JPH0316552Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗浄用具に関する。更に詳しくは、液
体洗剤計量用の小さな凹部を設けた多孔質体であ
つて、いつも適量の洗剤を分取でき、かつ、良好
な泡立ちを得ることができる洗浄用具に関する。

最近、入浴時に従来の固型石鹸に替つて液体洗
剤、すなわち、ボデイシヤンプーが普及しつつあ
る。このボデイシヤンプーは、手拭い、綿タオル
等々の洗浄用具では泡立ちにくいこともあつて豊
かな泡を得るために洗浄用具としてスポンジ等の
多孔質体が使用されていず。洗剤には適正使用量
というものがあつて、当該使用量より少いと充分
な豊かな泡が得られず、また、洗浄力も不足す
る。反面、当該使用量を越えてむやみに多く使用
しても、経済的に無駄であるばかりでなく、身体
をすすぎにくかつたり、洗浄力が強すぎて肌をい
ためる恐れさえある。液体洗剤の適正量を分取す
るのは困難であつて、通常ボデイシヤンプーの容
器のキヤツプを使用しての計量が推奨されている
が、面倒であつたり、キヤツプが汚れたりして実
際にはほとんど行なわれていないのが現状であ
る。

ボデイシヤンプーと同様に液体洗剤である食器
用洗剤もスポンジ等の多孔質体に振りかけて使用
される為同様な適正使用量が問題となつており、
使い過ぎは手掌からの過脱脂による手荒れの一つ
の原因となつている。

本考案者らは斯様な液体洗剤を使用する際の適
正使用量を分取する方法について検討している
が、今般、多孔質体に小さな凹部を設けることに
より、液体洗剤が内部に容易に浸透せずに一定量
採取できることを見い出し本考案を完成した。

即ち、本考案は表面に、液体洗剤の一定量を計
量する小さな凹部を設けたことを特徴とするボデ
イシヤンプー、食器用洗剤用多孔質洗浄用具を提
供するものである。

次に、本考案の一実施例を中心に図面に基づい
てて詳細に説明する。

第１図は、本考案の洗浄用具の一実施例の斜視
図である。本体１は天然海綿、ウレタンフオーム
等の合成スポンジであつて、その一表面３には液
体洗剤を一定量計量する小さな凹部２を１個設け
てある。小さな凹部２の横断面は円型、三角型、
四角型等適宜決められるが円型が良い。第２図は
第１図の縦断面図であつて、小さな凹部２は半球
状に設けられている。小さな凹部２の縦方向は柱
状、錐状、曲面等任意の形状が選択できる。小さ
な凹部２の容積は本考案の洗浄用具の用途により
適宜設定されるが、ボデイシヤンプー、食器用洗
剤用としては３〜10mlとすることが必要である。
これよりも大きいとボデイシヤンプー又は食器用
洗剤の使い過ぎによる皮膚刺戟を防ぐことが出来
ない。又これより小さいと適正量を一度に分取し
得ない。

小さな凹部２の側面若しくは底部に第３図及び
４図に示すように多孔質体の内部に細い分岐凹部
４を設けると更に多孔質体全体への液体洗剤の分
布が早くなり、より豊かな泡立ちが早く得られる
様になり、また、使用後のスポンジ等の多孔質体
をすすぐ時にすすぎ易くなる。

分岐凹部４の径は２〜４mmが良い。分岐凹部４
の長さは分岐凹部４を延長して本体１の外周と接
する点までを含めた全長の20〜90％（好ましくは
30〜80％）の長さが良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案洗浄用具の一実施例を示す斜
視図、第２図はその断面図、第３図及び第４図は
本考案洗浄用具の別の実施例を示す断面図であ
る。 １……本体、２……小さな凹部、３……表面、
４……分岐凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に、液体洗剤計量用の容積３〜10mlなる小
   さな凹部を設けたことを特徴とするポデイシヤン
   プー、食器用洗剤用多孔質洗浄用具。