JP2001153936A - 2−squid磁束計およびその駆動方法 - Google Patents

2−squid磁束計およびその駆動方法

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JP2001153936A JP33381699A JP33381699A JP2001153936A JP 2001153936 A JP2001153936 A JP 2001153936A JP 33381699 A JP33381699 A JP 33381699A JP 33381699 A JP33381699 A JP 33381699A JP 2001153936 A JP2001153936 A JP 2001153936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温超電導体のSQUIDを使用したより性能
の高い磁束計を提供する。 【解決手段】2つのSQUIDが直列に接続され、その
2つのSQUIDに共通の検出コイルを接続し、その検
出コイルに複数の電流・電圧端子を設け、最適な複数の
経路でバイアス電流を流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温超電導材料の応
用分野のうち、SQUID(超電導量子干渉素子:Supe
rconducting QUantum Interference Device)を使用
した超高感度の磁束計を用いた高感度磁場計測システ
ム、たとえば、心磁や脳磁などの生体磁気計測システム
や非破壊検査に適用して有用なSQUIDおよび磁束計
の素子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液体窒素の沸点よりも高い臨界温度を持
つ高温超電導材料が発見されて以来、冷却に液体窒素や
冷凍機を用いた超電導素子の応用が検討されている。S
QUIDは半導体など他の素子では得られない超高感度
の磁気センサであり、脳や心臓などから発生する生体磁
気の測定が無侵襲でできる他、航空機の機体の微細欠陥
などを非破壊で検査できる。
【0003】現在、高温超電導SQUIDには、高品質
な薄膜試料が得られることからYBa2Cu3yなどの
いわゆる123系超電導体が主に用いられている。ま
た、磁束計の構造としてはNbなどの低温超電導体の磁
束計では多層プロセスを用いて作製される集積型SQU
IDの磁束計が主流であるが、高温超電導体では単層の
超電導薄膜で形成できるダイレクトカップル型磁束計が
主流である。これは、高温超電導体ではまだ十分に信頼
できる多層構造形成プロセスが確立されていないためで
ある。
【0004】SQUIDは図1(a)に示すように、超
電導薄膜1の切り欠き部2と弱結合3を2つ含む超電導
リング4と電流・電圧端子5とで構成される。SQUI
D6の素子面積は数十μm×数十μmから数百μm×数百
μm程度である。素子面積が小さいためSQUID単体
6の磁束捕獲面積は小さい。通常、数十mm×数十mm程度
の大きさの超電導薄膜からなる検出コイル7をSQUI
D6に結合させて磁束捕獲面積を大きくし、感度を向上
させている。単体のSQUIDと検出コイルを含めてS
QUIDとよぶ場合もあるが、本発明ではSQUID単
体6を単にSQUIDと呼び、検出コイルを含める場合
は磁束計8と呼ぶ。
【0005】磁束計の磁場分解能SB 1/2は数1で与えら
れる。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、Aeffは有効面積、SΦ 1/2は回路
のノイズを含めた磁束換算雑音、ΦSQはSQUIDに固
有の雑音、Vnは回路から発生する雑音電圧である。
【0008】また、dV/dΦは磁束−電圧変換係数
で、V−Φ特性の最大傾きで与えられ、変調電圧振幅Δ
Vを用いてπΔVで近似できる。磁場分解能SB 1/2を下
げるためには回路のノイズを含めた磁束換算雑音SΦ
1/2を下げ、有効面積Aeffを増加させることが必要とな
る。また、SΦ 1/2はSQUIDに固有の雑音と回路か
ら発生する雑音からなっているが、上記数1からわかる
ように雑音は二乗和の平方根の形で加算されるため、支
配的な雑音を下げることが磁場分解能の向上につなが
る。最高の感度を得るためには、ΦSQとVn/(π・Δ
V)が同程度になるように設計する。
【0009】変調電圧振幅ΔVは、熱雑音を考慮した数
値計算により導出された数2から数4で見積もることが
できる(たとえば、円福ら、ジャパニーズ・ジャーナル
・オブ・アプライド・フィジックス、第32巻(199
3年)L1407頁(K.Enpuku, Jpn. J. Appl. Ph
ys. 32 (1993) L1407))。
【0010】
【数2】
【0011】ただし
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】ここでLはSQUIDリングのインダクタ
ンス、IcとRnはそれぞれ弱結合の臨界電流と接合抵
抗、Tは動作温度、KBはボルツマン定数、δΦnは雑音
磁束と呼ばれ、熱雑音によりインダクタンスに生じる雑
音を示す。つまり、数2の第2項は熱雑音によるΔVの
減衰を示す。δΦnは温度TとインダクタンスLの関数
であるが、77Kではインダクタンスのみで決まり、イ
ンダクタンスが小さいほど熱雑音の項は小さくなる。ま
た、βはインダクタンスパラメーターと呼ばれており、
通常1〜5程度になるように設計する。数2〜数4よ
り、インダクタンスを小さくすることでΔVが増加する
ことが判るが、インダクタンスを小さくすると検出コイ
ルとの結合が弱くなり有効面積が減少する。
【0015】別のアプローチとして、同じ特性のSQU
IDを直列に接続することで有効面積が同じまま大きな
ΔVを実現することが可能である。理想的な場合、n個
のSQUIDを直列にした場合の出力は、単体SQUI
DのΔVのn倍になる。ただし、個々のSQUIDの臨
界電流および磁場−電圧特性(図2)の周期と位相が揃
っている必要がある。
【0016】一方、直列に接続することで個々のSQU
IDの電圧ノイズも積算されるが、電圧ノイズの位相は
ランダムであるためSQUIDに固有の雑音ΦSQは√
n倍にしかならない。したがって、直列にすることによ
り磁束計の磁場分解能を向上させることができる。
【0017】Schultzeらは検出コイル7が直接
SQUIDリング4に接続された構造のダイレクトカッ
プル型磁束計において、図1(b)に示すように2つの
SQUID6を直列に接続することでSQUIDが一つ
のもののほぼ2倍の変調電圧振幅が得られることをアイ
・イー・イー・イー、トランザクションズ オン アプ
ライド スーパーコンダクティビティ,第9巻、327
9頁(1999年)(V. Schultze et al, IEEE T
RANSACTIONS ON APPLIED SUPERCONDUCTIVITY VOL.9
P.3279 (1999))で報告している。
【0018】ダイレクトカップル型磁束計では3つ以上
のSQUIDを直列に接続することができないが、単層
の高温超電導薄膜で構成できる。彼らの磁束計(2−S
QUIDダイレクトカップル型磁束計9と呼ぶことにす
る)は検出コイル7を備えており磁場分解能も大きい
が、SQUID6を2つしか直列にしていないため、含
まれる2つのSQUIDの臨界電流および磁場−電圧特
性(図2)の周期と位相がほぼ完全に揃っていないと直
列にしたことの効果、即ちΔVの増加を得ることができ
ない。
【0019】磁場−電圧特性(図2)の周期は2つのS
QUIDのインダクタンスを同じ値にすることで実現で
き、これは通常の微細加工技術を用いて比較的容易に実
現できる。一方、SQUIDの臨界電流および磁場−電
圧特性(図2)の位相を一致させるためには接合特性
(接合の臨界電流と接合抵抗)をそろえる必要がある。
【0020】しかし、現在、弱結合として最も広く高温
超電導SQUIDの作製に用いられている粒界ジョセフ
ソン接合ではよくても20−30%程度の接合特性のば
らつきがあるため、接合特性が揃った磁束計の歩留まり
が低いのが現状である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で述べた
ように、高温超電導薄膜により作製されたSQUIDお
よびそれらで構成される磁束計は様々な改良がなされて
きた。本発明はその延長線上にあり、SQUIDおよび
磁束計の性能を一層向上させることを課題としている。
【0022】本発明では大きな変調電圧振幅ΔVを実現
することで電圧−磁束換算係数を増加させ、最終的にS
QUIDの磁場分解能を向上させることを可能とするも
のである。特に、ΔVを約2倍に向上させることを狙い
とした単層の高温超電導薄膜を用いて作製可能な2−S
QUIDダイレクトカップル型磁束計において、含まれ
る2つのSQUIDの臨界電流および磁場−電圧特性
(図2)の周期と位相のばらつきにより変調電圧振幅Δ
Vの増加が抑制されるという問題を解決するものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明では、単層の高温
超電導薄膜で形成された2つの弱結合を含む超電導リン
グ4と電流、電圧端子5で構成される2つのSQUID
6を直列に接続するとともに、それぞれのSQUID6
が共通の検出コイル7と直接結合させられた2−SQU
IDダイレクトカップル型磁束計9において、あらかじ
めその検出コイルの異なる位置に複数の電極を設ける。
そして、2つのSQUIDの臨界電流および磁場−電圧
特性の位相がたとえずれていても、その特性に応じて適
した電極を使用し複数の経路でバイアス電流を流すこと
で、変調電圧振幅ΔVを最大で2つのSQUIDのΔV
を足し合わせた値にまで増加できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、実施例をあげて本発明をよ
り具体的に説明するが、以下の開示は本発明の一実施例
にすぎず、本発明の技術範囲を何ら限定するものではな
い。
【0025】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
を述べる。図3(a)に本実施例の磁束計の上から見た
模式図、(b)にその断面模式図、(c)に等価回路を
示す。10は基板であり、たとえば、SrTiO3(1
00)バイクリスタル基板である。上記基板10上に
は、超電導リング4、切り欠き2、2つの弱結合3およ
び電流・電圧端子14,15よりなるSQUID12,
13が超電導薄膜1により2つ形成され、その2つのS
QUID12,13が同じ超電導薄膜1により形成され
た検出コイル7と直接結合している。
【0026】すなわち、検出コイル7の一部である入力
コイル11と超電導リング4とが兼用されている。2つ
のSQUID12,13から外側に形成された電流・電
圧端子14,15には外部接続線を接続するための貴金
属薄膜よりなる端子16,17が形成される。また、検
出コイル7に上にも外部接続線を接続するための貴金属
薄膜よりなる端子18〜23が複数個形成される。ここ
で、便宜上、図の上側のSQUID12をQ1、下側の
SQUID13をQ2と呼び区別することにする。
【0027】本発明の第1の実施例では2つのSQUI
DQ1,Q2を、検出コイル7を2分割する位置に配置
し、2つのSQUIDを結ぶ線を中心として左右それぞ
れに3個、合計6個の電極18〜23を検出コイル上に
形成した。等価回路には検出コイルのインダクタンス2
4よりはるかに小さいSQUIDのインダクタンスは省
略している。ちなみに、検出コイルのインダクタンスは
数nH、SQUIDのインダクタンスは50−100p
H程度である。
【0028】図4は、図3に示した実施例の作製プロセ
スを説明する図である。図3(a)に示すA−A’の位
置で矢印方向に見た作製プロセスの各過程での断面図の
概要である。
【0029】まず、基板41として10mm角のSrTi
3(100)バイクリスタル基板を用いた。接合角と
しては24゜、30゜、36゜および45゜などが使用
できるが、本実施例では30゜を使用した。上記以外の
接合角も作製可能であるが、特注品となるため価格が高
い。
【0030】基板上に膜厚150nmのYBa2Cu3y
(以下YBCOと略す)超電導膜42をKrFエキシマ
レーザを用いたレーザ蒸着法で作製した。ターゲットに
は直径20mmの円盤状のYBCO焼結体を用いた。基板
温度は800℃、成膜時の雰囲気は300mTorrの純酸
素とし、レーザエネルギ70mJ、レーザエネルギ密度
1〜2J/cm2、レーザ発信周波数2Hz、基板とタ
ーゲットの間隔を約4cmとして成膜を行った。この
際、ターゲットがなるべく均一に削れるように、ターゲ
ットを自転させるとともに、膜厚の分布を抑えるためレ
ーザ光線をターゲット上でラスタースキャンさせ、また
基板も回転させた。
【0031】成膜後、酸素分圧を5Torrまで増加させ、
760℃から10℃/分の速度で200℃以下まで薄膜
試料を冷却し、成膜装置から取り出した。ここで、43
は基板の結晶粒界、44は超電導膜42の結晶粒界であ
る(図4(a))。
【0032】つぎに、抵抗加熱蒸着法で電極パッド用の
貴金属電極層45としてAu薄膜を、メタルマスク46
を使用して必要な部分にのみ蒸着した。その後、電気炉
で純酸素フロー中、500℃の熱処理を行い、YBCO
薄膜を十分に酸化するとともにAuとYBCOの界面抵
抗を低減した(図4(b))。
【0033】つぎに、作製した薄膜に膜厚600nmの電
子線描画用のレジスト(製品名ZEP520、日本ゼオ
ン製)をスピンコートした。160℃、10分のプリベ
ークを行った後、電子線描画法で下部YBCO超電導膜
用のパターンを露光し、キシレンで現像することでレジ
ストパターン47を形成した。このパターンは、図3
(a)に示す磁束計のパターンである(図4(c))。
【0034】つぎに、Arイオンビームエッチングでレ
ジストパターンをYBCO超電導薄膜に転写した。Ar
のガス圧は1.1×10-4Torr、加速電圧は500Vと
した。また、イオン衝撃による試料温度の上昇を緩和す
るため、3分間のエッチングと3分間の休憩を交互に繰
り返した。この条件でのYBCO薄膜とレジストのエッ
チング速度はそれぞれ12nm/分および16nm/分程度
であった。下部YBCO薄膜の膜厚150nmに対してエ
ッチング深さは200nmとし、約50nmのオーバーエッ
チングを行った。残ったレジストは2−ブタノン中で超
音波洗浄することで除去した(図4(d))。
【0035】実施例1で作製した磁束計に含まれる2つ
のSQUIDの特性を表1に示す。どちらのSQUID
も同じ膜厚、同じ接合幅の粒界ジョセフソン接合からな
っているが、接合特性のばらつきのため臨界電流2Ic
が異なっている。この表1で、Ic、Rnは接合1つ当た
りの臨界電流と接合抵抗を表している。SQUIDは2
つの接合からなるので、SQUIDの臨界電流は2Ic
である。
【0036】ΔVobsとIb optはそれぞれのSQUID
の最大の変調電圧振幅とそのときのバイアス電流値(最
適バイアス電流値)である。この最適バイアス電流値は
ほぼ臨界電流値に等しい。また、Aeff、Ls、Lpは有
効面積、SQUIDのインダクタンス、検出コイルのイ
ンダクタンスである。
【0037】
【表1】
【0038】図5(a)に従来方法での2−SQUID
磁束計の測定回路を示す。測定回路には磁場印加用のコ
イルとその電源は省略した。図5(b)に測定した電圧
−磁束特性(V−Φ特性)を示す。Q1(12)からで
ている電極16に電源51の正極を可変抵抗50を介し
て接続し、Q2(13)からでている電極17に電源5
1の負極を接続した。これは検出コイルの電極を使用し
ない従来の方法である。また、Q1からでている電極1
6とオシロスコープの正の入力を、Q2からでている電
極17とオシロスコープの負の入力を接続した。
【0039】図5(b)はバイアス電流値を変えて測定
した電圧−磁束特性を多重露光で一枚の写真に撮影した
ものであり、バイアス電流が大きいほど電圧が大きくな
っている。
【0040】バイアス電流が小さい場合(下側)では、
臨界電流が小さい方のSQUIDの特性、つまりQ1の
V−Φ特性が現れる。バイアス電流を増加させると出力
電圧が増加するとともに臨界電流が大きいQ2の特性が
現れ始める。しかし、Q2の変調電圧振幅ΔVが最大に
なるバイアス電流では、Q1に対してはバイアス電流が
過剰となり、そのΔVは小さくなっている。また、SQ
UIDの出力電圧ピークの磁場に対する位置(位相)が
Q1とQ2で異なっている。
【0041】図5(c)にΔVのバイアス電流依存性
(実線)を示すが、グラフからわかるようにQ1、Q2
それぞれの最適バイアス電流値でΔVが2つの極大値を
持っており、その値は表1に示したそれぞれのSQUI
D単体のΔV程度であり、ΔVは増加していない。
【0042】つぎに、検出コイルの電極を使用した本発
明の方法で特性を評価した。まず、図5(a)と同じ電
極配置で、電流を臨界電流が少ないQ1の最適バイアス
電流まで流した。バイアス電流の値は47μAであっ
た。図5(c)からわかるように、このときのΔVは3
5μVである。
【0043】つづいて、図6(a)に示すように第2の
バイアス電源52として別のバイアス電源を用いてQ2
から直接でている電極17と検出コイル上の電極のいず
れかを接続してQ2のジョセフソン接合に電流を流し
た。検出コイル上の電極には正極を接続した。このよう
に電流を流すことで、Q1のジョセフソン接合部分には
電流を流すことなく、Q2のジョセフソン接合部分に電
流を流すことができ、Q1、Q2の両方に最適なバイア
ス電流を流すことができる。
【0044】検出コイル上の電極を順番に第2のバイア
ス電源52の正極に接続して6通りの電流経路で調べ
た。図6(a)に示すように左上の電極21とQ2から
直接でている電極17を接続した場合に最も大きなΔV
が得られた。
【0045】このときのΔVと第2のバイアスの関係を
図6(b)に示す。第2のバイアス電流が2つのSQU
IDの臨界電流の差にほぼ等しい26μAのときにΔV
が最大値の65μVになった。これは図6(a)に矢印
で示したように第2のバイアス電流の一部が、臨界電流
が小さいQ1のSQUIDリングを流れ、その電流が生
成する磁束によりQ1のV−Φ特性の位相がQ2のV−
Φ特性の位相と一致するように変化したためである。
【0046】この場合、検出コイルのインダクタンスが
SQUID自体のインダクタンスよりもはるかに大きな
ことを考えるとQ1を経由する経路とQ1を経由しない
経路のインダクタンスがほぼ等しいので、流した第2の
バイアス電流の約半分がQ1を経由して流れていると考
えられる。
【0047】本発明の磁束計では検出コイルに複数の電
極を形成しており、第2のバイアス電源52の接続位置
を変えることで臨界電流が小さい方のSQUIDリング
に流れる電流の量と方向を変えることができる。
【0048】例えば、第2のバイアス電源52の正極と
検出コイルの右中の電極19を接続した場合には臨界電
流が小さいQ1のSQUIDリングを流れる電流は図6
(a)とは逆向きになる。また、検出コイルの左中の電
極22から直接Q2に流れる経路の方のインダクタンス
がQ1を経由する経路よりインダクタンスが小さいの
で、Q1に流れる電流の絶対値も図6(a)より小さく
なっている。
【0049】このように、本発明の磁束計では第2のバ
イアス電源の接続位置を変えQ1あるいはQ2に流れる
電流の向きと大きさを制御することで、たとえ2つのS
QUIDの臨界電流とV−Φ特性の位相がずれていて
も、そのずれを補正して大きなΔVを得ることができ
る。本実施例では検出コイルに6個の電極を作製した
が、より多くの電極を作製することでより細かく2つの
SQUIDの特性のずれを補正できることは明らかであ
る。
【0050】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
を述べる。磁束計としては実施例1と同じものを用い
た。実施例1では2つのバイアス電源を用いたが本実施
例では図7に示すように1つのバイアス電源51を用い
て、可変抵抗50で分割することで2つの経路で電流を
流した。流した電流値は実施例1と同じになるように可
変抵抗50の値を調整した。その結果、実施例1と同じ
ように65μVのΔVを得ることができた。
【0051】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
を述べる。磁束計としては実施例1と同じ構造であるが
15×15mm2の基板を用いて一回り大きな磁束計を作
製した。大きな基板を使用することで検出コイルの面積
を大きくでき、より感度が高い磁束計を作製できる。
【0052】本実施例は、実施例1とはパターンが異な
るが、作製プロセスは同じであるので説明を省略する。
【0053】表1に実施例3の磁束計に含まれる2つの
SQUIDの特性を示す。SQUIDの臨界電流は40
μAと38μAとほぼ一致しており、最適バイアス電流
もほぼ一致していた。しかしながら、SQUIDを形成
する2つの接合特性が異なっていたため、2つのSQU
IDのV−Φ特性は位相が大きくずれており、図5
(a)のように電源を接続して38から40μAの電流
を流しても最高で38μVのΔVしか得られなかった。
これは2つのSQUIDのΔVの合計値60μVよりも
小さな値である。
【0054】つぎに、図6(a)のように2つのバイア
ス電源を用いて測定したが、2つのSQUIDの臨界電
流がほぼ等しいため第2のバイアス電流が数μAと小さ
く、どの電極を用いてもあまり変化が見られなかった。
【0055】そこでつぎに第1のバイアス電源51はQ
1の接合にだけ電流が流れるように、第2のバイアス電
源52はQ2の接合にだけ電流が流れるように電源を接
続した。図8にその一例を示す。この場合、第1のバイ
アス電源の負極を検出コイル上の6個の電極18から2
3のいずれかと接続し、第1のバイアス電源の正極は可
変抵抗50を経由してQ1から直接でている電極16と
接続する。
【0056】したがって、第1のバイアス電源51につ
いて6通りの接続の仕方がある。また、第2のバイアス
電源52の正極を可変抵抗50を経由して検出コイル上
の6個の電極18〜23のいずれかと接続し、第2のバ
イアス電源の負極はQ2から直接でている電極17と接
続する。第2のバイアス電源52についても6通りの接
続の仕方がある。したがって、第1のバイアス電源51
はQ1の接合にだけ電流が流れるように、第2のバイア
ス電源52はQ2の接合にだけ電流が流れるように電源
を接続する方法として6通りかける6通りで36通りの
異なる接続が可能である。
【0057】異なる接続では電流の分布が異なるため、
2つのSQUIDのV−Φ特性は36通りの異なる位相
差を持つ。その中から最も位相差が少ないもの、すなわ
ち最もΔVが大きくなる組み合わせを選択した。実施例
のSQUIDでは図8のように電源を接続することで2
つのSQUIDのΔVの合計値60μVにほぼ一致する
59μVのΔVを得た。
【0058】このように、本発明によると2つのSQU
IDの臨界電流が異なっていても、一致していても大き
なΔVを得ることができる。本実施例では2つのバイア
ス電源を用いているが、実施例2のように周辺回路を工
夫して電流の分布をうまく制御すれば、1つのバイアス
電源でも本実施例と同じように電流を流すことができ
る。
【0059】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
を述べる。図9に本実施例の磁束計の模式図を示す。1
0は基板であり、実施例1と同様、SrTiO3(10
0)バイクリスタル基板である。上記基板10上には、
超電導リング4、切り欠き2、弱結合3および電流・電
圧端子14,15よりなるSQUID12,13が超電
導薄膜により形成される。
【0060】第1の実施例と同様に、その2つのSQU
ID12,13が同じ超電導薄膜1により形成された検
出コイルと直接結合している。すなわち、検出コイル7
の一部である入力コイル11と超電導リング4とが兼用
となっている。2つのSQUID12,13から外側に
形成された電流・電圧端子14,15には外部接続線を
接続するための貴金属薄膜よりなる端子16,17が形
成される。また、検出コイルの上にも外部接続線を接続
するための貴金属薄膜よりなる端子25〜33を複数個
形成している。
【0061】本実施例では2つのSQUID12,13
を隣接して配置している。図1(b)に示した従来から
知られている磁束計と似ているが、本発明の磁束計では
検出コイルに上に多数の電極が形成される。実施例では
9個の電極25〜33を作製した。本実施例は、実施例
1とはパターンが異なるが、作製プロセスは同じである
ので説明を省略する。
【0062】表1に実施例4の磁束計に含まれる2つの
SQUIDの特性を示す。
【0063】図10は本実施例の磁束計の等価回路と測
定回路である。等価回路には検出コイルのインダクタン
スよりはるかに小さいSQUIDのインダクタンスは省
略している。実施例2と同様に1つのバイアス電源51
でふたつの経路にバイアス電流を流した。
【0064】1つの経路ではQ1側の電極16からQ2
側の電極17へと、バイアス電流が2つのSQUIDの
両方に流れている。この経路で流した電流は臨界電流が
少ないQ1のSQUIDの最適バイアス電流である40
μAとした。
【0065】ふたつめの経路では検出コイル上の電極2
5〜33のいずれかから、Q2側の電極17へと、バイ
アス電流をQ2の接合にのみ流した。流すべき電流量は
Q1とQ2の最適バイアス電流値の差に相当する25μ
Aである。
【0066】本実施例の構造では、検出コイル上の電極
から流した電流はQ1のSQUIDリングを必ず反時計
回りに流れる。しかしながら、検出コイル上には9個の
電極25〜33があるので、Q1のSQUIDリングを
流れる電流値を9段階で変化させることが可能である。
V−Φ特性は磁束量子Φ0を周期とした周期関数なの
で、2つのV−Φ特性の位相差を0から2πまで調節で
きれば必ず2つのSQUIDのV−Φ特性の位相を合わ
せることができる。
【0067】位相差を0から2πまで調節するのに必要
な電流量はSQUIDのインダクタンスのうち、実際に
位相調整のための電流が流れる部分のインダクタンス、
すなわち検出コイルと重なっている部分のインダクタン
ス、Lsq.cで決まる。
【0068】本実施例ではLsq.cは約50pHである。
この場合、位相差を2π変化させるのに必要な電流はΦ
0/Lsq.c=2×10-15/50×10-12=40μAで
ある。本実施例の磁束計ではQ1とQ2の最適バイアス
電流値の差が25μAであったので、図10の測定系で
は位相差を0から2πまで調節することはできなかった
が、図10の電極配置でQ1とQ2のΔVの和に相当す
る約65μVのΔVを得た。図10の電極配置で位相を
0からΦ0まで調節するためには、2つのSQUIDの
臨界電流の差がΦ0/Lsq.cよりも大きい必要がある。
また、Lsq.cを大きくすることで少ない電流で大きく位
相を変化できることは明らかである。
【0069】(実施例5)以下、本発明の第5の実施例
を述べる。作製した磁束計は図9に示した実施例4と基
本的に同じ構造である。しかし、SQUIDインダクタ
ンスを100pHと大きくし、またQ1の接合幅を1.
5μm、Q2の接合幅を3μmとして、2つのSQUID
の臨界電流を意図的に変えた。その結果、表1に示すよ
うにQ1、Q2の臨界電流はそれぞれ32μA、60μ
Aとなり、その差は28μAであった。
【0070】また、Lsq.cは約90pH、位相を2π変
化させるのに必要な電流は22μAとなり、1つのバイ
アス電源を用いた図10の測定系でも、位相差を0から
2πまで調節することが可能となった。実際に最適な電
極配置を調べることで、2つのSQUIDのΔVの和に
相当する47μVの変調電圧振幅を得た。
【0071】以上の5つの実施例からわかるように、本
発明によれば、いずれの実施例でも2つのSQUIDの
直列接続が効果的に作用していることが分かる。また、
SQUIDの重要な構成要素である弱結合は、実施例で
は、バイクリスタル基板を用いた粒界接合としたが、段
差基板でも、ランプエッジ型や積層型のSNS接合で
も、またこれら以外の構造の弱結合でもよいのは言うま
でもない。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、接合特性にばらつきが
ある2−SQUID磁束計でも、高い磁場分解能の磁束
計を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のSQUIDと検出コイルを含む磁束計
の構成を示す平面図。
【図2】磁束計の典型的な電圧−磁場特性を示す波形
図。
【図3】本発明の第1の実施例の磁束計の平面図
(a)、断面模式図(b)および等価回路図(c)。
【図4】本発明の第1の実施例の磁束計の作製プロセス
を示す断面図。
【図5】図3の磁束計と従来例の測定回路の回路図
(a)、種々のバイアス電流値で測定した上記磁束計の
電圧−磁束特性図(b)および変調電圧振幅ΔVのバイ
アス電流依存性の測定図(c)。
【図6】本発明の第1の実施例の磁束計にと本発明の実
施例における測定回路の回路図(a)および変調電圧振
幅ΔVの第2のバイアス電流依存性の測定図(b)。
【図7】本発明の第2の実施例の測定回路図。
【図8】本発明の第3の実施例の測定回路図。
【図9】本発明の第4の実施例の磁束計の構造を示す平
面図。
【図10】本発明の第4の実施例の測定回路図。
【符号の説明】
1…超電導薄膜、2…切り欠き、3…弱結合、4…超電
導リング、5…電流・電圧端子、6…SQUID、7…
検出コイル、8…磁束計、9…2−SQUIDダイレク
トカップル磁束計、10…基板、11…入力コイル、1
2…Q1、13…Q2、14…Q1のSQUIDから外
側に形成された電流・電圧端子、15…Q2のSQUI
Dから外側に形成された電流・電圧端子、16…Q1の
SQUIDから外側に形成された電流・電圧端子の電
極、17…Q2のSQUIDから外側に形成された電流
・電圧端子の電極、18−23…検出コイル上に形成し
た電極、24…検出コイルのインダクタンス、25−3
3…検出コイル上に形成した電極、41…バイクリスタ
ル基板、42…超電導薄膜、43…基板の結晶粒界、4
4…超電導薄膜の結晶粒界、45…貴金属薄膜、46…
貴金属薄膜用のメタルマスク、47…レジスト、50…
可変抵抗、51…第1のバイアス電源、52…第2のバ
イアス電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 徳海 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内 (72)発明者 五月女 悦久 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内 (72)発明者 神鳥 明彦 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2G017 AA00 AD32 2G053 AA11 AB14 CA18 CB01 DB03 4C027 AA10 EE01 KK01 KK07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された高温超電導材料からな
    る薄膜に2つの弱結合を含む超電導リングと電流・電圧
    端子で構成されるSQUIDを2個パターンニングする
    とともに、2つのSQUIDに共通の検出コイルを接続
    し、その検出コイルに2つのSQUIDのV−Φ特性の
    位相差を調整するための複数の電流・電圧端子を設けた
    ことを特徴とする2−SQUID磁束計。
  2. 【請求項2】2つのSQUIDの最適バイアス電流値が
    異なっていることを特徴とした請求項1記載の2−SQ
    UID磁束計。
  3. 【請求項3】複数の電流経路にバイアス電流を流し、そ
    のバイアス電流の分布を制御することで2つのSQUI
    D間の最適バイアス電流値とV−Φ特性の位相のずれを
    同時に調整し、2つのSQUIDの両端に発生する電圧
    の和を出力としたことを特徴とした請求項1または2に
    記載の磁束計の駆動方法。
  4. 【請求項4】単一のバイアス電源を用いて、電流を分割
    することで複数の電流経路にバイアス電流を流すことを
    特徴とした請求項3記載の磁束計の駆動方法。
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WO2013094253A1 (ja) * 2011-12-21 2013-06-27 公益財団法人国際超電導産業技術研究センター 高温超電導磁気センサ

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