JP2001165794A - 螺合体の締結力測定装置、その締結力測定方法、その締結力測定治具及び螺合体の評価システム - Google Patents

螺合体の締結力測定装置、その締結力測定方法、その締結力測定治具及び螺合体の評価システム

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JP2001165794A JP2000017265A JP2000017265A JP2001165794A JP 2001165794 A JP2001165794 A JP 2001165794A JP 2000017265 A JP2000017265 A JP 2000017265A JP 2000017265 A JP2000017265 A JP 2000017265A JP 2001165794 A JP2001165794 A JP 2001165794A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄ねじと雌ねじとを実際に螺合させた際の軸
力及びトルクを測定できる螺合体の締結力測定装置を提
供する。 【解決手段】 一方のねじの座面を接触させるための接
触部がねじれ可能に本体側に固定するための固定部を有
した座面トルクロードセル2と、座面トルクロードセル
2のねじと螺合する他方のねじの回転方向を係止してこ
れを保持する雌ねじトルクロードセル4と、一方のねじ
の座面と接触する側の微少回転により座面トルクロード
セル2に生じる歪みを電気信号に変換する歪みゲージH
1と、他方のねじを係止する側の微少回転により雌ねじ
トルクロードセル4に生じる歪みを電気信号に変換する
歪みゲージH3と、対向配置された雄ねじ又は雌ねじの
締結により生じる歪みを電気信号に変換する軸力検知手
段と、前記検知手段によって生じた電気信号を軸力又は
トルクとして換算処理するための変換部Bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト等の雄ねじ
と、ナット等の雌ねじとを螺合した際のトルク及び軸方
向の力すなわち締結力を測定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ボルトをナットに螺入する際の
螺合体のねじトルクやその軸方向にかかる締結力(以
下、「軸力」と称する)の測定に関する従来の技術とし
ては、ボルト等の雄ねじと、ナット等の雌ねじとを別々
に測定するするものは一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
測定装置では、雄ねじや雌ねじの締結力は、それぞれ測
定用の器具に螺合させて測定されるものであり、雄ねじ
と雌ねじとを螺合させた状態でのトルクや軸力として評
価することはできなかった。
【0004】そこで、本発明は、上記従来の技術では解
決されていない課題に鑑みてなされたものであり、雄ね
じと雌ねじとを実際に螺合させた際の軸力及びトルクを
測定できる螺合体の締結力測定装置、その締結力測定方
法、その締結力測定治具及び螺合体の評価システムを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、一端に雄ねじ又は雌ねじを保持し
その他端で実質同一の本体に固定される二以上の配置手
段により、対向配置された雄ねじと雌ねじとが相対的に
螺合する際の締結力を測定する装置であって、一方のね
じの座面を接触させるための接触部がねじれ可能に本体
側に固定するための固定部を有した第一の配置手段と、
該第一の配置手段のねじと螺合する他方のねじの回転方
向を係止してこれを保持する第二の配置手段と、上記一
方のねじの座面と接触する側の微少回転により第一の配
置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第一の検知手
段と、上記他方のねじを係止する側の微少回転により第
二の配置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第二の
検知手段と、上記対向配置された雄ねじ又は雌ねじの締
結により生じる歪みを電気信号に変換する軸力検知手段
と、前記検知手段によって生じた電気信号を軸力又はト
ルクとして換算処理するための換算処理手段と、を有す
ることを特徴とする螺合体の締結力測定装置である。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
螺合体の締結力測定装置において、上記第一の配置手段
のねじの座面と接触する側に、本体側との間で軸受を介
して接触する軸受対向部を有することを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
螺合体の締結力測定装置において、上記第一の配置手段
の軸方向他端側に、上記軸受対向部より螺合体の軸線に
近い位置で本体に固定される固定対向部を有することを
特徴としている。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の螺合体の締結力測定装置において、上記
第一の配置手段が、上記螺合体の軸線に沿う円筒部を有
するものであり、該円筒部一端が上記軸受対向部と実質
一体に固定されるとともにその円筒状の他端が本体側と
実質一体に固定され、その円筒部に第一の検知手段とし
ての歪みゲージを設けたことを特徴としている。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項1〜4の
何れかに記載の螺合体の締結力測定装置において、上記
第二の配置手段の軸方向他端が、その回転方向で本体側
と実質一体に固定され、該本体側に固定される他端と、
そのねじが係止される側との間に上記第二の検知手段と
しての歪みゲージを設けたことを特徴としている。
【0010】また、請求項6の発明は、請求項1〜5の
何れかに記載の螺合体の締結力測定装置において、上記
第二の配置手段が、螺合体の軸線に沿って移動可能に設
置されたことを特徴としている。
【0011】また、請求項7の発明は、請求項1〜6の
何れかに記載の螺合体の締結力測定装置において、上記
第二の配置手段のねじを係止する側に、配置されるねじ
に係合する保持手段を有することを特徴としている。
【0012】また、請求項8の発明は、請求項7記載の
螺合体の締結力測定装置において、上記保持手段が、上
記第二の配置手段の一端に突起形状を設けたものであ
り、該突起形状が上記ねじにあらかじめ形成された切り
込みに対して係合可能であることを特徴としている。
【0013】また、請求項9の発明は、請求項7記載の
螺合体の締結力測定装置において、上記保持手段が、上
記ねじの外径形状と略同一の嵌合構造を設けたものであ
ることを特徴としている。
【0014】また、請求項10の発明は、請求項1〜9
のいずれかに記載の螺合体の締結力測定装置において、
上記第二の配置手段に、保持した雌ねじに螺入される雄
ねじの軸部が干渉しないよう軸逃用穴を設けたことを特
徴としている。
【0015】また、請求項11の発明は、請求項1〜1
0のいずれかに記載の螺合体の締結力測定装置におい
て、上記第一の配置手段を設置した本体側と、上記第二
の配置手段との間で着脱自在となる機構を設けたことを
特徴としている。
【0016】また、請求項12の発明は、請求項4〜1
1の何れかに記載の螺合体の締結力測定装置において、
上記軸力検知手段は、一端が上記第一の配置手段と第二
の配置手段との間に配置されて雄ねじ又は雌ねじの何れ
かの座面に当接する第一の当接部と、その他端であって
本体側と実質一体に固定された第二の当接部とを有した
薄肉な円筒状に形成された円筒部材と、該円筒部材の円
筒箇所に取り付けてその円筒箇所の歪みを検知する歪み
ゲージとで構成されていることを特徴としている。
【0017】また、請求項13の発明は、請求項1〜1
2の何れかに記載の螺合体の締結力測定装置において、
上記第一の配置手段の円筒部内に上記軸力検知手段の薄
肉円筒部を、更に該軸力検知手段の薄肉円筒部内に上記
第二の配置手段を、それぞれ螺合体の軸線上に同心的に
備えたことを特徴としている。
【0018】また、請求項14の発明は、請求項1〜1
3の何れかに記載の螺合体の締結力測定装置において、
上記第二の当接部が本体側に固定されずに上記第一の配
置手段と第二の配置手段との間に配置され、上記第一の
当接部とともに螺合体により締結されて円筒部に縮み方
向の歪みを生じさせることを特徴としている。
【0019】また、請求項15の発明は、雄ねじと雌ね
じとが相対的に螺合する際の締結力を測定する螺合体の
締結力測定方法において、上記一対のねじの一方を本体
へ固定された第一の配置手段へ回転可能に配置するとと
もに、他方を本体に対して固定された第二の配置手段へ
回転方向へ係止して配置し、上記一対のねじ同士の螺合
によって上記第一の配置手段に生じる歪みを検知して座
面トルクに換算処理し、上記第二の配置手段に生じる歪
みを検知してねじのトルクに換算処理し、上記第一の配
置手段と第二の配置手段との間の軸力検知手段に生じる
歪みを検知して軸力に換算処理することを特徴とする螺
合体の締結力測定方法である。
【0020】また、請求項16の発明は、請求項15記
載の螺合体の締結力測定方法において、上記第一の配置
手段が、本体側との間で軸受を介して接触する軸受対向
部を介してねじれモーメントによって歪みを生じること
を特徴としている。
【0021】また、請求項17の発明は、請求項16記
載の螺合体の締結力測定方法において、上記第一の配置
手段の軸方向他端側に、上記軸受対向部より螺合体の軸
線に近い位置で本体に固定される固定対向部を有するこ
とを特徴としている。
【0022】また、請求項18の発明は、請求項15〜
17の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法におい
て、上記第一の配置手段の、上記螺合体の軸線に沿う円
筒部に設けた歪みゲージで上記円筒部の歪みを検知する
ことを特徴としている。
【0023】また、請求項19の発明は、請求項15〜
18の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法におい
て、上記第二の配置手段の軸方向他端を、その回転方向
で本体側と実質一体に固定し、該本体側に固定される他
端と、そのねじが係止される側との間の歪みゲージによ
り上記第二の配置手段の歪み検知することを特徴として
いる。
【0024】また、請求項20の発明は、請求項15〜
19の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法におい
て、上記第二の配置手段を、螺合体の軸線に沿って移動
可能に設置することを特徴としている。
【0025】また、請求項21の発明は、請求項15〜
20の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法におい
て、上記第二の配置手段のねじを係止する側に配置され
るねじが上記第二の配置手段のねじを係止する側に係合
することを特徴としている。
【0026】また、請求項22の発明は、請求項21記
載の螺合体の締結力測定方法において、上記係合は、上
記第二の配置手段の一端に設けた突起形状と、上記ねじ
に予め形成された切り込みとにより係合可能であること
を特徴としている。
【0027】また、請求項23の発明は、請求項20記
載の螺合体の締結力測定方法において、上記係合は、上
記ねじの外径形状と略同一の嵌合構造によるものである
ことを特徴としている。
【0028】また、請求項24の発明は、請求項15〜
23の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法におい
て、上記第二の配置手段は、保持した雌ねじに螺入され
る雄ねじの軸部が干渉しないよう軸部を逃げることを特
徴としている。
【0029】また、請求項25の発明は、請求項15〜
24の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法におい
て、上記第一の配置手段を設置した本体側と、上記第二
の配置手段との間が着脱自在であることを特徴としてい
る。
【0030】また、請求項26の発明は、請求項18〜
25の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法におい
て、上記第一の配置手段の円筒部内に、上記第二の配置
手段を同軸上に同心的に配置することを特徴としてい
る。
【0031】また、請求項27の発明は、一端に雄ねじ
又は雌ねじを保持しその他端で実質同一の本体に固定さ
れる二以上の配置手段により、対向配置された雄ねじと
雌ねじとが相対的に螺合する際の締結力を測定する治具
であって、一方のねじの座面を接触させるための接触部
がねじれ可能に本体側に固定するための固定部を有した
第一の配置手段と、該第一の配置手段のねじと螺合する
他方のねじの回転方向を係止してこれを保持する第二の
配置手段と、上記一方のねじの座面と接触する側の微少
回転により第一の配置手段に生じる歪みを電気信号に変
換する第一の検知手段と、上記他方のねじを係止する側
の微少回転により第二の配置手段に生じる歪みを電気信
号に変換する第二の検知手段と、上記対向配置された雄
ねじ又は雌ねじの締結により生じる歪みを電気信号に変
換する軸力検知手段と、を有することを特徴とする螺合
体の締結力測定治具である。
【0032】また、請求項28の発明は、請求項27に
記載の螺合体の締結力測定治具において、上記第一の配
置手段のねじの座面と接触する側に、本体側との間で軸
受を介して接触する軸受対向部を有することを特徴とし
ている。
【0033】また、請求項29の発明は、請求項28記
載の螺合体の締結力測定治具において、上記第一の配置
手段の軸方向他端側に、上記軸受対向部より螺合体の軸
線に近い位置で本体に固定される固定対向部を有するこ
とを特徴としている。
【0034】また、請求項30の発明は、請求項27に
記載の螺合体の締結力測定治具において、上記第一の配
置手段が、上記螺合体の軸線に沿う円筒部を有するもの
であり、該円筒部一端が上記軸受対向部と実質一体に固
定されるとともにその円筒状の他端が本体側と実質一体
に固定され、その円筒部に第一の検知手段としての歪み
ゲージを設けたことを特徴としている。
【0035】また、請求項31の発明は、請求項27に
記載の螺合体の締結力測定治具において、上記第二の配
置手段の軸方向他端が、その回転方向で本体側と実質一
体に固定され、該本体側に固定される他端と、そのねじ
が係止される側との間に上記第二の検知手段としての歪
みゲージを設けたことを特徴としている。
【0036】また、請求項32の発明は、請求項27に
記載の螺合体の締結力測定治具において、上記第二の配
置手段が、螺合体の軸線に沿って移動可能に設置された
ことを特徴としている。
【0037】また、請求項33の発明は、請求項27に
記載の螺合体の締結力測定治具において、上記第一の配
置手段を設置した本体側と、上記第二の配置手段との間
で着脱自在となる機構を設けたことを特徴としている。
【0038】また、請求項34の発明は、請求項27に
記載の螺合体の締結力測定治具において、上記軸力検知
手段は、一端が上記第一の配置手段と第二の配置手段と
の間に配置されて雄ねじ又は雌ねじの何れかの座面に当
接する第一の当接部と、その他端であって本体側と実質
一体に固定された第二の当接部とを有した薄肉な円筒状
に形成された円筒部材と、該円筒部材の円筒箇所に取り
付けてその円筒箇所の歪みを検知する歪みゲージとで構
成されていることを特徴としている。
【0039】また、請求項35の発明は、雄ねじと雌ね
じとが相対的に螺合する際の締結力を測定して評価する
螺合体の評価システムにおいて、上記一対のねじの一方
を回転可能に配置する第一の配置手段と、他方を固定配
置する第二の配置手段と、上記一対のねじ同士の螺合に
よって上記第一の配置手段に生じる歪みを検知する第一
の検知手段と、上記第二の配置手段に生じる歪みを検知
する第二の検知手段と、上記一対のねじの締結により生
じる歪みを検知する軸力検知手段と、上記検知手段の歪
みを上記一対のねじによる座面トルク又はねじトルクに
換算処理するための換算処理手段と、換算処理結果に基
づいてそのねじの設計評価をする設計評価手段とを備
え、設計評価結果に基づいてねじの使用を確定すること
を特徴とする螺合体の評価システムである。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、第一実施例の軸力測定装
置の分解斜視図であり、図2は、この測定装置の全体構
成を示す断面図である。この全体構成の概略は、軸線Z
方向の一端にボルト等の雄ねじYを保持するトッププレ
ート1と、配置された雄ねじYの座面トルクにより歪み
を生じる座面トルク検知手段である座面トルクロードセ
ル2と、雄ねじYと雌ねじXとの間の軸力により歪みを
生じる軸力ロードセル3と、配置された雄ねじYに対向
して螺合される雌ねじXを保持してこのトルクにより歪
みを生じる雌ねじトルクロードセル4と、座面トルクロ
ードセル2に取り付けられその歪みを検知する歪みゲー
ジH1と、雌ねじトルクロードセル4に取り付けられそ
の歪みを検知する歪みゲージH3と、軸力ロードセル3
に取り付けられその歪みを検知する歪みゲージH2と、
上記各部材を実質一体のユニットとして搭載する台座5
と、台座5を固定する本体Aと、によりなるものであ
る。ここでは、トッププレート1に雄ねじYを、雌ねじ
トルクロードセル4に雌ねじXをセットして測定する場
合について説明する。なお、図中、符号Wはワッシャ等
の被締結部材であり、符号Tは六角穴付止めねじであ
る。
【0041】台座5に対して座面トルクロードセル2
は、その円筒部2aを台座5内に収めるようにして玉軸
受6を介して上方から固定される。また、軸力ロードセ
ル3は、その薄肉円筒部3aを上記台座5の内部に配置
された座面トルクロードセル2の円筒部2aの中に挿入
させ台座5に対して下方から固定される。また、雌ねじ
トルクロードセル4は、上記軸力ロードセル3の薄肉円
筒部3a内に挿入させ、ガイドスリーブ10を圧入する
中間ブロック7、エンドブロック11などを介して回転
方向が固定される。すなわち、台座5に対して、トップ
プレート1、座面トルクロードセル2、軸力ロードセル
3、及び雌ねじトルクロードセル4の各部材は、雄ねじ
Yと雌ねじXの螺合する軸線Z上に同心的に配置され省
スペース化を実現している。第一の検知手段として座面
トルクロードセル2に取り付けた歪みゲージH1、第二
の検知手段として雌ねじトルクロードセル4に取り付け
た歪みゲージH3、及び軸力検知手段として軸力ロード
セル3に取り付けた歪みゲージH2はそれぞれ換算処理
手段である変換部Bと接続される。
【0042】図3は、上記台座5の詳細構成を示す斜視
図である。上記のように台座5は、トッププレート1、
座面トルクロードセル2、軸力ロードセル3、雌ねじト
ルクロードセル4等の各部品をユニット化して本体A
(測定装置を固定するための台等)に固定することを主
な目的とするものであり、このため本体Aに対する本体
固定用ねじ孔5aが接触固定用の円盤部5bの円周方向
数箇所に穿設されている。また、この円盤部5bの底面
は、本体A側の接触固定面の形状にならった平面形状と
し本体Aとの間で互いに接触する面同士が略同一形状で
あることが望ましい。
【0043】また、台座5には玉軸受6の外形に沿った
軸受配置用穴5cが形成され、この玉軸受6の軸受配置
用穴5cと同心上でこれより小径な座面トルクロードセ
ル配置用穴5dが形成され、さらに、この座面トルクロ
ードセル配置用穴5dと同心上でさらに小径な軸力ロー
ドセル挿通孔5eが穿設されている。軸受配置用穴5c
と、座面トルクロードセル配置用穴5dとの径差に相当
する段差面が、座面トルクロードセル2の軸受用溝とな
る。また、その座面トルクロードセル配置用穴5dと、
軸力ロードセル挿通孔5eとの径差に相当する段差面
が、座面トルクロードセル2の固定部となり、この固定
部の周方向に沿った数箇所に固定用ねじ孔5gが設けら
れている。また、台座5の底側には、軸力ロードセル配
置用穴5fが形成され、ここが軸力ロードセル3の固定
される対向部となり、この対向部の円周方向に沿った数
箇所に固定用ねじ孔5hが設けられている。
【0044】上記台座5に配置された玉軸受6の内径に
挿入される座面トルクロードセル2は、その円筒部2a
では台座5と干渉せずにその平板部2bが玉軸受6上に
接触する。また、この円筒部2aの下端部2cは台座5
に固定されるためここを基端として、その円筒部2aが
ねじれるようにして微量であるが回転可能となる。この
ように配置された座面トルクロードセル2内には、台座
5の挿通孔5eの下方から挿通された軸力ロードセル3
の薄肉円筒部3aが、その円筒部2aと干渉しないよう
に挿入され配置される。
【0045】なお、上記台座5は各部品を本体Aに対し
て固定するための手段であるため、台座5は本体Aと実
質的に一体形状として製作されるものであってもよい。
本実施例では、作り易さ、使い易さ、及びメンテナンス
性等を考慮して本体Aと台座5とは別構成にしている。
【0046】図4は、上記座面トルクロードセル2を拡
大して示す斜視図であり、図5は、この座面トルクロー
ドセル2上に設置されるトッププレート1の斜視図であ
る。座面トルクロードセル2は、トルク検知用の円筒部
2aと、この円筒部2aより径の大きな軸受対向部とし
ての平板部2bとにより構成されており、その円筒部2
aの下端部2cが台座5へ接触する固定対向部となる。
また、中心軸線Zに沿って軸力ロードセル3の薄肉円筒
部3aを配置するための貫通孔2dが同心的に形成され
ている。雄ねじYの座面トルクを検知する歪みゲージH
1は、円筒部2aの外周面に貼り付けられる。
【0047】また、固定対向部としての下端部2cには
上記台座5の固定用ねじ孔5gに対応する固定用ねじ穴
2eが軸線Zを中心とした円周方向に沿って4箇所に設
けられている。このねじ穴2eに上記台座5の固定用ね
じ孔5gに挿入された固定用ねじが螺合することにより
座面トルクロードセル2はその下端部2cで台座5に固
定され、台座5を介して本体Aと実質一体となる。ま
た、円筒部2a上端と実質一体の構造として設けられた
平板部2bには、トッププレート1を固定するための固
定用ねじ孔2fが軸線Zを中心とした円周方向に沿って
4箇所に設けられている。
【0048】一方、トッププレート1は、雄ねじYをセ
ットするためのセッティング手段であり、中心部に被検
物としての雄ねじYの軸部を挿通するためのセット用孔
1aが設けられている。また、トッププレート1は、上
記座面トルクロードセル2上に着脱自在に設置されるも
のであり、このため座面トルクロードセル2の固定用ね
じ孔2fに対応する位置に固定用ねじ孔1bが設けられ
ている。
【0049】上記のトッププレート1は、被検物の雄ね
じYをその測定位置にセットして保持することを基本的
機能の一つとするため、上記セット用孔1aの径は、配
置される雄ねじYの外形形状(ねじ頭部の座面や座金の
径)より小さく、かつ雄ねじYの軸部が挿入可能な大き
さである。また、このトッププレート1には、雄ねじY
又はそれを取り付ける母材(試験片)などを位置決めす
るためのリブ状の位置決め部1cがセット用孔1aを挟
んで向かい合うように一対設けられている。ボルト等の
雄ねじY(座金を取り付けたものも含む)やナットなど
の雌ねじXを直接セットして測定する場合より、むしろ
雄ねじYに試験片などの母材を挿入させた状態で測定す
る方が、時にはその位置決めが容易となるからである。
【0050】上記ねじ固定により互いに実質一体の構造
となったトッププレート1及び座面トルクロードセル2
は、そのセット用孔1aに挿入されたボルト等の雄ねじ
Yを他方の雌ねじXと螺合可能に対向配置させる第一の
配置手段として、また、螺入される雄ねじYの接触によ
り生じる座面トルクを検知する手段を構成する。すなわ
ち、下端部2cを台座5へ固定された座面トルクロード
セル2は台座5を介して本体Aと一体構造として基本的
に不動となる一方、雄ねじYの配置された上端側の平板
部2b周縁は玉軸受6に接触しているため回転自在とな
っており、しかもその下端部2cは平板部2b周縁より
軸線Zの中心方向に近い位置で固定されている。そし
て、回転により螺入される雄ねじYの座面(雄ねじ頭部
の座面の他、ワッシャやスプリングワッシャ等の座金が
介在されていればこの座金の座面をも含む)が接触する
ことにより加わる外力が、トッププレート1を介して座
面トルクロードセル2の平板部2bに対して軸線Zを中
心とした回転方向に働きこの平板部2bが微小回転され
る。ここで固定された下端部2cとの間にねじれ現象が
起こり、このねじれの応力は歪みが集中しやすい適所と
して円筒部3aの外周面に設けられた歪みゲージH1に
より検知される。
【0051】また、上記円筒部2aの下端部2cは、雄
ねじYの座面トルクが加わる平板部2b周縁より軸線Z
に近い内側に配置されるが、これはそのモーメントの関
係からねじれ現象が起こりやすいこと、及び座面トルク
ロードセル2の台座5に対する取付性を考慮したもので
ある。したがって、円筒部2aの歪みとして座面トルク
を検知する目的では、必ずしも円筒部2aが平板部2b
周縁より小径な構成に限られるものではない。例えば、
平板部2bに接触している玉軸受6より軸線Zから離れ
た外側に円筒部2aを配置した構成としても実質的に同
一のねじれ効果を得ることは可能である。
【0052】なお、トッププレート1は、座面トルクロ
ードセル2との間でねじ固定により着脱容易となるもの
であるが、このように座面トルクロードセル2からトッ
ププレート1を着脱自在としたのは、多様な形状の雄ね
じYをセット可能とするためである。例えば、上記雄ね
じYの軸部を挿通するセット用孔1aの径が異なる数種
のトッププレート1を用意すれば、軸径の異なる雄ねじ
Yの測定に際してトッププレート1を取り替えるだけで
対応できる。ただし、トッププレート1に多種サイズの
ねじに対応したセット手段が備えられていれば、トップ
プレート1は着脱容易とするまでもなく座面トルクロー
ドセル2と一体的に構成するか、あるいは一体として形
成されるものであってもよい。つまり、実質的にはトッ
ププレート1の機能である雄ねじYのセット及び座面と
の接触は、座面トルクロードセル2上面により実施して
も構わない。
【0053】図6は、軸力ロードセル3を拡大して示す
斜視図である。軸力ロードセル3は、雄ねじYと雌ねじ
Xとの螺合により締結されて軸線Z方向に歪みを生じさ
せる歪み手段としての当接部材であり、薄肉円筒部3a
と、この薄肉円筒部3aの上端部であって雌ねじXが当
接する第一の当接部3bと、この薄肉円筒部3aの下端
平面部であって台座5に当接して固定される第二の当接
部3cとにより構成されている。薄肉円筒部3aは、第
一の当接部3bと第二の当接部3cとの間に加わる軸方
向の応力を肉薄な円筒部に集中させる機能を有するとと
もに、その円筒部3a内に雌ねじトルクロードセル4を
挿入可能としている。その薄肉円筒部3a上端に位置す
る第一の当接部3bには雄ねじYの軸部貫通孔3dが設
けられ、外周面の適所には軸力検知用の歪みゲージH2
が貼り付けられる。
【0054】上記第一の当接部3bは、雄ねじYを保持
するトッププレート1及び座面トルクロードセル2から
なる第一の配置手段と、後述の雌ねじXを保持する第二
の配置手段との間に位置するもので、第一の当接部3b
の下面にはその第二の配置手段の保持する雌ねじXの座
面が当接される。また、上記第二の当接部3cは、上記
台座5の対向部に設けた固定用ねじ孔5hに対応する位
置にその円周方向に沿って4つの固定用ねじ孔3eが設
けられている。そして、第二の当接部3cは台座5の対
向部に下方から当接した状態で、それらの固定用ねじ孔
3e、5hに挿入させた固定用ねじにより締結され、こ
うして軸力ロードセル3は台座5を介して本体Aと実質
一体に固定される。
【0055】なお、上記のねじ固定により軸力ロードセ
ル3を台座5に対して容易に着脱自在としたのは、製作
の容易性、メンテナンス性の観点からである。したがっ
て、軸力測定のために必ずしも着脱自在な構成である必
要はなく軸力ロードセル3は台座5と一体的に構成ある
いは一体に形成されるものであってもよい。
【0056】上記軸力ロードセル3はその薄肉円筒部3
aの歪みゲージH2とともに、軸線Z上で螺合する雄ね
じY・雌ねじX間に生じる締め付け力を螺合体の軸力と
して検知する手段を構成する。まず、トッププレート1
上のセット用孔1aに雄ねじYを挿入すると、その雄ね
じYの軸部が第一の当接部3bの軸部貫通孔3dを貫通
する。他方の雌ねじXは、雌ねじトルクロードセル4に
保持されて薄肉円筒部3a内に下方から挿入され、こう
してトッププレート1及び第一の当接部3bを挟むよう
に雄ねじYと雌ねじXとが対向配置される。雌ねじXへ
の雄ねじYの螺入が進むとこれに伴い雌ねじXが雄ねじ
Yの螺入進行方向の反対へ、すなわち軸線Zの上方へ第
一の当接部3bを押し上げるように移動しようとする。
ここで下端の第二の当接部3cが台座5に当接している
ため、座面トルクロードセル3よりも肉薄に形成された
薄肉円筒部3aが実質的に伸びるようにして軸線Z方向
への歪みが生じる。この薄肉円筒部3aの歪みをその外
表面に取り付けた歪みゲージH2により検知する。
【0057】図7は、雌ねじトルクロードセル4の詳細
構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのD
−D断面図、(c)はガイドスリーブを示す図である。
第二の配置手段を構成する雌ねじトルクロードセル4の
概略は、被検物である雌ねじXの回転方向を係止してこ
れを保持する頭部4aと、保持した雌ねじXのトルクに
よって歪みを生じさせる軸状あるいは棒状に形成された
ゲージ取付軸部4bと、このゲージ取付軸部4bを軸線
Z方向に沿って進退自在に保持しつつ本体A側と実質一
体に固定されるガイドスリーブ10とによりなるもので
ある。また、第二の検知手段としての歪みゲージH3は
ゲージ取付軸部4bの頭部4a付近に取り付けられてい
る。なお、この歪みゲージH3の電線Lはその軸部4b
の筒内を通して外部に導出されるようにするとよい。ま
た、符号4kは電線Lを通すための溝である。
【0058】雌ねじトルクロードセル4の頭部4aに
は、雌ねじXを保持しこの回転を防止するための保持手
段として回転防止部材4dが設けられている。本実施例
では、回転防止部材4dは突起形状に形成されている。
本実施例の頭部4aでは、回転防止部材4dとしてその
軸線Zを挟んで向かい合うように2つの突起形状の爪を
設けている。この場合、雌ねじXには上記頭部4aの爪
と嵌合可能な溝を新たに切り込み形成し、これと爪とを
嵌合させて雌ねじXを頭部4aに保持させる。なお、回
転防止部材4dとしては上記突起形状のような構造に限
らず、雌ねじXの外形形状に合わせた嵌合孔を頭部4a
に形成してもよい。例えば、雌ねじXが六角ナットであ
れば頭部4aにはそのナット外形に合った六角形状の嵌
合孔を形成してもよい。また、頭部4aの爪で雌ねじX
の頭部4aを挟んで雌ねじXを頭部4aに保持させるよ
うにしてもよい。
【0059】上記回転防止部材4dは、保持する雌ねじ
Xに対してトッププレート1上の雄ねじYの軸部が螺入
される際に連れ回りされないようその雌ねじXを固定・
保持する部材であり、この雌ねじXにかかるトルクによ
り頭部4aは微小回転される。この頭部4aと一体構造
である取付軸部4bは下記のガイドスリーブ10を介し
て本体A側と実質固定されているため比較的小径なゲー
ジ取付軸部4bにねじれの応力が集中し歪みを生じさせ
る。この歪みを雌ねじトルク測定用の歪みゲージH3に
より検知する。
【0060】また、上記雄ねじYと雌ねじXとの螺合に
伴い上記頭部4aに保持された雌ねじXのねじ孔から雄
ねじYの軸部が下方に飛び出してくる。このため、下記
に説明するような雄ねじYの軸部を逃がすための軸逃げ
対策が設けられており、これにより雄ねじYの軸長に関
係なく良好な測定を可能としている。
【0061】まず、第一の軸逃げ対策として、頭部4a
に軸逃用穴4eを設けている。仮にこの軸逃用穴4eが
ないとすれば雌ねじ孔の下から飛び出す軸部が頭部4a
を下方に押すため、その回転防止部材4dから雌ねじX
が脱落してしまう恐れがあり、こうなると雌ねじXのト
ルクは実質測定不能となってしまう。このため頭部4a
中心に軸逃用の孔4eを穿設している。
【0062】また、第二の軸逃げ対策として、頭部4a
と実質一体構造のゲージ取付軸部4bがその軸方向に沿
って進退自在となっている。すなわち、ガイドスリーブ
10内に挿入されたゲージ取付軸部4bは、そのガイド
スリーブ10の軸方向に沿って設けられた切欠部10a
に挿入されるピン4gにより取り付けられ、ゲージ取付
軸部4bがガイドスリーブ10に対して回転方向を係止
されるとともにその軸線Z方向に移動自在に同軸上で保
持される。
【0063】そして、図2に示すように、上記ゲージ取
付軸部4bを保持するガイドスリーブ10は、中間ブロ
ック7、エンドブロック11等を介して台座5と実質一
体構造となっている。また、そのゲージ取付軸部4bの
略中央に位置する段差4hと、エンドブロック11との
間にコイルスプリングやゴム部材等の弾性部材4iを着
脱自在に設けることにより、ゲージ取付軸部4bをトッ
ププレート1の方向へ付勢し、雌ねじXと頭部4aとの
密着を保ちつつもこれを上方へ押し上げている。
【0064】上記第二の軸逃げ対策によって、雄ねじY
の軸部の突出量が多く上記軸逃用穴4eのみではカバー
できずにその軸部先端がゲージ取付軸部4bの頭部4a
を押したとしてもゲージ取付軸部4bは弾性部材4iを
収縮させて下方へ後退することができるため、雄ねじY
の螺入動作が妨げられることはない。ただし、この後退
時に頭部4aから雌ねじXが脱落しないように、ゲージ
取付軸部4bが下方へ後退した際にも雌ねじXと上記回
転防止部材4dとの嵌め合わせが維持できている必要が
ある。例えば、ゲージ取付軸部4bの進退可能な距離に
対してこれより頭部4aの突起形状を高くするかあるい
はその嵌合溝を深く形成するとよい。
【0065】ついで、上記雌ねじトルクロードセル4か
らなる第二の配置手段の着脱機構について説明する。上
記雌ねじトルクロードセル4は、その頭部4aに雌ねじ
Xを簡単にセットできるように、測定時には台座5に対
して実質一体構造でありながらも容易にその着脱が可能
となっている。ここでは、トッププレート1、座面トル
クロードセル2、玉軸受6、及び軸力ロードセル3を台
座5に保持した一体構造を「上部ユニット」を称し、ま
た、雌ねじトルクロードセル4、中間ブロック7、エン
ドブロック11、グリップカバー9等により構成された
一体構造を「下部ユニット」と称して、この下部ユニッ
トの構成を中心に説明する。
【0066】本実施例の雌ねじトルクロードセル4は、
中間ブロック7に圧入固定されているガイドスリーブ1
0内に挿入されている。このガイドスリーブ10の内周
面とゲージ取付軸部4bの太径部4cとは、キー溝、ス
プライン、セレーション等により結合することができ
る。
【0067】この雌ねじトルクロードセル4を保持した
中間ブロック7は、エンドブロック11とねじ固定さ
れ、さらにその中間ブロック7外側には、カム部材8を
圧入されたグリップカバー9が取り付けられる。こうし
て組み立てられた下部ユニットは、下記の着脱機構によ
り雌ねじXを測定位置に配置するとともに軸力ロードセ
ル3及び台座5を介して本体Aと実質一体に固定され
る。
【0068】図2に示されるように、下部ユニットの着
脱機構は、中間ブロック7と上部ユニットとの間の嵌合
構造、及びこの嵌合動作を担うカム機構からなってい
る。上記雌ねじトルクロードセル4を保持した中間ブロ
ック7を上部ユニットに固定するための嵌合構造とし
て、中間ブロック7の外周部にその円周方向に沿って均
等な3箇所に爪部材7aが取り付けられている。各爪部
材7aは、その上部が鍵形状の爪部7bにその中央付近
が回転軸部7cに、その下部が当接領域部7dとなって
おり、回転軸部7cを基準に爪部7bと当接領域部7d
とが回動可能に配置されている。この当接領域部7dに
は外側にOリングなどバネ輪を用いた付勢部材7eが当
接し、これに対して内側からカム部材8のカム部8aが
当接するようになっている。中間ブロック7の先端に設
けられた凸部7fは、この凸部7fに対応して設けられ
た軸力ロードセル3の凹部3gと嵌合し、ねじ部トルク
の発生による雄ねじトルクロードセル4の回転を係止す
る。
【0069】一方の上部ユニットには、上記爪部材7a
の爪部7bと対向してこれと噛み合う係合手段を設ける
こととなるが、本実施例では、このような係合手段とし
て軸力ロードセル3の第二の当接部3c下面に係合構造
3fを形成している。もちろん、このような係合構造3
fを直接形成して設ける場合に限らず、これと同じ機能
部材を軸力ロードセル3に別部材として取り付けるか、
あるいは台座5の下部を加工するなどして台座5と一体
の構造として製作してもよい。
【0070】下部ユニットのグリップカバー9は、台座
5から下部ユニットを脱着する際のグリップ機能を有す
る略円筒形状のもので、その内側にカム部材8が圧入さ
れている。そして、カム部材8及びグリップカバー9
は、エンドブロック11と端部同士を当接させエンドブ
ロック11と実質的に一体構造となるが、このエンドブ
ロック11と、グリップカバー9とは相対的に回転自在
となっている。なお、本実施例では、カム部材8はグリ
ップカバー9に圧入固定したものであるが、カム部材8
はグリップカバー9内部に一体形成して設けてもよい。
【0071】図8は、上記カム部材8の形状を示す斜視
図である。カム部材8はその回転により中間ブロック7
の爪部材7aを回動させるものである。このためカム部
材8には、中間ブロック7の3つの爪部材7aに対応す
る位置でその円周一方向へ斜めに切り欠いた3つのカム
部8aが形成されている。図2の断面図で示されるよう
に軸力ロードセル3の係合構造3fと噛み合う状態で
は、爪部材7aの当接領域部7dはそれぞれの位置でカ
ム部8aに収まっている。ここで、オペレータがグリッ
プカバー9を保持しながらエンドブロック11を回す
と、カム部8aが当接領域部7dに対して周方向に移動
するため、この当接領域部7dが外側に押し出される。
カム部8aが当接領域部7dを押すと爪部材7aは回転
軸部7cを基準に回動してその爪部7bが中心方向内側
に戻される。これにより爪部7bと係合構造3fとの噛
み合いが解除され、下部ユニットをグリップカバー9ご
と、上部ユニットから容易に取り外し可能となる。ま
た、上記係合を解除する際の回動方向は、エンドブロッ
ク11のカム部8aに対する相対的な回転方向として見
たとき、被検物である雄ねじYと雌ねじXの螺合が緩ま
ない方向、すなわち雄ねじYの螺合により受ける雌ねじ
Xの連れ回り方向と逆方向に設定することが望ましい。
【0072】なお、上記のように下部ユニットは、保持
して雌ねじXのトルクを検知する機能の雌ねじトルクロ
ードセル4の他に、これを本体A側と固定するための中
間ブロック7、エンドブロック11等により着脱機構を
構成するものであるが、しかし、下部ユニットの本来的
な機能・役割は、雌ねじXを配置して固定する機能、及
び雌ねじXの微小回転で生じた歪みを検知することにあ
る。したがって、トルク検出のために少なくとも雌ねじ
Xを固定するその頭部4aと、この雌ねじトルクを歪み
として取り出すゲージ取付軸部4b及び歪み検知手段と
を有するものであれば、エンドブロック11、カム部材
8、グリップカバー9等を有する構成に限定されるもの
ではない。
【0073】つぎに、本実施例の動作について説明す
る。まず、台座5にトッププレート1、座面トルクロー
ドセル2、玉軸受6、及び軸力ロードセル3を台座5に
搭載させた上部ユニットはその本体固定用ねじ孔5aに
挿通するボルトにより本体Aに固定される。一方、中間
ブロック7内のガイドスリーブ10にトルクロードセル
4が挿入されており、この状態でガイドスリーブ10を
中間ブロック7に圧入固定させ、この中間ブロック7
と、雌ねじトルクロードセル4を付勢する弾性部材4i
(圧縮スプリング、ゴム等)と、カム部材8を圧入され
たグリップカバー9とを共にエンドブロック11上に固
定して下部ユニットを構成する。この下部ユニットの雌
ねじトルクロードセル4の頭部4a上には被検物の雌ね
じX(ナットなど)をその回転防止部材4dによって固
定する。この際、雌ねじXの表面には上記回転防止部材
4dである突起が嵌合可能な溝を予め設けておく必要が
ある。
【0074】そして、雌ねじXがセットされた下部ユニ
ットは、上記本体Aに設置された上部ユニットに搭載す
るために、エンドブロック11を保持しながらグリップ
カバー9を回転させ(グリップカバー9を保持してエン
ドブロック11を逆回転させてもよい)、爪部材7aに
対するカム部材8の相対的な回動により付勢部材7eの
付勢力に抗してその爪部7bを中心軸線Z側に引き込ま
せておく。この状態でオペレータはエンドブロック11
を保持しながら、下部ユニットの雌ねじトルクロードセ
ル4を上部ユニットの軸力ロードセル3に挿入し、先ほ
ど爪部材7aの付勢を解除した方向と反対方向にグリッ
プカバー9を回転(この回転方向は下部ユニットから上
部ユニットを見上げる方向で時計方向となる右方向)さ
せることにより、付勢部材7eにより爪部7bが軸力ロ
ードセル3の係合構造3fと噛み合う。こうして下部ユ
ニットが上部ユニットに保持され、同一の本体Aに実質
一体に固定されるとともに測定位置に雌ねじXが配置さ
れる。なお、各歪みゲージH1,H2,H3は変換部B
に接続し、この変換部Bにて測定されたデータはディス
プレイCに表示される。
【0075】被検物の雄ねじYは、ワッシャ等の座金に
通して上部ユニットのトッププレート1の中心に設けら
れたセット用孔1aにその軸部を挿入させる。これで雄
ねじYと雌ねじXを締結した状態での雄ねじYの座面ト
ルク、雌ねじXのトルク、及びこの螺合体の軸力を同時
に測定し判定するための準備が完了する。
【0076】螺合する際の雄ねじYの座面トルクは、ト
ッププレート1を介して固定された雄ねじYに働くねじ
れモーメントによってその下端で本体A側と実質一体に
固定された座面トルクロードセル2の円筒部2aに生じ
る歪みとして検知される。この歪みは円筒部2aの外周
面に貼り付けた歪みゲージH1により電圧変化として測
定され、ここで測定された電圧は、予め測定済みの対比
データ(変換データ)に基づき、変換部Bがトルク(N
・m)に自動変換し雄ねじYの座面トルクとしてディス
プレイCに表示される。
【0077】上記雄ねじYの螺入に伴い、雌ねじトルク
ロードセル4の頭部4aに固定された雌ねじXは雄ねじ
Yの螺入回転方向に回転しようとするが、これに対しガ
イドスリーブ10が中間ブロック7を介して本体A側と
実質一体に固定されている。このためゲージ取付軸部4
bに発生する歪みがその軸部4bに取り付けた歪みゲー
ジH3により電圧として測定される。ここで測定された
電圧は、予め測定済みの対比データに基づき、変換部B
がトルクに自動変換し雌ねじトルクとしてディスプレイ
Cに表示される。
【0078】さらに雄ねじYと雌ねじXとの締結を進め
ると、雌ねじトルクロードセル4の頭部4aに固定され
た雌ねじXは雄ねじ方向(軸線Zの上方向)へと移動し
ようとし、雌ねじXが当接する第一の当接部3bが上方
に押されるとともにその下端の第二の当接部3cが本体
A側に実質一体に固定されている。このとき第一配置手
段の円筒部2aより肉薄な軸力ロードセル3の薄肉円筒
部3aが軸線Z方向へ引っ張られ微量ながら伸長され
る。この歪みが歪みゲージH2により電圧として測定さ
れ、測定された電圧を予め測定してある対比データに基
づいて変換部Bが軸力方向に自動変換し、これが雄ねじ
Yと雌ねじXとの螺合体の軸力としてディスプレイCに
表示される。
【0079】以上説明した第一実施例では、雄ねじYと
雌ねじXとの間の軸力方向に働く軸力を、軸力ロードセ
ル3の円筒部3aの伸び量として測定するものである
が、そのような測定に限らずその円筒部3aの圧縮方向
の歪みを検知・測定するとしてもよい。以下、螺合体の
軸力を薄肉円筒部3aの圧縮量として測定可能な第二実
施例を説明する。
【0080】図9及び図10は、第二実施例の軸力測定
装置の構成を示す断面図である。第二実施例の装置の構
成の概略は、上記第一実施例で説明したものとほぼ同様
の構成であり、雄ねじYを保持するトッププレート1
と、雄ねじYの座面と接触することによって歪みを生じ
る座面トルクロードセル2と、雄ねじYと雌ねじXとの
間で軸方向に締結されて圧縮される軸力ロードセル3
と、雄ねじYに螺合される雌ねじXを保持してこのトル
クによって歪みを生じる雌ねじトルクロードセル4と、
座面トルクロードセル2に取り付けられその歪みを検知
する歪みゲージH1と、雌ねじトルクロードセル4に取
り付けられその歪みを検知する歪みゲージH3と、軸力
ロードセル3に取り付けられその歪みを検知する歪みゲ
ージH2と、上記各部材を実質一体のユニットとして搭
載する台座5と、台座5を固定する本体Aと、によりな
るものである。
【0081】第一実施例の軸力ロードセル3はその他端
の第二の当接部3c(固定平面部)により台座5に固定
されるものであるのに対し、図9及び図10に示す第二
実施例の軸力ロードセル3では、第二の当接部3cは台
座5から離れて雄ねじYと雌ねじXとの間に配置される
ものである。すなわち、第一の当接部3bを雌ねじXに
当接させる点では第一実施例と同様であるが、第二実施
例の軸力ロードセル3では第二の当接部3cを雄ねじY
と雌ねじXとの間に配置し雄ねじY側に固定される構成
となっている。この軸力ロードセル3の上端部となった
第二の当接部3cはトッププレート1又は座面トルクロ
ードセル2に固定され、この場合も歪みゲージH2は雄
ねじYと雌ねじX間に位置する薄肉円筒部3aに貼り付
けられている。このように薄肉円筒部3aが雄ねじY
と、雌ねじXとの各座面間に配置される構成であれば比
較的軸長の長い雄ねじYの測定に対応しやすい。
【0082】また、図10に示すように、上記軸力ロー
ドセル3の第二の当接部3cは、その周縁をトッププレ
ート1と、座面トルクロードセル2との間に挟持させて
固定する構成とすることもできる。
【0083】上記第二実施例の軸力測定では、雄ねじY
が配置されたトッププレート1と、雌ねじXとの間で薄
肉円筒部3aが締結されることによりその外表面に取り
付けた歪みゲージH2により縮み方向に歪みが測定され
る。この歪み量を軸力に変換することで、実際に螺合さ
れる際の雄ねじYと雌ねじX間の締結力を得ることがで
きる。
【0084】なお、以上説明した各実施例では、トップ
プレート1上に雄ねじY(ボルト等)を配置し、これに
対して雌ねじX(ナット等)を下方から配置して螺合さ
せる場合を説明している。しかしこれとは逆に、トップ
プレート1上には雌ねじXを配置し、雌ねじトルクロー
ドセル4には雄ねじYを保持させて螺合させるとしても
上記実施例と同様にトルクおよび軸力を測定することが
できる。この配置では雌ねじXの座面トルクが座面トル
クロードセル2に取り付けた歪みゲージH1により測定
され、雄ねじYトルクが雌ねじトルクロードセル4に取
り付けた歪みゲージH3により測定される。なお、この
ようにねじの配置を逆にした場合、トルクを測定する歪
みゲージH1,H3については、測定された電圧をトル
クへ変換するための各対比データをそのような配置に対
応させるため改めて作成することとなる。
【0085】(全自動タイプ)図11は図2の測定装置
を全自動タイプの測定装置とした場合を示す図である。
なお、図2と同一の部分には同一の符号を付しその説明
を省略する。
【0086】図11に示すように、雄ねじYの頭部にこ
の頭部と略同一の嵌合孔を有する回転嵌合部100を嵌
合させ、モーター102によって、シャフト、ギヤなど
の回転伝達部材101を介して雄ねじYを回転する。モ
ータ102は、本体のスイッチ(図示せず)オンによっ
て、回転がスタートする。この回転によってねじ同士の
螺合が開始し、各歪みゲージH1,H2,H3と、変換
部Bとで軸力、各座面トルクを測定する。
【0087】そして、各所定の測定値、或いは最大測定
値、若しくは基準値(螺合限界に基づいた値)となった
ことを制御部103が検知すると、モータ102の回転
停止を実行する。若しくは、この測定値、最大値、或い
は基準値に達した後、制御部104はモータ102を逆
回転指令してもよい。この場合の停止はモータ102の
回転トルクを検出して空回り状態を検知したり、この逆
回転状態における軸力、座面トルクを測定して、その測
定結果が実質「0」という値になるようにフィードバッ
ク制御してもよい。なお、本体にあるスイッチをオフす
ることでもモータ102を停止することができる。
【0088】図12はこの測定のための電装部の一例を
示すブロックダイアグラムであり、図13は制御部の一
例を示すブロックダイアグラムである。電装部125
は、増幅器125aと、A/D変換部125bと、制御
手段126と、表示手段125cと、スイッチ手段12
1とを備えている。
【0089】前記制御手段126は、図13に示すよう
に、記憶手段126aと、比較手段126bと、カウン
ト手段126cと、逆回転時間決定手段126dと、制
御信号発生手段126eと、モード切換手段126fと
を備え、マイクロコンピュータを用いて構成することが
できる。前記記憶手段126aは、設定値および測定値
の何れか一方又は両方を記憶することができる。
【0090】前記比較手段126bは、測定手段106
cによって測定された測定値と記憶手段126aに記憶
された設定値とを比較することができる。また、比較手
段126bは、記憶手段126aに記憶されている測定
値とその後に測定手段106cによって測定された測定
値とを比較する。
【0091】前記カウント手段126cは、スイッチ1
21のオンからモータ102の停止までの回転数に基づ
く回転時間をカウントすることができる。前記逆回転時
間決定手段126dは、カウント手段126cによって
カウントされた回転数に基づく回転時間からモータ10
2の逆回転時間を決定することができる。
【0092】前記制御信号発生手段126eは、歪ゲー
ジ106cに測定開始信号を送出するとともに、モータ
102に回転駆動信号を送出することができる。前記モ
ード切換手段126fは、破断値計測モード(後述する
ステップS5〜7によるモード)と、強度値計測モード
(後述するステップS8〜11によるモード)と、ピー
ク値計測モード(後述するステップS12〜17による
モード)とを切り換えることができる。
【0093】図14は、制御プログラムの一例をフロー
チャートをもって示すものである。プログラムが実行さ
れると、ステップS1では、モータ102をスタートし
てステップS2の所定の時間が経過するまで低速回転
し、所定の時間が経過したらステップS3に進む。ステ
ップS3では、カウント手段126cを作動させ、ステ
ップS4に進む。ステップS4では、モータ102の回
転スピードをアップして高速回転し、ステップS5に進
む。
【0094】ステップS5では、歪ゲージ106cから
出力される電気信号に基づいて軸力、座面トルクを測定
し、ステップS6に進む。ステップS6では、歪ゲージ
106cから出力される電気信号の急激な変動に基づい
て破断したかどうかを判定し、破断した場合にはステッ
プS7に進み、破断しない場合にはステップS8に進
む。ステップS7では、測定値を破断値として表示手段
125cに表示し、ステップS18に進む。ステップS
8では、歪ゲージ106cから出力される電気信号に基
づいて軸力、座面トルクを測定し、ステップS9に進
む。ステップS9では、測定値を記憶手段に記憶し、ス
テップS10に進む。
【0095】ステップS10では、ステップS9で記憶
されている測定値と設定値とを比較し、測定値の方が大
きい場合にはステップS11に進み、大きくない場合に
はステップS12に進む。ステップS11では、測定値
を強度値として表示手段125cに表示し、ステップS
18に進む。ステップS12では、歪ゲージ106cか
ら出力される電気信号に基づいて軸力、座面トルクを測
定し、ステップS13に進む。ステップS13では、ス
テップS12で測定された測定値を記憶手段に記憶し、
ステップS14に進む。ステップS14では、歪ゲージ
106cから出力される電気信号に基づいて軸力、座面
トルクを測定し、ステップS15に進む。
【0096】ステップS15では、ステップS13で記
憶された記憶値(測定値)とステップS14で測定され
た測定値とを比較し、測定値の方が大きい場合にはステ
ップS16に進み、大きくない場合にはステップS17
に進む。ステップS16では、記憶手段に記憶されてい
るステップS12の測定値をステップS14の測定値に
更新して記憶し、ステップS14に戻って、再度引張力
を測定する。
【0097】ステップS17では、記憶値をピーク値と
して表示手段125cに表示し、ステップS18に進
む。ステップS18では、モータ102を一時停止し、
ステップS19に進む。ステップS19では、ステップ
S3で作動したカウント手段26cを停止し、ステップ
S20に進む。
【0098】ステップS20では、カウント手段26c
によりカウントされた回転数に応じた時間だけモータ1
02を逆回転し、ステップS21に進む。ステップS2
1では、モータ102を停止する。
【0099】(ねじ評価システム)図15はねじ評価シ
ステムの一例を示すブロックダイアグラムである。図1
5に示すように、ねじ評価システムは、図2,図9等に
示した測定治具(測定装置から処理手段を除いたもの)
201と、歪みゲージの電圧変化をトルクに変換する変
換部202と、変換部202による換算処理結果に基づ
いて設計評価をする制御部203と、設計評価結果を表
示する表示部204と、設計評価結果を設計者にイント
ラネットやインターネット等のネット経由で送信する送
信部205とを備えている。
【0100】この評価システムによれば、上述した測定
装置で測定した「ねじ」の使用是非を確定し、測定結果
で合格ならそのまま利用し、不合格なら設計変更を促す
ことができる。また、合格・不合格の場合、ネットとこ
の装置の制御部を連動させて、予め登録しておいたこの
設計書を作成した設計者へ送信することができる。加え
て、制御部で推奨「ねじ」かどうかを判断させるように
することで、その設計をする上で適した「ねじ」を推奨
することも可能である。なお、本発明は上記実施例に限
定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。
【0101】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の螺合体
の締結力測定装置は、一端に雄ねじ又は雌ねじを保持し
その他端で実質同一の本体に固定される二以上の配置手
段により、対向配置された雄ねじと雌ねじとが相対的に
螺合する際の締結力を測定する装置であって、一方のね
じの座面を接触させるための接触部がねじれ可能に本体
側に固定するための固定部を有した第一の配置手段と、
該第一の配置手段のねじと螺合する他方のねじの回転方
向を係止してこれを保持する第二の配置手段と、上記一
方のねじの座面と接触する側の微少回転により第一の配
置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第一の検知手
段と、上記他方のねじを係止する側の微少回転により第
二の配置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第二の
検知手段と、上記対向配置された雄ねじ又は雌ねじの締
結により生じる歪みを電気信号に変換する軸力検知手段
と、前記検知手段によって生じた電気信号を軸力又はト
ルクとして換算処理するための換算処理手段と、を有す
るので、一体的にユニット化された1台の測定装置によ
ってボルト等の雄ねじと、ナット等の雌ねじとが実際に
螺合された状態での、一方のねじの座面トルク、他方の
ねじのねじトルク、及びその締結による軸力を同時に測
定することができる。
【0102】また、本発明の螺合体の締結力測定方法
は、雄ねじと雌ねじとが相対的に螺合する際の締結力を
測定する螺合体の締結力測定方法において、上記一対の
ねじの一方を本体へ固定された第一の配置手段へ回転可
能に配置するとともに、他方を本体に対して固定された
第二の配置手段へ回転方向へ係止して配置し、上記一対
のねじ同士の螺合によって上記第一の配置手段に生じる
歪みを検知して座面トルクに換算処理し、上記第二の配
置手段に生じる歪みを検知してねじのトルクに換算処理
し、上記第一の配置手段と第二の配置手段との間の軸力
検知手段に生じる歪みを検知して軸力に換算処理するの
で、一体的にユニット化された1台の測定装置によって
ボルト等の雄ねじと、ナット等の雌ねじとが実際に螺合
された状態での、一方のねじの座面トルク、他方のねじ
のねじトルク、及びその締結による軸力を同時に測定す
ることができる。
【0103】また、本発明の螺合体の評価システムは、
雄ねじと雌ねじとが相対的に螺合する際の締結力を測定
して評価する螺合体の評価システムにおいて、上記一対
のねじの一方を回転可能に配置する第一の配置手段と、
他方を固定配置する第二の配置手段と、上記一対のねじ
同士の螺合によって上記第一の配置手段に生じる歪みを
検知する第一の検知手段と、上記第二の配置手段に生じ
る歪みを検知する第二の検知手段と、上記一対のねじの
締結により生じる歪みを検知する軸力検知手段と、上記
検知手段の歪みを上記一対のねじによる座面トルク又は
ねじトルクに換算処理するための換算処理手段と、換算
処理結果に基づいてそのねじの設計評価をする設計評価
手段とを備え、設計評価結果に基づいてねじの使用を確
定するので、測定した「ねじ」の使用是非を確定し、測
定結果で合格ならそのまま利用し、不合格なら設計変更
を促すことができ、また、合格・不合格の場合、ネット
とこの装置の制御部を連動させて、予め登録しておいた
この設計書を作成した設計者へ送信することができる。
加えて、制御部で推奨「ねじ」かどうかを判断させるよ
うにすることで、その設計をする上で適した「ねじ」を
推奨することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の測定装置の分解斜視図である。
【図2】第一実施例の測定装置の全体構成を示す断面図
である。
【図3】第一実施例に係る台座の詳細構成を示す斜視図
である。
【図4】第一実施例に係る座面トルクロードセルを拡大
して示す斜視図である。
【図5】座面トルクロードセル上に設置されるトッププ
レートの斜視図である。
【図6】第一実施例に係る軸力ロードセルを拡大して示
す斜視図である。
【図7】第一実施例に係る雌ねじトルクロードセルの詳
細構成を示し、(a)は正面図、(b)はD−D断面
図、(c)はガイドスリーブを示す図である。
【図8】雌ねじトルクロードセルの着脱機構に用いるカ
ム部材の形状を示す斜視図である。
【図9】第二実施例の軸力測定装置の全体構成を示す断
面図である。
【図10】第二実施例に係る軸力ロードセルを座面トル
クロードセルにも固定した構成を示す断面図である。
【図11】図2の測定装置を全自動タイプの測定装置と
した場合を示す図である。
【図12】図11の装置による測定のための電装部の一
例を示すブロックダイアグラムである。
【図13】図12の制御部の一例を示すブロックダイア
グラムである。
【図14】制御プログラムの一例をフローチャートをも
って示すものである。
【図15】ねじ評価システムの一例を示すブロックダイ
アグラムである。
【符号の説明】
A 本体 H1 歪みゲージ(第一の検知手段) H2 歪みゲージ(軸力検知手段) H3 歪みゲージ(第二の検知手段) X 雌ねじ Y 雄ねじ Z 螺合体の軸線 1 トッププレート(第一の配置手段) 2 座面トルクロードセル(第一の配置手段) 2a 第一の配置手段の円筒部 2b 平板部(軸受対向部) 2c 下端部(固定対向部) 3 軸力ロードセル(軸力検知手段) 3a 当接部材の薄肉円筒部 3b 第一の当接部 3c 第二の当接部 3f 係合構造 3g 凹部 4 雌ねじトルクロードセル(第二の配置手段) 4a 頭部 4b ゲージ取付軸部 4d 回転防止部材(保持手段) 4e 軸逃用穴 4g ピン 6 玉軸受(軸受) 7f 凸部 10 ガイドスリーブ 10a 切欠部 100 回転嵌合部 101 回転伝達部材 102 モータ 103 制御部 201 治具 202 変換部 203 制御部(設計評価手段) 204 表示部 205 送信部

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に雄ねじ又は雌ねじを保持しその他
    端で実質同一の本体に固定される二以上の配置手段によ
    り、対向配置された雄ねじと雌ねじとが相対的に螺合す
    る際の締結力を測定する装置であって、 一方のねじの座面を接触させるための接触部がねじれ可
    能に本体側に固定するための固定部を有した第一の配置
    手段と、 該第一の配置手段のねじと螺合する他方のねじの回転方
    向を係止してこれを保持する第二の配置手段と、 上記一方のねじの座面と接触する側の微少回転により第
    一の配置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第一の
    検知手段と、 上記他方のねじを係止する側の微少回転により第二の配
    置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第二の検知手
    段と、 上記対向配置された雄ねじ又は雌ねじの締結により生じ
    る歪みを電気信号に変換する軸力検知手段と、 前記検知手段によって生じた電気信号を軸力又はトルク
    として換算処理するための換算処理手段と、を有するこ
    とを特徴とする螺合体の締結力測定装置。
  2. 【請求項2】 上記第一の配置手段のねじの座面と接触
    する側に、本体側との間で軸受を介して接触する軸受対
    向部を有することを特徴とする請求項1記載の螺合体の
    締結力測定装置。
  3. 【請求項3】 上記第一の配置手段の軸方向他端側に、
    上記軸受対向部より螺合体の軸線に近い位置で本体に固
    定される固定対向部を有することを特徴とする請求項2
    記載の螺合体の締結力測定装置。
  4. 【請求項4】 上記第一の配置手段が、上記螺合体の軸
    線に沿う円筒部を有するものであり、該円筒部一端が上
    記軸受対向部と実質一体に固定されるとともにその円筒
    状の他端が本体側と実質一体に固定され、その円筒部に
    第一の検知手段としての歪みゲージを設けたことを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の螺合体の締結力測
    定装置。
  5. 【請求項5】 上記第二の配置手段の軸方向他端が、そ
    の回転方向で本体側と実質一体に固定され、該本体側に
    固定される他端と、そのねじが係止される側との間に上
    記第二の検知手段としての歪みゲージを設けたことを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載の螺合体の締結力
    測定装置。
  6. 【請求項6】 上記第二の配置手段が、螺合体の軸線に
    沿って移動可能に設置されたことを特徴とする請求項1
    〜5の何れかに記載の螺合体の締結力測定装置。
  7. 【請求項7】 上記第二の配置手段のねじを係止する側
    に、配置されるねじに係合する保持手段を有することを
    特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の螺合体の締結
    力測定装置。
  8. 【請求項8】 上記保持手段が、上記第二の配置手段の
    一端に突起形状を設けたものであり、該突起形状が上記
    ねじにあらかじめ形成された切り込みに対して係合可能
    であることを特徴とする請求項7記載の螺合体の締結力
    測定装置。
  9. 【請求項9】 上記保持手段が、上記ねじの外径形状と
    略同一の嵌合構造を設けたものであることを特徴とする
    請求項7記載の螺合体の締結力測定装置。
  10. 【請求項10】 上記第二の配置手段に、保持した雌ね
    じに螺入される雄ねじの軸部が干渉しないよう軸逃用穴
    を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
    載の螺合体の締結力測定装置。
  11. 【請求項11】 上記第一の配置手段を設置した本体側
    と、上記第二の配置手段との間で着脱自在となる機構を
    設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記
    載の螺合体の締結力測定装置。
  12. 【請求項12】 上記軸力検知手段は、一端が上記第一
    の配置手段と第二の配置手段との間に配置されて雄ねじ
    又は雌ねじの何れかの座面に当接する第一の当接部と、
    その他端であって本体側と実質一体に固定された第二の
    当接部とを有した薄肉な円筒状に形成された円筒部材
    と、該円筒部材の円筒箇所に取り付けてその円筒箇所の
    歪みを検知する歪みゲージとで構成されていることを特
    徴とする請求項4〜11の何れかに記載の螺合体の締結
    力測定装置。
  13. 【請求項13】 上記第一の配置手段の円筒部内に上記
    軸力検知手段の薄肉円筒部を、更に該軸力検知手段の薄
    肉円筒部内に上記第二の配置手段を、それぞれ螺合体の
    軸線上に同心的に備えたことを特徴とする請求項1〜1
    2の何れかに記載の螺合体の締結力測定装置。
  14. 【請求項14】 上記第二の当接部が本体側に固定され
    ずに上記第一の配置手段と第二の配置手段との間に配置
    され、上記第一の当接部とともに螺合体により締結され
    て円筒部に縮み方向の歪みを生じさせることを特徴とす
    る請求項1〜13の何れかに記載の螺合体の締結力測定
    装置。
  15. 【請求項15】 雄ねじと雌ねじとが相対的に螺合する
    際の締結力を測定する螺合体の締結力測定方法におい
    て、 上記一対のねじの一方を本体へ固定された第一の配置手
    段へ回転可能に配置するとともに、他方を本体に対して
    固定された第二の配置手段へ回転方向へ係止して配置
    し、 上記一対のねじ同士の螺合によって上記第一の配置手段
    に生じる歪みを検知して座面トルクに換算処理し、 上記第二の配置手段に生じる歪みを検知してねじのトル
    クに換算処理し、 上記第一の配置手段と第二の配置手段との間の軸力検知
    手段に生じる歪みを検知して軸力に換算処理することを
    特徴とする螺合体の締結力測定方法。
  16. 【請求項16】 上記第一の配置手段が、本体側との間
    で軸受を介して接触する軸受対向部を介してねじれモー
    メントによって歪みを生じることを特徴とする請求項1
    5記載の螺合体の締結力測定方法。
  17. 【請求項17】 上記第一の配置手段の軸方向他端側
    に、上記軸受対向部より螺合体の軸線に近い位置で本体
    に固定される固定対向部を有することを特徴とする請求
    項16記載の螺合体の締結力測定方法。
  18. 【請求項18】 上記第一の配置手段の、上記螺合体の
    軸線に沿う円筒部に設けた歪みゲージで上記円筒部の歪
    みを検知することを特徴とする請求項15〜17の何れ
    かに記載の螺合体の締結力測定方法。
  19. 【請求項19】 上記第二の配置手段の軸方向他端を、
    その回転方向で本体側と実質一体に固定し、該本体側に
    固定される他端と、そのねじが係止される側との間の歪
    みゲージにより上記第二の配置手段の歪み検知すること
    を特徴とする請求項15〜18の何れかに記載の螺合体
    の締結力測定方法。
  20. 【請求項20】 上記第二の配置手段を、螺合体の軸線
    に沿って移動可能に設置することを特徴とする請求項1
    5〜19の何れかに記載の螺合体の締結力測定方法。
  21. 【請求項21】 上記第二の配置手段のねじを係止する
    側に配置されるねじが上記第二の配置手段のねじを係止
    する側に係合することを特徴とする請求項15〜20の
    何れかに記載の螺合体の締結力測定方法。
  22. 【請求項22】 上記係合は、上記第二の配置手段の一
    端に設けた突起形状と、上記ねじに予め形成された切り
    込みとにより係合可能であることを特徴とする請求項2
    1記載の螺合体の締結力測定方法。
  23. 【請求項23】 上記係合は、上記ねじの外径形状と略
    同一の嵌合構造によるものであることを特徴とする請求
    項20記載の螺合体の締結力測定方法。
  24. 【請求項24】 上記第二の配置手段は、保持した雌ね
    じに螺入される雄ねじの軸部が干渉しないよう軸部を逃
    げることを特徴とする請求項15〜23の何れかに記載
    の螺合体の締結力測定方法。
  25. 【請求項25】 上記第一の配置手段を設置した本体側
    と、上記第二の配置手段との間が着脱自在であることを
    特徴とする請求項15〜24の何れかに記載の螺合体の
    締結力測定方法。
  26. 【請求項26】 上記第一の配置手段の円筒部内に、上
    記第二の配置手段を同軸上に同心的に配置することを特
    徴とする請求項18〜25の何れかに記載の螺合体の締
    結力測定方法。
  27. 【請求項27】 一端に雄ねじ又は雌ねじを保持しその
    他端で実質同一の本体に固定される二以上の配置手段に
    より、対向配置された雄ねじと雌ねじとが相対的に螺合
    する際の締結力を測定する治具であって、 一方のねじの座面を接触させるための接触部がねじれ可
    能に本体側に固定するための固定部を有した第一の配置
    手段と、 該第一の配置手段のねじと螺合する他方のねじの回転方
    向を係止してこれを保持する第二の配置手段と、 上記一方のねじの座面と接触する側の微少回転により第
    一の配置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第一の
    検知手段と、 上記他方のねじを係止する側の微少回転により第二の配
    置手段に生じる歪みを電気信号に変換する第二の検知手
    段と、 上記対向配置された雄ねじ又は雌ねじの締結により生じ
    る歪みを電気信号に変換する軸力検知手段と、を有する
    ことを特徴とする螺合体の締結力測定治具。
  28. 【請求項28】 上記第一の配置手段のねじの座面と接
    触する側に、本体側との間で軸受を介して接触する軸受
    対向部を有することを特徴とする請求項27に記載の螺
    合体の締結力測定治具。
  29. 【請求項29】 上記第一の配置手段の軸方向他端側
    に、上記軸受対向部より螺合体の軸線に近い位置で本体
    に固定される固定対向部を有することを特徴とする請求
    項28記載の螺合体の締結力測定治具。
  30. 【請求項30】 上記第一の配置手段が、上記螺合体の
    軸線に沿う円筒部を有するものであり、該円筒部一端が
    上記軸受対向部と実質一体に固定されるとともにその円
    筒状の他端が本体側と実質一体に固定され、その円筒部
    に第一の検知手段としての歪みゲージを設けたことを特
    徴とする請求項27に記載の螺合体の締結力測定治具。
  31. 【請求項31】 上記第二の配置手段の軸方向他端が、
    その回転方向で本体側と実質一体に固定され、該本体側
    に固定される他端と、そのねじが係止される側との間に
    上記第二の検知手段としての歪みゲージを設けたことを
    特徴とする請求項27に記載の螺合体の締結力測定治
    具。
  32. 【請求項32】 上記第二の配置手段が、螺合体の軸線
    に沿って移動可能に設置されたことを特徴とする請求項
    27に記載の螺合体の締結力測定治具。
  33. 【請求項33】 上記第一の配置手段を設置した本体側
    と、上記第二の配置手段との間で着脱自在となる機構を
    設けたことを特徴とする請求項27に記載の螺合体の締
    結力測定治具。
  34. 【請求項34】 上記軸力検知手段は、一端が上記第一
    の配置手段と第二の配置手段との間に配置されて雄ねじ
    又は雌ねじの何れかの座面に当接する第一の当接部と、
    その他端であって本体側と実質一体に固定された第二の
    当接部とを有した薄肉な円筒状に形成された円筒部材
    と、該円筒部材の円筒箇所に取り付けてその円筒箇所の
    歪みを検知する歪みゲージとで構成されていることを特
    徴とする請求項27に記載の螺合体の締結力測定治具。
  35. 【請求項35】 雄ねじと雌ねじとが相対的に螺合する
    際の締結力を測定して評価する螺合体の評価システムに
    おいて、 上記一対のねじの一方を回転可能に配置する第一の配置
    手段と、 他方を固定配置する第二の配置手段と、 上記一対のねじ同士の螺合によって上記第一の配置手段
    に生じる歪みを検知する第一の検知手段と、 上記第二の配置手段に生じる歪みを検知する第二の検知
    手段と、 上記一対のねじの締結により生じる歪みを検知する軸力
    検知手段と、 上記検知手段の歪みを上記一対のねじによる座面トルク
    又はねじトルクに換算処理するための換算処理手段と、 換算処理結果に基づいてそのねじの設計評価をする設計
    評価手段とを備え、 設計評価結果に基づいてねじの使用を確定することを特
    徴とする螺合体の評価システム。
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JP2000017265A Expired - Fee Related JP3262777B2 (ja) 1999-02-08 2000-01-26 螺合体の締結力測定装置、その締結力測定方法、その締結力測定治具及び螺合体の評価システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102095546A (zh) * 2010-12-09 2011-06-15 浙江华电器材检测研究所 一种紧固件轴力-扭矩联合试验机
JP7391938B2 (ja) 2018-07-25 2023-12-05 北京理工大学 トルク係数サンプリング用の測定装置、及びトルク係数モデルの構築方法

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