JP2001165795A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2001165795A
JP2001165795A JP34539199A JP34539199A JP2001165795A JP 2001165795 A JP2001165795 A JP 2001165795A JP 34539199 A JP34539199 A JP 34539199A JP 34539199 A JP34539199 A JP 34539199A JP 2001165795 A JP2001165795 A JP 2001165795A
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pressure
optical
pressure sensor
demultiplexing
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JP34539199A
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Yasuhiro Kubota
靖博 久保田
Jiro Toyama
二郎 外山
Ichiro Takatsu
一郎 高津
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力測定対象の温度に作用されない測定圧
力精度を得ると共に、耐熱性圧力センサを得ることにあ
る。 【解決手段】 圧力センサに於いて、光分波・合波手段
3により光を2つの偏光成分に分波した光を圧力測定対
象の圧力を受けた受圧ダイフラム5の突出変形面の複
数箇所に照射し、その各反射する光強度比から圧力を検
知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受圧ダイヤフラム
に照射した光の反射する各光強度を比較して受圧ダイヤ
フラムの測定圧力を検知する光学式のダイヤフラム型圧
力センサに関するものである。特に、高温度の条件下で
も測定値が影響されることなく圧力を測定できる光学式
の圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する先行技術として図10を
参照して圧力センサ50について述べる。
【0003】図10は光学式のダイヤフラム型の圧力セ
ンサ50の断面図である。図10において、51は光フ
ァイバを取り付ける測定用ホルダである。測定用ホルダ
51には貫通孔59が設けられており、この貫通孔59
には圧力測定用光ファイバ52が配設されている。測定
用ホルダ51と螺合する第1の取付穴を設けたアダプタ
53には被圧力測定用の気体導入口54が貫通孔として
設けられている。測定用ホルダ51の貫通孔59とアダ
プタ53の気体導入孔54との間には両者間を仕切るア
ルミ箔材製の受圧ダイヤフラム57が設けられている。
受圧ダイヤフラム57は樹脂材製のスペーサ55とゴム
材製のOリング56を介して測定用ホルダ51とアダプ
タ53との螺合により締め付けられて密封に保持されて
いる。
【0004】圧力測定用光ファイバ52は、複数本の素
線を束ねて投光用と受光用を兼ねる。圧力測定用光ファ
イバ52の出射端52aから投光された光は受圧ダイヤ
フラム57で反射され、圧力測定用光ファイバ52の出
射端52aと同じ位置の入射端に入射する。
【0005】気体導入口54から被圧力測定気体が受圧
ダイヤフラム57に作用すると、図11に点線で示すよ
うに、受圧ダイヤフラム57は湾曲状に変形する。図1
1に示すように、圧力測定用光ファイバ52の出射端5
2aから受圧ダイヤフラム57間での距離が最初のUの
位置からVの位置に変化するので、光路長も実線で示す
光路長から点線で示す光路長に変化する。出射端52a
から放射された光が受圧ダイヤフラム57の表面で反射
して再び圧力測定用光ファイバ52の入射端に入射され
る戻りの光を測定して圧力に換算するものである。
【0006】圧力センサ50は、被圧力測定気体が高温
気体の場合にはアダプタ53等を熱膨張させるので図1
1に示す距離Uは温度に応じて大きくなる。その結果、
光の強度にも変化を与えることになるので、圧力センサ
50として測定誤差が生じる。この誤差を補正する手段
として図12に示す先行技術の第2例の圧力センサ50
について述べる。
【0007】図12は、その圧力センサ50の断面図で
ある。図12において圧力センサ部pの構成は図10と
ほぼ同一である。圧力センサ部pと並列に配置された温
度補正部qにより圧力センサ部pの温度による誤差を補
正する。
【0008】温度補正部qには、アダプタ53に測定用
ホルダ51を取り付けた第1の取付穴と平行な第2の取
付穴に補正用ホルダ61が嵌着されており、この補正用
ホルダ61に温度補正用光ファイバ62を配置する第2
の貫通孔78が設けられている。貫通孔78には温度補
正用光ファイバ62が嵌合されている。温度補正用光フ
ァイバ62の出射端に対向する位置には鋼材製の反射面
体63がスペーサ64を介して配置されている。そし
て、締付け板65により反射面体63、スペーサ64及
び補正用ホルダ61を保持している。
【0009】温度補正用光ファイバ62は、気体導入孔
54からの被測定気体の圧力の作用を受けることがない
ように配設されており、且つ両光ファイバ52,62は
熱膨張についてはほぼ同一の条件となるために、熱膨張
による圧力測定用光ファイバ62の光路長の変化は、温
度補正用光ファイバ62の光路長変化分に対応したもの
となるので、その対応した光強度の変化分を差し引くこ
とにより温度の影響による誤差を除去できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
た先行技術の第1例の圧力センサにおいては、アダプタ
53の気体導入孔54に導入される被圧力測定気体が高
温になると、アダプタ53も高温になるので熱膨張す
る。このために圧力測定用光ファイバ52の出射端52
aから受圧ダイヤフラム57の反射面までの距離が変化
する。つまり、被圧力測定気体の温度が高温になるにつ
れて測定誤差が大きくなるという問題を惹起する。
【0011】先行技術の第2例の圧力センサの場合に
は、アダプタ53の受圧ダイヤフラム57と反射面体6
3の位置が気体導入孔54から各々異なる距離のために
アダプタ53の各取り付け部の膨張率も異なる。このた
めに圧力センサの温度に伴う測定誤差が改善できない。
更に、各光ファイバ52,62が温度に伴いその特性を
変化させるために測定誤差を惹起することになる。この
ため、圧力センサ50の測定精度を向上させることが困
難になる。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑み成されたもの
であって、その技術的課題は圧力センサ自体の測定精度
を向上させることにある。又、圧力測定対象の温度に伴
う圧力センサの部品による測定誤差を防止することにあ
る。更に、本発明の目的は、圧力測定対象の温度に伴う
測定誤差を補正するために温度補償手段を設けて圧力セ
ンサの材料選定の設計の困難と構造が大型化するのを防
止すると共に、圧力測定信号を温度補償手段の信号によ
り補正する複雑な処理を省略できるようにすることにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、図2に図解した
ように、その技術的手段は以下のように構成されてい
る。
【0014】請求項1に係わる本発明の圧力センサは、
圧力測定対象の圧力を受けて受圧ダイヤフラム(5)の
突出変形した反射面に分波した光を照射し反射した各光
強度の光分波を演算処理して圧力を検出する圧力センサ
であって、光源(10)と、該光源からの出射光を案内
する光導波手段(2)と、記光導波路(2)に連結して
光導波路(2)で案内された光を性質が異なる複数の光
に分波して圧力測定対象の圧力を受けて突出変形した受
圧ダイヤフラム(5)の反射面の複数箇所へ照射し、複
数箇所から反射した反射光を受光して合波する光分波・
合波手段(3)と、光分波・合波手段(3)で合波した
光を光導波手段(2)により伝送して分岐する光分岐手
段(6)と、光分岐手段(6)で分岐した光を分波させ
る光分波手段(7)と、該分波手段(7)で分岐した光
を受光して、受光信号を信号処理して圧力を算出する受
光・信号処理手段(8)とを有するものである。
【0015】請求項2に係わる本発明の圧力センサは、
光分波・合波手段(3)は入射光を二本の性質が異なる
光に分波して突出変形したダイアフラムの反射面の中央
の高位置と高位置より低い低位置に照射し、その光を合
波することを特徴とする請求項1に記載のものである。
【0016】請求項3に係わる本発明の圧力センサは、
光分波・合波手段(3)の光分波器(3a)を波長フィ
ルタで構成して二種類の波長を重ね合わせた入射光を異
なる波長の二本の光にする請求項1または2に記載のも
のである。
【0017】請求項4に係わる本発明の圧力センサは、
光分波・合波手段(3)の光分波器(3a)を偏光フィ
ルタで構成して円偏光の入射光をp偏光とs偏光の二本
の性質の異なる光に分波することを特徴とする請求項1
〜3いずれかに記載のものである。
【0018】請求項5に係わる本発明の圧力センサは、
光導波手段(2)を偏波保存ファイバ又はプラスティッ
クファイバで構成したことを特徴とする請求項1〜4い
ずれかに記載のものである。
【0019】
【作用】次に、本発明の基本的は圧力センサについて、
その作用を述べる。請求項1の本発明の圧力センサは、
光源からの入射光を光導波路(2)から光分波・合波手
段(3)に伝送して光分波器により二種類の性質の異な
る光に分波する。そして、光分波・合波手段と対向する
受圧ダイヤフラム(5)に圧力測定対象が作用すると、
その圧力により受圧ダイヤフラム(5)の対向する反射
面が湾曲状に光分波・合波手段(3)側へ変形すること
になる。
【0020】この対向する受圧ダイヤフラム(5)の反
射面の内、分波した光の偏光成分の一本は、例えば変形
の大きい中央の高位置に照射する。同時に分波した偏光
成分の他の一本の光は中央の位置より離れた低位置に照
射する。照射した各偏光成分の光は反射して光分波・合
波手段(3)に入射する。そして、光合波器(3b)に
より合波されて光導波路(2)を伝送して光分岐手段
(6)に伝送されると共に、分波された光は光分波手段
(7)により分波光に変換される。
【0021】この分波光は受光手段(8)で受光して信
号演算処理手段(24)でそれぞれの性質の光強度を電
気信号に変換して比較することによって受圧ダイヤフラ
ム(5)の変形量が検出される。そして、この受圧ダイ
ヤフラム(5)の変形量に伴う光強度を比較して圧力を
検出する。この圧力検出の演算処理は、圧力センサ
(1)に取り付けられる受圧ダイヤフラム(5)の変形
量と圧力との関係を前もって実験等により確認し、その
データが信号演算処理手段(24)に入力されているこ
とにより成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる圧力センサ
の実施の形態について図面を利用して詳述する。
【0023】図1は、本発明に係わる第一の実施の形態
を示す圧力センサの断面図である。また、図2はその圧
力センサの構成図である。
【0024】図1において、1は圧力センサである。圧
力センサ1は、本体30が中央に形成されて、貫通孔3
3が十字状に設けられている。そして、本体30の縦方
向の貫通孔33aの両端には、第1のアダプタ31と、
第2のアダプタ32が設けられている。図示上端の第1
のアダプタ31には、光源10が取り付けられている。
この光源10としては、円偏光を発する半導体レーザ
(LD)または発光ダイオード(LED)が用いられて
いる。光源10から出射された光は直接または光ファイ
バなどの光導波路2を介して下方の光分岐手段6に案内
される。なお、光源10からの出射光の性質が判明して
いるものによっては、光分岐手段6を介すことなく直接
に光分波・合波手段3に伝送することも可能である。ま
た、光源の光は、円偏光に限定する必要はなく、各偏光
強度が予め判明しているものであれば他の光を用いても
良い。
【0025】光分岐手段6は、その光分岐面が本体30
の縦貫通孔33a内に光源10から光分波の合波手段3
に向かう光の光路に対して45°傾斜して配置されてい
る。光分岐手段6は横貫通孔33bの図示左側の調整部
34により正確に位置調整して取り付けられている。光
分岐手段6は、無偏光ハーフミラーあるいはそれを利用
したビームスプリッタで構成されている。光分岐手段6
は、光源10からの入力光を偏波状態を保持しつつ透過
して光ファイバ2へと伝送する。
【0026】光ファイバ2は、例えば偏波保存光ファイ
バを使用しており、光分岐手段6と光分波・合波手段3
とを光学的に連結している。偏波保存光ファイバを用い
ると光分岐手段6の透過光の偏波状態が変化しないよう
に保持して光分波・合波手段3へと伝送させることがで
きる。
【0027】図3は光分波・合波手段3の拡大図であ
る。光分波・合波手段3は、光分波器(3a)と光合波
器(3b)から構成されている。光分波器(3a)は、
コア25、光源10からの光の光路に対して45°傾斜
している偏光フィルタ3a、これらの周りを囲む耐熱材
製のクラッド26により構成されている。光分波器(3
b)は、コア25、光源10からの光の光路に対して4
5°傾斜している全反射ミラー3b、これらを囲むクラ
ッド26により構成されている。光分波・合波手段3は
横貫通孔33aの下端に設けられている。この光分波・
合波手段3の内の光分波器3aは偏光フィルタを用いて
いる。光合波器3bは全反射ミラーを用いている。そし
て、この偏光フィルタ3aと全反射ミラー3bがクラッ
ド26により組み合わされて光分波・合波手段3を構成
する。
【0028】光分波・合波手段3は、偏光フィルタ3a
が光ファイバ2から入力された光の内のp偏光成分の光
を透過すると共に、s偏光成分の光を反射して直角方向
の全反射ミラー3bに向けて曲げて照射する。尚、この
p偏光成分とs偏光成分の透過と反射に関しては、上述
と逆に伝送しても良い。反射されたs偏光成分の光は全
反射ミラー3bによって反射されて光路を直角に曲げp
偏光成分と平行に受圧ダイアフラム5に照射する。
【0029】光分波・合波手段3の対向する下端には、
受圧ダイヤフラム5が設けられている。受圧ダイアフラ
ム5はアルミ箔やステンレス箔等の金属箔、樹脂膜、ゴ
ム膜などから形成されている。そして、本体30と第2
のアダプタ32との間で本体30側に樹脂製のスペーサ
36を介すると共に、アダプタ側に圧力測定対象、たと
えば流体または気体をシールするOリング35を介して
固着されている。この固着は第2のアダプタ32を本体
30に螺合することにより締め付けて行う。
【0030】第2のアダプタ32には、圧力測定対象が
受圧ダイヤフラム5に作用できるように流通路36が形
成されている。この流通路36は図示されていない装置
の測定しようとする作動圧力流体の通路と連通可能とな
るように構成され、圧力測定対象の圧力を測定可能に構
成されている。受圧ダイヤフラム5は圧力測定対象の圧
力を受けると断面円弧状に光分波・合波手段3側へ突出
変形する。
【0031】光分波・合波手段3から照射された二本の
光の内p偏光成分は、圧力測定対象により断面円弧状に
変形した受圧ダイヤフラム5の反射面の最も突出した、
例えば、受圧ダイヤフラム5の中央の高位置5aに照射
する。同時に、s偏光成分は受圧ダイヤフラム5の中央
の高位置5aより少し離れた位置、例えば高位置5aと
外方との間の1/2の低位置5bまたは2/3の低位置
5bに照射する。この受圧ダイヤフラム5と光分波・合
波手段3の位置関係は、上述のような位置関係になるよ
うに光分波・合波手段3の光分波器3aと光合波器3b
とが一定の距離に離れた位置へ配置されている。尚、前
述したように受圧ダイヤフラム5の照射位置に対する各
偏光成分の選択は上述と逆にしても良いことは明らかで
ある。
【0032】光分波・合波手段3から照射された各偏光
成分の光は受圧ダイヤフラム5の各照射位置で反射して
光分波・合波手段3の照射口から再度入射する。そし
て、上述した光の進行方向とは逆に進行する。つまり、
反射した光のp偏光成分は再度偏光フィルタ3aを透過
して光ファイバ2に導入される。また、反射した光のs
偏光成分は全反射ミラー3bにより光路を直角に曲げら
れて偏光フィルタ3aに直進する。そして、偏光フィル
タ3aにより再び直角に曲げられて光ファイバ2に導入
される。
【0033】光ファイバ2は、偏波保存ファイバである
から各偏光成分の偏光強度比状態を維持しつつ光分岐手
段6へと案内する。光分岐手段6は、無偏光ハーフミラ
ーであり、光の偏波状態を維持しつつその強度を透過光
と反射光とに分岐する。
【0034】反射光が光分波手段7へ進行する。光分波
手段7は本体30の横貫通孔33bの光分岐手段6と対
向する位置に隣接して配置されている。この光分岐手段
6と光分波手段7の拡大図を図4に示す。光分波手段7
は、偏光フィルタから構成されている。この偏光フィル
タは、p偏光成分を透過すると共に、s偏光成分の光路
を直角に曲げる方向に反射する。この光分岐手段6の無
偏光ハーフミラー、光分波手段7の偏光フィルタ及び光
導波路(コア25)は耐熱材製のクラッド26により囲
むようにして一体に形成されている。この各偏光成分の
透過、反射の選択は互いに逆にしても良い。
【0035】このpおよびs偏光成分は光分波手段7に
より互いに直角方向に進行するが、進行側には対応する
位置に受光手段8を構成する受光素子8a,8bが配置
されている。この受光手段8は、基本動作としては発光
素子の逆過程を利用して光を受光させるものである。各
偏光成分は受光手段(素子)8a,8bに伝送される。
受光素子8a,8bは、フォトダイオード(PD)を用
いている。受光素子8a,8bとしてSi材料を用いた
PIN型、あるいはAPDが短波長用として用いられ
る。受光素子8a,8bとして、アバランシェフォトダ
イオード(APD)なども利用することができる。
【0036】この受光手段8で受光した各光強度は、電
気信号に変換されると共に、信号演算処理装置24によ
り光強度の比を演算する。そして、光強度の比と受圧ダ
イアフラム5の変化と圧力との関係を実験により前もっ
て求めておいたデータとを信号演算処理装置24におい
て、演算処理して圧力を算出する。
【0037】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
圧力センサ1の構成図である。この構成図は図2に示す
ものとほぼ同一である。相違する点のみを下記に述べる
ことにする。
【0038】光分岐手段6は光源10からの出射光を通
すと共に、受圧ダイヤフラム5からの反射光を分岐す
る。
【0039】次に、光分波手段7で分波されたp偏光成
分とs偏光成分の光は受光手段8へ伝送される。そし
て、この受光素子8a,8bで受光した各光強度は、電
気信号へと変換される。各光強度を表す電気信号は、受
光手段8から各光強度の比を演算する比較器11へ伝送
されて電気信号として出力される。
【0040】光強度比と圧力測定対象の圧力との関係
は、予め受圧ダイヤフラムごとに実験により求めてお
く。この求めておいたデータを変換器12の記憶部に入
力しておく。そして、光強度比を表す電気信号は、比較
器11から変換器12へ入力されると共に、圧力を表す
電気信号に変換されて出力される。そして、圧力値とし
て検出するものである。尚、この比較器11及び変換器
12は信号演算処理手段24を構成する。
【0041】上述した図3及び4に示す光分岐手段6、
光分波・合波手段3,光分波手段7等は、媒質であるコ
ア25と、コアを傾斜して横断するフィルタ、ミラー等
の周りを屈折率の小さいニオブ酸ニチウムまたはその他
の耐熱性の無機材料により囲むようにして形成されてい
る。また、耐熱性高分子を利用した光導波路と光学薄膜
とを組み合わせたものを利用することもできる。その結
果、、図3及び図4に示すように光分波・合波手段3の
出射端から光分波手段7までを空間のない光導波路に形
成することが可能であり、光強度を効率よく伝送するこ
とができることになる。その上、上述したように耐熱性
にすることも可能であるから、圧力測定対象が高温であ
っても測定誤差を防止して測定精度を向上することがで
きることになる。
【0042】図6は、本発明の圧力センサの第3の実施
の形態を示す構成図である。図6において図5に示す第
2の実施の形態と相違する点は、光源からの光が波長の
異なる2種類の光を利用している点である。
【0043】この光は、2種類の波長を重ね合わせた光
源、または広い波長域持った光源の特定の二種類の波長
の光を使用する。この実施の形態では、光分岐手段6
波、二種類の波長のどちらの光もその強度を二分岐する
ことが可能なハーフミラーを使用する。
【0044】光ファイバ2は、2種類の波長のどちらの
光に対しても伝搬特性が良好なものを使用する。この光
ファイバ2としては、例えば特定の2種類の波長を有す
る光に対してはプラスティックファイバなどを利用する
ことができる。
【0045】光分波・合波手段3及び光分波手段7は波
長分離フィルタを使用する。受光手段8は、2種類の波
長に対し、それぞれに対応したPDなどの受光素子8
a,8bを使用する。
【0046】第3の実施の形態の圧力センサでは、圧力
測定対象の温度に影響されない圧力検出が可能になる。
特に、第3の実施形態においては、構成手段の構造が簡
単であり、コストも安価に構成することが可能になる。
【0047】図7と図8は、図1に取り付けた受圧ダイ
ヤフラム5の代わりの本発明の1実施の形態を示す受圧
ダイヤフラム5の断面図である。図7に示す受圧ダイヤ
フラム5は樹脂材製の板状をしたものである。そして、
受圧ダイヤフラム5にOリング35とスペーサ36とを
一体にして圧力測定対象が作用したときに設定通りの変
形状態を形成するように構成したものである。また、図
8は受圧ダイヤフラムを超弾性材製で製作して変形量を
正確に形成できるようにしたものである。
【0048】次に、本発明の実施の形態の作用について
のべることにする。第二の実施の形態について他の実施
の形態を代表して述べることにする。光源10から出射
された光は、光分岐手段6に入力される。光分岐手段6
は入力された光偏波状態を保持しつつその強度の半分を
光ファイバ2へ伝送する。光ファイバ2は伝送された光
を偏波状態が変化しないように保持しつつ光分波・合波
手段3へと伝送する。光分波・合波手段3の偏光フィル
タ3aにより光ファイバ2から伝搬された光は、p偏光
成分を進行方向に透過すると共に、s偏光成分の光路を
直角に曲げる方向に反射させる。この反射されたs偏光
成分の光は全反射ミラーによって光路を直角に曲げられ
てp偏光成分と平行な方向に出射される。
【0049】この光分波・合波手段3から出射された二
本の光の内p偏光成分は圧力測定対象の圧力により光の
出射方向に対し円弧状に突出する受圧ダイヤフラム5の
突出面に出射される。このp偏光成分は受圧ダイヤフラ
ム5の突出中心の高位置5aに照射される。また、s偏
光成分は高位置5aより離れた低位置5bに照射する。
【0050】この光の照射関係は、受圧ダイヤフラム5
が圧力測定対象の作用を受けていない状態の時には、光
分波・合波手段3の出射口から受圧ダイヤフラム5の照
射面までの距離は同一である。そして、各偏光成分の受
圧ダイヤフラム5からの反射光は、垂直に反射されるた
め、両偏光成分の光の強度はほぼ同一の強度となる。
【0051】これに対し、図7に示すように、圧力測定
対象の作用を受けて受圧ダイヤフラム5が突出変形する
と、高位置5aに照射されたp偏光成分の反射光は、光
分波・合波手段3の射出口から高位置3aまでの距離が
近くなる。更に、反射面の角度は何ら変化しない為に、
受圧ダイヤフラム5の反射面に対しては垂直に反射され
る。このために、光分波・合波手段3へ入力される反射
光の強度は、大きくなる。
【0052】これに対して、s偏光成分の反射光は反射
面までの距離は近くなるものの、p偏光成分の距離に対
しては近くなる割合が小さい。更に、図9は、光分波・
合波手段3と受圧ダイヤフラム5との関係を示す断面図
である。この図9から明らかなように、受圧ダイヤフラ
ム5は、圧力測定対象の作用前の平面状態の反射面が圧
力測定対象の圧力を受けると断面円弧状に形成されて低
位置5bの角度が傾斜するために、光分波・合波手段3
へ反射する入射光の強度の割合がp偏光成分に対して小
さくなる。そして、反射光強度が小さくなる。
【0053】この状態で、各偏光成分はそれを出力した
光分波・合波手段3の射出口へ再び入射される。そし
て、p偏光成分は、再度、偏光フィルタ3aを通過し光
ファイバ2へと伝送される。一方、s偏光成分は、全反
射ミラー3bにより、光路を直角へ曲げる方向に反射さ
れて光ファイバ2へ伝送される。このとき、p偏光成分
の光路に漏れ込んだs偏光成分と、s偏光成分側の光路
に漏れ込んだp偏光成分は、それぞれ偏光フィルタで光
ファイバ2の光路でない方向へと伝搬されるために測定
精度に影響を与えることが防止される。
【0054】伝送光は光ファイバ2により偏光強度比を
維持した偏光状態が保持されながら、光分岐手段6へと
伝送される。光分岐手段6は無偏光ハーフミラーである
ために光の偏波を維持した状態で、その強度を透過光と
反射光に分岐する。この反射光が光分波手段7へ伝送さ
れる。この光分波手段7は偏光フィルタであるためにp
偏光成分を透過し、s偏光成分の光路を直角へ曲げる方
向に反射させる。そして、受光手段8へと伝搬させる。
【0055】この受光手段8により各光強度は電気信号
へと変換される。各光強度を表す電気信号は各光強度の
比を演算する比較器11へと伝送される。そして、比較
器11により光強度を表す電気信号を出力する。
【0056】光強度と圧力測定対象の圧力との関係は予
め各受圧ダイヤフラム5ごとに実験により求めて記憶部
へ入力されている。この記憶部のデータを変換器12へ
出力して光強度比を表す電気信号から圧力を表す電気信
号へと変換する。そして、圧力測定対象の圧力を検出す
る。
【0057】本発明の第1及び第3実施の形態において
も第2の実施の形態と同様な作用をする。そして、圧力
センサが耐熱性材料で構成することが可能であるから、
圧力測定対象の温度の影響を受けなく、しかも、2種類
の光の強度により、高精度に圧力を測定することが可能
になる。また、圧力センサとして各手段を接続して光導
波路を形成することが可能であるか小型化を可能として
ロボットなどの感覚としての触圧用圧力センサとして有
用である。
【0058】
【発明の効果】本発明の圧力センサは、入射光を2種類
の光に分波して受圧ダイヤフラムの反射面の変形状態を
複数箇所の反射光の光強度を互いに対比できる電気信号
に換算して測定するために、圧力測定対象の温度に影響
されることなく高精度に圧力を測定する効果が期待でき
る。
【0059】また、圧力センサの各手段を接続して光導
波路に構成できるので、空間を通る部分が無く、各光強
度を効率よく伝送できる。このために温度による圧力測
定精度の誤差の発生が防止されると共に、光測定として
の高精度の圧力測定が可能となる。
【0060】更に、圧力センサを構成する各手段は、コ
アを囲むクラッドを耐熱性材料に構成することが可能で
あるから、センサ自体の熱変化を防止できる。
【0061】圧力センサを構成する各手段が光導波路と
して接続できるので、構造の小型化が可能となり、狭い
場所でも圧力センサを取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態を示す圧力セ
ンサの断面図である。
【図2】本発明の圧力センサの基本構成図である。
【図3】図1及び図5並びに図6の光分波・合波手段の
拡大断面図である。
【図4】図1及び図5並びに図6の光分岐手段及び光分
波手段の拡大断面図である。
【図5】本発明に係わる第2の実施の形態を示す圧力セ
ンサの構成図である。
【図6】本発明に係わる第3の実施の形態を示す圧力セ
ンサの構成図である。
【図7】本発明に係わる受圧ダイヤフラム5の1実施の
形態の断面図である。
【図8】本発明に係わる受圧ダイヤフラム5の他の実施
の形態を示す断面図である。
【図9】本発明に係わる図1の受圧ダイヤフラムに圧力
測定対象が作用して突出変形した反射面に二つの光りが
照射した状態の構成図である。
【図10】従来の第一の圧力センサの断面図である。
【図11】図9の受圧ダイヤフラムに圧力測定対象が作
用して突出変形した状態と光ファイバを示す断面図であ
る。
【図12】従来の第2の圧力センサの断面図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ 2 光ファイバ 3 光分波・合波手段 3a 光分波器 3b 光合波器 5 受圧ダイヤフラム 5a 高位置 5b 低位置 6 光分岐手段 7 光分波手段 8 受光手段 8a 受光素子 8b 受光素子 10 光源 11 比較器 12 変換器 25 コア 26 クラッド 30 本体 31 第1のアダプタ 32 第2のアダプタ 33 貫通孔 33a 縦貫通孔 33b 横貫通孔 34 調整部 36 流通孔 50 圧力センサ 51 測定用ホルダ 52 光ファイバ 53 アダプタ 54 気体導入口 55 スペーサ 56 Oリング 57 受圧ダイヤフラム 59 貫通孔 61 補正用ホルダ 62 温度補正用光ファイバ 63 反射面体 64 スペーサ 65 締付け板 78 貫通孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月17日(2000.3.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 圧力センサ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受圧ダイフラム
に照射した光の反射する各光強度を比較して受圧ダイ
フラムの測定圧力を検知する光学式のダイフラム型圧
力センサに関するものである。特に、高温度の条件下で
も測定値が影響されることなく圧力を測定できる光学式
の圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する先行技術として図10を
参照して圧力センサ50について述べる。
【0003】図10は光学式のダイフラム型の圧力セ
ンサ50の断面図である。図10において、51は光フ
ァイバを取り付ける測定用ホルダである。測定用ホルダ
51には貫通孔59が設けられており、この貫通孔59
には圧力測定用光ファイバ52が配設されている。測定
用ホルダ51と螺合する第1の取付穴を設けたアダプタ
53には被圧力測定用の気体導入口54が貫通孔として
設けられている。測定用ホルダ51の貫通孔59とアダ
プタ53の気体導入孔54との間には両者間を仕切るア
ルミ箔材製の受圧ダイフラム57が設けられている。
受圧ダイフラム57は樹脂材製のスペーサ55とゴム
材製のOリング56を介して測定用ホルダ51とアダプ
タ53との螺合により締め付けられて密封に保持されて
いる。
【0004】圧力測定用光ファイバ52は、複数本の素
線を束ねて投光用と受光用を兼ねる。圧力測定用光ファ
イバ52の出射端52aから投光された光は受圧ダイ
フラム57で反射され、圧力測定用光ファイバ52の出
射端52aと同じ位置の入射端に入射する。
【0005】気体導入口54から被圧力測定気体が受圧
ダイフラム57に作用すると、図11に点線で示すよ
うに、受圧ダイフラム57は湾曲状に変形する。図1
1に示すように、圧力測定用光ファイバ52の出射端5
2aから受圧ダイフラム57間での距離が最初のUの
位置からVの位置に変化するので、光路長も実線で示す
光路長から点線で示す光路長に変化する。出射端52a
から放射された光が受圧ダイフラム57の表面で反射
して再び圧力測定用光ファイバ52の入射端に入射され
る戻りの光を測定して圧力に換算するものである。
【0006】圧力センサ50は、被圧力測定気体が高温
気体の場合にはアダプタ53等を熱膨張させるので図1
1に示す距離Uは温度に応じて大きくなる。その結果、
光の強度にも変化を与えることになるので、圧力センサ
50として測定誤差が生じる。この誤差を補正する手段
として図12に示す先行技術の第2例の圧力センサ50
について述べる。
【0007】図12は、その圧力センサ50の断面図で
ある。図12において圧力センサ部pの構成は図10と
ほぼ同一である。圧力センサ部pと並列に配置された温
度補正部qにより圧力センサ部pの温度による誤差を補
正する。
【0008】温度補正部qには、アダプタ53に測定用
ホルダ51を取り付けた第1の取付穴と平行な第2の取
付穴に補正用ホルダ61が嵌着されており、この補正用
ホルダ61に温度補正用光ファイバ62を配置する第2
の貫通孔78が設けられている。貫通孔78には温度補
正用光ファイバ62が嵌合されている。温度補正用光フ
ァイバ62の出射端に対向する位置には鋼材製の反射面
体63がスペーサ64を介して配置されている。そし
て、締付け板65により反射面体63、スペーサ64及
び補正用ホルダ61を保持している。
【0009】温度補正用光ファイバ62は、気体導入孔
54からの被測定気体の圧力の作用を受けることがない
ように配設されており、且つ両光ファイバ52,62は
熱膨張についてはほぼ同一の条件となるために、熱膨張
による圧力測定用光ファイバ62の光路長の変化は、温
度補正用光ファイバ62の光路長変化分に対応したもの
となるので、その対応した光強度の変化分を差し引くこ
とにより温度の影響による誤差を除去できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
た先行技術の第1例の圧力センサにおいては、アダプタ
53の気体導入孔54に導入される被圧力測定気体が高
温になると、アダプタ53も高温になるので熱膨張す
る。このために圧力測定用光ファイバ52の出射端52
aから受圧ダイフラム57の反射面までの距離が変化
する。つまり、被圧力測定気体の温度が高温になるにつ
れて測定誤差が大きくなるという問題を惹起する。
【0011】先行技術の第2例の圧力センサの場合に
は、アダプタ53の受圧ダイフラム57と反射面体6
3の位置が気体導入孔54から各々異なる距離のために
アダプタ53の各取り付け部の膨張率も異なる。このた
めに圧力センサの温度に伴う測定誤差が改善できない。
更に、各光ファイバ52,62が温度に伴いその特性を
変化させるために測定誤差を惹起することになる。この
ため、圧力センサ50の測定精度を向上させることが困
難になる。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑み成されたもの
であって、その技術的課題は圧力センサ自体の測定精度
を向上させることにある。又、圧力測定対象の温度に伴
う圧力センサの部品による測定誤差を防止することにあ
る。更に、本発明の目的は、圧力測定対象の温度に伴う
測定誤差を補正するために温度補償手段を設けて圧力セ
ンサの材料選定の設計の困難と構造が大型化するのを防
止すると共に、圧力測定信号を温度補償手段の信号によ
り補正する複雑な処理を省略できるようにすることにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、図2に図解した
ように、その技術的手段は以下のように構成されてい
る。
【0014】請求項1に係わる本発明の圧力センサは、
圧力測定対象の圧力を受けて受圧ダイフラム(5)の
突出変形した反射面に分波した光を照射し反射した各光
強度の光分波を演算処理して圧力を検出する圧力センサ
であって、光源(10)と、該光源からの出射光を案内
する光導波手段(2)と、記光導波手段(2)に連結し
て光導波手段(2)で案内された光を性質が異なる複数
の光に分波して圧力測定対象の圧力を受けて突出変形し
た受圧ダイフラム(5)の反射面の複数箇所へ照射
し、複数箇所から反射した反射光を受光して合波する光
分波・合波手段(3)と、光分波・合波手段(3)で合
波した光を光導波手段(2)により伝送して分岐する光
分岐手段(6)と、光分岐手段(6)で分岐した光を分
波させる光分波手段(7)と、該分波手段(7)で分岐
した光を受光して、受光信号を信号処理して圧力を算出
する受光・信号処理手段(8,24)とを有するもので
ある。
【0015】請求項2に係わる本発明の圧力センサは、
光分波・合波手段(3)は入射光を二本の性質が異なる
光に分波して突出変形したダイアフラムの反射面の中央
の高位置と高位置より低い低位置に照射し、その光を合
波することを特徴とする。
【0016】請求項3に係わる本発明の圧力センサは、
光分波・合波手段(3)の光分波器(3a)を波長フィ
ルタで構成して二種類の波長を重ね合わせた入射光を異
なる波長の二本の光にする。
【0017】請求項4に係わる本発明の圧力センサは、
光分波・合波手段(3)の光分波器(3a)を偏光フィ
ルタで構成して円偏光の入射光をp偏光とs偏光の二本
の性質の異なる光に分波することを特徴とする。
【0018】請求項5に係わる本発明の圧力センサは、
光導波手段(2)を偏波保存ファイバ又はプラスティッ
クファイバで構成したことを特徴とする。
【0019】
【作用】次に、本発明の基本的は圧力センサについて、
その作用を述べる。請求項1の本発明の圧力センサは、
光源からの入射光を光導波路(2)から光分波・合波手
段(3)に伝送して光分波器により二種類の性質の異な
る光に分波する。そして、光分波・合波手段と対向する
受圧ダイフラム(5)に圧力測定対象が作用すると、
その圧力により受圧ダイフラム(5)の対向する反射
面が湾曲状に光分波・合波手段(3)側へ変形すること
になる。
【0020】この対向する受圧ダイフラム(5)の反
射面の内、分波した光の偏光成分の一本は、例えば変形
の大きい中央の高位置に照射する。同時に分波した偏光
成分の他の一本の光は中央の位置より離れた低位置に照
射する。照射した各偏光成分の光は反射して光分波・合
波手段(3)に入射する。そして、光合波器(3b)に
より合波されて光導波路(2)を伝送して光分岐手段
(6)に伝送されると共に、分波された光は光分波手段
(7)により分波光に変換される。
【0021】この分波光は受光手段(8)で受光し、受
光した信号を信号演算処理手段(24)でそれぞれの性
質の光強度を電気信号に変換して比較することによって
受圧ダイフラム(5)の変形量が検出される。そし
て、この受圧ダイフラム(5)の変形量に伴う光強度
を比較して圧力を検出する。この圧力検出の演算処理
は、圧力センサ(1)に取り付けられる受圧ダイフラ
ム(5)の変形量と圧力との関係を前もって実験等によ
り確認し、そのデータが信号演算処理手段(24)に入
力されていることにより成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる圧力センサ
の実施の形態について図面を利用して詳述する。
【0023】図1は、本発明に係わる第一の実施の形態
を示す圧力センサの断面図である。また、図2はその圧
力センサの構成図である。
【0024】図1において、1は圧力センサである。圧
力センサ1は、本体30が中央に形成されて、貫通孔3
3が十字状に設けられている。そして、本体30の縦方
向の貫通孔33aの両端には、第1のアダプタ31と、
第2のアダプタ32が設けられている。図示上端の第1
のアダプタ31には、光源10が取り付けられている。
この光源10としては、円偏光を発する半導体レーザ
(LD)または発光ダイオード(LED)が用いられて
いる。光源10から出射された光は直接または光ファイ
バなどの光導波路2を介して下方の光分岐手段6に案内
される。なお、光源10からの出射光の性質が判明して
いるものによっては、光分岐手段6を介すことなく直接
に光分波・合波手段3に伝送することも可能である。ま
た、光源の光は、円偏光に限定する必要はなく、各偏光
強度が予め判明しているものであれば他の光を用いても
良い。
【0025】光分岐手段6は、その光分岐面が本体30
の縦貫通孔33a内に光源10から光分波の合波手段3
に向かう光の光路に対して45°傾斜して配置されてい
る。光分岐手段6は横貫通孔33bの図示左側の調整部
34により正確に位置調整して取り付けられている。光
分岐手段6は、無偏光ハーフミラーあるいはそれを利用
したビームスプリッタで構成されている。光分岐手段6
は、光源10からの入力光を偏波状態を保持しつつ透過
して光ファイバ2へと伝送する。
【0026】光ファイバ2は、例えば偏波保存光ファイ
バを使用しており、光分岐手段6と光分波・合波手段3
とを光学的に連結している。偏波保存光ファイバを用い
ると光分岐手段6の透過光の偏波状態が変化しないよう
に保持して光分波・合波手段3へと伝送させることがで
きる。
【0027】図3は光分波・合波手段3の拡大図であ
る。光分波・合波手段3は、光分波器(3a)と光合波
器(3b)から構成されている。光分波器(3a)は、
コア25、光源10からの光の光路に対して45°傾斜
している偏光フィルタ3a、これらの周りを囲む耐熱材
製のクラッド26により構成されている。光分波器(3
b)は、コア25、光源10からの光の光路に対して4
5°傾斜している全反射ミラー3b、これらを囲むクラ
ッド26により構成されている。光分波・合波手段3は
横貫通孔33aの下端に設けられている。この光分波・
合波手段3の内の光分波器3aは偏光フィルタを用いて
いる。光合波器3bは全反射ミラーを用いている。そし
て、この偏光フィルタ3aと全反射ミラー3bがクラッ
ド26により組み合わされて光分波・合波手段3を構成
する。
【0028】光分波・合波手段3は、偏光フィルタ3a
が光ファイバ2から入力された光の内のp偏光成分の光
を透過すると共に、s偏光成分の光を反射して直角方向
の全反射ミラー3bに向けて曲げて照射する。尚、この
p偏光成分とs偏光成分の透過と反射に関しては、上述
と逆にしても良い。反射されたs偏光成分の光は全反射
ミラー3bによって反射されて光路を直角に曲げp偏光
成分と平行に受圧ダイアフラム5に照射する。
【0029】光分波・合波手段3の対向する下端には、
受圧ダイフラム5が設けられている。受圧ダイアフラ
ム5はアルミ箔やステンレス箔等の金属箔、樹脂膜、ゴ
ム膜などから形成されている。そして、本体30と第2
のアダプタ32との間で本体30側に樹脂製のスペーサ
36を介すると共に、アダプタ側に圧力測定対象、たと
えば流体または気体をシールするOリング35を介して
固着されている。この固着は第2のアダプタ32を本体
30に螺合することにより締め付けて行う。
【0030】第2のアダプタ32には、圧力測定対象が
受圧ダイフラム5に作用できるように流通路36が形
成されている。この流通路36は図示されていない装置
の測定しようとする作動圧力流体の通路と連通可能とな
るように構成され、圧力測定対象の圧力を測定可能に構
成されている。受圧ダイフラム5は圧力測定対象の圧
力を受けると断面円弧状に光分波・合波手段3側へ突出
変形する。
【0031】光分波・合波手段3から照射された二本の
光の内p偏光成分は、圧力測定対象により断面円弧状に
変形した受圧ダイフラム5の反射面の最も突出した、
例えば、受圧ダイフラム5の中央の高位置5aに照射
する。同時に、s偏光成分は受圧ダイフラム5の中央
の高位置5aより少し離れた位置、例えば高位置5aと
外方との間の1/2の低位置5bまたは2/3の低位置
5bに照射する。この受圧ダイフラム5と光分波・合
波手段3の位置関係は、上述のような位置関係になるよ
うに光分波・合波手段3の光分波器3aと光合波器3b
とが一定の距離に離れた位置へ配置されている。尚、前
述したように受圧ダイフラム5の照射位置に対する各
偏光成分の選択は上述と逆にしても良いことは明らかで
ある。
【0032】光分波・合波手段3の出射口から照射され
た各偏光成分の光は受圧ダイフラム5の各照射位置で
反射して光分波・合波手段3の出射口から再度入射す
る。そして、上述した光の進行方向とは逆に進行する。
つまり、反射した光のp偏光成分は再度偏光フィルタ3
aを透過して光ファイバ2に導入される。また、反射し
た光のs偏光成分は全反射ミラー3bにより光路を直角
に曲げられて偏光フィルタ3aに直進する。そして、偏
光フィルタ3aにより再び直角に曲げられて光ファイバ
2に導入される。
【0033】光ファイバ2は、偏波保存ファイバである
から各偏光成分の偏光強度比状態を維持しつつ光分岐手
段6へと案内する。光分岐手段6は、無偏光ハーフミラ
ーであり、光の偏波状態を維持しつつその強度を透過光
と反射光とに分岐する。
【0034】反射光が光分波手段7へ進行する。光分波
手段7は本体30の横貫通孔33bの光分岐手段6と対
向する位置に隣接して配置されている。この光分岐手段
6と光分波手段7の拡大図を図4に示す。光分波手段7
は、偏光フィルタから構成されている。この偏光フィル
タは、p偏光成分を透過すると共に、s偏光成分の光路
を直角に曲げる方向に反射する。この光分岐手段6の無
偏光ハーフミラー、光分波手段7の偏光フィルタ及び光
導波路(コア25)は耐熱材製のクラッド26により囲
むようにして一体に形成されている。この各偏光成分の
透過、反射の選択は互いに逆にしても良い。
【0035】このpおよびs偏光成分は光分波手段7に
より互いに直角方向に進行するが、進行側には対応する
位置に受光手段8を構成する受光素子8a,8bが配置
されている。この受光手段8は、基本動作としては発光
素子の逆過程を利用して光を受光させるものである。各
偏光成分は受光手段(素子)8a,8bに伝送される。
受光素子8a,8bは、フォトダイオード(PD)を用
いている。受光素子8a,8bとしてSi材料を用いた
PIN型、あるいはAPDが短波長用として用いられ
る。受光素子8a,8bとして、アバランシェフォトダ
イオード(APD)なども利用することができる。
【0036】この受光手段8で受光した各光強度は、電
気信号に変換されると共に、信号演算処理装置24によ
り光強度の比を演算する。そして、光強度の比と受圧ダ
イアフラム5の変化と圧力との関係を実験により前もっ
て求めておいたデータとを信号演算処理装置24におい
て、演算処理して圧力を算出する。
【0037】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
圧力センサ1の構成図である。この構成図は図2に示す
ものとほぼ同一である。相違する点のみを下記に述べる
ことにする。
【0038】光分岐手段6は光源10からの出射光を通
すと共に、受圧ダイフラム5からの反射光を分岐す
る。
【0039】次に、光分波手段7で分波されたp偏光成
分とs偏光成分の光は受光手段8へ伝送される。そし
て、この受光素子8a,8bで受光した各光強度は、電
気信号へと変換される。各光強度を表す電気信号は、受
光手段8から各光強度の比を演算する比較器11へ伝送
されて電気信号として出力される。
【0040】光強度比と圧力測定対象の圧力との関係
は、予め受圧ダイフラムごとに実験により求めてお
く。この求めておいたデータを変換器12の記憶部に入
力しておく。そして、光強度比を表す電気信号は、比較
器11から変換器12へ入力されると共に、圧力を表す
電気信号に変換されて出力される。そして、圧力値とし
て検出するものである。尚、この比較器11及び変換器
12は信号演算処理手段24を構成する。
【0041】上述した図3及び4に示す光分岐手段6、
光分波・合波手段3,光分波手段7等は、媒質であるコ
ア25と、コアを傾斜して横断するフィルタ、ミラー等
の周りを屈折率の小さいニオブ酸チウムまたはその他
の耐熱性の無機材料により囲むようにして形成されてい
る。また、耐熱性高分子を利用した光導波路と光学薄膜
とを組み合わせたものを利用することもできる。その結
果、、図3及び図4に示すように光分波・合波手段3の
出射端から光分波手段7までを空間のない光導波路に形
成することが可能であり、光強度を効率よく伝送するこ
とができることになる。その上、上述したように耐熱性
にすることも可能であるから、圧力測定対象が高温であ
っても測定誤差を防止して測定精度を向上することがで
きることになる。
【0042】図6は、本発明の圧力センサの第3の実施
の形態を示す構成図である。図6において図5に示す第
2の実施の形態と相違する点は、光源からの光が波長の
異なる2種類の光を利用している点である。
【0043】この光は、2種類の波長を重ね合わせた光
源、または広い波長域持った光源の特定の二種類の波長
の光を使用する。この実施の形態では、光分岐手段6
波、二種類の波長のどちらの光もその強度を二分岐する
ことが可能なハーフミラーを使用する。
【0044】光ファイバ2は、2種類の波長のどちらの
光に対しても伝搬特性が良好なものを使用する。この光
ファイバ2としては、例えば特定の2種類の波長を有す
る光に対してはプラスティックファイバなどを利用する
ことができる。
【0045】光分波・合波手段3及び光分波手段7は波
長分離フィルタを使用する。受光手段8は、2種類の波
長に対し、それぞれに対応したPDなどの受光素子8
a,8bを使用する。
【0046】第3の実施の形態の圧力センサでは、圧力
測定対象の温度に影響されない圧力検出が可能になる。
特に、第3の実施形態においては、構成手段の構造が簡
単であり、コストも安価に構成することが可能になる。
【0047】図7と図8は、図1に取り付けた受圧ダイ
フラム5の代わりの本発明の1実施の形態を示す受圧
ダイフラム5の断面図である。図7に示す受圧ダイ
フラム5は樹脂材製の板状をしたものである。そして、
受圧ダイフラム5にOリング35とスペーサ36とを
一体にして圧力測定対象が作用したときに設定通りの変
形状態を形成するように構成したものである。また、図
8は受圧ダイフラムを超弾性材製で製作して変形量を
正確に形成できるようにしたものである。
【0048】次に、本発明の実施の形態の作用について
のべることにする。第二の実施の形態について他の実施
の形態を代表して述べることにする。光源10から出射
された光は、光分岐手段6に入力される。光分岐手段6
は入力された光偏波状態を保持しつつその強度の半分を
光ファイバ2へ伝送する。光ファイバ2は伝送された光
を偏波状態が変化しないように保持しつつ光分波・合波
手段3へと伝送する。光分波・合波手段3の偏光フィル
タ3aにより光ファイバ2から伝搬された光は、p偏光
成分を進行方向に透過すると共に、s偏光成分の光路を
直角に曲げる方向に反射させる。この反射されたs偏光
成分の光は全反射ミラーによって光路を直角に曲げられ
てp偏光成分と平行な方向に出射される。
【0049】この光分波・合波手段3から出射された二
本の光の内p偏光成分は圧力測定対象の圧力により光の
出射方向に対し円弧状に突出する受圧ダイフラム5の
突出面に出射される。このp偏光成分は受圧ダイフラ
ム5の突出中心の高位置5aに照射される。また、s偏
光成分は高位置5aより離れた低位置5bに照射する。
【0050】この光の照射関係は、受圧ダイフラム5
が圧力測定対象の作用を受けていない状態の時には、光
分波・合波手段3の出射口から受圧ダイフラム5の照
射面までの距離は同一である。そして、各偏光成分の受
圧ダイフラム5からの反射光は、垂直に反射されるた
め、両偏光成分の光の強度はほぼ同一の強度となる。
【0051】これに対し、図7に示すように、圧力測定
対象の作用を受けて受圧ダイフラム5が突出変形する
と、高位置5aに照射されたp偏光成分の反射光は、光
分波・合波手段3の出射口から高位置5aまでの距離が
近くなる。更に、反射面の角度は何ら変化しない為に、
受圧ダイフラム5の反射面に対しては垂直に反射され
る。このために、光分波・合波手段3へ入力される反射
光の強度は、大きくなる。
【0052】これに対して、s偏光成分の反射光は反射
面までの距離は近くなるものの、p偏光成分の距離に対
しては近くなる割合が小さい。更に、図9は、光分波・
合波手段3と受圧ダイフラム5との関係を示す断面図
である。この図9から明らかなように、受圧ダイフラ
ム5は、圧力測定対象の作用前の平面状態の反射面が圧
力測定対象の圧力を受けると断面円弧状に形成されて低
位置5bの角度が傾斜するために、光分波・合波手段3
へ反射する入射光の強度の割合がp偏光成分に対して小
さくなる。そして、反射光強度が小さくなる。
【0053】この状態で、各偏光成分はそれを出力した
光分波・合波手段3の射出口へ再び入射される。そし
て、p偏光成分は、再度、偏光フィルタ3aを通過し光
ファイバ2へと伝送される。一方、s偏光成分は、全反
射ミラー3bにより、光路を直角へ曲げる方向に反射さ
れて光ファイバ2へ伝送される。このとき、p偏光成分
の光路に漏れ込んだs偏光成分と、s偏光成分側の光路
に漏れ込んだp偏光成分は、それぞれ偏光フィルタで光
ファイバ2の光路でない方向へと伝搬されるために測定
精度に影響を与えることが防止される。
【0054】伝送光は光ファイバ2により偏光強度比を
維持した偏光状態が保持されながら、光分岐手段6へと
伝送される。光分岐手段6は無偏光ハーフミラーである
ために光の偏波を維持した状態で、その強度を透過光と
反射光に分岐する。この反射光が光分波手段7へ伝送さ
れる。この光分波手段7は偏光フィルタであるためにp
偏光成分を透過し、s偏光成分の光路を直角へ曲げる方
向に反射させる。そして、受光手段8へと伝搬させる。
【0055】この受光手段8により各光強度は電気信号
へと変換される。各光強度を表す電気信号は各光強度の
比を演算する比較器11へと伝送される。そして、比較
器11により光強度を表す電気信号を出力する。
【0056】光強度と圧力測定対象の圧力との関係は予
め各受圧ダイフラム5ごとに実験により求めて記憶部
へ入力されている。この記憶部のデータを変換器12へ
出力して光強度比を表す電気信号から圧力を表す電気信
号へと変換する。そして、圧力測定対象の圧力を検出す
る。
【0057】本発明の第1及び第3実施の形態において
も第2の実施の形態と同様な作用をする。そして、圧力
センサが耐熱性材料で構成することが可能であるから、
圧力測定対象の温度の影響を受けなく、しかも、2種類
の光の強度により、高精度に圧力を測定することが可能
になる。また、圧力センサとして各手段を接続して光導
波路を形成することが可能であるか小型化を可能として
ロボットなどの感覚としての触圧用圧力センサとして有
用である。
【0058】
【発明の効果】本発明の圧力センサは、入射光を2種類
の光に分波して受圧ダイフラムの反射面の変形状態を
複数箇所の反射光の光強度を互いに対比できる電気信号
に換算して測定するために、圧力測定対象の温度に影響
されることなく高精度に圧力を測定する効果が期待でき
る。
【0059】また、圧力センサの各手段を接続して光導
波路に構成できるので、空間を通る部分が無く、各光強
度を効率よく伝送できる。このために温度による圧力測
定精度の誤差の発生が防止されると共に、光測定として
の高精度の圧力測定が可能となる。
【0060】更に、圧力センサを構成する各手段は、コ
アを囲むクラッドを耐熱性材料に構成することが可能で
あるから、センサ自体の熱変化を防止できる。
【0061】圧力センサを構成する各手段が光導波路と
して接続できるので、構造の小型化が可能となり、狭い
場所でも圧力センサを取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態を示す圧力セ
ンサの断面図である。
【図2】本発明の圧力センサの基本構成図である。
【図3】図1及び図5並びに図6の光分波・合波手段の
拡大断面図である。
【図4】図1及び図5並びに図6の光分岐手段及び光分
波手段の拡大断面図である。
【図5】本発明に係わる第2の実施の形態を示す圧力セ
ンサの構成図である。
【図6】本発明に係わる第3の実施の形態を示す圧力セ
ンサの構成図である。
【図7】本発明に係わる受圧ダイフラムの1実施の形
態の断面図である。
【図8】本発明に係わる受圧ダイフラム5の他の実施
の形態を示す断面図である。
【図9】本発明に係わる図1の受圧ダイフラムに圧力
測定対象が作用して突出変形した反射面に二つの光が
射した状態の構成図である。
【図10】従来の第一の圧力センサの断面図である。
【図11】図9の受圧ダイフラムに圧力測定対象が作
用して突出変形した状態と光ファイバを示す断面図であ
る。
【図12】従来の第2の圧力センサの断面図である。
【符号の説明】 1 圧力センサ 2 光ファイバ 3 光分波・合波手段 3a 光分波器 3b 光合波器 5 受圧ダイフラム 5a 高位置 5b 低位置 6 光分岐手段 7 光分波手段 8 受光手段 8a 受光素子 8b 受光素子 10 光源 11 比較器 12 変換器 25 コア 26 クラッド 30 本体 31 第1のアダプタ 32 第2のアダプタ 33 貫通孔 33a 縦貫通孔 33b 横貫通孔 34 調整部 36 流通孔 50 圧力センサ 51 測定用ホルダ 52 光ファイバ 53 アダプタ 54 気体導入口 55 スペーサ 56 Oリング 57 受圧ダイフラム 59 貫通孔 61 補正用ホルダ 62 温度補正用光ファイバ 63 反射面体 64 スペーサ 65 締付け板 78 貫通孔
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
フロントページの続き (72)発明者 高津 一郎 茨城県つくば市和台25 エヌオーケー株式 会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD20 EE31 FF01 GG11 GG31 2F065 AA00 AA65 BB01 CC00 DD02 EE01 FF49 GG06 GG07 GG12 GG23 HH10 JJ01 JJ05 JJ18 LL00 LL02 LL12 LL21 LL33 LL37 LL46 QQ23 QQ26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力測定対象の圧力を受けて受圧ダイヤフ
    ラム(5)の突出変形した反射面に分波した光を照射し
    反射した各光強度の光分波を演算処理して圧力を検出す
    る圧力センサであって、光源(10)と、 該光源からの出射光を案内する光導波手段(2)と、 前記光導波路(2)に連結して前記光導波路(2)で案
    内された光を性質が異なる複数の光に分波して前記圧力
    測定対象の圧力を受けて突出変形した前記受圧ダイヤフ
    ラム(5)の反射面の複数箇所へ照射し、複数箇所から
    反射した反射光を受光して合波する光分波・合波手段
    (3)と、 前記光分波・合波手段(3)で合波した光を前記光導波
    手段(2)により伝送して分岐する光分岐手段(6)
    と、 前記光分岐手段(6)で分岐した光を分波させる光分波
    手段(7)と、該分波手段(7)で分岐した光を受光し
    て、受光信号を信号処理して圧力を算出する受光・信号
    処理手段(8)とを有することを特徴とする圧力セン
    サ。
  2. 【請求項2】前記光分波・合波手段(3)は入射光を二
    本の性質が異なる光に分波して突出変形したダイアフラ
    ムの反射面の中央の高位置と前記高位置より低い低位置
    に照射し、その光を合波することを特徴とする請求項1
    に記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】前記光分波・合波手段(3)の光分波器
    (3a)を波長フィルタで構成して二種類の波長を重ね
    合わせた入射光を異なる波長の二本の光にすることを特
    徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】前記光分波・合波手段(3)の光分波器
    (3a)を偏光フィルタで構成して円偏光の入射光をp
    偏光とs偏光の二本の性質の異なる光に分波することを
    特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】前記光導波手段(2)を偏波保存ファイバ
    又はプラスティックファイバで構成したことを特徴とす
    る請求項1〜4いずれかに記載の圧力センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101956914A (zh) * 2010-07-30 2011-01-26 中国船舶重工集团公司第七一七研究所 可调节高效光能传输装置
CN102162757A (zh) * 2010-12-02 2011-08-24 山东科技大学 一种光纤光栅土压力传感器
TWI452275B (zh) * 2005-08-12 2014-09-11 Inficon Gmbh 真空量測單元

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