JP2001148282A - 流動性食品の高周波加熱装置 - Google Patents

流動性食品の高周波加熱装置

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JP2001148282A
JP2001148282A JP33049999A JP33049999A JP2001148282A JP 2001148282 A JP2001148282 A JP 2001148282A JP 33049999 A JP33049999 A JP 33049999A JP 33049999 A JP33049999 A JP 33049999A JP 2001148282 A JP2001148282 A JP 2001148282A
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frequency
electrode
food
tube
counter electrode
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Koji Yamamoto
康二 山本
Yoshio Akesaka
芳生 明坂
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Yamamoto Vinita Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Vinita Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動食品に対する均一加熱を確保した上で、
流動食品を送出するエネルギーコストの増加を抑制し、
さらに管路のメンテナンスコストの低減化を図る。 【解決手段】 被導電性材料製の食品流通管2内を流通
している流動性食品に高周波を印加することによって加
熱殺菌する流動性食品の高周波加熱殺菌装置であって、
食品流通管2を挟んで食品流通管2内の流動性食品に高
周波を印加する単位対向電極3が設けられている。単位
対向電極3は、食品流通管2の軸方向の複数位置に対応
している。複数位置の各単位対向電極3は、それぞれ食
品流通管2の周方向に位相をずらせて設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーヒやジュース
等の各種の飲料やコンソメスープやポタージュスープ等
のスープ類、あるいはミネストローネやクリームシチュ
ー等の固形物の混入されたスープやシチュー類などの流
動性を有する食品(以下流動食品という)やその中間製
品を対象とし、それらに例えば殺菌あるいは調理のため
に加熱処理を施す流動性食品の高周波加熱装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、調理のためや殺菌のために流動食
品を加熱する装置としては、例えば特開平8−2757
59号公報、特開平10−84902号公報あるいは特
許第26559313号公報等に記載された通電発熱式
のものが知られている。これらの加熱装置は、流動食品
を流通させる流路に互いに対向した対向電極を配設し、
流下している流動食品を介して対向電極間に電流を流す
ことによって流動食品にジュール熱を発生させ、この熱
で流動食品を加熱処理するものである。
【0003】しかしながら、このような通電発熱式の加
熱装置にあっては、流動食品を流す流路の内部に対向電
極を設けなければならず、対向電極は、直に流動食品に
接触することから電食しやすく、定期的に新品と交換し
なければならなくなる等、メンテナンスコストが嵩むと
いう問題点を有していた。また、通電式では流動食品が
焦げ付き易く、流動食品が焦げ付くと品質が低下するば
かりか、焦げ付いた対向電極をクリーニングしなければ
ならいという問題点も有していた。
【0004】かかる不都合がないものとして、特表平1
0−504677号公報に記載されているような、流動
性食品を対象とした高周波加熱装置が知られている。こ
の高周波加熱装置は、流動性食品を流通させる絶縁管
と、この絶縁管の外周面に沿うように付設された管軸方
向一対の環状電極と、一方の環状電極に対応するように
絶縁管内の中心位置に配設された棒状電極と、これら環
状電極および棒状電極に高周波を印加する高周波発振機
とからなる基本構成を有している。
【0005】そして、発振機からの高周波を、対向電極
(一方の環状電極と他方の環状電極、または一方の環状
電極と棒状電極)を介して絶縁管内を流通している流動
食品に供給することにより流動食品を加熱するようにな
っている。従って、流動食品は、対向電極に高周波を印
加した状態で絶縁管内に通すだけで流下しながら連続的
に加熱処理が施されることになり所定の容器に装填され
た流動食品に逐一高周波を印加するバッチ処理に比べて
効率的な加熱処理が実現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な高周波加熱装置にあっては、環状電極が絶縁管の外側
に存在するため、流動食品によって汚染されることはな
いが、棒状電極は管内に装着されているため、これにつ
いては上記通電発熱式の問題点を引きずったままになっ
ている。
【0007】また、上記のような高周波加熱装置によれ
ば、各対向電極に高周波発振機からの高周波を印加する
ことにより、高周波は、環状電極間で絶縁管の軸方向に
作用するものと、環状電極と棒状電極との間で径方向に
作用するものとに別れるが、環状電極間に印加される高
周波は、絶縁管内周面に近接している流動食品にしか印
加されないため、中心部分が加熱され難く、良好な均一
加熱が実現しないという不都合を有している。
【0008】かかる不都合を解消するべく設けられたの
が棒状電極であろうと考えられ、この棒状電極と環状電
極間に高周波が印加されることにより流動食品の均一加
熱が行われることが期待されているが、このようにする
と、上記通電発熱式のものの不都合に加えて、絶縁管内
を流通している流動食品が棒状電極に衝突することによ
り大きな圧力損失が生じるという新たな問題点が提起さ
れる。大きな圧力損失が生じると、その分流動食品を送
り出すポンプの駆動エネルギーを多くしなければなら
ず、エネルギーコストが嵩むのである。
【0009】さらに、管内に棒状電極のような異物があ
ると、この異物の周りに流動食品中の固形物や粘稠物が
堆積して管路を塞ぎ、これによって流動食品を正常に流
通させ得なくなるばかりか、流動食品中に角切り肉やジ
ャガイモなどの固形物が存在すると、これらが棒状電極
に衝突して破砕され、固形物が存在することに価値があ
る流動食品の持ち味を壊すという問題点が存在する。か
かる不都合をなくそうとすれば、頻繁に管内を清掃しな
ければならず、メンテナンスコストが嵩むという問題点
も有している。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、流動食品に対する均一加熱
を確保した上で、流動食品を送出するエネルギーコスト
の増加を抑制し、さらに管路のメンテナンスコストの低
減化を図ることが可能な流動性食品の高周波加熱方法お
よび装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被導電性材料製の管内を流通している流動性食品に高周
波を印加することによって加熱殺菌する流動性食品の高
周波加熱殺菌装置であって、管を挟んで管内の流動性食
品に高周波を印加する対電極が設けられていることを特
徴とするものである。
【0012】この発明において、対電極とは、金属板同
士を管を挟んで対向させたいわゆる対向電極や、管を挟
んで螺旋状に形成された螺旋状電極、さらにはいわゆる
グリッド電極等、陽極電極と陰極電極とが対をなして形
成されている電極一般のことである。
【0013】そして、この発明によれば、管内を流通す
る流動食品に対して管外に対向配置された対電極からの
高周波が印加されるため、流動食品は管を通過すること
によって連続的に順次高周波加熱される。そして、対電
極からの高周波は、管内の流れ方向に直交して管内を横
断するように流動食品に供給されるため、高周波が流動
食品の内部にまで浸透することになり、流動食品に対す
るより均一な加熱が実現する。
【0014】従って、高周波が流れ方向に向かうように
流動食品に印加される従来の装置にあっては、高周波が
管の内周面に隣接した部分にしか及ばず、これによって
中心部分が加熱され難くなり、均一加熱を行うことがで
きなくなるという従来装置の不都合が確実に解消され
る。
【0015】また、管内に従来の棒状電極のような異物
が存在しないため、流動食品の圧力損失の大幅な増大が
抑えられ、これによって流動食品を送出するためのポン
プの駆動エネルギーをその分小さくすることが可能にな
り、エネルギーコストの低減化に寄与する。
【0016】さらに、管内に棒状の異物が存在しないこ
とにより、管詰まりを起すことがほとんどなくなるた
め、従来のように管内の清掃作業を頻繁に行う必要がな
くなり、その分メンテナンスコストの低減化に貢献す
る。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記対電極は、上記管の軸方向の複数位置
に設けられていることを特徴とするものである。
【0018】この発明によれば、管内を流下する流動食
品は、管の軸方向の複数位置に設けられている対電極に
よって複数段階に分けて高周波が印加されるため、各位
置間を流れている間の流動食品内での伝熱による熱拡散
が繰り返されることにより、流動食品に対するより均一
な高周波加熱が実現する。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記複数位置の各対電極は、それぞれ管の
周方向に位相をずらせて設けられていることを特徴とす
るものである。
【0020】この発明によれば、管内を流下する流動食
品は、管内を進むに従って周方向に変位する位置から高
周波が印加され、これによって流下しながら加熱され易
い位置が順次変わっていくため、流動食品は管内を通過
し終わった時点では周方向に亘って均一に加熱された状
態になり、部分加熱されることによる温度分布の不均一
が解消される。従って、従来、温度のばらつきが大きい
場合には最低温度の部分を所定の温度にまで昇温しなけ
ればならず、このため流動食品を全体的に必要以上に高
温に加熱する必要があり、これによって加熱時間が長引
きかつ加熱用エネルギーの消費量が必要以上に多くなる
という不都合が存在したが、請求項3の発明によれば、
温度分布の不均一が解消されることにより、流動食品を
必要以上に加熱しなくてもよくなり、結果として加熱処
理の迅速化およびエネルギーコストの低減化が実現す
る。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記各対電極は、複数の単位対向電極によ
って形成されていることを特徴とするものである。
【0022】この発明によれば、複数設けられた単位対
向電極の位相が管路を下流側に向かうに従って変化して
いるため、流動食品が管内を進行するに従って高周波を
受ける方向が順次変化し、これによって流動食品は、複
数の単位対向電極が配設されている部分を通り過ぎた時
点で均一に高周波を印加された状態になって温度のばら
つきが小さく抑えられる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記各対電極は、上記管の外周面に螺旋状
に形成されていることを特徴とするものである。
【0024】この発明によれば、流動食品が管内を流下
するに従って螺旋状電極から受ける高周波の印加の方向
が連続的に変化するため、流動食品は、螺旋状電極が配
設されている部分を通り過ぎた時点で均一に高周波を印
加された状態になっており、温度のばらつきが小さく抑
えられる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記管の軸方向の複数位置に異なる種類の
対電極が設けられていることを特徴とするものである。
【0026】この発明における異なる種類の対電極と
は、例えば、請求項4の単位対向電極や、請求項5の螺
旋状対電極はもちろんのこと、管に外嵌されたリング状
の対電極をも含まれる。そして、これらの種類の異なる
対電極が、管の軸方向に位置をずらせて設けられるので
ある。これら異なる種類の対電極の組み合わせについて
は、複数設けた単位対向電極の前後に螺旋状対電極やリ
ング状対電極を設けたり、単位対向電極を採用せずに螺
旋状対電極とリング状対電極を設けるようにするなど多
くの形態が考えられるが、いずれの形態を採用するか
は、設備条件や流動食品の種類などによって適宜選択さ
れる。
【0027】そして、かかる請求項6記載の発明によれ
ば、種類の異なる対電極から管内の流動食品に対して各
種の電界(すなわち各種の形状の電気力線からなる電
界)が形成された状態で高周波が印加されるため、一種
類の対電極では電気力線の形成状態が画一的になりがち
な不都合が解消され、流動食品に対する死角のない高周
波印加が実現し、より良好な均一加熱が達成される。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の発明において、上記対電極に高周波を
印加する高周波発振機は、最大限で対電極の数に応じた
台数が設けられていることを特徴とするものである。
【0029】この発明によれば、複数の対電極を採用し
た場合には、最大限でその数だけの高周波発振機が設け
られ、各対電極にはそれぞれ専用の高周波発振機からの
高周波が印加されるため、管の軸方向の位置によって温
度の異なる流動食品に対し、各高周波発振機の出力制御
を他とは独立して行うことにが可能になり、より適正な
流動食品の温度管理が容易に達成される。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
いずれかに記載の流動食品の高周波加熱装置において、
上記対電極に高周波を印加する高周波発振機と当該対電
極との間に、高周波発振機からの高周波出力を流動食品
のインピーダンスに同調させて整合調整する出力調整器
が介設されていることを特徴とするものである。
【0031】この発明によれば、高周波発振機から出力
された高周波は、出力調整器による同調調整によって管
内を流通する流動食品のインピーダンスに整合されるた
め、対電極からの高周波は、反射されることなく流動食
品内に確実に浸透して流動食品を効率的に加熱する。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、上記出力調整器は、上記対電極の全てに対
して全体的に同調調整する同調調整部と、この同調調製
部の調整結果である高周波出力を、各対電極を対象とし
た局部的な同調調整によって各対電極に振り分けるバラ
ンス調整部とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0033】この発明によれば、同調調整部の作用によ
って管内を流通している流動食品の全体についての出力
調整が行われた上で、バランス調整部による各対電極の
ローカルコンディションに応じた局部的な同調調整が行
われるため、全体的な高周波出力が適正に設定された上
で、各対電極にバランスの取れた高周波出力の同調調整
された状態での振分けが行われるため、流動食品に対す
るより均一な加熱が実現する。
【0034】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、上記バランス調整部は、各対電極に対し
て階層的に同調調整を行うように構成されていることを
特徴とするものである。
【0035】この発明において、階層的に同調調整する
とは、同調調整部からの高周波出力を単に対電極の数に
応じて直ちに分けて各対電極に供給するのではなく、例
えば、同調調整部からの高周波出力をまず第1段階で2
つに分け、分けられた各々についても同調調整されるよ
うにし、第1段階の各々についてさらに第2段階でも分
けるようにし、最終的に各対電極に到達するような回路
構成によって末端の対電極に高周波を供給することであ
る。階層の数については特に制限はなく、対電極の数に
応じて適切な数の階層が設定される。通常、対電極の数
が多くなる程階層の数も多くなる。
【0036】そして、請求項10記載の発明によれば、
バランス調整部はこのような階層を設けて高周波出力の
バランス調整を行うようにしているため、各対電極は、
その設置部位に応じてグループ分けされて一括管理され
た上でしかもその中で独自の調整を行うようになるた
め、管内を流通する流動食品に対しより木目の細かい温
度管理が行われる。
【0037】請求項11記載の発明は、請求項2記載の
発明において、上記対電極は、円筒状の第1電極と、こ
の第1電極の外径寸法より大きい内径寸法を有し、か
つ、第1電極に遊嵌される第2電極とから形成され、上
記管は、第1電極と第2電極との間に螺旋状で介設され
ていることを特徴とするものである。
【0038】この発明によれば、流動食品は、それを螺
旋状の管内に通すことにより、螺旋の内側の第1電極と
同外側の第2電極とからの高周波の印加を受けて誘電加
熱される。そして、高周波は、管の軸方向に直交する方
向に向かって流動食品を横断するため、高周波が流動食
品の内部にまで浸透することになり、流動食品に対する
より均一な加熱が実現する。
【0039】また、螺旋状の管内を移動することにより
流動食品に遠心力が作用するため、流動食品内の比重の
大きく、かつ、比熱の大きい材料(すなわち加熱され難
い材料)が管内における螺旋の径方向の外側位置に集ま
るため、第2電極を陽極電極とすることにより、流動食
品の内の加熱され難い材料も良好に加熱され、流動食品
を均一加熱する上で有効である。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る高周波加熱
装置が適用される流動食品調理装置の全体構成を示す概
念図である。この図に示すように、流動食品調理装置1
00は、材料調製装置101と、ミキサー102と、ポ
ンプ103と、高周波加熱装置1と、温度保持装置10
4と、冷却装置105と、充填装置106とが直列に並
設されて構成されている。
【0041】材料調整装置101は、複数種類の材料を
水洗したり切り揃えたり、ときには予備加熱を施すなど
して材料を調製する装置であり、ここで調製された各種
の材料は予め設定された配合割合になるように秤量され
て配合材料F0になり、ミキサー102に送り込まれ
る。
【0042】ミキサー102は、いわゆる破砕混練機で
あり、材料調製装置101から供給された配合材料F0
は、このミキサー102によってゾル状になるまで砕か
れて混練され、これによって流動食品Fが形成される。
なお、流動食品の種類によってはゾル状の配合材料F0
に塊状の食材を加えることもある。このような例として
は、煮崩れしていない塊状のジャガイモやニンジンの混
入されたミネストローネやクリームシチューを挙げるこ
とができる。
【0043】材料ポンプ103は、ミキサー102で調
製された流動食品Fをポンプアップして高周波加熱装置
1に向けて送り出すものである。
【0044】高周波加熱装置1は、ポンプ103によっ
て送り込まれた流動食品Fに高周波を印加することで加
熱処理を施し、合わせて殺菌処理を行うものであり、後
に詳述する食品流通管、高周波発振機、出力調整器、お
よび対電極からなる基本構成を有している。
【0045】温度保持装置104は、例えば配管の外周
に断熱材を巻いて形成され、高周波加熱装置1で加熱処
理されて配管中を流れている流動食品Fに対して所定時
間、所定の保温処理を施すものである。かかる保温処理
で流動食品Fが熟成されるとともに、殺菌効果が確実に
なる。また、このような保温処理ではなく、積極的にス
チーム等の熱源を配管に外周に供給して加熱保温を行う
こともある。
【0046】冷却装置105は、例えば配管を冷却水中
に沈めたものであり、配管中を流れる流動食品Fは、冷
却水との熱交換で冷却され、つぎの充填装置106で所
定の容器に充填されて出荷される。
【0047】図2は、本発明に係る高周波加熱装置の第
1実施形態を示す説明図であり、図3は、食品流通管を
径方向に切断した状態の断面図である。まず、図2に示
すように、高周波加熱装置1は、流動食品を流通させ
る、絶縁材料で形成された食品流通管2と、この食品流
通管2の外周面に当接状態で配設された複数の単位対向
電極3と、これらの単位対向電極3に高周波を供給する
高周波発振機4と、この高周波発振機4と上記食品流通
管2との間に順次介設される出力調整器5とを備えて構
成されている。
【0048】食品流通管2は、本実施形態においては、
強靭なフッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレン製
のものが採用されているが、これに代えてポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、ポリアミ
ノさらにはシリコン樹脂等の各種の材料を適用すること
ができる。かかる食品流通管2は、上下方向に延びるよ
うに立設され、その下側から流動食品Fを流通させるよ
うにしている。
【0049】こうすることで食品流通管2内には下から
順次新たな流動食品Fが供給されてすでに管内にある流
動食品Fを押し上げるようにして流動食品Fが食品流通
管2内を流通するため、食品流通管2内には常に流動食
品Fで満たされた状態になっている。従って、例えば食
品流通管2を水平に配設した場合には、食品流通管2内
の上部位置に空気層が存在し、これによって単位対向電
極3からの均一な高周波印加が阻害されるような不都合
が生じるが、食品流通管2を立設して下から流動食品F
を流すようにすることでかかる不都合が解消される。
【0050】そして、流動食品Fは、上記材料調製装置
101で材料の調製が行われた後、ミキサー102で破
砕混練され、ポンプ103の駆動で所定の配管を通って
食品流通管2に向けて送り出され、食品流通管2を流通
する間に直列に並設された複数の単位対向電極3からの
高周波が印加され、高周波加熱による殺菌処理が施され
て次工程に送出されるようになっている。
【0051】上記単位対向電極3は、出力調整器5を介
して高周波発振機4に接続された陽極電極31と、食品
流通管2を介して陽極電極31に対向し、かつ、アース
された陰極電極32とからなっている。そして、各電極
31,32の対向面は、図3に示すように、食品流通管
2の外径寸法と同一の径寸法を有する円弧面33を有
し、かかる円弧面33によって各電極31,32は、食
品流通管2の外周面に密着し得るようになっている。な
お、図2では、各電極31,32を判り易いように扇形
に描いているが、各電極31,32が扇形であることに
限定されるものではなく、食品流通管2に対する対向面
が略同一曲率半径の円弧面であればよい。
【0052】また、食品流通管2の外径寸法をd、各電
極31,32の円弧面の円弧長をw、食品流通管2の外
周面における各電極31,32と対向していない部分
(非対向部)の円弧長をDとした場合、 D=(πd−2w)/2=(πd/2)−w という式が成立する。そして、高周波が各電極31,3
2間で食品流通管2の外周面を短絡することなく食品流
通管2内の流動食品Fに印加されるためには、食品流通
管2の外径寸法dを食品流通管2の外周の非対向部円弧
長Dより小さくする必要がある(すなわちd<D)。こ
の不等式と上記の式とで、 w<0.57d を得ることができる。すなわち、各電極31,32の円
弧長wを、食品流通管2の外径寸法dの0.57倍より
小さく寸法設定することにより、たとえいかなる種類の
流動食品Fが流通されても、単位対向電極3によって食
品流通管2の外周面に与えられた高周波は食品流通管2
の外周面に沿って短絡するようなことなく食品流通管2
内を貫通し、流動食品Fに印加される。
【0053】但し、実際には流動食品Fはそのほとんど
がイオンを有する水であり、通電性を有することから、
少々「w<0.57d」を満足していなくても、単位対
向電極3に印加された高周波は、食品流通管2の表面を
短絡することなく管内の流動食品Fに供給される。
【0054】そして、本実施形態においては、単位対向
電極3は、4対が採用されているとともに、各単位対向
電極3は、最下部位置の陽極電極31および陰極電極3
2の対向位相を基準として、上方に向かうに従って対向
位相が90°ずつ変位するように配設されている。
【0055】単位対向電極3が90°ずつの位相ずれで
配設されるのは以下の理由による。すなわち、食品流通
管2内を流通する流動食品Fの温度分布は、図3の食品
流通管2内に点描(温度の高さを点の密度で表示)で示
したように、食品流通管2が陽極電極31に当接してい
る部分の温度が最も高く、陰極電極32の近傍がこれに
ついで高くなっているが、その他の位置では各電極3
1,32から遠ざかるにつれて低くなっている。
【0056】従って複数の電極31,32を、その対向
位相が同一になるように配設した場合には、食品流通管
2内を流れる流動食品Fは、各電極31,32の近傍位
置の部分のみが昇温されて均一加熱が行い得なくなると
いう不都合が生じるが、本発明においては、4対の単位
対向電極3を90°ずつ位相ずれさせて流通方向に直列
に配設されているため、流動食品Fは食品流通管2内を
流通する間に温度の高い部分が90°ずつ変位し、従っ
て、最上段の単位対向電極3間を通過した後には流動食
品Fの温度分布が均一になるのである。
【0057】上記高周波発振機4は、電源回路41と、
この電源回路41から電力を得て高周波を発生する高周
波発生回路42とからなっている。電源回路41は、例
えば220Vの商用電源を所定レベルの直流電源に変換
する働きをするものである。また、上記高周波発生回路
42は、電源回路41からの所定レベルの直流電圧を得
て所要レベルの高周波エネルギーを発生する自励発振式
の高周波発生回路である。
【0058】上記出力調整器5は、食品流通管2内を流
通する流動食品Fのインピーダンスの変動に整合させて
高周波出力を調整するものであり、本実施形態では、高
周波発振機4側に設けられた同調調整部6と、単位対向
電極3側に設けられたバランス調整部7とからなってい
る。
【0059】同調調整部6は、全ての単位対向電極3を
対象として全体的に高周波出力を調整するものであり、
給電線51に直列に接続された第1可変コンデンサ61
および第1可変インダクタンス63と、第1可変コンデ
ンサ61の高周波発振機4側の給電線51とアース線5
2との間の短絡線53に設けられた第2可変コンデンサ
62とを備えている。各可変コンデンサ61,62は、
全ての単位対向電極3に係る流動食品Fのインピーダン
スの変動に整合して容量を変化させるものであり、第1
可変インダクタンス63は、同インピーダンスの変動に
よっても電流値を減少させないように自身のインダクタ
ンスを調節するものである。
【0060】これら可変コンデンサ61,62および第
1可変インダクタンス63によるコンデンサ容量および
インダクタンスの調整で、食品流通管2内を流通してい
る全単位対向電極3に全体的に対応した流動食品Fのイ
ンピーダンスと整合させる、いわゆるマッチングが行わ
れ、これによって流動食品Fの効率的な加熱処理が実現
するようになされている。
【0061】上記バランス調整部7は、高周波出力を食
品流通管2内を流通する流動食品Fの局部的なインピー
ダンスの変動に整合させるためのものであり、給電線5
1によって第1可変コンデンサ61および第1可変イン
ダクタンス63を介してバランス調整部7に供給された
高周波は、まず第1分岐線53で二方向に分岐され、各
分岐された高周波は第1分岐線53の各端部でそれぞれ
第2分岐線54でさらに二方向に分岐され、各第2分岐
線54の端部がそれぞれ一対一対応で各陽極電極31に
接続されている。一方、各陰極電極32は、アース線5
2に接続されている。
【0062】そして、第1分岐線53には、給電線51
との接続点を挟んで両側位置に第2可変インダクタンス
64が設けられているとともに、第1分岐線53の各端
部との接続点を挟んだ両側の第2分岐線54には、第3
可変インダクタンス65がそれぞれ設けられている。
【0063】従って、食品流通管2内を流通する流動食
品Fに対して、各単位対向電極3の位置での主導的なあ
るいは自動的な第2可変インダクタンス64および第3
可変インダクタンス65の動作によってインピーダンス
整合が調節されるため、単位対向電極3毎の局部的なイ
ンピーダンスの非整合による加熱効率の低下が防止され
る。
【0064】因みに、各可変コンデンサ61,62およ
び各可変インダクタンス63,64,65は、各陽極電
極31からの反射電流を図略の反射電流検出器で検出す
ることによりこの検出値を参照して動作される。すなわ
ち、反射電流が「0」になるように各可変コンデンサ6
1,62および各可変インダクタンス63,64,65
が操作されるのであるが、この操作については、反射電
流検出器の表示を目視しながら手作業で行われることも
あるが、本実施形態においては、検出値に基くフィード
バック制御で各可変コンデンサ61,62および各可変
インダクタンス63,64,65が操作され、これによ
ってインピーダンス整合が自動的に行われるようにして
いる。
【0065】このように同調調整部6において高周波発
振機4からの高周波出力を、食品流通管2内の流動食品
Fのインピーダンスに対して全体的に同調調整するとと
もに、バランス調整部7において階層的に個々の単位対
向電極3を対象として同調調整し得るように構成したた
め、食品流通管2内を流通する流動食品Fに対して極め
て木目の細かい温度制御を行うことが可能になる。
【0066】第1実施形態の高周波加熱装置1によれ
ば、ポンプ103によって圧送された流動食品Fは、食
品流通管2内を下から上に向けて流通する間に、まず第
1段目の単位対向電極3による高周波印加を受け、引き
続き第2〜第4段の単位対向電極3による高周波印加を
受けることによって順次昇温され、第4段目の単位対向
電極3からの高周波印加を受けた後には、予め設定され
た所定の温度に加熱処理されて次工程に導出される。
【0067】そして、複数位置の各単位対向電極3は、
それぞれ管の周方向に位相をずらせて設けられているた
め、食品流通管2内を流通する流動食品Fは、食品流通
管2内を進むに従って周方向に変位する位置から高周波
が印加され、これによって流下しながら加熱され易い位
置が順次変わっていく。
【0068】従って、流動食品Fは食品流通管2内を通
過し終わった時点では周方向に亘って均一に加熱された
状態になり、部分加熱されることによる温度分布の不均
一が解消され、これによって、従来、温度のばらつきが
大きい場合には最低温度の部分を所定の温度にまで昇温
しなければならず、流動食品Fを全体的に必要以上に高
温に加熱する必要があり、そのために加熱時間が長引き
かつ加熱用エネルギーの消費量が必要以上に多くなると
いう不都合が存在したが、複数の単位対向電極3の位相
を互いにずらせることにより温度分布の不均一が解消さ
れ、流動食品を必要以上に加熱しなくてもよくなり、加
熱処理の迅速化およびエネルギーコストの低減化を実現
することができる。
【0069】図4は、本発明に係る高周波加熱装置1a
の第2実施形態を示す説明図である。この実施形態にお
いては、食品流通管2、高周波発振機4および出力調整
器5aの内の同調調整部6については第1実施形態と同
様のものが採用されているが、第2実施形態の高周波加
熱装置1aは、先の複数の単位対向電極3に代えて1つ
の螺旋状対電極3aが用いられている点、および出力調
整器5にはバランス調整部7に相当するものが存在せず
(1対の電極しか採用さえていないためバランス調整部
7は不要)、同調調整部6のみによって出力調整器5が
形成されている点が第1実施形態の高周波加熱装置1と
異なっている。
【0070】そして、第2実施形態の高周波加熱装置1
aにおいては、食品流通管2に対して所定のピッチで螺
旋状対電極3aが螺旋状に巻き付けられているのであ
る。かかる螺旋状対電極3aは、所定幅寸法の帯状を呈
した螺旋状陽極電極31aと、この螺旋状陽極電極31
aと同一幅寸法の螺旋状陰極電極32aとからなってい
る。そして、これら各電極31a,32aが互いに18
0℃の位相ずれで食品流通管2に巻き付けられることに
よって螺旋状対電極3aが形成されている。従って、食
品流通管2内を流通している流動食品Fは、少しずつ位
相をずらせながら連続的に螺旋状対電極3aによって高
周波を印加されることになる。
【0071】図5は、これら各電極31a,32aの巻
き付け状態を示す部分拡大説明図であるが、この図に示
すように、螺旋状対電極3aは、図2および図3に示す
ような単位対向電極3であって、かつ、微小厚み寸法の
ものを微小位相ずつ変位させながら上下方向に向けて積
層したものであると考えることができる。
【0072】従って、食品流通管2の管心に直交する平
面で管を切断した状態では、図5に示す切断面部分につ
いて上記同様に下記の式が成立する。
【0073】 D=(πd−2w)/2=(πd/2)−w ここに、Dは、食品流通管2の外周面における各電極3
1a,32aと当接していない部分(非対向部)の円弧
長、dは、食品流通管2の外径寸法、wは、各電極31
a,32aの円弧部分の円弧長である。
【0074】ところで、電極を螺旋状に巻いた場合に
は、食品流通管2の外周面において螺旋状陽極電極31
aと螺旋状陰極電極32aとの間の距離は、上記Dでは
なく、螺旋状対電極3aに直交する線上における各電極
31a,32a間の距離Hである。このHは、螺旋状対
電極3aの螺旋角度をθとした場合、 H=D・sinθ と表すことができる。そして、このHを食品流通管2の
外径寸法dより大きくすることにより高周波の短絡を防
止することができる(すなわちH>d)。上記の式をこ
の不等式に代入することにより、 sinθ>(2d)/(πd−2w) を得ることができる。この不等式を満足するように各電
極31a,32aの幅寸法や螺旋ピッチを決めれば、螺
旋状対電極3aに印加された高周波が食品流通管2の表
面で短絡することなく食品流通管2内の流動食品Fに供
給される。
【0075】但し、先にも延べたように、実際には流動
食品Fはそのほとんどがイオンを有する水であり、通電
性を有することから、少々「sinθ>(2d)/(π
d−2w)」を満足していなくても、単位対向電極3に
印加された高周波は、食品流通管2の表面を短絡するこ
となく管内の流動食品Fに供給される。
【0076】第2実施形態の高周波加熱装置1aによれ
ば、ポンプ103の駆動で食品流通管2内に送り込まれ
た流動食品Fは、食品流通管2内を上昇しながら螺旋状
対電極3aからの高周波を、連続的に変位した状態で受
けるため(すなわち高周波の印加方向が連続的に変位す
るため)、食品流通管2から導出された時点で高周波加
熱された流動食品Fの温度分布を均一なものにすること
ができる。
【0077】以上詳述したように、本発明は、食品流通
管2内を流通する流動食品Fを対象とし、食品流通管2
を挟んで設けられた単位対向電極3、3aからの高周波
を管内の流動性食品Fに印加するものであり、各対向電
極は、それぞれ食品流通管2の周方向に位相をずらせて
設けられてなるものであって、基本的に上記第1および
第2実施形態に示す高周波加熱装置1,1aに代表され
るものであるが、本発明は上記第1および第2実施形態
に限定されるものではなく、高周波発振機4および出力
調整器5の配列の仕方によって各種の変形形態が存在す
る。以下この変形形態について図6を基に説明する。
【0078】図6は、第1および第2実施形態に関する
高周波発振機4および出力調整器5の配列についての他
の実施形態を示す説明図であり、(イ)は第1変形形
態、(ロ)は第2変形形態、(ハ)は第3変形形態をそ
れぞれ示している。なお、図6においては、対電極とし
て単位対向電極3が採用されたものを示しているが、こ
の単位対向電極3に代えて螺旋状対電極3aを採用して
もよい。
【0079】まず、図6の(イ)に示す第1変形形態の
高周波加熱装置1bにおいては、出力調整器5は、同調
調整部6のみによって形成され、バランス調整部7を有
していない。従って、高周波発振機4の高周波出力は、
同調調整部6から各単位対向電極3に向けて直接印加さ
れる。第1変形形態の高周波加熱装置1bによれば、バ
ランス調整部7が存在しない分設備コストが安価にな
る。かかる高周波加熱装置1bは、流動食品Fが高周波
加熱の対象物質として安定した性状のものである場合に
適用することができる。
【0080】ついで、図6の(ロ)に示す第2変形形態
の高周波加熱装置1cにおいては、複数の単位対向電極
3に対して一対一対応で高周波発振機4および出力調整
器5が採用されている。従って、各高周波発振機4から
出力された高周波は、それぞれに専用で設けられた出力
調整器5を介して一対一で対応した専用の単位対向電極
3に供給されるようになっている。出力調整器5は、同
調調整部6のみで構成されている。
【0081】第2変形形態の高周波加熱装置1cによれ
ば、複数の高周波発振機4からの高周波出力がそれぞれ
一対一で対応した専用の各単位対向電極3に向けて供給
されるようになっているため、食品流通管2における各
位置での流動食品Fに対する高周波出力の調整を各単位
対向電極3に対応した専用の高周波発振機4によって他
とは独立して行うことが可能であり、出力調整を容易に
かつ確実に行うことができる。
【0082】つぎに図6の(ハ)に示す第3変形形態の
高周波加熱装置1dにおいては、2台の高周波発振機4
が採用されて、1台の高周波発振機4は、第1変形形態
と同様の用い方がされている(すなわち、1台の高周波
発振機4からの高周波出力は、出力調整器5を介して各
単位対向電極3に印加されるようにしている)一方、他
の1台の高周波発振機4は、専用の出力調整器5を介し
て食品流通管2の単位対向電極3より下流側に設けられ
たリング電極3bに高周波を印加するようになされてい
る。
【0083】リング電極3bは、食品流通管2を取り巻
くように形成された環状のものであり、陽極リング電極
31bと陰極リング電極32bとから構成されている。
そして、本変形形態では、食品流通管2における単位対
向電極3の下流側(図6の紙面の上方側)に陽極リング
電極31bを挟むようにして2つの陰極リング電極32
bが設けられている。因みに陰極リング電極32bは1
つであってもかまわない。
【0084】第3変形形態の高周波加熱装置1dによれ
ば、食品流通管2内においてリング電極3bにより流動
食品Fの流れ方向に直交する電気力線が形成された状態
で、リング電極3bによって流動食品Fの流れ方向にも
電気力線が形成されるため、流動食品Fには3次元的に
網の目が張り巡らされたように高周波が印加されること
になり、流動食品F内には高周波に対する死角が全く存
在しない状態になってより確実な均一加熱が実現する。
【0085】なお、高周波発振機4、出力調整器5およ
び各種の対電極との組み合わせについては、上記第1〜
第3変形形態に限定されるものではなく、設備レイアウ
トの条件や、流動食品Fの種類等によって最適になるよ
うに適宜に組み合わせることができる。
【0086】図7は、本発明に係る高周波加熱装置10
の第3実施形態を示す一部切欠き斜視図である。第3実
施形態の高周波加熱装置10においては、対電極とし
て、円筒状対電極3cが採用されているとともに、食品
流通管として螺旋管2aが採用されている。
【0087】円筒状対電極3cは、陽極電極としての小
径円筒電極31cと、この小径円筒電極31cに所定の
隙間を備えて外嵌される大径円筒電極32cとからなっ
ている。これら円筒電極31b,32b間に螺旋管2a
を配設するための環状の配設空間36が形成されてい
る。
【0088】一方、螺旋管2aは、管の外径寸法が配設
空間36の径方向の隙間寸法と同一か僅かに小さく寸法
設定されている。かかる管が、小径円筒電極31cの外
周面に螺旋状に巻き付けられることによって螺旋管2a
が形成され、この螺旋管2aに大径円筒電極32cが外
嵌されることによって円筒状対電極3cが形成されてい
る。因みに、第3実施形態では、出力調整器5にバラン
ス調整部7は設けられておらず、出力調整器5のみでバ
ランス調整部7が構成されている。流動食品調理装置1
00のその他の構成(高周波発振機4、材料調製装置1
01、ミキサー102およびポンプ103)について
は、第1実施形態のものと同様である。
【0089】そして、本実施形態では、小径円筒電極3
1cが陽極電極として用いられているとともに、大径円
筒電極32cが陰極電極とされているが、本発明は、か
かる電極設定に限定されるものではなく、大径円筒電極
32cを陽極電極にするとともに、小径円筒電極31c
を陰極電極にしてもよい。
【0090】第3実施形態の流動食品調理装置100に
よれば、ポンプ103の駆動で螺旋管2aの下端部に供
給された流動食品Fは、螺旋管2aに案内されて旋回し
つつ螺旋管2a内を上昇し、この上昇過程で円筒状対電
極3cからの高周波の印加を受けて加熱される。そし
て、螺旋管2a内を流通する流動食品Fは、旋回しなが
ら常に進行方向が変更になる状態で進行するため(すな
わち流動食品Fの流速によっては乱流になっているた
め)、流動食品Fは常に混合された状態になっており、
これによる流動食品F自体の高温部分から低温部分に向
かう伝熱で均一加熱が実現する。
【0091】このように食品流通管を螺旋管2aにする
ことにより、ある程度の均一加熱が実現した状態で、食
品流通管を直管にした場合に比べて場所を取らずに食品
流通管を配設することが可能になり、設備レイアウト上
有効である。
【0092】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0093】(1)上記の第1実施形態においては、単
位対向電極3として4対が採用されているが、本発明
は、単位対向電極3が4対であることに限定されるもの
ではなく、2対または3対であってもよいし、5対以上
であってもよい。そして、対の数が多くなるほど流動食
品Fの均一加熱が実現する。そして、複数の単位対向電
極3の隣接するもの同士の位相変位は、360°を単位
対向電極3の設置数で除した角度に設定すればよい。
【0094】(2)上記の実施形態においては、高周波
印加が効率的に行われているか否かを検出するために
(すなわち流動食品Fに対するインピーダンス整合が取
られているか否かを検出するために)反射電流検出器を
設けてこの反射電流検出器の検出値が「0」になるよう
に出力調整器5内の可変コンデンサ61,62および可
変インダクタンス63〜65を調節するようにしている
が、これに加えて食品流通管2内の流動食品Fの温度を
検出する温度センサーを設け、この温度センサーからの
検出値を基に各単位対向電極3に供給する高周波発振機
4からの高周波出力そのものを調節するようにしてもよ
い。こうすることで流動食品Fに対する均一加熱のため
のより精度の高い制御を実現させることができる。
【0095】(3)上記の実施形態においては、各電極
31,32(各螺旋電極31a,32aを含む)は、円
弧面の全面が食品流通管2の外周面に当接するように形
状設定されているが、こうする代わりに、図8に示すよ
うに、電極31,32の円弧部33の両端部に食品流通
管2の外周面から僅かに離間するように切り欠いた切欠
き部34を設け、この部分に食品流通管2の外周面との
間に形成される隙間35を設けてもよい。こうすること
によって、各電極31,32の両端の先鋭な部分に高周
波が集中して食品流通管2内のこの部分の流動食品Fを
過加熱するという、いわゆるエッジ効果の発生が押えら
れるため、より均一な高周波加熱が実現する。
【0096】(4)上記の第1実施形態において、図2
に示す各単位対向電極3に代えて、図4に示すような螺
旋状対電極3aを設けるようにしてもよい。こうするこ
とによって、食品流通管2の単位対向電極3が設けられ
た各位置においても、流動食品Fに対して位相が変わり
ながら高周波が印加されるため、より良好な均一加熱が
実現する。
【0097】(5)上記の第3実施形態においては、螺
旋管2aは平面視で円形になるように形状設定されてい
るが、こうする代わりに螺旋管を平面視で正方形状にな
るように角型に形状設定してもよい。こうすることによ
って螺旋管の真っ直ぐに延びる部分では流動食品Fに遠
心力が生じない他、流動食品Fは、曲がり角の部分で壁
に衝突することによって攪拌されるため、この攪拌で流
動食品Fの温度の不均一が解消される。
【0098】(6)上記の第3実施形態において、円筒
状対電極3cを複数段設けるようにし、格段で小径円筒
電極31cおよび大径円筒電極32cの陽極と陰極と交
互に変更するようにしてもよい。こうすることによっ
て、螺旋管2a内を流通している流動食品Fの螺旋の外
径部分と内径部分とを交互に陽極電極に対向させること
が可能になるため、円筒状対電極3cを採用した場合で
あっても流動食品Fの均一加熱が実現する。
【0099】
【実施例】本発明の効果を確認するために、食品流通管
に流動食品Fを流通させながら単位対向電極からの高周
波を、食品流通管を介して流動食品に印加する試験を実
施した。試験条件は以下のとおりである。 ・流動食品の種類:オレンジジュース ・食品流通管:内径が略5cmのポリテトラフルオロエ
チレン製の円筒管 ・高周波の周波数:13.56MHz ・高周波出力:3.5Kw ・試験ケース ケース:対向電極1組 出力のバランス調整行わず ケース:対向電極2組(90°の位相ずらしで設置) 出力のバランス調整行わず ケース:対向電極2組(90°の位相ずらしで設置) 出力のバランス調整を実施した 温度測定:下流側の対向電極の位置よりさらに若干下流
側の食品流通管に、周方向等ピッチで4本の温度センサ
(熱電対)を貫設して測温した。試験結果は表1のとお
りである。
【0100】
【表1】
【0101】表1によれば、対向電極が1組で、かつ、
高周波出力のバランス調整を行わなかったケースの場
合には、陽極電極の位置に対応した部分(A位置)の温
度が98℃と最も高く、これに対し、電極から遠い位置
(CおよびD位置)では66℃、64℃と非常に低く、
平均温度は77.5℃とそこそこの温度になっていなが
ら、ばらつき(標準偏差)は1σで13.7℃もあり
(3σでは41.1℃)、適正に均一加熱が行われてい
ないことが判る。
【0102】これに対し、2組の対向電極を用いたケー
スの場合には、バランス調整を行っていないにも拘ら
ず、ばらつきは5.0℃にまで低下し、位相をずらせて
対向電極を配置することが均一加熱にとって極めて有効
であることが確認された。
【0103】そして、2組の対向電極を用いて90°の
位相ずらしを行い、さらに出力調整を行ったケースの
場合には、ばらつきは3.3℃と非常に小さく、しかも
平均温度は78.8℃と3者の中で最高を示し、これに
よって極めて良好な均一加熱が達成されているととも
に、高周波発振機からの高周波出力が極めて効率的に流
動食品に印加されていることが確認された。
【0104】以上より、高周波を、複数の対向電極を介
しそれぞれ位相をずらせて流動食品に印加する高周波加
熱方式が、流動食品の加熱処理に対して極めて好適であ
ることが実証された。
【0105】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、流動性食
品を流通させる管を挟んで管内の流動性食品に高周波を
印加する対電極を設けたため、流動食品を管に通すこと
によって流動食品に連続的に高周波加熱を施すことがで
きる。そして、対電極からの高周波は、管内の流れ方向
に直交して管内を横断するように流動食品に供給される
ため、高周波が流動食品の内部にまでより深く浸透させ
ることができ、流動食品に対してより均一な高周波加熱
を施すことができる。
【0106】従って、高周波が流れ方向に向かうように
流動食品に印加される従来の装置にあっては、高周波が
管の内周面に隣接した部分にしか及ばず、これによって
中心部分が加熱され難くなり、均一加熱を行うことがで
きなくなるという従来装置の不都合を確実に解消するこ
とができる。
【0107】また、管内に従来の棒状電極のような異物
が存在しないため、流動食品の圧力損失の大幅な増大が
抑えられ、これによって流動食品を送出するためのポン
プの駆動エネルギーをその分小さくすることが可能にな
り、エネルギーコストの低減化に寄与することができ
る。
【0108】さらに、管内に棒状の異物が存在しないこ
とにより、管詰まりを起すことがほとんどなくなるた
め、従来のように管内の清掃作業を頻繁に行う必要がな
くなり、その分メンテナンスコストの低減化に貢献する
ことができる。
【0109】請求項2記載の発明によれば、対電極を管
の軸方向の複数位置に設けたため、管内を流下する流動
食品は、管の軸方向の複数位置に設けられている対電極
によって複数段階に高周波が印加され、各位置間を流れ
ている間の流動食品内での伝熱による熱拡散が繰り返さ
れることにより、流動食品をより均一に高周波加熱され
た状態にすることができる。
【0110】請求項3記載の発明によれば、複数位置の
各対電極をそれぞれ管の周方向に位相をずらせて設け、
これによって管内を流下する流動食品は、管内を進むに
従って周方向に変位する位置から高周波が印加され、流
下しながら加熱され易い位置が順次変わっていくため、
流動食品は管内を通過し終わった時点では周方向に亘っ
て均一に加熱された状態になり、部分加熱されることに
よる温度分布の不均一を解消することができる。
【0111】請求項4記載の発明によれば、各対電極を
複数の単位対向電極によって形成することにより、複数
設けた単位対向電極の位相を下流側に向かうに従って順
次変化させることができるため、こうすることで流動食
品が管内を進行するに従って高周波を受ける方向が順次
変化し、これによって流動食品が複数の単位対向電極が
配設されている部分を通り過ぎた時点でその温度のばら
つきを小さく抑えることができる。
【0112】請求項5記載の発明によれば、各対電極を
管の外周面に螺旋状に設けたため、流動食品が管内を流
下するに従って螺旋状電極から受ける高周波の印加の方
向が連続的に変化するため、流動食品は、螺旋状電極が
配設されている部分を通り過ぎた時点で均一に高周波を
印加された状態になっており、温度のばらつきを小さく
抑えることができる。
【0113】請求項6記載の発明によれば、管の軸方向
の複数位置に異なる種類の対電極を設けたため、種類の
異なる対電極から管内の流動食品に対して各種の電界が
形成された状態で高周波が印加され、一種類の対電極で
は電気力線の形成状態が画一的になりがちな不都合を解
消することができ、流動食品に対する死角のない高周波
印加が実現してより良好な均一加熱を達成することがで
きる。
【0114】請求項7記載の発明によれば、最大限で対
電極の数に応じた台数の高周波発振機を設けたため、管
の軸方向の位置によって温度の異なる流動食品に対し、
各高周波発振機の出力制御を他とは独立して行うことに
が可能になり、より適正な流動食品の温度管理を容易に
達成することができる。
【0115】請求項8記載の発明によれば、対電極に高
周波を印加する高周波発振機と当該対電極との間に、高
周波発振機からの高周波出力を流動食品のインピーダン
スに同調させて整合調整する出力調整器を介設したた
め、高周波発振機から出力された高周波は、出力調整器
による同調調整によって管内を流通する流動食品のイン
ピーダンスと整合され、これによって対電極からの高周
波は反射されることなく流動食品内に確実に浸透し、流
動食品を効率的に加熱することができる。
【0116】請求項9記載の発明によれば、出力調整器
を、対電極の全てに対して全体的に同調調整する同調調
整部と、この同調調製部の調整結果である高周波出力
を、各対電極を対象とした局部的な同調調整によって各
対電極に振り分けるバランス調整部とから構成したた
め、同調調整部の作用によって管内を流通している流動
食品の全体についての出力調整が行われた上で、バラン
ス調整部による各対電極のローカルコンディションに応
じた局部的な同調調整を行うことができ、全体的な高周
波出力が適正に設定された上で、各対電極にバランスの
取れた高周波出力の同調調整された状態での振分けが行
われ、流動食品をより均一に高周波加熱することができ
る。
【0117】請求項10記載の発明によれば、バランス
調整部を各対電極に対して階層的に同調調整を行うよう
にしたため、各対電極は、その設置部位に応じてグルー
プ分けされて一括管理された上でしかもその中で独自の
調整を行うようになり、管内を流通する流動食品に対し
より木目の細かい温度管理を行うことができる。
【0118】請求項11記載の発明によれば、対電極と
して円筒状の第1電極と、この第1電極の外径寸法より
大きい内径寸法を有し、かつ、第1電極に遊嵌される第
2電極とから形成し、流動食品を流通させる管を第1電
極と第2電極との間に螺旋状で介設したため、流動食品
を螺旋状の管内に通すことにより、螺旋の内側の第1電
極と同外側の第2電極とからの高周波の印加を受けて誘
電加熱することができる。そして、高周波は、管の軸方
向に直交する方向に向かって流動食品を横断するため、
高周波が流動食品の内部にまで浸透することになり、流
動食品に対するより均一な加熱を実現することができ
る。
【0119】また、螺旋状の管内を移動することにより
流動食品に遠心力が作用するため、流動食品内の比重お
よび比熱の大きい材料が管内における螺旋の径方向の外
側位置に集まるため、第2電極を陽極電極とすることに
より、流動食品の内の加熱され難い材料も良好に加熱さ
れ、流動食品を均一加熱する上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波加熱装置が適用される流動
食品調理装置の全体構成を示す概念図である。
【図2】本発明に係る高周波加熱装置の第1実施形態を
示す説明図である。
【図3】食品流通管を径方向に切断した状態の断面図で
ある。
【図4】本発明に係る高周波加熱装置の第2実施形態を
示す説明図である。
【図5】螺旋状対電極の巻き付け状態を示す部分拡大説
明図である。
【図6】第1および第2実施形態に関する高周波発振機
および出力調整器の配列についての他の実施形態を示す
説明図であり、(イ)は第1変形形態、(ロ)は第2変
形形態、(ハ)は第3変形形態をそれぞれ示している。
【図7】本発明に係る高周波加熱装置の第3実施形態を
示す一部切欠き斜視図である。
【図8】単位対向電極の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,10 高周波加熱装置 100 流動食品調理装置 101 材料調製装置 102 ミキサー 103 ポンプ 104 温度保持装置 105 冷却装置 106 充填装置 2 食品流通管 2a 螺旋管 3 単位対向電極 31 陽極電極 32 陰極電極 3a 螺旋状対電極 31a螺旋状陽極電極 32a 螺旋状陰極電極 3b リング電極 31b 陽極リング電極 32b 陰極リング電極 3c 円筒状対電極 31c 小径円筒電極 32c 大径円筒電極 33 円弧部 34 切欠き部 35 隙間 36 配設空間 4 高周波発振機 41 電源回路 42 高周波発生回路 5 出力調整器 51 給電線 52 アース線 53 第1分岐線 54 第2分岐線 61 第1可変コンデンサ 6 同調調整部 62 第2可変コンデンサ 63 第1可変インダクタンス 64 第2可変インダクタンス 65 第3可変インダクタンス 7 バランス調整部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被導電性材料製の管内を流通している流
    動性食品に高周波を印加することによって加熱殺菌する
    流動性食品の高周波加熱殺菌装置であって、管を挟んで
    管内の流動性食品に高周波を印加する対電極が設けられ
    ていることを特徴とする流動性食品の高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 上記対電極は、上記管の軸方向の複数位
    置に対応していることを特徴とする請求項1記載の流動
    性食品の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 上記複数位置の各対電極は、それぞれ管
    の周方向に位相をずらせて設けられていることを特徴と
    する請求項2記載の流動性食品の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 上記各対電極は、複数の単位対向電極に
    よって形成されていることを特徴とする請求項3記載の
    流動性食品の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 上記各対電極は、上記管の外周面に螺旋
    状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の流
    動性食品の高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】 上記管の軸方向の複数位置に異なる種類
    の対電極が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の流動性食品の高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】 上記対電極に高周波を印加する高周波発
    振機は、最大限で対電極の数に応じた台数が設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    の流動性食品の高周波加熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の流動
    食品の高周波加熱装置において、上記対電極に高周波を
    印加する高周波発振機と当該対電極との間に、高周波発
    振機からの高周波出力を流動食品のインピーダンスに同
    調させて整合調整する出力調整器が介設されていること
    を特徴とする流動食品の高周波加熱装置。
  9. 【請求項9】 上記出力調整器は、上記対電極の全てに
    対して全体的に同調調整する同調調整部と、この同調調
    製部の調整結果である高周波出力を、各対電極を対象と
    した局部的な同調調整によって各対電極に振り分けるバ
    ランス調整部とを備えていることを特徴とする請求項8
    記載の流動食品の高周波加熱装置。
  10. 【請求項10】 上記バランス調整部は、各対電極に対
    して階層的に同調調整を行うように構成されていること
    を特徴とする請求項9記載の流動食品の高周波加熱装
    置。
  11. 【請求項11】 上記対電極は、円筒状の第1電極と、
    この第1電極の外径寸法より大きい内径寸法を有し、か
    つ、第1電極に遊嵌される第2電極とから形成され、上
    記管は、第1電極と第2電極との間に螺旋状で介設され
    ていることを特徴とする請求項2記載の流動性食品の高
    周波加熱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015083913A (ja) * 2013-03-08 2015-04-30 トクデン株式会社 流体加熱装置
CN106288343A (zh) * 2012-08-21 2017-01-04 特电株式会社 流体加热装置

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