JP3104178U - 洗い具 - Google Patents

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Abstract

【課題】老若男女を問わず各人の肌に合った心地良さで肌を傷めることなく身体を洗うことができると共に背中や踵も容易に洗うことができ、また、人の身体以外の他の種々のものを洗うのにも使用することができる洗い具を提供することにある
【解決手段】クッション性のある硬質弾性部材4と軟質弾性部材5との少なくとも二層からなる適宜長さで所望形状の洗い具本体2と、前記した硬質弾性部材4より硬いクッション性のある超硬質弾性部材3aを所望形状に形成して洗い具本体の両端に固着した凸部3とからなる構成である。
【選択図】 図1

Description

本考案は種々のものを洗うのに使用することができる洗い具に関し、特に身体を洗うのに使用すると有用な洗い具に関する。
入浴時に身体を洗う場合は、一般に木綿等で製造されたタオルを使用している。しかし、このタオルでは身体を強くこすらないと汚れが落ちにくく、肌の弱い人の場合は肌を傷めてしまうことがある。また、日々の入浴時に身体を強くこすって洗うことは、身体の弱い人や身体の不自由な人にとっては大きな負担である。
そこで、女性や身体の弱い人や身体の不自由な人でも入浴時に楽に身体を洗うことができるものとして、従来から身体洗い用のスポンジやナイロンたわしが開発され使用されている。
しかしながら、前記したスポンジでは柔らかすぎて肌の弱い人にとっては好ましい洗い具であっても、男性など肌の強い人にとっては満足できる使用感を得ることができず、かえって力を入れて肌を強くこすって洗わなければならなかった。
また、ナイロンたわしは、肌の弱い人にとって硬すぎて使用することができなかった。そのため、複数人の同居している家庭では、入浴者の好みに応じて使い分けられるように、前記のスポンジやナイロンたわし等を浴室においている。
さらに、前記のスポンジやナイロンたわしでは、それほど大きくない四角形状や楕円形状のものであるため、ひとりでは背中等を上手く洗えなかった。
本考案は前記のような点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、老若男女を問わず各人の肌に合った心地良さで肌を傷めることなく身体を洗うことができ、かつ、背中や踵も容易に洗うことができ、また、身体以外の他の種々のものを洗うときに使用することもできる洗い具を提供することにある。
前記のような目的を達成するために、請求項1記載の本考案の洗い具は、クッション性のある硬質弾性部材と軟質弾性部材との少なくとも二層からなる適宜長さで所望形状の洗い具本体と、前記した硬質弾性部材より硬いクッション性のある超硬質弾性部材を所望形状に形成して洗い具本体の両端に固着した凸部とからなる構成にしてある。
請求項2記載の本考案の洗い具は、請求項1記載の洗い具の構成において、洗い具本体は、長さ60cm、幅12cm、厚さ3cmの直方体形状であり、硬質弾性部材の厚さは1.5cm、軟質弾性部材の厚さは1.5cmであり、超硬質弾性部材からなる各凸部は長さ15cm、幅7cm、厚さ2cmの直方体形状であることを特徴とする構成にしてある。
請求項3記載の本考案の洗い具は、請求項1または2記載の洗い具の構成において、硬質弾性部材および軟質弾性部材は硬さの異なるウレタンフォームであり、超硬質弾性部材はナイロン不織布であることを特徴とする構成にしてある。
前記のような構成からなる本考案の洗い具では、浴室でボディー(身体)洗い具として使用する場合、超硬質弾性部材からなる凸部を両手で持ち、肌の弱い人の場合は洗い具本体の軟質弾性部材側で背中を擦るようにして洗えば、肌を傷めることなく快適に洗うことができる。また、軟質弾性部材側で肌を擦って洗うのは物足りないと感じる人は、前記と同様にした両手で凸部を持ち、硬質弾性部材側で背中を擦るようにして洗えば、納得できる感じで肌を洗うことができる。また、踵を洗う場合は、超硬質弾性部材からなる凸部で擦って洗えば効果的に踵を洗うことができる。さらに、背中以外の身体の他の部位を洗う場合は、洗い具本体を片手で持ち、硬質弾性部材または軟質弾性部材を肌に当てて擦ることにより効果的にかつ快適に体を洗うことができる。このように肌の弱い人でも肌の弱くない人でも、老若男女にかかわらず誰でもボディー(身体)洗い具として日々使用することができる。また、本考案の洗い具は、ボディー(身体)洗い具としての用途に限らず、洗車の時の洗い具として、或いは家や家具の掃除用、その他の種々のものの洗い具としても使用することもできる。
また、本考案の洗い具では、請求項2に記載の前記した各寸法で形成したものであるので、背中を洗う場合、一般的な体格の殆どの人に対応できる洗い易い長さであるので、誰でもひとりで快適にかつ効果的に背中を洗うことができる。
さらに、本考案の洗い具では、請求項3に記載のように軟質弾性部材は硬さの異なるウレタンフォームであり、超硬質弾性部材はナイロン不織布であるので、使用者の肌に合った前記の部材で心地よく効果的に身体の所望の部位を洗うことができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態について説明する。
図1、図2は本考案を実施するための最良の形態を示す一例の洗い具に関する図であって、この洗い具1は、洗い具本体2と、2つの凸部3とからなるものである。
前記洗い具1をより具体的に説明すると、洗い具本体2は、図示の例ではクッション性のある硬質弾性部材4と軟質弾性部材5との二層からなる長さ60cm、幅12cm、厚さ3cmの直方体形状のものである。また、硬質弾性部材の厚さは1.5cm、軟質弾性部材の厚さは1.5cmである。硬質弾性部材4並びに軟質弾性部材5としてはウレタンフォームが使用されていて、硬質弾性部材4は軟質弾性部材5に比べてきめが粗くて少し硬い。
前記の洗い具本体2の両端には、クッション性のある超硬質弾性部材3aからなる長さ15cm、幅7cm、厚さ2cmの直方体形状の凸部3が洗い具本体2の端面中央に接着剤で固着してある。勿論、洗い具本体2と各凸部3とは溶着して一体にしてもよい。
凸部3に使用される超硬質弾性部材3aは、例えばナイロン不織布であり、前記硬質弾性部材4より硬い部材である。
前記のような構成からなる洗い具1を使用して入浴時に身体を洗う場合は、洗剤をつけて使用者の肌に合う洗い具本体2の硬質弾性部材4側または軟質弾性部材5側を肌に当て、洗い具本体2を握って身体を擦ることにより、女性や身体の弱い人、身体の不自由な人、男性など肌の強い人など老若男女を問わず、肌を傷つけることなく、各人が満足できる感覚で身体を洗うことができる。
また、背中を洗う場合には、図3に示すようにそれぞれの手で洗い具1の各凸部3を握り、洗い具本体2の硬質弾性部材4側または軟質弾性部材5側を背中に当てて擦ることにより、ひとりで容易に背中を洗うことができる。また、前記したように洗い具本体2の長さが60cmであるので、一般的な体型の人であれば殆どの人が快適に背中洗いに使用することができる。また、両凸部3は超硬質弾性部材3aであるので、確実にしっかり握ぎることができ、表面のざらつき感と相まって使用中に手から滑り落とすこともない。
さらに、図4に示すように足の踵6を洗う場合も、洗い具本体2を握ってどちらかの凸部3を踵6に当てて擦ることにより、楽な姿勢でかつ超硬質弾性部材3aの硬さと相まって凸部3で踵6を効果的に洗うことができる。
なお、この洗い具1は身体を洗う以外に、例えば図5に示すように自動車7を洗う場合にも洗い具本体2を握って車体を擦って洗車することができる。勿論、身体や自動車以外にも、本考案の洗い具1は前記した硬質弾性部材4、軟質弾性部材5、超硬質弾性部材3aを有しているので、これらの部材を使い分けて使用することにより、木製品や漆器、ガラス製品、テフロン(登録商標)加工品、軟質ホーロー製品、樹脂加工品、陶器やタイル、アルミやステンレス等の金属製品、その他の種々のものを洗ったりするのに使用することができる。
また、本考案の洗い具は、前記した例に限定されるものではなく、洗い具本体や各凸の形状や大きさを所望の形状や大きさに変更するも自由である。
本考案にかかる硬質弾性部材4や軟質弾性部材5は、ゴムまたは合成樹脂または海綿等の多孔性で吸水性に富むスポンジが好ましい。また超硬質弾性部材3aは、前記したスポンジであってもよい。この場合も硬さは、超硬質弾性部材3aが最も硬く、硬質弾性部材4、軟質弾性部材5の順に柔らかい。
また、本考案にかかる洗い具本体は、硬質弾性部材4や軟質弾性部材5の2層からなる構成に限らず、硬質弾性部材4と軟質弾性部材5との間にゴム材または気泡性スポンジ等を介設した3層以上の構成のものであってもよい。各部材は接着剤による接着、または溶着によって一体化形成する。勿論、他の接着手段によって接着してもよい。
また、本考案の洗い具は、自動車の洗い具として使用するならば、自動車(例えばワンボックスカー等)の屋根であるルーフパネルを洗うのに便利なように、洗い具本体を前記の例の洗い具より長く形成するか、或いは両凸部を長く形成するか、または洗い具本体と両凸部の両方を長く形成するのが好ましい。この場合、ワンボックスカーの両側に人が立ち、洗い具本体をルーフパネル上に載せて、自動車の両側から前記の各人が洗い具の各凸部を握り、互いに協力して洗い具を上下に動かし、洗い具本体でルーフパネルを擦ることにより、ルーフパネルを容易に洗うことができる。
本考案の洗い具の斜視図である。 本考案の洗い具の正面図である。 本考案の洗い具の使用状態の説明図である。 本考案の洗い具の他の使用状態の説明図である。 本考案の洗い具の別の使用状態の説明図である。
符号の説明
1 洗い具
2 洗い具本体
3 凸部
3a 超硬質弾性部材
4 硬質弾性部材
5 軟質弾性部材

Claims (3)

  1. クッション性のある硬質弾性部材と軟質弾性部材との少なくとも二層からなる適宜長さで所望形状の洗い具本体と、前記した硬質弾性部材より硬いクッション性のある超硬質弾性部材を所望形状に形成して洗い具本体の両端に固着した凸部とからなる構成を特徴とする洗い具。
  2. 洗い具本体は、長さ60cm、幅12cm、厚さ3cmの直方体形状であり、硬質弾性部材の厚さは1.5cm、軟質弾性部材の厚さは1.5cmであり、超硬質弾性部材からなる各凸部は長さ15cm、幅7cm、厚さ2cmの直方体形状であることを特徴とする請求項1記載の洗い具。
  3. 硬質弾性部材および軟質弾性部材は硬さの異なるウレタンフォームであり、超硬質弾性部材はナイロン不織布である請求項1または2記載の洗い具。
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