JP2001160685A - 印刷配線板およびその製造方法 - Google Patents

印刷配線板およびその製造方法

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JP2001160685A JP34343499A JP34343499A JP2001160685A JP 2001160685 A JP2001160685 A JP 2001160685A JP 34343499 A JP34343499 A JP 34343499A JP 34343499 A JP34343499 A JP 34343499A JP 2001160685 A JP2001160685 A JP 2001160685A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、デスミア処理を行うことなく、且つ
下層の導体回路と上層の導体回路とをビアホールを介し
て電気的に接続する際、接続信頼性が高いビアホールを
形成することができ、導体回路の高密度化することがで
きる、印刷配線板、およびその製造方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 先ず、内層コア基板10及び表層コア基
板11のそれぞれにレーザ光で予め小径の貫通孔(内層
貫通孔、表層貫通孔)を形成する。次に、内層コア基板
10及び表層コア基板11のそれぞれに予め設けられた
貫通孔(内層貫通孔、表層貫通孔)の壁に形成された導
体壁面(内層導体壁面、表層導体壁面)のそれぞれに向
かってレーザ光束を照射することによって上記課題を解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷配線板のビア
ホールの構造およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導体回路を多層化した印刷配線板の製造
方法を大別すると、積層式とビルドアップ式に分類され
る。
【0003】一般に積層式とは、複数の予め導体回路が
形成されたコア基板を絶縁樹脂層を介して積層するもの
をいう。その後、コア基板及び絶縁樹脂層に対して貫通
孔又は非貫通孔のビアホール(バイアホール)を形成
し、ビアホールの内部に銅めっきする。このように、積
層式とは、複数のコア基板を積層し、ビアホールの内部
の銅めっきを介して複数のコア基板に形成される各導体
回路同士を電気的に接続することによって多層化を行う
印刷配線板の製造方法をいう。
【0004】一方、ビルドアップ式とは、予め導体回路
が形成されたコア基板の上に絶縁樹脂層を積層し、この
絶縁樹脂層の上に導体回路を形成するものをいう。具体
的には、まず、コア基板の上に導体回路を形成し、導体
回路が形成されたコア基板の上に絶縁樹脂層を積層した
後、コア基板の導体回路が露出するまで絶縁樹脂層に非
貫通孔のビアホールを形成し、ビアホールの内部及び絶
縁樹脂層の上に銅めっきする。次に、絶縁樹脂層の上の
銅めっきをエッチングし、絶縁樹脂層の上に導体回路を
形成する。その後、導体回路が形成された絶縁樹脂層の
上に新たな絶縁樹脂層を積層し、新たな絶縁樹脂層の上
に導体回路を次々に形成して行く。このように、ビルド
アップ式とは、絶縁樹脂層の上に導体回路を次々に積層
し、ビアホールの内部の銅めっきを介して一のコア基板
及び複数の絶縁樹脂層に形成される各導体回路同士を電
気的に接続することによって多層化を行う印刷配線板の
製造方法をいう。
【0005】従来の積層式の印刷配線板を示す図9(b)
において、印刷配線板40(内層コア基板10、表層コ
ア基板11、樹脂層3)に対して貫通孔のビアホールを
形成する場合には、ドリルまたはレーザ21を用いて貫
通孔のビアホールを形成していた。特に、複数の内層コ
ア基板10を多層化する場合には、印刷配線板40の厚
さが厚くなってしまう。
【0006】ここで、ドリル21を用いて印刷配線板4
0に貫通孔を形成する際には、ドリル21の刃の直径が
200μm〜300μm程度大きくないと、貫通孔を形
成する途中でドリル21の刃が折れてしまうこともあっ
た。また、途中でドリル21の刃が折れず、直径が10
0μm程度のドリル21の刃を使用することも考えられ
るが、直径が100μm程度のドリル21の刃はとても
高価であり、ドリル21の刃は使用すると磨耗してしま
う。即ち、ドリル21の刃の直径が100μm程度であ
るドリル21加工は、一の貫通孔当たりの製造コストを
増加させることとなる。従って、通常のドリル21加工
においては、ドリル21の刃の直径が200μm〜30
0μm程度大きく、コア基板には、ある程度大きい直径
で貫通孔が形成されていた。
【0007】一方、レーザ21を用いて印刷配線板40
に貫通孔を形成する際には、ドリルの21刃の直径より
も小さなレーザ21径の直径を用いることができるが、
印刷配線板40に形成される貫通孔の直径は100μm
〜200μm程度が限界であった。なぜなら、照射する
レーザ21径の直径を小さくしても、照射するレーザ2
1光自身の干渉効果によって、照射方向に対してレーザ
21径の直径が広がってしまうからである。例えば、表
層コア基板11の表面でレーザ径の直径が50μmであ
ったとしても、レーザ21の波長が10.6μmである
場合には、表層コア基板11の表面から200μm下で
レーザ21径の直径が74μmに広がってしまう。従っ
て、レーザ21加工においても、コア基板には、ある程
度大きい直径で貫通孔が形成されるため、コア基板の上
に形成される導体回路の高密度化に限界があった。
【0008】また、従来のビルドアップ式の印刷配線板
40を示す図9(a)において、レーザ20を用いて印刷
配線板40に半貫通孔を形成する際には、印刷配線板4
0の表面の銅パターン2をマスクとして開口部4から下
層の導体回路(内層コア基板の上の銅パターン2)が露
出するまで樹脂層3に非貫通孔のビアホールを形成して
いた。しかしながら、レーザ20の照射光と下層の導体
回路からの反射光とが干渉し、導体回路の表面で照射光
は反射光によって打ち消されてしまう。従って、下層の
導体回路の表面に絶縁樹脂が残留し、下層の導体回路の
表面を完全に露出させることができなかった。即ち、ビ
アホールの底部に下層の導体回路の表面が完全に露出し
ないまま、ビアホールの内部を銅めっきをしても、ビア
ホールの銅めっきを介して下層の導体回路と上層の導体
回路とを電気的に接続する際、接続信頼性が低いという
問題があった。
【0009】かかる問題を解消するために、下層の導体
回路の表面に残留した絶縁樹脂を過マンガン酸カリウム
液によりデスミア処理することが知られている。また、
従来の積層式おいても、ビアホールの底部に下層の導体
回路の表面を露出させることはできず、下層の導体回路
の表面に絶縁樹脂が残留しまう。例えば、特開平10−
335828号公報(公報1)の図1(c)中のビアホー
ル12、13の底部に下層の導体回路を露出させること
はできない。従って、この場合にも公報1の段落002
2に記載されるように、デスミア処理を行うことによっ
て、公報1の図1(c)中のビアホール12、13の底部
に下層の導体回路を露出させることとしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の特開平
10−335828号公報等で知られるデスミア処理に
あってもさらに次のような問題があった。
【0011】例えば、ビアホールの直径が細く、ビアホ
ールの底部が深いと、過マンガン酸カリウム液がビアホ
ールの底部にまで浸入しない場合もあり、ビアホールの
底部に残留した絶縁樹脂を完全にデスミア処理できない
こととなる。また、デスミア処理を何度も行い、過マン
ガン酸カリウム液が疲労した場合にも、ビアホールの底
部に残留した絶縁樹脂を完全にデスミア処理できないこ
ととなる。即ち、デスミア処理が不完全である場合に
は、下層の導体回路と上層の導体回路とをビアホールの
内部の銅めっきを介して電気的に接続する際、接続信頼
性が低いという問題があった。更に、デスミア処理工程
を行う場合には、印刷配線板の製造装置に専用装置を設
けることが必要である。
【0012】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、デスミア処理を行うことな
く、且つ下層の導体回路と上層の導体回路とをビアホー
ルを介して電気的に接続する際、接続信頼性が高いビア
ホールを形成することができ、導体回路の高密度化する
ことができる、印刷配線板、およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明は、内層コア基板に内層貫通孔を形成する
工程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内
層ビアホールを形成する工程と、前記内層コア基板に内
層導体回路を形成する工程と、前記内層導体回路が形成
された後に前記内層ビアホールの内部及び前記内層コア
基板の表面に樹脂層を形成する工程と、レーザ光束を前
記樹脂層の表面の所定位置に所定強度で所定量照射して
前記所定位置から前記内層導体壁が露出する位置までレ
ーザ穴あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の
内部に導体層を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部が
形成された後に前記樹脂層の表面に表面導体回路を形成
する工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の製
造方法である。
【0014】したがって本出願第1の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、内層コア基板に予め設けられた内
層貫通孔の壁に形成された内層導体壁に向かってレーザ
光束を照射するので、内層導体壁面でレーザ光束の照射
光(入射光)の強度が内層導体壁面からの反射光との干
渉によって弱まらない。これにより、レーザ光束で内層
導体壁面に接する樹脂を蒸発除去し、レーザ穴あけ部に
内層導体壁面を露出させることができる。従って、レー
ザ穴あけ部の内部に内層導体壁に電気的に接続される導
体層を形成する際に、デスミア処理を行う必要がないと
いう利点がある。また、本出願第1の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、内層導体回路を内層導体壁に電気
的に接続し、表面導体回路を導体層に電気的に接続する
ので、内層導体回路及び表面導体回路が内層導体壁及び
導体層を介して電気的に接続される際に、接続信頼性が
高いという利点がある。
【0015】尚、樹脂層の表面の所定位置とは、例え
ば、内層ビアホールの中心軸を内層導体壁まで平行移動
させた中心軸と樹脂層の表面とが交わる位置、内層ビア
ホールの中心軸と樹脂層の表面とが交わる位置等があ
る。所定位置からレーザ光束を照射する際のレーザ光束
の進行方向に内層導体壁がありさえすればよい。また、
所定強度とは、例えば、レーザ光束によって食刻される
樹脂の直径のレーザ径を有する強度、レーザ光束によっ
て食刻される樹脂の直径よりも小さいレーザ径を有する
強度等がある。所定強度によって、樹脂が食刻されさえ
すればよい。また、所定量とは、所定位置から内層導体
壁が露出する位置までに存在する樹脂の量を蒸発除去さ
せることのできるレーザエネルギー量である。
【0016】また前記課題を解決する本出願第2の発明
は、内層コア基板に内層貫通孔を形成する工程と、前記
内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層ビアホール
を形成すると共に、前記内層コア基板の表面に内層導体
層を形成する工程と、前記内層導体層をエッチング処理
して内層導体回路を形成する工程と、前記内層ビアホー
ルの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成する工程
と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形成された
後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成する工程
と、レーザ光束を前記樹脂層の表面の所定位置に所定強
度で所定量照射して前記所定位置から前記内層導体壁が
露出する位置までレーザ穴あけ部を形成する工程と、前
記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成すると共に、前
記樹脂層の表面に表面導体層を形成する工程と、前記表
面導体層をエッチング処理して表面導体回路を形成する
工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造方
法である。
【0017】したがって本出願第2の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、内層コア基板に予め設けられた内
層貫通孔の壁に形成された内層導体壁に向かってレーザ
光束を照射するので、レーザ穴あけ部に内層導体壁面を
露出させることができる。従って、レーザ穴あけ部の内
部に内層導体壁に電気的に接続される導体層を形成する
際に、デスミア処理を行う必要がないという利点があ
る。また、本出願第2の発明の印刷配線板の製造方法に
よれば、内層導体層をエッチング処理して形成された内
層導体回路を内層導体壁に電気的に接続し、表面導体層
をエッチング処理して形成された表面導体回路を導体層
に電気的に接続するので、内層導体回路及び表面導体回
路が内層導体壁及び導体層を介して電気的に接続される
際に、接続信頼性が高いという利点がある。尚、本出願
第2の発明に係る所定位置、所定強度、及び所定量と
は、本出願第1の発明に係るものと同義である。
【0018】また前記課題を解決する本出願第3の発明
は、内層コア基板に内層貫通孔を形成する工程と、前記
内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層ビアホール
を形成すると共に、前記内層コア基板の表面に内層導体
層を形成する工程と、前記内層導体層をエッチング処理
して内層導体回路を形成する工程と、前記内層ビアホー
ルの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成する工程
と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形成された
後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成すると共
に、前記樹脂層の表面に伝導層を形成する工程と、前記
伝導層をエッチング処理して前記樹脂層の表面の所定位
置が露出するように開口部を形成する工程と、レーザ光
束を前記所定位置に所定強度で所定量照射して前記所定
位置から前記内層導体壁が露出する位置までレーザ穴あ
け部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の内部に導
体層を形成すると共に、前記伝導層の表面に表面導体層
を形成する工程と、前記表面導体層をエッチング処理し
て表面導体回路を形成する工程と、を有することを特徴
とする印刷配線板の製造方法である。
【0019】したがって本出願第3の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、内層コア基板に予め設けられた内
層貫通孔の壁に形成された内層導体壁に向かってレーザ
光束を照射する際に伝導層をマスクとして開口部からレ
ーザ光束の照射を行うができる。即ち、樹脂層の表面の
所定位置が露出する開口部から確実に内層導体壁に向か
ってレーザ光束を照射し、レーザ穴あけ部に内層導体壁
を確実に露出させることができる。従って、デスミア処
理を行う必要がなく、接続信頼性が高いという利点があ
る。
【0020】また前記課題を解決する本出願第4の発明
は、内層コア基板に内層貫通孔を形成する工程と、前記
内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層ビアホール
を形成すると共に、前記内層コア基板の表面に内層導体
層を形成する工程と、前記内層導体層をエッチング処理
して内層導体回路を形成する工程と、前記内層ビアホー
ルの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成する工程
と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形成された
後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成すると共
に、前記樹脂層の表面に伝導層を形成する工程と、前記
伝導層をエッチング処理して前記樹脂層の表面の所定位
置が露出するように形状が略円である開口部を形成する
工程と、レーザ直径が前記円の円直径以上であるレーザ
光束を前記所定位置に所定強度で所定量照射して前記所
定位置から前記内層導体壁が露出する位置までレーザ穴
あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の内部に
導体層を形成すると共に、前記伝導層の表面に表面導体
層を形成する工程と、前記表面導体層をエッチング処理
して表面導体回路を形成する工程と、を有することを特
徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0021】したがって本出願第4の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、レーザ光束を照射する際に伝導層
をマスクとして形状が略円である開口部からレーザ光束
の照射を行うができる。この際、レーザ直径が開口部の
直径以上であるレーザ光束の照射を行うので、レーザ光
束の照射誤差があったとしても、レーザ光束で開口部に
露出する樹脂を蒸発除去してレーザ穴あけ部に内層導体
壁を確実に露出させることができる。従って、デスミア
処理を行う必要がなく、接続信頼性が高いという利点が
ある。尚、所定強度によって、開口部に露出する樹脂を
蒸発除去することが好ましい。
【0022】また前記課題を解決する本出願第5の発明
は、内層コア基板に内層貫通孔を形成する工程と、前記
内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層ビアホール
を形成すると共に、前記内層コア基板の表面に内層導体
層を形成する工程と、前記内層導体層をエッチング処理
して内層導体回路を形成する工程と、前記内層ビアホー
ルの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成する工程
と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形成された
後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成すると共
に、前記樹脂層の表面に伝導層を形成する工程と、前記
伝導層をエッチング処理して前記樹脂層の表面の少なく
とも2以上の異なる所定位置が露出するように形状が前
記所定位置のそれぞれを中心とする円を内接する長穴で
ある開口部を形成する工程と、レーザ直径が前記円の円
直径以上であるレーザ光束を前記所定位置のそれぞれに
所定強度で所定量照射して前記所定位置のそれぞれから
前記内層導体壁が露出する位置までレーザ穴あけ部を形
成する工程と、前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形
成すると共に、前記伝導層の表面に表面導体層を形成す
る工程と、前記表面導体層をエッチング処理して表面導
体回路を形成する工程と、を有することを特徴とする印
刷配線板の製造方法である。
【0023】したがって本出願第5の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、レーザ光束を照射する際に伝導層
をマスクとして形状が所定位置それぞれを中心とする円
を内接する長穴である開口部からレーザ光束の照射を行
うができる。この際、レーザ直径が開口部のに内接する
円の直径以上であるレーザ光束の照射を行うので、レー
ザ光束の照射誤差があったとしても、レーザ光束で所定
位置それぞれを中心とする円に露出する樹脂を蒸発除去
してレーザ穴あけ部に内層導体壁を確実に露出させるこ
とができる。また、少なくとも2以上の異なる所定位置
のそれぞれからのレーザ光束の照射を行うので、レーザ
穴あけ部に露出する内層導体壁の面積が増し、更に確実
に内層導体壁面を露出することができる。従って、デス
ミア処理を行う必要がなく、接続信頼性が高いという利
点がある。
【0024】また前記課題を解決する本出願第6の発明
は、本出願第4の発明又は本出願第5の発明において、
前記レーザ直径が、前記円直径にレーザ位置合わせ誤差
の絶対値を2倍した値を加えた値以上であることを特徴
とする印刷配線板の製造方法である。
【0025】したがって本出願第6の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、レーザ光束を所定位置に照射する
際にレーザ位置合わせ誤差を気にすることなく、開口部
の円又は開口部の長穴に内接する円の面積に露出する樹
脂を確実に蒸発除去することができる。
【0026】また前記課題を解決する本出願第7の発明
は、第1の表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する
工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁
を形成して第1の表層ビアホールを形成する工程と、第
2の表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成する工程
と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形
成して第2の表層ビアホールを形成する工程と、第1の
前記内層導体回路及び第1の前記充填樹脂層が形成され
た後に第1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下
に第2の前記表層ビアホールの第2の所定位置が重なる
ように第1の前記表層コア基板及び第2の前記表層コア
基板を調整し、第1の前記表層コア基板及び第2の前記
表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成すると共
に、第1の前記表層ビアホールの内部及び第2の前記表
層ビアホールの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成
する工程と、前記樹脂層及び前記充填樹脂層が形成され
た後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の
所定強度で第1の所定量照射して第1の前記所定位置か
ら第2の表層導体壁が露出する位置まで第1のレーザ穴
あけ部を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の
内部に導体層を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あ
け部が形成された後に第1の前記表層コア基板及び第2
の前記表層コア基板の外面に表面導体回路を形成する工
程と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造方法
である。
【0027】したがって本出願第7の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、第1及び第2の表層コア基板のそ
れぞれに予め設けられた表層貫通孔の壁に形成された第
1及び第2の表層導体壁のそれぞれに向かってレーザ光
束を照射するので、第1及び第2の表層導体壁面のそれ
ぞれでレーザ光束の照射光(入射光)の強度が第1及び
第2の表層導体壁面のそれぞれからの反射光との干渉に
よって弱まらない。これにより、レーザ光束で第1及び
第2の表層導体壁面のそれぞれに接する樹脂を蒸発除去
し、第1のレーザ穴あけ部に第1及び第2の表層導体壁
面のそれぞれを露出させることができる。従って、第1
のレーザ穴あけ部の内部に第1及び第2の表層導体壁面
のそれぞれに電気的に接続される導体層を形成する際
に、デスミア処理を行う必要がないという利点がある。
また、本出願第7の発明の印刷配線板の製造方法によれ
ば、表面導体回路のそれぞれを第1又は第2の表層導体
壁面に電気的に接続するので、表面導体回路のそれぞれ
が第1及び第2の表層導体壁及び導体層を介して電気的
に接続される際に、接続信頼性が高いという利点があ
る。
【0028】尚、第1の表層ビアホールの第1の所定位
置とは、例えば、第1の表層ビアホールの中心軸を第1
の表層導体壁まで平行移動させた中心軸と第1の表層導
体壁の最上部とが接する位置、第1の表層ビアホールの
中心軸と第1の表層ビアホールの内部に満たされた充填
樹脂層の表面とが交わる位置等がある。また、第2の表
層ビアホールの第2の所定位置とは、例えば、第2の表
層ビアホールの中心軸を第2の表層導体壁まで平行移動
させた中心軸と第1の表層導体壁の最下部とが接する位
置、第2の表層ビアホールの中心軸と第2の表層ビアホ
ールの内部に満たされた充填樹脂層の裏面とが交わる位
置等がある。従って、第1の表層ビアホールの第1の所
定位置の下に第2の表層ビアホールの第2の所定位置が
重なるようにとは、例えば、第1の表層導体壁の最上部
の下に第2の表層導体壁の最下部が重なるように、第1
の表層ビアホールの中心軸と第2の表層ビアホールの中
心軸とが重なるように等があり、第1の表層ビアホール
の下に第2の表層ビアホールを配置して第1及び第2の
表層導体壁のそれぞれに向かってレーザ光束を照射でき
さえすればよい。
【0029】また前記課題を解決する本出願第8の発明
は、N(Nは1以上の自然数)の内層コア基板のそれぞ
れに内層貫通孔を形成する工程と、前記内層貫通孔のそ
れぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビアホールを形
成する工程と、前記内層コア基板のそれぞれに内層導体
回路を形成する工程と、前記内層ビアホールのそれぞれ
の内部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工
程と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成す
る工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体
壁を形成して第1の表層ビアホールを形成する工程と、
第2の表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成する工程
と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形
成して第2の表層ビアホールを形成する工程と、第1の
前記内層導体回路及び第1の前記充填樹脂層が形成され
た後に第1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下
に前記内層ビアホールの第2の所定位置のそれぞれが重
なるように、且つ第2の前記表層ビアホールの第3の所
定位置の上に第2の前記所定位置のそれぞれが重なるよ
うに前記内層コア基板のそれぞれ、第1の前記表層コア
基板、及び第2の前記表層コア基板の位置を調整し、N
の前記内層コア基板、第1の前記表層コア基板、及び第
2の前記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成す
ると共に、第1の前記表層ビアホールの内部及び第2の
前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填して第2の充填
樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層及び第2の前記充
填樹脂層が形成された後に第1のレーザ光束を第1の前
記所定位置に第1の所定強度で第1の所定量照射して第
1の前記所定位置から前記内層導体壁のそれぞれが露出
する位置を経由して第2の前記表層導体壁が露出する位
置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第1の
前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成する工程と、
第1の前記レーザ穴あけ部が形成された後に第1の前記
表層コア基板の外面及び第2の前記表層コア基板の外面
に表面導体回路を形成する工程と、を有することを特徴
とする印刷配線板の製造方法である。
【0030】したがって本出願第8の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、Nの内層コア基板、第1の表層コ
ア基板、及び第2の表層コア基板のそれぞれのに予め設
けられた貫通孔(内層貫通孔、表層貫通孔)の壁に形成
された導体壁面(内層導体壁面、表層導体壁面)のそれ
ぞれに向かってレーザ光束を照射するので、第1のレー
ザ穴あけ部に導体壁面(内層導体壁面、表層導体壁面)
のそれぞれを露出させることができる。従って、第1の
レーザ穴あけ部の内部に導体壁面(内層導体壁面、表層
導体壁面)のそれぞれに電気的に接続される導体層を形
成する際に、デスミア処理を行う必要がないという利点
がある。また、本出願第8の発明の印刷配線板の製造方
法によれば、表面導体回路のそれぞれを表層導体壁面に
電気的に接続し、内層導体回路のそれぞれを内層導体壁
面に電気的に接続するので、表面導体回路及び内層導体
回路のそれぞれが表層導体壁、内層導体壁、及び導体層
を介して電気的に接続される際に、接続信頼性が高いと
いう利点がある。
【0031】尚、本出願第8の発明に係る内層ビアホー
ルの第2の所定位置とは、本出願第7の発明に係る第1
の表層ビアホールの第1の所定位置と同様に定義され、
例えば、内層ビアホールの中心軸のそれぞれを内層導体
壁まで平行移動させた中心軸のそれぞれと内層導体壁の
最上部のそれぞれとが接する位置、内層ビアホールの中
心軸のそれぞれと内層ビアホールの内部に満たされた第
1の充填樹脂層の表面のそれぞれとが交わる位置等があ
る。
【0032】また前記課題を解決する本出願第9の発明
は、第1の表層コア基板と第2の表層コア基板との間に
N(Nは1以上の自然数)の内層コア基板を内層にする
ように第1の前記表層コア基板、第2の前記表層コア基
板、及び前記内層基板のそれぞれを積層する印刷配線板
の製造方法において、Nの前記内層コア基板の中で最も
上に位置する内層コア基板からM(MはN以下1以上の
自然数)番目までの内層コア基板のそれぞれに内層貫通
孔を形成する工程と、前記内層貫通孔のそれぞれの壁に
内層導体壁を形成して内層ビアホールを形成する工程
と、Nの前記内層コア基板の中で最も上に位置する内層
コア基板からM番目の内層コア基板のそれぞれに内層導
体回路を形成する工程と、前記内層ビアホールのそれぞ
れの内部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する
工程と、第1の前記表層コア基板に第1の表層貫通孔を
形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表
層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを形成する工
程と、第1の前記内層導体回路及び第1の前記充填樹脂
層が形成された後に第1の前記表層ビアホールの第1の
所定位置の下に前記内層ビアホールの第2の所定位置の
それぞれが重なるようにNの前記内層コア基板の中で最
も上に位置する内層コア基板からM番目までの内層コア
基板のそれぞれ、及び第1の前記表層コア基板の位置を
調整し、Nの前記内層コア基板の中で最も上に位置する
内層コア基板からM番目までの内層コア基板及び第1の
前記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成すると
共に、第1の前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填し
て第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層及び
第2の前記充填樹脂層が形成された後に第1のレーザ光
束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第1の所定
量照射して第1の前記所定位置から前記内層導体壁のそ
れぞれが露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成
する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に導体層
を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部が形成さ
れた後に第1の前記表層コア基板の外面に表面導体回路
を形成する工程と、を有することを特徴とする印刷配線
板の製造方法である。
【0033】したがって本出願第9の発明の印刷配線板
の製造方法によれば、第1の表層コア基板と第2の表層
コア基板との間にN(Nは1以上の自然数)の内層コア
基板を内層にするように第1の表層コア基板、第2の表
層コア基板、及び内層基板のそれぞれを積層する印刷配
線板の製造方法において、Nの内層コア基板の中で最も
上に位置する内層コア基板からM(MはN以下1以上の
自然数)番目までの内層コア基板及び第1の表層コア基
板のそれぞれのに予め設けられた貫通孔(内層貫通孔、
表層貫通孔)の壁に形成された導体壁面(内層導体壁
面、表層導体壁面)のそれぞれに向かってレーザ光束を
照射するので、第1のレーザ穴あけ部に導体壁面(内層
導体壁面、表層導体壁面)のそれぞれを露出させること
ができる。従って、第1のレーザ穴あけ部の内部に導体
壁面(内層導体壁面、表層導体壁面)のそれぞれに電気
的に接続される導体層を形成する際に、デスミア処理を
行う必要がないという利点がある。また、本出願第9の
発明の印刷配線板の製造方法によれば、表面導体回路を
表層導体壁面に電気的に接続し、Nの内層コア基板の中
で最も上に位置する内層コア基板からM番目までの内層
コア基板の内層導体回路のそれぞれを内層導体壁面に電
気的に接続するので、表面導体回路及び内層導体回路の
それぞれが表層導体壁、内層導体壁、及び導体層を介し
て電気的に接続される際に、接続信頼性が高いという利
点がある。
【0034】また前記課題を解決する本出願第10の発
明は、N(Nは1以上の自然数)の内層コア基板のそれ
ぞれに内層貫通孔を形成する工程と、前記内層貫通孔の
それぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビアホールを
形成すると共に、前記内層コア基板のそれぞれの両面に
内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層のそれぞ
れをエッチング処理して第1の内層導体回路を形成する
工程と、前記内層ビアホールのそれぞれの内部に樹脂を
充填して第1の充填樹脂層を形成する工程と、第1の表
層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する工程と、第1
の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第
1の表層ビアホールを形成すると共に、第1の前記表層
コア基板の両面に第1の表層導体層を形成する工程と、
第1の前記表層導体層の裏面をエッチング処理して第2
の内層導体回路を形成する工程と、第2の表層コア基板
に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第2の前記表層
貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成して、第2の表層
ビアホールを形成すると共に、第2の前記表層コア基板
の両面に第2の表層導体層を形成する工程と、第2の前
記表層導体層の表面をエッチング処理して第3の内層導
体回路を形成する工程と、第1の前記内層導体回路、第
1の前記充填樹脂層、第2の前記内層導体回路、及び第
3の前記内層導体回路が形成された後に第1の前記表層
ビアホールの第1の所定位置の下に前記内層ビアホール
の第2の所定位置のそれぞれが重なるように、且つ第2
の前記表層ビアホールの第3の所定位置の上に第2の前
記所定位置のそれぞれが重なるように前記内層コア基板
のそれぞれ、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記
表層コア基板の位置を調整し、Nの前記内層コア基板、
第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板
のそれぞれの間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記
表層ビアホールの内部及び第2の前記表層ビアホールの
内部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程
と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された
後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所
定強度で第1の所定量照射して第1の所定位置から前記
内層導体壁のそれぞれが露出する位置を経由して第2の
前記表層導体壁が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ
部を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部
に導体層を形成すると共に、第1の前記表層導体層の表
面及び第2の前記表層導体層の裏面に表面導体層を形成
する工程と、前記表面導体層をエッチング処理して表面
導体回路を形成する工程と、を有することを特徴とする
印刷配線板の製造方法である。
【0035】したがって本出願第10の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、Nの内層コア基板、第1の表層
コア基板、及び第2の表層コア基板のそれぞれのに予め
設けられた貫通孔(内層貫通孔、表層貫通孔)の壁に形
成された導体壁面(内層導体壁面、表層導体壁面)のそ
れぞれに向かってレーザ光束を照射するので、第1のレ
ーザ穴あけ部の内部に導体壁面(内層導体壁面、表層導
体壁面)のそれぞれに電気的に接続される導体層を形成
する際に、デスミア処理を行う必要がないという利点が
ある。また、本出願第10の発明の印刷配線板の製造方
法によれば、表面導体層をエッチング処理して形成され
た表面導体回路のそれぞれを表層導体壁面に電気的に接
続し、内層導体層をエッチング処理して形成された内層
導体回路のそれぞれを内層導体壁面に電気的に接続する
ので、表面導体回路及び内層導体回路のそれぞれが表層
導体壁、内層導体壁、及び導体層を介して電気的に接続
される際に、接続信頼性が高いという利点がある。
【0036】また前記課題を解決する本出願第11の発
明は、第1の表層コア基板と第2の表層コア基板との間
にN(Nは1以上の自然数)の内層コア基板を内層にす
るように第1の前記表層コア基板、第2の前記表層コア
基板、及び前記内層基板のそれぞれを積層する印刷配線
板の製造方法において、Nの前記内層コア基板の中で最
も上に位置する内層コア基板からM(MはN以下1以上
の自然数)番目までの内層コア基板のそれぞれに内層貫
通孔を形成する工程と、前記内層貫通孔のそれぞれの壁
に内層導体壁を形成して内層ビアホールを形成すると共
に、Nの前記内層コア基板の最も上に位置する内層コア
基板からM番目までの内層コア基板のそれぞれの両面に
内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層のそれぞ
れをエッチング処理して第1の内層導体回路を形成する
工程と、前記内層ビアホールのそれぞれの内部に樹脂を
充填して第1の充填樹脂層を形成する工程と、
第1の前記表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成
する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導
体壁を形成して第1の表層ビアホールを形成すると共
に、第1の前記表層コア基板の両面に第1の表層導体層
を形成する工程と、第1の前記表層導体層の裏面をエッ
チング処理して第2の内層導体回路を形成する工程と、
第1の前記内層導体回路、第1の前記充填樹脂層、及び
第2の前記内層導体回路が形成された後に第1の前記表
層ビアホールの第1の所定位置の下に前記内層ビアホー
ルの第2の所定位置のそれぞれが重なるようにNの前記
内層コア基板の中で最も上に位置する内層コア基板から
M番目までの内層コア基板のそれぞれ、及び第1の前記
表層コア基板の位置を調整し、N個の前記内層コア基板
の中で最も上に位置する内層コア基板からM番目までの
内層コア基板及び第1の前記表層コア基板に樹脂層を形
成すると共に、第1の前記表層ビアホールの内部に樹脂
を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹
脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第1の
レーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第
1の所定量照射して第1の所定位置から前記内層導体壁
のそれぞれが露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を
形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に導
体層を形成すると共に、第1の前記表層導体層の表面に
表面導体層を形成する工程と、前記表面導体層をエッチ
ング処理して表面導体回路を形成する工程と、を有する
ことを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0037】したがって本出願第11の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1のレーザ穴あけ部の内部に
導体壁面(Nは1以上の自然数)の内層コア基板の中で
最も上に位置する内層コア基板からM(MはN以下1以
上の自然数)番目までの内層コア基板の内層導体壁面、
表層導体壁面)のそれぞれに電気的に接続される導体層
を形成する際に、デスミア処理を行う必要がないという
利点がある。また、本出願第11の発明の印刷配線板の
製造方法によれば、表面導体層をエッチング処理して形
成された表面導体回路のそれぞれを表層導体壁面に電気
的に接続し、Nの内層コア基板の中で最も上に位置する
内層コア基板からM番目までの内層コア基板の内層導体
層をエッチング処理して形成された内層導体回路のそれ
ぞれを内層導体壁面に電気的に接続するので、表面導体
回路及び内層導体回路のそれぞれが表層導体壁、内層導
体壁、及び導体層を介して電気的に接続される際に、接
続信頼性が高いという利点がある。
【0038】また前記課題を解決する本出願第12の発
明は、内層コア基板に内層貫通孔を形成する工程と、前
記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層ビアホー
ルを形成する工程と、前記内層コア基板に内層導体回路
を形成する工程と、前記内層ビアホールの内部に樹脂を
充填して第1の充填樹脂層を形成する工程と、第1の表
層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する工程と、第1
の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第
1の表層ビアホールを形成する工程と、第2の表層コア
基板に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第2の前記
表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成して第2の表
層ビアホールを形成する工程と、第1の前記内層導体回
路及び第1の前記充填樹脂層が形成された後に第1の前
記表層ビアホールの第1の所定位置の下に前記内層ビア
ホールの第2の所定位置が重なるように、且つ第2の前
記表層ビアホールの第3の所定位置の上に第2の前記所
定位置が重なるように前記内層コア基板、第1の前記表
層コア基板、及び第2の前記表層コア基板の位置を調整
し、前記内層コア基板、第1の前記表層コア基板、及び
第2の前記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成
すると共に、第1の前記表層ビアホールの内部及び第2
の前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填して第2の充
填樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層及び第2の前記
充填樹脂層が形成された後に第1のレーザ光束を第1の
前記所定位置に第1の所定強度で第1の所定量照射して
第1の前記所定位置から前記内層導体壁が露出する位置
まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工程と、前記樹脂
層及び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第2のレ
ーザ光束を第3の前記所定位置に第2の所定強度で第2
の所定量照射して第3の前記所定位置から前記内層導体
壁が露出する位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成する
工程と、前記レーザ穴あけ部の内部及び第2の前記レー
ザ穴あけ部の内部に導体層を形成する工程と、第1の前
記レーザ穴あけ部及び第2の前記レーザ穴あけ部が形成
された後に、第1の前記表層コア基板の外面及び第2の
前記表層コア基板の外面に表面導体回路を形成する工程
と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造方法で
ある。
【0039】したがって本出願第12の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1のレーザ穴あけ部に第1の
表層導体壁面及び内層導体壁面を露出させ、第2のレー
ザ穴あけ部に第2の表層導体壁面及び内層導体壁面を露
出させるので、露出する内層導体壁の面積が増し、更に
確実に内層導体壁面を露出することができる。従って、
デスミア処理を行う必要がなく、接続信頼性が高いとい
う利点がある。
【0040】また前記課題を解決する本出願第13の発
明は、内層コア基板に第1の内層貫通孔を形成する工程
と、前記内層コア基板に第2の内層貫通孔を形成する工
程と、第1の前記内層貫通孔の壁に第1の内層導体壁を
形成して第1の内層ビアホールを形成する工程と、第2
の前記内層貫通孔の壁に第2の内層導体壁を形成して第
2の内層ビアホールを形成する工程と、前記内層コア基
板に内層導体回路を形成する工程と、第1及び第2の前
記内層ビアホールの内部に樹脂を充填して第1の充填樹
脂層を形成する工程と、第1の表層コア基板に第1の表
層貫通孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁
に第1の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを
形成する工程と、第2の表層コア基板に第2の表層貫通
孔を形成する工程と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2
の表層導体壁を形成して第2の表層ビアホールを形成す
る工程と、第1の前記内層導体回路及び第1の前記充填
樹脂層が形成された後に第1の前記表層ビアホールの第
1の所定位置の下に第1の前記内層ビアホールの第2の
所定位置が重なるように、且つ第2の前記表層ビアホー
ルの第3の所定位置の上に第2の前記内層ビアホールの
第4の所定位置が重なるように前記内層コア基板、第1
の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板の位
置を調整し、前記内層コア基板、第1の前記表層コア基
板、及び第2の前記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂
層を形成すると共に、第1の前記表層ビアホールの内部
及び第2の前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填して
第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層及び第
2の前記充填樹脂層が形成された後に第1のレーザ光束
を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第1の所定量
照射して第1の前記所定位置から第1の前記内層導体壁
が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工
程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成され
た後に第2のレーザ光束を第3の前記所定位置に第2の
所定強度で第2の所定量照射して第3の前記所定位置か
ら第2の前記内層導体壁が露出する位置まで第2のレー
ザ穴あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の内
部及び第2の前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成
する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部及び第2の前記
レーザ穴あけ部が形成された後に第1の前記表層コア基
板の外面及び第2の前記表層コア基板の外面に表面導体
回路を形成する工程と、を有することを特徴とする印刷
配線板の製造方法である。
【0041】したがって本出願第13の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、内層コア基板に予め第1及び第
2の内層導体壁を形成し、第1のレーザ穴あけ部に第1
の表層導体壁面及び第1の内層導体壁面を露出させ、第
2のレーザ穴あけ部に第2の表層導体壁面及び第2の内
層導体壁面を露出させるので、デスミア処理を行う必要
がなく、接続信頼性が高いという利点がある。
【0042】また前記課題を解決する本出願第14の発
明は、内層コア基板に内層貫通孔を形成する工程と、前
記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層ビアホー
ルを形成すると共に、前記内層コア基板の両面に内層導
体層を形成する工程と、前記内層導体層をエッチング処
理して第1の内層導体回路を形成する工程と、前記内層
ビアホールの内部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を
形成する工程と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通
孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1
の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを形成す
ると共に、第1の前記表層コア基板の両面に第1の表層
導体層を形成する工程と、第1の前記表層導体層の裏面
をエッチング処理して第2の内層導体回路を形成する工
程と、第2の表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成す
る工程と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体
壁を形成して第2の表層ビアホールを形成すると共に、
第2の前記表層コア基板の両面に第2の表層導体層を形
成する工程と、第2の前記表層導体層の表面をエッチン
グ処理して第3の内層導体回路を形成する工程と、第1
の前記内層導体回路、第1の前記充填樹脂層、第2の前
記内層導体回路、及び第3の前記内層導体回路が形成さ
れた後に第1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の
下に前記内層ビアホールの第2の所定位置が重なるよう
に、且つ第2の前記表層ビアホールの第3の所定位置の
上に第2の前記所定位置が重なるように前記内層コア基
板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コア
基板の位置を調整し、前記内層コア基板、第1の前記表
層コア基板、及び第2の前記表層コア基板のそれぞれの
間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記表層ビアホー
ルの内部及び第2の前記表層ビアホールの内部に樹脂を
充填して第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹脂
層及び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第1のレ
ーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第1
の所定量照射して第1の前記所定位置から前記内層導体
壁が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する
工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成さ
れた後に第2のレーザ光束を第3の前記所定位置に第2
の所定強度で第2の所定量照射して第3の前記所定位置
から前記内層導体壁が露出する位置まで第2のレーザ穴
あけ部を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の
内部及び第2の前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形
成すると共に、第1の前記表層導体層の表面及び第2の
前記表層導体層の裏面に表面導体層を形成する工程と、
前記表面導体層をエッチング処理して表面導体回路を形
成する工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の
製造方法である。
【0043】また前記課題を解決する本出願第15の発
明は、内層コア基板に第1の内層貫通孔を形成する工程
と、前記内層コア基板に第2の内層貫通孔を形成する工
程と、第1の前記内層貫通孔の壁に第1の内層導体壁を
形成して第1の内層ビアホールを形成し、且つ第2の前
記内層貫通孔の壁に第2の内層導体壁を形成して第2の
内層ビアホールを形成すると共に、前記内層コア基板の
両面に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層を
エッチング処理して第1の内層導体回路を形成する工程
と、第1及び第2の前記内層ビアホールの内部に樹脂を
充填して第1の充填樹脂層を形成する工程と、第1の表
層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する工程と、第1
の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第
1の表層ビアホールを形成すると共に、第1の前記表層
コア基板の両面に第1の表層導体層を形成する工程と、
第1の前記表層導体層の裏面をエッチング処理して第2
の内層導体回路を形成する工程と、第2の表層コア基板
に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第2の前記表層
貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成して第2の表層ビ
アホールを形成すると共に、第2の前記表層コア基板の
両面に第2の表層導体層を形成する工程と、第2の前記
表層導体層の表面をエッチング処理して第3の内層導体
回路を形成する工程と、第1の前記内層導体回路、第1
の前記充填樹脂層、第2の前記内層導体回路、及び第3
の前記内層導体回路が形成された後に第1の前記表層ビ
アホールの第1の所定位置の下に第1の前記内層ビアホ
ールの第2の所定位置が重なるように、且つ第2の前記
表層ビアホールの第3の所定位置の上に第2の前記内層
ビアホールの第4の所定位置が重なるように前記内層コ
ア基板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層
コア基板の位置を調整し、前記内層コア基板、第1の前
記表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板のそれぞ
れの間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記表層ビア
ホールの内部及び第2の前記表層ビアホールの内部に樹
脂を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記
樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第1
のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で
第1の所定量照射して第1の前記所定位置から第1の前
記内層導体壁が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部
を形成する工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂
層が形成された後に第2のレーザ光束を第3の前記所定
位置に第2の所定強度で第2の所定量照射して第3の前
記所定位置から第2の前記内層導体壁が露出する位置ま
で第2のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第1の前記
レーザ穴あけ部の内部及び第2の前記レーザ穴あけ部の
内部に導体層を形成すると共に、第1の前記表層導体層
の表面及び第2の前記表層導体層の裏面に表面導体層を
形成する工程と、前記表面導体層をエッチング処理して
表面導体回路を形成する工程と、を有することを特徴と
する印刷配線板の製造方法である。
【0044】したがって本出願第14の発明又は本出願
第15の発明の印刷配線板の製造方法によれば、レーザ
穴あけ部に導体壁面のそれぞれを露出させるので、デス
ミア処理を行う必要がなく、接続信頼性が高いという利
点がある。
【0045】また前記課題を解決する本出願第16の発
明は、N(Nは2以上の自然数)の内層コア基板のそれ
ぞれに内層貫通孔を形成する工程と、前記内層貫通孔の
それぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビアホールを
形成すると共に、前記内層コア基板のそれぞれの両面に
内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層のそれぞ
れをエッチング処理して第1の内層導体回路を形成する
工程と、前記内層ビアホールのそれぞれの内部に樹脂を
充填して第1の充填樹脂層を形成する工程と、第1の表
層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する工程と、第1
の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第
1の表層ビアホールを形成すると共に、第1の前記表層
コア基板の両面に第1の表層導体層を形成する工程と、
第1の前記表層導体層の裏面をエッチング処理して第2
の内層導体回路を形成する工程と、第2の表層コア基板
に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第2の前記表層
貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成して第2の表層ビ
アホールを形成すると共に、第2の前記表層コア基板の
両面に第2の表層導体層を形成する工程と、第2の前記
表層導体層の表面をエッチング処理して第3の内層導体
回路を形成する工程と、第1の前記内層導体回路、第1
の前記充填樹脂層、第2の前記内層導体回路、及び第3
の前記内層導体回路が形成された後に第1の前記表層ビ
アホールの第1の所定位置の下に前記内層ビアホールの
第2の所定位置のそれぞれが重なるように、且つ第2の
前記表層ビアホールの第3の所定位置の上に第2の前記
所定位置のそれぞれが重なるように前記内層コア基板の
それぞれ、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表
層コア基板の位置を調整し、Nの前記内層コア基板、第
1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板の
それぞれの間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記表
層ビアホールの内部及び第2の前記表層ビアホールの内
部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程
と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された
後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所
定強度で第1の所定量照射して第1の前記所定位置から
Nの前記内層コア基板の中で最も上に位置する内層コア
基板からM(MはN以下1以上の自然数)番目までの内
層コア基板のそれぞれの内層導体壁が露出する位置まで
第1のレーザ穴あけ部を形成する工程と、前記樹脂層及
び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第2のレーザ
光束を第3の前記所定位置に第2の所定強度で第2の所
定量照射して第3の前記所定位置からNの前記内層コア
基板の中で最も下に位置する内層コア基板からL(Lは
N以下(N−M+1)以上の自然数)番目までの内層コ
ア基板のそれぞれの内層導体壁が露出する位置まで第2
のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第1の前記レーザ
穴あけ部の内部及び第2の前記レーザ穴あけ部の内部に
導体層を形成すると共に、第1の前記表層導体層の表面
及び第2の前記表層導体層の裏面に表面導体層を形成す
る工程と、前記表面導体層をエッチング処理して表面導
体回路を形成する工程と、を有することを特徴とする印
刷配線板の製造方法である。
【0046】したがって本出願第16の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1のレーザ穴あけ部に第1の
表層導体壁面及び最も上に位置する内層コア基板からM
(MはN以下1以上の自然数)番目までの内層コア基板
の内層導体壁面を露出させ、第2のレーザ穴あけ部に第
2の表層導体壁面及びNの前記内層コア基板の中で最も
下に位置する内層コア基板からL(LはN以下(N−M
+1)以上の自然数)番目まで内層導体壁面を露出させ
るので、第1及び第2のレーザ穴あけ部に少なくとも1
以上の内層コア基板(少なくとも最も上に位置する内層
コア基板からM番目の内層コア基板)の内層導体壁の露
出する面積が増し、接続信頼性が高いという利点があ
る。
【0047】また前記課題を解決する本出願第17の発
明は、第1の表層コア基板と第2の表層コア基板との間
にN(Nは2以上の自然数)の内層コア基板を内層にす
るように第1の前記表層コア基板、第2の前記表層コア
基板、及び前記内層基板のそれぞれを積層する印刷配線
板の製造方法において、Nの前記内層コア基板の中で最
も上に位置する内層コア基板からM(Mは(N−1)以
下1以上の自然数)番目までの内層コア基板のそれぞれ
に第1の内層貫通孔を形成する工程と、第1の前記内層
貫通孔のそれぞれの壁に第1の内層導体壁を形成して第
1の内層ビアホールを形成すると共に、Nの前記内層コ
ア基板の中で最も上に位置する内層コア基板からM番目
までの内層コア基板のそれぞれの両面に第1の内層導体
層を形成する工程と、第1の前記内層導体層のそれぞれ
をエッチング処理して第1の内層導体回路を形成する工
程と、第1の前記内層ビアホールのそれぞれの内部に樹
脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程と、Nの
前記内層コア基板の中で最も下に位置する内層コア基板
からL(Lは(N−M)以下1以上の自然数)番目まで
の内層コア基板のそれぞれに第2の内層貫通孔を形成す
る工程と、第2の前記内層貫通孔のそれぞれの壁に第2
の内層導体壁を形成して第1の内層ビアホールを形成す
ると共に、Nの前記内層コア基板の中で最も下に位置す
る内層コア基板からL番目まで内層コア基板のそれぞれ
の両面に第2の内層導体層を形成する工程と、第2の前
記内層導体層のそれぞれをエッチング処理して第2の内
層導体回路を形成する工程と、第2前記内層ビアホール
のそれぞれの内部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層を
形成する工程と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通
孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1
の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを形成す
ると共に、第1の前記表層コア基板の両面に第1の表層
導体層を形成する工程と、第1の前記表層導体層の裏面
をエッチング処理して第3の内層導体回路を形成する工
程と、第2の表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成す
る工程と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体
壁を形成して第2の表層ビアホールを形成すると共に、
第2の前記表層コア基板の両面に第2の表層導体層を形
成する工程と、第2の前記表層導体層の表面をエッチン
グ処理して第4の内層導体回路を形成する工程と、第1
の前記内層導体回路、第1の前記充填樹脂層、及び第3
の前記内層導体回路が形成された後に第1の前記表層ビ
アホールの第1の所定位置の下に第1の前記内層ビアホ
ールの第2の所定位置のそれぞれが重なるようにNの前
記内層コア基板の中で最も上に位置する内層コア基板か
らM番目までの内層コア基板のそれぞれ、及び第1の前
記表層コア基板の位置を調整し、Nの前記内層コア基板
の中で最も上に位置する内層コア基板からM番目までの
内層コア基板及び第1の前記表層コア基板のそれぞれの
間にに第1の樹脂層を形成すると共に、第1の前記表層
ビアホールの内部に樹脂を充填して第3の充填樹脂層を
形成する工程と、第2の前記内層導体回路、第2の前記
充填樹脂層、及び第4の前記内層導体回路が形成された
後に第2の前記表層ビアホールの第3の所定位置の上に
第2の前記内層ビアホールの第4の所定位置のそれぞれ
が重なるようにNの前記内層コア基板の中で最も下に位
置する内層コア基板からL番目までの内層コア基板のそ
れぞれ、及び第2の前記表層コア基板の位置を調整し、
Nの前記内層コア基板の中で最も下に位置する内層コア
基板からL番目までの内層コア基板及び第2の前記表層
コア基板のそれぞれの間に第2の樹脂層を形成すると共
に、第2の前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填して
第4の充填樹脂層を形成する工程と、第1の前記樹脂層
及び第3の前記充填樹脂層が形成された後に第1のレー
ザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第1の
所定量照射して第1の前記所定位置から第1の前記内層
導体壁のそれぞれが露出する位置まで第1のレーザ穴あ
け部を形成する工程と、第2の前記樹脂層及び第4の前
記充填樹脂層が形成された後に第2のレーザ光束を第3
の前記所定位置に第2の所定強度で第2の所定量照射し
て第3の前記所定位置から第2の前記内層導体壁のそれ
ぞれが露出する位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成す
る工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に第1の導
体層を形成すると共に、第1の前記表層導体層の表面に
第1の表面導体層を形成する工程と、第1の前記表面導
体層をエッチング処理して第1の表面導体回路を形成す
る工程と、第2の前記レーザ穴あけ部の内部に第2の導
体層を形成すると共に、第2の前記表層導体層の裏面に
第2の表面導体層を形成する工程と、第2の前記表面導
体層をエッチング処理して第2の表面導体回路を形成す
る工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造
方法である。
【0048】また前記課題を解決する本出願第18の発
明は、第1の表層コア基板と第2の表層コア基板との間
にN(Nは2以上の自然数)の内層コア基板を内層にす
るように第1の前記表層コア基板、第2の前記表層コア
基板、及び前記内層基板のそれぞれを積層する印刷配線
板の製造方法において、Nの前記内層コア基板の中で最
も上に位置する内層コア基板からM(MはN以下1以上
の自然数)番目までの内層コア基板のそれぞれに第1の
内層貫通孔を形成する工程と、Nの前記内層コア基板の
中で最も下に位置する内層コア基板からL(LはN以下
(N−M+1)以上の自然数)番目までの内層コア基板
のそれぞれに第2の内層貫通孔を形成する工程と、第1
の前記内層貫通孔のそれぞれの壁に第1の内層導体壁を
形成して第1の内層ビアホールを形成し、且つ第2の前
記内層貫通孔のそれぞれの壁に第2の内層導体壁を形成
して第2の内層ビアホールを形成しすると共に、Nの前
記内層コア基板のそれぞれの両面に第1の内層導体層を
形成する工程と、第1の前記内層導体層のそれぞれをエ
ッチング処理して第1の内層導体回路を形成する工程
と、第1の前記内層ビアホールのそれぞれの内部に樹脂
を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程と、第2の
前記内層ビアホールのそれぞれの内部に樹脂を充填して
第2の充填樹脂層を形成する工程と、第1の表層コア基
板に第1の表層貫通孔を形成する工程と、第1の前記表
層貫通孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第1の表層
ビアホールを形成すると共に、第1の前記表層コア基板
の両面に第1の表層導体層を形成する工程と、第1の前
記表層導体層の裏面をエッチング処理して第2の内層導
体回路を形成する工程と、第2の表層コア基板に第2の
表層貫通孔を形成する工程と、第2の前記表層貫通孔の
壁に第2の表層導体壁を形成して第2の表層ビアホール
を形成すると共に、第2の前記表層コア基板の両面に第
2の表層導体層を形成する工程と、第2の前記表層導体
層の表面をエッチング処理して第3の内層導体回路を形
成する工程と、第1の前記内層導体回路、第1の前記充
填樹脂層、第2の前記充填樹脂層、第2の前記内層導体
回路、及び第3の前記内層導体回路が形成された後に第
1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下に第1の
前記内層ビアホールの第2の所定位置のそれぞれが重な
るように、且つ第2の前記表層ビアホールの第3の所定
位置の上に第2の前記内層ビアホールの第4の所定位置
のそれぞれが重なるようにNの前記内層コア基板のそれ
ぞれ、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コ
ア基板の位置を調整し、Nの前記内層コア基板、第1の
前記表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板のそれ
ぞれの間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記表層ビ
アホールの内部及び第2の前記表層ビアホールの内部に
樹脂を充填して第3の充填樹脂層を形成する工程と、前
記樹脂層及び第3の前記充填樹脂層が形成された後に第
1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度
で第1の所定量照射して第1の前記所定位置から第1の
前記内層導体壁のそれぞれが露出する位置まで第1のレ
ーザ穴あけ部を形成する工程と、前記樹脂層及び第3の
前記充填樹脂層が形成された後に第2のレーザ光束を第
2の所定強度で第2の所定量照射して第3の前記所定位
置から第2の前記内層導体壁のそれぞれが露出する位置
まで第2のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第1の前
記レーザ穴あけ部の内部に第1の導体層を形成すると共
に、第1の前記表層導体層の表面に第1の表面導体層を
形成する工程と、第1の前記表面導体層をエッチング処
理して第1の表面導体回路を形成する工程と、第2の前
記レーザ穴あけ部の内部に第2の導体層を形成すると共
に、第2の前記表層導体層の裏面に第2の表面導体層を
形成する工程と、第2の前記表面導体層をエッチング処
理して第2の表面導体回路を形成する工程と、を有する
ことを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0049】したがって本出願第17の発明又は本出願
第18の発明の印刷配線板の製造方法によれば、レーザ
穴あけ部に導体壁面のそれぞれを露出させるので、デス
ミア処理を行う必要がなく、接続信頼性が高いという利
点がある。
【0050】また前記課題を解決する本出願第19の発
明は、本出願第12の発明、本出願第14の発明、又は
本出願第16の発明において、第1の前記充填樹脂層又
はNの前記内層コア基板の中で最も上から(N−L+
1)番目に位置する内層コア基板からM番目までの内層
コア基板の中で少なくとも1以上の内層コア基板の第1
の充填樹脂層が、溶剤可溶性又はアルカリ可溶性である
こと、且つ第1の前記レーザ穴あけ部及び第2の前記レ
ーザ穴あけ部が形成された後前記表面回路又は前記表面
導体層が形成される前に第1の前記レーザ穴あけ部の内
部及び/又は第2の前記レーザ穴あけ部の内部に溶剤又
はアルカリ水溶液を入れて第1の前記充填樹脂層又はN
の前記内層コア基板の中で最も上から(N−L+1)番
目に位置する内層コア基板からM番目までの内層コア基
板の中で少なくとも1以上の内層コア基板の第1の充填
樹脂層を溶解除去し第1の前記レーザ穴あけ部と第2の
前記レーザ穴あけ部とを結合させる工程を有することを
特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0051】したがって本出願第19の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、レーザ光束の照射で内層ビアホ
ール内部に満たされた溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の
樹脂の全てを取り除かなくとも、溶剤又はアルカリ水溶
液で溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹脂の全てを取り
除くことができ、第1及び第2のレーザ穴あけ部に係る
内層ビアホールの内層導体壁の全てを露出させることが
できる。尚、本出願第19の発明において、本出願第1
2の発明及び本出願第14の発明に係る第1の充填樹脂
層が溶剤可溶性又はアルカリ可溶性であり、本出願第1
6の発明に係るNの前記内層コア基板の中で最も上から
(N−L+1)番目に位置する内層コア基板からM番目
までの内層コア基板の中で少なくとも1以上の内層コア
基板の第1の充填樹脂層が溶剤可溶性又はアルカリ可溶
性である。
【0052】また前記課題を解決する本出願第20の発
明は、本出願第12の発明、本出願第14の発明、又は
本出願第16の発明において、第1の前記所定量又は第
2の前記所定量が、第1の前記レーザ穴あけ部と第2の
前記レーザ穴あけ部とを結合させて1のレーザ穴あけ部
を形成させるレーザエネルギー量であることを特徴とす
る印刷配線板の製造方法である。
【0053】したがって本出願第20の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、印刷配線板に上から第1のレー
ザ穴あけ部を形成し、印刷配線板に下から第2のレーザ
穴あけ部を形成する際、第1のレーザ穴あけ部と第2の
レーザ穴あけ部とを結合させるまで樹脂を蒸発除去する
ことができるので、1のレーザ穴あけ部に露出する内層
導体壁面の面積が増し、接続信頼性が高いという利点が
ある。
【0054】また前記課題を解決する本出願第21の発
明は、本出願第7の発明から本出願第20の発明の何れ
かの一において、第1の前記レーザ光束のレーザ直径
が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも大きいこと
を特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0055】したがって本出願第21の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1の表層ビアホールの内部に
満たされる樹脂の全てを蒸発除去することができるの
で、第1のレーザ穴あけ部に露出する第1の表層導体壁
面の面積が増し、接続信頼性が高いという利点がある。
【0056】また前記課題を解決する本出願第22の発
明は、本出願第12の発明から本出願第20の発明の何
れかの一において、第1の前記レーザ光束のレーザ直径
が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも大きいこ
と、且つ第2の前記レーザ光束のレーザ直径が、第2の
前記表層ビアホールの内径よりも大きいことを特徴とす
る印刷配線板の製造方法である。
【0057】したがって本出願第22の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1及び第2の表層ビアホール
の内部に満たされる樹脂の全てを蒸発除去することがで
きるので、第1又は第2のレーザ穴あけ部に露出する第
1又は第2の表層導体壁面の面積が増し、接続信頼性が
高いという利点がある。
【0058】また前記課題を解決する本出願第23の発
明は、本出願第7の発明から本出願第20の発明の何れ
かの一において、第1の前記レーザ光束のレーザ直径
が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこ
と、且つ第1の前記所定強度が、第1の前記所定位置で
第1の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第3の
前記充填樹脂層を第1の前記表面導体壁に達するまで蒸
発させて第1の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ
強度よりも大きいことを特徴とする印刷配線板の製造方
法である。
【0059】したがって本出願第23の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1の表層ビアホールの内部に
満たされる樹脂の全てを蒸発除去することができるの
で、第1のレーザ穴あけ部に露出する第1の表層導体壁
面の面積が増し、接続信頼性が高いという利点がある。
尚、本出願第23の発明において、第1の表層ビアホー
ルの内部にあるの充填樹脂層は、本出願第7の発明から
本出願第20の発明(本出願第17の発明及び本出願第
18の発明は除く。)の何れかの一に係る第2の充填樹
脂層であり、本出願第17の発明又は本出願第18の発
明に係る第3の充填樹脂層である。
【0060】また前記課題を解決する本出願第24の発
明は、本出願第12の発明から本出願第20の発明の何
れかの一において、第1の前記レーザ光束のレーザ直径
が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこ
と、第1の前記所定強度が、第1の前記所定位置で第1
の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第3の前記
充填樹脂層を第1の前記表面導体壁に達するまで蒸発さ
せて第1の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ強度
よりも大きいこと、第2の前記レーザ光束のレーザ直径
が、第2の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこ
と、且つ第2の前記所定強度が、第3の前記所定位置で
第2の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第4の
前記充填樹脂層を第2の前記表面導体壁に達するまで蒸
発させて第2の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ
強度よりも大きいことを特徴とする印刷配線板の製造方
法である。
【0061】したがって本出願第24の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1及び第2の表層ビアホール
の内部に満たされる樹脂の全てを蒸発除去することがで
きるので、第1又は第2のレーザ穴あけ部に露出する第
1又は第2の表層導体壁面の面積が増し、接続信頼性が
高いという利点がある。尚、本出願第24の発明におい
て、第1の表層ビアホールの内部にあるの充填樹脂層
は、本出願第7の発明から本出願第20の発明(本出願
第17の発明及び本出願第18の発明は除く。)の何れ
かの一に係る第2の充填樹脂層であり、本出願第17の
発明又は本出願第18の発明に係る第4の充填樹脂層で
ある。
【0062】また前記課題を解決する本出願第25の発
明は、本出願第8の発明から本出願第20の発明の何れ
かの一、本出願第21の発明又は本出願第23の発明に
おいて、前記内層ビアホールの内径、前記内層ビアホー
ルの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホールの内
径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれぞれ
が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこと
を特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0063】したがって本出願第25の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1の表層ビアホールを出射す
るレーザ光束で第1のレーザ穴あけ部に露出する内層導
体壁面の面積が増し、接続信頼性が高いという利点があ
る。尚、本出願第25の発明において、内層ビアホール
の内径とは本出願第12の発明又は本出願第14の発明
に係るものであり、内層ビアホールの内径のそれぞれと
は本出願第8の発明、本出願第9の発明、本出願第10
の発明、本出願第11の発明、又は本出願第16の発明
に係るものであり、第1の内層ビアホールの内径とは本
出願第13の発明又は本出願第15の発明に係るもので
あり、第1の内層ビアホールの内径のそれぞれとは本出
願第17又は本出願第18の発明に係るものである。
【0064】また前記課題を解決する本出願第26の発
明は、本出願第12の発明から本出願第20の発明の何
れかの一、本出願第22の発明又は本出願第24の発明
において、前記内層ビアホールの内径、前記内層ビアホ
ールの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホールの内
径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれぞれ
が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこ
と、且つ前記内層ビアホールの内径、前記内層ビアホー
ルの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホールの内
径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれぞれ
が、第2の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこと
を特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0065】したがって本出願第26の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、第1又は第2の表層ビアホール
を出射するレーザ光束で第1又は第のレーザ穴あけ部に
露出する内層導体壁面の面積が増し、接続信頼性が高い
という利点がある。
【0066】また前記課題を解決する本出願第27の発
明は、本出願第8の発明から本出願第20の発明の何れ
かの一において、第1の前記表層貫通孔の内径が、上部
から下部に向かって次第に大きいこと、前記内層ビアホ
ールの内径、前記内層ビアホールの内径のそれぞれ、第
1の前記内層ビアホールの内径、又は第1の前記内層ビ
アホールの内径のそれぞれが、第1の前記表層ビアホー
ルの最下部の内径よりも大きいこと、第1の前記レーザ
光束のレーザ直径が、第1の前記表層ビアホールの最上
部の内径よりも小さいこと、且つ第1の前記所定強度
が、第1の前記所定位置で第1の前記表層ビアホールの
内部にある第2又は第3の前記充填樹脂層を第1の前記
表面導体壁に達するまで蒸発させて第1の前記レーザ穴
あけ部を形成させるレーザ強度よりも大きいを特徴とす
る印刷配線板の製造方法である。
【0067】したがって本出願第27の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、レーザ光束の広がりを利用する
ことにより、第1のレーザ穴あけ部に第1の表層ビアホ
ールを入射するレーザ光束で第1の表層導体壁の全てを
露出させることができる。続けて、第1の表層ビアホー
ルを出射したレーザ直径の広がったレーザ光束で第1の
レーザ穴あけ部に内層導体壁を確実に露出させることが
できる。
【0068】また前記課題を解決する本出願第28の発
明は、本出願第12の発明から本出願第20の発明の何
れかの一において、第1の前記表層貫通孔の内径が、上
部から下部に向かって次第に大きいこと、前記内層ビア
ホールの内径、前記内層ビアホールの内径のそれぞれ、
第1の前記内層ビアホールの内径、又は第1の前記内層
ビアホールの内径のそれぞが、第1の前記表層ビアホー
ルの最下部の内径よりも大きいこと、第1の前記レーザ
光束のレーザ直径が、第1の前記表層ビアホールの最上
部の内径よりも小さいこと、第1の前記所定強度が、第
1の前記所定位置で第1の前記表層ビアホールの内部に
ある第2又は第3の前記充填樹脂層を第1の前記表面導
体壁に達するまで蒸発させて第1の前記レーザ穴あけ部
を形成させるレーザ強度よりも大きいこと、第2の前記
表層貫通孔の内径が、下部から上部に向かって次第に大
きいこと、前記内層ビアホールの内径、前記内層ビアホ
ールの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホールの内
径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれぞれ
が、第2の前記表層ビアホールの最上部の内径よりも大
きいこと、第2の前記レーザ光束のレーザ直径が、第2
の前記表層ビアホールの最下部の内径よりも小さいこ
と、且つ第2の前記所定強度が、第3の前記所定位置で
第2の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第4の
前記充填樹脂層を第1の前記表面導体壁に達するまで蒸
発させて第2の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ
強度よりも大きいことを特徴とする印刷配線板の製造方
法である。
【0069】したがって本出願第28の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、レーザ光束の広がりを利用する
ことにより、第1又は第2のレーザ穴あけ部に第1又は
第2の表層ビアホールを入射するレーザ光束で第1及び
第2の表層導体壁の全てを露出させることができる。続
けて、第1又は第2の表層ビアホールを出射したレーザ
直径の広がったレーザ光束で第1又は第2のレーザ穴あ
け部に内層導体壁を確実に露出させることができる。
【0070】また前記課題を解決する本出願第29の発
明は、内層コア基板に内層半貫通孔を形成する工程と、
前記半貫通孔の壁に内層半貫通孔導体壁を形成して内層
半貫通孔ビアホールを形成する工程と、前記内層コア基
板に内層導体回路を形成する工程と、前記内層導体回路
が形成された後に前記内層半貫通孔ビアホールの内部及
び前記内層コア基板の表面に絶縁層を形成する工程と、
レーザ光束を前記絶縁層の表面の所定位置に所定強度で
所定量照射して前記所定位置から前記内層半貫通孔導体
壁が露出する位置までレーザ穴あけ部を形成する工程
と、前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成する工程
と、前記レーザ穴あけ部が形成された後に前記絶縁層の
表面に表面導体回路を形成する工程と、を有することを
特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0071】したがって本出願第29の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、内層コア基板に予め設けられた
内層貫通孔の壁に形成された内層半貫通孔導体壁面に向
かってレーザ光束を照射するので、内層半貫通孔導体壁
面を露出させることができる。従って、レーザ穴あけ部
の内部に内層半貫通孔導体壁面に電気的に接続される導
体層を形成する際に、デスミア処理を行う必要がないと
いう利点がある。また、本出願第29の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、内層導体回路を内層半貫通孔導
体壁に電気的に接続し、表面導体回路を導体層に電気的
に接続するので、内層導体回路及び表面導体回路が内層
半貫通孔導体壁及び導体層を介して電気的に接続される
際に、接続信頼性が高いという利点がある。尚、絶縁層
の表面の所定位置とは、例えば、内層半貫通孔ビアホー
ルの中心軸と絶縁層の表面とが交わる位置等がある。
【0072】また前記課題を解決する本出願第30の発
明は、内層コア基板に内層半貫通孔を形成する工程と、
前記半貫通孔の壁に内層半貫通孔導体壁を形成して内層
半貫通孔ビアホールを形成する工程と、前記内層コア基
板に内層導体回路を形成すると共に、前記内層コア基板
の表面にストップパターン導体層を形成する工程と、前
記内層導体回路及び前記ストップパターン導体層が形成
された後に、前記内層半貫通孔ビアホールの内部及び前
記内層コア基板の表面に第1の絶縁層を形成する工程
と、第1のレーザ光束を第1の前記絶縁層の表面の第1
の所定位置に第1の所定強度で第1の所定量照射して第
1の前記所定位置から前記内層半貫通孔導体壁が露出す
る位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第
2のレーザ光束を第1の前記絶縁層の表面の第2の所定
位置に第2の所定強度で第2の所定量照射して第2の前
記所定位置から前記ストップパターン導体層の表面が露
出しない位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成する工程
と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に第1の導体層を
形成して第1の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、
第2の前記レーザ穴あけ部の内部に第2の導体層を形成
して第2の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、第1
の前記レーザ穴あけ部及び第2の前記レーザ穴あけ部が
形成された後に第1の前記絶縁層の表面に第1の導体回
路を形成する工程と、第1の前記導体回路、第1の前記
導体層、及び第2の前記導体層が形成された後に第1の
前記半貫通孔ビアホールの内部、第2の前記半貫通孔ビ
アホールの内部、及び第1の前記絶縁層の表面に第2の
絶縁層を形成する工程と、第3及び/又は第4のレーザ
光束を第2の前記絶縁層の表面の第3及び/又は第4の
所定位置に第3及び/又は第4の所定強度で第3及び/
又は第4の所定量照射して第3及び/又は第4の前記所
定位置から第1及び/又は第2の前記導体層が露出する
位置まで第3及び/又は第4のレーザ穴あけ部を形成す
る工程と、第3及び/又は第4の前記レーザ穴あけ部の
内部に第3及び/又は第4の導体層を形成して第3及び
/又は第4の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、第
3及び/又は第4の前記レーザ穴あけ部が形成された後
に第2の前記絶縁層の表面に表面導体回路を形成する工
程と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造方
法。
【0073】したがって本出願第30の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、レーザ光束を照射する際、内層
半貫通孔導体壁、第1の導体層、第2の導体層、第3及
び/又は第4の導体層を露出させることができる。尚、
第1の絶縁層の表面の第2の所定位置とは、例えば、ス
トップパターン導体層を第1の絶縁層の表面まで平行移
動させたストップパターン導体層を上から見た時の中心
点とする位置等がある。また、ストップパターン導体層
の表面が露出しない位置とは、例えば、第2の所定位置
からストップパターン導体層へ向かって照射するレーザ
光束の強度がストップパターン導体層から反射光によっ
て弱められ、ストップパターン導体層の上に残留する樹
脂の位置、第2の所定位置とストップパターン導体層の
中心点とする位置との中間位置等である。また、第2の
絶縁層の表面の第3の所定位置とは、例えば、第1の内
層半貫通孔ビアホールの中心軸と第2の絶縁層の表面と
が交わる位置等があり、第2の絶縁層の表面の第3の所
定位置とは、例えば、第2の内層半貫通孔ビアホールの
中心軸と第2の絶縁層の表面とが交わる位置等がある。
【0074】また前記課題を解決する本出願第31の発
明は、内層コア基板に内層半貫通孔を形成する工程と、
前記半貫通孔の壁に内層半貫通孔導体壁を形成して内層
半貫通孔ビアホールを形成する工程と、前記内層コア基
板に内層導体回路を形成する工程と、前記内層導体回路
が形成された後に前記内層半貫通孔ビアホールの内部及
び前記内層コア基板の表面に第1の絶縁層を形成する工
程と、第1のレーザ光束を第1の前記絶縁層の表面の第
1の所定位置に第1の所定強度で第1の所定量照射して
第1の前記所定位置から前記内層半貫通孔導体壁が露出
する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工程と、
第2のレーザ光束を第1の前記絶縁層の表面の第2の所
定位置に第2の所定強度で第2の所定量照射して第2の
前記所定位置から前記内層コア基板の表面が露出しない
位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第1
の前記レーザ穴あけ部の内部に第1の導体層を形成して
第1の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、第2の前
記レーザ穴あけ部の内部に第2の導体層を形成して第2
の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、第1の前記レ
ーザ穴あけ部及び第2の前記レーザ穴あけ部が形成され
た後に第1の前記絶縁層の表面に第1の導体回路を形成
する工程と、第1の前記導体回路、第1の前記導体層、
及び第2の前記導体層が形成された後に第1の前記半貫
通孔ビアホールの内部、第2の前記半貫通孔ビアホール
の内部、及び第1の前記絶縁層の表面に第2の絶縁層を
形成する工程と、第3及び/又は第4のレーザ光束を第
2の前記絶縁層の表面の第3及び/又は第4の所定位置
に第3及び/又は第4の所定強度で第3及び/又は第4
の所定量照射して第3及び/又は第4の前記所定位置か
ら第1及び/又は第2の前記導体が露出する位置まで第
3及び/又は第4のレーザ穴あけ部を形成する工程と、
第3及び/又は第4の前記レーザ穴あけ部の内部に第3
及び/又は第4の導体層を形成して第3及び/又は第4
の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、第3及び/又
は第4の前記レーザ穴あけ部が形成された後に第2の前
記絶縁層の表面に表面導体回路を形成する工程と、を有
することを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0075】したがって本出願第31の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、レーザ光束を照射する際、内層
半貫通孔導体壁、第1の導体層、第2の導体層、第3及
び/又は第4の導体層を露出させることができる。尚、
第1の絶縁層の表面の第2の所定位置とは、第1の絶縁
層の表面の第1の所定位置を除く任意の位置である。ま
た、第2の所定位置から内層コア基板の表面が露出しな
い位置とは、例えば、第2の所定位置と第2の所定位置
を内層コア基板の表面まで平行移動させた位置との中間
位置等であり、第2の所定量によって、第2のレーザ穴
あけ部の深さを調節できる。従って、第1の絶縁層の表
面にストップパターン導体層を形成する必要がない。
【0076】また前記課題を解決する本出願第32の発
明は、本出願第29の発明から本出願第31の発明の何
れか一において、前記内層半貫通孔の形状が、円柱形で
あることを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0077】また前記課題を解決する本出願第33の発
明は、本出願第29の発明から本出願第31の発明の何
れか一において、前記内層半貫通孔の形状が、円錐形で
あること、且つ前記円錐の頂点が下向きであることを特
徴とする印刷配線板の製造方法である。
【0078】したがって本出願第32の発明又は本出願
第33の発明の印刷配線板の製造方法によれば、内層コ
ア基板に予め設けられた内層半貫通孔の形状が円柱形又
は円錐形であり、円柱形又は円錐形の内層半貫通孔導体
壁面はレーザ光束の進行方法に垂直ではないため、内層
半貫通孔導体壁面からの反射光によって完全には打ち消
されない。これにより、内層半貫通孔導体壁面を確実に
露出させることができる。
【0079】また前記課題を解決する本出願第34の発
明は、コア基板と、前記コア基板に予め設けられた貫通
孔の壁に形成された導体壁と、前記コア基板に形成さ
れ、且つ前記導体壁に電気的に接続された第1の導体回
路と、前記コア基板の上に形成された樹脂層と、前記樹
脂層の表面の所定位置から前記導体壁が露出する位置ま
で形成された半貫通孔と、前記半貫通孔の内部及び前記
樹脂層の上に形成され、且つ前記導体壁に電気的に接続
された導体層と、前記樹脂層の上に形成された導体層が
エッチングされて形成された第2の導体回路と、を有す
ることを特徴とする印刷配線板である。
【0080】また前記課題を解決する本出願第35の発
明は、コア基板と、前記コア基板に予め設けられた貫通
孔の壁に形成された導体壁と、前記コア基板に形成さ
れ、且つ前記導体壁に電気的に接続された第1の導体回
路と、前記コア基板の上に形成された樹脂層と、前記樹
脂層の上に形成された第1の導体層と、前記導体層がエ
ッチングされて前記樹脂層の表面の所定位置が露出する
ように形成された開口部と、前記所定位置から前記導体
壁が露出する位置まで形成された半貫通孔と、前記半貫
通孔の内部及び第1の前記導体層の上に形成され、且つ
前記導体壁に電気的に接続された第2の導体層と、前記
樹脂層の上に形成された第1及び第2の導体層がをエッ
チングされて形成された第2の導体回路と、を有するこ
とを特徴とする印刷配線板である。
【0081】したがって本出願第34の発明又は本出願
第35の発明の印刷配線板によれば、コア基板に予め設
けられた貫通孔の壁に形成された導体壁を介して第1の
導体回路、第2の導体回路、及び導体層が電気的に接続
されるので、接続信頼性が高いという利点がある。
【0082】また前記課題を解決する本出願第36の発
明は、N(Nは2以上の自然数)のコア基板と、前記コ
ア基板のそれぞれに予め設けられた貫通孔の壁に形成さ
れた導体壁と、前記コア基板のそれぞれに形成され、且
つ前記導体壁のそれぞれに電気的に接続された導体回路
と、前記コア基板のそれぞれの間に形成された樹脂層
と、前記貫通孔のそれぞれの内側であって、前記コア基
板のそれぞれ及び前記樹脂層のそれぞれを貫通するよう
に形成され、且つ前記導体壁のそれぞれの所定位置部分
又は全部分が露出するように形成された印刷配線基板貫
通孔と、前記印刷配線基板貫通孔の内部に形成され、且
つ前記導体壁のそれぞれに電気的に接続された導体層
と、を有することを特徴とする印刷配線板である。
【0083】したがって本出願第36の発明の印刷配線
板によれば、コア基板に予め設けられた貫通孔の壁に形
成された導体壁のそれぞれを介して導体回路のそれぞれ
が電気的に接続されるので、接続信頼性が高いという利
点がある。尚、印刷配線基板貫通孔とは印刷配線基板を
貫通する1の貫通孔である。
【0084】また前記課題を解決する本出願第37の発
明は、N(Nは2以上の自然数)のコア基板を積層する
印刷配線板において、Nの前記コア基板の中で最も上に
位置するコア基板からM(Mは(N−1)以下1以上の
自然数)番目までのコア基板のそれぞれに予め設けられ
た貫通孔の壁に形成された導体壁と、Nの前記コア基板
の中で最も上に位置するコア基板からM番目までのコア
基板のそれぞれに形成され、且つ前記導体壁のそれぞれ
に電気的に接続された導体回路と、Nの前記コア基板の
中で最も上に位置するコア基板からM番目までのコア基
板のそれぞれの間に形成された樹脂層と、前記貫通孔の
それぞれの内側であって、Nの前記コア基板の中で最も
上に位置するコア基板からM番目までのコア基板コア基
板のそれぞれ及び前記樹脂層のそれぞれを貫通するよう
に形成され、且つ前記導体壁のそれぞれの所定位置部分
又は全部分が露出するように形成された半貫通孔と、前
記半貫通孔の内部に形成され、且つ前記導体壁のそれぞ
れに電気的に接続された導体層と、を有することを特徴
とする印刷配線板である。
【0085】したがって本出願第37の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、Nのコア基板の中で最も上に位
置するコア基板からM(Mは(N−1)以下1以上の自
然数)番目までのコア基板に予め設けられた貫通孔の壁
に形成された導体壁のそれぞれを介して導体回路のそれ
ぞれ及び導体層が電気的に接続されるので、接続信頼性
が高いという利点がある。
【0086】また前記課題を解決する本出願第38の発
明は、N(Nは3以上の自然数)のコア基板と、前記コ
ア基板のそれぞれに予め設けられた貫通孔の壁に形成さ
れた導体壁と、前記コア基板のそれぞれに形成され、且
つ前記導体壁のそれぞれに電気的に接続された導体回路
と、前記コア基板のそれぞれの間に形成された樹脂層
と、N個の前記コア基板の中で最も上に位置するコア基
板の表面の第1の所定位置からN個の前記コア基板の中
で最も上に位置するコア基板からM(Mは(N−1)以
下2以上の自然数)番目までのコア基板の導体壁のそれ
ぞれが露出する位置まで形成された第1の半貫通孔と、
N個の前記コア基板の中で最も下に位置するコア基板の
表面の第2の所定位置からN個の前記コア基板の中で最
も下に位置するコア基板からL(Lは(N−1)以下
(N−M+1)以上の自然数)番目までのコア基板の導
体壁のそれぞれが露出する位置まで形成された第2の半
貫通孔と、第1及び第2の前記半貫通孔の内部に形成さ
れ、且つN個の前記コア基板の導体壁のそれぞれに電気
的に接続された導体層と、を有することを特徴とする印
刷配線板である。
【0087】したがって本出願第38の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、コア基板に予め設けられた貫通
孔の壁に形成された導体壁のそれぞれを介して導体回路
のそれぞれ、及び導体層が電気的に接続されるので、接
続信頼性が高いという利点がある。また、第1及び第2
の半貫通孔に形成された導体層に少なくとも1以上のコ
ア基板(少なくとも最も上に位置するコア基板からM番
目のコア基板)の導体壁の接する面積が増し、更に接続
信頼性が高くなる。
【0088】また前記課題を解決する本出願第39の発
明は、コア基板と、前記コア基板に予め設けられた第1
の半貫通孔の壁に形成された半貫通導体壁と、前記コア
基板に形成され、且つ前記半貫通導体壁に電気的に接続
された第1の導体回路と、前記コア基板の上に形成され
た絶縁層と、前記絶縁層の表面の所定位置から前記半貫
通導体壁が露出する位置まで形成された第2の半貫通孔
と、第2の前記半貫通孔の内部及び前記絶縁層の上に形
成され、且つ前記半貫通導体壁に電気的に接続された導
体層と、前記絶縁層の上に形成された導体層がエッチン
グされて形成された第2の導体回路と、を有することを
特徴とする印刷配線板である。
【0089】したがって本出願第39の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、コア基板に予め設けられた半貫
通孔の壁に形成された半貫通導体壁のそれぞれを介して
第1の導体回路、第2の導体回路、及び導体層が電気的
に接続されるので、接続信頼性が高いという利点があ
る。
【0090】また前記課題を解決する本出願第40の発
明は、コア基板と、前記コア基板に予め設けられた第1
の半貫通孔の壁に形成された半貫通導体壁と、前記コア
基板に形成され、且つ前記半貫通導体壁に電気的に接続
された第1の導体回路と、前記コア基板の上に形成され
た第1の絶縁層と、前記絶縁層の表面の第1の所定位置
から前記半貫通導体壁が露出する位置まで形成された第
2の半貫通孔と、前記絶縁層の表面の第2の所定位置か
ら前記コア基板の表面が露出しない位置まで形成された
第3の半貫通孔と、第2の前記半貫通孔の内部、第3の
前記半貫通孔の内部、及び第1の前記絶縁層の上に形成
され、且つ前記半貫通導体壁に電気的に接続された第1
の導体層と、第1の前記絶縁層の上に形成された第1の
導体層がエッチングされて形成された第2の導体回路
と、第1の絶縁層の上に形成された第2の絶縁層と、第
2の前記絶縁層の表面の第3及び/又は第4の所定位置
から第1の前記導体層が露出する位置まで形成された第
4及び/又は第5の半貫通孔と、第4及び/又は第5の
前記半貫通孔の内部、及び第2の前記絶縁層の上に形成
され、且つ第1の前記導体層に電気的に接続された第2
の導体層と、第2の前記絶縁層の上に形成された第2の
導体層がエッチングされて形成された第3の導体回路
と、を有することを特徴とする印刷配線板である。
【0091】したがって本出願第40の発明の印刷配線
板の製造方法によれば、半貫通孔(第1の半貫通孔、第
2の半貫通孔、第3の半貫通孔)の壁に形成された半貫
通導体壁、第1の導体層、及び第2の導体層を介して第
1の導体回路、第2の導体回路、及び第3の導体回路が
電気的に接続されるので、接続信頼性が高いという利点
がある。
【0092】また前記課題を解決する本出願第41の発
明は、本出願第39の発明又は本出願第40の発明にお
いて、第1の前記半貫通孔の形状が、円柱形であること
を特徴とする印刷配線板である。
【0093】また前記課題を解決する本出願第42の発
明は、本出願第39の発明又は本出願第40の発明にお
いて、第1の前記半貫通孔の形状が、円錐形であるこ
と、且つ前記円錐の頂点が下向きであることを特徴とす
る印刷配線板である。
【0094】したがって本出願第41の発明又は本出願
第42の発明の印刷配線板によれば、コア基板に予め設
けられた半貫通孔の形状が円柱形又は円錐形であり、第
2の半貫通孔に形成された第1の導体層に円柱形又は円
錐形の半貫通孔壁導体壁の接する面積が増し、接続信頼
性が高いという利点がある。
【0095】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の印刷
配線板およびその製造方法につき図面を参照して説明す
る。
【0096】(実施の形態1)まず、本発明の実施の形
態1の印刷配線板の製造方法につき、図1を参照して、
説明する。図1は本発明の実施の形態1の印刷配線板の
製造方法を示す工程図である。図1(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)及び(g)は実施の形態1の印刷配線板の断面図
である。
【0097】図1(a)に示す印刷配線板の構造を得るた
めに、まず、内層コア基板10に貫通孔を形成し、この
貫通孔及び内層コア基板10の両面に銅めっきし、内層
ビアホール30を形成する。ここで、内層コア基板10
はエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ガラス繊維エポキシ
樹脂、アラミド繊維エポキシ樹脂、ポリイミドエポキシ
樹脂等により形成された硬化絶縁樹脂基板であり、内層
コア基板10の厚さは50μm〜200μmである。次
に、内層コア基板10の両面に形成された銅めっきをエ
ッチングし、内層コア基板10の両面に銅パターン2
(内層導体回路)を形成する。
【0098】次に、図1(b)に示すように、内層コア基
板10の両面に樹脂層3付き銅パターン2を積層する。
ここで、内層コア基板10の表面及び裏面に形成される
各樹脂層3の厚さは約50μmであり、樹脂層3付き銅
パターン2を用いずに、内層コア基板10の表面及び裏
面に熱硬化性樹脂液をそれぞれ厚さ約50μm印刷し、
熱硬化性樹脂液を加熱硬化させて樹脂層3を形成しても
よい。熱硬化性樹脂液を加熱硬化することによって樹脂
層3を形成した場合には、各樹脂層3の表面に銅めっき
し、樹脂層3の表面全体に銅パターン2を形成する。こ
こで、樹脂層3付き銅パターン2(樹脂層3の表面に形
成された銅パターン2)の厚さは10〜30μmであ
る。
【0099】次に、図1(c)に示すように、内層ビアホ
ール壁面1の一部の上に位置する銅パターン2の一部に
開口部4を形成するように、樹脂層3の表面の銅パター
ン2にエッチングレジストを被覆し、銅パターン2のエ
ッチングを開始する。樹脂層3の表面の銅パターン2に
開口部4が形成されるまで銅パターン2のエッチングを
行う。エッチングの終了後、エッチングレジストを銅パ
ターン2から剥離する。
【0100】次に、図1(c)に示すように、炭酸ガスパ
ルスレーザのレーザ光20を開口部4に照射する。ここ
で、レーザ光20のパルスの照射方向(入射方向)は内
層ビアホール壁面1に略平行になるように、レーザ光2
0のパルスの照射を行う。開口部4から照射されたレー
ザ光20は樹脂層3に到達し、レーザ光20に接する樹
脂はレーザ光20を吸収して蒸発し、レーザ穴あけ部5
が形成される。続けて、レーザ光20のパルスの照射を
行うと、レーザ穴あけ部5の底部の深さは次第に深くな
り、レーザ穴あけ部5に内層ビアホール壁面1の一部
(上端)が露出することとなる。ここで、レーザ光20
のパルスの照射方向は内層ビアホール壁面1に略平行で
あるため、内層ビアホール壁面1からの反射光でレーザ
光20が打ち消されることはない。従って、レーザ光2
0により内層ビアホール壁面1近傍の樹脂を完全に蒸発
させることができ、内層ビアホール壁面1に樹脂が残留
することはない。続けて、レーザ光20のパルスの照射
を行い、図1(e)に示すように、レーザ穴あけ部5の底
部の位置が、内層ビアホール壁面1の上端と下端との中
央位置となるまでレーザ光20のパルスの照射を行う。
【0101】次に、図1(f)に示すように、レーザ穴あ
け部5の内部及び樹脂層3の表面の銅パターン2の表面
に銅めっきする。これにより、銅パターン2の表面の銅
めっき7を介して内層ビアホール壁面1と樹脂層3の表
面の銅パターン2とを電気的に接続することができる。
最後に、銅めっき7の上にエッチングレジストのパター
ンを形成し、図1(g)に示すように、銅めっき7(樹脂
層3の表面の銅パターン2を含む)をエッチングし、エ
ッチングレジストを剥離することにより、樹脂層3の表
面に銅パターン(表面導体回路)を形成する。
【0102】次に、実施の形態1に係るレーザ光20の
パルスの照射方法につき、図1及び図2を参照して、詳
細に説明する。図1(d)は実施の形態1の印刷配線板の
平面図であり、図2(a)は図1(d)に係る開口部4を拡大
した図である。
【0103】図1(d)に示すように、開口部4は内層ビ
アホール壁面1の一部の上に位置するように形成されて
いる。また、図2(a)に示すように、開口部4の形状は
略円であり、且つこの円の中心点は内層ビアホール30
の内周上に位置することが好ましい。即ち、内層ビアホ
ール30の中心軸(A)を内層ビアホール壁面1に接す
るように平行移動し、この平行移動された中心軸
(A’)は開口部4の中心点を貫いている。ここで、内
層ビアホール30の内径は約300μmであり、開口部
4の直径は約80μmである。
【0104】次に、炭酸ガスレーザのレーザ光20の中
心軸が開口部4の中心点を貫くように、レーザ光20の
位置調整を行い、開口部4に炭酸ガスレーザのレーザ光
20のパルスの照射を開始する。ここで、レーザ光20
のレーザ位置合わせ誤差23は約±30μmである。従
って、レーザ光20のレーザ径22が、開口部4の直径
(80μm)にレーザ位置合わせ誤差23(±30μ
m)の絶対値を2倍した値を加えた値(80μm+2×
|±30μm|=140μm)以上であれば、レーザ光
20は開口部4の全領域に照射されることとなる。これ
により、レーザ位置合わせに誤差が生じたとしても内層
ビアホール壁面1を確実に露出させることができる。
尚、レーザ光20をZnSe製凸レンズまたは反射鏡で
収束させ、レーザ径22の大きさを変化させることがで
きる。
【0105】ここで、炭酸ガスレーザのレーザ光20を
パルスレーザ光とし、複数のパルスレーザ光によって、
樹脂層3を少しづつ食刻することが好ましい。ここで、
パルス幅は10n秒〜100μ秒であり、パルスレーザ
光の波長は約10.6μmであり、1パルスのエネルギ
ーは約1mJである。レーザ光20が1パルス当たり約
1mJのエネルギーを持ち、レーザ光20のレーザ径2
2が140μmである場合には、開口部4の直径が80
μmであるので、樹脂層3に照射される実質的なレーザ
径も80μmとなる。従って、1パルス当たり約0.6
mJのエネルギーを持つパルスレーザ光によって、樹脂
層3を食刻し、レーザ穴あけ部5を形成することができ
る。ここで、樹脂層3としては、絶縁樹脂であり、且つ
炭酸ガスレーザ(レーザの波長は約10.6μm)に対
して吸収率が高い樹脂が好ましい。例えば、樹脂層3
は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アラミド繊維エポ
キシ樹脂、ポリイミドエポキシ樹脂等である場合には、
レーザ穴あけ部5の深さは1パルスで約10μmであ
る。
【0106】また、内層コア基板10の表面には約厚さ
50μmの樹脂が印刷されているので、5パルス目でレ
ーザ穴あけ部5に内層ビアホール壁面1の一部(上端)
が露出することとなる。続けて6パルス目のレーザ光2
0のパルスの照射を行うと、レーザ光20のパルスの照
射方向は内層ビアホール壁面1に略平行であるため、内
層ビアホール壁面からの反射光でレーザ光20が打ち消
されることはない。従って、レーザ光20により内層ビ
アホール壁面1近傍の樹脂を完全に蒸発させることがで
き、内層ビアホール壁面1に樹脂が残留することはな
い。続けて、7パルス目、8パルス目、9パルス目、1
0パルス目のレーザ光20のパルスの照射を行い、図1
(e)に示すように、レーザ穴あけ部5の底部の位置が、
内層ビアホール壁面1の上端と下端との中央位置となる
までレーザ光20のパルスの照射を行い、実施の形態1
に係るレーザ光20のパルスの照射方法は終了する。即
ち、10パルスでレーザ穴あけ部5の深さが約100μ
mとなるまで樹脂層3を食刻した。但し、内層ビアホー
ル壁面1の一部が露出していればよく、6パルス目でレ
ーザ光20のパルスの照射方法を終了してもよい。
【0107】実施の形態1の印刷配線板の製造方法は、
本出願発明の一実施形態に過ぎず、開口部4の形状を図
2(b)に示す長穴としてもよい。樹脂層3に照射される
レーザ光20のパルスの照射方向は内層ビアホール壁面
1に略平行でありさえすればよい。
【0108】図2(b)は図1(d)に係る開口部4の形状を
長穴とした図である。図2(b)に示すように、開口部4
の長穴は内層ビアホール30の内周の約1/4を占める
弧の上に位置していることが好ましい。即ち、内層ビア
ホール30の中心軸(A)を内層ビアホール壁面1に接
するように平行移動し、この平行移動された中心軸
(A’)を内層ビアホール30の内周の約1/4を占め
る弧の始点とし、平行移動された中心軸(A’)を内層
ビアホール30の内周の約1/4を占める弧の終点まで
内層ビアホール壁面1に接しながら平行移動した中心軸
(A”)の軌跡(A’−A”)は開口部4の長穴を貫い
ている。ここで、内層ビアホール30の内径は約300
μmであり、開口部4の長穴に内接する円の直径は約8
0μmである。
【0109】次に、炭酸ガスレーザのレーザ光20の中
心軸が開口部4の長穴の下に位置する一部の内層ビアホ
ール壁面1に接するように、レーザ光20の位置調整を
行い、開口部4の長穴の一部に炭酸ガスレーザのレーザ
光20のパルスの照射を開始する。ここで、レーザ光2
0のレーザ径22は約140μmである。炭酸ガスレー
ザのレーザ光20をパルスレーザ光とし、10パルスで
レーザ穴あけ部5の深さが約100μmとなるまで樹脂
層3を食刻する。その後、レーザ光20の2度目の位置
調整を行い、炭酸ガスレーザのレーザ光20の中心軸が
開口部4の長穴の下に位置する別の一部の内層ビアホー
ル壁面1に接するように、開口部4の長穴の別の一部に
炭酸ガスレーザのレーザ光20のパルスの照射を再び開
始する。1回目のパルスレーザ照射と同様に、10パル
スでレーザ穴あけ部5の深さが約100μmとなるまで
樹脂層3を食刻する。その後、2度目の位置調整と同様
に、レーザ光20の3度目の位置調整を行い、3度目の
パルスレーザ照射を行う。
【0110】開口部4の形状が長穴であることにより、
レーザ光20を開口部4の異なる部分からレーザ照射を
複数回行うことができる。従って、レーザ穴あけ部5に
露出する内層ビアホール壁面1の面積が増え、内層ビア
ホール壁面1と樹脂層3の表面の銅パターン2とを電気
的に接続する際、接続信頼性を高くすることができる。
【0111】また、実施の形態1の印刷配線板の製造方
法は、実施の形態の構成として、樹脂層3の表面全体に
銅パターン2を形成し、この銅パターン2に開口部4を
形成しているが、他の実施の形態の構成として、図2
(c)、(d)に示すように、内層ビアホール壁面1の一部の
上に位置する樹脂にレーザ光20の全てを照射してもよ
い。基板の伸縮及び基板の位置合わせ精度の誤差の累積
でも、±30μm程度の精度でレーザの位置合わせがで
きるため、レーザ穴あけ部5に所望の内層ビアホール壁
面1を露出することができる。次に、レーザ穴あけ部5
の内部及び樹脂層3の表面全体に銅めっきする。従っ
て、樹脂層3の表面に形成された銅めっき7と内層ビア
ホール壁面1とを電気的に接続することができる。最後
に、銅めっき7をエッチングすることにより、樹脂層3
の表面に銅パターン(導体回路)を形成する。
【0112】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2の印刷配線板の製造方法につき図3を参照して説明
する。図3は本発明の実施の形態2の印刷配線板の製造
方法を示す工程図である。図3(a)、(b)及び(c)は実施
の形態2の印刷配線板の断面図である。尚、実施の形態
2の印刷配線板の製造方法は、(実施の形態1)にて示
した印刷配線板の製造方法と構成を同じくする部分につ
いては説明を省略し、相違点のみを説明する。また、同
一箇所には同一符号を付して説明する。
【0113】図3(a)に示す印刷配線板の構造を得るた
めに、まず、内層コア基板10に貫通孔を形成し、この
貫通孔及び内層コア基板10の両面に銅めっきし、内層
ビアホール30を形成する。次に、内層コア基板10に
積層する各表層コア基板11にも、それぞれ貫通孔を形
成し、各貫通孔及び各表層コア基板11の両面に銅めっ
きし、それぞれ表層ビアホール31を形成する。尚、各
表層ビアホール31の内径は、内層ビアホール30の内
径よりも小さく形成されている。ここで、内層ビアホー
ル30及び各表層ビアホール31を形成すると共に、内
層コア基板10及び各表層コア基板11には銅パターン
2(内層導体回路)を形成する。
【0114】次に、内層ビアホール30の中心軸(A)
を内層ビアホール壁面1に接するように平行移動し、こ
の平行移動された中心軸(A’)が各表層ビアホール壁
面に接し、且つ内層ビアホール30の上下に各表層ビア
ホール31が位置するように、内層コア基板10及び各
表層コア基板11の位置を調整する。次に、プリプレグ
(半硬化樹脂)である樹脂層3を内層コア基板10と各
表層コア基板11との間に挟み込み、積層プレスで加圧
・加熱することにより、樹脂層3を介して内層コア基板
10の上下に各表層コア基板11を接着する。
【0115】次に、図3(a)に示すように、先ず、印刷
配線板40の表面からのレーザ光20のパルスの照射を
行う。次に、印刷配線板40の裏面からのレーザ光20
のパルスの照射を行う。即ち、内層コア基板10及び各
表層コア基板11が積層された印刷配線板40の表裏か
らレーザ光20のパルスの照射を行う。ここで、印刷配
線板40の表面からのレーザ光20のパルスの照射方向
が内層ビアホール壁面1及び各表層ビアホール壁面に略
平行になるように、レーザ光20の位置調整を行い、レ
ーザ光20のパルスの照射を行う。即ち、レーザ光20
の中心軸が、内層ビアホール壁面1に接するように平行
移動された内層ビアホール30の中心軸(A’)と略一
致するように、レーザ光20の位置調整を行い、レーザ
光20のパルスの照射を開始し、表層ビアホール31内
の樹脂層3を食刻し始める。続けて、レーザ光20のパ
ルスの照射を行い、印刷配線板40の表面からのレーザ
穴あけ部5に内層ビアホール壁面1の一部が露出するま
で、レーザ光20のパルスの照射を行い、印刷配線板4
0の表面からのレーザ光20のパルスの照射方法は終了
する。尚、レーザ光20のレーザ径は各表層ビアホール
31の内径よりも小さい。
【0116】また、印刷配線板40の裏面からのレーザ
光20のパルスの照射方法は、上述した表面からのレー
ザ光20のパルスの照射方法と同様に行い、裏面からの
レーザ穴あけ部5に内層ビアホール壁面1の一部が露出
するまで、レーザ光20のパルスの照射を行うこととす
る。従って、印刷配線板40の表裏から各レーザ穴あけ
部5を形成することができる。
【0117】次に、図3(b)に示すように、印刷配線板
40の表裏に形成された各レーザ穴あけ部5及び各表層
コア基板11の外面に銅めっきする。これにより、各表
層コア基板11の外面の銅めっき7を介して内層ビアホ
ール壁面1と各表層ビアホール壁面とを電気的に接続す
ることができる。最後に、図3(c)に示すように、各表
層コア基板11の外面の銅めっき7をエッチングするこ
とにより、各表層コア基板11の外面に銅パターン(表
面導体回路)を形成する。
【0118】実施の形態2の印刷配線板の製造方法は、
本出願発明の一実施形態に過ぎず、図3(a)に係るレー
ザ光20のパルスの照射方法において、先ず、印刷配線
板40の裏面からのレーザ光20のパルスの照射を行
い、その後、表面からレーザ光20のパルスの照射を行
ってもよい。また、レーザを2個用いて、印刷配線板4
0の表裏から同時に各レーザ穴あけ部5を形成してもよ
い。更に、印刷配線板40の表面又は裏面からレーザ光
20のパルスの照射によって、印刷配線板40を貫通す
る1のレーザ穴あけ部5を形成してもよい。また、更
に、印刷配線板40の表裏からのレーザ光20のレーザ
径は、各表層ビアホール31の内径と略等しく、または
内径よりも大きく形成されていてもよい。印刷配線板4
0の表裏からレーザ光20のパルスの照射することによ
り、各レーザ穴あけ部5に内層ビアホール壁面1を露出
することができさえすればよい。
【0119】また、実施の形態2の印刷配線板の製造方
法は、本出願発明の一実施形態に過ぎず、図3(d)に示
すように、内層コア基板10に2個の貫通孔を形成し、
2個の内層ビアホール30を形成してもよい。次に、印
刷配線板40の表面からのレーザ光20のパルスの照射
を行い、レーザ穴あけ部5に1の内層ビアホール30の
一部が露出するまで、レーザ光20のパルスの照射を行
うこととする。次に、印刷配線板40の裏面からのレー
ザ光20のパルスの照射を行い、レーザ穴あけ部5に他
の内層ビアホール30の一部が露出するまで、レーザ光
20のパルスの照射を行うこととする。従って、印刷配
線板40の上の表層ビアホールの下に印刷配線板40の
下の表層ビアホールが位置しなくとも、1の内層ビアホ
ール30の上に1の表層ビアホール31が位置し、且つ
他の内層ビアホール30の下に他の表層ビアホール31
が位置しさえすればよい。
【0120】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3の印刷配線板の製造方法につき図4を参照して説明
する。図4は本発明の実施の形態3の印刷配線板の製造
方法を示す工程図である。図4は実施の形態3の印刷配
線板の断面図である。尚、実施の形態3の印刷配線板の
製造方法は、(実施の形態2)にて示した印刷配線板の
製造方法と構成を同じくする部分については説明を省略
し、相違点のみを説明する。また、同一箇所には同一符
号を付して説明する。
【0121】図4(c)に示すように、実施の形態3の印
刷配線板の構造は、実施の形態2の印刷配線板の構造と
は異なり、内層ビアホール30の内径が、表層ビアホー
ル31の内径よりも小さく形成されている。ここで、図
4(c)に示す内層コア基板10及び各表層コア基板11
は炭酸ガスレーザに対して吸収率が高い樹脂により形成
された硬化樹脂基板が好ましい。炭酸ガスレーザに対し
て吸収率が高い樹脂により形成されたコア基板は、炭酸
ガスレーザによって100μmから50μmの小さい直
径で貫通孔を形成することができる。また、コア基板が
アラミド繊維エポキシ樹脂である場合には、炭酸ガスレ
ーザに対して、アラミド繊維の分解温度は、エポキシ樹
脂の分解温度と略等しく、炭酸ガスレーザによって、ア
ラミド繊維エポキシ樹脂に均一な孔をあけることができ
る。また、コア基板が、ポリイミド樹脂、ポリイミドエ
ポキシ樹脂等である場合にも、コア基板に100μmか
ら50μmの小さい直径で貫通孔を形成することができ
る。
【0122】図4(b)に示す印刷配線板の構造を得るた
めに、例えば、先ず、各表層コア基板11に約100μ
mの直径である貫通孔を炭酸ガスレーザで形成し、表層
ビアホール31を形成する。次に、内層コア基板10に
約80μmの直径である貫通孔を炭酸ガスレーザで形成
し、内層ビアホール30を形成する。その後、実施の形
態2の印刷配線板の製造方法と同様に、内層コア基板1
0及び各表層コア基板11には銅パターン2(内層導体
回路)を形成し、樹脂層3を介して内層コア基板10の
上下に各表層コア基板11を積層し、接着する。
【0123】ここで、樹脂層3を介して内層コア基板1
0の上下に各表層コア基板11を積層し、接着する工程
を図4(a)及び図4(b)を参照し、詳細に説明する。図4
(a)に示すように、内層ビアホール30のみに樹脂を充
填する。予め内層ビアホール30内を樹脂で満たすの
は、その後の積層プレスの加圧・加熱工程において、内
層ビアホール30内に空気を残さないためである。積層
プレス工程の加圧・加熱工程において、内層ビアホール
30内に残された空気が加熱され、内層コア基板10に
ストレスを与えないように、予め内層ビアホール30内
を樹脂で満たしておく。次に、内層コア基板10及び各
表層コア基板11の位置を調整する。次に、プリプレグ
(半硬化樹脂)である樹脂層3を内層コア基板10と各
表層コア基板11との間に挟み込み、積層プレスで加圧
・加熱することにより、樹脂層3を介して内層コア基板
10の上下に各表層コア基板11を接着する。この積層
プレスの加圧・加熱工程において、内層コア基板10と
各表層コア基板11との間に挟み込まれたプリプレグの
樹脂が、各表層ビアホール31に溶けだし、図4(b)に
示す樹脂の流れ41を生じる。これにより、表層ビアホ
ール31は樹脂で満たされることとなる。尚、樹脂の流
れ41は、内層コア基板10から各表層コア基板11へ
の一方向への流れであり、表層ビアホール31内に空気
を残すことはない。
【0124】次に、図4(c)に示すように、実施の形態
2に係るレーザ光20のパルスの照射方法を行う。ここ
で、レーザ光20の中心軸が各表層ビアホール31の中
心軸と略一致するように、レーザ光20の位置調整を行
い、レーザ光20のパルスの照射を開始することが好ま
しい。この時、内層ビアホール30及び各表層ビアホー
ル31の内径がレーザ光のレーザ径22の直径よりも小
さいため、レーザ光20は各表層ビアホール31内に満
たされた樹脂の全てを食刻することができる。従って、
各レーザ穴あけ部5に表層ビアホール壁面の全てを露出
することができ、且つ内層ビアホール壁面1の上端部の
全てを露出することができる。また、内層ビアホール3
0の内径が各表層ビアホール31の内径よりも小さく形
成されている。このため、内層コア基板10と各表層コ
ア基板11とが、所定の位置よりも横方向に対して約2
0μmずれた場合でも、各レーザ穴あけ部5に表層ビア
ホール壁面の全てを露出することができ、且つ内層ビア
ホール壁面1の上端部の全てを露出することができる。
その後、印刷配線板40の表裏に形成された各レーザ穴
あけ部5及び各表層コア基板11の外面に銅めっきす
る。これにより、各表層コア基板11の外面の銅めっき
7を介して内層ビアホール壁面1の上端部と各表層ビア
ホール壁面の全てとを電気的に接続する際、接続信頼性
を高くすることができる。
【0125】実施の形態3の印刷配線板の製造方法は、
本出願発明の一実施形態に過ぎず、内層ビアホール30
の内径が、各表層ビアホール31の内径と略等しく形成
されていてもよい。各レーザ穴あけ部5に表層ビアホー
ル壁面の全てを露出することができ、且つ内層ビアホー
ル壁面1の上端部の全てを露出することができさえすれ
ばよい。また、内層ビアホール30の内径が、各表層ビ
アホール31の内径と略等しく形成されており、内層コ
ア基板10と各表層コア基板11とが、所定の位置より
も横方向に対して数十μmずれた場合でも、レーザ光の
干渉効果によるレーザ径の広がりを利用すれば、各レー
ザ穴あけ部5に表層ビアホール壁面の全てを露出するこ
とができ、且つ内層ビアホール壁面1の上端部の全てを
露出することができる。
【0126】ここで、レーザ光の干渉効果によるレーザ
径の広がりとは、レーザ光が進むに連れて、レーザ径の
直径が広がることをいう。即ち、z=0で、レーザ径の
直径をdとすると、光路方向の距離z=∞の十分遠方で
のレーザ径の直径の広がり角度θは、 θ=(4・λ)/(π・d)[rad] ---(式1) の関係式1を満たす。λはレーザ光の波長であり、レー
ザ径の直径の広がり角度θの単位は[rad](ラジアン)
である。
【0127】また、光路方向の距離zだけ離れた時のレ
ーザ径の直径をDとすると、 D={(z・θ)+d0.5 ---(式2) の関係式2を満たす。
【0128】また、レーザ径の直径Dは、レーザ光の強
度(エネルギー密度)Pがレーザ径の中心に比べて(1
/e)=(1/2.71828…)の二乗に小さくなる位置と
定義しているが、レーザ光の直径Dが広がる(光路方向
に距離zだけ離れる)場合には、レーザ径の中心のレー
ザ光の強度Pも、レーザ径の直径Dの二乗に反比例して
小さくなる。従って、レーザ光の強度Pは、レーザ光束
の半径方向距離r(レーザ径の中心から離れる距離r)
を用いて P=C・(1/D)・exp{(-2・(2・r/D)} ---(式3) の関係式3を満たし、ガウス分布の形となる。Cは定数
である。
【0129】また、関係式2により、光路方向の距離z
だけ離れた時のレーザ径の直径Dがレーザ径の直径dの
2倍に広がる位置Z1は、 Z1=30.5・d/θ ---(式4) の関係式4を満たす。
【0130】例えば、表層ビアホール31及び内層ビア
ホール30の内径が約70μmであり、表層コア基板1
1と内層コア基板10との間に形成される樹脂層3の厚
さが約400μmであるとする。また、炭酸ガスレーザ
の波長λが約10.6μmであり、レーザ光が表層ビア
ホール31内に満たされた樹脂の全てを食刻することが
できたとする。従って、レーザ光が表層ビアホール31
を出射した直後のレーザ径の直径は約70μmとなり、
上述した関係式1にd=70μmとして代入することが
できる。また、関係式1に、λ=10.6μmを代入す
ると、表層ビアホール31のから出射するレーザ径の直
径の広がり角度θ=0.193ラジアン(11度)とな
る。次に、表層コア基板11と内層コア基板10との間
の樹脂層3の厚さは約400μmであり、上述した関係
式2にz=400μmとして代入することができる。ま
た、関係式2に、d=70μm、θ=0.193ラジア
ンを代入すると、内層ビアホール30に入射する直前の
レーザ径の直径D=104μmとなる。即ち、内層ビア
ホール30に入射する直前のレーザ径の直径は、表層ビ
アホール31を出射した直後のレーザ径の直径70μm
よりも34μm広がることとなる。従って、レーザ光を
内層ビアホール30内の満たされた樹脂の全てに照射す
ることができる。
【0131】尚、内層コア基板10と表層コア基板11
とが、所定の位置よりも横方向に対して数十μmずれて
いた場合(内層ビアホール30の中心軸と表層ビアホー
ル31の中心軸とが横方向に対して数十μmずれていた
場合)には、内層ビアホール30に入射するレーザ光の
中心軸と内層ビアホール30の中心軸とが一致しないこ
ととなる。また、上述した関係式3により、内層ビアホ
ール30に入射するレーザ径の中心から遠いビアホール
壁面1でレーザ光の強度が弱くなる。しかしながら、内
層ビアホール30に入射するレーザ径の中心から近いビ
アホール壁面1でレーザ光の強度が強いレーザ光が反射
され、このビアホール壁面1で反射された強度の強いレ
ーザ光が、入射するレーザ径の中心から遠いビアホール
壁面1を照射することとなる。従って、内層ビアホール
30に入射するレーザ径の中心から遠いビアホール壁面
1でレーザ光の強度は補完され、内層ビアホール壁面1
の上端部の全てを露出させることができる。
【0132】更に、後に説明するように、表層ビアホー
ル31に照射するレーザ光の強度を強くすることによっ
て、内層コア基板10と各表層コア基板11とが、所定
の位置よりも横方向に対して数十μmずれた場合でも、
レーザ光の干渉効果によるレーザ径の広がりを利用すれ
ば、各レーザ穴あけ部5に表層ビアホール壁面の全てを
露出することができ、且つ内層ビアホール壁面1の上端
部の全てを露出することができる。
【0133】また、実施の形態3の印刷配線板の製造方
法は、本出願発明の一実施形態に過ぎず、内層ビアホー
ル30の内径が、各表層ビアホール31の内径と略等し
く形成され、且つ後述するレーザ光の強度が強いレーザ
照射を行ってもよい。表層ビアホール31に照射するレ
ーザ光の強度を強くすることによって、内層コア基板1
0と各表層コア基板11とが、所定の位置よりも横方向
に対して数十μmずれた場合でも、レーザ光の干渉効果
によるレーザ径の広がりを利用すれば、各レーザ穴あけ
部5に表層ビアホール壁面の全てを露出することがで
き、且つ内層ビアホール壁面1の上端部の全てを露出す
ることができる。
【0134】ここで、レーザ光の強度が強いレーザ照射
とは、レーザ径の直径dよりも大きい直径で樹脂層3を
食刻することをいう。上述したレーザ光の照射方法にお
いては、照射されるレーザ径の直径dと同じ直径で樹脂
層3を食刻するようにレーザ光の強度を調節していた。
従って、例えば、樹脂層3にレーザ径の直径dと同じ直
径の穴をあける条件のレーザ光の強度を約7倍に強くす
る場合には、レーザ光束の半径方向距離r=d/2での
レーザ光の強度も約7倍強くなり、r=d/2でのレー
ザ光の強度よりも約1/7の強度となる半径方向距離r
の位置でも穴をあけることができる。この半径方向距離
rは、関係式2により、r=0.7×dとなる。即ち、
樹脂層3には直径2・r=1.4×dの大きさで穴をあ
けることができ、レーザ径の直径dよりも1.4倍大き
い直径で樹脂層3を食刻することができる。また、関係
式2により、樹脂層3を食刻することができるレーザ光
の強度の分布する範囲43を図5(c)に示した。
【0135】例えば、表層ビアホール31の内径が約7
0μmであり、表層コア基板11と内層コア基板10と
の間に形成される樹脂層3の厚さが約200μmである
とする。また、レーザ光の強度を調節し、表層ビアホー
ル31を出射した直後のレーザ径の直径dが約50μm
となり、表層ビアホール31を出射した直後のレーザ径
よりも1.4倍大きい直径(約70μm)で表層ビアホ
ール31内に満たされた樹脂の全てを食刻することがで
きるように炭酸ガスレーザ光を照射する。ここで、関係
式1に、d=50μm、λ=10.6μmを代入する
と、表層ビアホール31のから出射するレーザ径の直径
の広がり角度θ=0.27ラジアン(15.5度)とな
る。次に、表層コア基板11と内層コア基板10との間
の樹脂層3の厚さは約200μmであり、上述した関係
式2にz=200μmとして代入することができる。ま
た、関係式2に、d=50μm、θ=0.27ラジアン
を代入すると、内層ビアホール30に入射する直前のレ
ーザ径の直径D=92μmとなる。即ち、内層ビアホー
ル30に入射する直前のレーザ径の直径は、表層ビアホ
ール31を出射した直後のレーザ径の直径70μmより
も22μm広がることとなる。従って、レーザ光を内層
ビアホール30内の満たされた樹脂の全てに照射するこ
とができる。これにより、内層コア基板10と各表層コ
ア基板11とが、所定の位置よりも横方向に対して±1
1μmずれた場合でも、強度が強いレーザ光の干渉効果
によるレーザ径の広がりを利用すれば、各レーザ穴あけ
部5に表層ビアホール壁面の全てを露出することがで
き、且つ内層ビアホール壁面1の上端部の全てを露出す
ることができる。
【0136】更に、実施の形態3の印刷配線板の製造方
法は、本出願発明の一実施形態に過ぎず、図5(a)又は
図5(b)に示すように、内層ビアホール30の内径が、
各表層ビアホール31の内径よりも大きく形成され、且
つレーザ光の強度が強いレーザ照射を行ってもよい。各
レーザ穴あけ部5に表層ビアホール壁面の全てを露出す
ることができ、且つ内層ビアホール壁面1の上端部の全
てを露出することができさえすればよい。
【0137】例えば、図5(a)に示すように、予め厚さ
が約200μmの各表層コア基板11にレーザ径の広が
りを利用して貫通孔を作成し、これらの貫通孔の内部に
銅めっきして入り口の直径が約50μm、出口の直径が
約84μmの傾斜壁面を有する表層ビアホール31を形
成する。次に、レーザ径の直径d=36μmに絞ったレ
ーザ光であり、且つレーザ径の直径よりも1.4倍大き
い直径(約50μm)で各表層ビアホール31に貫通孔
を形成し始める。この時、レーザ径の直径d=36μm
の広がりにより、入り口の直径が約50μm、出口の直
径が約84μmである表層ビアホール31内部の樹脂の
全てを食刻できることとなる。次に、表層コア基板11
と内層コア基板10との間の樹脂層3の厚さは約200
μmであり、内層ビアホール30に入射する直前で直径
約104μmの樹脂を食刻できることとなる。ここで、
内層ビアホールの内径は約60μmで形成されており、
内層コア基板10と各表層コア基板11とが、所定の位
置よりも横方向に対して±約20μmずれた場合でも、
強度が強いレーザ光の干渉効果によるレーザ径の広がり
を利用すれば、各レーザ穴あけ部5に表層ビアホール壁
面の全てを露出することができ、且つ内層ビアホール壁
面1の上端部の全てを露出することができる。
【0138】また、例えば、図5(b)に示すように、表
層コア基板11の厚さ、表層コア基板11と内層コア基
板10との間の樹脂層3の厚さ、及び内層ビアホールの
内径が約100μmである場合であっても、本発明は実
施できる。予め厚さが約100μmの各表層コア基板1
1にレーザ径の広がりを利用して貫通孔を作成し、これ
らの貫通孔の内部に銅めっきして入り口の直径が約50
μm、出口の直径が約64μmの傾斜壁面を有する表層
ビアホール31を形成する。次に、レーザ径の直径d=
36μmに絞ったレーザ光であり、且つレーザ径の直径
よりも1.4倍大きい直径(約50μm)で各表層ビア
ホール31に貫通孔を形成し始める。この時、レーザ径
の直径d=36μmの広がりにより、入り口の直径が約
50μm、出口の直径が約64μmである表層ビアホー
ル31内部の樹脂の全てを食刻できることとなる。次
に、表層コア基板11と内層コア基板10との間の樹脂
層3の厚さは約100μmであり、内層ビアホール30
に入射する直前で直径約84μmの樹脂を食刻できるこ
ととなる。
【0139】ここで、内層ビアホールの内径は約100
μmで形成されており、内層コア基板10と各表層コア
基板11とが、所定の位置よりも横方向に対して±8μ
mの精度内であれば内層ビアホールのランド42(内層
ビアホール壁面1の上端部の上のランド42)の上の樹
脂を食刻することはない。従って、レーザ穴あけ部5に
内層ビアホール壁面1の上端部を露出することはない
が、内層ビアホール30に満たされた樹脂を約200μ
mの深さまで食刻する時には、レーザ径の広がりによ
り、直径約104μmの樹脂を食刻できることとなる。
この時、内層ビアホールの内径は約100μmで形成さ
れており、内層ビアホール壁面1を露出することができ
る。このように、レーザ光が内層ビアホール30のラン
ドの上の樹脂を除去しない場合には、図5(a)に示すよ
うな内層ビアホール30のランドの上に狭いくぼみが発
生することはない。従って、レーザ穴あけ部5の内部は
滑らかな曲線で形成されており、レーザ穴あけ部5の内
部に銅めっきを容易に形成することができ、レーザ穴あ
け部5の内部に形成される銅めっきの接続信頼性が高く
なるという利点がある。ここで、実施の形態2の印刷配
線板の製造方法と同様に、印刷配線板40の表裏に形成
された各レーザ穴あけ部5及び各表層コア基板11の外
面に銅めっきし、各表層コア基板11の外面の銅めっき
7をエッチングすることにより、各表層コア基板11の
外面に銅パターン(表面導体回路)を形成する。
【0140】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4の印刷配線板の製造方法につき図6を参照して説明
する。図6は本発明の実施の形態4の印刷配線板の製造
方法を示す工程図である。図6(a)、(b)、及び(c)は実
施の形態4の印刷配線板の断面図である。尚、実施の形
態4の印刷配線板の製造方法は、(実施の形態3)にて
示した印刷配線板の製造方法と構成を同じくする部分に
ついては説明を省略し、相違点のみを説明する。また、
同一箇所には同一符号を付して説明する。
【0141】図6(a)に示すように、実施の形態4に係
るレーザ光20のパルスの照射方法は、実施の形態3に
係るレーザ光20のパルスの照射方法とは異なり、内層
ビアホール30内部に満たされた樹脂をすべて食刻す
る。即ち、印刷配線板40の表面又は裏面からレーザ光
20のパルスの照射によって、印刷配線板40を貫通す
る1のレーザ穴あけ部5を形成する。次に、図6(b)に
示すように、印刷配線板40の形成された1のレーザ穴
あけ部5及び各表層コア基板11の外面に銅めっきす
る。これにより、各表層コア基板11の外面の銅めっき
7を介して内層ビアホール壁面1の全てと各表層ビアホ
ール壁面の全てとを電気的に接続することができる。ま
た、印刷配線板40を貫通する1のレーザ穴あけ部5を
形成することにより、1のレーザ穴あけ部5に銅めっき
する際、レーザ穴あけ部5内を銅めっき液が容易に循環
できる。従って、レーザ穴あけ部5の銅めっき7の厚さ
を十分に厚く形成することができ、接続信頼性を高くす
ることができる。最後に、図6(c)に示すように、各表
層コア基板11の外面の銅めっき7をエッチングするこ
とにより、各表層コア基板11の外面に銅パターン(表
面導体回路)を形成する。
【0142】また、実施の形態4の印刷配線板の製造方
法は、本出願発明の一実施形態に過ぎず、樹脂層3を介
して内層コア基板10の上下に各表層コア基板11を積
層し、接着する工程において、内層ビアホール30内に
予め充填する樹脂を溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹
脂にしてもよい。即ち、予め内層ビアホール30内を溶
剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹脂で満たし、プリプレ
グ(半硬化樹脂)である樹脂層3を内層コア基板10と
各表層コア基板11との間に挟み込み、積層プレスで加
圧・加熱することにより、樹脂層3を介して内層コア基
板10の上下に各表層コア基板11を接着する。ここ
で、例えば、内層ビアホール30内に予め充填される溶
剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹脂は、互応化学工業
(株)製のPLAS FINEPTR 911W、同P
TR 906W、同PTR329W、ソマール(株)製
のソマコート TH 700、三井東圧化学(株)製の
MTUV2115、山栄化学(株)製のSER1490
等のアルカリ可溶性のインクである。これらは、溶剤、
又は炭酸ソーダ、メタ珪酸ソーダ等のアルカリ水溶液で
溶解させることができる。
【0143】従って、内層ビアホール30内部に満たさ
れた溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹脂の全てを取り
除く際に、レーザ光の照射で内層ビアホール30内部に
満たされた溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹脂の全て
を取り除かなくとも、溶剤又はアルカリ水溶液で溶剤可
溶性又はアルカリ可溶性の樹脂の全てを取り除くことも
できる。即ち、実施の形態3に係るレーザ光20のパル
スの照射方法と同様に、レーザ穴あけ部5に表層ビアホ
ール壁面の全てを露出することができ、且つ内層ビアホ
ール壁面1の上端部の全てを露出することができるまで
樹脂層3を食刻した時点でレーザ光20のパルスの照射
方法を終了する。勿論、レーザ光の照射で溶剤可溶性又
はアルカリ可溶性の樹脂の全てを取り除くこともできる
が、溶剤はアルカリ水溶液で内層ビアホール30内部に
満たされた溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹脂の全て
を取り除き、印刷配線板40を貫通する1のレーザ穴あ
け部5を形成する。この時、内層ビアホール30内部に
満たされた溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹脂に溶剤
又はアルカリ水溶液を吹き付ける方法、溶剤又はアルカ
リ水溶液中に印刷配線板40を漬け、溶剤可溶性又はア
ルカリ可溶性の樹脂を溶剤又はアルカリ水溶液に浸漬す
る方法等によって、溶剤可溶性又はアルカリ可溶性の樹
脂の全てを取り除く。特に、内層基板の厚さが厚い場合
には、内層ビアホール30内部に満たされた溶剤可溶性
又はアルカリ可溶性の樹脂の厚さも厚くなり、パルスレ
ーザ光を何度も照射する必要がある。一方、溶剤又はア
ルカリ水溶液を用いれば、レーザ光の照射に比べて、迅
速に、容易に、且つ確実に内層ビアホール壁面1の全て
を露出することができる。これにより、1のレーザ穴あ
け部5の内部に形成される銅めっきを介して内層ビアホ
ール壁面1の全てと各表層ビアホール壁面の全てとを電
気的に接続することができる。
【0144】更に、実施の形態4の印刷配線板の製造方
法は、本出願発明の一実施形態に過ぎず、N(2以上の
自然数)個の内層コア基板10を内層にするように、印
刷配線板40を形成してもよい。即ち、複数の内層ビア
ホール30及び各表層ビアホール31を互いに上下する
位置に調整し、コア基板間の樹脂層3を介して全てのコ
ア基板1を接着する。印刷配線板40の表面及び裏面か
らレーザ光を照射することによって、全てのコア基板の
ビアホール内に満たされた樹脂の全てを食刻し、印刷配
線板40を貫通する1のレーザ穴あけ部5を形成さえす
ればよい。ここで、N(2以上の自然数)個の内層コア
基板10を内層にするように形成された印刷配線板40
レーザ光20のパルスの照射方法につき、詳細に説明す
る。
【0145】例えば、各表層ビアホール31及びN個の
内層ビアホールの内径が約50μmであり、各表層コア
基板11とN個の内層コア基板10の中で上からM(M
はN以下の自然数)番目の内層コア基板10との間に形
成される樹脂層3のそれぞれの厚さの合計の厚さが約5
00μm以下であるとする。印刷配線板40の表面から
のレーザ光照射によって、表層ビアホール31内に満た
された樹脂の全てが食刻され、表層ビアホール31を出
射した直後のレーザ径の直径dが約50μmとなる。こ
こで、表層ビアホール31を出射した直後のレーザ光
は、表層ビアホール31を出射した直後のレーザ径の直
径と略等しい直径(約50μm)で樹脂層3を食刻する
ことができるようにレーザ光の強度が調整されている。
この時、上述した関係式1、関係式2、及び関係式3に
より、樹脂層3を食刻することができる厚さZは Z=(e・π・d)/(4・λ) ---(式5) の関係式5を満たす。この関係式5の意味は、レーザ光
が自由に広がる路の長さ(レーザ光が自由に広がる部分
のレーザ穴あけ部の深さ)の限界値を意味する。また、
関係式5のZはレーザ光が自由に広がることのないビア
ホール壁面を有するコア基板の厚さに依存することはな
い。即ち、表層ビアホール31を出射した直後のレーザ
光によって、表層コア基板11とN個の内層コア基板1
0の中で上からM番目の内層コア基板10との間に形成
される樹脂層3のそれぞれの厚さの合計の厚さをZだけ
食刻することができる。λ=10.6μm、d=50μ
mを関係式5に代入すると、Z=500μmとなる。こ
こで、表層コア基板11とN個の内層コア基板10の中
で上からM番目の内層コア基板10との間に形成される
樹脂層3のそれぞれの厚さの合計の厚さが約500μm
以下であるので、表層ビアホール31を出射したレーザ
光はN個の内層コア基板10の中で上からM番目までの
内層ビアホール30に満たされた樹脂を全て食刻するこ
とができる。尚、内層ビアホール30のそれぞれに入射
するレーザ光のレーザ径の直径は50μmm以上に広が
ることはない。なぜなら、内層ビアホール30に入射す
るレーザ径の直径が広がろうとしても、内層ビアホール
30に入射するレーザ光はビアホール壁面1で反射され
るからである。従って、N個の内層コア基板10の中で
上からM番目まで内層ビアホール30に満たされた樹脂
を全て食刻し、これらの表層ビアホール31を出射した
直後のレーザ径の直径も約50μmとなる。
【0146】次に、印刷配線板40の裏面からレーザ光
を照射することによっても、同様に印刷配線板40の裏
面にある表層コア基板11に満たされた樹脂からN個の
内層コア基板10の中で上からM番目の内層ビアホール
30に満たされた樹脂まで全ての樹脂を食刻することが
でき、印刷配線板40を貫通する1のレーザ穴あけ部5
を形成することができる。これにより、1のレーザ穴あ
け部5の内部に形成される銅めっきをN個の内層ビアホ
ール壁面1の全てと各表層ビアホール壁面の全てとを電
気的に接続することができる。このように、N個の内層
ビアホールを経由させることにより、印刷配線板40に
形成された1のレーザ穴あけ部5(スルホール)のアス
ペクト比(スルホールの長さ/スルホールの直径)を増
加させることとなる。
【0147】尚、本実施の形態4に係るレーザ光20の
パルスの照射方法は、刷配線板40の表面からのみ照射
し、最上層の表層ビアホール31内に満たされた樹脂の
全てを食刻することができる。続けて、全ての内層ビア
ホール30内に満たされた樹脂の全てを食刻し、最下層
の表層ビアホール31内に満たされた樹脂の全てを食刻
し、印刷配線板40を貫通する1のレーザ穴あけ部5を
形成してもよい。但し、N(2以上の自然数)個の内層
コア基板10を内層にする場合には、印刷配線板40の
コア基板間の全樹脂層3の厚さが関係式5から導き出さ
れるZの値以下であるとする。
【0148】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5の印刷配線板の製造方法につき図7を参照して説明
する。図7は本発明の実施の形態5の印刷配線板の製造
方法を示す工程図である。図7(a)、(b)、及び(c)は実
施の形態5の印刷配線板の断面図である。
【0149】図7(a)に示す印刷配線板の構造を得るた
めに、まず、内層コア基板10に貫通孔(図示せず)を
形成すると共に、内層コア基板10に半貫通孔を形成
し、これらの貫通孔、半貫通孔、及び内層コア基板10
(内層コア基板10の裏面は図示せず)の両面に銅めっ
きし、内層ビアホール(図示せず)及び内層半貫通ビア
ホール32を形成する。次に、内層コア基板10の両面
に形成された銅めっきをエッチングし、内層コア基板1
0の両面に銅パターン(内層導体回路)を形成する。こ
の時、後でその上にレーザビアホールを形成する位置に
穴あけストップパターン8を内層コア基板10の上に形
成する。ここで、穴あけストップパターン8は、後で印
刷配線板40に照射されるレーザに対して反射率の高い
材料であればよい。例えば、穴あけストップパターン8
は、導体であることが好ましく、内層コア基板10に形
成された銅めっきによる銅箔であることが更に好まし
い。
【0150】次に、内層コア基板10の上に熱硬化性樹
脂液を印刷し、熱硬化性樹脂液を加熱硬化させて絶縁層
12を形成する。ここで、絶縁層12としては、炭酸ガ
スレーザ(レーザの波長は約10.6μm)に対して吸
収率が高い絶縁層が好ましい。例えば、絶縁層12は、
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アラミド繊維エポキシ
樹脂、ポリイミドエポキシ樹脂等である。
【0151】次に、内層コア基板に形成された内層半貫
通ビアホール32の上に位置する絶縁層に炭酸ガスレー
ザ光を照射する。即ち、炭酸ガスレーザ光の中心軸が内
層半貫通ビアホール32の中心軸と略一致するように、
炭酸ガスレーザ光の位置調整を行い、絶縁層12に炭酸
ガスレーザ光の照射を開始する。この炭酸ガスレーザ光
の照射によって、絶縁層12を食刻し、レーザ穴あけ部
5を形成することができる。続けて、炭酸ガスレーザ光
の照射を行うと、レーザ穴あけ部5に内層半貫通ビアホ
ール壁面の一部(上端)が露出することとなる。更に、
炭酸ガスレーザ光の照射を行うと、レーザ穴あけ部5に
内層半貫通ビアホール32壁面の大部分が露出すること
となる。ここで、更に、炭酸ガスレーザ光の照射を行っ
たとしても、レーザ穴あけ部5に内層半貫通ビアホール
の底部が露出することはない。なぜなら、内層半貫通ビ
アホール32の底部は銅箔であり、炭酸ガスレーザの照
射光と内層半貫通ビアホール32の底部(銅箔)からの
反射光とが干渉し、内層半貫通ビアホール32の底部で
照射光は反射光によって打ち消されてしまうからであ
る。従って、内層半貫通ビアホール32の底部に樹脂が
残留することとなる。
【0152】次に、内層コア基板に形成された穴あけス
トップパターン8の上に位置する絶縁層12にも炭酸ガ
スレーザ光を照射する。即ち、炭酸ガスレーザ光の中心
軸が穴あけストップパターン8の中心点を貫くように、
炭酸ガスレーザ光の位置調整を行い、絶縁層12に炭酸
ガスレーザ光の照射を開始する。この炭酸ガスレーザ光
の照射によって、絶縁層12を食刻し、レーザ穴あけ部
5を形成することができる。ここで、更に、炭酸ガスレ
ーザ光の照射を行ったとしても、上述したように、レー
ザ穴あけ部5に穴あけストップパターン8が露出するこ
とはない。従って、このレーザ穴あけ部5が絶縁層12
に対する半貫通孔になる。
【0153】次に、内層半貫通ビアホール32及び穴あ
けストップパターン8の上の各レーザ穴あけ部5の内部
及び絶縁層12の表面に銅めっきする。ここで、内層半
貫通ビアホール32の底部に樹脂が残留しているが、内
層半貫通ビアホール32の上のレーザ穴あけ部5に内層
半貫通ビアホール壁面の大部分が露出しており、内層半
貫通ビアホール32壁面と絶縁層12の表面の銅めっき
7とを電気的に接続することができる。また、穴あけス
トップパターン8の上のレーザ穴あけ部5(絶縁層12
に対する半貫通孔)の内部が銅めっきされることによ
り、絶縁層12に形成される新たな内層半貫通ビアホー
ル壁面は銅めっきされることとなる。次に、図7(b)に
示すように、絶縁層12の上の銅めっき7をエッチング
することにより、絶縁層12の表面に銅パターン(第2
の内層導体回路)を形成する。
【0154】次に、絶縁層12の上に熱硬化性樹脂液を
印刷し、熱硬化性樹脂液を加熱硬化させて第2の絶縁層
13を形成する。次に、絶縁層12に形成された新たな
内層半貫通ビアホールの上に位置する第2の絶縁層13
に炭酸ガスレーザ光を照射し、新たなレーザ穴あけ部を
形成する。最後に、図7(c)に示すように、この新たな
レーザ穴あけ部の内部及び第2の絶縁層13の表面に銅
めっきし、第2の絶縁層13の上の銅めっき7をエッチ
ングすることにより、第2の絶縁層13の表面に銅パタ
ーン(表面導体回路)を形成する。
【0155】また、実施の形態5の印刷配線板の製造方
法において、図7(a)に示す穴あけストップパターン8
を内層コア基板10の上に形成しなくてもよい。炭酸ガ
スレーザで絶縁層12を食刻し、レーザ穴あけ部5を形
成する際、レーザ穴あけ部5に内層コア基板10の表面
が露出しないように、絶縁層12にのみ半貫通孔を形成
するように、レーザの調整を行いさえすればよい。例え
ば、パルスの回数を制御することにより、レーザ穴あけ
部5(絶縁層12の半貫通孔)の深さを絶縁層12の厚
さ以下にすることができる。また、レーザ光の強度を制
御することにより、絶縁層12の厚さ以上の深さまで食
刻できないようにすることができる。
【0156】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6の印刷配線板の製造方法につき図8を参照して説明
する。図8は本発明の実施の形態6の印刷配線板の製造
方法を示す工程図である。図8(a)〜(g)は実施の形態6
の印刷配線板の断面図である。尚、実施の形態6の印刷
配線板の製造方法は、(実施の形態5)にて示した印刷
配線板の製造方法と構成を同じくする部分については説
明を省略し、相違点のみを説明する。また、同一箇所に
は同一符号を付して説明する。
【0157】図8(a)に示すように、実施の形態6の印
刷配線板の構造は、実施の形態5の印刷配線板の構造と
は異なり、内層基板10に形成される半貫通孔の形状が
円柱形ではなく、円錐形となるように形成されている。
即ち、半貫通孔の断面形状が円筒(円柱)形状ではな
く、V字(円錐)形状となるように形成されている。
【0158】図8(a)に示す印刷配線板の構造を得るた
めに、まず、ドリル又はレーザ21加工により、内層基
板10に円錐状の半貫通孔を形成する。ここで、ドリル
加工を行う場合には、回転しているドリル刃先の形状が
三角形状であれば、内層基板10に円錐状の半貫通孔を
形成することができ、内層基板10に形成される半貫通
孔の断面形状がV字形状となる。また、レーザ加工を行
う場合には、レーザ径の中心部の強度が強く、レーザ径
の中心部の周囲の強度が弱いため、レーザ径の中心部が
深く、レーザ径の中心部が浅い円錐状の半貫通孔を内層
基板10に形成する。
【0159】次に、図8(b)に示すように、内層コア基
板10に形成された円錐状の半貫通孔及び内層コア基板
10の両面に銅めっきする。次に、図8(c)に示すよう
に、内層コア基板10の両面に形成された銅めっきをエ
ッチングし、内層コア基板10の両面に銅パターン(内
層導体回路)を形成する。次に、図8(d)に示すよう
に、内層コア基板10の上に熱硬化性樹脂液を印刷し、
熱硬化性樹脂液を加熱硬化させて絶縁層12を形成す
る。
【0160】次に、図8(e)に示すように、内層コア基
板に形成された円錐状の半貫通孔の上に位置する絶縁層
に炭酸ガスレーザ光を照射する。即ち、炭酸ガスレーザ
光の中心軸が半貫通孔の中心点(半貫通孔の円錐の頂
点)を貫くように、炭酸ガスレーザ光の位置調整を行
い、絶縁層12に炭酸ガスレーザ光の照射を開始する。
続けて、炭酸ガスレーザ光の照射を行うと、レーザ穴あ
け部5に円錐状の半貫通孔壁面の一部分が露出すること
となる。ここで、円錐状の半貫通孔壁面はレーザの進行
方法に垂直ではないため、炭酸ガスレーザの照射光が円
錐状の半貫通孔壁面からの反射光によって完全には打ち
消されない。従って、円錐状の半貫通孔壁面の大部分に
樹脂を残すことなく、樹脂を蒸発・除去することができ
る。但し、円錐状の半貫通孔の底部では、炭酸ガスレー
ザの照射光と円錐状の半貫通孔の底部からの反射光とが
干渉し、円錐状の半貫通孔の底部で照射光は反射光によ
って打ち消されてしまい、円錐状の半貫通孔の底部に樹
脂が残留することとなる。
【0161】次に、図8(f)に示すように、円錐状の半
貫通孔の内部及び絶縁層12の表面に銅めっきする。こ
こで、円錐状の半貫通孔の底部に樹脂が残留している
が、レーザ穴あけ部5に円錐状の半貫通孔壁面の一部分
が露出しており、円錐状の半貫通孔壁面と絶縁層12の
表面の銅めっき7とを電気的に接続することができる。
最後に、図8(g)に示すように、絶縁層12の上の銅め
っき7をエッチングすることにより、絶縁層12の表面
に銅パターン(表面導体回路)を形成する。
【0162】尚、以上に説明した実施の形態1〜実施の
形態6において、レーザは炭酸ガスレーザに限定され
ず、樹脂に対して吸収率が高いレーザであればよい。例
えば、YAGレーザ、YAGレーザの高調波レーザ、エ
キシマレーザ等である。また、樹脂は実施の形態1〜実
施の形態6において具体的に示して使用する炭酸ガスレ
ーザに対して吸収率の高い樹脂に限定されず、YAGレ
ーザ、YAGレーザの高調波レーザ、エキシマレーザに
対して吸収率を高めた樹脂であればよい。更に、以上に
説明した実施の形態1〜実施の形態6において、内層コ
ア基板にレーザ光で容易に予め小径の貫通孔又は半貫通
孔を形成するので、内層コア基板に形成される内層導体
回路を高密度化することができるという利点がある。ま
た、実施の形態2〜実施の形態4において、表層コア基
板にレーザ光で容易に予め小径の貫通孔を形成するの
で、表面導体回路を高密度化することができるという利
点がある。
【0163】
【発明の効果】上述のように本発明は、内層コア基板に
予め設けられた内層貫通孔(内層半貫通孔)の壁に形成
された内層導体壁(内層半貫通孔導体壁)に向かってレ
ーザ光束を照射するので、内層導体壁面(内層半貫通孔
導体壁面)でレーザ光束の照射光(入射光)の強度が内
層導体壁面(内層半貫通孔導体壁面)からの反射光との
干渉によって弱まらない。これにより、レーザ光束で内
層導体壁面(内層半貫通孔導体壁面)に接する樹脂を蒸
発除去し、レーザ穴あけ部に内層導体壁面(内層半貫通
孔導体壁面)を露出させることができる。従って、レー
ザ穴あけ部の内部に内層導体壁に電気的に接続される導
体層を形成する際に、デスミア処理を行う必要がないと
いう利点がある。また、内層導体壁(内層半貫通孔導体
壁)を介して内層回路及び表面層回路が電気的に接続さ
れる際に、接続信頼性が高いという利点がある。更に、
複数のコア基板(内層コア基板、表層コア基板)を積層
する印刷配線板において、予め積層されるコア基板(内
層コア基板、表層コア基板)のそれぞれにレーザ光で容
易に予め小径の貫通孔(内層貫通孔、表層貫通孔)を形
成するので、コア基板(内層コア基板、表層コア基板)
に形成される導体回路(内層導体回路、表面導体回路)
を高密度化することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の印刷配線板の製造方
法を示す工程図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の印刷配線板の製造方
法に係る開口部を説明する図である。
【図3】 本発明の実施の形態2の印刷配線板の製造方
法を示す工程図である。
【図4】 本発明の実施の形態3の印刷配線板の製造方
法を示す工程図である。
【図5】 本発明の実施の形態3の印刷配線板の断面図
及び樹脂層を食刻することができるレーザ光の強度の分
布を説明する図である。
【図6】 本発明の実施の形態4の印刷配線板の製造方
法を示す工程図である。
【図7】 本発明の実施の形態5の印刷配線板の製造方
法を示す工程図である。
【図8】 本発明の実施の形態6の印刷配線板の製造方
法を示す工程図である。
【図9】 従来の印刷配線板の製造方法を説明するため
の印刷配線板の断面図である。
【符号の説明】
1 内層ビアホール壁面 2 銅パターン 3 樹脂層 4 開口部 5 レーザ穴あけ部 6 内層ビアホールの内径 7 銅めっき 8 穴あけストップパターン 10 内層コア基板 11 表層コア基板 12 絶縁層 13 第2の絶縁層 20 レーザ 21 ドリルまたはレーザ 22 レーザ径 23 レーザ位置合わせ誤差 30 内層ビアホール 31 表層ビアホール 32 内層半貫通ビアホール 40 印刷配線板 41 樹脂の流れ 42 ランド 43 樹脂層を食刻することができるレーザ光の強度の
分布する範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石堂 仁則 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 小田 将人 富山県下新川郡入善町入膳560 富山日本 電気株式会社内 Fターム(参考) 5E346 AA06 AA12 AA15 AA26 AA29 AA32 AA35 AA42 AA43 AA54 BB01 CC04 CC09 CC10 CC32 DD02 DD03 DD12 DD22 DD32 DD33 DD44 EE06 EE07 EE09 EE13 EE33 FF07 FF35 GG15 GG18 GG22 GG28 HH32

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層コア基板に内層貫通孔を形成する工
    程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層
    ビアホールを形成する工程と、前記内層コア基板に内層
    導体回路を形成する工程と、前記内層導体回路が形成さ
    れた後に前記内層ビアホールの内部及び前記内層コア基
    板の表面に樹脂層を形成する工程と、レーザ光束を前記
    樹脂層の表面の所定位置に所定強度で所定量照射して前
    記所定位置から前記内層導体壁が露出する位置までレー
    ザ穴あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の内
    部に導体層を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部が形
    成された後に前記樹脂層の表面に表面導体回路を形成す
    る工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 内層コア基板に内層貫通孔を形成する工
    程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層
    ビアホールを形成すると共に、前記内層コア基板の表面
    に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層をエッ
    チング処理して内層導体回路を形成する工程と、前記内
    層ビアホールの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成
    する工程と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形
    成された後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成す
    る工程と、レーザ光束を前記樹脂層の表面の所定位置に
    所定強度で所定量照射して前記所定位置から前記内層導
    体壁が露出する位置までレーザ穴あけ部を形成する工程
    と、前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成すると共
    に、前記樹脂層の表面に表面導体層を形成する工程と、
    前記表面導体層をエッチング処理して表面導体回路を形
    成する工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 内層コア基板に内層貫通孔を形成する工
    程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層
    ビアホールを形成すると共に、前記内層コア基板の表面
    に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層をエッ
    チング処理して内層導体回路を形成する工程と、前記内
    層ビアホールの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成
    する工程と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形
    成された後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成す
    ると共に、前記樹脂層の表面に伝導層を形成する工程
    と、前記伝導層をエッチング処理して前記樹脂層の表面
    の所定位置が露出するように開口部を形成する工程と、
    レーザ光束を前記所定位置に所定強度で所定量照射して
    前記所定位置から前記内層導体壁が露出する位置までレ
    ーザ穴あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の
    内部に導体層を形成すると共に、前記伝導層の表面に表
    面導体層を形成する工程と、前記表面導体層をエッチン
    グ処理して表面導体回路を形成する工程と、を有するこ
    とを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 内層コア基板に内層貫通孔を形成する工
    程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層
    ビアホールを形成すると共に、前記内層コア基板の表面
    に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層をエッ
    チング処理して内層導体回路を形成する工程と、前記内
    層ビアホールの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成
    する工程と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形
    成された後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成す
    ると共に、前記樹脂層の表面に伝導層を形成する工程
    と、前記伝導層をエッチング処理して前記樹脂層の表面
    の所定位置が露出するように形状が略円である開口部を
    形成する工程と、レーザ直径が前記円の円直径以上であ
    るレーザ光束を前記所定位置に所定強度で所定量照射し
    て前記所定位置から前記内層導体壁が露出する位置まで
    レーザ穴あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部
    の内部に導体層を形成すると共に、前記伝導層の表面に
    表面導体層を形成する工程と、前記表面導体層をエッチ
    ング処理して表面導体回路を形成する工程と、を有する
    ことを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 内層コア基板に内層貫通孔を形成する工
    程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内層
    ビアホールを形成すると共に、前記内層コア基板の表面
    に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層をエッ
    チング処理して内層導体回路を形成する工程と、前記内
    層ビアホールの内部に樹脂を充填して充填樹脂層を形成
    する工程と、前記内層導体回路及び前記充填樹脂層が形
    成された後に前記内層コア基板の表面に樹脂層を形成す
    ると共に、前記樹脂層の表面に伝導層を形成する工程
    と、前記伝導層をエッチング処理して前記樹脂層の表面
    の少なくとも2以上の異なる所定位置が露出するように
    形状が前記所定位置のそれぞれを中心とする円を内接す
    る長穴である開口部を形成する工程と、レーザ直径が前
    記円の円直径以上であるレーザ光束を前記所定位置のそ
    れぞれに所定強度で所定量照射して前記所定位置のそれ
    ぞれから前記内層導体壁が露出する位置までレーザ穴あ
    け部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の内部に導
    体層を形成すると共に、前記伝導層の表面に表面導体層
    を形成する工程と、前記表面導体層をエッチング処理し
    て表面導体回路を形成する工程と、を有することを特徴
    とする印刷配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記レーザ直径が、前記円直径にレーザ
    位置合わせ誤差の絶対値を2倍した値を加えた値以上で
    あることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の印
    刷配線板の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の表層コア基板に第1の表層貫通孔
    を形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の
    表層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを形成する
    工程と、第2の表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成
    する工程と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導
    体壁を形成して第2の表層ビアホールを形成する工程
    と、第1の前記内層導体回路及び第1の前記充填樹脂層
    が形成された後に第1の前記表層ビアホールの第1の所
    定位置の下に第2の前記表層ビアホールの第2の所定位
    置が重なるように第1の前記表層コア基板及び第2の前
    記表層コア基板を調整し、第1の前記表層コア基板及び
    第2の前記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成
    すると共に、第1の前記表層ビアホールの内部及び第2
    の前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填して充填樹脂
    層を形成する工程と、前記樹脂層及び前記充填樹脂層が
    形成された後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置
    に第1の所定強度で第1の所定量照射して第1の前記所
    定位置から第2の表層導体壁が露出する位置まで第1の
    レーザ穴あけ部を形成する工程と、第1の前記レーザ穴
    あけ部の内部に導体層を形成する工程と、第1の前記レ
    ーザ穴あけ部が形成された後に第1の前記表層コア基板
    及び第2の前記表層コア基板の外面に表面導体回路を形
    成する工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 N(Nは1以上の自然数)の内層コア基
    板のそれぞれに内層貫通孔を形成する工程と、前記内層
    貫通孔のそれぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビア
    ホールを形成する工程と、前記内層コア基板のそれぞれ
    に内層導体回路を形成する工程と、前記内層ビアホール
    のそれぞれの内部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を
    形成する工程と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通
    孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1
    の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを形成す
    る工程と、第2の表層コア基板に第2の表層貫通孔を形
    成する工程と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層
    導体壁を形成して第2の表層ビアホールを形成する工程
    と、第1の前記内層導体回路及び第1の前記充填樹脂層
    が形成された後に第1の前記表層ビアホールの第1の所
    定位置の下に前記内層ビアホールの第2の所定位置のそ
    れぞれが重なるように、且つ第2の前記表層ビアホール
    の第3の所定位置の上に第2の前記所定位置のそれぞれ
    が重なるように前記内層コア基板のそれぞれ、第1の前
    記表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板の位置を
    調整し、Nの前記内層コア基板、第1の前記表層コア基
    板、及び第2の前記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂
    層を形成すると共に、第1の前記表層ビアホールの内部
    及び第2の前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填して
    第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層及び第
    2の前記充填樹脂層が形成された後に第1のレーザ光束
    を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第1の所定量
    照射して第1の前記所定位置から前記内層導体壁のそれ
    ぞれが露出する位置を経由して第2の前記表層導体壁が
    露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工程
    と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成す
    る工程と、第1の前記レーザ穴あけ部が形成された後に
    第1の前記表層コア基板の外面及び第2の前記表層コア
    基板の外面に表面導体回路を形成する工程と、を有する
    ことを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 第1の表層コア基板と第2の表層コア基
    板との間にN(Nは1以上の自然数)の内層コア基板を
    内層にするように第1の前記表層コア基板、第2の前記
    表層コア基板、及び前記内層基板のそれぞれを積層する
    印刷配線板の製造方法において、Nの前記内層コア基板
    の中で最も上に位置する内層コア基板からM(MはN以
    下1以上の自然数)番目までの内層コア基板のそれぞれ
    に内層貫通孔を形成する工程と、前記内層貫通孔のそれ
    ぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビアホールを形成
    する工程と、Nの前記内層コア基板の中で最も上に位置
    する内層コア基板からM番目の内層コア基板のそれぞれ
    に内層導体回路を形成する工程と、前記内層ビアホール
    のそれぞれの内部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を
    形成する工程と、第1の前記表層コア基板に第1の表層
    貫通孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に
    第1の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを形
    成する工程と、第1の前記内層導体回路及び第1の前記
    充填樹脂層が形成された後に第1の前記表層ビアホール
    の第1の所定位置の下に前記内層ビアホールの第2の所
    定位置のそれぞれが重なるようにNの前記内層コア基板
    の中で最も上に位置する内層コア基板からM番目までの
    内層コア基板のそれぞれ、及び第1の前記表層コア基板
    の位置を調整し、Nの前記内層コア基板の中で最も上に
    位置する内層コア基板からM番目までの内層コア基板及
    び第1の前記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形
    成すると共に、第1の前記表層ビアホールの内部に樹脂
    を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹
    脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第1の
    レーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第
    1の所定量照射して第1の前記所定位置から前記内層導
    体壁のそれぞれが露出する位置まで第1のレーザ穴あけ
    部を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部
    に導体層を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部
    が形成された後に第1の前記表層コア基板の外面に表面
    導体回路を形成する工程と、を有することを特徴とする
    印刷配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】 N(Nは1以上の自然数)の内層コア
    基板のそれぞれに内層貫通孔を形成する工程と、前記内
    層貫通孔のそれぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビ
    アホールを形成すると共に、前記内層コア基板のそれぞ
    れの両面に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体
    層のそれぞれをエッチング処理して第1の内層導体回路
    を形成する工程と、前記内層ビアホールのそれぞれの内
    部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程
    と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する
    工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁
    を形成して第1の表層ビアホールを形成すると共に、第
    1の前記表層コア基板の両面に第1の表層導体層を形成
    する工程と、第1の前記表層導体層の裏面をエッチング
    処理して第2の内層導体回路を形成する工程と、第2の
    表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第
    2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成し
    て、第2の表層ビアホールを形成すると共に、第2の前
    記表層コア基板の両面に第2の表層導体層を形成する工
    程と、第2の前記表層導体層の表面をエッチング処理し
    て第3の内層導体回路を形成する工程と、第1の前記内
    層導体回路、第1の前記充填樹脂層、第2の前記内層導
    体回路、及び第3の前記内層導体回路が形成された後に
    第1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下に前記
    内層ビアホールの第2の所定位置のそれぞれが重なるよ
    うに、且つ第2の前記表層ビアホールの第3の所定位置
    の上に第2の前記所定位置のそれぞれが重なるように前
    記内層コア基板のそれぞれ、第1の前記表層コア基板、
    及び第2の前記表層コア基板の位置を調整し、Nの前記
    内層コア基板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前
    記表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成すると共
    に、第1の前記表層ビアホールの内部及び第2の前記表
    層ビアホールの内部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層
    を形成する工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂
    層が形成された後に第1のレーザ光束を第1の前記所定
    位置に第1の所定強度で第1の所定量照射して第1の所
    定位置から前記内層導体壁のそれぞれが露出する位置を
    経由して第2の前記表層導体壁が露出する位置まで第1
    のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第1の前記レーザ
    穴あけ部の内部に導体層を形成すると共に、第1の前記
    表層導体層の表面及び第2の前記表層導体層の裏面に表
    面導体層を形成する工程と、前記表面導体層をエッチン
    グ処理して表面導体回路を形成する工程と、を有するこ
    とを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の表層コア基板と第2の表層コア
    基板との間にN(Nは1以上の自然数)の内層コア基板
    を内層にするように第1の前記表層コア基板、第2の前
    記表層コア基板、及び前記内層基板のそれぞれを積層す
    る印刷配線板の製造方法において、Nの前記内層コア基
    板の中で最も上に位置する内層コア基板からM(MはN
    以下1以上の自然数)番目までの内層コア基板のそれぞ
    れに内層貫通孔を形成する工程と、前記内層貫通孔のそ
    れぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビアホールを形
    成すると共に、Nの前記内層コア基板の最も上に位置す
    る内層コア基板からM番目までの内層コア基板のそれぞ
    れの両面に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体
    層のそれぞれをエッチング処理して第1の内層導体回路
    を形成する工程と、前記内層ビアホールのそれぞれの内
    部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程
    と、 第1の前記表層コア基板に第1の表層
    貫通孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に
    第1の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホールを形
    成すると共に、第1の前記表層コア基板の両面に第1の
    表層導体層を形成する工程と、第1の前記表層導体層の
    裏面をエッチング処理して第2の内層導体回路を形成す
    る工程と、第1の前記内層導体回路、第1の前記充填樹
    脂層、及び第2の前記内層導体回路が形成された後に第
    1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下に前記内
    層ビアホールの第2の所定位置のそれぞれが重なるよう
    にNの前記内層コア基板の中で最も上に位置する内層コ
    ア基板からM番目までの内層コア基板のそれぞれ、及び
    第1の前記表層コア基板の位置を調整し、N個の前記内
    層コア基板の中で最も上に位置する内層コア基板からM
    番目までの内層コア基板及び第1の前記表層コア基板に
    樹脂層を形成すると共に、第1の前記表層ビアホールの
    内部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程
    と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された
    後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所
    定強度で第1の所定量照射して第1の所定位置から前記
    内層導体壁のそれぞれが露出する位置まで第1のレーザ
    穴あけ部を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部
    の内部に導体層を形成すると共に、第1の前記表層導体
    層の表面に表面導体層を形成する工程と、前記表面導体
    層をエッチング処理して表面導体回路を形成する工程
    と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  12. 【請求項12】 内層コア基板に内層貫通孔を形成する
    工程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内
    層ビアホールを形成する工程と、前記内層コア基板に内
    層導体回路を形成する工程と、前記内層ビアホールの内
    部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程
    と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する
    工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁
    を形成して第1の表層ビアホールを形成する工程と、第
    2の表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成する工程
    と、第2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形
    成して第2の表層ビアホールを形成する工程と、第1の
    前記内層導体回路及び第1の前記充填樹脂層が形成され
    た後に第1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下
    に前記内層ビアホールの第2の所定位置が重なるよう
    に、且つ第2の前記表層ビアホールの第3の所定位置の
    上に第2の前記所定位置が重なるように前記内層コア基
    板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コア
    基板の位置を調整し、前記内層コア基板、第1の前記表
    層コア基板、及び第2の前記表層コア基板のそれぞれの
    間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記表層ビアホー
    ルの内部及び第2の前記表層ビアホールの内部に樹脂を
    充填して第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹脂
    層及び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第1のレ
    ーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第1
    の所定量照射して第1の前記所定位置から前記内層導体
    壁が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する
    工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成さ
    れた後に第2のレーザ光束を第3の前記所定位置に第2
    の所定強度で第2の所定量照射して第3の前記所定位置
    から前記内層導体壁が露出する位置まで第2のレーザ穴
    あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴あけ部の内部及
    び第2の前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成する
    工程と、第1の前記レーザ穴あけ部及び第2の前記レー
    ザ穴あけ部が形成された後に、第1の前記表層コア基板
    の外面及び第2の前記表層コア基板の外面に表面導体回
    路を形成する工程と、を有することを特徴とする印刷配
    線板の製造方法。
  13. 【請求項13】 内層コア基板に第1の内層貫通孔を形
    成する工程と、前記内層コア基板に第2の内層貫通孔を
    形成する工程と、第1の前記内層貫通孔の壁に第1の内
    層導体壁を形成して第1の内層ビアホールを形成する工
    程と、第2の前記内層貫通孔の壁に第2の内層導体壁を
    形成して第2の内層ビアホールを形成する工程と、前記
    内層コア基板に内層導体回路を形成する工程と、第1及
    び第2の前記内層ビアホールの内部に樹脂を充填して第
    1の充填樹脂層を形成する工程と、第1の表層コア基板
    に第1の表層貫通孔を形成する工程と、第1の前記表層
    貫通孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第1の表層ビ
    アホールを形成する工程と、第2の表層コア基板に第2
    の表層貫通孔を形成する工程と、第2の前記表層貫通孔
    の壁に第2の表層導体壁を形成して第2の表層ビアホー
    ルを形成する工程と、第1の前記内層導体回路及び第1
    の前記充填樹脂層が形成された後に第1の前記表層ビア
    ホールの第1の所定位置の下に第1の前記内層ビアホー
    ルの第2の所定位置が重なるように、且つ第2の前記表
    層ビアホールの第3の所定位置の上に第2の前記内層ビ
    アホールの第4の所定位置が重なるように前記内層コア
    基板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コ
    ア基板の位置を調整し、前記内層コア基板、第1の前記
    表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板のそれぞれ
    の間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記表層ビアホ
    ールの内部及び第2の前記表層ビアホールの内部に樹脂
    を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程と、前記樹
    脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された後に第1の
    レーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所定強度で第
    1の所定量照射して第1の前記所定位置から第1の前記
    内層導体壁が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を
    形成する工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層
    が形成された後に第2のレーザ光束を第3の前記所定位
    置に第2の所定強度で第2の所定量照射して第3の前記
    所定位置から第2の前記内層導体壁が露出する位置まで
    第2のレーザ穴あけ部を形成する工程と、前記レーザ穴
    あけ部の内部及び第2の前記レーザ穴あけ部の内部に導
    体層を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部及び
    第2の前記レーザ穴あけ部が形成された後に第1の前記
    表層コア基板の外面及び第2の前記表層コア基板の外面
    に表面導体回路を形成する工程と、を有することを特徴
    とする印刷配線板の製造方法。
  14. 【請求項14】 内層コア基板に内層貫通孔を形成する
    工程と、前記内層貫通孔の壁に内層導体壁を形成して内
    層ビアホールを形成すると共に、前記内層コア基板の両
    面に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体層をエ
    ッチング処理して第1の内層導体回路を形成する工程
    と、前記内層ビアホールの内部に樹脂を充填して第1の
    充填樹脂層を形成する工程と、第1の表層コア基板に第
    1の表層貫通孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通
    孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホ
    ールを形成すると共に、第1の前記表層コア基板の両面
    に第1の表層導体層を形成する工程と、第1の前記表層
    導体層の裏面をエッチング処理して第2の内層導体回路
    を形成する工程と、第2の表層コア基板に第2の表層貫
    通孔を形成する工程と、第2の前記表層貫通孔の壁に第
    2の表層導体壁を形成して第2の表層ビアホールを形成
    すると共に、第2の前記表層コア基板の両面に第2の表
    層導体層を形成する工程と、第2の前記表層導体層の表
    面をエッチング処理して第3の内層導体回路を形成する
    工程と、第1の前記内層導体回路、第1の前記充填樹脂
    層、第2の前記内層導体回路、及び第3の前記内層導体
    回路が形成された後に第1の前記表層ビアホールの第1
    の所定位置の下に前記内層ビアホールの第2の所定位置
    が重なるように、且つ第2の前記表層ビアホールの第3
    の所定位置の上に第2の前記所定位置が重なるように前
    記内層コア基板、第1の前記表層コア基板、及び第2の
    前記表層コア基板の位置を調整し、前記内層コア基板、
    第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コア基板
    のそれぞれの間に樹脂層を形成すると共に、第1の前記
    表層ビアホールの内部及び第2の前記表層ビアホールの
    内部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程
    と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された
    後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所
    定強度で第1の所定量照射して第1の前記所定位置から
    前記内層導体壁が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ
    部を形成する工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹
    脂層が形成された後に第2のレーザ光束を第3の前記所
    定位置に第2の所定強度で第2の所定量照射して第3の
    前記所定位置から前記内層導体壁が露出する位置まで第
    2のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第1の前記レー
    ザ穴あけ部の内部及び第2の前記レーザ穴あけ部の内部
    に導体層を形成すると共に、第1の前記表層導体層の表
    面及び第2の前記表層導体層の裏面に表面導体層を形成
    する工程と、前記表面導体層をエッチング処理して表面
    導体回路を形成する工程と、を有することを特徴とする
    印刷配線板の製造方法。
  15. 【請求項15】 内層コア基板に第1の内層貫通孔を形
    成する工程と、前記内層コア基板に第2の内層貫通孔を
    形成する工程と、第1の前記内層貫通孔の壁に第1の内
    層導体壁を形成して第1の内層ビアホールを形成し、且
    つ第2の前記内層貫通孔の壁に第2の内層導体壁を形成
    して第2の内層ビアホールを形成すると共に、前記内層
    コア基板の両面に内層導体層を形成する工程と、前記内
    層導体層をエッチング処理して第1の内層導体回路を形
    成する工程と、第1及び第2の前記内層ビアホールの内
    部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程
    と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する
    工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁
    を形成して第1の表層ビアホールを形成すると共に、第
    1の前記表層コア基板の両面に第1の表層導体層を形成
    する工程と、第1の前記表層導体層の裏面をエッチング
    処理して第2の内層導体回路を形成する工程と、第2の
    表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第
    2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成して
    第2の表層ビアホールを形成すると共に、第2の前記表
    層コア基板の両面に第2の表層導体層を形成する工程
    と、第2の前記表層導体層の表面をエッチング処理して
    第3の内層導体回路を形成する工程と、第1の前記内層
    導体回路、第1の前記充填樹脂層、第2の前記内層導体
    回路、及び第3の前記内層導体回路が形成された後に第
    1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下に第1の
    前記内層ビアホールの第2の所定位置が重なるように、
    且つ第2の前記表層ビアホールの第3の所定位置の上に
    第2の前記内層ビアホールの第4の所定位置が重なるよ
    うに前記内層コア基板、第1の前記表層コア基板、及び
    第2の前記表層コア基板の位置を調整し、前記内層コア
    基板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コ
    ア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成すると共に、第1
    の前記表層ビアホールの内部及び第2の前記表層ビアホ
    ールの内部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層を形成す
    る工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成
    された後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第
    1の所定強度で第1の所定量照射して第1の前記所定位
    置から第1の前記内層導体壁が露出する位置まで第1の
    レーザ穴あけ部を形成する工程と、前記樹脂層及び第2
    の前記充填樹脂層が形成された後に第2のレーザ光束を
    第3の前記所定位置に第2の所定強度で第2の所定量照
    射して第3の前記所定位置から第2の前記内層導体壁が
    露出する位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成する工程
    と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部及び第2の前記レ
    ーザ穴あけ部の内部に導体層を形成すると共に、第1の
    前記表層導体層の表面及び第2の前記表層導体層の裏面
    に表面導体層を形成する工程と、前記表面導体層をエッ
    チング処理して表面導体回路を形成する工程と、を有す
    ることを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  16. 【請求項16】 N(Nは2以上の自然数)の内層コア
    基板のそれぞれに内層貫通孔を形成する工程と、前記内
    層貫通孔のそれぞれの壁に内層導体壁を形成して内層ビ
    アホールを形成すると共に、前記内層コア基板のそれぞ
    れの両面に内層導体層を形成する工程と、前記内層導体
    層のそれぞれをエッチング処理して第1の内層導体回路
    を形成する工程と、前記内層ビアホールのそれぞれの内
    部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程
    と、第1の表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する
    工程と、第1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁
    を形成して第1の表層ビアホールを形成すると共に、第
    1の前記表層コア基板の両面に第1の表層導体層を形成
    する工程と、第1の前記表層導体層の裏面をエッチング
    処理して第2の内層導体回路を形成する工程と、第2の
    表層コア基板に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第
    2の前記表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成して
    第2の表層ビアホールを形成すると共に、第2の前記表
    層コア基板の両面に第2の表層導体層を形成する工程
    と、第2の前記表層導体層の表面をエッチング処理して
    第3の内層導体回路を形成する工程と、第1の前記内層
    導体回路、第1の前記充填樹脂層、第2の前記内層導体
    回路、及び第3の前記内層導体回路が形成された後に第
    1の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下に前記内
    層ビアホールの第2の所定位置のそれぞれが重なるよう
    に、且つ第2の前記表層ビアホールの第3の所定位置の
    上に第2の前記所定位置のそれぞれが重なるように前記
    内層コア基板のそれぞれ、第1の前記表層コア基板、及
    び第2の前記表層コア基板の位置を調整し、Nの前記内
    層コア基板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記
    表層コア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成すると共
    に、第1の前記表層ビアホールの内部及び第2の前記表
    層ビアホールの内部に樹脂を充填して第2の充填樹脂層
    を形成する工程と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂
    層が形成された後に第1のレーザ光束を第1の前記所定
    位置に第1の所定強度で第1の所定量照射して第1の前
    記所定位置からNの前記内層コア基板の中で最も上に位
    置する内層コア基板からM(MはN以下1以上の自然
    数)番目までの内層コア基板のそれぞれの内層導体壁が
    露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工程
    と、前記樹脂層及び第2の前記充填樹脂層が形成された
    後に第2のレーザ光束を第3の前記所定位置に第2の所
    定強度で第2の所定量照射して第3の前記所定位置から
    Nの前記内層コア基板の中で最も下に位置する内層コア
    基板からL(LはN以下(N−M+1)以上の自然数)
    番目までの内層コア基板のそれぞれの内層導体壁が露出
    する位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成する工程と、
    第1の前記レーザ穴あけ部の内部及び第2の前記レーザ
    穴あけ部の内部に導体層を形成すると共に、第1の前記
    表層導体層の表面及び第2の前記表層導体層の裏面に表
    面導体層を形成する工程と、前記表面導体層をエッチン
    グ処理して表面導体回路を形成する工程と、を有するこ
    とを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  17. 【請求項17】 第1の表層コア基板と第2の表層コア
    基板との間にN(Nは2以上の自然数)の内層コア基板
    を内層にするように第1の前記表層コア基板、第2の前
    記表層コア基板、及び前記内層基板のそれぞれを積層す
    る印刷配線板の製造方法において、Nの前記内層コア基
    板の中で最も上に位置する内層コア基板からM(Mは
    (N−1)以下1以上の自然数)番目までの内層コア基
    板のそれぞれに第1の内層貫通孔を形成する工程と、第
    1の前記内層貫通孔のそれぞれの壁に第1の内層導体壁
    を形成して第1の内層ビアホールを形成すると共に、N
    の前記内層コア基板の中で最も上に位置する内層コア基
    板からM番目までの内層コア基板のそれぞれの両面に第
    1の内層導体層を形成する工程と、第1の前記内層導体
    層のそれぞれをエッチング処理して第1の内層導体回路
    を形成する工程と、第1の前記内層ビアホールのそれぞ
    れの内部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する
    工程と、Nの前記内層コア基板の中で最も下に位置する
    内層コア基板からL(Lは(N−M)以下1以上の自然
    数)番目までの内層コア基板のそれぞれに第2の内層貫
    通孔を形成する工程と、第2の前記内層貫通孔のそれぞ
    れの壁に第2の内層導体壁を形成して第1の内層ビアホ
    ールを形成すると共に、Nの前記内層コア基板の中で最
    も下に位置する内層コア基板からL番目まで内層コア基
    板のそれぞれの両面に第2の内層導体層を形成する工程
    と、第2の前記内層導体層のそれぞれをエッチング処理
    して第2の内層導体回路を形成する工程と、第2前記内
    層ビアホールのそれぞれの内部に樹脂を充填して第2の
    充填樹脂層を形成する工程と、第1の表層コア基板に第
    1の表層貫通孔を形成する工程と、第1の前記表層貫通
    孔の壁に第1の表層導体壁を形成して第1の表層ビアホ
    ールを形成すると共に、第1の前記表層コア基板の両面
    に第1の表層導体層を形成する工程と、第1の前記表層
    導体層の裏面をエッチング処理して第3の内層導体回路
    を形成する工程と、第2の表層コア基板に第2の表層貫
    通孔を形成する工程と、第2の前記表層貫通孔の壁に第
    2の表層導体壁を形成して第2の表層ビアホールを形成
    すると共に、第2の前記表層コア基板の両面に第2の表
    層導体層を形成する工程と、第2の前記表層導体層の表
    面をエッチング処理して第4の内層導体回路を形成する
    工程と、第1の前記内層導体回路、第1の前記充填樹脂
    層、及び第3の前記内層導体回路が形成された後に第1
    の前記表層ビアホールの第1の所定位置の下に第1の前
    記内層ビアホールの第2の所定位置のそれぞれが重なる
    ようにNの前記内層コア基板の中で最も上に位置する内
    層コア基板からM番目までの内層コア基板のそれぞれ、
    及び第1の前記表層コア基板の位置を調整し、Nの前記
    内層コア基板の中で最も上に位置する内層コア基板から
    M番目までの内層コア基板及び第1の前記表層コア基板
    のそれぞれの間にに第1の樹脂層を形成すると共に、第
    1の前記表層ビアホールの内部に樹脂を充填して第3の
    充填樹脂層を形成する工程と、第2の前記内層導体回
    路、第2の前記充填樹脂層、及び第4の前記内層導体回
    路が形成された後に第2の前記表層ビアホールの第3の
    所定位置の上に第2の前記内層ビアホールの第4の所定
    位置のそれぞれが重なるようにNの前記内層コア基板の
    中で最も下に位置する内層コア基板からL番目までの内
    層コア基板のそれぞれ、及び第2の前記表層コア基板の
    位置を調整し、Nの前記内層コア基板の中で最も下に位
    置する内層コア基板からL番目までの内層コア基板及び
    第2の前記表層コア基板のそれぞれの間に第2の樹脂層
    を形成すると共に、第2の前記表層ビアホールの内部に
    樹脂を充填して第4の充填樹脂層を形成する工程と、第
    1の前記樹脂層及び第3の前記充填樹脂層が形成された
    後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第1の所
    定強度で第1の所定量照射して第1の前記所定位置から
    第1の前記内層導体壁のそれぞれが露出する位置まで第
    1のレーザ穴あけ部を形成する工程と、第2の前記樹脂
    層及び第4の前記充填樹脂層が形成された後に第2のレ
    ーザ光束を第3の前記所定位置に第2の所定強度で第2
    の所定量照射して第3の前記所定位置から第2の前記内
    層導体壁のそれぞれが露出する位置まで第2のレーザ穴
    あけ部を形成する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の
    内部に第1の導体層を形成すると共に、第1の前記表層
    導体層の表面に第1の表面導体層を形成する工程と、第
    1の前記表面導体層をエッチング処理して第1の表面導
    体回路を形成する工程と、第2の前記レーザ穴あけ部の
    内部に第2の導体層を形成すると共に、第2の前記表層
    導体層の裏面に第2の表面導体層を形成する工程と、第
    2の前記表面導体層をエッチング処理して第2の表面導
    体回路を形成する工程と、を有することを特徴とする印
    刷配線板の製造方法。
  18. 【請求項18】 第1の表層コア基板と第2の表層コア
    基板との間にN(Nは2以上の自然数)の内層コア基板
    を内層にするように第1の前記表層コア基板、第2の前
    記表層コア基板、及び前記内層基板のそれぞれを積層す
    る印刷配線板の製造方法において、Nの前記内層コア基
    板の中で最も上に位置する内層コア基板からM(MはN
    以下1以上の自然数)番目までの内層コア基板のそれぞ
    れに第1の内層貫通孔を形成する工程と、Nの前記内層
    コア基板の中で最も下に位置する内層コア基板からL
    (LはN以下(N−M+1)以上の自然数)番目までの
    内層コア基板のそれぞれに第2の内層貫通孔を形成する
    工程と、第1の前記内層貫通孔のそれぞれの壁に第1の
    内層導体壁を形成して第1の内層ビアホールを形成し、
    且つ第2の前記内層貫通孔のそれぞれの壁に第2の内層
    導体壁を形成して第2の内層ビアホールを形成しすると
    共に、Nの前記内層コア基板のそれぞれの両面に第1の
    内層導体層を形成する工程と、第1の前記内層導体層の
    それぞれをエッチング処理して第1の内層導体回路を形
    成する工程と、第1の前記内層ビアホールのそれぞれの
    内部に樹脂を充填して第1の充填樹脂層を形成する工程
    と、第2の前記内層ビアホールのそれぞれの内部に樹脂
    を充填して第2の充填樹脂層を形成する工程と、第1の
    表層コア基板に第1の表層貫通孔を形成する工程と、第
    1の前記表層貫通孔の壁に第1の表層導体壁を形成して
    第1の表層ビアホールを形成すると共に、第1の前記表
    層コア基板の両面に第1の表層導体層を形成する工程
    と、第1の前記表層導体層の裏面をエッチング処理して
    第2の内層導体回路を形成する工程と、第2の表層コア
    基板に第2の表層貫通孔を形成する工程と、第2の前記
    表層貫通孔の壁に第2の表層導体壁を形成して第2の表
    層ビアホールを形成すると共に、第2の前記表層コア基
    板の両面に第2の表層導体層を形成する工程と、第2の
    前記表層導体層の表面をエッチング処理して第3の内層
    導体回路を形成する工程と、第1の前記内層導体回路、
    第1の前記充填樹脂層、第2の前記充填樹脂層、第2の
    前記内層導体回路、及び第3の前記内層導体回路が形成
    された後に第1の前記表層ビアホールの第1の所定位置
    の下に第1の前記内層ビアホールの第2の所定位置のそ
    れぞれが重なるように、且つ第2の前記表層ビアホール
    の第3の所定位置の上に第2の前記内層ビアホールの第
    4の所定位置のそれぞれが重なるようにNの前記内層コ
    ア基板のそれぞれ、第1の前記表層コア基板、及び第2
    の前記表層コア基板の位置を調整し、Nの前記内層コア
    基板、第1の前記表層コア基板、及び第2の前記表層コ
    ア基板のそれぞれの間に樹脂層を形成すると共に、第1
    の前記表層ビアホールの内部及び第2の前記表層ビアホ
    ールの内部に樹脂を充填して第3の充填樹脂層を形成す
    る工程と、前記樹脂層及び第3の前記充填樹脂層が形成
    された後に第1のレーザ光束を第1の前記所定位置に第
    1の所定強度で第1の所定量照射して第1の前記所定位
    置から第1の前記内層導体壁のそれぞれが露出する位置
    まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工程と、前記樹脂
    層及び第3の前記充填樹脂層が形成された後に第2のレ
    ーザ光束を第2の所定強度で第2の所定量照射して第3
    の前記所定位置から第2の前記内層導体壁のそれぞれが
    露出する位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成する工程
    と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に第1の導体層を
    形成すると共に、第1の前記表層導体層の表面に第1の
    表面導体層を形成する工程と、第1の前記表面導体層を
    エッチング処理して第1の表面導体回路を形成する工程
    と、第2の前記レーザ穴あけ部の内部に第2の導体層を
    形成すると共に、第2の前記表層導体層の裏面に第2の
    表面導体層を形成する工程と、第2の前記表面導体層を
    エッチング処理して第2の表面導体回路を形成する工程
    と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  19. 【請求項19】 第1の前記充填樹脂層又はNの前記内
    層コア基板の中で最も上から(N−L+1)番目に位置
    する内層コア基板からM番目までの内層コア基板の中で
    少なくとも1以上の内層コア基板の第1の充填樹脂層
    が、溶剤可溶性又はアルカリ可溶性であること、且つ第
    1の前記レーザ穴あけ部及び第2の前記レーザ穴あけ部
    が形成された後前記表面回路又は前記表面導体層が形成
    される前に第1の前記レーザ穴あけ部の内部及び/又は
    第2の前記レーザ穴あけ部の内部に溶剤又はアルカリ水
    溶液を入れて第1の前記充填樹脂層又はNの前記内層コ
    ア基板の中で最も上から(N−L+1)番目に位置する
    内層コア基板からM番目までの内層コア基板の中で少な
    くとも1以上の内層コア基板の第1の充填樹脂層を溶解
    除去し第1の前記レーザ穴あけ部と第2の前記レーザ穴
    あけ部とを結合させる工程を有することを特徴とする請
    求項12、請求項14、又は請求項16に記載の印刷配
    線板の製造方法。
  20. 【請求項20】 第1の前記所定量又は第2の前記所定
    量が、第1の前記レーザ穴あけ部と第2の前記レーザ穴
    あけ部とを結合させて1のレーザ穴あけ部を形成させる
    レーザエネルギー量であることを特徴とする請求項1
    2、請求項14、又は請求項16に記載の印刷配線板の
    製造方法。
  21. 【請求項21】 第1の前記レーザ光束のレーザ直径
    が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも大きいこと
    を特徴とする請求項7から請求項20の何れか一に記載
    の印刷配線板の製造方法。
  22. 【請求項22】 第1の前記レーザ光束のレーザ直径
    が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも大きいこ
    と、且つ第2の前記レーザ光束のレーザ直径が、第2の
    前記表層ビアホールの内径よりも大きいことを特徴とす
    る請求項12から請求項20の何れか一に記載の印刷配
    線板の製造方法。
  23. 【請求項23】 第1の前記レーザ光束のレーザ直径
    が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこ
    と、且つ第1の前記所定強度が、第1の前記所定位置で
    第1の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第3の
    前記充填樹脂層を第1の前記表面導体壁に達するまで蒸
    発させて第1の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ
    強度よりも大きいことを特徴とする請求項7から請求項
    20の何れか一に記載の印刷配線板の製造方法。
  24. 【請求項24】 第1の前記レーザ光束のレーザ直径
    が、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこ
    と、第1の前記所定強度が、第1の前記所定位置で第1
    の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第3の前記
    充填樹脂層を第1の前記表面導体壁に達するまで蒸発さ
    せて第1の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ強度
    よりも大きいこと、第2の前記レーザ光束のレーザ直径
    が、第2の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこ
    と、且つ第2の前記所定強度が、第3の前記所定位置で
    第2の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第4の
    前記充填樹脂層を第2の前記表面導体壁に達するまで蒸
    発させて第2の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ
    強度よりも大きいことを特徴とする請求項12から請求
    項20の何れか一に記載の印刷配線板の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記内層ビアホールの内径、前記内層
    ビアホールの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホー
    ルの内径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれ
    ぞれが、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さい
    ことを特徴とする請求項8から請求項20の何れか一、
    請求項21、又は請求項23に記載の印刷配線板の製造
    方法。
  26. 【請求項26】 前記内層ビアホールの内径、前記内層
    ビアホールの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホー
    ルの内径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれ
    ぞれが、第1の前記表層ビアホールの内径よりも小さい
    こと、且つ前記内層ビアホールの内径、前記内層ビアホ
    ールの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホールの内
    径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれぞれ
    が、第2の前記表層ビアホールの内径よりも小さいこと
    を特徴とする請求項12から請求項20の何れか一、請
    求項22、又は請求項24に記載の印刷配線板の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 第1の前記表層貫通孔の内径が、上部
    から下部に向かって次第に大きいこと、前記内層ビアホ
    ールの内径、前記内層ビアホールの内径のそれぞれ、第
    1の前記内層ビアホールの内径、又は第1の前記内層ビ
    アホールの内径のそれぞれが、第1の前記表層ビアホー
    ルの最下部の内径よりも大きいこと、第1の前記レーザ
    光束のレーザ直径が、第1の前記表層ビアホールの最上
    部の内径よりも小さいこと、且つ第1の前記所定強度
    が、第1の前記所定位置で第1の前記表層ビアホールの
    内部にある第2又は第3の前記充填樹脂層を第1の前記
    表面導体壁に達するまで蒸発させて第1の前記レーザ穴
    あけ部を形成させるレーザ強度よりも大きいことを特徴
    とする請求項8から請求項20の何れか一に記載の印刷
    配線板の製造方法。
  28. 【請求項28】 第1の前記表層貫通孔の内径が、上部
    から下部に向かって次第に大きいこと、前記内層ビアホ
    ールの内径、前記内層ビアホールの内径のそれぞれ、第
    1の前記内層ビアホールの内径、又は第1の前記内層ビ
    アホールの内径のそれぞれが、第1の前記表層ビアホー
    ルの最下部の内径よりも大きいこと、第1の前記レーザ
    光束のレーザ直径が、第1の前記表層ビアホールの最上
    部の内径よりも小さいこと、第1の前記所定強度が、第
    1の前記所定位置で第1の前記表層ビアホールの内部に
    ある第2又は第3の前記充填樹脂層を第1の前記表面導
    体壁に達するまで蒸発させて第1の前記レーザ穴あけ部
    を形成させるレーザ強度よりも大きいこと、第2の前記
    表層貫通孔の内径が、下部から上部に向かって次第に大
    きいこと、前記内層ビアホールの内径、前記内層ビアホ
    ールの内径のそれぞれ、第1の前記内層ビアホールの内
    径、又は第1の前記内層ビアホールの内径のそれぞれ
    が、第2の前記表層ビアホールの最上部の内径よりも大
    きいこと、第2の前記レーザ光束のレーザ直径が、第2
    の前記表層ビアホールの最下部の内径よりも小さいこ
    と、且つ第2の前記所定強度が、第3の前記所定位置で
    第2の前記表層ビアホールの内部にある第2又は第4の
    前記充填樹脂層を第1の前記表面導体壁に達するまで蒸
    発させて第2の前記レーザ穴あけ部を形成させるレーザ
    強度よりも大きいことを特徴とする請求項12から請求
    項20の何れか一に記載の印刷配線板の製造方法。
  29. 【請求項29】 内層コア基板に内層半貫通孔を形成す
    る工程と、前記半貫通孔の壁に内層半貫通孔導体壁を形
    成して内層半貫通孔ビアホールを形成する工程と、前記
    内層コア基板に内層導体回路を形成する工程と、前記内
    層導体回路が形成された後に前記内層半貫通孔ビアホー
    ルの内部及び前記内層コア基板の表面に絶縁層を形成す
    る工程と、レーザ光束を前記絶縁層の表面の所定位置に
    所定強度で所定量照射して前記所定位置から前記内層半
    貫通孔導体壁が露出する位置までレーザ穴あけ部を形成
    する工程と、前記レーザ穴あけ部の内部に導体層を形成
    する工程と、前記レーザ穴あけ部が形成された後に前記
    絶縁層の表面に表面導体回路を形成する工程と、を有す
    ることを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  30. 【請求項30】 内層コア基板に内層半貫通孔を形成す
    る工程と、前記半貫通孔の壁に内層半貫通孔導体壁を形
    成して内層半貫通孔ビアホールを形成する工程と、前記
    内層コア基板に内層導体回路を形成すると共に、前記内
    層コア基板の表面にストップパターン導体層を形成する
    工程と、前記内層導体回路及び前記ストップパターン導
    体層が形成された後に、前記内層半貫通孔ビアホールの
    内部及び前記内層コア基板の表面に第1の絶縁層を形成
    する工程と、第1のレーザ光束を第1の前記絶縁層の表
    面の第1の所定位置に第1の所定強度で第1の所定量照
    射して第1の前記所定位置から前記内層半貫通孔導体壁
    が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成する工
    程と、第2のレーザ光束を第1の前記絶縁層の表面の第
    2の所定位置に第2の所定強度で第2の所定量照射して
    第2の前記所定位置から前記ストップパターン導体層の
    表面が露出しない位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成
    する工程と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に第1の
    導体層を形成して第1の半貫通孔ビアホールを形成する
    工程と、第2の前記レーザ穴あけ部の内部に第2の導体
    層を形成して第2の半貫通孔ビアホールを形成する工程
    と、第1の前記レーザ穴あけ部及び第2の前記レーザ穴
    あけ部が形成された後に第1の前記絶縁層の表面に第1
    の導体回路を形成する工程と、第1の前記導体回路、第
    1の前記導体層、及び第2の前記導体層が形成された後
    に第1の前記半貫通孔ビアホールの内部、第2の前記半
    貫通孔ビアホールの内部、及び第1の前記絶縁層の表面
    に第2の絶縁層を形成する工程と、第3及び/又は第4
    のレーザ光束を第2の前記絶縁層の表面の第3及び/又
    は第4の所定位置に第3及び/又は第4の所定強度で第
    3及び/又は第4の所定量照射して第3及び/又は第4
    の前記所定位置から第1及び/又は第2の前記導体層が
    露出する位置まで第3及び/又は第4のレーザ穴あけ部
    を形成する工程と、第3及び/又は第4の前記レーザ穴
    あけ部の内部に第3及び/又は第4の導体層を形成して
    第3及び/又は第4の半貫通孔ビアホールを形成する工
    程と、第3及び/又は第4の前記レーザ穴あけ部が形成
    された後に第2の前記絶縁層の表面に表面導体回路を形
    成する工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の
    製造方法。
  31. 【請求項31】 内層コア基板に内層半貫通孔を形成す
    る工程と、前記半貫通孔の壁に内層半貫通孔導体壁を形
    成して内層半貫通孔ビアホールを形成する工程と、前記
    内層コア基板に内層導体回路を形成する工程と、前記内
    層導体回路が形成された後に前記内層半貫通孔ビアホー
    ルの内部及び前記内層コア基板の表面に第1の絶縁層を
    形成する工程と、第1のレーザ光束を第1の前記絶縁層
    の表面の第1の所定位置に第1の所定強度で第1の所定
    量照射して第1の前記所定位置から前記内層半貫通孔導
    体壁が露出する位置まで第1のレーザ穴あけ部を形成す
    る工程と、第2のレーザ光束を第1の前記絶縁層の表面
    の第2の所定位置に第2の所定強度で第2の所定量照射
    して第2の前記所定位置から前記内層コア基板の表面が
    露出しない位置まで第2のレーザ穴あけ部を形成する工
    程と、第1の前記レーザ穴あけ部の内部に第1の導体層
    を形成して第1の半貫通孔ビアホールを形成する工程
    と、第2の前記レーザ穴あけ部の内部に第2の導体層を
    形成して第2の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、
    第1の前記レーザ穴あけ部及び第2の前記レーザ穴あけ
    部が形成された後に第1の前記絶縁層の表面に第1の導
    体回路を形成する工程と、第1の前記導体回路、第1の
    前記導体層、及び第2の前記導体層が形成された後に第
    1の前記半貫通孔ビアホールの内部、第2の前記半貫通
    孔ビアホールの内部、及び第1の前記絶縁層の表面に第
    2の絶縁層を形成する工程と、第3及び/又は第4のレ
    ーザ光束を第2の前記絶縁層の表面の第3及び/又は第
    4の所定位置に第3及び/又は第4の所定強度で第3及
    び/又は第4の所定量照射して第3及び/又は第4の前
    記所定位置から第1及び/又は第2の前記導体が露出す
    る位置まで第3及び/又は第4のレーザ穴あけ部を形成
    する工程と、第3及び/又は第4の前記レーザ穴あけ部
    の内部に第3及び/又は第4の導体層を形成して第3及
    び/又は第4の半貫通孔ビアホールを形成する工程と、
    第3及び/又は第4の前記レーザ穴あけ部が形成された
    後に第2の前記絶縁層の表面に表面導体回路を形成する
    工程と、を有することを特徴とする印刷配線板の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 前記内層半貫通孔の形状が、円柱形で
    あることを特徴とする請求項29から請求項31の何れ
    か一に記載の印刷配線板の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記内層半貫通孔の形状が、円錐形で
    あること、且つ前記円錐の頂点が下向きであることを特
    徴とする請求項29から請求項31の何れか一に記載の
    印刷配線板の製造方法。
  34. 【請求項34】 コア基板と、前記コア基板に予め設け
    られた貫通孔の壁に形成された導体壁と、前記コア基板
    に形成され、且つ前記導体壁に電気的に接続された第1
    の導体回路と、前記コア基板の上に形成された樹脂層
    と、前記樹脂層の表面の所定位置から前記導体壁が露出
    する位置まで形成された半貫通孔と、前記半貫通孔の内
    部及び前記樹脂層の上に形成され、且つ前記導体壁に電
    気的に接続された導体層と、前記樹脂層の上に形成され
    た導体層がエッチングされて形成された第2の導体回路
    と、を有することを特徴とする印刷配線板。
  35. 【請求項35】 コア基板と、前記コア基板に予め設け
    られた貫通孔の壁に形成された導体壁と、前記コア基板
    に形成され、且つ前記導体壁に電気的に接続された第1
    の導体回路と、前記コア基板の上に形成された樹脂層
    と、前記樹脂層の上に形成された第1の導体層と、前記
    導体層がエッチングされて前記樹脂層の表面の所定位置
    が露出するように形成された開口部と、前記所定位置か
    ら前記導体壁が露出する位置まで形成された半貫通孔
    と、前記半貫通孔の内部及び第1の前記導体層の上に形
    成され、且つ前記導体壁に電気的に接続された第2の導
    体層と、前記樹脂層の上に形成された第1及び第2の導
    体層がをエッチングされて形成された第2の導体回路
    と、を有することを特徴とする印刷配線板。
  36. 【請求項36】 N(Nは2以上の自然数)のコア基板
    と、前記コア基板のそれぞれに予め設けられた貫通孔の
    壁に形成された導体壁と、前記コア基板のそれぞれに形
    成され、且つ前記導体壁のそれぞれに電気的に接続され
    た導体回路と、前記コア基板のそれぞれの間に形成され
    た樹脂層と、前記貫通孔のそれぞれの内側であって、前
    記コア基板のそれぞれ及び前記樹脂層のそれぞれを貫通
    するように形成され、且つ前記導体壁のそれぞれの所定
    位置部分又は全部分が露出するように形成された印刷配
    線基板貫通孔と、前記印刷配線基板貫通孔の内部に形成
    され、且つ前記導体壁のそれぞれに電気的に接続された
    導体層と、を有することを特徴とする印刷配線板。
  37. 【請求項37】 N(Nは2以上の自然数)のコア基板
    を積層する印刷配線板において、Nの前記コア基板の中
    で最も上に位置するコア基板からM(Mは(N−1)以
    下1以上の自然数)番目までのコア基板のそれぞれに予
    め設けられた貫通孔の壁に形成された導体壁と、Nの前
    記コア基板の中で最も上に位置するコア基板からM番目
    までのコア基板のそれぞれに形成され、且つ前記導体壁
    のそれぞれに電気的に接続された導体回路と、Nの前記
    コア基板の中で最も上に位置するコア基板からM番目ま
    でのコア基板のそれぞれの間に形成された樹脂層と、前
    記貫通孔のそれぞれの内側であって、Nの前記コア基板
    の中で最も上に位置するコア基板からM番目までのコア
    基板コア基板のそれぞれ及び前記樹脂層のそれぞれを貫
    通するように形成され、且つ前記導体壁のそれぞれの所
    定位置部分又は全部分が露出するように形成された半貫
    通孔と、前記半貫通孔の内部に形成され、且つ前記導体
    壁のそれぞれに電気的に接続された導体層と、を有する
    ことを特徴とする印刷配線板。
  38. 【請求項38】 N(Nは3以上の自然数)のコア基板
    と、前記コア基板のそれぞれに予め設けられた貫通孔の
    壁に形成された導体壁と、前記コア基板のそれぞれに形
    成され、且つ前記導体壁のそれぞれに電気的に接続され
    た導体回路と、前記コア基板のそれぞれの間に形成され
    た樹脂層と、N個の前記コア基板の中で最も上に位置す
    るコア基板の表面の第1の所定位置からN個の前記コア
    基板の中で最も上に位置するコア基板からM(Mは(N
    −1)以下2以上の自然数)番目までのコア基板の導体
    壁のそれぞれが露出する位置まで形成された第1の半貫
    通孔と、N個の前記コア基板の中で最も下に位置するコ
    ア基板の表面の第2の所定位置からN個の前記コア基板
    の中で最も下に位置するコア基板からL(Lは(N−
    1)以下(N−M+1)以上の自然数)番目までのコア
    基板の導体壁のそれぞれが露出する位置まで形成された
    第2の半貫通孔と、第1及び第2の前記半貫通孔の内部
    に形成され、且つN個の前記コア基板の導体壁のそれぞ
    れに電気的に接続された導体層と、を有することを特徴
    とする印刷配線板。
  39. 【請求項39】 コア基板と、前記コア基板に予め設け
    られた第1の半貫通孔の壁に形成された半貫通導体壁
    と、前記コア基板に形成され、且つ前記半貫通導体壁に
    電気的に接続された第1の導体回路と、前記コア基板の
    上に形成された絶縁層と、前記絶縁層の表面の所定位置
    から前記半貫通導体壁が露出する位置まで形成された第
    2の半貫通孔と、第2の前記半貫通孔の内部及び前記絶
    縁層の上に形成され、且つ前記半貫通導体壁に電気的に
    接続された導体層と、前記絶縁層の上に形成された導体
    層がエッチングされて形成された第2の導体回路と、を
    有することを特徴とする印刷配線板。
  40. 【請求項40】 コア基板と、前記コア基板に予め設け
    られた第1の半貫通孔の壁に形成された半貫通導体壁
    と、前記コア基板に形成され、且つ前記半貫通導体壁に
    電気的に接続された第1の導体回路と、前記コア基板の
    上に形成された第1の絶縁層と、前記絶縁層の表面の第
    1の所定位置から前記半貫通導体壁が露出する位置まで
    形成された第2の半貫通孔と、前記絶縁層の表面の第2
    の所定位置から前記コア基板の表面が露出しない位置ま
    で形成された第3の半貫通孔と、第2の前記半貫通孔の
    内部、第3の前記半貫通孔の内部、及び第1の前記絶縁
    層の上に形成され、且つ前記半貫通導体壁に電気的に接
    続された第1の導体層と、第1の前記絶縁層の上に形成
    された第1の導体層がエッチングされて形成された第2
    の導体回路と、第1の絶縁層の上に形成された第2の絶
    縁層と、第2の前記絶縁層の表面の第3及び/又は第4
    の所定位置から第1の前記導体層が露出する位置まで形
    成された第4及び/又は第5の半貫通孔と、第4及び/
    又は第5の前記半貫通孔の内部、及び第2の前記絶縁層
    の上に形成され、且つ第1の前記導体層に電気的に接続
    された第2の導体層と、第2の前記絶縁層の上に形成さ
    れた第2の導体層がエッチングされて形成された第3の
    導体回路と、を有することを特徴とする印刷配線板。
  41. 【請求項41】 第1の前記半貫通孔の形状が、円柱形
    であることを特徴とする請求項39又は請求項40に記
    載の印刷配線板。
  42. 【請求項42】 第1の前記半貫通孔の形状が、円錐形
    であること、且つ前記円錐の頂点が下向きであることを
    特徴とする請求項39又は請求項40に記載の印刷配線
    板。
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JP2011100960A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd プリント基板及びその製造方法
JP2013074262A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Hitachi Chemical Co Ltd 配線基板及びその製造方法
WO2024143317A1 (ja) * 2022-12-28 2024-07-04 京セラ株式会社 印刷配線板及び印刷配線板の製造方法

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