JP2001163592A - 油圧ジャッキ - Google Patents

油圧ジャッキ

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JP2001163592A
JP2001163592A JP35247899A JP35247899A JP2001163592A JP 2001163592 A JP2001163592 A JP 2001163592A JP 35247899 A JP35247899 A JP 35247899A JP 35247899 A JP35247899 A JP 35247899A JP 2001163592 A JP2001163592 A JP 2001163592A
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jack
cylinder
hydraulic
pressure
oil
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JP35247899A
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English (en)
Inventor
Kyoji Sawano
恭次 沢野
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業上の安全を確保しながらジャッキ部を所
望の位置に位置決め得るようにして、その汎用性の向上
を期待し得るようにする。 【解決手段】 油圧給排部1とジャッキ部2とを連通す
る配管3の一部を挿通させるガイド筒4が外筒41内に
内筒42を摺動可能に挿通させて伸縮可能に設定される
と共に外筒41の後端部に油圧給排部1を分離可能に連
結させながら内筒42の先端にジャッキ部2を連結させ
てなり、ジャッキ部2が上端を開口端にするシリンダ体
21と、このシリンダ体21内に出没可能に収装されて
下端とシリンダ体21の内底との間に圧力室Rを区画す
るラム体22と、このラム体22の上端に保持されて上
端面を主たる受圧面としながら下端フランジ部23aを
引掛け爪部とする受圧体23とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、手動操作型に設
定された油圧ジャッキの改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】手動操作型に設定の油圧ジャ
ッキについては、従来から種々の提案があるが、多くの
場合に、いわゆる全体長さが固定されたものとして提案
され、また、重量物などを昇降させるべく上下方向に伸
縮するものとして提案されている。
【0003】すなわち、図示しないが、油圧ジャッキ
は、基本的には、油圧給排部とジャッキ部とを有してな
り、油圧給排部が操作レバーの揺動操作でタンクからの
油を圧油にしてジャッキ部に供給すると共に圧抜き弁の
開放作動でジャッキ部からの油をタンクに戻させると
し、また、ジャッキ部が油圧給排部からの圧油の供給時
に伸長すると共に圧油の排出時に収縮するように設定さ
れている。
【0004】そして、手動操作型に設定される油圧ジャ
ッキ、たとえば、同じく図示しないが、ダルマジャッキ
と称される油圧ジャッキは、油圧給排部がジャッキ部に
保持される状態に、すなわち、一体に連設されてなると
している。
【0005】それゆえ、従来の油圧ジャッキにあって、
たとえば、ジャッキ部を奥深い位置に位置決めるとする
と、油圧給排部をいわゆる手元に置けず、また、油圧給
排部を手元に置くことにすると、ジャッキ部を奥深く位
置決め得ないことがある。
【0006】のみならず、上記のような全体的に短い油
圧ジャッキにおいてジャッキ部を奥深く位置決める場合
には、たとえば、操作者が車両などの重量物の下方に潜
り込むような事態が招来されて、作業上の安全を確保し
辛くする不具合もある。
【0007】一方、従来の油圧ジャッキにあっては、ジ
ャッキ部は、床面などの平坦面に設置された状態下での
油圧の給排時に上下方向に伸縮するように設定されてい
るから、ジャッキ部の高さ以下となるところにジャッキ
部を設置して伸縮する、すなわち、重量物などを昇降さ
せることが困難になる不具合がある。
【0008】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたもので、その目的とするところは、作業上の安全を
確保しながらジャッキ部を所望の位置に位置決め得るよ
うにして、その汎用性の向上を期待するのに最適となる
油圧ジャッキを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明による油圧ジャッキの構成を、基本的
には、操作レバーの揺動操作でタンクからの油を圧油に
して外部に供給すると共に圧抜き弁の開放作動で外部に
供給した油をタンクに回収する油圧給排部と、この油圧
給排部に配管で連通されて圧油の供給時に伸長すると共
に圧油の排出時に収縮するジャッキ部と、このジャッキ
部に先端が連繋されながら配管の一部を挿通させるガイ
ド筒とを有してなる油圧ジャッキにおいて、ガイド筒が
外筒内に内筒を摺動可能に挿通させて伸縮可能に設定さ
れると共に外筒の後端部に油圧給排部を分離可能に連結
させながら内筒の先端にジャッキ部を連結させてなり、
ジャッキ部が上端を開口端にするシリンダ体と、このシ
リンダ体内に出没可能に挿入されて下端とシリンダ体の
内底との間に圧力室を区画するラム体と、このラム体の
上端に保持されて上端面を主たる受圧面としながら下端
フランジ部を引掛け爪部とする受圧体とを有してなり、
かつ、上記の圧力室が配管を介して油圧給排部に連通さ
れてなるとする。
【0010】そして、上記した構成において、より具体
的には、ジャッキ部において、圧力室が配管を介して油
圧給排部に連通されてなる一方で、シリンダ体が下端外
周にフランジ状に形成されて床面などの平坦面に副う安
定板を有してなると共に、この安定板上に受圧体におけ
る下端フランジ部を重ねてなるとする。
【0011】また、内筒の先端にジャッキ部を連結させ
るとき、内筒の先端にブラケットを連設すると共に、こ
のブラケットに上端部が保持されるガイドピンの下端を
受圧体における下端フランジ部を貫通しながらシリンダ
体における安定板に連結させてなるとする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいて、この発明を説明するが、図1に示すように、こ
の発明による油圧ジャッキは、油圧給排部1と、ジャッ
キ部2と、配管3とガイド筒4とを有してなる。
【0013】少し説明すると、まず、油圧給排部1は、
図2にも示すように、操作レバー11と、ポンプ12
と、タンク13と、圧抜き弁14とを有してなり、操作
レバー11の操作によるポンプ12の作動でタンク13
からの油を圧油として外部たるジャッキ部2に配管3を
介して供給する一方で、手動操作による圧抜き弁14の
開放作動でジャッキ部2からの油たる戻り油を同じく配
管3を介してタンク13に流入させるとしている。
【0014】このとき、この油圧給排部1にあって、ポ
ンプ12,タンク13および圧抜き弁14は、ガイド筒
4に回動可能に介装されるホルダ部材15の上端に一体
的に連設されているマウント部16に集合されてなると
している。
【0015】そして、操作レバー11は、マウント部1
6にリンク17を介して枢支される一方でポンプ12に
連結されてなるとしており、図1中に仮想線矢印および
仮想線図で示すように、これが上下方向に揺動操作され
ることでポンプ12を作動させるとしている。
【0016】ちなみに、操作レバー11は、図示するよ
うに、いわゆる一本物に形成されずして、図示しない
が、伸縮可能に形成されても良いことはもちろんであ
る。
【0017】また、ポンプ12は、その作動時にタンク
13からの油を圧油としてジャッキ部2に配管3を介し
て供給し得るように設定されてなるもので、周知の構造
のものが利用されるとしている。
【0018】タンク13は、原理的には、気体と分離さ
れていながら容積を可変にする容室(図示せず)を有し
てなり、この容室に所定量の油を収容し得るように設定
されている。
【0019】そして、図示するところでは、蛇腹状の外
観を呈するブラダ13aからなり、このブラダ13aの
内部を上記した容室にするのはもちろんだが、このブラ
ダ13aが、たとえば、可視性の材料からなる保護ケー
ス13b内に収装されてなるとしている。
【0020】それゆえ、このタンク13にあっては、油
を収容する容室が気体と分離されているから、このタン
ク13を、たとえば、横倒しにしたり逆さまにするよう
な事態があっても、容室内の気体がポンプ12に流入し
て所定のポンプ作動が実現できなくなったりジャッキ部
2内に流入して所定のジャッキ圧が立たなくなるような
不具合をあらかじめ回避し得ることになる。
【0021】また、このタンク13にあっては、これが
可視性の材料からなる保護ケース13b内に収装されて
なるとするから、たとえば、ジャッキ部2が奥深く位置
決められて伸縮状況を視認できない場合でも、ブラダ1
3aのいわゆる膨らみ具合を視認することで、ジャッキ
部2の伸縮状況を把握することが可能になる。
【0022】そして、圧抜き弁14は、外部たるジャッ
キ部2からの油の流入を阻止するチェック弁構造に設定
されていて、ダイヤルなどからなる操作部14aに対す
る回動操作などでチェック弁状態を解除してジャッキ部
2からの油をタンク13に戻し得るように設定されてい
る。
【0023】ホルダ部材15は、後述するガイド筒4に
分離可能に介装される一方で、ガイド筒4の後方側にか
つ軸線方向に沿って延在される操作棹18の先端部に一
体に保持されてなるとしている。
【0024】すなわち、図示する実施の形態にあって
は、ガイド筒4を介してだが、ジャッキ部2を所望の位
置に位置決めるのに際して、油圧給排部1を構成する操
作レバー11を押すなどするのではなく、操作棹18を
押すなどし得るように設定されている。
【0025】このように設定することで、ジャッキ部2
を所望の位置に位置決めるのに際して、言わば専用の押
し部材があることになり、専用の押し部材がないために
操作レバー11を押し部材としなくて済み、したがっ
て、操作レバー11を押し部材とする場合に比較して、
操作性が向上されてジャッキ部2の位置決めを確実に実
行できることになる。
【0026】のみならず、操作レバー11を押し部材と
しないから、操作レバー11を押し部材とする場合に比
較して、操作レバー11を所定のポンプ作動を可能にし
得る限りにおいていわゆる軽微な構成に設定し得ること
になる。
【0027】それゆえ、専用の押し部材とされるこの操
作棹18にあっては、図1に示すように、後端にハンド
ル18a,18bが連設されてなるとするのが好まし
い。
【0028】なお、図示するところでは、操作棹18
は、浅い角U字状の断面を有するように形成されてい
て、軸方向の所定の強度を有するのはもちろんのこと、
いわゆる内側に後述するガイド筒4の後端側を臨在させ
るとして、ガイド筒4の後端側を保護し得るようにして
いる。
【0029】以上のように形成された油圧給排部1にあ
っては、操作レバー11によるポンプ作動および圧抜き
弁14の開閉作動でジャッキ部2に対する圧油の給排を
実行し得るのはもちろんのこと、操作棹18によるジャ
ッキ部2の所定位置への位置決めを確実に実行し得るこ
とになる。
【0030】のみならず、この油圧給排部1における要
部を構成するポンプ12やタンク13、さらには、圧抜
き弁14を保持するホルダ部材15がガイド筒4に分離
可能に連結されてなるとするから、この油圧給排部1を
ガイド筒4に対して回動し得ることになり、したがっ
て、ガイド筒4を、すなわち、ジャッキ部2をこの油圧
給排部1の回動状態に制限されずして任意の回動状態に
維持することが可能になる。
【0031】また、ホルダ部材15をガイド筒4から分
離し、かつ、後述する配管3を折り曲げることで、油圧
ジャッキにおける全体長さを小さくし得ることになり、
したがって、この油圧ジャッキのコンパクト化を可能に
し得ることになる。
【0032】そして、油圧給排部1がガイド筒4を介し
てだが、ジャッキ部2と言わば棒状に一体となっている
ために、操作レバー11の揺動操作が実行できないよう
な場合には、配管3部分で折り曲げて棒状の状態を解除
し、操作レバー11を揺動操作し得るようにすることも
可能になる。
【0033】ちなみに、図示するところでは、ホルダ部
材15をガイド筒4に固着する手段がホルダ部材15に
螺装の締付ボルト15aとされているが、これに代え
て、図示しないが、たとえば、チャック構造などからな
る締付手段によるなど任意に設定できることはもちろん
である。
【0034】上記した油圧給排部1とジャッキ部2とを
連通する、すなわち、両者間の油通路を形成する配管3
は、およそこの種の油圧機器に利用されるもので、所定
の耐圧能力を有する上に、可撓性に富むように設定され
てなるとしている。
【0035】ちなみに、この配管3の長さは、後述する
ガイド筒4が最伸長するときに、これを妨げない長さを
有するように設定されていることはもちろんである。
【0036】上記の配管3を挿通させて、ホルダ部材1
5を分離可能に連結させるガイド筒4は、図3にも示す
ように、外筒41内に内筒42を摺動可能に挿通させて
伸縮可能とされており、外筒41の図1中で左端部とな
る後端部に前記した油圧給排部1を分離可能に連結させ
ながら(図2参照)、内筒42の図1中で右端となる先
端に後述するジャッキ部2を連結させてなる(図1参
照)としている。
【0037】ちなみに、内筒42の先端にジャッキ部2
を連結させるについて、図示しないが、ジャッキ部2が
内筒42の先端に枢着されてなるとし、図1中に仮想線
図で示すように、ガイド筒4がジャッキ部2に対して揺
動し得るとしても良い。
【0038】このように、ガイド筒4がジャッキ部2に
対して揺動し得るように設定されることで、ガイド筒4
の延在方向にかかわりなくジャッキ部2を所望の任意の
伸縮方向に位置決めることが可能になる点で有利とな
る。
【0039】一方、このガイド筒4の伸縮状態は、外筒
41の先端部の外周に介装されたストッパ43で維持さ
れるとしており、このストッパ43は、図示するところ
では、外筒41の先端部の外周に固定的に保持されたホ
ルダ部43aと、このホルダ部43aに揺動可能に枢支
されたレバー43bと、このレバー43bの先端に連結
されたピン43cとを有してなる。
【0040】そして、レバー43bが図示しない附勢部
材の附勢力で先端を、すなわち、ピン43cを押し下げ
るように附勢されており、ピン43cは、その下降時
に、ホルダ部43aおよび外筒41に一体に開穿の孔
(図示せず)とこの孔に照準される内筒42に開穿の孔
42aを挿通するように設定されている。
【0041】このとき、内筒42の孔42aは、内筒4
2の軸線方向に沿って適宜の間隔で多数個となるように
開穿されているのはもちろんである。
【0042】それゆえ、このストッパ43にあっては、
レバー43bの後端を押し下げて、少なくとも、ピン4
3cを内筒42の孔42aから抜き出すときに、外筒4
1と内筒42との連結状態を解除することになり、両者
間における相対移動、すなわち、外筒41に対する内筒
42の抜き挿しを可能にすることになる。
【0043】ちなみに、上記したガイド筒4は、前記し
た操作棹18の後端におけるハンドル18b(図1参
照)のごときのハンドル44を有してなり、ハンドル1
8bと共にいわゆる起伏操作するときに、ガイド筒4の
軸線を中心にする回転を可能にするように設定されてい
る。
【0044】ちなみに、図3中の左方図に示すところ
は、外筒41が回動されてハンドル44がいわゆる起こ
された状態にある場合を示している。
【0045】なお、このガイド筒4におけるハンドル4
4は、その附設が省略されるとしても良いことはもちろ
んである。
【0046】ジャッキ部2は、前記した油圧給排部1に
よる油の給排で伸縮するように設定されていて、図4に
示すように、上端を開口端とするシリンダ体21と、こ
のシリンダ体21内に出没可能に収装されるラム体22
とを有してなる。
【0047】そして、ラム体22の下端とシリンダ体2
1の内底との間に区画される圧力室Rに前記したポンプ
12からの油が供給されるときに、ラム体22がシリン
ダ体21内を上昇する、すなわち、このジャッキ部2が
伸長し、また、上記の圧力室Rの油が圧抜き弁14を介
してタンク13に戻されるときに、ラム体22がシリン
ダ体21内を下降する、すなわち、このジャッキ部2が
収縮するとしている。
【0048】一方、このジャッキ部2にあっては、図示
する実施の形態では、シリンダ体21の下端外周にフラ
ンジ状に形成されて床面などの平坦面に副う安定板21
aが連設されてなるとし、ラム体22の上端にハット状
に形成された受圧体23が適宜の手段で、すなわち、図
示するところでは、ネジ24の利用で一体に保持されて
なるとしている。
【0049】そして、受圧体23の上端面がこのジャッ
キ部2における主たる受圧面に設定されると共に、受圧
体23の下端フランジ部23aが上記した安定板21a
上に重なる引掛け爪部に設定されてなるとしている。
【0050】ところで、上記のジャッキ部2を内筒42
の先端に連結するについて、図示するところでは、図5
にも示すように、内筒42の先端にブラケット25を連
設すると共に、このブラケット25に上端部が保持され
るガイドピン26の下端を受圧体23における下端フラ
ンジ部23aを貫通しながらシリンダ体21における安
定板21aに連結させてなるとしている。
【0051】このとき、ガイドピン26は、このガイド
ピン26に副って受圧体23を昇降させるのはもちろん
であるが、この受圧体23の昇降時に、受圧体23がそ
の軸芯を中心にして、すなわち、ラム体22を介して回
動することを未然に阻止するものとして機能する。
【0052】それゆえ、このガイドピン26は、受圧体
23の回動阻止の観点からすれば、一本で良いが、その
一方で、このガイドピン26は、シリンダ体21側がブ
ラケット25に対して回動することも未然に阻止するも
のとして機能することから、図5に示すように、いわゆ
る左右となる一対とされるのが好ましい。
【0053】なお、ブラケット25にガイド筒4を構成
する内筒42の先端を連結するにあって、図示するとこ
ろでは、いわゆる固着するとしているが、これに代え
て、図示しないが、ブラケット25と内筒42の先端と
の間に弾性に富む、たとえば、ゴム材などが介装されて
いて、両者間でのいわゆる遊びが許容されるとしても良
いことはもちろんである。
【0054】また、同じく図示しないが、ジャッキ部2
が軸芯部に光源を有していて、この光源がジャッキ部2
の頂部に配在されることで、ジャッキ部2が、たとえ
ば、奥深いところに配在されるときに、その周辺の状態
を視認し易くするように構成するとしても良い。
【0055】それゆえ、このジャッキ部2にあっては、
シリンダ体21が安定板21aを有することで、このジ
ャッキ部2が床面などの平坦面に設置されるときに倒れ
難くなり、設置時の安定性が増すことになる。
【0056】また、このジャッキ部2にあっては、受圧
体23が下端フランジ部23aを有することで、重量物
などの下端が受圧体23の上端面より下方にある場合に
も、このジャッキ部2による重量物などのいわゆる引掛
けるようにする昇降が可能になる。
【0057】以上のように形成された油圧ジャッキは、
ジャッキ部2を所望の位置に位置決めると共に、油圧給
排部1による操作でジャッキ部2を伸縮して利用する。
【0058】このとき、ジャッキ部2を位置決める位置
が、たとえば、奥まったところである場合には、外筒4
1内から内筒42を抜き出すようにしてガイド筒4を長
くする一方で、操作棹18を押すなどすることで、ジャ
ッキ部2を所望の奥まった位置に位置決めるようにす
る。
【0059】そして、ジャッキ部2を所望の位置に位置
決めるについて、ジャッキ部2を横倒しにする必要があ
る場合には、操作棹18におけるハンドル18bあるい
はガイド筒4におけるハンドル44に対する操作でガイ
ド筒4を回転させる、すなわち、その軸線を中心にして
回転させる。
【0060】さらに、ジャッキ部2を横倒しにする場合
を含んで、油圧給排部1をジャッキ部2に対して回転方
向にずらす必要がある場合、すなわち、油圧給排部1に
おける操作レバー11の揺動方向に対してジャッキ部2
の伸縮方向をずらす必要がある場合には、ホルダ部材1
5をガイド筒4の外周で回動するようにする。
【0061】そして、ホルダ部材15をガイド筒4から
分離すると共に配管3を折り曲げることで、油圧給排部
1がガイド筒4を介してだが、ジャッキ部2と言わば棒
状に一体となっているために、操作レバー11の揺動操
作が実行できないような場合に、ジャッキ部2のいわゆ
る向きにかかわりなく、操作レバー11を揺動操作する
など、油圧給排部1を操作し得ることになる。
【0062】一方、ジャッキ部2で重量物などを上昇さ
せる、すなわち、持ち上げるとき、重量物などの下方に
ジャッキ部2を臨在させるのに十分な空間がある場合に
は、受圧体23の上端面に重量物などの下端面を当接さ
せる状態にしてジャッキ部2を伸長させるようにする。
【0063】また、ジャッキ部2で重量物などを持ち上
げるとき、重量物などの下方にジャッキ部2を臨在させ
得ない場合には、受圧体23の下端フランジ部23aの
上面に重量物などの下端面を当接させる、すなわち、い
わゆる引掛ける状態にしてジャッキ部2を伸長させるよ
うにする。
【0064】そして、利用後は、油圧給排部1における
圧抜き弁14の作動でジャッキ部2を収縮し、ジャッキ
部2を重量物などの下方から引き出すようにして全体を
後退させて撤去し、爾後の再度の利用に供する。
【0065】このとき、ホルダ部材15をガイド筒4か
ら分離すると共に配管3を折り曲げることで、全体長さ
を小さくし、したがって、この油圧ジャッキをコンパク
ト化し得ることになる。
【0066】前記したところは、ジャッキ部2がシリン
ダ体21とラム体22を有するシリンダ型に設定されて
なる場合を例にして説明したものであるが、この発明が
意図するところからすれば、ジャッキ部2がパンタグラ
フ型に設定されてなるとしても良く、この場合には、ジ
ャッキ部2がシリンダ型からなる場合の作用効果を奏す
るのはもちろんのこと、揚高ストロークをシリンダ型よ
りも小大きく設定し得ることになる点で有利となる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、油
圧給排部とジャッキ部とを連通する配管の一部を挿通さ
せるガイド筒が外筒内に内筒を摺動可能に挿通させて伸
縮可能に設定されてなるとするから、油圧給排部の位置
からして、ジャッキ部を、たとえば、奥深い位置に容易
に位置決め得ることになる。
【0068】また、この発明にあっては、油圧給排部が
ガイド筒に分離可能に連結されてなるとするから、油圧
給排部をガイド筒に対して回動し得ることになり、した
がって、ガイド筒を、すなわち、ジャッキ部を油圧給排
部の回動状態に制限されずして任意の回動状態に維持す
ることが可能になる。
【0069】そして、油圧給排部をガイド筒から分離
し、かつ、油圧給排部とジャッキ部とを連通する配管を
折り曲げる場合には、油圧ジャッキにおける全体長さを
小さくでき、したがって、この油圧ジャッキのコンパク
ト化が可能になる。
【0070】そして、このときには、油圧給排部がガイ
ド筒を介してだが、ジャッキ部と言わば棒状に一体とな
っている状態を解除できることになり、したがって、ジ
ャッキ部のいわゆる向きにかかわりなく、油圧給排部に
おいて操作レバーを揺動操作するなど、油圧給排部にお
ける操作を実行し得ることになる。
【0071】そして、この発明にあっては、油圧給排部
を構成するタンクが気体と分離されていながら容積を可
変にする容室を有してなるとする場合には、タンクを、
たとえば、横倒しにしたり逆さまにするような事態があ
っても、容室内の気体がポンプに流入して所定のポンプ
作動が実現できなくなったりジャッキ部内に流入して所
定のジャッキ圧が立たなくなるような不具合をあらかじ
め回避し得ることになる。
【0072】そしてまた、上記の容室を構成するプラダ
などが、たとえば、可視性の材料からなる保護ケース内
に収装されてなるとする場合には、たとえば、ジャッキ
部が奥深く位置決められて伸縮状況を視認できない場合
でも、ブラダなどのいわゆる膨らみ具合を視認すること
で、ジャッキ部の伸縮状況を把握することが可能にな
る。
【0073】さらに、この発明にあっては、ジャッキ部
を構成するシリンダ体が下端外周にフランジ状に形成さ
れた安定板を有してなることから、このジャッキ部を床
面などの平坦面に設置するときに倒れ難くなり、設置時
の安定性を増大させ得ることになる。
【0074】そして、ジャッキ部を構成する受圧体が上
端面を主たる受圧面とする一方で、下端フランジ部を有
することから、重量物などの下端が受圧体の上端面より
下方にある場合にも、このジャッキ部による重量物など
のいわゆる引掛けるようにする昇降が可能になる。
【0075】その結果、この発明によれば、操作者が車
両などの重量物の下方に潜り込むことを要せずして、す
なわち、作業上の安全を確保しながら、ジャッキ部をい
わゆる奥深く位置決め得ることになり、その汎用性の向
上を期待するのに最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による油圧ジャッキを
収縮した状態で示す正面図である。
【図2】図1の油圧ジャッキにおける油圧給排部を一部
断面で示す部分拡大正面図である。
【図3】図1の油圧ジャッキにおけるガイド筒を伸縮構
造と共に一部断面で示す部分拡大正面図である。
【図4】図1の油圧ジャッキにおけるジャッキ部を一部
断面で示す部分拡大正面図である。
【図5】図4に示すジャッキ部の平面図である。
【符号の説明】
1 油圧給排部 2 ジャッキ部 3 配管 4 ガイド筒 11 操作レバー 12 ポンプ 13 タンク 14 圧抜き弁 14a 操作部 15 ホルダ部材 16 マウント部 17 リンク 18 操作棹 18a,18b,44 ハンドル 21 シリンダ体 21a 安定板 22 ラム体 23 受圧体 23a フランジ部 24 ネジ 25 ブラケット 26 ガイドピン 41 外筒 42 内筒 43 ストッパ 43a ホルダ部 43b レバー 43c ピン R 圧力室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーの揺動操作でタンクからの油
    を圧油にして外部に供給すると共に圧抜き弁の開放作動
    で外部に供給した油をタンクに回収する油圧給排部と、
    この油圧給排部に配管で連通されて圧油の供給時に伸長
    すると共に圧油の排出時に収縮するジャッキ部と、この
    ジャッキ部に先端が連繋されながら配管の一部を挿通さ
    せるガイド筒とを有してなる油圧ジャッキにおいて、ガ
    イド筒が外筒内に内筒を摺動可能に挿通させて伸縮可能
    に設定されると共に外筒の後端部に油圧給排部を分離可
    能に連結させながら内筒の先端にジャッキ部を連結させ
    てなり、ジャッキ部が上端を開口端にするシリンダ体
    と、このシリンダ体内に出没可能に収装されて下端とシ
    リンダ体の内底との間に圧力室を区画するラム体と、こ
    のラム体の上端に保持されて上端面を主たる受圧面とし
    ながら下端フランジ部を引掛け爪部とする受圧体とを有
    してなることを特徴とする油圧ジャッキ
JP35247899A 1999-12-13 1999-12-13 油圧ジャッキ Pending JP2001163592A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100682404B1 (ko) * 2006-08-04 2007-02-16 문재현 틈새 잭
CN104229669A (zh) * 2013-06-24 2014-12-24 张响红 一种液压顶多层顶柱

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KR100682404B1 (ko) * 2006-08-04 2007-02-16 문재현 틈새 잭
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