JP2001154655A - 色変換システム - Google Patents

色変換システム

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JP2001154655A
JP2001154655A JP33882799A JP33882799A JP2001154655A JP 2001154655 A JP2001154655 A JP 2001154655A JP 33882799 A JP33882799 A JP 33882799A JP 33882799 A JP33882799 A JP 33882799A JP 2001154655 A JP2001154655 A JP 2001154655A
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Yoshihiro Tachibana
義博 立花
Kozo Kitamura
浩三 北村
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/001Texturing; Colouring; Generation of texture or colour

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、文字に付される色彩の如何に
かかわらず画面上に表示される文字情報の視認性を向上
するためのシステムを提供することにある。 【解決手段】本発明は、文字情報に関する色変換の処理
を行なうことにより、文字情報の識別性を向上させる。
具体的には、アプリケーションから色情報を含む文字情
報を抽出する手段と、抽出された上記色情報をあらかじ
め定められた色変換ルールに基づき変換する手段と、変
換された色情報とともに文字情報を上記のアプリケーシ
ョンに出力する手段とを備えることによりこれを実現す
る。本発明で用いられる色変換ルールは、ある特定の目
的(例えば色覚異常者に見えやすいように等)に合致す
るように事前に設定される。色変換の態様は1回だけの
色変換という構成でもよいし、一定の時間間隔で連続し
て文字色を変換して表示する構成でもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画面上に表示され
る文字情報の視認性・識別性を向上するためのシステム
に係り、具体的には、このような文字情報の色情報を処
理することによりその視認性・識別性を向上するシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のオペレーティングシステム(O
S)は、システムの持つ資源を有効活用するために、マ
ルチタスキング、マルチスレッドの機能が標準的に実装
されている。これらの機能によって、複数のアプリケー
ションプログラム(アプリケーション)を同時に実行で
きる。例えば、バックグランド処理で主たるアプリケー
ションを実行したまま、フォアグランド処理で別のアプ
リケーションを実行して作業する等である。また、アプ
リケーションの複数のスレッドを同時に実行できる環境
も提供する。このような環境をわかりやすく具体化した
のがウィンドウ方式(マルチウィンドウ方式)である。
【0003】このようなOSとして、Windows95、Win
dows98、WindowsNTやOS/2、AIX、POSI
X(Portable Operating System Interface)規格のO
SやMacOSなどが知られている。これらのOS上で
動作するアプリケーションは、一般にAPI(Applicat
ion Program Interface)を用いてOSの各種システム
機能を利用する。この各種システム機能のひとつとし
て、表示装置(ディスプレイ)への出力を担当する部分
がグラフィックス機構(ビデオシステム)である。
【0004】APIは、一般に、アプリケーションがO
S等で実行される低レベルのサービスを要求または実行
するために使用される関数、コマンド、ルーチン等の集
合である。このAPIはOSの種類によって異なり、通
常は互換性がない。また、ビデオシステムは、ディスプ
レイへの出力を司る機構の一つで、VGAやSVGAな
どの規格でどう表示するかを決めたり、ディジタル形式
の表示データをアナログ信号に変換してディスプレイに
送信したり、描画専用プロセッサーの規格やリフレッシ
ュレートの取り決めなど行う。このディジタル形式の表
示データにAPIからの文字情報や色情報が含まれてお
り、これをアナログ信号に変換してディスプレイに送信
することによって、画面上に所定の文字情報が表示され
る。
【0005】ビデオシステムの表示モードには、グラフ
ィックス・モードとテキスト・モードがある。後者のテ
キスト・モードは旧式のAPIであり、主にDOSでサ
ポートされている。前者のグラフィックス・モードは前
記の各種OSでサポートされている。グラフィックス・
モードは、ビデオ・メモリに書き込んだデータを画面上
の点(ドット)情報として扱う方式である。たとえば最
大16色を表示できるグラフィックス・モードであれ
ば、画面上の1ドットをビデオ・メモリ上の4ビット
(16=24)であらわすことができる。また色を表現
するためにカラーパレットと呼ばれる色情報があり、赤
(R)、緑(G)、青(B)の成分で画面上の表示され
る色が決定される。一般に(R、G、B)=(255、25
5、255)の組み合わせであれば、画面上では白色点に見
える。逆に画面上で黒色点に表示したければ、(R、
G、B)=(0、0、0)の組み合わせであればよい
(なお、以下に特に指定しない限り、色の成分は(R、
G、B)を表わしているものとする)。OSは、このカ
ラーパレットで指定される色情報と文字情報(文字コー
ド、ユーザが独自に定義した文字や絵文字、記号文字、
特殊文字、シンボルコードなど)を読んで、画面上で所
定の色の文字を表示する。
【0006】近年のグラフィックス機能の向上にともな
い、画面上に表示される色はますます多様化している。
特に、インターネットのWebページ等では、背景のデ
ザインはもちろん、文字についても非常に多彩な色が用
いられるようになっている。しかしながら、その結果と
して、ユーザが文字情報を認識しにくくなるという識別
性又は視認性の問題が生じてくる。すなわち、背景色と
文字色の組み合わせによっては非常に文字情報が判別し
にくくなる場合があり、これにより重要な情報を見落と
すといった問題が生じうる。また、かかる文字情報が画
像情報(グラフィックス)の中に含まれている場合に
は、さらに文字の認識が困難になる。これらの問題は、
色盲などの色覚異常者や高齢者において特に顕著であ
る。
【0007】例えば、色覚異常者のなかには、赤色系の
色があまり認識できない者(赤錘体がない第1色盲等)
や緑色系の色があまり認識できない者(緑錘体がない第
2色盲等)等がいる。これらの者は、例えば赤色系の背
景に緑色系の文字が表示されていると文字情報の識別が
困難になる。また、高齢者は、一般に白内障等の影響で
眼の水晶体が加齢とともに黄濁化してくるので黄橙系の
フィルターを通して常に外を見るような色覚変化を起こ
したり、紫外線の影響により水晶体中のタンパク質が変
質し、短い波長の光が吸収されて、青錘体の感度が落ち
る。これによって視界の黄変化、青または青紫色の黒色
化といった問題が生じる。具体的には「白色と黄色」、
「青色と黒色」、「緑色と青色」の認識がしにくくな
る。
【0008】このように、色覚異常者や高齢者は、ある
色の文字情報を認識しにくいために色覚正常者と比較し
て効率よく文字情報を読めないという不便が発生する。
そのために、色覚異常者や高齢者にとっては情報通信端
末を通しての閲覧、編集などが苦痛であったり、画面に
ある文字情報の在処がわからずに、重要な情報を読み落
とすおそれがあった。例えば、インターネットを通して
電子商取引やオンラインショッピングなどのサービス
で、重要事項や警告事項を色覚異常者や高齢者には認識
しにくい色を使った文字情報で表示してしまうと、サー
ビスの提供者側からみても利用者側からみても適切でな
い売買や契約が行われる可能性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コン
ピュータ・システムのユーザが、文字に付されている色
彩のいかんに関わらずその文字情報を認識しやすくする
システムを提供することにある。
【0010】また本発明の目的は、色覚異常者や高齢者
にとっても上記のような文字情報を見やすくするシステ
ムを提供することにある。
【0011】さらに本発明の目的は、文字情報が画像情
報の中に含まれているような場合でも、かかる文字情報
を認識できるシステムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は文字情報に関する色変換の処理を行なう。
具体的には、本発明は、(1)第1のアプリケーション
から色情報を含む文字情報を抽出する手段と、(2)抽
出された上記色情報をあらかじめ定められた色変換ルー
ルに基づき変換する手段と、(3)変換された色情報と
ともに文字情報を上記第1のアプリケーションに出力す
る手段とを有する色変換システムにより実現される。
【0013】本発明にあっては、上記の抽出手段および
出力手段での文字情報のやり取りは、通常はOSが提供
するAPIを介して行われる。画像情報の中に文字情報
が含まれている場合には、この文字情報の取得を別個の
プログラム(例えば、OCRなどを用いた文字認識ソフ
トウェア)により行なうことも可能である。
【0014】画像情報中から文字情報を取得するプログ
ラムは、ユーザが画像情報を選択、指定(例えば、マウ
スカーソルをおいて画像情報の位置を指定する等)する
ことにより起動され、これにより文字情報のみが抽出さ
れる。抽出された文字情報は前記APIを介してOSに
提供されることになる。
【0015】また本発明の上記出力手段は、色変換処理
をした文字情報をもとの第1のアプリケーション(主ア
プリケーション)に再表示するが、これと異なる第2の
アプリケーション(副アプリケーション)に出力する構
成とすることもできる。これにより、例えば、対象とな
る文字を拡大する等して第2アプリケーション上に表示
したり、音声合成用のアプリケーションに出力してスピ
ーカを通じて文字を音で再生するといった実施形態が可
能となる。また、その他にも、触覚ピンディスプレイで
表現するための点訳用のアプリケーションや、PDAや
携帯電話等の通信機器をサポートするアプリケーション
へ出力してもよい。
【0016】本発明で用いられる色変換ルールは、ある
特定の目的(例えば色覚異常者に見えやすいように等)
に合致するように文字の色を変換するために用いられ
る。色変換の態様は1回だけの色変換という構成でもよ
いし、一定の時間間隔で連続して文字色を変換して表示
する構成でもよい。ここで、ある目的に合致した色の文
字情報に変換するとは、例えば、色覚異常者や高齢者に
とって認識しにくい文字色や、色覚が正常な者でも背景
色が文字色に類似しているために認識しにくくなってい
る文字色を、これらの者が認識しやすい色や多くの見る
閲覧者や参観者に対して認識しやすいあるいは印象に残
りやすい色に変換することをいう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、まず本発明の色変換シ
ステムの概要とその代表的な実施例を説明し、続いて、
副アプリケーションとして音声合成アプリケーションを
用いた実施例と、画像・イメージ・グラフなどの画像情
報の入力に応じて文字情報を出力するソフトウェアと組
合わせた場合の実施例を説明する。
【0018】<1.本発明の色変換システムと代表的な
実施例>図1は、本発明を含む色変換システムの全体の
構成を示す機能ブロック図であり、大きくは、OS部1
0、ハードウェア部20およびアプリケーション部30
で構成される。ここでは、まず主アプリケーション35
がWWW(World Wide Web)ブラウザであり、副アプリ
ケーション36が日本語エディタであるシステムを用い
て本発明を説明する。
【0019】OS10は、アプリケーション30側から
利用できる関数等の集まりであるAPI11を備えてい
る。API11は、例えば表示画面のウィンドウに文字
情報を表示させるための TextOut()、ExtTextOut() と
いった関数を有する。この関数は、文字情報のアドレス
やカラー・パレット付きDAC(Digital To Analog Co
nverter:ビデオDACとも呼ばれる)に色成分(R、
G、B)をあらわすパラメータ等を指定することでき
る。これにより、アプリケーション側の処理で色変換さ
れた文字情報を、ビデオシステム21を通じてディスプ
レイ22に出力することができる。
【0020】主アプリケーションであるWWWブラウザ
35は、インターネットに接続されているWebページ
のアクセスや閲覧、E-mailの送受信を行うことができる
アプリケーションである。副アプリケーションであるエ
ディタ36は、文書を表示、編集等するためのアプリケ
ーションである。
【0021】色変換システム31は、WWWブラウザ等
のアプリケーションから抽出された文字情報を一時的に
貯えるテキストバッファ32、色を変換するための制御
(コントロール)パラメータや色を変換する手法(アル
ゴリズム)などを管理する変換制御部34およびユーザ
との入出力を管理するユーザ・インタフェース部34を
備えている。色変換システム31は、WWWブラウザに
表示される文字情報を抽出し、これらの文字情報をテキ
ストバッファ32に一時的に貯える。変換制御部34
は、制御パラメータや所定の変換方法(ルール)にした
がい、抽出された文字情報の色を変換する。変換制御部
34によって変換された文字情報は主アプリケーション
(WWWブラウザ)35に再表示される。この場合、副
アプリケーションである文書エディタ36に変換された
文字情報を出力することもできる。ユーザ・インターフ
ェース部34は、ウィンドウ上のメニュー・バー、キー
ボード、マウス、CPU内臓のタイマなどの入出力制御
装置の指示に応じて、色変換処理の開始、連続、停止、
色変換順序の選択、主アプリケーション1(WWWブラ
ウザ)のウィンドウ中の文字情報の色の比較、編集など
を行なうために、ユーザの入出力を管理する。
【0022】図2は、本発明が適用される代表的なハー
ドウェア構成を示す図である。CPU203および主記
憶装置(メモリ)204は、システムバス20に結合さ
れる。ディスプレイ22はビデオシステム21を介し
て、補助記憶装置(外部記憶装置、ハードディスク等)
205は入出力インターフェース206を介してシステ
ムバス20に結合されている。補助記憶装置205に
は、前述したOS10、ならびに色変換システム31、
主アプリケーション35および副アプリケーション36
を含む各種アプリケーション群30、その他のプログラ
ムが格納されている。キーボード207およびマウス等
のポインティングデバイス208は入出力インターフェ
ース209を介してシステムバス20に結合されてい
る。後述するように副アプリケーションとして音声合成
アプリケーションを用いる場合には、スピーカ等の音声
出力装置210を使用することができ、これは入出力イ
ンターフェース211を介してシステムバス20に結合
されている。また、これも後述するように画像情報から
文字情報を抽出するプログラムを用いる場合には、イメ
ージスキャナ等の画像読み取り装置213が有用であ
り、これは入出力インターフェース214を介してシス
テムバス20に結合されている。
【0023】図2のコンピュータシステムを起動する
と、CPU203はOS6を入出力インターフェース2
06を介して補助記憶装置205から読み込んで起動
し、ビデオシステム21を介してディスプレイ22に表
示を行うとともに、主記憶装置204の設定を行う。ま
た、CPU203は入出力インターフェース207を介
して、キーボード207およびポインティングデバイス
208の操作入力に応答して、補助記憶装置28(20
5)からWWWブラウザ等の各種アプリケーションを読
み込み、これらを起動する。
【0024】図3は、図1の色変換システムを組み込ん
だ本発明の動作を説明するフロー図である。以下の説明
では、OS10及び主アプリケーションであるWWWブ
ラウザ35はすでに起動されているものとする。
【0025】ステップS320(以下、単に「S32
0」のように記述する)で色変換システム31が起動さ
れると、まず初期設定が行われる。初期設定は、あらか
じめ工場出荷時または後のユーザ設定時により定められ
た所定の制御パラメータや色を変換するための方法(ア
ルゴリズム)を記述したプログラム等を読み込むことに
より、色変換システムがいかに動作するかを設定する。
その他の初期設定の例として、(1)色変換システムの
利用目的(色覚異常者や高齢者の便宜を図る、多くの色
の操作・選択・編集・比較を行う等)の選択、(2)後
述のステップ(S354)で色が変換された文字情報を
表示する時間間隔の指定、(3)主アプリケーション3
5や副アプリケーション36として動作するアプリケー
ションの種類等の設定、(4)主アプリケーション35
の表示画面において、ウインドウ全体の文字情報を抽出
するのか、カーソル等で指定した範囲の文字情報を抽出
するのか等の設定、(5)画像情報や画像情報から文字
情報を抽出するアプリケーションの種類等の指定などが
あるが、これらに限られない。
【0026】S320で、起動された色変換システム3
1は、主アプリケーション35が動作しているウィンド
ウ内に表示されている画面情報を抽出する。具体的に
は、APIのTextOut()、ExtTextOut()の各アドレスを
文字情報のアドレスに設定するとともに、カラー・パレ
ット付きDACからその文字情報の色の成分である
(R、G、B)の色成分を設定し、テキストバッファ3
2に記憶する。ここで抽出される範囲は、S320での
初期設定にしたがう(例えば、ウィンドウ内に表示され
ている画面情報全体を抽出する設定等)。S320で設
定された環境が表示画面の選択部分のみの抽出であった
場合、カーソルの位置情報及びCPU内蔵の時刻情報が
記録される。
【0027】S330では、変換制御部34は、S32
0で初期設定された色を変換するための制御パラメータ
を用いて所定の色変換の方法にしたがって変換される。
ここで色を変換するための制御パラメータとは、図6で
後述するように、元の色の成分をどのような規則にした
がって変換させるかを定めたパラメータである。このよ
うな規則を用いた色変換の方法は図4に関連して後述す
る。
【0028】S340では、主アプリケーション35の
ウィンドウ内に文字情報を出力するために、変換制御部
34が、色変換された文字情報のアドレスをAPIに設
定するとともに、変換された色の成分をカラー・パレッ
ト付きDACの(R、G、B)の色成分に設定する。ま
た、変換された文字情報を出力する際にタイマが設定さ
れる。
【0029】S350では、色変換された文字情報を主
アプリケーション35に再表示するほか、副アプリケー
ション36にも転送する指定があるかどうかを確認す
る。このような指定がない場合、S354の判断ブロッ
クにすすむ。このような指定がある場合、S352にす
すみ、副アプリケーション36への文字情報の再表示の
ための処理が行なわれる。
【0030】S352では、テキストバッファ32に貯
えられた文字情報を副アプリケーション36に転送する
ように指定する。この実施例では、高齢者等のために、
主アプリケーションよりも大きいサイズのフォントで文
字を表示するよう副アプリケーション36の文書エディ
タが設定されている。前述のように、APIにあるText
Out()等のアドレスに文字情報のアドレスが既に設定さ
れているので、副アプリケーション36はこれを用いて
自身のフォント指定により文字情報を拡大表示すること
ができる。
【0031】S354では、色変換された文字情報があ
る場合、S340で設定されたタイマをもとにその時点
でのタイマ値との比較から経過時間が計測される。その
結果、S320の環境設定で定義された一定の時間間隔
が経過していれば、S356に制御がわたされる。もし
この一定の時間を経過していなければ制御を持ち状態に
する。また、色変換された文字情報がない場合は、その
ままS356のステップに移る。このS356にプログ
ラムの制御が渡されるときに、タイマは初期設定(例え
ば0分0秒に設定する等)される。
【0032】S356の判断ステップでは、色を変換す
るための次の制御が存在するかを判断する。例えば、複
数の色で文字を順次表示していくような初期設定がなさ
れている場合である。このような制御が存在する場合に
は、S330の色変換ステップに戻され、存在しない場
合には、制御が次のS358に渡される。前述のS35
4の判断ステップは、色変換処理の有無を判断している
のに対し、S356の判断ステップは、色変換処理の組
合わせの有無とその終了の有無を判断している点で相違
する。
【0033】S358では、表示画面上で処理対象を変
更するようなユーザ動作等があったかどうかを判断す
る。すなわち、主アプリケーション35が動作している
表示画面に対して、ユーザの操作等によりスクロールや
改ページ、ウィンドウ・サイズの変更、カーソルの位置
情報の変更等がなされた場合、これを検出して画面上の
文字情報を再度抽出するために、S320のステップに
戻る。例えば、ユーザがマウス操作等により色を変換し
たい部分の範囲指定を行なった場合、これをユーザーイ
ンターフェース部34が検出し、ユーザの指定した範囲
内の文字情報のみを抽出する。このようなユーザ操作等
がない場合は、色変換システム31はそのまま待機す
る。その後、S360で、ユーザーの操作等により色変
換システム31の終了を検出した場合あるいは初期設定
であらかじめ定められた一定の表示時間が経過した場合
には、次のS370で処理を終了する。
【0034】S370では、色変換システム31の環境
設定に変更などがあれば、必要に応じてこれらの環境を
更新・保存を行った後、色変換システム31は終了処理
を行う。これにより、OS10から見ると色変換システ
ム31は動作していないまたはウインドウが存在してい
ない状態になる。
【0035】図4は、色変換のプロセスを説明するフロ
ー図であり、図3のS330での処理に相当する。(こ
こでは、どのような順序で色の成分を変換させて連続し
た色の変化を表示するかも制御できるようになってい
る。)まずS410では、色の成分の組合わせを初期設
定する。(ここでは、黒色(0、0、0)としている
が、ユーザーの指定により異なった初期設定が可能であ
る。)次にS420で、抽出された文字情報の色の成分
の設定を行う。これは、使用するディスプレイ等のハー
ドウェア特性(例えば、CRTかTRTか等)により表
示色にばらつきが生じうるため、一定の幅をもって変換
対象となる色を特定するための事前処理である。また、
高齢者や色覚異常者が認識しにくい色というのは必ずし
も固定のものではなく、個人差があるため、このような
ばらつきも考慮した色変換を行なうための事前処理とし
ても用いられる。すなわち、データ補正のための一種の
フィルタリング処理として機能する。この処理の詳細に
ついては、図5を用いて後述する。
【0036】続くS430では、変換対象となる色成分
をもった文字データ(レコード)の有無を判断する。こ
こで変換対象となる文字データがなければ、終了処理を
行うステップS470にすすむ。S435は、抽出した
範囲の文字情報を最後まで処理したかどうかを判断する
ステップであり、最後のデータでない限り、S440の
処理ステップに制御が渡される。S440では、S42
0で事前処理された文字情報に対して、あらかじめ設定
された所定の色変換処理を行なう。この色変換処理につ
いては、図6を用いて後述する。その後、S450のス
テップにおいて、変換された色の成分の組合わせを設定
し、最終的には文字情報の再表示のための出力指示を行
なう。上記の色変換ステップは、抽出されたすべての文
字情報の処理を終了するまで繰り返される(S43
5)。
【0037】図5は、図4のS420で実行される色変
換を行なうための事前処理を説明するフロー図である。
なお、ここでは色覚異常者や高齢者が利用する場合の実
施例として説明する。色覚異常者等がWWWブラウザ等
で表示される文字情報の中で認識しにくい色として、図
8に記載の表1に示すような色の組み合わせがある。こ
の表は、このような認識しにくい色の一例を示すもので
あり、そのすべてを列挙しているわけではない。表1は
このような色の名称、色の成分の最大値、色の成分の最
小値、色の成分の中庸値(最大値と最小値の中間値)を
まとめたものである。ここで各色の代表値は中庸値で示
されるが、各色の成分要素ごとにプラスマイナス25の
幅(range)を設けることで、一定の範囲で実際の色の
幅を認めている。例えば珊瑚色は、色の成分の中庸値は
(236、113、064)であるが、実際の文字情報
の色の成分の幅は最大(255、138、089)から
最小(211、088、039)の範囲で変動する。こ
れは、ハードウェア機器の特性によって色の見え方にば
らつきがある点を考慮するためであり、実際に発明を実
施する際には、このように各色の成分に一定の幅を持た
せている。
【0038】図5の処理では、抽出した色の成分の組み
合わせが、上記の表1の最大値から最小値の間に含まれ
るか否かを判定し、この範囲に含まれる場合は、この抽
出した色の成分の組み合わせを該当する設定色とみなし
て、その中庸値で色の成分の再設定を行なう。一方、こ
の範囲に含まれていなければ、このような再設定を行な
わない。これは、抽出した色は変換の対象とはならない
ことを意味している。以下、具体的に説明する。
【0039】まず、S510では、表1に示すようなあ
らかじめ定められた設定色の色成分データを初期設定す
る。次にS520で、抽出した色の成分データの設定を
行う。S525は、指定された範囲の文字データを最後
まで抽出したかを判断するステップであり、最後のデー
タであった場合にのみS550にすすんでこの事前処理
を終了する。S530では、この抽出した色成分のデー
タとS510で初期設定済みの色成分データとの比較を
行なう。抽出した色の成分の組み合わせが、初期設定さ
れた設定色の色成分の範囲内、すなわち、中庸色そのも
のである場合を含めて、ある設定色の最小値から最大値
の間に含まれる場合には、該当する設定色が存在すると
判断する(S532)。その後、S540で、抽出した
色の成分を該当する設定色の中庸値で再設定する。具体
的に記述すると、抽出した色の各成分(R、G、B)の
うち、3つの成分のすべてが所定の設定色の最大値から
最小値の範囲にはいっていれば、その色を設定色とみな
し、その中庸値を設定する。この時にフラグをたててお
くと、該当色が存在することが後の処理において容易に
判断できる。ただし、このS540での再設定は必須の
ステップではなく、設定色の有無の判断、すなわち変換
対象が存在するか否かの判断(フラグを立てる等)だけ
を行なう構成としてもよい。S530で、もし抽出した
色の成分の組み合わせが設定色の最大値から最小値の間
になければ、該当する設定色はないと判断する(S53
4)。その後、S525に戻り、指定された範囲内のす
べてのデータにつき処理が終了するまで、判断ステップ
をくりかえす。
【0040】図5で説明した処理は、色覚異常者等のた
めに見えにくい色として変換の対象をあからじめ特定
し、後続の色変換に必要な事前処理を行うものである。
したがって、抽出した文字情報をすべて色変換する場合
には、この処理を省略することも可能である。
【0041】図6は、図4のS440で実行される色変
換処理を説明するフロー図である。図中、(R、G、
B)の成分表示をあらわす(l、n、m)の値は、主ア
プリケーション35での表示時の数値または図5で色の
成分が再設定された値であり、0から255までの自然
数である。S610では、変換対象となる文字情報の色
の成分の組み合わせを初期設定する。次のS620で
は、所定の変換ルール(ロジック)にしたがってこの色
の成分データを変更する。例えば、ルール1があらかじ
め設定されていれば、すべての変換対象の文字の色成分
を、黒(0、0、0)または白(0、0、0)に変換す
る。このようなルールはあらかじめ初期設定で固定して
もよいし、ユーザが指定してもよい。図6では8通りの
ルールを示しているが、その種類はこれらに限定されな
い。また、複数のルールを組合わせて、連続して色を変
換し表示するように設定することもできる。この場合、
図5のS354およびS356を通じて、複数回の色変
換処理が行われる。所定のルールにしたがって色変換を
行なった後は、S630で処理を終了する。
【0042】図6では、色を原色に変換させるまたは当
色における最大の輝度に変換させる変換ルール(各色の
成分を0や255に設定すること)を中心にしている
(ルール1〜5)。これらは、高齢者等には特に有効で
ある。ただし、後述するように別途のユーザ指定によ
り、色成分の中間色127もしくは128に設定する実
施例も可能である。ルール6および7は、(l、m、
n)の各色の成分値の全部または一部を入れ替えること
により色を変換する。
【0043】ユーザの指定により、S620における色
変換ルールを任意に設定することも可能である(ルール
8)。また、複数のルールを組合わせて連続した色変換
表示を行なうことも可能である。例えば、赤色、黄色系
統が好きなユーザーであれば、特に濃い赤色(64、
0、0)、濃い赤色(128、0、0)、明るい赤色
(255、0、0)、黄色(255、255、0)、明
るい黄緑(128、255、0)という順序で、文字情
報の色を連続して変換したいかもしれない。この場合、
5つのルールがあらかじめ指定され、これが図5のS3
54およびS356を通じて連続して実行し、次々と色
変換表示される。
【0044】また、色覚異常者の場合を考えると、色の
成分を赤、緑、青、白、黒の順に反転させるというルー
ルを設定することもできる。一般に、色覚異常者は次の
ように通常3種類に分類される。(1)第1色盲と第1
色弱、(2)第2色盲と第2色弱、および(3)第3色
盲と第3色弱である。第1色盲(赤錐体のない)と第1
色弱(赤錐体が正常でない)は赤色系があまり認識でき
ず、第2色盲(緑錐体のない)と第2色弱(緑錐体が正
常でない)は緑色系があまり認識できず、第3色盲(青
錐体のない)と第3色弱(青錐体が正常でない)は青色
系があまり認識できないという特徴を有する。いずれの
色覚異常者にも共通した認識しにくい色の組合わせの例
として、「赤色と緑色と茶色」、「ピンク色と水色と白
色(灰色)」、「赤紫色と灰色(黒色)と緑色」、「赤
色と灰色(黒色)と青緑色」等があげられる(表1を参
照)。これらの認識しにくい色については、「石原色覚
検査」で知られる「総合色盲検査表」(石原忍著)、
「先天色覚異常の検査と指導」(視覚研究所 市川一夫
他著)等にその記述がある。
【0045】上述の反転ルールは、軽い症状のほとんど
の色覚異常者であれば、これにより文字を認識できると
いう特徴を有する。色の成分でいくと、赤色(255、
0、0)、緑色(0、255、0)、青色(0、0、2
55)、白色(255、255、255)、黒色(0、
0、0)の順に色を反転させることにより実施される。
ただし、このような汎用の連続表示の設定ではなく、個
々人の色覚異常の内容に応じて、その人が認識しにくい
色のみを認識しやすい色に変換して表示するだけの単純
な設定にすることもできる。この場合は、複数のルール
を組みあわせる必要はないので、複数のルールの設定は
なされず、図3のS356でNoの判断がなされて、そ
れ以上の色変換処理は行われない。
【0046】このように、ユーザの特性にあわせて、あ
らかじめ自由に色変換のルールを設定することができ
る。また、それらのルールを組合わせて、連続して異な
る色で文字を表示することもできる。これにより、背景
色、文字色のいかんにかかわらず、文字の識別性を高め
ることができるようになる。また、色覚異常者や高齢者
に限らず、一般の人に対しても画面上で文字情報を簡便
に認識せしめるようなルールを設定して色変換を行なう
ことができ、重要事項や警告事項などの見落としを回避
するのみならず、例えば、宣伝的効果や特定のイメージ
の定着をはかるための文字の表示システムに応用するこ
とも可能である。
【0047】次にユーザ操作の観点から本発明の実施例
を説明する。
【0048】図7は、ユーザ要求を管理するユーザ・イ
ンターフェース部34がウィンドウ上のメニューバーの
操作を検出した場合の処理を説明するためのフロー図で
ある。メニューバーの初期値は、工場からの最初の出荷
時や本発明の色変換システムの導入時に設定されてお
り、その最初の実行時には特に何も指定しなくてよい
(Nullまたはブランク)。ただし、一旦、色変換システ
ムが実行された後は、その時の操作により選択された値
が保存され、次回からはこの値で設定が行われるように
構成することができる。
【0049】S710で、ユーザによるメニューバー操
作が行なわれたことが検出されると、S720で、選択
されたコマンドまたはプログラムが処理される。図7で
は、このコマンド等の例として、「変換」、「連続変
換」、「停止」、「変換する方法」、「終了」、「変換
する順序」、「前回と比較」、「編集」、「画像認識」
「ヘルプ」、「終了」が定義されている。記載していな
いが、「自動変換」という設定を設けて、省略値で色の
変換を行えるようにしてもよい。例えば、省略値の色の
変換として、主に高齢者や色覚異常者が簡易に色を認識
しやすい目立つ色の連続変換を設定しておく等である。
その後、S730で、メニューバーから実行させるコマ
ンドを実行した後、その動作を終了させて、ユーザーイ
ンターフェース部34に制御を渡す。
【0050】S720で実行される各コマンドについて
説明する。「変換」は、表示されている文字情報の色を
新たに変換して再表示するための機能である。具体的に
は、上述のような色変換システム31の変換制御部33
がの処理により、色変換処理を実行する。「連続変換」
は、表示されている文字情報の色変換を連続的に行うた
めの機能である。この場合、あらかじめ一定時間の間だ
け連続表示するようにすることもできるが、特に時間を
設定せず、「停止」処理が実行されるまで連続表示する
構成としてもよい。「停止」は、実行中の色変換処理の
実行を停止するための機能である。これは、色変換シス
テム31そのものを終了するわけではない(この場合は
後述の「終了」に該当する)。「変換方法」は、色を変
換する方法すなわちルールの一覧(プルダウン型のメニ
ュー)を表示し、変換ルールを選択するための機能であ
る。具体的には、図6に示す変換ルールが表示され、こ
れを選択することができる。「変換順序」は、色を変換
するルールの実行順序の一覧(プルダウン型のメニュ
ー)を表示し、その変換順序を選択するための機能であ
る。「前回と比較」は、主アプリケーション35(WW
Wブラウザ等)における色の文字情報のウィンドウと色
の変換が行われた文字情報のウィンドウを表示し、その
比較ができるようにするための機能である。「編集」
は、主アプリケーション35(WWWブラウザ等)にお
ける色の文字情報のウィンドウで動的に色の選択、評
価、編集を行なうための機能である。「画像認識」は、
画像情報を含むファイル名の一覧を表示し、ここで画像
情報の指定を行うための機能である。これにより、主ア
プリケーション35(WWWブラウザ等)における画像
情報上でのマウスの特定操作(左ボタンのダブルクリッ
ク等)により、自動的に画像情報の中の文字情報のみを
抽出するソフトウェア(後述)を起動することができ
る。「ヘルプ」は、色変換システムのヘルプ情報を表示
するための機能であり、「終了」は、色変換システムそ
のものを終了するための機能である。
【0051】図7は、メニューバーの操作による実施例
であるが、各操作の内容を対応づけることにより、特定
のキーボード操作(特定のファンクションキーの押下げ
等)や特定のマウス操作(右ボタンのクリック等)によ
り、同様の機能を実行できるようにしてもよい。また、
ユーザが簡易に操作できるものであれば、メニューバ
ー、キーボード、マウス以外の操作や上記に示す以外の
機能を盛り込んでもよい。
【0052】<2.副アプリケーションを用いた実施例
>これまでは、副アプリケーション36としてテキスト
エディタを用いた実施例として本発明を説明した。ここ
では再度、図1と図2を参照しつつ、副アプリケーショ
ン36として音声合成アプリケーションを用いた実施例
を示す。これは、色変換された文字情報を主アプリケー
ション35上に表示しつつ、音声としても出力すること
を可能にする。
【0053】図1において、OS10は上述のような代
表的なOSでよいが、特に音声アプリケーションの利用
を可能とするようなAPI(例えば、Speech A
PI)を備えていることが好ましい。この場合、上述の
色変換処理のためにAPI11はすでに文字情報のアド
レスを取得しているので(例えば、TextOut()等が保持
するアドレス)、かかるアドレスをSpeech AP
Iにも供給して複写する。副アプリケーション36であ
る音声合成アプリケーションは、かかる処理によりSp
eech APIに設定されたアドレスを用いてOS1
0に指示することで、音声が入出力インターフェース2
11(図2:市販のサウンドカード等)を通じてスピー
カ210(図2)から再生されるようになる。
【0054】<3.文字認識ソフトウェアを用いた実施
例>さらに、画像情報から文字情報を抽出するソフトウ
ェアを主アプリケーションとして用いた本発明の実施例
を、再度図1および図2を参照しつつ説明する。画像、
イメージ、グラフなどの画像情報は、通常イメージスキ
ャナ213等の画像読み取り装置によりデジタル化する
ことができる。モノクロのスキャナの場合は、白色光を
もとの原稿に照射し、カラーのスキャナの場合は、赤、
緑、青の3色光をもとの原稿に照射する。このようにし
て読み取られた画像データは、BMP、MAG、GIF、J61、JP
EG、PIC、TIFF、XPM、PCX等のファイル形式で補助記憶
装置205等に記録される。
【0055】本実施例においては、主アプリケーション
35として、デジタル化された画像データを分析して、
文字情報を抽出するソフトウェアが用いられる。このよ
うなソフトウェアの例として、一般にOCR(Optical
Character Recognition:光学的文字認識)ソフトと呼
ばれるアプリケーションがあり、市販されているものも
多い。かかるOCRソフト35により抽出された文字情
報は、API11を介して色変換システム31のテキス
トバッファ32に一時的に貯えられる。変換制御部34
は、既に説明したような色変換処理を必要に応じて実行
し、変換された文字情報を、副アプリケーション36
(ブラウザ、テキストエディタ、音声合成アプリケーシ
ョン等)へ転送する。これにより、認識可能な形で文字
情報を表示することができる。先の実施例と異なり、本
実施例では、主アプリケーション35がOCRソフトで
あるので、文字情報を主アプリケーションに再度供給す
ることはない。したがって、図3のS340の再表示ス
テップは不要となるが、S350〜S352の副アプリ
ケーションによる再表示ステップは必須となる。
【0056】なお、本実施例では、主アプリケーション
35がOCRソフトである場合について説明したが、画
像情報から文字情報を抽出できるアプリケーションであ
れば他のソフトウェアを用いてもよい。
【0057】<4.その他の実施例>本発明は、上記実
施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能で
ある。本明細書では、主アプリケーション35がWWW
ブラウザである場合について主に説明したが、文字情報
が表示されるその他のソフトウェア、例えば、ワードプ
ロセッサ、表計算、スプレッドシート、データベースの
ような適用業務ソフトのほか、文字情報と画像情報を同
時表示するようなマルチメディアソフト等であってもよ
い。また、本発明の目的を達成することができる機能を
有するのであれば、他のOS10を採用してもよい。
【0058】また、副アプリケーション36について
も、上記のようなテキストエディタや音声合成アプリケ
ーションのほか、様々なアプリケーションを採用するこ
とができる。例えば、目の不自由な人向けに、文字情報
を点字情報に点訳して触覚ピンディスプレイに出力する
障害支援アプリケーションを用いてもよい。さらに、副
アプリケーション36として、PDA(Personal Digit
al Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handy-P
hone System)等とのコミュニケーションをサポートす
る通信アプリケーションを用いてもよい。これにより、
画像情報の中の文字情報のみの通信が可能となり、通信
データ量が少なくてすむという利点が生ずる。また、本
明細書では、副アプリケーションが1種類だけの実施例
を示したが、2以上の副アプリケーションを実行させる
構成も容易に採用できる。
【0059】
【発明の効果】本発明の色変換システムにより、コンピ
ュータ・システムのユーザが、背景色や文字に付されて
いる色彩のいかんに関わらずその文字情報を認識しやす
くなる。本発明は簡便な操作で実行できるので、特に色
覚異常者や高齢者にとって利便が大きい。また、色覚異
常者や高齢者に限らず、色覚正常者であっても容易に画
面中の重要事項や警告事項(文字情報)の存在が容易に
識別でき、これらの文字情報の読み落しを軽減すること
ができる。これは、情報通信システムの発展にともない
普及が進む電子商取引やオンラインショッピングなどで
不正な取引や契約を未然に予防する。さらに、ユーザの
指示で色変換の仕組みを設定できるので、デモストレー
ション、研修、教育、公衆への掲示、プレゼンテーショ
ンなどで、より効果的な画面表示が可能となる。
【0060】また、本発明は、副アプリケーションへも
同時に文字情報を供給することができるので、ユーザの
特性に応じた、より効果的な文字情報の提供を実施する
ことが可能となる。
【0061】また、特定のソフトウェアとの組合わせに
より、画像・イメージ・グラフなどの画像情報に文字情
報が埋め込まれている場合であっても、かかる文字情報
を抽出して、ユーザが見やすいように提示することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を含む色変換システムの全体の構成を示
す機能ブロック図である。
【図2】本発明が適用される代表的なハードウェア構成
を示す図である。
【図3】色変換システムを組み込んだ本発明の動作を説
明するフロー図である。
【図4】色変換のプロセス全体を説明するフロー図であ
る。
【図5】色変換を行なうための事前処理を説明するフロ
ー図である。
【図6】色変換処理を説明するフロー図である。
【図7】メニューバー操作を検出した場合の処理を説明
するフロー図である。
【図8】識別しにくい色成分の例を説明する図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)第1のアプリケーションから色情報
    を含む文字情報を抽出する手段と、(2)抽出された上
    記色情報をあらかじめ定められた色変換ルールに基づき
    変換する手段と、(3)変換された色情報とともに文字
    情報を上記第1のアプリケーションに出力する手段とを
    有する色変換システム。
  2. 【請求項2】上記出力手段が上記文字情報を第2のアプ
    リケーションに出力する手段を有する、請求項1に記載
    の色変換システム。
  3. 【請求項3】上記抽出手段が画像情報から文字情報を抽
    出する第1のアプリケーションにより当該文字情報を抽
    出し、上記出力手段が第2のアプリケーションに文字情
    報を出力する、請求項1に記載の色変換システム。
  4. 【請求項4】上記抽出手段による上記文字情報の抽出に
    応じて、上記変換手段で色変換の対象となる色情報を含
    む文字情報を特定する事前処理を実行する手段をさらに
    有する、請求項1ないし3のいずれかに記載の色変換シ
    ステム。
  5. 【請求項5】色情報を含む文字情報を処理するためのプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、(1)第1のアプリケーションから色情報
    を含む文字情報を抽出するステップと、(2)抽出され
    た上記色情報をあらかじめ定められた色変換ルールに基
    づき変換するステップと、(3)変換された色情報とと
    もに文字情報を上記第1のアプリケーションに出力する
    ステップと、をコンピュータで実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】上記出力ステップが上記文字情報を第2の
    アプリケーションに出力するステップを有する、請求項
    5に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】上記抽出ステップが画像情報から文字情報
    を抽出する第1のアプリケーションにより当該文字情報
    を抽出し、上記出力ステップが第2のアプリケーション
    に文字情報を出力する、請求項5に記載のコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】上記抽出ステップによる上記文字情報の抽
    出に応答して、上記変換ステップで色変換の対象となる
    色情報を含む文字情報を特定する事前処理を実行するス
    テップを有する、請求項5ないし7のいずれかに記載の
    色変換システムコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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