JP2001147276A - 投受光式物体検知装置 - Google Patents

投受光式物体検知装置

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JP2001147276A
JP2001147276A JP33120899A JP33120899A JP2001147276A JP 2001147276 A JP2001147276 A JP 2001147276A JP 33120899 A JP33120899 A JP 33120899A JP 33120899 A JP33120899 A JP 33120899A JP 2001147276 A JP2001147276 A JP 2001147276A
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Toru Omae
徹 大前
Hiroyuki Oba
浩之 大庭
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Optex Co Ltd
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Optex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真下に位置する検知エリアを認識して、この
検知エリアによる物体検知判定が適切に行えるように
し、これによってセンサの信頼性の向上を図る。 【解決手段】 自動ドア用の人検知センサ1において、
回動自在に構成されたケーシング32〜35内に複数の
投受光素子41〜46,51〜56を収納配置して床面
上に複数の検知エリアを設定する。センサケーシング2
に、真下に向かって投光する基準投光素子7を取り付け
る。基準投光素子7からの投光を受光する受光素子53
を真下に向いている受光素子として認識する。この真下
を向いている受光素子53の感度を他の受光素子51,
52,54〜56の感度よりも低く設定する。床面に水
溜まりがあり、その水面の揺れにより受光量が変化して
も自動ドアが誤作動することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動ドアの
人検知センサ等として使用される投受光式物体検知装置
に係る。特に、本発明は、複数の検知エリアに対して投
光し、それらの反射光を受光して物体(人など)の存在
を検知する装置における誤動作防止対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動ドアの人検知センサとし
て、例えば特開平7−229972号公報に開示されて
いるアクティブ型のものが知られている。この種のセン
サは、天井面や無目に取り付けられ、投光素子と受光素
子とを備えている。投光素子から床面の複数の検知エリ
アに向けて赤外線を投光し、これらの反射光を受光素子
によって受光して、この受光量の変化によって人を検知
している。つまり、受光量の変化量が所定値を越えたと
きに、自動ドアに人が近付いてきたと認識してドアの開
放動作を行わせるようにしている。
【0003】特に、この種のセンサでは、投光素子及び
受光素子の検知エリアを真下に設定した場合には、投光
素子からの投光が検知エリアの床面によって正反射して
受光素子に受光されることになる。この際、例えば、検
知エリアの床面に水溜まりができている場合には、水面
の揺れ等によって検知エリアの床面における赤外線反射
量が変化する。このため、受光素子が受光する受光量も
変化し、人が存在しないにも拘らず人が存在していると
判定して自動ドアの開放動作を行うといった誤動作を生
じてしまうことがある。
【0004】このため、従来では、投光素子及び受光素
子が真下を向くことがないように各素子の向きを適切に
設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動ドアの開閉
動作の信頼性の向上及び安全性の確保を目的として、多
数の投光素子及び受光素子を備えさせ、検知エリアを増
加させる、つまり検知エリアの密度を高くすることが求
められている。
【0006】このように、検知エリアの密度を高くした
場合、何れかの投光素子及び受光素子が対象とする検知
エリアが真下に設定されてしまう可能性が高くなる。
【0007】特に、検知エリアを任意の位置に設定でき
るように、投光素子及び受光素子の投受光方向を可変に
する可変機構を備えさせた場合には、これらの角度調整
によって何れかの投光素子及び受光素子が真下を向いて
しまう可能性がきわめて高くなる。また、投光素子及び
受光素子の向きが任意に設定されるため、何れの投光素
子及び受光素子が真下を向いているのかを認識すること
は困難であった。
【0008】このように、投光素子及び受光素子が真下
を向いている場合には、上述したように、床面の水溜ま
りの影響によって床面の反射量が変化することによる誤
動作を招いてしまう。つまり、検知エリアの密度を高く
したことが原因となって、上記の誤動作が頻繁に生じて
しまう虞れがある。
【0009】この誤動作を回避するために、人の存在の
有無を判断する判定受光量(人が近付いてきたと認識す
る受光変化量)を高めに設定することが考えられる。つ
まり、水面の揺れ程度の反射量の変化では人の存在を認
識しないようにする。
【0010】しかし、これでは、センサ全体の感度が低
下してしまうことになり、人検知の信頼性の低下に繋が
ってしまう。場合によっては、自動ドアに人が近付いて
きたとしても、それを認識することができず、自動ドア
の開放動作が行えなくなる可能性があるため実用的では
ない。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、真下に位置する検知
エリアを認識して、この検知エリアによる物体検知判定
が適切に行えるようにし、これによってセンサの信頼性
の向上を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、複数の検知エリ
アのうち略真下に位置する検知エリアを認識し、この認
識した検知エリアとその他の検知エリアとでは、物体の
有無を判断する基準を異ならせる。これによって略真下
に位置する検知エリアでの誤認識の回避と、その他の検
知エリアでの高感度の物体検知動作とを両立できるよう
にしている。
【0013】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、複数の検
知エリアに対して投光を行い、その反射光を受光して物
体を検知する投受光式物体検知装置を前提とする。この
投受光式物体検知装置を検知エリアが可変となるように
構成する。また、この投受光式物体検知装置に、エリア
検出手段と判定基準変更手段とを備えさせる。エリア検
出手段は、投光が正反射される領域に存在する検知エリ
アを検出する。判定基準変更手段は、上記エリア検出手
段によって検出された検知エリアと他の検知エリアと
で、物体の存在の有無を判定する判定基準を異ならせて
いる。
【0014】この特定事項により、投受光式物体検知装
置によって物体検知を行う際には、複数の検知エリアに
対して投光を行い、その反射光を受光して物体の存在の
有無を検知する。例えば、反射光の変化量が所定量以上
になったときに物体の存在を認識する。この際、投光が
正反射される領域に存在する検知エリアをエリア検出手
段によって予め検出しておく。判定基準変更手段は、上
記エリア検出手段によって検出された検知エリアと他の
検知エリアとで、物体の存在の有無を判定する判定基準
を異ならせている。例えば、エリア検出手段によって検
出された検知エリアにあっては、水溜まりの水面の揺れ
等の影響による誤動作が回避されるように判定基準を設
定する(例えば、この検知エリアに対応する受光素子の
感度を低下させる)。このため、投光が正反射される領
域に存在する検知エリアでの物体検知の誤動作を回避し
ながら、その他の検知エリアでの物体検知の感度を高く
維持することが可能になる。
【0015】第2〜第4の解決手段は、判定基準変更手
段による判定基準の設定動作を具体化したものである。
つまり、第2の解決手段は、上記第1の解決手段におい
て、複数の投光素子及び受光素子を備えさせ、判定基準
変更手段が、エリア検出手段によって検出された検知エ
リアからの反射光を受ける受光素子の感度を他の受光素
子の感度よりも低下させるようにしている。
【0016】第3の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、複数の投光素子及び受光素子を備えさせ、判定
基準変更手段が、エリア検出手段によって検出された検
知エリアからの反射光を受ける受光素子の受光信号を用
いた物体有無判定のための判定時間を、他の受光素子の
受光信号を用いた物体有無判定のための判定時間よりも
長く設定している。
【0017】第4の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、複数の投光素子及び受光素子を備えさせ、判定
基準変更手段が、エリア検出手段によって検出された検
知エリアに対して投光を行う投光素子の発光量を他の投
光素子の発光量よりも小さく設定している。
【0018】これら特定事項により、水溜まりの水面の
揺れ等の影響による誤動作を回避するための構成が具体
化できる。特に、第2及び第4の解決手段によれば、物
体検知の判定時間を長く要すること無しに、上記第1の
解決手段に係る作用を得ることができる。また、第3の
解決手段では、エリア検出手段によって検出された検知
エリア(正反射される検知エリア)での物体検知の判定
時間を長く要することになるが、より精度の高い物体検
知動作を行うことが可能である。
【0019】第5及び第6の解決手段は、エリア検出手
段を具体化したものである。つまり、第5の解決手段
は、上記第1の解決手段において、投受光方向が可変な
複数の投光素子及び受光素子を備えさせる一方、正反射
される領域に向かって投光を行う固定投光素子を設け
る。そして、エリア検出手段が、上記固定投光素子から
の投光を受光する受光素子を認識することによって、正
反射される領域に存在する検知エリアに対応した受光素
子を検出するようにしている。
【0020】第6の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、投受光方向が可変な複数の投光素子及び受光素
子を備えさせる一方、正反射される領域からの反射光を
受光する固定受光素子を設ける。そして、エリア検出手
段が、上記固定受光素子が受光する光を投光した投光素
子を認識することによって、正反射される領域に存在す
る検知エリアに対応した投光素子を検出するようにして
いる。
【0021】これら特定事項により、投光が正反射され
る領域に存在する検知エリアを検出するための構成が具
体化できる。特に、第5の解決手段によれば、固定投光
素子から投光を行い、その反射光を何れかの受光素子が
で受光させることにより、この正反射される領域に存在
する検知エリアに対応した受光素子を容易且つ迅速に特
定することが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、本発明に係る投受光
式物体検知装置を自動ドアの人検知センサ(以下、単に
センサと言う)に適用した場合について説明する。
【0023】−センサの構成説明− 図1はセンサ1を側方から見た断面図である。図2は図
1における矢印II方向から見た図である。図3はセンサ
1の下面図である。これら図では、センサ1の外殻であ
るセンサケーシング2を仮想線で示している。
【0024】これら図に示すように、本センサ1は、セ
ンサケーシング2の内部に投受光ユニット3が収容され
ている。この投受光ユニット3は、1個のアウタケーシ
ング31と、このアウタケーシング31内に収容された
4個のインナケーシング32,33,34,35とを備
えている。これら各ケーシング31〜35は下面が開放
されている。
【0025】図1及び図2に示すように、アウタケーシ
ング31の上面にはブラケット36,36が突設されて
おり、このブラケット36,36がセンサケーシング2
に水平軸21回りに回動自在に支持されている。また、
上記ブラケット36,36の外周縁は円弧状に形成さ
れ、この外周縁には複数の山型の凹凸36a,36aが
形成されている。一方、センサケーシング2の内面に
は、この凹凸36a,36aに係合する係合爪22,2
2が設けられている。つまり、この凹凸36aと係合爪
22との係合によってラチェット機構が構成され、アウ
タケーシング31は、上記水平軸21回りに間欠的に回
動するようになっている(図1の矢印参照)。例えば、
このラチェット機構によりアウタケーシング31は2.
5°ずつ回動されるようになっている。
【0026】一方、各インナケーシング32〜35は、
一体的に形成されており、その上面にブラケット37,
37が突設されている。このブラケット37,37がア
ウタケーシング31に水平軸38回りに回動自在に支持
されている。このブラケット37の外周面にも上記と同
様の複数の山型の凹凸が形成されている。一方、アウタ
ケーシング31の内面には、この凹凸に係合する係合爪
が設けられている(何れも図中の符号は省略)。つま
り、この凹凸と係合爪とによって上記と同様のラチェッ
ト機構が構成され、インナケーシング32〜35は、ア
ウタケーシング31の回動軸心(水平軸21の中心)と
は直交する回動軸心(水平軸38の中心)回りに間欠的
に回動するようになっている(図3の矢印参照)。
【0027】上記4個のインナケーシング32〜35の
うち2個32,33には投光素子41〜46が収容され
ている。他の2個34,35には受光素子51〜56が
収容されている。具体的には、図3において左側に位置
する2個のインナケーシング32,33にはそれぞれ3
個の投光素子41〜43,44〜46が図中左右方向に
並べられて収容されている。一方、図3において右側に
位置する2個のインナケーシング34,35にはそれぞ
れ3個の受光素子51〜53,54〜56が図中左右方
向に並べられて収容されている。
【0028】各インナケーシング32〜35の下端部に
はフレネルレンズ6,6,…が装着されている。各投光
素子41〜46から投光された赤外線は、このフレネル
レンズ6,6によって分散されて例えば3つの検知エリ
アに向かって赤外線を投光するようになっている。つま
り、本センサは6個の投光素子41〜46を備えている
ため、合計18箇所の検知エリアに向かって赤外線が照
射されるようになっている。
【0029】一方、各受光素子51〜56は、フレネル
レンズ6,6によって集光された赤外線の光量を検出し
ており、例えば3つの検知エリアからの集光が可能とな
っている。つまり、本センサは6個の受光素子51〜5
6を備えているため、上記18箇所の検知エリアからの
反射光を受光できるようになっている。
【0030】具体的には、図3において左上のインナケ
ーシング32に収容されている投光素子41,42,4
3からの投光によって設定される検知エリアが、図3に
おいて右上のインナケーシング34に収容されている受
光素子51,52,53が対象とする検知エリアとなっ
ている(投光素子41と受光素子51とが対応し、投光
素子42と受光素子52とが対応し、投光素子43と受
光素子53とが対応している)。
【0031】同様に、図3において左下のインナケーシ
ング33に収容されている投光素子44,45,46か
らの投光によって設定される検知エリアが、図3におい
て右下のインナケーシング35に収容されている受光素
子54,55,56が対象とする検知エリアとなってい
る(投光素子44と受光素子54とが対応し、投光素子
45と受光素子55とが対応し、投光素子46と受光素
子56とが対応している)。
【0032】また、本センサ1には、略真下に位置する
検知エリアからの反射光を受光する受光素子を検出する
ための検出機構が備えられている。以下、この検出機構
について説明する。図3に示すように、上記センサケー
シング2には、その内部に突出する基準素子取付片23
が設けられている。この基準素子取付片23は、本セン
サ1が天井面に固定された状態において水平方向に延び
るようになっている。この基準素子取付片23には基準
投光素子7が取り付けられている。この基準投光素子7
は、本センサ1が天井面に固定された状態において、真
下(鉛直下方)に赤外線を照射するものである。
【0033】従って、上記各ラチェット機構により各ケ
ーシング31、32〜35の傾斜角度を変更した状態
で、基準投光素子7のみから床面に赤外線を照射した場
合、略真下を向いている受光素子(略真下に位置する検
知エリアからの正反射光を受光する受光素子)によって
床面から反射された赤外線が受光される構成となってい
る。
【0034】図1に示すように、本センサ1のコントロ
ーラ8にはエリア検出手段81が備えられている。この
エリア検出手段81は、基準投光素子7のみから床面に
赤外線を照射した場合に、床面からの正反射光を受光し
た受光素子を認識することによって、これを真下を向い
ている受光素子として特定するようになっている。
【0035】例えば、各ケーシング31〜35の傾斜角
度を変更することで、図4に実線で示すように各検知エ
リアA,B,Cへの赤外線の照射が行われる状態におい
て(各検知エリアへの投光には斜線を付している。実際
には紙面奥行き方向にも複数の検知エリアが存在する
が、ここでは理解を容易にするために、3箇所の検知エ
リアA,B,Cのみを例に掲げて説明する。)、基準投
光素子7からの赤外線照射(図中破線で示している)を
行った場合には、検知エリアCからの反射光を受光する
受光素子(例えば受光素子53)が略真下を向いている
受光素子であることが認識される。
【0036】また、本センサ1のコントローラ8には判
定基準変更手段82が備えられている。この判定基準変
更手段82は、上述の如く検出された略真下に位置する
検知エリアCに対応する受光素子53の感度を他の受光
素子51,52,54〜56の感度よりも低く設定する
ようになっている。つまり、床面Fによって正反射され
る赤外線を受光する受光素子53の感度を低下させ、こ
の正反射された赤外線の光量の変化が極端に大きくなら
ない限り、人が存在しているとは判定しないようになっ
ている。言い換えると、床面Fに水溜まりがある状態に
おいて、その水面が揺れることで正反射される赤外線量
が変化する程度では、人が存在しているとは判定しない
ようになっている。
【0037】−センサ1の動作説明− 次に、上述の如く構成されたセンサ1の動作について説
明する。
【0038】先ず、図4に示すように、自動ドアD近く
の天井面Rにセンサ1を取り付け、各ケーシング31〜
35を手動操作によって角度調整する。これにより、本
センサ1によって人の存在の有無を判定する検知エリア
A〜Cが任意の位置に設定される。
【0039】その後、上記基準投光素子7のみから鉛直
下方に赤外線が照射される(図4の破線参照)。この照
射された赤外線が床面Fで反射(正反射)され、この
際、赤外線を受光した受光素子53をエリア検出手段8
1が検出する。これにより、真下を向いている受光素子
53が特定されることになる。
【0040】判定基準変更手段82は、この特定された
受光素子53のみの感度を低く設定する。つまり、例え
ば、床面Fに水溜まりがある状態において、水面の揺れ
等によって生じる受光量の変化程度では、人が存在して
いるとは判定しないように感度を低く設定する。言い換
えると、明らかに人が存在していると判定できる程度の
受光量の変化がない限り人が存在しているとは判定しな
いようになっている。
【0041】このようにして感度の設定が行われた後、
各投光素子41〜46から各検知エリアA,B,C,…
への赤外線の投光が行われて、人検知による自動ドアD
の開閉動作が行われる。つまり、各検知エリアA,B,
C,…における反射光量の変化が所定量よりも大きい場
合には、人が近付いてきたと判定して、コントローラ8
から自動ドアDの駆動モータに駆動信号を送信し、自動
ドアDの開放動作を行わせる。
【0042】一方、床面Fに水溜まりがある状態におい
て、風等の影響で水面が揺れた場合、真下に向いている
受光素子53が受光する光量にはある程度の変化が生じ
る。しかし、この受光素子53の感度は低く設定されて
いるので、この受光量の変化によって人が存在している
と判定することはない。つまり、水溜まりの水面が揺れ
ることが原因で自動ドアDが開放してしまうことはな
い。
【0043】−実施形態の効果− このように、本形態によれば、略真下に位置する検知エ
リアCからの正反射光を受光する受光素子53のみの感
度を低下させるようにしているので、この正反射される
領域に存在する検知エリアCでの人検知の誤動作を回避
しながら、その他の検知エリアA,Bでの物体検知の感
度を高く維持することが可能になる。このため、検知エ
リアを増加させることによる自動ドアDの開閉動作の信
頼性の向上及び安全性の確保を、自動ドアDの誤動作を
回避しながら実現することが可能になる。
【0044】また、本形態では、各ケーシング31〜3
5を角度調整した際の角度位置を認識しておく必要がな
い。つまり、角度検出のための手段を必要とすることな
しに、検知エリアCからの正反射光を受光する受光素子
53を認識することができ、装置のコストを大幅に増大
させることがない。
【0045】−真下を向いている素子の認識構造の変形
例− 上記実施形態では、センサケーシング2内に基準投光素
子7を備えさせ、この基準投光素子7から投光される赤
外線を受光した受光素子53が真下を向いたものである
と判定するようにしていた。以下、真下を向いている素
子の認識構造の変形例について説明する。
【0046】<第1の変形例>本例は、上記基準投光素
子7に代えて、センサケーシング2内の基準素子取付片
23に基準受光素子7’(図3参照)を備えさせてい
る。つまり、各投光素子41〜46から順に赤外線を投
光させ、基準受光素子7’が受光した際に投光を行った
投光素子(例えば投光素子43)を真下を向いたものと
して判定するようにしている。
【0047】そして、判定基準変更手段82は、このよ
うにして判定された投光素子43のみの発光量を低く設
定している。つまり、真下を向いている受光素子53が
受光する光量を予め低く設定しておき、水溜まりの水面
の揺れ等によって反射光量が変化しても、この受光素子
53が受光する光量の変化量が比較的小さくなるように
設定されている。この構成によっても、水溜まりの水面
が揺れることが原因で自動ドアDが開放してしまうとい
ったことは回避できる。
【0048】<第2の変形例>本例は、可変抵抗を利用
してアウタケーシング31及びインナケーシング32〜
35の傾斜角度を認識し、これによって真下を向いてい
る素子を認識するようにしたものである。詳しくは、ア
ウタケーシング31の傾斜角度を認識する機構として
は、例えば、アウタケーシング31が図1における時計
回り方向に最大限に傾斜した状態で抵抗値が「0」とな
り、反時計回り方向に最大限に傾斜した状態で最大抵抗
値となるように可変抵抗を設けておく。この抵抗値の検
出信号をコントローラ8に送信することによってアウタ
ケーシング31の傾斜角度が認識できるようにする。
【0049】インナケーシング32〜35の傾斜角度を
認識するための角度認識機構も同様の構成となってい
る。
【0050】このようにして各ケーシング31,32〜
35の傾斜角度を認識することにより、複数の検知エリ
アA,B,Cのうちセンサ1の略真下(略鉛直下方)に
位置する検知エリアCに向かって赤外線を投光する投光
素子43や、略真下に位置する検知エリアCからの反射
光受光する受光素子53を認識することができるように
なっている。この認識動作の後の判定基準変更手段82
の動作は、上述した実施形態や第1の変形例の場合と同
様である。
【0051】−判定基準変更手段82の変形例− 上記実施形態及び変形例における判定基準変更手段82
では、真下を向いている受光素子53のみの感度を低く
設定したり、真下を向いている投光素子43のみの発光
量を低く設定していた。以下、判定基準変更手段82の
変形例について説明する。
【0052】本例は、真下を向いている受光素子53が
受光した受光量の変化状態を所定時間継続して認識し、
受光量が変化している時間が長ければ人の存在有りと判
定するようにしている。つまり、真下を向いていない受
光素子51,52,54〜56の場合には、受光量の変
化があれば直ちに人の存在有りと判定するのに対し、真
下を向いている受光素子53の場合には、受光量の変化
があっても直ちに人の存在有りと判定するのではなく、
所定時間(例えば数秒間)継続して受光量が変化するか
否かを判定し、受光量の変化が継続した場合にのみ人の
存在有りと判定するようにしている。この動作によれ
ば、より高い精度で人の存在の有無を判定することが可
能になる。
【0053】−その他の変形例− 上述した実施形態及び変形例では、上記検知エリアCが
真下に位置するものである場合について説明した。
【0054】図5は、センサ1を自動ドアDから離れた
位置に配設し、センサ1のケーシング31〜35の角度
調整によって、検知エリアBがセンサ1の真下に位置し
ている場合における各検知エリアA,B,Cと基準投光
素子7の投光エリア(図中破線)との位置関係を示す図
である。
【0055】また、図6は、センサ1を自動ドアDから
更に離れた位置に配設し、センサ1のケーシング31〜
35の角度調整によって、検知エリアAがセンサ1の真
下に位置している場合における各検知エリアA,B,C
と基準投光素子7の投光エリア(図中破線)との位置関
係を示す図である。
【0056】これら図5及び図6においても、上述と同
様の判定基準変更手段82によって判定基準を設定する
ことにより自動ドアDの誤動作を回避することができ
る。このようなセンサ1の取付位置の設定は、天井面の
形状(梁等の突出物)を考慮して行われる。
【0057】また、図7は、自動ドアDの間口方向の3
箇所に検知エリアX,Y,Zを設定した場合に、センサ
1の配設位置、各検知エリアX,Y,Z及び基準投光素
子7の投光エリア(図中破線で示す)の位置関係を示す
図である。図7(a)はセンサ1が間口方向中央部に設
置された状態であって、図中の検知エリアYが真下に位
置する場合を示している。また、図7(b)はセンサ1
が間口方向右側に設置された状態であって、図中の検知
エリアZが真下に位置する場合を示している。更に、図
7(c)はセンサ1が間口方向左側に設置された状態で
あって、図中の検知エリアXが真下に位置する場合を示
している。
【0058】図8は、自動ドアDの奥行き方向の4箇所
及び間口方向の3箇所の合計12箇所に検知エリアA〜
Lを設定した場合に、センサ1の配設位置及び各検知エ
リアA〜Lの位置関係の一覧を示す図である。この図に
おいて斜線を付した検知エリアが真下に位置するもの
(投光が正反射するもの)である。
【0059】尚、上述した実施形態及び変形例では、本
発明に係る投受光式物体検知装置を自動ドアDの人検知
センサ1に適用した場合について説明した。本発明は、
これに限らず、その他の用途に利用される人検知センサ
に適用することも可能である。
【0060】また、センサ1は、天井面Rに取り付ける
ものに限らず、無目に取り付けるものであってもよい。
【0061】また、各素子41〜46,51〜56の配
設個数や配設状態は、上述したものに限らず、任意に設
定可能である。また、フレネルレンズによる分光及び集
光も上述したものに限らない。更には、検知エリアの数
も上述したものに限らず、この検知エリアの数を多くす
れば、自動ドアDの開閉動作の信頼性の向上及び安全性
の確保をよりいっそう確実に得ることができる。この場
合、センサ1の真下に位置する検出エリアが複数個存在
する場合があるが、この際には、これら各検知エリアに
対応する複数の受光素子の感度を低下させたり、これら
各検知エリアに対応する複数の投光素子の発光量を低下
させる等といった手段を採用することになる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0063】請求項1記載の発明では、複数の検知エリ
アのうち略真下に位置する検知エリアを認識し、この認
識した検知エリアとその他の検知エリアとでは、物体の
有無を判断する基準を異ならせている。これによって略
真下に位置する検知エリアでの誤認識の回避と、その他
の検知エリアでの高感度の物体検知動作とを両立できる
ようにしている。このため、多数の投光素子及び受光素
子を備えさせたとしても良好な物体検知動作を行わせる
ことが可能になる。特に、自動ドアの人検知センサとし
て適用した場合には、ドア開閉動作の信頼性の向上及び
安全性の確保を図ることができる。
【0064】請求項2〜請求項4記載の発明では、水溜
まりの水面の揺れ等の影響による誤動作を回避するため
の構成の具体化を図ることができる。特に、受光素子の
感度を変更する請求項2記載の発明及び投光素子の発光
量を変更する請求項4記載の発明によれば、物体検知の
判定時間を長く要すること無しに、上記請求項1記載の
発明に係る効果を発揮することができる。一方、物体有
無判定のための判定時間を変更する請求項3記載の発明
によれば、より精度の高い物体検知動作を行うことが可
能になる。
【0065】請求項5及び請求項6記載の発明によれ
ば、投光が正反射される領域に存在する検知エリアを検
出するための構成の具体化を図ることができる。特に、
固定投光素子からの投光を受光する受光素子を認識する
ことによって、正反射される領域に存在する検知エリア
に対応した受光素子を検出するようにした請求項5記載
の発明によれば、この正反射される領域に存在する検知
エリアに対応した受光素子を容易且つ迅速に特定するこ
とが可能になり、装置の実用性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る人検知センサを側方から見た断
面図である。
【図2】図1における矢印II方向から見た図である。
【図3】人検知センサの下面図である。
【図4】検知エリアと基準投光素子の投光エリアとの関
係の一例を示す図である。
【図5】検知エリアと基準投光素子の投光エリアとの関
係の他の例を示す図である。
【図6】検知エリアと基準投光素子の投光エリアとの関
係の他の例を示す図である。
【図7】自動ドアの間口方向の3箇所に検知エリアを設
定した場合に、センサの配設位置、各検知エリア及び基
準投光素子の投光エリアの位置関係を示す図である。
【図8】自動ドアの奥行き方向の4箇所及び間口方向の
3箇所に検知エリアを設定した場合に、センサの配設位
置及び各検知エリアの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1 人検知センサ(投受光式物体検知装置) 41〜46 投光素子 51〜56 受光素子 7 基準投光素子(固定投光素子) 7’ 基準受光素子(固定受光素子) 81 エリア検出手段 82 判定基準変更手段 A,B,C 検知エリア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の検知エリアに対して投光を行い、
    その反射光を受光して物体を検知する投受光式物体検知
    装置において、 検知エリアが可変に構成されている一方、 投光が正反射される領域に存在する検知エリアを検出す
    るエリア検出手段と、 上記エリア検出手段によって検出された検知エリアと他
    の検知エリアとでは、物体の存在の有無を判定する判定
    基準を異ならせる判定基準変更手段とを備えていること
    を特徴とする投受光式物体検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投受光式物体検知装置に
    おいて、 複数の投光素子及び受光素子を備えており、 判定基準変更手段は、エリア検出手段によって検出され
    た検知エリアからの反射光を受ける受光素子の感度を他
    の受光素子の感度よりも低下させるよう構成されている
    ことを特徴とする投受光式物体検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の投受光式物体検知装置に
    おいて、 複数の投光素子及び受光素子を備えており、 判定基準変更手段は、エリア検出手段によって検出され
    た検知エリアからの反射光を受ける受光素子の受光信号
    を用いた物体有無判定のための判定時間を、他の受光素
    子の受光信号を用いた物体有無判定のための判定時間よ
    りも長くするよう構成されていることを特徴とする投受
    光式物体検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の投受光式物体検知装置に
    おいて、 複数の投光素子及び受光素子を備えており、 判定基準変更手段は、エリア検出手段によって検出され
    た検知エリアに対して投光を行う投光素子の発光量を他
    の投光素子の発光量よりも小さくするよう構成されてい
    ることを特徴とする投受光式物体検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の投受光式物体検知装置に
    おいて、 投受光方向が可変な複数の投光素子及び受光素子を備え
    ている一方、 正反射される領域に向かって投光を行う固定投光素子が
    設けられ、 エリア検出手段は、 上記固定投光素子からの投光を受光する受光素子を認識
    することによって、正反射される領域に存在する検知エ
    リアに対応した受光素子を検出するよう構成されている
    ことを特徴とする投受光式物体検知装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の投受光式物体検知装置に
    おいて、 投受光方向が可変な複数の投光素子及び受光素子を備え
    ている一方、 正反射される領域からの反射光を受光する固定受光素子
    が設けられ、 エリア検出手段は、 上記固定受光素子が受光する光を投光した投光素子を認
    識することによって、正反射される領域に存在する検知
    エリアに対応した投光素子を検出するよう構成されてい
    ることを特徴とする投受光式物体検知装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7045764B2 (en) 2002-10-17 2006-05-16 Rite-Hite Holding Corporation Passive detection system for detecting a body near a door

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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