JP2001149082A - Cd36変異遺伝子並びに脂質代謝異常により引き起こされる疾患の判定法および診断キット - Google Patents

Cd36変異遺伝子並びに脂質代謝異常により引き起こされる疾患の判定法および診断キット

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JP2001149082A
JP2001149082A JP2000001448A JP2000001448A JP2001149082A JP 2001149082 A JP2001149082 A JP 2001149082A JP 2000001448 A JP2000001448 A JP 2000001448A JP 2000001448 A JP2000001448 A JP 2000001448A JP 2001149082 A JP2001149082 A JP 2001149082A
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mutation
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JP2000001448A
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Takanori Oka
孝 紀 岡
Akio Yamane
根 明 男 山
Kosei Tanaka
中 孝 生 田
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD36変異遺伝子並びに脂質代謝異常によ
り引き起こされる疾患の判定法および診断キットの提
供。 【解決手段】 配列番号1〜8のヌクレオチド配列を含
んでなるCD36変異遺伝子。CD36遺伝子における
変異を検出することにより脂質代謝異常により引き起こ
される疾患の判定法。CD36遺伝子における変異の検
出用試薬を含んでなる上記疾患の診断キット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、CD36変異遺伝子およびその用途に関し、
更に詳細には、CD36変異遺伝子を用いた脂質代謝異
常により引き起こされる疾患の判定法およびその疾患の
診断キットに関する。
【0002】背景技術 近年、心臓核医学的検索の進歩により、心筋脂肪代謝の
臨床的評価が可能となり、心疾患における心筋脂肪代謝
異常が検討されるようになった。特に肥大型心筋症症例
で心筋への脂肪酸集積異常が数多く報告されているが、
機序は不明であった。
【0003】体内における血液循環の駆動装置である心
臓は、平常状態においても莫大なエネルギーを必要と
し、運動時・ストレス負荷時には更にその必要量が増加
する。心筋におけるエネルギーの供給源の主たるものは
長鎖脂肪酸であり、70〜80%の心筋エネルギーが長
鎖脂肪酸に由来するとされている。従って、心筋におけ
る長鎖脂肪酸代謝障害は、重篤な結果をもたらすものと
考えられる。事実、長鎖脂肪酸代謝の最終段階、即ちミ
トコンドリアへの長鎖脂肪酸取り込み機構 (carnitine
shuttle) 障害、あるいはβ酸化系に属する酵素異常に
より突然死を含む心疾患が生じることが知られている。
【0004】長鎖脂肪酸の細胞内取り込み機構に関して
は、諸説があり確定されていなかった。最近我々は心筋
長鎖脂肪酸取り込み機構に関与する遺伝子を同定し、従
来血小板の膜に発現する糖蛋白CD36であることを報
告した(BIO Clinica,12(14),86-90(1997))。
【0005】これまで報告されているCD36変異遺伝
子としては、C478T置換:CD36遺伝子の478
番目(エキソン4)のシトシンがチミンに置換したもの
(F.K.Schattauer Verlagsgesellschaft mbH(Stuttgar
t)69(5)481-484(1993))、539AC欠失:CD36遺
伝子の539、540番目(エキソン5)のアデニンと
チミンが欠失したもの(Blood,83(12),3545-3552(199
4))、1159A挿入:CD36遺伝子の1159番
目(エキソン10)にアデニンが挿入されたもの(Arte
riosclerosis,Thrombosis,and Vascular Biology,16
(8),1026-1032)等がある。
【0006】しかし、これらのCD36変異遺伝子と脂
質代謝異常により引き起こされる疾患との関係およびこ
れら以外のCD36変異遺伝子の存在は確認されていな
い。
【0007】
【発明の概要】本発明者らは、心臓に病歴のある人およ
び疑いのある人のうち、脂肪酸の取り込みが欠落してい
た41検体について、フローサイトメトリー(flow cyt
ometry)で血小板、および単球におけるCD36タンパ
クの発現を調べた。その結果、すべての例で血小板およ
び単球ともCD36タンパクを発現していないことを見
出した。
【0008】本発明者らは、更にこれら41検体につき
染色体DNAを調製し、そのエキソン全領域に関して遺
伝子変異の解析を行った。また、重症心不全に陥った2
7名の心筋症患者に対してバチスタ手術(収縮しなくな
った心筋を一部切り取る手術)によって切除した組織か
ら染色体DNAを精製し、CD36遺伝子変異の検出を
試みた。その結果、従来知られているエキソン4、エキ
ソン5、およびエキソン10における変異のほかに、エ
キソン6、エキソン9、エキソン12、およびエキソン
13に新たな変異が存在することを見出した。また、本
発明者らは、エキソン6、エキソン9、およびエキソン
13に存在する変異のみならず、エキソン5に存在する
新たな変異をも特定した。
【0009】本発明は、CD36変異遺伝子並びに脂質
代謝異常により引き起こされる疾患の判定法および診断
キットの提供をその目的とする。本発明はまた、脂質代
謝異常の検出法の提供をその目的とする。
【0010】本発明によれば、配列番号1〜8から選択
されるヌクレオチド配列を含んでなるCD36変異遺伝
子が提供される。
【0011】本発明によれば、また、配列番号1〜8か
ら選択されるヌクレオチド配列またはその変異部分を含
んでなるヌクレオチド断片が提供される。
【0012】本発明によれば、CD36遺伝子における
変異を検出することを含んでなる脂質代謝異常により引
き起こされる疾患の判定法が提供される。
【0013】本発明によれば、CD36遺伝子における
変異の検出用試薬を含んでなる脂質代謝異常により引き
起こされる疾患の診断キットが提供される。
【0014】本発明によれば、CD36遺伝子における
変異を検出することを含んでなる脂質代謝異常の検出法
が提供される。
【0015】
【発明の具体的説明】本明細書において「変異」とは、
欠失、置換、および挿入を意味する。
【0016】本明細書において「遺伝子変異」とは、片
方のアレルに変異が存在する場合のみならず、両アレル
に変異が存在する場合も含む。
【0017】本明細書において「塩基番号Xにおける挿
入」とは、塩基番号X−1番と塩基番号X番との間に塩
基が挿入されることを意味する。
【0018】本明細書において「CD36遺伝子の塩基
番号」というときは、CD36のcDNA配列、すなわ
ち、配列番号9のヌクレオチド配列、の塩基番号に従う
ものとする。
【0019】本発明によるCD36変異遺伝子は配列番
号1〜8に記載されるヌクレオチド断片を含んでなる。
【0020】本発明によるCD36変異遺伝子は、具体
的には、CD36遺伝子配列において配列番号38のヌ
クレオチド配列部分(エキソン13をコードする配列お
よびそれに隣接するイントロン部分を含む)が配列番号
1、2、または3のヌクレオチド配列であるCD36遺
伝子配列、CD36遺伝子配列において配列番号39の
ヌクレオチド配列部分(エキソン12をコードする配列
およびそれに隣接するイントロン部分を含む)が配列番
号4のヌクレオチド配列であるCD36遺伝子配列、C
D36遺伝子配列において配列番号41のヌクレオチド
配列部分(エキソン9をコードする配列およびそれに隣
接するイントロン部分を含む)が配列番号5のヌクレオ
チド配列であるCD36遺伝子配列、CD36遺伝子配
列において配列番号42のヌクレオチド配列部分(エキ
ソン6をコードする配列およびそれに隣接するイントロ
ン部分を含む)が配列番号6または7のヌクレオチド配
列であるCD36遺伝子配列およびCD36遺伝子配列
において配列番号43のヌクレオチド配列部分(エキソ
ン5をコードする配列およびそれに隣接するイントロン
部分を含む)が配列番号8のヌクレオチド配列であるC
D36遺伝子配列であることができる。
【0021】本明細書において配列番号1〜8および1
0〜12のヌクレオチド配列の変異部分とは、置換、欠
失、または挿入を有する部分を含む連続した少なくとも
12ヌクレオチド(例えば、12〜40ヌクレオチ
ド)、好ましくは少なくとも20ヌクレオチド(例え
ば、20〜40ヌクレオチド)、からなる。
【0022】「CD36遺伝子」とはJ. Biol. Chem.,
Vol.269, No.29, 18985-18991(1994)に開示されるCD
36遺伝子を意味する。「CD36変異遺伝子」とは変
異を有するCD36遺伝子をいう。
【0023】CD36遺伝子のcDNA配列は配列番号
9に記載される。配列番号9のヌクレオチド配列におけ
るエキソンの存在位置は次の通りである。エキソン1:
1〜27、エキソン2:28〜121、エキソン3:1
22〜330、エキソン4:331〜491、エキソン
5:492〜639、エキソン6:640〜819、エ
キソン7:820〜911、エキソン8:912〜95
8、エキソン9:959〜1028、エキソン10:1
029〜1216、エキソン11:1217〜133
5、エキソン12:1336〜1409、エキソン1
3:1410〜1464、エキソン14:1465〜終
始コドンを含む領域まで。
【0024】背景技術において言及した従来から知られ
るCD36変異遺伝子の変異部分は、配列番号10〜1
2に記載される。
【0025】正常なCD36遺伝子のエキソン13、エ
キソン12、エキソン10、エキソン9、エキソン6、
エキソン5、およびエキソン4をコードする配列をそれ
ぞれ含むヌクレオチド配列は、配列番号38、39、4
0、41、42、43、および44に記載される。
【0026】CD36変異遺伝子およびその変異部分は
後述するように、CD36遺伝子の変異の検出、脂質代
謝異常の検出、更には、脂質代謝異常により引き起こさ
れた疾患の診断および判定、に有用である。
【0027】本明細書において「CD36遺伝子におけ
る変異」は、エキソン4、エキソン5、エキソン6、エ
キソン9、エキソン10、エキソン12、およびエキソ
ン13を含む領域における変異であることができる。
「CD36遺伝子における変異」は、これらのエキソン
内における欠失、置換、および挿入や、エキソンからイ
ントロンあるいはイントロンからエキソンにかけての欠
失および置換のみならず、イントロン内部の5'コント
ロール領域や3'コントロール領域における欠失、置換
および挿入も意味する。「CD36遺伝子における変
異」は、フレームシフトを生じさせる変異や、アミノ酸
の欠失、置換または挿入を生じさせる変異であることが
できる。
【0028】エキソン5の変異の例としては、(1)C
D36遺伝子の塩基番号620における塩基の置換、欠
失または挿入が挙げられる。好ましくは、CD36遺伝
子の塩基番号620における塩基(チミン)のシトシン
への置換(下記参照)であることができる。CD36遺
伝子正常配列(配列番号43):ex05、変異遺伝子配列
(配列番号8):t620c。下線はエキソン5を示す。
【0029】 ex05 TTTGAATTTTGTTTACTGCTGTTTCTTTAGAGTTCGTTTTCTAGCCAAGGAAAATGTAAC 60 t620c TTTGAATTTTGTTTACTGCTGTTTCTTTAGAGTTCGTTTTCTAGCCAAGGAAAATGTAAC 60 ************************************************************ ex05 CCAGGACGCTGAGGACAACACAGTCTCTTTCCTGCAGCCCAATGGTGCCATCTTCGAACC 120 t620c CCAGGACGCTGAGGACAACACAGTCTCTTTCCTGCAGCCCAATGGTGCCATCTTCGAACC 120 ************************************************************ ex05 TTCACTATCAGTTGGAACAGAGGCTGACAACTTCACAGTTCTCAATCTGGCTGTGGCAGT 180 t620c TTCACTATCAGTTGGAACAGAGGCTGACAACTTCACAGCTCTCAATCTGGCTGTGGCAGT 180 ************************************** ********************* ex05 GAGTAGACAAACAACAAAGTTATCTATT 208 t620c GAGTAGACAAACAACAAAGTTATCTATT 208 ****************************
【0030】エキソン6の変異の例としては、(2)C
D36遺伝子の塩基番号716における塩基の置換、欠
失または挿入、および(3)CD36遺伝子の塩基番号
770における塩基の置換、欠失または挿入が挙げられ
る。
【0031】変異(2)は、好ましくは、CD36遺伝
子の塩基番号716におけるチミンからグアニンへの置
換(下記参照)であることができる。CD36遺伝子正
常配列(配列番号42):ex06、変異遺伝子配列(配列
番号7):t716g。下線はエキソン6を示す。
【0032】 ex06 TTGTCTTAAACAGTGACTTTGTTTTTGTAGGCTGCATCCCATATCTATCAAAATCAATTT 60 t716g TTGTCTTAAACAGTGACTTTGTTTTTGTAGGCTGCATCCCATATCTATCAAAATCAATTT 60 ************************************************************ ex06 GTTCAAATGATCCTCAATTCACTTATTAACAAGTCAAAATCTTCTATGTTCCAAGTCAGA 120 t716g GTTCAAATGATCCTCAATTCACTTATTAACAAGTCAAAATCTTCTAGGTTCCAAGTCAGA 120 ********************************************** ************* ex06 ACTTTGAGAGAACTGTTATGGGGCTATAGGGATCCATTTTTGAGTTTGGTTCCGTACCCT 180 t716g ACTTTGAGAGAACTGTTATGGGGCTATAGGGATCCATTTTTGAGTTTGGTTCCGTACCCT 180 ************************************************************ ex06 GTTACTACCACAGTTGGTCTGTTTTATCCTGTAAGTACCAAATATGAATGGCAATATTAT 240 t716g GTTACTACCACAGTTGGTCTGTTTTATCCTGTAAGTACCAAATATGAATGGCAATATTAT 240 ************************************************************
【0033】変異(3)は、好ましくは、CD36遺伝
子の塩基番号770へのフレームシフトを生じさせる塩
基の挿入、更に好ましくは、CD36遺伝子の塩基番号
770へのチミンの挿入(下記参照)、であることがで
きる。CD36遺伝子正常配列(配列番号42):ex0
6、変異遺伝子配列(配列番号6):770ins。下線はエ
キソン6を示す。
【0034】 ex06 TTGTCTTAAACAGTGACTTTGTTTTTGTAGGCTGCATCCCATATCTATCAAAATCAATTT 60 770ins TTGTCTTAAACAGTGACTTTGTTTTTGTAGGCTGCATCCCATATCTATCAAAATCAATTT 60 ************************************************************ ex06 GTTCAAATGATCCTCAATTCACTTATTAACAAGTCAAAATCTTCTATGTTCCAAGTCAGA 120 770ins GTTCAAATGATCCTCAATTCACTTATTAACAAGTCAAAATCTTCTATGTTCCAAGTCAGA 120 ************************************************************ ex06 ACTTTGAGAGAACTGTTATGGGGCTATAGGGATCCATTTTT-GAGTTTGGTTCCGTACCC 179 770ins ACTTTGAGAGAACTGTTATGGGGCTATAGGGATCCATTTTTTGAGTTTGGTTCCGTACCC 180 ***************************************** ****************** ex06 TGTTACTACCACAGTTGGTCTGTTTTATCCTGTAAGTACCAAATATGAATGGCAATATTA 239 770ins TGTTACTACCACAGTTGGTCTGTTTTATCCTGTAAGTACCAAATATGAATGGCAATATTA 240 ************************************************************ ex06 T 240 770ins T 241 *
【0035】エキソン9の変異の例としては、(4)C
D36遺伝子の塩基番号970における塩基の置換、欠
失または挿入が挙げられる。好ましくは、CD36遺伝
子の塩基番号970におけるチミンのシトシンへの置換
(下記参照)であることができる。CD36遺伝子正常
配列(配列番号41):ex09、変異遺伝子配列(配列番
号5):t970c。下線はエキソン9を示す。
【0036】 ex09 CTAATCATTTGCCACTCGATTTTTAAACAGATGCAGCCTCATTTCCACCTTTTGTTGAGA 60 t970c CTAATCATTTGCCACTCGATTTTTAAACAGATGCAGCCTCACTTCCACCTTTTGTTGAGA 60 ***************************************** ****************** ex09 AAAGCCAGGTATTGCAGTTCTTTTCTTCTGATATTTGCAGGTAAGACAGATACTGAAGTA 120 t970c AAAGCCAGGTATTGCAGTTCTTTTCTTCTGATATTTGCAGGTAAGACAGATACTGAAGTA 120 ************************************************************ ex09 TAAGTATGCT 130 t970c TAAGTATGCT 130 **********
【0037】エキソン12の変異の例としては、(5)
CD36遺伝子のエキソン12の5’側上流第5番目の
塩基(イントロン部分に存在)からエキソン12の第2
番目の塩基までの塩基部分(TTTAGAT)またはその塩基
部分の一部の欠失であって、スプライシングの正常な進
行を妨げるような欠失、すなわち発現タンパク質からエ
キソン12が完全に欠落するような欠失、であることが
できる。CD36遺伝子のエキソン12の5’側上流第
5番目の塩基(イントロン内部に存在)からエキソン1
2の第2番目の塩基までの塩基部分(TTTAGAT)の欠失
は下記の通りである。CD36遺伝子正常配列(配列番
号39):ex12、変異遺伝子配列(配列番号4):ex12
skip。下線はエキソン12を示す。
【0038】 ex12 TTGGTAATTATTTAGTTGTTCTCTTTTTAGATAACTGGATTCACTTTACAATTTGCAAAA 60 ex12skipTTGGTAATTATTTAGTTGTTCTCTT-------AACTGGATTCACTTTACAATTTGCAAAA 53 ************************* **************************** ex12 CGGCTGCAGGTCAACCTATTGGTCAAGCCATCAGAAAAAATTCAGTGAGTCTCTTGAAAA 120 ex12skipCGGCTGCAGGTCAACCTATTGGTCAAGCCATCAGAAAAAATTCAGTGAGTCTCTTGAAAA 113 ************************************************************ ex12 TGGTTATTTTGATA 134 ex12skipTGGTTATTTTGATA 127 **************
【0039】エキソン13の変異の例としては、(6)
CD36遺伝子の塩基番号1438〜1449の塩基を
含む塩基部分または塩基番号1438〜1449の一部
の欠失、(7)CD36遺伝子の塩基番号1457にお
ける塩基の置換、欠失または挿入、(8)CD36遺伝
子のエキソン13の5'側上流第8番目の塩基(イント
ロン部分に存在)からエキソン13の第2番目の塩基ま
での塩基部分またはその塩基部分の一部の欠失が挙げら
れる。
【0040】変異(6)は、CD36遺伝子の塩基番号
1438〜1449からなる塩基部分(attgtgcctatt)
またはその一部の欠失であることができる。
【0041】CD36遺伝子の塩基番号1438〜14
49からなる塩基部分(attgtgcctatt)の欠失は以下の
通りである。CD36遺伝子正常配列(配列番号3
8):ex13、変異遺伝子配列(配列番号1):del12。
下線はエキソン13を示す。
【0042】 ex13 AGTTTATATGTTCATAATTATTTTCAACGTATATTACAGAGTATTAAAGAATCTGAAGAG 60 del12 AGTTTATATGTTCATAATTATTTTCAACGTATATTACAGAGTATTAAAGAATCTGAAGAG 60 ************************************************************ ex13 GAACTATATTGTGCCTATTCTTTGGCTTAATGAGGTTTGTATTTGCAGCTGTTAGTCATT 120 del12 GAACTAT------------CTTTGGCTTAATGAGGTTTGTATTTGCAGCTGTTAGTCATT 108 ******* ***************************************** ex13 AAAA 124 del12 AAAA 112 ****
【0043】変異(7)は、好ましくは、CD36遺伝
子の塩基番号1457へのフレームシフトを生じさせる
塩基の挿入、更に好ましくは、塩基番号1457へのtt
aaagaatctgaagaggaactatattgtgcctattctttggcの挿入
(すなわち、塩基番号1414〜1456の塩基部分の
重複)、であることができる。
【0044】CD36遺伝子の塩基番号1414〜14
56の塩基部分の重複は下記の通りである。CD36遺
伝子正常配列(配列番号38):ex13、変異遺伝子配列
(配列番号2):dup43。下線はエキソン13を示す。
【0045】 ex13 AGTTTATATGTTCATAATTATTTTCAACGTATATTACAGAGTATTAAAGAATCTGAAGAG 60 dup43 AGTTTATATGTTCATAATTATTTTCAACGTATATTACAGAGTATTAAAGAATCTGAAGAG 60 ************************************************************ ex13 GAACTATATTGTGCCTATTCTTTGGC---------------------------------- 90 dup43 GAACTATATTGTGCCTATTCTTTGGCTTAAAGAATCTGAAGAGGAACTATATTGTGCCTA 120 ************************** ex13 ---------TTAATGAGGTTTGTATTTGCAGCTGTTAGTCATTAAAA 124 dup43 TTCTTTGGCTTAATGAGGTTTGTATTTGCAGCTGTTAGTCATTAAAA 167 **************************************
【0046】変異(8)は、CD36遺伝子のエキソン
13の5'側上流第8番目の塩基(イントロン部分に存
在)からエキソン13の第2番目の塩基までの塩基部分
(tattacagag)の欠失またはその塩基部分の一部の欠失
であって、スプライシングの正常な進行を妨げるような
欠失、すなわち、発現タンパク質からエキソン13が完
全に欠落するような欠失、であることができる。
【0047】CD36遺伝子のエキソン13の5'側上
流第8番目の塩基(イントロン部分に存在)からエキソ
ン13の第2番目の塩基までの塩基部分(tattacagag)
の欠失は記の通りである。CD36遺伝子正常配列(配
列番号38):ex13、変異遺伝子配列:del10(配列番
号3)。下線はエキソン13を示す。
【0048】 ex13 AGTTTATATGTTCATAATTATTTTCAACGTATATTACAGAGTATTAAAGAATCTGAAGAG 60 del10 AGTTTATATGTTCATAATTATTTTCAACGTA----------TATTAAAGAATCTGAAGAG 50 ******************************* ******************* ex13 GAACTATATTGTGCCTATTCTTTGGCTTAATGAGGTTTGTATTTGCAGCTGTTAGTCATT 120 del10 GAACTATATTGTGCCTATTCTTTGGCTTAATGAGGTTTGTATTTGCAGCTGTTAGTCATT 110 ************************************************************ ex13 AAAA 124 del10 AAAA 114 ****
【0049】エキソン4における変異の例としては、
(9)CD36遺伝子の塩基番号478における塩基の
置換、欠失または挿入、好ましくはCのAへの置換(下
記参照)、が挙げられる。
【0050】CD36遺伝子正常配列(配列番号4
4):ex04、変異遺伝子配列:478CT(配列番号1
0)。下線はエキソン4を示す。
【0051】 ex04 CATAACCCAAACTTATTTTCTTTTCCATAGCAAGTTGTCCTCGAAGAAGGTACAATTGCT 60 478CT CATAACCCAAACTTATTTTCTTTTCCATAGCAAGTTGTCCTCGAAGAAGGTACAATTGCT 60 ************************************************************ ex04 TTTAAAAATTGGGTTAAAACAGGCACAGAAGTTTACAGACAGTTTTGGATCTTTGATGTG 120 478CT TTTAAAAATTGGGTTAAAACAGGCACAGAAGTTTACAGACAGTTTTGGATCTTTGATGTG 120 ************************************************************ ex04 CAAAATCCACAGGAAGTGATGATGAACAGCAGCAACATTCAAGTTAAGCAAAGAGGTCCT 180 478CT CAAAATCCACAGGAAGTGATGATGAACAGCAGCAACATTCAAGTTAAGCAAAGAGGTTCT 180 ********************************************************* ** ex04 TATACGTACAGGTGAGTGAGTGCCCACAAATATGAGACACT 221 478CT TATACGTACAGGTGAGTGAGTGCCCACAAATATGAGACACT 221 *****************************************
【0052】エキソン5における変異の例としては、更
に、(10)CD36遺伝子の塩基番号539および/
または540における塩基の置換、欠失または挿入、好
ましくは、539および540におけるACの欠失(下
記参照)、が挙げられる。
【0053】CD36遺伝子正常配列(配列番号4
3):ex05、変異遺伝子配列:539ACdel(配列番号1
1)。下線はエキソン5を示す。
【0054】 ex05 TTTGAATTTTGTTTACTGCTGTTTCTTTAGAGTTCGTTTTCTAGCCAAGGAAAATGTAAC 60 539ACdelTTTGAATTTTGTTTACTGCTGTTTCTTTAGAGTTCGTTTTCTAGCCAAGGAAAATGTAAC 60 ************************************************************ ex05 CCAGGACGCTGAGGACAACACAGTCTCTTTCCTGCAGCCCAATGGTGCCATCTTCGAACC 120 539ACdelCCAGGACGCTGAGGACA--ACAGTCTCTTTCCTGCAGCCCAATGGTGCCATCTTCGAACC 118 ***************** ***************************************** ex05 TTCACTATCAGTTGGAACAGAGGCTGACAACTTCACAGTTCTCAATCTGGCTGTGGCAGT 180 539ACdelTTCACTATCAGTTGGAACAGAGGCTGACAACTTCACAGTTCTCAATCTGGCTGTGGCAGT 178 ************************************************************ ex05 GAGTAGACAAACAACAAAGTTATCTATT 208 539ACdelGAGTAGACAAACAACAAAGTTATCTATT 206 ****************************
【0055】エキソン10における変異の例としては、
(11)CD36遺伝子の塩基番号1159における塩
基の置換、欠失または挿入、好ましくは、Aの挿入(下
記参照)、が挙げられる。
【0056】CD36遺伝子正常配列(配列番号4
0):ex10、変異遺伝子配列:1159Ains(配列番号1
2)。下線はエキソン10を示す。
【0057】 ex10 TGGAATGCAGCTCTTTTTTCTCTGTATTTAGGTCAATCTATGCTGTATTTGAATCCGACG 60 1159AinsTGGAATGCAGCTCTTTTTTCTCTGTATTTAGGTCAATCTATGCTGTATTTGAATCCGACG 60 ************************************************************ ex10 TTAATCTGAAAGGAATCCCTGTGTATAGATTTGTTCTTCCATCCAAGGCCTTTGCCTCTC 120 1159AinsTTAATCTGAAAGGAATCCCTGTGTATAGATTTGTTCTTCCATCCAAGGCCTTTGCCTCTC 120 ************************************************************ ex10 CAGTTGAAAACCCAGACAACTATTGTTTCTGCACAGAAAAAATTATCTC-AAAAAATTGT 179 1159AinsCAGTTGAAAACCCAGACAACTATTGTTTCTGCACAGAAAAAATTATCTCAAAAAAATTGT 180 ************************************************* ********** ex10 ACATCATATGGTGTGCTAGACATCAGCAAATGCAAAGAAGGTGAGTAAATAACCTCAGTA 239 1159AinsACATCATATGGTGTGCTAGACATCAGCAAATGCAAAGAAGGTGAGTAAATAACCTCAGTA 240 ************************************************************ ex10 GCACAGTCCAT 250 1159AinsGCACAGTCCAT 251 ***********
【0058】本明細書において「CD36遺伝子におけ
る変異の検出用試薬」とは、CD36遺伝子における特
定または不特定変異の検出に必要とされるプライマー、
プライマーペア、プローブ、制限酵素、マクサムギルバ
ート法やチェインターミネーター法のような塩基配列決
定法に用いられる試薬、並びにヌクレオチド断片の増幅
用鋳型としてのCD36遺伝子やCD36変異遺伝子を
いい、本発明による脂質代謝異常により引き起こされる
疾患またはその発症可能性の判定法に使用される。
【0059】CD36遺伝子における変異の検出に用い
られるプライマーおよびプローブは、本発明によるCD
36変異遺伝子またはその相補鎖、好ましくは、配列番
号1〜8および10〜12から選択されるヌクレオチド
配列またはその相補鎖、の連続する少なくとも12(例
えば、12〜20)、好ましくは少なくとも20(例え
ば、20〜40)、の塩基からなるヌクレオチド断片、
であることができる。
【0060】CD36遺伝子における変異の検出に用い
られるプライマーとしては、各エキソンの5'側上流部
分および3'側下流部分並びにそれらの相補鎖が挙げら
れるがこれらに限定されるものではない。好ましくは、
配列番号13〜37に記載されるヌクレオチド断片およ
びその相補鎖であることができる。
【0061】CD36遺伝子における変異の検出に用い
られるプローブとしては、配列番号1〜8および10〜
12に記載されるヌクレオチド断片およびその相補鎖か
ら選ぶことができる。プローブは慣用技術に従って標識
されていてもよい。
【0062】本発明によるプライマーペアはCD36遺
伝子における変異の検出に用いられる二つのプライマー
からなる。プライマーペアは、CD36遺伝子あるいは
CD36変異遺伝子の少なくとも12(例えば、12〜
20)、好ましくは少なくとも20(例えば、20〜4
0)、のヌクレオチドからなるヌクレオチド断片と、C
D36遺伝子あるいはCD36変異遺伝子の相補鎖の少
なくとも12(例えば、12〜40)、好ましくは少な
くとも20(例えば、20〜40)、のヌクレオチドか
らなるヌクレオチド断片とからなることができる。プラ
イマーペアの例としては、配列番号13および14のヌ
クレオチド配列、配列番号15および16のヌクレオチ
ド配列、配列番号17および18のヌクレオチド配列、
配列番号19および20のヌクレオチド配列、配列番号
21および22のヌクレオチド配列、配列番号23およ
び24のヌクレオチド配列、配列番号25および26の
ヌクレオチド配列、配列番号27および28のヌクレオ
チド配列、配列番号29および30のヌクレオチド配
列、配列番号31または32および配列番号33のヌク
レオチド配列、配列番号34および35のヌクレオチド
配列、並びに配列番号36および37のヌクレオチド配
列が挙げられる。
【0063】本発明においては、(1)〜(11)から
選択される2以上の変異の検出を組み合わせて行うこと
により、本発明による判定法の精度を向上させることが
できる。
【0064】従って、(1)〜(11)から選択される
2以上の変異の検出を組み合わせて実施する態様は、本
発明による判定法および診断キットの範囲内であること
はいうまでもない。
【0065】脂質代謝異常により引き起こされる疾患の
診断および判定並びに脂質代謝異常の検出は、CD36
遺伝子における変異を検出することにより実施できる。
【0066】CD36遺伝子における変異の存在は脂質
代謝異常により引き起こされる疾患のかかり易さを示
す。
【0067】CD36遺伝子における変異の検出は、配
列番号1〜8および10〜12から選択されるヌクレオ
チド配列またはその相補鎖あるいはそれらの変異部分を
含んでなるヌクレオチドプローブと、被験者から単離し
た核酸試料とをハイブリダイズさせ、次いでハイブリダ
イゼーション複合体の存在を検出することにより実施し
てもよい。ハイブリダイゼーション複合体の存在は変異
の存在を示す。ハイブリダイゼーション複合体は、固定
化されたプローブ上に目的核酸を捕獲し、標識核酸試料
の存在を検出することにより検出できる。ハイブリダイ
ゼーション複合体は、また、PCR法等による増幅産物
の存在を検出することにより検出してもよい。具体的に
は、ヌクレオチドプローブと、もう一つの他のCD36
遺伝子のヌクレオチド断片とを準備し、これらをプライ
マーペアとして用いて試料核酸をPCR法等により増幅
する。増幅産物の存在は変異の存在を示す。
【0068】CD36遺伝子における変異の検出は、ま
た、被験者から単離した核酸試料および標準核酸試料
を、CD36変異遺伝子またはその相補鎖の連続する少
なくとも12(例えば、12〜20)、好ましくは少な
くとも20(例えば、20〜40)、のヌクレオチドか
らなるヌクレオチド断片を含んでなるCD36遺伝子に
おける変異の検出用プライマーペアを用いてPCR法等
により増幅し、得られた増幅産物を相補鎖置換が生じる
ように、熱変性させた後、冷却し、相補鎖置換の程度を
検出することにより実施してもよい。野生型由来の標準
核酸試料の相補鎖置換は野生型遺伝子の存在を示し、変
異型由来の標準核酸試料の相補鎖置換は変異型遺伝子の
存在を示す。疾患のより具体的な診断および判定は後述
する。
【0069】脂質代謝異常により引き起こされる疾患の
診断および判定は、CD36遺伝子における不特定変異
あるいは特定変異を検出することにより実施できる。
【0070】不特定変異の検出は、CD36遺伝子全体
にわたって変異遺伝子の解析が可能である。CD36遺
伝子において変異が存在すると評価されたサンプルは、
脂質代謝異常により引き起こされる疾患の患者である
と、あるいはその発症可能性があると診断または判定す
ることができる。
【0071】特定変異の検出は、いくつかの特定変異の
有無を解析するだけで十分な検出率を期待できる場合
や、ある特定変異と病状とに著しい相関がある場合など
においては、必要な種類の特定変異を検出することで十
分な診断または判定をすることができる。従って、変異
(1)〜(11)が存在すると評価されたサンプルは、
脂質代謝異常により引き起こされる疾患患者であると、
あるいはその発症可能性があると診断または判定するこ
とができる。
【0072】<不特定変異の検出>不特定変異を検出す
る方法としては、PCR−SSCP、PCR−DGG
E、RNaseによるミスマッチ切断法、PCR−PH
FA法(I)等が挙げられる。本発明において用いたP
CR−PHFA法(I)による不特定変異検出法(米国
特許第5688643号)を以下説明する。
【0073】PCR−PHFA法(I)では野生型の配
列を有する標的遺伝子を、その領域を特異的に増幅する
ことが可能な非標識プライマーでPCR増幅して非標識
標準DNAを得る。一方、検体の同じ領域を同じ配列の
標識プライマーで増幅することによって両末端に標識を
有する標識試料DNAを調製する。なお、この標識プラ
イマーの一方は固相に吸着可能な標識を有し、他方のプ
ライマーは検出可能な標識を有する。
【0074】標識試料DNAに対して大過剰量(例えば
10〜30倍量)の非標識標準DNAを混和し、熱変性
が生じるに充分な高温(例えば98℃)で10分程度保
温した後、アニーリングが完結するのに充分な低温(例
えば70℃)まで緩やかな温度勾配(例えば1℃/3〜
10分)をかけて徐々に冷却する。この操作によって検
体が野生型のhomozygoteの場合には標識試料
DNAと非標識標準DNAが完全に同じ配列をもつため
に、標識DNAと非標識DNAの間で相補鎖置換が生
じ、もとの両末端に標識をもつ分子は非標識DNAの過
剰度に応じて数学的な確率で再構成されるに過ぎない。
一方、検体が標的領域について、両方のアレルとも野生
型と異なる配列をもつ場合には、温度勾配の段階でわず
かな配列の差が認識され、もとの両末端に標識をもつ分
子が効率よく再構成される。また、検体が片方は野生型
のアレルをもち、他方は野生型と異なる配列を有する場
合には、野生型のアレルに由来する標識試料DNAはあ
まり再構成されず、野生型と異なる配列のアレルに由来
する標識DNAは効率よく再構成されるために、上述し
た2例の中間程度の効率で標識DNAが再構成される。
【0075】DNAは固相に吸着可能なビオチンで標識
することができる。標識DNAはストレプトアビジンを
固定化したマイクロプレートにて捕捉できる。また、検
出可能な標識としてDNP(ジニトロフェニル基)を使
用し、アルカリ性フォスファターゼ標識抗DNP抗体を
結合させ、pNPP(p−ニトロフェニルホスフェー
ト)を発色基質として黄色の発色により検出することも
できる。この系においては、ストレプトアビジンを固定
化したマイクロプレートにアルカリ性フォスファターゼ
標識抗DNP抗体を分注しておき、これに上述の条件で
標識試料DNAを非標識標準DNAを混和後アニーリン
グさせた溶液を加える。両末端標識DNAは一方の標識
でマイクロプレートに吸着し、他方の標識にアルカリ性
フォスファターゼ標識抗DNP抗体が結合する。洗浄操
作の後、発色基質であるpNPPを加えることにより発
色させることができる。この発色の強さは固相上に存在
する両末端標識DNAの量、即ち、両末端標識DNAが
再構成された割合、に依存する。これによってもとの検
体が両方とも野生型のアレルをもつか、片方は野生型、
他方は野生型と異なる配列をもつか、或いは両方とも野
生型と異なる配列をもつかを判定できる。
【0076】なお、野生型配列と野生型配列とは異なる
配列がアニーリング中に区別される程度は各エキソンの
鎖長、塩基配列によって異なるため、解析する領域ごと
に適切なカットオフ値をもうけることによって判定が可
能になる。
【0077】<特定変異の検出>特定変異遺伝子の検出
をする方法としては、ASO法、SSP法、LCR法、
PHFA法(2)が挙げられる。本発明において使用し
たPHFA法(2)(WO98/02574号)につい
て以下説明する。エキソン4のC478T変異、エキソ
ン5の539AC欠失、エキソン10の1159A挿入
の遺伝子についての特定変異の検出方法について説明す
る。
【0078】CD36遺伝子(野生型)の配列を有する
染色体DNAをそのエキソン増幅用プライマーを用いて
PCR増幅する。これをpT7Blue−T−vect
orに導入後、塩基配列を確認し野生型の配列を有する
プラスミドを得る。一方、CD36変異遺伝子を有する
染色体DNAを同じプライマーで増幅し、同ベクターに
導入後、塩基配列を確認し、変異遺伝子を有するプラス
ミドを得る。
【0079】野生型および変異型のプラスミドを鋳型と
して、そのエキソン増幅用標識プライマー(配列はエキ
ソン増幅用非標識プライマーと同じ)を用いて増幅し、
野生型および変異型の標識標準DNAを得る。一方、試
料DNAをエキソン増幅用非標識プライマーで増幅し、
非標識試料DNAを調製する。
【0080】標識標準DNAに対して大過剰量(例えば
10〜30倍量)の非標識試料DNAを加え、上述した
不特定変異の検出の項と同様の操作により熱変性、アニ
ーリングを行う。その結果、検体が標識標準DNAと同
じ配列を有する場合には、その標識DNAが再構成され
る確率は数学的なものとなり、非標識DNAの過剰度に
応じて低くなる。一方、検体が標識標準DNAと同じ配
列を有しない場合には、もとの標識標準DNAが効率よ
く再構成される。この違いは上述した発色系によって検
出され、それによって検体が特定変異遺伝子を有するか
否かを判定する。ここで、解析するエキソンによってそ
の鎖長、塩基配列が異なるために解析する領域ごとに適
切なカットオフ値を設定することで判定が可能になる。
【0081】このようにして、不特定変異遺伝子の存在
が明らかになったもののうち、該当するエキソンに未だ
変異が報告されていないもの、および相当するエキソン
の報告されている変異遺伝子と配列の異なるもの等につ
いては、新規変異遺伝子として塩基配列の確認を行い、
新たな変異遺伝子として検出すべき特定変異遺伝子のグ
ループに加え、更なる診断および判定に使用することが
できる。
【0082】本発明において、「脂質代謝異常により引
き起こされる疾患」には、動脈硬化症、高脂血症、狭心
症、心筋症、若年性突然死、外科的手術における事故が
含まれる。
【0083】特発性心筋症は心筋症とも呼ばれ1980年、
世界保健機構/世界心臓病学会連合の心筋症委員会にお
いて「原因未知の心筋疾患」と定義されたが1995年には
「心機能不全を伴う心筋疾患」と再定義され、従来の肥
大型、拡張型、拘束型の他に不整脈原性右室心筋症を加
えた分類がなされた。CD36完全欠損例では今まで原
因不明とされていた心筋症病態を呈する例が多く、本遺
伝子が心筋症(肥大型あるいは拡張型)の原因遺伝子の
一つと考えられる。心筋超音波断層を含む従来の検査法
では、幼若年期の心筋症の診断は困難なことが多いが、
本発明による判定法によれば出生前および出生直後の診
断が可能である。また、両親の遺伝子を検索することに
より、子供の遺伝子異常を推測することができる。特
に、心移植しか治療の手段の無い拡張型心筋症の進展や
予後の判定に、本発明の判定法は有効である。
【0084】幼若年者の突然死は、一見健康と思われる
児童の運動中、運動直後に発生することが多い。本発明
者等の検討によれば、これまでに調査を行ったCD36
欠損症患者の家系には、乳児あるいは乳幼児期や小児期
に突然死をした者が少なからず存在していることが判明
した。
【0085】CD36欠損症患者が突然死に至る機序と
して、以下のように考えられる。心筋の主たるエネルギ
ー源である長鎖脂肪酸代謝障害が存在する条件では、代
替エネルギー源、例えばブドウ糖が使われる。従って、
長鎖脂肪酸取り込み障害が存在する条件下で、ブドウ糖
利用障害(例えば低血糖、空腹下での過激な運動、感染
症に起因する食指不振、下痢、嘔吐、発熱あるいは糖代
謝に必要なビタミンB1不足など)が加わると、重篤な
事態を引き起こし、致死的なポンプ機能不全・不整脈を
誘発しやすい状態になるものと推察される。出生後ある
いは就学前にCD36遺伝子を解析し、CD36遺伝子
異常の存在を前もって知り、適切な指導を行うことがで
きれば、若年者の突然死を含むこれらの事態を予防する
ことができる。また、原因不明の心疾患の家族歴(遺伝
歴)を有する夫婦が子共を希望する際、両親の遺伝子の
解析は、CD36遺伝子異常の推測が可能であり、夫婦
間での将来設計に有用と考えられる。
【0086】外科技術の発達により、多くの心臓手術が
行われているが、長鎖脂肪酸取り込み障害が存在するよ
うな症例においては、正常例と同様の心筋保護あるいは
術後管理では不利なことが考えられる。事実、CD36
欠損例で術後の予後が悪い症例が存在する。従って、C
D36遺伝子の解析は、心臓手術のみならず大規模な手
術を必要とする場合の術中、術後の事故発生の予防に有
用と考えられる。
【0087】
【実施例】本発明者らは6970人の心臓に病歴のある
人および疑いのある人について、長鎖脂肪酸の類似体で
ある放射標識したiodine-labeled 15-(p-iodophenyl)-3
-R,S-methylpentagecanoic acid (BMIPP)を用いた心筋
シンチトグラムをとったところ、0.47%に相当する
33名で心筋への脂肪酸の取り込みが完全に欠落してい
た(データ省略)。このうち、28名については染色体
DNAを調製することが可能であった。これとは別に心
筋への脂肪酸の取り込みが見られない心臓疾患を有する
13名から染色体DNAを調製した。これを合わせて合
計41検体について、フローサイトメトリー(flow cyt
ometry)で血小板、および単球におけるCD36タンパ
クの発現を調べた結果、すべての例で血小板および単球
ともCD36タンパクを発現していないことが解った
(データ省略)。
【0088】本発明者らはこれら41検体につき染色体
DNAを調製し、そのエキソン全領域に関して遺伝子変
異の解析を行った。その結果、調べた41検体すべてに
おいてエキソン4のC478T変異のhomozygo
te、或いは2種類の変異遺伝子をもつことが明らかに
なった(データ省略)。
【0089】また、この遺伝子に関して変異遺伝子を一
方にしかもたないheterozygoteの人におい
ても、部分的に長鎖脂肪酸の心筋への取り込みが見られ
ない領域があり (Tanaka et al., J. Mol. Cell Cardio
l., vol 29, . pp 121-127,(1997)) 、心臓へのエネル
ギー供給に何らかの異常が生じていると考えられる。
【0090】下記実施例においては上記41検体につい
て試験を実施した。また、重症心不全に陥った27名の
心筋症患者に対してバチスタ手術によって切除した組織
から染色体DNAを精製し、CD36遺伝子変異の検出
を試みた。
【0091】実施例1:CD36遺伝子内の不特定変異
検出 CD36遺伝子内の不特定変異を検出する方法を以下に
詳述する。以下の実施例ではエキソン部分に存在する変
異の検出の例について詳述するが、他の領域、即ちイン
トロン部分、遺伝子の上流のプロモーターを含む転写制
御に関する領域、遺伝子下流のノンコーディング領域も
同様な方法で解析することができる。また、以下にはP
CR−PHFA法(I)による不特定変異検出法につい
て記述するが、不特定変異遺伝子を検出することが可能
な他のいかなる方法、即ちSSCP、DGGE、ミスマ
ッチ切断法等による解析を行うことができる。また、P
CRに使用したプライマー配列は、特異的に標的遺伝子
領域を増幅できるものであれば、本実施例の配列に限定
されるものではない。
【0092】(1)エキソン3の不特定変異の検出 以下にエキソン3における不特定変異の検出法について
詳述する。
【0093】(i)野生型非標識標準DNAの調製 CD36遺伝子に関して野生型の配列を有する染色体D
NAを、末梢血リンパ球を原料としてQIAamp blood kit
(QIAGEN社製)を使用して抽出した。
【0094】CD36-3U: 5'-OH-TTCTGTTTTATGATCTCTTTCTA
AT(配列番号13) CD36-3L: 5'-OH-AATGAGAGGATATTCTTTGACTAC(配列番号
14) 上記の配列を有するCD36エキソン3増幅用非標識プ
ライマー各10 pmolを用いて、抽出した染色体D
NA100ngを鋳型として、200μMdNTPs、
2.5 mM MgCl、2.5 unit Amp
liTaq Gold(Perkin Elmer - ABI社製)を加
え、Ampli Taq Gold用緩衝液を用いて100μlの反応
液を作製した。PCR反応装置はGene Amp PCR system
9600(Perkin Elmer - ABI)を用い、96℃、12分の
前処理の後、熱変性94℃、30秒、アニーリング50
℃、60秒および伸長反応72℃、60秒を1サイクル
とし、40サイクル行った。増幅液50μlを3% ア
ガロースゲル電気泳動にかけ、269bpの鎖長を有す
る目的物のバンドからDNAを抽出した。これをpT7
BlueT−Vectorに導入し、大腸菌を形質転換
した。得られた形質転換体からプラスミドを調製し、塩
基配列を確認し、pEX03Wと命名した。
【0095】10pgのプラスミドpEX04Wを鋳型
として、上記のエキソン3増幅用非標識プライマー各1
0pmolを用い、上記組成のPCR反応液を調製し、
上記サイクル条件でPCR増幅し、エキソン3野生型非
標識標準DNAを得た。
【0096】(ii)標識試料DNAの調製 Bio-CD36-3U: 5'-biotin-TTCTGTTTTATGATCTCTTTCTAAT
(配列番号13) DNP-CD36-3L: 5'-DNP-AATGAGAGGATATTCTTTGACTAC(配列
番号14) 患者の末梢血リンパ球からQIAamp blood kitを用いて抽
出した染色体DNA30ngを鋳型として、上記のCD
36エキソン4増幅用標識プライマー、各3pmol、
1 unit AmpliTaq Gold(Perkin Elmer - ABI社製)を含
む200μMdNTPs、2.5mMMgClをを加
え、30μlのAmpli TaqGold用緩衝液中
で、上記PCR装置、PCRサイクル条件にて増幅を行
い、標識試料DNAを得た。
【0097】(iii)温度勾配によるアニーリング反応 1μlの標識試料DNAと15μlの非標識標準DNA
を含む、終濃度3.3xSSC(20xSSC:0.3
Mクエン酸ナトリウム、pH7.0、0.3M塩化ナト
リウム)溶液30μlを調製し、Gene Amp PCR system
9600(PerkinElmer - ABI)を用いて熱変性後、温度勾
配によるアニーリングを行った。温度勾配は、98℃、
10分間加熱の後、98℃から70℃までを1℃/10
分の速度で徐冷する条件で行った。
【0098】このとき、非標識標準DNAの代わりに1
5μlのAmpli Taq Gold用緩衝液を加えて同様に調製し
たものを同様の熱変性、温度勾配によるアニーリングを
行い、発色陽性コントロールとした。
【0099】(iv)発色反応 (iii)で調製したアニーリング溶液20μlをED−
PCR(特許第2786857号)の系により発色操作
を行った。各検体の発色陽性コントロールの示した吸光
度と、非標識標準DNAを加えたものの吸光度との比を
求め、標識DNAが再構成された割合を%で示したもの
をIndexとし、変異の有無を判定した。
【0100】(2)エキソン4の不特定変異の検出 エキソン4における不特定変異の検出は、使用したプラ
イマー配列が以下のものであること、得られるPCR増
幅物の鎖長が221bpであること、および得られた野
生型配列を持つプラスミドがpEX04Wであること以
外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検出
した。
【0101】CD36-4U: 5'-OH-CATAACCCAAACTTATTTTCTTT
TCC(配列番号15) CD36-4L: 5'-OH-AGTGTCTCATATTTGTGGGCACTCA(配列番号
16) Bio-CD36-4U: 5'-biotin-CATAACCCAAACTTATTTTCTTTTCC
(配列番号15) DNP-CD36-4L: 5'-DNP-AGTGTCTCATATTTGTGGGCACTCA(配
列番号16) エキソン4における不特定変異検出の結果を表1に示
す。
【0102】(3)エキソン5の不特定変異の検出 エキソン5における不特定変異の検出は、使用したプラ
イマー配列が以下のものであること、得られるPCR増
幅物の鎖長が208bpであること、および得られた野
生型配列を持つプラスミドがpEX05Wであること以
外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検出
した。
【0103】CD36-5U: 5'-OH-TTTGAATTTTGTTTACTGCTGTT
TC(配列番号17) CD36-5L: 5'-OH-AATAGATAACTTTGTTGTTTGTCTAC(配列番
号18) Bio-CD36-5U: 5'-biotin-TTTGAATTTTGTTTACTGCTGTTTC
(配列番号17) DNP-CD36-5L: 5'-DNP-AATAGATAACTTTGTTGTTTGTCTAC(配
列番号18) エキソン5における不特定変異検出の結果を表1に示
す。
【0104】(4)エキソン6の不特定変異の検出 エキソン6における不特定変異の検出は、使用したプラ
イマー配列が以下のものであること、得られるPCR増
幅物の鎖長が240bpであること、および得られた野
生型配列を持つプラスミドがpEX06Wであること以
外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検出
した。
【0105】CD36-6U: 5'-OH-TTGTCTTAAACAGTGACTTTGTT
TT(配列番号19) CD36-6L: 5'-OH-ATAATATTGCCATTCATATTTGGTA(配列番号
20) Bio-CD36-6U: 5'-biotin-TTGTCTTAAACAGTGACTTTGTTTT
(配列番号19) DNP-CD36-6L: 5'-DNP-ATAATATTGCCATTCATATTTGGTA(配
列番号20)
【0106】(5)エキソン7の不特定変異の検出 エキソン7における不特定変異の検出は、使用したプラ
イマー配列が以下のものであること、得られるPCR増
幅物の鎖長が152bpであること、および得られた野
生型配列を持つプラスミドがpEX07Wであること以
外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検出
した。
【0107】CD36-7U: 5'-OH-AAGTAACATTTTCCCATACATAT
AT(配列番号21) CD36-7L: 5'-OH-CATACATGCACATTTTACCAGAATA(配列番号
22) Bio-CD36-7U: 5'-biotin-AAGTAACATTTTCCCATACATATAT
(配列番号21) DNP-CD36-7L: 5'-DNP-CATACATGCACATTTTACCAGAATA(配
列番号22)
【0108】(6)エキソン8の不特定変異の検出 エキソン8における不特定変異の検出は、使用したプラ
イマー配列が以下のものであること、得られるPCR増
幅物の鎖長が107bpであること、および得られた野
生型配列を持つプラスミドがpEX08Wであること以
外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検出
した。
【0109】CD36-8U: 5'-OH-TGTTTATTCATTGTCTTTTTCTA
TT(配列番号23) CD36-8L: 5'-OH-CTGTGATGACCACAAAACAAATATT(配列番号
24) Bio-CD36-8U: 5'-biotin-TGTTTATTCATTGTCTTTTTCTATT
(配列番号23) DNP-CD36-8L: 5'-DNP-CTGTGATGACCACAAAACAAATATT(配
列番号24)
【0110】(7)エキソン9の不特定変異の検出 エキソン9における不特定変異の検出は、使用したプラ
イマー配列が以下のものであること、得られるPCR増
幅物の鎖長が130bpであること、および得られた野
生型配列を持つプラスミドがpEX09Wであること以
外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検出
した。
【0111】CD36-9U: 5'-OH-CTAATCATTTGCCACTCGATTTT
TA(配列番号25) CD36-9L: 5'-OH-AGCATACTTATACTTCAGTATCTGT(配列番号
26) Bio-CD36-9U: 5'-bioitn-TAATCATTTGCCACTCGATTTTTA
(配列番号25) DNP-CD36-9L: 5'-DNP-AGCATACTTATACTTCAGTATCTGT(配
列番号26)
【0112】(8)エキソン10の不特定変異の検出 エキソン10における不特定変異の検出は、使用したプ
ライマー配列が以下のものであること、得られるPCR
増幅物の鎖長が250bpであること、および得られた
野生型配列を持つプラスミドがpEX10Wであること
以外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検
出した。
【0113】CD36-10U: 5'-OH-TGGAATGCAGCTCTTTTTTCTC
TGT(配列番号27) CD36-10L: 5'-OH-ATGGACTGTGCTACTGAGGTTATTT(配列番
号28) Bio-CD36-10U:5'-biotin-TGGAATGCAGCTCTTTTTTCTCTGT
(配列番号27) DNP-CD36-10L:5'-DNP-ATGGACTGTGCTACTGAGGTTATTT(配
列番号28) エキソン10における不特定変異検出の結果を表1に示
す。
【0114】(9)エキソン11の不特定変異の検出 エキソン11における不特定変異の検出は、使用したプ
ライマー配列が以下のものであること、得られるPCR
増幅物の鎖長が179bpであること、および得られた
野生型配列を持つプラスミドがpEX11Wであること
以外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検
出した。
【0115】CD36-11U: 5'-OH-TTCCAATTGACTCTTAAAACTT
GTC(配列番号29) CD36-11L: 5'-OH-CCAAATCAGATCAATAAGGTGTTTT(配列番
号30) Bio-CD36-11U: 5'-biotin-TTCCAATTGACTCTTAAAACTTGTC
(配列番号29) DNP-CD36-11L: 5'-DNP-CCAAATCAGATCAATAAGGTGTTTT(配
列番号30)
【0116】(10)エキソン12の不特定変異の検出 エキソン12における不特定変異の検出は、使用したプ
ライマー配列が以下のものであること、得られるPCR
増幅物の鎖長が134bpであること、および得られた
野生型配列を持つプラスミドがpEX12Wであること
以外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検
出した。
【0117】CD36-12U: 5'-OH-TTGGTAATTATTTAGTTGTTCT
CTT(配列番号31)または CD36-12U2: 5'-OH-TTGGTAATTATTTAGTTGTTCTCTTTTTAG
(配列番号32) CD36-12L2: 5'-OH-TATCAAAATAACCATTTTCAAGAGACTCAC
(配列番号33) Bio-CD36-12U: 5'-biotin-TTGGTAATTATTTAGTTGTTCTCTT
(配列番号31)または Bio-CD36-12U2: 5'-biotin-TTGGTAATTATTTAGTTGTTCTCTT
TTTAG(配列番号32) DNP-CD36-12L2: 5'-DNP-TATCAAAATAACCATTTTCAAGAGACTC
AC(配列番号33)
【0118】(11)エキソン13の不特定変異の検出 エキソン13における不特定変異の検出は、使用したプ
ライマー配列が以下のものであること、得られるPCR
増幅物の鎖長が122bpであること、および得られた
野生型配列を持つプラスミドがpEX13Wであること
以外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検
出した。
【0119】CD36-13U3: 5'-OH-AGTTTATATGTTCATAATTAT
TTTCAACGT(配列番号34) CD36-13L2: 5'-OH-TTTTAATGACTAACAGCTGCAAATACAAAC
(配列番号35) Bio- CD36-13U3: 5'-biotin-AGTTTATATGTTCATAATTATTTT
CAACGT(配列番号34) DNP- CD36-13L2: 5'-DNP-TTTTAATGACTAACAGCTGCAAATACA
AAC(配列番号35)
【0120】(12)エキソン14の不特定変異の検出 エキソン14における不特定変異の検出は、使用したプ
ライマー配列が以下のものであること、得られるPCR
増幅物の鎖長が225bpであること、および得られた
野生型配列を持つプラスミドがpEX14Wであること
以外はエキソン3と同様な操作を行って変異遺伝子を検
出した。このPCR増幅物にはエキソン14に存在する
終止コドンの下流約30塩基が含み、それよりも下流の
領域は含まない。
【0121】CD36-14U: 5'-OH-AAATAATGTTGATTATTAACTT
GAT(配列番号36) CD36-14L: 5'-OH-TGAAGCAATATTTTTTGGTACATAC(配列番
号37) Bio-CD36-14U: 5'-biotin-AAATAATGTTGATTATTAACTTGAT
(配列番号36) DNP-CD36-14L: 5'-DNP-TGAAGCAATATTTTTTGGTACATAC(配
列番号37)
【0122】表1:エキソン4、#5、#10の不特定変異検
出の結果
【表1】
【0123】Wild:野生型、Hetero:変異が片側のアレ
ルに存在する、Homo:変異が両側のアレルに存在する。
【0124】判定は以下のカットオフ値にしたがった。
【0125】エキソン4 Wild:Index < 10、hetero
zygote:10 ≦ Index < 30、homozygote(mutant):30
≦ Index エキソン5 Wild:Index < 15、heterozygote:15
≦ Index < 40、homozygote(mutant):40 ≦ Index エキソン10 Wild:Index < 10、heterozygote:10
≦ Index < 30、homozygote(mutant):30 ≦ Index
【0126】実施例2:CD36遺伝子内の特定変異検
CD36遺伝子内の特定変異を検出する方法を以下に詳
述する。以下の実施例ではエキソン部分に存在する変異
の検出の例について詳述するが、他の領域、即ちイント
ロン部分、遺伝子の上流のプロモーターを含む転写制御
に関する領域、遺伝子下流のノンコーディング領域も同
様な方法で解析することができる。また、以下にはPC
R−PHFA法(II)による特定変異検出法について
記述するが、特定変異遺伝子を検出することが可能な他
のいかなる方法、即ちASO法、SSP法、direc
t sequencing等による解析を行うことがで
きる。また、PCRに使用したプライマー配列は、特異
的に標的遺伝子領域を増幅できるものであれば、本実施
例の配列に限定されるものではない。
【0127】本実験を開始する時点で本遺伝子には以下
にあげる3種類の変異遺伝子が報告されていた。
【0128】C478T変異:エキソン4の478番目
のシトシンがチミンに置換したもの。
【0129】539AC欠失:エキソン5の539、5
40番目のアデニンとチミンが欠失したもの。
【0130】1159A挿入:エキソン10の1159
番目にアデニンが挿入されたもの。
【0131】上記変異遺伝子はPCR−RFLP法によ
って同定することが可能で、本実験に用いた染色体DN
Aはこの方法で同定したものである。
【0132】以下に本願で行った特定変異の検出法につ
いて述べる。
【0133】(1)エキソン4の特定変異検出 (i)標識標準DNAの調製 エキソン4においては今までにC478Tの変異が同定
されている。この変異遺伝子は野生遺伝子に存在する制
限酵素Sau96Iの切断部位が消失することが知られ
ており、これによってこの変異遺伝子を同定することが
できる。このようにして同定したC478T変異遺伝子
を有する染色体DNAを、CD36エキソン4増幅用非
標識プライマーを用いてPCR増幅し、その増幅物をp
T7Blue−T Vectorに導入し、大腸菌を形
質転換した。得られた形質転換体からプラスミドを調製
し、塩基配列を確認しpEX04Mを得た。
【0134】エキソン4の不特定検出の項で作製したp
EX04W、および上記操作で作製したpEX04M各
10pgを鋳型としてCD36エキソン4増幅用標識プ
ライマー各10nmolを用いて100μlの反応系で
PCR増幅を行うことによって野生型、C478T変異
型の標識標準DNAを調製した。なお、反応条件等は既
述の通りである。
【0135】(ii)非標識試料DNAの調製 患者の末梢リンパ球から既述のキットを用いて染色体D
NAを調製した。染色体DNA50ngを鋳型として、
CD36エキソン4増幅用非標識プライマー各5pmo
l、AmpliTaq God 1.5 unitを用いて液量50μlでP
CR増幅を行った。
【0136】(iii)温度勾配によるアニーリング 1μlの標識標準DNAと15μlの非標識試料DNA
を含む、終濃度3.3xSSC溶液30μlを調製し、
Gene Amp PCR system 96を用いて熱変性後、温度勾配に
よるアニーリングを行った。温度勾配は、98℃、10
分間加熱の後、98℃から70℃までを1℃/10分の
速度で徐冷する条件で行った。
【0137】このとき、非標識試料DNAの代わりに1
5μlのAmpli Taq Gold用緩衝液を加えて同様に調製し
たものを同様の熱変性、温度勾配によるアニーリングを
行い、発色陽性コントロールとした。
【0138】(iv)発色反応 (iii)で調製したアニーリング溶液20μlをED−
PCRの系により発色操作を行った。各検体の発色陽性
コントロールの示した吸光度と、非標識試料DNAを加
えたものの吸光度との比を求め、標識DNAが再構成さ
れた割合を%で示したものをIndexとし、変異の有
無を判定した。
【0139】(2)エキソン5の特定変異検出 (i)標識標準DNAの調製 エキソン5においては今までに539AC欠失の変異が
同定されている。この変異遺伝子を有する染色体DNA
を、CD36エキソン5増幅用非標識プライマーを用い
てPCR増幅し、その増幅物をpT7Blue - T Vectorに導
入し、大腸菌を形質転換した。得られた形質転換体から
プラスミドを調製し、塩基配列を確認しpEX05Mを
得た。
【0140】(ii)非標識試料DNAの調製 患者の末梢リンパ球から既述のキットを用いて染色体D
NAを調製した。染色体DNA50ngを鋳型として、
CD36エキソン5増幅用非標識プライマー各5pmo
l、AmpliTaq God 1.5 unitを用いて液量50μlでP
CR増幅を行った。
【0141】(iii)温度勾配によるアニーリング エキソン4の特定変異検出と同様の操作を行った。
【0142】(iv)発色反応 エキソン4の特定変異検出と同様の操作を行った。
【0143】(3)エキソン10の特定変異検出 (i)標識標準DNAの調製 エキソン10においては今までに1159A挿入変異が
同定されている。この変異遺伝子を有する染色体DNA
を、CD36エキソン10増幅用非標識プライマーを用
いてPCR増幅し、その増幅物をpT7Blue−T
Vectorに導入し、大腸菌を形質転換した。得られ
た形質転換体からプラスミドを調製し、塩基配列を確認
しpEX10Mを得た。
【0144】(ii)非標識試料DNAの調製 患者の末梢リンパ球から既述のキットを用いて染色体D
NAを調製した。染色体DNA 50ngを鋳型とし
て、CD36エキソン10増幅用非標識プライマー各5
pmol、AmpliTaq God 1.5 unitを用いて液量50μ
lでPCR増幅を行った。
【0145】(iii)温度勾配によるアニーリング エキソン4の特定変異検出と同様の操作を行った。
【0146】(iv)発色反応 エキソン4の特定変異検出と同様の操作を行った。
【0147】
【表2】
【0148】Wild:野生型、Hetero:変異が片側のアレ
ルに存在する、Homo:変異が両側のアレルに存在する。
【0149】変異遺伝子は以下のものを用いた エキソン4:C478T置換、エキソン5:539A挿入、エキソ
ン10:1159AC欠失 いずれのエキソンともIndexが20以下のものを陽性と判
定した。
【0150】実施例3:CD36遺伝子内の新規変異遺
伝子の同定 すでに述べた方法によって患者のCD36遺伝子の解析
を行い、不特定変異の検出の項で変異が存在すると判定
されたもののうち、特定変異の検出の項で変異が検出さ
れなかったものについては今までに報告されていない変
異遺伝子を持つことが示唆される。
【0151】(1)変異遺伝子Ex13 del 12
の同定 検体#03はCD36遺伝子の特定、不特定変異の検出
によって、エキソン4のC478T変異のほかにエキソ
ン13に何らかの変異を持つことが示唆された。この検
体のエキソン13に存在する新たな変異遺伝子の同定法
について詳細する。
【0152】検体#03の染色体DNA100ngを鋳
型としてCD36エキソン13増幅用非標識プライマー
(配列は既述)各100pmol、2.5unitのAm
pliTaq Goldを用い、既述の組成を持つPCR反応液を
調製した。これを既述の条件でPCR増幅を行い、増幅
物を得た。3%アガロースゲル電気泳動を行い、目的の
フラグメントを抽出し、pT7BlueT−Vecto
rに導入後、大腸菌を形質転換した。得られた形質転換
体からプラスミドDNAを抽出し、ABI−PRISM
377を用いて塩基配列の決定を行った。その結果、こ
の検体はエキソン13の内部に12塩基の欠失があるこ
とが明らかになった。この変異によって生成するタンパ
クはIle−Val−Pro−Ileの4アミノ酸が欠
失したものとなる。
【0153】なお、検体#107、#201、#326
も同じ変異遺伝子を持つことが解った。
【0154】(2)変異遺伝子Ex13 dup 43
の同定 検体#07はCD36遺伝子の特定、不特定変異の検出
によって、エキソン5の539AC欠失以外にエキソン
13に変異を持つことが示唆された。この検体をCD3
6エキソン13増幅用非標識プライマー(配列は既述)
によってPCR増幅後、上述の方法により塩基配列を確
認した。その結果、この検体はエキソン13内に43b
pの配列が重複していることが明らかになった。この結
果、途中に終止コドンが出現し、生成するタンパクは未
成熟な状態で翻訳が停止する。
【0155】(3)変異遺伝子Ex13 skipの同
定 検体#206はCD36遺伝子の特定、不特定変異の検
出によって、エキソン10の1159A挿入以外にエキ
ソン13に変異を持つことが示唆された。この検体をC
D36エキソン13増幅用非標識プライマー(配列は既
述)によってPCR増幅後、上述の方法により塩基配列
を確認した。その結果、この検体はエキソン13の直前
のイントロン部分からエキソン部分にかけて10塩基の
欠失が見られた。これによってイントロンの3'−sp
lice acceptor部位の配列が変化し、スプ
ライシング異常が生じることが予想される。
【0156】cDNAの配列決定の結果、この検体はエ
キソン12からエキソン14につながっており、エキソ
ン13が完全に欠落(skip)していることが確認さ
れた。
【0157】なお、この解析によって、J. Biol. Chem.
(1994), vol 22, pp 18985-18991に示されているCD36
の野生型遺伝子のエキソン13上流のイントロン配列が5'
-gttcataattattttcaacgtattacg-エキソン13ではなく5'-
gttcataattattttcaacgtatattacg-エキソン13であること
が明らかになった。
【0158】(4)変異遺伝子T970Cの同定 検体#104はCD36遺伝子の特定、不特定変異の検
出によって、エキソン4のC478T変異のほかにエキ
ソン9に変異をもつことが示唆された。この検体をCD
36エキソン9増幅用非標識プライマー(配列は既述)
によってPCR増幅後、上述の方法により塩基配列を確
認した。その結果、エキソン9の970番目のチミンが
シトシンに置換していることが確認された。これによ
り、この遺伝子から発現されるタンパクはPheからV
alに置換したものとなる。
【0159】(5)変異遺伝子770A挿入の同定 検体#805はCD36遺伝子の特定、不特定変異の検
出によって、エキソン4のC478T変異のほかにエキ
ソン6に変異をもつことが示唆された。この検体をCD
36エキソン6増幅用非標識プライマー(配列は既述)
によってPCR増幅後、上述の方法により塩基配列を確
認した。その結果、エキソン6の770番目にチミンが
1塩基挿入していることが確認された。これにより、リ
ーディングフレームがずれ、終止コドンが出現し、この
遺伝子から発現されるタンパクは未成熟なタンパクとな
る。
【0160】(6)変異遺伝子T620Cの同定 検体#413はCD36遺伝子の特定、不特定変異の検
出によって、エキソン5に既に報告されている変異、5
39AC欠失以外の変異遺伝子をもつことが示唆され
た。この検体をCD36エキソン5増幅用非標識プライ
マー(配列は既述)によってPCR増幅後、上述の方法
により塩基配列を確認した。その結果、エキソン5の6
20番目のチミンがシトシンに置換していることが確認
された。これにより、この遺伝子から発現されるタンパ
クはValからAlaに置換したものとなる。
【0161】以下に検体#413を解析した結果を示す。表
3には不特定変異の検出の結果を、表4にはエキソン5で
知られていた539ACdelの特定変異の検出の結果を示す。
【0162】
【表3】
【0163】
【表4】
【0164】カットオフ値20以下のものを陽性と判定
した。その結果、#413の検体は表3の結果からエキソン
5に何らかの変異を有するが、既に報告されている539AC
delの変異遺伝子は有しないと言う結論になる。このこ
とからこの検体が新規変異遺伝子を有することが強く示
唆された。
【0165】(7)変異遺伝子T716Gの同定 検体#872はCD36遺伝子の特定、不特定変異の検
出によって、エキソン6に、本発明によって明らかとな
った770A挿入(770insA)以外の変異を持つことが
示唆された。この検体をエキソン6増幅用プライマー
(配列は既述)によってPCR増幅後、上述の方法によ
り塩基配列を確認した。その結果、エキソン6の716
番目のチミンがグアニンに置換していることが確認され
た。これにより、この遺伝子からは169番目のアミノ
酸が本体のメチオニン(ATG)からアルギニン(ACG)に
変異したタンパク質を生成する。
【0166】(8)変異遺伝子Ex12 Skipの同定 検体#811はCD36変異遺伝子の特定、不特定変異の検
出によって、エキソン4のC478T変異以外にエキソン1
2に変異を有することが示唆された。この検体をエキソ
ン12増幅用プライマー(配列は既述)によって、PC
R増幅後、上述の方法により塩基配列を確認した。その
結果、エキソン12の上流に存在するイントロン部分に
7塩基の欠失が存在することが明らかとなった。これに
よってイントロンの3’−splice acceptor部位の配列
が変化し、スプライシング異常が生じることが予想され
る。cDNAの配列決定の結果、この検体はエキソン1
1からエキソン13につながっており、エキソン12が
完全に欠落(skip)していることが確認された。
【0167】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> WAKUNAGA PHARMACEUTICAL CO.,LTD. <120> CD36 MUTANT GENE AND METHODS FOR DETERMINING DISEASES CAUSED BY AB NORMAL LIPID METABOLISM AND DIAGNOSTIC KITS THEREFOR <130> 123052US <150> JP3446/1999 <151> 1999-01-08 <150> JP264052/1999 <151> 1999-09-17 <160> 44 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 112 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 1 agtttatatg ttcataatta ttttcaacgt atattacaga gtattaaaga atctgaagag 60 gaactatctt tggcttaatg aggtttgtat ttgcagctgt tagtcattaa aa 112 <210> 2 <211> 167 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 2 agtttatatg ttcataatta ttttcaacgt atattacaga gtattaaaga atctgaagag 60 gaactatatt gtgcctattc tttggcttaa agaatctgaa gaggaactat attgtgccta 120 ttctttggct taatgaggtt tgtatttgca gctgttagtc attaaaa 167 <210> 3 <211> 114 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 3 agtttatatg ttcataatta ttttcaacgt atattaaaga atctgaagag gaactatatt 60 gtgcctattc tttggcttaa tgaggtttgt atttgcagct gttagtcatt aaaa 114 <210> 4 <211> 127 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 4 ttggtaatta tttagttgtt ctcttaactg gattcacttt acaatttgca aaacggctgc 60 aggtcaacct attggtcaag ccatcagaaa aaattcagtg agtctcttga aaatggttat 120 tttgata 127 <210> 5 <211> 130 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 5 ctaatcattt gccactcgat ttttaaacag atgcagcctc acttccacct tttgttgaga 60 aaagccaggt attgcagttc ttttcttctg atatttgcag gtaagacaga tactgaagta 120 taagtatgct 130 <210> 6 <211> 241 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 6 ttgtcttaaa cagtgacttt gtttttgtag gctgcatccc atatctatca aaatcaattt 60 gttcaaatga tcctcaattc acttattaac aagtcaaaat cttctatgtt ccaagtcaga 120 actttgagag aactgttatg gggctatagg gatccatttt ttgagtttgg ttccgtaccc 180 tgttactacc acagttggtc tgttttatcc tgtaagtacc aaatatgaat ggcaatatta 240 t 241 <210> 7 <211> 240 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 7 ttgtcttaaa cagtgacttt gtttttgtag gctgcatccc atatctatca aaatcaattt 60 gttcaaatga tcctcaattc acttattaac aagtcaaaat cttctaggtt ccaagtcaga 120 actttgagag aactgttatg gggctatagg gatccatttt tgagtttggt tccgtaccct 180 gttactacca cagttggtct gttttatcct gtaagtacca aatatgaatg gcaatattat 240 <210> 8 <211> 207 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 8 tttgaatttt gtttactgct gtttctttag agttcgtttt ctagccaagg aaaatgtaac 60 ccaggacgct gaggacaaca cagtctcttt cctgcagccc aatggtgcca tcttcgaacc 120 ttcactatca gttggaacag aggctgcaac ttcacagctc tcaatctggc tgtggcagtg 180 agtagacaaa caacaaagtt atctatt 207 <210> 9 <211> 1870 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 9 gaaaaatcct tcttagccat tttaaagata gctttccaat gattagacga attgattctt 60 tctgtgactc atcagttcct ttcctgtaaa attcatgtct tgctgttgat ttgtgaataa 120 gaaccagagc ttgtagaaac cactttaatc atatccagga gtttgcaaga aacaggtgct 180 taacactaat tcacctcctg aacaagaaaa atgggctgtg accggaactg tgggctcatc 240 gctggggctg tcattggtgc tgtcctggct gtgtttggag gtattctaat gccagttgga 300 gacctgctta tccagaagac aattaaaaag caagttgtcc tcgaagaagg tacaattgct 360 tttaaaaatt gggttaaaac aggcacagaa gtttacagac agttttggat ctttgatgtg 420 caaaatccac aggaagtgat gatgaacagc agcaacattc aagttaagca aagaggtcct 480 tatacgtaca gagttcgttt tctagccaag gaaaatgtaa cccaggacgc tgaggacaac 540 acagtctctt tcctgcagcc caatggtgcc atcttcgaac cttcactatc agttggaaca 600 gaggctgaca acttcacagt tctcaatctg gctgtggcag ctgcatccca tatctatcaa 660 aatcaatttg ttcaaatgat cctcaattca cttattaaca agtcaaaatc ttctatgttc 720 caagtcagaa ctttgagaga actgttatgg ggctataggg atccattttt gagtttggtt 780 ccgtaccctg ttactaccac agttggtctg ttttatcctt acaacaatac tgcagatgga 840 gtttataaag ttttcaatgg aaaagataac ataagtaaag ttgccataat cgacacatat 900 aaaggtaaaa ggaatctgtc ctattgggaa agtcactgcg acatgattaa tggtacagat 960 gcagcctcat ttccaccttt tgttgagaaa agccaggtat tgcagttctt ttcttctgat 1020 atttgcaggt caatctatgc tgtatttgaa tccgacgtta atctgaaagg aatccctgtg 1080 tatagatttg ttcttccatc caaggccttt gcctctccag ttgaaaaccc agacaactat 1140 tgtttctgca cagaaaaaat tatctcaaaa aattgtacat catatggtgt gctagacatc 1200 agcaaatgca aagaagggag acctgtgtac atttcacttc ctcattttct gtatgcaagt 1260 cctgatgttt cagaacctat tgatggatta aacccaaatg aagaagaaca taggacatac 1320 ttggatattg aacctataac tggattcact ttacaatttg caaaacggct gcaggtcaac 1380 ctattggtca agccatcaga aaaaattcaa gtattaaaga atctgaagag gaactatatt 1440 gtgcctattc tttggcttaa tgagactggg accattggtg atgagaaggc aaacatgttc 1500 agaagtcaag taactggaaa aataaacctc cttggcctga tagaaatgat cttactcagt 1560 gttggtgtgg tgatgtttgt tgcttttatg atttcatatt gtgcatgcag atcgaaaaca 1620 ataaaataag tatgtaccaa aaaatattgc ttcaataata ttagcttata tattacttgt 1680 tttcacttta tcaaagagaa gttacatatt aggccatata tatttctaga catgtctagc 1740 cactgatcat ttttaaatat aggtaaataa acctataaat attatcacgc agatcactaa 1800 agtatatctt taattctggg agaaatgaga taaaagatgt acttgtgacc attgtaacaa 1860 tagcacaaat 1870 <210> 10 <211> 221 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 10 cataacccaa acttattttc ttttccatag caagttgtcc tcgaagaagg tacaattgct 60 tttaaaaatt gggttaaaac aggcacagaa gtttacagac agttttggat ctttgatgtg 120 caaaatccac aggaagtgat gatgaacagc agcaacattc aagttaagca aagaggttct 180 tatacgtaca ggtgagtgag tgcccacaaa tatgagacac t 221 <210> 11 <211> 206 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 11 tttgaatttt gtttactgct gtttctttag agttcgtttt ctagccaagg aaaatgtaac 60 ccaggacgct gaggacaaca gtctctttcc tgcagcccaa tggtgccatc ttcgaacctt 120 cactatcagt tggaacagag gctgacaact tcacagttct caatctggct gtggcagtga 180 gtagacaaac aacaaagtta tctatt 206 <210> 12 <211> 251 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 12 tggaatgcag ctcttttttc tctgtattta ggtcaatcta tgctgtattt gaatccgacg 60 ttaatctgaa aggaatccct gtgtatagat ttgttcttcc atccaaggcc tttgcctctc 120 cagttgaaaa cccagacaac tattgtttct gcacagaaaa aattatctca aaaaaattgt 180 acatcatatg gtgtgctaga catcagcaaa tgcaaagaag gtgagtaaat aacctcagta 240 gcacagtcca t 251 <210> 13 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 13 ttctgtttta tgatctcttt ctaat 25 <210> 14 <211> 24 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 14 aatgagagga tattctttga ctac 24 <210> 15 <211> 26 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 15 cataacccaa acttattttc ttttcc 26 <210> 16 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 16 agtgtctcat atttgtgggc actca 25 <210> 17 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 17 tttgaatttt gtttactgct gtttc 25 <210> 18 <211> 26 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 18 aatagataac tttgttgttt gtctac 26 <210> 19 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 19 ttgtcttaaa cagtgacttt gtttt 25 <210> 20 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 20 ataatattgc cattcatatt tggta 25 <210> 21 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 21 aagtaacatt ttcccataca tatat 25 <210> 22 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 22 catacatgca cattttacca gaata 25 <210> 23 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 23 tgtttattca ttgtcttttt ctatt 25 <210> 24 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 24 ctgtgatgac cacaaaacaa atatt 25 <210> 25 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 25 ctaatcattt gccactcgat tttta 25 <210> 26 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 26 agcatactta tacttcagta tctgt 25 <210> 27 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 27 tggaatgcag ctcttttttc tctgt 25 <210> 28 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 28 atggactgtg ctactgaggt tattt 25 <210> 29 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 29 ttccaattga ctcttaaaac ttgtc 25 <210> 30 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 30 ccaaatcaga tcaataaggt gtttt 25 <210> 31 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 31 ttggtaatta tttagttgtt ctctt 25 <210> 32 <211> 30 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 32 ttggtaatta tttagttgtt ctctttttag 30 <210> 33 <211> 30 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 33 tatcaaaata accattttca agagactcac 30 <210> 34 <211> 30 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 34 agtttatatg ttcataatta ttttcaacgt 30 <210> 35 <211> 30 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 35 ttttaatgac taacagctgc aaatacaaac 30 <210> 36 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 36 aaataatgtt gattattaac ttgat 25 <210> 37 <211> 25 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 37 tgaagcaata ttttttggta catac 25 <210> 38 <211> 124 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 38 agtttatatg ttcataatta ttttcaacgt atattacaga gtattaaaga atctgaagag 60 gaactatatt gtgcctattc tttggcttaa tgaggtttgt atttgcagct gttagtcatt 120 aaaa 124 <210> 39 <211> 134 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 39 ttggtaatta tttagttgtt ctctttttag ataactggat tcactttaca atttgcaaaa 60 cggctgcagg tcaacctatt ggtcaagcca tcagaaaaaa ttcagtgagt ctcttgaaaa 120 tggttatttt gata 134 <210> 40 <211> 250 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 40 tggaatgcag ctcttttttc tctgtattta ggtcaatcta tgctgtattt gaatccgacg 60 ttaatctgaa aggaatccct gtgtatagat ttgttcttcc atccaaggcc tttgcctctc 120 cagttgaaaa cccagacaac tattgtttct gcacagaaaa aattatctca aaaaattgta 180 catcatatgg tgtgctagac atcagcaaat gcaaagaagg tgagtaaata acctcagtag 240 cacagtccat 250 <210> 41 <211> 130 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 41 ctaatcattt gccactcgat ttttaaacag atgcagcctc atttccacct tttgttgaga 60 aaagccaggt attgcagttc ttttcttctg atatttgcag gtaagacaga tactgaagta 120 taagtatgct 130 <210> 42 <211> 240 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 42 ttgtcttaaa cagtgacttt gtttttgtag gctgcatccc atatctatca aaatcaattt 60 gttcaaatga tcctcaattc acttattaac aagtcaaaat cttctatgtt ccaagtcaga 120 actttgagag aactgttatg gggctatagg gatccatttt tgagtttggt tccgtaccct 180 gttactacca cagttggtct gttttatcct gtaagtacca aatatgaatg gcaatattat 240 <210> 43 <211> 208 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 43 tttgaatttt gtttactgct gtttctttag agttcgtttt ctagccaagg aaaatgtaac 60 ccaggacgct gaggacaaca cagtctcttt cctgcagccc aatggtgcca tcttcgaacc 120 ttcactatca gttggaacag aggctgacaa cttcacagtt ctcaatctgg ctgtggcagt 180 gagtagacaa acaacaaagt tatctatt 208 <210> 44 <211> 221 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 44 cataacccaa acttattttc ttttccatag caagttgtcc tcgaagaagg tacaattgct 60 tttaaaaatt gggttaaaac aggcacagaa gtttacagac agttttggat ctttgatgtg 120 caaaatccac aggaagtgat gatgaacagc agcaacattc aagttaagca aagaggtcct 180 tatacgtaca ggtgagtgag tgcccacaaa tatgagacac t 221
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G045 AA25 AA35 DA12 DA13 FB01 FB02 FB03 FB04 FB07 FB08 GC10 4B024 AA11 CA03 CA09 DA06 GA25 HA12 4B063 QA01 QA07 QA08 QA13 QA17 QA19 QQ12 QQ43 QR38 QR56 QR62 QS25 QS34

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列番号1〜8から選択されるヌクレオチ
    ド配列を含んでなるCD36変異遺伝子。
  2. 【請求項2】下記からなる群から選択される配列からな
    る、請求項1に記載のCD36変異遺伝子:CD36遺
    伝子配列において配列番号38のヌクレオチド配列部分
    が配列番号1、2、または3のヌクレオチド配列である
    CD36遺伝子配列、CD36遺伝子配列において配列
    番号39のヌクレオチド配列部分が配列番号4のヌクレ
    オチド配列であるCD36遺伝子配列、CD36遺伝子
    配列において配列番号41のヌクレオチド配列部分が配
    列番号5のヌクレオチド配列であるCD36遺伝子配
    列、CD36遺伝子配列において配列番号42のヌクレ
    オチド配列部分が配列番号6または7のヌクレオチド配
    列であるCD36遺伝子配列およびCD36遺伝子配列
    において配列番号43のヌクレオチド配列部分が配列番
    号8のヌクレオチド配列であるCD36遺伝子配列。
  3. 【請求項3】配列番号1〜8から選択されるヌクレオチ
    ド配列またはその相補鎖あるいはそれらの変異部分を含
    んでなるヌクレオチド断片。
  4. 【請求項4】変異部分が、変異を有する配列番号1〜8
    から選択されるヌクレオチド配列の連続する少なくとも
    12ヌクレオチドからなるヌクレオチド断片である、請
    求項3に記載のヌクレオチド断片。
  5. 【請求項5】CD36遺伝子における変異の検出用プロ
    ーブである、請求項3または4に記載のヌクレオチド断
    片。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のCD36変異遺伝子また
    はその相補鎖の連続する少なくとも12ヌクレオチドか
    らなるヌクレオチド断片を含んでなるCD36遺伝子に
    おける変異の検出用プライマー。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の二つのプライマーからな
    るプライマーペア。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のプライマーペアによりC
    D36遺伝子またはCD36変異遺伝子を増幅すること
    により得られたヌクレオチド断片。
  9. 【請求項9】CD36遺伝子における変異を検出するこ
    とを含んでなる、脂質代謝異常により引き起こされる疾
    患の判定法。
  10. 【請求項10】CD36遺伝子における変異が、エキソ
    ン4、エキソン5、エキソン6、エキソン9、エキソン
    10、エキソン12、またはエキソン13における変異
    である、請求項9に記載の判定法。
  11. 【請求項11】CD36遺伝子における変異が、配列番
    号1〜8および10〜11のいずれかに記載の配列によ
    り特定される変異である、請求項9に記載の判定法。
  12. 【請求項12】脂質代謝異常により引き起こされる疾患
    が、心筋症、若年性突然死、および外科的手術における
    事故からなる群から選択される、請求項9に記載の判定
    法。
  13. 【請求項13】CD36遺伝子における変異の検出が、
    請求項3に記載のヌクレオチド断片と被験者から単離し
    た核酸試料とをハイブリダイズさせ、次いでハイブリダ
    イゼーション複合体の存在を検出する工程を含んでなる
    ことを特徴とする、請求項9に記載の判定法。
  14. 【請求項14】CD36遺伝子における変異の検出が、
    請求項7に記載のプライマーペアを用いて被験者から単
    離した核酸試料および標準核酸試料を増幅し、得られた
    増幅産物を相補鎖置換反応に付し、相補鎖置換の程度を
    検出する工程を含んでなることを特徴とする、請求項9
    に記載の判定法。
  15. 【請求項15】CD36遺伝子における変異の検出用試
    薬を含んでなる、脂質代謝異常により引き起こされる疾
    患の診断キット。
  16. 【請求項16】変異の検出用試薬が、請求項1に記載の
    CD36変異遺伝子またはその相補鎖の連続する少なく
    とも12ヌクレオチドからなるヌクレオチド断片を含ん
    でなるものである、請求項15に記載の診断キット。
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