JP2001162150A - 多相流体混合方法及び装置 - Google Patents

多相流体混合方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密度差の大きい流体を、小さな圧力損失で気
泡を微細化し、均質化させ、下流部に旋回流を発生させ
ることなく混合する。 【解決手段】 混合すべき気・液二相流体を初めにスタ
ティックミキサ部4を通過させ、より大まかな混合を
し、次に短冊状のプレートを捻った捻れフィンエレメン
ト7を重なることなくパイプ断面全てを覆うように複数
本束ねた捻れフィン束部6を通過させることで、気・液
二相流体を混合するようにしたものである。スタティッ
クミキサ部4の1段目のスタティックミキサエレメント
5(1)は、液体を上側に押し上げ、気体を下側に押し
込み、垂直方向に混合し、2段目の位相が90°ずれた
スタティックミキサエレメント5(2)は水平方向に気
・液を混合する。捻れフィン束部6の捻れフィンエレメ
ント7は、それに沿って流れることにより流体に回転運
動を与え、せん断力が発生し、気泡を切断し微細化する
と共に、その対称性配置によって旋回流の発生をおさえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多相流体の静止型
混合技術に関し、特に気体と液体の二相からなる流体を
混合する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油ガス田で採取される油・ガスは、坑井
に接続しているパイプ内においては、油、水、気体から
なる三相流である。図4は、液体と気体の二相からなる
流体が水平に設置されたパイプ内を移送されるときの流
れの様子を説明する図である。図4(A)は、矢印の順
に、流速が大きくなったときの流体の流れの状態の変化
を示しており、図4(B)は、マンデーネ(Mandh
ane)らの流体様式線図であるが、液相と気相の見掛
けの各流速と流れの状態との関係を示す代表的なもので
ある。
【0003】図4からも分かるように、気・液二相から
なる流体の流れは複雑な流れ模様を呈しており、前記し
た坑井に接続しているパイプ内の流れは、液体が比重の
異なる油、水の二相と、気体の三相からなるので、より
複雑な形態をしているものと考えられ、タービンメータ
等推測式流量計により、この流量を測定しようとする場
合、油・水・気を均質に混合すると共に、流れを整流化
(旋回流、偏流等を除去)しないと正しい計測値が得ら
れなかった。
【0004】従来、スタティックミキサと称する可動部
分が全くない静止型混合撹拌器が、開発されており、上
記図4に示すような複雑な形態の流体を、パイプ内部に
固定されたスタティックミキサを通過させるだけで混合
することができ、また、比較的小さい圧力損失ですむも
のである。スタティックミキサの構造として、種々のも
のが考案されているが、その中でも、45°方向に交差
する邪魔板で形成されたスタティックミキサエレメント
を複数個接続したものが、比較的短い距離で撹拌効果が
高いものとして知られている。実公平8−4099号公
報には、そのような構造のスタティックミキサの一例で
あって、簡単な成形加工・組立により得られるスタティ
ックミキサエレメントに関する発明が記載されている。
【0005】図3は、この従来のスタティックミキサの
構成を示す図である。1は、混合すべき流体の流れるパ
イプで、2は、流体の流入口、3は、流出口、5(1〜
4)は、平板を打ち抜いて45°方向に交差する邪魔板
で形成されたスタティックミキサエレメントである。従
来のスタティックミキサは、パイプ1の水平配管部内
に、スタティックミキサエレメント5を90°位相をず
らして直列に複数個(図面では4個)接続して固着した
ものから構成されて、流入口2から混合すべき流体を流
し、流出口3の下流で混合された流体を得るようになっ
ている。このスタティックミキサに、気・液二相からな
る流体を流すと、気・液は混合されるが、液体中に含ま
れる各気泡は細分化されず、その大きさも不揃であり、
下流には旋回流が発生するという欠点がある。さらに、
2種類以上の液体では、比較的効率の良いとされるスタ
ティックミキサエレメントでも、気体と液体のように密
度差の大きい二相流体では混合効率があまり高くないの
で、十分に混合するためには、スタティックミキサエレ
メントの数を多くする必要があり(通常4個程度)、1
スタティックミキサエレメント当たり小さい圧力損失も
スタティックミキサエレメントの数に比例して増加し、
全体では大きな数値となり問題であった。したがって、
このようなスタティックミキサを用いて前述の油・水・
気の三相からなる流体を混合した後、その流量をタービ
ンメータ等の推定式流量計で計測しても、圧力損失は大
なるも、正確な流量を得ることはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、多相からなる流体、特に気体と液体の二
相からなる流体を、気泡の大きさを細かくすると共に、
均一に液体中に分散させ且つ小さな圧力損失でもって、
下流部に旋回流を発生させることなく効率よく混合する
方法及び装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の多相流体混合手
段は、混合すべき多相流体を、水平配管中に設けた従来
のスタティックミキサを通過させ、大まかな混合をし、
次に短冊状のプレートを捻った捻れフィンエレメントを
重なることなくパイプ断面全てを覆うように複数本束ね
た捻れフィン束を通過させることで、多相流体を均一
に、特に一方が気体である気・液流体の場合、気泡を微
細化し、あたかも均質な一つの流体かのように、その流
動状態に影響されなく扱えるような状態に混合するよう
にしたものである。
【0008】請求項1の発明は、混合すべき密度差のあ
る複数の流体を、水平配管中を移送し、該水平配管内部
に固定した45°方向に交差する邪魔板で形成されたス
タティックミキサエレメントを90°位相をずらして直
列に複数個接続したスタティクミキサ部を通過させ、つ
いで短冊状のプレートをその長手方向と直角に捻った捻
れフィンエレメントをパイプ断面全面にわたって束ね接
合した捻れフィン束部を通過させることにより前記複数
の流体を均質に混合する多相流体混合方法である。
【0009】請求項2の発明は、水平配管内部に45°
方向に交差する邪魔板で形成されたスタティックミキサ
エレメントを90°位相をずらして直列に複数個接続し
たスタティクミキサ部と、短冊状のプレートをその長手
方向と直角に捻った捻れフィンエレメントをパイプ断面
全面にわたって束ね接合した捻れフィン束部を連接させ
て固定した密度差のある複数の流体を均質に混合する多
相流体混合装置である。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載の多相
流体混合装置において、前記捻れフィンエレメントのプ
レート面に、穴を設けたものである。
【0011】(作用)以下、多相流体の混合において、
問題となるのは密度が大きく異なる流体同士の混合であ
るので、もっとも典型的な例として気体と液体の二相か
らなる流体について説明するが、他の流体の場合も同様
に適用でき、それ以上の効果が得られることは明らかで
ある。水平配管では、密度の大きい流体、たとえば液体
が下側、密度の小さい流体、たとえば気体は上側を流れ
てくる。最初に通過するスタティックミキサエレメント
は、邪魔板を管軸方向に対して下から上方向と上から下
方向へと45°方向に交差配置してあるので、液体をパ
イプ断面上側に押し上げ、気体を下側に押し込むませよ
うとし、パイプ断面の上・下方向に両流体を衝突混合さ
せる。次のスタティックミキサエレメントは、同じスタ
ティックミキサエレメントを水平方向に位相が90°ず
らされているのでパイプ断面の水平方向に気・液は混合
される。しかしながら、この段階では、十分な流体同士
の均質化、気・液流体の場合の気泡の微細化は得られな
い。
【0012】次いで通過する捻れフィン束部は、捻れフ
ィンエレメントに沿って流体が流れることにより流体に
回転運動を与えて、せん断力を発生させ、気泡を連続的
に切断する作用をするとともに、捻れフィンエレメント
はパイプ断面において、ほぼ対称位置になるように配置
されているので、流体の回転運動が互いに干渉し、全体
的には直角方向の流れ成分がゼロとなり旋回流の発生が
抑制される。その結果、本発明によれば、気・液二相流
体を下流に旋回流の発生させることなく気泡の微細化を
行い効率よく混合することが可能になった。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的には、従来のス
タティックミキサ部と、捻れフィン束部を組み合わせ用
いたものである。前者のみで、例えばスタティックミキ
サエレメントの数を増やし、混合効果を高めようとして
も圧力損失△Pが大きくなるわりに、気泡の微細化が出
来ず、気液の均質化が達成されない。また、後者のみで
は、気・液のように大きい密度差があってパイプ断面を
上下に分かれて流れてくるような流体を均一に混合する
ことは出来ず、パイプ断面下側には、液体の割合が大き
く、パイプ断面上側は、気体の割合が大となる傾向の混
合となる。
【0014】そこで、本発明は、両者の特性をうまく取
り入れることで、前記課題を解決したものである。 (発明の実施例)以下、本発明の実施の形態を、実施例
により説明する。 (実施例1)図1は、本発明の多相流体混合装置の一実
施例を示す図である。図1(A)は、正面図、図1
(B)は、左側面図、図1(C)は、捻れフィンエレメ
ントの構成を示す図である。図3に示した構成要素と同
一のものには同じ符号を付した。
【0015】1は、混合すべき流体の流れるパイプで、
2は、流体の流入口、3は、流出口、4は、スタティッ
クミキサ部、5(1、2)は、スタティックミキサ部4
のスタティックミキサエレメント、6は、捻れフィン束
部で、7(1〜19)は、捻れフィン束部6を構成する
捻れフィンエレメントで、8(1〜19)は、捻れフィ
ンエレメント7を固定するリングである。
【0016】本発明は、パイプ1の水平配管部内に、上
流側にスタティックミキサ部4、下流側に捻れフィン束
部6を近接配置して固定し、パイプ1の流入口2から、
混合すべき流体を流し、流出口3から、混合流体を得
る。本実施例において、パイプの上流側のスタティック
ミキサ部4は、前記従来例として説明したものと同じス
タティックミキサエレメント(複数邪魔板を45°方向
に交差させたもの)を90°位相をずらせて2個連接し
たものを用いている。 また、捻れフィン束部6は、短
冊状のプレートをその長手方向と直角に捻った捻れフィ
ンエレメント7の両端をリング8に固着し、そのリング
同士を、図1(B)の側面図に示すようにパイプ断面全
面にわたって概ね19個束ね接合した構成となってい
る。
【0017】以下、本実施例の多相流体混合装置に、気
・液二相流体を流したときの各特性について、説明す
る。なお、比較のため、前記従来技術として説明したス
タティックミキサ(図3)(以下、「比較例」とい
う。)に同一条件で同一流体を流したときの各特性の測
定結果を並べて示した。なお、この比較例は、本実施例
のスタティックミキサ部を2個連接したものに相当し、
スタティックミキサエレメント5を4個接続したもので
ある。図5は、本実施例(本発明)と、前記比較例(従
来技術)の抵抗係数と流量の特性を示す図である。比較
例では抵抗係数が5.9(単位:Mpaにおいて)と大
きく、口径50Aのとき、圧力損失△Pは0.3Mpa
at 3m/s(流速)にもなる。それに対し、本実
施例では、抵抗係数が3.4となり、圧力損失△Pは、
比較例に比べて約1/2になった。このことは、捻れフ
ィン束部ではほとんど圧力損失がないことを示してい
る。
【0018】図6は、上流からボイド率(気液混合比
率)を変えて混合装置に流入させ、その下流で測定した
ボイド率計の出力波形を示す。図6(A)は、本実施例
(本発明)、図6(B)は、比較例(従来技術)の測定
波形で、図6(C)は、出力波形と気泡の大きさの関係
を説明する図である。(図面において、下方のデータが
よりボイド率が高い流体の場合のものである。) 図6(C)で説明するように、ボイド率計の出力波形の
波幅は、気泡の径を表しており、これによると比較例の
ものは、気泡の大きさも大きく、いろんな径のものが分
布していることが分かる。それに対し、本実施例のもの
は、気泡の大きさが細かく且つ均一であることが分か
る。このことは、本実施例における捻れフィン束部を流
体が通過する際、各捻れフィンエレメントの表面に沿っ
て流体が流れるので、流体が回転させられ、流体にせん
断力が作用し、流体の中に含まれる気泡は、連続的につ
ぎつぎと切断され、微細化されると考えられる。
【0019】図7は、混合装置のパイプ断面X−Y方向
の気・液混合比率の分布を流量をパラメータとして測定
した図である。図6(A)は、本実施例(本発明)、図
6(B)は、比較例(従来技術)のものである。図面か
らも明らかなように、パイプ断面X−Y方向のボイド率
が本実施例の方が、参考例に比べてパイプ中心部が平坦
となっており、パイプ断面にわたり気・液が十分に混合
されていることが分かる。また、比較例では、下流に、
旋回流が発生する(約5〜10%)のが観察されたのに
対し、本実施例では、旋回流の発生が見られなかった。
前記したように各捻れフィンエレメントは、それに沿っ
て流れる流体に回転運動を与えるが、捻れフィンエレメ
ントは、パイプ断面にほぼ対称位置に配置されているた
め、回転運動による遠心力は互いに打ち消しあって、遠
心力のない流れ(旋回流なし)となるものと考えられ
る。
【0020】(実施例2)図2は、本発明の多相流体混
合装置の他の実施例を示す図である。実施例1のものと
共通する構成要素には同一符号を付してある。本実施例
に係る混合装置は、実施例1のものと比べ全体構成は、
同じであるが、捻れフィンエレメント7の構成が相違す
る。図2(C)に示すように、各フィンに円形の穴8
が、並べて設けられている。本実施例の特性(図示せ
ず。)も、実施例1のものとほとんど変わらなかった
が、混合装置下流の気・液混合流体に含有される気泡の
大きさは、実施例1のものに比べてより細かく且つ均一
になることが分かった。これは、捻れフィンエレメント
に設けられた穴により、気泡の切断が促進されたものと
考えられる。以上、典型的な実施例について本発明の形
態を説明したが、上記実施例以外に、いろんな変形が考
えられる。
【0021】まず、組み合わせるスタティックミキサ部
の構造として、前記従来例として説明したスタティック
ミキサエレメント(平板を打ち抜いて、45°方向に交
差する邪魔板で形成したもの)を90°位相をずらせて
2個連接したものを用いているが、これに限定されるわ
けではない。そして、スタティックミキサ部と、捻れフ
ィン束部の組み合わせとして、それぞれを形成するスタ
ティックミキサエレメント及び捻れフィンエレメントの
数、配置、順序を変えることができる。実際には、二相
流体が水平配管内を移送されるとき、パイプ内を、液体
が下側、気体は上側を流れてくる。従来のスタティック
ミキサエレメントは、平板が45°方向に交差した邪魔
板として形成されているので、液体をパイプ断面上側に
押し上げ、気体を下側に押し込ませようとする。可視化
管により観察すると、スタティックミキサエレメント2
個あれば、前の1個で垂直方向に混合され、次いで90
°位相を変え水平方向に混合されることとなり、気・液
はほぼ混合されることが分かった。
【0022】また、捻れフィン束部の捻れフィンエレメ
ントは、それに沿って流体が流れることにより流体に回
転運動を与え、発生するせん断力が、気泡を切断する作
用をするものと考えられ、捻れフィン束部1ユニットで
十分の混合効果があることがわかった。さらに、捻れフ
ィンエレメントについて、穴を設けることにより、さら
に気泡の細分化が促進されることが判明したが、その穴
の形状、位置、数をはじめ、捻れフィン束部の捻れフィ
ンエレメントの数、寸法、捻れ回数、捻れ方向等いろん
な変形が考えられる。
【0023】本発明は、水平配管における気・液二相流
体のように、液相、気相が上下に分かれ、密度差がある
ものの混合に威力を発揮するので、応用分野としても、
種々考えられる。たとえば、前述の坑井からのパイプ内
の油・水・気三相流をタービンメータ等推測式流量計で
流量計測する時、その直前に配置する最適の混合装置と
なる。油・水・気三相流は、気・液の粘度、密度差から
相対速度差(スリップ)が生じ、実ボイド率は、体積ボ
イド率と等しくはならず、相対速度差(スリップ)の補
正が必要であるが、本発明の混合装置によれば、気・液
が均質化される結果、実ボイド率=体積ボイド率が得ら
れる。実際この混合装置を利用することで、タービンメ
ータによる油・水・気三相流の流量計測精度が大幅に、
向上した。同様に同じ理由により、この技術は、二相以
上からなる流体の各相の流量を求める場合にも有用であ
ることは明らかである。
【0024】また、熱伝導率が低い気体部分を破砕すれ
ば、冷却効率が向上するので、原子力発電装置の冷却水
管等にも供することが可能である。この場合は、気泡の
微細化は、それほど必要ないので、圧力損失△P低減の
ためスタティックミキサのエレメント1個と捻れフィン
束部の組み合わせで充分であろう。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、可動部分がまったくな
い簡単な構成で、混合に要する圧力損失が小さくてす
み、複数の流体が、特に密度の大きく異なる液体と気体
であっても、中に混在する気泡を細分化出来、パイプ断
面全体に均質化された混合流体が得られ、下流に旋回流
の発生も起こらない多相流体混合方法及び装置を提供す
ることができる。また、捻れフィンエレメントに穴を設
けることにより、液体中に混合される気泡をさらに微細
化することができ、より均質化した混合流体が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多相流体混合装置の一実施例の構成
を示す図である。
【図2】 本発明の多相流体混合装置の他の実施例の構
成を示す図である。
【図3】 従来のスタティックミキサの構成例を示す図
である。
【図4】 気・液二相流体が水平に設置されたパイプ内
を移送されるときの流れの様子を説明する図である。
【図5】 本発明と比較例の混合装置の流量に対する抵
抗係数特性を示す図である。
【図6】 本発明と比較例の混合装置の下流で測定した
ボイド率計の出力波形を示す。
【図7】 本発明と比較例の混合装置のパイプ断面X−
Y方向の気・液混合比率(ボイド率)の分布を流量をパ
ラメータとして測定した特性を示す図である。
【符号の説明】
1…パイプ、2…流入口、3…流出口、4…スタティッ
クミキサ部、5(1〜4)…スタティックミキサエレメ
ント、6…捻れフィン束部、7(1〜19)…捻れフィ
ンエレメント、8(1〜19)…リング、9…穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 振彦 東京都新宿区上落合3丁目10番8号 株式 会社オーバル内 Fターム(参考) 4G035 AB27 AC07 AC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合すべき密度差のある複数の流体を、
    水平配管中を移送し、該水平配管内部に固定した45°
    方向に交差する邪魔板で形成されたスタティックミキサ
    エレメントを90°位相をずらして直列に複数個接続し
    たスタティクミキサ部を通過させ、ついで短冊状のプレ
    ートをその長手方向と直角に捻った捻れフィンエレメン
    トをパイプ断面全面にわたって束ね接合した捻れフィン
    束部を通過させることにより前記複数の流体を均質に混
    合する多相流体混合方法。
  2. 【請求項2】 水平配管内部に、45°方向に交差する
    邪魔板で形成されたスタティックミキサエレメントを9
    0°位相をずらして直列に複数個接続したスタティクミ
    キサ部と、短冊状のプレートをその長手方向と直角に捻
    った捻れフィンエレメントをパイプ断面全面にわたって
    束ね接合した捻れフィン束部を連接させて固定した密度
    差のある複数の流体を均質に混合する多相流体混合装
    置。
  3. 【請求項3】 前記捻れフィンエレメントのプレート面
    に、穴を設けたことを特徴とする請求項2に記載の多相
    流体混合装置。
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