JP2001166586A - 現像剤供給部材及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤供給部材及び画像形成装置

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JP2001166586A
JP2001166586A JP35149699A JP35149699A JP2001166586A JP 2001166586 A JP2001166586 A JP 2001166586A JP 35149699 A JP35149699 A JP 35149699A JP 35149699 A JP35149699 A JP 35149699A JP 2001166586 A JP2001166586 A JP 2001166586A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真方式や静電記録の画像形成装置にお
いて、印刷枚数が増加しても、良好な画像を得ることが
できる現像剤供給部材を提供すること。 【解決手段】 少なくとも表面がポリウレタンフォーム
からなり、現像剤と接触して用いられる現像剤供給部材
において、該ポリウレタンフォームが、ポリオールとポ
リイソシアネートを主原料として生成され、90℃のア
セトンを溶剤として抽出される成分が樹脂重量比で5重
量%以下であり、アスカーF硬度が20〜80°である
現像剤供給部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真方式あるいは静電方式の画
像形成装置の現像装置で使用される現像剤供給部材、及
びこれを装着した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術の進歩に伴い、乾式
電子写真装置等の画像形成装置には、帯電用,現像用,
転写用,トナー供給用,クリーニング用などに供される
部材として、ポリウレタン部材が注目されており、帯電
ローラ,現像ローラ,転写ローラ,トナー供給ローラ,
クリーニングローラ等の弾性を有するローラやトナー層
規制ブレード,クリーニングブレード等の弾性を有する
ブレードなどの形態で用いられている。ポリウレタン部
材が、特に低硬度であることが求められる転写用,トナ
ー供給用,クリーニング用等の用途に供される場合、ポ
リウレタンフォームを充当することが好ましい。ポリウ
レタン部材は、ポリイソシアネート成分とポリオール成
分とを反応硬化させることにより製造される。ポリウレ
タンをフォーム体とする方法としては、この反応硬化時
に窒素ガス等の気体を吹き込みながら機械的攪拌により
気体を巻き込む方法(メカニカルフロス法)、ポリオー
ル成分に発泡剤として水を添加し、水とポリイソシアネ
ート成分との反応により二酸化炭素を発生させる方法
(水発泡法)、フロン類や低沸点炭化水素類等の低沸点
の液体をポリオール成分添加し、反応硬化時の温度上昇
によりこの低沸点の液体を気化させる方法(発泡剤フロ
ス法)等の方法がある。一方、現像剤供給部材は、トナ
ー等の現像剤を現像ローラ等の現像剤担持体に供給する
ための部材であり、通常は中央に金属製シャフト等の部
材を配設したポリウレタンフォームやシリコーンフォー
ムからなるローラ等の形態で用いられる。原材料の価格
が安価である点から、ポリウレタンフォームからなる部
材がシリコーンフォームからなる部材よりも好まれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリウ
レタンフォームからなるトナー供給ローラを長期間使用
すると、トナー供給ローラの使用状況によってはそのト
ナー供給ローラの表面でトナーが溶融固着し、画像不良
を引き起こす場合があった。本発明は、上記事情に鑑み
てなされたもので、少なくとも表面がポリウレタンフォ
ームからなる現像剤供給部材において、トナー等の現像
剤が現像剤供給部材の表面に溶融固着して画像不良を引
き起こすことのない現像剤供給部材を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を行った。特に現像剤供給部
材において現像剤と接触する表面を形成するポリウレタ
ンフォームの表面を、現像剤が溶融固着することのない
ものとする観点から研究を重ねた。その結果、ポリウレ
タンフォーム内部からポリウレタンフォーム表面付近に
移行する物質が、現像剤供給部材と接触するトナー等の
現像剤を溶融させることを突き止めた。そして、アセト
ン抽出率で評価される低分子量成分が少ないこととアス
カーF硬度が特定の範囲にあるポリウレタンフォームで
現像剤供給部材の表面を形成すると、上記物質の移行を
防ぐことができるので、現像剤が現像剤供給部材に溶融
固着することがなく、画像形成装置において使用した場
合に、画像不良を起こさず、長期間にわたって良好な画
像を維持できることを見出した。本発明は、かかる知見
に基づいて完成したものである。すなわち、本発明は、
少なくとも表面がポリウレタンフォームからなり、現像
剤と接触して用いられる現像剤供給部材において、該ポ
リウレタンフォームが、ポリオールとポリイソシアネー
トを主原料として生成され、90℃のアセトンを溶剤と
して抽出される成分が樹脂重量比で5重量%以下であ
り、アスカー硬度が20〜80°であることを特徴とす
る現像剤供給部材、及びこの現像剤供給部材を装着して
なる画像形成装置を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の現像剤供給部材の少なく
とも表面を形成するポリウレタンフォームの、アセトン
を溶剤として抽出される成分(アセトン抽出成分)は、
90℃のアセトンを用い、JIS K6350の軟質ゴ
ムに対する方法に準拠した方法で抽出した成分をいう。
本発明で用いるポリウレタンフォームのアセトン抽出成
分は樹脂(ポリウレタンフォーム)重量比で5重量%以
下であり、好ましくは3重量%以下である。このアセト
ン抽出成分の樹脂重量比(アセトン抽出率)が5重量%
を超えると、現像剤供給部材表面への移行物質が増大
し、現像剤融着の原因となる。ポリウレタンフォームの
アセトン抽出率を5重量%以下とする方法は、製造した
ポリウレタンフォームをスチームにより洗浄する方法、
ポリウレタンフォームを長時間イオン交換水に浸漬する
方法、アセトン等の有機溶剤を用いてポリウレタンフォ
ームを洗浄する方法、ポリウレタン原料の配合処方及び
ポリウレタンフォームの製造方法を特定のものとする方
法などが挙げられる。これらの中で、ポリウレタン原料
の配合処方及びポリウレタンフォームの製造方法を特定
のものとする方法が最も好ましい。また、本発明で用い
るポリウレタンフォームのアスカーF硬度は、20〜8
0°であり、好ましくは30〜70°である。このアス
カーF硬度が20°未満であると、現像剤供給量が不足
するという不都合が生じ、アスカーF硬度が80°を超
えると現像剤供給部材表面への移行物質と現像剤とが押
圧力により融着するという不都合が生じる。
【0006】本発明の現像剤供給部材の少なくとも表面
を形成するポリウレタンフォームは、ポリオールとポリ
イソシアネートを主原料として生成されるものである。
ポリウレタン原料を構成するポリイソシアネートとして
は、芳香族イソシアネート又はその誘導体、脂肪族イソ
シアネート又はその誘導体、脂環族イソシアネート又は
その誘導体が用いられる。これらの中で芳香族イソシア
ネート又はその誘導体が好ましく、特にトリレンジイソ
シアネート又はその誘導体、ジフェニルメタンジイソシ
アネート又その誘導体が好適に用いられる。トリレンジ
イソシアネート又はその誘導体としては、粗製トリレン
ジイソシアネート,2,4−トリレンジイソシアネー
ト,2,6−トリレンジイソシアネート,2,4−トリ
レンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネ
ートとの混合物,これらのウレア変性物,ビュレット変
性物,カルボジイミド変性物等が用いられる。ジフェニ
ルメタンジイソシアネート又はその誘導体としては、例
えばジアミノジフェニルメタン又はその誘導体をホスゲ
ン化して得られたジフェニルメタンジイソシアネート又
はその誘導体が用いられる。ジアミノジフェニルメタン
の誘導体としては多核体などがあり、ジアミノジフェニ
ルメタンから得られた純ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ジアミノジフェニルメタンの多核体から得られた
ポリメリック・ジフェニルメタンジイソシアネートなど
を用いることができる。ポリメリック・ジフェニルメタ
ンジイソシアネートの官能基数については、通常純ジフ
ェニルメタンジイソシアネートと様々な官能基数のポリ
メリック・ジフェニルメタンジイソシアネートとの混合
物が用いられ、平均官能基数が好ましくは2.05〜4.0
0、より好ましくは2.50〜3.50のものが用いられ
る。またこれらのジフェニルメタンジイソシアネート又
はその誘導体を変性して得られた誘導体、例えばポリオ
ール等で変性したウレタン変性物,ウレチジオン形成に
よる二量体,イソシアヌレート変性物,カルボジイミド
/ウレトンイミン変性物,アロハネート変性物,ウレア
変性物,ビュレット変性物なども用いることができる。
また、数種類のジフェニルメタンジイソシアネートやそ
の誘導体をブレンドして用いることもできる。
【0007】本発明において、ポリウレタンフォームの
アセトン抽出率を配合処方の選択により5重量%以下と
する場合、上記ポリイソシアネートの中でジフェニルメ
タンジイソシアネート又はその誘導体が好ましい。ポリ
ウレタンフォームの強度の点からはトリレンジイソシア
ネート又はその誘導体が好ましいが、ポリイソシアネー
トとポリオールとを直接反応させるワンショット製法に
よりポリウレタンフォームを製造すると、アセトン抽出
率を5重量%以下とすることができない。そこで、後述
するポリオールの水酸基をあらかじめポリイソシアネー
トと反応させてプレポリマーを作製し、このプレポリマ
ーを鎖延長剤により高分子量化させるプレポリマー法を
用いることにより、ポリウレタンフォームのアセトン抽
出率を5重量%以下とすることができる。なお、ポリイ
ソシアネートとしてトリレンジイソシアネート又はその
誘導体以外のものを用いた場合もプレポリマー法を適用
することができる。ポリオールをポリイソシアネートに
よりあらかじめプレポリマー化する方法としては、ポリ
オールとポリイソシアネートを適当な容器に入れ、充分
に攪拌し、30〜90℃、より好ましくは40〜70℃
に、6〜240時間、より好ましくは24〜72時間保
温する方法が挙げられる。この場合、ポリオールとポリ
イシソシアナートの分量の比率は、得られるプレポリマ
ーのイソシアネート含有率が4〜30重量%となるよう
に調節することが好ましく、より好ましくは6〜15重
量%である。イソシアネートの含有率が4重量%未満で
あると、プレポリマーの安定性が損なわれ、貯蔵中にプ
レポリマーが硬化してしまい、使用に供することができ
なくなるおそれがある。また、イソシアネートの含有率
が30重量%を超えると、プレポリマー化されていない
ポリイソシアネートの含有量が増加し、このポリイソシ
アネートは、後のポリウレタン硬化反応において用いる
ポリオール成分と、プレポリマー化反応を経ないワンシ
ョット製法に類似の反応機構により硬化するため、プレ
ポリマー法を用いる効果が薄れる。得られたプレポリマ
ーを鎖延長剤により硬化させる場合、配合処方の選択に
よりポリウレタンフォームのアセトン抽出率を5重量%
とするためには、鎖延長剤もその反応活性が特定のもの
を選択する必要があり、末端分子構造が第1級水酸基又
は第1級アミノ基である鎖延長剤を50〜100重量
%、より好ましくは70〜100重量%含む鎖延長剤が
好適である。用いる鎖延長剤としてはエチレングリコー
ル,ジエチレングリコール,1,4−ブタンジオール,
分子量200〜1000のポリエチレングリコール,分
子量400〜3000のポリテトラメチレンエーテルグ
リコール,グリセリン,トリメチロールプロパン,ソル
ビトール等が挙げられる。また、発泡剤を兼ねる水も鎖
延長剤として用いることができる。
【0008】ポリウレタン原料を構成するポリオール成
分としては、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドとを付加重合したポリエーテルポリオール,テトラヒ
ドロフランを開環重合したポリテトラメチレンエーテル
グリコール,酸成分とグリコール成分を縮合したポリエ
ステルポリオール,カプロラクトンを開環重合したポリ
エステルポリオール,ポリカーボネートジオール等を用
いることができる。これらの中で、耐加水分解性の点か
ら、ポリエーテルポリオール及びポリテトラメチレンエ
ーテルグリコールが好ましい。エチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテルポリ
オールは、例えば、水,プロピレングリコール,エチレ
ングリコール,グリセリン,トリメチロールプロパン,
ヘキサントリオール,トリエタノールアミン,ジグリセ
リン,ペンタエリスリトール,エチレンジアミン,メチ
ルグルコジット,芳香族ジアミン,ソルビトール,ショ
糖,リン酸等を出発物質とし、エチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドを付加重合したものを挙げることが
できるが、特に、水,プロピレングリコール,エチレン
グリコール,グリセリン,トリメチロールプロパン,ヘ
キサントリオールを出発物質としたものが好適である。
付加するエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの
比率やミクロ構造については、エチレンオキサイドの比
率が2〜95重量%が好ましく、より好ましくは5〜9
0重量%である。そして末端にエチレンオサイドが付加
しているものが好ましく用いられる。また、分子鎖中の
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの配列は、
ランダムであるのが好ましい。このポリエーテルポリオ
ールの分子量は、水,プロピレングリコール,エチレン
グリコールを出発物質とする場合は2官能となり、重量
平均分子量で300〜6000の範囲のものが好まし
く、特に400〜3000の範囲のものが好ましい。ま
た、グリセリン,トリメチロールプロパン,ヘキサント
リオールを出発物質とする場合は3官能となり、重量平
均分子量で900〜9000の範囲のものが好ましく、
特に1500〜6000の範囲のものが好ましい。ま
た、2官能のポリオールと3官能のポリオールを適宜ブ
レンドして用いることもできる。
【0009】ポリテトラメチレンエーテルグリコール
は、例えばテトラヒドロフランのカチオン重合によって
得られ、重量平均分子量が400〜4000のもの、特
に650〜3000の範囲にあるものが好ましく用いら
れる。また、分子量の異なるポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールをブレンドすることも好ましい。更に、エ
チレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアルキ
レンオキサイドを共重合して得られたポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールを用いることもできる。ポリテト
ラメチレンエーテルグリコールと、エチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテル
ポリオールとをブレンドして用いることも好ましく、こ
の場合、ポリテトラメチレンエーテルグリコールと、エ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合
したポリエーテルポリオールとの比率が重量比で95:
5〜20:80の範囲になるように用いるのが好まし
く、特に90:10〜50:50の範囲になるように用
いるのが好ましい。また、上記ポリオール成分ととも
に、ポリオールをアクリロニトリル変性したポリマーポ
リオール、ポリオールにメラミンを付加したポリオー
ル、ブタンジオール等のジオール類、トリメチロールプ
ロパンなどのポリオール類やそれらの誘導体を併用する
ことができる。
【0010】ポリウレタン原料には、電解質等の導電
剤、カーボンブラック等の導電材、カーボンブラックや
無機炭酸塩等の充填材、シリコーン整泡剤や各種界面活
性剤等の整泡剤、フェノールやフェニルアミン等の酸化
防止剤、低摩擦化剤、電荷調整剤などを添加することが
できる。ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を配合
処方の選択により5重量%以下とする場合、添加する電
解質、カーボンブラック及び充填材の配合量を充分に吟
味することが必要である。すなわち、液状ないしグリー
ス状の電解質や揮発量の多いカーボンブラック(例えば
チャンネルブラック)を多量配合するとアセトン抽出率
が増大し、一方、吸油量の大きいカーボンブラック(例
えばアセチレンブラック)や充填材を配合するとアセト
ン抽出率を低下させることができる。また、シリコーン
整泡剤や界面活性剤等の整泡剤を配合する場合は、整泡
剤に反応性水酸基を組み込み、ポリイソシアネートとの
反応によりポリウレタン硬化時にポリウレタン主鎖に整
泡剤を組み込むことにより、効果的にアセトン抽出率を
低下させることができる。シリコーン整泡剤としては、
ジメチルポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合
物等が好適に用いられ、分子量350〜15000のジ
メチルポリシロキサン部分と分子量200〜4000の
ポリオキシアルキレン部分からなるものが特に好まし
い。ポリオキシアルキレン部分の分子構造は、エチレン
オキサイドの付加重合物やエチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドとの共付加重合物が好ましく、その分子
末端をエチレンオキサイドとすることも好ましい。界面
活性剤としては、カチオン性界面活性剤,アニオン性界
面活性剤,両性等のイオン系界面活性剤や各種ポリエー
テル,各種ポリエステル等のノニオン性界面活性剤が挙
げられる。シリコーン整泡剤や各種界面活性剤の配合量
は、ポリウレタン材料100重量部に対して0.1〜10
重量部とすることが好ましく、0.5〜5重量部とするこ
とが更に好ましい。シリコーン整泡剤や各種界面活性剤
の配合量は、ポリウレタン原料100重量部に対して0.
1〜10重量部とすることが好ましく、0.5〜5重量部
とすることが更に好ましい。
【0011】ポリウレタン原料の硬化反応に用いる触媒
としては、トリエチルアミン,ジメチルシクロヘキシル
アミン等のモノアミン類、テトラメチルエチレンジアミ
ン,テトラメチルプロパンジアミン,テトラメチルヘキ
サンジアミン等のジアミン類、ペンタメチルジエチレン
トリアミン,ペンタメチルジプロピレントリアミン,テ
トラメチルグアニジン等のトリアミン類、トリエチレン
ジアミン,ジメチルピペラジン,メチルエチルピペラジ
ン,メチルモルホリン,ジメチルアミノエチルモルホリ
ン,ジメチルイミダゾール等の環状アミン類、ジメチル
アミノエタノール,ジメチルアミノエトキシエタノー
ル,トリメチルアミノエチルエタノールアミン,メチル
ヒドロキシエチルピペラジン,ヒドロキシエチルモルホ
リン等のアルコールアミン類、ビス(ジメチルアミノエ
チル)エーテル,エチレングリコールビス(ジメチル)
アミノプロピルエーテル等のエーテルアミン類、スタナ
スオクトエート,ジブチル錫ジアセテート,ジブチル錫
ジラウレート,ジブチル錫マーカプチド,ジブチル錫チ
オカルボキシレート,ジブチル錫ジマレエート,ジオク
チル錫マーカプチド,ジオクチル錫チオカルボキシレー
ト,フェニル水銀プロピオン酸塩,オクテン酸鉛等の有
機金属化合物などが挙げられる。これらの触媒は単独で
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】ポリウレタンをフォーム体とする方法とし
ては、不活性ガスを混入しながら機械的攪拌発泡させる
メカニカルフロス法、水とポリイソシアネート成分との
反応により二酸化炭素を発生させる水発泡法、フロンや
ペンタン等の低沸点化合物をポリオール成分添加し、反
応硬化時の温度上昇によりこの低沸点化合物を気化させ
る発泡剤フロス法等の方法がある。ここで、メカニカル
フロス法において用いる不活性ガスは、ポリウレタン反
応において不活性なガスであればよく、ヘリウム,アル
ゴン,キセノン,ラドン,クリプトン等の狭義の不活性
ガスの他、窒素,二酸化炭素,乾燥空気等のポリイソシ
アネートと反応しない気体が挙げられる。ポリウレタン
フォームの密度は、上述のアスカーF硬度を調整する点
から、0.06〜0.6g/cm3 が好ましく、より好まし
くは0.07〜0.4g/cm3 である。
【0013】本発明において、ポリウレタンフォームは
水発泡法により製造することが、底密度かつ低硬度のポ
リウレタンフォームを得る点から好ましい。ポリウレタ
ンフォームの製造工程において、ポリウレタンを硬化さ
せる条件の設定は、ポリウレタン原料の配合処方及びポ
リウレタンフォームの製造方法を特定のものとすること
により、ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を低下
させようとする場合、、著しく重大であり、配合処方を
最適化しても硬化条件が不適当であれば、ポリウレタン
フォームのアセトン抽出率を低下させることはできな
い。すなわち、ポリウレタンの反応完結率を充分に高
め、かつ水酸基等を導入してポリウレタン主鎖に取り込
ませるように処方した配合成分をポリウレタン主鎖に効
果的に組み込む必要がある。反応完結率を高めたり、配
合成分をポリウレタン主鎖に組み込む方法としては、型
枠内に注入したポリウレタン原料の硬化温度を高くする
方法や硬化時間を長くする方法、あるいはポリウレタン
フォームを脱型後に再加熱して反応完結率を高める方法
などがある。この中で脱型後に再加熱する方法が最も効
果的であり、脱型後5分〜2日以内にポリウレタンフォ
ームを好ましくは40〜140℃、より好ましくは60
〜110℃において、好ましくは30分〜120時間、
より好ましくは1〜48時間加熱する方法が好適であ
る。
【0014】図1は、本発明の現像剤供給部材を装着し
た電子写真方式の画像形成装置の一例を示す説明図であ
って、現像剤供給部材(トナー供給用ローラ)3と潜電
潜像を保持した画像形成体1との間に現像剤担持体(現
像ローラ)2がその外周面を画像形成体1の表面に近接
させた状態で配設され、かつ画像形成体1に紙などの記
録媒体8を介して、転写部材(転写ローラ)5を当接さ
せた構造を示している。現像剤供給部材3,現像剤担持
体2及び画像形成体1を矢印方向に回転させることによ
り、現像剤(トナー)が現像剤供給部材3により、現像
剤担持体2の表面に供給され、現像剤層形成ブレード4
によって均一な薄層に整えられたのち、画像形成体1上
の潜像に付着し、該潜像が可視化される。そして画像形
成体1と転写部材(転写ローラ)5との間に電界を発生
させることにより、画像形成体1上の現像剤(トナー)
画像を記録媒体8に転写させる。また、6はクリーニン
グ部材(クリーニングローラ)であり、このクリーニン
グ部材6により、転写後に画像形成体1表面に残留する
現像剤が除去される。なお、7は帯電部材(帯電ロー
ラ)である。画像形成装置として具体的には、普通紙複
写機、普通紙ファクシミリ機、レーザビームプリンタ、
トナージェットプリンタなどが例示される。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 グリセリンを出発物質としてエチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドとを付加重合した重量平均分子量50
00のポリエーテルポリオール90gを、2,4−トリ
レンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネ
ートを重量比で8:2の混合物20gと混合し、充分に
攪拌した後、60℃に保温し、12時間ごとに攪拌を繰
り返し、48時間後にポリエーテルポリオールのプレポ
リマー化を終了した。得られたプレポリマーのイソシア
ネート含有率は6.7重量%であった。このプレポリマー
100g、水20g、テトラメチルエチレンジアミン
(アミン触媒)のジプロピレン溶液(33重量%)0.1
g、N−メチルモルフォリン(アミン触媒)0.1g、末
端に水酸基を導入したシリコーン整泡剤2.5g、アセチ
レンブラック2.5gを混合した。この混合物を、円筒の
内面がテフロンでコーティングされ、端部が取り外し可
能なキャップにより封鎖され、内径17.0mm、長さ2
10.0mmの円筒形の型枠に4.7ミリリットル注型し、
70℃に調整した熱風オーブンで中に8時間放置したと
ころ、ポリウレタンは発泡膨張し、型枠に充満し硬化し
た。硬化したポリウレタンフォームを型枠の端部のキャ
ップを取り外して脱型し、ロールを通過させてクラッシ
ング処理を施した。ポリウレタンフォームのアセトン抽
出率は4.5重量%、密度は0.09g/cm3 、アスカー
F硬度は65°であった。次いで、円筒の端面において
円の中心に内径5mmの穴を開け、接着剤を塗布した外
径6.0mmで長さが240mmの硫黄快削鋼に亜鉛メッ
キを施したシャフトを圧入した。60℃のオーブン中で
15分間加熱接着処理した後、円筒の外径が16.5mm
となるように砥石で研磨してトナー供給ローラを作製し
た。得られたトナー供給ローラを図1に示す画像形成装
置に組み込み、8%グレースケール画像を1日に100
枚ずつ、延べ50日間で5000枚印刷する試験を行っ
たところ、試験初期から試験終了まで、画像不良の発生
が無い良好な画像が得られた。
【0016】比較例1 グリセリンを出発物質としてエチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドとを付加重合した重量平均分子量50
00のポリエーテルポリオール90g、2,4−トリレ
ンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネー
トを重量比で8:2の混合物20g、水20g、テトラ
メチルエチレンジアミン0.1g、N−メチルモルフォリ
ン0.1g、末端に水酸基を導入したシリコーン整泡剤2.
5g、アセチレンブラック2.5gを混合し、実施例1と
同様にして型枠中にポリウレタンフォームを形成した。
硬化したポリウレタンフォームを型枠の端部のキャップ
を取り外して脱型し、ロールを通過させてクラッシング
処理を施した。ポリウレタンフォームのアセトン抽出率
は7.5重量%、密度は0.09g/cm3 、アスカーF硬
度は58°であった。次いで、実施例1と同様にしてト
ナー供給ローラを作製し、得られたトナー供給ローラを
図1に示す画像形成装置に組み込み、実施例1と同様の
試験を行ったところ、印刷開始当初は良好な画像が得ら
れたが、2000枚目から画像不良が表れ、5000枚
の印刷時点では、グレースケール画像に濃淡の縞模様が
表れという重大な不具合が認められた。画像形成装置を
分解して調べたところ、トナー供給ローラの表面にトナ
ーが溶融固着していた。
【0017】
【発明の効果】本発明の現像剤供給部材は、電子写真方
式や静電記録方式の画像形成装置において用いた場合、
印刷枚数が増加しても、良好な画像を得ることができ、
かつ印刷耐久後にも画像不良を起こさないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像剤供給部材を装着した電子写真
方式の画像形成装置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:画像形成体 2:現像剤担持体 3:現像剤供給部材 4:現像剤層形成ブレード 5:転写部材 6:クリーニング部材 7:帯電部材 8:記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AC04 FA13 3J103 AA13 AA21 AA32 BA41 EA20 FA07 FA12 FA14 FA18 GA02 GA73 HA03 HA12 HA18 HA48

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面がポリウレタンフォーム
    からなり、現像剤と接触して用いられる現像剤供給部材
    において、該ポリウレタンフォームが、ポリオールとポ
    リイソシアネートを主原料として生成され、90℃のア
    セトンを溶剤として抽出される成分が樹脂重量比で5重
    量%以下であり、アスカーF硬度が20〜80°である
    ことを特徴とする現像剤供給部材。
  2. 【請求項2】 ポリイソシアネートが、ジフェニルメタ
    ンジイソシアネート又はその誘導体を含むものである請
    求項1記載の現像剤供給部材。
  3. 【請求項3】 ポリイソシアネートが、ポリオールの水
    酸基をあらかじめポリイソシアネートと反応させたプレ
    ポリマーを含むものである請求項1又は2記載の現像剤
    供給部材。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネートが、トリレンジイソ
    シアネート又はその誘導体を含むものである請求項3記
    載の現像剤供給部材。
  5. 【請求項5】 ポリオールが、ポリエーテルポリオール
    を含むものである請求項1〜4のいずれかに記載の現像
    剤供給部材。
  6. 【請求項6】 ポリウレタンフォームが、水発泡法によ
    り得られるものである請求項1〜5のいずれかに記載の
    現像剤供給部材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の現像剤
    供給部材を装着してなる画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010117617A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Oki Data Corp 現像剤、現像剤カートリッジ、現像装置及び画像形成装置

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