JP2001165053A - ダイヤフラム式ポンプ - Google Patents

ダイヤフラム式ポンプ

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JP2001165053A
JP2001165053A JP35298899A JP35298899A JP2001165053A JP 2001165053 A JP2001165053 A JP 2001165053A JP 35298899 A JP35298899 A JP 35298899A JP 35298899 A JP35298899 A JP 35298899A JP 2001165053 A JP2001165053 A JP 2001165053A
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Japan
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chamber
fluid
center rod
driving
pressure
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JP35298899A
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Kazumasa Yamada
和正 山田
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YTS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 移送流体の変質を極力防止しつつ、かつトラ
ブルを生じることなく移送流体を移送できるダイヤフラ
ム式ポンプを提供する。 【解決手段】 両端にそれぞれ送液室8a、9aを設
け、センターロッド3の両端に設けたダイヤフラム4、
5によってこれら送液室と画成する駆動室を設け、当セ
ンターロッドを往復動させて、それぞれの駆動室への駆
動流体の供給、排出に応じて、その対応する側の送流室
の移送流体を吐出させ、他方側の駆動室の駆動流体を排
出させつゝその他方側の送液室に移送流体を吸入させ、
移送流体を連続的に移送するダイヤフラム式ポンプにお
いて、センターロッド3の可動方向を切り換える切り換
え弁2を有し、駆動室に供給される駆動流体P1の圧力
が切り換え弁2を駆動する切り換え弁駆動用流体P2、
P3の圧力よりも低く設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移送流体の変質を
防止するのに好適なダイヤフラム式ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダイヤフラム式ポンプには、
両端にそれぞれ送液室と駆動室とを画成するダイヤフラ
ムが設けられたセンターロッドを備え、センターロッド
を一方側に駆動するときにはその一方側の駆動室に駆動
流体を供給してその一方の側の送液室の移送流体を吐出
させると共に、センターロッドの他方側の駆動室の駆動
流体を排出させつつその他方側の送液室に移送流体を吸
入させ、センターロッドを他方側に駆動するときにはセ
ンターロッドの他方側の駆動室に駆動流体を供給してそ
の他方側の移送流体を吐出させると共に、センターロッ
ドの一方側の駆動流体を排出させつつその一方側の送液
室に移送流体を吸入させ、そのセンターロッドの往復動
により移送流体を連続的に移送する構成のものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移送流体に
は、研磨性の粒子成分(研磨剤を含む)、気泡を含んだ
ものがあり、この研磨性の粒子、気泡を含んだ移送流体
を移送することとすると、ダイヤフラム式ポンプ本体内
で研磨性の粒子同士が衝突を繰り返し、移送流体の粒子
成分が変質(変質という意味は変形又は破壊を含む概念
として用いる)するという不具合がある。
【0004】とくに、研磨剤を含んだ移送流体の移送に
際して、研磨剤に変質が生じると研磨性能が低下し、ひ
いては、研磨剤の使用量の増加、研磨作業時間の増大に
つながり、コスト上昇を招く。
【0005】このような理由から、研磨性の粒子、気泡
を含んだ移送流体の移送には、格別の注意が要求され、
従来のダイヤフラム式ポンプでは、移送流体の移送にト
ラブルが生じない範囲内でこのダイヤフラム式ポンプを
駆動するために、駆動流体としてのエアー圧力を極力低
め、例えば、0.2MPaに設定し、研磨性の粒子、気
泡を含んだ移送流体の変質を防止する対策を講じてい
る。
【0006】ところが、それでも、研磨性の粒子、気泡
を含んだ移送流体のなかには移送の際に変質を起こすも
のがあり、従来のダイヤフラム式ポンプでは、エアーの
圧力を0.2MPaよりも低く設定すると、移送流体の
移送にトラブルを生じるおそれがあり、移送流体の移送
に極力トラブルが生じないようにエアーの圧力を高めに
設定すると移送流体が変質し易くなり、移送流体の変質
が極力生じないようにエアーの圧力を低めに設定する
と、移送流体の移送にトラブルが生じ易くなるという問
題点がある。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、移送流体の変質を極力
防止しつつかつ移送流体の移送にトラブルを生じること
なく移送流体を移送することのできるダイヤフラム式ポ
ンプを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダイヤ
フラム式ポンプは、両端にそれぞれ送液室と駆動室とを
画成するダイヤフラムが設けられたセンターロッドを備
え、センターロッドを一方側に駆動するときにはその一
方側の駆動室に駆動流体を供給してその一方の側の送液
室の移送流体を吐出させると共に、センターロッドの他
方側の駆動室の駆動流体を排出させつつその他方側の送
液室に移送流体を吸入させ、センターロッドを他方側に
駆動するときにはセンターロッドの他方側の駆動室に駆
動流体を供給してその他方側の移送流体を吐出させると
共に、センターロッドの一方側の駆動流体を排出させつ
つその一方側の送液室に移送流体を吸入させ、そのセン
ターロッドの往復動により移送流体を連続的に移送する
ものにおいて、前記センターロッドの可動方向を切り換
える切り換え弁を有し、前記駆動室に供給される駆動流
体の圧力が前記切り換え弁を駆動する切り換え弁駆動用
流体の圧力よりも低く設定されていることを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載のダイヤフラム式ポンプ
は、前記切り換え弁がスプール弁であり、前記スプール
の可動方向両側に前記切り換え弁駆動用流体が供給され
る一対の圧力室が設けられ、前記センターロッドの可動
終端で前記一対の圧力室に差圧を生じさせて前記スプー
ル弁の位置を切り換えることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載のダイヤフラム式ポンプ
は、前記切り換え弁駆動用流体が一対の圧力室を経由し
て駆動室に供給可能とされ、前記センターロッドの可動
方向を切り換えるために、前記センターロッドの可動終
端で容積が減少されつつある方の駆動室に前記切り換え
弁駆動用流体を当該駆動室に放出することにより前記一
対の圧力室の一方を減圧して前記スプール弁の位置を切
り換えることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載のダイヤフラム式ポンプ
は、前記切り換え弁駆動用流体が前記センターロッドの
往復動空間を経由して前記一対の圧力室に供給可能とさ
れ、前記センターロッドの可動方向を切り換えるため
に、前記センターロッドの可動終端で前記切り換え弁駆
動用流体を前記往復動空間を経由して前記一対の圧力室
に供給することにより該一対の圧力室の一方を増圧して
前記スプール弁の位置を切り換えることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載のダイヤフラム式ポンプ
は、前記切り換え弁駆動用流体がエアーであることを特
徴とする。請求項6に記載のダイヤフラム式ポンプは、
前記駆動流体がエアーであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】(発明の実施の形態1)図1ない
し図4は本発明に係わるダイヤフラム式ポンプの発明の
実施の形態1を説明するための図であって、図1〜図4
において、1はダイヤフラム式ポンプの本体、2は切り
換え弁である。
【0014】その本体1の中央にはセンターロッド3が
水平方向に往復動可能に設けられている。このセンター
ロッド3の一端にはダイヤフラム4が設けられ、その他
端にはダイヤフラム5が設けられている。
【0015】このダイヤフラム4、5はその中央部が取
り付け部材としてのセンターディスク6、6’によりセ
ンターロッド3の端部に固定され、その周辺部が取り付
け部材7、7’により本体1に固定されている。
【0016】そのセンターロッド3の可動方向両側には
センターロッド3の可動を許容する空間8、9が存在
し、空間8はダイヤフラム4によって送液室8aと駆動
室8bとに画成され、空間9はダイヤフラム5によって
送液室9aと駆動室9bとに画成されている。
【0017】その本体1の下部には、送液室8a、9a
に移送流体を供給する供給通路10が設けられ、その本
体1の上部には送液室8a、9a内の移送流体を外部に
向けて吐出する吐出通路11が設けられている。
【0018】その送液室8a、9aの下部には供給通路
10に連通する吸入ポート12、12’がそれぞれ設け
られ、その送液室8a、9aの上部には吐出通路11に
連通する吐出ポート13、13’がそれぞれ設けられ、
各ポートにはこのポート開閉用のチェック弁として機能
するボール弁14a〜14dがそれぞれ設けられてい
る。
【0019】その本体1には駆動室8a、8bにそれぞ
れ臨むパイロットバルブ15、16が設けられていると
共に、駆動室8b、9bに連通する連通路17、18、
大気に連通する連通路19が設けられている。
【0020】切り換え弁2はセンターロッド3の可動方
向を切り換える機能を有し、ここでは、スプール弁が用
いられている。この切り換え弁2はケーシング部20と
スプール21とを有する。ケーシング部20にはそのス
プール21の水平方向への往復動を許容する許容空間2
1Aが設けられている。そのスプール21はその中央部
に拡径部22を有し、許容空間21Aはその拡径部22
によって左室21Bと右室21Cとに画成されている。
【0021】そのスプール21の両端部には拡径部2
3、24が形成され、拡径部22と拡径部23との間は
縮径部25となっており、拡径部22と拡径部24との
間は縮径部26となっている。
【0022】そのケーシング20の上部には、ダイヤフ
ラム駆動用の駆動流体としてのエアーP1を供給するた
めのエアー供給口27が設けられ、そのケーシング20
の水平方向両端部にはエアー供給口28、29が設けら
れている。このエアー供給口28、29には切り換え弁
駆動用流体としてのエアーP2、P3が供給される。
【0023】そのエアー供給口27に供給されるエアー
P1の圧力は0.05MPa程度であり、そのエアー供
給口28、29に供給されるエアーP2、P3の圧力は
0.2MPa以上である。
【0024】エアー供給口28、29は圧力室30、3
1に連通され、圧力室30には拡径部23の背面が臨
み、圧力室31には拡径部24の背面が臨んでいる。左
室21Bにはポート32が設けられ、右室21Cにはポ
ート33が設けられている。
【0025】エアー供給口27はポート32、33に連
通され、ポート32はスプール21が左側に位置すると
き拡径部23によって閉じられる箇所に形成され、ポー
ト33はスプール21が右側に位置するとき拡径部24
によって閉じられる箇所に形成されている。
【0026】圧力室30、31にはポート34、35が
設けられている。そのポート34はパイロットバルブ1
5のサージタンク15aに連通され、ポート35はパイ
ロットバルブ16のサージタンク16aに連通されてい
る。サージタンク15a、16aは圧力室30、31に
供給されたエアーをチャージする役割を果たす。そのパ
イロットバルブ15、16はノーマルクローズド弁体1
5b、16bを有し、そのノーマルクローズド弁体15
b、16bの先端はセンターディスク6、6’に当接可
能に臨まされている。
【0027】許容空間21Aの左室21Bにはポート3
6が設けられ、許容空間21Bの右室21Cにはポート
37が設けられ、ポート36とポート37との間にはポ
ート38が設けられている。ポート36は連通路17に
連通され、ポート37は連通路18に連通され、ポート
38は連通路19に連通されている。
【0028】拡径部22はそのポート38を跨いで往復
動され、そのポート38はスプール21が左側に位置す
るときには右室21Cを介してポート37に連通され、
スプール21が右側に位置するときには左室21Bを介
してポート36に連通される。
【0029】次に、このダイヤフラム式ポンプの作用を
説明する。図1はスプール21が左側に位置して、ポー
ト32が開かれると同時にポート37とポート38とが
連通した直後の状態が示されている。この状態で、エア
ー供給口27からエアーP1が連通路17を介して駆動
室8bに供給される。これにより、ダイヤフラム4が膨
張する。
【0030】と同時に、エアーP2、P3(P2=P
3)がエアー供給口28、29からポート34、35を
介してサージタンク15a、16aに供給される。その
ダイヤフラム4の膨張に基づく駆動室8bの容積の増大
によって送液室8aの容積が減少し、送液室8aの移送
流体が吐出される。
【0031】また、センターロッド3が左方向A1に駆
動されて、駆動室9b内のエアーP4が連通路18、右
室21C、連通路19を経由して大気へ放出され、駆動
室9b内の容積が減少することに基づく送液室9aの容
積の増大によって送液室9aの内部が負圧となり、送液
室9aに移送流体が吸入される。
【0032】図2に示すように、駆動室9bの容積が更
に減少してセンターディスク6’がノーマルクロズード
弁体16bの先端に当接し、センターロッド3が可動終
端に達すると、サージタンク16a内のエアーが駆動室
9bに放出される。
【0033】これによって、圧力室31内の圧力が減圧
され、圧力室30内のエアーP2の圧力と圧力室31内
のエアーP3の圧力とに差が生じ、その差圧によってス
プール21が図2に符号B1で示すように右方向に瞬時
に可動される。これにより、センターロッド3の駆動方
向が切り換えられる。
【0034】スプール21が図3に示すように右側に位
置すると、ポート32が閉じられ、ポート33が開かれ
る。これと共に、連通路17が左室21Bを介して連通
路19に連通される。この状態で、エアー供給口27か
らエアーP1が連通路18を介して駆動室9bに供給さ
れる。これによりダイヤフラム5が膨張する。
【0035】と同時に、エアーP2、P3(P2=P3
が)エアー供給口28、29からポート34、35を介
してサージタンク15a、16aに供給される。ダイヤ
フラム5の膨張に基づく駆動室9bの容積の増大によっ
て送液室9aの容積が減少し、送液室9aの移送流体が
吐出される。
【0036】また、センターロッド3が右方向A2に駆
動されて、駆動室8b内のエアーP4が連通路17、左
室21B、連通路19を経由して大気へ放出され、駆動
室8b内の容積が減少することに基づく送液室8aの容
積の増大によって送液室8aの内部が負圧となり、送液
室8aに移送流体が吸入される。
【0037】図4に示すように、駆動室8bの容積が減
少して、センターディスク6がノーマルクローズド弁体
15bの先端に当接し、センターロッド3が可動終端に
達すると、サージタンク15a内のエアーが駆動室8b
に放出される。
【0038】これによって、圧力室30内のエアーP2
の圧力が減圧され、圧力室30内のエアーP2の圧力と
圧力室31内のエアーP3の圧力とに差が生じ、その差
圧によって、スプール21が図4に示すように、左方向
B2に瞬時に可動され、センターロッド3の駆動方向が
切り換えられる。
【0039】この発明の実施の形態によれば、センター
ロッド3の可動方向を切り換えるための切り換え弁駆動
用流体の圧力が高めに設定されているので、切り換え弁
の切り換え駆動は迅速かつ確実であり、一方、ダイヤフ
ラム4、5を膨張させるための駆動流体の圧力は低めに
設定され、センターロッド3の移動速度は緩慢であるの
で、移送流体の変質が防止される。 (実施例2)図5〜図8は本発明に係わるダイヤフラム
式ポンプの発明の実施の形態2の説明図であって、この
図5〜図8において、発明の実施の形態1に係わるダイ
ヤフラム式ポンプの構成要素と同一構成要素については
同一符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる部分
についてのみ説明する。
【0040】この発明の実施の形態2に係わるダイヤフ
ラム式ポンプでは、本体1にはセンターロッド3の往復
動空間40が設けられ、センターロッド3にはパイロッ
トバルブ3a、3bが設けられ、往復動空間40はその
パイロットバルブ3a、3bによってパイロットバルブ
室41、42と大気連通空間43とに画成されている。
【0041】大気連通空間43は連通路44を介して常
時大気に連通されている。パイロットバルブ室41はエ
アー通路45を介してエアー供給口28に連通され、パ
イロットバルブ室42はエアー通路46を介してエアー
供給口29に連通されている。
【0042】スプール21は縮径部47とその両端に形
成された拡径部48、49から構成され、拡径部48は
その背面が圧力室30に臨まされ、拡径部49はその背
面が圧力室31に臨まされている。その拡径部48、4
9の間はエアー供給口27からエアーが供給されるエア
ー室50となっている。
【0043】ケーシング20にはポート51〜54が形
成され、本体1には連通路55〜58が形成され、ポー
ト51は管路59を介して連通路56に連通され、ポー
ト52は管路60を介して連通路58に連通され、ポー
ト53は管路61を介して連通路55に連通され、ポー
ト54は管路62を介して連通路57に連通されてい
る。
【0044】スプール21が右側に位置するときには、
管路59、60がポート51、52、圧力室30を介し
て連通されると共に、管路61がポート53、エアー室
50を介してエアー供給口27に連通される。
【0045】スプール21が左側に位置するときには、
管路61、62がポート53、54、圧力室31を介し
て連通されると共に、管路60がポート52、エアー室
50を介してエアー供給口27に連通される。
【0046】センターロッド3が左端に位置するときに
はエアー通路46と連通路57とがパイロットバルブ室
42を介して連通され、センターロッド3が右端に位置
するときにはエアー通路45と連通路56とがパイロッ
トバルブ室41を介して連通される。
【0047】次に、このダイヤフラム式ポンプの作用を
説明する。図5に示すように、スプール21が右端に位
置し、エアー室50がポート53、管路61、連通路5
5を介して駆動室8bに連通され、駆動室9bが連通路
58、管路60、ポート52を介して圧力室30に連通
されていると、エアーP1がエアー室50、管路61、
連通路55を介して駆動室8bに供給され、これにより
ダイヤフラム4が膨張されて、送液室8a内の移送流体
が吐出される。
【0048】また、駆動室9b内のエアーP4は連通路
58、管路60、ポート52、圧力室30、ポート5
1、管路59、連通路56、大気連通空間43、連通路
44を経由して大気に放出される。
【0049】エアーP1の供給と同時に、エアーP2、
P3(P2=P3)がエアー通路45、46を介してそ
れぞれパイロットバルブ室41、42に供給されるが、
パイロットバルブ室41、42内のエアーP2、P3の
圧力は釣り合っており、センターロッド3は駆動室8b
内のエアーの圧力と駆動室9b内のエアーの圧力との差
圧によって左方向A1に切り換え駆動される。
【0050】センターロッド3が可動終端に達すると、
図6に示すように、エアー通路46と圧力室31とがパ
イロットバルブ室42、連通路57、管路62、ポート
54を介して連通され、エアーP3が圧力室31に供給
され、圧力室31が増圧されてスプール21が矢印B2
方向に瞬時に可動される。
【0051】図7に示すように、スプール21が左端に
位置して、エアー室50がポート52、管路60、連通
路58を介して駆動室9bに連通され、駆動室8bが連
通路55、管路61、ポート53を介して圧力室31に
連通されると、エアーP1がエアー室50、管路60、
連通路58を介して駆動室9bに供給され、これにより
ダイヤフラム5が膨張されて、送液室9a内の移送流体
が吐出される。
【0052】また、駆動室8b内のエアーP4は連通路
55、管路61、ポート53、圧力室31、ポート5
4、管路62、連通路57、大気連通空間43、連通路
44を経由して大気に放出される。
【0053】エアーP1の供給と同時に、エアーP2、
P3(P2=P3)がエアー通路45、46を介してそ
れぞれパイロットバルブ室41、42に供給されるが、
パイロットバルブ室41、42のエアーP2、P3の圧
力は釣り合っており、センターロッド3は駆動室8b内
のエアーの圧力と駆動室9b内のエアーの圧力との差圧
によって右方向A2に切り換え駆動される。
【0054】センターロッド3が可動終端達すると、図
8に示すように、エアー通路45と圧力室30とがパイ
ロットバルブ室41、連通路56、管路59、ポート5
1を介して連通され、エアーP2が圧力室30に供給さ
れ、圧力室30が増圧されてスプール21が矢印B1方
向に瞬時に可動される。
【0055】以上、発明の実施の形態について説明した
が、連通路19、44の大気開放部に絞りを設けてエア
ーP1の排気速度を減速させる、センターロッド3に機
械的ブレーキ抵抗を与えることによって、センターロッ
ド3の往復動速度を緩慢とする構成とすることもでき
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、移送流体の変質を極力
防止しつつかつ移送流体の移送にトラブルを生じること
なく移送流体を移送できる。例えば、圧力により変質を
受け易い気泡、物質を含んだ血液等の移送流体であって
も変質を生じることなく移送が可能である。
【0057】また、本発明によれば、移送流体の移送用
の圧力を低めに設定できるので、脈動が減少し、研磨剤
等の衝突による本体の摩耗、ダイヤフラム等の部品に作
用する応力が減少し、ダイヤフラム式ポンプの寿命を延
ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わるダイヤフラム
式ポンプの説明図であって、スプールが左端に位置して
センターロッドが左方向に可動されている状態を示す図
である。
【図2】 図1に示すセンターロッドが可動終端に達し
てスプールが右方向に可動される直前の状態を示す図で
ある。
【図3】 図1に示すスプールが右端に位置してセンタ
ーロッドが右方向に可動されている状態を示す図であ
る。
【図4】 図3に示すセンターロッドが可動終端に達し
てスプールが左方向に可動される直前の状態を示す図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態2に係わるダイヤフラム
式ポンプの説明図であって、スプールが右端に位置して
センターロッドが左方向に可動されている状態を示す図
である。
【図6】 図1に示すセンターロッドが可動終端に達し
てスプールが左方向に可動される直前の状態を示す図で
ある。
【図7】 図1に示すスプールが左端に位置してセンタ
ーロッドが左方向に可動されている状態を示す図であ
る。
【図8】 図7に示すセンターロッドが可動終端に達し
てスプールが右方向に可動される直前の状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 切り換え弁 3 センターロッド 4、5 ダイヤフラム 8a、9a 送液室 8b、9b 駆動室 P1 エアー(駆動流体) P2、P3 エアー(切り換え弁駆動用流体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にそれぞれ送液室と駆動室とを画成
    するダイヤフラムが設けられたセンターロッドを備え、
    センターロッドを一方側に駆動するときにはその一方側
    の駆動室に駆動流体を供給してその一方の側の送液室の
    移送流体を吐出させると共に、センターロッドの他方側
    の駆動室の駆動流体を排出させつつその他方側の送液室
    に移送流体を吸入させ、センターロッドを他方側に駆動
    するときにはセンターロッドの他方側の駆動室に駆動流
    体を供給してその他方側の移送流体を吐出させると共
    に、センターロッドの一方側の駆動流体を排出させつつ
    その一方側の送液室に移送流体を吸入させ、そのセンタ
    ーロッドの往復動により移送流体を連続的に移送するダ
    イヤフラム式ポンプにおいて、 前記センターロッドの可動方向を切り換える切り換え弁
    を有し、前記駆動室に供給される駆動流体の圧力が前記
    切り換え弁を駆動する切り換え弁駆動用流体の圧力より
    も低く設定されていることを特徴とするダイヤフラム式
    ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記切り換え弁がスプール弁であり、前
    記スプールの可動方向両側に前記切り換え弁駆動用流体
    が供給される一対の圧力室が設けられ、前記センターロ
    ッドの可動終端で前記一対の圧力室に差圧を生じさせて
    前記スプール弁の位置を切り換えることを特徴とする請
    求項1に記載のダイヤフラム式ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記切り換え弁駆動用流体が一対の圧力
    室を経由して駆動室に供給可能とされ、前記センターロ
    ッドの可動方向を切り換えるために、前記センターロッ
    ドの可動終端で容積が減少されつつある方の駆動室に前
    記切り換え弁駆動用流体を当該駆動室に放出することに
    より前記一対の圧力室の一方を減圧して前記スプール弁
    の位置を切り換えることを特徴とする請求項2に記載の
    ダイヤフラム式ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記切り換え弁駆動用流体が前記センタ
    ーロッドの往復動空間を経由して前記一対の圧力室に供
    給可能とされ、前記センターロッドの可動方向を切り換
    えるために、前記センターロッドの可動終端で前記切り
    換え弁駆動用流体を前記往復動空間を経由して前記一対
    の圧力室に供給することにより該一対の圧力室の一方を
    増圧して前記スプール弁の位置を切り換えることを特徴
    とする請求項2に記載のダイヤフラム式ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記切り換え弁駆動用流体がエアーであ
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のダイ
    ヤフラム式ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記駆動流体がエアーであることを特徴
    とする請求項5に記載のダイヤフラム式ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004308475A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Yamada Corporation 往復動式流体移送ポンプ
JP2019203464A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社ヤマダコーポレーション ダイヤフラムポンプ

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