JP2001156548A - 周波数逓倍器 - Google Patents
周波数逓倍器Info
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- JP2001156548A JP2001156548A JP34027699A JP34027699A JP2001156548A JP 2001156548 A JP2001156548 A JP 2001156548A JP 34027699 A JP34027699 A JP 34027699A JP 34027699 A JP34027699 A JP 34027699A JP 2001156548 A JP2001156548 A JP 2001156548A
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- signal
- circuit
- input signal
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- Prior art date
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03B—GENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
- H03B19/00—Generation of oscillations by non-regenerative frequency multiplication or division of a signal from a separate source
Landscapes
- Manipulation Of Pulses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単かつ安価な回路構成で、入力信号周波数
を高精度で逓倍でき、高精度の高周波信号を必要とする
機器にも容易に使用できる汎用性に優れた周波数逓倍器
を提供する。 【解決手段】 正弦波状の入力信号を受けて、該入力信
号の周波数と同一周波数で位相が互いに180°異なる
二つの信号を発生する差動信号発生回路11と、該差動
信号発生回路11からの二つの信号を乗算して、前記入
力信号の周波数の2倍の周波数成分を含む信号を発生す
る乗算回路12と、を少なくとも有し、前記入力信号に
基づいてその周波数を逓倍した出力信号を得るよう構成
する。
を高精度で逓倍でき、高精度の高周波信号を必要とする
機器にも容易に使用できる汎用性に優れた周波数逓倍器
を提供する。 【解決手段】 正弦波状の入力信号を受けて、該入力信
号の周波数と同一周波数で位相が互いに180°異なる
二つの信号を発生する差動信号発生回路11と、該差動
信号発生回路11からの二つの信号を乗算して、前記入
力信号の周波数の2倍の周波数成分を含む信号を発生す
る乗算回路12と、を少なくとも有し、前記入力信号に
基づいてその周波数を逓倍した出力信号を得るよう構成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発振回路か
らの出力信号を受けて、その発振周波数を逓倍した信号
を得る周波数逓倍器に関するものである。
らの出力信号を受けて、その発振周波数を逓倍した信号
を得る周波数逓倍器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数逓倍器として、例えば図1
1に示すようなPLL(フェーズ・ロックド・ループ)
回路が知られている。このPLL回路51は、位相比較
器(PD)52、ループフィルタ(LF)53、電圧制
御発振器(VCO)54及び分周回路55とを有し、位
相比較器52において、クロック信号発生回路56から
のクロック信号の位相と、電圧制御発振器54から出力
され、分周回路55で1/N分周されたクロック信号の
位相とを比較し、その比較結果に基づいて両者の位相が
一致するようにループフィルタ53を介して電圧制御発
振器54の入力電圧を制御することで、電圧制御発振器
54からクロック信号発生回路56からのクロック信号
の周波数frをN逓倍した周波数(N・fr)のクロッ
ク信号を出力させるようにしたものである。
1に示すようなPLL(フェーズ・ロックド・ループ)
回路が知られている。このPLL回路51は、位相比較
器(PD)52、ループフィルタ(LF)53、電圧制
御発振器(VCO)54及び分周回路55とを有し、位
相比較器52において、クロック信号発生回路56から
のクロック信号の位相と、電圧制御発振器54から出力
され、分周回路55で1/N分周されたクロック信号の
位相とを比較し、その比較結果に基づいて両者の位相が
一致するようにループフィルタ53を介して電圧制御発
振器54の入力電圧を制御することで、電圧制御発振器
54からクロック信号発生回路56からのクロック信号
の周波数frをN逓倍した周波数(N・fr)のクロッ
ク信号を出力させるようにしたものである。
【0003】なお、図11において、クロック信号発生
回路56は、水晶発振回路57と、その出力を矩形波に
整形する複数段(図11では2段)のインバータ58と
を有している。また、水晶発振回路57は、CMOSイ
ンバータ61の入力端子及び出力端子間に水晶振動子6
2及び帰還抵抗63を並列に接続すると共に、CMOS
インバータ61の入力端子及び出力端子を、それぞれコ
ンデンサ64,65を経て接地して構成され、CMOS
インバータ61の出力端子からインバータ58を介して
周波数frのクロック信号を出力するようになってい
る。
回路56は、水晶発振回路57と、その出力を矩形波に
整形する複数段(図11では2段)のインバータ58と
を有している。また、水晶発振回路57は、CMOSイ
ンバータ61の入力端子及び出力端子間に水晶振動子6
2及び帰還抵抗63を並列に接続すると共に、CMOS
インバータ61の入力端子及び出力端子を、それぞれコ
ンデンサ64,65を経て接地して構成され、CMOS
インバータ61の出力端子からインバータ58を介して
周波数frのクロック信号を出力するようになってい
る。
【0004】また、従来の他の周波数逓倍器として、図
12に示すようなものも知られている。この周波数逓倍
器71は、排他的論理和回路72と遅延回路73とを有
し、図13にタイミングチャートを示すように、クロッ
ク信号発生回路74から出力されるクロック信号を排他
的論理和回路72の一方の入力端子に供給すると共に、
そのクロック信号の位相を遅延回路73で90°シフト
して排他的論理和回路72の他方の入力端子に供給し、
これにより排他的論理和回路72からクロック信号発生
回路74からのクロック信号の周波数frを2逓倍した
周波数(2fr)のクロック信号を得、このクロック信
号をインバータ75を経て出力させるようにしたもので
ある。
12に示すようなものも知られている。この周波数逓倍
器71は、排他的論理和回路72と遅延回路73とを有
し、図13にタイミングチャートを示すように、クロッ
ク信号発生回路74から出力されるクロック信号を排他
的論理和回路72の一方の入力端子に供給すると共に、
そのクロック信号の位相を遅延回路73で90°シフト
して排他的論理和回路72の他方の入力端子に供給し、
これにより排他的論理和回路72からクロック信号発生
回路74からのクロック信号の周波数frを2逓倍した
周波数(2fr)のクロック信号を得、このクロック信
号をインバータ75を経て出力させるようにしたもので
ある。
【0005】なお、図12において、クロック信号発生
回路74は、図11に示したクロック信号発生回路56
と同様に構成されているので、ここでは図11に示した
素子と同一素子には同一符号を付してその説明を省略す
る。
回路74は、図11に示したクロック信号発生回路56
と同様に構成されているので、ここでは図11に示した
素子と同一素子には同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示したPLL回路51では、クロック信号発生回路5
6からの周波数frのクロック信号を入力信号とし、該
入力クロック信号と、電圧制御発振器54の出力クロッ
ク信号を1/N分周したクロック信号との位相比較に基
づいて、N・frの周波数の出力クロック信号を得るよ
うにしているため、位相比較器52の精度などにより、
出力クロック信号にジッタや位相ノイズが生じ易い。
に示したPLL回路51では、クロック信号発生回路5
6からの周波数frのクロック信号を入力信号とし、該
入力クロック信号と、電圧制御発振器54の出力クロッ
ク信号を1/N分周したクロック信号との位相比較に基
づいて、N・frの周波数の出力クロック信号を得るよ
うにしているため、位相比較器52の精度などにより、
出力クロック信号にジッタや位相ノイズが生じ易い。
【0007】同様に、図12に示した周波数逓倍器71
においても、クロック信号発生回路74からの周波数f
rのクロック信号を入力信号とし、その入力クロック信
号と、該入力クロック信号の位相を90°シフトしたク
ロック信号との排他的論理和を演算することで、2fr
の出力クロック信号を得るようにしているため、90°
の位相シフトしたクロック信号を生成する精度により、
出力クロック信号にジッタや位相ノイズが生じ易い。
においても、クロック信号発生回路74からの周波数f
rのクロック信号を入力信号とし、その入力クロック信
号と、該入力クロック信号の位相を90°シフトしたク
ロック信号との排他的論理和を演算することで、2fr
の出力クロック信号を得るようにしているため、90°
の位相シフトしたクロック信号を生成する精度により、
出力クロック信号にジッタや位相ノイズが生じ易い。
【0008】このように、上述した従来の周波数逓倍器
では、ジッタや位相ノイズの発生により入力信号周波数
を精度良く逓倍することができず、またジッタや位相ノ
イズを低減するには複雑な回路を余分に要するうえに、
困難を伴うことから、特に高精度の高周波信号を必要と
する機器、例えば測定器、移動体通信機器等には、その
適用が懸念され、用途が限定されていた。
では、ジッタや位相ノイズの発生により入力信号周波数
を精度良く逓倍することができず、またジッタや位相ノ
イズを低減するには複雑な回路を余分に要するうえに、
困難を伴うことから、特に高精度の高周波信号を必要と
する機器、例えば測定器、移動体通信機器等には、その
適用が懸念され、用途が限定されていた。
【0009】したがって、かかる点に鑑みてなされた本
発明の目的は、簡単かつ安価な回路構成で、入力信号周
波数を高精度で逓倍でき、高精度の高周波信号を必要と
する機器にも容易に使用できる汎用性に優れた周波数逓
倍器を提供しようとするものである。
発明の目的は、簡単かつ安価な回路構成で、入力信号周
波数を高精度で逓倍でき、高精度の高周波信号を必要と
する機器にも容易に使用できる汎用性に優れた周波数逓
倍器を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に係る周波数逓倍器の発明は、正弦波状の入力信号
を受けて、該入力信号の周波数と同一周波数で位相が互
いに180°異なる二つの信号を発生する差動信号発生
回路と、該差動信号発生回路からの二つの信号を乗算し
て、前記入力信号の周波数の2倍の周波数成分を含む信
号を発生する乗算回路と、を少なくとも有し、前記入力
信号に基づいてその周波数を逓倍した出力信号を得るよ
う構成したことを特徴とするものである。
項1に係る周波数逓倍器の発明は、正弦波状の入力信号
を受けて、該入力信号の周波数と同一周波数で位相が互
いに180°異なる二つの信号を発生する差動信号発生
回路と、該差動信号発生回路からの二つの信号を乗算し
て、前記入力信号の周波数の2倍の周波数成分を含む信
号を発生する乗算回路と、を少なくとも有し、前記入力
信号に基づいてその周波数を逓倍した出力信号を得るよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0011】請求項1の発明において、正弦波状の入力
信号を sinωtとすると、差動信号発生回路からは、 s
inωt及び sin(ωt+π)=− sinωtの二つの信号
が得られ、これら二つの信号を乗算する乗算回路から
は、−(1− cos2ωt)/2、の入力信号周波数の2
倍の周波数成分を含む出力信号が得られることになる。
したがって、上記の乗算回路や差動信号発生回路等を適
宜追加して、入力信号周波数の任意の倍数の二つの正弦
波状の信号を乗算することで、2倍以上の任意の周波数
の正弦波状の出力信号を得ることが可能になると共に、
その正弦波状の出力信号を波形整形することでクロック
信号を容易に得ることが可能となり、これにより簡単か
つ安価な回路構成で、入力信号周波数をジッタや位相ノ
イズを少なく高精度で逓倍することが可能となる。
信号を sinωtとすると、差動信号発生回路からは、 s
inωt及び sin(ωt+π)=− sinωtの二つの信号
が得られ、これら二つの信号を乗算する乗算回路から
は、−(1− cos2ωt)/2、の入力信号周波数の2
倍の周波数成分を含む出力信号が得られることになる。
したがって、上記の乗算回路や差動信号発生回路等を適
宜追加して、入力信号周波数の任意の倍数の二つの正弦
波状の信号を乗算することで、2倍以上の任意の周波数
の正弦波状の出力信号を得ることが可能になると共に、
その正弦波状の出力信号を波形整形することでクロック
信号を容易に得ることが可能となり、これにより簡単か
つ安価な回路構成で、入力信号周波数をジッタや位相ノ
イズを少なく高精度で逓倍することが可能となる。
【0012】さらに、請求項2に係る周波数逓倍器の発
明は、正弦波状の入力信号を受けて、該入力信号の周波
数と同一周波数で位相が互いに等しい二つの信号を発生
する同相信号発生回路と、該同相信号発生回路からの二
つの信号を乗算して、前記入力信号の周波数の2倍の周
波数成分を含む信号を発生する乗算回路と、を少なくと
も有し、前記入力信号に基づいてその周波数を逓倍した
出力信号を得るよう構成したことを特徴とするものであ
る。
明は、正弦波状の入力信号を受けて、該入力信号の周波
数と同一周波数で位相が互いに等しい二つの信号を発生
する同相信号発生回路と、該同相信号発生回路からの二
つの信号を乗算して、前記入力信号の周波数の2倍の周
波数成分を含む信号を発生する乗算回路と、を少なくと
も有し、前記入力信号に基づいてその周波数を逓倍した
出力信号を得るよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項2の発明において、正弦波状の入力
信号を sinωtとすると、同相信号発生回路からは、二
つの sinωt(又は− sinωt)の二つの信号が得ら
れ、これら二つの信号を乗算する乗算回路からは、(1
− cos2ωt)/2、の入力信号周波数の2倍の周波数
成分を含む出力信号が得られることになる。したがっ
て、請求項1の発明におけると同様に、上記の乗算回路
や同相信号発生回路等を適宜追加して、入力信号周波数
の任意の倍数の二つの正弦波状の信号を乗算すること
で、2倍以上の任意の周波数の正弦波状の出力信号を得
ることが可能になると共に、その正弦波状の出力信号を
波形整形することでクロック信号を容易に得ることが可
能となり、これにより簡単かつ安価な回路構成で、入力
信号周波数をジッタや位相ノイズを少なく高精度で逓倍
することが可能となる。
信号を sinωtとすると、同相信号発生回路からは、二
つの sinωt(又は− sinωt)の二つの信号が得ら
れ、これら二つの信号を乗算する乗算回路からは、(1
− cos2ωt)/2、の入力信号周波数の2倍の周波数
成分を含む出力信号が得られることになる。したがっ
て、請求項1の発明におけると同様に、上記の乗算回路
や同相信号発生回路等を適宜追加して、入力信号周波数
の任意の倍数の二つの正弦波状の信号を乗算すること
で、2倍以上の任意の周波数の正弦波状の出力信号を得
ることが可能になると共に、その正弦波状の出力信号を
波形整形することでクロック信号を容易に得ることが可
能となり、これにより簡単かつ安価な回路構成で、入力
信号周波数をジッタや位相ノイズを少なく高精度で逓倍
することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る周波数逓倍器
の実施の形態について、図面を参照して説明する。
の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の第1実施の形態に係る周
波数逓倍器を具えるクロック信号発生器の構成を示すブ
ロック図である。このクロック信号発生器は、水晶発振
回路1と、この水晶発振回路1からの正弦波の出力信号
を受けて、その周波数を2逓倍する周波数逓倍器2と、
この周波数逓倍器2の出力信号をクロック信号に波形整
形する波形整形回路3と、この波形整形回路3の出力端
子に接続された複数段(図1では3段)のインバータ4
とを有している。
波数逓倍器を具えるクロック信号発生器の構成を示すブ
ロック図である。このクロック信号発生器は、水晶発振
回路1と、この水晶発振回路1からの正弦波の出力信号
を受けて、その周波数を2逓倍する周波数逓倍器2と、
この周波数逓倍器2の出力信号をクロック信号に波形整
形する波形整形回路3と、この波形整形回路3の出力端
子に接続された複数段(図1では3段)のインバータ4
とを有している。
【0016】水晶発振回路1は、従来例で説明したと同
様に、CMOSインバータ5の入力端子及び出力端子間
に水晶振動子6及び帰還抵抗7を並列に接続すると共
に、CMOSインバータ5の入力端子及び出力端子を、
それぞれコンデンサ8,9を経て接地して構成し、CM
OSインバータ5の入力端子に生じる正弦波の信号を周
波数逓倍器2に供給する。
様に、CMOSインバータ5の入力端子及び出力端子間
に水晶振動子6及び帰還抵抗7を並列に接続すると共
に、CMOSインバータ5の入力端子及び出力端子を、
それぞれコンデンサ8,9を経て接地して構成し、CM
OSインバータ5の入力端子に生じる正弦波の信号を周
波数逓倍器2に供給する。
【0017】周波数逓倍器2は、水晶発振回路1からの
正弦波の出力信号を受けて、その周波数と同一周波数で
位相が互いに180°異なる二つの信号を発生する差動
信号発生回路11と、この差動信号発生回路11からの
二つの信号を乗算する乗算回路12とを有して構成し、
乗算回路12の出力を波形整形回路3に供給する。
正弦波の出力信号を受けて、その周波数と同一周波数で
位相が互いに180°異なる二つの信号を発生する差動
信号発生回路11と、この差動信号発生回路11からの
二つの信号を乗算する乗算回路12とを有して構成し、
乗算回路12の出力を波形整形回路3に供給する。
【0018】差動信号発生回路11は、例えば図2に回
路図を示すように、同じ特性の2個の電界効果トランジ
スタ(FET)13,14と、FET13,14のドレ
インと電源電圧VDDとの間にそれぞれ接続した抵抗1
5,16と、FET13,14のソースに共通に接続し
た定電流源17とを具える一組の差動対を有し、一方の
FET13のゲートに水晶発振回路1からの正弦波信号
を供給し、他方のFET14のゲートには基準電源18
を接続して、FET13のドレイン側から入力正弦波信
号と位相が180°異なる正弦波信号を得、FET14
のドレイン側から入力正弦波信号と同相の正弦波信号を
得るようにして、入力正弦波信号の周波数と同一周波数
で位相が互いに180°異なる二つの信号を発生させる
ように構成する。
路図を示すように、同じ特性の2個の電界効果トランジ
スタ(FET)13,14と、FET13,14のドレ
インと電源電圧VDDとの間にそれぞれ接続した抵抗1
5,16と、FET13,14のソースに共通に接続し
た定電流源17とを具える一組の差動対を有し、一方の
FET13のゲートに水晶発振回路1からの正弦波信号
を供給し、他方のFET14のゲートには基準電源18
を接続して、FET13のドレイン側から入力正弦波信
号と位相が180°異なる正弦波信号を得、FET14
のドレイン側から入力正弦波信号と同相の正弦波信号を
得るようにして、入力正弦波信号の周波数と同一周波数
で位相が互いに180°異なる二つの信号を発生させる
ように構成する。
【0019】図1に示す構成において、水晶発振回路1
から周波数逓倍器2の差動信号発生回路11に sinωt
の正弦波信号を入力すると、差動信号発生回路11から
は sinωt及び− sinωtの二つの信号が出力され、こ
れら二つの信号が乗算回路12で乗算されて、−(1−
cos2ωt)/2の出力信号、すなわち水晶発振回路1
からの入力信号周波数の2倍の周波数成分を含む出力信
号が得られる。したがって、この乗算回路12の出力信
号を波形整形回路3及び複数段のインバータ4を経て取
り出せば、水晶発振回路1からの入力信号周波数を2逓
倍した周波数のクロック信号を得ることができる。
から周波数逓倍器2の差動信号発生回路11に sinωt
の正弦波信号を入力すると、差動信号発生回路11から
は sinωt及び− sinωtの二つの信号が出力され、こ
れら二つの信号が乗算回路12で乗算されて、−(1−
cos2ωt)/2の出力信号、すなわち水晶発振回路1
からの入力信号周波数の2倍の周波数成分を含む出力信
号が得られる。したがって、この乗算回路12の出力信
号を波形整形回路3及び複数段のインバータ4を経て取
り出せば、水晶発振回路1からの入力信号周波数を2逓
倍した周波数のクロック信号を得ることができる。
【0020】図1に示すクロック信号発生器によれば、
周波数逓倍器2において矩形波のクロック信号を扱うこ
となく、正弦波状の信号を処理して入力信号周波数を2
逓倍した周波数の正弦波状の出力信号を得、その後、周
波数逓倍器2の出力信号を波形整形してクロック信号を
得るようにしたので、ジッタや位相ノイズの少ない2倍
の周波数のクロック信号を高精度で得ることができる。
周波数逓倍器2において矩形波のクロック信号を扱うこ
となく、正弦波状の信号を処理して入力信号周波数を2
逓倍した周波数の正弦波状の出力信号を得、その後、周
波数逓倍器2の出力信号を波形整形してクロック信号を
得るようにしたので、ジッタや位相ノイズの少ない2倍
の周波数のクロック信号を高精度で得ることができる。
【0021】また、水晶発振回路1を用いて周波数逓倍
の元となる基準の正弦波信号を得るようにしているの
で、水晶振動子6をファンダメンタルで発振させて高周
波のクロック信号を得ることができる。したがって、水
晶振動子6を容易に小型化できると共に、低電圧で動作
させることができるので、小型かつ低電圧動作可能な高
周波クロック信号発生器を容易に実現することができ
る。さらに、水晶振動子6をファンダメンタルで発振さ
せることで、その発振周波数の可変範囲を広くできるの
で、水晶発振回路1を高周波のVCXO(Voltage Cont
rolled Xtal Oscillator)に応用することができる。
の元となる基準の正弦波信号を得るようにしているの
で、水晶振動子6をファンダメンタルで発振させて高周
波のクロック信号を得ることができる。したがって、水
晶振動子6を容易に小型化できると共に、低電圧で動作
させることができるので、小型かつ低電圧動作可能な高
周波クロック信号発生器を容易に実現することができ
る。さらに、水晶振動子6をファンダメンタルで発振さ
せることで、その発振周波数の可変範囲を広くできるの
で、水晶発振回路1を高周波のVCXO(Voltage Cont
rolled Xtal Oscillator)に応用することができる。
【0022】なお、図1に示したクロック信号発生器で
は、水晶発振回路1のCMOSインバータ5の入力端子
側から正弦波信号を取り出すようにしたが、水晶発振回
路1を高周波のファンダメンタルあるいはオーバトーン
で発振させる場合には、CMOSインバータ5の出力端
子側に生じる信号も正弦波状になるので、この場合に
は、図3に示すようにCMOSインバータ5の出力端子
側から周波数逓倍器2の差動信号発生回路11に正弦波
状の発振出力を供給するようにしてもよい。
は、水晶発振回路1のCMOSインバータ5の入力端子
側から正弦波信号を取り出すようにしたが、水晶発振回
路1を高周波のファンダメンタルあるいはオーバトーン
で発振させる場合には、CMOSインバータ5の出力端
子側に生じる信号も正弦波状になるので、この場合に
は、図3に示すようにCMOSインバータ5の出力端子
側から周波数逓倍器2の差動信号発生回路11に正弦波
状の発振出力を供給するようにしてもよい。
【0023】図4は、本発明の第2実施の形態に係る周
波数逓倍器を具えるクロック信号発生器の構成を示すブ
ロック図である。このクロック信号発生器は、周波数逓
倍器20を、水晶発振回路1からの正弦波の出力信号を
受けて、その周波数と同一周波数で位相が互いに等しい
二つの信号を発生する同相信号発生回路21と、この同
相信号発生回路21からの二つの信号を乗算する乗算回
路22とを有して構成したもので、その他の構成は図1
に示したクロック信号発生器と同様であるので、同一素
子には同一符号を付してその説明を省力する。
波数逓倍器を具えるクロック信号発生器の構成を示すブ
ロック図である。このクロック信号発生器は、周波数逓
倍器20を、水晶発振回路1からの正弦波の出力信号を
受けて、その周波数と同一周波数で位相が互いに等しい
二つの信号を発生する同相信号発生回路21と、この同
相信号発生回路21からの二つの信号を乗算する乗算回
路22とを有して構成したもので、その他の構成は図1
に示したクロック信号発生器と同様であるので、同一素
子には同一符号を付してその説明を省力する。
【0024】同相信号発生回路21は、例えば図5に回
路図を示すように、図2に示した2個のFET13,1
4、抵抗15,16及び定電流源17を具える差動対を
二組有し、各差動対の一方のFET13,13のゲート
に水晶発振回路1からの正弦波信号を供給し、他方のF
ET14,14のゲートには基準電源18を接続して、
FET14,14のドレイン側から入力正弦波信号と同
一周波数で同相の二つの信号を発生させるよう構成す
る。
路図を示すように、図2に示した2個のFET13,1
4、抵抗15,16及び定電流源17を具える差動対を
二組有し、各差動対の一方のFET13,13のゲート
に水晶発振回路1からの正弦波信号を供給し、他方のF
ET14,14のゲートには基準電源18を接続して、
FET14,14のドレイン側から入力正弦波信号と同
一周波数で同相の二つの信号を発生させるよう構成す
る。
【0025】図4に示す構成において、水晶発振回路1
から周波数逓倍器20の同相信号発生回路21に sinω
tの正弦波信号を入力すると、同相信号発生回路21か
らは同相の二つの sinωtの信号が出力され、これらの
同相信号が乗算回路22で乗算されて、(1− cos2ω
t)/2の出力信号、すなわち水晶発振回路1からの入
力信号周波数の2倍の周波数成分を含む出力信号が得ら
れる。したがって、この乗算回路22の出力信号を波形
整形回路3及び複数段のインバータ4を経て取り出せ
ば、水晶発振回路1からの入力信号周波数を2逓倍した
周波数のクロック信号を得ることができる。
から周波数逓倍器20の同相信号発生回路21に sinω
tの正弦波信号を入力すると、同相信号発生回路21か
らは同相の二つの sinωtの信号が出力され、これらの
同相信号が乗算回路22で乗算されて、(1− cos2ω
t)/2の出力信号、すなわち水晶発振回路1からの入
力信号周波数の2倍の周波数成分を含む出力信号が得ら
れる。したがって、この乗算回路22の出力信号を波形
整形回路3及び複数段のインバータ4を経て取り出せ
ば、水晶発振回路1からの入力信号周波数を2逓倍した
周波数のクロック信号を得ることができる。
【0026】図4に示すクロック信号発生器において
も、周波数逓倍器20において矩形波のクロック信号を
扱うことなく、正弦波状の信号を処理して入力信号周波
数を2逓倍した周波数の正弦波状の出力信号を得、その
後、周波数逓倍器20の出力信号を波形整形してクロッ
ク信号を得るようにしているので、ジッタや位相ノイズ
の少ない2倍の周波数のクロック信号を高精度で得るこ
とができる。また、水晶発振回路1を用いて周波数逓倍
の元となる基準の正弦波信号を得るようにしているの
で、図1において説明したクロック信号発生器と同様の
効果を得ることができる。
も、周波数逓倍器20において矩形波のクロック信号を
扱うことなく、正弦波状の信号を処理して入力信号周波
数を2逓倍した周波数の正弦波状の出力信号を得、その
後、周波数逓倍器20の出力信号を波形整形してクロッ
ク信号を得るようにしているので、ジッタや位相ノイズ
の少ない2倍の周波数のクロック信号を高精度で得るこ
とができる。また、水晶発振回路1を用いて周波数逓倍
の元となる基準の正弦波信号を得るようにしているの
で、図1において説明したクロック信号発生器と同様の
効果を得ることができる。
【0027】なお、本実施の形態に係る周波数逓倍器2
0においては、同相信号発生回路21から入力正弦波信
号の周波数と同一周波数で位相が互いに等しい二つの信
号を得ればよいので、図5に示した同相信号発生回路2
1において、FET13,13のドレイン側からそれぞ
れ入力正弦波信号と同一周波数で逆相同士の二つの信号
を取り出すようにしてもよい。
0においては、同相信号発生回路21から入力正弦波信
号の周波数と同一周波数で位相が互いに等しい二つの信
号を得ればよいので、図5に示した同相信号発生回路2
1において、FET13,13のドレイン側からそれぞ
れ入力正弦波信号と同一周波数で逆相同士の二つの信号
を取り出すようにしてもよい。
【0028】また、図4に示したクロック信号発生器に
おいても、水晶発振回路1を高周波のファンダメンタル
あるいはオーバトーンで発振させる場合には、CMOS
インバータ5の出力端子側に生じる信号も正弦波状にな
るので、この場合には、図6に示すようにCMOSイン
バータ5の出力端子側から周波数逓倍器20の同相信号
発生回路21に正弦波状の発振出力を供給するようにし
てもよい。
おいても、水晶発振回路1を高周波のファンダメンタル
あるいはオーバトーンで発振させる場合には、CMOS
インバータ5の出力端子側に生じる信号も正弦波状にな
るので、この場合には、図6に示すようにCMOSイン
バータ5の出力端子側から周波数逓倍器20の同相信号
発生回路21に正弦波状の発振出力を供給するようにし
てもよい。
【0029】図7は、本発明の第3実施の形態に係る周
波数逓倍器を具えるクロック信号発生器の構成を示すブ
ロック図である。このクロック信号発生器は、周波数逓
倍器30を、図1に示した差動信号発生回路11及び乗
算回路12を有する構成に、さらに乗算回路31及びハ
イパスフィルタ(HPF)32を追加して構成し、乗算
回路31において差動信号発生回路11の一方の出力信
号と、前段の乗算回路12の出力信号とを乗算し、この
乗算回路31の出力信号をHPF32を経て波形整形回
路3に供給するようにしたもので、その他の構成は図1
に示したクロック信号発生器と同様であるので、同一素
子には同一符号を付してその説明を省力する。
波数逓倍器を具えるクロック信号発生器の構成を示すブ
ロック図である。このクロック信号発生器は、周波数逓
倍器30を、図1に示した差動信号発生回路11及び乗
算回路12を有する構成に、さらに乗算回路31及びハ
イパスフィルタ(HPF)32を追加して構成し、乗算
回路31において差動信号発生回路11の一方の出力信
号と、前段の乗算回路12の出力信号とを乗算し、この
乗算回路31の出力信号をHPF32を経て波形整形回
路3に供給するようにしたもので、その他の構成は図1
に示したクロック信号発生器と同様であるので、同一素
子には同一符号を付してその説明を省力する。
【0030】図7に示す構成において、水晶発振回路1
から周波数逓倍器30の差動信号発生回路11に sinω
tの正弦波信号を入力すると、乗算回路12からは図1
の場合と同様に、−(1− cos2ωt)/2、の出力信
号が得られる。さらに、この乗算回路12の出力信号
と、差動信号発生回路11の一方の出力信号、例えば s
inωtとを乗算回路31で乗算すると、( sin3ωt+
sinωt)/2、の周波数成分を含む出力信号が得られ
る。したがって、この乗算回路31の出力信号をHPF
32に供給して sin3ωtの周波数成分のみを通過させ
て、波形整形回路3及び複数段のインバータ4を経て取
り出せば、水晶発振回路1からの入力信号周波数に基づ
いてジッタや位相ノイズの少ない3逓倍した周波数のク
ロック信号を高精度で得ることができる。
から周波数逓倍器30の差動信号発生回路11に sinω
tの正弦波信号を入力すると、乗算回路12からは図1
の場合と同様に、−(1− cos2ωt)/2、の出力信
号が得られる。さらに、この乗算回路12の出力信号
と、差動信号発生回路11の一方の出力信号、例えば s
inωtとを乗算回路31で乗算すると、( sin3ωt+
sinωt)/2、の周波数成分を含む出力信号が得られ
る。したがって、この乗算回路31の出力信号をHPF
32に供給して sin3ωtの周波数成分のみを通過させ
て、波形整形回路3及び複数段のインバータ4を経て取
り出せば、水晶発振回路1からの入力信号周波数に基づ
いてジッタや位相ノイズの少ない3逓倍した周波数のク
ロック信号を高精度で得ることができる。
【0031】なお、図7において、周波数逓倍器30の
差動信号発生回路11は、図4に示した同相信号発生回
路21に置き換えることもできる。
差動信号発生回路11は、図4に示した同相信号発生回
路21に置き換えることもできる。
【0032】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能で
ある。例えば、上記実施の形態では、CMOSインバー
タ5を使用した水晶発振回路1を用いて周波数逓倍の元
となる基準の正弦波状の信号を得るようにしたが、周波
数逓倍器に正弦波状の信号を供給できれば、他の水晶発
振回路、セラミック発振回路、LC発振回路等の他の発
振回路を用いることもできる。
のではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能で
ある。例えば、上記実施の形態では、CMOSインバー
タ5を使用した水晶発振回路1を用いて周波数逓倍の元
となる基準の正弦波状の信号を得るようにしたが、周波
数逓倍器に正弦波状の信号を供給できれば、他の水晶発
振回路、セラミック発振回路、LC発振回路等の他の発
振回路を用いることもできる。
【0033】また、周波数逓倍器は、図1に示した差動
信号発生回路11及び乗算回路12からなる構成を一段
とし、これを図8に示すように複数n段(nは2以上の
整数)直列に接続して、入力信号周波数を2n 逓倍した
出力信号を得るよう構成したり、同様に、図4に示した
同相信号発生回路21及び乗算回路22からなる構成を
一段とし、これを複数n段(nは2以上の整数)直列に
接続して、入力信号周波数を2n 逓倍した出力信号を得
るよう構成することもできる。また、図8において、差
動信号発生回路11及び乗算回路12からなる段と、同
相信号発生回路21及び乗算回路22からなる段とを適
宜組み合わせることもできる。
信号発生回路11及び乗算回路12からなる構成を一段
とし、これを図8に示すように複数n段(nは2以上の
整数)直列に接続して、入力信号周波数を2n 逓倍した
出力信号を得るよう構成したり、同様に、図4に示した
同相信号発生回路21及び乗算回路22からなる構成を
一段とし、これを複数n段(nは2以上の整数)直列に
接続して、入力信号周波数を2n 逓倍した出力信号を得
るよう構成することもできる。また、図8において、差
動信号発生回路11及び乗算回路12からなる段と、同
相信号発生回路21及び乗算回路22からなる段とを適
宜組み合わせることもできる。
【0034】さらに、周波数逓倍器は、図7に示した差
動信号発生回路11、乗算回路12、乗算回路31及び
HPF32を有する構成に、さらに図9に示すように乗
算回路35及びHPF36の組を一段として、これをm
段(mは正の整数)直列に接続し、各段の乗算回路35
において前段の乗算回路からHPFを経て得られる奇数
逓倍の高周波成分と、初段の乗算回路12から得られる
2逓倍の周波数成分とを乗算するようにして、入力信号
周波数を(2m+3)逓倍した出力信号を得るよう構成
することもできる。勿論、この場合においても、差動信
号発生回路11に代えて、図4に示した同相信号発生回
路21を用いることができる。
動信号発生回路11、乗算回路12、乗算回路31及び
HPF32を有する構成に、さらに図9に示すように乗
算回路35及びHPF36の組を一段として、これをm
段(mは正の整数)直列に接続し、各段の乗算回路35
において前段の乗算回路からHPFを経て得られる奇数
逓倍の高周波成分と、初段の乗算回路12から得られる
2逓倍の周波数成分とを乗算するようにして、入力信号
周波数を(2m+3)逓倍した出力信号を得るよう構成
することもできる。勿論、この場合においても、差動信
号発生回路11に代えて、図4に示した同相信号発生回
路21を用いることができる。
【0035】さらにまた、周波数逓倍器は、図10に示
すように、差動信号発生回路11及び乗算回路12を有
する構成を2組直列に接続し、さらにその後段に、乗算
回路37及びHPF38を有する構成を一段として、こ
れをm段(mは正の整数)直列に接続し、最初の段の乗
算回路37は1組目の乗算回路12から得られる2逓倍
の周波数成分と、2組目の乗算回路12から得られる4
逓倍の周波数成分とを乗算し、2段目以降の乗算回路3
7は1組目の乗算回路12から得られる2逓倍の周波数
成分と、前段の乗算回路37からHPF38を経て得ら
れる偶数逓倍の高周波成分とを乗算するようにして、入
力信号周波数を(2m+4)逓倍した出力信号を得るよ
う構成することもできる。勿論、この場合においても、
二つの差動信号発生回路11のうちの一つまたは全部に
代えて、図4に示した同相信号発生回路21を用いるこ
とができる。
すように、差動信号発生回路11及び乗算回路12を有
する構成を2組直列に接続し、さらにその後段に、乗算
回路37及びHPF38を有する構成を一段として、こ
れをm段(mは正の整数)直列に接続し、最初の段の乗
算回路37は1組目の乗算回路12から得られる2逓倍
の周波数成分と、2組目の乗算回路12から得られる4
逓倍の周波数成分とを乗算し、2段目以降の乗算回路3
7は1組目の乗算回路12から得られる2逓倍の周波数
成分と、前段の乗算回路37からHPF38を経て得ら
れる偶数逓倍の高周波成分とを乗算するようにして、入
力信号周波数を(2m+4)逓倍した出力信号を得るよ
う構成することもできる。勿論、この場合においても、
二つの差動信号発生回路11のうちの一つまたは全部に
代えて、図4に示した同相信号発生回路21を用いるこ
とができる。
【0036】また、上記実施の形態では、周波数逓倍器
をクロック信号発生器に適用したが、波形整形回路3及
びインバータ4を省略し、正弦波状の入力信号に対し
て、その周波数を逓倍した正弦波状の出力信号を得るよ
うにすることもできる。
をクロック信号発生器に適用したが、波形整形回路3及
びインバータ4を省略し、正弦波状の入力信号に対し
て、その周波数を逓倍した正弦波状の出力信号を得るよ
うにすることもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る周波数逓倍器によれば、矩
形波のクロック信号を扱うことなく、正弦波状の入力信
号を受けてその周波数と同一周波数で位相が互いに18
0°異なる二つの信号を発生する差動信号発生回路、あ
るいは入力信号の周波数と同一周波数で位相が互いに等
しい二つの信号を発生する同相信号発生回路と、この差
動信号発生回路あるいは同相信号発生回路からの二つの
信号を乗算する乗算回路とを少なくとも有する簡単かつ
安価な回路構成で、入力信号周波数をジッタや位相ノイ
ズを少なく高精度で逓倍することができる。したがっ
て、高精度の高周波信号を必要とする機器にも容易に使
用できるので、汎用性に優れた周波数逓倍器を得ること
ができる。
形波のクロック信号を扱うことなく、正弦波状の入力信
号を受けてその周波数と同一周波数で位相が互いに18
0°異なる二つの信号を発生する差動信号発生回路、あ
るいは入力信号の周波数と同一周波数で位相が互いに等
しい二つの信号を発生する同相信号発生回路と、この差
動信号発生回路あるいは同相信号発生回路からの二つの
信号を乗算する乗算回路とを少なくとも有する簡単かつ
安価な回路構成で、入力信号周波数をジッタや位相ノイ
ズを少なく高精度で逓倍することができる。したがっ
て、高精度の高周波信号を必要とする機器にも容易に使
用できるので、汎用性に優れた周波数逓倍器を得ること
ができる。
【図1】本発明の第1実施の形態に係る周波数逓倍器を
具えるクロック信号発生器の構成を示すブロック図であ
る。
具えるクロック信号発生器の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す差動信号発生回路の一例の構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】図1に示すクロック信号発生器の変形例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】本発明の第2実施の形態に係る周波数逓倍器を
具えるクロック信号発生器の構成を示すブロック図であ
る。
具えるクロック信号発生器の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示す同相信号発生回路の一例の構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図6】図4に示すクロック信号発生器の変形例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】本発明の第3実施の形態に係る周波数逓倍器を
具えるクロック信号発生器の構成を示すブロック図であ
る。
具えるクロック信号発生器の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明に係る周波数逓倍器の変形例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図9】同じく、他の変形例を示すブロック図である。
【図10】同じく、更に他の変形例を示すブロック図で
ある。
ある。
【図11】従来の周波数逓倍器の一例の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図12】同じく、他の例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図13】図12の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
ャートである。
1 水晶発振回路 2 周波数逓倍器 3 波形整形回路 4 インバータ 11 差動信号発生回路 12 乗算回路 20 周波数逓倍器 21 同相信号発生回路 22 乗算回路 30 周波数逓倍器 31 乗算回路 32 ハイパスフィルタ(HPF) 35,37 乗算回路 36,38 ハイパスフィルタ(HPF)
Claims (2)
- 【請求項1】 正弦波状の入力信号を受けて、該入力信
号の周波数と同一周波数で位相が互いに180°異なる
二つの信号を発生する差動信号発生回路と、 該差動信号発生回路からの二つの信号を乗算して、前記
入力信号の周波数の2倍の周波数成分を含む信号を発生
する乗算回路と、 を少なくとも有し、前記入力信号に基づいてその周波数
を逓倍した出力信号を得るよう構成したことを特徴とす
る周波数逓倍器。 - 【請求項2】 正弦波状の入力信号を受けて、該入力信
号の周波数と同一周波数で位相が互いに等しい二つの信
号を発生する同相信号発生回路と、 該同相信号発生回路からの二つの信号を乗算して、前記
入力信号の周波数の2倍の周波数成分を含む信号を発生
する乗算回路と、 を少なくとも有し、前記入力信号に基づいてその周波数
を逓倍した出力信号を得るよう構成したことを特徴とす
る周波数逓倍器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34027699A JP2001156548A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 周波数逓倍器 |
US09/726,123 US20020075045A1 (en) | 1999-11-30 | 2000-11-30 | Frequency multiplier |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34027699A JP2001156548A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 周波数逓倍器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001156548A true JP2001156548A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18335399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34027699A Pending JP2001156548A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 周波数逓倍器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20020075045A1 (ja) |
JP (1) | JP2001156548A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8682177B2 (en) | 2006-06-23 | 2014-03-25 | National Institute Of Information And Communications Technology | Super high speed optical frequency sweeping technology |
CN109951157A (zh) * | 2017-12-20 | 2019-06-28 | 格芯公司 | 用于毫米波装置的二倍频器的方法、设备及系统 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10418942B2 (en) * | 2016-06-02 | 2019-09-17 | Intel IP Corporation | Reference signal path for clock generation with an injection locked multiplier (ILM) |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34027699A patent/JP2001156548A/ja active Pending
-
2000
- 2000-11-30 US US09/726,123 patent/US20020075045A1/en not_active Abandoned
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8682177B2 (en) | 2006-06-23 | 2014-03-25 | National Institute Of Information And Communications Technology | Super high speed optical frequency sweeping technology |
CN109951157A (zh) * | 2017-12-20 | 2019-06-28 | 格芯公司 | 用于毫米波装置的二倍频器的方法、设备及系统 |
CN109951157B (zh) * | 2017-12-20 | 2024-03-22 | 格芯(美国)集成电路科技有限公司 | 用于毫米波装置的二倍频器的方法、设备及系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20020075045A1 (en) | 2002-06-20 |
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