JP2001163489A - ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置 - Google Patents

ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置

Info

Publication number
JP2001163489A
JP2001163489A JP34803699A JP34803699A JP2001163489A JP 2001163489 A JP2001163489 A JP 2001163489A JP 34803699 A JP34803699 A JP 34803699A JP 34803699 A JP34803699 A JP 34803699A JP 2001163489 A JP2001163489 A JP 2001163489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel spool
support drum
web
nip
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34803699A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Michiura
克彦 道浦
Mitsuo Yamamoto
光雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP34803699A priority Critical patent/JP2001163489A/ja
Publication of JP2001163489A publication Critical patent/JP2001163489A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置に関し、
巻取ウェブロールの巻取り時に適正なニップ圧を与える
ことができるようにして、均一な巻取ウェブロールを形
成できるようにする。 【解決手段】 リールスプール4を支持ドラム80の回
転軸線を通る垂直面に対し上流側となる待機位置(f)
から支持ドラム80上を通過させて下流側の所定位置
(g)まで移動させた後、支持ドラム80を上昇させて
前記所定位置(g)で待機するリールスプール4にニッ
プ係合させる。そして、リールスプール4と支持ドラム
80とのニップ係合後、支持ドラム80の上下位置
(m)を固定した状態でリールスプール4を水平又は略
水平に搬送しながらリールスプール4にウェブ100を
巻き取っていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機のライン上
にそなえられ上流から連続供給されるウェブをリールス
プールに巻き取る、ウェブ巻取り方法及びウェブ巻取装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機では、その最上流において紙繊維
のスラリーと水とをスクリーン上に流すことにより紙繊
維マットを形成し、形成した繊維マットをプレスロール
や真空吸引装置を通して脱水処理し、さらにローラ群に
おいてプレス処理及び乾燥処理することによりウェブを
形成するようになっている。そして、形成されたウェブ
をさらにカレンダを通してロール間で圧縮することによ
り、表面仕上げを行なうとともに厚みを均一にするよう
になっている。上記の処理は全て一連の工程になってお
り、その最終工程において連続生成されるウェブを巻取
ウェブロールに巻き取って抄紙機から取り外すための装
置が、ウェブ巻取装置である。
【0003】ウェブ巻取装置により形成された巻取ウェ
ブロールは、後の工程において巻き戻されたりコーティ
ングを施されたりする。この時ウェブに傷がついている
と、コーティング機や巻き戻し機で処理している時、又
は印刷機で印刷している時に破断してしまう虞がある。
ウェブの傷は、巻き取り時に生じる皺や弛みに起因する
ものが多く、これを防止するためには巻取ウェブロール
を均一に巻き取ることが必要となる。
【0004】ここで、巻取ウェブロールの締まり具合
は、次の3つの要素によって決まる。即ち、巻き取り時
のウェブの張力,巻き取りウェブロールと支持ドラムと
の間のニップ圧,巻取ウェブロールに加えるトルク(巻
取トルク)である。これら3つの要素を如何に的確に制
御できるかにより、巻取ウェブロールの品質が左右され
ることになる。
【0005】従来、上記の3要素を的確に制御できるよ
うにしたウェブ巻取装置として、例えば、特許第263
149号公報や特許第2805662号公報に開示され
たような技術が提案されている。まず、特許26314
19号の技術では、図6に示すように、リールスプール
201を水平ガイドレール202により支持し、水平ガ
イドレール202の下方に油圧シリンダ203により昇
降可能な支持ドラム204を配設している。リールスプ
ール201は両端をキャリッジ205に把持されてお
り、アクチュエータ206でキャリッジ205を搬送す
ることにより水平ガイドレール202上を移動できるよ
うになっている。また、リールスプール201には図示
しない駆動手段からトルクが加えられるようになってい
る。
【0006】この技術では、巻き取り時には、まず、支
持ドラム204を上昇した状態にしてリールスプール2
01を下流側(図6中、左側)へ移動し、回転駆動され
る支持ドラム204にニップ係合させるようになってい
る(この時のリールスプール201の位置を巻取開始位
置と言う)。そして、巻取開始位置にあるリールスプー
ル201にトルクを加えるとともに移動するウェブ20
0を受け渡して新しい巻取ウェブロール207の巻き取
りを開始するとともに、巻取ウェブロール207を下流
の巻取位置まで水平移動させ、この巻取位置において巻
取ウェブロール207が予定の径に達するまで巻き取り
を行なうようになっている。
【0007】以上のウェブ200の巻付けが開始される
巻取開始位置から巻取ウェブロール207が予定の径に
達する時の巻取位置の端までの間、支持ドラム204と
巻取ウェブロール207との間のニップ圧は、支持ドラ
ム204とフレーム208との間に設けられたロードセ
ル209によって検知され、検知されたニップ圧に基づ
き支持ドラム204の位置制御が行なわれるようになっ
ている。このため、巻取ウェブロール207は、巻き取
り開始から完成直径に達する時まで、トルクとウェブ張
力を受けるとともに、巻き取りの間中断することなく支
持ドラム204によりニップされるので、ウェブ200
に皺や弛みが生じることなく均一な品質の巻取ウェブロ
ール207を形成することが可能になっている。
【0008】また、特許第2805662号公報に開示
された技術は、図7に示すように、特許第263141
9号公報に開示された技術と同様にリールスプール22
1を水平ガイドレール222により支持し、水平ガイド
レール222の下方に支持ドラム224を配設したもの
であるが、ここでは支持ドラム224は固定されてお
り、その頂面において水平ガイドレール222上のリー
ルスプール221に接するように位置設定が行なわれて
いる。
【0009】この技術では、巻き取り時には、まず、図
示しない駆動手段によりリールスプール221を支持ド
ラム222の頂面まで移動して支持ドラム224にニッ
プ係合させ、リールスプール221にトルクを加えると
ともに移動するウェブ220を受け渡して新しい巻取ウ
ェブロール227の巻き取りを開始するようになってい
る。そして、巻取ウェブロール227の径の変化に応じ
て巻取ウェブロール227を下流側(図7中、右側)に
移動させることにより、巻取ウェブロール227と支持
ドラム224とのニップ圧を調整しながら巻き取りを行
なうようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術にはそれぞれ次のような課題がある。まず、特
許第2631419号公報に開示された技術の場合、巻
取ウェブロール207の巻き取り時におけるニップ圧
は、支持ドラム204の位置制御により行なわれるが、
この位置制御はロードセル209の信号に基づき油圧シ
リンダ203内の油圧を制御して、巻取ウェブロール2
07の巻き径に応じて支持ドラム204を徐々に略垂直
方向に下降させていくことにより行なう。この時、巻取
ウェブロール207の幅方向に亘って適正なニップ圧を
付与するためには、支持ドラム204のロール表面は幅
方向に平行に保つ必要があり、一般的にはポジショナや
磁気スケール等の位置検出器により左右の支持ドラム2
04の下降状態をコントロールすることになる。
【0011】ところが、巻取ウェブロール207の直径
は最大で3mにもなり、支持ドラム204の下降ストロ
ーク量もそれに応じて大きくなる場合がある。位置検出
器の精度は下降ストローク量に比例して低下するため、
場合によっては支持ドラム204の水平度が保てなくな
り、巻取ウェブロール207の端面にずれや皺が生じて
しまう虞がある。特にスーパ掛けされた密度の高い塗工
紙は滑りやすく圧縮性が悪いため、径が大きくなるにつ
れ幅方向の直径プロファイルが悪くなり、端面のずれや
皺が助長されてしまう。また、大径の支持ドラム204
はニップ幅を広げてソフトな巻取りを可能にするが、ニ
ップ入り口において伴流エアーを伴いやすく、支持ドラ
ムの水平度が保てない場合にはさらにニップ入り口から
巻取ウェブロール207の表層部にエアーが入り込んで
しまうことになる。
【0012】さらに、皺やずれのない均一な巻取ウェブ
ロール207を形成する上では、特に巻き取り開始時の
初期ニップ圧の制御が重要であるが、上記の技術では、
支持ドラム204の回転軸線を通る垂直面の上流側を巻
取開始位置とし、垂直面の下流側を巻取位置としている
ため、リールスプール201は支持ドラム204上を移
動することになり、支持ドラム204は必然的にリール
スプール201の移動に応じて下降することになる。こ
のとき、左右の油圧アクチュエータ203の作動誤差等
により支持ドラム204の水平度に微妙に狂いが生じて
しまうと、適正な初期ニップ圧を与えることができなく
なり、均一な巻取ウェブロール207を形成できなくな
ってしまう虞がある。
【0013】一方、特許第2805662号公報に開示
された技術の場合、支持ドラム224は固定されてお
り、巻き取り径の変化に応じて巻取ウェブロール227
を下流側に移動させることによりニップ圧を調整するよ
うになっているので、上記の技術(特許第263149
号)のように支持ドラム224の水平度の狂いによって
ニップ圧が保持できなくなるといった課題は生じない。
【0014】ところが、リールスプール221の表面は
通常ゴム被覆されているが、使用年数が経つにつれ各プ
ロセスで磨耗したり傷付いたりして表面が研磨され、種
々の径のリールスプール221が存在するようになる。
このため、径の変化に伴いリールスプール221が支持
ドラム224の頂面に接触したときのニップ圧に差が生
じてしまい、適正な初期ニップ圧で巻き取りを開始する
ことができず、均一な巻取ウェブロールを形成すること
ができなくなるという課題があった。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、巻取ウェブロールの巻取り時に適正なニップ
圧を与えることができるようにして、均一な巻取ウェブ
ロールを形成できるようにした、ウェブ巻取方法及びウ
ェブ巻取装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明のウェブ巻取方法は、移動す
るウェブの切断端が巻き付けられたリールスプールを該
リールスプールの水平又は略水平な搬送面よりも下方に
位置する支持ドラムとニップ係合させながら回転駆動す
ることにより、該リールスプールに該ウェブを巻き取っ
ていくウェブ巻取方法において、該リールスプールを該
支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対し上流側となる
待機位置から該支持ドラム上を通過させて該支持ドラム
の回転軸線を通る垂直面に対し下流側の所定位置まで移
動させる工程と、該支持ドラムを上昇させて該所定位置
で待機する該リールスプールにニップ係合させる工程
と、該リールスプールと該支持ドラムとのニップ係合
後、該支持ドラムの上下位置を固定する工程とをそなえ
たことを特徴としている。
【0017】請求項2記載の本発明のウェブ巻取方法
は、請求項1記載のウェブ巻取方法において、上記のニ
ップ係合させる工程では、該支持ドラムと該リールスプ
ールとのニップ圧を検出し、検出したニップ圧が所定の
初期ニップ圧になるまで該支持ドラムを上昇させること
を特徴としている。請求項3記載の本発明のウェブ巻取
方法は、移動するウェブの切断端が巻き付けられたリー
ルスプールを該リールスプールの水平又は略水平な搬送
面よりも下方に位置する支持ドラムとニップ係合させな
がら回転駆動することにより、該リールスプールに該ウ
ェブを巻き取っていくウェブ巻取方法において、該リー
ルスプールを該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対
し上流側となる待機位置から該支持ドラム上を通過させ
て該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対して下流側
まで移動させる工程と、該支持ドラムを所定位置まで上
昇させる工程と、該リールスプールを上流側に移動させ
て該所定位置で待機する支持ドラムにニップ係合させる
工程と、該リールスプールと該支持ドラムとのニップ係
合後、該支持ドラムの上下位置を固定する工程とをそな
えたことを特徴としている。
【0018】請求項4記載の本発明のウェブ巻取方法
は、請求項3記載のウェブ巻取方法において、上記のニ
ップ係合させる工程では、該支持ドラムと該リールスプ
ールとのニップ圧を検出し、検出したニップ圧が所定の
初期ニップ圧になるまで該リールスプールを上流側へ移
動させることを特徴としている。請求項5記載の本発明
のウェブ巻取方法は、請求項4記載のウェブ巻取方法に
おいて、該所定位置を該支持ドラムの機械的な上昇限度
としたことを特徴としている。
【0019】請求項6記載の本発明のウェブ巻取方法
は、請求項1〜5の何れかの項に記載のウェブ巻取方法
において、上記のリールスプールを移動させる工程で
は、該リールスプールを該支持ドラムの回転軸線を通る
垂直面に対して上流側において所定の回転速度まで加速
し、加速した又は加速中の該リールスプールを該支持ド
ラム上を通過させて該垂直面に対して下流側に移動させ
ることを特徴としている。
【0020】請求項7記載の本発明のウェブ巻取方法
は、請求項6記載のウェブ巻取方法において、上記のリ
ールスプールを移動させる工程では、前回の巻き取りに
おいて形成された巻取ウェブロールを該支持ドラムとの
ニップ係合を解除して下流側に移動させ、該巻取ウェブ
ロールが所要の径に達したところで該支持ドラムを下降
させた後、該リールスプールを該支持ドラムの回転軸線
を通る垂直面に対して下流側へ移動させることを特徴と
している。
【0021】請求項8記載の本発明のウェブ巻取方法
は、請求項6記載のウェブ巻取方法において、上記のリ
ールスプールを移動させる工程では、前回の巻き取りに
おいて形成された巻取ウェブロールとのニップ係合を維
持しながら該支持ドラムを下降させ、該巻取ウェブロー
ルが所要の径に達したところで該支持ドラムとのニップ
係合を解除して該巻取ウェブロールを下流側に移動させ
た後、該リールスプールを該支持ドラムの回転軸線を通
る垂直面に対して下流側へ移動させることを特徴として
いる。
【0022】請求項9記載の本発明のウェブ巻取装置
は、リールスプールを支持しその支持面が水平又は略水
平に形成された一対のガイドレールと、該リールスプー
ルを回転自在に支持し該一対のガイドレールに沿って移
動させる搬送手段と、該リールスプールを回転駆動する
駆動手段と、該リールスプールに該ウェブを巻き取って
形成される巻取ウェブロールをニップ圧線に沿って係合
しながら支持する支持ドラムとをそなえたウェブ巻取装
置において、該支持ドラムを昇降させる昇降手段と、該
搬送手段による該リールスプールの搬送と該昇降手段に
よる該支持ドラムの昇降とを制御して該リールスプール
と該支持ドラムとをニップ係合させるニップ係合制御手
段とをそなえ、該ニップ係合制御手段は、該搬送手段を
駆動して該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対し上
流側の待機位置から該支持ドラム上を通過させて該垂直
面に対し下流側の所定位置まで該リールスプールを該ガ
イドレールに沿って搬送するとともに、該昇降手段を駆
動して該支持ドラムを上昇させ、該所定位置に搬送され
た該リールスプールとニップ係合させ、該リールスプー
ルと該支持ドラムとのニップ係合後、該昇降手段による
該支持ドラムの昇降を禁止することを特徴としている。
【0023】請求項10記載の本発明のウェブ巻取装置
は、請求項9記載のウェブ巻取装置において、ニップ係
合時における該支持ドラムと該リールスプールとのニッ
プ圧を検出する検出手段をそなえ、該ニップ係合制御手
段は、該検出手段により検出されたニップ圧が所定の初
期ニップ圧になるまで該昇降手段を駆動して該支持ドラ
ムを上昇させることを特徴としている。
【0024】請求項11記載の本発明のウェブ巻取装置
は、リールスプールを支持しその支持面が水平又は略水
平に形成された一対のガイドレールと、該リールスプー
ルを回転自在に支持し該一対のガイドレールに沿って移
動させる搬送手段と、該リールスプールを回転駆動する
駆動手段と、該リールスプールに該ウェブを巻き取って
形成される巻取ウェブロールをニップ圧線に沿って係合
しながら支持する支持ドラムとをそなえたウェブ巻取装
置において、該支持ドラムを昇降させる昇降手段と、該
搬送手段による該リールスプールの搬送と該昇降手段に
よる該支持ドラムの昇降とを制御して該リールスプール
と該支持ドラムとをニップ係合させるニップ係合制御手
段とをそなえ、該ニップ係合制御手段は、該搬送手段を
駆動して該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対し上
流側の待機位置から該支持ドラム上を通過させて該垂直
面に対する下流側まで該リールスプールを該ガイドレー
ルに沿って搬送するとともに、該昇降手段を駆動して該
支持ドラムを所定位置まで上昇させ、再び該搬送手段を
駆動して該リールスプールを上流側に移動させて該所定
位置で待機する該支持ドラムとニップ係合させ、該リー
ルスプールと該支持ドラムとのニップ係合後、該昇降手
段による該支持ドラムの昇降を禁止することを特徴とし
ている。
【0025】請求項12記載の本発明のウェブ巻取装置
は、請求項11記載のウェブ巻取装置において、ニップ
係合時における該支持ドラムと該リールスプールとのニ
ップ圧を検出する検出手段をそなえ、該ニップ係合制御
手段は、該検出手段により検出されたニップ圧が所定の
初期ニップ圧になるまで該搬送手段を駆動して該リール
スプールを上流側に移動させることを特徴としている。
【0026】請求項13記載の本発明のウェブ巻取装置
は、請求項12記載のウェブ巻取装置において、該所定
位置を該昇降手段が該支持ドラムを上昇させることがで
きる機械的な限度としたことを特徴としている。請求項
14記載の本発明のウェブ巻取装置は、請求項9〜12
の何れかの項に記載のウェブ巻取装置において、該リー
ルスプールが該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対
して上流側に位置する時に該回転駆動手段を駆動して該
リールスプールを所定の回転速度まで加速させる加速制
御手段をそなえたことを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。第1実施形態について説明する
と、図1〜図4は本発明の第1実施形態としてのウェブ
巻取装置を示すものである。まず、本ウェブ巻取装置1
の構成について説明すると、図1,図2に示すように、
本ウェブ巻取装置は、複数のフレーム30により支持さ
れた一対の水平ガイドレール(ガイドレール)2,2を
そなえている。これらの水平ガイドレール2,2はリー
ルスプール4を支持するための部材であり、リールスプ
ール4を支持する支持面は水平若しくは略水平に形成さ
れ、装置幅方向に所定の間隔をあけて平行に設置されて
いる。
【0028】なお、図2に示すように本ウェブ巻取装置
1は左右に略対称形であり、上述の水平ガイドレール
(ガイドレール)2,2のように左右一対の部材や装置
が多く含まれる。そこで、本明細書中、左右一対の部
材,装置において特に図2中左側を特定する必要がある
場合には符号にLを付け、右側を特定する必要がある場
合には符号にRを付け、特に何れかを特定する必要のな
い場合にはR,Lの区別はしないものとする。
【0029】リールスプール4は抄紙機の上流側から連
続供給されてくるウェブ100を巻き取るための部材で
あり、図示しないクレーン装置等により水平ガイドレー
ル2,2の上流側(即ち、ウェブが供給されてくる側)
端部に供給されるようになっており、両端部にそなえら
れた円筒形のベアリング箱6,6を介して水平ガイドレ
ール2,2に支持されるようになっている。ベアリング
箱6の外周には環状の溝6aが形成されており、リール
スプール4を水平ガイドレール2,2上に載置した時に
はこれらの溝6a,6aに水平ガイドレール2,2がそ
れぞれ係合し、各ベアリング箱6,6が各水平ガイドレ
ール2,2上を走行できるようになっている。したがっ
て、リールスプール4はベアリング箱6,6内で自在に
回転できるとともに、水平ガイドレール2,2上を水平
に、且つ水平ガイドレール2,2に対して直角をなした
姿勢を保ちながら軸方向をかえることなく移動すること
ができるようになっている。
【0030】なお、水平ガイドレール2,2の上流部外
側には、ここでは図示していないが、リールスプール4
を後述する加速開始位置まで挿入するためのリールスプ
ール挿入装置がそなえられている。リールスプール挿入
装置については従来公知のものを用いることができ、例
えば、空圧シリンダ等の送り機構によってリールスプー
ル4を水平ガイドレール2,2に沿って押し出し、スト
ッパ機構により所望の位置で停止させるようなものでも
よい。
【0031】水平ガイドレール2,2の外側には、ウェ
ブ100を巻き取ったリールスプール4を水平ガイドレ
ール2,2に沿って移動させるためのリールスプール搬
送装置(搬送手段)70がそなえられている。リールス
プール搬送装置70は、リールスプール4の搬送面より
も上方に配設された上部搬送装置10と、搬送面よりも
下方に配設された下部搬送装置68とをそなえている。
これらの上部搬送装置10,下部搬送装置68はそれぞ
れ各水平ガイドレール2,2の両外側に設けられてお
り、一方の側の上部搬送装置10と他方の側の下部搬送
装置68とが対をなしてリールスプール搬送装置70を
構成している。
【0032】ここでは、図2に示すように装置の上流側
を見て左側の下方搬送装置68Lと右側の上方搬送装置
10Rとが互いに連係して作動にするようになってお
り、これらの下方搬送装置68Lと上方搬送装置10R
とで構成されるリールスプール搬送装置70を第1リー
ルスプール搬送装置70(10R,68L)と呼ぶこと
とする。また、また、右側の下方搬送装置68Rと左側
の上方搬送装置10Lとが互いに連係して作動にするよ
うになっており、これらの下方搬送装置68Rと上方搬
送装置10Lとで構成されるリールスプール搬送装置7
0を第2リールスプール搬送装置装置70(10L,6
8R)と呼ぶこととする。なお、図1には左側の下方搬
送装置68Lと上方搬送装置10Lとを示している。
【0033】上部搬送装置10,下部搬送装置68の各
構成について説明する。まず、上部搬送装置10は、リ
ールスプール4のベアリング箱6に係合するキャリッジ
12と、キャリッジ12を支持する支持ビーム20と、
キャリッジ12を移動させるリニアアクチュエータ16
とをそなえて構成されている。キャリッジ12は下に凹
に形成されており、各先端部に周面をベアリング箱6の
外周に直接接触してベアリング箱6を把持するロール1
4が設けられている。そして、ロール14,14間でベ
アリング箱6を上方から挟むようにしてベアリング箱6
と係合するようになっている。
【0034】また、キャリッジ12を支持する支持ビー
ム20は、その両端をフレーム30,30の内側(水平
ガイドレール2側)にヒンジ26,26で結合されると
ともに、両端上部をエアーシリンダ24,24を介して
吊るされている。エアーシリンダ24はフレーム30と
支持ビーム20との間でピン結合されているため、エア
ーシリンダ24を伸縮することによって、支持ビーム2
0はヒンジ26,26を中心に揺動するようになってお
り、これにより支持ビーム20に支持されたキャリッジ
12がリールスプール4のベアリング箱6に対して着脱
されるようになっている。
【0035】リニアアクチュエータ16は支持ビーム2
0の下流側端部にそなえられている。そして、上流側に
伸びるロッド18の先端にキャリッジ12が連結されて
おり、リニアアクチュエータ16を作動してロッド18
を伸縮することによって、支持ビーム20に設けられた
水平ガイドレール2に対して平行なレール20aに沿っ
てキャリッジ12が摺動するようになっている。なお、
リニアアクチュエータ16は、ロッド18の伸縮量を制
御する位置制御とロッド18の加圧力を制御するロード
制御との何れの制御も可能になっており、主にニップ開
放時の水平移動は位置制御を行ない、支持ドラム80固
定でニップ有り時(ニップ係合状態にある時)の水平移
動はロード制御を行なうようになっている。
【0036】次に、下部搬送装置68は、ベアリング箱
6に係合するキャリッジ46と、キャリッジ46を支持
するとともにベアリング箱6に対して昇降させるキャリ
ッジ昇降装置32と、キャリッジ昇降装置32を水平ガ
イドレール2に沿って移動させるリニアアクチュエータ
72とをそなえて構成されている。キャリッジ46は上
に凹に形成され各先端部にベアリング箱6に直接接触し
てベアリング箱6を把持するロール48が設けられてお
り、ロール48,48間でベアリング箱6を下方から挟
むようにしてベアリング箱6と係合するようになってい
る。
【0037】また、キャリッジ昇降装置32は、キャリ
ッジ46を支持する支持アーム36と、支持アーム36
を回動させてキャリッジ46を昇降させるキャリッジ昇
降シリンダ34とをそなえて構成されている。支持アー
ム36は先端部にキャリッジ46が固設されるとともに
後端部をキャリッジ昇降シリンダ34のロッドにピン結
合されており、さらに中間部はピン36aにより回転自
在に軸支されている。したがって、キャリッジ昇降シリ
ンダ34のロッド34aを伸縮することにより、支持ア
ーム36はピンを中心に回動して先端部のキャリッジ4
6を昇降させ、ベアリング箱6に対して着脱させるよう
になっている。
【0038】キャリッジ昇降装置32はフレーム52の
上面に設けられたレール54上に載置されており、キャ
リッジ昇降装置32の下面に突設された連結部材58が
レール54に沿って設けられた溝56を貫通し、その下
部が溝56の下方に突出している。そして、この連結部
材58の下端部にはフレーム52の下流側に固設された
リニアアクチュエータ72のロッド74の先端が連結さ
れており、ロッド74を伸縮することによってキャリッ
ジ昇降装置32がレール54に沿って移動するようにな
っている。このレールは水平ガイドレール2に対して平
行に設けられているので、キャリッジ昇降装置32の移
動とともにキャリッジ昇降装置32によって支持される
キャリッジ46も水平ガイドレール2に沿って平行に移
動するようになっている。また、このリニアアクチュエ
ータ72も、ロッド74の伸縮量を制御する位置制御と
ロッド74の加圧力を制御するロード制御との何れの制
御も可能になっており、主にニップ開放時の水平移動で
は位置制御を行ない、支持ドラム80固定でニップ有り
時の水平移動ではロード制御を行なうようになってい
る。
【0039】さらに、キャリッジ昇降装置32には、リ
ールスプール4にトルクを加えて回転駆動するリールス
プール駆動装置42がそなえられている。リールスプー
ル駆動装置42は、第1駆動モータ60,クラッチ5
0,クラッチシフトシリンダ38をそなえて構成されて
おり、第1駆動モータ60から出力されるトルクを駆動
側プーリ62,ベルト64,従動側プーリ66を介して
出力軸40に伝達するようになっている。出力軸40は
クラッチシフトシリンダ38により水平ガイドレール2
に対して直角方向に伸縮可能になっており、クラッチシ
フトシリンダ38を作動して出力軸40を伸縮させるこ
とにより、出力軸40の先端にそなえられたクラッチ5
0をリールスプール4の軸端部4aに着脱できるように
なっている。そして、クラッチ50がリールスプー4ル
の軸端部4aに係合した時には、第1駆動モータ60か
らリールスプール4にトルクが伝達されるようになって
いる。
【0040】リールスプール搬送装置70では、図示し
ないリールスプール挿入装置により新しいリールスプー
ル4が加速開始位置に送られてくると、リールスプール
4のベアリング箱6を上部搬送装置10,下部搬送装置
68のそれぞれのキャリッジ12,46により把持する
とともに、リールスプール4の軸端部4aにクラッチ5
0を接続して図1中の矢印の方向に回転駆動させるよう
になっている。そして、後述する枠替えによりリールス
プール4にウェブ100の切断端が巻き付けられると、
リールスプール4にウェブ100を巻き取って巻取ウェ
ブロール8を形成しながら水平ガイドレール2,2に沿
って搬送していくようになっている。この時、上部搬送
装置,下部搬送装置のそれぞれのリニアアクチュエータ
は、リールスプールの軸方向を変えないように互いに同
期してキャリッジを移動させるようになっている。
【0041】そして、望みの直径を有する巻取ウェブロ
ール8が形成されると、リールスプール搬送装置70
は、キャリッジ12,46のリールスプール4との係合
をはずして加速開始位置まで復動させるようになってい
る。なお、一方のリールスプール搬送装置70、例えば
第1リールスプール搬送装置70(10R,68L)に
よりリールスプール4を搬送してウェブ100の巻き取
りを行なっている間は、他方の第2リールスプール搬送
装置70(10L,68R)はキャリッジ12L,46
Rを加速開始位置まで戻して次回の巻き取りのために待
機中のリールスプール4に接続し、クラッチ50Rを係
合させてリールスプールを加速するようになっている。
このように第1リールスプール搬送装置70(10R,
68L),第2リールスプール搬送装置70(10L,
68R)が交互にリールスプール4を搬送することによ
って、中断することなく連続してウェブ100を巻き取
ることが可能になっている。なお、巻き取り中における
リールスプール搬送装置70の搬送制御の詳細について
は後述する。
【0042】また、水平ガイドレール2の下方であっ
て、リールスプール搬送装置70にそなえらえるキャリ
ッジ12,46の上流側移動限度のやや下流には、支持
ドラム80がそなえられている。支持ドラム80はリー
ルスプール4にウェブ100を巻き取って巻取ウェブロ
ール8を形成している間、巻取ウェブロール8とニップ
圧線Nに沿って係合しながら巻取ウェブロール8を支持
する装置であり、ドラム面を形成するロールセル84と
ロールセル84を支持するロール軸82とから構成され
ている。そして、ロール軸82の軸線がリールスプール
4の軸線と平行となるとともに、ドラム面を水平にした
状態で配設されている。
【0043】ロール軸82は両端部を昇降アーム86上
に載置されたベアリング箱98,98により軸支されて
おり、一方の端部には、フレーム30の外側にそなえら
れた第2駆動モータ106がユニバーサルジョイント1
08を介して連結されている。この第2駆動モータ10
6からロール軸82へのトルクの入力により、ロールセ
ル84は図1中の矢印の方向に回転駆動されるようにな
っている。
【0044】昇降アーム86は、下流側の端部をフレー
ム30に回転自在に軸支されており、上流側の端部には
電動モータ,油圧シリンダ等の加圧アクチュエータ(昇
降手段)88のロッド90がピン結合している。したが
って、加圧アクチュエータ88を作動してロッド90を
伸縮することにより、昇降アーム86は回転支点96を
中心にして揺動し、支持ドラム80は円弧を描きながら
上下に動くことになる。ただし、昇降アーム86の下方
にはストッパ94がそなえられており、支持ドラム80
の下限位置が規定されている。なお、左右の加圧アクチ
ュエータ88は同期して作動するようになっており、ロ
ッド90の伸縮量を制御する位置制御,加圧力を制御す
るロード制御の何れかの制御が可能になっている。ま
た、昇降アーム86の下方にはストッパ94がそなえら
れ、支持ドラム80の下限位置が規定されている。
【0045】また、ベアリング箱98と昇降アーム86
との間には、ロードセル(検出手段)102がそなえら
れている。ロードセル102は、支持ドラム80に作用
する力、即ち、支持ドラム80と巻取ウェブロール8と
のニップ圧を検出して、図示しない本ウェブ巻取装置1
のコントローラに出力するようになっている。コントロ
ーラでは検出されたニップ圧に基づき、リニアアクチュ
エータ16,72,加圧アクチュエータ88を制御する
ようになっている。制御の詳細については後述する。
【0046】水平ガイドレール2の下方であって支持ド
ラム80よりも上流側のウェブ100の供給ライン上に
は、ウェブ張力制御装置136がそなえられている。ウ
ェブ張力制御装置136は、ウエブ100を搬送するロ
ーラ134の回転速度を制御することにより、さらに上
流側のローラ132と支持ドラム80との間のウェブ1
00の張力を適宜の値に維持制御する装置である。な
お、巻取ウェブロール8の巻取硬さは、支持ドラム80
を駆動する第2駆動モータ106と、後述するリールス
プール4を駆動する第1駆動モータ60とのトルク差
と、前述のウエブ100の張力と、巻取りウエブロール
8と支持ドラム80との間のニップ力とにより制御する
ようになっている。
【0047】また、水平ガイドレール2の下方であって
支持ドラム80よりもさらに下流側には、枠替え後の巻
取ウェブロール8の表層が巻ほぐれるのを防止するため
の表層弛み防止装置110がそなえられている。表層弛
み防止装置110は、図3に示すように巻取ウェブロー
ル8の表層にブラシ112を押し当てることにより巻ほ
ぐれを防止するものであり、昇降シリンダ116によっ
てブラシ112を支持するアーム114を揺動させ、ブ
ラシ112を押し当てるようになっている。
【0048】アーム114,昇降シリンダ116は共に
摺動台120上にそなえられており、ロッド117の伸
縮によりアーム114は回転支点115を中心に揺動す
るようになっている。ブラシ112は受け金具111上
に設けられており、受け金具111はアーム114,1
14に回転可能に支持されている。受け金具111の両
端にはスプロケット118,118が取り付けられ、摺
動台120側のスプロケット119,119とチエン1
13,113で連結されている。また、スプロケット1
19,119には回り止めストッパ124,124が設
けられており、アーム114が摺動台120に対して回
転すると、その回転分だけ分だけブラシ112はアーム
114に対して逆方向に回転し、これによりブラシ11
2は常に水平姿勢を保たれるようになっている。
【0049】また、摺動台120は基台121上に巻取
ウェブロール8の進行方向に対して摺動自在に設けら
れ、基台121内部にそなえられたベルト122,12
2に固定されている。ベルト122は可変速モータ12
6の出力軸とつながるクロスシャフト125と一体のプ
ーリ123に巻回されている。このため、可変速モータ
126の回転によって摺動台120は基台121に沿っ
て水平に巻取ウェブロール8の軸心と平行を保ったまま
移動するようになっている。
【0050】ここでは、リニアアクチュエータ16,7
2に設けられた位置センサにより検出された巻取りウェ
ブロール8の水平ガイドレール上の位置と、コントロー
ラにより演算された巻取りウェブロール8の巻径とに基
づき可変速モータ126を制御して、ブラシ112を常
に巻取ウェブロール8の真下に押し付けるようにアーム
114を回動させ、また、摺動台120を追従移動させ
るようになっている。
【0051】なお、アーム114が揺動する際にブラシ
112を水平に保つ機構としては、上記のチエン11
3,スプロケット118,119の代わりに複数個のギ
ア群を各軸心間でかみ合わせることや、平行四辺形のリ
ンク原理を組み込むことでも可能である。またブラシ1
12の磨耗状態や運転条件によっては必ずしも巻取ウェ
ブロール8の真下に当てたくない場合は、回り止めスト
ッパ124の代わりにロータリエンコーダ付回転アクチ
ュエータをアーム114に組み込み、巻取ウェブロール
8の径の増大および水平移動量に合せて、可変適正角を
取るようにすることも可能である。
【0052】本発明の第1実施形態としてのウェブ巻取
装置1は上述のように構成されているので、次に説明す
るような巻取制御(ウェブの巻取装置)によってウェブ
100の巻き取りが行なわれる。以下、図4を参照しな
がら本実施形態にかかるウェブ巻取方法について説明す
る。なお、以下の制御は、本ウェブ巻取装置1にそなえ
られる図示しないコントローラ(制御手段;加速制御手
段,ニップ係合制御手段を含む)により統合的に行なわ
れる。また、ここでは、まず第1リールスプール搬送手
段70(10R,68L)により巻取ウェブロール8の
搬送を行なっているものとし、巻取ウェブロール8への
巻き取り途中の状態から説明する。
【0053】図4(a)に示すように、巻取ウェブロー
ル8への巻取り中は、支持ドラム80の上下位置を上方
固定位置(m)に保持する[ 上方固定位置(m)の設定
については後述する] 。そして、ロードセル102の検
出出力に基づきリニアアクチュエータ16R,72Lの
ロード制御を行ない、支持ドラム80と巻取ウェブロー
ル8とのニップ圧を適正値に保ちながら、水平ガイドレ
ール2に沿って巻取ウェブロール8をニップ係合位置
(g)から巻取最終位置(h)へ搬送していく。この
間、支持ドラム80を回転駆動する第2駆動モータ10
6とリールスプール4を回転駆動する第1駆動モータ6
0Lとのトルク差を制御して、巻取ウェブロール8への
ウェブ100の巻き硬さをコントロールする。また、支
持ドラム80の上流側のウェブ100の張力はウェブ張
力制御装置136により制御する。
【0054】以上のように巻取ウェブロール8にウェブ
100が巻き取られている間、ウェブ巻取装置1では、
次の巻き取りのための準備も同時に行なう。つまり、水
平ガイドレール2の上流端部に複数のリールスプール4
をストックしておき(図1参照)、巻取ウェブロール8
の巻取りが完了する前に、図4(b)に示すように、図
示しないリールスプール挿入装置により新リールスプー
ル4を支持ドラム80の回転軸線を通る垂直面の上流側
となる加速開始位置(f)に移動させる。
【0055】巻取ウェブロール8の巻取径が所定値に達
したところで、第2リールスプール搬送装置70(10
L,68R)により新リールスプール4のベアリング箱
6,6にキャリッジ12L,46Rを係合させる。そし
て、該新リールスプール4の軸端部4aにクラッチ50
Rを係合させて第1駆動モータ60Rにより回転駆動
し、該新リールスプール4の回転速度がウェブ100の
走行速度に同期するまで加速する。
【0056】これと同時に、巻取最終位置(h)にある
巻取ウェブロール8の表層に表層弛み防止装置110に
よりブラシ112を押し当てる。そして、そのままブラ
シ112を押し当てながらリニアアクチュエータ16
R,72Lにより切離し位置(j)まで巻取ウェブロー
ル8を搬送する。なお、この間もウェブ張力制御装置1
36によりウェブ100の張力を制御し続ける。
【0057】巻取ウェブロール8が切離し位置(j)に
達すると、次に図4(b)中一点鎖線で示すように、ウ
ェブ張力制御装置136によりウェブ100の張力を制
御しながら、加圧アクチュエータ88の働きにより昇降
アーム86を回転支点96の周りに回動させ、水平度を
維持しながら支持ドラム80を上方固定位置(m)から
下限位置(n)まで下降させていく。下限位置(n)は
昇降アーム86がストッパ94に当たる位置である。
【0058】また、支持ドラム80の下降と併行して、
加速開始位置(f)で加速されたリールスプール4をリ
ニアアクチュエータ16L,72Rによってニップ係合
位置(g)まで搬送する。ニップ係合位置(g)は支持
ドラム80の回転軸線を通る垂直面の下流側となる。そ
して、図4(c)に示すように、ウェブ張力制御装置1
36によりウェブ100の張力を制御しながら、支持ド
ラム80を下限位置(n)から上昇させていく。
【0059】支持ドラム80がニップ係合位置(g)に
あるリールスプール4に当接し、ロードセル102の検
出値が適正な初期ニップ圧を示したところで、支持ドラ
ム80の上昇を停止して固定する。この停止位置が上方
固定位置(m)となる。そして、リールスプール4と支
持ドラム80とが適正な初期ニップ圧でニップ係合した
ところで、枠替えを開始する。即ち、支持ドラム80と
巻取ウェブロール8との間のウェブ100の下面に向け
てエアージェット装置130からエアーをブローする。
これにより、ウェブ100は図中、二点鎖線で示すよう
にバルーン状に膨らみながら切断されて新しいリールス
プール4に巻き付き、枠替えが完了する。なお、エアー
ジェット装置130は枠替えに用いる公知の装置であ
り、他の公知の装置及び方法により枠替えを行なっても
よい。
【0060】枠替えが完了して新しいリールスプール4
にウェブ100が巻き取られ始めると、前回の巻取ウェ
ブロール8の除去を行うため、第1リールスプール搬送
装置70(10R,68L)はキャリッジ12,46の
下流側移動限度まで巻取ウェブロール8を搬送したとこ
ろでキャリッジ12R,46Lの係合を解除する。そし
て、キャリッジ12R,46Lを加速開始位置まで復動
して次回のリールスプール4の搬送にそなえる。また、
水平ガイドレール2は上記のキャリッジ12,46の下
流側移動限度付近から下流に向けてやや下向きに傾斜し
ているので、キャリッジ12R,46Lの係合を解除さ
れた巻取ウェブロール8は、重力によってさらに下流ま
で移動していく。そして、図示しないクレーンフック等
により水平ガイドレール2上から取り除かれる。
【0061】一方、図4(d)に示すようにウェブ10
0の巻取りが始まった新しいリールスプール4に対して
は、ロードセル102の検出出力に基づき、リニアアク
チュエータ16R,72Lのロード制御を行ない、支持
ドラム80とのニップ圧を適正値に保ちながらウェブ1
00の巻取りを行なう[以下、図4(a)からの繰り返
し]。
【0062】このように本ウェブ巻取装置1によれば、
水平ガイドレール2上を搬送させながらリールスプール
4へウェブ100を巻き取るので、巻き取り時の巻取ウ
ェブロール8の巻取姿勢が安定するとともに、さらに、
巻取ウェブロール8とニップ係合している間は、支持ド
ラム80は昇降させずに固定にしているので、昇降時の
軸心のずれによる巻皺やテレスコープ現象を防止するこ
とができ、均一な巻取ウェブロール8を形成することが
できるという利点がある。
【0063】また、支持ドラム80の上下位置によりリ
ールスプール4との初期ニップ圧を制御できるので、均
一な巻取ウェブロール8を形成する上で特に重要な巻芯
近辺での皺やずれを防止することができるという利点が
ある。さらに、リールスプール4を加速開始位置(f)
においてウェブ100の走行速度と同期するまで予め加
速しておくようになっているので、ニップ係合位置
(g)への移動後、速やかにニップ係合を行なうことが
可能になるという利点もある。
【0064】次に本発明の第2実施形態としてのウェブ
巻取装置について説明すると、本実施形態のウェブ巻取
装置1′は第1実施形態のウェブ巻取装置1とは構成は
同じであるが、その制御内容(ウェブ巻取方法)に相違
がある。以下、図5を参照しながら本実施形態にかかる
ウェブ巻取方法について説明する。なお、以下の制御
は、本ウェブ巻取装置1′にそなえられる図示しないコ
ントローラ(制御手段;加速制御手段,ニップ係合制御
手段を含む)により統合的に行なわれる。また、各構成
要素を示す符号については第1実施形態のものと同じ符
号を使用する。また、ここでは第1リールスプール搬送
手段70(10R,68L)により巻取ウェブロール8
の搬送を行なっているものとし、巻取ウェブロール8へ
の巻取り途中の状態から説明する。
【0065】図5(a)に示すように、巻取ウェブロー
ル8への巻取り中は、支持ドラム80の上下位置を上限
位置(m′)に保持する。この上限位置(m′)は、支
持ドラム80の機械的な上昇限度に対応する位置であ
る。そして、ロードセル102の検出出力に基づきリニ
アアクチュエータ16R,72Lのロード制御を行な
い、支持ドラム80と巻取ウェブロール8とのニップ圧
を適正値に保ちながら、水平ガイドレール2に沿って巻
取ウェブロール8をニップ係合位置(g″)から巻取最
終位置(h)へ搬送していく。また、この間の第1駆動
モータ150と第2駆動モータ60Lとのトルク差制
御,ウェブ張力制御装置136による張力制御について
は、第1実施形態と同様である。
【0066】以上のように巻取ウェブロール8にウェブ
100が巻き取られている間、ウェブ巻取装置1′で
は、新しいリールスプール4を加速開始位置(f)に移
動させ、巻取ウェブロール8の巻取径が所定値に達した
ところで、ウェブ100の走行速度に同期するまでリー
ルスプール4の回転を加速する。同時に、巻取最終位置
(h)にある巻取ウェブロール8の表層に表層弛み防止
装置110のブラシ112を押し当て、そのままブラシ
112を押し当てながら切離し位置(j)まで巻取ウェ
ブロール8を搬送する。なお、この間もウェブ張力制御
装置136によりウェブ100の張力を制御し続ける。
【0067】巻取ウェブロール8が切離し位置(j)に
達すると、次に図5(b)中一点鎖線で示すように、ウ
ェブ張力制御装置136によりウェブ100の張力を制
御しながら、昇降アーム86を回転支点96の周りに回
動させ、水平度を維持しながら支持ドラム80を上方固
定位置(m′)から昇降アーム86がストッパ94に当
たる下限位置(n)まで下降させていく。
【0068】また、支持ドラム80の下降と併行して、
加速開始位置(f)で加速されたリールスプール4をリ
ニアアクチュエータ16L,72Rによってニップ係合
待機位置(g′)まで搬送する。ニップ係合待機位置
(g′)は支持ドラム80の回転軸線を通る垂直面の下
流側となる。そして、図5(c)に示すように、ウェブ
張力制御装置136によりウェブ100の張力を制御し
ながら、支持ドラム80を下限位置(n)から上限位置
(m′)まで上昇させる。
【0069】支持ドラム80が上限位置(m′)まで上
昇すると、次にニップ係合待機位置(g′)にあるリー
ルスプール4をリニアアクチュエータ16L,72Rに
よって再び上流側に水平に後退させていく。そして、リ
ールスプール4が上限位置(m′)にある支持ドラム8
0に当接し、ロードセル102の検出値が適正な初期ニ
ップ圧を示したところで、リールスプール4の搬送を停
止して固定する。この停止位置がニップ係合位置
(g″)となる。
【0070】そして、リールスプール4と支持ドラム8
0とが適正な初期ニップ圧でニップ係合したところで、
枠替えを開始する。即ち、グーズネック装置132を旋
回してリールスプール4の中央部付近に周り込ませ、上
流で切断されたウェブ100の切断端にエアージェット
装置131とともにエアーを拭きつける。これによりウ
ェブ100は新しいリールスプール4に巻き付き、枠替
えが完了する。なお、グーズネック装置132,エアー
ジェット装置131は枠替えに用いる公知の装置であ
り、他の公知の装置及び方法により枠替えを行なっても
よい。枠替後の巻取ウェブロール8の除去方法について
は第1実施形態と同様であるので、ここでは説明は省略
するものとする。
【0071】枠替えが完了すると、図5(d)に示すよ
うに、ウェブ100の巻取りが始まった新しいリールス
プール4に対し、ロードセル102の検出出力に基づ
き、リニアアクチュエータ16R,72Lのロード制御
を行ない、支持ドラム80とのニップ圧を適正値に保ち
ながらウェブ100の巻取りを行なう(以下、図5
(a)からの繰り返し)。
【0072】このように本ウェブ巻取装置1′によれ
ば、第1実施形態と同様に、水平ガイドレール2上を搬
送させながらリールスプール4へウェブ100を巻き取
るので、巻き取り時の巻取ウェブロール8の巻取姿勢が
安定するとともに、さらに、巻取ウェブロール8とニッ
プ係合している間は、支持ドラム80は昇降させずに固
定にしているので、昇降時の軸心のずれによる巻皺やテ
レスコープ現象を防止することができ、均一な巻取ウェ
ブロール8を形成することができるという利点がある。
【0073】また、リールスプール4の水平位置により
支持ドラム80との初期ニップ圧を制御できるので、均
一な巻取ウェブロール8を形成する上で特に重要な巻芯
近辺での皺やずれを防止することができるという利点が
ある。特に第1実施形態と比較した場合、ニップ係合さ
せるときの支持ドラム80の上限位置は機械的に決まっ
ているので、軸心がずれる虞はさらに低くなり、より精
度の高いニップ圧制御が可能なるという利点がある。
【0074】また、リールスプール4を加速開始位置
(f)においてウェブ100の走行速度と同期するまで
予め加速しておくようになっているので、ニップ係合待
機位置(g′)への移動後、速やかにニップ係合を行な
うことが可能なるという利点もある。以上、本発明のウ
ェブ巻取装置について2つの実施形態を説明したが、本
発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。例
えば、上述の各実施形態では、リールスプールと支持ド
ラムとのニップ係合後、リールスプール4の水平移動用
リニアアクチュエータのロード制御により所要のニップ
圧に維持するようにしているが、加圧アクチュエータ8
8による支持ドラム80の昇降制御をロード制御にして
所要のニップ圧に維持するようにしてもよい。その際、
リールスプール水平移動用リニアアクチュエータの制御
は位置制御とする。
【0075】また、上述の第1,第2実施形態とも支持
ドラム80の下降タイミングは“巻取ウェブロール8が
切り離し位置(j)に達した時”と説明したが、巻取ウ
ェブロール8と支持ドラム80とがニップ係合中の任意
の時期に、水平移動用リニアアクチュエータのロード制
御によりニップを維持しながら支持ドラム80を主とし
て位置制御により下限位置まで下降させても良い。これ
により枠替時におけるニップ開放状態での巻取ウェブロ
ール8の巻取り時間を短縮させることができる。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のウェブ巻
取方法(請求項1,3)によれば、リールスプールを水
平又は略水平に搬送させながらリールスプールへウェブ
を巻き取るので、巻き取り時の巻取ウェブロールの巻取
姿勢が安定するとともに、さらに、巻取ウェブロールと
ニップ係合している間は、支持ドラムの上下位置が固定
されるので、支持ドラムが上下することによる軸心のず
れにより巻皺やテレスコープ現象が生じることを防止す
ることができ、均一な巻取ウェブロールを形成すること
ができるという利点がある。
【0077】また、支持ドラムの上下位置や、リールス
プールの水平位置によりリールスプールと支持ドラムと
の初期ニップ圧を制御できるので、均一な巻取ウェブロ
ールを形成する上で特に重要な巻芯近辺での皺やずれを
防止することができるという利点もある(請求項2,
4)。
【0078】さらに、ニップ係合させるときの支持ドラ
ムの上限位置を機械的に決めることにより、軸心がずれ
る虞はさらに低くなり、より精度の高いニップ圧制御が
可能になるという利点がある(請求項5)。さらに、リ
ールスプールを支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対
して上流側において所定の回転速度まで予め加速してお
くことにより、速やかにニップ係合を行なうことが可能
になるという利点もある(請求項6)。
【0079】さらに、枠替前に巻取ウェブロールとのニ
ップ係合を維持しながら支持ドラムを下降させておくこ
とにより、枠替時におけるニップ開放状態での巻取ウェ
ブロールの巻取り時間を短縮させることができ、安定し
た巻取りにより均一な巻取ウェブロールを形成すること
ができるこという利点がある(請求項8)。また、本発
明のウェブ巻取装置(請求項9,11)によれば、水平
又は略水平なガイドレール上を搬送させながらリールス
プールへウェブを巻き取るので、巻き取り時の巻取ウェ
ブロールの巻取姿勢が安定するとともに、さらに、巻取
ウェブロールとニップ係合している間は、昇降手段によ
る支持ドラムの昇降が禁止されるので、支持ドラムの昇
降による軸心のずれにより巻皺やテレスコープ現象が生
じることを防止することができ、均一な巻取ウェブロー
ルを形成することができるという利点がある。
【0080】また、昇降手段による支持ドラムの昇降制
御や、搬送手段によるリールスプールの搬送制御により
リールスプールと支持ドラムとの初期ニップ圧を制御で
きるので、均一な巻取ウェブロールを形成する上で特に
重要な巻芯近辺での皺やずれを防止することができると
いう利点もある(請求項10,12)。
【0081】さらに、ニップ係合させるときの支持ドラ
ムの上限位置を昇降手段が支持ドラムを上昇させること
ができる機械的な限度とすることにより、軸心がずれる
虞はさらに低くなり、より精度の高いニップ圧制御が可
能になるという利点がある(請求項13)。さらに、加
速制御手段によりリールスプールを支持ドラムの回転軸
線を通る垂直面に対して上流側において所定の回転速度
まで予め加速しておくことによって、速やかにニップ係
合を行なうことが可能になるという利点もある(請求項
14)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのウェブ巻取装置
の構成を示す側面図であり、一部破断して示している。
【図2】本発明の第1実施形態としてのウェブ巻取装置
の構成を示す図1のX−X方向矢視図であり、一部破断
して示している。
【図3】本発明の第1実施形態としてのウェブ巻取装置
にかかる表層弛み防止装置の構成を示す図であり、
(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態としてのウェブ巻取装置
にかかるウェブの巻取手順を示す図であり、(a)〜
(d)の順にウェブの巻取手順を示している。
【図5】本発明の第2実施形態としてのウェブ巻取装置
にかかるウェブの巻取手順を示す図であり、(a)〜
(d)の順にウェブの巻取手順を示している。
【図6】従来のウェブ巻取装置の構成を示す側面図であ
る。
【図7】従来のウェブ巻取装置の構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ウェブ巻取装置 2 水平ガイドレール(ガイドレール) 4 リールスプール 6 ベアリング箱 8 巻取ウェブロール 12 キャリッジ 16 リニアアクチュエータ 46 キャリッジ 50 クラッチ 60 第1駆動モータ 70 リールスプール搬送装置 72 リニアアクチュエータ 80 支持ドラム 88 昇降アクチュエータ(昇降手段) 100 ウェブ 102 ロードセル(検出手段) 106 第2駆動モータ 110 表層弛み防止装置 112 ブラシ N ニップ圧線 W ウェブ幅

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動するウェブの切断端が巻き付けられ
    たリールスプールを該リールスプールの水平又は略水平
    な搬送面よりも下方に位置する支持ドラムとニップ係合
    させながら回転駆動することにより、該リールスプール
    に該ウェブを巻き取っていくウェブ巻取方法において、 該リールスプールを該支持ドラムの回転軸線を通る垂直
    面に対し上流側となる待機位置から該支持ドラム上を通
    過させて該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対し下
    流側の所定位置まで移動させる工程と、 該支持ドラムを上昇させて該所定位置で待機する該リー
    ルスプールにニップ係合させる工程と、 該リールスプールと該支持ドラムとのニップ係合後、該
    支持ドラムの上下位置を固定する工程とをそなえたこと
    を特徴とする、ウェブ巻取方法。
  2. 【請求項2】 上記のニップ係合させる工程では、該支
    持ドラムと該リールスプールとのニップ圧を検出し、検
    出したニップ圧が所定の初期ニップ圧になるまで該支持
    ドラムを上昇させることを特徴とする、請求項1記載の
    ウェブ巻取方法。
  3. 【請求項3】 移動するウェブの切断端が巻き付けられ
    たリールスプールを該リールスプールの水平又は略水平
    な搬送面よりも下方に位置する支持ドラムとニップ係合
    させながら回転駆動することにより、該リールスプール
    に該ウェブを巻き取っていくウェブ巻取方法において、 該リールスプールを該支持ドラムの回転軸線を通る垂直
    面に対し上流側となる待機位置から該支持ドラム上を通
    過させて該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対して
    下流側まで移動させる工程と、 該支持ドラムを所定位置まで上昇させる工程と、 該リールスプールを上流側に移動させて該所定位置で待
    機する支持ドラムにニップ係合させる工程と、 該リールスプールと該支持ドラムとのニップ係合後、該
    支持ドラムの上下位置を固定する工程とをそなえたこと
    を特徴とする、ウェブ巻取方法。
  4. 【請求項4】 上記のニップ係合させる工程では、該支
    持ドラムと該リールスプールとのニップ圧を検出し、検
    出したニップ圧が所定の初期ニップ圧になるまで該リー
    ルスプールを上流側へ移動させることを特徴とする、請
    求項3記載のウェブ巻取方法。
  5. 【請求項5】 該所定位置を該支持ドラムの機械的な上
    昇限度としたことを特徴とする、請求項4記載のウェブ
    巻取方法。
  6. 【請求項6】 上記のリールスプールを移動させる工程
    では、該リールスプールを該支持ドラムの回転軸線を通
    る垂直面に対して上流側において所定の回転速度まで加
    速し、加速した又は加速中の該リールスプールを該支持
    ドラム上を通過させて該垂直面に対して下流側に移動さ
    せることを特徴とする、請求項1〜5の何れかの項に記
    載のウェブ巻取方法。
  7. 【請求項7】 上記のリールスプールを移動させる工程
    では、前回の巻き取りにおいて形成された巻取ウェブロ
    ールを該支持ドラムとのニップ係合を解除して下流側に
    移動させ、該巻取ウェブロールが所要の径に達したとこ
    ろで該支持ドラムを下降させた後、該リールスプールを
    該支持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対して下流側へ
    移動させることを特徴とする、請求項6記載のウェブ巻
    取方法。
  8. 【請求項8】 上記のリールスプールを移動させる工程
    では、前回の巻き取りにおいて形成された巻取ウェブロ
    ールとのニップ係合を維持しながら該支持ドラムを下降
    させ、該巻取ウェブロールが所要の径に達したところで
    該支持ドラムとのニップ係合を解除して該巻取ウェブロ
    ールを下流側に移動させた後、該リールスプールを該支
    持ドラムの回転軸線を通る垂直面に対して下流側へ移動
    させることを特徴とする、請求項6記載のウェブ巻取方
    法。
  9. 【請求項9】 リールスプールを支持しその支持面が水
    平又は略水平に形成された一対のガイドレールと、該リ
    ールスプールを回転自在に支持し該一対のガイドレール
    に沿って移動させる搬送手段と、該リールスプールを回
    転駆動する駆動手段と、該リールスプールに該ウェブを
    巻き取って形成される巻取ウェブロールをニップ圧線に
    沿って係合しながら支持する支持ドラムとをそなえたウ
    ェブ巻取装置において、 該支持ドラムを昇降させる昇降手段と、 該搬送手段による該リールスプールの搬送と該昇降手段
    による該支持ドラムの昇降とを制御して該リールスプー
    ルと該支持ドラムとをニップ係合させるニップ係合制御
    手段とをそなえ、 該ニップ係合制御手段は、該搬送手段を駆動して該支持
    ドラムの回転軸線を通る垂直面に対し上流側の待機位置
    から該支持ドラム上を通過させて該垂直面に対し下流側
    の所定位置まで該リールスプールを該ガイドレールに沿
    って搬送するとともに、該昇降手段を駆動して該支持ド
    ラムを上昇させ、該所定位置に搬送された該リールスプ
    ールとニップ係合させ、該リールスプールと該支持ドラ
    ムとのニップ係合後、該昇降手段による該支持ドラムの
    昇降を禁止することを特徴とする、ウェブ巻取装置。
  10. 【請求項10】 ニップ係合時における該支持ドラムと
    該リールスプールとのニップ圧を検出する検出手段をそ
    なえ、 該ニップ係合制御手段は、該検出手段により検出された
    ニップ圧が所定の初期ニップ圧になるまで該昇降手段を
    駆動して該支持ドラムを上昇させることを特徴とする、
    請求項9記載のウェブの巻取装置。
  11. 【請求項11】 リールスプールを支持しその支持面が
    水平又は略水平に形成された一対のガイドレールと、該
    リールスプールを回転自在に支持し該一対のガイドレー
    ルに沿って移動させる搬送手段と、該リールスプールを
    回転駆動する駆動手段と、該リールスプールに該ウェブ
    を巻き取って形成される巻取ウェブロールをニップ圧線
    に沿って係合しながら支持する支持ドラムとをそなえた
    ウェブ巻取装置において、 該支持ドラムを昇降させる昇降手段と、 該搬送手段による該リールスプールの搬送と該昇降手段
    による該支持ドラムの昇降とを制御して該リールスプー
    ルと該支持ドラムとをニップ係合させるニップ係合制御
    手段とをそなえ、 該ニップ係合制御手段は、該搬送手段を駆動して該支持
    ドラムの回転軸線を通る垂直面に対し上流側の待機位置
    から該支持ドラム上を通過させて該垂直面に対する下流
    側まで該リールスプールを該ガイドレールに沿って搬送
    するとともに、該昇降手段を駆動して該支持ドラムを所
    定位置まで上昇させ、再び該搬送手段を駆動して該リー
    ルスプールを上流側に移動させて該所定位置で待機する
    該支持ドラムとニップ係合させ、該リールスプールと該
    支持ドラムとのニップ係合後、該昇降手段による該支持
    ドラムの昇降を禁止することを特徴とする、ウェブ巻取
    装置。
  12. 【請求項12】 ニップ係合時における該支持ドラムと
    該リールスプールとのニップ圧を検出する検出手段をそ
    なえ、 該ニップ係合制御手段は、該検出手段により検出された
    ニップ圧が所定の初期ニップ圧になるまで該搬送手段を
    駆動して該リールスプールを上流側に移動させることを
    特徴とする、請求項11記載のウェブ巻取装置。
  13. 【請求項13】 該所定位置を該昇降手段が該支持ドラ
    ムを上昇させることができる機械的な限度としたことを
    特徴とする、請求項12記載のウェブ巻取装置。
  14. 【請求項14】 該リールスプールが該支持ドラムの回
    転軸線を通る垂直面に対して上流側に位置する時に該回
    転駆動手段を駆動して該リールスプールを所定の回転速
    度まで加速させる加速制御手段をそなえたことを特徴と
    する、請求項9〜12の何れかの項に記載のウェブ巻取
    装置。
JP34803699A 1999-12-07 1999-12-07 ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置 Withdrawn JP2001163489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34803699A JP2001163489A (ja) 1999-12-07 1999-12-07 ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34803699A JP2001163489A (ja) 1999-12-07 1999-12-07 ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001163489A true JP2001163489A (ja) 2001-06-19

Family

ID=18394316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34803699A Withdrawn JP2001163489A (ja) 1999-12-07 1999-12-07 ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001163489A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100310357B1 (ko) 감김웨브롤을감는방법및장치
US5544841A (en) Method and apparatus for reeling a traveling web into a wound web roll
US5673870A (en) Method and apparatus for reeling a traveling paper web
JP3804988B2 (ja) 走行するウェブをペーパーマシンにおいて巻取るための2つのセカンダリユニットを備えた巻取装置
US7469855B2 (en) Method for unwinding rolls of web material
FI81769B (fi) Foerfarande foer rullning av en bana och rullningsanordning.
KR100640341B1 (ko) 웨브재의 릴을 푸는 장치 및 방법
US7028940B2 (en) Apparatus for unwinding rolls of web material
KR100430127B1 (ko) 종이의 중심권취 방법 및 장치
WO1998055384A1 (en) Method and apparatus for reeling a traveling paper web
US20070102564A1 (en) Roll changer and method for carrying out a flying roll change
JP3453350B2 (ja) 連続巻出装置及びウェブの連続巻出方法
JP2001163489A (ja) ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置
JP2745390B2 (ja) 表面処理金属ストリップ用の巻取装置とその巻取方法
JP2001097613A (ja) ウェブ巻取装置及びウェブ巻取方法
EP1345831B1 (en) Apparatus and method for winding of webs
JP2001163484A (ja) ウェブ巻取装置及びウェブ巻取方法
JP2005170523A (ja) 連続巻出装置及びウェブの連続巻出方法
JP2001130798A (ja) ウェブ巻取方法及びウェブ巻取装置
JP2003505312A (ja) ウェブを巻き取る装置および方法
JP4110592B2 (ja) ウエブ巻取装置のロール紙端押え装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061205

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070621