ダブルクリック及びド
ラッグの3つある。ポインティング装置の動作につい
て、これらの基本動作に対応させて説明する。図19,
図20及び図21は、本発明のレーザーポインタ機能付
きのポイティング装置における動作モードの操作処理フ
ローチャートである。
【0103】レーザーポインタによりスクリーン上の被
検出位置を指し示す操作は、シャッターボタンと光照射
ボタンとが一体となった2段スイッチ(第1操作手段)
1つで行われる。この動作は一般に用いられているマウ
スが所望の位置までカーソルを移動させる動作に相当す
る。
【0104】ステップS200にて第1操作ボタンであ
る2段スイッチの第1段目を押下することにより光ビー
ム照射手段の電源がオンとなり赤外線レーザーが照射さ
れる。一般のレーザーポインタと同様な扱いで用いるこ
とができ、操作者はスクリーン上の任意の位置を指し示
すことができる。
【0105】ステップS201は動作対象オブジェクト
(被検出位置)上にレーザー照射置を合わせる。ステッ
プS202にて第1操作ボタンの2段目のスイッチがオ
ンされる。この時レーザー照射はオフされる。ステップ
203にて第1操作ボタンの押下時間により、クリック
動作モードかドラッグ動作モードかを判別する。本実施
の形態ではこの判別する押下時間を2秒間とした。この
時間間隔の設定は任意に設定可能となっている。第1操
作ボタンを2秒以上押下し続けるとドラッグ動作モード
であると判断され、ステップS205のドラッグ動作モ
ードを選択する。また、ステップS203で第2ボタン
の押下時間が2秒以下であれば、ステップS204のク
リック動作を選択する。
【0106】図20のステップS206で撮像シャッタ
ーがオンとなり画像を取り込む。ステップS207は撮
像された画像データから複数の特徴点を抽出するステッ
プである。これら複数の特徴点はスクリーン上またはス
クリーン近傍に予め発光素子などを設けておくかまたは
スクリーンに表示するときの表示画像とするかは、予め
決めておく。
【0107】ステップS206〜S211は先に説明し
た基本処理フロー図8と同じ処理であるので省略する。
ステップS212では、スクリーン上の被検出位置の座
標がを演算処理され、その結果得られた被検出位置の位
置信号をPC側に出力する。パソコン側の受信手段によ
り受信し、カーソル制御手段124のカーソル位置制御
手段125にてパソコン画面のカーソル座標位置に座標
変換し、接続されているプロジェクタ130に出力す
る。
【0108】ステップS212ではプロジェクタ130
はスクリーンに表示されている画像にカーソルを表示す
る。次のステップS213では、ステップS212での
カーソルの座標位置おいて、パソコン側へコマンド実行
信号を送出する第3ボタン(第2操作手段)14がON
される。通常のマウスのダブルクリック操作に相当す
る。次のステップS214に進み、クリック動作が実行
されたか否かを判断する。このステップにおいてクリッ
ク動作が実行されなければ、ステップS201に戻り、
動作するまで繰り返される。
【0109】ステップS213でスクリーンに投影され
ているカーソルは静止した状態である。すなわち、次の
撮像シャッター制御信号がカーソル位置制御手段125
に入力されない限り、先に取り込んだ画像データに基づ
き演算された被検出位置信号がカーソル位置制御手段に
より保持され、表示画面上のカーソルはプロジェクタを
介し投影されている。そのため、ポインティング入力手
段の実行制御ボタン(第2操作ボタン)の操作は、カー
ソル位置と関係なく、どの操作位置からも行うことが可
能である。
【0110】図21は、図19のステップS205のド
ラッグ動作モードを選択したときのドラッグ動作を説明
するフローチャートである。ステップS221にて、制
御部によりある一定の時間間隔で間欠的なクロック制御
信号を発生し、その制御信号により撮像シャッターが制
御される。 この時間間隔の設定はカーソルがスクリー
ン上に投影される間隔となり、時間間隔が長ければ移動
している間に投影されるカーソルの回数が少なくなる。
この時間の設定は操作中でも設定可能となっている。
(設定ダイヤルは不図示)ドラッグ動作モード中は第1
操作ボタンは2秒以上押下し続けている間中、ステップ
S221〜S227が実行される。第1操作ボタンの押
下を止めればドラッグ動作は終了する(ステップS22
8)。 ステップS221〜S227は基本動作フロー
チャートと同じであるので説明は省く。また、このドラ
ッグ動作モードのステップS227において、レーザー
照射位置(被検出位置)が表示画像領域外の時にOF
F、表示領域内の時にONとなるようにしてもよい。
【0111】クリック動作の時にはPC側にコマンド実
行信号が送出される。ポップアップメニューボタンは通
常のマウスカーソルの右クリックボタンに相当し、単に
スクリーン上のカーソルのある位置でポップアップメニ
ュー表示する動作である。このように、本発明の実施の
形態で用いられるカーソル動作モードは、一般で用いら
れているマウスカーソルの扱いと違和感ないように配慮
された操作となっている。
【0112】ポインティング入力手段より出力された撮
像画像データやコマンド実行信号などはパソコン側に入
力される。パソコン側のこれら信号の動作について説明
する。パソコン本体では、ポインティング入力手段から
出力された撮像画像データは受信手段121により受信
され、入出力インターフェイス(不図示)に入る。撮像
画像データは入出力インターフェイスにより信号処理さ
れ、画像処理手段5に送出される。 画像処理手段5で
は、撮像画像データに基づいて特徴点の抽出処理ならび
に位置演算処理が順次行われる。位置演算処理された被
検出位置信号がカーソル位置制御手段に送られ、スクリ
ーン上の被検出位置の座標に相当するパソコンのカーソ
ル座標位置にカーソルが設定される。
【0113】CPUは入出力インターフェイスからの割
込信号の発生に伴い、カーソル表示制御手段(マウスド
ライバ)を起動し、パソコンカーソル座標位置に応じた
表示信号を表示制御手段127に送出する。このような
カーソル表示に関する表示制御信号は、表示制御手段1
27からプロジェクタ130へ送出され、スクリーン画
像上に重畳投影される。
【0114】一方、ポインティング入力手段から出力さ
れたコマンド実行信号は、カーソル座標上の被検出位置
の座標位置に応じてCPUによりOSやアプリケーショ
ン上のコマンドを実行する。このように本実施の形態に
係わるポインティング装置は、通常のマウスのように操
作平面部を必要とせず、空間的に操作ができので操作自
由度が高く、小型軽量である。その上、操作者は任意の
操作位置からスクリーンなど表示画面上の指示したい個
所を直接かつ的確に表示や制御ができるため、パソコン
遠隔操作が非常に手軽に行える。
【0115】次に、プロジェクタによりスクリーン平面
上に投影されている歪んだ画像上の被検出位置を検出す
る例について説明する。図22は、プロジェクタにより
スクリーン平面に投影された画像上の被検出位置の検出
するポインティング装置の配置図である。
【0116】図22は図1と同じシステム構成である
が、プロジェクタ光源Os(Xe,Ze)から投影される
画像の光軸はX軸に対して角度θで傾いている配置とな
っている。また、その投影画像の広がり(投射角度)は
角度±ωである。スクリーン上に表示されている投影画
像Q'(Q1'Q2'Q3'Q4')は、矩形原画像Q(Q1Q2
Q3Q4)が幾何学的に歪んだ画像として投影されてい
る。
【0117】図のX軸は撮像視点Oc(0,0)からZ
軸方向に焦点距離f離れた位置Om(0,f)で、撮像
面に一致させてある。スクリーン平面上の被検出位置P
sは撮像面の基準位置Omと一致させてあり、スクリーン
平面SはX軸に対して被検出位置Omを中心に角度ε傾
けて置かれている。
【0118】まず最初に、スクリーン平面がプロジェク
タ光源の光軸に対し垂直に置かれたとき投影される歪み
のない投影画像平面(仮想投影面)を考え、そのときの
被検出位置Psの座標位置を算出する。 仮想投影面はO
m、P1(Xp1,Yp1)、P2(Xp2,Yp2)を含む面であ
る。被検出位置Psの座標位置は|OmP1|/|OmP2
|で表される。
【0119】次に、点P1及びP2の座標を光源位置の座
標(Xe,Ze)ならびにθ、ωを用いて、数15ならび
に数16が得られる。
【0120】
【数15】
【0121】
【数16】
【0122】また、仮想投影画像面上の横軸比OmP1/
OmP2を撮像面上の座標qs1(X1,Z1)、qs2(X2,Z
2)を用いて、数17が簡単に得られる。
【0123】
【数17】
【0124】数17は焦点距離fならびに2点の画像座
標上の特徴点と撮像面に対するスクリーン平面の傾き角
度εで表現され、角度θ及びωは消え、光源位置には関
係ないことがわかる。ここで得られた数17は、本実施
の形態で示した数13と同じ式である。
【0125】以上の結果により、 被検出位置の座標算
出式(数12及び数13)は、スクリーン上に投影され
た画像に幾何学的歪みがあったとしても、投影画像の幾
何学的歪みに関係なく、画像上の被検出位置の座標を算
出することが可能であることが明らかになった。すなわ
ち、数17はスクリーン平面上に画像投影するプロジェ
クタ光源位置に関係しないのである。 このように、本
実施の形態に係わるポインティング装置はプロジェクタ
光源からの投影画像上の被検出位置を検出する場合には
格段の効果を発揮する。
【0126】
【発明の効果】以上のように、本発明の実施の形態に係
わるポインティング装置は、予め撮像面の基準位置を定
めこの位置と被検出位置を合わせたこと、複数の特徴点
により形成される消失点を用いて演算処理したことなど
により、撮像レンズの焦点距離と矩形形状を特徴づける
4個の画像位置データとの少ないパラメータを用いた簡
単な関係式を導出できた。このように平面の姿勢検出や
被検出位置算出が、煩雑な行列演算処理を必要としない
ため、高いポインティング精度で、早い演算処理が可能
となった。
【0127】また、3次元空間内に置かれた平面の姿勢
位置情報を得るための姿勢センサが不要となるので、装
置構成は簡素化され、小型軽量化で操作性に優れた装置
が実現できる。このように本実施の形態に係わる検出装
置は、従来にない新しい入力装置である。特に、投影画
面に対しては、たとえスクリーン上の表示画像に幾何学
的な歪みが生じても関係なく座標検出が可能となるた
め、プレゼンテーション、ゲームなど様々な分野におけ
る用途の拡大が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポインティング装置を説明するシステ
ム構成図。
【図2】本実施の形態の構成ブロック図。
【図3】本実施の形態の平面姿勢演算手段の詳細構成ブ
ロック図。
【図4】本実施の形態の構成斜視図。
【図5】光ビーム照射手段の光学系
【図6】視準手段の光学系
【図7】本実施の形態のパソコン側のブロック構成図。
【図8】本実施の形態の基本動作を説明するフローチャ
ート。
【図9】本実施の形態の画像処理部の詳細フローチャー
ト。
【図10】画像座標系と平面座標系(スクリーン座標
系)との関係図。
【図11】撮像されたスクリーン画像。
【図12】撮像されたスクリーン画像。
【図13】撮像された画像面上の各座標系。
【図14】透視射影変換を説明する図。
【図15】3次元透視射影変換を説明する斜視図。
【図16】図15におけるスクリーンのX’−Z’座標
面上への正投影図。
【図17】図15におけるスクリーンのY’−Z’座標
面上への正投影図。
【図18】スクリーン座標系とカーソル座標系との対応
を説明する図。
【図19】本実施の実施の形態に係わる操作処理フロー
チャート1。
【図20】本実施の実施の形態に係わる操作処理フロー
チャート2。
【図21】本実施の実施の形態に係わる操作処理フロー
チャート3。
【図22】 スクリーン平面上の投影歪み画像上の位置
検出を説明する図。
【符号の説明】
1 撮像手段 2 A/D変換手段 3 フレームメモリ 4 制御手段 5 画像処理手段 6A 光ビーム照射手段 6B 視準手段 7 光照射ボタン 8 シャッターボタン(第1操作手段) 9 出力信号処理手段 10 電源 14 コマンド実行信号送出ボタン(第2操作手段) 12 ポップアップメニューボタン 50 画像処理手段 51 特徴点抽出処理手段 52 位置演算手段 100 ポインティング入力手段 110 スクリーン 111 スクリーン上に投影されている画像 120 パソコン 130 プロジェクタ 521 平面姿勢演算手段 522 座標演算手段 5211 消失点算出手段 5212 消失直線算出手段 5213 消失特徴点算出手段 5214 画像座標系変換手段 5215 透視射影変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粕谷 純美 東京都品川区二葉1丁目3番25号 株式会 社ニコン技術工房内 Fターム(参考) 5B087 AA09 AB14 BC03 CC06 CC09 5E501 AA02 AC14 BA05 CA02 CB09 CB11 CB14 EA05 EA07 EA11 EA12 EB06 FA02 FA04 FB04

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示された画像上の被検出位置を操作す
    るポインティング装置であって、 前記表示画像上の被検出位置を複数の特徴点を含んで撮
    像する撮像手段と、前記撮像手段へシャッター信号を送
    出する第1操作手段と、前記第1操作手段の操作によっ
    て得られた前記被検出位置においてコマンド実行信号を
    送出する第2操作手段とを有するポインティング入力手
    段と、前記ポインティング入力手段から送出された画像
    データの前記特徴点の座標位置に基づいて、撮像面上の
    基準位置にて撮像された点での前記表示画像上の被検出
    位置の座標位置を演算する画像処理手段とを備えたこと
    を特徴とするポインティング装置。
  2. 【請求項2】 表示された画像上の被検出位置を操作す
    るポインティング装置であって、 前記表示画像上の被検出位置を予め定められた撮像面上
    の基準位置に合った状態で、複数の特徴点を含んで撮像
    する撮像手段と、前記撮像手段へシャッター信号を送出
    する第1操作手段と、前記第1操作手段の操作によって
    得られた前記被検出位置においてコマンド実行信号を送
    出する第2操作手段とを有するポインティング入力手段
    と、前記ポインティング入力手段から送出された画像デ
    ータの前記特徴点の座標位置に基づいて、表示画像上の
    被検出位置の座標位置を演算する画像処理手段とを備え
    たことを特徴とするポインティング装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、 前記撮像手段により撮像された画像データに基づいて前
    記特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された撮像面上の特徴点の座標
    位置に基づいて、撮像面に対する表示画像平面の姿勢を
    演算する姿勢演算手段と、前記姿勢演算手段により算出
    された姿勢パラメータと前記特徴点の座標位置とに基づ
    いて前記表示手段に表示された画像上の被検出位置の座
    標を検出する座標演算手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1または2記載のポインティング装置。
  4. 【請求項4】 前記表示画像は前記複数の特徴点を含ん
    でいることを特徴とする請求項1〜3記載のポインティ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 前記表示画像は光源から投影された画像
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    のポインティング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1操作手段は所定時間以上の間押
    下されると間欠的なシャッター制御信号を前記撮像手段
    へ送出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のポインティング装置。
  7. 【請求項7】 前記ポインティング入力手段は、前記被
    検出位置が予め定められた撮像面上の基準位置に合って
    いる状態で撮像が行われるようにするためのファインダ
    ーを備えたことを特徴とする請求項2または3記載のポ
    インティング装置。
  8. 【請求項8】 前記ポインティング入力手段は、前記被
    検出位置が予め定められた撮像面上の基準位置に合って
    いる状態で撮像が行われるようにするための被検出位置
    を輝点とする光ビームを照射する光ビーム照射手段を備
    えたことを特徴とする請求項2または3記載のポインテ
    ィング装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段の光軸と前記光ビーム照射
    手段の光軸とが、ほぼ一致していることを特徴とする請
    求項8記載のポインティング装置。
  10. 【請求項10】 前記姿勢演算手段は、透視射影変換手
    段用いて行うことを特徴とする請求項3記載のポインテ
    ィング装置。
  11. 【請求項11】 前記透視射影変換手段は、消失点を用
    いて行うことを特徴とする請求項10記載のポインティ
    ング装置。
  12. 【請求項12】 前記姿勢演算手段の姿勢パラメータ
    は、消失点を用いて行うことを特徴とする請求項3記載
    のポインティング装置
  13. 【請求項13】 前記姿勢演算手段は、前記特徴点の座
    標位置に基づいて、消失点を算出する消失点算出手段
    と、前記消失点と前記撮像面上に予め定められた基準位
    置とを結ぶ消失直線を算出する消失直線算出手段と、前
    記消失直線と前記特徴点の相隣接するb2点間の直線と
    の交点の座標位置を算出する消失特徴点算出手段とを備
    えたことを特徴とする請求項11または12記載のポイ
    ンティング装置。
  14. 【請求項14】 前記消失点のうち1つの消失点が画像
    座標系のX軸またはY軸のいずれか一方に一致するよう
    に撮像画像データを画像上の基準位置を中心に回転させ
    る画像座標系変換手段を備えたことを特徴とする請求項
    11〜13のいずれかに記載のポインティング装置。
  15. 【請求項15】 前記基準位置は前記撮像手段の光軸が
    撮像面を切る点であることを特徴とする請求項1〜14
    のいずれかに記載のポインティング装置。
  16. 【請求項16】 前記基準位置は撮像面の中心位置であ
    ることを特徴とする請求項1〜14記載のポインティン
    グ装置。
  17. 【請求項17】 前記特徴点抽出手段にて所定の特徴点
    が抽出されなかったときに警告する警告手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載のポインティング装
    置。
  18. 【請求項18】 表示された画像上の被検出位置を操作
    するポインティング方法であって、 複数の特徴点を含んで表示画像上の被検出位置を撮像す
    る撮像ステップと、前記撮像ステップへシャッター信号
    を送出する第1操作ステップと、前記第1操作ステップ
    の結果得られた前記被検出位置においてコマンド実行信
    号を送出する第2操作ステップとを含むポインティング
    入力ステップと、前記ポインティング入力ステップから
    送出された画像データの前記特徴点の座標位置に基づい
    て、撮像面上の基準位置にて撮像された点での前記表示
    画像上の被検出位置の座標位置を演算する画像処理ステ
    ップとを含むことを特徴とするポインティング方法。
  19. 【請求項19】 表示された画像上の被検出位置を操作
    するポインティング方法であって、 複数の特徴点を含んで表示画像上の被検出位置を予め定
    められた撮像面上の基準位置に合った状態で撮像する撮
    像ステップと、前記撮像ステップへシャッター信号を送
    出する第1操作ステップと、前記第1操作ステップの操
    作によって得られた前記被検出位置においてコマンド実
    行信号を送出する第2操作ステップとを含むポインティ
    ング入力ステップと、前記ポインティング入力ステップ
    から送出された画像データの前記特徴点の座標位置に基
    づいて、表示画像上の被検出位置の座標位置を演算する
    画像処理ステップとを含むことを特徴とするポインティ
    ング方法。
  20. 【請求項20】 前記画像処理ステップは、前記ポイン
    ティング入力ステップから送出された画像データに基づ
    いて前記特徴点を抽出する特徴点抽出ステップと、 前記抽出ステップにより抽出された撮像面上の特徴点の
    座標位置に基づいて、撮像面に対する表示画像平面の姿
    勢を演算する姿勢演算ステップと、前記姿勢演算ステッ
    プにより算出された姿勢パラメータと前記特徴点の座標
    位置とに基づいて表示された画像上の被検出位置の座標
    を演算する座標演算ステップとを含むことを特徴とする
    請求項19記載のポインティング方法。
  21. 【請求項21】 前記表示画像は前記複数の特徴点を含
    んでいることを特徴とする請求項17〜20記載のポイ
    ンティング方法。
  22. 【請求項22】 前記表示画像は光源から投影された画
    像であることを特徴とする請求項17〜21のいずれか
    に記載のポインティング方法。
  23. 【請求項23】 前記第1操作ステップは所定時間以上
    の間押下されると間欠的なシャッター制御信号を前記撮
    像手段へ送出することを特徴とする請求項18〜20の
    いずれかに記載のポインティング方法。
  24. 【請求項24】 前記ポインティング入力ステップは、
    前記被検出位置が予め定められた撮像面上の基準位置に
    合っている状態で撮像が行われるようにするための被検
    出位置を輝点とする光ビームを照射する光ビーム照射ス
    テップを含むことを特徴とする請求項17〜19のいず
    れかに記載のポインティング方法。
  25. 【請求項25】 前記姿勢演算ステップは、透視射影変
    換処理にて行うことを特徴とする請求項20記載のポイ
    ンティング方法。
  26. 【請求項26】 前記透視射影変換処理は、消失点を用
    いて行うことを特徴とする請求項20記載のポインティ
    ング方法。
  27. 【請求項27】 前記姿勢演算ステップの姿勢パラメー
    タは、消失点を用いて行うことを特徴とする請求項20
    記載のポインティング方法。
  28. 【請求項28】 前記姿勢演算ステップは、前記特徴点
    の座標位置に基づいて、消失点を算出する消失点算出ス
    テップと、前記消失点と前記撮像面上に予め定められた
    基準位置とを結ぶ消失直線を算出する消失直線算出ステ
    ップと、前記消失直線と前記特徴点の相隣接する2点間
    の直線との交点の座標位置を算出する消失特徴点算出ス
    テップとを含むことを特徴とする請求項27記載のポイ
    ンティング方法。
  29. 【請求項29】 前記消失点のうち1つの消失点が画像
    座標系のX軸またはY軸のいずれか一方に一致するよう
    に撮像画像データを画像上の基準位置を中心に回転させ
    る画像座標系変換ステップを備えたことを特徴とする請
    求項27または28記載のポインティング方法。
  30. 【請求項30】 前記基準位置は前記撮像手段の光軸が
    撮像面を切る点であることを特徴とする請求項17〜2
    9のいずれかに記載のポインティング方法。
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