JP2001153565A - 滞留時間調整可能な直線型炉 - Google Patents
滞留時間調整可能な直線型炉Info
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- JP2001153565A JP2001153565A JP34217699A JP34217699A JP2001153565A JP 2001153565 A JP2001153565 A JP 2001153565A JP 34217699 A JP34217699 A JP 34217699A JP 34217699 A JP34217699 A JP 34217699A JP 2001153565 A JP2001153565 A JP 2001153565A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炉床を傾斜させた直線型炉において、傾斜角
を変えずに被処理体の炉内滞留時間を調整可能にするこ
とで、回転炉床炉などの移動炉床炉に替わるコンパクト
な炉を実現する。 【解決手段】 装入口から排出口までの炉床を被処理体
の移動方向下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に、
排出される被処理体を堰止めるための遮蔽板、羽根車ま
たは摺動蓋を設け、それらに開閉機構を付設する。 【効果】 排出口の堰止めと開放により、被処理体の炉
内滞留時間を調整でき、被処理体を構成する物質の成分
やサイズ、各物質の割合、被処理体の形状やサイズ、加
熱温度などの条件に応じた対応ができる。このため鉄鉱
石、酸化鉄などの金属含有廃棄物の還元処理に寄与す
る。
を変えずに被処理体の炉内滞留時間を調整可能にするこ
とで、回転炉床炉などの移動炉床炉に替わるコンパクト
な炉を実現する。 【解決手段】 装入口から排出口までの炉床を被処理体
の移動方向下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に、
排出される被処理体を堰止めるための遮蔽板、羽根車ま
たは摺動蓋を設け、それらに開閉機構を付設する。 【効果】 排出口の堰止めと開放により、被処理体の炉
内滞留時間を調整でき、被処理体を構成する物質の成分
やサイズ、各物質の割合、被処理体の形状やサイズ、加
熱温度などの条件に応じた対応ができる。このため鉄鉱
石、酸化鉄などの金属含有廃棄物の還元処理に寄与す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鉱石などの鉱
石、製鉄所などで発生する酸化鉄などの金属含有廃棄物
などを還元処理する場合などに使用され、ペレットやブ
リケットなどの塊成化物からなる被処理体を、傾斜させ
た直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であって、
炉内における被処理体の滞留時間を調節することのでき
る直線型炉に関するものである。
石、製鉄所などで発生する酸化鉄などの金属含有廃棄物
などを還元処理する場合などに使用され、ペレットやブ
リケットなどの塊成化物からなる被処理体を、傾斜させ
た直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であって、
炉内における被処理体の滞留時間を調節することのでき
る直線型炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鉱石などの鉱石と固体還元剤を混合し
てペレットやブリケットなどの塊成化物に成形し、これ
をバーナーで加熱して得られる還元鉄などの金属を精錬
用の原料にすることが、直接還元法として知られてい
る。還元処理には通常、回転炉床炉などの移動炉床炉が
使用され、装入した塊成化物を炉床上に静置した状態
で、炉床を移動させつつバーナーで加熱し、還元後に排
出する。しかし移動炉床炉は、炉床を移動させるために
比較的大規模な構造を要している。
てペレットやブリケットなどの塊成化物に成形し、これ
をバーナーで加熱して得られる還元鉄などの金属を精錬
用の原料にすることが、直接還元法として知られてい
る。還元処理には通常、回転炉床炉などの移動炉床炉が
使用され、装入した塊成化物を炉床上に静置した状態
で、炉床を移動させつつバーナーで加熱し、還元後に排
出する。しかし移動炉床炉は、炉床を移動させるために
比較的大規模な構造を要している。
【0003】一方、傾斜した直線状の炉床上で塊成化物
を落下移動させる型の直線型炉も知られている。例えば
特開平10−102114号公報には、還元剤を加えた
酸化鉄の塊状成形体を、炉内の傾斜面を転動させつつ加
熱還元し、さらに溶融して排出する炉が開示されてい
る。このような炉床を傾斜させた直線型炉により、ペレ
ットやブリケットなどの塊成化物からなる被処理体を処
理する場合、装入口から次々に装入された被処理体は、
炉床上を滑動あるいは転動して落下移動しつつ、ほぼ一
定速度で炉内を移動し、排出口から次々に排出される。
を落下移動させる型の直線型炉も知られている。例えば
特開平10−102114号公報には、還元剤を加えた
酸化鉄の塊状成形体を、炉内の傾斜面を転動させつつ加
熱還元し、さらに溶融して排出する炉が開示されてい
る。このような炉床を傾斜させた直線型炉により、ペレ
ットやブリケットなどの塊成化物からなる被処理体を処
理する場合、装入口から次々に装入された被処理体は、
炉床上を滑動あるいは転動して落下移動しつつ、ほぼ一
定速度で炉内を移動し、排出口から次々に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで被処理体に必
要な炉内滞留時間は常に一定とは限らず、たとえば還元
処理においては、塊成化物を構成する酸化物や還元剤の
種類、形状あるいは大きさ、塊成化物の形状や大きさ、
加熱温度などに応じて還元所要時間が変動する。しか
し、傾斜角が一定の炉床をもった従来の直線型炉では、
炉内滞留時間を調節することが困難である。
要な炉内滞留時間は常に一定とは限らず、たとえば還元
処理においては、塊成化物を構成する酸化物や還元剤の
種類、形状あるいは大きさ、塊成化物の形状や大きさ、
加熱温度などに応じて還元所要時間が変動する。しか
し、傾斜角が一定の炉床をもった従来の直線型炉では、
炉内滞留時間を調節することが困難である。
【0005】そこで本発明が解決しようとする課題は、
鉄鉱石などの鉱石、製鉄所などで発生する酸化鉄などの
金属含有廃棄物などを還元処理する場合などにおいて、
回転炉床炉などの移動炉床炉に替え、炉床を移動させな
いコンパクトな直線型炉を採用可能にすることであり、
具体的には、ペレットやブリケットなどの塊成化物から
なる被処理体を、傾斜させた直線状の炉床上を落下移動
させつつ処理する炉において、被処理体の炉内滞留時間
を、被処理体の成分、形状、大きさ、処理温度などに応
じて調節可能にすることである。
鉄鉱石などの鉱石、製鉄所などで発生する酸化鉄などの
金属含有廃棄物などを還元処理する場合などにおいて、
回転炉床炉などの移動炉床炉に替え、炉床を移動させな
いコンパクトな直線型炉を採用可能にすることであり、
具体的には、ペレットやブリケットなどの塊成化物から
なる被処理体を、傾斜させた直線状の炉床上を落下移動
させつつ処理する炉において、被処理体の炉内滞留時間
を、被処理体の成分、形状、大きさ、処理温度などに応
じて調節可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第1発明炉は、塊成化物からなる被処理体
を、直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であっ
て、装入口から排出口までの炉床を被処理体の移動方向
下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に、炉床から排
出される被処理体を堰止めるための遮蔽板を設け、該遮
蔽板に開閉機構を付設したことを特徴とする滞留時間調
整可能な直線型炉である。
の本発明の第1発明炉は、塊成化物からなる被処理体
を、直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であっ
て、装入口から排出口までの炉床を被処理体の移動方向
下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に、炉床から排
出される被処理体を堰止めるための遮蔽板を設け、該遮
蔽板に開閉機構を付設したことを特徴とする滞留時間調
整可能な直線型炉である。
【0007】第2発明炉は、塊成化物からなる被処理体
を、直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であっ
て、装入口から排出口までの炉床を被処理体の移動方向
下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に羽根車を設
け、該羽根車の羽根の端面を炉床から排出される被処理
体を堰止めるための堰とし、かつ該羽根車に回転または
回動用の駆動機構を付設したことを特徴とする滞留時間
調整可能な直線型炉である。
を、直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であっ
て、装入口から排出口までの炉床を被処理体の移動方向
下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に羽根車を設
け、該羽根車の羽根の端面を炉床から排出される被処理
体を堰止めるための堰とし、かつ該羽根車に回転または
回動用の駆動機構を付設したことを特徴とする滞留時間
調整可能な直線型炉である。
【0008】第3発明炉は、塊成化物からなる被処理体
を、直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であっ
て、装入口から排出口までの炉床を被処理体の移動方向
下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に、炉床から排
出される被処理体を堰止めるための固定壁を設け、かつ
炉床の傾斜方向下端部に開口を穿ったシュートと、該開
口を開閉するとともに該開口に向けて被処理体を移動さ
せるための摺動蓋を設け、該摺動蓋に摺動機構を付設し
たことを特徴とする滞留時間調整可能な直線型炉であ
る。
を、直線状の炉床上を移動させつつ処理する炉であっ
て、装入口から排出口までの炉床を被処理体の移動方向
下向きに傾斜させ、炉床の傾斜方向下端に、炉床から排
出される被処理体を堰止めるための固定壁を設け、かつ
炉床の傾斜方向下端部に開口を穿ったシュートと、該開
口を開閉するとともに該開口に向けて被処理体を移動さ
せるための摺動蓋を設け、該摺動蓋に摺動機構を付設し
たことを特徴とする滞留時間調整可能な直線型炉であ
る。
【0009】上記第1〜第3発明炉において、炉床面に
下端を対向させて、複数の落下制御壁を設けることが好
ましい。そして、炉床の傾斜方向上端と平行に走行させ
るベルトコンベアを設け、該傾斜方向上端にて該コンベ
アを炉床側に傾斜させることで、該コンベア上の被処理
体を炉床上に装入するための傾斜機構を、該コンベアに
付設することが好ましい。また、炉床の傾斜方向上端
に、被処理体を均等に装入するための複数条の装入溝を
有するディストリビュータを設けることが好ましい。
下端を対向させて、複数の落下制御壁を設けることが好
ましい。そして、炉床の傾斜方向上端と平行に走行させ
るベルトコンベアを設け、該傾斜方向上端にて該コンベ
アを炉床側に傾斜させることで、該コンベア上の被処理
体を炉床上に装入するための傾斜機構を、該コンベアに
付設することが好ましい。また、炉床の傾斜方向上端
に、被処理体を均等に装入するための複数条の装入溝を
有するディストリビュータを設けることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明炉の対象とする被処理体
は、ペレットやブリケットなどの塊成化物であり、処理
は還元や焼成などである。還元処理は、鉄鉱石などの鉱
石、製鉄所などで発生する酸化鉄などの金属酸化物含有
廃棄物などに対して行うことができる。これら廃棄物は
通常は粉状あるいは粒状になっており、鉱石など粉状あ
るいは粒状になっていないものは粉砕し、コークス粉な
どの還元剤と、必要に応じ水、バインダーを加えて混合
し、成型(塊成化)し、必要に応じ乾燥してペレットや
ブリケットにしたものなどが被処理体となる。
は、ペレットやブリケットなどの塊成化物であり、処理
は還元や焼成などである。還元処理は、鉄鉱石などの鉱
石、製鉄所などで発生する酸化鉄などの金属酸化物含有
廃棄物などに対して行うことができる。これら廃棄物は
通常は粉状あるいは粒状になっており、鉱石など粉状あ
るいは粒状になっていないものは粉砕し、コークス粉な
どの還元剤と、必要に応じ水、バインダーを加えて混合
し、成型(塊成化)し、必要に応じ乾燥してペレットや
ブリケットにしたものなどが被処理体となる。
【0011】金属酸化物含有廃棄物の具体例には、転炉
や電気炉の粉塵ダスト、熱延ラインなどで鋼材のデスケ
処理により生じるスケール、酸洗ラインなどで生じる酸
洗スラジが挙げられる。このほかステンレス鋼の製造工
程では、中間素材の表面疵をグラインダーなどで研削す
るときに発生する粉塵ダスト、鋼材の酸化スケールにシ
ョットブラスト処理を施すときに発生する粉塵ダスト、
鋼帯の表面をベルト研削するときに発生する研削ダスト
などがある。
や電気炉の粉塵ダスト、熱延ラインなどで鋼材のデスケ
処理により生じるスケール、酸洗ラインなどで生じる酸
洗スラジが挙げられる。このほかステンレス鋼の製造工
程では、中間素材の表面疵をグラインダーなどで研削す
るときに発生する粉塵ダスト、鋼材の酸化スケールにシ
ョットブラスト処理を施すときに発生する粉塵ダスト、
鋼帯の表面をベルト研削するときに発生する研削ダスト
などがある。
【0012】第1発明炉を図1に示す例により説明す
る。図1は直線型炉1の全体を示す断面図である。直線
状の炉床2が装入口4から排出口5まで下向きに傾斜
し、装入口4から炉床2上に装入された被処理体3は、
自重により滑動あるいは転動して落下移動しつつ、バー
ナー6により加熱処理され、排出口5から排出される。
7は排気ダクト、8は処理された被処理体3を受ける排
出シュート、9は被処理体3の装入ガイド、10は装入
用のベルトコンベアである。
る。図1は直線型炉1の全体を示す断面図である。直線
状の炉床2が装入口4から排出口5まで下向きに傾斜
し、装入口4から炉床2上に装入された被処理体3は、
自重により滑動あるいは転動して落下移動しつつ、バー
ナー6により加熱処理され、排出口5から排出される。
7は排気ダクト、8は処理された被処理体3を受ける排
出シュート、9は被処理体3の装入ガイド、10は装入
用のベルトコンベアである。
【0013】第1発明炉は、図1のように炉床2を傾斜
させることで炉床2上の被処理体3を落下移動させる直
線型炉1であって、炉床2の傾斜方向下端11に、炉床
2から排出される被処理体3を堰止めるための遮蔽板1
2を設け、遮蔽板12に開閉機構を付設したことを特徴
とする。
させることで炉床2上の被処理体3を落下移動させる直
線型炉1であって、炉床2の傾斜方向下端11に、炉床
2から排出される被処理体3を堰止めるための遮蔽板1
2を設け、遮蔽板12に開閉機構を付設したことを特徴
とする。
【0014】開閉機構の例を図2に示す。図2(a)
は、遮蔽板12に固設した開閉軸13を回動させること
で矢印のように開閉する。図2(b)は、遮蔽板12を
矢印のように上下動させて開閉する。第1発明炉におい
て、遮蔽板12の回動や上下動は電動やシリンダー動作
など周知の機構により行うことができ、開閉のタイミン
グを調整することで、被処理体3の炉内における滞留時
間を調整することができる。
は、遮蔽板12に固設した開閉軸13を回動させること
で矢印のように開閉する。図2(b)は、遮蔽板12を
矢印のように上下動させて開閉する。第1発明炉におい
て、遮蔽板12の回動や上下動は電動やシリンダー動作
など周知の機構により行うことができ、開閉のタイミン
グを調整することで、被処理体3の炉内における滞留時
間を調整することができる。
【0015】第2発明炉も、図1のように炉床2を傾斜
させることで炉床2上の被処理体3を落下移動させる直
線型炉1であるが、炉床2の傾斜方向下端11に、図3
に例示するような羽根車14を設け、羽根車14の羽根
15の端面16を炉床2から排出される被処理体3を堰
止めるための堰とし、かつ羽根車14に回転または回動
用の駆動機構を付設したことを特徴とする。
させることで炉床2上の被処理体3を落下移動させる直
線型炉1であるが、炉床2の傾斜方向下端11に、図3
に例示するような羽根車14を設け、羽根車14の羽根
15の端面16を炉床2から排出される被処理体3を堰
止めるための堰とし、かつ羽根車14に回転または回動
用の駆動機構を付設したことを特徴とする。
【0016】図3は羽根15を5枚設けた例であり、電
動やシリンダー動作など周知の機構により、羽根車14
を矢印の方向あるいは反対方向に36°ずつステップ状
に回転させることで、被処理体3を端面16にて堰止
め、あるいは排出シュート8中に落下させ、堰止め時間
を調整することで、被処理体3の炉内における滞留時間
を調整することができる。また図3の例のほか、1枚の
羽根15を上下に回動させることで、堰止めあるいは落
下させることもできる。
動やシリンダー動作など周知の機構により、羽根車14
を矢印の方向あるいは反対方向に36°ずつステップ状
に回転させることで、被処理体3を端面16にて堰止
め、あるいは排出シュート8中に落下させ、堰止め時間
を調整することで、被処理体3の炉内における滞留時間
を調整することができる。また図3の例のほか、1枚の
羽根15を上下に回動させることで、堰止めあるいは落
下させることもできる。
【0017】第3発明炉も、図1のように炉床2を傾斜
させることで炉床2上の被処理体3を落下移動させる直
線型炉1であるが、炉床2の傾斜方向下端11に、図4
(a)(b)(d)に例示するような固定壁17を設
け、かつ炉床2の傾斜方向下端部に開口18を穿ったシ
ュート19と、摺動蓋20を設けたことを特徴とする。
固定壁17は、炉床2から排出される被処理体3を堰止
めるためのものである。摺動蓋20は、シュート19の
開口18を開閉すると共に開口18に向けて被処理体3
を移動させるためのものであり、摺動機構が付設されて
いる。
させることで炉床2上の被処理体3を落下移動させる直
線型炉1であるが、炉床2の傾斜方向下端11に、図4
(a)(b)(d)に例示するような固定壁17を設
け、かつ炉床2の傾斜方向下端部に開口18を穿ったシ
ュート19と、摺動蓋20を設けたことを特徴とする。
固定壁17は、炉床2から排出される被処理体3を堰止
めるためのものである。摺動蓋20は、シュート19の
開口18を開閉すると共に開口18に向けて被処理体3
を移動させるためのものであり、摺動機構が付設されて
いる。
【0018】図4(a)および(b)は、摺動機構とし
て往復タイプを採用した例を示し、3個の開口18それ
ぞれを開閉する3個の摺動蓋20を連結具21で連結
し、連結具21を矢印方向に往復動させる。図4(c)
および(d)は、摺動機構として循環タイプを採用した
例を示し、炉床2を囲む6個の摺動蓋20を連結具21
で連結し、ステップ状に回転させることで3個の開口1
8を開閉する。
て往復タイプを採用した例を示し、3個の開口18それ
ぞれを開閉する3個の摺動蓋20を連結具21で連結
し、連結具21を矢印方向に往復動させる。図4(c)
および(d)は、摺動機構として循環タイプを採用した
例を示し、炉床2を囲む6個の摺動蓋20を連結具21
で連結し、ステップ状に回転させることで3個の開口1
8を開閉する。
【0019】これら往復動や回転は、電動やシリンダー
動作など周知の機構により行うことができ、摺動蓋20
が開口18上にあるときは被処理体3が堰止められ、摺
動するときに被処理体3を炉床2の幅方向に移動させて
開口18から排出する。このとき炉内の被処理体3が摺
動部に移動し、一部は開口18から排出される。そして
摺動蓋20による開閉のタイミングを調整することで、
被処理体3の炉内における滞留時間を調整することがで
きる。
動作など周知の機構により行うことができ、摺動蓋20
が開口18上にあるときは被処理体3が堰止められ、摺
動するときに被処理体3を炉床2の幅方向に移動させて
開口18から排出する。このとき炉内の被処理体3が摺
動部に移動し、一部は開口18から排出される。そして
摺動蓋20による開閉のタイミングを調整することで、
被処理体3の炉内における滞留時間を調整することがで
きる。
【0020】上記第1〜第3発明炉において、図1に例
示するように、炉床2の上面に下端を対向させて、複数
の落下制御壁22を設けることが好ましい。落下制御壁
22は、炉の側壁に固定し、あるいは炉床2の両側から
支持して固定することができ、厚さや間隔を適正にして
バーナー6による加熱の影響を小さくする。
示するように、炉床2の上面に下端を対向させて、複数
の落下制御壁22を設けることが好ましい。落下制御壁
22は、炉の側壁に固定し、あるいは炉床2の両側から
支持して固定することができ、厚さや間隔を適正にして
バーナー6による加熱の影響を小さくする。
【0021】装入された被処理体3が傾斜した炉床面を
落下移動するとき、重なった状態の被処理体3が崩れ、
排出口5に向かって一気に落下することが懸念される
が、この好ましい態様では落下制御壁22により、一気
に落下するのを防止することができる。落下制御壁22
の下端と炉床2上面との間隔は、被処理体3の層厚さの
1.5〜2.5倍程度とするのが望ましい。
落下移動するとき、重なった状態の被処理体3が崩れ、
排出口5に向かって一気に落下することが懸念される
が、この好ましい態様では落下制御壁22により、一気
に落下するのを防止することができる。落下制御壁22
の下端と炉床2上面との間隔は、被処理体3の層厚さの
1.5〜2.5倍程度とするのが望ましい。
【0022】また上記第1〜第3発明炉において、図5
に例示するように、装入口4の傾斜方向上端23と平行
に走行させるベルトコンベア10を設け、傾斜方向上端
23にてベルトコンベア10を炉床2側に傾斜させるこ
とで、ベルトコンベア10上の被処理体3を炉床2上に
装入するための傾斜機構を、ベルトコンベア10に付設
することが好ましい。傾斜機構として、図5の例では、
楔状の傾斜治具24を矢印で示すベルトコンベア10の
走行方向に移動させる。この好ましい態様では、被処理
体3が炉床2の幅方向に均一に装入される。
に例示するように、装入口4の傾斜方向上端23と平行
に走行させるベルトコンベア10を設け、傾斜方向上端
23にてベルトコンベア10を炉床2側に傾斜させるこ
とで、ベルトコンベア10上の被処理体3を炉床2上に
装入するための傾斜機構を、ベルトコンベア10に付設
することが好ましい。傾斜機構として、図5の例では、
楔状の傾斜治具24を矢印で示すベルトコンベア10の
走行方向に移動させる。この好ましい態様では、被処理
体3が炉床2の幅方向に均一に装入される。
【0023】また上記第1〜第3発明炉において、図6
(a)および(b)に例示するように、炉床2の傾斜方
向上端23に、被処理体3を均等に装入するための複数
条の装入溝を有するディストリビュータ25を設けるこ
とが好ましい。図6(a)は断面図、図6(b)は上面
図であり、本例では、ベルトコンベア10で運ばれてき
た被処理体3はホッパー26を経てディストリビュータ
25の複数条(図6では4条)の装入溝を通って炉床2
上に装入される。この好ましい態様でも、被処理体3が
炉床2の幅方向に均一に装入される。さらに、被処理体
3が炉床2に付着するおそれがある場合は、炉床2上に
例えばドロマイトなどの粉体を床敷するのが望ましい。
(a)および(b)に例示するように、炉床2の傾斜方
向上端23に、被処理体3を均等に装入するための複数
条の装入溝を有するディストリビュータ25を設けるこ
とが好ましい。図6(a)は断面図、図6(b)は上面
図であり、本例では、ベルトコンベア10で運ばれてき
た被処理体3はホッパー26を経てディストリビュータ
25の複数条(図6では4条)の装入溝を通って炉床2
上に装入される。この好ましい態様でも、被処理体3が
炉床2の幅方向に均一に装入される。さらに、被処理体
3が炉床2に付着するおそれがある場合は、炉床2上に
例えばドロマイトなどの粉体を床敷するのが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明炉は炉床2を傾斜させた直線型炉
であって、炉床を移動させずに被処理体を移動させ、し
かも被処理体の炉内滞留時間を調整することができる。
そして炉床2の傾斜角が一定でも、排出口5にて被処理
体3を一時的に堰止め、該堰止め時間を調整すること
で、被処理体3の炉内滞留時間を調整することができ
る。このため、回転炉床炉などのような炉床の移動機構
が不要で、かつ堰止め手段には複雑な構造を必要とせ
ず、設備コスト的に有利である。
であって、炉床を移動させずに被処理体を移動させ、し
かも被処理体の炉内滞留時間を調整することができる。
そして炉床2の傾斜角が一定でも、排出口5にて被処理
体3を一時的に堰止め、該堰止め時間を調整すること
で、被処理体3の炉内滞留時間を調整することができ
る。このため、回転炉床炉などのような炉床の移動機構
が不要で、かつ堰止め手段には複雑な構造を必要とせ
ず、設備コスト的に有利である。
【0025】炉内における被処理体の滞留時間を調整す
ることで、被処理体3の塊成化物を構成する物質の成分
やサイズ、各物質の割合、塊成化物の形状やサイズ、あ
るいは加熱温度などの条件が変った場合、これら条件に
応じて滞留時間を調整し、たとえば還元処理の場合では
金属化率の高い高品質な製品を得ることができる。この
ため、鉄鉱石などの鉱石、製鉄所などで発生する酸化鉄
などの金属含有廃棄物などを直接還元法により還元する
場合等において、回転炉床炉などの移動炉床炉に替わる
コンパクトな炉として採用できる。
ることで、被処理体3の塊成化物を構成する物質の成分
やサイズ、各物質の割合、塊成化物の形状やサイズ、あ
るいは加熱温度などの条件が変った場合、これら条件に
応じて滞留時間を調整し、たとえば還元処理の場合では
金属化率の高い高品質な製品を得ることができる。この
ため、鉄鉱石などの鉱石、製鉄所などで発生する酸化鉄
などの金属含有廃棄物などを直接還元法により還元する
場合等において、回転炉床炉などの移動炉床炉に替わる
コンパクトな炉として採用できる。
【図1】本発明炉の例を示す断面図である。
【図2】(a)および(b)は本発明炉における排出口
の堰止め手段の例を示す断面図である。
の堰止め手段の例を示す断面図である。
【図3】本発明炉における排出口の堰止め手段の別の例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は本発明炉に
おける排出口の堰止め手段の別の例を示し、(a)は斜
視図、(b)は上面図、(c)は側面図、(d)は上面
図である。
おける排出口の堰止め手段の別の例を示し、(a)は斜
視図、(b)は上面図、(c)は側面図、(d)は上面
図である。
【図5】本発明炉における装入手段の例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図6】(a)および(b)は本発明炉における装入手
段の例を示し、(a)は断面図、(b)は上面図であ
る。
段の例を示し、(a)は断面図、(b)は上面図であ
る。
1…直線型炉 2…炉床 3…被処理体 4…装入口 5…排出口 6…バーナー 7…排気ダクト 8…排出シュート 9…装入ガイド 10…ベルトコンベア 11…傾斜方向下端 12…遮蔽板 13…開閉軸 14…羽根車 15…羽根 16…羽根端面 17…固定壁 18…開口 19…シュート 20…摺動蓋 21…連結具 22…落下制御壁 23…傾斜方向上端 24…傾斜治具 25…ディストリビュータ 26…ホッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 3/06 F27D 3/06 B A Fターム(参考) 4K001 AA10 BA02 BA12 BA14 CA22 CA23 GA12 GB02 4K012 CA03 CA08 DE01 DE02 DE03 DE08 4K050 AA04 BA06 CA15 CF06 CF12 CG01 CG26 DA01 4K055 AA05 BA03 BA05 EA00
Claims (6)
- 【請求項1】 塊成化物からなる被処理体を、直線状の
炉床上を移動させつつ処理する炉であって、装入口から
排出口までの炉床を被処理体の移動方向下向きに傾斜さ
せ、炉床の傾斜方向下端に、炉床から排出される被処理
体を堰止めるための遮蔽板を設け、該遮蔽板に開閉機構
を付設したことを特徴とする滞留時間調整可能な直線型
炉。 - 【請求項2】 塊成化物からなる被処理体を、直線状の
炉床上を移動させつつ処理する炉であって、装入口から
排出口までの炉床を被処理体の移動方向下向きに傾斜さ
せ、炉床の傾斜方向下端に羽根車を設け、該羽根車の羽
根の端面を炉床から排出される被処理体を堰止めるため
の堰とし、かつ該羽根車に回転または回動用の駆動機構
を付設したことを特徴とする滞留時間調整可能な直線型
炉。 - 【請求項3】 塊成化物からなる被処理体を、直線状の
炉床上を移動させつつ処理する炉であって、装入口から
排出口までの炉床を被処理体の移動方向下向きに傾斜さ
せ、炉床の傾斜方向下端に、炉床から排出される被処理
体を堰止めるための固定壁を設け、かつ炉床の傾斜方向
下端部に開口を穿ったシュートと、該開口を開閉すると
ともに該開口に向けて被処理体を移動させるための摺動
蓋を設け、該摺動蓋に摺動機構を付設したことを特徴と
する滞留時間調整可能な直線型炉。 - 【請求項4】 炉床面に下端を対向させて、複数の落下
制御壁を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれか1項に記載の滞留時間調整可能な直線型炉。 - 【請求項5】 炉床の傾斜方向上端と平行に走行させる
ベルトコンベアを設け、該傾斜方向上端にて該コンベア
を炉床側に傾斜させることで、該コンベア上の被処理体
を炉床上に装入するための傾斜機構を、該コンベアに付
設したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
項に記載の滞留時間調整可能な直線型炉。 - 【請求項6】 炉床の傾斜方向上端に、被処理体を均等
に装入するための複数条の装入溝を有するディストリビ
ュータを設けたことを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれか1項に記載の滞留時間調整可能な直線型炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34217699A JP2001153565A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 滞留時間調整可能な直線型炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34217699A JP2001153565A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 滞留時間調整可能な直線型炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153565A true JP2001153565A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18351714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34217699A Withdrawn JP2001153565A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 滞留時間調整可能な直線型炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153565A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103602771A (zh) * | 2013-11-19 | 2014-02-26 | 济南增元冶金科技有限公司 | 局部斜坡式还原炼铁炉及还原炼铁工艺 |
CN104180664A (zh) * | 2014-08-19 | 2014-12-03 | 苏州汇科机电设备有限公司 | 电子窑炉自动化生产线用的匣钵自动吸盖及吸料装置 |
CN110081429A (zh) * | 2019-05-31 | 2019-08-02 | 广东电网有限责任公司 | 一种污泥与垃圾掺混焚烧方法及其装置 |
CN118106435A (zh) * | 2024-04-17 | 2024-05-31 | 无锡太湖学院 | 一种节能法兰锻造炉 |
-
1999
- 1999-12-01 JP JP34217699A patent/JP2001153565A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103602771A (zh) * | 2013-11-19 | 2014-02-26 | 济南增元冶金科技有限公司 | 局部斜坡式还原炼铁炉及还原炼铁工艺 |
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CN104180664B (zh) * | 2014-08-19 | 2015-12-23 | 苏州汇科机电设备有限公司 | 电子窑炉自动化生产线用的匣钵自动吸盖及吸料装置 |
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CN118106435A (zh) * | 2024-04-17 | 2024-05-31 | 无锡太湖学院 | 一种节能法兰锻造炉 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |