JP2001150581A - 積層パネルおよびその製造方法 - Google Patents

積層パネルおよびその製造方法

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JP2001150581A
JP2001150581A JP34010799A JP34010799A JP2001150581A JP 2001150581 A JP2001150581 A JP 2001150581A JP 34010799 A JP34010799 A JP 34010799A JP 34010799 A JP34010799 A JP 34010799A JP 2001150581 A JP2001150581 A JP 2001150581A
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porous hard
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laminated
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Akihiro Furuta
明寛 古田
Nobuhiro Usui
信裕 臼井
Takeo Kitayama
威夫 北山
Shigeyoshi Matsubara
重義 松原
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂層の両面に剛性の高い表面層を
積層し、剛性を高めることにより、建材などの剛性を必
要とする分野で使用可能な積層パネルを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂層2の両面に、多孔質性硬
質層3a・3bが一体積層されている。上記多孔質性硬
質層3a・3bとして、それぞれの曲げ弾性率A,B
(A<B)が、0.7≦A/B<1を満たす多孔質性硬
質板5・6が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂層と
多孔質性硬質層とが積層された積層パネルに関し、特
に、建材などに使用される剛性の高い積層パネルおよび
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、少なくとも熱可塑性樹脂層を
含む積層パネルとしては、例えば特開平1−17841
7号公報に開示されているように、熱可塑性樹脂層の両
面に表皮材層を積層した積層体が知られている。
【0003】上記積層体を構成する表皮層として使用さ
れる表皮材に、プラスチックシート、織布、不織布など
が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱可塑性樹
脂層の両面に上述のようなプラスチックシートなどの表
皮材を表皮層として積層した場合、製品としての意匠性
を向上させることは可能であるが、剛性を上げる効果は
小さく、建材などの剛性を必要とする分野では使用でき
ないという問題が生じる。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、熱可塑性樹脂層の両面に
剛性の高い表面層を積層することで剛性を高め、建材な
どの剛性を必要とする分野で使用可能な積層パネルを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために、鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂
層の両面に、所定の曲げ弾性率比を有する二枚の多孔質
性硬質板を一体的に積層することにより、変形が少な
く、剛性の高い積層パネルが得られることを見いだし
た。
【0007】すなわち、本発明の積層パネルは、熱可塑
性樹脂層の両面に多孔質性硬質板からなる層(多孔質性
硬質層)が一体的に積層され、該多孔質性硬質板のそれ
ぞれの曲げ弾性率A,B(A<B)が、以下の式(1)
を満たすことを特徴としている。
【0008】 0.7≦A/B<1 ・・・・・・・・・・・・・(1) 上記の構成によれば、熱可塑性樹脂層の両面に多孔質性
硬質板からなる層を一体的に積層することにより、積層
パネルとしての剛性を高めることができる。しかも、熱
可塑性樹脂層の両面に積層されている多孔質性硬質板の
それぞれの曲げ弾性率A,B(A<B)が0.7≦A/
B<1を満たすように設定されているので、積層パネル
の変形を少なくすることができる。
【0009】これにより、本発明の積層パネルは、非常
に高い剛性を有するようになるので、建材などの剛性を
必要とする分野で使用可能となる。
【0010】また、上記の多孔質性硬質板の熱伝導率
は、0.5W/m・K以下であることを特徴としてい
る。
【0011】このように、多孔質性硬質板の熱伝導率を
0.5W/m・K以下とすることで、断熱性の優れたも
のとすることができる。
【0012】さらに、上記積層パネルにおいて、熱可塑
性樹脂層内に空気層が形成されることにより、該積層パ
ネルを住宅などの建材に使用した場合に断熱性の優れた
ものとなる。
【0013】この場合、上記の空気層としては、中空部
であってもよく、また、発泡層であってもよい。
【0014】本発明の積層パネルは、少なくとも以下の
工程を含む方法により製造することができる。
【0015】すなわち、それぞれの曲げ弾性率A,B
(A<B)が以下の式(1)を満たす二枚の多孔質性硬
質板を雌雄一対の成形型間に載置し、これら二枚の多孔
質性硬質板の間に、溶融状熱可塑性樹脂を供給、賦形す
る。
【0016】 0.7≦A/B<1 ・・・・・・・・・・・・・(1) また、熱可塑性樹脂層内に中空部を形成する場合には、
上記の工程の後に以下の工程が実行される。
【0017】すなわち、多孔質性硬質板間に存在する熱
可塑性樹脂の未固化部分の少なくとも一部に圧縮流体を
供給し、成形型の間隔を増大させて熱可塑性樹脂中に中
空部を形成する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0019】図1に示すように、本実施の形態の積層パ
ネル11は、熱可塑性樹脂層2の両面に多孔質性硬質板
5・6からなる多孔質性硬質層3a・3bが積層された
構造となっている。
【0020】上記の熱可塑性樹脂層2は、一般の射出成
形、射出圧縮成形、押出成形、真空圧空成形、ブロー成
形あるいはスタンピング成形等により形成され、これら
成形法において通常使用される熱可塑性樹脂を材料とし
てそのまま使用可能である。
【0021】即ち、熱可塑性樹脂層2を構成する熱可塑
性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、アクリロニトリル/スチレン/ブタジエンブロック
共重合体、ナイロンなどの一般的な熱可塑性樹脂、エチ
レン/プロピレンブロック共重合体、スチレン/ブタジ
エンブロック共重合体などの熱可塑性エラストマー、あ
るいはこれらのポリマーアロイなどが挙げられるが、こ
れらには限定されない。
【0022】また、このような熱可塑性樹脂層2は、タ
ルクやガラス繊維などの充填材、顔料、滑剤、帯電防止
剤、酸化防止剤などの通常使用される各種の添加剤を含
有していてもよい。
【0023】また、熱可塑性樹脂層2には、両面に一体
的に積層される多孔質性硬質板5・6との接着性を高め
るために接着性樹脂を含有させてもよい。
【0024】このような接着性樹脂としては、例えば、
不飽和カルボン酸またはその無水物をオレフィン系重合
体(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
等のポリオレフィン、オレフィンを主体とする重合体)
に化学的に(例えば付加反応、グラフト反応)結合され
て得られる変性オレフィン系重合体が挙げられる。
【0025】その他の接着性樹脂の例としては、アイオ
ノマー樹脂;ナイロン−6、ナイロン−66等のポリア
ミド樹脂;ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリル
共重合体、スチレン/アクリロニトリル/ブタジエン共
重合体、ポリアクリロニトリルなどのスチレン系あるい
はアクリロニトリル系樹脂;ポリメチルメタクリレート
等のポリアクリレート等が挙げられ、接着性樹脂は用い
られる熱可塑性樹脂と多孔質性硬質板5・6の材質など
よって、適宜選択される。
【0026】上記の接着性樹脂は、熱可塑性樹脂層2と
多孔質性硬質板5・6とを接着させることが可能であれ
ば特に配合比は限定されないが、目的とする熱可塑性樹
脂層2と多孔質性硬質板5・6との接着強度、製品性能
等によって適宜選択され、好ましくは熱可塑性樹脂に対
して0.1〜20重量部用いられる。
【0027】このような接着性樹脂を熱可塑性樹脂層2
が含有することにより、多孔質性硬質板5・6と良好な
接着強度が得られる。
【0028】上記多孔質性硬質板5・6は、その材質中
に微細な空隙を有しているものであり、その空隙は連通
であっても独泡であってもよい。また、熱可塑性樹脂層
2との接着強度の面から、多孔質性硬質板5・6の熱可
塑性樹脂層2に接着される側の面に微細な穴や凹凸など
の粗面を有しているようなものがよい。
【0029】また、多孔質性硬質板5・6の硬さとして
は、例えばJIS A1408に規定される建築用ボー
ド類の曲げ試験方法において、5号試験体を用いた試験
での曲げ破壊荷重が9.8N(1kgf)以上のものが
好ましく用いられる。
【0030】多孔質性硬質板5・6の材質としては、建
築物の外装材、内装材として適する材質が好ましく用い
られる。一般には、珪酸カルシウム系・セメント系・石
膏系・あるいは焼成して得られる陶器、磁器などが使用
でき、好ましくは鉱物を原料とした無機系の材質が用い
られる。また、珪酸カルシウム系、セメント系、石膏系
材料にパルプやガラス繊維などの補強繊維を添加したも
のも用いることができる。
【0031】また、多孔質性硬質板5・6に対して、目
的に応じて断熱性能や不燃性能、あるいは遮音、吸音性
能、電磁波障害対策性能を付与することにより、積層パ
ネル11に様々な機能を付加することができる。
【0032】さらに、多孔質性硬質板5・6の表面に
は、印刷、化粧紙の貼り付け、塗装、吹付け、合成樹脂
のフイルムやシートの貼り付け、凹凸模様の転写など加
飾が施されていてもよく、使用する用途、目的によって
適宜選択される。
【0033】このように多孔質性硬質板5・6の表面に
化粧加工を施すことにより、意匠性を高めることがで
き、壁などを施工する際の後加工を削減することが可能
となる。また、化粧加工により、積層パネル11の意匠
性を高めるだけでなく、防水性能や防カビ、防虫性能・
不燃性能を有する化粧加工を施すことにより、積層パネ
ル11に様々な性能を付加することができる。
【0034】上記熱可塑性樹脂層2の両面に積層される
多孔質性硬質板5・6は、それぞれの曲げ弾性率Eを
A,B(A<B)とした場合、以下の式(1)を満たす
ように設定されている。
【0035】 0.7≦A/B<1 ・・・・・・・・・・・・・・・(1) ここで、曲げ弾性率Eは、JIS A1408に規定さ
れる建築用ボード類の曲げ試験方法により多孔質性硬質
板5・6を直接測定して、あるいはシミュレーションに
よって求められる。
【0036】上記の式(1)を満たすように、多孔質性
硬質板5・6の曲げ弾性率比(A/B)が設定されるこ
とによって、変形が少なく、剛性の高い積層パネル11
を得ることが可能となる。
【0037】ところで、上記の曲げ弾性率比(A/B)
が0.7よりも小さい場合には、積層パネルの両面にお
ける剛性のバランスが崩れ、変形しやすくなるという問
題が生じる。
【0038】なお、上記多孔質性硬質板5・6は、上記
の式(1)を満たすような曲げ弾性率比に設定されてい
れば、それぞれが同材質でも異材料であってもよく、形
状も同形状でも異形状でもよい。
【0039】また、多孔質性硬質板5・6の厚みは同じ
でも異なっていてもよいが、ほぼ同じ厚みに設定するの
が変形や剛性の面から好ましい。
【0040】また、上記の多孔質性硬質板5・6の熱伝
導率は、0.5W/m・K以下であることが望ましい。
これにより、断熱性に優れたものとすることができる。
なお、熱伝導率が0.5W/m・Kよりも大きい場合に
は、断熱性が不十分となることがある。
【0041】上記構成の積層パネル11において、多孔
質性硬質層3a・3bは、熱可塑性樹脂層2の表面の少
なくとも一部に積層されていればよい。しかしながら、
積層パネル11の意匠性の面からは、多孔質性硬質層3
a・3bを熱可塑性樹脂層2の表面全面に積層すること
が好ましい。また、積層される多孔質性硬質層3a・3
bには、穴などの開口部や切り欠きが形成されていても
よく、特に形状は制限されない。
【0042】図1に示す積層パネル11は、熱可塑性樹
脂層2は中実構造となっている例を示しているが、これ
に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂層2に空気層
を内包していてもよい。この空気層は発泡であっても中
空であってもよく、このように空気層を形成することに
よってパネルに断熱性能を付加したり、剛性を高めるこ
とが可能となる。
【0043】熱可塑性樹脂層2内部の空気層を有する積
層パネルとして、例えば図2に示すように、空気層とし
て中空部2aが形成された熱可塑性樹脂層2を有する積
層パネル13が挙げられる。
【0044】また、積層パネル11は、多孔質性硬質板
5・6が貼り合わされていない部分や該積層パネル11
の外周あるいは上記の多孔質性硬質板5・6の切り欠き
や開口部等に熱可塑性樹脂層2のリブやボス、あるいは
他の部材と連結するためのフック部やジョイント部など
を有していてもよい。また、複数の積層パネル11を組
み合わせた時に隣接する積層パネル11同士を嵌合する
ための嵌合部をパネルの外側面に設けてもよい。
【0045】例えば熱可塑性樹脂層2にリブを設けるこ
とによって、積層パネル11の剛性を高めることができ
る。また、多孔質性硬質板5・6のみでは組付けに多く
の工数を要していたが、熱可塑性樹脂層2にフックやジ
ョイント、嵌合部を設けることによって建て込み時の目
違いを防止し、施工の効率を向上させることができる。
【0046】次に、上記の積層パネルの製造方法につい
て、図3および図4を参照しながら以下に説明する。
【0047】なお、図1に示す熱可塑性樹脂層2が中実
構造の積層パネル11の製造方法は、図3に示す製造工
程図を参照し、図2に示す熱可塑性樹脂層2内に空気層
として中空部2aが形成された積層パネル13の製造方
法は、図3に加えて、図4に示す製造工程図を参照しな
がら説明する。但し、積層パネル11および13の製造
については、熱可塑性樹脂の成形と同時に多孔質性硬質
板を貼り合わせる方法であれば特に限定されず、射出成
形、射出圧縮成形、圧縮成形、押し出し成形、ブロー成
形など一般的に熱可塑性樹脂の成形に用いられている方
法を適用することができる。
【0048】はじめに、図1に示す積層パネル11の製
造工程について説明する。
【0049】まず、図3(a)に示すように、金型(成
形型)21の上型22を下型23に対して開いた状態に
配し、キャビティ内の下型23上に、多孔質性硬質層3
a・3bとなる二枚の多孔質性硬質板5・6を配する。
下側の多孔質性硬質板5には、多孔質性硬質板5・6間
に樹脂通路24を連通させるための開口部5aと流体通
路25を連通させるための開口部5bとが形成されてい
る。樹脂通路24は、金型21のキャビティ内に溶融状
熱可塑性樹脂4を供給するための通路であり、流体通路
25はキャビティ内に圧縮流体、例えば圧縮された空気
を供給するための通路である。
【0050】したがって、上記多孔質性硬質板5は、上
記下型23の表面に形成された流体通路25の供給口2
5aに開口部5bが対応するように、また、該下型23
の表面に形成された樹脂通路24の開口24aに開口部
5aが対応するように配置される。
【0051】次に、図3(b)に示すように、上型22
を降下させて金型21内に樹脂通路24を通じて下型2
3の表面の開口24aから多孔質性硬質板5・6間に溶
融状熱可塑性樹脂4を供給する。
【0052】次に、図3(c)に示すように、型締めを
行い、溶融状熱可塑性樹脂4を賦形する。
【0053】このようにして溶融状熱可塑性樹脂4は金
型21のキャビティ内を拡がり、多孔質性硬質板5・6
と熱可塑性樹脂4が一体化されて賦形される。
【0054】賦形完了後、所定の加圧面圧(型締力を積
層体の投影面積で割ったもの)で加圧・冷却して成形体
を得るが、同一加圧面圧で加圧を継続してもよいし、加
圧中に加圧面圧を適宜変化させてもよい。
【0055】例えば溶融状熱可塑性樹脂4の賦形完了か
ら所定の時間の経過後に、加圧面圧を低下させることに
よって、多孔質性硬質板5・6の破損を防ぐことができ
る。
【0056】上記の加圧面圧は、成形品の大きさや成形
条件によっても異なるが、溶融状熱可塑性樹脂4の賦形
完了時には通常0.3〜15MPaの加圧面圧で加圧
し、賦形完了から所定の時間の経過後、通常0〜10M
Paの加圧面圧に低下させることが好ましい。加圧面圧
を変化させるタイミングとしては賦形完了から成形品を
取り出すまでの任意の時点が適宜選択されるが、好まし
くは賦形完了後1秒から20秒の間である。
【0057】続いて、図2に示す積層パネル13の製造
工程について説明する。なお、上述したように、中空部
2aを有する積層パネル13の製造工程は、中空部を持
たない積層パネル11の製造工程に、以下の工程が加わ
る。
【0058】すなわち、図4(a)に示すように、金型
21のキャビティ内において賦形された状態の溶融状熱
可塑性樹脂4内に、流体通路25を通じて供給口25a
から圧縮流体として例えば空気を送り込む。空気の供給
を継続しつつ、上型22を上昇させることにより、図4
(b)に示すように、熱可塑性樹脂層2内に中空部2a
が形成される。
【0059】その後、金型21を開き、中空部2aを有
する熱可塑性樹脂層2の両面に多孔質性硬質層3a・3
bが積層された構造の積層パネル13を金型21内から
取り出す。
【0060】多用される積層方法は、上述したように、
多孔質性硬質板を雌雄一対の金型間に配置し、次いで溶
融状熱可塑性樹脂を供給し、賦形し、積層するものであ
る。この場合における金型内への溶融状熱可塑性樹脂の
供給方法としては、供給された溶融状熱可塑性樹脂を不
必要に冷却させないためにも、金型内に設けた樹脂通路
を経由して直接キャビティ内に溶融状熱可塑性樹脂を射
出供給する方法が好ましい。また、型締を溶融状熱可塑
性樹脂の供給完了後に行う場合には、樹脂供給ノズルな
どを備えた外部供給手段によって金型間に熱可塑性樹脂
を供給する方法であってもよく、適当な方法が適宜採用
される。
【0061】また、金型内の多孔質性硬質板に過剰な圧
力をかけないようにして多孔質性硬質板の破損を防ぐた
めには、次の方法を採用してもよい。即ち、未閉鎖の金
型間に溶融状熱可塑性樹脂を供給し、この樹脂の供給完
了後に雌型および/または雄型を型締方向に移動させる
ことにより金型を閉じて、予め設定された加圧力で型締
めすることにより溶融状熱可塑性樹脂を加圧してキャビ
ティ内に押し広げる方法でもよい。
【0062】また、溶融状熱可塑性樹脂の供給中に型締
めを開始したり、あるいは連続的な型締動作中に溶融状
熱可塑性樹脂の供給を開始して、金型を閉じる動作と溶
融状熱可塑性樹脂の供給動作とを並行して行い、型締完
了と同時または型締が完了する前に溶融状熱可塑性樹脂
の供給が完了するようにしてもよい。
【0063】上記の積層パネル11あるいは13のよう
に、熱可塑性樹脂層2の両面に多孔質性硬質層3a・3
bを積層する構成の場合には、少なくとも二枚の多孔質
性硬質板5・6の間に溶融状熱可塑性樹脂4を供給する
ことにより、多孔質性硬質板6上への樹脂の乗り上げ等
の不具合を防ぐとができる。このとき、金型21内に設
けた樹脂通路24を経由して直接二枚の多孔質性硬質板
5、6間に溶融状熱可塑性樹脂を供給する場合には、前
述のように、多孔質性硬質板5に樹脂供給口と同等以上
の大きさの開口部5aを設けておくことが必要である。
【0064】さらに好ましくは、多孔質性硬質板6の裏
面側のほぼ中央に溶融状熱可塑性樹脂を供給することに
より、多孔質性硬質板6の位置ずれや多孔質性硬質板6
の破損を防ぐことができる。なお、溶融状熱可塑性樹脂
を多孔質性硬質板6の裏面のほぼ中央に供給するには、
多孔質性硬質板6のほぼ中央の1点に供給する他、多孔
質性硬質板6の裏面側の2点以上に供給された溶融状熱
可塑性樹脂が一体化して中央部付近に供給されるように
してもよい。
【0065】また、熱可塑性樹脂層2に対し多孔質性硬
質板5・6を積層する位置が例えば積層パネル1全体の
中で偏った位置である場合には、溶融状熱可塑性樹脂の
供給は、多孔質性硬質板6裏面のほぼ中央のみならず、
溶融状熱可塑性樹脂の流れのバランスがとれる位置でも
行なうことが好ましい。なお、溶融状熱可塑性樹脂を多
孔質性硬質板の裏面における2箇所以上の位置に供給す
る場合には、樹脂が多孔質性硬質板の表面と金型面との
間にもぐり込まないようにするために、各供給樹脂量を
多孔質性硬質板の大きさ、形状、供給位置の間隔等に応
じて調整することが必要である。
【0066】また、溶融状熱可塑性樹脂の供給に先立っ
て多孔質性硬質板を金型面に吸引あるいは粘着剤、粘着
テープ等で保持させてもよく、この金型面への保持は一
方の多孔質性硬質板のみでもよいし、両方の多孔質性硬
質板であってもよい。このように、多孔質性硬質板を、
予め金型面に保持することによって多孔質性硬質板の割
れなどの不具合を防ぐことができる。
【0067】また、熱可塑性樹脂内に空気層を形成する
方法のひとつとしては、一般的な熱可塑性樹脂の中空成
形方法が適用できる。例えば、熱可塑性樹脂の賦形完了
後、熱可塑性樹脂の未固化部分の少なくとも一部に圧縮
流体を供給し、中空部を形成させる際に、一部を可動と
した金型のその可動部を動かして中空を形成してもよい
し、金型の間隔を増大させることにより、熱可塑性樹脂
中に中空部を形成してもよい。
【0068】また、空気層として熱可塑性樹脂中に発泡
層を形成してもよく、この場合には発泡剤を含有した熱
可塑性樹脂を用いて発泡層を形成してもよいし、上記で
述べたような中空部を一旦形成した後、金型内あるいは
成形品を取り出した後に中空部に発泡剤を含有する熱可
塑性樹脂を注入して発泡層を形成してもよい。その際、
熱可塑性樹脂は成形体の熱可塑性樹脂と同材料であって
もよいし、異なる材料でもよい。また、中空部にジイソ
シアネートとジオールとの混合液を注入してウレタン発
泡を行ってもよい。
【0069】このように積層パネルに空気層を形成する
ことにより、パネルの剛性を高めたり、積層体に断熱性
を高めたりすることが容易にできる。
【0070】空気層として中空部を形成する場合に用い
る圧縮流体は、一般的には、圧縮気体であることが多い
が、液体でもよい。使用される流体は、空気、二酸化炭
素、窒素などの圧縮気体が一般的であるが、溶融状熱可
塑性樹脂の熱によって容易に気化する液化炭酸ガスや水
等の液体も用いることができる。
【0071】上記の圧縮流体のうち圧縮気体は、1MP
a以上の高圧ガスであってもよいし、1MPa未満の低
圧ガスであってもよいが、好ましくは1MPa未満の低
圧空気を用いることにより、安価に成形することができ
る。注入する圧縮気体の注入圧力は注入開始から終了ま
で一定であってもよいし、注入中に任意に変化させても
よい。
【0072】上記圧縮流体を供給するタイミングとして
は、熱可塑性樹脂の供給開始後、溶融状熱可塑性樹脂が
流体注入口に達した後など、中空を形成することが可能
である間なら特に制限されず、任意のタイミングで行う
ことができるが、熱可塑性樹脂の賦形完了後1秒から2
0秒の間に行うことが圧縮流体の供給のし易さの点から
好ましい。
【0073】圧縮流体の供給は、流体の供給開始後、樹
脂が金型内で冷却、固化されるまで連続的に行ってもよ
いし、断続的に行ってもよく、また中空部が形成された
のちは樹脂を冷却固化させている途中で流体の供給を停
止して圧力を保持するような形態でもよい。
【0074】かかる流体は、必ずしも1箇所のみから供
給する必要はなく成形品の形状や大きさなど必要に応じ
て適宜複数箇所から供給することができる。また、圧縮
流体は熱可塑性樹脂のどの部分から供給してもよく、熱
可塑性樹脂への圧縮流体の供給は多孔質性硬質板が積層
されていない部分から熱可塑性樹脂に供給を行ってもよ
いし、多孔質性硬質板に圧縮流体供給用の開口部を設け
て、該開口部から熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給しても
よい。
【0075】流体の供給にあたっては、流体の供給を開
始すると同時または開始したのち、流体を供給しながら
金型内の成形品の一部から流体を放出して、流体を形成
された中空部内で循環させてもよく、これによって樹脂
の冷却が促進されて成形サイクルの短縮を図ることがで
きる。
【0076】供給された流体の放出方法としては、多点
から流体の供給操作を行い、流体の供給圧力に差を設け
て圧力の低い方から流体を放出してもよいし、放出専用
の流体放出口を設けてもよく、あるいは流体を供給した
供給口から放出してもよく、この場合には流体の供給と
放出を繰り返し行ってもよく、これら流体の放出方法は
適宜選択され、特に限定されるものではない。
【0077】流体の放出を開始するタイミングは、流体
の供給開始と同時でもよいし、流体の供給開始後一定時
間経過した後でもよい。もちろん、流体の供給操作と放
出操作を並行して行ってもよいし、交互に行ってもよ
く、流体の供給終了後に流体の放出操作を継続してもよ
い。
【0078】また、流体を供給する部材としては通常の
熱可塑性樹脂の中空成形に用いられる供給部材が用いら
れ、特に限定されず、例えば、固定あるいは可動式の圧
縮流体供給ピンや多孔質部材が用いられる。
【0079】また、圧縮流体の供給と並行して、一部を
可動とした金型のその可動部を動かしもしくは金型の間
隔を増大させるなどしてキャビティを拡大させて中空部
を形成する場合、キャビティを増大させるタイミングと
してはキャビティの増大により中空が形成可能な時期な
ら特に制限されないが、圧縮流体の供給開始後1秒から
20秒のタイミングで行うことが、中空の形成のし易さ
の点から好ましい。このタイミングは、製品の大きさ、
成形条件、流体圧力、キャビティの増大量等によって適
宜選択される。
【0080】また、供給される溶融樹脂の温度供給圧
力、供給速度、溶融樹脂供給時の金型間隔、圧縮速度
(型締速度)、金型温度などの本発明に特定されない各
種の成形条件は、使用樹脂の種類、金型形状、積層体の
大きさなどに応じて適宜選択され、本発明の方法におい
て特に限定されるものではない。
【0081】以上のように、本発明の積層パネルおよび
その製造方法によれば、熱可塑性樹脂層の形成と同時
に、熱可塑性樹脂層の両面に多孔質性硬質板を積層する
ようになっているので、まず、熱可塑性樹脂板を作製
し、次に、その両面に多孔質性硬質板を積層する方法に
比べて効率的である。
【0082】しかも、積層する二枚の多孔質性硬質板の
曲げ弾性率A,B(A<B)が、以下の式(1)を満た
すように設定されることにより、変形が小さく、且つ非
常に高い剛性を有する積層パネルを得ることができる。
【0083】 0.7≦A/B<1 ・・・・・・・・・・・・・(1) なお、上記説明並びに図3(a)〜(c)及び図4
(a)(b)においては、上下に開閉可能な成形型を用
いる場合を示したが、型の開閉方向は上下方向に限定さ
れない。
【0084】以上に、積層パネル11または13の好ま
しい製造方法として、熱可塑性樹脂の成形と同時に、多
孔質性硬質板5・6を積層することについて説明した
が、積層パネルの製造方法は、これに限定されるもので
はない。
【0085】例えば図1に示す積層パネル11を製造す
るには、生産効率では前述の方法よりも劣るが、予め熱
可塑性樹脂層2となる熱可塑性樹脂板を形成し、この熱
可塑性樹脂板の両面に接着剤等で、多孔質性硬質層3a
・3bとなる多孔質性硬質板5・6を貼りつけてもよ
い。
【0086】また、接着剤を用いて熱可塑性樹脂板と多
孔質性硬質板5・6とを積層する場合、接着剤としては
熱可塑性樹脂板と多孔質性硬質板5・6とを接着できる
ものであれば特に限定されず、熱可塑性樹脂板の種類と
多孔質性硬質板5・6の材質とにより適宜選択される。
【0087】また、熱可塑性樹脂板の成形方法は特に限
定されず、射出成形、射出圧縮成形、圧縮成形、押し出
し成形、真空圧空成形、ブロー成形、スタンピング成形
など、一般的に熱可塑性樹脂の成形に用いられている方
法を適用することができる。
【0088】また、本発明によれば、熱可塑性樹脂の
み、あるいは多孔質性硬質板のみでは得られなかった機
能、性能を付加し、且つ施工性がよく、割れにくい積層
パネルを提供することができる。これにより、本発明の
積層パネルは、剛性を必要とする建築用のパネル、ボー
ド、あるいはコンクリート打ち込み型枠として好適に利
用される。
【0089】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明がこれらに限定されるものではなく、本発明の実施
において射出成形、射出圧縮成形、圧縮成形、スタンピ
ング成形、押し出し成形、ブロー成形などが適用可能で
あることは言うまでもない。
【0090】(実施例1)雌雄一対の上下金型を開放状
態とし、第一の珪酸カルシウム板(浅野スレート(株)
製;ハイラックN ♯80;長さ1003mm、幅50
1mm、厚さ5mm;曲げ弾性率:4400MPa(4
5000kg/cm2 ))を上に、第二の珪酸カルシウ
ム板(浅野スレート(株)製;ハイラックN ♯80;
長さ988mm、幅422mm、厚さ5mm;曲げ弾性
率:4900MPa(50000kg/cm2 ))を下
にして下型上に重ねて載置した。第二の珪酸カルシウム
板には、樹脂供給用の開口部を設けておいた。
【0091】上型を20mm/secの速度で降下さ
せ、型締めを行った。上型と下型の金型クリアランスが
20mmの位置で型締めを一旦停止した。この位置で、
ポリプロピレン84.5重量部(住友化学工業(株)製
住友ノーブレンAX568、メルトフローインデック
ス65g/10min)とガラス繊維15重量部(日本
板硝子(株)製 RES03X−TP69A、繊維長3
mm、繊維径13μm)と変性剤0.5重量部(三洋化
成工業(株)製 ユーメックス1001)とを混練した
溶融状熱可塑性樹脂を260℃で下型に設けた樹脂通路
から前記珪酸カルシウム板間に供給した。
【0092】樹脂の供給完了後、上型を再下降させ、型
締動作を再開し、1MPaの成形圧力で加圧賦形した。
その後、60秒間加圧冷却することにより熱可塑性樹脂
層と多孔質性硬質層との接着性が良好で、且つ変形が少
なく、剛性の高い積層パネルを得た。
【0093】(実施例2)実施例1において、更にエア
供給用開口部(以下、エア供給口と称する)を設けた第
二の珪酸カルシウム板を使用し、溶融状熱可塑性樹脂の
賦形完了後、2秒後に下型に設けた8箇所のエア供給口
から0.6MPaの低圧エアを供給し、エア供給開始1
0秒後に上型を8mm上昇させ、60秒冷却し、成形品
の取り出しのための型開き開始5秒前にエアの供給を停
止した以外は同様にして積層パネルを製造した。
【0094】得られた積層パネルは中空部を有し、且つ
熱可塑性樹脂層と珪酸カルシウム板とが良好に接着さ
れ、且つ変形が少なく、剛性の高い構造となっていた。
【0095】(実施例3)雌雄一対の上下金型を開放状
態とし、第一の珪酸カルシウム板(浅野スレート(株)
製;ハイラックN ♯80;長さ1003mm、幅50
1mm、厚さ5mm;曲げ弾性率:4400MPa(4
5000kg/cm2 ))を上に、第二の珪酸カルシウ
ム板(浅野スレート(株)製;ハイラックN ♯80;
長さ988mm、幅422mm、厚さ5mm;曲げ弾性
率:4900MPa(50000kg/cm2 ))を下
にして下型上に重ねて載置した。第二の珪酸カルシウム
板には、樹脂供給用の開口部1箇所とエア供給用の開口
部(エア供給口)を8箇所を設けておいた。
【0096】上型を20mm/secの速度で降下し、
型締めを行った。上型と下型の金型クリアランスが14
mmの位置で型締めを一旦停止した。この時、金型内に
は厚さ5mmの珪酸カルシウム板が2枚配置されている
ため、実質金型間には4mmの空間が形成される。この
状態でポリプロピレン84.5重量部(住友化学工業
(株)製 住友ノーブレンAX568、メルトフローイ
ンデックス65g/10min)とガラス繊維15重量
部(日本板硝子(株)製 RES03X−TP69A、
繊維長3mm、繊維径13μm)と変性剤0.5重量部
(三洋化成工業(株)製 ユーメックス1001)とを
混練した溶融状熱可塑性樹脂を260℃で下型に設けた
樹脂通路から前記珪酸カルシウム板間に供給した。
【0097】樹脂の供給完了の2秒後に下型に設けた8
箇所のエア供給口から0.6MPaの低圧エアを供給
し、エア供給開始10秒後に上型を8mm上昇させ、6
0秒冷却し、成形品の取り出しのための型開き開始5秒
前にエアの供給を停止した。得られた積層パネルは中空
部を有し、かつ熱可塑性樹脂層と珪酸カルシウム板が良
好に接着され、かつ変形が少なく、剛性の高い構造とな
っていた。
【0098】
【発明の効果】本発明の積層パネルは、以上のように、
熱可塑性樹脂層の両面に多孔質性硬質板からなる多孔質
性硬質層が一体的に積層され、該多孔質性硬質板のそれ
ぞれの曲げ弾性率A,B(A<B)が、以下の式(1)
を満たす構成である。
【0099】 0.7≦A/B<1 ・・・・・・・・・・・・・(1) それゆえ、熱可塑性樹脂層の両面に多孔質性硬質板を一
体積層することにより、積層パネルとしての剛性を高め
ることができる。しかも、熱可塑性樹脂層の両面に積層
されている多孔質性硬質板のそれぞれの曲げ弾性率A,
B(A<B)が0.7≦A/B<1を満たすように設定
されているので、積層パネルの変形を少なくすることが
できる。
【0100】これにより、本発明の積層パネルは、非常
に高い剛性を有するようになるので、建材などの剛性を
必要とする分野で好適に使用できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における積層パネルの構
成を示す断面図である。
【図2】本発明の積層パネルの他の例であって、熱可塑
性樹脂層が中空部を有する積層パネルの構成を示す断面
図である。
【図3】(a)は、本発明の積層パネルの一例の製造方
法において、金型に二枚の多孔質性硬質板をセットする
工程を示す断面図、(b)は、二枚の多孔質性硬質板間
に溶融状熱可塑性樹脂を供給する工程を示す断面図、
(c)は、型締め、賦形工程を示す断面図である。
【図4】(a)は、図3(c)に続く製造工程であっ
て、熱可塑性樹脂へのエア注入工程を示す断面図、
(b)は、熱可塑性樹脂層中に中空部が形成された状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
2 熱可塑性樹脂層 3a 多孔質性硬質層 3b 多孔質性硬質層 4 熱可塑性樹脂板 5 多孔質性硬質板 6 多孔質性硬質板 11 積層パネル 13 積層パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 13/14 B32B 13/14 E04C 2/26 E04C 2/26 R // B29K 105:04 B29K 105:04 105:06 105:06 105:20 105:20 B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 北山 威夫 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 松原 重義 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2E162 CA01 CA08 CA16 CA21 CD04 GB01 4F100 AA03 AG00 AK01C AK07 AT00A AT00B BA03 BA06 BA10A BA10B BA13 DD21C DG01 DJ01C DJ10A DJ10B EH132 EH172 EH362 EJ17 EJ172 GB07 JB16C JJ01A JJ01B JK01 JK07A JK07B YY00A YY00B 4F204 AA11 AD02 AD16 AD17 AG02 AG03 AG20 AH47 FA01 FB01 FB12 FH30 4F206 AA03 AD08 AD17 AD35 AG03 AG07 AG20 AH47 JA05 JA07 JB12 JB20 JN27 JN33 JQ81

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂層の両面に多孔質性硬質板か
    らなる層が一体的に積層され、該多孔質性硬質板のそれ
    ぞれの曲げ弾性率A,B(A<B)が、以下の式(1)
    を満たすことを特徴とする積層パネル。 0.7≦A/B<1 ・・・・・・・・・・・・・(1)
  2. 【請求項2】上記多孔質性硬質板の熱伝導率は、0.5
    W/m・K以下であることを特徴とする請求項1記載の
    積層パネル。
  3. 【請求項3】上記熱可塑性樹脂層は、空気層を内包して
    いることを特徴とする請求項1または2記載の積層パネ
    ル。
  4. 【請求項4】上記空気層は、中空部からなることを特徴
    とする請求項3記載の積層パネル。
  5. 【請求項5】上記空気層は、発泡層からなることを特徴
    とする請求項3記載の積層パネル。
  6. 【請求項6】熱可塑性樹脂層の両面に多孔質性硬質板を
    一体的に積層した積層パネルを製造する方法において、 それぞれの曲げ弾性率A,B(A<B)が以下の式
    (1)を満たす二枚の多孔質性硬質板を雌雄一対の成形
    型間に載置し、これら二枚の多孔質性硬質板の間に、溶
    融状熱可塑性樹脂を供給、賦形する第1の工程を含むこ
    とを特徴とする積層パネルの製造方法。 0.7≦A/B<1 ・・・・・・・・・・・・・(1)
  7. 【請求項7】上記第1の工程の後、多孔質性硬質板間に
    存在する熱可塑性樹脂の未固化部分の少なくとも一部
    に、圧縮流体を供給し、成形型の間隔を増大させて熱可
    塑性樹脂中に中空部を形成する第2の工程をさらに含む
    ことを特徴とする請求項6記載の積層パネルの製造方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101115082B1 (ko) * 2009-04-27 2012-03-14 이민석 삽입방수층과 확장이음부를 갖는 일체형 시멘트몰탈 복합방수패널 및 그를 이용한 방수시공방법
JP2014004731A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Yazaki Corp 吸音材及び吸音材の製造方法
JP2016203419A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 日立化成株式会社 成形体の製造方法ならびに射出圧縮成形体
JP2017527466A (ja) * 2014-09-04 2017-09-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 補強構造が結合された多重シェル複合材料構成品の製造
WO2023176571A1 (ja) * 2022-03-17 2023-09-21 株式会社Lixil 物体

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