JP2001149469A - 血液透析装置の殺菌洗浄方法及びその殺菌洗浄装置 - Google Patents

血液透析装置の殺菌洗浄方法及びその殺菌洗浄装置

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JP2001149469A
JP2001149469A JP33557799A JP33557799A JP2001149469A JP 2001149469 A JP2001149469 A JP 2001149469A JP 33557799 A JP33557799 A JP 33557799A JP 33557799 A JP33557799 A JP 33557799A JP 2001149469 A JP2001149469 A JP 2001149469A
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ozone
water
ozone water
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dialysate
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JP33557799A
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English (en)
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Takuji Sugimoto
拓治 杉本
Masahiro Kikuchi
正浩 菊池
Yasuo Nakamura
八寿雄 中村
Shuichi Kawate
修一 川手
Tsuneaki Okui
恒明 奥井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン濃度が低いオゾン水を用いてもそのオ
ゾン水による血液透析装置の各部の殺菌洗浄を確実に行
うことができるようにする。 【解決手段】 オゾン水生成部6で生成されたオゾン水
を血液透析装置内の濾過水生成部1と透析液生成部2と
患者監視部3と排出パイプ4との各部へ直接的に供給す
る。このため、オゾン水生成部6で生成されたオゾン水
が殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃度であって
も、そのオゾン水が供給された各部の殺菌洗浄を確実に
行える。また、オゾン水生成部6で生成されるオゾン水
は殺菌洗浄のために必要最低限のオゾン濃度でよいの
で、低コストのオゾン水生成部6を使用することがで
き、しかも、高濃度オゾン水を使用した場合に懸念され
る配管やシール材等の劣化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液透析装置の殺
菌洗浄方法及びその殺菌洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液透析装置は、急性腎不全、慢性腎不
全、薬物中毒などに対する治療装置であり、患者の血液
を透析することにより、患者の体内から老廃物や有毒物
質を取り除き、さらに、患者が必要とする物質、例え
ば、カルシウムやブドウ糖を補給する。
【0003】このような血液透析装置では、透析時の血
液を介して細菌が患者の体内に入り込むことを防止する
ため、さらには、配管内に付着した炭酸カルシウム等の
無機物やタンパク質、バイオフィルム等の有機物を除去
するため、日々の殺菌洗浄を欠かすことができない。
【0004】血液透析装置の殺菌洗浄方法としては、次
亜塩素酸ナトリウムによる殺菌と酢酸による洗浄とが普
及している。しかし、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌
を行った場合には、血液透析装置内に残留する次亜塩素
酸ナトリウムを洗浄する後処理が必要であり、煩雑であ
る。また、殺菌に使用した次亜塩素酸ナトリウムをその
まま廃棄すると周囲の環境に対して悪影響を及ぼすため
に廃棄する次亜塩素酸ナトリウムを中和する処理が必要
であり、中和処理を行うための大掛かりな設備が必要に
なる。
【0005】血液透析装置の他の殺菌洗浄方法として
は、特開平7−171202号公報に記載されているよ
うに、オゾン水を用いる方法が知られている。オゾン水
を用いて血液透析装置の殺菌洗浄を行った場合には、後
処理を行う煩雑さがなくなり、また、中和処理などのた
めの大掛かりな設備が不要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】オゾン水による各種細
菌(黄色ブドウ球菌、緑膿菌、耐性ブドウ球菌、枯草
菌)の殺菌効果を調べるために行った試験の結果を表1
に示す。
【0007】
【表1】
【0008】表1に示された試験結果により、黄色ブド
ウ球菌、緑膿菌については、オゾン濃度が0.1pp
m、0.5ppmのオゾン水により短時間で死滅するこ
とがわかる。
【0009】耐性黄色ブドウ球菌については、オゾン濃
度が0.5ppmのオゾン水で1分間殺菌することによ
り著しい殺菌効果が得られるものの、完全には死滅して
いないことがわかる。
【0010】枯草菌(spore)については、オゾン
濃度が1.0ppmのオゾン水で10分間殺菌すること
により著しい殺菌効果が得られるものの、完全には死滅
していないことがわかる。
【0011】上述した試験結果によれば、オゾン水によ
る殺菌洗浄を確実に行うためには、オゾン水のオゾン濃
度を1〜3ppm、望ましくは3ppm程度に維持する
必要がある。しかし、オゾン水中に不純物が含まれ、か
つ、オゾン水が配管内を流れて衝撃を受ける状態では、
オゾン濃度の半減期は非常に短くなる。このため、特開
平7−171202号公報に記載されたように、オゾン
水を血液透析装置の一端側から供給して他端側から排水
させるようにしたのでは、排水側の近傍ではオゾン濃度
が著しく低下し、十分な殺菌洗浄効果を確保することが
難しくなる。
【0012】特開平7−171202号公報に記載され
た血液透析装置においても、オゾン水生成時におけるオ
ゾン濃度を高くすれば、排水側の近傍においてもオゾン
水のオゾン濃度を十分な殺菌洗浄効果を得ることができ
る程度に維持することができる。しかし、高濃度のオゾ
ン水を生成するためには高コストのオゾン発生器が必要
である。また、高濃度のオゾン水を用いた場合には、そ
のオゾン水によって血液透析装置内の配管やシール材等
が劣化し易い。
【0013】そこで本発明は、オゾン濃度が低いオゾン
水を用いてもそのオゾン水による血液透析装置の各部の
殺菌洗浄を確実に行うことができる血液透析装置の殺菌
洗浄方法及び殺菌洗浄装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
血液透析装置をオゾン水生成部で生成されたオゾン水を
用いて殺菌洗浄する血液透析装置の殺菌洗浄方法におい
て、前記オゾン水生成部で生成されたオゾン水を前記血
液透析装置内の殺菌洗浄が必要な箇所毎に供給してその
箇所を個別に殺菌洗浄するようにした。
【0015】したがって、オゾン水生成部で生成された
オゾン水を血液透析装置内の殺菌洗浄を必要とする各部
へ直接的に供給することができ、オゾン水生成部で生成
されたオゾン水が殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾ
ン濃度であっても、そのオゾン水が供給された各部の殺
菌洗浄を確実に行える。また、オゾン水生成部で生成さ
れるオゾン水は、殺菌洗浄のために必要最低限のオゾン
濃度でよいので、低コストのオゾン水生成部を使用する
ことができ、しかも、高濃度オゾン水を使用した場合に
懸念される配管やシール材等の劣化が防止される。ま
た、オゾン水は残留毒性がないので、使用後のオゾン水
を下水などへ直接排水しても支障がない。また、排水時
のオゾン水のオゾン濃度は非常に低下しているので、透
析廃液を処理するための排水処理槽や浄化槽を備えてい
る場合にはその排水処理槽や浄化槽が排水されたオゾン
水により傷められるということがなく、しかも、浄化槽
で使用する活性汚泥中の微生物が排水されたオゾン水に
より殺菌されるということが防止される。
【0016】請求項2記載の発明は、原水を受けてこの
原水を濾過した濾過水が生成される濾過水生成部と、前
記濾過水生成部から供給された濾過水を用いて透析液が
生成される透析液生成部と、前記透析液生成部から供給
された透析液による透析が行われる患者監視部と、前記
患者監視部での透析処理後の透析廃液が排出される排出
パイプとを有する血液透析装置をオゾン水生成部で生成
されたオゾン水を用いて殺菌洗浄する血液透析装置の殺
菌洗浄方法において、オゾン水を前記濾過水生成部と前
記透析液生成部と前記患者監視部と前記排出パイプとの
各部に選択的に供給してそれらの各部を個別に殺菌洗浄
するようにした。
【0017】したがって、オゾン水生成部で生成された
オゾン水を血液透析装置内の濾過水生成部と透析液生成
部と患者監視部と排出パイプとの各部へ直接的に供給す
ることができ、オゾン水生成部で生成されたオゾン水が
殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃度であって
も、そのオゾン水が供給された各部の殺菌洗浄を確実に
行える。また、オゾン水生成部で生成されるオゾン水
は、殺菌洗浄のために必要最低限のオゾン濃度でよいの
で、低コストのオゾン水生成部を使用することができ、
しかも、高濃度オゾン水を使用した場合に懸念される配
管やシール材等の劣化が防止される。また、オゾン水は
残留毒性がないので、使用後のオゾン水を下水などへ直
接排水しても支障がない。また、排水時のオゾン水のオ
ゾン濃度は非常に低下しているので、透析廃液を処理す
るための排水処理槽や浄化槽を備えている場合にはその
排水処理槽や浄化槽が排水されたオゾン水により傷めら
れるということがなく、しかも、浄化槽で使用する活性
汚泥中の微生物が排水されたオゾン水により殺菌される
ということが防止される。
【0018】請求項3記載の発明は、原水を受けてこの
原水を濾過した濾過水が生成される濾過水生成部と、前
記濾過水生成部から供給された濾過水を用いて透析液が
生成される透析液生成部と、前記透析液生成部から供給
された透析液による透析が行われる患者監視部と、前記
患者監視部での透析処理後の透析廃液が排出される排出
パイプとを有する血液透析装置をオゾン水を用いて殺菌
洗浄する血液透析装置の殺菌洗浄装置において、オゾン
が生成されるオゾン生成部と、前記オゾン生成部で生成
されたオゾンと前記濾過水生成部で生成された濾過水と
が混合されてオゾン水が生成されるオゾン水生成部と、
前記濾過水生成部と前記オゾン水生成部とを連通する少
なくとも2本の連通パイプと、前記濾過水生成部で生成
された濾過水を前記連通パイプを通して前記オゾン水生
成部との間で循環させる流体ポンプと、を有する。
【0019】したがって、流体ポンプを駆動させること
により、濾過水生成部で生成された濾過水が連通パイプ
を通してオゾン水生成部へ供給されることによりオゾン
水が生成され、このオゾン水が濾過水生成部へ戻され、
これが繰り返されることにより濾過水生成部内のオゾン
水のオゾン濃度が次第に高くなり、オゾン水による濾過
水生成部の殺菌洗浄が行われる。
【0020】請求項4記載の発明は、原水を受けてこの
原水を濾過した濾過水が生成される濾過水生成部と、前
記濾過水生成部から供給された濾過水を用いて透析液が
生成される透析液生成部と、前記透析液生成部から供給
された透析液による透析が行われる患者監視部と、前記
患者監視部での透析処理後の透析廃液が排出される排出
パイプとを有する血液透析装置をオゾン水を用いて殺菌
洗浄する血液透析装置の殺菌洗浄装置において、オゾン
が生成されるオゾン生成部と、前記オゾン生成部で生成
されたオゾンと前記濾過水生成部で生成された濾過水と
が混合されてオゾン水が生成されるオゾン水生成部と、
前記オゾン水生成部と前記透析液生成部とを接続するオ
ゾン水供給パイプと、前記オゾン水生成部で生成された
オゾン水を前記オゾン水供給パイプを通して前記透析液
生成部へ供給する流体ポンプと、を有する。
【0021】したがって、オゾン水生成部で生成された
オゾン水がオゾン水供給パイプを通して透析液生成部へ
直接的に供給され、オゾン水による透析液生成部の殺菌
洗浄が行われる。オゾン水生成部で生成されたオゾン水
が殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃度であって
も、そのオゾン水が直接的に供給される透析液生成部で
の殺菌洗浄が確実に行われる。また、オゾン水生成部で
生成されるオゾン水は、殺菌洗浄のために必要最低限の
オゾン濃度でよいので、低コストのオゾン生成部を使用
することができ、しかも、高濃度オゾン水を使用した場
合に懸念される配管やシール材等の劣化が防止される。
また、オゾン水は残留毒性がないので、使用後のオゾン
水を下水などへ直接排水しても支障がない。また、排水
時のオゾン水のオゾン濃度は非常に低下しているので、
透析廃液を処理するための排水処理槽や浄化槽を備えて
いる場合にはその排水処理槽や浄化槽が排水されたオゾ
ン水により傷められるということがなく、しかも、浄化
槽で使用する活性汚泥中の微生物が排水されたオゾン水
により殺菌されるということが防止される。
【0022】請求項5記載の発明は、原水を受けてこの
原水を濾過した濾過水が生成される濾過水生成部と、前
記濾過水生成部から供給された濾過水を用いて透析液が
生成される透析液生成部と、前記透析液生成部から供給
された透析液による透析が行われる患者監視部と、前記
患者監視部での透析処理後の透析廃液が排出される排出
パイプとを有する血液透析装置をオゾン水を用いて殺菌
洗浄する血液透析装置の殺菌洗浄装置において、オゾン
が生成されるオゾン生成部と、前記オゾン生成部で生成
されたオゾンと前記濾過水生成部で生成された濾過水と
が混合されてオゾン水が生成されるオゾン水生成部と、
前記オゾン水生成部と前記患者監視部とを接続するオゾ
ン水供給パイプと、前記オゾン水生成部で生成されたオ
ゾン水を前記オゾン水供給パイプを通して前記患者監視
部へ供給する流体ポンプと、を有する。
【0023】したがって、オゾン水生成部で生成された
オゾン水がオゾン水供給パイプを通して患者監視部へ直
接的に供給され、オゾン水による患者監視部の殺菌洗浄
が行われる。オゾン水生成部で生成されたオゾン水が殺
菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃度であっても、
そのオゾン水が直接的に供給される患者監視部での殺菌
洗浄が確実に行われる。また、オゾン水生成部で生成さ
れるオゾン水は、殺菌洗浄のために必要最低限のオゾン
濃度でよいので、低コストのオゾン生成部を使用するこ
とができ、しかも、高濃度オゾン水を使用した場合に懸
念される配管やシール材等の劣化が防止される。また、
オゾン水は残留毒性がないので、使用後のオゾン水を下
水などへ直接排水しても支障がない。また、排水時のオ
ゾン水のオゾン濃度は非常に低下しているので、透析廃
液を処理するための排水処理槽や浄化槽を備えている場
合にはその排水処理槽や浄化槽が排水されたオゾン水に
より傷められるということがなく、しかも、浄化槽で使
用する活性汚泥中の微生物が排水されたオゾン水により
殺菌されるということが防止される。
【0024】請求項6記載の発明は、原水を受けてこの
原水を濾過した濾過水が生成される濾過水生成部と、前
記濾過水生成部から供給された濾過水を用いて透析液が
生成される透析液生成部と、前記透析液生成部から供給
された透析液による透析が行われる患者監視部と、前記
患者監視部での透析処理後の透析廃液が排出される排出
パイプとを有する血液透析装置をオゾン水を用いて殺菌
洗浄する血液透析装置の殺菌洗浄装置において、オゾン
が生成されるオゾン生成部と、前記オゾン生成部で生成
されたオゾンと前記濾過水生成部で生成された濾過水と
が混合されてオゾン水が生成されるオゾン水生成部と、
前記オゾン水生成部と前記排出パイプとを接続するオゾ
ン水供給パイプと、前記オゾン水生成部で生成されたオ
ゾン水を前記オゾン水供給パイプを通して前記排出パイ
プへ供給する流体ポンプと、を有する。
【0025】したがって、オゾン水生成部で生成された
オゾン水がオゾン水供給パイプを通して排出パイプへ直
接的に供給され、オゾン水による排出パイプの殺菌洗浄
が行われる。オゾン水生成部で生成されたオゾン水が殺
菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃度であっても、
そのオゾン水が直接的に供給される排出パイプでの殺菌
洗浄が確実に行われる。また、オゾン水生成部で生成さ
れるオゾン水は、殺菌洗浄のために必要最低限のオゾン
濃度でよいので、低コストのオゾン生成部を使用するこ
とができ、しかも、高濃度オゾン水を使用した場合に懸
念される配管やシール材等の劣化が防止される。また、
オゾン水は残留毒性がないので、使用後のオゾン水を下
水などへ直接排水しても支障がない。また、排水時のオ
ゾン水のオゾン濃度は非常に低下しているので、透析廃
液を処理するための排水処理槽や浄化槽を備えている場
合にはその排水処理槽や浄化槽が排水されたオゾン水に
より傷められるということがなく、しかも、浄化槽で使
用する活性汚泥中の微生物が排水されたオゾン水により
殺菌されるということが防止される。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項4ないし6
のいずれか一記載の血液透析装置の殺菌洗浄装置におい
て、前記濾過水生成部と前記オゾン水生成部とが少なく
とも2本の連通パイプで連通され、前記濾過水生成部と
生成された濾過水が前記連通パイプを通して前記オゾン
水生成部との間で循環されることによりオゾン水が生成
される。
【0027】したがって、濾過水生成部で生成された濾
過水が濾過水生成部とオゾン水生成部との間で循環され
ることにより生成されたオゾン水により、透析液生成部
と患者監視部と排出パイプとを殺菌洗浄することがで
き、濾過水生成部の殺菌洗浄に使用したオゾン水を無駄
にすることなく透析液生成部又は患者監視部又は排水パ
イプの殺菌洗浄に使用することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。この血液透析装置は、水道水などの原
水が濾過されて濾過水が生成される濾過水生成部1、濾
過水生成部1で生成された濾過水を用いて透析液が生成
される透析液生成部2、透析液生成部2で生成された透
析液を用いた透析が行われる複数の患者監視部3、患者
監視部3での透析処理が行われた後の透析液(透析廃
液)や後述するオゾン水などが排出される排出パイプ
4、オゾンが生成されるオゾン生成部5、オゾン生成部
5で生成されたオゾンと濾過水生成部1で生成された濾
過水とが混合されてオゾン水が生成されるオゾン水生成
部6等が設けられている。
【0029】濾過水生成部1は、逆浸透膜(reverse os
mosis 膜:RO膜)を備えて原水をこのRO膜を通過さ
せることにより濾過水(RO水)を生成する濾過フィル
タ7、生成された濾過水を貯留する濾過水貯留タンク
8、貯留した濾過水を透析液生成部2へ供給する流体ポ
ンプ9を備えている。濾過水貯留タンク8と透析液生成
部2の後述するタンク類10との間には供給パイプ11
が接続されている。この供給パイプ11の途中には、流
体ポンプ9、逆止弁12が設けられている。
【0030】透析液生成部2は、透析液の原液が貯留さ
れるタンク、貯留された原液と濾過水生成部1から供給
された濾過水とが希釈や混合されて透析液が生成される
タンク、生成された透析液を貯留するタンク等のタンク
類10、貯留されている透析液を患者監視部3へ供給す
る流体ポンプ13を備えている。流体ポンプ13と患者
監視部3との間には供給パイプ14が接続されている。
【0031】患者監視部3は、人工腎臓が設けられて患
者の血液透析が行われる箇所であり、透析液生成部2か
ら透析液が供給される供給パイプ14と、透析処理後の
透析廃液や殺菌洗浄後のオゾン水などが排出される排出
パイプ4とが接続されている。排出パイプ4の先端部は
下水15に接続されている。
【0032】オゾン生成部5は、酸素を原料として放電
によりオゾンが生成される箇所であり、生成されたオゾ
ンがオゾン水生成部6内に供給されるようにオゾン水生
成部6に接続されている。なお、オゾン生成部5におけ
るオゾン生成の方式としては放電による方式に限られる
ものではなく、他の方式、例えば、電解法などにより水
から生成する方式であってもよい。
【0033】オゾン水生成部6は、オゾン生成部5で生
成されたオゾンと濾過水生成部1で生成された濾過水と
が混合されてオゾン水が生成される箇所である。濾過水
貯留タンク8とオゾン水生成部6との間には2本の連通
パイプ16、17が接続されている。オゾン水生成部6
には、一方の連通パイプ16を介して濾過水貯留タンク
8内の濾過水を吸引するとともに吸引した濾過水とオゾ
ン生成部5で生成されたオゾンとを混合する流体ポンプ
(図示せず)が内蔵されており、他方の連通パイプ17
の途中にはモータにより開閉駆動されるバルブ18が設
けられている。なお、バルブ18及び後述する他のバル
ブの駆動方式としては、モータ以外の方式、例えば、エ
アー駆動方式、電磁駆動方式などであってもよい。
【0034】連通パイプ17の途中には3本の分岐パイ
プ19,20,21の一端が接続されている。分岐パイ
プ19の他端はタンク類10に接続され、分岐パイプ1
9の途中にはモータにより開閉駆動されるバルブ22が
設けられている。分岐パイプ20の他端は供給パイプ1
4の途中に接続され、分岐パイプ20の途中にはモータ
により開閉駆動されるバルブ23が設けられている。分
岐パイプ21の他端は排出パイプ4の途中に接続され、
分岐パイプ21の途中にはモータにより開閉駆動される
バルブ24が設けられている。
【0035】ここで、連通パイプ17の一部と分岐パイ
プ19とは、血液透析装置の殺菌洗浄時に、オゾン水が
オゾン水生成部6から透析液生成部2へ供給されるオゾ
ン水供給パイプ25となる。また、連通パイプ17の一
部と分岐パイプ20と供給パイプ14とは、血液透析装
置の殺菌洗浄時に、オゾン水がオゾン水生成部6から患
者監視部3へ供給されるオゾン水供給パイプ26とな
る。また、連通パイプ17の一部と分岐パイプ21と
は、血液透析装置の殺菌洗浄時に、オゾン水がオゾン水
生成部6から排出パイプ4へ供給されるオゾン水供給パ
イプ27となる。
【0036】このような構成において、図1は、血液透
析が行われる場合の濾過水、透析液の流れについての説
明図である。この血液透析時には、オゾン生成部5やオ
ゾン水生成部6の駆動が停止され、流体ポンプ9が駆動
される。流体ポンプ9が駆動されることにより濾過水生
成部1で生成された濾過水が供給パイプ11を通して透
析液生成部2へ供給され、透析液生成部2において透析
液が生成される。生成された透析液は流体ポンプ13の
駆動により供給パイプ14を通して患者監視部3へ供給
され、患者監視部3において患者の血液透析が行われ
る。透析処理後の透析廃液は、排出パイプ4内を流れて
下水15へ排出される。
【0037】なお、図1及び、図3ないし図6において
は、濾過水、透析液、オゾン水などの流体が流れるパイ
プ部分を実線で示し、流体が流れないパイプ部分を破線
で示してある。
【0038】つぎに、血液透析装置の殺菌洗浄について
説明する。この殺菌洗浄処理の全体の概略は、図2に示
すようになる。まず、前水洗が19分行われ、その後、
酢酸を用いた洗浄(酸洗)と封入酸洗とがそれぞれ30
分行われ、その後、オゾン水を用いた濾過水貯留タンク
8、透析液生成部2、患者監視部3、排出パイプ4の殺
菌洗浄が行われる。なお、この殺菌洗浄時にはバルブ1
8,22,23,24の開閉制御、流体ポンプ13の駆
動制御、オゾン水生成部6内の流体ポンプの駆動制御、
その他の各種制御が行われるが、これらの制御はプログ
ラムに従ったマイコン制御により行われる。
【0039】前水洗は、患者監視部3の排出パイプ4の
接続部の近傍に設けられているバルブ(図示せず)を閉
じておき、濾過水生成部1で生成された濾過水を供給パ
イプ11,14を通して透析液生成部2と患者監視部3
とへ供給して透析液生成部2内や患者監視部3内などに
所定時間留まらせ又は流すことにより行われる洗浄処理
である。この前水洗では、透析液生成部2や患者監視部
3などに残留している透析液が洗い流される。
【0040】酸洗は、患者監視部3の排出パイプ4の接
続部の近傍に設けられているバルブを開いておき、供給
パイプ11の途中から供給された酢酸を透析液生成部2
内や患者監視部3内を流して排出パイプ4から排出しな
がら行われる洗浄処理である。封入酸洗は、患者監視部
3の排出パイプ4の接続部の近傍に設けられているバル
ブを閉じておき、供給パイプ11の途中から供給された
酢酸を透析液生成部2内や患者監視部3内に所定時間留
まらせることにより行われる洗浄処理である。これらの
酸洗、封入酸洗では、透析液から析出して配管内部など
に付着している炭酸カルシウムが溶解除去される。
【0041】図3は、オゾン水を用いた濾過水貯留タン
ク8の殺菌洗浄時の濾過水、オゾン水の流れについての
説明図である。この殺菌洗浄時には、バルブ18が開か
れ、バルブ22,23,24が閉じられている。さら
に、オゾン生成部5でのオゾン生成が開始されるととも
にオゾン水生成部6に内蔵された流体ポンプが駆動され
る。なお、濾過水貯留タンク8内は満水状態とされてお
り、濾過水生成部1への原水の供給は停止されている。
【0042】オゾン水生成部6に内蔵された流体ポンプ
の駆動により、濾過水貯留タンク8内に貯留されている
濾過水が連通パイプ16を通してオゾン水生成部6へ供
給され、同時に、オゾン生成部5で生成されたオゾンが
オゾン水生成部6へ供給され、オゾン水生成部6内でオ
ゾン水が生成される。オゾン水生成部6内で生成された
オゾン水は連通パイプ17内を通して濾過水貯留タンク
8内に戻され、引き続き、濾過水貯留タンク8内の濾過
水(より正確には、オゾン水が混ざった濾過水)がオゾ
ン水生成部6へ供給され、オゾン水の生成が続行され
る。このようにして、濾過水貯留タンク8内の濾過水が
連通パイプ16,17を通してオゾン水生成部6との間
で循環されることにより、濾過水貯留タンク8内の濾過
水全部がオゾン水になるとともにそのオゾン水のオゾン
濃度が次第に高くなる。そして、この濾過水貯留タンク
8内のオゾン水のオゾン濃度が、オゾン水生成部6で生
成されるオゾン水のオゾン濃度(例えば、3.0pp
m)と同じになるまで循環が繰り返されることにより、
オゾン水による濾過水貯留タンク8の殺菌洗浄が行われ
る。
【0043】図4は、オゾン水を用いた透析液生成部2
の殺菌洗浄時の濾過水、オゾン水の流れについての説明
図である。この殺菌洗浄時には、バルブ22が開かれ、
バルブ18,23,24が閉じられている。さらに、オ
ゾン生成部5でのオゾン生成が行われるとともにオゾン
水生成部6に内蔵された流体ポンプが駆動され、オゾン
水生成部6でオゾン水が生成される。また、濾過水生成
部1への原水の供給が開始される。
【0044】オゾン水生成部6で生成されたオゾン水
は、オゾン水供給パイプ25を通して透析液生成部2へ
供給され、タンク類10の殺菌洗浄が行われる。この殺
菌洗浄では、オゾン水生成部6で生成されたオゾン水が
タンク類10へ直接的に供給されるので、オゾン水が殺
菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃度であっても、
そのオゾン水によるタンク類10の殺菌洗浄が確実に行
われる。
【0045】また、この透析液生成部2の殺菌洗浄が開
始されるときには、濾過水貯留タンク8内にはオゾン水
が貯溜されているので、オゾン水生成部6では、このオ
ゾン水にオゾンを混合させることによるオゾン水生成が
行われる。このため、濾過水貯留タンク8内を殺菌洗浄
したオゾン水が無駄にされることなく有効に利用され
る。さらに、濾過水貯留タンク8から供給されるオゾン
水を用いてオゾン水生成部6でオゾン水が生成されるの
で、濾過水とオゾンとを混合してオゾン水を生成する場
合に比べて、殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃
度のオゾン水の生成を確実に行える。
【0046】透析液生成部2の殺菌洗浄が開始されてか
ら所定時間(例えば、15分)経過した後に流体ポンプ
13が駆動され、透析液生成部2の殺菌洗浄に用いられ
たオゾン水が供給パイプ14、患者監視部3、排出パイ
プ4内を通って下水15内へ排水される。
【0047】図5は、オゾン水を用いた患者監視部3の
殺菌洗浄時の濾過水、オゾン水の流れについての説明図
である。この殺菌洗浄時には、バルブ23が開かれ、バ
ルブ18,22,24が閉じられている。さらに、オゾ
ン生成部5でのオゾン生成が継続して行われるとともに
オゾン水生成部6に内蔵された流体ポンプが駆動され、
オゾン水生成部6でオゾン水が生成される。また、濾過
水生成部1への原水の供給が継続して行われる。
【0048】オゾン水生成部6で生成されたオゾン水
は、オゾン水供給パイプ26と供給パイプ14とを通し
て患者監視部3へ供給され、患者監視部3の殺菌洗浄が
行われる。この殺菌洗浄では、オゾン水生成部6で生成
されたオゾン水が患者監視部3へ直接的に供給されるの
で、オゾン水が殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾン
濃度であっても、そのオゾン水による患者監視部3の殺
菌洗浄が確実に行われる。
【0049】患者監視部3を殺菌洗浄したオゾン水は、
排出パイプ4内を通して下水15内へ排水される。
【0050】図6は、オゾン水を用いた排出パイプ4の
殺菌洗浄時の濾過水、オゾン水の流れについての説明図
である。この殺菌洗浄時には、バルブ24が開かれ、バ
ルブ18,22,23が閉じられている。さらに、オゾ
ン生成部5でのオゾン生成が継続して行われるとともに
オゾン水生成部6に内蔵された流体ポンプが駆動され、
オゾン水生成部6でオゾン水が生成される。また、濾過
水生成部1への原水の供給が継続して行われる。
【0051】オゾン水生成部6で生成されたオゾン水
は、オゾン水供給パイプ27を通して排出パイプ4へ供
給され、排出パイプ4の殺菌洗浄が行われる。この殺菌
洗浄では、オゾン水生成部6で生成されたオゾン水が排
出パイプ4へ直接的に供給されるので、オゾン水が殺菌
洗浄のために必要な最低限のオゾン濃度であっても、そ
のオゾン水による排出パイプ4の殺菌洗浄が確実に行わ
れる。
【0052】排出パイプ4を殺菌洗浄したオゾン水は、
排出パイプ4内を通して下水15内へ排出される。
【0053】なお、本実施の形態では、オゾン水による
殺菌洗浄をマイコンの制御により濾過水貯留タンク8、
透析液生成部2、患者監視部3、排出パイプ4の順に行
う場合を例に挙げて説明したが、手動による切替操作に
より任意の各部を殺菌洗浄できる構造としてもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明の血液透析装置の殺
菌洗浄方法によれば、オゾン水生成部で生成されたオゾ
ン水を血液透析装置内の殺菌洗浄を必要とする各部へ直
接的に供給することができ、オゾン水生成部で生成され
たオゾン水が殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾン濃
度であっても、そのオゾン水が供給された各部の殺菌洗
浄を確実に行える。また、オゾン水生成部で生成される
オゾン水は、殺菌洗浄のために必要最低限のオゾン濃度
でよいので、低コストのオゾン水生成部を使用すること
ができ、しかも、高濃度オゾン水を使用した場合に懸念
される配管やシール材等の劣化を防止することができ
る。
【0055】請求項2記載の発明の血液透析装置の殺菌
洗浄方法によれば、オゾン水生成部で生成されたオゾン
水を血液透析装置内の濾過水生成部と透析液生成部と患
者監視部と排出パイプとの各部へ直接的に供給すること
ができ、オゾン水生成部で生成されたオゾン水が殺菌洗
浄のために必要な最低限のオゾン濃度であっても、その
オゾン水が供給された各部の殺菌洗浄を確実に行える。
また、オゾン水生成部で生成されるオゾン水は、殺菌洗
浄のために必要最低限のオゾン濃度でよいので、低コス
トのオゾン水生成部を使用することができ、しかも、高
濃度オゾン水を使用した場合に懸念される配管やシール
材等の劣化を防止することができる。
【0056】請求項3記載の発明の血液透析装置の殺菌
洗浄装置によれば、流体ポンプを駆動させて濾過水生成
部内の濾過水をオゾン水生成部との間で循環させること
により、濾過水生成部内の濾過水をオゾン水にすること
ができるとともにそのオゾン濃度を次第に高めることが
でき、オゾン水による濾過水生成部の殺菌洗浄を行うこ
とができる。
【0057】請求項4記載の発明の血液透析装置の殺菌
洗浄装置によれば、オゾン水生成部で生成されたオゾン
水をオゾン水供給パイプを通して透析液生成部へ直接的
に供給することができ、このため、オゾン水生成部で生
成されたオゾン水が殺菌洗浄のために必要な最低限のオ
ゾン濃度であってもそのオゾン水による透析液生成部の
殺菌洗浄を確実に行うことができる。また、オゾン水生
成部で生成されるオゾン水は殺菌洗浄のために必要最低
限のオゾン濃度でよいので、低コストのオゾン生成部を
使用することができ、しかも、高濃度オゾン水を使用し
た場合に懸念される配管やシール材等の劣化を防止する
ことができる。
【0058】請求項5記載の発明の血液透析装置の殺菌
洗浄装置によれば、オゾン水生成部で生成されたオゾン
水をオゾン水供給パイプを通して患者監視部へ直接的に
供給することができ、このため、オゾン水生成部で生成
されたオゾン水が殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾ
ン濃度であってもそのオゾン水による患者監視部の殺菌
洗浄を確実に行うことができる。また、オゾン水生成部
で生成されるオゾン水は殺菌洗浄のために必要最低限の
オゾン濃度でよいので、低コストのオゾン生成部を使用
することができ、しかも、高濃度オゾン水を使用した場
合に懸念される配管やシール材等の劣化を防止すること
ができる。
【0059】請求項6記載の発明の血液透析装置の殺菌
洗浄装置によれば、オゾン水生成部で生成されたオゾン
水をオゾン水供給パイプを通して排出パイプへ直接的に
供給することができ、このため、オゾン水生成部で生成
されたオゾン水が殺菌洗浄のために必要な最低限のオゾ
ン濃度であってもそのオゾン水による配水パイプの殺菌
洗浄を確実に行うことができる。また、オゾン水生成部
で生成されるオゾン水は殺菌洗浄のために必要最低限の
オゾン濃度でよいので、低コストのオゾン生成部を使用
することができ、しかも、高濃度オゾン水を使用した場
合に懸念される配管やシール材等の劣化を防止すること
ができる。
【0060】請求項7記載の発明の血液透析装置の殺菌
洗浄装置によれば、濾過水生成部で生成された濾過水が
濾過水生成部とオゾン水生成部との間で循環されること
により生成されたオゾン水により、透析液生成部と患者
監視部と排出パイプとを殺菌洗浄することができ、濾過
水生成部の殺菌洗浄に使用したオゾン水を無駄にするこ
となく透析液生成部又は患者監視部又は排出パイプの殺
菌洗浄に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の血液透析装置における
濾過水、透析液の流れを説明するブロック図である。
【図2】血液透析装置の殺菌洗浄処理の全体の概略を説
明する説明図である。
【図3】オゾン水を用いた濾過水貯留タンクの殺菌洗浄
時における濾過水、オゾン水の流れを説明するブロック
図である。
【図4】オゾン水を用いた透析液生成部の殺菌洗浄時に
おける濾過水、オゾン水の流れを説明するブロック図で
ある。
【図5】オゾン水を用いた患者監視部の殺菌洗浄時にお
ける濾過水、オゾン水の流れを説明するブロック図であ
る。
【図6】オゾン水を用いた排出パイプの殺菌洗浄時にお
ける濾過水、オゾン水の流れを説明するブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 濾過水生成部 2 透析液生成部 3 患者監視部 4 排出パイプ 5 オゾン生成部 6 オゾン水生成部 16,17 連通パイプ 25,26,27 オゾン水供給パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 正浩 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 中村 八寿雄 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 川手 修一 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 奥井 恒明 神奈川県川崎市麻生区王禅寺2758−13 Fターム(参考) 4C058 AA12 AA24 BB07 CC06 DD03 DD11 JJ07 JJ28 4C077 AA05 BB01 CC08 DD10 EE03 GG04 JJ09 JJ12 KK21 4D006 GA03 JA53Z JA63Z KA03 KA12 KC21 KD21 KE11R KE22R KE23R MB02 PA01 PA05 PB09 PB52 PC47

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液透析装置をオゾン水生成部で生成さ
    れたオゾン水を用いて殺菌洗浄する血液透析装置の殺菌
    洗浄方法において、 前記オゾン水生成部で生成されたオゾン水を前記血液透
    析装置内の殺菌洗浄が必要な箇所毎に供給してその箇所
    を個別に殺菌洗浄するようにしたことを特徴とする血液
    透析装置の殺菌洗浄方法。
  2. 【請求項2】 原水を受けてこの原水を濾過した濾過水
    が生成される濾過水生成部と、前記濾過水生成部から供
    給された濾過水を用いて透析液が生成される透析液生成
    部と、前記透析液生成部から供給された透析液による透
    析が行われる患者監視部と、前記患者監視部での透析処
    理後の透析廃液が排出される排出パイプとを有する血液
    透析装置をオゾン水生成部で生成されたオゾン水を用い
    て殺菌洗浄する血液透析装置の殺菌洗浄方法において、 オゾン水を前記濾過水生成部と前記透析液生成部と前記
    患者監視部と前記排出パイプとの各部に選択的に供給し
    てそれらの各部を個別に殺菌洗浄するようにしたことを
    特徴とする血液透析装置の殺菌洗浄方法。
  3. 【請求項3】 原水を受けてこの原水を濾過した濾過水
    が生成される濾過水生成部と、前記濾過水生成部から供
    給された濾過水を用いて透析液が生成される透析液生成
    部と、前記透析液生成部から供給された透析液による透
    析が行われる患者監視部と、前記患者監視部での透析処
    理後の透析廃液が排出される排出パイプとを有する血液
    透析装置をオゾン水を用いて殺菌洗浄する血液透析装置
    の殺菌洗浄装置において、 オゾンが生成されるオゾン生成部と、 前記オゾン生成部で生成されたオゾンと前記濾過水生成
    部で生成された濾過水とが混合されてオゾン水が生成さ
    れるオゾン水生成部と、 前記濾過水生成部と前記オゾン水生成部とを連通する少
    なくとも2本の連通パイプと、 前記濾過水生成部で生成された濾過水を前記連通パイプ
    を通して前記オゾン水生成部との間で循環させる流体ポ
    ンプと、を有することを特徴とする血液透析装置の殺菌
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】 原水を受けてこの原水を濾過した濾過水
    が生成される濾過水生成部と、前記濾過水生成部から供
    給された濾過水を用いて透析液が生成される透析液生成
    部と、前記透析液生成部から供給された透析液による透
    析が行われる患者監視部と、前記患者監視部での透析処
    理後の透析廃液が排出される排出パイプとを有する血液
    透析装置をオゾン水を用いて殺菌洗浄する血液透析装置
    の殺菌洗浄装置において、 オゾンが生成されるオゾン生成部と、 前記オゾン生成部で生成されたオゾンと前記濾過水生成
    部で生成された濾過水とが混合されてオゾン水が生成さ
    れるオゾン水生成部と、 前記オゾン水生成部と前記透析液生成部とを接続するオ
    ゾン水供給パイプと、 前記オゾン水生成部で生成されたオゾン水を前記オゾン
    水供給パイプを通して前記透析液生成部へ供給する流体
    ポンプと、を有することを特徴とする血液透析装置の殺
    菌洗浄装置。
  5. 【請求項5】 原水を受けてこの原水を濾過した濾過水
    が生成される濾過水生成部と、前記濾過水生成部から供
    給された濾過水を用いて透析液が生成される透析液生成
    部と、前記透析液生成部から供給された透析液による透
    析が行われる患者監視部と、前記患者監視部での透析処
    理後の透析廃液が排出される排出パイプとを有する血液
    透析装置をオゾン水を用いて殺菌洗浄する血液透析装置
    の殺菌洗浄装置において、 オゾンが生成されるオゾン生成部と、 前記オゾン生成部で生成されたオゾンと前記濾過水生成
    部で生成された濾過水とが混合されてオゾン水が生成さ
    れるオゾン水生成部と、 前記オゾン水生成部と前記患者監視部とを接続するオゾ
    ン水供給パイプと、 前記オゾン水生成部で生成されたオゾン水を前記オゾン
    水供給パイプを通して前記患者監視部へ供給する流体ポ
    ンプと、を有することを特徴とする血液透析装置の殺菌
    洗浄装置。
  6. 【請求項6】 原水を受けてこの原水を濾過した濾過水
    が生成される濾過水生成部と、前記濾過水生成部から供
    給された濾過水を用いて透析液が生成される透析液生成
    部と、前記透析液生成部から供給された透析液による透
    析が行われる患者監視部と、前記患者監視部での透析処
    理後の透析廃液が排出される排出パイプとを有する血液
    透析装置をオゾン水を用いて殺菌洗浄する血液透析装置
    の殺菌洗浄装置において、 オゾンが生成されるオゾン生成部と、 前記オゾン生成部で生成されたオゾンと前記濾過水生成
    部で生成された濾過水とが混合されてオゾン水が生成さ
    れるオゾン水生成部と、 前記オゾン水生成部と前記排出パイプとを接続するオゾ
    ン水供給パイプと、 前記オゾン水生成部で生成されたオゾン水を前記オゾン
    水供給パイプを通して前記排出パイプへ供給する流体ポ
    ンプと、を有することを特徴とする血液透析装置の殺菌
    洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記濾過水生成部と前記オゾン水生成部
    とが少なくとも2本の連通パイプで連通され、前記濾過
    水生成部で生成された濾過水が前記連通パイプを通して
    前記オゾン水生成部との間で循環されることによりオゾ
    ン水が生成されることを特徴とする請求項4ないし6の
    いずれか一記載の血液透析装置の殺菌洗浄装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005245516A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Japan Air Gases Ltd 透析施設の水系システム
JP2010518997A (ja) * 2007-02-26 2010-06-03 フレゼニウス メディカル ケアー ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 透析器を満たすための、及び/又は、空にするための装置及び方法

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