JP2001164879A - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JP2001164879A
JP2001164879A JP35262299A JP35262299A JP2001164879A JP 2001164879 A JP2001164879 A JP 2001164879A JP 35262299 A JP35262299 A JP 35262299A JP 35262299 A JP35262299 A JP 35262299A JP 2001164879 A JP2001164879 A JP 2001164879A
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Japan
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tunnel
sand
earth
sediment
excavator
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JP35262299A
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Katsuo Nagao
活雄 長尾
Kazuyuki Okamoto
和之 岡本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機において、トンネル内にある
掘削土砂を効率的に回収して作業性及び作業効率の向上
を図る。 【解決手段】 TBMにおいて、掘削機本体から後方に
延設されたビーム11の後端部に既設トンネル内にある
掘削土砂を回収する土砂回収装置31を設け、この土砂
回収装置31を、ビーム11に固定された支持リング3
2に吊下げアーム35を周方向移動自在に支持し、この
吊下げアーム35に支持アーム40を径方向移動自在に
支持し、この支持アームの先端部に既設トンネルの内の
掘削土砂を取り込む取込口47を有する回収ドラム46
を回動自在に装着して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤を掘削してト
ンネルを構築するトンネルボーリングマシンやシールド
掘削機などのトンネル掘削機に関し、特に、掘削土砂を
外部に排出する掘削土砂回収排出方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的なトンネルボーリングマシンにお
いて、掘削機本体は円筒形状をなし、前端部に円盤状の
カッタヘッドが回転自在に装着され、前面部にローラカ
ッタ及びカッタビットが多数取付けられており、このカ
ッタヘッドは掘削機本体に装着された旋回モータにより
駆動回転可能となっている。また、掘削機本体にはフロ
ントグリッパが装着され、油圧ジャッキによって径方向
に張り出すことで掘削機本体を位置保持することができ
る。一方、掘削機本体の後部からビームが後方に延設さ
れ、このビームにリヤグリッパが移動自在に装着され、
油圧ジャッキによって径方向に張り出すことで位置保持
することができる。そして、この掘削機本体とリヤグリ
ッパとの間には多数の推進ジャッキが架設され、ビーム
内には掘削土砂を搬送して外部に排出するベルトコンベ
ヤが設けられている。
【0003】従って、リヤグリッパをトンネル内壁面に
圧接した状態で、旋回モータによりカッタヘッドを回転
駆動させながら各推進ジャッキを伸長して掘削機本体と
共にカッタヘッドを前方へ移動させると、旋回するカッ
タヘッドにより岩盤を掘削することができる。そして、
推進ジャッキを所定ストローク伸長したら、フロントグ
リッパをトンネル内壁面に圧接して掘削機本体を位置保
持した状態で、リヤグリッパの圧接を解除し、推進ジャ
ッキを所定ストローク収縮して掘削機本体に対してリヤ
グリッパを引き寄せる。そして、再び、リヤグリッパを
トンネル内壁面に圧接してカッタヘッドを回転駆動させ
ながらカッタヘッドを前進させ、岩盤を掘削する。この
作動の繰り返しによって連続してトンネルを掘削する。
そして、カッタヘッドの掘削により発生した土砂はベル
トコンベヤにより搬送されて外部に排出される。また、
岩盤を掘削してトンネルを掘削形成していく過程で、壁
面から岩片が剥がれ落ちないようにリング状に形成した
H形鋼等を支保として組み付けていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のトンネ
ルボーリングマシンにおいて、カッタヘッドの岩盤掘削
により発生した掘削土砂は掘削機本体の前部に設けられ
たチャンバに取り込まれ、このチャンバからホッパ内に
落下し、このホッパに集積された掘削土砂がベルトコン
ベヤ上に落下されて搬送されるようになっている。とこ
ろが、カッタヘッドが掘削した掘削土砂を全てチャンバ
からホッパを経てベルトコンベヤで搬出することは困難
であり、既設トンネル内には若干の掘削土砂が残ってし
まう。また、掘削土砂を搬出するベルトコンベヤは複数
直列に配設して設けられており、掘削土砂の受け渡し時
に既設トンネル内に落下してしまう。
【0005】トンネル掘削作業では、前述したように、
トンネル保護のために、岩盤掘削後にトンネル壁面から
岩片が剥がれ落ちないようにリング状の支保を組み付け
ていき、その後、既設トンネルの下部にインバータを支
保を跨ぐように敷設して坑道の床面を形成していく。そ
のため、既設トンネル内に掘削土砂が残っていると、イ
ンバータを水平状態となるように適正に敷設することが
できず、インバータの敷設前に掘削土砂を回収する必要
がある。従来は、作業員が所定の作業具を用いてトンネ
ル内の掘削土砂を回収していたが、重労働であって作業
性が良くなく、掘削土砂の回収に長時間を要して作業効
率も良くなかった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、トンネル内にある掘削土砂を効率的に回収して
作業性及び作業効率の向上を図ったトンネル掘削機を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル掘削機は、筒状の掘削機
本体と、該掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着され
たカッタヘッドと、前記掘削機本体を推進させる推進手
段と、前記掘削機本体から後方に延設されたビームと、
該ビームの後端部に装着されてトンネル内にある掘削土
砂を回収する土砂回収手段と、前記カッタヘッドの掘削
により発生した掘削土砂及び該土砂回収手段により回収
した掘削土砂を外部に排出する土砂排出手段とを具えた
ことを特徴とするとするものである。
【0008】また、請求項2の発明のトンネル掘削機で
は、前記土砂回収手段は、既設トンネルの壁面にその長
手方向に沿って所定間隔で並設された多数のリング状を
なす支保の間を、既設トンネルの周方向に沿って移動自
在に支持されたことを特徴としている。
【0009】また、請求項3の発明のトンネル掘削機で
は、前記土砂回収手段は、前記ビームの後端部に既設ト
ンネルの周方向に沿って取付けられたガイドレールと、
該ガイドレールに移動自在に支持された移動部材と、基
端部が該移動部材に既設トンネルの径方向に沿って移動
自在に支持された支持アームと、該支持アームの先端部
に回動自在に装着されて既設トンネルの内の掘削土砂を
取り込む取込口を有する回収ドラムとを有することを特
徴としている。
【0010】また、請求項4の発明のトンネル掘削機で
は、前記土砂回収手段は、前記ビームの後端部に既設ト
ンネルの周方向に沿って取付けられたガイドレールと、
該ガイドレールに移動自在に支持された移動部材と、基
端部が該移動部材に既設トンネルの径方向に沿って移動
自在に支持された支持アームと、該支持アームの先端部
に枢着された複数のスプロケットに掛け回されて外側に
既設トンネルの内の掘削土砂を掻き取る多数のバケット
を有する無端の掻き取りベルトと、該掻き取りベルトに
より掻き取った掘削土砂を吸引する吸引装置とを有する
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項5の発明のトンネル掘削機で
は、前記土砂排出手段は、前記ビーム内に配設されて先
端部が前記カッタヘッドの近傍まで延設された第1搬送
コンベヤと、既設トンネルのほぼ中央部にその長手方向
に配設されて先端部が該第1搬送コンベヤの後端部と接
続する第2搬送コンベヤと、該第2搬送コンベヤに並設
されて前記土砂回収手段が回収した掘削土砂を搬送する
第3搬送コンベヤとを有することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1に本発明の第1実施形態に係るトンネ
ル掘削機としてのトンネルボーリングマシンの後部概
略、図2に本実施形態のトンネルボーリングマシンに適
用された土砂回収装置の側面視、図3に土砂回収装置の
要部概略、図4に土砂回収装置による土砂回収作業を表
す概略を示す。
【0014】本実施形態のトンネルボーリングマシン
(以下、TBMと称する。)は、図示しないが、掘削機
本体は円筒状をなして前端部にカッタヘッドが回転自在
に装着され、このカッタヘッドにローラカッタ及びカッ
タビットが多数取付けられ、掘削機本体に搭載された旋
回モータにより回転可能となっている。また、掘削機本
体の後方にはプレスリングが設けられ、掘削機本体とプ
レスリングとの間には推進手段としての複数のスラスト
ジャッキ(例えば、パラレルリンク機構)が架設されて
いる。更に、カッタヘッドと掘削機本体との間にはカッ
タヘッドの回転により掘削した土砂が入り込むチャンバ
が設けられている。そして、掘削機本体内には中空の角
柱形状をなすビームが配設され、前端部がこの掘削機本
体に連結されており、内部に掘削したずりを搬出するベ
ルトコンベヤが装着されている。
【0015】また、掘削機本体にはフロントグリッパが
装着されており、油圧ジャッキによって既設トンネルの
壁面に押し付けることで、掘削機本体をその位置に保持
することができる。一方、プレスリングにはリヤグリッ
パが装着されており、油圧ジャッキによって既設トンネ
ルの壁面に押し付け、位置保持することで掘削反力を受
け止めることができる。そして、リヤグリッパの近傍に
は既設トンネルの壁面にH形鋼等の支保をリング状に組
み付けるエレクタ装置が設けられている。
【0016】このように構成された本実施形態のTBM
には、図1に示すように、ビームの後端部に既設トンネ
ル内にある掘削土砂を回収する土砂回収装置31が設け
られている。この図1には、TBMを構成する前述した
各部材が記載されており、11は図示しない掘削機本体
から後方に延設されたビーム、12はこのビーム11の
後端部を支持する脚部、13は土砂排出手段を構成する
第1ベルトコンベヤ、14はビーム11に移動自在に支
持されたリヤグリッパ、15は支保Sを搬送するクレー
ン、16はインバートCを搬送するクレーン、17は支
保Sのエレクタ装置、18はコンクリート吹付装置、1
9は土砂排出手段を構成する第2ベルトコンベヤであっ
て、前端部が第1ベルトコンベヤ13の後端部と重な
り、搬送された土砂を受け取って搬送可能となってい
る。また、土砂回収装置31に隣接して回収した土砂を
搬送する土砂排出手段としての第3ベルトコンベヤ20
が第2ベルトコンベヤ19に並設されている。
【0017】この土砂回収装置31について詳細に説明
すると、図2乃至図4に示すように、ビーム11の外周
部には図示しないブラケットを介して既設トンネルの周
方向に沿うように弧状をなすガイドレールとしての支持
リング32が取付けられており、この支持リング32の
外側には同心状に旋回リング33が取付けられ、この旋
回リング33の上面には内歯34が形成されている。一
方、移動部材としての吊下げアーム35は上端部の支持
部36が支持リング32を挾持して移動自在に支持され
ており、この吊下げアーム35は上部に装着された旋回
モータ37の駆動ギヤ38が旋回リング33の内歯34
に噛み合っており、旋回モータ37の駆動により吊下げ
アーム35を支持リング32に沿って既設トンネルの周
方向に沿って移動することができる。
【0018】吊下げアーム35の下部は二又形状をな
し、各ガイド溝39に一対の支持アーム40の各基端部
に固定されたガイドピン41が摺動自在に嵌合してい
る。そして、吊下げアーム35の装着された油圧シリン
ダ42の駆動ロッド43の先端部が支持アーム40の連
結片44に連結されており、油圧シリンダ42の作動に
より支持アーム40を既設トンネルの径方向に沿って移
動自在することができる。また、この支持アーム40の
先端部には回転軸45が回転自在に支持され、この回転
軸45には回収ドラム46が固結されている。この回収
ドラム46は左右の端面が閉塞された中空円筒形状をな
すと共に、左右の長さが既設の支保Sの間隔よりやや短
くなっており、回転中心から90°位置に掘削土砂を取
り込む取込口47が形成されている。
【0019】また、回転軸45の一端部には従動ギヤ4
8が固結される一方、支持アーム40の取付ブラケット
49にはドラムモータ50が装着され、駆動ギヤ51が
従動ギヤ48と噛み合っており、ドラムモータ50の駆
動により回収ドラム46を所定の回転角度まで回転する
ことができ。なお、各支持アーム40の先端部と回収ド
ラム46との間の回転軸45には左右の支保S上を転動
自在なガイドリング52が取付けられている。
【0020】ここで、上述した本実施形態のTBMを用
いた掘削作業について説明する。図1に示すように、リ
ヤグリッパ14を既設トンネルの壁面に圧接した位置保
持した状態で、旋回モータによってカッタヘッドを回転
しながら、各スラストジャッキを伸長すると、リヤグリ
ッパ14からの反力を受けて掘削機本体が前進し、カッ
タヘッドの各ローラカッタ及びカッタビットにより岩盤
を掘削できる。そして、各スラストジャッキの伸長によ
り掘削機本体が所定距離前進すると、フロントグリッパ
を既設トンネルの壁面に圧接して掘削機本体を位置保持
すると共に、リヤグリッパ14による位置保持を解除
し、この状態で各スラストジャッキを収縮して掘削機本
体に対してプレスリング及びリヤグリッパを前方にも引
き寄せる。そして、フロントグリッパによる位置保持を
貝樹する一方、リヤグリッパ14により位置保持し、再
びカッタヘッドを回転しながら掘削機本体が前進してト
ンネルを掘削していく。この繰返しにより所定距離トン
ネルを掘削する。
【0021】一方、カッタヘッドの掘削によって発生し
た土砂は、カッタヘッドの開口部からチャンバに取り込
まれ、このチャンバからホッパ内に落下し、このホッパ
に集積された土砂が第1ベルトコンベヤ13に落とさ
れ、ビーム11内を後方に搬送され、更に、第1ベルト
コンベヤ13から第2ベルトコンベヤ19に落とされ、
既設トンネルの外部に搬送されて排出される。また、こ
のような岩盤掘削と並行して、エレクタ装置17が支保
Sをリング状に仮組みしてから、既設トンネルの組み付
けていく。
【0022】ところで、このような掘削土砂の搬送中、
ホッパから第1ベルトコンベヤ13への土砂の受け渡し
時や第1ベルトコンベヤ13から第2ベルトコンベヤ1
9への土砂の受け渡し時に、土砂が落下して既設トンネ
ルの下部に溜まってしまい、インバートCの敷設が困難
となってしまう。そのため、ビーム11の後部付近に
て、土砂回収装置31が支保Sの間に落下して土砂を回
収している。
【0023】即ち、図4に実線で示すように、旋回モー
タ37を駆動して支持アーム40を周方向所定の位置に
移動すると共に、油圧シリンダ42を伸長して回収ドラ
ム46を支保S間のトンネル下面に接触させ、ガイドリ
ング52を支保Sの上に載せる(図2参照)。このと
き、ドラムモータ50を駆動して回収ドラム46の取込
口47を前下方に位置させておく。
【0024】この図4に実線で示す位置から、旋回モー
タ37を駆動して支持アーム40を図4にて反時計回り
方向に移動することで、回収ドラム46をトンネル下面
に接触させながら同図に矢印Aで示す方向に移動し、こ
の回収ドラム46により既設トンネルの下部にある掘削
土砂を取込口47から回収する。そして、回収ドラム4
6を実線で示す回収開始位置(実線位置)から回収途中
位置46aを経て回収終了位置46bにくると、旋回モ
ータ37を停止する。
【0025】ここで、ドラムモータ50を駆動して回収
ドラム46を同図に矢印Bで示す方向に回動して取込口
47を上に位置させ、続いて、油圧シリンダ42を収縮
して回収ドラム46を同図に矢印Cで示す方向に移動
し、トンネル下面から持ち上げて引き上げ位置46cで
停止する。そして、旋回モータ37を再び駆動して支持
アーム40を同図に矢印Dで示す方向に移動し、第3ベ
ルトコンベヤ20の上方の排出位置46dに位置させ、
ここでドラムモータ50を駆動して回収ドラム46を同
図に矢印Fで示す方向に回動して取込口47を下に位置
させ、内部の土砂を第3ベルトコンベヤ20上に排出す
る。
【0026】第3ベルトコンベヤ20上に排出された土
砂は既設トンネルの後方に搬送され、第2ベルトコンベ
ヤ19で搬送された土砂と共に外部に排出される。一
方、排出位置46dに位置する回収ドラム46は、旋回
モータ37を駆動して支持アーム40を図4にて時計回
り方向に移動するすることで、回収開始位置(実線位
置)まで戻され、掘削機本体が移動して次の支保S間に
対応した位置で油圧シリンダ42を伸長してトンネル下
面に接触させ、前述と同様に土砂を回収する。
【0027】このように本実施形態のTBMにあって
は、掘削機本体から後方に延設されたビーム11の後端
部に既設トンネル内にある掘削土砂を回収する土砂回収
装置31を設けており、この土砂回収装置31の回転可
能な回収ドラム46によりトンネル内の土砂を掻き取る
ようにしている。従って、掘削土砂の搬送中にトンネル
内に落下した土砂を確実に回収することとなり、インバ
ートCの敷設を容易に行うことができる。また、回収ド
ラム46を支保S間で移動して土砂を掻き取るようにし
たので、構造を簡素化できる。なお、回収ドラム46に
多数の孔を形成しておくことで、水や油等の回収せずに
土砂だけを回収することができる。
【0028】図5に本発明の第2実施形態に係るトンネ
ル掘削機に適用された土砂回収装置の正面視、図6に土
砂回収装置の要部概略を示す。なお、前述した実施形態
で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符
号を付して重複する説明は省略する。
【0029】本実施形態において、ビーム11の後端部
に設けられた土砂回収装置61において、図5及び図6
に示すように、ビーム11には支持リング32及び旋回
リング33が取付けられ、吊下げアーム35は上端部の
支持部36が支持リング32に移動自在に支持され旋回
モータ37の駆動ギヤ38が旋回リング33の内歯34
に噛み合っている。吊下げアーム35の下部には筒状の
支持アーム62の基端部が摺動自在に嵌合しており、吊
下げアーム35の装着された油圧シリンダ42の駆動ロ
ッド43の先端部が支持アーム62に連結されている。
【0030】この支持アーム62は先端部にカバー63
が装着され、このカバー63の側部により複数のスプロ
ケット64が枢着され、駆動モータ65によって駆動回
転可能となっている。そして、この複数のスプロケット
64には無端の掻き取りベルト66が掛け回されてお
り、この掻き取りベルト66の外側には既設トンネルの
内の掘削土砂を掻き取る多数のバケット67が形成され
ている。また、スプロケット64及び掻き取りベルト6
6は上方からカバー63により被覆されており、このカ
バー63の端部には吸引管69の基端部が連結され、こ
の吸引管69には掻き取りベルト66が掻き取った掘削
土砂を吸引する吸引装置としてのブロア70及び電動機
71が装着されている。なお、掻き取りベルト66の幅
は既設の支保Sの間隔よりやや狭くなっている。また、
第3ベルトコンベヤ20の上方には吸引管69の先端部
から吐出される土砂を受け止めるホッパ72が配設され
ている。
【0031】従って、図5に示すように、旋回モータ3
7を駆動して支持アーム40を周方向所定の位置に移動
すると共に、油圧シリンダ42を伸長して掻き取りベル
ト66を支保S間のトンネル下面に接触させておく。こ
の状態から旋回モータ37を駆動して支持アーム62を
図5にて時計回り方向に移動すると共に、駆動モータ6
5により各スプロケット64を回転することで、掻き取
りベルト66を循環してトンネル下面に接触させながら
同方向に移動し、各バケット67が既設トンネルの下部
にある掘削土砂を掻き取る。このとき、ブロア70によ
り吸引しており、掻き取った土砂は吸引管69内に取り
込まれ、先端部からホッパ72に吐出され、このホッパ
72から第3ベルトコンベヤ20上に排出される。そし
て、第3ベルトコンベヤ20上に排出された土砂は既設
トンネルの後方に搬送される。
【0032】このように本実施形態のTBMにあって
は、掘削機本体から後方に延設されたビーム11の後端
部に既設トンネル内にある掘削土砂を回収する土砂回収
装置61を設け、この土砂回収装置61の循環する掻き
取りベルト66によりトンネル内の土砂を掻き取って吸
引管により吸引するようにしている。従って、掻き取り
ベルト66を支保S間で移動してバケット52により土
砂を掻き取るようにしたので、土砂を確実に回収でき
る。
【0033】なお、上述の各実施形態では、トンネル掘
削機をトンネルボーリングマシンとして説明したが、シ
ールド掘削機としてセグメントを組み付け前にトンネル
内に落下した土砂を回収するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、実施形態によって説明したように
請求項1の発明のトンネル掘削機によれば、筒状の掘削
機本体の前部にカッタヘッドを駆動回転可能に装着して
推進手段により推進可能とし、この掘削機本体から後方
に延設されたビームの後端部にトンネル内にある掘削土
砂を回収する土砂回収手段を装着すると共に、カッタヘ
ッドの掘削により発生した掘削土砂及び土砂回収手段に
より回収した掘削土砂を外部に排出する土砂排出手段を
設けたので、トンネル内に落下した土砂を確実に且つ効
率的に回収してトンネル下部の壁面を容易に整地するこ
とができ、作業性及び作業効率の向上を図ることができ
る。
【0035】また、請求項2の発明のトンネル掘削機に
よれば、土砂回収手段が、既設トンネルの壁面にその長
手方向に沿って所定間隔で並設された多数のリング状を
なす支保の間を、既設トンネルの周方向に沿って移動自
在に支持されたので、支保の間ごとに土砂の回収がで
き、トンネル掘削作業に同期して回収作業を行うことで
作業性の向上を図ることができる。
【0036】また、請求項3の発明のトンネル掘削機に
よれば、土砂回収手段を、ビームの後端部に取付けられ
たガイドレールにより既設トンネルの周方向に移動部材
を移動自在に支持し、支持アームの基端部を既設トンネ
ルの径方向に沿って移動自在に支持し、この支持アーム
の先端部に既設トンネルの内の掘削土砂を取り込む取込
口を有する回収ドラムを回動自在に装着したので、簡単
な構造で掘削土砂を回収することができる。
【0037】また、請求項4の発明のトンネル掘削機に
よれば、土砂回収手段を、ビームの後端部に取付けられ
たガイドレールにより既設トンネルの周方向に移動部材
を移動自在に支持し、支持アームの基端部を既設トンネ
ルの径方向に沿って移動自在に支持し、この支持アーム
の先端部に外側に掘削土砂を掻き取る多数のバケットを
有する無端の掻き取りベルトを複数のスプロケットに掛
け回して設けると共に、掻き取りベルトにより掻き取っ
た掘削土砂を吸引する吸引装置を設けたので、確実に掘
削土砂を回収することができる。
【0038】また、請求項5の発明のトンネル掘削機に
よれば、土砂排出手段を、ビーム内に配設されて先端部
がカッタヘッドの近傍まで延設された第1搬送コンベヤ
と、既設トンネルのほぼ中央部にその長手方向に配設さ
れて先端部が第1搬送コンベヤの後端部と接続する第2
搬送コンベヤと、第2搬送コンベヤに並設されて土砂回
収手段が回収した掘削土砂を搬送する第3搬送コンベヤ
とで構成したので、カッタヘッドが掘削した土砂と土砂
排出手段が回収した土砂とを確実に効率よく機外に排出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機と
してのトンネルボーリングマシンの後部概略図である。
【図2】本実施形態のトンネルボーリングマシンに適用
された土砂回収装置の側面図である。
【図3】土砂回収装置の要部概略図である。
【図4】土砂回収装置による土砂回収作業を表す概略図
である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機に
適用された土砂回収装置の正面図である。
【図6】土砂回収装置の要部概略図である。
【符号の説明】
11 ビーム 13 第1ベルトコンベヤ(土砂排出手段) 19 第2ベルトコンベヤ(土砂排出手段) 20 第3ベルトコンベヤ(土砂排出手段) 31 土砂回収装置 32 支持リング(ガイドレール) 33 旋回リング 35 吊下げアーム 37 旋回モータ 40 支持アーム 42 油圧シリンダ 46 回収ドラム 47 取込口 50 ドラムモータ 61 土砂回収装置 62 支持アーム 63 カバー 64 スプロケット 65 掻き取りベルト 67 バケット 69 吸引管(吸引装置) 70 ブロア(吸引装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体の前
    部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、前記掘
    削機本体を推進させる推進手段と、前記掘削機本体から
    後方に延設されたビームと、該ビームの後端部に装着さ
    れてトンネル内にある掘削土砂を回収する土砂回収手段
    と、前記カッタヘッドの掘削により発生した掘削土砂及
    び該土砂回収手段により回収した掘削土砂を外部に排出
    する土砂排出手段とを具えたことを特徴とするトンネル
    掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記土砂回収手段は、既設トンネルの壁面にその長
    手方向に沿って所定間隔で並設された多数のリング状を
    なす支保の間を、既設トンネルの周方向に沿って移動自
    在に支持されたことを特徴とするトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記土砂回収手段は、前記ビームの後端部に既設ト
    ンネルの周方向に沿って取付けられたガイドレールと、
    該ガイドレールに移動自在に支持された移動部材と、基
    端部が該移動部材に既設トンネルの径方向に沿って移動
    自在に支持された支持アームと、該支持アームの先端部
    に回動自在に装着されて既設トンネルの内の掘削土砂を
    取り込む取込口を有する回収ドラムとを有することを特
    徴とするトンネル掘削機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記土砂回収手段は、前記ビームの後端部に既設ト
    ンネルの周方向に沿って取付けられたガイドレールと、
    該ガイドレールに移動自在に支持された移動部材と、基
    端部が該移動部材に既設トンネルの径方向に沿って移動
    自在に支持された支持アームと、該支持アームの先端部
    に枢着された複数のスプロケットに掛け回されて外側に
    既設トンネルの内の掘削土砂を掻き取る多数のバケット
    を有する無端の掻き取りベルトと、該掻き取りベルトに
    より掻き取った掘削土砂を吸引する吸引装置とを有する
    ことを特徴とするトンネル掘削機。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記土砂排出手段は、前記ビーム内に配設されて先
    端部が前記カッタヘッドの近傍まで延設された第1搬送
    コンベヤと、既設トンネルのほぼ中央部にその長手方向
    に配設されて先端部が該第1搬送コンベヤの後端部と接
    続する第2搬送コンベヤと、該第2搬送コンベヤに並設
    されて前記土砂回収手段が回収した掘削土砂を搬送する
    第3搬送コンベヤとを有することを特徴とするトンネル
    掘削機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105863663A (zh) * 2016-06-08 2016-08-17 安徽兴宇轨道装备有限公司 一种用于隧道暗挖机的刨土装置
CN108265768A (zh) * 2018-03-21 2018-07-10 中国五冶集团有限公司 一种基于人工顶管的渣土挖掘及转运系统
JP7154452B1 (ja) * 2022-08-22 2022-10-17 大栄工機株式会社 インバート桟橋

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