JP2001154189A - 光反射性基板の製造方法およびこれを使用した反射型液晶表示装置 - Google Patents

光反射性基板の製造方法およびこれを使用した反射型液晶表示装置

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JP2001154189A JP33840999A JP33840999A JP2001154189A JP 2001154189 A JP2001154189 A JP 2001154189A JP 33840999 A JP33840999 A JP 33840999A JP 33840999 A JP33840999 A JP 33840999A JP 2001154189 A JP2001154189 A JP 2001154189A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでモアレの発生のない反射型液晶表
示装置および半透過反射型液晶表示装置の製造方法を提
供する。 【解決手段】 透明基板の一方の面上に、感光性材料を
所定厚さの膜状に塗布しその感光性材料膜を、液晶表示
部の最小単位である1画素の長辺と短辺の長さの各1/
2以下の長さを持つ面積を最大単位とする周期構造で形
成された光透過パターンを有するフォトマスク42を介
して露光して現像し、その後に所定温度で焼成すること
により、感光性材料膜に曲面形状を有する凹凸を形成し
て透明基板の表面を粗面化し、この粗面上に光反射層を
形成する。このフォトマスク42は、その周期構造の2
倍以上の長辺と短辺の長さの画素を有する液晶表示部で
あればモアレの発生がなく、どの機種にも対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内面拡散反射方式
の反射型液晶表示装置に関し、特にその光反射性基板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】反射型液晶表示装置または半透過反射型
液晶表示装置は、外光がある時はバックライトが無くて
も表示を見ることが出来るため、低消費電力化が可能で
あり携帯用に適している。
【0003】液晶表示装置を反射型として用いる場合、
様々な方法があるが、表示を明るくする方法として、液
晶セル内部に光反射層と凸凹層を設けるのが良い方法で
ある。
【0004】液晶セル内部に光反射層と凸凹層を設ける
方法としては、液晶表示パネルに用いられる一方のガラ
ス基板上に、感光性材料であるポジ型感光性ポリイミド
膜を形成し、所定の光透過パターンを有するフォトマス
クを介して露光した後現像することにより無数の微細な
凹凸を形成し、ガラス基板表面を粗面化する方法が提案
されている。この場合、光反射層はこの粗面上に形成さ
れる。
【0005】ここで使用されるフォトマスクの光透過パ
ターンには、液晶表示部の最小単位である1画素を最大
単位とする周期構造を持たせている。また、その単位面
積内においては、不規則に光透過口が配置されている。
したがって、ガラス基板上に形成される凸凹層も、上記
周期構造を有し、その単位面積内では凸凹が不規則に配
置されている。
【0006】図11には、上記フォトマスクの光透過パ
ターンの周期構造の例が示される。本例では、液晶表示
部の最小単位である1画素が305μm×95μmであ
り、線間は10μmである。よって、周期は横方向10
5μmで、縦方向は315μmとなっている。なお、フ
ォトマスク42には、各周期の単位面積内に上述の通り
不規則に光透過口44が配置されている。
【0007】また、図12には、ガラス基板上に凸凹層
を形成する位置の例が示される。図12において、凸凹
層は画素が存在する領域すなわち液晶表示部46に相当
する部分のみに、図11に示された周期構造で形成され
る。
【0008】以上のようなフォトマスク42が使用され
るのは、画素の周期とフォトマスク42の周期が異なる
とモアレの発生の原因となるためである。また、ガラス
基板全面をカバーでき、不規則な光透過口44の配置を
有するマスクパターンを作るには膨大なデータが必要と
なり現実的ではないことからも、このような方法が採用
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法により反射型液晶表示装置および半透過反射型液晶表
示装置を製造する場合には、画素のサイズ等を変更した
ときに、その都度凹凸を形成するためのフォトマスク4
2を変更しなければならない。これは、フォトマスク4
2の光透過パターンが、上述の通り、液晶表示部46の
最小単位である1画素を最大単位とする周期構造となっ
ているためである。このため、製造コストが高くなって
しまうという問題があった。
【0010】また、上述の凸凹層の影響をなくし、液晶
の配向性を向上させるためには、凸凹層と液晶層との
間、具体的には光反射層の上に平坦化層を形成する必要
がある。この時、凸凹層を液晶表示部のみに形成してい
ると、平坦化層と合わせた厚さが厚くなり、液晶表示部
と凸凹層が形成されていない他の部分との間で透明導電
膜に段差が生じる。このため、透明導電膜が切断されて
しまうという問題もあった。
【0011】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、低コストでモアレの発生のな
い反射型液晶表示装置および半透過反射型液晶表示装置
の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、反射型液晶表示装置の一方の基板として
用いられる光反射性基板の製造方法であって、表面が平
滑な透明基板の一方の面上に、感光性材料を所定厚さの
膜状に塗布し、その感光性材料膜を、液晶表示部の最小
単位である1画素の長辺と短辺の長さの各1/2以下の
長さを持つ面積を最大単位とする周期構造で形成された
光透過パターンを有するフォトマスクを介して露光して
現像し、その後に所定温度で焼成することにより、感光
性材料膜に曲面形状を有する凹凸を形成して透明基板の
表面を粗面化し、粗面上に光反射層を形成することを特
徴とする。
【0013】また、上記光反射性基板の製造方法におい
て、フォトマスクの光透過パターンは、50ミクロン以
下の周期を最大とする周期構造を持つことを特徴とす
る。
【0014】また、上記光反射性基板の製造方法におい
て、感光性材料は透明基板の一方の全面に塗布し、フォ
トマスクにより感光性材料膜のほぼ全面を露光して現像
し、その後に所定温度で焼成することにより、感光性材
料膜に曲面形状を有する凹凸を形成して透明基板の表面
をほぼ全面に渡って粗面化し、粗面上の液晶表示部に相
当する部分に、それぞれ光反射層を形成することを特徴
とする。
【0015】また、反射型液晶表示装置であって、上記
光反射性基板の光反射層上および粗面上に表面を平坦化
するための平坦化層を介して透明電極が形成された電極
基板を一方の基板として備えていることを特徴とする。
【0016】また、上記反射型液晶表示装置において、
液晶表示部が、対向面側にそれぞれ電極が形成された第
1及び第2基板の間隙に液晶層が挿入された液晶セルを
有し、該セルの第1基板の外側には、2枚以上の位相差
板、及び偏光板がこの順に配置され、液晶セル内の第2
基板側に光反射層が形成されており、液晶層において第
1基板から第2基板に向かって液晶分子の配向方向のね
じれ角θ1は160゜〜300°であり、液晶層の屈折
率異方性Δn1と液晶層の厚さd1との積によって示さ
れる液晶層のリタデーション値Δn1・d1は0.30
μm〜2.00μmであることを特徴とする。
【0017】また、半透過反射型液晶表示装置であっ
て、上記光反射層が半透過反射層であることを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0019】図1には、本発明にかかる反射型液晶表示
装置の実施形態の断面図が示される。図1において、ガ
ラス等で形成された第1の透明基板10及び第2の透明
基板12の対向面側には、それぞれ電極14、16が形
成されており、この透明基板10、12の間隙には、液
晶層18が挿入された液晶セルが構成されている。ま
た、第1の透明基板10の外側には、2枚の位相差板2
0、22及び偏光板24がこの順に配置されている。な
お、上記電極14、16は透明電極として構成されてい
る。
【0020】上記第1の透明基板10の内側にはカラー
フィルタ26が配置され、このカラーフィルタ26を覆
って平坦化層28が設けられている。他方、第2の透明
基板12の内側表面には、凸凹層30が形成され、その
上の液晶表示部に相当する部分に光反射層32が形成さ
れている。この光反射層32の上にも平坦化層28が設
けられている。この平坦化層28は、前述の通り、液晶
の配向性を向上させるために設けられる。各平坦化層2
8の対向面側には、それぞれ上述の電極14、16が形
成されており、その内側にそれぞれ絶縁層34、配向層
36が形成されている。2つの配向層36の内側にはス
ペーサ38が配置され、これによって形成されたスペー
スに上記液晶層18が挿入されている。以上により、第
1の透明基板10及び第2の透明基板12の間隙に上記
液晶セルが形成される。なお、この液晶セルの側面側に
はシール40が設けられている。
【0021】本実施形態で使用した液晶層18において
は、第1の透明基板10から第2の透明基板12に向か
って液晶分子の配向方向のねじれ角θ1は160゜〜3
00°であり、液晶層18の屈折率異方性Δn1と液晶
層18の厚さd1との積によって示される液晶層18の
リタデーション値Δn1・d1は0.30μm〜2.0
0μmである。
【0022】上記凸凹層30を第2の透明基板12上に
形成するには、表面が平滑な透明基板12の一方の面上
に感光性材料の膜を所定の厚さで塗布し、所定の光透過
パターンを有するフォトマスク42を介して露光した後
現像し、その後所定温度で焼成することにより無数の微
細な凹凸すなわち粗面を形成する方法による。この場
合、感光性材料としては例えばポジ型感光性ポリイミド
が使用される。この方法によれば、凹凸には所定の曲面
形状が付与される。このようにして形成された透明基板
12上の粗面の上には光反射層32が形成され、本発明
にかかる光反射性基板が製造される。
【0023】なお、上記ポジ型感光性ポリイミドは、透
明基板12の一方の全面に塗布し、フォトマスク42に
よりポジ型感光性ポリイミドの膜のほぼ全面を露光して
現像し、その後上記同様に焼成して透明基板12の表面
をほぼ全面に渡って粗面化するのも好適である。これに
より、第2の透明基板12の表面の全面に渡って凸凹層
30を形成することができる。この場合、光反射層32
は液晶表示部に相当する部分のみに形成される。
【0024】このように、本実施形態にかかる反射型液
晶表示装置では、光反射層32上および光反射層32が
形成されていない粗面上に表面を平坦化するための平坦
化層28が形成され、この平坦化層28を介して電極1
6が形成された透明基板12を一方の電極基板として備
えている。
【0025】前述したように、従来のフォトマスク42
の光透過パターンは、液晶表示部46の最小単位である
1画素を最大単位とする周期構造を有している。これは
モアレを回避するためである。しかしながら、最小単位
である1画素を最大単位とする周期構造を持たせなくて
もモアレを回避することができる。そこで、本実施形態
では、最小単位である1画素の1/2以下の周期構造を
フォトマスク42の光透過パターンに持たせている。
【0026】その理由は以下の通りである。X方向の距
離に依存した波を考える。aのピッチを持つ波を、cos2
((1/a)・X・π)とし、bのピッチを持つ波をcos
2((1/b)・X・π)とする。ここで、マイナスを考え
ない為に2乗している。これらの合成波は、 cos2((1/a)・X・π)+cos2((1/a)・X・π)=
cos((a+b)/(ab)・X・π)cos((a-b)/(ab)・
X・π)+1 となる。これは、(ab)/(a+b)と(ab)/(a-b)のピ
ッチの波が新たに出来た事を意味する。問題となるモア
レは、(ab)/(a-b)のピッチである。aとbのピッチが
近づくと(ab)/(a-b)は非常に大きなピッチとなる。
aとbが人間に見えない小さいピッチであっても、(ab)
/(a-b)のピッチが人間の目に見えて問題となる。
【0027】これを回避するためには、 a>bのとき、b
≦(1/2)・aの関係を満たせば良い。望ましくはb≦
(1/3)・aの関係を満たせば良い。すなわち、液晶
表示部の最小単位である1画素の長辺と短辺の長さの各
1/2以下の長さを持つ面積を最大単位とする周期構造
で形成された光透過パターンを有するフォトマスク42
を使用すればモアレの発生をなくすことができる。この
ことから、上記フォトマスク42の周期構造の2倍以上
の長辺と短辺の長さの画素を有する液晶表示部について
は、そのサイズによらず同じフォトマスク42を使用で
きることがわかる。
【0028】一般に、フルドットカラー表示の場合の画
素の最小単位は、100×300μm程度であるので、
50μm以下の単位の周期であればモアレが問題となる
レベルとはならない。よって、50μm以下の周期の光
透過パターンのフォトマスク42を作成すれば、どの機
種にも対応するフォトマスク42となる。これにより、
従来のように機種毎にフォトマスク42を準備する必要
が無くなるので、低コストで凸凹層30を作ることが可
能となる。また、フォトマスク42を作成するために必
要なデータが小さなパターンの繰り返しである場合、必
要とするデータ数が少なくなるため、この点でも低コス
トでフォトマスク42を作成することが可能となる。但
し、周期が小さすぎると反射光の干渉縞が問題となるの
で、周期は10μm以上とする必要がある。
【0029】以上に述べた本実施形態にかかる反射型液
晶表示装置では、図1に示されるように、第2の透明基
板12の表面の全面に渡って凸凹層30が形成されてい
る。図2には、この第2の透明基板12上に凸凹層30
と液晶表示部46が形成された様子が示される。これ
は、この一枚のガラス基板を用いて12個の液晶セルを
作る例を示している。図2に示されるように、液晶表示
部46以外の部分にも凸凹層30を形成し、液晶表示部
46に相当する部分のみに光反射層32を形成した後、
第2の透明基板12の全面に平坦化層28を形成した場
合、ギャップ制御が容易となる。何故なら、凸凹層30
を形成するときにエッチングを行うので、凸凹層30が
形成された部分は凸凹層30が形成されていない部分に
比べて相対的に膜厚が薄くなる。したがって、液晶表示
部46にのみ凸凹層30が形成されていると、他の部分
との膜厚に大きな差が生じギャップ制御が著しく難しく
なるからである。
【0030】なお、光反射層32も液晶表示部46以外
の部分に形成し、平坦化層28を絶縁層とすることも可
能であるが、切断面に光反射層32が剥き出しとなる
と、光反射層32に劣化が生じるおそれがある。また、
液晶表示装置製造時の位置合わせ等は透過で行うため、
透明基板12の全面に光反射層32を形成するのは望ま
しくない。
【0031】以上は、反射型液晶表示装置について述べ
たが、光反射層32の代わりに半透過反射層を形成すれ
ば、半透過反射型液晶表示装置とすることができる。図
3には、本発明にかかる半透過反射型液晶表示装置の実
施形態が示される。図3において図1と異なる点は、光
反射層32の代わりに半透過反射層48が形成された
点、及び第2の透明基板12の外側表面にλ/4板5
0、λ/2板52、偏光板54で構成された円偏光板5
6と光源60とがこの順序で形成されている点である。
偏光板のかわりに、一方の直線偏光をほぼ透過し他方の
直線偏光をほぼ反射する反射偏光板(例えば3M製DB
EF)を用いても良い。また、円偏光板を選択反射を利
用したものに置き換えても良い。
【0032】以下、上述の実施形態の具体例を実施例と
して説明する。
【0033】
【実施例1】表示部のサイズが約5cmで、120×
(160×RGB)画素数の反射型液晶表示装置を以下
の通り作成した。その構成は、図1に示されたものと同
様である。
【0034】液晶層18は、240度ツイストのSTN
で、液晶の屈折率異方性Δnは0.13、ギャップは5
μmでΔndとしては0.65μmである。また、位相
差板20のΔndは0.138μm、位相差板22のΔ
ndは0.385μmとした。光反射層32と凸凹層3
0とは、図1のように配置した。
【0035】本実施例では、液晶表示部の最小単位は、
305μm×95μmであり、線間は10μmとした。
よって周期は横方向105μmで、縦方向は315μm
である。
【0036】凸凹層30は、ポジ型感光性ポリイミド樹
脂として日産化学社製RN−901を透明基板12(ガ
ラス基板)上にスピンナーにて厚さ2.0μmに塗布
し、80℃で10分間、バッチ炉にてプリベイクした。
次に、その膜上に図4に示されるようにフォトマスクを
セットし、プロキシミテイー型一括露光機にて露光した
(波長365nm、露光量40mj、プロキシミティー
ギャップ300μm、露光機のコリメーションアングル
3.4°)。フォトマスク42には、図5に示されるよ
うなサイズ(横16μm、縦8μmの楕円形状)の穴
が、図6に示されるように、横方向に40μm、縦方向
に100μmの周期で配置されている。ただし、40μ
mと100μmの長方形の中においては穴はランダムに
多数配置されている。
【0037】次に、東京応化社製のアルカリ溶剤NMD
−3(室温30℃)にて20分間現像し、170℃で6
0分間加熱した後、320℃で30分間ポストベイクを
行った。これにより、図7に示されるような形状の凸凹
層30がガラス基板上に形成され、ガラス基板の表面が
粗面化された。この場合、図2に示されるように、ガラ
ス基板上には斜線に示す部分全てに上記凸凹層30が形
成されている。
【0038】この凹凸層30上において、図2に示され
るように、液晶表示部46に相当する部分に光反射層3
2としてアルミニウムを蒸着法により成膜した。この上
部には、 SiO2もしくはSiO2/TiO2/ SiO2の様な積層構
造を作ることにより、反射色の調整や、反射強度を制御
した。以上により、本実施形態にかかる光反射性基板が
作製された。
【0039】以上のようにして作製された光反射性基板
を使用して本実施例にかかる反射型液晶表示装置を作製
し、図8に示される評価系にて、−30°入射光に対す
る反射光の角度依存性を測定した。その結果が図9に示
される。
【0040】表示としては、電圧無印加時に低反射輝度
を実現し、電圧印加に伴い高反射輝度を実現する様なモ
ード(ネガモード)を採用した。更に、マルチプレックス
駆動を用いデューティー比として1/120を用いた。
また、使用したカラーフィルタ26の特性は、反射型用
に透過型用カラーフィルタより色純度を落とし、更にR
GB各3色のバランスをC光源下で無彩色となるように
調整した、視感度透過率Yは53%であった。
【0041】本実施例にかかる反射型液晶表示装置で
は、特にモアレも感ずること無く、明るい表示を得るこ
とができた。本実施例により、画素サイズに合わせた周
期を用いること無く凸凹層を作成しても問題無いことが
証明された。
【0042】
【実施例2】実施例1の構成のうち、フォトマスク42
として、図5に示された横16μmで縦8μmの楕円形
状の穴が、図10に示されるように35μmと35μm
の正方形の中においてランダムに多数配置され、この横
方向に35μm、縦方向に35μmの周期を持たせて縦
方向と横方向に同様のパターンが配置されたものを使用
した。
【0043】上記フォトマスク42を使用して凸凹層3
0を形成した透明基板12を作製した場合にも、モアレ
を感ずること無く、明るい表示を得ることができた。
【0044】
【実施例3】実施例1の構成で、光反射層32の代わり
に半透過反射層48を配置し、透明基板12の外側表面
に広帯域円偏光板56を積層し、広帯域円偏光板56の
下方にバックライト(光源60)を配置した以外は同じ
とした。この構成は図3に示される。
【0045】半透過反射層48としては、偏光解消(偏
光回転)が少ないものが好ましく、Alのハーフミラーを
用いた。Alの上部に SiO2もしくはSiO2/TiO2/ SiO2
様な積層構造を作ることにより、反射色の調整や、反射
強度を制御した。反射と透過の割合は7:1とした。
【0046】本実施例のように、半透過としてもモアレ
を感ずること無く明るい表示を得ることができた。ま
た、外光が無い場合においても、半透過であるためバッ
クライトの効果により表示を視認することが可能となり
応用範囲が広がった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モアレの発生がなく、どの機種にも対応できるフォトマ
スクを得られるので、従来のように、機種毎にフォトマ
スクを準備する必要が無くなり、低コストで凸凹層を作
製することが可能となる。
【0048】また、本方式を用いた凸凹層を用いた基板
を用いれば、反射型液晶表示装置および半透過反射型液
晶表示装置において、ギャップ制御も容易となり、均一
性が高い、ムラの少ない表示を実現できる。
【0049】さらに、本発明の半透過反射型および反射
型液晶表示装置、特にカラーフィルタを用いた半透過反
射型液晶表示装置は、屋外での使用を前提とする携帯用
の電子機器、例えば、携帯電話、電子手帳、電子ブッ
ク、電子辞書、携帯情報端末(PDA)、ぺージャー、
携帯位置検出装置(GPS)、携帯魚群探知機、携帯ゲ
ーム機などに用いた場合に、その良好な視認性、表現力
と合わせて高い機能性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる反射型液晶表示装置の一実施
形態を説明する模式的断面図である。
【図2】 一枚の透明基板から多数の液晶セルを作成す
る場合において、透明基板上に凸凹層を作成し光反射層
を作成する場所の説明図である。
【図3】 本発明にかかる半透過反射型液晶表示装置の
一実施形態を説明する模式的断面図である。
【図4】 光反射性基板の製造方法を説明するための模
式図である。
【図5】 フォトマスク基板の一つの穴の寸法を示す図
である。
【図6】 フォトマスク基板の凸凹の周期性の例を示す
図である。
【図7】 透明基板上に作成された凸凹部の模式的斜視
図である。
【図8】 凸凹反射層の反射光強度の角度依存性を測定
する評価系の説明図である。
【図9】 実施例によって作成された反射型液晶表示装
置の反射光強度の角度依存性を示す図である。
【図10】 フォトマスク基板の凸凹の周期性の他の例
を示す図である。
【図11】 従来例として、フォトマスク基板の凸凹の
周期性を示す図である。
【図12】 従来例として、透明基板上に凸凹層を作成
する場所を示す図である。
【符号の説明】
10 第1の透明基板、12 第2の透明基板、14,
16 電極、18 液晶層、20,22 位相差板、2
4 偏光板、26 カラーフィルタ、28 平坦化層、
30 凸凹層、32 光反射層、34 絶縁層、36
配向層、38スペーサ、40 シール、42 フォトマ
スク、44 光透過口、46 液晶表示部、48 半透
過反射層、50 λ/4板、52 λ/2板、54 偏
光板、56 円偏光板、60 光源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊彦 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 井口 真介 兵庫県尼崎市上坂部1丁目2番1号 オプ トレックス株式会社尼崎工場内 Fターム(参考) 2H090 JA02 JB13 JC03 JC04 LA09 LA15 LA20 MA06 2H091 FA11X FA11Z FA16Z FB04 GA01 GA11 KA02 LA15 LA16 LA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射型液晶表示装置の一方の基板として
    用いられる光反射性基板の製造方法であって、 表面が平滑な透明基板の一方の面上に、感光性材料を所
    定厚さの膜状に塗布し、 その感光性材料膜を、液晶表示部の最小単位である1画
    素の長辺と短辺の長さの各1/2以下の長さを持つ面積
    を最大単位とする周期構造で形成された光透過パターン
    を有するフォトマスクを介して露光して現像し、 その後に所定温度で焼成することにより、前記感光性材
    料膜に曲面形状を有する凹凸を形成して前記透明基板の
    表面を粗面化し、 前記粗面上に光反射層を形成することを特徴とする光反
    射性基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フォトマスクの光透過パターンは、
    50ミクロン以下の周期を最大とする周期構造を持つこ
    とを特徴とする請求項1記載の光反射性基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記感光性材料は前記透明基板の一方の
    全面に塗布し、 前記フォトマスクにより前記感光性材料膜のほぼ全面を
    露光して現像し、その後に所定温度で焼成することによ
    り、前記感光性材料膜に曲面形状を有する凹凸を形成し
    て前記透明基板の表面をほぼ全面に渡って粗面化し、 前記粗面上の液晶表示部に相当する部分に、それぞれ前
    記光反射層を形成することを特徴とする請求項1または
    2記載の光反射性基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか一項記
    載の光反射性基板の前記光反射層上および前記粗面上に
    表面を平坦化するための平坦化層を介して透明電極が形
    成された電極基板を一方の基板として備えていることを
    特徴とする反射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 液晶表示部が、対向面側にそれぞれ電極
    が形成された第1及び第2基板の間隙に液晶層が挿入さ
    れた液晶セルを有し、該セルの前記第1基板の外側に
    は、2枚以上の位相差板、及び偏光板がこの順に配置さ
    れ、前記液晶セル内の第2基板側に前記光反射層が形成
    されており、 前記液晶層において前記第1基板から前記第2基板に向
    かって液晶分子の配向方向のねじれ角θ1は160゜〜
    300°であり、 前記液晶層の屈折率異方性Δn1と前記液晶層の厚さd
    1との積によって示される液晶層のリタデーション値Δ
    n1・d1は0.30μm〜2.00μmであることを
    特徴とする請求項4記載の反射型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の光反射層
    が半透過反射層であることを特徴とする半透過反射型液
    晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020094829A (ko) * 2001-06-13 2002-12-18 대성전기공업 주식회사 액정표시소자용 도광판의 산란패턴 형성방법
US7084940B2 (en) 2002-09-30 2006-08-01 Seiko Epson Corporation Electro-optic device comprising a recess/projection pattern obtained by rotating a reference pattern about a predetermined position
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JP2015228046A (ja) * 2010-05-21 2015-12-17 株式会社半導体エネルギー研究所 液晶表示装置

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