JP2001161615A - 洗浄具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細かい部分の洗浄を細部洗浄部により行うこ
とができ、この細部洗浄部を紛失することがない洗浄具
を提供する。 【解決手段】 発泡ポリウレタンからなり、平面視が卵
形である洗浄部１と、ポリプロピレン製の柄２ａの端部
２ｂにブラシ部２ｃが設けられた細部洗浄部２と、この
細部洗浄部２を着脱自在に収納するＡＢＳ樹脂製の細部
洗浄部収納部３とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の床、壁若し
くは浴槽、洗面台、便所の便器若しくは床、又は台所の
シンク若しくは調理台等の洗浄に使用する洗浄具に関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】浴室の
床、壁若しくは浴槽、洗面台、便所の便器若しくは床、
又は台所のシンク若しくは調理台等の洗浄に使用する洗
浄具として、スポンジがある。このスポンジは多孔質で
柔軟性を有しており、洗剤液を含んで泡立てやすく、こ
すり洗いに適している。しかし、その平面形状は矩形の
ものが大部分であり、蛇口回り、排水口回り及び棚の隅
等の細かい部分の洗浄が困難であるという問題があっ
た。この細かい部分の洗浄に、使い古しの歯ブラシを使
う者もあるが、歯ブラシは紛失し易いという問題があっ
た。

【０００３】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、多孔質体部及び／又はブラシ部を含む洗浄部
と、柄の端部に多孔質体又は複数の毛を設けてなる細部
洗浄部と、前記細部洗浄部を着脱自在に収納する細部洗
浄部収納部とを備えることにより、細かい部分の洗浄を
細部洗浄部により行うことができ、この細部洗浄部を紛
失することがない洗浄具を提供することを主たる目的と
する。

【０００４】また、本発明は、洗浄部の一面に、細部洗
浄部収納部を嵌め込む穴部を設けることにより、細部洗
浄部収納部を掴み、力を加えて洗浄対象をこするとき
に、細部洗浄部収納部が洗浄部から外れることがない洗
浄具を提供することを第２の目的とする。そして、本発
明は、前記洗浄部を発泡ポリウレタンから構成し、平面
視を卵形にすることにより、端部が先細であるので、隅
の部分も洗浄しやすい洗浄具を提供することを第３の目
的とする。本発明は、前記洗浄部の裏面が波状であるの
で、抵抗が少なく、泡立ちやすい洗浄具を提供すること
を第４の目的とする。さらに、本発明は、前記細部洗浄
部の前記端部以外の柄を湾曲させることにより、力を加
えやすく、端部に設けた多孔質体又は複数の毛を洗浄対
象に対して垂直に当てることができ、汚れを落しやすい
洗浄具を提供することを第５の目的とする。

【０００５】そして、本発明は、細部洗浄部収納部を平
面視が卵形で、側部が曲面状になるように構成し、その
上部に、細部洗浄部の端部を収納する深溝部と、細部洗
浄部の柄を嵌合する浅溝部とを設けることにより、細部
洗浄部の収まりがよく、しっかりと握ることができ、汚
れを落しやすい洗浄具を提供することを第６の目的とす
る。さらに、本発明は、細部洗浄部の他端部に係止部を
設け、前記浅溝部の端部に前記係止部を係止させる係止
孔を、前記浅溝部の中央部両側壁に前記細部洗浄部の柄
の中央部を拘止する突起部を設けることにより、細部洗
浄部が外れることがない洗浄具を提供することを第７の
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１発明に係る洗浄具
は、柔軟性を有する多孔質体部、及び／又は、複数の毛
を放射状に設けてなるブラシ部を含む洗浄部と、柄の端
部に、柔軟性を有する多孔質体、又は複数の毛を設けて
なる細部洗浄部と、前記洗浄部に設けられており、前記
細部洗浄部を着脱自在に収納すべくなしてある細部洗浄
部収納部とを備えたことを特徴とする。

【０００７】第２発明に係る洗浄具は、第１発明におい
て、前記洗浄部の一面に、前記細部洗浄部収納部を嵌め
込む穴部を設けてあることを特徴とする。

【０００８】第３発明に係る洗浄具は、第１発明におい
て、前記洗浄部が発泡ポリウレタンからなり、平面視が
卵形であることを特徴とする。第４発明に係る洗浄具
は、第３発明において、前記洗浄部の裏面が波状である
ことを特徴とする。

【０００９】第５発明に係る洗浄具は、第１発明におい
て、前記細部洗浄部の前記柄の前記端部以外の部分を湾
曲させてあることを特徴とする。

【００１０】第６発明に係る洗浄具は、第１発明又は第
５発明において、前記細部洗浄部収納部は平面視が卵形
で、側部を曲面状になしてあり、上部に、前記細部洗浄
部の端部を収納する深溝部と、前記細部洗浄部の柄を嵌
合する浅溝部とを設けてあることを特徴とする。

【００１１】第７発明に係る洗浄具は、第６発明におい
て、前記細部洗浄部の他端部に係止部を設けてあり、前
記浅溝部の端部に前記係止部を係止させる係止孔を、前
記浅溝部の中央部両側壁に前記細部洗浄部の柄の中央部
を拘止する突起部を設けてあることを特徴とする。

【００１２】第１発明に係る洗浄具においては、多孔質
体部及び／又はブラシ部を含む洗浄部と、柄の端部に多
孔質体又は複数の毛を設けてなる細部洗浄部と、前記細
部洗浄部を長手方向に収納する細部洗浄部収納部とを備
えているので、細かい部分の洗浄を細部洗浄部により行
うことができるとともに、この細部洗浄部を紛失するこ
とがない。

【００１３】第２発明に係る洗浄具においては、洗浄部
の一面に、細部洗浄部収納部を収納する穴部を設けてい
るので、細部洗浄部収納部の側面を掴み、力を加えて洗
浄対象をこするときに、細部洗浄部収納部が洗浄部から
外れることがない。第３発明に係る洗浄具においては、
洗浄部が発泡ポリウレタンからなり、平面視が卵形で、
端部が先細であるので、隅の部分も洗浄しやすい。第４
発明に係る洗浄具においては、洗浄部の裏面が波状であ
るので、抵抗が少なく、泡立ちやすい。第５発明に係る
洗浄具においては、細部洗浄部の前記柄の前記端部以外
の部分を湾曲させているので、力を加えやすく、端部に
設けた多孔質体又は複数の毛を洗浄対象に対して垂直に
当てることができ、汚れを落しやすい。

【００１４】第６発明に係る洗浄具においては、細部洗
浄部収納部を平面視が卵形で、側部を握るように曲面状
になし、その上部に、細部洗浄部の端部を収納する深溝
部と、細部洗浄部の柄を嵌合する浅溝部とを設けている
ので、細部洗浄部の収まりがよく、しっかりと掴むこと
ができ、汚れを落しやすい。第７発明に係る洗浄具にお
いては、細部洗浄部の他端部に係止部を設け、前記浅溝
部の端部に前記係止部を係止させる係止孔を、前記浅溝
部の中央部両側壁に前記細部洗浄部の柄の中央部を拘止
する突起部を設けているので、細部洗浄部が外れること
がない。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。図１は本発明の
実施の形態に係る洗浄具を示す斜視図、図２は細部洗浄
部２を細部洗浄部収納部３から外した状態を示す斜視図
である。また、図３、図４、図５、図６及び図７はそれ
ぞれ、本発明の実施の形態に係る洗浄具を示す平面図、
裏面図、正面図、背面図及び側面図である。そして、図
８、図９、図１０及び図１１はそれぞれ、細部洗浄部２
を細部洗浄部収納部３から外した状態を示す平面図、正
面図、背面図及び側面図である。図１２、図１３、図１
４、図１５、及び図１６はそれぞれ、細部洗浄部２を示
す平面図、裏面図、正面図、背面図及び側面図である。
そして、図１７は細部洗浄部２を細部洗浄部収納部３か
ら外した状態を示す縦断面図、図１８は横断面図であ
る。

【００１６】本発明に係る洗浄具は、発泡ポリウレタン
からなり、平面視が卵形である洗浄部１と、ポリプロピ
レン製の柄２ａの端部２ｂにブラシ部２ｃが設けられた
細部洗浄部２と、この細部洗浄部２を長手方向に収納す
るＡＢＳ樹脂製の細部洗浄部収納部３とを備えたもので
ある。

【００１７】細部洗浄部２においては、柄２ａの端部２
ｂの裏面に、ポリプロピレン製の複数の洗浄毛束２ｄ、
２ｄ、…を所定のピッチで植毛することによってブラシ
部２ｃが形成されており、他端部の裏面には係止部２ｅ
が設けられている。柄２ａは端部２ｂ以外の部分が、表
面側に凸に湾曲している。

【００１８】細部洗浄部収納部３は、平面視が卵形であ
り、側部を握るために曲面状になしてある。底部３ｅは
平面状である。細部洗浄部収納部３の上部には、細部洗
浄部２の端部２ｂを収納する深溝部３ａと、柄２ａの端
部２ｂ以外の部分を嵌合する浅溝部３ｂとが設けられて
いる。浅溝部３ｂの端部には、細部洗浄部２の係止部２
ｅを係止させる係止孔３ｄが、浅溝部３ｂの中央部両側
壁にはそれぞれ、細部洗浄部２の柄２ａの中央部を拘止
する突起部３ｃが設けられている。

【００１９】洗浄部１は裏面を波状になしてあり、洗浄
部１の表面には、細部洗浄部収納部３の底部３ｅと平面
形状を一致させて、所定深さの穴部１ａが設けられてい
る。この穴部１ａに、細部洗浄部収納部３が嵌め込まれ
ている。

【００２０】そして、細部洗浄部収納部３の係止孔３ｄ
に、細部洗浄部２の係止部２ｅを係止し、端部２ｂを深
溝部３ａに収納した状態で、柄２ａの中央部を押圧する
ことにより、柄２ａの中央部が浅溝部３ｂの突起部３ｃ
に拘止される（図２参照）。

【００２１】以上のように構成されているので、本発明
の洗浄具においては、細かい部分の洗浄を細部洗浄部２
により行うことができる。細部洗浄部２の柄２ａの端部
２ｂ以外の部分は湾曲しているので、力を加えやすく、
端部２ｂに設けた複数の洗浄毛束２ｄを洗浄対象に対し
て垂直に当てることができ、汚れを落しやすい。そし
て、この細部洗浄部２は細部洗浄部収納部３に収納する
ので、紛失することがない。

【００２２】洗浄部１は、平面視が卵形で、端部が先細
であるので、隅の部分も洗浄しやすい。また、裏面が波
状であるので、抵抗が少なく、泡立ちやすい。細部洗浄
部収納部３は、側部を曲面状になし、細部洗浄部２の柄
２ａを浅溝部３ｂに嵌合する構成にしてあるので、細部
洗浄部２の収まりがよく、しっかりと握ることができ、
汚れを落しやすい。また、細部洗浄部収納部３は、洗浄
部１の一面に設けられた穴部１ａに嵌め込まれているの
で、これを握り、力を加えて洗浄対象をこするときに、
洗浄部１から外れることがない。

【００２３】なお、本発明の実施の形態においては、洗
浄部１を発泡ポリウレタンからなる多孔質体部で構成す
る場合につき説明しているがこれに限定されるものでは
なく、合成樹脂製の不織布部材で構成することにしても
よく、また、複数の毛を放射状に設けてなるブラシ部か
ら構成することにしてもよく、多孔質体部とブラシ部の
両方を含む構成にしてもよい。

【００２４】また、洗浄部１の形状は前記実施の形態の
形状に限定されるものではない。但し、平面形状が卵形
である方が、先細であるので隅の部分を洗浄しやすく、
好ましい。

【００２５】さらに、細部洗浄部２もブラシ部２ｃを含
む場合につき説明しているがこれに限定されるものでは
なく、発泡ポリウレタン又は不織布からなる多孔質体部
を含む構成にしてもよい。その柄２ａも湾曲させること
に限定されるものではないが、湾曲させた方が洗浄対象
にブラシ部２ｃ又は多孔質体部を垂直に当てることがで
きる。

【００２６】そして、細部洗浄部収納部３の形状も、前
記実施の形態の形状に限定されるものではなく、種々の
形状に設計変更することが可能である。但し、側部を曲
面状にし、細部洗浄部２の柄２ａを浅溝部３ｂに嵌合す
る構成にした方が、収まりがよく、握りやすいので好ま
しい。

【００２７】

【発明の効果】以上、詳述したように、第１発明による
場合は、多孔質体部及び／又はブラシ部を含む洗浄部
と、柄の端部に多孔質体又は複数の毛を設けてなる細部
洗浄部と、前記細部洗浄部を着脱自在に収納する細部洗
浄部収納部とを備えているので、細かい部分の洗浄を細
部洗浄部により行うことができる。また、この細部洗浄
部は細部洗浄部収納部に収納するので、紛失することが
ない。

【００２８】第２発明による場合は、洗浄部の一面に、
細部洗浄部収納部を収納する穴部を設けているので、細
部洗浄部収納部を掴み、力を加えて洗浄対象をこすると
きに、細部洗浄部収納部が洗浄部から外れることがな
い。第３発明による場合は、洗浄部が発泡ポリウレタン
からなり、平面視が卵形で、端部が先細であるので、隅
の部分も洗浄しやすい。第４発明による場合は、洗浄部
の裏面が波状であるので、抵抗が少なく、泡立ちやす
い。第５発明による場合は、細部洗浄部の柄の端部以外
の部分を湾曲させているので、力を加えやすく、端部に
設けた多孔質体又は複数の毛を洗浄対象に対して垂直に
当てることができ、汚れを落しやすい。

【００２９】第６発明による場合は、細部洗浄部収納部
を、平面視が卵形で、側部を握るために曲面状になして
あり、上部に、細部洗浄部の端部を収納する深溝部と、
細部洗浄部の柄を嵌合する浅溝部とを設けているので、
細部洗浄部の収まりがよく、しっかりと掴むことがで
き、汚れを落しやすい。第７発明による場合は、細部洗
浄部の他端部に係止部を設け、浅溝部の端部に係止部を
係止させる係止孔を、浅溝部の中央部両側壁に細部洗浄
部の柄の中央部を拘止する突起部を設けているので、細
部洗浄部が外れることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る洗浄具を示す斜視図
である。

【図２】細部洗浄部を細部洗浄部収納部から外した状態
を示す斜視図である。

【図３】本発明の実施の形態に係る洗浄具を示す平面図
である。

【図４】本発明の実施の形態に係る洗浄具を示す裏面図
である。

【図５】本発明の実施の形態に係る洗浄具を示す正面図
である。

【図６】本発明の実施の形態に係る洗浄具を示す背面図
である。

【図７】本発明の実施の形態に係る洗浄具を示す側面図
である。

【図８】細部洗浄部を細部洗浄部収納部から外した状態
を示す平面図である。

【図９】細部洗浄部を細部洗浄部収納部から外した状態
を示す正面図である。

【図１０】細部洗浄部を細部洗浄部収納部から外した状
態を示す背面図である。

【図１１】細部洗浄部を細部洗浄部収納部から外した状
態を示す側面図である。

【図１２】細部洗浄部を示す平面図である。

【図１３】細部洗浄部を示す裏面図である。

【図１４】細部洗浄部を示す正面図である。

【図１５】細部洗浄部を示す背面図である。

【図１６】細部洗浄部を示す側面図である。

【図１７】細部洗浄部を細部洗浄部収納部から外した状
態を示す縦断面図である。

【図１８】細部洗浄部を細部洗浄部収納部に収納した状
態を示す横断面図である。

【符号の説明】

１ 洗浄部 ２ 細部洗浄部 ２ａ 柄 ２ｃ ブラシ部 ２ｅ 係止部 ３ 細部洗浄部収納部 ３ａ 深溝部 ３ｂ 浅溝部 ３ｃ 突起部 ３ｄ 係止孔

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟性を有する多孔質体部、及び／又
   は、複数の毛を放射状に設けてなるブラシ部を含む洗浄
   部と、 柄の端部に、柔軟性を有する多孔質体、又は複数の毛を
   設けてなる細部洗浄部と、 前記洗浄部に設けられており、前記細部洗浄部を着脱自
   在に収納すべくなしてある細部洗浄部収納部とを備えた
   ことを特徴とする洗浄具。
2. 【請求項２】 前記洗浄部の一面に、前記細部洗浄部収
   納部を嵌め込む穴部を設けてある請求項１記載の洗浄
   具。
3. 【請求項３】 前記洗浄部は発泡ポリウレタンからな
   り、平面視が卵形である請求項１記載の洗浄具。
4. 【請求項４】 前記洗浄部の裏面は波状である請求項３
   記載の洗浄具。
5. 【請求項５】 前記細部洗浄部の前記柄の前記端部以外
   の部分を湾曲させてある請求項１記載の洗浄具。
6. 【請求項６】 前記細部洗浄部収納部は、平面視が卵形
   で、側部を曲面状になしてあり、上部に、前記細部洗浄
   部の端部を収納する深溝部と、前記細部洗浄部の柄を嵌
   合する浅溝部とを設けてある請求項１又は５記載の洗浄
   具。
7. 【請求項７】 前記細部洗浄部の他端部に係止部を設け
   てあり、前記浅溝部の端部に前記係止部を係止させる係
   止孔を、前記浅溝部の中央部両側壁に前記細部洗浄部の
   柄の中央部を拘止する突起部を設けてある請求項６記載
   の洗浄具。