JP2001148975A - 両軸受リール用ドライブギア及びそれを用いた両軸受リール - Google Patents

両軸受リール用ドライブギア及びそれを用いた両軸受リール

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JP2001148975A
JP2001148975A JP37593199A JP37593199A JP2001148975A JP 2001148975 A JP2001148975 A JP 2001148975A JP 37593199 A JP37593199 A JP 37593199A JP 37593199 A JP37593199 A JP 37593199A JP 2001148975 A JP2001148975 A JP 2001148975A
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Naohisa Katagiri
尚久 片桐
Kensuke Takahashi
賢助 高橋
Kazutaka Someno
一隆 染野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度や耐摩耗性を維持し、信頼性を確保する
と共に、回転精度の向上及び軽量化を図ることのできる
レバードラグ式の両軸受リールに用いられるドライブギ
ア及びそれを用いた両軸受リールを提供することにあ
る。 【解決手段】 左右側枠1a,1b間に支承されたスプ
ールシャフト2aにスプール2が遊転可能に軸承され、
ハンドル3の回転が、ハンドルシャフト3a、ドライブ
ギア4、ピニオンギア5、ドラグレバー6aによって摩
擦係合力が強弱調節されるドラグ機構6を介してスプー
ル2に伝達されるレバードラグ式の両軸受リールAに用
いられるドライブギア4において、ドライブギア4は、
ハンドルシャフト2aを取付けるための取付部41と、
外周にピニオンギア5に噛合する歯部42を備えるリム
部43と、取付部41から径方向外側に延設されリム部
43を支持する支持部44と、を備え、支持部44には
複数の貫通孔45が具備されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両軸受リールの駆
動力伝達機構に係わり、詳しくは、レバードラグ式の両
軸受リールに使用されるドライブギア及びそれを用いた
両軸受リールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、両軸受リールは、さまざまな種
類のリールが存在する。これらの両軸受リールは、狙う
魚等によって使い分けがなされており、たとえば、ジギ
ング釣りやトローリング等で大物の魚を狙う場合では、
強いドラグ力を発生するレバードラグ式の両軸受リール
が用いられる。
【0003】このタイプの両軸受リールは、左右側枠間
に回転自在に支承されたスプールシャフトにスプールが
遊転可能に軸承され、該スプールへの回転伝達が、ハン
ドルからハンドルシャフト、ドライブギア、ピニオンギ
ア、ドラグレバーによって摩擦係合力が強弱調節される
ドラグ機構を介しておこなわれるようになっている。
【0004】このドラグ機構は、スプールの側面に取り
付けられたドラグ板と、該ドラグ板とほぼ同じ大きさを
有するクラッチ板との接触によってドラグ力を発生させ
るようになっており、両板が備える広い接触面積によっ
て強いドラグ力を発生させることができるため、大きな
魚の引きにも耐え得る強い巻き上げ力が発揮できるよう
になっている。
【0005】また、このような大物釣りに使用される両
軸受リールに用いられる部品のほとんどは、大きな負荷
にも耐えられる構造にするため、例えば、ステンレス、
亜鉛合金、アルミニウム合金、真鍮等の強靭な金属によ
って構成されており、自ずとリール全体の重量が重くな
ってしまう。
【0006】ところで、小物の魚を狙う釣りに使用され
るリール、たとえば、小型のスピニングリールにあって
は、繊細な操作性や高度な回転精度が要求されており、
実開平7−13157号公報に見られるように、駆動歯
車に回転バランスを補正する手段である扇状の透孔を形
成したり、特開平10−150889号公報のように、
フェースギアの円盤部とその周囲の歯部とを異なる材料
で形成し、強度や精度を維持しつつ、軽量化を図ったも
の等が存在する。
【0007】ところが、ジギング釣りやトローリング釣
り等の大物釣りに用いられるレバードラグ式の両軸受リ
ールでは、実開平7−13157号公報や特開平10−
150889号公報のように、むやみに使用する材料を
変更したり、回転精度の向上や軽量化等を図ろうとする
と、個々の部品が荷重や衝撃に耐えられなくなり、変形
が生じてしまったり、摩耗が早くなってしまうこともあ
る。特に、レバードラグ式両軸受リールのドライブギア
にあっては、非常に大きな負荷が加えられるため、使用
に耐え得る充分な信頼性を確保できなくなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
とするところは、強度や耐摩耗性を維持し、信頼性を確
保すると共に、回転精度の向上及び軽量化を図ることの
できるレバードラグ式の両軸受リールに用いられるドラ
イブギア及びそれを用いた両軸受リールを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らが講
じた技術的手段は、(1)、左右側枠間に支承されたス
プールシャフトにスプールが遊転可能に軸承され、ハン
ドルの回転が、ハンドルシャフト、ドライブギア、ピニ
オンギア、ドラグレバーによって摩擦係合力が強弱調節
されるドラグ機構を介してスプールに伝達されるレバー
ドラグ式の両軸受リールに用いられるドライブギアにお
いて、前記ドライブギアは、前記ハンドルシャフトを取
付けるための取付部と、外周に前記ピニオンギアに噛合
する歯部を備えるリム部と、前記取付部から径方向外側
に延設され前記リム部を支持する支持部と、を備え、前
記支持部には複数の貫通孔が具備されていることをにあ
る。
【0010】また、(2)、上記(1)に記載の両軸受
リール用ドライブギアにおいて、前記スプールの釣糸巻
き取り方向への回転を前記ハンドルに伝達し、前記スプ
ールの釣糸繰り出し方向への回転を前記ハンドルに伝達
しない逆転防止機構を備えると共に、前記支持部は、繰
り出し方向よりも釣糸巻取り方向への回転に対する耐剪
断力を有する形状を備えていることにある。
【0011】さらに、(3)、上記(1)又は(2)に
記載の両軸受リール用ドライブギアにおいて、前記貫通
孔の平面視面積は、前記ドライブギア全体の平面視面積
に対して50%〜70%であることにある。
【0012】さらにまた、(4)、上記(1)〜(3)
のいずれか一項に記載の両軸受リール用ドライブギアに
おいて、前記リム部の厚さは、前記支持部の厚さの1.
2倍以上であることにある。
【0013】さらにまた、(5)、(1)〜(4)のい
ずれか一項に記載の両軸受リール用ドライブギアにおい
て、前記貫通孔は、前記ドライブギアの回転中心に対し
て回転対称に形成されていることにある。
【0014】さらにまた、(6)、両軸受リールが、上
記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の両軸受リール
用ドライブギアを備えていることにある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態であ
り、レバードラグ式の両軸受リールAを示した図であ
る。図中1aに左側枠、1bに右側枠、2にスプール、
2aにスプールシャフト、3にハンドル、3aにハンド
ルシャフト、4にドライブギア、5にピニオンギア、6
にドラグ機構、6aにドラグレバーをそれぞれ示してい
る。
【0016】スプールシャフト2aは、左右側枠1a,
1bに回転可能に支承されており、スプール2は、スプ
ールシャフト2aに軸受B,Bを介して遊転可能且つス
プールシャフト2aに対して軸方向にスライド可能に軸
承されている。
【0017】スプールシャフト2aの右側枠1b側に
は、外周に平歯または斜歯が形成された筒状のピニオン
ギア5が挿通され、ドラグ機構6に係合されている。
【0018】ドラグ機構6は、スプール2の側面に取り
付けられたドラグ板6bと、該ドラグ板6bとほぼ同じ
大きさを有しピニオンギア5と係合するクラッチ板6c
と、を備え、クラッチ板6cとドラグ板6bとが接触す
ることによって摩擦係合力(ドラグ力)を発生させ、ピ
ニオンギア5の回転をスプール2に伝達するようになっ
ており、右側枠1aの外側に取り付けられたドラグレバ
ー6aの回動によって、ドラグ力の強弱を調節すること
ができるようになっている。
【0019】また、クラッチ板6cには、ラチェット式
の逆転防止装置6dが取付けられており、ハンドル3の
逆回転を防止すると共に、スプール2が逆転した際に、
その回転をピニオンギア5に伝達しないようにしてい
る。
【0020】このように構成されたドラグ機構6は、ド
ラグ板6b及びクラッチ板6c両板が備える広い接触面
積によって強いドラグ力を発生させることができるた
め、大きな魚の強い引きに耐え得る巻き上げ力が発揮で
きるようになっている。
【0021】ハンドルシャフト3aは、右側枠1bの外
側に突出し、内側から固定された筒体1cの内面によっ
て回転可能に軸支されており、ハンドルシャフト3aの
筒体1cより外方に突出した一端にハンドル3が取付け
られている。また、ハンドルシャフト3aの他端、すな
わち、筒体1cより内方側の一端には、ドライブギア4
がハンドルシャフト3aに対して回転不能に固定されて
おり、ピニオンギア5と噛合されている。
【0022】そして、ハンドル3を回転させることによ
って、ハンドルシャフト3a、ドライブギア4、ピニオ
ンギア5、ドラグ機構6を介してスプール2に回転が伝
達され、スプール2に釣糸を巻き取ることができるよう
になっている。
【0023】ここで、両軸受リールAに用いられている
個々の部品は、大きな負荷にも耐えられるように、強靭
な金属によって形成されている。例えば、左右側枠1
a,1b及びスプール2に使用されている素材は、アル
ミニウム合金であり、その表面を陽極酸化処理(アルマ
イト)されたものが使用される。また、スプールシャフ
ト2a、ハンドルシャフト3a、ドライブギア4及びピ
ニオンギア5は、ステンレス合金、亜鉛合金、真鍮等の
金属によって形成されている。このように各部品に使用
される材料を適宜選択することによって、耐摩耗性を向
上させ、ハンドル3の回転をスプール2に確実に伝達す
ると共に、大きな魚の衝撃的な強い引きにも充分耐えら
れるような構造になっている。
【0024】また、ドライブギア4は、非常に大きな負
荷が加えられると共に、ピニオンギア5と噛合しながら
高速回転するため、その負荷に充分耐え、かつ、耐摩耗
性を備えた素材を用いることが必要であり、例えば、ス
テンレス合金(SUS303,SUS304)等の金属
材が採用される。これにより、高い強度と耐摩耗性を備
えると共に、リール内部に水や海水が浸入しても、腐食
し難くなる。
【0025】ドライブギア4は略円盤状に形成されてお
り、その中心には、ハンドルシャフト3aを取付けるた
めの段状の取付部41が備えられている。取付部41の
径方向外側には、支持部44が延設されており、その外
周に支持部44より肉厚なリム部43を支持している。
リム部43の外周には、ピニオンギア5と噛合する平歯
または斜歯の歯部42が形成されている。支持部44に
は、同心円上には複数の螺子孔46が等間隔に形成され
ており、ハンドルシャフト3aを固定する補助プレート
Pを螺子47によって固定することができるようになっ
ている。
【0026】一方、ハンドルシャフト3aの先端外周に
は、鍔部31が突設されており、段状に形成されたドラ
イブギア4の取付部41と嵌合可能になっている。ま
た、ハンドルシャフト3aの先端部32は、側面を一部
を切欠いた円筒状に形成されており、ドライブギア4に
固定するための補助プレートPを回転不能に嵌合するこ
とができるようになっている。
【0027】そして、図2に示すように、ハンドルシャ
フト3aをドライブギア4の取付部41に挿通して嵌合
し、取付部41から突出したハンドルシャフト3aの先
端部32に補助プレートPを嵌合し、補助プレートPを
螺子47によってドライブギア4に取付けることで、鍔
部31がドライブギア4と補助プレートPとで侠持さ
れ、ドライブギア4がハンドルシャフト3aに対して回
転不能に固定される。
【0028】図3に示すように、ドライブギア4の隣合
う支持部44,44(隣合う螺子孔46,46)の間に
は、貫通孔45が形成されている。この貫通孔45は、
例えば、支持部44によって略台形状に模られた透孔で
あり、ドライブギア4の軽量化を図ると共に、表面積の
拡大することにより放熱効果を向上させている。また、
貫通孔45にグリスが保持されやすくなり、ドライブギ
ア4の耐摩耗性とそれに伴う信頼性を向上させることが
できる。
【0029】また、リム部43は、支持部44の厚さt
の約1.2倍以上の厚さuを有している。これにより、
ドライブギア4とピニオンギア5との噛合広い面積で行
われため、回転の伝達が確実に行われると共に、リム部
43よりも肉薄な支持部44および貫通孔45により放
熱が効果的に行われるようになっている。
【0030】ここでドライブギア4は、歯部42にかか
る大きな負荷に耐え、かつ、ドライブギア4および両軸
受リールAの軽量化と放熱効果を向上させるために、ド
ライブギア4の半径Rに対するリム部43の厚さy(す
なわち歯部42の歯底から貫通孔45までの長さ)の割
合を約10%以上とし、好適には、ドライブギア4全体
の平面視面積に対する貫通孔45の平面視面積の割合を
50%〜70%とすることが望ましい。
【0031】また貫通孔45は、120度間隔で3個形
成されている。角度と個数は、ドライブギア4の材質や
径の大きさ等により任意に設定され、例えば、図4に示
すように、貫通孔45の数を4個とし、それぞれの間隔
を90度としてもよい。すなわち、ドライブギア4が回
転した際の回転バランスを均一化させるため、ドライブ
ギア4の回転中心Oに対して回転対称に形成されている
ことが好ましい。これにより、ドライブギア4の回転バ
ランスが安定し、ドライブギア4とピニオンギア5との
噛合が円滑に行われることになり、ドライブギア4及び
ピニオンギア5双方の摩耗を低減させることができる。
【0032】支持部44は、その厚さtに対しドライブ
ギア4の周方向の幅wが充分長く、ドライブギア4の回
転中心Oよりリム部43に近づくにしたがって周方向に
膨出し、幅wが広くなる広幅部44aが形成されてい
る。これにより、ピニオンギア5から伝達され歯部42
を介してリム部43に働くモーメントとハンドルシャフ
ト3aを回転させるモーメントとにより働く剪断力に充
分耐えることができるようになっている。
【0033】ここで、ドライブギア4は、ドラグ機構6
に取付けられた逆転防止装置6dにより、釣糸をスプー
ル2に巻き取る方向(図3では、時計方向)のみにしか
回転しないようになっている。そのため、支持部44の
広幅部44aは、左右対称の形状である必要はなく、回
転モーメントが加えられる方向にのみ膨出した形状であ
れば足りる。これにより、ドライブギア4の強度を高め
ることができると共に、支持部44の無駄な体積を削減
することができ、一層の軽量化を図ることができる。
【0034】また、このように形成されたドライブギア
4を両軸受リールAに組込むことにより、両軸受リール
全体の無駄な重量を削減することができるだけでなく、
高い強度と耐摩耗性を備えることができ、長期にわたっ
て高い信頼性を確保することができる。
【0035】図5は、本発明におけるドライブギアの別
の実施の形態を示している。なお、上記した実施の形態
と同一であるドライブギアに取付けられるハンドルシャ
フト及び補助プレート並びにドライブギアと噛合するピ
ニオンギア等は、同一の符号を付し、説明は省略する。
【0036】ドライブギア4’は、略円盤状に形成され
ており、その中心には、ハンドルシャフト3aを取付け
るための段状の取付部41’が備えられている。取付部
41’の径方向外側には、120度間隔で3個の支持部
44’が延設されており、その外周に支持部44’より
肉厚なリム部43’を支持している。リム部43’の外
周には、ピニオンギア5と噛合する平歯または斜歯の歯
部42’が形成されている。個々の支持部44’には、
同心円上には螺子孔46’が形成されており、ハンドル
シャフト3aに対して回転不能に取付けられた補助プレ
ートPを螺子47’によって固定することができるよう
になっている。
【0037】隣合う支持部44’,44’及び螺子孔4
6’,46’の間には、それぞれ略円形の貫通孔45’
が二個づつ周方向に並んで形成されており、ドライブギ
ア4’の軽量化を図ると共に、表面積を拡大することに
よる放熱効果を向上させている。また、貫通孔45’に
グリス保持を保持しやすくなり、耐摩耗性とそれに伴う
信頼性を向上させる役割を果している。
【0038】支持部44’は、その厚さtに対しドライ
ブギア4’の周方向の幅wが充分長くなっており、ま
た、個々の貫通孔45’が略円形に形成されているた
め、支持部44’がドライブギア4’の中心よりリム部
43’に近づくにしたがって周方向に膨出し、幅wが広
くなっている。これにより、ピニオンギア5から伝達さ
れ歯部42’を介してリム部43’に働くモーメントと
ハンドルシャフト3aを回転させるモーメントとにより
働く剪断力に充分耐えられるようになっている。
【0039】また、貫通孔45’が二つずつ形成されて
いるため、隣合う支持部44’,44’の間に、取付部
41’とリム部43’とを繋ぐ連通部44bが形成され
ることになり、これにより、隣合う支持部44’,4
4’の間の強度が増すことになり、ドライブギア4’の
変形が防止できる。
【0040】ここで、貫通孔45’,45’は同一形状
である必要はなく、ドライブギア4’の回転バランスに
影響を来すものでない限りどのようなものであってもよ
い。例えば、ドライブギア4’は、ドラグ機構6に取付
けられた逆転防止装置6dにより、釣糸をスプール2に
巻き取る方向(図5では、時計方向)のみにしか回転し
ないようになっている(図1参照)ため、図6に示すよ
うに、隣合う二つの貫通孔45’,45’のうち、強い
剪断力が加えられる方(回転方向側)の貫通孔45’を
小径としてもよい。これにより、支持部44’のリム部
43’付近に幅広部44a’が形成されると共に、連通
部44bにより変形を防止でき、剪断力に充分耐える強
度を備えることになる。
【0041】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではな
く、その本質から逸脱しない限りどのような形態であっ
てもよい。
【0042】
【効果】以上、説明したとおり、本発明は請求項1及び
請求項2の発明により、強度や耐摩耗性を維持し、信頼
性を確保すると共に、回転精度の向上及び軽量化を図る
ことのできるレバードラグ式の両軸受リールに用いられ
るドライブギアを提供することができる。
【0043】また、請求項3の発明により、上記効果に
加えて、ドライブギアに加えられる大きな負荷に耐え且
つドライブギアの軽量化と放熱効果を向上が可能とな
る。
【0044】さらに、請求項4の発明により、上記効果
に加えて、ドライブギアとピニオンギアとの噛合広い面
積で行われため、回転の伝達が確実に行われると共に、
リム部よりも肉薄な支持部および貫通孔により放熱が効
果的に行われ、ドライブギアの信頼性を向上させること
ができる。
【0045】さらにまた、請求項5の発明により、上記
効果に加えて、ドライブギアの回転が安定し、ドライブ
ギアとピニオンギアとの噛合が円滑に行われることにな
り、ドライブギア及びピニオンギア双方の摩耗を低減さ
せることができ、ドライブギアの信頼性を向上させるこ
とができる。
【0046】さらにまた、請求項6の発明により、上記
効果に加えて、強度や耐摩耗性を維持し、信頼性を確保
すると共に、回転精度の向上及び軽量化を図った両軸受
リーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明における実施の形態であり、
レバードラグ式の両軸受リールを示した図である。
【図2】 図2は、ハンドルシャフトにドライブギアを
回転不能に取付ける手順を示した説明図である。
【図3】 図3は、図1及び図2に使用されるドライブ
ギアを示した平面図及びその断面図である。
【図4】 図4は、図3におけるドライブギアの別の実
施の形態を示した平面図及びその断面図である。
【図5】 図5は、本発明におけるドライブギアの別の
実施の形態を示した平面図及びぞの断面図である。
【図6】 図6は、図5におけるドライブギアの別の実
施の形態を示した平面図及びその断面図である。
【符号の説明】
1a 左側枠 1b 右側枠 1c 筒体 2 スプール 2a スプールシャフト 3 ハンドル 3a ハンドルシャフト 31 鍔部 32 先端部 4,4’ ドライブギア 41,41’ 取付部 42,42’ 歯部 43,43’ リム部 44,44’ 支持部 44a,44a’ 広幅部 44b 連通部 45,45’ 貫通孔 46,46’ 螺子孔 47、47’ 螺子 5 ピニオンギア 6 ドラグ機構 6a ドラグレバー 6b ドラグ板 6c クラッチ板 6d 逆転防止装置 A 両軸受リール B ボールベアリング O 回転中心 P 補助プレート R 半径 t,u,y 厚さ w 幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右側枠間に支承されたスプールシャフ
    トにスプールが遊転可能に軸承され、ハンドルの回転
    が、ハンドルシャフト、ドライブギア、ピニオンギア、
    ドラグレバーによって摩擦係合力が強弱調節されるドラ
    グ機構を介してスプールに伝達されるレバードラグ式の
    両軸受リールに用いられるドライブギアにおいて、前記
    ドライブギアは、前記ハンドルシャフトを取付けるため
    の取付部と、外周に前記ピニオンギアに噛合する歯部を
    備えるリム部と、前記取付部から径方向外側に延設され
    前記リム部を支持する支持部と、を備え、前記支持部に
    は複数の貫通孔が具備されていることを特徴とする両軸
    受リール用ドライブギア。
  2. 【請求項2】 前記スプールの釣糸巻き取り方向への回
    転を前記ハンドルに伝達し、前記スプールの釣糸繰り出
    し方向への回転を前記ハンドルに伝達しない逆転防止機
    構を備えると共に、前記支持部は、繰り出し方向よりも
    釣糸巻取り方向への回転に対する耐剪断力を有する形状
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の両軸受
    リール用ドライブギア。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔の平面視面積は、前記ドライ
    ブギア全体の平面視面積に対して50%〜70%である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の両軸受リール
    用ドライブギア。
  4. 【請求項4】 前記リム部の厚さは、前記支持部の厚さ
    の1.2倍以上であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の両軸受リール用ドライブギア。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔は、前記ドライブギアの回転
    中心に対して回転対称に形成されていることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一項に記載の両軸受リール用
    ドライブギア。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜5のいずれか一項に記載
    の両軸受リール用ドライブギアを備えたことを特徴とと
    する両軸受リール。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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