JP2001165848A - サンプルガス中の含有粒子のカウント方法 - Google Patents

サンプルガス中の含有粒子のカウント方法

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JP2001165848A
JP2001165848A JP32852499A JP32852499A JP2001165848A JP 2001165848 A JP2001165848 A JP 2001165848A JP 32852499 A JP32852499 A JP 32852499A JP 32852499 A JP32852499 A JP 32852499A JP 2001165848 A JP2001165848 A JP 2001165848A
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Masao Kimura
昌夫 木村
Kohei Taruya
浩平 樽谷
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LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/06Investigating concentration of particle suspensions
    • G01N15/065Investigating concentration of particle suspensions using condensation nuclei counters

Abstract

(57)【要約】 【課題】微小粒子のカウントを正確に行うことが行うこ
とが可能なサンプルガス中の含有粒子のカウント方法を
提供する。 【解決手段】キャリブレーションを行うため、ソース4
1からのサンプルガスをバイパス管44に流し、多孔部
材27で寸法制御粒子を付与すると共にソース51から
の飽和蒸気を混合する。次に、この流体をコンデンサ5
3に通して冷却することにより、寸法制御粒子を核とし
て飽和蒸気を凝縮させる。この際、カウンタ53の検出
限界と寸法制御粒子の粒径とが対応するように、コンデ
ンサ53を温度設定する。次に、実際の測定を行うた
め、ソース41からのサンプルガスをメイン管43に流
し、飽和蒸気を混合して測定用流体を形成し、温度設定
されたコンデンサ53及びカウンタ53を使用してサン
プルガス中の含有粒子をカウントする。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明はサンプルガス中の含
有粒子のカウント方法に関し、特に、半導体デバイスや
電子機器類の製造プロセスにおいて使用されるプロセス
ガス、例えば反応性ガスやキャリアガス中の含有粒子の
カウント方法に関する。
【従来の技術】半導体デバイスや電子機器類の製造プロ
セスの分野において、プロセスガス、特に反応ガス中の
含有粒子の量やそれ等の組成を正確に知ることが求めら
れている。しかし、サンプルガス中の含有粒子の数をそ
のままカウントすることができるカウンタにおける検出
可能な粒子寸法の限界は比較的高い。これに対して、微
小寸法の粒子をカウントする方法として、例えば、特開
平3−99248号公報に開示されるように、凝縮核計
数法を使用する方法が知られている。この方法において
は、サンプルガスと飽和蒸気とを混合した測定用流体を
コンデンサに通して冷却することにより、サンプルガス
中の含有粒子を核として飽和蒸気を凝縮させ、これによ
り発生させた液滴の数をカウントとする。しかし、特に
サンプルガスが反応性である場合、凝縮核計数法を使用
する従来の方法においては、所定の微小粒径をしきい値
として設定して、微小粒子のカウントを正確に行うこと
が行うことが難しいという問題がある。この問題は、カ
ウンタのキャリブレーション(目盛調整)に関し、信頼
できる方法が従来確立されていないことに関係する。即
ち、ガスまたは液体中の微粒子を計測するための光散乱
式粒子計測機器においては、使用に先立って、粒子寸法
キャリブレーションを行うことが必要となる。この操作
は、寸法制御された粒子(寸法制御粒子)を分散した状
態で含む流体を基準流体として使用して行われる。この
場合、寸法制御粒子として、寸法の分布において実質的
に単一のピークを有するモノディスパース粒子が使用さ
れる。ガス用光散乱式粒子計測機器のキャリブレーショ
ンを行うための基準流体としては、ポリスチレンラテッ
クス(PSL)等からなるモノディスパース粒子を不活
性ガス中に分散したものが一般的に使用される。具体的
には、この種の代表的な基準流体は、市販のPSLモノ
ディスパース粒子を含む液体を、大気圧程度で不活性ガ
ス流中に噴霧したガス状流体からなる。また、液体用光
散乱式粒子計測機器のキャリブレーションを行うための
基準流体としては、PSLモノディスパース粒子を水中
に分散したものが一般的に使用される。光散乱式粒子計
測機器において、計測精度を高めるため、キャリブレー
ション用の基準流体の母流体として、計測対象流体(サ
ンプルガス)を実際に近い条件で使用して行うことが望
まれる。しかし、例えば、サンプルガスがHCl、HB
r、SiH4 、PH3 、及びB2 6 等のガスである場
合、これらのガスは反応性で、また計測時の一般的な圧
力は大気圧よりかなり高い。従来の寸法制御粒子を含む
流体流の形成方法においては、母流体としてサンプルガ
スを実際に近い条件で使用する場合に次のような問題が
生じる。先ず、サンプルガスが反応性流体である場合、
寸法制御粒子が反応性サンプルガスと反応し、粒子寸法
が変化したり、母流体中に反応生成物が混入するといっ
た現象が生じる。また、従来は寸法制御粒子を噴霧によ
り流体中に混入分散させているため、母流体中に噴霧ガ
スが混入して組成をシフトさせるだけでなく、サンプル
ガスが加圧ガスである場合はこの混入分散方法を使用で
きない。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点に鑑みてなされたものであり、所定の微小
粒径をしきい値として設定して、微小粒子のカウントを
正確に行うことが行うことが可能なサンプルガス中の含
有粒子のカウント方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点は、
サンプルガス中の含有粒子のカウント方法であって、サ
ンプルガスをフィルタに通して含有粒子を排除した後、
前記サンプルガスに、所定粒径に設定した寸法制御粒子
を付与すると共に前記サンプルガスに対して実質的に不
活性な飽和蒸気を混合してキャリブレーション用流体を
形成する工程と、ここで、前記寸法制御粒子は前記サン
プルガス及び前記飽和蒸気に対して実質的に不活性であ
ることと、前記寸法制御粒子を捕集した多孔部材を通過
するように、前記サンプルガスを流すと共に、前記多孔
部材に振動を付与することにより、前記寸法制御粒子を
前記多孔部材から解放し、前記サンプルガス中に混入分
散させることと、前記キャリブレーション用流体をコン
デンサに通して冷却することにより、前記寸法制御粒子
を核として前記飽和蒸気を凝縮させ、前記キャリブレー
ション用流体中に基準液滴を発生させる工程と、粒径に
依存して検出限界を有するカウンタに前記基準液滴を含
む前記キャリブレーション用流体を通しながら、前記コ
ンデンサの温度を調整することにより、前記寸法制御粒
子の前記所定粒径に依存する前記基準液滴の粒径と、前
記カウンタの前記検出限界とを整合させるための前記コ
ンデンサの設定温度を導出する工程と、前記コンデンサ
の前記設定温度を導出した後、前記サンプルガスと前記
飽和蒸気とを混合して測定用流体を形成する工程と、前
記設定温度を基準に温度設定した前記コンデンサに前記
測定用流体を通して冷却することにより、前記サンプル
ガス中の含有粒子を核として前記飽和蒸気を凝縮させ、
前記測定用流体中に測定用液滴を発生させる工程と、前
記カウンタに前記測定用液滴を含む前記測定用流体を通
して前記サンプルガス中に含まれる前記測定用液滴の数
をカウントとする工程と、を具備することを特徴とす
る。本発明の第2の視点は、第1の視点の方法におい
て、前記寸法制御粒子は寸法の分布において実質的に単
一のピークを有するモノディスパース粒子であることを
特徴とする。本発明の第3の視点は、第2の視点の方法
において、前記キャリブレーション用流体を形成する工
程が、前記サンプルガスに異なる所定粒径に設定したモ
ノディスパース粒子を択一的に付与する工程を含むこと
を特徴とする。本発明の第4の視点は、第1乃至第3の
いずれかの視点の方法において、前記寸法制御粒子の前
記所定粒径は、前記カウンタの前記検出限界の1/2以
下であることを特徴とする。本発明の第5の視点は、第
1乃至第4のいずれかの視点の方法において、前記サン
プルガスはSiH4 、PH3 、B2 6 、AsH3 、S
iCl2 2 、H2、HCl、Cl2 、F2 、HBr、
HI、NH3 、CH4 、C2 2 、C2 4、C
2 6 、C3 8 、C4 10、NOx 、CO、O2 、及
びO3 からなる群から選択されたガスであり、前記飽和
蒸気はC4 8 、C3 8 、C2 6 、CH 4 、CHF
3 、CCl2 2 、C2 ClF5 、C2 Cl2 4 、C
2 、N2 O、N2 、Arからなる群から選択された蒸
気であることを特徴とする。本発明の第6の視点は、第
1乃至第5のいずれかの視点の方法において、前記多孔
部材に付与する前記振動は超音波振動であることを特徴
とする。本発明の第7の視点は、第1乃至第6のいずれ
かの視点の方法において、前記キャリブレーション用流
体と、前記測定流体との間で、前記サンプルガス及び前
記飽和蒸気の圧力、温度、流量が実質的に同一であるこ
とを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下の説明において、略同一の機
能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付
し、重複説明は必要な場合にのみ行う。図1は本発明に
係るサンプルガス中の含有粒子のカウント方法に使用す
る寸法制御粒子を形成するためのシステムを示す概略図
である。図1において、超高純度のN2 ガス等のキャリ
アガスを概ね大気圧で供給可能なガスソース12の出口
に、弁V1が付設された供給管14が接続される。供給
管14はキャリアガス中に種々の寸法を有する原料粒子
を導入するための原料粒子ソース16に接続される。原
料粒子は、後述するサンプルガスや飽和蒸気、例えばH
Cl及びC4 8 に対して不活性な材料、例えばSiO
2 からなる。粒子ソース16は、原料粒子を含む純水等
の液体を噴霧によりキャリアガス中に混入分散させるよ
うに構成される。原料粒子が導入されたキャリアガス
は、原料粒子を分級するための乾式の分級器22に導入
管18を介して導入される。分級器22としては原料粒
子を静電気力的に分級する装置、例えば、日本カノマッ
クス株式会社から静電式エアロゾル分級器3071Aの
商品名で出されている装置を使用することができる。分
級器22の出口管24には、分級後の粒子を捕集するた
めの捕集器26が、弁V3、V4を介して着脱自在に取
付けられる。捕集器26より下流側で、出口管24は排
気系28に接続される。捕集器26は、粒子を静電気力
的に捕集するための多孔部材27を内蔵する。捕集器2
6のケーシング及び多孔部材27は、少なくとも後述の
サンプルガスに対して不活性な材料からなる。例えば、
多孔部材27としては、後述の寸法制御粒子よりも十分
に大きい孔径を有する、超高純度ガス用のステンレスス
チール(SUS316)製フィルタを使用することがで
きる。図1図示の構成における処理は、ガスソース12
から排気系28へN2 ガス等のキャリアガスを流しなが
ら連続的に行われる。この処理には予分散工程、分級工
程及び捕集工程が含まれる。予分散工程では、ガスソー
ス12からの約大気圧のキャリアガス中に粒子ソース1
6から上述のSiO2 原料粒子が噴霧される。これによ
り、原料粒子はキャリアガス中に混入分散し、キャリア
ガスと共に流れる。分級工程では、原料粒子を含むキャ
リアガスが分級器22を通過することにより、原料粒子
が分級され、寸法が制御された粒子(寸法制御粒子)が
得られる。なお、本発明が対象としている寸法制御粒子
は、粒径が3nm〜1μm程度の微細なものである。寸
法制御粒子として、寸法の分布において実質的に単一の
ピークを有するモノディスパース粒子が必要な場合は、
分級操作が1回だけ行われる。また、寸法制御粒子とし
て、寸法の分布において実質的に複数のピークを有する
ポリディスパース粒子が必要な場合は、分級操作が複数
回行われる。捕集工程では、寸法制御粒子を含むキャリ
アガスが多孔部材27を通過することにより、多孔部材
27上に寸法制御粒子が捕集される。この際、寸法制御
粒子は、多孔部材27上に静電気力的に吸着される。こ
のようにして、寸法制御粒子を捕集した捕集器26は、
次に、出口管24から取外され、図2図示の構成内に移
し替えられる。図2は本発明の実施の形態に係るサンプ
ルガス中の含有粒子のカウント方法を行うためのシステ
ムを示す概略図である。図2において、HClガス等の
反応性のサンプルガスを、大気圧より高い圧力、例えば
0.3MPaで供給可能なガスソース41が配設され
る。ガスソース41の出口には、サンプルガスの流量を
制御するためのフローコントローラ42が配設される。
フローコントローラ42の出口に、弁V10が付設され
たメイン管43と弁V11が付設されたバイパス管44
とが並列に接続される。バイパス管44には、サンプル
ガス中の含有粒子を除去するため、フィルタ45が配設
される。フィルタ45としては、捕集器26の多孔部材
27と同様の、超高純度ガス用のステンレススチール
(SUS316)製フィルタが使用される。更に、バイ
パス管44には、図1図示の処理を受けた捕集器26
が、弁V12、V13を介して着脱自在に取付けられ
る。捕集器26のケーシングの外壁には、音響カップラ
62を介して超音波発振器64が取付けられる。音響カ
ップラ62としては、例えばゼリーのような粘着性物質
を使用することができる。発振器64は音波の振動を増
幅するためのホーンを有し、ホーンの先端が音響カップ
ラ62を介して捕集器26に接着される。発振器64は
高周波電源66により起動され、周波数が20kHz〜
1MHzの超音波を発生する。メイン管43とバイパス
管44とが合流した後の下流管46には、サンプルガス
に対して不活性なC4 8 等の飽和蒸気を、例えば0.
2MPaで供給可能な飽和蒸気ソース51がフィルタ4
7を介して接続される。フィルタ47としては、超高純
度ガス用のステンレススチール(SUS316)製フィ
ルタが使用される。下流管46には更に、サンプルガス
と飽和蒸気とを均一に混合するためのミキサ52が配設
され、ミキサ52の下流に、コンデンサ53及びレーザ
粒子カウンタ54が順に配設される。レーザ粒子カウン
タ54はフローコントローラ56を介して排気系58に
接続される。メイン管43、バイパス管44、下流管4
6、飽和蒸気ソース51等は、ヒータ及び/またはクー
ラを含む温度コントローラにより均一な温度に設定され
る均一温度領域73内に配置され、実質的に同一な温度
となるように制御される。また、飽和蒸気ソース51か
らの飽和蒸気にガスソース41からのサンプルガスを混
合するため、飽和蒸気ソース51はガスソース41より
圧力が小さくなるように設定される。ガスソース41の
サンプルガスの蒸気圧が低い場合、均一温度領域73は
冷却され、飽和蒸気ソース51の飽和蒸気の蒸気圧が下
げられる。コンデンサ53は、サンプルガスと飽和蒸気
との混合流を冷却し、混合流中の含有粒子を核として飽
和蒸気を凝縮させ、混合流中に測定が容易なより大きな
液滴を発生させるために使用される。レーザ粒子カウン
タ54は、このようにして発生された液滴の数を光散乱
方式でカウントするために使用される。含有粒子を核と
して飽和蒸気が凝縮することにより液滴が成長するた
め、レーザ粒子カウンタ54の検出限界が1μmであっ
ても、図2図示のシステムにおいてカウント可能な含有
粒子の原粒径のしきい値は、例えば0.5μm、0.1
μm、0.01μmとかなり低くなる。液滴は含有粒子
を核として飽和蒸気が凝縮することにより成長するた
め、その径はコンデンサ53の温度に依存し、コンデン
サ53の設定温度が低いほど、液滴の径は大きくなる。
従って、レーザ粒子カウンタ54の検出限界が一定とす
ると、コンデンサ53の設定温度が低いほど、より小さ
い含有粒子までカウントすることが可能となる。即ち、
コンデンサ53の設定温度をパラメータとして、図2図
示のシステムにおいてカウント可能な含有粒子の原粒径
のしきい値を設定することができる。図2図示のシステ
ムを使用する本発明の実施の形態に係るサンプルガス中
の含有粒子のカウント方法は、下記のような手順で行
う。先ず、本実施の形態に係るカウント方法において
は、図2図示のシステムのキャリブレーションを行う。
ここで、弁V10を閉鎖する一方、弁V11を開放し、
ガスソース41からのサンプルガスをバイパス管44に
流す。バイパス管44において、サンプルガスをフィル
タ45に通して含有粒子を排除した後、多孔部材27に
おいてサンプルガスに所定粒径に設定した寸法制御粒
子、例えば、0.1μmに設定されたモノディスパース
粒子を付与する。この際、寸法制御粒子を捕集した多孔
部材27を通過するように、サンプルガスを流している
状態で、多孔部材27に発振器64から超音波振動を付
与する。これにより、寸法制御粒子が多孔部材27から
解放され、サンプルガス中に混入分散される。なお、寸
法制御粒子はサンプルガス及び下記の飽和蒸気に対して
実質的に不活性であることが必要となる。発振器64に
ダメージを与えないようにするため、上記の超音波は、
発振器64からパルス状に発生させることが望ましい。
具体的には、超音波のパルスの幅は、1msec〜10
sec、望ましくは10msec〜100msec、イ
ンターバルは100msec〜100sec、望ましく
は1sec〜10secに設定される。なお、多孔部材
27に超音波を付与する方法として、捕集器26を水槽
中に浸漬し、水の振動を介して超音波を付与する方法を
採用することもできる。次に、サンプルガスに対して実
質的に不活性な飽和蒸気を、飽和蒸気ソース51からサ
ンプルガス中に供給し、ミキサ52において、サンプル
ガスと飽和蒸気とを均一に混合してキャリブレーション
用流体を形成する。次に、キャリブレーション用流体を
コンデンサ53に通して冷却することにより、寸法制御
粒子を核として飽和蒸気を凝縮させ、キャリブレーショ
ン用流体中に基準液滴を発生させる。次に、0.5μm
以上、例えば1μmの検出限界を有するレーザ粒子カウ
ンタ54にキャリブレーション用流体を通しながら、コ
ンデンサ53の温度を調整することにより、寸法制御粒
子がカウンタ54によって認識できるか否かの境界とな
る、コンデンサ53の温度T1を導出する。コンデンサ
53の温度T1を基準とすることにより、図2図示のシ
ステムにおいて、寸法制御粒子の原所定粒径以上の粒径
の粒子をカウントできるように、キャリブレーションを
行うことができる。次に、図2図示のシステムを使用し
てサンプルガス中の含有粒子を実際にカウントする。こ
こで、弁V11を閉鎖する一方、弁V10を開放し、ガ
スソース41からのサンプルガスをメイン管43に流
す。メイン管43では、サンプルガス中の含有粒子の除
去(フィルタ45)やサンプルガスへの寸法制御粒子の
付与(多孔部材27)を行わず、汚染物である含有粒子
をそのまま含んだ状態でサンプルガスを供給する。次
に、上述の飽和蒸気を飽和蒸気ソース51からサンプル
ガス中に供給し、ミキサ52において、サンプルガスと
飽和蒸気とを均一に混合して測定用流体を形成する。次
に、測定用流体をコンデンサ53に通して冷却すること
により、含有粒子を核として飽和蒸気を凝縮させ、測定
用流体中に測定用液滴を発生させる。ここで、コンデン
サ53を、温度T1を基準に設定し、典型的には温度T
1に設定しておく。次に、レーザ粒子カウンタ54に測
定用流体を通してサンプルガス中に含まれる測定用液滴
の数をカウントとする。この際、前述の如く、コンデン
サ53を温度T1に設定することにより、寸法制御粒子
の所定粒径(例えば0.1μm)がしきい値となるた
め、サンプルガス中の含有粒子の内、同所定粒径以上の
粒径のものをカウントすることができることとなる。な
お、上述のカウント方法において、サンプルガスや飽和
蒸気の種類だけでなく、これ等の圧力、温度、流量など
も、キャリブレーションと実際の測定との間で、実質的
に同一に設定することが望ましい。これにより、より正
確な粒子寸法キャリブレーションを行うことが可能とな
る。図3は本発明の別の実施の形態に係るサンプルガス
中の含有粒子のカウント方法を行うためのシステムを示
す概略図である。図3図示のシステムが図2図示のシス
テムと大きく異なる点は、バイパス管44に3種類の寸
法制御粒子を択一的に使用するための機構が配設されて
いる点にある。具体的には、バイパス管43には、図1
図示の処理により、異なる設定粒径のモノディスパース
粒子を捕集した多孔部材27a、27b、27cを備え
る捕集器26a、26b、26cが並列に配設される。
多孔部材27a、27b、27cのモノディスパース粒
子の粒径は、例えば、0.01μm、0.1μm、0.
5μmに夫々設定される。また、図3図示のシステムに
は、実際のシステムで必要になると思われる幾つかの部
材が示される。例えば、飽和蒸気ソース51の出口に
は、下流管46の手前に、飽和蒸気ソース51への逆流
を防止するためのチャッキ弁72が配設される。また、
コンデンサ53には、一例として、ペルチェ素子が使用
される。図3図示のシステムを使用する本発明の実施の
形態に係るサンプルガス中の含有粒子のカウント方法
は、図2図示のシステムを参照して述べた上述の方法と
基本的に同じである。しかし、本実施の形態において
は、キャリブレーション用流体を形成するため、サンプ
ルガスに異なる所定粒径に設定したモノディスパース粒
子を択一的に付与することできる。この場合、0.01
μm、0.1μm、0.5μmのモノディスパース粒子
のいずれかを使用するかによって、キャリブレーション
によって得られるコンデンサ53の設定温度が、例えば
5℃、10℃、15℃と異なることとなる。本発明に係
るサンプルガス中の含有粒子のカウント方法は汎用性の
高いものであり、サンプルガス、飽和蒸気、及び寸法制
御粒子として種々のものを使用することができる。具体
的には、サンプルガスとしては、SiH4 、PH3 、B
2 6 、AsH3、SiCl2 2 、H2 、HCl、C
2 、F2 、HBr、HI、NH3 、CH 4 、C
2 2 、C2 4 、C2 6 、C3 8 、C4 10、N
x (窒素酸化物)、CO、O2 、及びO3 からなる群
から選択することができる。また、飽和蒸気としては、
4 8 、C3 8 、C2 6 、CH4 、CHF3 、C
Cl2 2、C2 ClF5 、C2 Cl2 4 、CO2
2 O、N2 、Arからなる群から選択することができ
る。これ等の材料に対して、寸法制御粒子の材料として
SiO2 を好適に使用することができる。この他、サン
プルガス及び飽和蒸気に対して不活性であることを前提
として、寸法制御粒子の材料としてSiC、Si
3 4 、Al2 3 、Cr 2 3 、Fe2 3 、Si、
Fe、Ni、Ta、W、及びPSL等を使用することが
できる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るサン
プルガス中の含有粒子のカウント方法によれば、所定の
微小粒径をしきい値として設定して、微小粒子のカウン
トを正確に行うことが行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサンプルガス中の含有粒子のカウ
ント方法に使用する寸法制御粒子を形成するためのシス
テムを示す概略図。
【図2】本発明の実施の形態に係るサンプルガス中の含
有粒子のカウント方法を行うためのシステムを示す概略
図。
【図3】本発明の別の実施の形態に係るサンプルガス中
の含有粒子のカウント方法を行うためのシステムを示す
概略図。
【符号の説明】
12…キャリアガスソース 16…原料粒子ソース 22…分級器 26、26a、26b、26c…捕集器 27、27a、27b、27c…多孔部材 28…排気系 41…サンプルガスソース 42、56…フローコントローラ 43…メイン管 44…バイパス管 45、47…フィルタ 51…飽和蒸気ソース 52…ミキサ 53…コンデンサ 54…レーザ粒子カウンタ 58…排気系 62…音響カップラ 64…超音波発振器 66…高周波電源 72…チャッキ弁 73…均一温度領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンプルガスをフィルタに通して含有粒子
    を排除した後、前記サンプルガスに、所定粒径に設定し
    た寸法制御粒子を付与すると共に前記サンプルガスに対
    して実質的に不活性な飽和蒸気を混合してキャリブレー
    ション用流体を形成する工程と、ここで、前記寸法制御
    粒子は前記サンプルガス及び前記飽和蒸気に対して実質
    的に不活性であることと、前記寸法制御粒子を捕集した
    多孔部材を通過するように、前記サンプルガスを流すと
    共に、前記多孔部材に振動を付与することにより、前記
    寸法制御粒子を前記多孔部材から解放し、前記サンプル
    ガス中に混入分散させることと、 前記キャリブレーション用流体をコンデンサに通して冷
    却することにより、前記寸法制御粒子を核として前記飽
    和蒸気を凝縮させ、前記キャリブレーション用流体中に
    基準液滴を発生させる工程と、 粒径に依存して検出限界を有するカウンタに前記基準液
    滴を含む前記キャリブレーション用流体を通しながら、
    前記コンデンサの温度を調整することにより、前記寸法
    制御粒子の前記所定粒径に依存する前記基準液滴の粒径
    と、前記カウンタの前記検出限界とを整合させるための
    前記コンデンサの設定温度を導出する工程と、 前記コンデンサの前記設定温度を導出した後、前記サン
    プルガスと前記飽和蒸気とを混合して測定用流体を形成
    する工程と、 前記設定温度を基準に温度設定した前記コンデンサに前
    記測定用流体を通して冷却することにより、前記サンプ
    ルガス中の含有粒子を核として前記飽和蒸気を凝縮さ
    せ、前記測定用流体中に測定用液滴を発生させる工程
    と、 前記カウンタに前記測定用液滴を含む前記測定用流体を
    通して前記サンプルガス中に含まれる前記測定用液滴の
    数をカウントとする工程と、を具備することを特徴とす
    るサンプルガス中の含有粒子のカウント方法。
  2. 【請求項2】前記寸法制御粒子は寸法の分布において実
    質的に単一のピークを有するモノディスパース粒子であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のサンプルガス中の
    含有粒子のカウント方法。
  3. 【請求項3】前記キャリブレーション用流体を形成する
    工程が、前記サンプルガスに異なる所定粒径に設定した
    モノディスパース粒子を択一的に付与する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項2に記載のサンプルガス中の含有
    粒子のカウント方法。
  4. 【請求項4】前記寸法制御粒子の前記所定粒径は、前記
    カウンタの前記検出限界の1/2以下であることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサンプルガス
    中の含有粒子のカウント方法。
  5. 【請求項5】前記サンプルガスはSiH4 、PH3 、B
    2 6 、AsH3 、SiCl2 2、H2 、HCl、C
    2 、F2 、HBr、HI、NH3 、CH4 、C
    2 2 、C 2 4 、C2 6 、C3 8 、C4 10、N
    x 、CO、O2 、及びO3 からなる群から選択された
    ガスであり、前記飽和蒸気はC4 8 、C3 8 、C2
    6、CH4 、CHF3 、CCl2 2 、C2 Cl
    5 、C2 Cl2 4 、CO2 、N2 O、N2 、Arか
    らなる群から選択された蒸気であることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載のサンプルガス中の含有
    粒子のカウント方法。
  6. 【請求項6】前記多孔部材に付与する前記振動は超音波
    振動であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載のサンプルガス中の含有粒子のカウント方法。
  7. 【請求項7】前記キャリブレーション用流体と、前記測
    定流体との間で、前記サンプルガス及び前記飽和蒸気の
    圧力、温度、流量が実質的に同一であることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載のサンプルガス中の
    含有粒子のカウント方法。
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