JPH1068961A - 液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法並びにこの液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法並びにこの液晶表示装置の駆動方法

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JPH1068961A
JPH1068961A JP22830496A JP22830496A JPH1068961A JP H1068961 A JPH1068961 A JP H1068961A JP 22830496 A JP22830496 A JP 22830496A JP 22830496 A JP22830496 A JP 22830496A JP H1068961 A JPH1068961 A JP H1068961A
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liquid crystal
substrate
pixel electrode
group
layer
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JP22830496A
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English (en)
Inventor
Yoko Fukunaga
容子 福永
Norihiko Kamiura
紀彦 上浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高表示品位の液晶表示装置を安価に提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】この液晶表示装置は、TFT12、及びT
FT12のソース電極に接続された画素電極16を有す
る基板10と、画素電極16に対向配置された画素電極
22を有する基板20と、この両基板の間に配置され、
その両面にそれぞれ独立に駆動可能なコモン電極32、
34を有する中間層30と、基板10と中間層30との
間に設けられた第1の液晶層46と、中間層30と基板
20との間に設けられた第2の液晶層48とを備えてい
る。画素電極22は、導電性スペーサ42、44、及び
中間層30に形成された導通部36を介して画素電極1
6に電気的に接続されている。第1の液晶層46は、画
素電極16とコモン電極32との電位差により駆動さ
れ、第2の液晶層48は、画素電極22とコモン電極3
4との電位差により駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置に
係り、特にスイッチング素子を用いたアクティブマトリ
クス型液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法並
びにこの液晶表示装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信技術の進歩により、液晶
表示素子の携帝端未としての展開が期待されている。携
帯端未として用いるためには電池容量の要求から大幅な
低消費電力化を図ることが必須である。現在主流となっ
ている透過型液晶表示素子においてはその消費電力の約
60[%]を光源であるバックライト部分が占めてい
る。大幅な低消費電力化を図るためには外部光源を利用
する反射型の表示方式が有利である。
【0003】反射型方式において見やすいディスプレイ
を実現するためには、白レベルの反射率として新聞紙な
みの50%以上を確保することが必要である。反射型方
式は、偏光板を用いる方式と偏光板を用いない方式に大
別される。偏光板を用いる方式においては、外部光のう
ち偏光板を透過する光しか利用できないため、白レベル
における反射率は原理的に50%に制限され、実際に
は、最適なもので30%程度である。偏光板を用いない
方式としては、(1)二色性色素の配向を液晶で制御す
る方式、(2)高分子/液晶ドロプレット界面での光散
乱を利用する方式、(3)コレステリック液晶材料がそ
の捻れピッチと屈折率異方性に応じて特定の波長領域の
光を反射することを利用する方式などがある。(1)の
方式は、主に二色性色素の性能により最適なもので40
%程度の反射率にとどまっている。(2)の方式は、最
適なもので20%程度の反射率にとどまっている。
(3)の方式では、コレステリック液晶の捻れ方向に応
じて右円偏光と左円偏光のいずれか一方のみを反射する
ため、その反射率は、原理的に50%に制限され、実際
には最適なもので40%程度となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
反射型液晶表示装置においては、十分な白レベル反射
率、例えば50%以上の反射率を確保することが困難で
あり、高反射率の反射型液晶表示装置の実現が要求され
ている。
【0005】そこで、液晶を2層構造にすることによ
り、従来の1層構造では無駄になっていた光を2層目に
おいて有効利用する方法が提案されている。特に、コレ
ステリック選択反射方式(CT)において、右円偏光を
反射する層(R)と左円偏光を反射する層(L)の積層
構造(RL2層構造CTセル)が反射率向上に有効と考
え、図34に示したような構造の2層構造セルが提案さ
れている。このRL2層構造CTセルにおいて、正常表
示部においては反射率80%という十分な値が実現でき
たものの、以下に示すような問題が発生した。すなわ
ち、駆動初期からON状態のままとなる画素欠陥、さら
に初期駆動においは正常にON/OFFが行われていた
画素においても、一度ON状態とした画像パターン領域
において、その後OFF状態となる電圧を印加してもO
N状態のまま戻らない、いわゆる「焼き付き」不良が発
生した。
【0006】種々検討の結果、上述した画素欠陥につい
ては、中間層電極がフローティングのために、セル製造
プロセスにおいて静電気によって発生した電荷が、液晶
注入後も中間層電極に残るために生じることが分かっ
た。また「焼き付き」不良は、液晶内のイオン性不純物
がフローティングとなっている中間層電極/液晶界面近
傍に駆動中に蓄積されるために生じることが分かった。
さらに、種々の液晶材料を用いて図34の2層構造セル
を駆動した結果、前述のような2つの表示不良は、コレ
ステリック選択反射方式に限った問題ではなく、種々の
液晶材料に対して中間層フローティング構造に共通に発
生する問題であることが分かった。
【0007】この発明の目的は、高反射率が得られると
ともに、高表示品位の液晶表示装置、及びこの液晶表示
装置の駆動方法、並びにこの液晶表示装置の製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明によれば、少なくとも2
層の積層された液晶層を有する液晶表示装置において、
前記積層された一方の液晶層の一方の主面に設けられた
第1の画素電極と、前記一方の液晶層の他方の主面に設
けられ、前記第1の画素電極との間で電位差を形成する
第1の対向電極と、前記積層された他方の液晶層の一方
の主面に設けられた第2の画素電極と、前記他方の液晶
層の他方の主面に設けられ、前記第2の画素電極との間
で電位差を形成する第2の対向電極と、前記第1及び第
2の画素電極を同期して駆動するスイッチング素子と、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置を提供するもの
である。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、マトリク
ス状に形成された第1の画素電極群と、前記第1の画素
電極群を駆動するスイッチング素子群とを有する第1の
基板と、マトリクス状に形成された第2の画素電極群を
有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板
との間に設けられ、両面に第1の対向電極と第2の対向
電極とを有する中間層と、前記第1の基板と前記中間層
との間に配置された第1の液晶層と、前記第2の基板と
前記中間層との間に配置された第2の液晶層と、を備え
た液晶表示装置であって、前記第1の画素電極群と前記
第1の対向電極とが対向配置され、前記第2の画素電極
群と前記第2の対向電極とが対向配置され、前記第1の
画素電極群と前記第2の画素電極群とが1:1に電気的
に接続されていることを特徴とする液晶表示装置が提供
される。
【0010】請求項1及び2に記載の液晶表示装置は、
共通の画素電極電位で2層の液晶層を同時駆動する液晶
表示装置である。また、この液晶表示装置は、第1及び
第2の画素電極にそれぞれ対向する第1及び第2の対向
電極を有している。この第1及び第2の対向電極は、第
1及び第2の画素電極に対して電気的に絶縁されている
とともに、それぞれ独立に電位を設定することができ
る。この第1及び第2の画素電極と、第1及び第2の対
向電極との間の電位差により液晶が駆動される。このよ
うに、2層の液晶層を1つの駆動系または1つのスイッ
チング素子で同時に駆動できるため、コストの削減を図
ることができる。また、このスイッチング素子を一方の
基板上に設けることにより、他方の基板に配線等が不要
となり、高開口率化を図ることができる。
【0011】また、この液晶表示装置は、2層の積層さ
れた液晶層により所定の成分の光を反射するため、反射
効率が向上でき、高品位の表示が可能となる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、マトリク
ス状に形成された第1の画素電極群と、前記第1の画素
電極群を駆動するスイッチング素子群とを有する第1の
基板と、マトリクス状に形成された第2の画素電極群を
有する中間基板と、前記中間基板に対向配置された第2
の基板と、前記第1の基板と前記中間基板との間に設け
られ、両面に第1の対向電極と第2の対向電極とを有す
る中間層と、前記第1の基板と前記中間層との間に配置
された第1の液晶層と、前記中間基板と前記中間層との
間に配置された第2の液晶層と、前記中間基板と前記第
2の基板との間に配置された第3の液晶層と、を備えた
液晶表示装置であって、前記第1の画素電極群と前記第
1の対向電極とが対向配置され、前記第2の画素電極群
と前記第2の対向電極とが対向配置され、前記第1の画
素電極群と前記第2の画素電極群とが1:1に電気的に
接続されていることを特徴とする液晶表示装置。
【0013】請求項3に記載の液晶表示装置は、請求項
1に記載の2層構造の液晶表示装置に、さらに第3の液
晶層を追加した構造となっている。この第3の液晶層
は、第1及び第2の液晶層に対して独立に設けられてい
る。この第3の液晶層は、第1または第2の液晶層と同
様に機能しても良いし、視角改善層、反射率改善層、ま
たは色補正層として機能させることも可能である。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
または3に記載の液晶表示装置であって、前記中間層
は、前記第1および第2の対向電極に対して電気的に絶
縁された中間層導通部を有し、前記第1の画素電極群と
前記中間層導通部との間に配置された第1の導電性部
材、及び前記中間層導通部と前記第2の画素電極群との
間に配置された第2の導電性部材を介して前記第1の画
素電極と前記第2の画素電極群とが1:1に電気的に接
続されていることを特徴とする液晶表示装置が提供され
る。
【0015】請求項4に記載の液晶表示装置は、第1及
び第2の画素電極とスイッチング素子とを接続する部材
として導電性部材を有している。この導電性部材は、第
1及び第2の対向電極に対して電気的に絶縁されてい
る。この導電性部材により、第1及び第2の画素電極と
スイッチング素子とが電気的に接続されているため、第
1の画素電極と第2の画素電極とを接続する配線が不要
となるとともに、少なくとも一方の基板にのみスイッチ
ング素子及び配線を設けるだけで、第1及び第2の画素
電極を同時に駆動できる。したがって、開口率を向上す
ることができる。請求項5に記載の発明によれば、請求
項4に記載の液晶表示装置であって、前記第1及び第2
の導電性部材は、それぞれ前記第1及び第2の液晶層の
ギャップを維持するためのスペーサとしての機能を兼ね
ることを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、第1の基
板の一方の面に第1の画素電極群、及び前記第1の画素
電極群を駆動するスイッチング素子群を形成する工程
と、第2の基板の一方の面に第2の画素電極群を形成す
る工程と、第3の基板の両面に画素電極群に1:1に対
応して電気的絶縁部群を有する両面対称の第1及び第2
の対向電極を形成する工程と、前記第3の基板の前記電
気的絶縁部群にスルーホール群を形成する工程と、前記
第1の基板上に前記第1の画素電極群に1:1に電気的
に接続された第1の導電性スペーサ群を形成する工程
と、前記第1の基板上に液晶セル形成用のシールパター
ンを塗布する第1のシール剤塗布工程と、前記第1の導
電性スペーサ群が前記スルーホール群に1:1に対応す
るように前記第1の基板と前記第3の基板とを組み立て
る第1の組立工程と、前記第3の基板のスルーホール群
上に前記第1の導電性スペーサ群に1:1に電気的に接
続された第2の導電性スペーサ群を形成する工程と、前
記第2の基板上に液晶セル形成用のシールパターンを塗
布する第2のシール剤塗布工程と、前記第2の画素電極
群が前記第2の導電性スペーサ群に1:1に電気的に接
続するように、前記第2の基板と前記第3の基板とを組
み立てる第2の組立工程と、前記第1の基板と前記第3
の基板との間に液晶を注入した後、注入後を封止する第
1の注入工程と、前記第2の基板と前記第3の基板との
間に液晶を注入した後、注入口を封止する第2の注入工
程と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造
方法が提供される。
【0017】請求項7に記載の発明によれば、第1の基
板の一方の面に第1の画素電極群、及び前記第1の画素
電極群を駆動するスイッチング素子群を形成する工程
と、第2の基板の一方の面に第2の画素電極群を形成す
る工程と、第3の基板の両面に画素電極群に1:1に対
応して電気的絶縁部群を有する両面対称の第1及び第2
の対向電極を形成する工程と、前記第3の基板の前記電
気的絶縁部群にスルーホール群を形成する工程と、前記
第2の基板上に前記第2の画素電極群に1:1に電気的
に接続された第1の導電性スペーサ群を形成する工程
と、前記第2の基板上に液晶セル形成用のシールパター
ンを塗布する第1のシール剤塗布工程と、前記第1の導
電性スペーサ群が前記スルーホール群に1:1に対応す
るように前記第2の基板と前記第3の基板とを組み立て
る第1の組立工程と、前記第3の基板のスルーホール上
に前記第1の導電性スペーサ群に1:1に電気的に接続
された第2の導電性スペーサを形成する工程と、前記第
1の基板上に液晶セル形成用のシールパターンを塗布す
る第2のシール剤塗布工程と、前記第1の画素電極群が
前記第2の導電性スペーサ群に1:1に電気的に接続す
るように、前記第1の基板と前記第3の基板とを組み立
てる第2の組立工程と、前記第1の基板と前記第3の基
板との間に液晶を注入した後、注入後を封止する第1の
注入工程と、前記第2の基板と前記第3の基板との間に
液晶を注入した後、注入口を封止する第2の注入工程
と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方
法が提供される。
【0018】請求項6及び7に記載の液晶表示装置の製
造方法によれば、請求項5に記載したような特徴を有す
る液晶表示装置を提供することができる。
【0019】請求項8に記載の発明によれば、少なくと
も2層の積層された液晶層と、前記2層の液晶層の一方
の液晶層の一方の主面に設けられた第1の画素電極群
と、前記一方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第
1の画素電極群との間で電位差を形成する第1の対向電
極と、前記積層された他方の液晶層の一方の主面に設け
られた第2の画素電極群と、前記他方の液晶層の他方の
主面に設けられ、前記第2の画素電極群との間で電位差
を形成する第2の対向電極と、を備え、互いに交差する
複数のゲート線及び信号線を有し、前記ゲート線と前記
信号線との各交点に設けられたスイッチング素子を有
し、前記スイッチング素子のソースが前記各第1の画素
電極に接続され、前記スイッチング素子のゲートが前記
ゲート線に接続され、前記スイッチング素子のドレイン
が前記信号線に接続されたスイッチング素子群が前記各
第1及び第2の画素電極を同期して駆動する液晶表示装
置であって、前記ゲート線に印加するゲートパルスに同
期して前記信号線に高レベルと低レベルの信号電圧を交
互に連続的に印加して前記積層された一方の液晶層と他
方の液晶層とを同時に交流駆動するとともに、前記信号
電圧の中央電位と前記第1の対向電極との電位関係、お
よび前記信号電圧の中央電位と前記第2の対向電極との
電位関係を設定して、前記2層の液晶層に印加される交
流電圧を表示状態で正負対称にすることを特徴とする液
晶表示装置の駆動方法が提供される。
【0020】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、前記第1の
対向電極の電位、前記第2の対向電極の電位、及び前記
信号電圧の中央電位のうち、2つの電位を独立に設定す
ることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法が提供され
る。
【0021】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、前記第1
の対向電極の電位と前記第2の対向電極の電位とを同電
位にすることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法が提
供される。
【0022】請求項8乃至10に記載の液晶表示装置の
駆動方法によれば、フリッカ、焼き付きなどの表示不良
を改善することができる。
【0023】請求項11に記載の発明によれば、少なく
とも2層の積層された液晶層と、前記2層の液晶層の一
方の液晶層の一方の主面に設けられた第1の画素電極群
と、前記一方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第
1の画素電極群との間で電位差を形成する第1の対向電
極群と、前記積層された他方の液晶層の一方の主面に設
けられた第2の画素電極群と、前記他方の液晶層の他方
の主面に設けられ、前記第2の画素電極群との間で電位
差を形成する第2の対向電極群と、を備え、互いに交差
する複数のゲート線及び信号線を有し、前記ゲート線と
前記信号線との各交点に設けられたスイッチング素子を
有し、前記スイッチング素子のソースが前記各第1の画
素電極に接続され、前記スイッチング素子のゲートが前
記ゲート線に接続され、前記スイッチング素子のドレイ
ンが前記信号線に接続されたスイッチング素子群が前記
各第1及び第2の画素電極を同期して駆動する液晶表示
装置であって、前記第1の対向電極群および前記第2の
対向電極群は、前記ゲート線の方向に沿って配列された
画素群毎にパターニングされていることを特徴とする液
晶表示装置が提供される。
【0024】請求項11に記載の液晶表示装置によれ
ば、所定の画素群毎に第1及び第2の対向電極の電位を
設定することができる。
【0025】請求項12に記載の発明によれば、少なく
とも2層の積層された液晶層と、前記2層の液晶層の一
方の液晶層の一方の主面に設けられた第1の画素電極群
と、前記一方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第
1の画素電極群との間で電位差を形成する第1の対向電
極と、前記積層された他方の液晶層の一方の主面に設け
られた第2の画素電極群と、前記他方の液晶層の他方の
主面に設けられ、前記第2の画素電極群との間で電位差
を形成する第2の対向電極と、を備え、互いに交差する
複数のゲート線及び信号線を有し、前記ゲート線と前記
信号線との各交点に設けられたスイッチング素子を有
し、前記スイッチング素子のソースが前記各第1の画素
電極に接続され、前記スイッチング素子のゲートが前記
ゲート線に接続され、前記スイッチング素子のドレイン
が前記信号線に接続されたスイッチング素子群が前記各
第1及び第2の画素電極を同期して駆動する液晶表示装
置であって、前記ゲート線に印加する電圧の変化に同期
して、前記第1及び第2の対向電極間に高レベルと低レ
ベルの電圧を交互に連続的に印加し、前記一方の液晶層
のON/OFF状態と前記他方の液晶層のON/OFF
状態とを反転させて表示することを特徴とする液晶表示
装置の駆動方法が提供される。
【0026】請求項12に記載の液晶表示装置の駆動方
法は、一方の液晶層及び他方の液晶層の駆動状態、すな
わちON/OFF状態を反転させて駆動することが可能
となる。
【0027】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1乃至3に記載の液晶表示装置であって、前記積層され
た複数の液晶層のうち少なくとも1層の液晶層に、印加
電圧の変化に応じて入射光に対する反射率が変化する反
射型表示モードを用いたことを特徴とする液晶表示装置
が提供される。
【0028】請求項13に記載の液晶表示装置は、反射
型表示モードを適用しているため、バックライトを必要
とせず、低消費電力化を実現できる。
【0029】請求項14に記載の発明によれば、少なく
とも2層の液晶層と、各液晶層毎に対応して設けられた
画素電極群と、各液晶層毎に画素電極群に対向して設け
られ、前記画素電極群との間で電位差を形成する複数の
対向電極と、を有する液晶積層体を複数備え、各液晶積
層体毎に反射または吸収波長が異なる反射型液晶表示装
置において、前記各液晶積層体毎の積層方向に重なる複
数の画素電極を同期して駆動する複数のスイッチング素
子を備えたことを特徴とする液晶表示装置が提供され
る。
【0030】請求項15に記載の発明によれば、第1の
基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基
板の間に設けられた第1の中間基板と、前記第1の中間
基板と前記第2の基板の間に設けられた第2の中間基板
と、前記第1の基板と前記第1の中間基板の間に設けら
れた第1の中間層と、前記第1の基板と前記第1の中間
層との間に配置された第1の液晶層と前記第1の中間基
板と前記第1の中間層との間に配置された第2の液晶層
とで第1の色成分を反射または吸収する第1液晶部と、
前記第1の中間基板と前記第2の中間基板の間に設けら
れた第2の中間層と、前記第1の中間基板と前記第2の
中間層との間に配置された第3の液晶層と前記第2の中
間基板と前記第2の中間層との間に配置された第4の液
晶層とで前記第1の色成分とは異なる第2の色成分を反
射または吸収する第2液晶部と、前記第2の中間基板と
前記第2の基板の間に設けられた第3の中間層と、前記
第2の中間基板と前記第3の中間層との間に配置された
第5の液晶層と前記第2の基板と前記第3の中間層との
間に配置された第6の液晶層とで前記第1及び第2の色
成分とは異なる第3の色成分を反射または吸収する第3
液晶部とを有し、前記第1の基板が前記第1の液晶層側
に、第1の液晶層と第2の液晶層を駆動するための第1
のスイッチング素子群と、第3の液晶層と第4の液晶層
を駆動するための第2のスイッチング素子群と、第5の
液晶層と第6の液晶層を駆動するための第3のスイッチ
ング素子群とを有し、前記第1の基板が前記第1の液晶
層側にマトリクス状に配置され、第1のスイッチング素
子群のソースに各々接続された第1の画素電極群を有
し、前記第1の中間基板が前記第2の液晶層側にマトリ
クス状に配置された第2の画素電極群を有し、前記第1
の中間層か前記第1の液晶層側の第1の対向電極と前記
第2の液晶層側の第2の対向電極とを有し、前記第1の
画素電極群と前記第2の画素電極群とが電気的に接続さ
れ、前記第1の中間基板が前記第3の液晶層側にマトリ
クス状に配置され、第2のスイッチング素子群のソース
に各々接続された第3の画素電極群を有し、前記第2の
中間基板が前記第4の液晶層側にマトリクス状に配置さ
れた第4の画素電極群を有し、前記第2の中間層が前記
第3の液晶層側の第3の対向電極と前記第4の液晶層側
の第4の対向電極とを有し、前記第3の画素電極群と前
記第4の画素電極群とが電気的に接続され、前記第2の
中間基板が前記第5の液晶層側にマトリクス状に配置さ
れ、第3のスイッチング素子群のソースに各々接続され
た第5の画素電極群を有し、前記第2の基板が前記第2
の液晶層側にマトリクス状に配置された第6の画素電極
群を有し、前記第3の中間層が前記第5の液晶層側の第
5の対向電極と前記第6の液晶層側の第6の対向電極と
を有し、前記第5の画素電極群と前記第6の画素電極群
とが電気的に接続されていることを特徴とする液晶表示
装置。
【0031】請求項14乃至15に記載の液晶表示装置
は、異なる色成分の光を反射する複数の層を有してい
る。反射する色の組み合せにより、カラー表示を可能と
するものである。例えば、透過−反射モードの場合に
は、反射する色をそれぞれ赤、緑、青とすることによ
り、フルカラー表示が可能となる。また、反射−吸収モ
ードの場合には、吸収する色をそれぞれシアン、マゼン
タ、イエローとすることにより、フルカラー表示を可能
とするものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の第1の実施の形態に係る液晶表示装置について説明す
る。
【0033】図1乃至図5は、それぞれこの発明の第1
の実施の形態に係る液晶表示装置の構造の一例を概略的
に示す断面図である。
【0034】図1に示した液晶表示装置は、1画素毎に
基板10上に形成されたスイッチング素子として機能す
るTFT12、及び補助容量(Cs)用電極14を有し
ている。Cs用電極14の上には、絶縁層15を介して
画素毎にマトリクス状に形成された画素電極16が設け
られている。TFT12のゲート電極は、図示しないゲ
ート線に接続され、ドレイン電極は、図示しない信号線
に接続され、ソース電極は、画素電極16に接続されて
いる。
【0035】また、液晶表示装置は、基板10に対向配
置された基板20を有している。この基板20は、1画
素毎にマトリクス状に形成された画素電極22を有して
いる。
【0036】さらに、基板10と基板20との間に配置
された中間層基板30は、その両面に対向電極、すなわ
ちコモン電極32、34を有している。このコモン電極
32、34は、それぞれ画素電極16、22に対向する
ように配置されている。また、中間層基板30は、コモ
ン電極32、34とは電気的に絶縁されているととも
に、導電性部材によって形成された導通部36を有して
いる。コモン電極32、34は、それぞれ図示しないコ
モンドライバに接続されている。
【0037】そして、TFT12のソース電極と、中間
層基板30の導通部36とを電気的に接続するととも
に、基板10と中間層基板30との間に所定の幅の間隙
を形成する導電性スペーサ42が設けられている。ま
た、中間層基板30の導通部36と画素電極22とを電
気的に接続するとともに、基板30と中間層基板30と
の間に所定の幅の間隙を形成する導電性スペーサ44が
設けられている。この導電性スペーサは、非開口部に位
置するTFT12上に位置している。したがって、TF
T12のソース電極と画素電極22とが電気的に接続さ
れ、画素電極16と画素電極22とが電気的に同電位に
維持される。すなわち、1個のTFTにより2個の画素
電極を同時に駆動することができる。これにより、基板
10と中間層基板30との間に設けられる第1の液晶層
46、及び基板30と中間層基板30との間に設けられ
る第2の液晶層48は、同電位で駆動される画素電極1
6、22とコモン電極32、34との間の形成される電
位差により、それぞれ駆動される。
【0038】図2に示した液晶表示装置は、図1に示し
た液晶表示装置と同様に、TFT12、Cs用電極1
4、絶縁層15、及び画素電極16を有する基板10
と、画素電極22を有する基板20と、コモン電極3
2、34、及び導通部36を有する中間層基板30とを
備えている。また、この液晶表示装置は、基板10と中
間層基板30との間に設けられた第1の液晶層46、及
び基板20と中間層基板30との間に設けられた第2の
液晶層48を備えている。
【0039】導電性スペーサ42は、基板10に設けら
れた画素電極16上に設けられ、導通部36と画素電極
16とを電気的に接続する。導電性スペーサ44は、基
板20に設けられた画素電極22上に設けられ、導通部
36と画素電極22とを電気的に接続する。したがっ
て、TFT12のソース電極と画素電極22とが電気的
に接続され、画素電極16と画素電極22とが電気的に
同電位に維持される。すなわち、1個のTFTにより2
個の画素電極を同時に駆動することができる。
【0040】図1及び図2に示した液晶表示装置におい
ては、導電性スペーサは、非開口部に位置するTFT
上、またはCs上に設けられているため、導電性スペー
サによる開口率の低下を防止している。
【0041】図3に示した液晶表示装置は、図1に示し
た液晶表示装置と同様に、TFT12、Cs用電極1
4、及び画素電極16を有する基板10と、画素電極2
2を有する基板20と、コモン電極32、34、及び導
通部36を有する中間層基板30とを備えている。ま
た、この液晶表示装置は、基板10と中間層基板30と
の間に設けられた第1の液晶層46、及び基板20と中
間層基板30との間に設けられた第2の液晶層48を備
えている。
【0042】基板10に設けられたCs用電極14は、
ITO等の透明な導電性部材によって形成されている。
このCs用電極14と基板10との間には、抵抗低下用
の金属電極17が設けられている。また、TFT12、
及びCs用電極14と画素電極16との間には、絶縁性
のパシベーション膜18が設けられている。そして、T
FT12のソース電極と画素電極16とを電気的に接続
するために、導電性部材によって形成されたコンタクト
部19が設けられている。
【0043】導電性スペーサ42は、基板10に設けら
れた画素電極16上に設けられ、導通部36と画素電極
16とを電気的に接続する。導電性スペーサ44は、基
板20に設けられた画素電極22上に設けられ、導通部
36と画素電極22とを電気的に接続する。したがっ
て、TFT12のソース電極と画素電極22とが電気的
に接続され、画素電極16と画素電極22とが電気的に
同電位に維持される。すなわち、1個のTFTにより2
個の画素電極を同時に駆動することができる。
【0044】図4に示した液晶表示装置は、TFT1
2、及び画素電極16を有する基板10と、画素電極2
2、Cs用電極24、及び画素電極22とCs用電極2
4との間に設けられた絶縁層25を有する基板20と、
コモン電極32、34、及び導通部36を有する中間層
基板30とを備えている。また、この液晶表示装置は、
基板10と中間層基板30との間に設けられた第1の液
晶層46、及び基板20と中間層基板30との間に設け
られた第2の液晶層48を備えている。
【0045】導電性スペーサ42は、基板10に設けら
れたTFT12のソース電極上に設けられ、導通部36
とTFT12とを電気的に接続する。導電性スペーサ4
4は、基板20に設けられた画素電極22上に設けら
れ、導通部36と画素電極22とを電気的に接続する。
したがって、TFT12のソース電極と画素電極22と
が電気的に接続され、画素電極16と画素電極22とが
電気的に同電位に維持される。すなわち、1個のTFT
により2個の画素電極を同時に駆動することができる。
【0046】図3及び図4に示した液晶表示装置におい
ては、Cs用電極を透明なITOによって形成すること
により、開口率をかせいでいる。
【0047】図5に示した液晶表示装置は、TFT1
2、第1のCs用電極14、絶縁層15、及び画素電極
16を有する基板10と、画素電極22、第2のCs用
電極24、及絶縁層25を有する基板20と、コモン電
極32、34、及び導通部36を有する中間層基板30
とを備えている。また、この液晶表示装置は、基板10
と中間層基板30との間に設けられた第1の液晶層4
6、及び基板20と中間層基板30との間に設けられた
第2の液晶層48を備えている。
【0048】導電性スペーサ42は、基板10に設けら
れたTFT12のソース電極上に設けられ、導通部36
とTFT12とを電気的に接続する。導電性スペーサ4
4は、基板20に設けられた画素電極22上に設けら
れ、導通部36と画素電極22とを電気的に接続する。
したがって、TFT12のソース電極と画素電極22と
が電気的に接続され、画素電極16と画素電極22とが
電気的に同電位に維持される。すなわち、1個のTFT
により2個の画素電極を同時に駆動することができる。
【0049】図5に示した液晶表示装置においては、画
素電極16及び画素電極22のそれぞれに対応するCs
を2つ有する構造であり、この2つのCsの電位をそれ
ぞれ独立に設定可能な構造としている。
【0050】図13は、図1乃至図5に示した液晶表示
装置に適用される中間層基板の概略的な構造を示す斜視
図、及びこの中間層基板の一部を拡大した拡大図であ
る。図1乃至図5に示した中間層基板30の断面は、図
13のA−A線で切断した断面に対応している。コモン
電極32、34は、導通部36の周囲を除いて中間層基
板30の両面に形成され、導通部36に対して電気的に
絶縁されるている。
【0051】図15の(a)及び(b)には、上述した
2層構造の液晶表示装置の等価回路が示されている。図
15の(a)は、図1乃至図4に示したように、2層の
液晶層が共通のCsを有する液晶表示装置の等価回路で
あり、図15の(b)は、図5に示したように、2層の
液晶層がそれぞれ並列に2個のCsを有する液晶表示装
置の等価回路を示している。
【0052】図15の(a)に示すように、画素電極1
6、22は、TFT12のソース電極に接続され、同レ
ベルの電位が提供される。また、コモン電極32、34
には、それぞれ独立に設定可能なコモン電圧COM
(1)、及びCOM(2)がコモンドライバから提供さ
れる。また、Cs14には、2層共通なコモン電圧CO
Mがコモンドライバから提供される。
【0053】図15の(b)に示すように、画素電極1
6、22は、TFT12のソース電極に接続され、同レ
ベルの電位が提供される。また、コモン電極32、34
には、それぞれ独立に設定可能なコモン電圧COM
(1)、及びCOM(2)がコモンドライバから提供さ
れる。また、第1のCs14は、液晶層46に並列に形
成され、また、第2のCsは、液晶層48に並列に形成
される。
【0054】Csの対向電極として機能するCs線は、
図17に示すように、ゲート線と独立に成膜することに
より、形成する場合と、図18の(a)に示すように、
隣接するゲート線がCs線を兼ねる場合とがある。図1
7に示したような場合、その等価回路は、図15の
(a)のようになり、図18の(a)に示したような場
合には、その等価回路は図18の(b)に示すようにな
る。
【0055】なお、この補助容量は、必ずしも必要なも
のではなく、Csレス構造の液晶表示装置を構成するこ
とも可能である。
【0056】次に、この発明の第1の実施の形態に係る
液晶表示装置の実施例1について説明する。
【0057】(実施例1)図6には、この発明に用いる
液晶表示方式としてコレステリック選択反射方式を適用
した液晶表示装置の概略的な断面図が示されている。
【0058】基板10は、TFT12と、Cs用電極1
4と、画素電極16と、画素電極16とTFT12及び
Cs用電極14との間に介在され、画素電極16側から
入射した光を基板10の裏面側に透過することなく吸収
するための光吸収層11と、画素電極16とTFT12
のソース電極とを電気的に接続するコンタクト部19と
を有している。基板20は、画素電極22を有してい
る。中間層基板30は、図13に示したような構造であ
り、コモン電極32、34と、導通部36とを有してい
る。
【0059】画素電極16と導通部36との間には、導
電性スペーサ42が設けられ、さらに、画素電極22と
導通部36との間に導電性スペーサ44が設けられてい
る。したがって、TFT12は、画素電極16及び画素
電極22に電気的に接続され、同時に駆動することがで
きる。
【0060】画素電極16とコモン電極32との間に
は、第1の液晶層46が設けられている。画素電極22
とコモン電極34との間には、第2の液晶層48が設け
られている。この第1の液晶層46、及び第2の液晶層
48のそれぞれに充填される液晶材料は、右周りの円偏
光の光のみを反射するコレステリック液晶、及び左周り
の円偏光の光のみ反射するコレステリック液晶である。
【0061】次に、この液晶表示装置の製造方法につい
て説明する。
【0062】まず、以下に図13に示したような中間基
板の製造方法について図22及び図23を参照して説明
する。
【0063】厚さ30μmの高誘電率ガラス基板30の
両面に、ITO(32、34)を厚さ150nmスパッ
タリングにより全面成膜する。
【0064】続いて、このITO(32、34)上にス
ピンコーターを用いてノボラック系ポジ型レジスト10
2、104を1.5μmの厚さで両面塗布する。
【0065】続いて、露光用マスク106を用い、ガラ
ス基板30を100mJ/cm2 のh線(413nm)
で露光する。この露光用マスク106によりマスクされ
る位置の中央近傍は、後に導通部が形成される位置に対
応している。
【0066】続いて、この露光されたガラス基板30を
無機アルカリ現像液に浸すことにより、露光部のレジス
ト102、104を選択的に除去する。
【0067】続いて、このガラス基板30を王水に浸
し、露光部、すなわちレジスト102、104が除去さ
れた部分のITOを選択的にエッチングする。
【0068】続いて、液晶配向の高プレチルト化、導電
性スペーサとの接着性向上のために、シランカップリン
グ剤の蒸気にさらすことにより、ITOエッチング部を
表面処理する。
【0069】続いて、図23に示すように、エキシマレ
ーザを用いてITOエッチング部の中央近傍に直径10
μmのスルーホール37を形成する。
【0070】続いて、ガラス基板30を剥離液に浸し、
残った両面のレジスト102、104を除去する。
【0071】次に、図6に示した液晶表示装置の製造方
法について図36乃至図39を参照して説明する。
【0072】図36に示すように、まず、対向基板を形
成する。すなわち、厚さ0.7mmのガラス基板20上
にITOをスパッタし、そのITO上にポジ型のレジス
トを塗布し、画素パターンに対応して露光した後現像
し、王水でエッチング処理し、レジストを剥離すること
により、ITO画素電極22を形成する。続いて、この
対向基板上に配向膜としてのポリイミドを70nmの厚
さに印刷する。
【0073】続いて、この対向基板上に、導電性スペー
サ用黒色レジストとしてのグラファイトを分散したアク
リル系ポジレジスト110をスピンコーティングにより
厚さ2.0μm塗布する。
【0074】続いて、露光用マスク112を用い、レジ
スト表面をi線(365nm)で100mJ/cm2
光する。
【0075】続いて、有機弱アルカリ現像液にこの対向
基板を浸すことにより、潜像に対応する露光部の導電性
スペーサ用黒色レジスト110を選択的に除去すること
により、導電性スペーサ44を形成する。
【0076】続いて、図37に示すように、対向基板に
シールディスペンサーを用い、UV硬化性シール剤を塗
布する。
【0077】続いて、対向基板と、図22及び図23で
説明した中間層とを組み合わせる。この時、組み合わさ
れる中間層には、予め配向膜としてのポリイミドが70
nmの厚さで印刷により形成され、ITOエッチング部
およびスルーホール部にはシランカップリング剤処理に
よりポリイミドをはじくためポリイミドは印刷されてい
ない。そして、組み合わされた対向基板と中間層とが目
合わせを行った後、基板に所定の温度、及び圧力を加え
つつ(ホットプレス)シール部にUV光(300乃至4
00nm)を3000mJ/cm2 露光することにより
導電性スペーサ44と中間層の基板30とを接着させつ
つ、シール剤を仮硬化させる。
【0078】続いて、組み合わせた中間層の上にさきに
用いた導電性スペーサ用黒色レジストを同様にして塗布
する。このとき、中間層のスルーホール部37は導電性
スペーサ用黒色レジストで埋められ、導通部36を形成
する。
【0079】続いて、図38に示すように、対向基板の
裏面側よりi線(365nm)で100mJ/cm2
面露光する。このとき、はじめに形成した導電性スペー
サ44がマスクとして機能し、導電性スペーサ44上を
除く部分に選択的に潜像が形成される。
【0080】続いて、この露光された対向基板と中間層
とを有機弱アルカリ現像液に浸すことにより、はじめに
形成した導電性スペーサ44上の上の導電性スペーサ用
レジストを選択的に残存させ、導電性スペーサ42を形
成する。
【0081】続いて、ガラス基板10上にTFT12、
Cs14、光吸収層11、画素電極16、及び配向膜を
形成したTFT基板にシールディスペンサーを用い、U
V硬化性シール剤を塗布する。
【0082】続いて、図39に示すように、このTFT
基板と、さきに組みたてた対向基板−中間層とを組み合
わせ、目合わせを行った後、基板に所定の温度及び圧力
を加えつつ(ホットプレス)シール部にUV光(300
乃至400nm)を3000mJ/cm2 露光すること
により、導電性スペーサ42とTFT基板側の画素電極
16とを接着させつつ、シール剤を仮硬化させる。
【0083】続いて、上述したような工程を経て形成さ
れた2層の空セルに圧力を加えつつ、クリーンオーブン
中で200℃で2時間ベークすることにより、シール剤
およびスペーサを完全に硬化させる。
【0084】続いて、TFT基板側の注入口からネマチ
ック液晶材料E48(Merck社製)60部、カイラ
ル剤CB15(Merck社製)40部を混合した液晶
材料46を真空注入し、注入口を封止する。
【0085】続いて、対向基板側の注入口からネマチッ
ク液晶材料E48(Merck社製)60部、カイラル
剤C15(Merck社製)40部を混合した液晶材料
48を真空注入し、注入口を封止する。
【0086】上述したような工程を経て、図6に示した
ような液晶表示装置を形成する。
【0087】なお、この液晶表示装置は、上述した工程
では、対向基板側から組み立てたが、図40乃至図43
に示したように、TFT基板側から組み立ててもよい。
【0088】すなわち、図40に示すように、ガラス基
板10上にTFT12、Cs14、光吸収層11、画素
電極16及び配向膜を形成してTFT基板を形成する。
【0089】続いて、このTFT基板上に、導電性スペ
ーサ用黒色レジストとしてのグラファイトを分散したア
クリル系ポジレジスト110をスピンコーティングによ
り厚さ2.0μm塗布する。
【0090】続いて、露光用マスク112を用い、レジ
スト表面をi線(365nm)で100mJ/cm2
光する。
【0091】続いて、有機弱アルカリ現像液にこのTF
T基板を浸すことにより、潜像に対応する露光部の導電
性スペーサ用黒色レジスト110を選択的に除去するこ
とにより、導電性スペーサ42を形成する。
【0092】続いて、図41に示すように、TFT基板
にシールディスペンサーを用い、UV硬化性シール剤を
塗布する。
【0093】続いて、TFT基板と、図22及び図23
で説明した中間層とを組み合わせる。この時、組み合わ
される中間層には、予め配向膜としてのポリイミドが7
0nmの厚さで印刷により形成され、ITOエッチング
部およびスルーホール部にはシランカップリング剤処理
によりポリイミドをはじくためポリイミドは印刷されて
いない。そして、組み合わされたTFT基板と中間層と
が目合わせを行った後、基板に所定の温度、及び圧力を
加えつつ(ホットプレス)シール部にUV光(300乃
至400nm)を3000mJ/cm2 露光することに
より導電性スペーサ42と中間層の基板30とを接着さ
せつつ、シール剤を仮硬化させる。
【0094】続いて、組み合わせた中間層の上にさきに
用いた導電性スペーサ用黒色レジスト110を同様にし
て塗布する。このとき、中間層のスルーホール部37は
導電性スペーサ用黒色レジストで埋められ、導通部36
を形成する。
【0095】続いて、図42に示すように、導電性スペ
ーサ用レジスト110をマスクを介してi線(365n
m)で100mJ/cm2 で露光する。
【0096】続いて、この露光されたTFT基板と中間
層とを有機弱アルカリ現像液に浸すことにより、導電性
スペーサ44を形成する。
【0097】続いて、対向基板にシールディスペンサー
を用い、UV硬化性シール剤を塗布する。
【0098】続いて、図43に示すように、この対向基
板と、さきに組みたてたTFT基板−中間層とを組み合
わせ、目合わせを行った後、基板に所定の温度及び圧力
を加えつつ(ホットプレス)シール部にUV光(300
乃至400nm)を3000mJ/cm2 露光すること
により、導電性スペーサ44と対向基板側の画素電極2
2とを接着させつつ、シール剤を仮硬化させる。
【0099】続いて、上述したような工程を経て形成さ
れた2層の空セルに圧力を加えつつ、クリーンオーブン
中で200℃で2時間ベークすることにより、シール剤
およびスペーサを完全に硬化させる。
【0100】続いて、TFT基板側の注入口からネマチ
ック液晶材料E48(Merck社製)60部、カイラ
ル剤CB15(Merck社製)40部を混合した液晶
材料46を真空注入し、注入口を封止する。
【0101】続いて、対向基板側の注入口からネマチッ
ク液晶材料E48(Merck社製)60部、カイラル
剤C15(Merck社製)40部を混合した液晶材料
48を真空注入し、注入口を封止する。
【0102】上述したような工程を経て、図6に示した
ような液晶表示装置を形成する。
【0103】上記のようにして作成した液晶表示装置
は、画素電極16、22および中間層の両側の2つのコ
モン電極をショートした状態において緑色を呈した。こ
の液晶表示装置の分光反射率を図29に示した光学配置
で測定した。
【0104】すなわち、サンプルとしての液晶表示装置
に対して垂線より8゜傾いた方向よりコリメートされた
平行光を入射させ、その入射光に対する正反射光をライ
トトラップにより除去し、拡散反射光を検出器により検
出した。このとき、反射率のピーク波長は550nm、
C光源を仮定したときの視感度反射率Y=80%、色座
標(x、y)=(0.31、0.58)となった。
【0105】図25の(a)乃至(c)は、上述した液
晶表示装置に電圧を印加した場合の反射率測定結果であ
る。測定条件を以下に記す。
【0106】まず、中間層における2つのコモン電極、
すなわち図15の(a)におけるCOM(1)およびC
OM(2)、およびCsのコモン電極、すなわち図15
におけるCOMをショートし、グランドに落とした。全
ゲート線にDC+20Vの電圧を印加しつつ、全信号線
に±22.5V、0.01Hzの三角波を印加した。こ
の状態での図29の光学配置における分光反射率を測定
し、C光源を仮定したときの視感度反射率Yを計算し
た。図25の(a)は、上述した中間層コモン2層構造
セルの液晶表示装置の電極電位差−反射率曲線、(b)
は、第1層目のみ液晶を注入した状態での電極電位差−
反射率曲線、(c)は、第2層目のみ液晶を注入した状
態での電極電位差−反射率曲線である。
【0107】図25の(a)乃至(c)ともに、反射率
は電圧の極性に対して対称となっており、2層構造にお
ける反射率は、それを構成する各層の反射率の和で表さ
れている。
【0108】また、図25の(a)乃至(c)ともにV
thは、士5.0V、Vsat は、±7.5Vであった。な
お、Vth、Vsat は、以下のように定義されている。
【0109】 Vth :(反射率)=(最大値)×0.9となる電圧 Vsat :(反射率)=(最小値)+[(最大値)−
(最小値)]×0.1となる電圧 図27の(a)乃至(c)は、この液晶表示装置をTF
T駆動した場合に、フリッカミニマムとなる信号線の中
央電位とコモン電位との電位差のシフト量を測定した結
果である。測定条件を以下に記す。
【0110】フレーム周波数は、60Hz、ゲート線に
は0−20Vの矩形波、信号線には6±3.2Vの矩形
波を印加した。
【0111】図27の(a)においては、中間層におけ
る2つのコモン電極、すなわち図15におけるCOM
(1)およびCOM(2)、およびCsのコモン電極、
すなわち図15におけるCOMをショートし、駆動初期
においてフリッカミニマムとなるようコモン電位を調節
した。その後、TFT駆動を続け、初期の60時間は1
5時間毎に、その後は100時間毎にフリッカミニマム
となるコモン電位を調節した。この最適コモン電位の初
期値に対する変化量をプロットした。
【0112】図27の(b)においては、第1の液晶層
のみ注入した状態で第1の液晶層のコモン電極、すなわ
ち図15におけるCOM(1)と、Csのコモン電極、
すなわち図15におけるCOMをショートし、駆動初期
においてフリッカミニマムとなるようCOM(1)を調
節した。その後TFT駆動を続け、初期の60時間は1
5時間毎に、その後は100時間毎にフリッカミニマム
となるようCOM(1)を調節した。この最適なCOM
(1)の初期のCOM(1)に対する変化量をプロット
した。
【0113】図27の(c)においては、第2の液晶層
のみ注入した状態で第2の液晶層のコモン電極、すなわ
ち図15におけるCOM(2)と、Csのコモン電極、
すなわち図15におけるCOMをショートし、駆動初期
においてフリッカミニマムとなるようCOM(2)を調
節した。その後TFT駆動を続け、初期の60時間は1
5時間毎に、その後は100時間毎にフリッカミニマム
となるようCOM(2)を調節した。この最適なCOM
(2)の初期のCOM(2)に対する変化量をプロット
した。
【0114】図27の(a)乃至(c)ともに、最適コ
モン電位のドリフトは0.5[V]以内におさえられて
いる。また、駆動中に最適コモン電位合わせを行うこと
により、問題となるフリッカを回避することができた。
【0115】次に、この発明の液晶表示装置に対する比
較例について説明する。
【0116】(比較例1)図30乃至図32は、比較例
1にかかわる反射型CT1層構造の液晶表示装置の断面
図である。TFT基板としてはいずれの場合も画素上置
き構造を基本としている。
【0117】図30においては、基板210上に形成さ
れたTFT212、及びCs214と、画素電極216
との間に光吸収層211を設けた構造を用いているもの
で、対向基板220が光入射側となる。TFT212の
ソース電極と画素電極216とは導電性部材219によ
りコンタクトされている。対向基板220は、コモン電
極222を有している。画素電極216と、コモン電極
222との間には、所定の間隙を維持するために絶縁性
のスペーサ224が設けられ、また、この間隙に液晶層
226が形成されている。
【0118】図31及び図32の構造おいては、光吸収
層は存在せず、セル外の光入射側の反対側に光吸収材を
設置して使用するもので、光入射側はTFT基板側でも
対向基板側でも構わない。図31の構造の液晶表示装置
は、ITO216/パッシベーション218/ITO2
14でCsを形成したものである。図32に示した液晶
表示装置は、TFT形成プロセスにおいてアモルファス
シリコン(a−Si)をパターニングするときに隣接す
るゲート線上にも一部残して、その上で画素電極とのコ
ンタクトをとることにより、Csオンゲート構造とした
ものである。TFT基板の構造を除いては図30乃至図
32の構造は共通である。
【0119】以下に図30乃至図32のCT1層構造液
晶表示装置の構造に共通する部分について述べる。対向
基板220上には全面に対向電極すなわちコモン電極2
22が形成されている。スペーサ224としては、絶縁
性のものが用いられている。液晶層226としては、左
巻きあるいは右巻きのCTを用いている。
【0120】図30乃至図32に示した液晶表示装置の
製造方法は共通である。以下に図30乃至図32の反射
型CT1層構造セルの製造方法について述べる。
【0121】まず、TFT基板上および対向基板上に配
向膜としてのポリイミドを厚さ70nm印刷する。続い
て、対向基板上にアクリル系ポジレジストを、スピンコ
ーティングにより厚さ2.0μm塗布する。続いて、露
光用マスクを用い、レジスト側よりi線(365nm)
で100mJ/cm2 露光した。続いて、有機弱アルカ
リ現像液に対向基板を浸すことにより、露光部のスペー
サ用レジストを選択的に除去する。続いて、対向基板に
シールディスペンサーを用い、UV硬化性シール剤を塗
布する。続いて、対向基板とTFT基板とを組み合わ
せ、目合わせを行った後、シール部にUV光(300乃
至400nm)を3000mJ/cm2 露光することに
よりシール剤を仮硬化させる。続いて、クリーンオーブ
ン中で空セルに圧力を加えながら、200℃で2時間ベ
ークすることにより、シール剤およびスペーサを完全に
硬化させる。続いて、TFT基板側の注入口からネマチ
ック液晶材料E48(Merck社製)60部、カイラ
ル剤CB15(Merck社製)40部を混合した液晶
材料を真空注入し、注入口を封止する。
【0122】上記のようにして作成した液晶表示装置
は、画素電極およびコモン電極をショートした状態にお
いて緑色を呈した。図29の光学配置でその分光反射率
を測定したところ、いずれのTFT基板を用いた場合で
も(図30〜図32)同様の挙動を示し、反射率のヒー
ク波長は550nm、C光源を仮定したときの視感度反
射率Y=40%、色座標(x、y)=(0.31、0.
58)となった。
【0123】比較例1の等価回路を図33に示す。
【0124】実施例1と同様にして測定した電極電位差
−反射率の測定結果はいずれのTFT基板を用いた場合
でも(図30〜図32)同一の挙動を示し、図25の
(b)及び(c)と同様になった。また、実施例1と同
様にして測定したVcom ドリフトについても、図27の
(b)及び(c)と同様になった。
【0125】次に、比較例2について説明する。
【0126】(比較例2)図34は、第2の比較例にか
かわる中間層フローティング反射型CT2層構造セルの
断面図である。TFT基板10としては実施例1と同様
であり、対向基板220には比較例1と同様に全面に対
向電極すなわちコモン電極222が形成されている。ス
ペーサ224a、224bとしては、比較例1と同様に
絶縁性のものが用いられている。中間層230の両側に
は、画素電極16と同様のパターンでITOが成膜され
ており、中間層230での電圧降下を防止するために、
スルーホールを通して両側のITOは導通している。2
層の液晶層246、248としては左巻きのCTおよび
右巻きのCTを用いている。
【0127】以下に図34の反射型CT2層構造セルの
製造方法について述べる。
【0128】まず、中間層230の製造方法について述
べる。
【0129】厚さ50μmのガラス基板の片面に、IT
Oを厚さ150nmスパッタリングにより全面成膜す
る。
【0130】続いて、エキシマレーザーを用い、直径2
5μmのスルーホールを1画素あたり1個形成する。
【0131】続いて、裏面にITOを厚さ150nmス
パッタリングにより全面成膜する。このプロセスによ
り、スルーホール部はITOにより充填される。
【0132】続いて、ロールコーターを用いてノボラッ
ク系ポジ型レジストを厚さ1.5μmに両面にコートす
る。露光用マスクを用いて、h線(413nm)で10
0mJ/cm2 露光する。
【0133】続いて、無機アルカリ現像液にさきの基板
を浸すことにより、基板両面の露光部のレジストを選択
的に除去する。
【0134】続いて、この基板を王水に浸し、露光部の
ITOを選択的にエッチングする。以上のプロセスを経
ることにより、両面のITOを画素電極状にパターニン
グし、中間層230にフローティング状態にある中間画
素電極群232を形成する。
【0135】次に、TFT基板上に配向膜としてのポリ
イミドを厚さ70nm印刷した。
【0136】続いて、TFT基板上にアクリル系ポジレ
ジストを、スピンコーティングにより厚さ2.0μm塗
布する。
【0137】続いて、露光用マスクを用い、レジスト側
よりi線(365nm)で100mJ/cm2 露光す
る。
【0138】続いて、有機弱アルカリ現像液にTFT基
板を浸すことにより、露光部のスペーサ用レジストを選
択的に除去する。対向基板についても同様なプロセスに
より配向膜およびスペーサを形成する。
【0139】続いて、TFT基板にシールディスペンサ
ーを用い、UV硬化性シール剤を塗布する。
【0140】続いて、TFT基板と、配向膜としてのポ
リミドを両面全面に70nm印刷した中間層とを組み合
わせ、目合わせを行った後、基板に圧力を加えつつシー
ル部にUV光(300乃至400nm)を3000mJ
/cm2 露光することによりシール剤を仮硬化させる。
【0141】続いて、対向基板上にシールディスペンサ
ーを用い、UV硬化性シール剤を塗布する。
【0142】続いて、対向基板と、さきに組みたてたT
FT基板−中間層とを組み合わせ、目合わせを行った
後、基板に圧力を加えつつシール部にUV光(300乃
至400nm)を3000mJ/cm2 露光することに
よりシール剤を仮硬化させる。続いて、上述した工程を
経た2層の空セルに圧力を加えつつ、クリーンオーブン
中で200℃で2時間ベークすることにより、シール剤
およびスペーサを完全に硬化させる。
【0143】続いて、TFT基板側の注入口からネマチ
ック液晶材料E48(Merck社製)60部、カイラ
ル剤CB15(Merck社製)40部を混合した液晶
材料を真空注入し、注入ロを封止する。
【0144】続いて、対向基板側の注入口からネマチッ
ク液晶材料E48(Merck社製)60部、カイラル
剤C15(Merck社製)40部を混合した液晶材料
を真空注入し、注入口を封止する。
【0145】上記のようにして作成した液晶表示素子に
おいては、正常表示部については緑色を呈したが、全画
素の50%程度がON状態(黒)のままとなる表示不良
が発生した。この表示不良は、画素電極およびコモン電
極をショートした状態において、クリーンオーブン中で
100℃、1時間アニールすることにより、全画素の1
0%以下までに低減することができた。図29の光学配
置で正常表示部に焦点を合わせ、その分光反射率を測定
したところ、反射率のピーク波長は550nm、C光源
を仮定したときの視感度反射率Y=78%、色座標
(x、y)=(0.31、0.58)となった。
【0146】図26の(a)は、比較例2の中間フロー
ティング2層構造セルの電極電位差−反射率曲線の測定
結果である。測定条件については、コモン電極が1つし
かないことを除き実施例1と同様である。図25の
(a)に示した結果と異なる点として、2層分の厚さに
電圧が印加されるため、駆動電圧か倍になるだけでな
く、反射率が電圧の極性に対して非対称となっている。
左右対称となる電極電位差をVcom と定義すると、Vc
omは+5.0Vである。
【0147】図26の(b)及び(c)は、2層構造に
おける反射率が、それを構成する各層の反射率の和で表
されるとの仮定のもとに、単層での反射率を図26の
(b)及び(c)を基本にVcom がずれたと仮定してシ
ミュレーションにより求めたものである。このように、
各層で最適コモン電位がずれると仮定することにより、
中間層フローティング2層構造の反射率を説明すること
かできた。
【0148】図28の(a)は、比較例1の液晶表示装
置をTFT駆動した場合に、フリッカミニマムとなる信
号線の中央電位とコモン電位との電位差のシフト量を測
定した結果である。測定条件については、コモン電極が
1つしかないことを除いては実施例1と同様である。
【0149】図28の(a)においては、フリッカミニ
マムとなる電位に設定しても、なお問題となるフリッカ
は残留した。
【0150】図28の(a)のフリッカの測定結果(透
過率の時間依存性のFFT変換)を、第1の液晶層と第
2の液晶層からのフリッカの和として、シミュレーショ
ンにより求めたそれぞれの層の最適△Vcom の結果を図
28の(b)及び(c)に示す。このように、各層で最
適コモン電位がドリフトすると仮定することにより、中
間層フローティング2層構造のフリッカを説明すること
ができた。
【0151】以上、中間層フローティング2層構造にお
いては、駆動初期より画素欠陥が発生し、初期からフリ
ッカがあるばかりでなく、駆動中にフリッカが増大し、
対向基板のコモン電位調整ではフリッカを問題ないレベ
ルまで低減することができないことが分かった。
【0152】また、パターン表示をさせた場合には、駆
動パターン状に残像、すなわち『焼き付き』が発生する
ことが分かった。
【0153】次に、実施例1の液晶表示装置と、比較例
1及び比較例2の液晶表示装置との性能を比較した。
【0154】図35は、この発明の実施例1、比較例1
及び2の液晶表示装置をTFT駆動した際の性能比較表
である。実施例1の中間層コモン型2層構造を採用する
ことにより、1層構造なみの駆動電圧(土10V)で、
フリッカ・焼き付き等の表示不良なく、コントラスト比
も十分で、高い反射率(80%)の反射型液晶表示装置
が実現できた。
【0155】次に、この発明の第1の実施の形態に係る
液晶表示装置の実施例2について説明する。
【0156】(実施例2)図7は、この発明の実施例2
にかかわるペーパーホワイト反射型CT2層構造の液晶
表示装置の断面図である。液晶材料を除いては実施例1
と同様である。
【0157】2層の液晶層としては左巻きおよび右巻き
のCTを用いており、そのピッチが異なっている。ピッ
チが異なることは、ペーパーホワイト化に寄与してい
る。右巻き及び左巻きのCTを積層して用いることは、
2層の反射波長が重なる領域での反射率向上に寄与して
いる。
【0158】以下に、図7に示した反射型CT2層構造
液晶表示装置の製造方法について述べる。液晶注入の前
の工程までは実施例1と同様であるのでここでは省略
し、液晶注入の工程より述べる。
【0159】TFT基板側の注入口からネマチック液晶
材料E48(Merck社製)60部、カイラル剤CB
15(Merck社製)37部を混合した液晶材料を真
空注入し、注入口を封止する。続いて、対向基板側の注
入口からネマチック液晶材料E48(Merck社製)
60部、カイラル剤C15(Merck社製)44部を
混合した液晶材料を真空注入し、注入口を封止する。
【0160】上記のようにして作成した液晶表示素子
は、画素電極および2つのコモン電極をショートした状
態において白色を呈した。図29に示した光学配置でそ
の分光反射率を測定したところ、C光源を仮定したとき
の視感度反射率Y=51[%]、色座標座標(x、y)
=(0.31、0.44)となった。
【0161】なお、TFT側の液晶層単独の反射率のピ
ーク波長は600[nm]、C光源を仮定したときの視
感度反射率Y=28[%]、色座標(x、y)=(0.
45、0.33)、対向基板側の液晶層単独の反射率の
ピーク波長は500[nm]、C光源を仮定したときの
視感度反射率Y=23[%]、色座標(x、y)=
(0.16、0.43)であった。
【0162】電極電位差−反射率およびVcom ドリフト
については、反射率の絶対値が異なることを除いては定
性的に実施例1と同様の挙動を示した。
【0163】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
液晶表示装置について説明する。
【0164】図8は、この発明の第2の実施の形態に係
る液晶表示装置の概念を説明するための構造の一例を概
略的に示す断面図である。
【0165】すなわち、図8に示した液晶表示装置は、
図1に示した液晶表示装置と同様に、TFT12、Cs
用電極14、絶縁層15を介して設けられた画素電極1
6を有するTFT基板10、及びその両面に独立に駆動
可能なコモン電極32、34が形成された中間層30を
有している。中間層30に設けられた導通部36とTF
T12とは、導電性スペーサ42により電気的に接続さ
れている。
【0166】また、この液晶表示装置は、導通部63を
介して同電位に保持されている画素電極62及び画素電
極64がそれぞれの面に形成された中間基板60を有し
ている。画素電極62、64は、導電性スペーサ44を
介して中間層30の導通部36に電気的に接続されてい
る。
【0167】そして、画素電極16とコモン電極32と
の間には、第1の液晶層46が設けられ、例えば右巻き
のCT液晶材料が封入されている。また、コモン電極3
4と画素電極62との間には、第2の液晶層48が設け
られ、例えば左巻きのCT液晶材料が封入されている。
【0168】さらに、この液晶表示装置は、コモン電極
66が全面に形成された対向基板68を有している。
【0169】そして、中間基板60と対向基板68との
間には、絶縁性のスペーサ70が設けられ、この間隙に
は第3の液晶層70が設けられている。この第3の液晶
層を形成する液晶材料は、種々選択可能である。例え
ば、第1または第2の液晶層では反射できなかった光を
反射するような液晶材料を封入しても良いし、視野角改
善用の高分子分散型の液晶材料が封入されてもよい。
【0170】図9は、この発明の第2の実施の形態に係
る液晶表示装置の概念を説明するための他の構造の一例
を概略的に示す断面図である。
【0171】図9に示した液晶表示装置の中間基板60
は、導電性スペーサ44によってTFT12と電気的に
接続された画素電極62と、この画素電極とは電気的に
絶縁されているコモン電極66とを有している。2つの
画素電極、絶縁性基板、及びコモン電極66との容量で
Csを形成している。対向基板68は、画素電極64を
有し、この画素電極64は、導電性スペーサ45を介し
て中間基板60に形成された導通部63に接続され、T
FT12に電気的に接続されている。つまり、この液晶
表示装置は、画素電極16、62、64がTFT12に
電気的に接続され、同電位で3層の液晶層を駆動可能と
するものである。
【0172】図8及び図9に示した液晶表示装置の等価
回路を図16の(a)に示す。図8及び図9に示した例
は、n=3に相当する場合である。また、Csは、1個
独立に設けられている。
【0173】なお、図8及び図9に示した液晶表示装置
においては、1個のCsが独立に設けられたが、図15
の(b)に示したように各液晶層にそれぞれ並列にCs
が設けられてもよい。
【0174】図16の(b)に示した等価回路は、Cs
が各液晶層に対して並列に設けられている場合を示して
いる。
【0175】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
液晶表示装置の実施例3について説明する。
【0176】(実施例3)図10は、この発明の実施例
3にかかわる反射型CT3層構造の液晶表示装置の断面
図である。
【0177】この液晶表示装置は、既に説明した中間層
コモン型2層構造にさらに1層を追加し、1個のTFT
で3層を同時に駆動できる構成になっている。
【0178】すなわち、TFT12、パシベーション膜
18、及び導通部19を介してTFT12に接続された
第1の画素電極16を含むTFT基板と、それぞれ独立
に駆動可能な第1のコモン電極32、及び第2のコモン
電極34を有する中間層30との間には、第1の液晶層
46が形成されている。パシベーション膜18は、透明
な有機系樹脂によって形成されている。そして、第1の
画素電極16と中間層30に設けられた導通部36と
は、導電性スペーサ42により電気的に接続されてい
る。
【0179】また、第2の画素電極62、及び第3のコ
モン電極66を有する中間基板60と、中間層30との
間には、第2の液晶層48が形成されている。そして、
第2の画素電極62と導通部36とは、導電性スペーサ
44により電気的に接続されている。
【0180】また、中間基板60には、導通部63が設
けられ、第2の画素電極62に電気的にコンタクトされ
ている。また、中間基板60における第2の液晶層48
側には第2の画素電極62が形成され、また第3の液晶
層72側には第3のコモン電極66が形成されており、
この第2の画素電極62と第3のコモン電極66との間
に形成される容量でCs を形成している。つまり、中間
基板60がCsを兼用している。
【0181】さらに、第3の画素電極64を有する対向
基板68と、中間基板60との間には、第3の液晶層7
2が形成されている。そして、第3の画素電極64と導
通部63とは、導電性スペーサ45により電気的に接続
されている。
【0182】したがって、第1乃至第3の画素電極1
6、62、64は、TFT12に電気的に接続され、同
電位で駆動することが可能である。また、第1乃至第3
のコモン電極32、34、66は、画素電極に対して絶
縁され、それぞれ独立に駆動可能である。
【0183】実施例3にかかわる3層構造セルの等価回
路は、図16の(a)の n=3に相当する。
【0184】また、実施例1及び実施例2の光吸収層に
代わるものとして、TFT基板の裏側に黒色の布または
板を置くことにより対応している。3層の液晶層として
は左巻きCT−右巻きCT−左巻きCT(原理的には右
巻きCT−左巻きCT−右巻きCTでも構わない)を用
いており、そのピッチを調節することにより、それぞれ
オレンジ反射層−緑反射層−ブルー反射層とし、ペーパ
ーホワイト化を図っている。視感度の高い緑色の波長領
域の右巻き成分を中央の層、すなわち第2の液晶層48
で、左巻き成分をその両側の層、すなわち第1及び第3
の液晶層46、72で分担して反射する構造とすること
により、高い視感度反射率を実現している。
【0185】以下に図10に示した反射型CT3層構造
の液晶表示装置の製造方法について述べる。空セルの製
造方法については、基本的には実施例1と同様のプロセ
スを用いて3層目まで製造するのでここでは省略し、液
晶注入の工程より述べる。
【0186】まず、図10の液晶表示装置の第1の液晶
層46に相当する部分に、注入口からネマチック液晶材
料E48(Merck社製)60部、カイラル剤CB1
5(Merck社製)37部を混合した液晶材料を真空
注入し、注入口を封止する。続いて、第2の液晶層48
に相当する部分に、注入口からネマチック液晶材料E4
8(Merck社製)60部、カイラル剤C15(Me
rck社製)40部を混合した液晶材料を真空注入し、
注入口を封止する。
【0187】続いて、第3の液晶層72に相当する部分
に、注入口からネマチック液晶材料E48(Merck
社製)60部、カイラル剤CB15(Merck社製)
44部を混合した液晶材料を真空注入し、注入口を封止
する。
【0188】上記のようにして作成した液晶表示装置
は、画素電極および2つのコモン電極をショートした状
態において白色を呈した。図29の光学配置でその分光
反射率を測定したところ、C光源を仮定したときの視感
度反射率Y=76%、色座標座標(x、y)=(0.3
1、0.51)となった。
【0189】なお、第1の液晶層の反射率のピーク波長
は600nm、C光源を仮定したときの視感度反射率Y
=20%、色座標(x、y)=(0.45、0.3
3)、第2の液晶層の反射率のピーク波長は550n
m、C光源を仮定したときの視感度反射率Y=40%、
色座標(x、y)=(0.31、0.58)、第3の液
晶層の反射率のピーク波長は500nm、C光源を仮定
したときの視感度反射率Y=16%、色座標(x、y)
=(0.16、0.43)であった。
【0190】電極電位差−反射率およびVcom ドリフト
については、反射率の絶対値が異なること、3層あるこ
とを除いては定性的に実施例1と同様の挙動を示した。
【0191】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
液晶表示装置の実施例4について説明する。
【0192】(実施例4)図11は、この発明の実施例
4にかかわる反射型3層構造の液晶表示装置の断面図で
ある。この液晶表示装置は、中間層コモン型CT2層構
造に視野角改善のためにさらに1層を追加し、1個のT
FTで3層を同時に駆動できる構成になっている。
【0193】すなわち、TFT12、Cs14、及びT
FT12に接続された第1の画素電極16を含むTFT
基板と、それぞれ独立に駆動可能な第1のコモン電極3
2、及び第2のコモン電極34を有する中間層30との
間には、第1の液晶層46が形成されている。そして、
第1の画素電極16と中間層30に設けられた導通部3
6とは、導電性スペーサ42により電気的に接続されて
いる。
【0194】また、第2の画素電極62、及び第3の画
素電極64を有する中間基板60と、中間層30との間
には、第2の液晶層48が形成されている。そして、第
2の画素電極62と第3の画素電極64とは、導通部6
3により同電位に維持され、さらに、導電性スペーサ4
4により導通部36により電気的に接続されている。さ
らに、第3のコモン電極66を有する対向基板68と、
中間基板60との間には、第3の液晶層72が形成され
ている。そして、この対向基板68と中間基板60との
間には、絶縁性のスペーサ70が設けられている。
【0195】したがって、第1乃至第3の画素電極1
6、62、64は、TFT12に電気的に接続され、同
電位で駆動することが可能である。また、第1乃至第3
のコモン電極32、34、66は、画素電極に対して絶
縁され、それぞれ独立に駆動可能である。
【0196】実施例4にかかわる3層構造セルの等価回
路は、図16の(a)の n=3に相当する。
【0197】また、実施例3と同様に、TFT基板の裏
側に黒色の布または板の光吸収材を置いている。
【0198】この液晶表示装置の第1及び第2の液晶層
としては、実施例2と同様のものを用いている。すなわ
ち、右巻きCT液晶材料、及び左巻きCT液晶材料によ
り、第1及び第2の液晶層を形成している。第3の液晶
層には、ポリマー中に液晶ドロプレットを分散させた高
分子分散型液晶材料(PDLC)を適用している。
【0199】以下に図11に示した反射型CT3層構造
の液晶表示装置の製造方法について説明する。空セルの
製造方法としては、中間基板の構造が異なることを除い
ては基本的に実施例3と同様であるので省略する。以下
に、液晶の注入工程から述べる。
【0200】まず、図11の第3の液晶層74に相当す
る部分の注入口から、PDLC用液晶材料ミクスチャー
(液晶、ポリマー、光重合開始剤の混合物)を真空注入
し、注入口を封止する。
【0201】続いて、水銀ランプを用い、i線(365
nm)で2000mJ/cm2 全面露光することによ
り、液晶とポリマー材料との層分離構造を形成させるこ
とにより第3の液晶層であるPDLC層を形成する。
【0202】続いて、第1および第2の液晶層46、4
8に実施例2と同様の液晶材料を注入し、注入口を封止
する。
【0203】上記のようにして作成した液晶表示装置の
分光反射率および視感度反射率、電極電位差−反射率お
よびVcom ドリフトについては、実施例2と同様の挙動
を示した。
【0204】ただし、実施例2においては、視角による
色ズレ、ギラツキ感があったのに対し、実施例3におい
ては、視角が広がり、ギラツキ感も改善された。
【0205】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
液晶表示装置の実施例5について説明する。
【0206】(実施例5)図12は、この発明の実施例
5にかかわる反射型CT6層構造のフルカラー液晶表示
装置の断面図である。
【0207】すなわち、この液晶表示装置は、基本的に
は、実施例1で説明した2層構造の液晶表示装置を3個
積層した構造である。
【0208】すなわち、図12に示すように、基板10
上には、レッド反射層に対応する第1および第2の液晶
層46R、48Rを駆動するための第1のTFT12
R、グリーン反射層に対応する第3および第4の液晶層
46G、48Gを駆動するための第2のTFT12G、
及びブルー反射層に対応する第5および第6の液晶層4
6B、48Bを駆動するための第3のTFT12Bが設
けられている。また、基板10上には、第1乃至第3の
TFT12R、12G、12Bに対応してそれぞれ設け
られた第1乃至第3のCs14R、14G、14Bが設
けられている。光吸収層11には、各TFTと画素電極
とを電気的にコンタクトするコンタクト部19R、19
G、19Bが設けられている。
【0209】光吸収層11上に形成されたレッド反射層
の第1の画素電極16Rと、中間基板20R上に形成さ
れた第2の画素電極22Rとは、導電性スペーサ42
R、44Rを通して電気的に接続されているとともに、
コンタクト部19Rを介して第1のTFT12Rのソー
ス電極に電気的に接続されている。
【0210】また、この画素電極は、中間層30Rのそ
れぞれの面に形成されたコモン電極32R及びコモン電
極34Rに対して電気的に絶縁されている。
【0211】中間基板20R上に形成されたグリーン反
射層の第1の画素電極16Gと、中間基板20G上に形
成された第2の画素電極22Gとは、導電性スペーサ4
2G、44Gを通して電気的に接続され、導電性スペー
サ44R、42R、コンタクト部19Gを通して第2の
TFT12Gのソース電極に電気的に接続されている。
【0212】また、この画素電極は、中間層30Gのそ
れぞれの面に形成されたコモン電極32G、34G及び
レッド層駆動用の画素電極16R、22R、コモン電極
32R、34Rと電気的に絶縁されている。
【0213】中間基板20G上に形成されたブルー反射
層の第1の画素電極16Bと、対向基板20B上に形成
された第2の画素電極22Bは、導電性スペーサ42
B、44Bを通して電気的に接続され、導電性スペーサ
44G、42G、44R、42R、コンタクト部19B
を通して第3のTFT12Bのソース電極に電気的に接
続され、中間層30Bのそれぞれの面に形成されたコモ
ン電極32B、34B、レッド層駆動用の画素電極16
R、22R、コモン電極32R、34R、及びグリーン
層駆動用の画素電極16G、22G、コモン電極32
G、34Gと電気的に絶縁されている。
【0214】第1乃至第6の液晶層に封入されるCT液
晶のカイラルピッチを調節することにより、第1および
第2の液晶層でレッドの光を反射、第3および第4の液
晶層でグリーンを反射、第5および第6の液晶層でブル
ーを反射する構造となっている。
【0215】図12に示した液晶表示装置の製造方法に
ついては、基本的には実施例1の中間層コモン型2層構
造セルの製造方法にのっとり積層を繰り返すことにより
製造可能であるため、ここでは省略する。
【0216】上記のようにして作成したフルカラー液晶
表示装置は、6つの画素電極および6つのコモン電極を
ショートした状態において白色を呈した。実施例1と同
様にして測定した視感度反射率はY=92%、色座標
(x、y)=(0.30、0.31)となった。このフ
ルカラー液晶表示装置を実施例1と同様な方法でTFT
駆動し、フリッカミニマムとなるように6つのコモン電
位を調節した。これにより、問題となるフリッカは全く
発生しなくなった。
【0217】次に、G反射層とB反射層にON状態、R
反射層にOFF状態となる交流電圧を印加したところ赤
色を呈し、そのときの視感度反射率Y=24%、色座標
(x、y)=(0.64、0.34)となった。
【0218】次に、R反射層とB反射層にON状態、G
反射層にOFF状態となる交流電圧を印加したところ緑
色を呈し、そのときの視感度反射率Y=62%、色座標
(x、y)=(0.31、0.58)となった。
【0219】次に、R反射層とG反射層にON状態、B
反射層にOFF状態となる交流電圧を印加したところ青
色を呈し、そのときの視感度反射率Y=18%、色座標
(x、y)=(0.14、0.12)となった。
【0220】このように、図12の構造を採用すること
により、反射率、色再現範囲についても十分な、表示品
位の高いフルカラー反射型ディスプレイを実現すること
ができた。
【0221】上述したように、図1乃至図7に示した液
晶表示装置においては、1つのスイッチング素子12で
2層の液晶層46、48を同時に駆動するものであっ
て、上部基板(対向基板)20及び下部基板(TFT基
板)10に同電位となる画素電極16、22を有し、中
間層30の両側にそれぞれ独立に駆動可能な2つのコモ
ン電極32、34を有し、コモン電極と画素電極との電
位差により2層の液晶層を駆動できる素子構造としてい
る。この液晶表示装置の等価回路は、図15の(a)及
び(b)に示されている。
【0222】また、図8乃至図11に示した液晶表示装
置においては、1つのスイッチング素子12で駆動する
2層の液晶層46、48に、さらに第3の液晶層72を
追加した構造となっている。第3の液晶層72は、図示
しないが、第1及び第2の液晶層46、48を駆動する
ためのTFT12とは別のTFTが設けられて互いに独
立に駆動されても良いし、図8乃至図11に示したよう
に、第1の基板(TFT基板)10に設けられたTFT
12で第1および第2の液晶層46、48と同時に駆動
されてもよい。
【0223】その際、図8及び図11に示したように、
第3の液晶層72を駆動するための第3の画素電極64
が中間基板60に設けられ、第3のコモン電極66が第
2の基板(対向基板)68に設けられる構造であっても
よいし、図9及び図10に示したように、第3の画素電
極64が第2の基板(対向基板)68に設けられ、第3
のコモン電極66が中間基板60に設けられる構造であ
ってもよい。
【0224】コモン電極66が中間基板60に設けられ
た構造においては、図10に示したように、中間基板6
0の厚さ、誘電率を適宜選択して設計することにより、
中間基板60上の画素電極62とコモン電極66との間
に形成される容量でCsを形成することが可能である。
【0225】さらに、図12に示した液晶表示装置にお
いては、フルカラー表示を可能とする液晶表示装置であ
って、基本的には図1乃至図7に示した2層の液晶層を
1組とする液晶層表示装置を3つ組み合わせたものと考
えることができる。ただし、スイッチング素子をすべて
第1の基板(TFT基板)10上に配置することによ
り、高開口率化・低価格化を実現可能な構造となってい
る。
【0226】透過−反射モードの場合には、2層1組の
液晶層の反射の色をそれぞれ、レッド、グリーン、ブル
ーとし、第1の基板10上、あるいは第1の基板10ま
たは第2の基板(対向基板)20の下に光吸収層を設け
ることが有効である。このようなフルカラー反射型液晶
表示装置を実現する表示モードとしては、CTが有効で
あり、カイラル剤の量によってピッチを調整することに
より、レッド、グリーン、ブルーを反射する層を実現
し、右巻き・左巻きのカイラル剤を用いた層を1組とす
ることにより、高い反射率が実現可能である。
【0227】反射−吸収モードの場合には、2層1組の
液晶層の吸収の色をそれぞれ、イエロー、シアン、マゼ
ンタとし、第1の基板10上に光反射層を設けることが
有効である。このようなフルカラー反射型液晶表示装置
を実現する表示モードとしては、二色性色素を液晶に添
加し、液晶の配向を制御することにより吸収を制御する
ゲストホスト方式が有効であり、2層1組で所望の色を
実現するように、それぞれの層に添加する色素が適宜選
択される。このようにすることにより、溶解度や色素同
士の相互作用により1層では所望の色を実現できない場
合にも、所望の色を実現することが可能となる。
【0228】図1乃至図12に示した液晶表示装置に適
用される中間層30は、図13に示すように、その両面
にそれぞれ独立に駆動可能なコモン電極32、34、及
びこの2つのコモン電極に対して電気的に絶縁された導
通部36を有している。この導通部36に導電性スペー
サ42、44を接続することにより、2つの互いに対向
する基板上に形成されている2つの画素電極を電気的に
接続することが可能となる。
【0229】また、図14に示すように、中間層30の
2つのコモン電極32、34が、第1の基板(TFT基
板)10に設けられたスイッチング素子12のゲート線
と平行にパターニングされてもよい。このような中間層
30を有する液晶表示装置は、コモン電極32、34を
TFT12のゲート線と平行にパターニングすることに
より、各ゲート線上のTFT上の画素群毎にコモン電極
電位を独立に設定することができる。
【0230】ここでいう導電性スペーサとは、セルギャ
ップを保つためのスペーサに導電性を含ませたものであ
る。導電性を持たせるために、スペーサの素材として金
属、半導体などの導電性のものを用いる方法の他、導電
性を持たない樹脂やガラス等に導電性微粒子を分散させ
る方法が有効である。
【0231】スペーサの抵抗成分による第2の画素電極
の第1の画素電極に対する電圧降下は、2値表示の場合
1V以下、多値表示の場合0.1V以下とすることが望
ましい。また、導電性スペーサ近傍の〜10μmの領域
の基板表面は、導電性スペーサからの漏れ電界に起因す
る液晶の配向不良を避ける上で、液晶のプレチルト角が
他の表示領域に比べ高いことが望ましい。
【0232】ここで、導電性スペーサ用レジスト材料の
組成について説明する。
【0233】すなわち、導電性スペーサ用レジストとし
ては、紫外光(250乃至420nm) でパターニング
可能で、かつ耐熱性の高い樹脂を形成可能なレジスト
に、サブミクロンサイズの導電性微粒子を分散させたも
のを用いることを基本とする。ベースレジストとして
は、露光された領域を残すネガ型のものでも、露光され
ない領域を残すポジ型のもののどちらでも構わない。
【0234】ベースレジスト材料としては、耐熱性の高
いアクリル系やポリイミド系のものを用いることが有効
である。
【0235】導電性微粒子としては、炭素、銀、金、S
nO2 微粒子、ITO微粒子などを用いることが有効で
ある。十分な導電性を確保するために、ベースレジスト
に対する導電性微粒子の割合は10wt%以上であるこ
とが望ましい。
【0236】また、光によるパターニングの性能を損な
わないために、ベースレジストに対する導電性微粒子の
割合は50wt%以下であることが望ましい。
【0237】また、セル体積とセル内の液晶材料との熱
膨張率の差に起因する低温で泡の入る不良(低温発泡)
を避ける目的で、可とう性付与剤としての、サブミクロ
ンサイズのゴムボールを少量含むことが望ましい。
【0238】また、導電性スペーサと画素電極との接続
を確実にする目的に、第1及び第2の基板表面および中
間層表面と導電性スペーサレジストとを化学結合により
接着できる組成であることが望ましい。すなわち、ベー
スレジストとして接着性レジストを用いることが望まし
い。より接着を確実にするためには、基板のスペーサ形
成部に接着性を向上させるための表面処理を施すことが
有効である。
【0239】この液晶表示装置は、図36乃至図39に
示すように、第2の基板(対向基板)側から組み立てら
れても良いし、図40乃至図43に示すように、第1の
基板(TFT基板)側から組み立てられてもよい。
【0240】図36乃至図39に示すように、対向基板
側から組み立てた場合、あとから作る導電性スペーサ
を、はじめに作った導電性スペーサをマスクとしてセル
フアラインに形成することをが可能となる。これにより
スペーサの合わせマージンかいらなくなるため、開口率
をより高くすることが可能になる。この場合に適用され
る導電性スペーサ用レジストとしては、基本的には上述
したレジストと同一である。
【0241】ただし、先に形成される第1の導電性スペ
ーサ用レジストについては、後に形成される第2の導電
性スペーサ用レジストを露光する際のマスクとなるた
め、第2の導電性スペーサ用レジストの露光波長領域に
おける光透過率が10%以下であることか望ましい。こ
のような特性を示す導電性スペーサ用レジストに用いる
導電性微粒子としては、炭素・銀・金等が特に有効であ
る。また、第2の導電性スペーサ用レジストとしては、
ポジ型であることか必須である。
【0242】この発明の液晶表示装置の駆動方法は、図
15に示した中間層コモン型2層構造セルの等価回路に
おいて、第1の液晶層46の対向電極32に対して印加
される電圧が表示状態で正負対称となるようにCOM
(1)に設定され、第2の液晶層48の対向電極34に
対して印加される電圧が表示状態で正負対称になるよう
にCOM(2)にそれぞれ設定されている。実際に、液
晶に印加される電位差は、TFTのON/OFF時のカ
ップリング容量差、配線およびコモン電極の抵抗による
電圧降下、TFTのリーク電流、液晶層のリーク電流、
液晶中/電極界面近傍での空間電荷分布の影響を受け
る。そのため、2層構造の場合、液晶層に印加される電
圧が表示状態で正負対称になる最適コモン電位はそれぞ
れの層で異なってくる。
【0243】この場合は、第1の液晶層および第2の液
晶層についてその最適コモン電位を設定することを特徴
としている。最適コモン電位の調節の仕方としては、フ
リッカを観測しながら、信号電圧の中央電位とCOM
(1)、COM(2)との電位差を、フリッカがミニマ
ムとなるように設定する。COM(1)及びCOM
(2)の最適値が近い場合には、Csは、図15の
(a)に示したように1個で十分であり、その際、Cs
の対向電位COMは、図1乃至図4に示すように、CO
M(1)とCOM(2)との間に設定することが望まし
い。Cs用電極は、図1乃至図3に示すように、TFT
基板上に設けても、図4に示すように対向基板上に設け
てもよい。
【0244】COM(1)とCOM(2)の最適値に
0.2V以上の差がある場合には、図15の(b)に示
すように、第1の液晶層46、及び第2の液晶層48に
それぞれ並列にCs 14、及びCs 24を設けることが
望ましい。Csの対向電極は、図5に示すように、TF
T基板上にCs(1)、対向基板上にCs(2)をそれ
ぞれに設けることが望ましい。
【0245】上述した駆動方法において、第1及び第2
のコモン電極32、34の電位差、及び信号電圧の中央
電位と第1または第2のコモン電極との電位関係の設定
方法について説明する。すなわち、図15に示した等価
回路において、COM(1)、COM(2)および信号
線の中央電位のうち、2つが独立に設定可能であれば、
(ある固定の信号振幅において)第1の液晶層と第2の
液晶層と最適コモン電位を実現することができると考え
られる。
【0246】図19の(a)及び(b)にぞれぞれ示し
たコモン電位の設定方法においては、第1の液晶層46
と第2の液晶層48における2つの最適コモン電位の電
位差、および信号電圧の中央電位を設定して、2つの液
晶に印加される電圧(実効値)が正負対称になるように
設定したものである。
【0247】図20の(a)及び(b)にそれぞれ示し
たコモン電位の設定方法においては、第1及び第2のコ
モン電極を同電位に設定したものである。すなわち、C
OM(1)、COM(2)の最適コモン電位がほとんど
変わらない場合に用いることができる。たとえば、第1
の液晶層46及び第2の液晶層48の材料系がほとんど
変わらない場合、より具体的にはCTにおいて右巻きと
左巻きのようにカイラル剤のみが異なる場合に適用でき
る。
【0248】また、図14に示したような構造の中間層
を適用した場合、図21に示すように、第1及び第2の
コモン電極32、34の電位差を、スイッチング素子
(TFT)12のゲート線の電圧の変化と同期して高レ
ベルと低レベルの電圧を交互に連続的に印加し、第1の
液晶層46のON/OFF状態と第2の液晶層48のO
N/OFF状態を反転させて表示するものである。
【0249】すなわち、この駆動方法は、第1の液晶層
46がON状態のとき第2の液晶層48がOFF状態と
なり、第1の液晶層46がOFF状態のとき第2の液晶
層48がON状態となるように、図15におけるCOM
(1)、COM(2)間に、ゲートパルスと同期させて
交流電圧を印加するものである。この駆動方法を適用す
る場合で、Csを設ける場合は、図21に示すように、
COM(1)、COM(2)それぞれに並列にCs
(1)14、Cs (2)24の2個のCsが必要であ
る。図21の等価回路を実現するためのセル構造の例と
しては、図5の構造において、図14の構造の中間層を
用いることが有効である。
【0250】この発明の液晶表示装置、たとえば図6、
図7、図10、図11に示したような液晶表示装置は、
第1および第2の液晶層の少なくとも一方に、印加電圧
の変化により可視光の反射率が変化する反射型表示モー
ドを適用することができる。すなわち、この液晶表示装
置は、バックライトがなくてもよい反射型表示モードで
ある。2層以上の積層構造とすることにより、(1)第
1の液晶層では反射できなかった光を第2の液晶層によ
り反射することにより反射率向上を図ったり、(2)1
層の液晶層においては色合わせがうまくいかない場合に
もう1層を合わせることにより色補正を行ったり、
(3)1層の液晶層においては視野角が不十分である場
合にもう1層で視野角拡大を図るなどの用途に用いるこ
とができる。また、これらの目的の組み合わせによる3
層またはそれ以上の構造とすることもできる。
【0251】(1)の具体例としては、図6に示したよ
うに、RL2層構造CTセルを用いることか有効であ
る。
【0252】(2)の具体例としては、図7に示したよ
うな反射ピーク波長の異なる2層構造CTセルや、図1
0に示したような3層構造セル、2色性色素の色が異な
る2層構造GHセルなどを用いることが有効であり、こ
の手法によりペーパーホワイト化が可能になる。
【0253】(3)の具体例としては、図11に示した
ように、視野角は狭いが反射率の高いCTセルと視野角
を広げるためのPDLCセルを組み合わることか有効で
ある。
【0254】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変更
して用いることができる。
【0255】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1つのスイッチング素子で2層以上の液晶層を同時
駆動する場合に、高表示品位の液晶表示装置を高歩留ま
りで提供することができる。これを反射型液晶表示装置
に適用することにより、反射率50%以上の高表示品位
の液晶表示装置を高歩留まりで提供することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態の係る液晶表示
装置を概略的に示す断面図である。
【図2】図2は、この発明の実施の形態の係る他の液晶
表示装置を概略的に示す断面図である。
【図3】図3は、この発明の実施の形態の係る他の液晶
表示装置を概略的に示す断面図である。
【図4】図4は、この発明の実施の形態の係る他の液晶
表示装置を概略的に示す断面図である。
【図5】図5は、この発明の実施の形態の係る他の液晶
表示装置を概略的に示す断面図である。
【図6】図6は、この発明の実施の形態の係る他の液晶
表示装置を概略的に示す断面図である。
【図7】図7は、この発明の実施の形態の係る他の液晶
表示装置を概略的に示す断面図である。
【図8】図8は、この発明の実施の形態の係る3層構造
の液晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【図9】図9は、この発明の実施の形態の係る他の3層
構造の液晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【図10】図10は、この発明の実施の形態の係る他の
3層構造の液晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【図11】図11は、この発明の実施の形態の係る他の
3層構造の液晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【図12】図12は、この発明の実施の形態の係るフル
カラー液晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【図13】図13は、この発明の液晶表示装置に適用さ
れる中間層の構造を概略的に示す図である。
【図14】図14は、この発明の液晶表示装置に適用さ
れる他の中間層の構造を概略的に示す図である。
【図15】図15の(a)及び(b)は、この発明の2
層構造の液晶表示装置の等価回路を示す図である。
【図16】図16の(a)及び(b)は、この発明のn
層構造の液晶表示装置の等価回路を示す図である。
【図17】図17は、図15の(a)に示した等価回路
に対応するTFT基板の平面図である。
【図18】図18の(a)は、Csオンゲート構造のT
FT基板の平面図であり、図18の(b)は、図18の
(a)に示した構造に対応した等価回路を示す図であ
る。
【図19】図19(a)及び(b)は、この発明の液晶
表示装置に適用される中間層のコモン電極の設定方法を
説明するための図である。
【図20】図20(a)及び(b)は、この発明の液晶
表示装置に適用される中間層のコモン電極の設定方法を
説明するための図である。
【図21】図21は、この発明の液晶表示装置に適用さ
れる中間層のコモン電極の設定方法を説明するための図
である。
【図22】図22は、この発明の液晶表示装置に適用さ
れる中間層の製造方法を示す図である。
【図23】図23は、この発明の液晶表示装置に適用さ
れる中間層の製造方法を示す図である。
【図24】図24は、この発明の液晶表示装置に適用さ
れる中間層の製造方法を示す図である。
【図25】図25の(a)乃至(c)は、この発明の実
施例1にかかわる液晶表示装置の反射率−電極電位差特
性を示す図である。
【図26】図26の(a)乃至(c)は、比較例1にか
かわる液晶表示装置の反射率−電極電位差特性を示す図
である。
【図27】図27の(a)乃至(c)は、この発明の実
施例1にかかわる液晶表示装置の時間に対するフリッカ
ミニマムのドリフト量を特性を示す図である。
【図28】図28の(a)乃至(c)は、比較例1にか
かわる液晶表示装置の時間に対するフリッカミニマムの
ドリフト量を特性を示す図である。
【図29】図29は、分光反射率を測定するための測定
装置の光学系を示す図である。
【図30】図30は、比較例1にかかわる液晶表示装置
を概略的に示す断面図である。
【図31】図31は、比較例1にかかわる液晶表示装置
を概略的に示す断面図である。
【図32】図32は、比較例1にかかわる液晶表示装置
を概略的に示す断面図である。
【図33】図33は、比較例1にかかわる液晶表示装置
の等価回路を示す図である。
【図34】図34は、比較例2にかかわる液晶表示装置
を概略的に示す断面図である。
【図35】図34は、この発明の実施例1にかかわる液
晶表示装置と、比較例1及び2にかかわる液晶表示装置
との性能を比較した図である。
【図36】図36は、この発明の液晶表示装置の製造方
法を説明するための図である。
【図37】図37は、この発明の液晶表示装置の製造方
法を説明するための図である。
【図38】図38は、この発明の液晶表示装置の製造方
法を説明するための図である。
【図39】図39は、この発明の液晶表示装置の製造方
法を説明するための図である。
【図40】図40は、この発明の液晶表示装置の他の製
造方法を説明するための図である。
【図41】図41は、この発明の液晶表示装置の他の製
造方法を説明するための図である。
【図42】図42は、この発明の液晶表示装置の他の製
造方法を説明するための図である。
【図43】図43は、この発明の液晶表示装置の他の製
造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10…基板(TFT基板) 11…光吸収層 12…TFT 14…Cs用電極 15…絶縁層 16…画素電極 18…パシベーション膜 19…コンタクト部 20…基板(対向基板) 22…画素電極 30…中間層 32…コモン電極 34…コモン電極 36…導通部 42…導電性スペーサ 44…導電性スペーサ 46…第1の液晶層 48…第2の液晶層 60…中間基板 62…画素電極 63…導通部 64…画素電極 66…コモン電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2層の積層された液晶層を有す
    る液晶表示装置において、 前記積層された一方の液晶層の一方の主面に設けられた
    第1の画素電極と、 前記一方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第1の
    画素電極との間で電位差を形成する第1の対向電極と、 前記積層された他方の液晶層の一方の主面に設けられた
    第2の画素電極と、 前記他方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第2の
    画素電極との間で電位差を形成する第2の対向電極と、 前記第1及び第2の画素電極を同期して駆動するスイッ
    チング素子と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】マトリクス状に形成された第1の画素電極
    群と、前記第1の画素電極群を駆動するスイッチング素
    子群とを有する第1の基板と、 マトリクス状に形成された第2の画素電極群を有する第
    2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、両
    面に第1の対向電極と第2の対向電極とを有する中間層
    と、 前記第1の基板と前記中間層との間に配置された第1の
    液晶層と、 前記第2の基板と前記中間層との間に配置された第2の
    液晶層と、を備えた液晶表示装置であって、 前記第1の画素電極群と前記第1の対向電極とが対向配
    置され、前記第2の画素電極群と前記第2の対向電極と
    が対向配置され、前記第1の画素電極群と前記第2の画
    素電極群とが1:1に電気的に接続されていることを特
    徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】マトリクス状に形成された第1の画素電極
    群と、前記第1の画素電極群を駆動するスイッチング素
    子群とを有する第1の基板と、 マトリクス状に形成された第2の画素電極群を有する中
    間基板と、 前記中間基板に対向配置された第2の基板と、 前記第1の基板と前記中間基板との間に設けられ、両面
    に第1の対向電極と第2の対向電極とを有する中間層
    と、 前記第1の基板と前記中間層との間に配置された第1の
    液晶層と、 前記中間基板と前記中間層との間に配置された第2の液
    晶層と、 前記中間基板と前記第2の基板との間に配置された第3
    の液晶層と、を備えた液晶表示装置であって、 前記第1の画素電極群と前記第1の対向電極とが対向配
    置され、前記第2の画素電極群と前記第2の対向電極と
    が対向配置され、前記第1の画素電極群と前記第2の画
    素電極群とが1:1に電気的に接続されていることを特
    徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記中間層は、前記第1および第2の対向
    電極に対して電気的に絶縁された中間層導通部を有し、
    前記第1の画素電極群と前記中間層導通部との間に配置
    された第1の導電性部材、及び前記中間層導通部と前記
    第2の画素電極群との間に配置された第2の導電性部材
    を介して前記第1の画素電極群と前記第2の画素電極群
    とが1:1に電気的に接続されていることを特徴とする
    請求項2または請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の導電性部材は、それぞ
    れ前記第1及び第2の液晶層のギャップを維持するため
    のスペーサとしての機能を兼ねることを特徴とする請求
    項4に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】第1の基板の一方の面に第1の画素電極
    群、及び前記第1の画素電極群を駆動するスイッチング
    素子群を形成する工程と、 第2の基板の一方の面に第2の画素電極群を形成する工
    程と、 第3の基板の両面に画素電極群に1:1に対応して電気
    的絶縁部群を有する両面対称の第1及び第2の対向電極
    を形成する工程と、 前記第3の基板の前記電気的絶縁部群にスルーホール群
    を形成する工程と、 前記第1の基板上に前記第1の画素電極群に1:1に電
    気的に接続された第1の導電性スペーサ群を形成する工
    程と、 前記第1の基板上に液晶セル形成用のシールパターンを
    塗布する第1のシール剤塗布工程と、 前記第1の導電性スペーサ群が前記スルーホール群に
    1:1に対応するように前記第1の基板と前記第3の基
    板とを組み立てる第1の組立工程と、 前記第3の基板のスルーホール群上に前記第1の導電性
    スペーサ群に1:1に電気的に接続された第2の導電性
    スペーサ群を形成する工程と、 前記第2の基板上に液晶セル形成用のシールパターンを
    塗布する第2のシール剤塗布工程と、 前記第2の画素電極群が前記第2の導電性スペーサ群に
    1:1に電気的に接続するように、前記第2の基板と前
    記第3の基板とを組み立てる第2の組立工程と、 前記第1の基板と前記第3の基板との間に液晶を注入し
    た後、注入後を封止する第1の注入工程と、 前記第2の基板と前記第3の基板との間に液晶を注入し
    た後、注入口を封止する第2の注入工程と、 を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】第1の基板の一方の面に第1の画素電極
    群、及び前記第1の画素電極群を駆動するスイッチング
    素子群を形成する工程と、 第2の基板の一方の面に第2の画素電極群を形成する工
    程と、 第3の基板の両面に画素電極群に1:1に対応して電気
    的絶縁部群を有する両面対称の第1及び第2の対向電極
    を形成する工程と、 前記第3の基板の前記電気的絶縁部群にスルーホール群
    を形成する工程と、 前記第2の基板上に前記第2の画素電極群に1:1に電
    気的に接続された第1の導電性スペーサ群を形成する工
    程と、 前記第2の基板上に液晶セル形成用のシールパターンを
    塗布する第1のシール剤塗布工程と、 前記第1の導電性スペーサ群が前記スルーホール群に
    1:1に対応するように前記第2の基板と前記第3の基
    板とを組み立てる第1の組立工程と、 前記第3の基板のスルーホール上に前記第1の導電性ス
    ペーサ群に1:1に電気的に接続された第2の導電性ス
    ペーサを形成する工程と、 前記第1の基板上に液晶セル形成用のシールパターンを
    塗布する第2のシール剤塗布工程と、 前記第1の画素電極群が前記第2の導電性スペーサ群に
    1:1に電気的に接続するように、前記第1の基板と前
    記第3の基板とを組み立てる第2の組立工程と、 前記第1の基板と前記第3の基板との間に液晶を注入し
    た後、注入後を封止する第1の注入工程と、 前記第2の基板と前記第3の基板との間に液晶を注入し
    た後、注入口を封止する第2の注入工程と、 を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】少なくとも2層の積層された液晶層と、 前記2層の液晶層の一方の液晶層の一方の主面に設けら
    れた第1の画素電極群と、 前記一方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第1の
    画素電極群との間で電位差を形成する第1の対向電極
    と、 前記積層された他方の液晶層の一方の主面に設けられた
    第2の画素電極群と、 前記他方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第2の
    画素電極群との間で電位差を形成する第2の対向電極
    と、を備え、 互いに交差する複数のゲート線及び信号線を有し、前記
    ゲート線と前記信号線との各交点に設けられたスイッチ
    ング素子を有し、前記スイッチング素子のソースが前記
    各第1の画素電極に接続され、前記スイッチング素子の
    ゲートが前記ゲート線に接続され、前記スイッチング素
    子のドレインが前記信号線に接続されたスイッチング素
    子群が前記各第1及び第2の画素電極を同期して駆動す
    る液晶表示装置であって、 前記ゲート線に印加するゲートパルスに同期して前記信
    号線に高レベルと低レベルの信号電圧を交互に連続的に
    印加して前記積層された一方の液晶層と他方の液晶層と
    を同時に交流駆動するとともに、前記信号電圧の中央電
    位と前記第1の対向電極との電位関係、および前記信号
    電圧の中央電位と前記第2の対向電極との電位関係を設
    定して、前記2層の液晶層に印加される交流電圧を表示
    状態で正負対称にすることを特徴とする液晶表示装置の
    駆動方法。
  9. 【請求項9】前記第1の対向電極の電位、前記第2の対
    向電極の電位、及び前記信号電圧の中央電位のうち、2
    つの電位を独立に設定することを特徴とする請求項8に
    記載の液晶表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】前記第1の対向電極の電位と前記第2の
    対向電極の電位とを同電位にすることを特徴とする請求
    項9記載の液晶表示装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】少なくとも2層の積層された液晶層と、 前記2層の液晶層の一方の液晶層の一方の主面に設けら
    れた第1の画素電極群と、 前記一方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第1の
    画素電極群との間で電位差を形成する第1の対向電極群
    と、 前記積層された他方の液晶層の一方の主面に設けられた
    第2の画素電極群と、 前記他方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第2の
    画素電極群との間で電位差を形成する第2の対向電極群
    と、を備え、 互いに交差する複数のゲート線及び信号線を有し、前記
    ゲート線と前記信号線との各交点に設けられたスイッチ
    ング素子を有し、前記スイッチング素子のソースが前記
    各第1の画素電極に接続され、前記スイッチング素子の
    ゲートが前記ゲート線に接続され、前記スイッチング素
    子のドレインが前記信号線に接続されたスイッチング素
    子群が前記各第1及び第2の画素電極を同期して駆動す
    る液晶表示装置であって、 前記第1の対向電極群および前記第2の対向電極群は、
    前記ゲート線の方向に沿って配列された画素群毎にパタ
    ーニングされていることを特徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】少なくとも2層の積層された液晶層と、 前記2層の液晶層の一方の液晶層の一方の主面に設けら
    れた第1の画素電極群と、 前記一方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第1の
    画素電極群との間で電位差を形成する第1の対向電極
    と、 前記積層された他方の液晶層の一方の主面に設けられた
    第2の画素電極群と、 前記他方の液晶層の他方の主面に設けられ、前記第2の
    画素電極群との間で電位差を形成する第2の対向電極
    と、を備え、 互いに交差する複数のゲート線及び信号線を有し、前記
    ゲート線と前記信号線との各交点に設けられたスイッチ
    ング素子を有し、前記スイッチング素子のソースが前記
    各第1の画素電極に接続され、前記スイッチング素子の
    ゲートが前記ゲート線に接続され、前記スイッチング素
    子のドレインが前記信号線に接続されたスイッチング素
    子群が前記各第1及び第2の画素電極を同期して駆動す
    る液晶表示装置であって、 前記ゲート線に印加する電圧の変化に同期して、前記第
    1及び第2の対向電極間に高レベルと低レベルの電圧を
    交互に連続的に印加し、前記一方の液晶層のON/OF
    F状態と前記他方の液晶層のON/OFF状態とを反転
    させて表示することを特徴とする液晶表示装置の駆動方
    法。
  13. 【請求項13】前記積層された複数の液晶層のうち少な
    くとも1層の液晶層に、印加電圧の変化に応じて入射光
    に対する反射率が変化する反射型表示モードを用いたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    液晶表示装置。
  14. 【請求項14】少なくとも2層の液晶層と、各液晶層毎
    に対応して設けられた画素電極群と、各液晶層毎に画素
    電極群に対向して設けられ、前記画素電極群との間で電
    位差を形成する複数の対向電極と、を有する液晶積層体
    を複数備え、各液晶積層体毎に反射または吸収波長が異
    なる反射型液晶表示装置において、 前記各液晶積層体毎の積層方向に重なる複数の画素電極
    を同期して駆動する複数のスイッチング素子を備えたこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  15. 【請求項15】第1の基板と、第2の基板と、前記第1
    の基板と前記第2の基板の間に設けられた第1の中間基
    板と、前記第1の中間基板と前記第2の基板の間に設け
    られた第2の中間基板と、前記第1の基板と前記第1の
    中間基板の間に設けられた第1の中間層と、前記第1の
    基板と前記第1の中間層との間に配置された第1の液晶
    層と前記第1の中間基板と前記第1の中間層との間に配
    置された第2の液晶層とで第1の色成分を反射または吸
    収する第1液晶部と、前記第1の中間基板と前記第2の
    中間基板の間に設けられた第2の中間層と、前記第1の
    中間基板と前記第2の中間層との間に配置された第3の
    液晶層と前記第2の中間基板と前記第2の中間層との間
    に配置された第4の液晶層とで前記第1の色成分とは異
    なる第2の色成分を反射または吸収する第2液晶部と、
    前記第2の中間基板と前記第2の基板の間に設けられた
    第3の中間層と、前記第2の中間基板と前記第3の中間
    層との間に配置された第5の液晶層と前記第2の基板と
    前記第3の中間層との間に配置された第6の液晶層とで
    前記第1及び第2の色成分とは異なる第3の色成分を反
    射または吸収する第3液晶部とを有し、前記第1の基板
    が前記第1の液晶層側に、第1の液晶層と第2の液晶層
    を駆動するための第1のスイッチング素子群と、第3の
    液晶層と第4の液晶層を駆動するための第2のスイッチ
    ング素子群と、第5の液晶層と第6の液晶層を駆動する
    ための第3のスイッチング素子群とを有し、前記第1の
    基板が前記第1の液晶層側にマトリクス状に配置され、
    第1のスイッチング素子群のソースに各々接続された第
    1の画素電極群を有し、前記第1の中間基板が前記第2
    の液晶層側にマトリクス状に配置された第2の画素電極
    群を有し、前記第1の中間層か前記第1の液晶層側の第
    1の対向電極と前記第2の液晶層側の第2の対向電極と
    を有し、前記第1の画素電極群と前記第2の画素電極群
    とが電気的に接続され、前記第1の中間基板が前記第3
    の液晶層側にマトリクス状に配置され、第2のスイッチ
    ング素子群のソースに各々接続された第3の画素電極群
    を有し、前記第2の中間基板が前記第4の液晶層側にマ
    トリクス状に配置された第4の画素電極群を有し、前記
    第2の中間層が前記第3の液晶層側の第3の対向電極と
    前記第4の液晶層側の第4の対向電極とを有し、前記第
    3の画素電極群と前記第4の画素電極群とが電気的に接
    続され、前記第2の中間基板が前記第5の液晶層側にマ
    トリクス状に配置され、第3のスイッチング素子群のソ
    ースに各々接続された第5の画素電極群を有し、前記第
    2の基板が前記第2の液晶層側にマトリクス状に配置さ
    れた第6の画素電極群を有し、前記第3の中間層が前記
    第5の液晶層側の第5の対向電極と前記第6の液晶層側
    の第6の対向電極とを有し、前記第5の画素電極群と前
    記第6の画素電極群とが電気的に接続されていることを
    特徴とする液晶表示装置。
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