JP2001157362A - アクティブフィルタ - Google Patents

アクティブフィルタ

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JP2001157362A
JP2001157362A JP33610199A JP33610199A JP2001157362A JP 2001157362 A JP2001157362 A JP 2001157362A JP 33610199 A JP33610199 A JP 33610199A JP 33610199 A JP33610199 A JP 33610199A JP 2001157362 A JP2001157362 A JP 2001157362A
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capacitor
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Shoichi Yamamoto
正一 山本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブフィルタが力率改善用進相コンデ
ンサを併せもつ高調波発生負荷に適用された場合に発生
する制御系不安定の解決を目的とした電流制御系を提供
する。 【解決手段】 高調波発生負荷17と並列的に設けられ
た力率改善用進相コンデンサ18に流れる電流と略比例
した電流を流す電流検出用コンデンサ19を配電線路1
6に設け、この電流検出用コンデンサ19に流れる電流
をコンデンサ電流検出器1Fで検出し、高調波発生負荷
17の負荷電流を負荷電流検出器15で検出し、高調波
電流検出演算器1Dで負荷電流検出器15による第1の
電流検出信号とコンデンサ電流検出器1Fによる第2の
電流検出信号を反転増幅した信号とを加算合成し、その
合成結果を基に、比較増幅器内蔵PWM制御部1Cで出
力電流制御用インバータ1Bを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線路に接続さ
れ、高調波発生負荷から系統電源への高調波電流の流出
を抑制する電力用のアクティブフィルタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電力用のアクティブフィルタは、
例えば特公昭61−775号公報に記載されているよう
な制御装置を採用している。このアクティブフィルタの
設置例を図5の単線結線図により説明する。
【0003】図5の単線結線図において、51は三相
6.6kV系統電源、52は高圧母線、53は例えば高
圧の6.6kVを低圧の220Vへ変換する降圧トラン
ス、56は降圧トランス53の二次側に接続された低圧
配電線路である。57は低圧配電線路56に接続された
高調波発生負荷、55は高調波発生負荷57の電流を検
出する負荷電流検出器、54は負荷電流検出器55から
の電流検出信号を受けて補償電流を低圧配電線路56に
注入するアクティブフィルタ、58は高調波発生負荷5
7に対して必要に応じて(あるいは場合によって)併設
されるコンデンサ負荷としての力率改善用進相コンデン
サである。
【0004】そして、アクティブフィルタ54は、一端
が低圧配電線路56に接続されたリアクトル5Aと、リ
アクトル5Aの他端に出力端が接続された出力電流制御
用インバータ5Bと、出力電流制御用インバータ5Bに
流れる出力電流を検出するインバータ電流検出器5E
と、高調波電流検出演算器5Dと、比較増幅器内蔵PW
M制御部5Cとからなる。
【0005】高調波電流検出演算器5Dは、低圧配電線
路56の電圧と負荷電流検出器55による電流検出信号
とから、高調波発生負荷57の負荷電流(力率改善用進
相コンデンサ58に流れる電流も含む)に含まれる高調
波電流を検出する機能を有する。
【0006】比較増幅器内蔵PWM制御部5Cは、高調
波電流検出演算器5Dの出力信号とインバータ電流検出
器5Eの出力電流とを比較し、その比較結果に基づいて
出力電流制御用インバータ5Bのスイッチング制御を行
うことで、高調波電流検出演算器5Dの出力信号を目標
値として出力電流制御用インバータ5Bから高調波発生
負荷57が接続された低圧配電線路56へ注入する電流
を制御し、これによって高調波発生負荷57から低圧配
電線路56への高調波電流の流出を抑制する機能を有す
る。
【0007】ここで、上記図5における高調波電流検出
演算器5Dの具体的な構成について、図6を参照しなが
ら説明する。この高調波電流検出演算器5Dは、一般的
瞬時電力(pq)演算によって高調波電流を検出するも
のであり、例えば文献(「瞬時無効電力の一般化理論と
その応用」1983.電気学会論文誌B.106 赤木
ほか)に示されているものである。
【0008】高調波電流検出演算器5Dは、図6に示す
ように、三相回路の負荷電流信号(高調波発生器負荷電
流)iL (iLa,iLb,iLc)と系統の電圧信号e(e
a ,eb ,ec )とから、三相二相変換演算器
〔C′〕、乗算器〔×〕,〔−1〕、加算器〔Σ〕、割
算器〔÷〕、二相三相変換器〔C′〕t を用いて、アク
ティブフィルタが補償すべき三相高調波電流ic
(iCa,iCb,iCc)を算出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例の構成で
は、高調波発生負荷57に内蔵された力率改善用進相コ
ンデンサ(図示せず)や外付けの力率改善用進相コンデ
ンサ58等のコンデンサ負荷が存在する場合において
は、系統のもつインピーダンスとコンデンサ負荷との直
列共振回路が形成される。このため、系統側から高調波
電流が流入する場合においては、アクティブフィルタ5
4が流入高調波電流を拡大させる方向に働き、同時にア
クティブフィルタ54の電流帰還制御系が発振状態に引
き込まれることが起こる。
【0010】したがって、正規の制御系定数では安定動
作を保てなくなり、高調波抑制機能が損なわれるだけで
なく、甚だしい場合には出力電流制御用インバータ5B
を構成する半導体素子の破壊状態を招くという信頼性上
の問題点を有していた。
【0011】本発明は、上記の従来の課題を解決するも
ので、高調波発生負荷に力率改善用進相コンデンサが併
設されている条件下においても、高調波補償特性の劣化
や制御系の発振を起こさない安定したアクティブフィル
タを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のアクティブフィルタは、高調波発生負荷に
流れる本来の負荷電流検出のための第1の電流検出手段
に加え、系統からの流入高調波電流を仮想的に検出する
第2の電流検出手段を設け、第1および第2の電流検出
手段の出力信号を合成することによって、出力電流制御
を行い、流入高調波電流の増幅や制御系の発振状態が起
こらないようにしたものである。
【0013】上記した構成のアクティブフィルタによれ
ば、高調波発生負荷にコンデンサ負荷が接続されアクテ
ィブフィルタが発振状態に陥る設置状況に対しても障害
の発生を避け、安定したアクティブフィルタの動作を継
続させることができる。
【0014】以下、請求項毎に説明する。
【0015】本発明の請求項1記載のアクティブフィル
タは、高調波発生負荷とコンデンサ負荷とが接続された
配電線路に高調波補償用電流を注入する出力電流制御用
インバータと、高調波発生負荷の負荷電流をコンデンサ
負荷に流れる電流を含んで検出する第1の電流検出手段
と、配電線路に接続されてコンデンサ負荷に流れる電流
と略比例した電流を流す電流検出用コンデンサと、電流
検出用コンデンサに流れる電流を検出する第2の電流検
出手段と、第1の電流検出手段による第1の電流検出信
号と第2の電流検出手段による第2の電流検出信号を反
転増幅した信号とを合成する電流合成手段と、電流合成
手段の出力を目標出力電流信号として出力電流制御用イ
ンバータから配電線路へ注入する電流を制御することに
より高調波発生負荷から配電線路への高調波電流の流出
を抑制する制御手段とを備えている。
【0016】この構成によれば、高調波発生負荷にコン
デンサ負荷が接続されアクティブフィルタが発振状態に
陥る設置状況に対しても障害の発生を避け、高調波補償
特性の劣化や制御系の発振を起こさない安定したアクテ
ィブフィルタの動作を継続させることができ、負荷の状
況に影響されない優れた電流制御系を実現することが可
能となる。
【0017】本発明の請求項2記載のアクティブフィル
タは、請求項1記載のアクティブフィルタにおいて、第
2の電流検出手段による第2の電流検出信号から、フィ
ルタ回路を用いて出力電流制御用インバータのスイッチ
ング周波数の1/10〜1/30の範囲の周波数成分を
選択し、その範囲の周波数成分に対して大きな減衰特性
を与える信号処理手段をさらに備えている。
【0018】この構成によれば、第1および第2の電流
検出信号から、出力電流制御用インバータの無駄時間に
起因して発生する電流制御系固有の振動周波数帯を選別
して減衰させるので、電流制御系の安定度をさらに高め
ることができ、負荷変動に強く大きな制御系増幅度設定
が可能となり、高調波補償特性のいっそうの改善を図る
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕本発明の第
1の実施の形態について、図1の単相結線図を参照しな
がら説明する。
【0020】図1の単線結線図において、11は通常の
三相6.6kV系統電源、12は高圧母線、13は例え
ば高圧の6.6kVを低圧の220Vへ変換する降圧ト
ランス、16は降圧トランス13の二次側に接続された
低圧配電線路である。17は低圧配電線路16に接続さ
れた高調波発生負荷、15は高調波発生負荷17の電流
を検出する負荷電流検出器、14は負荷電流検出器15
からの電流検出信号を受けて補償電流を低圧配電線路1
6に注入するアクティブフィルタ、18は高調波発生負
荷17に対して必要に応じて(あるいは場合によって)
併設されるコンデンサ負荷としての力率改善用進相コン
デンサである。
【0021】そして、アクティブフィルタ14は、一端
が低圧配電線路16に接続されたリアクトル1Aと、リ
アクトル1Aの他端に出力端が接続された出力電流制御
用インバータ1Bと、出力電流制御用インバータ1Bに
流れる出力電流を検出するインバータ電流検出器1E
と、一端が低圧配電線路16に接続されて力率改善用進
相コンデンサ18に流れる電流と略比例した電流を流す
電流検出用コンデンサ19と、電流検出用コンデンサ1
9に流れる電流を検出するコンデンサ電流検出器1F
と、高調波電流検出演算器1Dと、比較増幅器内蔵PW
M制御部1Cとからなる。
【0022】高調波電流検出演算器1Dは、低圧配電線
路16の電圧と負荷電流検出器15による電流検出信号
とコンデンサ電流検出器1Fによる電流検出信号とか
ら、高調波発生負荷17の負荷電流(力率改善用進相コ
ンデンサ18に流れる電流を含まない)に含まれる高調
波電流を検出する機能を有する。
【0023】比較増幅器内蔵PWM制御部1Cは、高調
波電流検出演算器1Dの出力信号とインバータ電流検出
器1Eの出力電流とを比較し、その比較結果に基づいて
出力電流制御用インバータ1Bのスイッチング制御を行
うことで、高調波電流検出演算器1Dの出力信号を目標
値として出力電流制御用インバータ1Bから高調波発生
負荷17が接続された低圧配電線路16へ注入する電流
を制御し、これによって高調波発生負荷17から低圧配
電線路16への高調波電流の流出を抑制する機能を有す
る。
【0024】以上のように構成され配電系統へ接続され
たアクティブフィルタ14の動作を以下に詳しく説明す
る。
【0025】まず高調波発生負荷17と力率改善用進相
コンデンサ18の合成負荷電流を負荷電流検出器15で
読み取る。
【0026】つぎに、高調波電流検出演算器1Dが低圧
配電線路16の電圧と負荷電流検出器15による電流検
出信号および電流検出用コンデンサ19の電流を検出す
るコンデンサ電流検出器1Fによる電流検出信号とをも
とに、負荷電流検出器15による電流検出信号とコンデ
ンサ電流検出器1Fによる電流検出信号を反転増幅した
ものとを加算合成処理することにより、本来検出すべき
高調波発生負荷17に流れる高調波電流を目標出力電流
信号として、力率改善用進相コンデンサ18に流れる負
荷電流とは分離して検出する。
【0027】ここで、上記した高調波電流検出演算器1
Dの具体的な構成について図2を参照しながら説明す
る。この高調波電流検出演算器1Dは、図6に示した従
来例における高調波電流検出演算器5Dを発展させたも
のである。すなわち、図2に示すように、高調波電流検
出演算器5Dに対し、電流検出用コンデンサ19に流れ
る電流を検出するコンデンサ電流検出器1Fによる電流
検出信号iF (iFa,i Fb,iFc)の入力を設けたもの
で、その内部に追加した演算処理部PD1において力率
改善用進相コンデンサ18に流れる電流の負荷電流iL
への影響の解消を図る構成である。つまり、演算処理部
PD1は電流iL から電流iF を減じる処理を行うこと
になる。
【0028】つぎに、高調波電流検出演算器1Dから目
標出力電流信号を受け取った比較増幅器内蔵PWM制御
部1Cは、目標出力電流信号を指令信号とし、インバー
タ電流検出器1Eの出力信号を帰還信号とした電流負帰
還制御系を構成し、この電流制御系の安定動作によりア
クティブフィルタの機能を果たすことができる。つま
り、比較増幅器内蔵PWM制御部1Cは、高調波電流検
出演算器1Dの出力信号とインバータ電流検出器1Eの
出力電流とを比較し、その比較結果に基づいて出力電流
制御用インバータ1Bのスイッチング制御を行うこと
で、高調波電流検出演算器1Dの出力を目標出力電流信
号として出力電流制御用インバータ1Bから高調波発生
負荷17が接続された低圧配電線路16へ注入する電流
を制御することにより高調波発生負荷17から低圧配電
線路16への高調波電流の流出を抑制する。
【0029】ここで、電流検出用コンデンサ19および
コンデンサ電流検出器1Fがない従来例の動作を考えて
みる。低圧配電線路16に電圧あるいは電流歪みが存在
した場合、電圧あるいは電流歪みによる高調波電流が力
率改善用進相コンデンサ18に流入する。この際、系統
のもつインピーダンスと力率改善用進相コンデンサ18
とで直列共振回路が形成されるため、力率改善用進相コ
ンデンサ18に流入した高調波は、力率改善用進相コン
デンサ18で直列共振によって拡大されることになる。
【0030】ところが、アクティブフィルタ14は、こ
の流入高調波電流をも、負荷電流に含まれる高調波電流
と認識し、負荷電流に対する補償電流として出力する。
この現象は流入する高調波電流に対しては同位相の補償
電流を出力することで現れる。それは、アクティブフィ
ルタの電流制御系が正帰還の動作状態で動作することを
意味し容易に発振状態に陥る。
【0031】そこで、本発明のアクティブフィルタは上
述した電流検出用コンデンサ19を、高調波発生負荷1
7が接続された低圧配電線路16に設け、電流検出用コ
ンデンサ19に流れる電流を検出することで本来の制御
対象であった高調波発生負荷17が流出している高調波
電流と、力率改善用進相コンデンサ18により拡大され
る流入高調波電流と分離しようとするものである。
【0032】すなわち、別途追加した電流検出用コンデ
ンサ19に流れる電流が低圧配電線路16から流入する
力率改善用進相コンデンサ18の電流と比例関係にある
とみなし、模擬的に力率改善用進相コンデンサ18の電
流検出回路として使うことができるとの考えに基づいて
いる。具体的には、コンデンサ電流検出器1Fによる電
流検出信号を一定値倍した後、極性を反転し負荷電流検
出器15による電流検出信号に加えることで、高調波発
生負荷17が出力する高調波電流だけを分離検出するこ
とを実現する。
【0033】なお、一定値倍というのは、コンデンサ検
出器1Fの検出値と力率改善用コンデンサ19に流れる
電流の検出値とが同一になるべく乗ずる値で、実際の設
置条件に応じて決める。構成上、ソフトウェア値として
入力することができる。
【0034】以上の追加制御構成によって、系統から力
率改善用進相コンデンサ17があるために増幅流入しア
クティブフィルタ14の制御系を発振状態に陥れる現象
を回避することができる。
【0035】〔第2の実施の形態〕本発明の第2の実施
の形態について、図3の単相結線図を参照しながら説明
する。
【0036】図3の単相結線図において、33は降圧ト
ランス、34はアクティブフィルタ、35は負荷電流検
出器、36は低圧配電線路、37は高調波発生負荷、3
8は力率改善用進相コンデンサで、以上は図1の構成と
同様なものである。降圧トランス33の一次側は図示を
省略している。
【0037】図1と異なるのは、電流検出用コンデンサ
39に流れる電流を検出するコンデンサ電流検出器3F
の出力のうち特定の周波数成分を抽出して高調波電流検
出演算器3Dへ加えるフィルタ回路3Gが追加され、フ
ィルタ回路3Gの追加に伴って高調波電流検出演算器3
Dの演算内容が高調波電流検出演算器1Dの演算内容と
は変更された点である。リアクトル3A、出力電流制御
用インバータ3B、インバータ電流検出器3E、電流検
出用コンデンサ39、コンデンサ電流検出器3F、比較
増幅器内蔵PWM制御部3Cについては、図1の同名の
要素と同じ機能を有する。
【0038】特定の周波数成分だけを取り出しその周波
数成分をインバータ制御系において抑制するためのフィ
ルタ回路3Gは、電流検出用コンデンサ39に流れる流
入高調波電流の中からインバータ制御系自身のもつ発振
要因である出力電流制御用インバータ3Bのスイッチン
グ周波数やリアクトル3Aの影響を排除するためのもの
であり、図3のように、第1の実施の形態の機能(高調
波発生負荷が出力する高調波電流だけを分離検出する)
と併設することで電流制御系の安定度をさらに高めるこ
とができる。
【0039】高調波電流検出演算器3Dは、上記図2に
示されている瞬時電力(pq)演算方式において、補償
すべき三相高調波電流ic(iCa,iCb,iCc)に対
し、検出した特定高調波を消去するべく演算処理回路P
D2を追加した構成したものである。
【0040】演算処理回路PD2において、電流検出用
コンデンサ39に流れる電流を検出するコンデンサ電流
検出器3Fによる電流検出信号iF と負荷電流iL に含
まれる力率改善用コンデンサの電流とが現実に打ち消し
合う演算処理を行う。
【0041】あらゆるインバータによる制御では、デジ
タル系特有の無駄時間に起因する制御遅れが避けられ
ず、帰還制御系ゲインを高く設定することが困難であ
る。したがって、高調波発生負荷37に力率改善用進相
コンデンサ38が併設されたような場合には電流制御系
が発振状態に移行しやすい特性を有している。
【0042】例えば、本発明が適用されるアクティブフ
ィルタは、出力電流制御用インバータ3Bのスイッチン
グ周波数が10kHzに選ばれているので、100μs
ecの無駄時間が存在することになる。この無駄時間は
電流制御系の固有振動を決定し、制御系不安定のトリガ
要素となっている。
【0043】そこで、この出力電流制御用インバータ3
Bに特有の電流制御系固有振動を電流検出用コンデンサ
回路を使って抑制することを目的に、電流検出用コンデ
ンサ39によって増幅される系固有の振動周波数成分
(アクティブフィルタの対象補償次数範囲外に存在)を
抽出する手段として、スイッチング周波数の1/10〜
1/30の周波数成分とその他の周波数成分との分離処
理を施す、すなわち、電流検出用コンデンサ電流の処理
にあたって、周波数帯を2分した処理を行うものであ
る。これは制御系の増幅度と安定度の両方を高めようと
するものである。
【0044】第1の実施の形態によって、アクティブフ
ィルタが実質的に補償できる外部要因の高調波、具体的
には基本波比5〜17次に対する力率改善用コンデンサ
電流影響を抑制することができるようになったが、アク
ティブフィルタの制御系に内在する高調波あるいは振動
発生に対する抑制力には対応できていなかった。
【0045】そこで、本発明の第2の実施の形態では、
上記の無駄時間に起因する電流制御系自身の固有振動に
対する抑制機能として、インバータのスイッチング周波
数(数〜数十kHz)要因とアクティブフィルタが補償
しようとする次数(基本波比5〜17次:200〜10
00Hz)とで決まる周波数帯、すなわち、スイッチン
グ周波数の1/10〜1/30を除いて抽出し、その他
に属するインバータ制御系固有の高次振動に対しては、
電流検出コンデンサで拡大検出して部分的に増幅度を高
める選択手段を付与する制御方式を提供するものであ
る。
【0046】このことによって電流制御系の増幅度を高
く維持することができるので、出力電流偏差が低減され
アクティブフィルタとしての性能の低下を防止できる。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のアクティブフィ
ルタによれば、高調波発生負荷と併設されるコンデンサ
負荷電流を模擬的に検出する回路として、電流検出用コ
ンデンサおよび第2の電流検出手段を有し、第2の電流
検出信号を用いて実際のコンデンサ負荷電流の影響の除
去を除去するので、高調波補償特性の劣化や制御系の発
振を起こさない安定したアクティブフィルタの動作を継
続させることができ、負荷の状況に影響されない優れた
電流制御系を実現することができる。
【0048】また、本発明の請求項2記載のアクティブ
フィルタによれば、出力電流制御用インバータの無駄時
間に起因して発生する電流制御系固有の振動周波数帯を
選別減衰させる信号処理手段を設けたので、負荷変動に
強く、大きな制御系増幅度の設定が可能になり、アクテ
ィブフィルタの高調波補償特性の一層の改善を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるアクティブ
フィルタの接続状況および構成を示す単線結線図であ
る。
【図2】第1の実施の形態における高調波電流検出演算
部の内部ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるアクティブ
フィルタの接続状況および構成を示す単線結線図であ
る。
【図4】第2の実施の形態における高調波電流検出演算
部の内部ブロック図である。
【図5】従来のアクティブフィルタの接続状況および構
成を示す単線結線図である。
【図6】従来の構成における高調波電流検出演算部の内
部ブロック図である。
【符号の説明】
11,51 三相6.6kV系統電源 12,52 高圧母線 13,33,53 降圧トランス 14,34,54 アクティブフィルタ 15,35,55 負荷電流検出器 16,36,56 低圧配電線路 17,37,57 高調波発生負荷 18,38,58 力率改善用進相コンデンサ 19,39 電流検出用コンデンサ 1A,3A,5A リアクトル 1B,3B,5B 出力電流制御用インバータ 1C,3C,5C 比較増幅器内蔵PWM制御部 1D,3D,5D 高調波電流検出演算器 1E,3E,5E インバータ電流検出器 1F,3F コンデンサ電流検出器 3G フィルタ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高調波発生負荷とコンデンサ負荷とが接
    続された配電線路に高調波補償用電流を注入する出力電
    流制御用インバータと、 前記高調波発生負荷の負荷電流を前記コンデンサ負荷に
    流れる電流を含んで検出する第1の電流検出手段と、 前記配電線路に接続されて前記コンデンサ負荷に流れる
    電流と略比例した電流を流す電流検出用コンデンサと、 前記電流検出用コンデンサに流れる電流を検出する第2
    の電流検出手段と、 前記第1の電流検出手段による第1の電流検出信号と前
    記第2の電流検出手段による第2の電流検出信号を反転
    増幅した信号とを合成する電流合成手段と、 前記電流合成手段の出力を目標出力電流信号として前記
    出力電流制御用インバータから前記配電線路へ注入する
    電流を制御することにより前記高調波発生負荷から前記
    配電線路への高調波電流の流出を抑制する制御手段とを
    備えたアクティブフィルタ。
  2. 【請求項2】 第2の電流検出手段による第2の電流検
    出信号から、出力電流制御用インバータのスイッチング
    周波数の1/10〜1/30の範囲の周波数成分を選択
    し、その範囲の周波数成分に対して大きな減衰特性を与
    える信号処理手段をさらに備えた請求項1記載のアクテ
    ィブフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103219724A (zh) * 2012-03-15 2013-07-24 南京亚派科技实业有限公司 一种智能电网多目标控制系统及方法

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