JP2001147421A - 液晶素子 - Google Patents
液晶素子Info
- Publication number
- JP2001147421A JP2001147421A JP33200899A JP33200899A JP2001147421A JP 2001147421 A JP2001147421 A JP 2001147421A JP 33200899 A JP33200899 A JP 33200899A JP 33200899 A JP33200899 A JP 33200899A JP 2001147421 A JP2001147421 A JP 2001147421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- thickness
- substrate
- film
- polyimide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 明るい画像表示が可能であるとともにコント
ラストが高く、液晶素子が反ったり電極に断線が生じる
などの問題が起こり難く、また電極の導電性が良好な液
晶素子を提供する。 【解決手段】 液晶層b、g、rがこの順に積層された
積層型液晶素子において、各液晶層b、g、rは、電極
11、12がそれぞれ形成されている一対の樹脂フィル
ム基板1、2に挟持されており、少なくとも素子最観測
側の電極(液晶素子Bの電極11)が、厚み1200Å
以上1500Å以下、且つ、面抵抗200Ω/□以下で
ある。
ラストが高く、液晶素子が反ったり電極に断線が生じる
などの問題が起こり難く、また電極の導電性が良好な液
晶素子を提供する。 【解決手段】 液晶層b、g、rがこの順に積層された
積層型液晶素子において、各液晶層b、g、rは、電極
11、12がそれぞれ形成されている一対の樹脂フィル
ム基板1、2に挟持されており、少なくとも素子最観測
側の電極(液晶素子Bの電極11)が、厚み1200Å
以上1500Å以下、且つ、面抵抗200Ω/□以下で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶素子に関する。
また本発明は液晶層を複数層含む積層型液晶素子に関す
る。
また本発明は液晶層を複数層含む積層型液晶素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶素子は、基本的に一対の基板とこの
基板間に挟持された液晶層とからなる。この液晶層に駆
動電圧を印加することで液晶分子の配列を制御し、素子
に入射される外光を変調して目的とする画像の表示等を
行う。
基板間に挟持された液晶層とからなる。この液晶層に駆
動電圧を印加することで液晶分子の配列を制御し、素子
に入射される外光を変調して目的とする画像の表示等を
行う。
【0003】画像をモノクロ表示する場合には、通常、
液晶層は一層のものが使用されるが、例えば複数色で表
示を行う場合に、所定色の表示を行える液晶層を積層し
て積層型液晶素子とすることがある。コレステリック相
の選択反射を利用した反射型の液晶素子を用いてフルカ
ラー画像表示を行うときには、例えばブルー表示、グリ
ーン表示、レッド表示をそれぞれ行う三つの液晶層を3
層に積層した積層型液晶素子とする。
液晶層は一層のものが使用されるが、例えば複数色で表
示を行う場合に、所定色の表示を行える液晶層を積層し
て積層型液晶素子とすることがある。コレステリック相
の選択反射を利用した反射型の液晶素子を用いてフルカ
ラー画像表示を行うときには、例えばブルー表示、グリ
ーン表示、レッド表示をそれぞれ行う三つの液晶層を3
層に積層した積層型液晶素子とする。
【0004】このような積層型液晶素子において、基板
として樹脂フィルム基板を用いた液晶素子が提案されて
いる。
として樹脂フィルム基板を用いた液晶素子が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂フ
ィルム基板を用いた液晶素子においては、赤色光の波長
領域〜赤外光の波長領域の光の干渉が生じたり、光の不
要な散乱を生じることがあり、画像表示における明るさ
やコントラストが低下することがある。また、樹脂フィ
ルム基板を用いた場合、特に表示特性などの光変調特性
が損なわれないように、できるだけ薄い樹脂フィルム基
板を用いた場合、液晶素子が反ったり電極に断線を生じ
るなどの問題が生じることがあった。これらの問題は積
層型液晶素子において、より顕著であった。
ィルム基板を用いた液晶素子においては、赤色光の波長
領域〜赤外光の波長領域の光の干渉が生じたり、光の不
要な散乱を生じることがあり、画像表示における明るさ
やコントラストが低下することがある。また、樹脂フィ
ルム基板を用いた場合、特に表示特性などの光変調特性
が損なわれないように、できるだけ薄い樹脂フィルム基
板を用いた場合、液晶素子が反ったり電極に断線を生じ
るなどの問題が生じることがあった。これらの問題は積
層型液晶素子において、より顕著であった。
【0006】そこで本発明は、明るい画像表示が可能で
あるとともにコントラストの高い液晶素子を提供するこ
とを課題とする。また本発明は、コントラストが高く、
液晶素子が反ったり電極に断線を生じるなどの問題が起
こり難い液晶素子を提供することを課題とする。さらに
本発明は、電極の導電性が良好に確保される液晶素子を
提供することを課題とする。
あるとともにコントラストの高い液晶素子を提供するこ
とを課題とする。また本発明は、コントラストが高く、
液晶素子が反ったり電極に断線を生じるなどの問題が起
こり難い液晶素子を提供することを課題とする。さらに
本発明は、電極の導電性が良好に確保される液晶素子を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究による
と、液晶層が電極をそれぞれ形成した一対の樹脂フィル
ム基板に挟持されている液晶素子においては、前記両電
極のうち少なくとも素子観察側の電極の厚みを比較的厚
くすることで、その電極の膜特性の影響が大きくなり、
各液晶層における赤色光の波長領域〜赤外光の波長領域
の光の干渉が減る。また、電極の導電性が良好に確保さ
れる。さらに、電極の厚みを所定値以下にしておくこと
で、前記の特性を保ちつつ基板の反りが防止され、素子
の作製が容易になる、電極の断線が防止される、容易に
薄い樹脂フィルム基板を用いることができ表示特性の向
上に寄与するなどの効果が得られる。
と、液晶層が電極をそれぞれ形成した一対の樹脂フィル
ム基板に挟持されている液晶素子においては、前記両電
極のうち少なくとも素子観察側の電極の厚みを比較的厚
くすることで、その電極の膜特性の影響が大きくなり、
各液晶層における赤色光の波長領域〜赤外光の波長領域
の光の干渉が減る。また、電極の導電性が良好に確保さ
れる。さらに、電極の厚みを所定値以下にしておくこと
で、前記の特性を保ちつつ基板の反りが防止され、素子
の作製が容易になる、電極の断線が防止される、容易に
薄い樹脂フィルム基板を用いることができ表示特性の向
上に寄与するなどの効果が得られる。
【0008】また、樹脂フィルム基板の屈折率を比較的
大きくすることで、それに形成されている電極の屈折率
との差が小さくなり、これらを通る光の不要な散乱の発
生が抑制される。本発明はかかる知見に基づくものであ
り、前記課題を解決するため、次の第1から第3の液晶
素子を提供する。 (1)第1の積層型液晶素子 複数の液晶層を含む積層型液晶素子であり、前記各液晶
層は、電極がそれぞれに形成されている一対の樹脂フィ
ルム基板に挟持されており、少なくとも素子最観察側の
電極が、厚み1200Å以上1500Å以下、且つ、面
抵抗200Ω/□以下であることを特徴とする積層型液
晶素子。 (2)第2の積層型液晶素子 複数の液晶層を含む積層型液晶素子であり、前記各液晶
層は、電極がそれぞれに形成されている一対の樹脂フィ
ルム基板に挟持されており、少なくとも素子最観察側の
基板が、厚み50μm以上200μm以下、且つ、屈折
率1.58以上であり、少なくとも該樹脂フィルム基板
に形成されている電極が、厚み1200Å以上1500
Å以下、且つ、面抵抗200Ω/□以下であることを特
徴とする積層型液晶素子。 (3)第3の液晶素子 電極がそれぞれに形成されている一対の樹脂フィルム基
板に、コレステリック相を示す液晶層が挟持されてお
り、少なくとも素子観察側の基板に設けられている電極
が、厚み1200Å以上1500Å以下、且つ、面抵抗
200Ω/□以下であることを特徴とする液晶素子。
大きくすることで、それに形成されている電極の屈折率
との差が小さくなり、これらを通る光の不要な散乱の発
生が抑制される。本発明はかかる知見に基づくものであ
り、前記課題を解決するため、次の第1から第3の液晶
素子を提供する。 (1)第1の積層型液晶素子 複数の液晶層を含む積層型液晶素子であり、前記各液晶
層は、電極がそれぞれに形成されている一対の樹脂フィ
ルム基板に挟持されており、少なくとも素子最観察側の
電極が、厚み1200Å以上1500Å以下、且つ、面
抵抗200Ω/□以下であることを特徴とする積層型液
晶素子。 (2)第2の積層型液晶素子 複数の液晶層を含む積層型液晶素子であり、前記各液晶
層は、電極がそれぞれに形成されている一対の樹脂フィ
ルム基板に挟持されており、少なくとも素子最観察側の
基板が、厚み50μm以上200μm以下、且つ、屈折
率1.58以上であり、少なくとも該樹脂フィルム基板
に形成されている電極が、厚み1200Å以上1500
Å以下、且つ、面抵抗200Ω/□以下であることを特
徴とする積層型液晶素子。 (3)第3の液晶素子 電極がそれぞれに形成されている一対の樹脂フィルム基
板に、コレステリック相を示す液晶層が挟持されてお
り、少なくとも素子観察側の基板に設けられている電極
が、厚み1200Å以上1500Å以下、且つ、面抵抗
200Ω/□以下であることを特徴とする液晶素子。
【0009】本発明に係る第1及び第2の積層型液晶素
子は反射型の積層型液晶素子の場合に所望のコントラス
トで画像表示するのに適している。本発明に係る第1か
ら第3の液晶素子では、液晶層は電極がそれぞれ形成さ
れている一対の樹脂フィルム基板に挟持されている。本
発明の第1の積層型液晶素子では、少なくとも素子最観
察側の電極は、厚みが1200Å以上1500Å以下で
あり、比較的厚い。また、電極が比較的厚いのでそれだ
け面抵抗を小さくできる。ここでは面抵抗が200Ω/
□以下である。
子は反射型の積層型液晶素子の場合に所望のコントラス
トで画像表示するのに適している。本発明に係る第1か
ら第3の液晶素子では、液晶層は電極がそれぞれ形成さ
れている一対の樹脂フィルム基板に挟持されている。本
発明の第1の積層型液晶素子では、少なくとも素子最観
察側の電極は、厚みが1200Å以上1500Å以下で
あり、比較的厚い。また、電極が比較的厚いのでそれだ
け面抵抗を小さくできる。ここでは面抵抗が200Ω/
□以下である。
【0010】また、本発明の第2の積層型液晶素子で
は、少なくとも素子最観察側の基板は、厚みが50μm
以上200μm以下であり、積層型液晶素子の表示特性
が損なわれない程度に薄い。また、屈折率が1.58以
上であり、比較的大きい。この樹脂フィルム基板の屈折
率は比較的大きいが、例えば、樹脂フィルム基板に用い
る材料として、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリ
カーボネート(PC)、ポリアリレート等の材料を用い
ることで、屈折率1.58以上の樹脂フィルム基板を得
ることができる。なお、樹脂フィルム基板の屈折率の上
限値としては、例えば使用する基板の材料やそれに形成
される電極の屈折率等にもよるが、概ね1.7以下を例
示できる。
は、少なくとも素子最観察側の基板は、厚みが50μm
以上200μm以下であり、積層型液晶素子の表示特性
が損なわれない程度に薄い。また、屈折率が1.58以
上であり、比較的大きい。この樹脂フィルム基板の屈折
率は比較的大きいが、例えば、樹脂フィルム基板に用い
る材料として、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリ
カーボネート(PC)、ポリアリレート等の材料を用い
ることで、屈折率1.58以上の樹脂フィルム基板を得
ることができる。なお、樹脂フィルム基板の屈折率の上
限値としては、例えば使用する基板の材料やそれに形成
される電極の屈折率等にもよるが、概ね1.7以下を例
示できる。
【0011】そして少なくともその厚み及び屈折率の樹
脂フィルム基板に形成されている電極は、厚みが120
0Å以上1500Å以下であり、比較的厚い。また、電
極が比較的厚いのでそれだけ面抵抗を小さくできる。こ
こでは面抵抗が200Ω/□以下である。また、本発明
の第3の液晶素子では、少なくとも素子観察側の基板に
設けられている電極は、厚みが1200Å以上1500
Å以下であり、比較的厚い。また、電極が比較的厚いの
でそれだけ面抵抗を小さくできる。ここでは面抵抗が2
00Ω/□以下である。
脂フィルム基板に形成されている電極は、厚みが120
0Å以上1500Å以下であり、比較的厚い。また、電
極が比較的厚いのでそれだけ面抵抗を小さくできる。こ
こでは面抵抗が200Ω/□以下である。また、本発明
の第3の液晶素子では、少なくとも素子観察側の基板に
設けられている電極は、厚みが1200Å以上1500
Å以下であり、比較的厚い。また、電極が比較的厚いの
でそれだけ面抵抗を小さくできる。ここでは面抵抗が2
00Ω/□以下である。
【0012】本発明に係る第1から第3の液晶素子によ
ると、少なくとも素子最観察側の電極は、厚みが120
0Å〜1500Åと比較的厚く、電極がここまで厚いと
その屈折率の影響が大きくなり、該各液晶層において赤
色光の波長領域〜赤外光の波長領域の光の干渉が減り、
画像表示における明るさやコントラストを向上させるこ
とができる。また、該電極は、面抵抗が200Ω/□以
下であるので、電気の導通性がとり易い。また、第2の
積層型液晶素子では、少なくとも素子最観察側の基板は
屈折率が1.58以上と、通常採用される透明基板の屈
折率に近づけられているから、これら基板及び電極を通
る光の不要な散乱が抑制され、この点でもコントラスト
が向上する。
ると、少なくとも素子最観察側の電極は、厚みが120
0Å〜1500Åと比較的厚く、電極がここまで厚いと
その屈折率の影響が大きくなり、該各液晶層において赤
色光の波長領域〜赤外光の波長領域の光の干渉が減り、
画像表示における明るさやコントラストを向上させるこ
とができる。また、該電極は、面抵抗が200Ω/□以
下であるので、電気の導通性がとり易い。また、第2の
積層型液晶素子では、少なくとも素子最観察側の基板は
屈折率が1.58以上と、通常採用される透明基板の屈
折率に近づけられているから、これら基板及び電極を通
る光の不要な散乱が抑制され、この点でもコントラスト
が向上する。
【0013】従って、本発明の第1から第3の液晶素子
では、明るい画像表示が可能であるとともにコントラス
トが高く、しかも電気の導通性が取り易い。また、本発
明の第2の積層型液晶素子において、少なくとも素子最
観察側の基板は、厚みが50μm〜200μmと積層型
液晶素子の表示特性が損なわれない程度に薄いが、この
ように薄い樹脂フィルム基板を用いても、それに形成さ
れている電極は、厚みが1200Å〜1500Åとされ
ているので、基板に反りが生じ難い。従って、それだけ
素子の作製が容易になり、基板の反りに起因する電極の
断線等が防止される。
では、明るい画像表示が可能であるとともにコントラス
トが高く、しかも電気の導通性が取り易い。また、本発
明の第2の積層型液晶素子において、少なくとも素子最
観察側の基板は、厚みが50μm〜200μmと積層型
液晶素子の表示特性が損なわれない程度に薄いが、この
ように薄い樹脂フィルム基板を用いても、それに形成さ
れている電極は、厚みが1200Å〜1500Åとされ
ているので、基板に反りが生じ難い。従って、それだけ
素子の作製が容易になり、基板の反りに起因する電極の
断線等が防止される。
【0014】また、本発明の第1及び第2の積層型液晶
素子においては、複数の液晶層を含んでおり、各液晶層
がそれぞれ一対の樹脂フィルム基板に挟まれているが、
電極の厚みを前記範囲の厚み(1200Å〜1500
Å)とすることにより、液晶層の積層による表示特性な
どの光変調特性への影響を防止するために薄い樹脂フィ
ルム基板を用いることが容易になる。
素子においては、複数の液晶層を含んでおり、各液晶層
がそれぞれ一対の樹脂フィルム基板に挟まれているが、
電極の厚みを前記範囲の厚み(1200Å〜1500
Å)とすることにより、液晶層の積層による表示特性な
どの光変調特性への影響を防止するために薄い樹脂フィ
ルム基板を用いることが容易になる。
【0015】本発明の第3の液晶素子においては、液晶
層としてコレステリック相を示すものを用いることによ
り、コレステリック相の選択反射による表示を、コント
ラストを良好に保った状態で行うことができる。なお、
いずれにしても、電極の厚みが1500Åより大きい
と、電極とそれが形成されている基板との熱収縮差等に
より電極の剥離や基板の反り等を生じ易いので、150
0Å以下がよい。
層としてコレステリック相を示すものを用いることによ
り、コレステリック相の選択反射による表示を、コント
ラストを良好に保った状態で行うことができる。なお、
いずれにしても、電極の厚みが1500Åより大きい
と、電極とそれが形成されている基板との熱収縮差等に
より電極の剥離や基板の反り等を生じ易いので、150
0Å以下がよい。
【0016】また、いずれの場合も液晶層の少なくとも
素子観察側の電極を厚み1200Å以上1500Å以
下、且つ、面抵抗200Ω/□以下としてもよい。第1
及び第2の積層型液晶素子の場合、素子に含まれるすべ
ての電極を厚み1200Å以上1500Å以下、且つ、
面抵抗200Ω/□以下としてもよい。なお、いずれに
しても電極としては、インジウム錫酸化物(ITO)か
らなる電極を例示できる。
素子観察側の電極を厚み1200Å以上1500Å以
下、且つ、面抵抗200Ω/□以下としてもよい。第1
及び第2の積層型液晶素子の場合、素子に含まれるすべ
ての電極を厚み1200Å以上1500Å以下、且つ、
面抵抗200Ω/□以下としてもよい。なお、いずれに
しても電極としては、インジウム錫酸化物(ITO)か
らなる電極を例示できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る積層型液
晶素子の1例の概略断面図である。図2は本発明に係る
積層型液晶素子の他の例の概略断面図である。図3は本
発明に係る積層型液晶素子のさらに他の例の概略断面図
である。
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る積層型液
晶素子の1例の概略断面図である。図2は本発明に係る
積層型液晶素子の他の例の概略断面図である。図3は本
発明に係る積層型液晶素子のさらに他の例の概略断面図
である。
【0018】図1から図3に示す積層型液晶素子は単純
マトリクス駆動方式のフルカラー表示可能な積層型液晶
表示素子である。これらの積層型液晶表示素子LD1、
LD2、LD3はそれぞれブルー(青色)表示用液晶素
子B、グリーン(緑色)表示用液晶素子G、レッド(赤
色)表示用液晶素子Rをこの順序で積層したものであ
る。
マトリクス駆動方式のフルカラー表示可能な積層型液晶
表示素子である。これらの積層型液晶表示素子LD1、
LD2、LD3はそれぞれブルー(青色)表示用液晶素
子B、グリーン(緑色)表示用液晶素子G、レッド(赤
色)表示用液晶素子Rをこの順序で積層したものであ
る。
【0019】積層型液晶素子LD1、LD2、LD3に
おいて、各色表示用の液晶素子は一対の透明樹脂フィル
ム基板1、2の間に液晶層b(又はg又はr)を挟持し
ている。但し、素子LD3では、隣り合う液晶素子Bと
Gにおいて素子Bの基板2が素子Gの基板1を兼ねてお
り、隣り合う液晶素子GとRにおいて素子Gの基板2が
素子Rの基板1を兼ねている。
おいて、各色表示用の液晶素子は一対の透明樹脂フィル
ム基板1、2の間に液晶層b(又はg又はr)を挟持し
ている。但し、素子LD3では、隣り合う液晶素子Bと
Gにおいて素子Bの基板2が素子Gの基板1を兼ねてお
り、隣り合う液晶素子GとRにおいて素子Gの基板2が
素子Rの基板1を兼ねている。
【0020】各積層型液晶素子LD1、LD2、LD3
において、各液晶素子が有する液晶層には、可視領域に
選択反射波長を有するコレステリック相を示す液晶材料
が含まれている。最も観察側の液晶素子は素子Bであ
り、それの液晶層bには青色の選択反射を行なう液晶材
料が含まれており、次の液晶素子は素子Gであり、それ
の液晶層gには緑色の選択反射を行なう液晶材料が含ま
れている。素子観察側とは反対側の最外側の液晶素子は
素子Rであり、それの液晶層rには赤色の選択反射を行
なう液晶材料が含まれている。素子Rの外面(裏面)に
は黒色の光吸収層3が設けられている。
において、各液晶素子が有する液晶層には、可視領域に
選択反射波長を有するコレステリック相を示す液晶材料
が含まれている。最も観察側の液晶素子は素子Bであ
り、それの液晶層bには青色の選択反射を行なう液晶材
料が含まれており、次の液晶素子は素子Gであり、それ
の液晶層gには緑色の選択反射を行なう液晶材料が含ま
れている。素子観察側とは反対側の最外側の液晶素子は
素子Rであり、それの液晶層rには赤色の選択反射を行
なう液晶材料が含まれている。素子Rの外面(裏面)に
は黒色の光吸収層3が設けられている。
【0021】各液晶素子に含まれる液晶層は、その液晶
層を挟持する一対の基板1、2に予め設けられている透
明電極間11、12に印加される電圧に応答して、可視
光を透過する透明状態から特定の波長の可視光を選択的
に反射する選択反射状態へ、或いは逆に、選択反射状態
から透明状態へと切り替わる。従って、いずれかの液晶
層を選択反射状態とし、図1、図2、図3の上方から
(観察側から)積層型液晶素子に自然光等の白色光を照
射すると、選択反射状態の液晶層が特定波長の可視光を
反射し、これが色表示として観察される。液晶層が透明
状態にあるときは、入射光がその液晶層を透過する。こ
のため、表示しようとする色に相当する液晶素子を選択
反射状態とし、少なくともこの液晶素子よりも観察側に
ある液晶素子を透明状態とすることにより、所望の色の
表示を行なうことができる。また、全ての液晶素子R、
B、Gを透明状態とすれば、入射光が光吸収層3に吸収
されて黒色表示となる。
層を挟持する一対の基板1、2に予め設けられている透
明電極間11、12に印加される電圧に応答して、可視
光を透過する透明状態から特定の波長の可視光を選択的
に反射する選択反射状態へ、或いは逆に、選択反射状態
から透明状態へと切り替わる。従って、いずれかの液晶
層を選択反射状態とし、図1、図2、図3の上方から
(観察側から)積層型液晶素子に自然光等の白色光を照
射すると、選択反射状態の液晶層が特定波長の可視光を
反射し、これが色表示として観察される。液晶層が透明
状態にあるときは、入射光がその液晶層を透過する。こ
のため、表示しようとする色に相当する液晶素子を選択
反射状態とし、少なくともこの液晶素子よりも観察側に
ある液晶素子を透明状態とすることにより、所望の色の
表示を行なうことができる。また、全ての液晶素子R、
B、Gを透明状態とすれば、入射光が光吸収層3に吸収
されて黒色表示となる。
【0022】各液晶層に含まれるコレステリック相を示
す液晶材料(以下「コレステリック液晶材料」とい
う。)としては、それ自体が室温でコレステリック相を
示すコレステリック液晶を含む液晶材料や、ネマティッ
ク液晶にカイラル材を添加した液晶材料などを用いるこ
とができる。なお、液晶材料については後ほど詳述す
る。これらのコレステリック液晶材料は、比較的高いパ
ルス電圧が印加されるとプレーナ状態が選択され、比較
的低いパルス電圧が印加されるとフォーカルコニック状
態が選択される。また、その中間の電圧パルスを印加す
ると、プレーナー状態とフォーカルコニック状態が混在
した状態が選択される。
す液晶材料(以下「コレステリック液晶材料」とい
う。)としては、それ自体が室温でコレステリック相を
示すコレステリック液晶を含む液晶材料や、ネマティッ
ク液晶にカイラル材を添加した液晶材料などを用いるこ
とができる。なお、液晶材料については後ほど詳述す
る。これらのコレステリック液晶材料は、比較的高いパ
ルス電圧が印加されるとプレーナ状態が選択され、比較
的低いパルス電圧が印加されるとフォーカルコニック状
態が選択される。また、その中間の電圧パルスを印加す
ると、プレーナー状態とフォーカルコニック状態が混在
した状態が選択される。
【0023】コレステリック液晶材料がプレーナ状態の
場合、液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率をnと
すると、波長λ=P・nの光が液晶材料によって選択的
に反射される。また、コレステリック液晶材料におい
て、その選択反射波長が赤外領域にある場合にはフォー
カルコニック状態では可視光を散乱し、選択反射波長が
それよりも短い場合には散乱が弱くなり可視光が透過さ
れる。
場合、液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率をnと
すると、波長λ=P・nの光が液晶材料によって選択的
に反射される。また、コレステリック液晶材料におい
て、その選択反射波長が赤外領域にある場合にはフォー
カルコニック状態では可視光を散乱し、選択反射波長が
それよりも短い場合には散乱が弱くなり可視光が透過さ
れる。
【0024】コレステリック液晶材料がプレーナー状態
とフォーカルコニック状態が混在した状態にあると、中
間調が表示される。従って、選択反射波長を可視光域に
設定し、液晶素子の観察側と反対側に光吸収層(ここで
は黒色層)を設けることにより、特定色(プレーナ状
態)と黒色(フォーカルコニック状態)、及び中間調と
で表示を切り替えることができる。
とフォーカルコニック状態が混在した状態にあると、中
間調が表示される。従って、選択反射波長を可視光域に
設定し、液晶素子の観察側と反対側に光吸収層(ここで
は黒色層)を設けることにより、特定色(プレーナ状
態)と黒色(フォーカルコニック状態)、及び中間調と
で表示を切り替えることができる。
【0025】これにより、例えば青色表示用液晶素子及
び緑色表示用液晶素子をコレステリック液晶材料がフォ
ーカルコニック状態となった透明状態とし、赤色表示用
液晶素子をコレステリック液晶材料がプレーナ状態とな
った選択反射状態とすることにより、赤色表示を行うこ
とができる。また、青色表示用液晶素子をコレステリッ
ク液晶材料がフォーカルコニック状態となった透明状態
とし、緑色表示用液晶素子及び赤色表示用液晶素子をコ
レステリック液晶材料がプレーナ状態となった選択反射
状態とすることにより、イエローの表示を行うことがで
きる。同様に、各液晶素子の状態を透明状態と選択反射
状態を適宜選択することにより赤、緑、青、白、シア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の表示が可能である。さら
に各色液晶素子の状態として中間の選択反射状態を選択
することにより中間色が表示され、フルカラー表示を行
うことができる。
び緑色表示用液晶素子をコレステリック液晶材料がフォ
ーカルコニック状態となった透明状態とし、赤色表示用
液晶素子をコレステリック液晶材料がプレーナ状態とな
った選択反射状態とすることにより、赤色表示を行うこ
とができる。また、青色表示用液晶素子をコレステリッ
ク液晶材料がフォーカルコニック状態となった透明状態
とし、緑色表示用液晶素子及び赤色表示用液晶素子をコ
レステリック液晶材料がプレーナ状態となった選択反射
状態とすることにより、イエローの表示を行うことがで
きる。同様に、各液晶素子の状態を透明状態と選択反射
状態を適宜選択することにより赤、緑、青、白、シア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の表示が可能である。さら
に各色液晶素子の状態として中間の選択反射状態を選択
することにより中間色が表示され、フルカラー表示を行
うことができる。
【0026】先ず、図1に示す積層型液晶素子LD1に
ついて詳細に説明する。図1に示すように、液晶素子
B、G、Rのそれぞれにおいて、透明樹脂フィルム基板
1上には、微細な間隔おいて平行に並んだ複数の帯状の
透明電極11が形成されており、この透明電極11形成
側の面に、両基板1、2に接着した柱状の樹脂構造物4
が配置され、両基板を支持している。さらに基板1、2
間にはスペーサ5が配置され、これら樹脂構造物4及び
スペーサ5が基板間ギャップを定めている。液晶層b
(又はg又はr)は、樹脂構造物4、スペーサ5及びこ
れらの間に充填された液晶材料6b(又は6g又は6
r)により構成される。
ついて詳細に説明する。図1に示すように、液晶素子
B、G、Rのそれぞれにおいて、透明樹脂フィルム基板
1上には、微細な間隔おいて平行に並んだ複数の帯状の
透明電極11が形成されており、この透明電極11形成
側の面に、両基板1、2に接着した柱状の樹脂構造物4
が配置され、両基板を支持している。さらに基板1、2
間にはスペーサ5が配置され、これら樹脂構造物4及び
スペーサ5が基板間ギャップを定めている。液晶層b
(又はg又はr)は、樹脂構造物4、スペーサ5及びこ
れらの間に充填された液晶材料6b(又は6g又は6
r)により構成される。
【0027】各素子において両基板1、2は、透明電極
11、12の向きが互いに直角方向となるように対向さ
せてあり、透明電極11、12が重なり合う領域が画素
となる。なお、本明細書においては、液晶材料によって
画像表示がなされる領域を表示領域と呼ぶ。基板1、2
間には、表示領域外である基板1、2の周縁部に液晶材
料を封じ込めるためのシール材Sが設けられている。
11、12の向きが互いに直角方向となるように対向さ
せてあり、透明電極11、12が重なり合う領域が画素
となる。なお、本明細書においては、液晶材料によって
画像表示がなされる領域を表示領域と呼ぶ。基板1、2
間には、表示領域外である基板1、2の周縁部に液晶材
料を封じ込めるためのシール材Sが設けられている。
【0028】基板1及び(又は2)の透明電極形成面
に、絶縁層やガスバリア層として酸化シリコンなどの無
機膜或いはポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などの有機膜
を配することにより、両基板1、2間のショートを防い
だり、液晶素子の信頼性を向上させることができる。ま
た、ポリイミドに代表される配向制御膜を配してもよ
い。
に、絶縁層やガスバリア層として酸化シリコンなどの無
機膜或いはポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などの有機膜
を配することにより、両基板1、2間のショートを防い
だり、液晶素子の信頼性を向上させることができる。ま
た、ポリイミドに代表される配向制御膜を配してもよ
い。
【0029】図1に示す例では、帯状電極11の上に配
向制御膜8を設け、帯状電極12の上に絶縁膜7、さら
にその上に配向制御膜8を設けた構成としている。な
お、絶縁膜や配向制御膜は必要に応じて設ければよい。
透明樹脂フィルム基板1、2のうち少なくとも素子観察
側の基板1は、厚みが50μm〜200μmであり、積
層型液晶素子の表示特性が損なわれない程度に薄い。ま
た、屈折率が1.58以上であり、比較的大きい。この
樹脂フィルム基板の屈折率は比較的大きいが、例えば、
樹脂フィルム基板に用いる材料として、ポリエーテルサ
ルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリア
リレート等の材料を用いることで、屈折率1.58以上
の樹脂フィルム基板を得ることができる。なお、樹脂フ
ィルム基板の屈折率の上限値は、例えば使用する基板の
材料やそれに形成される電極の屈折率等にもよるが、概
ね1.7以下とする。
向制御膜8を設け、帯状電極12の上に絶縁膜7、さら
にその上に配向制御膜8を設けた構成としている。な
お、絶縁膜や配向制御膜は必要に応じて設ければよい。
透明樹脂フィルム基板1、2のうち少なくとも素子観察
側の基板1は、厚みが50μm〜200μmであり、積
層型液晶素子の表示特性が損なわれない程度に薄い。ま
た、屈折率が1.58以上であり、比較的大きい。この
樹脂フィルム基板の屈折率は比較的大きいが、例えば、
樹脂フィルム基板に用いる材料として、ポリエーテルサ
ルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリア
リレート等の材料を用いることで、屈折率1.58以上
の樹脂フィルム基板を得ることができる。なお、樹脂フ
ィルム基板の屈折率の上限値は、例えば使用する基板の
材料やそれに形成される電極の屈折率等にもよるが、概
ね1.7以下とする。
【0030】そして少なくともその厚み及び屈折率の樹
脂フィルム基板に形成されている電極は、厚みが120
0Å〜1500Åであり、比較的厚い。また、電極が比
較的厚いのでそれだけ面抵抗を小さくできる。ここでは
面抵抗が200Ω/□以下である。なお、電極の厚みが
1500Åより大きいと、電極とそれが形成されている
基板との熱収縮差等により電極の剥離や基板の反り等を
生じ易いので、1500Å以下がよい。
脂フィルム基板に形成されている電極は、厚みが120
0Å〜1500Åであり、比較的厚い。また、電極が比
較的厚いのでそれだけ面抵抗を小さくできる。ここでは
面抵抗が200Ω/□以下である。なお、電極の厚みが
1500Åより大きいと、電極とそれが形成されている
基板との熱収縮差等により電極の剥離や基板の反り等を
生じ易いので、1500Å以下がよい。
【0031】透明電極11、12としては、Indiu
m Tin Oxide(ITO:インジウム錫酸化
物)に代表される透明導電膜やアルミニウム、シリコン
等の金属電極、或いは、アモルファスシリコン、BSO
(Bismuth Silicon Oxide)等の
光導電性膜などを用いることができる。図4は樹脂構造
物4の配置状態を示す図である。図4に示すように、表
示領域内の樹脂構造物4は、例えば、格子配列などの所
定の配置規則に基づいて、一定の間隔をおいて配列され
た、円柱状、断面四角柱状、断面楕円柱状などのドット
状のものとしている。ドット状樹脂構造物の大きさや配
列ピッチは、液晶素子の大きさや画素解像度により適宜
選択され得るが、電極間に優先的にドット状樹脂構造物
を配置すると開口率が上昇するため好ましい。もちろ
ん、ドット状のものに限らず種々変更可能であり、樹脂
構造物を等間隔に配列したものや、徐々に間隔が変わる
もの、所定の配置パターンが一定の周期で繰り返される
ものなど、基板間ギャップを適切に維持でき、且つ、画
像表示を妨げないように考慮された一定の配置規則に基
づくものであればよい。例えば、樹脂構造物の形状を所
定の間隔を置いて配置したストライプ状に形成してもよ
い。
m Tin Oxide(ITO:インジウム錫酸化
物)に代表される透明導電膜やアルミニウム、シリコン
等の金属電極、或いは、アモルファスシリコン、BSO
(Bismuth Silicon Oxide)等の
光導電性膜などを用いることができる。図4は樹脂構造
物4の配置状態を示す図である。図4に示すように、表
示領域内の樹脂構造物4は、例えば、格子配列などの所
定の配置規則に基づいて、一定の間隔をおいて配列され
た、円柱状、断面四角柱状、断面楕円柱状などのドット
状のものとしている。ドット状樹脂構造物の大きさや配
列ピッチは、液晶素子の大きさや画素解像度により適宜
選択され得るが、電極間に優先的にドット状樹脂構造物
を配置すると開口率が上昇するため好ましい。もちろ
ん、ドット状のものに限らず種々変更可能であり、樹脂
構造物を等間隔に配列したものや、徐々に間隔が変わる
もの、所定の配置パターンが一定の周期で繰り返される
ものなど、基板間ギャップを適切に維持でき、且つ、画
像表示を妨げないように考慮された一定の配置規則に基
づくものであればよい。例えば、樹脂構造物の形状を所
定の間隔を置いて配置したストライプ状に形成してもよ
い。
【0032】樹脂構造物としては、加熱により軟化し冷
却により固化するような材料を用いる。また、使用する
液晶材料と化学反応を起こさず適度な弾性を有する有機
物質が好適である。このような樹脂材料として熱可塑性
高分子材料を用いることが好ましい。熱可塑性高分子材
料としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリメタクリル酸
エステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、ポリ
ビニールケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニール
ピロリドン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂等が挙げられ、これ
らを1種類か、これらの混合物を少なくとも含むような
材料から樹脂構造物を形成できる。
却により固化するような材料を用いる。また、使用する
液晶材料と化学反応を起こさず適度な弾性を有する有機
物質が好適である。このような樹脂材料として熱可塑性
高分子材料を用いることが好ましい。熱可塑性高分子材
料としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリメタクリル酸
エステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、ポリ
ビニールケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニール
ピロリドン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂等が挙げられ、これ
らを1種類か、これらの混合物を少なくとも含むような
材料から樹脂構造物を形成できる。
【0033】スペーサとしては、加熱や加圧によって変
形しない硬質材料からなる粒子が好ましく、例えば、ガ
ラスファイバーを微細化したもの、ボール状の珪酸ガラ
ス、アルミナ粉末等の無機系材料、或いはジビニルベン
ゼン系架橋重合体やポリスチレン系架橋重合体等の有機
系合成球状粒が使用可能である。このように、2枚の基
板1、2間のギャップを所定の大きさに保つ硬質のスペ
ーサ5と、表示領域内に所定の配置規則に基づいて配置
され、一対の基板を接着支持する熱可塑性高分子材料を
主成分とする樹脂構造物4とを設けることにより、基板
の全域にわたって両基板1、2を強固に支持するととも
に、基板間隔にムラがなく、しかも、低温環境下におい
て液晶材料からの気泡の発生を抑えることができる。
形しない硬質材料からなる粒子が好ましく、例えば、ガ
ラスファイバーを微細化したもの、ボール状の珪酸ガラ
ス、アルミナ粉末等の無機系材料、或いはジビニルベン
ゼン系架橋重合体やポリスチレン系架橋重合体等の有機
系合成球状粒が使用可能である。このように、2枚の基
板1、2間のギャップを所定の大きさに保つ硬質のスペ
ーサ5と、表示領域内に所定の配置規則に基づいて配置
され、一対の基板を接着支持する熱可塑性高分子材料を
主成分とする樹脂構造物4とを設けることにより、基板
の全域にわたって両基板1、2を強固に支持するととも
に、基板間隔にムラがなく、しかも、低温環境下におい
て液晶材料からの気泡の発生を抑えることができる。
【0034】なお樹脂構造物4は、基板面積が小さい等
によりこれがなくても基板1、2の間隔を安定に維持で
きるのであれば、省略してもよい。そのように樹脂構造
物4を省略したものが図2に示す積層型液晶素子LD2
や、図3に示す積層型液晶素子LD3である。但し、既
述のとおり積層型液晶素子LD3では、隣り合う液晶素
子BとGにおいて素子Bの基板2が素子Gの基板1を兼
ねており、隣り合う液晶素子GとRにおいて素子Gの基
板2が素子Rの基板1を兼ねている。
によりこれがなくても基板1、2の間隔を安定に維持で
きるのであれば、省略してもよい。そのように樹脂構造
物4を省略したものが図2に示す積層型液晶素子LD2
や、図3に示す積層型液晶素子LD3である。但し、既
述のとおり積層型液晶素子LD3では、隣り合う液晶素
子BとGにおいて素子Bの基板2が素子Gの基板1を兼
ねており、隣り合う液晶素子GとRにおいて素子Gの基
板2が素子Rの基板1を兼ねている。
【0035】図1から図3に示す積層型液晶素子による
と、各液晶層b、g、rに臨む両電極11、12のうち
少なくとも素子観察側の電極は、厚みが1200Å〜1
500Åと比較的厚く、電極がここまで厚いとその屈折
率の影響が大きくなり、各液晶層b、g、rにおいて赤
色光の波長領域〜赤外光の波長領域の光の干渉が減り、
画像表示における明るさやコントラストを向上させるこ
とができる。また、該電極は、面抵抗が200Ω/□以
下であるので、電気の導通性がとり易い。また、少なく
とも素子観察側の基板は屈折率が1.58以上と、通常
採用される透明基板の屈折率に近づけられているから、
これら基板及び電極を通る光の不要な散乱が抑制され、
この点でもコントラストが向上する。
と、各液晶層b、g、rに臨む両電極11、12のうち
少なくとも素子観察側の電極は、厚みが1200Å〜1
500Åと比較的厚く、電極がここまで厚いとその屈折
率の影響が大きくなり、各液晶層b、g、rにおいて赤
色光の波長領域〜赤外光の波長領域の光の干渉が減り、
画像表示における明るさやコントラストを向上させるこ
とができる。また、該電極は、面抵抗が200Ω/□以
下であるので、電気の導通性がとり易い。また、少なく
とも素子観察側の基板は屈折率が1.58以上と、通常
採用される透明基板の屈折率に近づけられているから、
これら基板及び電極を通る光の不要な散乱が抑制され、
この点でもコントラストが向上する。
【0036】従って、図1から図3に示す積層型液晶素
子では、明るい画像表示が可能であるとともにコントラ
ストが高く、しかも電気の導通性がとりやすい。また、
これらの積層型液晶素子のそれぞれにおいて、各液晶層
b、g、rに臨む一対の樹脂フィルム基板1、2のうち
少なくとも素子観察側の基板1は、厚みが50μm〜2
00μmと積層型液晶素子の表示特性が損なわれない程
度に薄いが、このように薄い樹脂フィルム基板を用いて
も、それに形成されている電極は、厚みが1200Å〜
1500Åとされているので、基板に反りが生じ難い。
従って、それだけ素子の作製が容易になり、基板の反り
に起因する電極の断線等が防止される。
子では、明るい画像表示が可能であるとともにコントラ
ストが高く、しかも電気の導通性がとりやすい。また、
これらの積層型液晶素子のそれぞれにおいて、各液晶層
b、g、rに臨む一対の樹脂フィルム基板1、2のうち
少なくとも素子観察側の基板1は、厚みが50μm〜2
00μmと積層型液晶素子の表示特性が損なわれない程
度に薄いが、このように薄い樹脂フィルム基板を用いて
も、それに形成されている電極は、厚みが1200Å〜
1500Åとされているので、基板に反りが生じ難い。
従って、それだけ素子の作製が容易になり、基板の反り
に起因する電極の断線等が防止される。
【0037】次に図1に示す積層型液晶素子LD1にお
ける各液晶素子の製造例について簡単に説明する。ま
ず、2枚の透明基板1、2上にそれぞれ複数の帯状の透
明電極を形成する。透明電極11、12は、基板上にI
TO膜をスパッタリング法等で形成した後、フォトリソ
グラフイ法によりパターニングを行って形成する。
ける各液晶素子の製造例について簡単に説明する。ま
ず、2枚の透明基板1、2上にそれぞれ複数の帯状の透
明電極を形成する。透明電極11、12は、基板上にI
TO膜をスパッタリング法等で形成した後、フォトリソ
グラフイ法によりパターニングを行って形成する。
【0038】次に、配向制御膜8を基板1の透明電極形
成面に、絶縁膜7及び(又は)配向制御膜8を基板2の
透明電極形成面に形成する。絶縁膜7及び配向制御膜8
は、それぞれ、酸化シリコン等の無機材料やポリイミド
樹脂などの有機材料を用いて、スパッタリング法、スピ
ンコート法、或いはロールコート法など公知の方法によ
って形成することができる。
成面に、絶縁膜7及び(又は)配向制御膜8を基板2の
透明電極形成面に形成する。絶縁膜7及び配向制御膜8
は、それぞれ、酸化シリコン等の無機材料やポリイミド
樹脂などの有機材料を用いて、スパッタリング法、スピ
ンコート法、或いはロールコート法など公知の方法によ
って形成することができる。
【0039】こうして透明電極11(又は12)、配向
制御膜8(又は絶縁膜7及び配向制御膜8)が設けられ
た一方の基板1(又は2)の電極形成面に樹脂構造物4
を形成する。樹脂構造物4は樹脂を溶剤に溶解したペー
スト状の樹脂材料を、スクリーン版やメタルマスク等を
介してスキージで押し出して平板上に載置した基板1
(又は2)に印刷を行う印刷法、ディスペンサ法やイン
クジェット法などの、樹脂材料をノズルの先から基板上
に吐出して形成する方法、或いは樹脂材料を平板やロー
ラ上に供給した後、これを基板表面に転写する転写法な
どにより形成することができる。樹脂構造物の形成時の
高さは、所望の液晶層の厚みより大きくすることが望ま
しい。
制御膜8(又は絶縁膜7及び配向制御膜8)が設けられ
た一方の基板1(又は2)の電極形成面に樹脂構造物4
を形成する。樹脂構造物4は樹脂を溶剤に溶解したペー
スト状の樹脂材料を、スクリーン版やメタルマスク等を
介してスキージで押し出して平板上に載置した基板1
(又は2)に印刷を行う印刷法、ディスペンサ法やイン
クジェット法などの、樹脂材料をノズルの先から基板上
に吐出して形成する方法、或いは樹脂材料を平板やロー
ラ上に供給した後、これを基板表面に転写する転写法な
どにより形成することができる。樹脂構造物の形成時の
高さは、所望の液晶層の厚みより大きくすることが望ま
しい。
【0040】他方の基板2(又は1)の電極形成面に
は、紫外線硬化樹脂や熱硬化性樹脂等を用いてシール材
Sを設ける。シール材Sは、基板の周縁部で連続な環状
に配置する。シール材Sの配置は、上述した樹脂構造物
4と同様に、ディスペンサ法やインクジェット法など、
樹脂をノズルの先から基板上に吐出して形成する方法
や、スクリーン版、メタルマスク等を用いた印刷法、樹
脂を平板或いはローラ上に形成した後、基板上に転写す
る転写法などによって行なえばよい。
は、紫外線硬化樹脂や熱硬化性樹脂等を用いてシール材
Sを設ける。シール材Sは、基板の周縁部で連続な環状
に配置する。シール材Sの配置は、上述した樹脂構造物
4と同様に、ディスペンサ法やインクジェット法など、
樹脂をノズルの先から基板上に吐出して形成する方法
や、スクリーン版、メタルマスク等を用いた印刷法、樹
脂を平板或いはローラ上に形成した後、基板上に転写す
る転写法などによって行なえばよい。
【0041】次に、少なくとも一方の基板1(又は2)
の表面に、従来公知の方法によりスペーサ5を散布す
る。そして、これら一対の基板1、2を電極形成面が対
向するように重ね合わせ、且つ、両基板間に液晶材料6
b(又は6g又は6r)を配置し、この基板対1、2の
両側から加圧しながら加熱する。加圧および加熱は、例
えば、図5に示すように、平板91上に樹脂構造物の形
成された基板1を載せ、これに対向基板2を重ね、端部
から加熱・加圧ローラ92により加熱・加圧しながら、
ローラ92と平板91との間に相対的に通過させること
により行なうことができる。
の表面に、従来公知の方法によりスペーサ5を散布す
る。そして、これら一対の基板1、2を電極形成面が対
向するように重ね合わせ、且つ、両基板間に液晶材料6
b(又は6g又は6r)を配置し、この基板対1、2の
両側から加圧しながら加熱する。加圧および加熱は、例
えば、図5に示すように、平板91上に樹脂構造物の形
成された基板1を載せ、これに対向基板2を重ね、端部
から加熱・加圧ローラ92により加熱・加圧しながら、
ローラ92と平板91との間に相対的に通過させること
により行なうことができる。
【0042】このような方法を用いると、可撓性を有す
る樹脂フィルム基板を用いても精度よく液晶素子を作製
することができる。熱可塑性高分子材料で樹脂構造物4
を形成しておくと、樹脂構造物4を加熱により軟化させ
冷却により固化させて、樹脂構造物4で両基板1、2を
接着させることができる。また、シール材Sとして熱硬
化性樹脂材料を用いた場合は、この基板の重ね合わせの
際の加熱によりシール材を硬化させることができる。
る樹脂フィルム基板を用いても精度よく液晶素子を作製
することができる。熱可塑性高分子材料で樹脂構造物4
を形成しておくと、樹脂構造物4を加熱により軟化させ
冷却により固化させて、樹脂構造物4で両基板1、2を
接着させることができる。また、シール材Sとして熱硬
化性樹脂材料を用いた場合は、この基板の重ね合わせの
際の加熱によりシール材を硬化させることができる。
【0043】液晶材料については、この重ね合わせ工程
において、液晶材料6b(又は6g又は6r)を基板1
又は(及び)2上に滴下し、基板1、2の重ね合わせと
同時に液晶材料を注入する。この場合、予めスペーサを
液晶材料に含ませておき、これを基板1又は(及び)2
の帯状電極形成面に滴下してもよい。図5に示すよう
に、液晶材料6b(又は6g又は6r)を基板1(又は
2)の端部に滴下し、ローラ92で基板1、2を重ね合
わせながら液晶材料を他端へと押し広げることにより、
基板全域に液晶材料を充填してもよい。こうすることに
より、基板1、2を重ね合わせる際に液晶材料に気泡が
生じてこれを巻き込むことを低減することができる。
において、液晶材料6b(又は6g又は6r)を基板1
又は(及び)2上に滴下し、基板1、2の重ね合わせと
同時に液晶材料を注入する。この場合、予めスペーサを
液晶材料に含ませておき、これを基板1又は(及び)2
の帯状電極形成面に滴下してもよい。図5に示すよう
に、液晶材料6b(又は6g又は6r)を基板1(又は
2)の端部に滴下し、ローラ92で基板1、2を重ね合
わせながら液晶材料を他端へと押し広げることにより、
基板全域に液晶材料を充填してもよい。こうすることに
より、基板1、2を重ね合わせる際に液晶材料に気泡が
生じてこれを巻き込むことを低減することができる。
【0044】この後、少なくとも樹脂構造物4を構成す
る樹脂材料の軟化温度以下まで基板温度が低下するまで
基板1、2を加圧し続けてから加圧をやめる。なおシー
ル材Sとして光硬化性樹脂材料を用いた場合は、この後
光照射を行なってシール材Sを硬化させる。こうして液
晶素子を作製する。同様の手順で、液晶材料を選択反射
波長が異なるものに変更し、青色表示用、緑色表示用及
び赤色表示用の液晶素子B、G、Rを作製する。こうし
て作製した3層の液晶素子を積層し、各隣り合う液晶素
子BとG、GとRをそれぞれ、積層型液晶素子特性にで
きるだけ悪影響を与えない透明接着剤又は粘着シート1
0(図中には「接着剤10」と総称して示す。)で相互
に貼着し、さらに赤色表示用液晶素子Rの外面に光吸収
層3を形成してフルカラー表示可能の積層型液晶素子と
する。
る樹脂材料の軟化温度以下まで基板温度が低下するまで
基板1、2を加圧し続けてから加圧をやめる。なおシー
ル材Sとして光硬化性樹脂材料を用いた場合は、この後
光照射を行なってシール材Sを硬化させる。こうして液
晶素子を作製する。同様の手順で、液晶材料を選択反射
波長が異なるものに変更し、青色表示用、緑色表示用及
び赤色表示用の液晶素子B、G、Rを作製する。こうし
て作製した3層の液晶素子を積層し、各隣り合う液晶素
子BとG、GとRをそれぞれ、積層型液晶素子特性にで
きるだけ悪影響を与えない透明接着剤又は粘着シート1
0(図中には「接着剤10」と総称して示す。)で相互
に貼着し、さらに赤色表示用液晶素子Rの外面に光吸収
層3を形成してフルカラー表示可能の積層型液晶素子と
する。
【0045】図2に示す積層型液晶素子LD2について
は、いま述べた積層型液晶素子LD1の製造において、
樹脂構造物4の形成が省略され、図5に例示する工程
は、樹脂構造物4が省略された状態での図6に例示する
工程となる。その他の点は積層型液晶素子LD1と同様
である。また、図3に示す積層型液晶素子LD3につい
ては、積層型液晶素子LD1の製造において、各隣り合
う液晶素子BとG、GとRの間に配置される基板につい
てはその両面に予め電極を、さらに必要に応じて絶縁
膜、配向制御膜を形成する。そして例えばいずれかの液
晶素子を作成し、その上に順次、又はその両側に順次他
の液晶素子を形成する。
は、いま述べた積層型液晶素子LD1の製造において、
樹脂構造物4の形成が省略され、図5に例示する工程
は、樹脂構造物4が省略された状態での図6に例示する
工程となる。その他の点は積層型液晶素子LD1と同様
である。また、図3に示す積層型液晶素子LD3につい
ては、積層型液晶素子LD1の製造において、各隣り合
う液晶素子BとG、GとRの間に配置される基板につい
てはその両面に予め電極を、さらに必要に応じて絶縁
膜、配向制御膜を形成する。そして例えばいずれかの液
晶素子を作成し、その上に順次、又はその両側に順次他
の液晶素子を形成する。
【0046】次に液晶材料(液晶組成物)について詳述
する。液晶材料としては既述のとおり室温でコレステリ
ック相を示すものが好ましい。ネマティック液晶にカイ
ラル材を添加したカイラルネマティック液晶が好適であ
る。カイラル材の添加量の大小で選択反射波長が調整可
能であり、選択反射波長を可視光域に設定したり、可視
光域外に設定することができる。
する。液晶材料としては既述のとおり室温でコレステリ
ック相を示すものが好ましい。ネマティック液晶にカイ
ラル材を添加したカイラルネマティック液晶が好適であ
る。カイラル材の添加量の大小で選択反射波長が調整可
能であり、選択反射波長を可視光域に設定したり、可視
光域外に設定することができる。
【0047】液晶材料は色素が添加されていてもよい。
ネマティック液晶は、棒状の液晶分子が平行に配列して
いるが、層状構造は有していない。このようなネマティ
ック液晶としては、特に限定されることなく各種のもの
が使用可能である。特に、液晶性エステル化合物、液晶
性ピリミジン化合物、液晶性シアノビフェニル化合物、
液晶性シアノフェニルシクロヘキサン化合物、液晶性シ
アノターフェニル化合物、液晶性ジフルオロスチルベン
化合物、液晶性トラン化合物などの極性基を有する液晶
性化合物を含むネマティック液晶は液晶組成物の誘電率
異方性を大きくさせるうえで有用である。ネマティック
液晶は、複数の液晶性化合物の混合物であってもよい。
前記化合物以外では、等方相への相転移温度を上昇させ
るための多環化合物やN型化合物等の液晶成分を含むこ
とができる。
ネマティック液晶は、棒状の液晶分子が平行に配列して
いるが、層状構造は有していない。このようなネマティ
ック液晶としては、特に限定されることなく各種のもの
が使用可能である。特に、液晶性エステル化合物、液晶
性ピリミジン化合物、液晶性シアノビフェニル化合物、
液晶性シアノフェニルシクロヘキサン化合物、液晶性シ
アノターフェニル化合物、液晶性ジフルオロスチルベン
化合物、液晶性トラン化合物などの極性基を有する液晶
性化合物を含むネマティック液晶は液晶組成物の誘電率
異方性を大きくさせるうえで有用である。ネマティック
液晶は、複数の液晶性化合物の混合物であってもよい。
前記化合物以外では、等方相への相転移温度を上昇させ
るための多環化合物やN型化合物等の液晶成分を含むこ
とができる。
【0048】カイラルネマティック液晶は、カイラル材
の添加量を変えることにより、螺旋構造のピッチを変化
させることができ、これにより液晶の選択反射波長を制
御することができるという利点がある。なお、一般的に
は、液晶分子の螺旋構造のピッチを表す用語として、液
晶分子の螺旋構造に沿って液晶分子が360度回転した
ときの分子間の距離で定義される「ヘリカルピッチ」を
用いる。
の添加量を変えることにより、螺旋構造のピッチを変化
させることができ、これにより液晶の選択反射波長を制
御することができるという利点がある。なお、一般的に
は、液晶分子の螺旋構造のピッチを表す用語として、液
晶分子の螺旋構造に沿って液晶分子が360度回転した
ときの分子間の距離で定義される「ヘリカルピッチ」を
用いる。
【0049】カイラル材は、ネマティック液晶に添加さ
れた場合にネマティック液晶の分子を捩じる作用を有す
る添加剤である。カイラル材をネマティック液晶に添加
することにより、所定の捩じれ間隔を有する液晶分子の
螺旋構造が生じ、これによりコレステリック相を示す。
添加されるカイラル材としては、少なくとも一つの不斉
炭素を有する少なくとも1種類の化合物を含有し、複数
含有した場合はそのヘリカルセンス(液晶に与えられる
捩じれの方向)については同一方向でも異なる方向でも
よい。
れた場合にネマティック液晶の分子を捩じる作用を有す
る添加剤である。カイラル材をネマティック液晶に添加
することにより、所定の捩じれ間隔を有する液晶分子の
螺旋構造が生じ、これによりコレステリック相を示す。
添加されるカイラル材としては、少なくとも一つの不斉
炭素を有する少なくとも1種類の化合物を含有し、複数
含有した場合はそのヘリカルセンス(液晶に与えられる
捩じれの方向)については同一方向でも異なる方向でも
よい。
【0050】添加量は液晶化合物に対して約45wt%
(45重量%)以下、より好ましくは40wt%以下で
ある。45wt%を超えると結晶が析出する等の不具合
が発生しやすくなる。カイラル材の添加量の下限は、液
晶組成物に選択反射を生じさせる程度の量であれば特に
制限はないが、10wt%以上とすることが好ましい。
(45重量%)以下、より好ましくは40wt%以下で
ある。45wt%を超えると結晶が析出する等の不具合
が発生しやすくなる。カイラル材の添加量の下限は、液
晶組成物に選択反射を生じさせる程度の量であれば特に
制限はないが、10wt%以上とすることが好ましい。
【0051】ネマティック液晶に添加するカイラル材と
して、複数種のカイラル材を混合して使用してもよく、
また旋光性の同じ種類の組合わせに加えて旋光性の異な
る種類の組み合わせも使用できる。複数種のカイラル材
の使用や、多環化合物、N型化合物等の液晶成分を添加
すると、コレステリック液晶材料の相転移温度を変化さ
せたり、温度変化に応じた選択反射波長の変化を軽減し
たりすることができる他、誘電率異方性、屈折率異方性
や粘度等のコレステリック液晶材料の諸物性値を変化さ
せることができ、液晶素子に用いた場合、該素子として
の特性を向上させ得る。
して、複数種のカイラル材を混合して使用してもよく、
また旋光性の同じ種類の組合わせに加えて旋光性の異な
る種類の組み合わせも使用できる。複数種のカイラル材
の使用や、多環化合物、N型化合物等の液晶成分を添加
すると、コレステリック液晶材料の相転移温度を変化さ
せたり、温度変化に応じた選択反射波長の変化を軽減し
たりすることができる他、誘電率異方性、屈折率異方性
や粘度等のコレステリック液晶材料の諸物性値を変化さ
せることができ、液晶素子に用いた場合、該素子として
の特性を向上させ得る。
【0052】各液晶素子B、G、Rにおいて、選択反射
によって行われる表示の色純度の向上や、透明状態時の
透明度の低下につながる光成分を吸収するために、各素
子に色素を添加したり、それと同等の効果をもたらす着
色フィルタ層、即ち、色ガラスフィルタやカラーフィル
ム等の板状部材を各素子に配してもよい。色素は各素子
を構成する液晶材料、樹脂材料、透明電極材料、透明基
板材料のいずれに添加してもよく、各構成要素の複数が
色素を含有していてもよい。
によって行われる表示の色純度の向上や、透明状態時の
透明度の低下につながる光成分を吸収するために、各素
子に色素を添加したり、それと同等の効果をもたらす着
色フィルタ層、即ち、色ガラスフィルタやカラーフィル
ム等の板状部材を各素子に配してもよい。色素は各素子
を構成する液晶材料、樹脂材料、透明電極材料、透明基
板材料のいずれに添加してもよく、各構成要素の複数が
色素を含有していてもよい。
【0053】但し、表示品位を低下させないためにも、
添加する色素及び追加するフィルタ層は、各素子の選択
反射による色表示を妨げないようにすることが望まし
い。次に積層型液晶素子LD1、LD2、LD3のそれ
ぞれの駆動について説明する。図7は駆動回路のブロッ
ク図である。図1から図3に示す各積層型液晶素子の各
液晶素子はいずれも図7に示す構成の駆動回路で駆動さ
れる。
添加する色素及び追加するフィルタ層は、各素子の選択
反射による色表示を妨げないようにすることが望まし
い。次に積層型液晶素子LD1、LD2、LD3のそれ
ぞれの駆動について説明する。図7は駆動回路のブロッ
ク図である。図1から図3に示す各積層型液晶素子の各
液晶素子はいずれも図7に示す構成の駆動回路で駆動さ
れる。
【0054】図7の駆動回路に示すように、各液晶素子
の画素構成は、複数本の走査電極R1〜Rmと信号電極
C1〜Cn(n、mは自然数)とのマトリクスで表され
る。走査電極R1〜Rmは液晶素子におけるいずれか一
方の基板上の複数の帯状電極11に相当し、信号電極C
1〜Cnは他方の基板上の複数の帯状電極12に相当す
る。
の画素構成は、複数本の走査電極R1〜Rmと信号電極
C1〜Cn(n、mは自然数)とのマトリクスで表され
る。走査電極R1〜Rmは液晶素子におけるいずれか一
方の基板上の複数の帯状電極11に相当し、信号電極C
1〜Cnは他方の基板上の複数の帯状電極12に相当す
る。
【0055】走査電極R1〜Rmは走査駆動ICの出力
端子に接続され、信号電極C1〜Cnは信号駆動ICの
出力端子に接続されている。走査駆動ICは、走査電極
R1〜Rmのうち所定のものに選択信号を出力して選択
状態とする一方、その他の電極には非選択信号を出力し
非選択状態とする。走査駆動ICは、所定の時間間隔で
電極を切り替えながら順次各走査電極に選択信号を印加
してゆく。一方、信号駆動ICは、選択状態にある走査
電極上の各画素を書き換えるべく、画像データに応じた
信号を各信号電極に同時に出力する。例えば、走査電極
Raが選択されると(aはa≦mを満たす自然数)、こ
の走査電極Raと各信号電極C1〜Cnとの交差部分の
画素LRa−C1〜LRa−Cnが同時に書き換えられ
る。これにより、各画素における走査電極と信号電極と
の電圧差が画素の書き換え電圧となり、画素がこの書き
換え電圧に応じて書き換えられる。
端子に接続され、信号電極C1〜Cnは信号駆動ICの
出力端子に接続されている。走査駆動ICは、走査電極
R1〜Rmのうち所定のものに選択信号を出力して選択
状態とする一方、その他の電極には非選択信号を出力し
非選択状態とする。走査駆動ICは、所定の時間間隔で
電極を切り替えながら順次各走査電極に選択信号を印加
してゆく。一方、信号駆動ICは、選択状態にある走査
電極上の各画素を書き換えるべく、画像データに応じた
信号を各信号電極に同時に出力する。例えば、走査電極
Raが選択されると(aはa≦mを満たす自然数)、こ
の走査電極Raと各信号電極C1〜Cnとの交差部分の
画素LRa−C1〜LRa−Cnが同時に書き換えられ
る。これにより、各画素における走査電極と信号電極と
の電圧差が画素の書き換え電圧となり、画素がこの書き
換え電圧に応じて書き換えられる。
【0056】信号駆動ICは、次の走査電極が選択され
るのに合わせて出力信号を切り替え、次の走査電極の画
素を書き換える。なお以上説明した各液晶素子は樹脂構
造物が液晶層内に含まれる又は含まれない素子構成であ
るが、これに限らず種々の形態を採用することができ、
例えば、ある程度駆動電圧の上昇が許容されるのであれ
ば、液晶層が、高分子の3次元網目構造の中に液晶材料
が分散された、或いは液晶材料中に高分子の3次元網目
構造が形成された、いわゆる高分子分散型の液晶複合膜
であってもよい。
るのに合わせて出力信号を切り替え、次の走査電極の画
素を書き換える。なお以上説明した各液晶素子は樹脂構
造物が液晶層内に含まれる又は含まれない素子構成であ
るが、これに限らず種々の形態を採用することができ、
例えば、ある程度駆動電圧の上昇が許容されるのであれ
ば、液晶層が、高分子の3次元網目構造の中に液晶材料
が分散された、或いは液晶材料中に高分子の3次元網目
構造が形成された、いわゆる高分子分散型の液晶複合膜
であってもよい。
【0057】
【実験例】次に具体的な実験例及び比較実験例を説明す
るが、本発明はそれらの実験例に限定されるものではな
い。以下の実験例(実験例7を除く)に示す積層型液晶
素子は図2に示す積層型液晶素子LD2と実質上同構造
である。各隣り合う液晶素子間はいずれもアクリル系粘
着シートにより貼り合わせた。また、実験例7に示す液
晶素子は、図2に示す積層型液晶素子LD2におけるレ
ッド(赤色)表示用液晶素子Rと実質上同構造である。
るが、本発明はそれらの実験例に限定されるものではな
い。以下の実験例(実験例7を除く)に示す積層型液晶
素子は図2に示す積層型液晶素子LD2と実質上同構造
である。各隣り合う液晶素子間はいずれもアクリル系粘
着シートにより貼り合わせた。また、実験例7に示す液
晶素子は、図2に示す積層型液晶素子LD2におけるレ
ッド(赤色)表示用液晶素子Rと実質上同構造である。
【0058】以下の各実験例において、コントラストの
測定は反射型分光測色計CM−3700d(ミノルタ社
製)を用いて視感反射率(Y値)を測定することで行っ
た。Y値が小さいほど透明であり、コントラストは(高
反射率状態でのY値/低反射率状態でのY値)で与えら
れる。以下に説明する各実験例(実験例7を除く)にお
ける3層構成の積層型液晶素子においては、各層の液晶
セル(液晶素子)を一斉に着色状態としたときに高反射
率状態(白色又はそれに近い状態)となり、一斉に消色
状態としたときに低反射率状態(全ての素子が透明又は
それに近い状態となって光吸収膜の黒色が見える状態)
となる。よってコントラストは言わば白表示と黒表示で
の反射率比(W/B)である。また、実験例7における
液晶素子においては、液晶セル(液晶素子)を着色状態
としたときに高反射率状態(赤色又はそれに近い状態)
となり、消色状態としたときに低反射率状態(素子が透
明又はそれに近い状態となって光吸収膜の黒色が見える
状態)となる。よってコントラストは言わば赤表示と黒
表示で反射率比(R/B)である。 (実施例1)ネマティック液晶A(屈折率異方性Δn:
0.187、誘電率異方性Δε:4.47)、ネマティ
ック液晶B(Δn:0.177、Δε:5.33)、ネ
マティック液晶C(Δn:0.20、Δε:6.25)
に対して、それぞれにカイラル材料S−811(メルク
社製)を所定量、即ち17wt%、22wt%、26w
t%添加し、液晶組成物a1、b1、c1を調製した。
a1は680nm付近の、b1は560nm付近の、c
1は480nm付近の波長の光を選択反射できる。
測定は反射型分光測色計CM−3700d(ミノルタ社
製)を用いて視感反射率(Y値)を測定することで行っ
た。Y値が小さいほど透明であり、コントラストは(高
反射率状態でのY値/低反射率状態でのY値)で与えら
れる。以下に説明する各実験例(実験例7を除く)にお
ける3層構成の積層型液晶素子においては、各層の液晶
セル(液晶素子)を一斉に着色状態としたときに高反射
率状態(白色又はそれに近い状態)となり、一斉に消色
状態としたときに低反射率状態(全ての素子が透明又は
それに近い状態となって光吸収膜の黒色が見える状態)
となる。よってコントラストは言わば白表示と黒表示で
の反射率比(W/B)である。また、実験例7における
液晶素子においては、液晶セル(液晶素子)を着色状態
としたときに高反射率状態(赤色又はそれに近い状態)
となり、消色状態としたときに低反射率状態(素子が透
明又はそれに近い状態となって光吸収膜の黒色が見える
状態)となる。よってコントラストは言わば赤表示と黒
表示で反射率比(R/B)である。 (実施例1)ネマティック液晶A(屈折率異方性Δn:
0.187、誘電率異方性Δε:4.47)、ネマティ
ック液晶B(Δn:0.177、Δε:5.33)、ネ
マティック液晶C(Δn:0.20、Δε:6.25)
に対して、それぞれにカイラル材料S−811(メルク
社製)を所定量、即ち17wt%、22wt%、26w
t%添加し、液晶組成物a1、b1、c1を調製した。
a1は680nm付近の、b1は560nm付近の、c
1は480nm付近の波長の光を選択反射できる。
【0059】液晶組成物a1、b1、c1の誘電率異方
性Δεは、それぞれ12、11、11であり、屈折率異
方性Δnは0.18、0.15、0.16であった。ま
ず、基板厚150μm、屈折率1.65のポリエーテル
サルホン(PES)フィルム基板上に設けられた厚み1
300Å、面抵抗125Ω/□の透明電極上に厚み80
0Åのポリイミド系配向膜を形成し、その上に9μm径
のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布した。
性Δεは、それぞれ12、11、11であり、屈折率異
方性Δnは0.18、0.15、0.16であった。ま
ず、基板厚150μm、屈折率1.65のポリエーテル
サルホン(PES)フィルム基板上に設けられた厚み1
300Å、面抵抗125Ω/□の透明電極上に厚み80
0Åのポリイミド系配向膜を形成し、その上に9μm径
のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布した。
【0060】また、もう一つのPESフィルム基板(厚
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1
300Å、面抵抗125Ω/□)上には、まず厚み20
00Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚
み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続い
て、一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井
化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成し
た。その後該一方の基板上にシール材の高さと面積から
計算された量の液晶組成物a1を塗布し、図6に示す貼
り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で
1時間加熱し、液晶セル(液晶素子)A1を作製した。
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1
300Å、面抵抗125Ω/□)上には、まず厚み20
00Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚
み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続い
て、一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井
化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成し
た。その後該一方の基板上にシール材の高さと面積から
計算された量の液晶組成物a1を塗布し、図6に示す貼
り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で
1時間加熱し、液晶セル(液晶素子)A1を作製した。
【0061】次に、基板厚150μm、屈折率1.65
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1300Å、
面抵抗125Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリ
イミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1300Å、面抵抗12
5Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系
絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイ
ミド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁
部にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン
印刷して所定高さの壁を形成した。
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1300Å、
面抵抗125Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリ
イミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1300Å、面抵抗12
5Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系
絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイ
ミド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁
部にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン
印刷して所定高さの壁を形成した。
【0062】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、同様
の貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150
℃で1時間加熱し、液晶セル(液晶素子)B1を作製し
た。また、基板厚150μm、屈折率1.65のPES
フィルム基板上に設けられた厚み1300Å、面抵抗1
25Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミド系
配向膜を形成しその上に7μm径のスペーサ(積水ファ
インケミカル社製)を散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、同様
の貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150
℃で1時間加熱し、液晶セル(液晶素子)B1を作製し
た。また、基板厚150μm、屈折率1.65のPES
フィルム基板上に設けられた厚み1300Å、面抵抗1
25Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミド系
配向膜を形成しその上に7μm径のスペーサ(積水ファ
インケミカル社製)を散布した。
【0063】もう一つのPESフィルム基板(厚み15
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1300
Å、面抵抗125Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1300
Å、面抵抗125Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0064】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セル(液晶素子)C1を作製した。こ
れら3種類のセルA1、B1、C1をこの順に積層し、
積層体の裏面(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色
の光吸収膜を設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セル(液晶素子)C1を作製した。こ
れら3種類のセルA1、B1、C1をこの順に積層し、
積層体の裏面(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色
の光吸収膜を設けた。
【0065】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、セルC1から観察した積層
体のコントラストは6.0:1(W/B)であり、白・
黒表示特性共に良好で、コントラストの高い素子となっ
た。 (実施例2)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
所定電圧で駆動したところ、セルC1から観察した積層
体のコントラストは6.0:1(W/B)であり、白・
黒表示特性共に良好で、コントラストの高い素子となっ
た。 (実施例2)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
【0066】まず、基板厚100μm、屈折率1.58
のポリカーボネート(PC)フィルム基板上に設けられ
た厚み1400Å、面抵抗80Ω/□の透明電極上に厚
み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その上に9
μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布
した。また、もう一つのPCフィルム基板(厚み100
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み1400
Å、面抵抗80Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。
のポリカーボネート(PC)フィルム基板上に設けられ
た厚み1400Å、面抵抗80Ω/□の透明電極上に厚
み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その上に9
μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布
した。また、もう一つのPCフィルム基板(厚み100
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み1400
Å、面抵抗80Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。
【0067】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
【0068】次に、基板厚100μm、屈折率1.58
のPCフィルム基板上に設けられた厚み1400Å、面
抵抗80Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミ
ド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ(積
水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう一つ
のPCフィルム基板(厚み100μm、屈折率1.5
8)上の透明電極(厚み1400Å、面抵抗80Ω/
□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜
を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミド系
配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部にシ
ール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷し
て所定高さの壁を形成した。
のPCフィルム基板上に設けられた厚み1400Å、面
抵抗80Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミ
ド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ(積
水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう一つ
のPCフィルム基板(厚み100μm、屈折率1.5
8)上の透明電極(厚み1400Å、面抵抗80Ω/
□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜
を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミド系
配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部にシ
ール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷し
て所定高さの壁を形成した。
【0069】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
00μm、屈折率1.58のPCフィルム基板上に設け
られた厚み1400Å、面抵抗80Ω/□の透明電極上
に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上に
7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散
布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
00μm、屈折率1.58のPCフィルム基板上に設け
られた厚み1400Å、面抵抗80Ω/□の透明電極上
に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上に
7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散
布した。
【0070】もう一つのPCフィルム基板(厚み100
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み1400
Å、面抵抗80Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み1400
Å、面抵抗80Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0071】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0072】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.6:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例3)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.6:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例3)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
【0073】まず、基板厚200μm、屈折率1.6の
ポリアリレートフィルム基板上に設けられた厚み120
0Å、面抵抗160Ω/□の透明電極上に厚み800Å
のポリイミド系配向膜を形成し、その上に9μm径のス
ペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布した。ま
た、もう一つのポリアリレートフィルム基板(厚み20
0μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み1200
Å、面抵抗160Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。
ポリアリレートフィルム基板上に設けられた厚み120
0Å、面抵抗160Ω/□の透明電極上に厚み800Å
のポリイミド系配向膜を形成し、その上に9μm径のス
ペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布した。ま
た、もう一つのポリアリレートフィルム基板(厚み20
0μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み1200
Å、面抵抗160Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。
【0074】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
【0075】次に、基板厚200μm、屈折率1.6の
ポリアリレートフィルム基板上に設けられた厚み120
0Å、面抵抗160Ω/□の透明電極上に厚み800Å
のポリイミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のス
ペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布した。ま
た、もう一つのポリアリレートフィルム基板(厚み20
0μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み1200
Å、面抵抗160Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
ポリアリレートフィルム基板上に設けられた厚み120
0Å、面抵抗160Ω/□の透明電極上に厚み800Å
のポリイミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のス
ペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布した。ま
た、もう一つのポリアリレートフィルム基板(厚み20
0μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み1200
Å、面抵抗160Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0076】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚2
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1200Å、面抵抗160Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
しその上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル
社製)を散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚2
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1200Å、面抵抗160Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
しその上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル
社製)を散布した。
【0077】もう一つのポリアリレートフィルム基板
(厚み200μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み
1200Å、面抵抗160Ω/□)上には、まず厚み2
000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に
厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続い
て、一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井
化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成し
た。
(厚み200μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み
1200Å、面抵抗160Ω/□)上には、まず厚み2
000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に
厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続い
て、一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井
化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成し
た。
【0078】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0079】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.5:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例4)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.5:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例4)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
【0080】まず、基板厚150μm、屈折率1.65
のポリエーテルサルホン(PES)フィルム基板上に設
けられた厚み1450Å、面抵抗65Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その
上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。また、もう一つのPESフィルム基板(厚
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1
450Å、面抵抗65Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。
のポリエーテルサルホン(PES)フィルム基板上に設
けられた厚み1450Å、面抵抗65Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その
上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。また、もう一つのPESフィルム基板(厚
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1
450Å、面抵抗65Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。
【0081】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
【0082】次に、基板厚150μm、屈折率1.65
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1450Å、
面抵抗65Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1450Å、面抵抗65
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部
にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印
刷して所定高さの壁を形成した。
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1450Å、
面抵抗65Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1450Å、面抵抗65
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部
にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印
刷して所定高さの壁を形成した。
【0083】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み1450Å、面抵抗65Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み1450Å、面抵抗65Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
【0084】もう一つのPESフィルム基板(厚み15
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1450
Å、面抵抗65Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1450
Å、面抵抗65Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0085】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1 を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1 を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0086】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.8:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例5)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.8:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例5)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
【0087】まず、基板厚130μm、屈折率1.65
のポリエーテルサルホン(PES)フィルム基板上に設
けられた厚み1350Å、面抵抗100Ω/□の透明電
極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、そ
の上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社
製)を散布した。また、もう一つのPESフィルム基板
(厚み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚
み1400Å、面抵抗120Ω/□)上には、まず厚み
2000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上
に厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。
のポリエーテルサルホン(PES)フィルム基板上に設
けられた厚み1350Å、面抵抗100Ω/□の透明電
極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、そ
の上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社
製)を散布した。また、もう一つのPESフィルム基板
(厚み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚
み1400Å、面抵抗120Ω/□)上には、まず厚み
2000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上
に厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。
【0088】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
【0089】次に、基板厚130μm、屈折率1.65
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1350Å、
面抵抗100Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリ
イミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1400Å、面抵抗12
0Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系
絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイ
ミド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁
部にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン
印刷して所定高さの壁を形成した。
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1350Å、
面抵抗100Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリ
イミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1400Å、面抵抗12
0Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系
絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイ
ミド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁
部にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン
印刷して所定高さの壁を形成した。
【0090】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1 を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
30μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み1350Å、面抵抗100Ω/□の透明電
極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその
上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1 を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
30μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み1350Å、面抵抗100Ω/□の透明電
極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその
上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。
【0091】もう一つのPESフィルム基板(厚み15
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1400
Å、面抵抗120Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1400
Å、面抵抗120Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0092】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0093】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
6.2:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例6)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
6.2:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実施例6)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1、b1、c1を使用した。
【0094】まず、基板厚200μm、屈折率1.65
のポリエーテルサルホン(PES)フィルム基板上に設
けられた厚み1500Å、面抵抗55Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その
上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。また、もう一つのPESフィルム基板(厚
み200μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1
500Å、面抵抗55Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。
のポリエーテルサルホン(PES)フィルム基板上に設
けられた厚み1500Å、面抵抗55Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その
上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。また、もう一つのPESフィルム基板(厚
み200μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1
500Å、面抵抗55Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。
【0095】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
【0096】次に、基板厚200μm、屈折率1.65
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1500Å、
面抵抗55Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み200μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1500Å、面抵抗55
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部
にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印
刷して所定高さの壁を形成した。
のPESフィルム基板上に設けられた厚み1500Å、
面抵抗55Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み200μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み1500Å、面抵抗55
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部
にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印
刷して所定高さの壁を形成した。
【0097】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚2
00μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み1500Å、面抵抗55Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚2
00μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み1500Å、面抵抗55Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
【0098】もう一つのPESフィルム基板(厚み20
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1500
Å、面抵抗55Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み1500
Å、面抵抗55Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0099】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0100】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.9:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実験例7)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1を用いた。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
5.9:1(W/B)であり、白・黒表示特性共に良好
で、コントラストの高い素子となった。 (実験例7)実験例1と同じようにして調製した液晶組
成物a1を用いた。
【0101】厚み150μm、屈折率1.65のPES
フィルム基板上に設けられた厚み1300Å、面抵抗1
00Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミド系
配向膜を形成し、その上に9μm径のスペーサ(積水フ
ァインケミカル社製)を散布した。またもう一つの厚み
150μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に
設けられた厚み1300Å、面抵抗100Ω/□の透明
電極上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜
を形成した後、その上に厚み800Åのポリイミド系配
向膜を形成した。
フィルム基板上に設けられた厚み1300Å、面抵抗1
00Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミド系
配向膜を形成し、その上に9μm径のスペーサ(積水フ
ァインケミカル社製)を散布した。またもう一つの厚み
150μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に
設けられた厚み1300Å、面抵抗100Ω/□の透明
電極上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜
を形成した後、その上に厚み800Åのポリイミド系配
向膜を形成した。
【0102】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定高
さの壁を形成した。その後、該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、図6に示す貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合
わせ、150℃で1時間加熱し、液晶セルA0を作製し
た。
XN21(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定高
さの壁を形成した。その後、該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、図6に示す貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合
わせ、150℃で1時間加熱し、液晶セルA0を作製し
た。
【0103】液晶セルA0の外面(裏面)には黒色の光
吸収膜を設けた。セルを着色状態と消色状態にするため
に所定電圧で駆動したところ、液晶セルのコントラスト
は6.3:1(R/B)であり、赤・黒表示特性共に良
好で、コントラストの高い素子となった。 (比較実験例1)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。
吸収膜を設けた。セルを着色状態と消色状態にするため
に所定電圧で駆動したところ、液晶セルのコントラスト
は6.3:1(R/B)であり、赤・黒表示特性共に良
好で、コントラストの高い素子となった。 (比較実験例1)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。
【0104】まず、基板厚150μm、屈折率1.65
のPESフィルム基板上に設けられた厚み800Å、面
抵抗240Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に9μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み800Å、面抵抗240
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。
のPESフィルム基板上に設けられた厚み800Å、面
抵抗240Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に9μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み800Å、面抵抗240
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。
【0105】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
【0106】次に、基板厚150μm、屈折率1.65
のPESフィルム基板上に設けられた厚み800Å、面
抵抗240Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み800Å、面抵抗240
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部
にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印
刷して所定高さの壁を形成した。
のPESフィルム基板上に設けられた厚み800Å、面
抵抗240Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイ
ミド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ
(積水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう
一つのPESフィルム基板(厚み150μm、屈折率
1.65)上の透明電極(厚み800Å、面抵抗240
Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶
縁膜を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミ
ド系配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部
にシール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印
刷して所定高さの壁を形成した。
【0107】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み800Å、面抵抗240Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み800Å、面抵抗240Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
【0108】もう一つのPESフィルム基板(厚み15
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み800
Å、面抵抗240Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み800
Å、面抵抗240Ω/□)上には、まず厚み2000Å
のポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み15
00Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方
の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0109】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0110】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
4.5:1(W/B)であった。 (比較実験例2)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。まず、基板厚1
50μm、屈折率1.65のポリエーテルサルホン(P
ES)フィルム基板上に設けられた厚み2000Å、面
抵抗50Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミ
ド系配向膜を形成し、その上に9μm径のスペーサ(積
水ファインケミカル社製)を散布した。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
4.5:1(W/B)であった。 (比較実験例2)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。まず、基板厚1
50μm、屈折率1.65のポリエーテルサルホン(P
ES)フィルム基板上に設けられた厚み2000Å、面
抵抗50Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミ
ド系配向膜を形成し、その上に9μm径のスペーサ(積
水ファインケミカル社製)を散布した。
【0111】また、もう一つのPESフィルム基板(厚
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み2
000Å、面抵抗50Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、
一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学
社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み2
000Å、面抵抗50Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、
一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学
社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0112】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルA1を作製した。次に、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み2000Å、面抵抗50Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その
上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。
面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルA1を作製した。次に、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み2000Å、面抵抗50Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その
上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)
を散布した。
【0113】また、もう一つのPESフィルム基板(厚
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み2
000Å、面抵抗50Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、
一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学
社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
み150μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み2
000Å、面抵抗50Ω/□)上には、まず厚み200
0Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み
1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、
一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学
社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0114】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み2000Å、面抵抗50Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
50μm、屈折率1.65のPESフィルム基板上に設
けられた厚み2000Å、面抵抗50Ω/□の透明電極
上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上
に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を
散布した。
【0115】もう一つのPESフィルム基板(厚み15
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み2000
Å、面抵抗50Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
0μm、屈折率1.65)上の透明電極(厚み2000
Å、面抵抗50Ω/□)上には、まず厚み2000Åの
ポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み150
0Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の
基板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)
をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0116】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。しかしながら、
これら3種類のセルA1、B1、C1はすべて1時間加
熱した後に、フィルム基板に反りが生じ、三層の積層体
を作製することができなかった。従って、積層体のコン
トラストを測定することができなかった。 (比較実験例3)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。しかしながら、
これら3種類のセルA1、B1、C1はすべて1時間加
熱した後に、フィルム基板に反りが生じ、三層の積層体
を作製することができなかった。従って、積層体のコン
トラストを測定することができなかった。 (比較実験例3)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。
【0117】まず、基板厚100μm、屈折率1.58
のポリカーボネート(PC)フィルム基板上に設けられ
た厚み800Å、面抵抗280Ω/□の透明電極上に厚
み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その上に9
μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布
した。また、もう一つのPCフィルム基板(厚み100
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み800Å、
面抵抗280Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポ
リイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500
Åのポリイミド系配向膜を形成した。
のポリカーボネート(PC)フィルム基板上に設けられ
た厚み800Å、面抵抗280Ω/□の透明電極上に厚
み800Åのポリイミド系配向膜を形成し、その上に9
μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散布
した。また、もう一つのPCフィルム基板(厚み100
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み800Å、
面抵抗280Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポ
リイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500
Åのポリイミド系配向膜を形成した。
【0118】続いて、一方の基板上の周縁部にシール材
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定
高さの壁を形成した。その後該一方の基板上にシール材
の高さと面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布
し、貼り合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、15
0℃で1時間加熱し、液晶セルA1を作製した。
【0119】次に、基板厚100μm、屈折率1.58
のPCフィルム基板上に設けられた厚み800Å、面抵
抗280Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミ
ド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ(積
水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう一つ
のPCフィルム基板(厚み100μm、屈折率1.5
8)上の透明電極(厚み800Å、面抵抗280Ω/
□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜
を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミド系
配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部にシ
ール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷し
て所定高さの壁を形成した。
のPCフィルム基板上に設けられた厚み800Å、面抵
抗280Ω/□の透明電極上に厚み800Åのポリイミ
ド系配向膜を形成し、その上に7μm径のスペーサ(積
水ファインケミカル社製)を散布した。また、もう一つ
のPCフィルム基板(厚み100μm、屈折率1.5
8)上の透明電極(厚み800Å、面抵抗280Ω/
□)上には、まず厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜
を形成した後、その上に厚み1500Åのポリイミド系
配向膜を形成した。続いて、一方の基板上の周縁部にシ
ール材XN21S(三井化学社製)をスクリーン印刷し
て所定高さの壁を形成した。
【0120】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
00μm、屈折率1.58のPCフィルム基板上に設け
られた厚み800Å、面抵抗280Ω/□の透明電極上
に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上に
7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散
布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚1
00μm、屈折率1.58のPCフィルム基板上に設け
られた厚み800Å、面抵抗280Ω/□の透明電極上
に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成しその上に
7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル社製)を散
布した。
【0121】もう一つのPCフィルム基板(厚み100
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み800Å、
面抵抗280Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポ
リイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500
Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の基
板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)を
スクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
μm、屈折率1.58)上の透明電極(厚み800Å、
面抵抗280Ω/□)上には、まず厚み2000Åのポ
リイミド系絶縁膜を形成した後、その上に厚み1500
Åのポリイミド系配向膜を形成した。続いて、一方の基
板上の周縁部にシール材XN21S(三井化学社製)を
スクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。
【0122】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0123】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
4.2:1(W/B)であった。 (比較実験例4)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。まず、基板厚3
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1000Å、面抵抗230Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
し、その上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカ
ル社製)を散布した。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
4.2:1(W/B)であった。 (比較実験例4)実験例1と同じようにして調製した液
晶組成物a1、b1、c1を使用した。まず、基板厚3
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1000Å、面抵抗230Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
し、その上に9μm径のスペーサ(積水ファインケミカ
ル社製)を散布した。
【0124】また、もう一つのポリアリレートフィルム
基板(厚み300μm、屈折率1.6)上の透明電極
(厚み1000Å、面抵抗230Ω/□)上には、まず
厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、そ
の上に厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成し
た。続いて、一方の基板上の周縁部にシール材XN21
S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁
を形成した。
基板(厚み300μm、屈折率1.6)上の透明電極
(厚み1000Å、面抵抗230Ω/□)上には、まず
厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、そ
の上に厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成し
た。続いて、一方の基板上の周縁部にシール材XN21
S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁
を形成した。
【0125】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルA1を作製した。次に、基板厚3
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1000Å、面抵抗230Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
し、その上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカ
ル社製)を散布した。
面積から計算された量の液晶組成物a1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルA1を作製した。次に、基板厚3
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1000Å、面抵抗230Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
し、その上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカ
ル社製)を散布した。
【0126】また、もう一つのポリアリレートフィルム
基板(厚み300μm、屈折率1.6)上の透明電極
(厚み1000Å、面抵抗230Ω/□)上には、まず
厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、そ
の上に厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成し
た。続いて、一方の基板上の周縁部にシール材XN21
S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁
を形成した。
基板(厚み300μm、屈折率1.6)上の透明電極
(厚み1000Å、面抵抗230Ω/□)上には、まず
厚み2000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、そ
の上に厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成し
た。続いて、一方の基板上の周縁部にシール材XN21
S(三井化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁
を形成した。
【0127】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚3
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1000Å、面抵抗230Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
しその上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル
社製)を散布した。
面積から計算された量の液晶組成物b1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルB1を作製した。また、基板厚3
00μm、屈折率1.6のポリアリレートフィルム基板
上に設けられた厚み1000Å、面抵抗230Ω/□の
透明電極上に厚み800Åのポリイミド系配向膜を形成
しその上に7μm径のスペーサ(積水ファインケミカル
社製)を散布した。
【0128】もう一つのポリアリレートフィルム基板
(厚み300μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み
1000Å、面抵抗230Ω/□)上には、まず厚み2
000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に
厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続い
て、一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井
化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成し
た。
(厚み300μm、屈折率1.6)上の透明電極(厚み
1000Å、面抵抗230Ω/□)上には、まず厚み2
000Åのポリイミド系絶縁膜を形成した後、その上に
厚み1500Åのポリイミド系配向膜を形成した。続い
て、一方の基板上の周縁部にシール材XN21S(三井
化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成し
た。
【0129】その後該一方の基板上にシール材の高さと
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
面積から計算された量の液晶組成物c1を塗布し、貼り
合わせ装置を用いて両基板を貼り合わせ、150℃で1
時間加熱し、液晶セルC1を作製した。これら3種類の
セルA1、B1、C1をこの順に積層し、積層体の裏面
(液晶セルA1の外面(裏面))には黒色の光吸収膜を
設けた。
【0130】各セルを着色状態と消色状態にするために
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
3.8:1(W/B)であった。以上説明した実験例及
び比較実験例を表1にまとめて示す。
所定電圧で駆動したところ、積層体のコントラストは
3.8:1(W/B)であった。以上説明した実験例及
び比較実験例を表1にまとめて示す。
【0131】
【表1】
【0132】表1に示すように、本発明に係る液晶素子
を作製してコントラストを測定した実験例1〜7では、
コントラストが5.5:1〜6.3:1であり、いずれ
もコントラストが高かった。これに対し、電極の厚みが
1200Åより小さい積層型液晶素子を作製してコント
ラストを測定した比較実験例1、3及び4では積層体の
コントラストが3.8:1〜4.5:1であり、いずれ
もコントラストが低かった。また、比較実験例2では、
電極の厚みが1500Åより大きかったためフィルム基
板に反りが生じた。
を作製してコントラストを測定した実験例1〜7では、
コントラストが5.5:1〜6.3:1であり、いずれ
もコントラストが高かった。これに対し、電極の厚みが
1200Åより小さい積層型液晶素子を作製してコント
ラストを測定した比較実験例1、3及び4では積層体の
コントラストが3.8:1〜4.5:1であり、いずれ
もコントラストが低かった。また、比較実験例2では、
電極の厚みが1500Åより大きかったためフィルム基
板に反りが生じた。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、明
るい画像表示が可能であるとともにコントラストの高い
液晶素子を提供することができる。また本発明による
と、コントラストが高く、液晶素子が反ったり、電極に
断線を生じるなどの問題が起こり難い液晶素子を提供す
ることができる。
るい画像表示が可能であるとともにコントラストの高い
液晶素子を提供することができる。また本発明による
と、コントラストが高く、液晶素子が反ったり、電極に
断線を生じるなどの問題が起こり難い液晶素子を提供す
ることができる。
【0134】また本発明によると、コントラストが高
く、電極の導電性が良好な液晶素子を提供することがで
きる。
く、電極の導電性が良好な液晶素子を提供することがで
きる。
【図1】本発明に係る積層型液晶素子の1例の概略断面
図である。
図である。
【図2】本発明に係る積層型液晶素子の他の例の概略断
面図である。
面図である。
【図3】本発明に係る積層型液晶素子のさらに他の例の
概略断面図である。
概略断面図である。
【図4】図1に示す積層型液晶素子における各液晶素子
中の樹脂構造物の配置状態を示す図である。
中の樹脂構造物の配置状態を示す図である。
【図5】図1に示す積層型液晶素子の製造方法例におけ
る1工程を示す図である。
る1工程を示す図である。
【図6】図2に示す積層型液晶素子の製造方法例におけ
る1工程を示す図である。
る1工程を示す図である。
【図7】液晶素子の駆動回路を示すブロック図である。
1、2 透明樹脂フィルム基板 3 光吸収層 4 樹脂構造物 5 スペーサ 6b 青色表示用液晶材料 6g 緑色表示用液晶材料 6r 赤色表示用液晶材料 7 絶縁膜 8 配向制御膜 91 平板 92 加熱・加圧ローラ 10 接着剤 11、12 透明電極 LD1、LD2、LD3 積層型液晶素子 B ブルー(青色)表示用液晶素子 G グリーン(緑色)表示用液晶素子 R レッド(赤色)表示用液晶素子 b 青色表示用液晶層 g 緑色表示用液晶層 r 赤色表示用液晶層 C1〜Cn 信号電極 R1〜Rm(Ra) 走査電極 S シール材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA21 LA07 LA09 MA04Y NA08 NA13 QA04 RA04 TA01 TA02 TA17 2H090 JB03 JD14 KA04 LA01 LA02 LA20 2H092 GA05 GA27 HA03 HA04 MA05 NA01 PA01 PA03 QA08 QA11
Claims (5)
- 【請求項1】複数の液晶層を含む積層型液晶素子であ
り、前記各液晶層は、電極がそれぞれに形成されている
一対の樹脂フィルム基板に挟持されており、少なくとも
素子最観察側の電極が、厚み1200Å以上1500Å
以下、且つ、面抵抗200Ω/□以下であることを特徴
とする積層型液晶素子。 - 【請求項2】複数の液晶層を含む積層型液晶素子であ
り、前記各液晶層は、電極がそれぞれに形成されている
一対の樹脂フィルム基板に挟持されており、少なくとも
素子最観察側の基板が、厚み50μm以上200μm以
下、且つ、屈折率1.58以上であり、少なくとも該樹
脂フィルム基板に形成されている電極が、厚み1200
Å以上1500Å以下、且つ、面抵抗200Ω/□以下
であることを特徴とする積層型液晶素子。 - 【請求項3】前記一対の樹脂フィルム基板は、それぞれ
がポリエーテルサルホンからなるフィルム基板である請
求項1又は2記載の積層型液晶素子。 - 【請求項4】電極がそれぞれに形成されている一対の樹
脂フィルム基板に、コレステリック相を示す液晶層が挟
持されており、少なくとも素子観察側の基板に設けられ
ている電極が、厚み1200Å以上1500Å以下、且
つ、面抵抗200Ω/□以下であることを特徴とする液
晶素子。 - 【請求項5】前記電極は、インジウム錫酸化物からなる
電極である請求項1から4のいずれかに記載の液晶素
子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33200899A JP2001147421A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 液晶素子 |
US09/718,138 US6812977B1 (en) | 1999-11-22 | 2000-11-21 | Liquid crystal element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33200899A JP2001147421A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 液晶素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001147421A true JP2001147421A (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=18250119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33200899A Withdrawn JP2001147421A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001147421A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6683672B2 (en) | 2001-06-01 | 2004-01-27 | Minolta Co., Ltd. | Liquid crystal composition and reflective type liquid crystal display |
JP2011112793A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Fujitsu Ltd | 積層型表示装置 |
-
1999
- 1999-11-22 JP JP33200899A patent/JP2001147421A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6683672B2 (en) | 2001-06-01 | 2004-01-27 | Minolta Co., Ltd. | Liquid crystal composition and reflective type liquid crystal display |
JP2011112793A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Fujitsu Ltd | 積層型表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6565932B2 (en) | Liquid crystal composition and liquid crystal light modulating device using the liquid crystal composition | |
JP2001201762A (ja) | 表示素子、書き込み方法および書き込み装置 | |
US6812977B1 (en) | Liquid crystal element | |
US5541749A (en) | Electro-optical device | |
JP4968262B2 (ja) | 液晶表示素子及びそれを用いた電子ペーパー | |
JP2000178557A (ja) | 液晶組成物及び液晶光変調素子 | |
JP2002363564A (ja) | 液晶組成物及び反射型液晶表示素子 | |
JP3105311B2 (ja) | 液晶電気光学装置およびその作製方法 | |
JP2008096939A (ja) | 反射型カラー液晶ディスプレイ | |
WO2009122630A1 (ja) | 液晶表示素子及びその駆動方法 | |
JP2001147421A (ja) | 液晶素子 | |
JP2001147442A (ja) | 積層型液晶素子 | |
JP3480428B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH11288008A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2001033807A (ja) | 液晶光変調素子 | |
JPH1068961A (ja) | 液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法並びにこの液晶表示装置の駆動方法 | |
JP2001147445A (ja) | 積層型液晶素子 | |
JP2002107768A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2001147444A (ja) | 積層型液晶素子 | |
JP2001147443A (ja) | 積層型液晶素子 | |
JP2001033805A (ja) | 液晶光変調素子 | |
JP2002207225A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2001188241A (ja) | 液晶素子及び積層型液晶素子 | |
JP2003029301A (ja) | 反射型フルカラー液晶表示素子及び該素子を備えた表示装置 | |
US20110102718A1 (en) | Liquid crystal display apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050613 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |