JP2001161697A - 皮膚表皮採取用粘着テープ - Google Patents

皮膚表皮採取用粘着テープ

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Ritsuro Yamashita
律郎 山下
Yoshikazu Aman
芳和 阿萬
Yoshio Sugimoto
美穂 杉本
Nobuhiko Miwa
信比古 三羽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚表皮細胞を、痛みも出血もなく、痕跡も
色素沈着も残らないように採取する皮膚表皮採取用粘着
テープを得る。 【解決手段】 皮膚表皮採取用粘着テープ1Aが、テー
プ基材2とテープ基材2上に設けられた粘着剤層3から
なり、粘着力が10〜50N/25mmに調整されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚表皮採取のた
めの粘着テープに関する。より詳細には、粘着テープの
粘着面を被検者の皮膚に押圧し、剥がすことにより被検
者の皮膚表面から表皮細胞を採取し、その表皮細胞から
DNAを抽出する場合に特に有用な皮膚表皮採取用粘着
テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肌あるいは皮膚の状態を評価する
手法としては、電気伝導度等を用いて角質水分含有量、
吸収水分保持能、経皮水分蒸散量等を測定し、角質層の
バリアー機能を評価する方法が一般的である。
【0003】また、皮膚の状態を評価する方法として
は、皮膚の最外層を構成する角質層から非侵襲的に角質
細胞を採取し、これを光学顕微鏡下で観察するなどの方
法も重要となっている。非侵襲的に角質層を採取する方
法としては、粘着性のテープを用いたテープストリッピ
ング法が知られている。
【0004】この他、皮膚の状態を評価する方法として
は、所定のレプリカ材を皮膚表面に塗布し、塗布層が乾
燥した時点で剥がし取り、皮膚表面の鋳型(ネガティブ
レプリカ)を適当に拡大し、皮膚表面形態を解析するこ
とも行われている。
【0005】ところで、皮膚は加齢に伴い生理機能が低
下し、老化が起こる。それと同様に、皮膚を構成してい
る個々の細胞においても、細胞の形質の変化、機能の退
行、それに続く増殖の停止、細胞死という過程を踏む老
化が起こる。このような細胞の老化に関して、ヒト正常
細胞は、細胞の継代を重ねたときに、染色体の末端に位
置するテロメアが短縮し、この短縮化が細胞の寿命と関
連することが報告されている(Harley et al. 1990; Al
lsop et al. 1992)。また、高い年齢のヒトから採取し
た細胞ほど、テロメア長が短く、かつ、培養して細胞分
裂できる残り回数(分裂寿命)も少ないという傾向があ
ることも報告されている(Hastie et al. 1990; Lindse
y et al. 1991)。そのため、皮膚表皮細胞のテロメア
長は、近年、皮膚老化の新しい指標として注目されてい
る。
【0006】特に、角質水分含有量や皮膚表面形態を解
析する方法では、計測直前までの化粧品の使用状況、栄
養状態、睡眠などの生理的状態、湿度や寒暖などによっ
て皮膚の評価結果が変動する。これに対し、皮膚表皮細
胞のテロメア長は、加齢とともに殆ど短縮化の一途を辿
るが、皮膚が過去に受けた細胞損傷の度合いを忠実に反
映する(Seiichi Y. et al., Fragrance Journal, (199
9), 27, 69-75)。このため、皮膚表皮細胞のテロメア
長を測定すると、測定時直前の生理的状態や気候条件に
左右されない真の皮膚老化度(肌年齢)を客観的に評価
できる。
【0007】肌年齢を評価すると、今まで肌の受けた
環境要因や肌の手入れの方法の良し悪しを判定し、今後
の改善策を講じることができ、外見の肌状態からは判
らない近い将来に起こる皮膚変化を予測することも可能
となる。
【0008】そこで、医療に加え、美容の分野でもテロ
メア長を簡易かつ迅速に測定することへの要請が高まっ
てきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これまでの皮膚表皮細
胞のテロメア長の測定技術においては、100万個以上の
皮膚表皮細胞を必要とし、その採取方法は外科的手術あ
るいはバイオプシーにおける大がかりな皮膚組織の摘出
方法によっている。
【0010】そのため、痛みも出血もなく、痕跡も残ら
ないように皮膚表皮組織を採取し、テロメア長を簡易か
つ迅速に測定できるようにする新たな手法の開発が望ま
れている。
【0011】また、テロメア長の測定以外にも、表皮細
胞の遺伝子診断、酵素や生理活性物質の測定等のため、
表皮細胞の採取を簡便にできるようにする要請は強い。
【0012】そこで、本発明は、皮膚表皮細胞を痛みも
出血もなく、痕跡も色素沈着も残らないように採取でき
るようにする、新たな皮膚採取用具を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、テープ基材とテープ基材上に設けられた
粘着剤層からなり、粘着力が10〜50N/25mmで
あることを特徴とする皮膚表皮採取用粘着テープを提供
する。
【0014】本発明の皮膚表皮採取用粘着テープによれ
ば、粘着力が10〜50N/25mmに調整されている
ので、皮膚に粘着して皮膚表皮細胞を剥離することが可
能となり、かつ被検者に痛みを与えたり表皮細胞採取の
痕跡を残すといった不快感を与えることがない。特に、
粘着力を20〜30N/25mmに調整した場合には、
真皮まで採取することなく表皮単独を採取することが可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同
等の構成要素を表している。
【0016】図1は、本発明の一態様の皮膚表皮採取用
粘着テープ1Aの斜視図(同図(a))及び断面図(同
図(b))である。この皮膚表皮採取用粘着テープ1A
は、テープ基材2とテープ基材2上に設けられた粘着剤
層3からなり、テープ基材2の非粘着剤層側には、皮膚
局部圧亢進用クッションテープ4及び把持用テープ5が
順次積層されている。
【0017】テープ基材2は、伸びや引張り強度を重視
する産業用テープとは異なり、細胞やDNAを吸着せ
ず、適度の柔軟性を有し、張り付け時にしわになり難い
材料から形成する。より具体的には、テープ基材2は、
アルミ系、ガラスクロス系、ポリテトラフルオロエチレ
ン系、ポリエステル系、ポリイミド系、ポリプロピレン
系、ポリフェニレンサルフィド系、テトラフルオロエチ
レン(TFE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニル(P
VF)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン−ポリメタクリ
ル酸メチル(PVdF-PMMA)、及びパルプ系の各種材質から
形成することができ、中でもアルミ系やガラスクロス系
が好ましく、特にアルミ系がより好ましい。
【0018】粘着剤層3の粘着面3aは、皮膚に押圧さ
れ、表皮細胞を付着する面となる。表皮細胞の採取量を
増やすために粘着剤の粘着力を過度に強化すると、粘着
剤が表皮細胞のDNAを包埋し、後にDNAの抽出を行
う場合にはその抽出工程に支障がきたされる。また、皮
膚損傷が局所的に顕著化し均一な皮膚表皮細胞の採取が
行えないといった問題も生じる。そのため、本発明にお
いては、粘着テープ1Aの粘着力を、皮膚に粘着して皮
膚表皮細胞を剥離することはできるが、被検者に痛みや
痕跡等の不快感を与えない程度のものとする。より具体
的には、従来テープストリッピングに使用されている市
販のセロハンテープの粘着力が10N/25mm未満で
あるのに対し、本発明においては粘着テープ1Aの粘着
力を10〜50N/25mmとし、より好ましくは20
〜30N/25mmとする。粘着力を20〜30N/2
5mmとすることにより粘着面3aに付着する皮膚が真
皮までには至らず、表皮の単独採取をできるので好まし
い。
【0019】なお、本発明において、粘着力は、JIS
Z 0237(粘着テープ、粘着シート試験方法)に
従って測定される値である。
【0020】上述の粘着力を実現するための粘着剤とし
ては、皮膚から容易に剥離でき、角質損傷と残留量が少
ない低刺激性のものが好ましく、例えば、シリコン系、
ゴム炭化水素系又はアクリル系の粘着剤を挙げることが
できる。中でも、細胞やDNAを巻き込まず、皮膚への
残留量が少ない点から、アクリル系あるいは感圧性シリ
コン系の粘着剤が好ましい。
【0021】また、かかる粘着剤を用いて粘着力を10
〜50N/25mmにする方法としては、粘着剤の主成
分や、粘着付与剤、下塗剤、軟化剤、充填剤、老化防止
剤等の添加剤を適宜選択し、それらの配合を調整する。
【0022】粘着面3aの大きさは、目的とする採取量
に応じて適宜定めることがでるが、使い易さの点から、
2〜5cm×5〜15cm程度とすることが好ましい。
【0023】皮膚局部圧亢進用クッションテープ4は、
皮膚表皮採取用粘着テープ1Aの粘着面3aをヒトの皮
膚表面に押圧したときに、その皮膚表面への押圧を局所
的に亢進させて表皮細胞の採取効率を高めるために設け
られており、例えば、突起物が連続的に敷き詰められた
形状のクッション材から構成される。このようなクッシ
ョン材としては、より具体的には、マジックテープ(フ
ァスナー)の凸状面材等を使用することができる。
【0024】皮膚局部圧亢進用クッションテープ4の大
きさは粘着面3aの大きさに合わせればよく、例えば、
上述の粘着面3aの大きさに対しては、2〜5cm×5
〜15cm、厚さ1〜5mm程度とすることができる。
【0025】把持用テープ5は、皮膚表皮採取用粘着テ
ープ1Aを用いて皮膚表皮細胞を採取する際に、この粘
着テープ1Aを持つ手指が粘着面3aに触れることのな
いよう、粘着テープ1Aを把持する部分を設けるために
積層されている。このため、把持用テープ5は粘着面3
aから突出した把持領域5aを持つように形成される。
例えば、上述の大きさの粘着面3aに対しては、把持用
テープ5は2〜5cm×10〜20cm程度に形成され
る。
【0026】把持用テープ5の構成材料としては、特に
限定されず、各種プラスチックフィルム、不織布等を使
用することができる。また、把持用テープ5は、皮膚局
部圧亢進用クッションテープ4に対して、例えば、シリ
コン系、ゴム系、アクリル系等の粘着剤により剥離可能
に積層されている。
【0027】皮膚表皮採取用粘着テープ1Aは、後述す
る本発明の粘着テープの使用方法にしたがって表皮細胞
の採取に使用される。なお、粘着面3aに表皮細胞を採
取した後、粘着剤層3を有するテープ基材2や、把持用
テープ5は使い捨てされるが、皮膚局部圧亢進用クッシ
ョンテープ4は、テープ基材2や把持用テープ5との接
着力を調整し、これらから容易に剥離できるようにする
ことにより、再利用が可能である。
【0028】図2は、本発明の異なる態様の皮膚表皮採
取用粘着テープ1Bの斜視図(同図(a))及び断面図
(同図(b))である。この皮膚表皮採取用粘着テープ
1Bは、図1の皮膚表皮採取用粘着テープ1Aの皮膚局
部圧亢進用クッションテープ4に把持領域4aを形成
し、把持用テープ5を省略したものである。
【0029】本発明の皮膚表皮採取用粘着テープは、図
示した態様の他に種々の態様をとることができる。例え
ば、上述の皮膚表皮採取用粘着テープ1A、1Bの粘着
面3a上に剥離フィルムを積層することができる。
【0030】また、本発明の皮膚表皮採取用粘着テープ
は滅菌処理しておくことが好ましい。減菌方法として
は、例えば、皮膚表皮採取用粘着テープを無菌袋に詰
め、γ線照射すればよい。
【0031】本発明の皮膚表皮採取用粘着テープで採取
する皮膚の部位は、皮膚採取の目的に応じて、顔、上腕
部、背部、臀部、大腿部、その他の各種部位とすること
ができる。例えば、細胞の光老化度等を調べる場合、顔
等のように日光に曝されることが多い部位と、臀部等の
ように日光に曝されることが少ない部位とから皮膚を採
取し、採取した皮膚から得たDNAの各テロメア長を比
較する。また、美容上の皮膚の老化度を評価する場合、
頬骨頂部上、あるいは図3に示したように、起立位また
は座位での目尻の鉛直線L1と小鼻上端の水平線L2との
交叉部位の皮膚等を選択することが好ましい(特願平1
0−157773号明細書参照)。
【0032】本発明の皮膚表皮採取用粘着テープを皮膚
に適用するにあたっては、まず採取部位の皮膚を清浄に
する。次いで、皮膚表皮採取用粘着テープを必要に応じ
て減菌処理し、その粘着面を、清浄にした皮膚の採取部
位に押圧し、剥がすことにより表皮細胞を粘着面に付着
させる。この粘着テープの皮膚への押圧と皮膚から剥離
は、粘着面に付着した表皮細胞の量が十分となるまで、
複数回繰り返しても良い。次に、表皮細胞の付着した粘
着テープを、Sodium-N-lauroylsarcosinate等の界面活
性剤に浸し、表皮細胞を粘着面から剥離させる。こうし
て表皮細胞を採取すると、被検者は痛みを感じることは
なく、出血もなく、痕跡が残ることもない。
【0033】採取した表皮細胞からは、必要に応じてD
NAを抽出する。
【0034】本発明の皮膚表皮採取用粘着テープを用い
て得られる表皮細胞やDNAの量は、粘着面の面積、皮
膚への粘着面の押圧と剥離の繰り返し数、粘着力等によ
るが、通常、1〜3回の押圧と剥離の繰り返しで表皮細
胞を2〜15mg得ることができ、その表皮細胞からD
NAを6〜45μg得ることができる。
【0035】得られたDNAは、出血を伴う従来の皮膚
の採取方法に比して、採取した表皮細胞中に血液の混在
や細胞外マトリックスの混入がないため、DNA量とし
て、数倍程度以上の多量となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明するが、本発明はこれに限定される物ではない。
【0037】実施例1 (1)皮膚表皮採取用粘着テープの作製 図1に示した皮膚表皮採取用粘着テープ1Aを次のよう
に作製した。
【0038】まず、テープ基材2として、3×7cmの
ガラスクロスを用意した。一方、2−エチルヘキシルア
クリレートを主体としたアクリル酸エステルを有機溶媒
中で溶液重合することによりアクリル系粘着剤を調製
し、これを上述のガラスクロスに直接塗布することによ
り粘着剤層3を形成した。
【0039】また、皮膚局部圧亢進用クッションテープ
4として、3×7cmの市販のマジックテープ((株)
クラレ製)のフック側テープを用意した。
【0040】把持用テープ5としては、3×15cmの
ポリ塩化ビニルからなるフィルムを使用し、その下面に
スチレン−イソプレン−スチレン共重合体を主体とした
ゴム系粘着剤を塗布した。この粘着剤の塗布面に皮膚局
部圧亢進用クッションテープ4を重ね、さらに粘着剤層
3を形成したテープ基材2を重ね合わせ、皮膚表皮採取
用粘着テープ1Aを得た。
【0041】得られた皮膚表皮採取用粘着テープ1Aの
粘着力を、JIS Z 0237に従って測定したとこ
ろ、その粘着力は25N/25mmであった。
【0042】(2)表皮細胞の採取 頬、上腕部及び臀部を皮膚の採取部位とした。この場
合、まず、各採取部位は石鹸で十分に洗い、水で濯ぎ、
さらに消毒用アルコール(約70%)を含ませたコット
ンで拭いた。
【0043】各採取部位について(1)の皮膚表皮採取用
粘着テープを2枚用意し、まず、そのうちの1枚で、清
浄にした採取部位に、皮膚表皮採取用粘着テープの粘着
面を押圧し、角質層を主に剥離した。次いで、同じ採取
部位に2枚目の皮膚表皮採取用粘着テープを押圧し、剥
離した。さらに、この2枚目の皮膚表皮採取用粘着テー
プを用いて同様の操作を3回くりかえした。このとき、
被検者には痛みも出血もなかった。また、表皮細胞の採
取後、被検者には色素沈着も痕跡も残らなかった。
【0044】表皮細胞が付着した粘着面を界面活性剤に
浸し、セルスクレーパを用いて表皮細胞を剥離し、表皮
細胞を、頬から6.9mg、上腕部から4.5mg、臀
部から2.1mg得た。
【0045】(3)DNAの抽出 得られた表皮細胞からIso Quick Kit(ORCA Research
製)を用いてテロメア領域を含むDNAの抽出を行い、
頬から20.7μg、上腕部から13.5μg、臀部か
ら6.3μgのDNAを抽出した。このDNAの抽出
は、採取した表皮細胞に血液の混在や多量の細胞外マト
リックスの混入がないため、効率よく行うことができ
た。
【0046】比較例1 粘着力が7N/25mmの市販のセロハンテープを用い
る他は、実施例1(2)と同様に表皮細胞を採取し、実施
例1(3)と同様にDNAの抽出を行った。その結果、頬
から2.3mgの表皮細胞を採取し、6.9μgのDN
Aを抽出できた。
【0047】比較例2 粘着力が55N/25mmの市販の布粘着テープを用い
る他は、実施例1(2)と同様に表皮細胞を採取し、実施
例1(3)と同様にDNAの抽出を行った。その結果、頬
から1.5mgの表皮細胞を採取し、4.5μgのDN
Aを抽出できた。
【0048】
【発明の効果】本発明の皮膚表皮採取用粘着テープによ
れば、皮膚表皮細胞を、痛みも出血もなく、痕跡も色素
沈着も残らないように採取することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 皮膚表皮採取用粘着テープの斜視図(同図
(a))及び断面図(同図(b))である。
【図2】 皮膚表皮採取用粘着テープの斜視図(同図
(a))及び断面図(同図(b))である。
【図3】 皮膚の老化度を評価する場合の顔面の皮膚の
採取部位の説明図である。
【符号の説明】
1A、1B 皮膚表皮採取用粘着テープ 2 テープ基材 3 粘着剤層 3a 粘着面 4 皮膚局部圧亢進用クッションテープ 5 把持用テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿萬 芳和 静岡県志太郡大井川町上泉132−1 株式 会社ソニーシーピーラボラトリーズ内 (72)発明者 杉本 美穂 静岡県志太郡大井川町上泉132−1 株式 会社ソニーシーピーラボラトリーズ内 (72)発明者 三羽 信比古 広島県庄原市西本町1−10−5 Fターム(参考) 4C038 VA04 VB22 VC20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ基材とテープ基材上に設けられた
    粘着剤層からなり、粘着力が10〜50N/25mmで
    あることを特徴とする皮膚表皮採取用粘着テープ。
  2. 【請求項2】 粘着力が20〜30N/25mmである
    請求項1記載の皮膚表皮採取用粘着テープ。
  3. 【請求項3】 滅菌処理されている請求項1又は2記載
    の皮膚表皮採取用粘着テープ。
  4. 【請求項4】 テープ基材の材質が、アルミ系又はガラ
    スクロス系からなる請求項1〜3のいずれかに記載の皮
    膚表皮採取用粘着テープ。
  5. 【請求項5】 粘着剤が、シリコン系、ゴム炭化水素
    系、及びアクリル系から選ばれる請求項1〜4のいずれ
    かに記載の皮膚表皮採取用粘着テープ。
  6. 【請求項6】 テープ基材の非粘着剤層側に、皮膚局部
    圧亢進用クッションテープが積層されている請求項1〜
    5のいずれかに記載の皮膚表皮採取用粘着テープ。
  7. 【請求項7】 テープ基材の非粘着剤層側に、把持用テ
    ープが積層されている請求項1〜6のいずれかに記載の
    皮膚表皮採取用粘着テープ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の皮膚表
    皮採取用粘着テープの粘着面をヒトの皮膚表面に押圧し
    た後剥がすことにより、表皮細胞を粘着面に付着させて
    採取することを特徴とする皮膚表皮細胞の採取方法。
  9. 【請求項9】 皮膚表皮採取用粘着テープをγ線照射に
    より減菌処理した後、皮膚表面に押圧する請求項8記載
    の皮膚表皮細胞の採取方法。
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