JP2001159684A - 静電容量センサ回路 - Google Patents

静電容量センサ回路

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JP2001159684A JP37610599A JP37610599A JP2001159684A JP 2001159684 A JP2001159684 A JP 2001159684A JP 37610599 A JP37610599 A JP 37610599A JP 37610599 A JP37610599 A JP 37610599A JP 2001159684 A JP2001159684 A JP 2001159684A
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秀人 加藤
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Takeshi Sezuka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境変化による検出電極基礎容量と基準電極基
礎容量バランスが損なわれても誤動作等が発生せず、ま
た、検出電極等の周囲のノイズの影響をほとんど排除で
きる静電容量センサ回路を提供すること。 【解決手段】一の検出電極と他の検出電極との夫々の静
電容量に対応する所定時間の間に取得されるデータに基
づいて決定される検出データを生成する検出データ生成
手段と、該一の検出電極と他の検出電極との夫々の静電
容量に対応する該所定時間よりも長時間の間に取得され
るデータに基づいて決定される基準値を生成する基準値
生成手段とを有し、該基準値に基づいて算出される閾値
を該検出データが越えた場合に検出信号の出力等により
検出状態を告知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量センサ回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2の検出電極の静電容量差を検出
する静電容量センサ回路が日本国実用新案出願公告公報
第63−36246号に開示されている。この回路は、
パルス信号発生回路と、可変抵抗と、第1可変遅延回路
と、第2可変遅延回路と、位相弁別手段とを備え、検出
電極は、第1可変遅延回路へ、また、基準電極は、第2
可変遅延回路へ接続されている。
【0003】パルス信号発生回路から出力されたパルス
信号は、可変抵抗を介して第1可変遅延回路と、第2可
変遅延回路へ分枝される。両可変遅延回路は、検出領域
に被検出物が存在する場合の検出電極とアース間の静電
容量(以下、「検出電極静電容量」とする。)、基準電
極とアース間の静電容量(以下、「基準電極静電容量」
とする。)の大きさに応じ、入力されたパルス信号を遅
延させ、比較手段である位相弁別手段へ各パルス信号を
出力する。
【0004】位相弁別手段は、入力された各パルス信号
の位相を比較し、その位相のずれが、所定閾値以上であ
る場合には、検出信号を出力する。尚、検出領域内に検
出物が存在しない場合の検出電極とアース間の静電容量
(以下、「検出電極基礎容量」とする。)と基準電極と
アース間の静電容量(以下、「基準電極基礎容量」とす
る。)との相違は、可変抵抗を手動で調整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の静電容量センサ
回路は、電極周囲の環境、即ち、温度や湿度、あるい
は、ノイズ等の影響により検出電極基礎容量、または、
基準電極基礎容量の何れかが変動した場合、その両基礎
容量の相違による遅延パルス信号の位相差が所定の閾値
以上であれば、検出領域内に被検出物が存在しない場合
でも検出信号を出力する。即ち、誤動作する。
【0006】上記の検出電極基礎容量と基準電極基礎容
量の相違による上記の誤動作を防止するためは、上記の
閾値を大きく設定すれば回避できる。しかし、閾値を大
きく設定すると、所定の電荷量を有する被検出物を検出
する場合、その被検出物が、検出電極により接近あるい
は接触しなければ検出することができなくなる。即ち、
検出感度を低下させなければならないという問題点があ
った。
【0007】また、上記の静電容量センサ回路は、検出
電極の領域内に物体が接近し、閾値を超えた状態で静止
してしまうと、検出電極の電荷量は増大した状態のまま
であるため、他の物体が新たに検出領域内に侵入しても
検出することができないという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の静電容量センサ回路の問
題点を解決し、環境変化による検出電極基礎容量と基準
電極基礎容量バランスが損なわれても誤動作等が発生せ
ず、また、検出電極等の周囲のノイズ等の影響をほとん
ど排除できる静電容量センサ回路を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る静電容量センサ回路は、一の検出電極と他の検出電
極との夫々の静電容量に対応する所定時間の間に取得さ
れるデータに基づいて決定される検出データを生成する
検出データ生成手段と、該一の検出電極と他の検出電極
との夫々の静電容量に対応する該所定時間よりも長時間
の間に取得されるデータに基づいて決定される基準値を
生成する基準値生成手段とを有し、該基準値に基づいて
算出される閾値を該検出データが越えた場合に検出信号
の出力等により検出状態を告知するというものである。
【0010】本発明は、検出データ及び基準値の両者が
変動することを前提に構成されている。即ち、検出デー
タと基準値を決定するに際して、検出電極の静電容量に
対応して取得されるデータの取得時間に差を設けること
により、基準値を検出データに対して変動の比較的小さ
なものとし、検出データの変化により検出状態を告知す
ることができる。
【0011】このように、検出データは、被検出物が検
出領域内に侵入又は離脱を検出する比較的短時間の静電
容量の変化を検出するために用いられ、一方、基準値
は、検出電極周囲の環境の比較的長時間における静電容
量の変化、即ち、環境追随のために用いられる。
【0012】本発明に係る静電容量センサ回路の他の技
術的特徴は、請求項2乃至請求項25に記載されてお
り、詳しくは、後述する実施の形態に説明されている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照しつつ本発明に係る実
施の形態の静電容量センサ回路を説明する。本回路は、
入力端子1、2から順に、高周波除去トランス5、サー
ジ吸収ダイオード11、電源周波数ノイズ除去用のフィ
ルター回路12と、比較回路20と、波形整形回路40
と、フリップフロップ回路50と、CPU100を一連
に接続して成り、さらに、波形整形回路40には遅延回
路30が、また、比較回路20にはD/A変換回路60
が接続されている。
【0014】さらに、本回路は、安定化電源回路11
0、リセット回路120、テスト出力端子130、感度
設定用ディプスイッチ140、応答時間設定ディプスイ
ッチ150、検出信号出力部160、CPUクロック1
70を備えている。尚、このリセット回路120は、電
源投入後にCPU100への供給電圧が所定の作動可能
電圧になるまで、CPU100の動作を停止しリセット
状態を保持するものである。
【0015】入力端子1には、第1検出電極6が接続さ
れており、この第1検出電極は、アース電極8と対向し
て配設されている。また、入力端子2には、第2検出電
極7が接続されており、アース電極9と対向して配設さ
れている。本実施の形態においては、この第1検出電極
6とアース電極8間の基礎静電容量と、第2検出電極7
とアース電極9との基礎静電容量は同一に調整されてい
るが、必ずしも同一である必要はない。
【0016】1/2DUTYの2KHzのパルス信号P
1を供給するCPU100のポート60は、電流増幅を
行うバッファ回路10を経由し分枝され、夫々、増幅抵
抗3、4を介し、サージ吸収ダイオード11の直前に接
続される。尚、パルス信号P1の周波数は、上記周波数
に限定されるものではない。
【0017】増幅抵抗3と、第1検出電極6及びアース
電極8との間で形成されるコンデンサとにより構成され
た積分回路により、パルス信号P1は、第1積分波形信
号P2に変換される。この立ち上がり縁の傾斜は、増幅
抵抗3と、第1検出電極6及びアース電極8との間で形
成されるコンデンサとの時定数により決定される。ま
た、増幅抵抗4と第2検出電極7及びアース電極9との
間で形成されるコンデンサとにより構成された積分回路
により、パルス信号P1は、第2積分波形信号P3に変
換される。
【0018】この第1及び第2積分波形信号P2、P3
は、ハイパスフィルターであるフィルター回路12にお
いて、約1.5KHz以下の低周波が除去される。この
ため、電源周波数である50乃至60Hzのノイズが略
完全に除去される。尚、このフィルター回路は必ずしも
必要ではなく、また、他の回路又は素子等により代替可
能である。
【0019】比較回路20は、第1積分波形信号P2を
遅延させた第1遅延パルス信号P4を形成する第1コン
パレータ22と、第2積分波形信号P3を遅延させた第
2遅延パルス信号P5を形成する第2コンパレータ23
を備えている。この第1コンパレータ22のプラス極2
21には、第1積分波形信号P2が入力され、マイナス
極222には、抵抗24により2.25Vに固定された
直流電圧が供給されている。尚、コンデンサ25、27
は平滑用のデカップリングコンデンサであり、抵抗26
は分圧用の抵抗である。
【0020】一方、第2コンパレータ23のプラス極2
31には、第2積分波形信号P3が入力され、マイナス
極232には、後述するD/A変換回路60からの可変
制御された直流電圧が供給される。尚、両コンパレータ
22、23は、オープンコレクタであるため、各出力端
子223、233には、プルアップ抵抗28、29を介
して、直流電圧が供給されている。
【0021】波形整形回路40は、第1ノット回路41
と、第2ノット回路42と、第3ノット回路43とを備
えている。この第1ノット回路41は、第1遅延パルス
信号P4を位相反転すると共に、クロック信号P6へ波
形整形し、また、第2ノット回路32は、第2遅延パル
ス信号P5を位相反転すると共に、第1データ信号P7
へ波形整形する。
【0022】第3ノット回路43は、第2コンパレータ
23の出力端子233の直後に分枝された第2遅延パル
ス信号P5を、遅延回路30により遅延し、さらに位相
反転し、第2データ信号P8へ波形整形する。
【0023】フリップフロップ回路50は、遅延型のフ
リップフロップ回路である第1フリップフロップ回路5
1及び第2フリップフロップ回路52を備えている。第
1フリップフロップ回路のデータ入力端子511には、
第1データ信号P7を、また、クロック入力端子512
には、クロック信号P6を入力する。第1フリップフロ
ップ回路51は、クロック信号P6の立ち上がり縁のタ
イミングにおける第1データ信号P7の信号レベルを反
転した上、出力端子513から第1FF出力信号P9を
CPU100のポート11へ出力する。
【0024】第2フリップフロップ回路52データ入力
端子521には、第2データ信号P8を、また、クロッ
ク入力端子522には、クロック信号P6を入力する。
第2フリップフロップ回路52は、クロック信号P6の
立ち上がり縁のタイミングにおける第2データ信号P8
の信号レベルを反転せずに出力端子523から第2FF
出力信号としてCPU100のポート10へ出力する。
【0025】D/A変換回路60は、梯子型D/A変換
回路であり、CPU100のポート20乃至23、30
乃至33、61乃至63、70乃至73に接続した抵抗
61乃至75及びこれら抵抗と直列に接続された抵抗7
6乃至89から構成され、これらポートからの15ビッ
トデジタル2進データ信号を直流電圧に変換する。そし
て、第2コンパレータ23のマイナス極232に、1.
69乃至2.72Vまでの直流電圧を32,767段階
に可変制御し供給する。尚、本実施の形態においては、
15ビットデジタル2進データを用いたが、本発明に係
る回路は、当該ビット数に限定されるものではない。
【0026】次に、図2及び図3に示すタイミングチャ
ートにより、本実施の形態の回路の動作を説明する。最
初に、本回路の電源をONにした直後の状態であるイニ
シャルモードS1を図2を参照しつつ説明する。
【0027】本回路の電源をONにすると、リセット回
路120の作動の後、CPU100のポート60から出
力されたパルス信号P1は、分枝された上、上記各積分
回路により、第1積分波形信号P2及び第2積分波形信
号P3に変換される。
【0028】第1積分波形信号P2は、第1コンパレー
タ22に供給されている2.25Vの直流電圧の閾値を
越えたタイミングt1に立ち下がり縁を有する第1遅延
パルス信号P4に変換される。一方、第2積分波形信号
P3は、第2コンパレータ23に供給されている可変直
流電圧の閾値を越えたタイミングt2に立ち下がり縁を
有する第2遅延パルス信号P5に変換される。
【0029】図2に示すタイミングチャートにおいて、
第2コンパレータ23のマイナス極232に供給されて
いる可変直流電圧は、最低値の1.69Vであるため、
第1遅延パルス信号P4のタイミングt1は、第2遅延
パルス信号P5のタイミングt2よりも進んでいる。
【0030】第1遅延パルス信号P4は、第1ノット回
路41に入力され、クロック信号P6として出力され、
第1フリップフロップ回路51及び第2フリップフロッ
プ回路52の各クロック入力端子512、522に供給
される。
【0031】分枝された第2遅延パルス信号P5は、第
2ノット回路42に入力され、第1データ信号として第
1フリップフロップ回路51へ入力される。また、分枝
された他の第2遅延パルス信号P5は、遅延回路30に
より、所定時間遅延された上、第3ノット回路43に入
力され、第2データ信号P8として第2フリップフロッ
プ回路52へ入力される。従って、この第2データ信号
P8の立ち上がり縁のタイミングt3は、タイミングt
2よりもさらに遅延する。
【0032】クロック信号P6の立ち上がり縁のタイミ
ングt1において、第1データ信号P7は、LOWレベ
ルであるため、反転出力される第1FF出力信号P9
は、HIGHレベル信号になる。一方、第2データ信号
P8は、LOWレベルであるため、そのまま出力される
第2FF出力信号P10は、LOWレベル信号になる。
【0033】ここで、CPU100は、第1FF出力信
号が、LOWレベルになるまで、第2コンパレータ23
のマイナス極232に供給されている可変直流電圧を
1.69Vから2.72Vの範囲で変化させて行く。
【0034】特定の電圧値において、第1FF出力信号
がHIGHレベルからLOWレベルへ変化した場合、こ
の特定の電圧値における15ビットデジタル2進コード
信号を第1データとして、PORT11を介してCPU
100へ入力し、該CPU内部のメモリに記憶する。
【0035】さらに、CPU100は、図3に示すよう
に、第2FF出力信号がLOWレベルからHIGHレベ
ルへ変化するまで、第2コンパレータ23のマイナス極
232に供給されている可変直流電圧を変化させる。図
3において、この電圧は、仮に2.5Vとして表示され
ている。そして、2.5Vの電圧における15ビットデ
ジタル2進コード信号を第2データとして、PORT1
0を介してCPU100へ入力し、該CPUの内部のメ
モリに記憶する。
【0036】上記のように、第2コンパレータ23のマ
イナス極232に供給されている可変直流電圧は、最低
値の1.69Vから最高値の2.72Vの間で32,7
67段階に制御されている。しかし、この最低値から最
高値まで、15ビットデジタル2進コード信号を+1づ
つ加算して可変直流電圧を上昇させてゆくと、走査に必
要な時間が長くなる。このため、本実施の形態において
は、ある程度のビット間隔を隔てたコード信号を、高い
電圧値、低い電圧、やや高い電圧値、やや低い電圧値と
いう順で出力してゆくことで走査時間の短縮を達成して
いる。従って、最長でも、15回のコード信号の出力を
行えば、走査が完了する。
【0037】上記走査は1秒間に66回行われ、POR
T11へ入力された256回分の第1データ信号を平均
化し、第1平均データを得る。尚、この走査回数や平均
化回数は、他の回数を選択することができる。また、P
ORT10へ入力された256回分のデータ信号を平均
化し、第2平均データを得る。従って、第1及び第2平
均データの各1データ単位を取得するためには、約4秒
間必要となる。
【0038】尚、第1データ信号を取得するための上記
走査は、検出回路がONの状態の間継続して行われる。
一方、第2データ信号を取得するための上記走査は、後
述するイニシャライズ段階でのみ実行されれば足り、必
ずしも、検出回路がONの状態の間継続して行われる必
要はない。
【0039】上記第2平均データは、後述する検知幅を
決定するための検知幅データを生成するために用いられ
る。本実施の形態においては、遅延回路30のコンデン
サ32の容量値と抵抗31の抵抗値との時定数によっ
て、検出信号を出力する検出感度が設定されている。例
えば、最高感度は、第1検出電極6とアース電極8の間
の基礎容量と、第2検出電極7とアース電極9の間の基
礎容量が、夫々、20,000pFである場合であっ
て、何れかの基礎容量に4pF以上の増減があると検出
信号を出力する検出感度に設定されている。
【0040】この検出感度は、感度設定用ディプスイッ
チ140により、数段階に設定することが可能であり、
例えば、第1検出電極6とアース電極8の間の基礎容量
と、第2検出電極7とアース電極9の間の基礎容量が、
夫々、40,000pFである場合であって、何れかの
基礎容量に8pF以上の増減があると検出信号を出力す
る検出感度に変更することも可能である。
【0041】図4は、平均的な都市環境において、CP
U100に入力された上記第1平均データの分布を示し
ている。この図4のX軸は、0乃至32,767のデー
タ値を示し、また、そのY軸は、時間軸となっている。
第1平均データの分布は、環境中の様々なノイズの影響
を受けるため、図4に示すように分散しており、このま
までは、第1検出電極6とアース電極8の間の静電容量
と、第2検出電極7とアース電極9の間の静電容量との
相対的な変化を知ることが困難である。
【0042】このため、CPU100では、CPU10
0に予め記憶されているソフトウェアとしてのフィルタ
を用い、当該第1平均データの処理を行う。このフィル
タは、大きくメディアンフィルタと平均フィルタの2種
類に分類され、夫々、単独で、若しくは、組み合わせて
用いられる。
【0043】最初に、メディアンフィルタについて説明
する。このメディアンフィルタの原理は、例えば、時間
的に連続して取得された15個の第1平均データをメモ
リに記憶し、各第1平均データのデータ値を小さいもの
から順に並び替え、その中間に位置する第1平均デー
タ、即ち、データ値の小さいものから7番目に位置する
第1平均データを抽出し、これをメディアンデータとす
るものである。このメディアンデータは、後述するよう
に検出データとして用いることも可能である。当該メデ
ィアンフィルタを純粋メディアンフィルタと定義する。
【0044】この純粋メディアンフィルタは、ノイズ除
去能力に優れている。上記の例で15個の第1平均デー
タの内、比較的大きなデータ値を有する少なくとも8個
の第1平均データが存在しなければこの比較的大きなデ
ータ値がメディアンデータに反映されないからである。
【0045】上記、純粋メディアンフィルタは、上記の
ように中間に位置する第1平均データを単純にメディア
ンデータとするため、例えば、上記の例において、連続
して取得された15個の第1平均データの内、7個がす
べてのデータ値が12000であり、他の8個がすべて
のデータ値が20000である場合、メディアンデータ
の番地は、7番目に位置する第1平均データのデータ値
である20000となり、その中間のデータ値、即ち、
16000をメディアンデータとして取得することがで
きない。
【0046】このような問題点を解決するために、時間
的に連続する1番目の第1平均データと2番目の第1平
均データとの中間値を算出し、同様に、3番目と4番
目、5番目と6番目・・・、というように14個の中間
値データを生成する。そして、15個の第1平均データ
にこの14個の中間値データを加えた29個のデータの
中間に位置する第1平均データ若しくは中間値データ、
即ち、データ値の小さいものから15番目に位置する第
1平均データ若しくは中間値データを抽出し、これをメ
ディアンデータとする。当該メディアンフィルタを補間
メディアンフィルタと定義する。
【0047】上記の純粋メディアンフィルタと補間メデ
ィアンフィルタは、共に、1つのメディアンデータを取
得するために、15個の第1平均データを必要とする。
このため、各メディアンデータ間の時間、即ち、検出回
路の応答速度は、時間的に連続した第1平均データがC
PU100へ15個入力されるに必要な時間となる。
【0048】この応答速度を向上するために、単に、1
つのメディアンデータを取得するために必要な第1平均
データの数を減少すると、メディアンフィルタのノイズ
除去能力が低下してしまう。
【0049】そこで、第1平均データの1番目乃至15
番目から第1メディアンデータを取得した後、2番目乃
至16番目から第2メディアンデータを取得する。この
場合、応答速度、即ち、一つのメディアンデータが取得
されるに必要な時間は、一つの第1平均データがCPU
100に入力されるに必要な時間に短縮される。1つの
メディアンデータを取得する範囲が第1平均データの1
個分づつ移動してゆくことから、当該メディアンフィル
タを移動メディアンフィルタと定義し、純粋メディアン
フィルタに移動メディアンフィルタを適用する場合に
は、移動純粋メディアンフィルタと定義し、また、補間
メディアンフィルタに移動メディアンフィルタを適用す
る場合には、移動補間メディアンフィルタと定義する。
【0050】次に、平均フィルタについて説明する。平
均フィルタは、所定個数の第1平均データのデータ値を
足しあげた後、当該所定個数で除算することにより、平
均値のデータ値を平均フィルタデータとするものであ
る。このフィルタは、所定個数の第1平均データを平均
化してしまうため、突発的なノイズを完全に除去する点
においては、上記のメディアンフィルタよりも除去能力
は劣るが、連続的に変化する平均的なデータを得られる
点でメディアンフィルタよりも優れている。
【0051】さらに、上記移動メディアンフィルタと同
様に、例えば、第1平均データの1番目乃至15番目か
ら第1平均フィルタデータを取得した後、2番目乃至1
6番目から第2平均フィルタデータを取得するように
し、応答速度を一つの第1平均データがCPU100に
入力されるに必要な時間に短縮し、応答速度を上昇させ
ることもできる。当該平均フィルタを移動平均フィルタ
と定義する。
【0052】さらに、CPU100のメモリの記憶容量
を節約するために、第1平均データの1番目乃至15番
目から第1平均フィルタデータを取得した後、16番目
の第1平均データのデータ値から当該第1平均フィルタ
データのデータ値を減算して15で除算し、これを第1
平均フィルタデータに加算して第2検出データを取得す
る。例えば、第5平均フィルタデータは、(19番目の
第1平均データ−第4平均フィルタデータ)÷15+第
4平均フィルタデータ、という式により算出することが
できる。直前の平均フィルタデータを重ねて利用するこ
とから、当該平均フィルタを重移動平均フィルタと定義
する。
【0053】この重移動平均フィルタは、直前の平均フ
ィルタデータを利用するため、比較的大きな、又は、比
較的小さなデータ値を有する平均フィルタデータが発生
した場合、その平均フィルタデータに後続する平均フィ
ルタデータにも影響が生じる。このため、平均フィルタ
データの変化は、漸増的あるいは漸減的な変化になる傾
向があり、平均フィルタデータの連続的変化を捉えやす
くなる。
【0054】CPU100のソフトウェアフィルタは、
上記の移動補間メディアンフィルタと重移動平均フィル
タとが用いられている。応答時間設定ディプスイッチ1
50は、3段階に応答時間を調整するものであり、この
応答時間は、上記の2種類のフィルタの組み合わせを変
更することにより調整される。そして、この応答時間を
長く設定すると、後述するようにノイズ除去能力を高め
ることができる。
【0055】応答時間設定ディプスイッチ150の応答
時間設定を最高速度に設定すると、CPU100のフィ
ルタ構成は、15個の第1平均データを処理する移動補
間メディアンフィルタのみとなる。このフィルタ構成で
は、応答時間は、約128msとなる。
【0056】次に、応答時間設定ディプスイッチ150
の応答時間設定を中間速度に設定すると、CPU100
のフィルタ構成は、15個の第1平均データを処理する
移動補間メディアンフィルタを初段とし、16個のメデ
ィアンデータを平均化する重移動平均フィルタを次段と
する2段構成となる。このため、ノイズ除去能力に優れ
た移動補間メディアンフィルタの特性を生かしつつ、重
移動平均フィルタによりメディアンデータの連続的な変
化を捉えやすくなる。
【0057】上記の平均フィルタの説明においては、第
1平均データを平均化し平均フィルタデータを生成した
が、当該フィルタ構成の重移動平均フィルタでは、移動
補間メディアンフィルタのメディアンデータを平均化す
る。このフィルタ構成においては、応答時間は、約51
2msとなる。
【0058】次に、応答時間設定ディプスイッチ150
の応答時間設定を最低速度に設定すると、CPU100
のフィルタ構成は、15個の第1平均データを処理する
移動補間メディアンフィルタを初段とし、該メディアン
フィルタから出力された32個のメディアンデータを平
均化する重移動平均フィルタを次段とする2段構成とな
る。当該フィルタ構成では、応答速度が約1024ms
と低下するものの、上記の中間速度のフィルタ構成より
もさらに平均化されたデータを取得することができる。
【0059】この応答時間設定ディプスイッチ150の
応答時間設定を最低速度に設定した場合、当該フィルタ
構成の重移動平均フィルタから最終的に出力される検出
データを図5に示す。
【0060】次に、図10を参照しつつ本実施の形態の
検出回路のフロチャートを説明する。このフロチャート
は、イニシャライズ、イニシャルセンシング、センシン
グの3つのモードから構成されている。
【0061】最初にイニシャライズのモードを説明す
る。電源をONにすると、第1平均データと第2平均デ
ータを用い検知幅を設定する当該モードが開始する(S
1)。まず、CPU100は、上記の3種類のフィルタ
構成の内、応答時間設定ディプスイッチ150の応答時
間の設定状態に対応した一の第1フィルタを形成すると
共に、環境順応用に構成された第2フィルタを形成する
(S2)。
【0062】この第1フィルタは、検出データを得るた
めのものであり、また、第2フィルタは、基準値データ
及び検出幅を得るためのものである。
【0063】この第2フィルタは、15個の第1平均デ
ータを処理する移動補間メディアンフィルタを初段と
し、該メディアンフィルタから出力された65,536
個のメディアンデータを平均化する重移動平均フィルタ
を次段とする2段構成のフィルタである。当該フィルタ
構成は、重移動平均フィルタの処理するメディアンデー
タが極めて多数であるため、当該環境における第1検出
電極6とアース電極8の間の基礎容量と、第2検出電極
7とアース電極9の間の基礎容量の長時間に渡る連続的
な変化を検出することができる。
【0064】次に、予め設定されている時間、例えば4
秒間、第1平均データが取得される(S3)。尚、この
時間は、データの取得個数に依存する。次に、予め設定
されている時間、例えば4秒間、第2平均データが取得
される(S3)。この第1平均データ及び第2平均デー
タは、第2フィルタにより処理される。
【0065】上記のように、第2フィルタは、65,5
36個の移動補間メディアンフィルタのメディアンデー
タを必要とするため、4秒間程度の時間で取得された第
1平均データや第2平均データでは、フィルタ処理1回
分の算出処理を行うことができない。しかし、暫定的
に、この限られた少ない第1及び第2平均データを用
い、夫々、第1平均データから暫定基準値データを得
(S4)、また、第1及び第2平均データから検知幅デ
ータを得る(S5)。
【0066】上記のようにして得られた基準値データ
は、これを暫定基準値としてメモリする。さらに、上記
検知幅データから、基準値データを減算し、検知幅を算
出する。この際、CPU100は、感度設定用ディプス
イッチ140で設定された検出感度を対応させる。例え
ば、基準値データの値が16,000であり、検知幅デ
ータの値が16,400である場合には、データ値の差
は、400となる。
【0067】一方、上記データ値の差は、最低感度の8
pFに相当するように予め定義されているため、上記デ
ィプスイッチ140により、検出感度を4pFと設定し
た場合、4pFは8pFの1/2であるから、上記40
0のデータ値の1/2である200というデータ値が検
出幅となる。そして、この検出幅は、図6に示すよう
に、この差を基準値データの上下に100番地づつの幅
の検知幅を割り当て(S5)、CPU100が検出信号
を出力するか否かを決定する閾値を設定する。以上のス
テップを完了するとイニシャライズのモードが終了する
(S7)。なお、上記の検出幅の算出方法は、乗算だけ
でなく定数の加減除算により算出することができる。
【0068】次に、イニシャルセンシングモードが開始
する(S7)。このイニシャルセンシングは、第1フィ
ルタによる第1回目の検出データを得るために必要であ
る。即ち、重移動平均フィルタが移動補間メディアンフ
ィルタの16個のメディアンデータが必要とするため、
センシングのモードを開始する前にこの16個のメディ
アンデータを取得しなければならないからである。この
ため、重移動平均フィルタを用いない場合には、必ずし
もこのイニシャルセンシングモードを必要としない。上
記16個のメディアンデータを取得した後(S8)、イ
ニシャルセンシングモードは終了する(S9)。
【0069】次に、センシングモードが開始する(S1
0)。最初に、基準値について説明する。イニシャライ
ズモードで決定されメモリされた暫定基準値をもとに、
基準値が算出される(S11)。この基準値は、常に更
新され変動する。n番目の基準値(n)は、基準値(n
−1)+(第1フィルタの検出データ(n)−基準値
(n−1))/65,536という式により求められ
る。即ち、上記暫定基準値は、1番目の基準値(1)を
求めるために基準値(0)として用いられる。
【0070】上記のように、基準値(n)を基準値(n
−1)から求めることにより、メモリの記憶容量を節減
できる。即ち、移動補間メディアンフィルタの出力する
65,536個のデータ毎に基準値を更新した場合に
は、基準値の変化が段階状(階段状)となり、本実施の
形態よりも基準値の実質的な変化が反映されにくくな
る。
【0071】基準値が変動した場合、上記の検出幅は基
準値から算出されるため、図7に示すように検出幅も基
準値の変動に追随する。このため、両検出電極周囲の環
境、例えば、電界や湿度等の影響により、両検出電極の
基礎容量値が漸増的若しくは漸減的に変動した場合であ
っても、検出回路は、検出信号を出力しない。
【0072】両電極の何れかに被検出物が接近すると、
以下のデータ値の変化生じる。即ち、検出電極6に被検
出物が接近するとデータ値が増大し、検出電極7に被検
出物が接近するとデータ値が減少する。例えば、被検出
物が検出電極6に接近すると、第1フィルタの検出デー
タが上記検出幅の閾値を超える。この場合、第2フィル
タの基準値データは、瞬間的な第1平均データの増大に
よっては、影響をほとんど受けないため、基準値は変動
しない。
【0073】CPU100は、検出データが検出幅の閾
値を超えた場合、検知判定を行い(S12)、直ちに検
出信号を検出信号出力部160から出力する。この出力
信号は、図8に示す第1パルス波である。
【0074】この図8は、検出電極の上に物体を置き、
さらに、その物体を手で持ち上げ持ち去った場合を示し
ている。検出信号が出力されると、環境順応用の第2フ
ィルタの重移動平均フィルタにより取得されるメディア
ンデータの個数が65,536個から600個へ減少す
るように設定の変更がなされる(S13)。このため、
比較的短時間で基準値データが上昇し、検出データに追
随する。
【0075】次に、物体を持ち上げるために物体に手を
接触させると、さらに検出データのデータ値が上昇す
る。この際、検出データのデータ値が閾値を超えるた
め、第2パルス波が出力される。最後に物体を手で持ち
上げると検出データのデータ値が急激に減少するため、
第3パルス波が出力される。
【0076】このように、検出信号であるパルス波の出
力後に第2フィルタの設定を変更し基準値データの検出
データに対する追随の程度を上昇させることで、環境の
変化と被検出物の状態の変化の双方に適応することがで
きる。最後に、本回路をOFFにすると、センシングが
終了する(S14)。
【0077】上記実施の形態の検出回路は、検出データ
が検出幅の閾値を越える度にパルス波の検出信号を出力
する。しかし、他の実施の形態として、検出電極に被検
出物が接近又は接触している間、検出信号を出力し続け
るように検出回路を設定することもできる。以下、図9
及び図11を参照しつつ説明する。
【0078】本実施の形態の回路では、上記実施の形態
の回路の「検知幅の算出と割当」(S5)の次に、後述
するヒステリシスを検知幅の閾値に持たせるためにヒス
テリシスデータが算出されるステップ(S6)が設けら
れている。このステップでは、CPU100のメモリに
記憶されている定数、例えば、0.1が上記検出幅のデ
ータ値100に乗算され、ヒステリシスのデータ値10
が算出される。なお、この算出は定数の加減除算によっ
て求めてもよい。
【0079】上記の実施の形態の回路と同様に、イニシ
ャルセンシング(S8乃至S10)の次に、センシング
モードが開始し(S11)、基準値が算出される(S1
2)。そして、両電極の何れかに被検出物が接近する
と、以下のデータ値の変化生じる。即ち、検出電極6に
被検出物が接近するとデータ値が増大し、検出電極7に
被検出物が接近するとデータ値が減少する。そして、C
PU100は、検出データが検出幅の閾値を超えた場
合、検知判定を行う(S13)。
【0080】検知判定がなされると、基準値が固定され
る(S14)と共に、閾値にヒステリシスを生じさせる
(S15)。例えば、所定の電荷を有する物体がいずれ
かの電極6,7の表面から10cm離間した位置に存在
する場合に、検出回路が検出信号を出力する場合、この
10cmの領域近辺に当該物体がとどまると検出信号の
チャタリングが生じる。
【0081】このチャタリングを回避するために、上記
のヒステリシスデータに基づき、検知幅の閾値が変更さ
れる。図9に示すように、例えば、物体が検出電極6に
接近すると検出データが検出幅の閾値を越えて増大す
る。この場合は、上記の検出幅のデータ値100からヒ
ステリシスのデータ値10を減算し、検出幅のデータ値
を90にし、検出回路の検出感度を上昇させる。このた
め、上記の例で検出電極の表面から10cmの位置で物
体が留まっている場合でもチャタリングは生じない。
尚、物体が検出電極7に接近し検出データが閾値以下に
なった場合には、ヒステリシスのデータ値は加算される
(図9参照)。
【0082】上記基準値の固定(S14)は、環境順応
用に構成された第2フィルタを停止することにより行
う。このため、基準値は、検出信号の出力開始時点の基
準値データに固定される。これは、検出領域内に被検出
物が留まった場合、基準値が徐々に変化してゆくと、検
出データが検出幅の閾値内に含まれ、検出信号の出力が
停止してしまうことを回避するためである。
【0083】次に、この物体がいずれかの検出電極の検
出領域内から離脱する場合、検出データが検出幅の閾値
を越えて減少した場合には、上記の変更された検出幅の
データ値90にヒステリシスのデータ値10を加算し、
検出幅のデータ値を100にし、検出回路の検出感度を
元の状態に戻す(S16)。
【0084】検出領域内から被検出物が離脱すると、非
検知判定(S17)がなされ、検出信号の出力が停止す
る。同時に、環境順応用の第2フィルタが作動を再開
し、基準値を環境にあわせて変化させて行く。最後に、
本回路をOFFにすると、センシングが終了する(S1
8)。
【0085】上記の各実施の形態において、メディアン
フィルタと平均フィルタを2段に組合わせたが、例え
ば、メディアンフィルタ又は平均フィルタだけの1段構
成としても良いし、また、第1メディアンフィルタを初
段とし、第1メディアンフィルタのメディアンデータを
処理する第2メディアンフィルタを2段目とし、さらに
第2メディアンフィルタのメディアンデータを処理する
平均フィルタを3段目とした3段構成としても良く、フ
ィルタを構成するフィルタの種類や、段数等は限定され
ない。
【0086】上記の各実施の形態において、CPU10
0のソフトウェアフィルタに検出データのデータ値の上
限を画するデータリミッターを設けることも可能であ
る。このデータリミッターは、検出データのデータ値が
所定値以上であれば、この所定値をデータ値に変換する
ものである。
【0087】このデータリミッターにより、突発的なノ
イズ等により極端に大きなデータ値を有する検出データ
が取得された場合に長期に渡り平均フィルタがその影響
を受けることを防止することができる。上記データリミ
ッターの所定値は、例えば、基準値を中心に、基準値の
プラス側及びマイナス側に各検出幅の2倍程度となるデ
ータ値を選択する。
【0088】上記の各実施の形態において、検出感度、
即ち、検出幅データの値は、感度設定用ディップスイッ
チ140により選択可能であるものの、当該スイッチに
より選択されたデータ値に固定されてしまう。しかし、
検出電極6、7の周囲のノイズ環境によっては、再設定
を行わなければならなく場合がある。
【0089】そこで、上記イニシャライズの段階で、最
大データ値と最小データ値の差を測定し、当該データ値
の差の約2倍を検出幅データとすることにより、検出回
路6、7周囲の環境に適合した感度を自動的に設定する
ことができる。この場合、上記感度設定用ディップスイ
ッチ140は不要となる。上記の乗数は、1以下であっ
てもよく、ノイズ環境の安定性によって適宜選択する。
なお、上記算出は定数の加減除算によって求めてもよ
い。
【0090】尚、イニシャライズの段階だけではなく、
センシングの段階においても所定時間内における最大デ
ータ値と最小データ値を随時取得し続け、検出幅データ
を連続的に変化させることも可能である。このように、
検出幅データを自動設定することにより、当該ノイズ環
境において、安定した検出能力を維持することができる
最高感度を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の静電容量センサ回路
の回路図である。
【図2】図1の静電容量センサ回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図3】図1の静電容量センサ回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】第1平均データの分布を示すグラフ図である。
【図5】基準値データと検出データを示すグラフ図であ
る。
【図6】図5のグラフ図に、算出された閾値と検出幅を
示したグラフ図である。
【図7】基準値と閾値とが長時間に渡り変化して行く様
子を示したグラフ図である。
【図8】検出状態における基準値の変化を示すグラフ図
である。
【図9】閾値のヒステリシスを示すグラフ図である。
【図10】図1に示す静電容量センサ回路のフロチャー
トである。
【図11】本発明に係る他の実施の形態の静電容量セン
サ回路のフロチャートである。
【符号の説明】
1、2 入力端子 3、4 増幅抵抗 5 高周波除去トランス 6 第1検出電極 7 第2検出電極 8、9 アース電極 10 サージ吸収ダイオード 12 電源周波数除去用フィルター回路 20 比較回路 22 第1コンパレータ 23 第2コンパレータ 30 遅延回路 40 波形整形回路 41 第1ノット回路 42 第2ノット回路 43 第3ノット回路 50 フリップフロップ回路 51 第1フリップフロップ回路 52 第2フリップフロップ回路 60 D/A変換回路 100 CPU 110 安定化電源回路 120 リセット回路 130 テスト出力端子 140 感度設定用ディップスイッチ 150 応答時間設定ディップスイッチ 160 検出信号出力部 170 CPUクロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬塚 武士 千葉県木更津市祇園3−5−34 Fターム(参考) 2G028 AA01 AA05 CG07 DH06 FK05 FK08 GL02 GL07 GL12 HN01 HN09 LR06 2G060 AE40 BA09 HC08 HC10 HC13 HC14

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の検出電極と他の検出電極との夫々の
    静電容量に対応する所定時間の間に取得されるデータに
    基づいて決定される検出データを生成する検出データ生
    成手段と、該一の検出電極と他の検出電極との夫々の静
    電容量に対応する該所定時間よりも長時間の間に取得さ
    れるデータに基づいて決定される基準値を生成する基準
    値生成手段とを有し、該基準値に基づいて算出される閾
    値を該検出データが越えた場合に検出信号の出力等によ
    り検出状態を告知する静電容量センサ回路。
  2. 【請求項2】 前記基準値は、前記両検出電極周囲の環
    境に応じて変化する請求項1記載の静電容量センサ回
    路。
  3. 【請求項3】 前記閾値は、前記基準値と定数とから算
    出し、該定数は感度設定手段により選択可能である請求
    項1記載の静電容量センサ回路。
  4. 【請求項4】 前記閾値は、前記検出データの所定時間
    の最大データ値と最小データ値の差と定数とから算出
    し、常時前記閾値を変化させる請求項1記載の静電容量
    センサ回路。
  5. 【請求項5】 前記閾値は、基準値に対し所定の検出幅
    をもって基準値よりも大きな値又は小さな値に決定され
    ている請求項1記載の静電容量センサ回路。
  6. 【請求項6】 前記検出状態の告知は、前記検出データ
    が前記閾値を越える毎に所定の継続時間を有するパルス
    波の出力として実行される請求項1記載の静電容量セン
    サ回路。
  7. 【請求項7】 前記検出状態の告知と同時に、前記基準
    値生成手段は、前記所定時間よりも長時間の間に取得さ
    れるデータに基づき基準値を決定することを中止し、前
    記長時間よりも短時間に取得されるデータに基づき基準
    値を決定する請求項6記載の静電容量センサ回路。
  8. 【請求項8】 前記検出状態の告知は、前記検出データ
    が前記閾値を越えた状態にある場合連続して実行される
    請求項1記載の静電容量センサ回路。
  9. 【請求項9】 前記閾値は、ヒステリシス有し、被検出
    物が検出領域内に侵入した場合には検出感度が上昇し、
    該被検出物が検出領域内から離脱した場合には検出感度
    が復帰する請求項8記載の静電容量センサ回路。
  10. 【請求項10】 前記ヒステリシスは、前記閾値と定数
    とから算出して決定される請求項9記載の静電容量セン
    サ回路。
  11. 【請求項11】 前記検出状態の告知と同時に、前記基
    準値生成手段は、前記所定時間よりも長時間の間に取得
    されるデータに基づき基準値を決定することを中止し基
    準値を固定する請求項8記載の静電容量センサ回路。
  12. 【請求項12】 前記検出データの最大値及び/又は最
    小値に対し、データリミッターを備えた請求項1記載の
    静電容量センサ回路。
  13. 【請求項13】 前記検出データ生成手段及び/又は基
    準値生成手段は、所定個数のデータをデータ値の大小の
    順に並び替え、その中間に位置するデータのデータ値を
    選択する純粋メディアンフィルタを有する請求項1記載
    の静電容量センサ回路。
  14. 【請求項14】 前記検出データ生成手段及び/又は基
    準値生成手段は、前記検出データのデータ間のデータ値
    を補間する中間値データを生成し、所定個数のデータを
    データ値の大小の順に並び替え、該並び替えたデータと
    該中間値データの中間に位置するデータのデータ値を選
    択する補間メディアンフィルタを有する請求項1記載の
    静電容量センサ回路。
  15. 【請求項15】 前記純粋メディアンフィルタ又は前記
    補間メディアンフィルタは、前記所定個数の前回データ
    の内、前記所定個数よりも少ない1以上のデータ個数分
    づつ移動し、中間に位置するデータのデータ値を選択す
    る移動純粋メディアンフィルタ又は移動補間メディアン
    フィルタである請求項14記載の静電容量センサ回路。
  16. 【請求項16】 前記検出データ生成手段及び/又は基
    準値生成手段は、所定個数のデータのデータ値を平均化
    する平均フィルタを有する請求項1記載の静電容量セン
    サ回路。
  17. 【請求項17】 前記検出データ生成手段及び/又は基
    準値生成手段は、所定個数の前回データの内、該所定個
    数よりも少ない1以上のデータ個数分づつ移動し、前回
    データを含む新たな所定個数のデータのデータ値を平均
    化する移動平均フィルタである請求項1記載の静電容量
    センサ回路。
  18. 【請求項18】 前記検出データ生成手段及び/又は基
    準値生成手段は、所定個数のデータのデータを平均化す
    る際に、前回の平均化により取得されたデータを新たな
    データから減算し、該所定個数で除算し、さらに、該平
    均化により取得されたデータに加算してデータ値を平均
    化する重移動平均フィルタである請求項1記載の静電容
    量センサ回路。
  19. 【請求項19】 前記検出データ生成手段及び/又は基
    準値生成手段は、純粋メディアンフィルタ、補間メディ
    アンフィルタ、移動純粋メディアンフィルタ、又は、移
    動補間メディアンフィルタを初段に設けた少なくとも2
    段以上のフィルタ構成を有する請求項1記載の静電容量
    センサ回路。
  20. 【請求項20】 検出精度及び応答時間を変更するため
    に、1以上のフィルタから構成されたフィルタ構成体を
    変更する応答時間設定手段を備えた請求項1記載の静電
    容量センサ回路。
  21. 【請求項21】 前記検出データ生成手段のフィルタ構
    成体に移動純粋メディアンフィルタ、移動補間メディア
    ンフィルタ、移動平均フィルタ、又は、重移動平均フィ
    ルタを含む場合、イニシャライズセンシングモードを備
    えている請求項1記載の静電容量センサ回路。
  22. 【請求項22】 前記基準値生成手段のフィルタ構成体
    に移動純粋メディアンフィルタ、移動補間メディアンフ
    ィルタ、移動平均フィルタ、又は、重移動平均フィルタ
    を含む場合、イニシャルモードを備えている請求項1記
    載の静電容量センサ回路。
  23. 【請求項23】 前記データは、パルス信号を発生する
    パルス信号発生回路と、該パルス信号を前記一の検出電
    極又は前記他の静電容量の変化に基づいてクロック信
    号、第1データ信号及び第2データ信号を形成する比較
    手段とにより取得される請求項1記載の静電容量センサ
    回路。
  24. 【請求項24】 前記比較手段は、第1検出電極と接続
    されると共に前記クロック信号を形成する第1コンパレ
    ータと、第2検出電極と接続されると共に前記第1デー
    タ信号を形成する第2コンパレータと、前記第1データ
    信号を遅延して前記第2データ信号を形成する遅延回路
    とを有する請求項23記載の静電容量センサ回路。
  25. 【請求項25】 前記データのデータ値は、前記第2コ
    ンパレータの比較電圧をCPUにより作動するD/A変
    換回路により可変制御して取得する請求項24記載の静
    電容量センサ回路。
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