JP2001155983A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001155983A
JP2001155983A JP33292299A JP33292299A JP2001155983A JP 2001155983 A JP2001155983 A JP 2001155983A JP 33292299 A JP33292299 A JP 33292299A JP 33292299 A JP33292299 A JP 33292299A JP 2001155983 A JP2001155983 A JP 2001155983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置製造の製造工程において、フォトリ
ソグラフィ工程時の下層パターンと上層のパターンとの
重ね合わせ精度を向上させる。 【解決手段】重ね合わせ量を測定するための第1のマー
クと第2のマークがそれぞれ半導体チップ上の下層と上
層の所定の領域に形成され、第1のマークは微細スペー
ス6で囲われた凸状パターンで形成され第2のマークは
レジストパターン8,8aで形成される。ここで、半導
体基板上に凸状の複数のパターンがある材料で一定間隔
に配列され、上記複数のパターン間のスペースを埋め込
まないように全面に別の材料膜が堆積され、隣接する上
記凸状のパターン間に微細スペース6が形成される。そ
して、この微細パターン6を充填するように全面に反射
防止膜7が形成されレジストパターン8,8aが形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置を製造
するフォトリソグラフィ工程における位置合わせ精度の
評価用のパターンに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の微細化及び高密度化は依然
として精力的に進められ、現在では0.13μmの寸法
基準で設計されるロジックデバイスあるいはメモりデバ
イス等の超高集積あるいは超高速の半導体装置が開発試
作されている。このような半導体装置の高集積化に伴
い、半導体素子構造の形成に必須となっているフォトリ
ソグラフィ工程でのマスク合わせ精度の更なる向上が強
く要求されるようになってきた。
【0003】通常、半導体装置の製造では、半導体基板
上に金属膜、半導体膜、絶縁体膜等の各種材料で形成さ
れたパターンが順次積層され、微細構造の半導体素子が
形成される。この半導体素子用のパターンを積層する場
合には、フォトリソグラフィ工程において、前工程で形
成した下層のパターンに位置合わせし次の上層パターン
を形成することが要求される。
【0004】このようにフォトリソグラフィ工程におい
ては、上層のフォトリソグラフィ工程を行う際、マスク
パターンをその下層のパターンに所定の規格で重ね合わ
せしながらこれを行うことが必要となる。このパターン
の重ね合わせ精度に関する所定の規格は、半導体装置の
微細化につれて厳しくなっている。そこで、この重ね合
わせ精度を評価する技術が重要になってくる。
【0005】また、先述したように半導体装置が微細に
なってくると、フォトリソグラフィ工程のパターン転写
において、種々のタイプの露光装置が組み合わせて用い
られるようになる。例えば、比較的粗いパターンの転写
にはi線(露光波長が365nm)ステッパが用いら
れ、微細なパターンの転写にエキシマ・ステッパあるい
は電子ビーム露光装置が使用される。このようなミック
ス・アンド・マッチ(M&M)の露光方法は、半導体装
置の更なる超高集積化では必須の技術になってきてい
る。
【0006】現在、2つのフォトリソグラフィ工程間の
位置誤差を簡単に計測する方法としては、工程毎に僅か
ずつ異なる一定のピッチの矩形パターンを形成しパター
ンの重なり具合から位置誤差を読みとる方法が用いられ
ており、この矩形パターンは一般的にパターン合わせノ
ギスまたはバーニヤと呼ばれている。また一般的には、
半導体チップの下層と上層に1対のマークを形成して、
これらのマークの重ね合わせ程度を計測する方法が用い
られる。
【0007】以下、従来のフォトリソグラフィ工程にお
けるマスクパターンと下地になる層との重ね合わせ測定
用ノギスについて、図7および図8に基づいて説明す
る。ここで、図7は、主尺ノギスと副尺ノギスの平面図
であり、図8は、主尺ノギス指標と副尺ノギス指標の断
面図とその平面図である。
【0008】図7(a)に示すように、主尺ノギス指標
101の指標辺101aと副尺ノギス指標102の指標
辺102aとの距離X、主尺ノギス指標101の指標辺
101bと副尺ノギス指標102の指標辺102bとの
距離Yが光学顕微鏡で目視される。ここで、この主尺ノ
ギス指標101は、先述したように1つの溝すなわち1
つの指標用開口で形成されている。
【0009】図7(b)に示すように、上記のような主
尺ノギスを構成するノギス指標すなわち第1の指標10
3、第2の指標104、第3の指標105、第4の指標
106および第5の指標107が形成され、同様に副尺
ノギスを構成する第1の指標108、第2の指標10
9、第3の指標110、第4の指標111および第5の
指標112が形成されている。
【0010】ここで、主尺ノギス指標がピッチpで配列
されており、副尺ノギス指標がピッチqで配列されてい
るとする。そして、例えばq=p+0.025μmとす
ると、図7では主尺ノギスの第2の指標と副尺ノギスの
第2の指標の重なり具合いが最もよい。この場合には、
重ね合わせのズレ量は+0.025μmとなる。このよ
うに、光学顕微鏡による目視でズレ量が決められる。
【0011】通常、シリコン基板113上に所定の工程
を通してMOSトランジスタが形成される(図示され
ず)。そして、図8(a)に示すように、第1層間絶縁
膜114が全体を被覆するように形成される。
【0012】次に、第1層間絶縁膜114上に所定のパ
ターンを有する第1配線層115,115a,115b
等が、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術
とで形成される。そして、全面に第2層間絶縁膜116
が堆積される。このようにして、第1配線層115と1
15aあるいは第1配線層115aと15bのスペース
パターンが凹状の主尺ノギス指標となる。
【0013】次に、第2層間絶縁膜116上に第2配線
層117が成膜される。そして、次のフォトリソグラフ
ィ工程のために、図8(b)に示すように全面に反射防
止膜118が塗布形成され、さらに、フォトレジスト膜
が均一に形成され、その後、縮小投影露光およびフォト
レジストの現像が行われて、レジストパターン119,
119aが形成される。このように、通常、副尺ノギス
指標はこのようなレジストパターンで構成される。
【0014】なお、主尺ノギス指標として凸状のパター
ンである第1配線層115,115a,115bがその
まま用いられてもよい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術の場合には、主尺ノギス指標と副尺ノギス指標の
光学顕微鏡による目視でのズレ量を評価するのが非常に
難しくなる。これについて、図8(b)と図8(c)に
基づいて説明する。
【0016】半導体装置の微細化と共にフォトリソグラ
フィ工程での露光波長は短くなる。露光波長が短くなる
と、下地からの反射量が増加し微細パターンの形成にと
って大きな障害となる。そこで、副尺ノギス指標となる
レジストパターンを形成する場合には、図8(b)に示
すように、第2配線層117表面に有機系の塗布膜であ
る反射防止膜118が予め形成される。その上で、露光
現像によるパターン転写が行われて上述した副尺ノギス
指標となるレジストパターン119,119aが形成さ
れる。
【0017】ここで、先述した重ね合わせ精度を評価す
べく、光学顕微鏡で主尺ノギス指標と副尺ノギス指標と
を目視すると、図8(c)に示すように、主尺ノギス指
標120,120aの周りに多くの干渉縞121が形成
される。このために、主尺ノギス指標120,120a
と副尺ノギス指標122,122aの光学顕微鏡による
重ね合わせ読み取りが非常に困難になる。このような重
ね合わせ読み取り精度の低下は、半導体装置の微細化に
伴いますます顕著になってきている。
【0018】上記の反射防止膜118として使用される
有機系の塗布膜は、フォトリソグラフィ工程での露光光
の吸収能力は高い。しかし、光学顕微鏡での可視光に対
しては透明性が非常に高い。このために先述したような
干渉縞121が生じるようになる。このことは、半導体
装置の微細化に伴い露光波長が短くなると回避できない
現象である。
【0019】本発明の目的は、半導体装置製造の製造工
程において、フォトリソグラフィ工程時の下層パターン
と上層のパターンとの重ね合わせ精度を向上させること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体装置には、半導体装置の下層パターンと上層パターン
との重ね合わせ量を測定するための第1のマークと第2
のマークをそれぞれ半導体チップ上の前記下層と上層の
所定の領域に有し、前記第1のマークは微細スペースで
囲われた凸状パターンで形成され、前記第2のマークは
レジストパターンで形成されている。
【0021】ここで、前記第1のマークは、導電膜のパ
ターンに絶縁膜が被覆して構成される。あるいは、導電
膜のパターンに絶縁膜と別の導電膜とがこの順に被覆し
て構成される。
【0022】または、絶縁膜のパターンに導電膜が被覆
して構成される。あるいは、絶縁膜のパターンに導電膜
と別の絶縁膜とがこの順に被覆して構成される。
【0023】そして、前記第1のマークは半導体チップ
上に形成されたノギスにおける主尺ノギスの指標であ
り、第2のマークは副尺ノギスの指標である。あるい
は、前記第1のマークは半導体チップ上に形成された自
動重ね合わせ測定用の外側ボックスマークであり、前記
第2のマークは前記自動重ね合わせ測定用の内側ボック
スマークである。ここで、前記外側ボックスマークは、
スリット状の溝で区画された絶縁膜で構成されている。
【0024】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に凸状の複数の絶縁膜パターンを一定間隔で配列
させる工程と、前記複数の絶縁膜パターン間のスペース
を埋め込まないように全面に導電膜を堆積させ隣接する
絶縁膜パターン間に微細スペースを形成する工程と、前
記微細パターンを充填するように全面に反射防止膜を形
成しレジストパターンを形成する工程とを有する。
【0025】また、本発明の半導体装置の製造法は、半
導体基板上に凸状の複数の導電膜パターンを一定間隔で
配列させる工程と、前記複数の導電膜パターン間のスペ
ースを埋め込まないように全面に絶縁膜を堆積させ隣接
する導電膜パターン間に微細スペースを形成する工程
と、前記微細パターンを充填するように全面に反射防止
膜を形成しレジストパターンを形成する工程とを有す
る。
【0026】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に形成した絶縁膜の所定の領域にスリット
状の溝を形成し前記絶縁膜を区画する工程と、前記溝を
充填するように全面に反射防止膜を形成しレジストパタ
ーンを形成する工程とを有する。ここで、前記反射防止
膜は有機材料で構成され塗布形成される。
【0027】本発明では、主尺ノギス指標の間、あるい
は、外側ボックスマークの周辺に微細スペースが形成さ
れ、この微細スペースは反射防止膜で完全に埋め込まれ
る。そして、光学顕微鏡による重ね合わせ読み取り時
に、従来の技術で説明したような反射防止膜の干渉縞は
全くみられなくなる。このために、光学顕微鏡による重
ね合わせ読み取りが非常に容易になり、読み取り精度の
向上は大幅に向上するようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態の一例のパターン合わせ用ノギスの断面図と
平面図とである。第1の実施の形態では、主尺ノギス指
標の表面部が導電膜で形成される。
【0029】図1(a)に示すように、化学気相成長
(CVD)法によるシリコン酸化膜の堆積と化学機械研
磨(CMP)法による平坦化とで、シリコン基板1上に
第1層間絶縁膜2が形成される。
【0030】そして、第1層間絶縁膜2上にアルミ合金
で所定のパターンを有する第1配線層3,3a,3b,
3c,3dが形成される。ここで、これらの第1配線層
の膜厚は500nm程度であり隣接する第1配線層間の
スペース幅は1μm程度である。
【0031】次に、プラズマCVD法で膜厚200nm
程度のシリコン酸化膜が均一に堆積される。さらに、こ
の第2層間絶縁膜4上に第2配線層5が形成される。こ
こで、第2配線層5の膜厚は250nmである。このよ
うにして、隣接する第1配線層間に微細スペース6が設
けられる。ここで、微細スペース6の幅は100nm〜
200nmに制御される。そして、第1配線層3,3
a,3b,3c,3dと上層の第2配線層5とが凸状の
主尺ノギス指標となる。
【0032】次に、図1(b)に示すように、反射防止
膜7が全面に塗布される。ここで、反射防止膜7の膜厚
は100nm〜200nmである。このようにして、微
細スペース6は全て反射防止膜7で充填され、その表面
は完全に平坦化される。
【0033】そして、次のフォトリソグラフィ工程のた
めに、フォトレジスト膜が均一に形成され、その後、縮
小投影露光およびフォトレジストの現像が行われて、レ
ジストパターン8,8aが形成される。このようにし
て、副尺ノギス指標が形成される。
【0034】本発明では、主尺ノギス指標の間には微細
スペース6が形成され、この微細スペース6は反射防止
膜7で完全に埋め込まれる。そして、図1(c)に示す
ように、パターニングされたフォトレジストと反射防止
膜とで構成される副尺ノギス指標9,9aの指標辺の輪
郭が明確になる。このようにして、主尺ノギス指標9,
9aと副尺ノギス指標10,10aの光学顕微鏡による
重ね合わせ読み取りが非常に容易になる。このような重
ね合わせ読み取り精度の向上は、半導体装置の微細化で
損なわれることはない。
【0035】次に、本発明の第1の実施の形態での別の
例について図2を参照して説明する。図2は本発明での
パターン合わせ用ノギスの断面図である。ここで、図1
と同じものは同一符号で示される。
【0036】図2に示すように、シリコン基板1上に第
1層間絶縁膜2が形成される。そして、この第1層間絶
縁膜2上に第2層間絶縁膜が形成され、スルーホール形
成工程で、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング
技術とで絶縁膜パターン4a,4bが形成される。ここ
で、絶縁膜パターン4a,4bの膜厚は500nm程度
であり隣接する絶縁膜パターン4a,4b間のスペース
幅は1.2μm程度である。
【0037】次に、この絶縁膜パターン4a,4bを被
覆するように第2配線層5が形成される。ここで、第2
配線層5の膜厚は500nmである。このようにして、
隣接する第1配線層間に微細スペース6が設けられる。
ここで、微細スペース6の幅は200nm程度に制御さ
れる。そして、絶縁膜パターン4a,4bと上層の第2
配線層5とが凸状の主尺ノギス指標となる。
【0038】次に、図1と同様にして反射防止膜7が全
面に塗布され、微細スペース6は全て反射防止膜7で充
填され、その表面は完全に平坦化される。そして、レジ
ストパターン8,8aが形成される。このようにして、
副尺ノギス指標が形成される。この場合の効果は、図1
で説明したものと同じである。
【0039】次に本発明の第2の実施の形態について図
面を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施の形
態の一例のパターン合わせ用ノギスの断面図である。こ
こで、第1の実施の形態と同じものは同一符号で示され
る。第2の実施の形態は、主尺ノギス指標となる表面部
が絶縁膜で形成される場合である。
【0040】図3に示すように、シリコン基板1上にフ
ィールド酸化膜11が形成される。そして、フィールド
酸化膜11上に絶縁膜パターン4a,4bが形成され
る。ここで、絶縁膜パターン4a,4bの膜厚は500
nm程度であり、絶縁膜パターン4a,4b間のスペー
ス幅は1μm程度である。
【0041】次に、全面に膜厚150nmの配線層12
が形成され、配線層12を被覆するように層間絶縁膜1
3が堆積される。ここで、層間絶縁膜13の膜厚は30
0nmである。このようにして、パターン幅が100n
mの微細パターン6が形成されることになる。ここで
は、絶縁膜パターン4a,4bと配線層12と層間絶縁
膜13とが主尺ノギス指標となる。このようにすること
で、光学顕微鏡によるパターン重ね合わせの読みとり精
度が大幅に向上するようになる。
【0042】そして、図1と同様にして反射防止膜7が
全面に塗布され、微細スペース6は全て反射防止膜7で
充填され、その表面は完全に平坦化される。そして、レ
ジストパターン8,8aが形成され、副尺ノギス指標が
形成される。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態での別の
例について図4を参照して説明する。図4は本発明での
パターン合わせ用ノギスの断面図である。ここで、図1
と同じものは同一符号で示される。
【0044】図4に示すように、シリコン基板1上に第
1層間絶縁膜2が形成される。そして、この第1層間絶
縁膜2上に第1配線層3,3aが形成される。ここで、
第1配線層3,3aの膜厚は500nm程度であり隣接
する第1配線層3,3a間のスペース幅は1μmであ
る。
【0045】次に、この第1配線層3,3aを被覆する
ように第2層間絶縁膜4が形成される。ここで、第2層
間絶縁膜4の膜厚は400nmである。このようにし
て、第1配線層3,3aと第2層間絶縁膜4とが凸状の
主尺ノギス指標となる。ここで、隣接する主尺ノギス指
標間にスペース幅200nmの微細スペース6が設けら
れることになる。
【0046】以下、図1と同様にして反射防止膜7が全
面に塗布され、微細スペース6は全て反射防止膜で充填
され、その表面は完全に平坦化される。そして、レジス
トパターン8,8aが形成され、副尺ノギス指標が形成
される。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態を図5に
基づいて説明する。図5は、先述したノギスと同様に半
導体チップ表面に形成される自動重ね合わせ測定用マー
クの平面図と断面図である。この自動重ね合わせ測定用
マークは、ノギスの寸法より大きな形状に形成される。
ここで、図5(a)はその平面図であり、図5(b)は
図5(a)に記すA−Bでの断面図である。なお、図1
と同じものは同一符号で示される。
【0048】図5(a),(b)に示されるように、シ
リコン基板1上に層間絶縁膜13が形成される。ここ
で、この層間絶縁膜13の膜厚は800nm程度であ
る。そして、この層間絶縁膜13の所定の領域を区画す
るスリット状の溝で微細スペース6が設けられ、外側ボ
ックスマーク14が形成される。この微細スペース6の
幅は200nm程度である。そして、全面に反射防止膜
7が塗布され、微細スペース6は全て反射防止膜7で充
填され、その表面は完全に平坦化される。その上で、フ
ォトレジストのパターンが形成され、内側ボックスマー
ク15が形成される。
【0049】このように形成された外側ボックスマーク
と内側ボックスマークの上部からレーザ光が走査され、
これらのボックスマーク間の位置関係が精密に計測され
るようになる。このレーザ光の走査は自動的になされ、
上層に形成されたパターンと下層のパターン間の自動重
ね合わせ測定が高速でなされる。ここで、レーザ光の波
長は可視光である。
【0050】次に、本発明の第3の実施の形態での別の
例について図6を参照して説明する。図6は本発明での
自動重ね合わせ測定用マークの平面図である。この場合
の図5との違いは、微細スペースが区分されて形成され
る点である。
【0051】すなわち、図6に示すように、層間絶縁膜
にスリット状の微細スペース6aが形成される。これら
の微細スペースで層間絶縁膜上に外側ボックスマーク1
4aが形成される。後は図5で説明したのと同様にして
内側ボックスマーク15が形成される。この場合も図5
で説明したのと同様の効果が生じる。
【0052】以上の実施の形態では、ノギスとボックス
マークについて説明した。本発明はこれに限定されるも
のでない。この他のウェーハアライメントマーク等でも
同様に適用できることに言及しておく。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の半導体
装置には、半導体装置の下層パターンと上層パターンと
の重ね合わせ量を測定するための第1のマークと第2の
マークがそれぞれ半導体チップ上の下層と上層の所定の
領域に形成され、第1のマークは微細スペースで囲われ
た凸状パターンで形成され第2のマークはレジストパタ
ーンで形成されている。
【0054】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に凸状の複数のパターンをある材料で一定
間隔に配列させ、上記複数のパターン間のスペースを埋
め込まないように全面に別の材料膜を堆積させて、隣接
する上記凸状のパターン間に微細スペースを形成する。
そして、この微細パターンを充填するように全面に反射
防止膜を形成しレジストパターンを形成する。
【0055】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に形成した絶縁膜の所定の領域にスリット
状の溝を形成して絶縁膜を区画し、上記溝を充填するよ
うに全面に反射防止膜を形成してレジストパターンを形
成する。なお、反射防止膜は有機材料で構成され塗布形
成される。
【0056】このようにすることで、フォトリソグラフ
ィ工程で光学顕微鏡による重ね合わせ読み取りが非常に
容易になる。そして、このような重ね合わせ読み取り精
度が大幅に向上する。
【0057】また、レーザ光の自動的な走査によりボッ
クスマーク間の位置関係が精密に計測されるようにな
り、上層に形成されたパターンと下層のパターン間の自
動重ね合わせ測定が高精度にしかも高速にできるように
なる。
【0058】そして、本発明により、微細化され高集積
化、高速化および高機能化される半導体装置の製造が容
易になり、その製造歩留まりが増大するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのノ
ギスの断面図と平面図である。
【図2】上記実施の形態の別の例を説明するためのノギ
スの断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するためのノ
ギスの配置図である。
【図4】上記実施の形態の別の例を説明するためのノギ
スの断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を説明するためのボ
ックスマークの平面図と断面図である。
【図6】上記実施の形態の別の例を説明するためのボッ
クスマークの平面図である。
【図7】従来の技術を説明するためのノギスの平面図で
ある。
【図8】従来の技術におけるノギスの断面図と平面図で
ある。
【符号の説明】
1,113 シリコン基板 2,114 第1層間絶縁膜 3,3a,3b,3c,3d,115,115a,11
5b 第1配線層 4,116 第2層間絶縁膜 4a,4b 絶縁膜パターン 5,117 第2配線層 6,6a 微細スペース 7,118 反射防止膜 8,8a,119,119a レジストパターン 9,9a,101,120,120a 主尺ノギス指
標 10,10a,102,122,122a 副尺ノギ
ス指標 11 フィールド酸化膜 12 配線層 13 層間絶縁膜 14 外側ボックスマーク 15 内側ボックスマーク 101a,101b,102a,102b 指標辺 103,108 第1の指標 104,109 第2の指標 105,110 第3の指標 106,111 第4の指標 107,112 第5の指標 121 干渉縞

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の下層パターンと上層パター
    ンとの重ね合わせ量を測定するための第1のマークと第
    2のマークをそれぞれ半導体チップ上の前記下層と上層
    の所定の領域に有し、前記第1のマークは微細スペース
    で囲われた凸状パターンで形成され、前記第2のマーク
    はレジストパターンで形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のマークは、導電膜のパターン
    に絶縁膜が被覆して構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のマークは、導電膜のパターン
    に絶縁膜と別の導電膜とがこの順に被覆して構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のマークは、絶縁膜のパターン
    に導電膜が被覆して構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のマークは、絶縁膜のパターン
    に導電膜と別の絶縁膜とがこの順に被覆して構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のマークが半導体チップ上に形
    成されたノギスにおける主尺ノギスの指標であり、第2
    のマークが副尺ノギスの指標であることを特徴とする請
    求項1から請求項5のうち1つの請求項に記載の半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のマークが半導体チップ上に形
    成された自動重ね合わせ測定用の外側ボックスマークで
    あり、前記第2のマークが前記自動重ね合わせ測定用の
    内側ボックスマークであることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記外側ボックスマークは、スリット状
    の溝で区画された絶縁膜で構成されていることを特徴と
    する請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に凸状の複数の絶縁膜パタ
    ーンを一定間隔で配列させる工程と、前記複数の絶縁膜
    パターン間のスペースを埋め込まないように全面に導電
    膜を堆積させ隣接する絶縁膜パターン間に微細スペース
    を形成する工程と、前記微細パターンを充填するように
    全面に反射防止膜を形成しレジストパターンを形成する
    工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に凸状の複数の導電膜パ
    ターンを一定間隔で配列させる工程と、前記複数の導電
    膜パターン間のスペースを埋め込まないように全面に絶
    縁膜を堆積させ隣接する導電膜パターン間に微細スペー
    スを形成する工程と、前記微細パターンを充填するよう
    に全面に反射防止膜を形成しレジストパターンを形成す
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に形成した絶縁膜の所定
    の領域にスリット状の溝を形成し前記絶縁膜を区画する
    工程と、前記溝を充填するように全面に反射防止膜を形
    成しレジストパターンを形成する工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記反射防止膜が有機材料で構成され
    塗布形成されることを特徴とする請求項9、請求項10
    または請求項11記載の半導体装置の製造方法。
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KR100928856B1 (ko) * 2006-11-28 2009-11-30 엔이씨 일렉트로닉스 가부시키가이샤 얼라인먼트 마크를 가지는 반도체 디바이스 및 디스플레이디바이스

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