JP2001157963A - ツルーイング方法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削法 - Google Patents

ツルーイング方法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削法

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JP2001157963A
JP2001157963A JP34268999A JP34268999A JP2001157963A JP 2001157963 A JP2001157963 A JP 2001157963A JP 34268999 A JP34268999 A JP 34268999A JP 34268999 A JP34268999 A JP 34268999A JP 2001157963 A JP2001157963 A JP 2001157963A
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truing
truer
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conductive grindstone
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JP34268999A
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Hiroyuki Endo
弘之 遠藤
Kenichi Ichikawa
憲一 市川
Hidetoshi Sakae
英利 寒河江
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は球または球面の一部を加工作用面とし
て有する導電性砥石を効率的にかつ高精度にツルーイン
グするツルーイング方法、ツルアー及び当該導電性砥石
を用いた電界インプロセスドレッシング研削法を提供す
る。 【解決手段】ツルーイング装置1は、加工作用面として
球面を有する導電性砥石3を中空円筒形状の電着砥石2
に接触させ、電着砥石2をターンテーブルを介して回転
し、かつ、導電性砥石3を駆動機構により砥石軸4を介
して回転させながら、垂直方向下向きに導電性砥石3に
対して加重を付加して、ツルーイングを行う。このツル
ーイングにおいては、電着砥石2を中空円筒形状に形成
し、導電性砥石3の加工作用面に接触して回転可能に配
設しているので、導電性砥石3の球面状の加工作用面を
高精度にかつ高能率にツルーイングすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツルーイング方
法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削法
に関し、詳細には、電界インプロセスドレッシング研削
法に使用される導電性砥石を効率的にツルーイングする
ツルーイング方法、当該ツルーイングで用いるツルアー
及び電界インプロセスドレッシング研削法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、研削加工においては、砥石の目つ
ぶれや目詰まりによる研削抵抗の増加や被削材との焼き
付き等の現象が問題となる。
【0003】そこで、近年、導電性砥石に電圧を印加
し、砥石を電解によりドレッシングしながら加工を行う
電解インプロセスドレッシング研削法が実用化されてい
る。
【0004】この電解インプロセスドレッシング研削法
においては、導電性砥石に正の電圧を印加し、砥石に対
向して配置された電極に負の電圧を印加して、導電性砥
石を電解によりドレッシングしながら加工を行う。
【0005】そして、電解インプロセスドレッシング研
削法で高精度の加工を行うために、導電性砥石を加工機
のチャックにセットした後、導電性砥石の回転振れを除
去することと、導電性砥石を所望の形状に整えるいわゆ
るツルーイングという作用がある。
【0006】このツルーイングを高能率で行う必要があ
るが、電解インプロセスドレッシング研削法において
は、導電性砥石として、鉄系金属、鋳鉄、コバルト、ニ
ッケル及びこれらの組み合わせからなる結合剤で砥粒を
保持したメタルボンド砥石を主に使用しており、このよ
うな砥石を使用すると、強固に砥粒を保持するメタルボ
ンド砥石のツルーイングは、非常に困難である。
【0007】そこで、本出願人は、先に、電解インプロ
セスドレッシング研削法において、導電性砥石を電解し
ながらツルーイングするツルーイング砥石を有し、該ツ
ルーイング砥石にて導電性砥石を電解しながらツルーイ
ングするときの電解作用を導電性砥石にて電界インプロ
セスドレッシング研削加工するときの電解作用よりも強
くして、電界インプロセスドレッシング研削に使用する
導電性砥石をツルーイングするときのツルーイング能率
を高めた電界インプロセスドレッシング研削装置を提案
している(特開平10−315132号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−315132号公報記載の電界インプロセス
ドレッシング研削装置にあっては、ツルーイング能率を
向上させることはできるが、球あるいは球面の一部を加
工作用面とする研削加工においては、充分とはいえず、
なお改良の必要があった。
【0009】そこで、請求項1記載の発明は、加工作用
面として球あるいは球面の一部を有し、電界インプロセ
スドレッシング研削に使用される導電性砥石をツルーイ
ングするに際して、導電性砥石の加工作用面をすり鉢状
の円錐形状あるいは中空円筒形状のツルアーでツルーイ
ングすることにより、球あるいは球面の一部を加工作用
面とする導電性砥石を簡単かつ高精度にツルーイングを
行い、加工に対する導電性砥石の表面状態を所望の表面
状態とすることのできるツルーイング方法を提供するこ
とを目的としている。
【0010】請求項2記載の発明は、ツルアーとして、
少なくとも導電性砥石と接する部分の材質が電着砥石で
あるものを用いることにより、球あるいは球面の一部を
加工作用面とする導電性砥石を高能率にかつ高精度にツ
ルーイングを行い、加工に対する導電性砥石の表面状態
を所望の表面状態とすることのできるツルーイング方法
を提供することを目的としている。
【0011】請求項3記載の発明は、ツルアーとして、
導電性材料で作成されたものを用い、導電性砥石に正の
電圧を印加し、導電性のツルアーに負の電圧を印加しな
がら、ツルーイングを行うことにより、電解で導電性砥
石を溶解して、球あるいは球面の一部を加工作用面とす
る導電性砥石をより一層高能率にツルーイングすること
のできるツルーイング方法を提供することを目的として
いる。
【0012】請求項4記載の発明は、導電性砥石とし
て、その砥粒がダイヤモンドであるものを用い、当該導
電性砥石をツルーイングした後、導電性砥石と接触する
部分の材質が鉄鋼材である第2のツルアーで第2のツル
ーイングを行うことにより、球あるいは球面の一部を加
工作用面とする導電性砥石のダイヤモンド砥粒先端の高
さをも適切に揃え、加工に対する導電性砥石の表面状態
をより一層適切な所望の表面状態とすることのできるツ
ルーイング方法を提供することを目的としている。
【0013】請求項5記載の発明は、第2のツルアーと
して、すり鉢状の円錐形状または中空円筒形状のものを
用いることにより、球あるいは球面の一部を加工作用面
とする導電性砥石のダイヤモンド砥粒先端の高さをより
一層精度よく揃え、加工に対する導電性砥石の表面状態
をより一層適切な所望の表面状態とすることのできるツ
ルーイング方法を提供することを目的としている。
【0014】請求項6記載の発明は、第2のツルアーと
して、導電性砥石と接する部分の材質がオーステナイト
系ステンレス鋼であるものを用いることにより、ツルア
ーとダイヤモンド砥粒との反応速度を高め、球あるいは
球面の一部を加工作用面とする導電性砥石のダイヤモン
ド高さを高能率で揃えて、加工に対する導電性砥石の表
面状態をより一層適切な所望の表面状態とすることので
きるツルーイング方法を提供することを目的としてい
る。
【0015】請求項7記載の発明は、導電性砥石を、ツ
ルアーまたは第2のツルアーに所定の荷重で押し付ける
ことにより、高精度な位置決めを行うことなく、容易に
導電性砥石を高精度にかつ容易にツルーイングすること
のできるツルーイング方法を提供することを目的として
いる。
【0016】請求項8記載の発明は、加工作用面として
球あるいは球面の一部を有し、電界インプロセスドレッ
シング研削に使用される導電性砥石をツルーイングする
に際して、ツルアーとして、導電性砥石の加工作用面を
すり鉢状の円錐形状あるいは中空円筒形状のツルアーを
用いることにより、球あるいは球面の一部を加工作用面
とする導電性砥石を簡単かつ高精度にツルーイングを行
い、加工に対する導電性砥石の表面状態を所望の表面状
態とすることのできるツルアーを提供することを目的と
している。
【0017】請求項9記載の発明は、ツルアーの少なく
とも導電性砥石と接する部分の材質を電着砥石とするこ
とにより、球あるいは球面の一部を加工作用面とする導
電性砥石を高能率にかつ高精度にツルーイングを行い、
加工に対する導電性砥石の表面状態を所望の表面状態と
することのできるツルアーを提供することを目的として
いる。
【0018】請求項10記載の発明は、ツルアーを、導
電性材料で作成するとともに、ツルーイング時に、負の
電圧を印加し、導電性砥石に正の電圧を印加することに
より、電解で導電性砥石を溶解して、球あるいは球面の
一部を加工作用面とする導電性砥石をより一層高能率に
ツルーイングすることのできるツルアーを提供すること
を目的としている。
【0019】請求項11記載の発明は、砥粒がダイヤモ
ンドである導電性砥石のツルーイングにおいて、ツルア
ーとして、当該導電性砥石をツルーイングした後、第2
のツルーイングを行う第2のツルアーを有し、当該第2
のツルアーが、少なくとも導電性砥石と接触する部分の
材質が鉄鋼材であるものとすることにより、球あるいは
球面の一部を加工作用面とする導電性砥石のダイヤモン
ド砥粒先端の高さをも適切に揃え、加工に対する導電性
砥石の表面状態をより一層適切な所望の表面状態とする
ことのできるツルアーを提供することを目的としてい
る。
【0020】請求項12記載の発明は、第2のツルアー
を、すり鉢状の円錐形状または中空円筒形状のものとす
ることにより、球あるいは球面の一部を加工作用面とす
る導電性砥石のダイヤモンド砥粒先端の高さをより一層
精度よく揃え、加工に対する導電性砥石の表面状態をよ
り一層適切な所望の表面状態とすることのできるツルア
ーを提供することを目的としている。
【0021】請求項13記載の発明は、第2のツルアー
として、少なくとも前記導電性砥石と接する部分の材質
がオーステナイト系ステンレス鋼であるものを用いるこ
とにより、ツルアーとダイヤモンド砥粒との反応速度を
高め、球あるいは球面の一部を加工作用面とする導電性
砥石のダイヤモンド高さを高能率で揃えて、加工に対す
る導電性砥石の表面状態をより一層適切な所望の表面状
態とすることのできるツルアーを提供することを目的と
している。
【0022】請求項14記載の発明は、導電性砥石に所
定の電圧を印加して導電性砥石を電解によりドレッシン
グしながら被加工物の加工を行うに際して、請求項1か
ら請求項7のいずれかに記載のツルーイング方法でツル
ーイングの行われた導電性砥石、あるいは、請求項8か
ら請求項13のいずれかに記載のツルアーでツルーイン
グの行われた導電性砥石に正の電圧を印加し、当該導電
性砥石の加工作用面に対向して配置された電極に負の電
圧を印加して、所定の被削材を所定の電解電流値になる
までプレ加工を行い、その後、加工対象を加工すること
により、プレ加工で導電性砥石を、加工対象を加工する
本番の加工中と同じ状態、すなわち、不導体皮膜の状態
や厚さを極力本番の加工中と同じ状態にし、高精度な加
工を加工開始から加工終了まで安定して行うことのでき
る電界インプロセスドレッシング研削法を提供すること
を目的としている。
【0023】請求項15記載の発明は、加工対象を加工
する際に、インプロセスで所定の軟質材を用いて導電性
砥石の表面を擦ることにより、加工中に加工に関与しな
い部分に余分に成長した不導体皮膜やこれから加工に関
与する部分の余分な不導体皮膜を加工中にインプロセス
で軟質材により適切に除去し、不導体皮膜が加工点に脱
落することを防止して、傷のない良好な加工作用面を得
ることのできる電界インプロセスドレッシング研削法を
提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のツ
ルーイング方法は、加工作用面として球あるいは球面の
一部を有する導電性砥石に所定の電圧を印加して、少な
くとも前記導電性砥石の前記加工作用面を電解によりド
レッシングしながら被加工物の加工を行う電解インプロ
セスドレッシング研削に使用される前記導電性砥石をツ
ルーイングするツルーイング方法であって、前記導電性
砥石の前記加工作用面をすり鉢状の円錐形状あるいは中
空円筒形状のツルアーでツルーイングすることにより、
上記目的を達成している。
【0025】上記構成によれば、加工作用面として球あ
るいは球面の一部を有し、電界インプロセスドレッシン
グ研削に使用される導電性砥石をツルーイングするに際
して、導電性砥石の加工作用面をすり鉢状の円錐形状あ
るいは中空円筒形状のツルアーでツルーイングするの
で、球あるいは球面の一部を加工作用面とする導電性砥
石を簡単かつ高精度にツルーイングを行うことができ、
加工に対する導電性砥石の表面状態を所望の表面状態と
することができる。
【0026】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記ツルアーは、少なくとも前記導電性砥石と接
する部分の材質が電着砥石であってもよい。
【0027】上記構成によれば、ツルアーとして、少な
くとも導電性砥石と接する部分の材質が電着砥石である
ものを用いているので、球あるいは球面の一部を加工作
用面とする導電性砥石を高能率にかつ高精度にツルーイ
ングを行うことができ、加工に対する導電性砥石の表面
状態を所望の表面状態とすることができる。
【0028】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記ツルアーは、導電性材料で作成されており、前
記導電性砥石に正の電圧を印加し、前記導電性のツルア
ーに負の電圧を印加しながら、前記ツルーイングを行う
ものであってもよい。
【0029】上記構成によれば、ツルアーとして、導電
性材料で作成されたものを用い、導電性砥石に正の電圧
を印加し、導電性のツルアーに負の電圧を印加しなが
ら、ツルーイングを行うので、電解で導電性砥石を溶解
することができ、球あるいは球面の一部を加工作用面と
する導電性砥石をより一層高能率にツルーイングするこ
とができる。
【0030】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記導電性砥石は、その砥粒がダイヤモンドであ
り、当該導電性砥石をツルーイングした後、前記導電性
砥石と接触する部分の材質が鉄鋼材である第2のツルア
ーで第2のツルーイングを行うものであってもよい。
【0031】上記構成によれば、導電性砥石として、そ
の砥粒がダイヤモンドであるものを用い、当該導電性砥
石をツルーイングした後、導電性砥石と接触する部分の
材質が鉄鋼材である第2のツルアーで第2のツルーイン
グを行うので、球あるいは球面の一部を加工作用面とす
る導電性砥石のダイヤモンド砥粒先端の高さをも適切に
揃えることができ、加工に対する導電性砥石の表面状態
をより一層適切な所望の表面状態とすることができる。
【0032】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記第2のツルアーは、すり鉢状の円錐形状または
中空円筒形状であってもよい。
【0033】上記構成によれば、第2のツルアーとし
て、すり鉢状の円錐形状または中空円筒形状のものを用
いているので、球あるいは球面の一部を加工作用面とす
る導電性砥石のダイヤモンド砥粒先端の高さをより一層
精度よく揃えることができ、加工に対する導電性砥石の
表面状態をより一層適切な所望の表面状態とすることが
できる。
【0034】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記第2のツルアーは、前記鉄鋼材がオーステナイ
ト系ステンレス鋼であってもよい。
【0035】上記構成によれば、第2のツルアーとし
て、導電性砥石と接する部分の材質がオーステナイト系
ステンレス鋼であるものを用いているので、ツルアーと
ダイヤモンド砥粒との反応速度を高めることができ、球
あるいは球面の一部を加工作用面とする導電性砥石のダ
イヤモンド高さを高能率で揃えて、加工に対する導電性
砥石の表面状態をより一層適切な所望の表面状態とする
ことができる。
【0036】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記導電性砥石は、前記ツルアーまたは前記第2の
ツルアーに所定の荷重で押し付けられてもよい。
【0037】上記構成によれば、導電性砥石を、ツルア
ーまたは第2のツルアーに所定の荷重で押し付けている
ので、高精度な位置決めを行うことなく、容易に導電性
砥石を高精度にかつ容易にツルーイングすることができ
る。
【0038】請求項8記載の発明のツルアーは、球ある
いは球面の一部を加工作用面として有する導電性砥石に
所定の電圧を印加して少なくとも前記導電性砥石の前記
加工作用面を電解によりドレッシングしながら被加工物
の加工を行う電解インプロセスドレッシング研削に使用
される前記導電性砥石の前記加工作用面をツルーイング
するツルアーであって、前記ツルアーは、前記加工作用
面をツルーイングする面がすり鉢状の円錐形状あるいは
中空円筒形状であることにより、上記目的を達成してい
る。
【0039】上記構成によれば、加工作用面として球あ
るいは球面の一部を有し、電界インプロセスドレッシン
グ研削に使用される導電性砥石をツルーイングするに際
して、ツルアーとして、導電性砥石の加工作用面をすり
鉢状の円錐形状あるいは中空円筒形状のツルアーを用い
ているので、球あるいは球面の一部を加工作用面とする
導電性砥石を簡単かつ高精度にツルーイングを行うこと
ができ、加工に対する導電性砥石の表面状態を所望の表
面状態とすることができる。
【0040】この場合、例えば、請求項9に記載するよ
うに、前記ツルアーは、少なくとも前記導電性砥石と接
する部分の材質が電着砥石であってもよい。
【0041】上記構成によれば、ツルアーの少なくとも
導電性砥石と接する部分の材質を電着砥石としているの
で、球あるいは球面の一部を加工作用面とする導電性砥
石を高能率にかつ高精度にツルーイングを行うことがで
き、加工に対する導電性砥石の表面状態を所望の表面状
態とすることができる。
【0042】また、例えば、請求項10に記載するよう
に、前記ツルアーは、導電性材料で作成され、ツルーイ
ング時に、前記導電性のツルアーに負の電圧が印加さ
れ、前記導電性砥石に正の電圧が印加されるものであっ
てもよい。
【0043】上記構成によれば、ツルアーを、導電性材
料で作成するとともに、ツルーイング時に、負の電圧を
印加し、導電性砥石に正の電圧を印加するものとしてい
るので、電解で導電性砥石を溶解して、球あるいは球面
の一部を加工作用面とする導電性砥石をより一層高能率
にツルーイングすることができる。
【0044】さらに、例えば、請求項11に記載するよ
うに、前記ツルーイングは、砥粒がダイヤモンドである
導電性砥石のツルーイングを行い、前記ツルアーは、前
記導電性砥石をツルーイングした後、第2のツルーイン
グを行う第2のツルアーを有し、当該第2のツルアー
は、少なくとも前記導電性砥石と接触する部分の材質が
鉄鋼材であってもよい。
【0045】上記構成によれば、砥粒がダイヤモンドで
ある導電性砥石のツルーイングにおいて、ツルアーとし
て、当該導電性砥石をツルーイングした後、第2のツル
ーイングを行う第2のツルアーを有し、当該第2のツル
アーが、少なくとも導電性砥石と接触する部分の材質が
鉄鋼材であるものとしているので、球あるいは球面の一
部を加工作用面とする導電性砥石のダイヤモンド砥粒先
端の高さをも適切に揃えることができ、加工に対する導
電性砥石の表面状態をより一層適切な所望の表面状態と
することができる。
【0046】また、例えば、請求項12に記載するよう
に、前記第2のツルアーは、すり鉢状の円錐形状または
中空円筒形状であってもよい。
【0047】上記構成によれば、第2のツルアーを、す
り鉢状の円錐形状または中空円筒形状のものとしている
ので、球あるいは球面の一部を加工作用面とする導電性
砥石のダイヤモンド砥粒先端の高さをより一層精度よく
揃えることができ、加工に対する導電性砥石の表面状態
をより一層適切な所望の表面状態とすることができる。
【0048】さらに、例えば、請求項13に記載するよ
うに、前記第2のツルアーは、前記鉄鋼材がオーステナ
イト系ステンレス鋼であってもよい。
【0049】上記構成によれば、第2のツルアーとし
て、少なくとも前記導電性砥石と接する部分の材質がオ
ーステナイト系ステンレス鋼であるものを用いているの
で、ツルアーとダイヤモンド砥粒との反応速度を高める
ことができ、球あるいは球面の一部を加工作用面とする
導電性砥石のダイヤモンド高さを高能率で揃えて、加工
に対する導電性砥石の表面状態をより一層適切な所望の
表面状態とすることができる。
【0050】請求項14記載の発明の電界インプロセス
ドレッシング研削法は、導電性砥石に所定の電圧を印加
して前記導電性砥石を電解によりドレッシングしながら
被加工物の加工を行う電解インプロセスドレッシング研
削法であって、前記請求項1から請求項7のいずれかに
記載のツルーイング方法でツルーイングの行われた前記
導電性砥石、あるいは、前記請求項8から請求項13の
いずれかに記載のツルアーでツルーイングの行われた前
記導電性砥石に正の電圧を印加し、当該導電性砥石の加
工作用面に対向して配置された電極に負の電圧を印加し
て、所定の被削材を所定の電解電流値になるまでプレ加
工を行い、その後、加工対象を加工することにより、上
記目的を達成している。
【0051】上記構成によれば、導電性砥石に所定の電
圧を印加して導電性砥石を電解によりドレッシングしな
がら被加工物の加工を行うに際して、請求項1から請求
項7のいずれかに記載のツルーイング方法でツルーイン
グの行われた導電性砥石、あるいは、請求項8から請求
項13のいずれかに記載のツルアーでツルーイングの行
われた導電性砥石に正の電圧を印加し、当該導電性砥石
の加工作用面に対向して配置された電極に負の電圧を印
加して、所定の被削材を所定の電解電流値になるまでプ
レ加工を行い、その後、加工対象を加工するので、プレ
加工で導電性砥石を、加工対象を加工する本番の加工中
と同じ状態、すなわち、不導体皮膜の状態や厚さを極力
本番の加工中と同じ状態にすることができ、高精度な加
工を加工開始から加工終了まで安定して行うことができ
る。
【0052】この場合、例えば、請求項15に記載する
ように、前記加工対象を加工する際に、インプロセスで
所定の軟質材を用いて前記導電性砥石の表面を擦っても
よい。
【0053】上記構成によれば、加工対象を加工する際
に、インプロセスで所定の軟質材を用いて導電性砥石の
表面を擦っているので、加工中に加工に関与しない部分
に余分に成長した不導体皮膜やこれから加工に関与する
部分の余分な不導体皮膜を加工中にインプロセスで軟質
材により適切に除去することができ、不導体皮膜が加工
点に脱落することを防止して、傷のない良好な加工作用
面を得ることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0055】図1及び図2は、本発明のツルーイング方
法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削法
の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の
ツルーイング方法、ツルアー及び電界インプロセスドレ
ッシング研削法の第1の実施の形態を適用したツルーイ
ング装置1の要部正面図である。
【0056】図1において、ツルーイング装置1は、中
空円筒形状の電着砥石2をツルアーとして使用して球面
の一部を加工作用面として有する導電性砥石3をツルー
イングするものである。
【0057】導電性砥石3は、その先端部である加工作
用面が球状に形成されており、その基端部の中心に砥石
軸4が固定されている。砥石軸4は、図示しない駆動機
構(例えば、駆動モータ)により回転駆動される。すな
わち、導電性砥石3は、その加工作用面として球状面を
有している。
【0058】電着砥石(ツルアー)2は、図示しないタ
ーンテーブルに設置されており、ターンテーブルによっ
て所定の回転速度、例えば、400rpmで回転され
る。電着砥石2は、導電性砥石3の加工作用面に対向す
る上部が開いた中空円筒形状に形成されており、少なく
とも導電性砥石3の加工作用面である球面と接触する部
分には、電着により粒度♯200のダイヤモンド砥粒が
保持されている。
【0059】次に、本実施の形態の作用を説明する。ツ
ルーイング装置1は、ツルーイングを行う際には、導電
性砥石3の球面状の加工作用面を電着砥石2の中空円筒
形状の開口部に接触させ、電着砥石2をターンテーブル
を介して所定の回転速度、例えば、400rpmで回転
し、かつ、導電性砥石3を駆動機構により砥石軸4を介
して200rpmで回転させながら、図1の垂直方向下
向きに導電性砥石3に対して加重を付加して、ツルーイ
ングを開始する。この状態で、8分間ツルーイングを行
う。
【0060】このツルーイングにおいては、電着砥石2
の導電性砥石3と接触する部分に、電着により粒度♯2
00のダイヤモンド砥粒が保持されているため、ダイヤ
モンド砥粒の先端を効率的に除去し、導電性砥石3の振
れを高能率で減少させることができる。
【0061】また、ツルーイング装置1は、電着砥石2
を中空円筒形状に形成し、導電性砥石3の加工作用面に
接触して回転可能に配設しているので、中空円筒形状の
電着砥石2を回転させて、当該中空円筒形状の電着砥石
2の外周面、あるいは、上面を利用して、導電性砥石3
のツルーイングを行うことができ、より高能率なツルー
イングを行うことができるとともに利用性を向上させる
ことができる。
【0062】なお、本出願人が上記ツルーイング装置1
を使用し、上記条件の電着砥石2を400rpmで回転
させ、かつ、導電性砥石3を200rpmで回転させ
て、導電性砥石3をツルーイングしたところ、8分間の
ツルーイングで、導電性砥石3の振れを3μm以下とす
ることができた。
【0063】次に、上記ツルーイングを行った導電性砥
石3を使用して被削材を電界インプロセスドレッシング
研削法で加工する場合の作用について説明する。
【0064】図2に示すように、上記ツルーイングを行
った導電性砥石3の少なくとも加工作用に対向するよう
に電極5を配置して、電界インプロセスドレッシング研
削用電源の正極をカーボンブラシを使用して導電性砥石
3に接続し、電界インプロセスドレッシング研削用電源
の負極を電極5に接続して、電圧を印加する。このと
き、導電性砥石3と電極5との間は、図示しないが、弱
導電性研削液で満たされている。
【0065】次に、目的の加工対象と同じ材質、例え
ば、アルミセラミックスであって、加工対象と径が同じ
であるダミーワーク6を用意し、上記電圧を印加して導
電性砥石3を電解しながらダミーワーク6に対して鏡面
のプレ加工を行う。このとき、目的の加工対象を加工す
るときの電解電流値、例えば、1A(アンペア)になる
までプレ加工を行う。
【0066】プレ加工を完了すると、ダミーワーク6を
目的の加工対象に交換して、目的の加工対象を上記電解
電流値で鏡面加工する。
【0067】ダミーワーク6のプレ加工と目的の加工対
象の加工の双方において、電界インプロセスドレッシン
グ研削用電源から印加電圧として、例えば、20V(ボ
ルト)、最大電流としては、5Aを印加する。
【0068】上記ダミーワーク6のプレ加工及び目的の
加工対象の加工を上記条件で行ったところ、プレ加工及
び加工対象の加工の双方において、良好な鏡面を得るこ
とができた。
【0069】このように、本実施の形態のツルーイング
方法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削
法は、加工作用面として球あるいは球面の一部を有し、
電界インプロセスドレッシング研削に使用される導電性
砥石3をツルーイングするに際して、導電性砥石3の球
あるいは球面の一部である加工作用面を中空円筒形状の
ツルアーである電着砥石2でツルーイングしている。
【0070】したがって、球あるいは球面の一部を加工
作用面とする導電性砥石3を簡単かつ高精度にツルーイ
ングすることができ、加工に対する導電性砥石3の表面
状態を所望の表面状態とすることができる。
【0071】また、ツルアーとして、電着砥石2を用い
ているので、球あるいは球面の一部を加工作用面とする
導電性砥石3を高能率にかつ高精度にツルーイングする
ことができ、加工に対する導電性砥石3の表面状態を所
望の表面状態とすることができる。
【0072】さらに、本実施の形態の電界インプロセス
ドレッシング研削法では、導電性砥石3に所定の電圧を
印加して導電性砥石3を電解によりドレッシングしなが
ら被加工物の加工を行うに際して、導電性砥石3に正の
電圧を印加し、当該導電性砥石3の加工作用面に対向し
て配置された電極5に負の電圧を印加して、ダミーワー
ク6を所定の電解電流値(加工対象を加工するときの電
解電流値)になるまでプレ加工を行い、その後、加工対
象を加工している。
【0073】したがって、プレ加工で導電性砥石3を、
加工対象を加工する本番の加工中と同じ状態、すなわ
ち、不導体皮膜の状態や厚さを極力本番の加工中と同じ
状態にすることができ、高精度な加工を加工開始から加
工終了まで安定して行うことができる。
【0074】図3〜図5は、本発明のツルーイング方
法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削法
の第2の実施の形態を示す図であり、図3は、本発明の
ツルーイング方法、ツルアー及び電界インプロセスドレ
ッシング研削法の第2の実施の形態を適用したツルーイ
ング装置10の要部正面図である。
【0075】図3において、ツルーイング装置10は、
上向きのすり鉢状の円錐形状の電着砥石11をツルアー
として使用して球面の一部を加工作用面として有する導
電性砥石12をツルーイングするものである。
【0076】導電性砥石12は、その先端部である加工
作用面が球状に形成されており、その基端部の中心に砥
石軸13が固定されている。砥石軸13は、図示しない
駆動機構(例えば、駆動モータ)により、所定の回転速
度、例えば、200rpmで回転駆動される。導電性砥
石12は、例えば、粒度♯4000のダイヤモンドを使
用した導電性レジン砥石が用いられている。
【0077】電着砥石(ツルアー)11は、導電性砥石
12の加工作用面に対向する上部が開いたすり鉢状の円
錐形状に形成されており、所定の回転速度、例えば、3
00rpmで回転駆動されるターンテーブルに設置され
ている。電着砥石11は、少なくとも導電性砥石12と
接触する部分に、電着により粒度♯200のダイヤモン
ド砥粒が保持されている。
【0078】さらに、本実施の形態のツルーイング装置
10は、図4に示す鉄鋼材で形成された鉄鋼系の電着砥
石(第2のツルアー)14を用いる。この鉄鋼系の電着
砥石14は、図3の電着砥石11と同様に、導電性砥石
12の加工作用面に対向する上部が開いたすり鉢状の円
錐形状に形成されており、少なくともツルーイング時に
導電性砥石12に作用する部分が、例えば、オーステナ
イト系ステンレス綱のSUS(ステンレス)等の鉄鋼材
で形成されている。この電着砥石14は、ターンテーブ
ル上に設置され、ターンテーブルを介して所定回転速
度、例えば、300rpmで回転駆動される。
【0079】次に、本実施の形態の作用を説明する。ツ
ルーイング装置10は、ツルーイングを行う際には、導
電性砥石12の加工作用面を図3に示した粒度♯200
のダイヤモンド砥粒が保持されている円錐形状の電着砥
石11の開口部に接触させ、電着砥石11をターンテー
ブルを介して所定の回転速度、例えば、300rpmで
回転し、かつ、導電性砥石12を駆動機構により砥石軸
13を介して200rpmで回転させながら、図3の垂
直方向下向きに導電性砥石12に対して加重を付加し
て、ツルーイングを開始する。この状態で、8分間ツル
ーイングを行う。
【0080】このツルーイングにおいては、電着砥石1
1の導電性砥石12と接触する部分に、電着により粒度
♯200のダイヤモンド砥粒が保持されているため、ダ
イヤモンド砥粒の先端を効率的に除去し、導電性砥石1
2の振れを高能率で減少させることができる。
【0081】また、電着砥石11をすり鉢状の円錐形状
に形成し、導電性砥石12の加工作用面に接触して回転
可能に配設しているので、すり鉢状の円錐形状の電着砥
石11を回転させて、当該すり鉢状の円錐形状の電着砥
石11の外周面、上面及び底面を利用して、導電性砥石
12のツルーイングを行うことができ、より高能率なツ
ルーイングを行うことができるとともに利用性を向上さ
せることができる。
【0082】次に、図4に示した鉄鋼系の電着砥石14
を用いて導電性砥石12の砥粒の高さをそろえるための
トランケーティングとしてのツルーイング(第2のツル
ーイング)を行う。すなわち、ターンテーブルを介して
電着砥石14を所定の回転速度、例えば、300rpm
で回転駆動し、かつ、導電性砥石12を200rpmで
回転させて、導電性砥石12に電着砥石14方向に加重
を付加した状態で、所定時間、例えば、5分間ツルーイ
ングを行う。
【0083】なお、本出願人が上記ツルーイング装置1
0を使用し、上記条件の電着砥石11を300rpmで
回転させ、かつ、導電性砥石12を200rpmで回転
させて、導電性砥石12をツルーイングしたところ、8
分間のツルーイングで、導電性砥石12の振れを3μm
以下とすることができた。
【0084】次に、上記ツルーイング及びトランケーテ
ィングを行った導電性砥石12を用いて被削材を電界イ
ンプロセスドレッシング研削法で加工する場合の作用に
ついて説明する。
【0085】図5に示すように、上記ツルーイング及び
トランケーティングを行った導電性砥石12の少なくと
も加工作用面に対向するように電極15を配置して、電
界インプロセスドレッシング研削用電源の正極をカーボ
ンブラシを使用して導電性砥石12に接続し、電界イン
プロセスドレッシング研削用電源の負極を電極15に接
続して、電圧を印加する。このとき、導電性砥石12と
電極15との間は、図示しないが、弱導電性研削液で満
たされている。
【0086】次に、目的の加工対象と同じ材質、例え
ば、シリコンカーバイドセラミックスであって、加工対
象と径が同じであるダミーワーク16を用意し、上記電
圧を印加して導電性砥石12を電解しながらダミーワー
ク16に対して鏡面のプレ加工を行う。このとき、目的
の加工対象を加工するときの電解電流値、例えば、1.
5A(アンペア)になるまでプレ加工を行う。
【0087】プレ加工を完了すると、ダミーワーク16
を目的の加工対象に交換して、目的の加工対象を上記電
解電流値で鏡面加工を行う。
【0088】ダミーワーク16のプレ加工と目的の加工
対象の加工の双方において、電界インプロセスドレッシ
ング研削用電源から印加電圧として、例えば、20V
(ボルト)、最大電流としては、5Aを印加する。
【0089】上記ダミーワーク16のプレ加工及び目的
の加工対象の加工を上記条件で行ったところ、プレ加工
及び加工対象の加工の双方において、良好な鏡面を得る
ことができた。
【0090】このように、本実施の形態のツルーイング
方法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削
法は、導電性砥石3として、その砥粒がダイヤモンドで
あるものを用い、当該導電性砥石12をツルーイングし
た後、導電性砥石12と接触する部分の材質が鉄鋼材で
ある第2のツルアーである電着砥石14で第2のツルー
イングを行っている。
【0091】したがって、球あるいは球面の一部を加工
作用面とする導電性砥石12のダイヤモンド砥粒先端の
高さをも適切に揃えることができ、加工に対する導電性
砥石12の表面状態をより一層適切な所望の表面状態と
することができる。
【0092】また、第2のツルアーとして、すり鉢状の
円錐形状の電着砥石14を用いているので、球あるいは
球面の一部を加工作用面とする導電性砥石12のダイヤ
モンド砥粒先端の高さをより一層精度よく揃えることが
でき、加工に対する導電性砥石12の表面状態をより一
層適切な所望の表面状態とすることができる。
【0093】さらに、第2のツルアーとして、導電性砥
石12と接する部分の材質がオーステナイト系ステンレ
ス鋼である電着砥石14を用いているので、電着砥石1
4と導電性砥石12のダイヤモンド砥粒との反応速度を
高めることができ、球あるいは球面の一部を加工作用面
とする導電性砥石12のダイヤモンド高さを高能率で揃
えて、加工に対する導電性砥石12の表面状態をより一
層適切な所望の表面状態とすることができる。
【0094】また、導電性砥石12を、電着砥石11及
び電着砥石14に所定の荷重で押し付けているので、高
精度な位置決めを行うことなく、容易に導電性砥石12
を高精度にかつ容易にツルーイングすることができる。
【0095】図6〜図8は、本発明のツルーイング方
法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削法
の第3の実施の形態を示す図であり、図6は、本発明の
ツルーイング方法、ツルアー及び電界インプロセスドレ
ッシング研削法の第3の実施の形態を適用したツルーイ
ング装置20の要部正面図である。
【0096】図6において、ツルーイング装置20は、
上向きのすり鉢状の円錐形状の電着砥石21をツルアー
として使用して球面の一部を加工作用面として有する導
電性砥石22をツルーイングするものである。
【0097】導電性砥石22は、その先端部である加工
作用面が球状に形成されており、その基端部の中心に砥
石軸23が固定されている。砥石軸23は、図示しない
駆動機構(例えば、駆動モータ)により、所定の回転速
度、例えば、200rpmで回転駆動される。導電性砥
石22は、例えば、粒度♯8000のダイヤモンドを使
用した導電性レジン砥石が用いられる。
【0098】電着砥石(ツルアー)21は、導電性砥石
22の加工作用面に対向する上部が開いたすり鉢状の円
錐形状に形成されており、所定の回転速度、例えば、2
00rpmで回転駆動されるターンテーブルに設置され
ている。電着砥石21は、少なくとも導電性砥石22と
接触する部分に、電着により粒度♯350のダイヤモン
ド砥粒が保持されている。
【0099】次に、本実施の形態の作用を説明する。ツ
ルーイング装置20は、ツルーイングを行う際には、導
電性砥石22の加工作用面を図6に示した粒度♯350
のダイヤモンド砥粒が保持されている円錐形状の電着砥
石21の開口部に接触させ、電着砥石21をターンテー
ブルを介して所定の回転速度、例えば、200rpmで
回転し、かつ、導電性砥石22を駆動機構により砥石軸
23を介して200rpmで回転させながら、図6の垂
直方向下向きに導電性砥石22に対して加重を付加し
て、ツルーイングを開始する。
【0100】このとき、上記導電性砥石22には、図示
しない電源部から(+)の電圧が印加され、ツルアーで
ある電着砥石21には、電源部から(−)の電圧が印加
されて、導電性砥石22の加工作用面に所定の電解を付
与する。この印加電圧は、20Vであり、最大電流は、
3Aである。この状態で、5分間ツルーイングを行う。
【0101】このツルーイングにおいては、電着砥石2
1の導電性砥石22と接触する部分に、電着により粒度
♯350のダイヤモンド砥粒が保持されているため、ダ
イヤモンド砥粒の先端を効率的に除去し、導電性砥石2
2の振れを高能率で減少させることができる。
【0102】また、電着砥石21をすり鉢状の円錐形状
に形成し、導電性砥石22の加工作用面に接触して回転
可能に配設しているので、すり鉢状の円錐形状の電着砥
石21を回転させて、当該すり鉢状の円錐形状の電着砥
石21の外周面、上面及び底面を利用して、導電性砥石
22のツルーイングを行うことができ、より高能率なツ
ルーイングを行うことができるとともに利用性を向上さ
せることができる。
【0103】さらに、導電性砥石22に、(+)の電圧
を印加し、電着砥石21に、(−)の電圧を印加して、
導電性砥石22の加工作用面に所定の電解を付与してい
るため、導電性砥石22が電解によって砥粒が突き出た
状態になって、電着砥石21を加工する作用が強くなっ
て、電着砥石21が加工されて減ること防止することが
でき、より一層高能率にツルーイングを行うことができ
る。
【0104】なお、本出願人が上記ツルーイング装置2
0を使用し、上記条件の電着砥石21を200rpmで
回転させ、かつ、導電性砥石22を200rpmで回転
させ、さらに、導電性砥石22に、(+)の電圧を印加
し、電着砥石21に、(−)の電圧を印加して、導電性
砥石22の加工作用面に所定の電解を付与して、導電性
砥石22をツルーイングしたところ、5分間のツルーイ
ングで、導電性砥石22の回転振れを2μm以下とする
ことができた。このときの印加電圧は、20Vであり、
印加最大電流は、3Aである。
【0105】次に、上記ツルーイングを行った導電性砥
石22を用いて被削材を電界インプロセスドレッシング
研削法で加工する場合の作用について説明する。
【0106】図7に示すように、まず、上記ツルーイン
グを行った導電性砥石22の少なくとも加工作用面に対
向するように電極24を配置して、電界インプロセスド
レッシング研削用電源の正極を図示しないカーボンブラ
シを使用して導電性砥石22に接続し、電界インプロセ
スドレッシング研削用電源の負極を電極24に接続し
て、電圧を印加する。このとき、導電性砥石22と電極
24との間は、弱導電性研削液で満たされている。
【0107】次に、目的の加工対象と同じ材質、例え
ば、マルテンサイト系ステンレス綱であって、加工対象
と径が同じであるダミーワーク25を用意し、上記電圧
を印加して導電性砥石22を電解しながらダミーワーク
25に対して鏡面のプレ加工を行う。このとき、目的の
加工対象を加工するときの電解電流値、例えば、1A
(アンペア)になるまでプレ加工を行う。
【0108】プレ加工を完了すると、図8に示すよう
に、ダミーワーク25を目的の加工対象26に交換し
て、目的の加工対象26を上記電解電流値で鏡面加工す
る。
【0109】そして、本番加工である目的の加工対象2
6を加工する際には、図8に示すように、ナイロンブラ
シ等の軟質材で形成されたクリーニングブラシ27を導
電性砥石22に押し当てて擦り、余分な不導体皮膜をイ
ンプロセスで除去しながら電界インプロセスドレッシン
グ研削を行う。
【0110】そして、ダミーワーク25のプレ加工と目
的の加工対象26の加工の双方において、電界インプロ
セスドレッシング研削用電源から印加電圧として、20
V(ボルト)、最大電流としては、5Aを印加する。
【0111】上記ダミーワーク25のプレ加工及び目的
の加工対象26の加工を行ったところ、プレ加工及び加
工対象26の加工の双方において、表面に傷の存在しな
い良好な鏡面を得ることができた。
【0112】このように、本実施の形態のツルーイング
方法、ツルアー及び電界インプロセスドレッシング研削
法は、ツルアーとして、導電性材料で作成された電着砥
石21を用い、導電性砥石22に正の電圧を印加し、導
電性のツルアーに負の電圧を印加しながら、ツルーイン
グを行っている。
【0113】したがって、電解で導電性砥石22を溶解
することができ、球あるいは球面の一部を加工作用面と
する導電性砥石22をより一層高能率にツルーイングす
ることができる。
【0114】また、本実施の形態の電界インプロセスド
レッシング研削法においては、導電性砥石22に所定の
電圧を印加して導電性砥石22を電解によりドレッシン
グしながら被加工物(加工対象)26の加工を行うに際
して、導電性砥石22に正の電圧を印加し、当該導電性
砥石22の加工作用面に対向して配置された電極24に
負の電圧を印加して、所定の被削材であるダミーワーク
25を所定の電解電流値になるまでプレ加工を行い、そ
の後、加工対象26を加工している。
【0115】したがって、プレ加工で導電性砥石22
を、加工対象26を加工する本番の加工中と同じ状態、
すなわち、不導体皮膜の状態や厚さを極力本番の加工中
と同じ状態にすることができ、高精度な加工を加工開始
から加工終了まで安定して行うことができる。
【0116】また、加工対象26を加工する際に、イン
プロセスで所定の軟質材であるクリーニングブラシ27
を用いて導電性砥石22の表面を擦っている。
【0117】したがって、加工中に加工に関与しない部
分に余分に成長した不導体皮膜やこれから加工に関与す
る部分の余分な不導体皮膜を加工中にインプロセスでブ
ラシ27により適切に除去することができ、不導体皮膜
が加工点に脱落することを防止して、傷のない良好な加
工作用面を得ることができる。
【0118】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0119】
【発明の効果】請求項1記載の発明のツルーイング方法
によれば、加工作用面として球あるいは球面の一部を有
し、電界インプロセスドレッシング研削に使用される導
電性砥石をツルーイングするに際して、導電性砥石の加
工作用面をすり鉢状の円錐形状あるいは中空円筒形状の
ツルアーでツルーイングするので、球あるいは球面の一
部を加工作用面とする導電性砥石を簡単かつ高精度にツ
ルーイングを行うことができ、加工に対する導電性砥石
の表面状態を所望の表面状態とすることができる。
【0120】請求項2記載の発明のツルーイング方法に
よれば、ツルアーとして、少なくとも導電性砥石と接す
る部分の材質が電着砥石であるものを用いているので、
球あるいは球面の一部を加工作用面とする導電性砥石を
高能率にかつ高精度にツルーイングを行うことができ、
加工に対する導電性砥石の表面状態を所望の表面状態と
することができる。
【0121】請求項3記載の発明のツルーイング方法に
よれば、ツルアーとして、導電性材料で作成されたもの
を用い、導電性砥石に正の電圧を印加し、導電性のツル
アーに負の電圧を印加しながら、ツルーイングを行うの
で、電解で導電性砥石を溶解することができ、球あるい
は球面の一部を加工作用面とする導電性砥石をより一層
高能率にツルーイングすることができる。
【0122】請求項4記載の発明のツルーイング方法に
よれば、導電性砥石として、その砥粒がダイヤモンドで
あるものを用い、当該導電性砥石をツルーイングした
後、導電性砥石と接触する部分の材質が鉄鋼材である第
2のツルアーで第2のツルーイングを行うので、球ある
いは球面の一部を加工作用面とする導電性砥石のダイヤ
モンド砥粒先端の高さをも適切に揃えることができ、加
工に対する導電性砥石の表面状態をより一層適切な所望
の表面状態とすることができる。
【0123】請求項5記載の発明のツルーイング方法に
よれば、第2のツルアーとして、すり鉢状の円錐形状ま
たは中空円筒形状のものを用いているので、球あるいは
球面の一部を加工作用面とする導電性砥石のダイヤモン
ド砥粒先端の高さをより一層精度よく揃えることがで
き、加工に対する導電性砥石の表面状態をより一層適切
な所望の表面状態とすることができる。
【0124】請求項6記載の発明のツルーイング方法に
よれば、第2のツルアーとして、導電性砥石と接する部
分の材質がオーステナイト系ステンレス鋼であるものを
用いているので、ツルアーとダイヤモンド砥粒との反応
速度を高めることができ、球あるいは球面の一部を加工
作用面とする導電性砥石のダイヤモンド高さを高能率で
揃えて、加工に対する導電性砥石の表面状態をより一層
適切な所望の表面状態とすることができる。
【0125】請求項7記載の発明のツルーイング方法に
よれば、導電性砥石を、ツルアーまたは第2のツルアー
に所定の荷重で押し付けているので、高精度な位置決め
を行うことなく、容易に導電性砥石を高精度にかつ容易
にツルーイングすることができる。
【0126】請求項8記載の発明のツルアーによれば、
加工作用面として球あるいは球面の一部を有し、電界イ
ンプロセスドレッシング研削に使用される導電性砥石を
ツルーイングするに際して、ツルアーとして、導電性砥
石の加工作用面をすり鉢状の円錐形状あるいは中空円筒
形状のツルアーを用いているので、球あるいは球面の一
部を加工作用面とする導電性砥石を簡単かつ高精度にツ
ルーイングを行うことができ、加工に対する導電性砥石
の表面状態を所望の表面状態とすることができる。
【0127】請求項9記載の発明のツルアーによれば、
ツルアーの少なくとも導電性砥石と接する部分の材質を
電着砥石としているので、球あるいは球面の一部を加工
作用面とする導電性砥石を高能率にかつ高精度にツルー
イングを行うことができ、加工に対する導電性砥石の表
面状態を所望の表面状態とすることができる。
【0128】請求項10記載の発明のツルアーによれ
ば、ツルアーを、導電性材料で作成するとともに、ツル
ーイング時に、負の電圧を印加し、導電性砥石に正の電
圧を印加するものとしているので、電解で導電性砥石を
溶解して、球あるいは球面の一部を加工作用面とする導
電性砥石をより一層高能率にツルーイングすることがで
きる。
【0129】請求項11記載の発明のツルアーによれ
ば、砥粒がダイヤモンドである導電性砥石のツルーイン
グにおいて、ツルアーとして、当該導電性砥石をツルー
イングした後、第2のツルーイングを行う第2のツルア
ーを有し、当該第2のツルアーが、少なくとも導電性砥
石と接触する部分の材質が鉄鋼材であるものとしている
ので、球あるいは球面の一部を加工作用面とする導電性
砥石のダイヤモンド砥粒先端の高さをも適切に揃えるこ
とができ、加工に対する導電性砥石の表面状態をより一
層適切な所望の表面状態とすることができる。
【0130】請求項12記載の発明のツルアーによれ
ば、第2のツルアーを、すり鉢状の円錐形状または中空
円筒形状のものとしているので、球あるいは球面の一部
を加工作用面とする導電性砥石のダイヤモンド砥粒先端
の高さをより一層精度よく揃えることができ、加工に対
する導電性砥石の表面状態をより一層適切な所望の表面
状態とすることができる。
【0131】請求項13記載の発明のツルアーによれ
ば、第2のツルアーとして、少なくとも前記導電性砥石
と接する部分の材質がオーステナイト系ステンレス鋼で
あるものを用いているので、ツルアーとダイヤモンド砥
粒との反応速度を高めることができ、球あるいは球面の
一部を加工作用面とする導電性砥石のダイヤモンド高さ
を高能率で揃えて、加工に対する導電性砥石の表面状態
をより一層適切な所望の表面状態とすることができる。
【0132】請求項14記載の発明の電界インプロセス
ドレッシング研削法によれば、導電性砥石に所定の電圧
を印加して導電性砥石を電解によりドレッシングしなが
ら被加工物の加工を行うに際して、請求項1から請求項
7のいずれかに記載のツルーイング方法でツルーイング
の行われた導電性砥石、あるいは、請求項8から請求項
13のいずれかに記載のツルアーでツルーイングの行わ
れた導電性砥石に正の電圧を印加し、当該導電性砥石の
加工作用面に対向して配置された電極に負の電圧を印加
して、所定の被削材を所定の電解電流値になるまでプレ
加工を行い、その後、加工対象を加工するので、プレ加
工で導電性砥石を、加工対象を加工する本番の加工中と
同じ状態、すなわち、不導体皮膜の状態や厚さを極力本
番の加工中と同じ状態にすることができ、高精度な加工
を加工開始から加工終了まで安定して行うことができ
る。
【0133】請求項15記載の発明の電界インプロセス
ドレッシング研削法によれば、加工対象を加工する際
に、インプロセスで所定の軟質材を用いて導電性砥石の
表面を擦っているので、加工中に加工に関与しない部分
に余分に成長した不導体皮膜やこれから加工に関与する
部分の余分な不導体皮膜を加工中にインプロセスで軟質
材により適切に除去することができ、不導体皮膜が加工
点に脱落することを防止して、傷のない良好な加工作用
面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のツルーイング方法、ツルアー及び電界
インプロセスドレッシング研削法の第1の実施の形態を
適用したツルーイング装置の要部正面部分断面図。
【図2】図1の導電性砥石でダミーワークを電界インプ
ロセスドレッシング研削法で研削している状態を示す要
部正面図。
【図3】本発明のツルーイング方法、ツルアー及び電界
インプロセスドレッシング研削法の第2の実施の形態を
適用したツルーイング装置の要部正面部分断面図。
【図4】図3の導電性砥石を第2のツルアーでツルーイ
ングしている状態を示す要部正面部分断面図。
【図5】図4の導電性砥石でダミーワークを電界インプ
ロセスドレッシング研削法で研削している状態を示す要
部正面図。
【図6】本発明のツルーイング方法、ツルアー及び電界
インプロセスドレッシング研削法の第3の実施の形態を
適用したツルーイング装置の要部正面部分断面図。
【図7】図6の導電性砥石でダミーワークを電界インプ
ロセスドレッシング研削法で研削している状態を示す要
部正面図。
【図8】図6の導電性砥石で加工対象を電界インプロセ
スドレッシング研削法で研削している状態を示す要部正
面図。
【符号の説明】
1 ツルーイング装置 2 電着砥石 3 導電性砥石 4 砥石軸 5 電極 6 ダミーワーク 10 ツルーイング装置 11 電着砥石 12 導電性砥石 13 砥石軸 14 電着砥石 15 電極 16 ダミーワーク 20 ツルーイング装置 21 電着砥石 22 導電性砥石 23 砥石軸 24 電極 25 ダミーワーク 26 加工対象

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工作用面として球あるいは球面の一部を
    有する導電性砥石に所定の電圧を印加して、少なくとも
    前記導電性砥石の前記加工作用面を電解によりドレッシ
    ングしながら被加工物の加工を行う電解インプロセスド
    レッシング研削に使用される前記導電性砥石をツルーイ
    ングするツルーイング方法であって、前記導電性砥石の
    前記加工作用面をすり鉢状の円錐形状あるいは中空円筒
    形状のツルアーでツルーイングすることを特徴とするツ
    ルーイング方法。
  2. 【請求項2】前記ツルアーは、少なくとも前記導電性砥
    石と接する部分の材質が電着砥石であることを特徴とす
    る請求項1記載のツルーイング方法。
  3. 【請求項3】前記ツルアーは、導電性材料で作成されて
    おり、前記導電性砥石に正の電圧を印加し、前記導電性
    のツルアーに負の電圧を印加しながら、前記ツルーイン
    グを行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のツルーイング方法。
  4. 【請求項4】前記導電性砥石は、その砥粒がダイヤモン
    ドであり、当該導電性砥石をツルーイングした後、前記
    導電性砥石と接触する部分の材質が鉄鋼材である第2の
    ツルアーで第2のツルーイングを行うことを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のツルーイング
    方法。
  5. 【請求項5】前記第2のツルアーは、すり鉢状の円錐形
    状または中空円筒形状であることを特徴とする請求項4
    記載のツルーイング方法。
  6. 【請求項6】前記第2のツルアーは、前記鉄鋼材がオー
    ステナイト系ステンレス鋼であることを特徴とする請求
    項4または請求項5記載のツルーイング方法。
  7. 【請求項7】前記導電性砥石は、前記ツルアーまたは前
    記第2のツルアーに所定の荷重で押し付けられることを
    特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のツ
    ルーイング方法。
  8. 【請求項8】球あるいは球面の一部を加工作用面として
    有する導電性砥石に所定の電圧を印加して少なくとも前
    記導電性砥石の前記加工作用面を電解によりドレッシン
    グしながら被加工物の加工を行う電解インプロセスドレ
    ッシング研削に使用される前記導電性砥石の前記加工作
    用面をツルーイングするツルアーであって、前記ツルア
    ーは、前記加工作用面をツルーイングする面がすり鉢状
    の円錐形状あるいは中空円筒形状であることを特徴とす
    るツルアー。
  9. 【請求項9】前記ツルアーは、少なくとも前記導電性砥
    石と接する部分の材質が電着砥石であることを特徴とす
    る請求項8記載のツルアー。
  10. 【請求項10】前記ツルアーは、導電性材料で作成さ
    れ、ツルーイング時に、前記導電性のツルアーに負の電
    圧が印加され、前記導電性砥石に正の電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項8または請求項9記載のツルア
    ー。
  11. 【請求項11】前記ツルーイングは、砥粒がダイヤモン
    ドである導電性砥石のツルーイングを行い、前記ツルア
    ーは、前記導電性砥石をツルーイングした後、第2のツ
    ルーイングを行う第2のツルアーを有し、当該第2のツ
    ルアーは、少なくとも前記導電性砥石と接触する部分の
    材質が鉄鋼材であることを特徴とする請求項8記載のツ
    ルアー。
  12. 【請求項12】前記第2のツルアーは、すり鉢状の円錐
    形状または中空円筒形状であることを特徴とする請求項
    11記載のツルアー。
  13. 【請求項13】前記第2のツルアーは、前記鉄鋼材がオ
    ーステナイト系ステンレス鋼であることを特徴とする請
    求項11または請求項12記載のツルアー。
  14. 【請求項14】導電性砥石に所定の電圧を印加して前記
    導電性砥石を電解によりドレッシングしながら被加工物
    の加工を行う電解インプロセスドレッシング研削法であ
    って、前記請求項1から請求項7のいずれかに記載のツ
    ルーイング方法でツルーイングの行われた前記導電性砥
    石、あるいは、前記請求項8から請求項13のいずれか
    に記載のツルアーでツルーイングの行われた前記導電性
    砥石に正の電圧を印加し、当該導電性砥石の加工作用面
    に対向して配置された電極に負の電圧を印加して、所定
    の被削材を所定の電解電流値になるまでプレ加工を行
    い、その後、加工対象を加工することを特徴とする電解
    インプロセスドレッシング研削法。
  15. 【請求項15】前記加工対象を加工する際に、インプロ
    セスで所定の軟質材を用いて前記導電性砥石の表面を擦
    ることを特徴とする請求項14記載の電界インプロセス
    ドレッシング研削法。
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