JP2001149341A - Mri装置及びmrイメージング方法 - Google Patents

Mri装置及びmrイメージング方法

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JP2001149341A JP33872699A JP33872699A JP2001149341A JP 2001149341 A JP2001149341 A JP 2001149341A JP 33872699 A JP33872699 A JP 33872699A JP 33872699 A JP33872699 A JP 33872699A JP 2001149341 A JP2001149341 A JP 2001149341A
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】造影剤を投与することなく、短いスキャン時間
で、且つ、高画質の血流画像を得る。 【解決手段】1心拍内の収縮期及び拡張期夫々に最適な
時相を設定し、複数の異なる時相夫々にてMRスキャン
を順次開始して複数組のエコーデータを収集し、複数組
のエコーデータから血流の画像を生成する。スキャン
は、収縮期内の時相で開始する収縮期用スキャンSN
sysと、拡張期内の時相で開始する拡張期用スキャン
SNdiaとを同一スライスエンコードに対して別々の
パルスシーケンスで実行される。スキャンSNsys
SNdiaはハーフフーリエ法を用いる。収縮期用スキ
ャンSNsysにより、k空間Ksysの位相エンコー
ド方向中心領域にエコーデータが配置される。k空間K
sys上で残る未収集領域には、拡張期用スキャンSN
diaによるk空間Kdiaの対応領域のエコーデータ
が複写される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体内のスピン
(原子核スピン)の磁気共鳴現象に基づいてその内部を
画像化する磁気共鳴イメージングに係り、造影剤を用い
ることなく、動静脈相画像を得るMRI(磁気共鳴イメ
ージング)装置及びMR(磁気共鳴)イメージング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置
かれた被検体の原子核スピンをそのラーモア周波数の高
周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する
MR信号から画像を再構成する撮像法である。
【0003】この磁気共鳴イメージングの分野におい
て、肺野や腹部の血流像を得る場合、臨床的には、被検
体に造影剤を投与して血管造影を行うMRアンギオグラ
フィが行われ始めている。しかし、この造影MRアンギ
オグラフィ法は、造影剤を投与することから侵襲的な処
置が必要で、何よりもまず、患者の精神的、体力的な負
担が大きい。また、検査コストも高い。さらに、患者の
体質などによっては造影剤を投与できない場合もある。
【0004】造影剤を投与できない又は投与しない場
合、それに代わる手法として、タイム・オブ・フライト
(time−of−flight:TOF)法、位相コ
ントラスト(phase contrast:PC)法
などが知られている。
【0005】この内、タイム・オブ・フライト法及び位
相コントラスト法は、血流などの流れの効果を利用する
手法である。流れの効果は移動するスピンが有する2つ
の性質のいずれかによって起こる。1つは、スピンが単
純に位置を移動させることで、2つ目は、傾斜磁場の中
をスピンが移動することによって生じる横磁化の位相シ
フトに依る。この内、前者の位置移動に基づく手法がT
OF法であり、後者の位相シフトに基づく手法が位相コ
ントラスト法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たTOF法や位相コントラスト法にしても、肺野や腹部
のMRA像を得る場合であって、大動脈などの大血管の
上下方向(superior−inferior di
rection)の流れを描出しようとすると、血流方
向と垂直なスライスを撮像する必要がある。つまり、ス
ライス方向をその上下方向に合わせてアキシャル像を撮
影する必要がある。このため、2次元スライス像の場
合、血流の流れに沿った画像にはならない。このため、
3次元画像を得ようとすると、スライス枚数が多くなっ
て、撮像全体の時間が長くなるという問題がある。
【0007】そこで、この問題を打破すべく、FBI
(Fresh Blood Imaging)法と呼ば
れる撮像法が特願平11−112548号公報によって
提案されている。FBI法は、予め最適に設定した遅延
時間でECG同期を掛けて、R波の出現毎に心臓から拍
出されるフレッシュで安定した速い流速の血流を捕捉す
るとともに、繰返し時間TRの短めの設定(静止実質部
の縦緩和時間が不充分な状態に設定される)、IR(反
転)パルスや脂肪抑制パルスの印加(脂肪信号の抑制)
などを含む撮像条件の設定により実質部からの信号値を
抑制するという状態で3次元スキャンを行い、これによ
り血流を描出する手法である。この結果、造影剤を使用
しなくても、比較的短時間の内に血流像を得ることがで
きる。
【0008】このFBI法を用いて動静脈を分離した血
流像を得ようとすると、適宜に設定したECG同期の異
なる時相で3次元スキャンを2回行い、この2回の3次
元スキャンによって収集された3次元エコーデータで又
はその3次元エコーデータを再構成した3次元画像デー
タで画素同士の重付け差分を演算し、これにより動静脈
を分離した画像を得なければらない。
【0009】つまり、FBI法の場合にも、2回の3次
元スキャンを行う必要があるため、全体のスキャン時間
が長くなること、2回のスキャン相互間において患者の
位置が変化したことに因るミスレジストレーションが生
じて、差分されて得られる血流画像の画質が劣化し易い
こと等、解決しなければならない問題があった。
【0010】本発明は、このような従来技術の現状を打
破するためになされたもので、造影剤を投与することな
く、短いスキャン時間で、且つ、高画質の血流画像を得
るMRイメージングを提供することを、その第1の目的
とする。
【0011】また、本発明は、上述した第1の目的に加
え、同一撮像で収集されたエコーデータから異なるタイ
プの血流画像を容易に得ることができ、これにより、提
供する血流情報の豊富化を図ることができるMRイメー
ジングを提供することを、その第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した第1及び第2の
目的を達成するため、本発明のMRI装置は、被検体の
1心拍内に複数の異なる時相を設定する時相設定手段
と、この時相設定手段により設定された複数の異なる時
相夫々にてMR撮像用のスキャンを順次開始して複数組
のエコーデータを収集するスキャン手段と、このスキャ
ン手段により収集された複数組のエコーデータから血流
の画像を生成する血流像生成手段とを備えたことを特徴
とする。
【0013】好適には、前記複数の異なる時相は、前記
被検体の心周期の収縮期と拡張期とに属する2時相であ
る。さらに好適には、前記スキャン手段は、前記1心拍
中の収縮期内の前記時相で開始する第1のスキャンと、
前記1心拍中の拡張期内の前記時相で開始する第2のス
キャンとを同一スライス又は同一スライスエンコードに
対して別々のパルスシーケンスで実行する手段である。
【0014】例えば、前記第1及び第2のスキャンはハ
ーフフーリエ法に基づくスキャンである。この場合、前
記第1のスキャンは、第1のk空間の位相エンコード方
向における低周波領域を成す中心領域にエコーデータを
配置するためのエコー信号を発生させるパルスシーケン
スに拠るスキャンであり、前記第2のスキャンは、第2
のk空間の位相エンコード方向における低周波領域を成
す中心領域と高周波領域を成す両端部の内の一方とにエ
コーデータを配置するためのエコー信号を発生させるパ
ルスシーケンスに拠るスキャンである、ことが好適であ
る。さらに、前記血流像生成手段は、前記第1のスキャ
ンによりエコーデータが収集される第1のk空間及び前
記第2のスキャンによりエコーデータが収集される第2
のk空間それぞれにて前記ハーフフーリエ法に応じてエ
コーデータを演算により生成し配置する演算手段と、前
記第1のk空間上で残っている未収集領域に前記第2の
k空間の対応する領域のエコーデータを複写する複写手
段とを備える、ことも好適である。
【0015】更に好適には、前記血流生成手段は、前記
第1のk空間のエコーデータ又はその画像データと前記
第2のk空間のエコーデータ又はその画像データとの間
で差分演算を行って動脈相画像に関するエコーデータ又
はその画像データを得る動脈相画像生成手段を備える。
例えば、その差分演算は重付け差分演算として行われ
る。
【0016】また、前記血流生成手段は、前記動脈相画
像生成手段から得られた動脈相画像に関するエコーデー
タ又はその画像データと前記第2のk空間のエコーデー
タ又はその画像データとの間で差分演算を行って静脈相
画像に関するエコーデータ又はその画像データを得る静
脈相画像生成手段を備えていてもよい。
【0017】上述した各構成において、例えば、前記M
R撮像用のスキャンは3次元スキャンである。また、一
例として、前記スキャン手段は、前記MR撮像用のスキ
ャンをFASE(Fast Asymmetric S
E)法、EPI(エコープラナーイメージング)法、又
はFSE(高速SE)法に拠るパルスシーケンスで実行
する手段である。
【0018】さらに、前記時相設定手段は、一例として
は、前記被検体の心時相を表す信号を検出する検出手段
と、この検出手段により検出される信号中に現れる周期
的な心拍参照波からの異なる時刻にて前記被検体の撮像
部位に準備用MRシーケンスを複数回実行して複数枚の
MR画像を得る準備手段と、この準備手段により得られ
た複数枚のMR画像から前記2時相を決める手段とを備
える。例えば、前記心時相を表す信号は前記被検体のE
CG信号であり、前記心拍参照波はそのECG信号のR
波である。
【0019】一方、前記第1及び第2の目的を達成する
ため、本発明に係るMRイメージング方法は、被検体の
1心拍内に複数の異なる時相を設定し、この複数の異な
る時相夫々にてMR撮像用のスキャンを順次開始して複
数組のエコーデータを収集し、この複数組のエコーデー
タから血流の画像を生成する、ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
説明する。
【0021】(第1の実施の形態)第1の実施の形態
を、図1〜図14を参照して説明する。
【0022】この実施形態にかかるMRI(磁気共鳴イ
メージング)装置の概略構成を図1に示す。
【0023】(1)装置の構成 このMRI装置は、被検体Pを載せる寝台部と、静磁場
を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加
するための傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する
送受信部と、システム全体のコントロール及び画像再構
成を担う制御・演算部と、被検体Pの心時相を表す信号
としてのECG信号を計測する心電計測部とを備えてい
る。
【0024】静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石
1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備
え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空
間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場Hを発生させる。
なお、この磁石部にはシムコイル14が設けられてい
る。このシムコイル14には、後述するホスト計算機の
制御下で、シムコイル電源15から静磁場均一化のため
の電流が供給される。寝台部は、被検体Pを載せた天板
を磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。
【0025】傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた
傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイ
ルユニット3は、互いに直交するX軸方向、Y軸方向及
びZ軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)
のx,y,zコイル3x〜3zを備える。傾斜磁場部は
また、x,y,zコイル3x〜3zに電流を供給する傾
斜磁場電源4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述す
るシーケンサ5の制御のもとで、x,y,zコイル3x
〜3zに傾斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給
する。
【0026】傾斜磁場電源4からx,y,zコイル3x
〜3zに供給されるパルス電流を制御することにより、
物理軸である3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向の傾斜磁場
を合成して、互いに直交するスライス方向傾斜磁場
、位相エンコード方向傾斜磁場G、および読出し
方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Gから成る論
理軸方向を任意に設定・変更することができる。スライ
ス方向、位相エンコード方向、および読出し方向の各傾
斜磁場は静磁場Hに重畳される。
【0027】送受信部は、磁石1内の撮影空間にて被検
体Pの近傍に配設されるRFコイル7と、このコイル7
に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。こ
の送信器8T及び受信器8Rは後述するシーケンサ5の
制御のもとで動作する。送信器8Tは、核磁気共鳴(N
MR)を励起させるためのラーモア周波数のRF電流パ
ルスをRFコイル7に供給する。受信器8Rは、RFコ
イル7が受信したMR信号(高周波信号)を取り込み、
これに前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増
幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した後、
A/D変換してMR信号のデジタルデータ(原データ)
を生成する。
【0028】さらに、制御・演算部は、シーケンサ(シ
ーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機
6、演算ユニット10、記憶ユニット11、表示器1
2、入力器13、及び音声発生器16を備える。この
内、ホスト計算機6は、記憶したソフトウエア手順(図
示せず)により、シーケンサ5にパルスシーケンス情報
を指令するとともに、装置全体の動作を統括する機能を
有する。
【0029】このMRI装置は、予め設定した2つの同
期タイミング(心時相)に基づく心電同期法に拠るスキ
ャンを実行可能なことを特徴の1つとしている。この2
つの同期タイミングの内、一方は拡張期における最適時
相を、もう一方は収縮期における最適時相に設定され
る。
【0030】ホスト計算機6は、図2に示すように、こ
の2時相の同期タイミング(R波からの遅延時間)を決
めるための準備用パルスシーケンスを実行する準備用ス
キャン(以下、ECG−prepスキャンという)、及
び、それらの同期タイミングに基づいて行う心電同期法
に拠るイメージング用スキャン(以下、イメージングス
キャンという)を、図示しないメインプログラムを実行
する中で行う。イメージングスキャンは、この2時相に
対するスキャンを1つの繰返し時間TRとする撮像で行
う(すなわち、2次元スキャンの場合、この繰返し時間
TRの間に2時相に対する2画像分のエコーデータが収
集され、3次元スキャンの場合、その繰返し時間TRの
間に1スライスエンコード量に基づいて2時相に対する
2フレーム分のエコーデータが収集される)。
【0031】ECG−prepスキャンの実行ルーチン
の一例を図3に、心電同期法に拠るイメージングスキャ
ンの実行ルーチンの一例を図6、7にそれぞれに示す。
【0032】このようにECG−prepスキャンによ
って心電同期の最適な同期タイミングを決め、この心電
同期タイミングでその後のエコーデータ収集のスキャン
を行うことで、血流を確実に捕捉でき、かつ、心臓から
吐出されたフレッシュな血液を常にスキャンすることが
できる。
【0033】シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備
えており、ホスト計算機6から送られてきたパルスシー
ケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電
源4、送信器8T、受信器8Rの動作を制御するととも
に、受信器8Rが出力したMR信号のデジタルデータを
一旦入力し、これを演算ユニット10に転送するように
構成されている。ここで、パルスシーケンス情報とは、
一連のパルスシーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、
送信器8Tおよび受信器8Rを動作させるために必要な
全ての情報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3z
に印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミン
グなどに関する情報を含む。
【0034】このパルスシーケンスとしては、フーリエ
変換法を適用したものであれば、2次元(2D)スキャ
ンまたは3次元スキャン(3D)のものであってもよい
が、とくに、スキャン時間短縮の効果は3次元スキャン
時の方が大きい。また、このようなスキャンに使用する
パルス列の形態としては、高速SE法、EPI(Ech
o Planar Imaging;エコープラナーイ
メージング)法、FASE(Fast Asymmet
ric SE)法(すなわち、高速SE法にハーフフー
リエ法を組み合わせたイメージング法)など、各種の形
態のものを採用できる。
【0035】また、演算ユニット10は、受信器8Rが
出力したデジタルデータ(原データ又は生データとも呼
ばれる)を、シーケンサ5を通して入力し、その内部メ
モリによるk空間(フーリエ空間または周波数空間とも
呼ばれる)にそのデジタルデータを配置し、このデータ
を1組毎に2次元または3次元のフーリエ変換に付して
実空間の画像データに再構成する。また演算ユニット
は、必要に応じて、画像に関するデータの合成処理や差
分演算処理(重付け差分処理も含む)も実行可能になっ
ている。この合成処理には、画素毎に加算する処理、最
大値投影(MIP)処理などが含まれる。また、上記合
成処理の別の例として、フーリエ空間上で複数フレーム
の軸の整合をとって原データのまま1フレームの原デー
タに合成するようにしてもよい。なお、加算処理には、
単純加算処理、加算平均処理、重み付け加算処理などが
含まれる。
【0036】記憶ユニット11は、再構成された画像デ
ータのみならず、上述の合成処理や差分処理が施された
画像データを保管することができる。表示器12は画像
を表示する。また入力器13を介して、術者が希望する
同期タイミング選択用のパラメータ情報、スキャン条
件、パルスシーケンス、画像合成や差分の演算に関する
情報をホスト計算機6に入力できる。
【0037】音声発生器16は、ホスト計算機6から指
令があったときに、息止め開始および息止め終了のメッ
セージを音声として発することができる。
【0038】さらに、心電計測部は、被検体の体表に付
着させてECG信号を電気信号として検出するECGセ
ンサ17と、このセンサ信号にデジタル化処理を含む各
種の処理を施してホスト計算機6およびシーケンサ5に
出力するECGユニット18とを備える。この心電計測
部による計測信号は、ECG−prepスキャンと心電
同期のイメージングスキャンとのそれぞれを実行すると
きにシーケンサ5に必要に応じて用いることができる。
これにより、心電同期法の同期タイミングを適切に設定
でき、この同期タイミングに基づく心電同期のイメージ
ングスキャンを行ってデータ収集できるようになってい
る。
【0039】(2)ECG−prepスキャン 次に、ECG−prepスキャンによる最適な同期タイ
ミングの決定処理を図3〜図5に基づき説明する。
【0040】ホスト計算機6は、図示しない所定のメイ
ンプログラムを実行している中で、入力器13からの指
令に応答して、図3に示すECG−prepスキャンを
実行開始する。
【0041】最初に、ホスト計算機6は、ECG−pr
epスキャンを実行するスキャン条件およびパラメータ
情報を入力器13から読み込む(同図ステップS1)。
スキャン条件には、スキャンの種類、パルスシーケン
ス、位相エンコード方向などが含まれる。パラメータ情
報には、心電同期の同期タイミング(時相)を決めるた
めの初期時間T(ここでは、ECG信号中のR波のピ
ーク値からの経過時間)、時間増分に刻み幅Δt、回数
カウンタCNTの上限値などが含まれ、これらのパラメ
ータは操作者に任意に設定できる。
【0042】なお、本実施形態では、初期時間T、刻
み幅Δt、及び回数カウンタCNTの上限値を1R−R
期間の内の拡張期(動脈相及び静脈相が共に描出されて
いる時相)から収縮期(静脈相のみが描出されている時
相)までを比較的、万遍無く網羅できる値に設定されて
いる。たとえば、初期時間T=0に設定してもよい。
【0043】次いで、ホスト計算機6は、シーケンスの
実行回数をカウントする回数カウンタCNTおよび同期
タイミングを決めるための時間の増分パラメータT
incをクリヤする(CNT=0,Tinc=0:ステ
ップS2)。この後、ホスト計算機6は音声発生器16
にメッセージデータを送出して、例えば「息を止めて下
さい」といった息止め指令を被検体(患者)に対して行
わせる(ステップS3)。この息止めは、ECG−pr
epスキャン実行中の被検体の体動を抑制する上で実施
する方が好ましいが、場合によっては、息止めを実施し
ない状態でECG−prepスキャンを実行するように
してもよい。
【0044】このように準備が整うと、ホスト計算機6
はステップS4以降の処理を順次実行する。これによ
り、心電同期の同期タイミングを変更しながらのスキャ
ン実行に移行する。
【0045】具体的には、R波のピーク到達時間からの
遅延時間TDLが、TDL=T+Tincにより演算
される(ステップS4)。次いで、ECGユニット18
で信号処理されたECG信号が読み込まれ、その信号中
のR波のピーク値が出現したか否かが判断される(ステ
ップS5)。この判断処理はR波出現まで繰り返され
る。R波が出現すると(ステップS5,YES)、ステ
ップS4で演算したその時点の遅延時間TDLがR波ピ
ーク時間から経過したかどうかが続いて判断される(ス
テップS6)。この判断処理も遅延時間TDLが経過す
るまで続けられる。
【0046】R波のピーク時刻から遅延時間TDLが経
過すると(ステップS6,YES)、各回のパルスシー
ケンスの開始をシーケンサ5に指令する(ステップS
7:図4参照)。このパルスシーケンスは、好ましく
は、後述するイメージング用パルスシーケンスと同一タ
イプに設定され、例えば、高速SE法にハーフフーリエ
法を組み合わせた2D−FASE(Fast Asym
metric SE)法である。勿論、このシーケンス
には高速SE法、EPI法など、各種のものを採用でき
る。この指令に応答し、シーケンサ5は操作者から指令
された種類のパルスシーケンスの実行を開始するので、
被検体の所望部位の領域がスキャンされる。このECG
−prepスキャンは、例えば、画像データ収集用のイ
メージングスキャン(本スキャン)が3次元(3D)法
の場合、2次元(2D)スキャンで行ってもよいし、イ
メージングスキャンの領域に合わせた3次元スキャンで
行ってもよい。本実施形態では、イメージングスキャン
は3次元スキャンとして実行するが、ECG−prep
スキャンはスキャン時間短縮の観点から2次元スキャン
として実行する。ECG−prepスキャンの使命に鑑
みると、2次元スキャンでも十分である。
【0047】上記シーケンス実行開始の指令後、回数カ
ウンタCNT=CNT+1の演算が行われ(ステップS
8)、さらに、時間の増分パラメータTinc=ΔT・
CNTの演算が行われる(ステップS9)。これによ
り、パルスシーケンスの実行を指令した各回毎に回数カ
ウンタCNTのカウント値が1ずつ増加し、また同期タ
イミングを調整する増分パラメータTincがそのカウ
ント値に比例して増加する。
【0048】次いで、各回のパルスシーケンスの実行に
必要な予め定めた所定期間(例えば500〜1000m
sec程度)が経過するまでそのまま待機する(ステッ
プS10)。さらに、回数カウンタCNTが予め定めた
上限値になったか否かを判断する(ステップS11)。
同期タイミングを最適化させるために、遅延時間T
を各種の時間値に変更しながら、例えば5枚の2次元像
を撮影する場合、回数カウンタCNT=5に設定され
る。回数カウンタCNT=上限値に到達していない場合
(ステップS11,NO)、ステップS5の処理に戻っ
て上述した処理が繰り返される。反対に、回数カウンタ
CNT=上限値に到達した場合(ステップS11,YE
S)、息止め解除の指令が音声発生器16に出され(ス
テップS12)、その後の処理はメインプログラムに戻
される。息止めの音声メッセージは例えば「息をして結
構です」である。
【0049】上述の処理を順次実行すると、一例とし
て、図4に示すタイミングで準備用のパルスシーケンス
が実行されたことになる。例えば、初期時間T=30
0msec,時間刻みΔT=100msecを指令して
いたとすると、第1回目のシーケンスに対する遅延時間
DL=300msec、第2回目のそれに対する遅延
時間TDL=400msec、第3回目のそれに対する
遅延時間TDL=500msec、…といった具合に同
期タイミングを決する遅延時間TDLが調整される。
【0050】このため、息止め指令後の最初のR波がピ
ーク値に達すると、その到達時刻から遅延時間T
DL(=T)後に、例えば2次元FASE法に基づく
第1回目のスキャンIMGprep1が所定時間(50
0〜1000msec)継続し、エコー信号が収集され
る。このシーケンス継続中に次のR波が出現した場合で
も、図3のステップS10の待機処理があるので、この
R波出現には何等関与されずに、シーケンスは続けられ
る。つまり、ある心拍に同期して開始されたシーケンス
の実行処理は次の心拍にまたがって続けられ、エコー信
号が収集される。
【0051】そして、回数カウンタCNTが所定値に到
達していない場合、ステップS5〜ステップS11の処
理が再び実行される。このため、図4の例では、3番目
のR波が出現してピーク値に達すると、この到達時点か
ら遅延時間TDL=T+T inc=400msecが
経過した時点で、第2回目のスキャンIMGprep
が所定時間継続し、同様にエコー信号が収集される。こ
のスキャンが終わって次のR波が出現すると、遅延時間
DL=T+2・Tinc=500msecが経過す
ると、第3回目のスキャンIMGprep3が所定時間
継続し、同様にエコー信号が収集される。さらに、この
スキャンが終わって次のR波が出現すると、遅延時間T
DL=T+3・Tinc=600msecが経過する
と、第4回目のスキャンIMGprep3が所定時間継
続し、同様にエコー信号が収集される。このスキャンが
所望回数、例えば5回続き、合計5フレーム(枚)の同
一断面のエコーデータが収集される。
【0052】エコーデータは順次、受信器8Rおよびシ
ーケンサ5を経由して演算ユニット10に送られる。演
算ユニット10はk空間(周波数空間)のエコーデータ
を2次元フーリエ変換法により実空間の画像データに再
構成する。この画像データは血流像データとして記憶ユ
ニット11に記憶される。ホスト計算機6は、例えば入
力器13からの操作信号に応答して、この血流像を順
次、シネ(CINE)表示する。
【0053】つまり、図5に模式的に示す如く、例えば
腹部の時相が相互に異なる2次元コロナル像が表示され
る。このコロナル像には、体内をほぼ上下方向に流れる
動脈AR及び静脈VEが位置する。但し、撮像したタイ
ミング、すなわちR波からの「遅延時間TDL=初期時
間T+Tinc・Δt」が画像毎に異なる。術者はこ
れらの画像を目視観察して、動脈AR及び静脈VEが最
も高信号に現れている画像及び静脈のみが最も高信号に
現れている画像を選択する。この内、静脈VEのみが相
対的に高信号に現れている画像に相当する遅延時間T
DL1により、収縮期の同期タイミングTDL=T
DL1が決められる。また、動脈AR及び静脈VEが相
対的に高信号に現れている画像に相当する遅延時間T
DL2により、拡張期の同期タイミングTDL=T
DL2が決められる。
【0054】したがって、術者は、このように遅延時間
DLをダイナミックに変えて撮像した複数枚の血流像
から、収縮期及び拡張期夫々における最適な遅延時間T
DLを目視判定で決し、この遅延時間TDLを引き続き
行うイメージングスキャンに反映させる処理を例えば手
動で行う。
【0055】なお、目視観察で決めた画像を指定する
と、その指定画像に与えられている遅延時間TDLを最
適同期タイミングとして自動的に記憶し、このタイミン
グをT DLをイメージングスキャン時に自動的に読み出
すようにソフトウエアを構築してもよい。これにより、
ECG同期タイミングの自動指定処理が可能になる。
【0056】さらに、上述したECG−prepスキャ
ンにおいて、位相エンコード方向を大動脈等の血流方向
に沿った方向(体軸方向)に意図的に設定している。こ
れにより、位相エンコード方向をそれ以外の方向に設定
した場合に比べて、血流方向(方向性)の情報を欠落さ
せずに、より明瞭に撮像することができ、その描出能は
優れたものになる。
【0057】(3)イメージングスキャン 次に、この実施形態の心電同期法に拠るイメージングス
キャンの動作を図6〜図14を参照して説明する。
【0058】ホスト計算機6は、図示しない所定のメイ
ンプログラムを実行している中で、その一環として、入
力器13からの操作情報に応答して図6及び7に示す処
理を実行する。
【0059】これを詳述すると、ホスト計算機6は、最
初に、前述したECG−prepスキャンを通して操作
者が決めた最適な2つの遅延時間TDL(つまり、収縮
期の最適遅延時間TDL1及び拡張期の最適遅延時間T
DL2(>TDL1))を例えば入力器13を介して入
力する(ステップS20)。この最適遅延時間TDL
及びTDL2の情報は予め例えば記憶ユニット11内に
記憶させておいてもよい。
【0060】次いで、ホスト計算機6は操作者が入力器
13から指定したスキャン条件(位相エンコードの方
向、画像サイズ、スキャン回数、スキャン間の待機時
間、スキャン部位に応じたパルスシーケンスなど)およ
び画像処理法の情報(差分処理法及びその重付け係数、
加算処理、最大値投影(MIP)処理など。加算処理の
場合には、単純加算、加算平均処理、重み付け加算処理
のいずれかなど)を入力し、遅延時間TDL1及びT
DL2のを含むそれらの情報を制御データに処理し、そ
の制御データをシーケンサ5および演算ユニット10に
必要に応じて出力する(ステップS21)。
【0061】次いで、スキャン前の準備完了の通知があ
ったと判断できると(ステップS22)、ステップS2
3で息止め開始の指令を音声発生器14に出力する(ス
テップS23)。これにより、音声発生器14は、EC
G−prepスキャン時と同様に「息を止めて下さい」
といった内容の音声メッセージを発するから、これを聞
いた患者は息を止めることになる(図8参照)。
【0062】この後、ホスト計算機6はシーケンサ5に
イメージングスキャン開始を指令する(ステップS2
4)。
【0063】シーケンサ5は、イメージングスキャン開
始の指令を受けると(図7:ステップS24−1)、E
CG信号の読み込みを開始し(ステップS24−2)、
ECG信号におけるR波(参照波形)のピーク値の所定
n回目の出現を、そのピーク値に同期させたECGトリ
ガ信号から判断する(ステップS24−3)。ここで、
R波の出現をn回(例えば2回)待つのは、確実に息止
めに移行した時期を見計らうためである。
【0064】所定n回目のR波が出現すると、最初に、
収縮期の特定時相用に設定した遅延時間TDL1だけ待
機する処理を行う(ステップS24−4)。この遅延時
間T DL1は、前述したように、ECG−prepスキ
ャンにより対象とする収縮期の静脈流を撮像する上で最
もエコー信号の強度が高くなり、そのエンティティの描
出能に優れた値に最適化されている。
【0065】この最適な遅延時間TDL1が経過した時
点が最適な心電同期タイミングであるとして、シーケン
サ5は収縮期に対するイメージングスキャンを実行する
(ステップS24−5)。具体的には、既に記憶してい
たパルスシーケンス情報に応じて送信器8Tおよび傾斜
磁場電源4を駆動し、例えば3次元FASE法のパルス
シーケンスに基づく1回目のスライスエンコード量SE
1の元でスキャン(第1のスキャン)SNsys1が図
8に示す如く心電同期法により実行される(同図におい
て位相エンコード方向傾斜磁場の図示は省略されてい
る)。このとき、位相エンコード方向PEは指定されて
いる方向、例えば図10に示すように、血流(動脈A
R,静脈VE)の流れる方向にほぼ一致させるとよい。
また、このパルスシーケンスにおけるエコー間隔は5m
sec程度に短縮される。
【0066】なお、この収縮期におけるスキャンSN
sysnに使用するパルスシーケンスは、図8に示す如
く、エコー数が短く設定され、スキャン開始から1心拍
内の僅かな時間で終わるようになっている。エコー数
は、図9に模式的に示す如く、k空間の位相エンコード
ke方向の中心部(低周波領域)のみに配置するエコー
データをスライスエンコード量毎に収集するに足りるよ
うに設定されている。このため、その次の拡張期におけ
るスキャン(第2のスキャン)SNdianは、図8,
9に示す如く、収縮期に対するスキャンSNsysn
同一の心拍において開始できるようになっている。ま
た、収縮期用k空間(第1のk空間)Ksysにおいて
不足するエコーデータは、後述する拡張用k空間(第2
のk空間)K iaからのコピー及びハーフフーリエ法
に拠る演算によって求められる(図9参照)。
【0067】これにより、最初のスライスエンコード量
SE1の元、約数百msec程度の短いスキャン時間
で、例えば図10に示す如く下腹部に設定した3次元撮
像領域Rimaからエコー信号が収集される。
【0068】次いで、シーケンサ5は、拡張期における
スキャン制御に移行する。具体的には、拡張期の特定時
相用に設定した遅延時間TDL2だけ待機する処理を行
う(ステップS24−6)。この遅延時間TDL2は、
前述したように、ECG−prepスキャンにより対象
とする拡張期の動静脈流を撮像する上で最もエコー信号
の強度が高くなり、そのエンティティの描出能に優れた
値に最適化されている。
【0069】この最適な遅延時間TDL2が経過した時
点が最適な心電同期タイミングであるとして、シーケン
サ5は拡張期に対するイメージングスキャンを実行する
(ステップS24−7)。具体的には、既に記憶してい
たパルスシーケンス情報に応じて送信器8Tおよび傾斜
磁場電源4を駆動し、例えば3次元FASE法のパルス
シーケンスに基づく1回目のスライスエンコード量SE
1の元でスキャンSN sys2が図8に示す如く心電同
期法により実行される(同図において位相エンコード方
向傾斜磁場の図示は省略されている)。このパルスシー
ケンスにおけるエコー間隔は5msec程度に設定され
ている。
【0070】なお、この拡張期におけるスキャンSN
dianに使用するパルスシーケンスは、図8に示す如
く、収縮期よりは多いが、ハーフフーリエ法を併用する
分、k空間全部に充填するエコー数よりも少ないエコー
数を収集するように設定されている。エコー数は、図9
に模式的に示す如く、k空間の位相エンコードke方向
の中心部(低周波領域)及びその一方の端部(高周波)
のみに配置するエコーデータをスライスエンコード量毎
に収集するに足りるように設定されている。拡張期用k
空間Kdiaにおいて、不足するエコーデータは後述す
るようにハーフフーリエ法に拠って演算により求められ
る。この拡張期におけるスキャンSNdi a1は、図
8,9に示す如く、通常、次の心拍まで跨ってスキャン
される。
【0071】これにより、最初のスライスエンコード量
SE1の元、約600msec程度のスキャン時間で、
例えば図10に示す如く下腹部に設定した3次元撮像領
域Rimaからエコー信号が収集される。
【0072】これらの1回目のイメージングスキャンが
終了すると、シーケンサ5は、最終のイメージングスキ
ャンが完了したかどうかを判断し(ステップS24−
8)、この判断がNO(最終スキャンが済んでいない)
の場合、ECG信号を監視しながら、例えばイメージン
グスキャンに使用したR波から例えば2心拍(2R−
R)と、短めに設定した期間が経過するまで待機し、静
止している実質部のスピンの縦磁化の回復を積極的に抑
制する(ステップS24−9)。
【0073】このように例えば2R−R分に相当する期
間待って、例えばスキャン開始から3個目のR波が出現
すると(ステップS2497,YES)、シーケンサ5
は前述したステップS24−4にその処理を戻す。
【0074】これにより、その3個目のR波ピーク値か
ら遅延時間TDL1が経過した時点で次のスライスエン
コード量SE2に応じて2回目の収縮期に対するスキャ
ンSNsys2が前述と同様に実行され、3次元撮像領
域Rimaからエコー信号が収集される(ステップS2
4−4,5)。さらに、3個目のR波ピーク値から遅延
時間TDL2が経過した時点でスライスエンコード量S
E2に応じて2回目の拡張期に対するスキャンSN
dia2が前述と同様に実行され、3次元撮像領域R
imaからエコー信号が収集される(ステップS24−
6,7)。
【0075】以下同様に、最終のスライスエンコード量
SEn(例えばn=8)までエコー信号が収縮期及び拡
張期それぞれに対して収集される。
【0076】スライスエンコード量SEnでの最終回の
スキャンSNsysn,SNdia が終わると、ステ
ップS24−8における判断がYESとなり、シーケン
サ5からホスト計算機6にイメージングスキャンの完了
通知が出力される(ステップS24−10)。これによ
り、処理がホスト計算機6に戻される。
【0077】ホスト計算機6は、シーケンサ5からのス
キャン完了通知を受けると(図6:ステップS25)、
息止め解除の指令を音声発生器16に出力する(ステッ
プS26)。そこで、音声発生器16は、例えば「息を
して結構です」といった音声メッセージを患者に向けて
発し、息止め期間が終わる(図8参照)。
【0078】したがって、図8に模式的に示す如く、例
えば2R−R毎に、収縮期及び拡張期に対する心電同期
スキャンが例えば3D−FASE法によりn回(例えば
8回)実行される。
【0079】患者Pから発生したエコ信号は、各回のス
キャン毎に、RFコイル7で受信され、受信器8Rに送
られる。受信器8Rはエコー信号に各種の前処理を施
し、デジタル量に変換する。このデジタル量のエコーデ
ータはシーケンサ5を通して演算ユニット10に送ら
れ、メモリで形成される収縮期及び拡張期用の3次元k
空間Ksys及びKdia夫々に位相エンコード量及び
スライスエンコード量に応じて配置される。
【0080】(4)データ処理及び画像表示 このようにエコーデータ収集が終わると、ホスト計算機
6は演算ユニット10に、図11に示す処理を実行する
ように指令する。
【0081】図11に示す如く、演算ユニット6はホス
ト計算機6からの指令に応答して、収縮期用k空間K
sys及び拡張期用k空間Kdiaにおける全データ配
置を完成させる(ステップS31,S32)。具体的に
は、ステップS31で、図9に示す如く、拡張期用k空
間Kdiaにおける位相エンコード方向の一方の高周波
領域のエコーデータ(図9では、番号h〜nまでのエコ
ー)が収縮期用k空間K sysの対応位置にコピーされ
る。このエコーデータは、収縮期用スキャンによっては
収集されていなかった領域のデータである。次いで、ス
テップS32に移行して、収縮期用k空間Ksys及び
拡張期用k空間Kdiaの両方にハーフフーリエ法を個
別に適用して、エコーデータを収集していなかった残り
の領域のデータを複素共役関係により演算し、これを配
置する。したがって、ステップS31,S32の処理を
通して、両方のk空間Ksys及びKdiaが全てデー
タで埋まる。
【0082】この後、演算ユニット10は、収縮期用k
空間Ksys及び拡張期用k空間K diaに夫々、3次
元フーリエ変換による画像再構成を行う(ステップS3
3,S34)。この結果、図12(a),(b)に示す
如く、収縮期における遅延時間TDL1の画像(収縮期
画像)IMsys及び拡張期における遅延時間TDL
の画像(拡張期画像)IMdiaの3次元データが得ら
れる。この画像データによれば、収縮期画像IMsys
には静脈のみが映り込んでおり、動脈ARは殆ど映って
いない状態にある。一方、拡張期画像IMdiaには動
脈AR及び静脈VEが程度の差はあれ、共に映り込んで
いる。
【0083】そこで、演算ユニット10は、動脈相画像
IMARを得るため、差分演算「IMdia−β・IM
sys」を画素毎に行う(ステップS35)。ここで、
βは重付け係数である。これにより、図12に示す如
く、重付け係数βを適宜に設定することにより、静脈V
Eの画像データが殆ど零になり、動脈ARのみが映った
動脈相画像IMARの3次元画像データが得られる。
【0084】さらに、静脈相画像IMVEを得るため、
差分演算「IMdia−β・IM 」を画素毎に行う
(ステップS36)。画像データIMARは上述の重付
け差分により演算された画像データである。これによ
り、図13に示す如く、動脈ARの画像データが殆ど零
になり、静脈VEのみが映った静脈相画像IMVEの3
次元画像データが得られる。なお、この差分演算も重付
け差分によって行ってもよい。
【0085】このように差分演算が終わると、演算ユニ
ット10は、両方の動脈相画像IM AR及び静脈相画像
IMVE夫々について、MIP(最大値投影)処理を行
って、所望方向からそれらの血管を観測したときの2次
元画像(例えばコロナル像)のデータを作成する(ステ
ップS37)。この動脈相及び静脈相の2次元画像は図
14に示す如く、表示器12に表示されるとともに、そ
れらの画像データは記憶ユニット11に格納される(ス
テップS38)。
【0086】(5)効果 以上説明したように、本実施形態のMRI装置によれ
ば、1心周期内の収縮期及び拡張期夫々に最適なスキャ
ン開始タイミング(R波からの遅延時間)が設定され、
それらのタイミング夫々にて1スライスエンコードに対
する(即ち、1つの繰返し時間TR内で)収縮期及び拡
張期の2ショットのスキャンが個別に順次実行される。
しかも、1心周期内の最初に行う収縮期用スキャンは、
後続の拡張期用スキャンに時間的に掛からないようにデ
ータ収集時間(エコー数)を短くし、そこで収集したエ
コーデータは収縮期用k空間内のコントラスト向上の観
点で最も重要な低周波領域に配置する。収縮期用k空間
の不足するデータは、比較的長めにエコー収集を行うこ
とができる後続の拡張期用スキャンで得たデータをコピ
ーして補う。また、収縮期用及び拡張期用夫々のスキャ
ンはハーフフーリエ法を採用し、スキャン時間を極力短
く設定している。
【0087】このため、通常、1スライスエンコードに
対する(即ち、1つの繰返し時間TR)収縮期用及び拡
張期用の2ショットのスキャンは2心拍程度内に収まる
ので、これらのスキャンを順次交互に繰り返すことで、
1回の息止め継続可能期間内に収縮期及び拡張期の血流
のエコーデータを3次元スキャンにより各別に且つ最適
タイミングで収集することができる。つまり、収縮期及
び拡張期の血流の3次元データが1回の撮像で各別に且
つ最適タイミングで収集される。この収集データは前述
した如く再構成及び差分処理に付されて動脈相画像及び
静脈相画像が提供される。
【0088】したがって、本実施形態によれば、収縮期
及び拡張期について個別にイメージングスキャンを行う
(つまり合計2回の撮像を行う)必要が無く、1回の撮
像で済む。それゆえ、撮像時間が大幅に少なくて済み、
患者スループットが上がる。とくに、かかる撮像時間の
短縮効果は3次元撮像のときに顕著になる。また、患者
の体動等に因るミスレジストレーションを大幅に減らす
ことができるので、提示される画像の画質も良くなる。
さらに、1回の撮像で収集された2時相のエコーデータ
から動脈相及び静脈相を分離した血流像(MRA像)を
得ることができるので、撮像効率が良く、また、提供さ
れる血流情報も豊富になる。
【0089】また、ECG−prepスキャンによって
収縮期及び拡張期に対する最適なECG同期タイミング
を予め設定しているので、収縮期及び拡張期の各時相に
おいて狙った血流を確実に捕捉することができる。これ
により、エコー信号強度が高く、S/Nのより優れた、
そして血流コントラストの良い血流像が得られる。また
一方では、心電同期タイミングの事前の最適設定によ
り、撮像のやり直しを行う必要も殆ど無くなり、操作者
の操作上の負担や患者の体力的、精神的負担も軽減され
る。
【0090】また、繰返し時間TRおよびエコー間隔を
短く設定するとともに、位相エンコード方向を血管走行
方向にほぼ一致させ、かつ、スライス方向を患者の前後
方向にとることができるので、TOF法などのような血
流と垂直に撮影する手法と比較して、全体のスキャン時
間が短くて済む。さらに、スライス方向の撮像範囲を短
縮できる分、スライスエンコードの印加回数が少なくて
済み、撮像全体の時間が従来のTOF法や位相エンコー
ド法に比べて大幅に短縮される。これにより、患者の負
担も少なく、患者スループットも上がる。
【0091】さらに、造影剤を投与しなくても済むの
で、非侵襲に撮像でき、この点からも患者の精神的、体
力的な負担が著しく軽くなる。同時に、造影効果のタイ
ミングを計る必要があるなど、造影法固有の煩わしさか
らも解放されるとともに、造影法と違って、必要に応じ
て繰返し撮像が可能になる。
【0092】さらに、位相エンコード方向を血管の走行
方向と一致又は略一致させているので、ピクセルのぼけ
(blurring)を積極的に利用でき、これによ
り、血管の走行方向の描出能にも優れている。撮像部位
の血管走行方向応じて位相エンコード方向を変えること
で、多様な部位に容易に対処できる。
【0093】また、高速SE系のパルスシーケンスを使
用しているので、サスセプタビリティや形態の歪みの点
での優位性も当然に享受することができる。
【0094】(6)変形例 なお、本発明は、上述した実施形態記載の構成に限定さ
れるものではなく、さらに各種の変形構成や応用が可能
である。
【0095】例えば、上述した実施形態では、動脈相画
像及び静脈相画像の両方を提示するようにしたが、これ
については、動脈相画像のみを差分演算し、表示するよ
うにしてもよい。すなわち、図11のステップS36に
おける静脈相画像に対する差分演算を省くことができ
る。反対に、動脈相及び静脈相の画像の差分演算を共に
行うものの、表示する画像は動脈動画像のみであっても
よい。
【0096】また、前述した実施形態にあっては、収縮
期用及び拡張期用のスキャン夫々に対して、ハーフフー
リエ法を適用したスキャン法を採用したが、このハーフ
フーリエ法は必ず採用しなくてもよい。その場合、拡張
期用スキャンによりk空間をフルにデータ収集し、その
スライスエンコード方向両端の高周波領域のエコーデー
タを収縮期用k空間の対応領域に夫々コピーするとよ
い。
【0097】さらに、前述した実施形態は3次元スキャ
ンで行う場合を説明したが、これは2次元スキャンの撮
像であっても同様に適用できる。採用するパルスシーケ
ンスも、FASE法に限らず、FSE法やEPI法を採
用してもよい。
【0098】さらに、前述した実施形態のエコーデータ
の後処理は、エコーデータを一度、実空間の画像データ
に変換し、この後で差分演算を行って動脈相及び静脈相
の画像を得るように構成しているが、かかる差分演算
を、マトリクスサイズが同じk空間Ksys,Kdia
上のエコーデータのままで行い、その差分結果であるエ
コーデータを再構成して血流画像を得るようにしてもよ
い。
【0099】また、動脈相及び/又は静脈相の画像を得
るには、本発明のように異なる2時相で収集したデータ
間で差分する手法に限らず、異なるエコー間隔の画像間
で差分する手法や、異なる実効TE時間の画像間で差分
する手法を採用してもよい。エコー間隔が異なると、血
流速に対する検出感度が変わり、動静脈間で血流速の違
いを反映したエコーデータをそれぞれ収集でき、したが
って、前述と同様の差分によってそれぞれの血流を画像
化できる。また、実効TE時間が異なると、異なるT2
値を持つ動静脈を差別化した状態でエコーデータをそれ
ぞれ収集でき、したがって、前述と同様の差分によって
それぞれの血流を画像化できる。
【0100】実施形態の説明は以上の通りであるが、本
発明は実施形態記載の構成に限定されるものではなく、
当業者においては、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱
しない範囲で適宜に変更、変形可能なものであり、それ
らの構成も本発明に含まれる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のMRI装
置及びMRイメージング方法によれば、被検体の1心拍
内に複数の異なる時相(例えば収縮期及び拡張期夫々に
おける2時相)を設定し、この複数の異なる時相夫々に
てMR撮像用のスキャンを順次開始して複数組のエコー
データを収集し、この複数組のエコーデータから血流の
画像を生成するので、造影剤を投与することなく、短い
スキャン時間で、且つ、高画質の血流画像を得ることが
できる。さらに、同一撮像で収集されたエコーデータか
ら、例えば動脈相画像及び静脈相画像など、異なるタイ
プの血流画像を容易に得ることができ、これにより、1
回の撮像で提供できる血流情報の豊富化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るMRI装置の構成例を
示す機能ブロック図。
【図2】実施形態におけるECG−prepスキャン及
びイメージングスキャンの時系列関係を説明する図。
【図3】ホスト計算機が実行するECG−prepスキ
ャンの手順を例示する概略フローチャート。
【図4】ECG−prepスキャンのECG信号に対す
る時系列関係を例示するタイミングチャート。
【図5】ECG−prepスキャンにより得られた、遅
延時間をダイナミックに変化させたときのMRA像の模
式図。
【図6】ホスト計算機が実行するイメージングスキャン
の制御例を示す概略フローチャート。
【図7】シーケンサが実行するイメージングスキャンの
制御例を示す概略フローチャート。
【図8】実施形態における心電同期法に基づくイメージ
ングスキャンのタイミングを例示するタイミングチャー
ト。
【図9】イメージングスキャンにおける2時相のデータ
収集とそのデータを配置するk空間を模式的に説明する
図。
【図10】3次元の撮像部位と撮像する血管との位置関
係を説明する図。
【図11】演算ユニットにより実行される、エコーデー
タの演算処理を説明する概略フローチャート。
【図12】動脈相画像を得るための差分演算の概要を説
明する模式図。
【図13】静脈相画像を得るための差分演算の概要を説
明する模式図。
【図14】動脈相画像及び静脈相画像の同時表示状態を
例示する図。
【符号の説明】
1 磁石 2 静磁場電源 3 傾斜磁場コイルユニット 4 傾斜磁場電源 5 シーケンサ 6 ホスト計算機 7 RFコイル 8T 送信器 8R 受信器 10 演算ユニット 11 記憶ユニット 12 表示器 13 入力器 17 ECGセンサ 18 ECGユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の1心拍内に複数の異なる時相を
    設定する時相設定手段と、この時相設定手段により設定
    された複数の異なる時相夫々にてMR撮像用のスキャン
    を順次開始して複数組のエコーデータを収集するスキャ
    ン手段と、このスキャン手段により収集された複数組の
    エコーデータから血流の画像を生成する血流像生成手段
    とを備えたことを特徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のMRI装置において、 前記複数の異なる時相は、前記被検体の心周期の収縮期
    と拡張期とに属する2時相であることを特徴とするMR
    I装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のMRI装置において、 前記スキャン手段は、前記1心拍中の収縮期内の前記時
    相で開始する第1のスキャンと、前記1心拍中の拡張期
    内の前記時相で開始する第2のスキャンとを同一スライ
    ス又は同一スライスエンコードに対して別々のパルスシ
    ーケンスで実行する手段であることを特徴とするMRI
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のMRI装置において、 前記第1及び第2のスキャンはハーフフーリエ法に基づ
    くスキャンであることを特徴とするMRI装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のMRI装置において、 前記第1のスキャンは、第1のk空間の位相エンコード
    方向における低周波領域を成す中心領域にエコーデータ
    を配置するためのエコー信号を発生させるパルスシーケ
    ンスに拠るスキャンであり、 前記第2のスキャンは、第2のk空間の位相エンコード
    方向における低周波領域を成す中心領域と高周波領域を
    成す両端部の内の一方とにエコーデータを配置するため
    のエコー信号を発生させるパルスシーケンスに拠るスキ
    ャンである、ことを特徴とするMRI装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のMRI装置において、 前記血流像生成手段は、前記第1のスキャンによりエコ
    ーデータが収集される第1のk空間及び前記第2のスキ
    ャンによりエコーデータが収集される第2のk空間それ
    ぞれにて前記ハーフフーリエ法に応じてエコーデータを
    演算により生成し配置する演算手段と、前記第1のk空
    間上で残っている未収集領域に前記第2のk空間の対応
    する領域のエコーデータを複写する複写手段とを備えた
    ことを特徴とするMRI装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のMRI装置において、 前記血流生成手段は、前記第1のk空間のエコーデータ
    又はその画像データと前記第2のk空間のエコーデータ
    又はその画像データとの間で差分演算を行って動脈相画
    像に関するエコーデータ又はその画像データを得る動脈
    相画像生成手段を備えたことを特徴とするMRI装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のMRI装置において、 前記動脈相画像生成手段により実行される差分演算は重
    付け差分演算であることを特徴とするMRI装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のMRI装置において、 前記血流生成手段は、前記動脈相画像生成手段から得ら
    れた動脈相画像に関するエコーデータ又はその画像デー
    タと前記第2のk空間のエコーデータ又はその画像デー
    タとの間で差分演算を行って静脈相画像に関するエコー
    データ又はその画像データを得る静脈相画像生成手段を
    備えたことを特徴とするMRI装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れか一項に記載の
    MRI装置において、 前記MR撮像用のスキャンは3次元スキャンであること
    を特徴とするMRI装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9の何れか一項に記載の
    MRI装置において、 前記スキャン手段は、前記MR撮像用のスキャンをFA
    SE(Fast Asymmetric SE)法、E
    PI(エコープラナーイメージング)法、又はFSE
    (高速SE)法に拠るパルスシーケンスで実行する手段
    であることを特徴とするMRI装置。
  12. 【請求項12】 請求項2乃至11の何れか一項に記載
    のMRI装置において、 前記時相設定手段は、前記被検体の心時相を表す信号を
    検出する検出手段と、この検出手段により検出される信
    号中に現れる周期的な心拍参照波からの異なる時刻にて
    前記被検体の撮像部位に準備用MRシーケンスを複数回
    実行して複数枚のMR画像を得る準備手段と、この準備
    手段により得られた複数枚のMR画像から前記2時相を
    決める手段とを備えたことを特徴とするMRI装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のMRI装置におい
    て、 前記心時相を表す信号は前記被検体のECG信号であ
    り、前記心拍参照波はそのECG信号のR波であること
    を特徴とするMRI装置。
  14. 【請求項14】 被検体の1心拍内に複数の異なる時相
    を設定し、この複数の異なる時相夫々にてMR撮像用の
    スキャンを順次開始して複数組のエコーデータを収集
    し、この複数組のエコーデータから血流の画像を生成す
    ることを特徴とするMRイメージング方法。
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