JP2001162290A - 水処理方法、及び水処理装置 - Google Patents

水処理方法、及び水処理装置

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JP2001162290A
JP2001162290A JP35256399A JP35256399A JP2001162290A JP 2001162290 A JP2001162290 A JP 2001162290A JP 35256399 A JP35256399 A JP 35256399A JP 35256399 A JP35256399 A JP 35256399A JP 2001162290 A JP2001162290 A JP 2001162290A
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JP
Japan
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water
gas
treatment
contained
cooling
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JP35256399A
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Toshiaki Hirose
敏章 廣瀬
Tomomichi Nakamura
朋道 中村
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Taiheiyo Cement Corp
Chichibu Engineering KK
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Chichibu Engineering KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガスや分解反応生成ガス中に含まれてい
る水分の凝縮による流通低下の防止や錆の発生防止を図
り、圧縮機などの寿命を縮めることなく、円滑な処理が
行われるようにすると共に、処理後の洗浄水中のCa溶
解度の低下を防止し、スケールの発生を抑制し、更には
処理後における外部放流前の沈殿処理がスムーズに行わ
れるようになし、かつ、低廉なコストで行えるようにす
ることである。 【解決手段】 燃焼ガス及び分解反応生成ガスの群の中
から選ばれるガスに含まれるCO2 を用いて水を処理す
る方法であって、前記処理に先立って前記CO2 を含む
ガス中に含まれる水分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理方法および
水処理装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、ゴミ焼却場より
排出される膨大な量の焼却灰は、その殆どが最終処分場
に埋め立てられて来た。しかし、今日、最終処分場の残
余年数にも限界があり、ゴミ焼却灰の再資源化、特に建
設資材への再資源化を図ることが求められている。この
為、各種の技術が提案されており、セメント原料として
用いることもその一つである。
【0003】ところで、ゴミ焼却灰には各種の雑多な成
分が含まれており、セメント製造設備の安定操業に有害
な成分も含まれている。このような成分の一つとして塩
素が挙げられる。この塩素は、例えばストーカー式焼却
炉から発生する焼却主灰(焼却下灰)には3%程度以下
の含有量であるが、焼却飛灰(ばいじん)には10〜2
0%と多量に含まれている。塩素分は、セメントの焼成
工程でサスペンションプレヒータの閉塞をもたらし、キ
ルンの安定運転を阻害することになる。
【0004】この為、焼却飛灰は、キルン内に投入する
前に、水洗による脱塩、すなわち水に塩素分を溶解させ
た後に濾過して原料化することが行われている。ところ
で、この焼却飛灰を水洗した後の水(洗浄水)はpHが
12程度になっており、又、飛灰に含まれる両性金属の
鉛や亜鉛などが溶出しているので、そのままでは下水道
などに放流できない。
【0005】そこで、排水処理設備として、塩酸などの
薬剤の添加による中和処理装置、或いは燃焼ガスや分解
反応生成ガスの中に含まれるCO2 を吹込む中和処理装
置を設けて前記の重金属を洗浄水から沈殿除去すること
が提案されている。図6は、上記洗浄水の中和処理装置
の一例である。図6中、1は煙突であって、この煙突1
に燃焼ガスや分解反応生成ガスの発生源からCO2 を含
む廃ガスが煙道2によって導かれて来る。3はプローブ
であって、このプローブ3により煙突1に至る途中経路
においてCO2 を含む廃ガスが分離・抽出される。この
分離・抽出されたCO2 を含む廃ガスは、送風機4によ
り圧縮機5に送られる。そして、圧縮機5で加圧された
ガスは、反応塔6に吹き込まれ、反応塔6内部を流れる
上記洗浄水と接触し、洗浄水はCO2 により中和処理を
受ける。
【0006】尚、上記装置の送風機4から圧縮機5に至
る途中の配管7において、廃ガスは蒸気加熱を受けてい
る。すなわち、廃ガス中に含まれる水分の凝縮を防止す
る為、ガス配管7には加温設備が設けられている。しか
し、加温設備が設けられていても、加温設備の端部では
温度低下が起き、水分の凝縮が生じる。そして、出来た
凝縮水は、廃ガスの流通低下をもたらすだけでなく、各
所に錆を引き起こし、特に圧縮機5などの各部に錆を引
き起こし、圧縮機5の寿命を縮めている。
【0007】又、加温設備で加温された高温の廃ガスが
反応塔6で洗浄水と接触した場合、これによって洗浄水
の水温が上昇し、処理後の洗浄水中のCa溶解度が低下
する。これによって、スケールが発生する。又、反応塔
6から排出された処理後の洗浄水は、外部に放流される
前に、一度、貯水(沈殿)槽に溜められて含有物の沈殿
処理などを受けている。この時、貯水槽に流れ込んで来
る洗浄水の温度が高いと、それまでに溜められている水
との温度差がある為、貯水槽内で対流が発生し、沈殿処
理の障害を引き起こしたりする。
【0008】又、配管7が長いと、これに応じて加温設
備も長くなり、それだけ設備費およびランニングコスト
も高くなる。従って、本発明が解決しようとする第1の
課題は、燃焼ガスや分解反応生成ガス中に含まれている
水分の凝縮による流通低下の防止や錆の発生防止を図
り、圧縮機などの寿命を縮めることなく、円滑な処理が
行われるようにすることである。
【0009】本発明が解決しようとする第2の課題は、
処理後の洗浄水中のCa溶解度の低下を防止し、スケー
ルの発生を抑制することである。本発明が解決しようと
する第3の課題は、処理後における外部放流前の沈殿処
理がスムーズに行われるようにすることである。本発明
が解決しようとする第4の課題は、低廉なコストで行え
るようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、燃焼ガス
及び分解反応生成ガスの群の中から選ばれるガスに含ま
れるCO2 を用いて水を処理する方法であって、前記処
理に先立って前記CO2 を含むガス中に含まれる水分を
除去することを特徴とする水処理方法によって解決され
る。
【0011】又、燃焼ガス及び分解反応生成ガスの群の
中から選ばれるガスに含まれるCO 2 を用いて水を処理
する方法であって、前記処理に先立って前記CO2 を含
むガスを100℃以下に冷却することを特徴とする水処
理方法によって解決される。又、燃焼ガス及び分解反応
生成ガスの群の中から選ばれるガスに含まれるCO 2
用いて水を処理する装置であって、前記処理に先立って
前記CO2 を含むガス中に含まれる水分を除去する除去
装置を具備することを特徴とする水処理装置によって解
決される。
【0012】又、燃焼ガス及び分解反応生成ガスの群の
中から選ばれるガスに含まれるCO 2 を用いて水を処理
する装置であって、前記処理に先立って前記CO2 を含
むガスを冷却する冷却手段を具備することを特徴とする
水処理装置によって解決される。上記発明において、冷
却は、例えば空冷方式(空冷手段)、水冷方式(水冷手
段)、水噴霧方式(水噴霧手段)、水中通過方式(水中
通過手段)の群の中から選ばれる一つ以上の方式(手
段)による冷却で行われる。
【0013】すなわち、CO2 源として用いる燃焼ガス
や分解反応生成ガス中に含まれている水分を少なくして
おくことによって、例えばサイクロン等の遠心力や重力
を利用した機械的ドレン分離(除去)手段、又は冷却に
よる飽和蒸気量を少なくすることによる除去手段により
含有水分を少なくしておくことによって、凝縮水による
ガスの流通低下とか錆の発生とかが防止できるようにな
る。そして、圧縮機などの寿命が短くなるのを防止でき
る。この為、円滑な処理が行われる。
【0014】更には、加熱に頼ることなく、水分量の減
少を図るので、洗浄水の温度が上昇しない。従って、洗
浄水と接触した場合でも、これによって洗浄水の水温が
上昇しないから、洗浄水中のCa溶解度が低下しない。
よって、スケールが発生し難い。又、外部に放流する前
に、一度、貯水槽に溜めて含有物の沈殿処理などを図る
場合、貯水槽内での対流が発生し難い。従って、沈殿処
理に際しての障害を引き起こし難い。
【0015】又、低廉なコストで行える。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明になる水処理方法は、燃焼
ガス及び分解反応生成ガスの群の中から選ばれるガスに
含まれるCO2 を用いて水を処理する方法であって、前
記処理に先立って前記CO2 を含むガス中に含まれる水
分を除去する水処理方法である。或いは、燃焼ガス及び
分解反応生成ガスの群の中から選ばれるガスに含まれる
CO2を用いて水を処理する方法であって、前記処理に
先立って前記CO2 を含むガスを、例えば100℃以下
に、空冷方式、水冷方式、水噴霧方式、水中通過方式な
どの適宜な方式により冷却する水処理方法である。
【0017】本発明になる水処理装置は、燃焼ガス及び
分解反応生成ガスの群の中から選ばれるガスに含まれる
CO2 を用いて水を処理する装置であって、前記処理に
先立って前記CO2 を含むガス中に含まれる水分を除去
する除去装置を具備する。或いは、燃焼ガス及び分解反
応生成ガスの群の中から選ばれるガスに含まれるCO 2
を用いて水を処理する装置であって、前記処理に先立っ
て前記CO2 を含むガスを冷却する冷却手段(例えば、
空冷手段、水冷手段、水噴霧手段、水中通過手段などの
適宜な冷却手段)を具備する以下、更に具体的に説明す
る。
【0018】図1は、本発明になる水処理装置の第1実
施形態を示す概略図である。同図中、1は煙突、2は燃
焼ガスや分解反応生成ガスの発生源からCO2 を含む廃
ガスが導かれる煙道、3は煙突1に至る途中経路におい
てCO2 を含む廃ガスが分離・抽出されるプローブ、4
はプローブ3で分離・抽出されたCO2 を含む廃ガスを
圧縮機5に送る為の送風機、6はゴミ焼却飛灰をセメン
ト原料の一助とする為にゴミ焼却飛灰を洗浄した水を外
部に放流する前にpH調整、かつ、Pbイオン等の重金
属の除去などを行う為の反応塔である。
【0019】尚、これら各部の構成は、図6で説明した
ものと基本的に同じであるから、詳細な説明は省略す
る。本実施形態においては、図6の装置に設けられてい
た蒸気加温装置は設けられていない。すなわち、プロー
ブ3で煙道2から分離・抽出したガスが、特別に加熱さ
れることは無いように構成されている。
【0020】しかし、加温装置を設けるのでは無く、サ
イクロン等の機械的ドレン分離装置11がプローブ3と
送風機4との間に設けられている。そして、機械的ドレ
ン分離装置11をCO2 を含む廃ガスが通過する際、廃
ガス中に含まれる水分がドレン水として分離・除去され
る。この水分が分離・除去されたCO2 含有廃ガスは、
圧縮機5で加圧され、そして反応塔6に吹き込まれ、反
応塔6内部を流れる上記洗浄水と接触し、洗浄水はCO
2 により中和処理を受ける。
【0021】上記のように構成させた装置が用いられる
と、機械的ドレン分離装置11の通過後には、廃ガス中
に含まれる水分量が少ないから、送風機4から圧縮機5
を経て反応塔6に至るまでの経路において、配管7や圧
縮機5などの各部において、水滴が付着することは少な
い。よって、凝縮水によるガスの流通低下とか錆の発生
とかが防止できる。そして、圧縮機などの寿命が短くな
るのを防止できる。この為、円滑な処理が行われる。更
には、加熱に頼ることなく、水分量の減少を図るので、
洗浄水の温度が上昇しない。従って、洗浄水と接触した
場合でも、これによって洗浄水の水温が上昇しないか
ら、洗浄水中のCa溶解度が低下しない。よって、スケ
ールが発生し難い。又、外部に放流する前に、一度、貯
水槽に溜めて含有物の沈殿処理などを図る場合、貯水槽
内での対流が発生し難い。従って、沈殿処理に際しての
障害を引き起こし難い。又、低廉なコストで行える。
【0022】図2は、本発明になる水処理装置の第2実
施形態を示す概略図である。同図中、1は煙突、2は燃
焼ガスや分解反応生成ガスの発生源からCO2 を含む廃
ガスが導かれる煙道、3は煙突1に至る途中経路におい
てCO2 を含む廃ガスが分離・抽出されるプローブ、4
はプローブ3で分離・抽出されたCO2 を含む廃ガスを
圧縮機5に送る為の送風機、6はゴミ焼却飛灰をセメン
ト原料の一助とする為にゴミ焼却飛灰を洗浄した水を外
部に放流する前にpH調整、かつ、Pbイオン等の重金
属の除去などを行う為の反応塔であり、これら各部の構
成は、図6で説明したものと基本的に同じであるから、
詳細な説明は省略する。
【0023】本実施形態においては、図6の装置に設け
られていた蒸気加温装置は設けられていない。すなわ
ち、プローブ3で煙道2から分離・抽出したガスが、特
別に加熱されることは無いように構成されている。しか
し、加温装置を設けるのでは無く、空冷式冷却器12が
プローブ3と送風機4との間に設けられている。そし
て、空冷式冷却器12をCO2 を含む廃ガスが通過する
際、廃ガスは100℃以下(低ければ低い程、水分除去
には有効である。但し、冷却コストの兼ね合いから、常
温(季節・地域によって変動するが、約0〜30℃)程
度が下限値である。)の温度に冷却される。冷却によっ
て飽和蒸気圧は低下するから、廃ガス中に含まれる水分
はドレン水として分離・除去される。この水分が分離・
除去されたCO2 含有廃ガスは、圧縮機5で加圧され、
そして反応塔6に吹き込まれ、反応塔6内部を流れる上
記洗浄水と接触し、洗浄水はCO2 により中和処理を受
ける。
【0024】上記のように構成させた装置が用いられる
と、空冷式冷却器12の通過後には、廃ガス中に含まれ
る水分量が少ないから、送風機4から圧縮機5を経て反
応塔6に至るまでの経路において、配管7や圧縮機5な
どの各部において、水滴が付着することは少ない。よっ
て、凝縮水によるガスの流通低下とか錆の発生とかが防
止できる。そして、圧縮機などの寿命が短くなるのを防
止できる。この為、円滑な処理が行われる。更には、加
熱に頼ることなく、水分量の減少を図るので、洗浄水の
温度が上昇しない。従って、洗浄水と接触した場合で
も、これによって洗浄水の水温が上昇しないから、洗浄
水中のCa溶解度が低下しない。よって、スケールが発
生し難い。又、外部に放流する前に、一度、貯水槽に溜
めて含有物の沈殿処理などを図る場合、貯水槽内での対
流が発生し難い。従って、沈殿処理に際しての障害を引
き起こし難い。又、低廉なコストで行える。
【0025】図3は、本発明になる水処理装置の第3実
施形態を示す概略図である。本実施形態の装置は、冷却
器として、空冷式冷却器12の代わりに水冷式冷却器1
3を用いただけであり、その他の点については第2実施
形態と同じであるから、詳細な説明は省略する。図4
は、本発明になる水処理装置の第4実施形態を示す概略
図である。
【0026】同図中、1は煙突、2は燃焼ガスや分解反
応生成ガスの発生源からCO2 を含む廃ガスが導かれる
煙道、3は煙突1に至る途中経路においてCO2 を含む
廃ガスが分離・抽出されるプローブ、4はプローブ3で
分離・抽出されたCO2 を含む廃ガスを圧縮機5に送る
為の送風機、6はゴミ焼却飛灰をセメント原料の一助と
する為にゴミ焼却飛灰を洗浄した水を外部に放流する前
にpH調整、かつ、Pbイオン等の重金属の除去などを
行う為の反応塔であり、これら各部の構成は、図6で説
明したものと基本的に同じであるから、詳細な説明は省
略する。
【0027】本実施形態においては、図6の装置に設け
られていた蒸気加温装置は設けられていない。すなわ
ち、プローブ3で煙道2から分離・抽出したガスが、特
別に加熱されることは無いように構成されている。しか
し、加温装置を設けるのでは無く、水噴霧塔14がプロ
ーブ3と送風機4との間に設けられている。そして、水
噴霧塔14をCO2 を含む廃ガスが通過する際、廃ガス
は100℃以下の温度に冷却される。従って、廃ガス中
に含まれる水分はドレン水として分離・除去される。
尚、廃ガスに水が吹き掛けられても、この吹き掛けられ
た水分によって廃ガス中の水分量が増加することは無
い。そして、水分が分離・除去されたCO2 含有廃ガス
は、圧縮機5で加圧され、そして反応塔6に吹き込ま
れ、反応塔6内部を流れる上記洗浄水と接触し、洗浄水
はCO2 により中和処理を受ける。
【0028】上記のように構成させた装置が用いられる
と、水噴霧塔14の通過後には、廃ガス中に含まれる水
分量が少ないから、送風機4から圧縮機5を経て反応塔
6に至るまでの経路において、配管7や圧縮機5などの
各部において、水滴が付着することは少ない。よって、
凝縮水によるガスの流通低下とか錆の発生とかが防止で
きる。そして、圧縮機などの寿命が短くなるのを防止で
きる。この為、円滑な処理が行われる。更には、加熱に
頼ることなく、水分量の減少を図るので、洗浄水の温度
が上昇しない。従って、洗浄水と接触した場合でも、こ
れによって洗浄水の水温が上昇しないから、洗浄水中の
Ca溶解度が低下しない。よって、スケールが発生し難
い。又、外部に放流する前に、一度、貯水槽に溜めて含
有物の沈殿処理などを図る場合、貯水槽内での対流が発
生し難い。従って、沈殿処理に際しての障害を引き起こ
し難い。又、低廉なコストで行える。
【0029】図5は、本発明になる水処理装置の第5実
施形態を示す概略図である。同図中、1は煙突、2は燃
焼ガスや分解反応生成ガスの発生源からCO2 を含む廃
ガスが導かれる煙道、3は煙突1に至る途中経路におい
てCO2 を含む廃ガスが分離・抽出されるプローブ、4
はプローブ3で分離・抽出されたCO2 を含む廃ガスを
圧縮機5に送る為の送風機、6はゴミ焼却飛灰をセメン
ト原料の一助とする為にゴミ焼却飛灰を洗浄した水を外
部に放流する前にpH調整、かつ、Pbイオン等の重金
属の除去などを行う為の反応塔であり、これら各部の構
成は、図6で説明したものと基本的に同じであるから、
詳細な説明は省略する。
【0030】本実施形態においては、図6の装置に設け
られていた蒸気加温装置は設けられていない。すなわ
ち、プローブ3で煙道2から分離・抽出したガスが、特
別に加熱されることは無いように構成されている。しか
し、加温装置を設けるのでは無く、水槽15が送風機4
と圧縮機5との間に設けられている。そして、水槽15
の水中をCO2 を含む廃ガスが通過する際、廃ガスは1
00℃以下の温度に冷却される。従って、廃ガス中に含
まれる水分は分離・除去される。そして、水分が分離・
除去されたCO2 含有廃ガスは、圧縮機5で加圧され、
そして反応塔6に吹き込まれ、反応塔6内部を流れる上
記洗浄水と接触し、洗浄水はCO2 により中和処理を受
ける。
【0031】上記のように構成させた装置が用いられる
と、水槽15の水中を通過後には、廃ガス中に含まれる
水分量が少ないから、圧縮機5を経て反応塔6に至るま
での経路において、配管7や圧縮機5などの各部におい
て、水滴が付着することは少ない。よって、凝縮水によ
るガスの流通低下とか錆の発生とかが防止できる。そし
て、圧縮機などの寿命が短くなるのを防止できる。この
為、円滑な処理が行われる。更には、加熱に頼ることな
く、水分量の減少を図るので、洗浄水の温度が上昇しな
い。従って、洗浄水と接触した場合でも、これによって
洗浄水の水温が上昇しないから、洗浄水中のCa溶解度
が低下しない。よって、スケールが発生し難い。又、外
部に放流する前に、一度、貯水槽に溜めて含有物の沈殿
処理などを図る場合、貯水槽内での対流が発生し難い。
従って、沈殿処理に際しての障害を引き起こし難い。
又、低廉なコストで行える。
【0032】尚、上記第1実施形態から第4実施形態に
おいて、機械的ドレン分離装置11、空冷式冷却器1
2、水冷式冷却器13、水噴霧塔14は、プローブ3と
送風機4との間に設けられているが、第5実施形態の場
合と同様、送風機4と圧縮機5との間に設けられていて
も良い。
【0033】
【発明の効果】例えば、排水をpH調整して放流するに
際して、CO2 を用いて処理がなされるのであるが、こ
の時、燃焼ガスや分解反応生成ガスを利用するので、環
境に優しいものとなる。そして、この際、燃焼ガスや分
解反応生成ガス中に含まれている水分を少なくしておく
ので、凝縮水によるガスの流通低下とか錆の発生とかが
防止できる。この為、装置の寿命が短くなるのを防止で
きる。又、円滑な処理が行われる。
【0034】更には、加熱に頼ることなく、水分量の減
少を図るので、洗浄水の温度が上昇しない。従って、洗
浄水と接触した場合でも、これによって洗浄水の水温が
上昇しないから、洗浄水中のCa溶解度が低下しない。
よって、スケールが発生し難い。又、外部に放流する前
に、一度、貯水槽に溜めて含有物の沈殿処理などを図る
場合、貯水槽内での対流が発生し難い。従って、沈殿処
理に際しての障害を引き起こし難い。
【0035】又、低廉なコストで行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる水処理装置の第1実施形態を示す
概略図
【図2】本発明になる水処理装置の第2実施形態を示す
概略図
【図3】本発明になる水処理装置の第3実施形態を示す
概略図
【図4】本発明になる水処理装置の第4実施形態を示す
概略図
【図5】本発明になる水処理装置の第5実施形態を示す
概略図
【図6】先行の水処理装置の概略図
【符号の説明】
1 煙突 2 煙道 3 プローブ 4 送風機 5 圧縮機 6 反応塔 7 配管 11 機械的ドレン分離装置(水分除去装置) 12 空冷式冷却器(空冷手段) 13 水冷式冷却器(水冷手段) 14 水噴霧塔(水噴霧手段) 15 水槽(水中通過手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 朋道 埼玉県熊谷市大字三ケ尻5378 太平洋セメ ント株式会社設備技術部内 Fターム(参考) 3B201 AA46 BB05 CA05 3K070 DA04 DA37 DA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ガス及び分解反応生成ガスの群の中
    から選ばれるガスに含まれるCO2 を用いて水を処理す
    る方法であって、 前記処理に先立って前記CO2 を含むガス中に含まれる
    水分を除去することを特徴とする水処理方法。
  2. 【請求項2】 燃焼ガス及び分解反応生成ガスの群の中
    から選ばれるガスに含まれるCO2 を用いて水を処理す
    る方法であって、 前記処理に先立って前記CO2 を含むガスを100℃以
    下に冷却することを特徴とする水処理方法。
  3. 【請求項3】 冷却が、空冷方式、水冷方式、水噴霧方
    式、水中通過方式の群の中から選ばれる一つ以上の方式
    による冷却であることを特徴とする請求項2の水処理方
    法。
  4. 【請求項4】 燃焼ガス及び分解反応生成ガスの群の中
    から選ばれるガスに含まれるCO2 を用いて水を処理す
    る装置であって、 前記処理に先立って前記CO2 を含むガス中に含まれる
    水分を除去する除去装置を具備することを特徴とする水
    処理装置。
  5. 【請求項5】 燃焼ガス及び分解反応生成ガスの群の中
    から選ばれるガスに含まれるCO2 を用いて水を処理す
    る装置であって、 前記処理に先立って前記CO2 を含むガスを冷却する冷
    却手段を具備することを特徴とする水処理装置。
  6. 【請求項6】 冷却手段が、空冷手段、水冷手段、水噴
    霧手段、水中通過手段の群の中から選ばれる一つ以上の
    手段であることを特徴とする請求項5の水処理装置。
JP35256399A 1999-12-13 1999-12-13 水処理方法、及び水処理装置 Pending JP2001162290A (ja)

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