JP2001146302A - ラック幅調整装置 - Google Patents

ラック幅調整装置

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JP2001146302A
JP2001146302A JP33119399A JP33119399A JP2001146302A JP 2001146302 A JP2001146302 A JP 2001146302A JP 33119399 A JP33119399 A JP 33119399A JP 33119399 A JP33119399 A JP 33119399A JP 2001146302 A JP2001146302 A JP 2001146302A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅可変ラックのラック幅の調整を短時間で、
かつ、正確に行うことのできる技術を提供する。 【解決手段】 ラック幅調整装置は、互いに略平行に設
置される固定板と可動板とを備えるラックについて、固
定板と可動板との距離で決定されるラック幅を調整す
る。ラック幅調整装置は、ラックを設置するためのラッ
ク設置台と、ラック設置台に設置されるラックの固定板
について、固定板と垂直な方向に沿った動きを実質的に
規制するための固定板停止部と、ラック設置台に設置さ
れるラックの可動板と略平行に設けられ、ラック幅を設
定するための移動可能なラック幅設定面と、ラック幅設
定面を固定するための設定面固定部と、を有するラック
幅設定部とを備える。固定板停止部によって固定板の動
きが規制された状態において、固定されたラック幅設定
面に向けて可動板が押圧されることによってラック幅が
決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、幅可変ラックの
ラック幅を調整するためのラック幅調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板(以下、単に「基板」と呼
ぶ)を用いた製造工程等では、複数の基板を収納するた
めにラックが用いられている。ラック幅を調整すること
のできる幅可変ラックは、種々のサイズの基板に対応可
能であるため便利である。
【0003】従来、幅可変ラックを用いる場合には、ユ
ーザが、ダミー基板を用いながら手作業でラック幅の調
整を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の調整方
法では、ラック幅の調整に時間がかかるという問題があ
った。この問題は、複数台のラックのラック幅を調整す
る必要がある場合には顕著となる。
【0005】また、従来の調整方法では、ラック幅の調
整を正確に行うことが困難であるため、ラック幅が基板
の幅に適合しないという問題があった。具体的には、ラ
ック幅が基板に適した幅よりも広いために基板が脱落し
てしまったり、狭いために基板をうまく収納できなかっ
たりするという問題があった。
【0006】これらの問題は、プリント基板だけでな
く、ガラス基板等の種々の板材を収納する幅可変ラック
のラック幅の調整において共通する問題である。
【0007】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、幅可変ラックの
ラック幅の調整を短時間で、かつ、正確に行うことので
きる技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、互いに略平行に設置される固定板と可動板とを備
え、前記固定板と前記可動板の向かい合う面に複数の板
材を載置するための複数の突起部がそれぞれ設けられた
ラックについて、前記固定板と前記可動板との距離で決
定されるラック幅を調整するためのラック幅調整装置で
あって、前記ラックを設置するためのラック設置台と、
前記ラック設置台に設置される前記ラックの前記固定板
について、前記固定板と垂直な方向に沿った動きを実質
的に規制するための固定板停止部と、前記ラック設置台
に設置される前記ラックの前記可動板と略平行に設けら
れ、前記ラック幅を設定するための移動可能なラック幅
設定面と、前記ラック幅設定面を固定するための設定面
固定部と、を有するラック幅設定部と、を備え、前記固
定板停止部によって前記固定板の動きが規制された状態
において、固定された前記ラック幅設定面に向けて前記
可動板が押圧されることによって前記ラック幅が決定さ
れることを特徴とする。
【0009】本発明のラック幅調整装置を用いれば、幅
可変ラックのラック幅の調整を短時間で、かつ、正確に
行うことが可能となる。
【0010】上記の装置において、前記ラックは、前記
固定板と前記可動板との間に前記ラック幅設定面が挟ま
れる状態で前記ラック設置台に設置されるようにしても
よい。
【0011】また、上記の装置において、前記ラック幅
設定部は、前記ラック幅設定面を移動させるためのレー
ルを備えており、前記ラック幅調整装置の前記ラック幅
設定面に垂直な2つの側面のうち、第1の側面には、前
記レールが設けられており、第2の側面には、前記ラッ
クが前記ラック設置台に設置される際に通過する開口部
が設けられていることが好ましい。
【0012】こうすれば、第2の側面に設けられた開口
部を介して、ラック幅調整装置にラックを容易に設置す
ることが可能となる。
【0013】さらに、上記の装置において、前記ラック
の前記可動板を前記ラック幅設定面に向けて押圧する可
動板押圧部を備えることが好ましい。
【0014】このように可動板押圧部を備えれば、ラッ
ク幅の調整を容易に行うことが可能となる。
【0015】さらに、上記の装置において、前記可動板
押圧部が前記可動板を前記ラック幅設定面に向けて押圧
する前に、前記ラックを前記固定板停止部に向けて押圧
するラック押圧部を備えることが好ましい。
【0016】このようにラック押圧部を備えれば、ラッ
クを固定板停止部に押圧した状態でラック幅を調整する
ことができるので、ラック幅の調整をより正確に行うこ
とが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】A.第1実施例:次に、本発明の
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、幅可変
ラック100の一例を示す説明図である。幅可変ラック
(以下、単に「ラック」と呼ぶ)100は、下底面部1
10aと、上底面部110bと、これらの2つの底面部
110a,bを略平行に支持するための4本の支柱11
2a〜dとを備えている。また、ラック100は、固定
板120と、可動板122と、可動板122を移動させ
るための4本のレール130とを備えている。4本のレ
ール130は、2つの底面部110a,bの向かい合う
面に2本ずつ設けられているが、上底面部110bの下
面に設けられた2本のレールは図示されていない。な
お、各レール130上には、可動板122の位置決めの
ための凹凸部が形成されている。
【0018】固定板120と可動板122とは、2つの
底面部110a,bに垂直に、かつ、互いに略平行とな
るように設けられている。固定板120は、第3および
第4の支柱112c,112dの間に固定されている。
可動板122には、梯子(はしご)状の補強材124が
設けられている。梯子状の補強材124の4つの端点、
すなわち、可動板122の上辺の2箇所および下辺の2
箇所には、図示しない歯車が設けられている。これらの
歯車とレール130上に形成された凹凸部とが噛み合う
ことによって、可動板122と4本のレール130とが
接続されている。これにより、可動板122は、レール
130に沿ってy方向に移動できる。また、可動板12
2には、可動板122を固定するための4つのロックレ
バー126が設けられている。図1では、下底面部11
0a側に設けられた2つのロックレバーのみが図示され
ており、上底面部110b側の対応する位置に設けられ
た2つのロックレバーは図示されていない。4つのロッ
クレバー126をアンロック状態にすると、可動板12
2は移動可能となり、ロック状態にすると可動板122
は固定される。具体的には、ロックレバー126は、各
レール130の凹凸部と噛み合う上記歯車の動きを制御
する。可動板122を所望の位置で固定することによ
り、ラック幅が決定される。
【0019】固定板120と可動板122の向かい合う
面には、複数の基板PCBを載置するための複数の突起
部120p,122pがそれぞれ設けられている。図示
するように、固定板120と可動板122との対応する
突起部120p,122pに基板PCBの両端を載せる
ことにより、基板PCBが保持される。
【0020】図2は、本発明の第1実施例としてのラッ
ク幅調整装置200を示す斜視図であり、図3は、その
平面図である。ラック幅調整装置200は、ラック10
0(図1)を載置するラック台210と、ラック100
の設置位置を決定するための背面板220と、ラック幅
を設定するためのラック幅設定部230とを備えてい
る。背面板220は、ラック台210とほぼ垂直に固定
されており、裏面に設けられた背面板補強材222によ
り背面板220の強度が保たれている。
【0021】ラック幅設定部230は、レール支持台2
32と、レール234と、スライダ236と、略T字型
の位置設定部238と、移動制限部240と、ハンドル
242と、2枚のラック幅設定板250a,bと、2本
の支持部材252とを備えている。
【0022】レール支持台232は、ラック台210の
上にほぼ垂直に設けられている。レール支持台232上
には、レール234が固定されている。レール234上
には、レール234に沿って移動可能なスライダ236
が、レール234を覆うようにして設けられている。な
お、レール234の側面には溝234dが設けられてお
り、スライダ236とレールの溝234dとの間には複
数の鋼球が配列されている。この複数の鋼球を用いた軸
受け機構により、スライダ236はレール234に沿っ
て滑らかに移動する。
【0023】スライダ236上には、略T字型の位置設
定部238が固定されている。図3に示すように、位置
設定部238は、スライダ236上に固定された第1の
部材238aと、この第1の部材238aから水平に、
ラック幅調整装置200の内部に向けて延びる第2の部
材238bとを有している。この第2の部材238bに
は、垂直方向に延びる2本の支持部材252が固定され
ている。2本の支持部材252には、2枚のラック幅設
定板250a,bがxz平面に沿って配置されている。
したがって、2枚のラック幅設定板250a,bは、ス
ライダ236上に設置された略T字型の位置設定部23
8とともに、レール234に沿ってy方向に移動する。
なお、2枚のラック幅設定板250a,bによって形成
される面が、本発明におけるラック幅設定面に相当す
る。
【0024】レール支持台232の側面には、位置設定
部238のy方向の移動距離を制限するための移動制限
部240が固定されている。移動制限部240は、+x
方向に凹となる断面を有し、レール234とスライダ2
36と位置設定部238とを覆うように設置されてい
る。移動制限部240の上面には、y方向に沿ってガイ
ド穴240hが設けられている。また、移動制限部24
0上には、ガイド穴240hを貫通して位置設定部23
8と接続されたハンドル242が設けられている。この
構成により、位置設定部238のy方向への移動距離
は、換言すれば、ラック幅設定板250a,bのy方向
への移動距離は、ガイド穴240hとほぼ等しい長さに
制限される。また、ハンドル242を操作することによ
り、位置設定部238を、換言すれば、ラック幅設定板
250a,bを固定させることができる。具体的には、
ハンドル242と位置設定部238とで、移動制限部2
40を挟み込んで固定する。
【0025】上記の説明からも分かるように、本実施例
のラック幅設定部230において、ラック幅設定板25
0a,bを固定するための略T字型の位置設定部238
と移動制限部240とハンドル242とが、本発明の設
定面固定部に相当する。
【0026】ところで、ラック100(図1)は、固定
板120と可動板122との間に、ラック幅設定板25
0a,bが挟まれる状態でラック幅調整装置200に設
置される。本実施例のラック幅調整装置200において
は、ラック台210とレール支持台232とが接する接
線近傍に、スペーサ212が設けられている。このスペ
ーサ212により、ラック台210上に設置されたラッ
ク100が、スライダ236や位置設定部238、移動
制限部240などと干渉することを防止することができ
る。
【0027】図4は、ラック100のラック幅を調整す
るための手順を示すフローチャートである。また、図5
は、ラック100のラック幅を調整する際の様子を示す
説明図である。
【0028】まず、ステップS101では、ラック10
0がラック幅調整装置200に載置されていない状態
で、ラック幅が基板PCBに適した幅となるようにラッ
ク幅設定板250a,bの位置を設定する。図3に示し
たように、凹状の断面を有する移動制限部240上に
は、y方向に沿って設けられたガイド穴240hと平行
に目盛244が設けられている。また、略T字型の位置
設定部238上には、ラック幅設定板250a,bの設
置位置を決定するための略L字型の目盛指示部246が
設けられている。ユーザは、基板PCBのサイズに適し
たラック幅となるように、目盛指示部246が指す目盛
を確認しながら、ラック幅設定板250a,bを所望の
位置に設定する。なお、目盛244は、目盛指示部24
6が基板PCBの寸法を指すときに基板PCBに適した
ラック幅となるように、オフセットして設けてられてい
ることが好ましい。また、本実施例では、目盛244が
設けられているが、基板PCBのサイズの種類は通常限
られているため、基板PCBのサイズに応じた複数の印
を設けておくようにしてもよい。このようにすれば、基
板PCBに適したラック幅を容易に設定することが可能
となる。ラック幅設定板250a,bの設置位置が決ま
ったら、ハンドル242を操作して、ラック幅設定板2
50a,bが移動しないように固定する。
【0029】ステップS102(図4)では、ラック1
00をラック幅調整装置200に設置する。このとき、
ラック100の4つのロックレバー126をアンロック
状態とし、固定板120と可動板122との距離を比較
的広くした状態で、ラック幅調整装置200に設置す
る。具体的には、図5(A)に示すように、固定板12
0と可動板122との間にラック幅設定板250a,b
が挟まれるようにしてラック100を設置する。また、
ラック100の2つの底面部110a,bのx方向に延
びる辺を背面板220に押し付けるようにして、ラック
100の位置決めを行う。これにより、ラック台210
に設置されるラックの固定板120について、固定板1
20と垂直な方向(y方向)に沿った動きを実質的に規
制することができる。さらに、ラック100の下底面部
110aのy方向に延びる辺をスペーサ212と接する
ようにして位置決めを行ってもよい。この説明からも分
かるように、本実施例におけるラック台210が本発明
のラック設置台に相当し、背面板220が固定板停止部
に相当する。
【0030】ステップS103では、ステップS101
で固定されたラック幅設定板250a,bに、操作者が
ラック100の可動板122を押し付ける。これによ
り、固定板120と可動板122との間の距離、すなわ
ち、ラック幅が決定される。
【0031】ステップS104では、可動板122に設
けられた4つのロックレバー126をロック状態とし、
可動板122を固定する。図5(B)は、このときの状
態を示している。
【0032】ステップS105では、ラック幅調整装置
200からラック100を取り出す。このようにして、
ラック幅の調整が終了する。他のラックについてもラッ
ク幅の調整が必要な場合には、ステップS102に戻っ
て、ステップS102〜S105を繰り返し行えばよ
い。
【0033】ところで、本実施例のラック幅調整装置2
00(図2)では、ラック幅設定板250a,bに垂直
な2つの側面(yz平面)のうち、x軸のマイナス側の
第1の側面には、ラック幅設定板250a,bを移動さ
せるためのレール234が設けられている。一方、x軸
のプラス側の第2の側面には、ラック100がラック台
210上に設置される際に通過する開口部が設けられて
いる。このようにすれば、第2の側面に設けられた開口
部を介して、ラック100をラック幅調整装置200に
容易に設置することが可能となる。
【0034】以上説明したように、本実施例のラック幅
調整装置は、ラック設置台と、固定板停止部と、ラック
幅設定面および設定面固定部を有するラック幅設定部と
を備えている。したがって、固定板停止部で固定板の動
きを規制した状態で、固定されたラック幅設定面に向け
て操作者がラックの可動板を押圧することにより、ラッ
ク幅を決定することができる。この結果、ラック幅の調
整を短時間で、かつ、正確に行うことが可能となる。
【0035】B.第2実施例:図6は、本発明の第2実
施例としてのラック幅調整装置300を示す説明図であ
る。このラック幅調整装置300では、第2実施例のラ
ック幅調整装置200に、2つの可動板押圧部360,
362と、4つのラック押圧部370,372,37
4,376とが追加されている。この追加に伴い、ラッ
ク台310が比較的大きなものに変更されており、天板
312が追加されている。さらに、天板312の追加に
伴い、背面板補強材322がラック台310と天板31
2とをつなぐ板材に変更されている。天板312は、背
面板220と3つの背面板補強材322とに固定されて
いる。第1の可動板押圧部360とその両側の2つのラ
ック押圧部370,372とは、ラック台310の上面
に固定されており、第2の可動板押圧部362とその両
側の2つのラック押圧部374,376とは、天板31
2の下面に固定されている。
【0036】ラック台310上に設けられた第1の可動
板押圧部360は、押圧板360aを備えている。押圧
板360aは、ラック幅調整装置300に設置されたラ
ックの可動板122(図1)を押圧することにより、ラ
ック幅を調整する。実際には、押圧板360aは、可動
板122に設けられた梯子状の補強材124(図1)の
x方向に延びる部分を押圧する。これにより、可動板1
22を押圧する際に生じ得る可動板122の湾曲を防止
することができる。なお、天板312に設けられた第2
の可動板押圧部362も、第1の可動板押圧部360と
同時に可動板122を押圧する。
【0037】第1の可動板押圧部360の両側に設けら
れた2つのラック押圧部370,372も、それぞれ押
圧板370a,372aを備えている。2つの押圧板3
70a,372aは、ラック幅調整装置300に設置さ
れたラック100を背面板220に向けて押し付けて固
定する。具体的には、2つの押圧板370a,372a
は、ラック100の下底面部110a(図1)を押圧す
る。また、2つの押圧板370a,372aは、第1の
可動板押圧部360がラックの可動板122を押圧する
前に、ラックの下底面部110aを同時に押圧する。こ
れにより、ラック100を正確に位置決めした状態で、
可動板122を押圧することができるので、ラック幅の
調整を正確に行うことが可能となる。なお、第2の可動
板押圧部362の両側に備えられた2つのラック押圧部
374,376も、他のラック押圧部370,372と
同時にラックの上底面部110bを押圧する。
【0038】押圧部370,372,374,376が
ラック100の下底面部100aおよび上底面部100
bを押圧すると、ラック100の歪みが矯正される。こ
のような矯正が、可動板押圧部360,362によるラ
ック幅の調整に先立って行われるため、ラック幅の調整
がより正確になる。
【0039】図7は、第1の可動板押圧部360の内部
構成の一例を示す説明図である。図7(A),(B)
は、図6の第1の可動板押圧部360を+z方向から見
たときの図であり、図7(A)は押圧動作前の第1の可
動板押圧部360を示しており、図7(B)は押圧動作
後の第1の可動板押圧部360を示している。なお、図
7(B)では、押圧動作前の可動板押圧部が破線で示さ
れている。
【0040】図示するように、第1の可動板押圧部36
0は、押圧板360aと、押圧板360aを保持する移
動可能な押圧板保持部360hと、押圧板保持部360
hに接続されたスライダ360sと、筐体360bと、
図示しないエアシリンダとを備えている。スライダ36
0sは、エアシリンダと接続されており、エアシリンダ
のピストンと連動する。スライダ360sが、エアシリ
ンダによって−y方向に移動すると、押圧板保持部36
0hとともに押圧板360aも−y方向に移動する。こ
れにより、押圧板360aは、ラック幅調整装置300
に設置されたラックの可動板122を押圧することがで
きる。
【0041】なお、図7では、第1の可動板押圧部36
0の例を示しているが、第2の可動板押圧部362(図
6)についても同じである。4つのラック押圧部37
0,372,374,376についても同様であり、小
型のエアシリンダが用いられている。
【0042】ところで、図7の押圧板360aの移動距
離L1は、スライダ360sの移動距離LS1、換言す
れば、エアシリンダのピストンの移動距離と同じであ
る。したがって、押圧板360aの移動距離の最大は、
エアシリンダの行程とほぼ等しい。このため、押圧板3
60aの移動距離が大きい場合には、エアシリンダの行
程も大きくなり、この結果、可動板押圧部360が大型
化してしまう。
【0043】図8は、第1の可動板押圧部の変形例を示
す説明図である。図8(A)は、押圧動作前の第1の可
動板押圧部460を示しており、図8(B)は、押圧動
作後の第1の可動板押圧部460を示している。
【0044】第1の可動板押圧部460は、押圧板46
0aと、押圧板460aを保持する略T字型の押圧板保
持部460hと、マジックハンド型の多段連結アーム機
構460cと、スライダ460sと、筐体460bと、
筐体460bに固定されたアーム機構固定部460f
と、図示しないエアシリンダとを備えている。
【0045】押圧板460aは、略T字型の押圧板保持
部460hを介して多段連結アーム機構460cと接続
されている。アーム機構固定部460fは、多段連結ア
ーム機構460cの第1の連結部CN1と接続されてお
り、これにより、多段連結アーム機構460cは筐体4
60bに固定されている。スライダ460sは、多段連
結アーム機構460cの第2の連結部CN2と接続され
ている。また、スライダ460sは、図7のスライダ3
60sと同様に、図示しないエアシリンダと接続されて
おり、エアシリンダのピストンと連動する。
【0046】多段連結アーム機構460cは、図8
(A),(B)に示すように、X字状に組み合わされた
板材が複数配列されて構成されている。スライダ460
sがエアシリンダによって−y方向に移動すると、多段
連結アーム機構460cの第1と第2の連結部CN1,
CN2の間が広がり、これに伴い、多段連結アーム機構
460cの他の連結部間(例えば、第3と第4の連結部
CN3,CN4の間)も広がる。この多段連結アーム機
構460cの動作により、略T字型の押圧板保持部46
0hを介して接続された押圧板460aが−y方向に移
動する。
【0047】図8に示す第1の可動板押圧部460にお
いては、押圧板460aの移動距離L2は、スライダ4
60sの移動距離LS2よりもかなり大きくなってい
る。具体的には、押圧板の移動距離L2は、スライダ3
60sの移動距離LS2の定数倍となっている。なお、
この倍率は、多段連結アーム機構460cを構成する各
板材の長さによって決定される。
【0048】このような可動板押圧部460を用いる場
合には、エアシリンダの大きさが比較的小さい場合に
も、押圧板460aの移動距離を大きくすることができ
るので、可動板押圧部460を小型化することが可能と
なる。
【0049】なお、図8のような構成は、図6の第1の
可動板押圧部360のみでなく、第2の可動板押圧部3
62や、4つのラック押圧部370,372,374,
376についても同様に適用可能である。
【0050】以上説明したように、本実施例のラック幅
調整装置は、第1実施例のラック幅調整装置に加えて、
可動板押圧部とラック押圧部とを備えている。このた
め、ラックを固定した状態で、可動板を押圧することが
できるので、ラック幅の調整をより短時間で、かつ、正
確に行うことが可能となる。
【0051】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0052】(1)上記実施例では、ラック幅調整装置
は、プリント基板PCBを収納するラックのラック幅を
調整しているが、本発明のラック幅調整装置は、ガラス
基板や半導体基板等の種々の板材を収納するラックのラ
ック幅を調整することも可能である。
【0053】(2)上記実施例(図2,図6)では、2
枚のラック幅設定板250a,bによりラック幅設定面
が形成されているが、1枚のラック幅設定板によりラッ
ク幅設定面が形成されるようにしてもよい。ただし、本
実施例のように、間隔を開けた2枚のラック幅設定板2
50a,bを用いてラック幅設定面を形成するようにす
れば、位置設定部238やスライダ236、レール23
4などにかかる荷重を軽減することができる。
【0054】なお、ラック幅設定板250a,bは、ラ
ック幅を調整する際に可動板122の突起部122p
(図1)と接するため、突起部122pを損傷させない
ような材質で形成することが好ましい。
【0055】(3)上記実施例のラック幅調整装置20
0,300では、ラック100は、固定板120と可動
板122との間にラック幅設定板250a,bが挟まれ
る状態でラック幅調整装置に設置されるが、可動板の外
側にラック幅設定面が配置されるようにしてもよい。こ
のようなラック幅調整装置を用いる場合には、固定板と
可動板との内側から、可動板の外側に配置されたラック
幅設定面に向けて可動板を押圧すればよい。このように
しても、ラック幅を調整することが可能である。また、
この場合には、可動板を可動板の外側に配置されたラッ
ク幅設定面に向けて押圧するための可動板押圧部は、固
定板と可動板との間に挟まれるように設けるようにすれ
ばよい。
【0056】(4)上記実施例のラック幅調整装置20
0,300では、ラック幅設定板250a,bの移動お
よび固定は手動で行われているが、モータなどを用いて
自動的に行うようにしてもよい。こうすれば、基板のサ
イズを入力することによって、ラック幅の設定を自動的
に実行することが可能となる。すなわち、本発明におけ
るラック幅設定部および設定面固定部は、自動的に制御
されるようにしてもよい。
【0057】(5)第2実施例(図7,図8)では、可
動板押圧部は、エアシリンダやエアシリンダと多段連結
アーム機構とが組み合わされた押圧機構を備えている
が、他の押圧機構を用いるようにしてもよい。例えば、
エアシリンダに代えて、油圧シリンダや、ねじを組み込
んだ押圧機構などを用いてもよい。一般には、可動板押
圧部は、ラックの可動板をラック幅設定面に向けて押圧
するようなものであればよい。
【0058】(6)第2実施例(図7,図8)では、ラ
ック幅調整装置300は、可動板押圧部360,362
とともにラック押圧部370,372,374,376
を備えているが、ラック押圧部は省略してもよい。ただ
し、ラック押圧部を用いる場合には、ラックの位置決め
をうまく行うことができるので、ラック幅をより正確に
調整することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】幅可変ラック100の一例を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例としてのラック幅調整装置
200を示す斜視図である。
【図3】ラック幅調整装置200の平面図である。
【図4】ラック100のラック幅を調整するための手順
を示すフローチャートである。
【図5】ラック100のラック幅を調整する際の様子を
示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例としてのラック幅調整装置
300を示す説明図である。
【図7】第1の可動板押圧部360の内部構成の一例を
示す説明図である。
【図8】第1の可動板押圧部の変形例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
100…幅可変ラック 110a…下底面部 110b…上底面部 112a〜d…支柱 120…固定板 122…可動板 120p,122p…突起部 124…補強材 126…ロックレバー 130…レール 200…ラック幅調整装置 210…ラック台 212…スペーサ 220…背面板 222…背面板補強材 230…ラック幅設定部 232…レール支持台 234…レール 234d…溝 236…スライダ 238…位置設定部 240…移動制限部 240h…ガイド穴 242…ハンドル 244…目盛 246…目盛指示部 250a,b…ラック幅設定板 252…支持部材 300…ラック幅調整装置 310…ラック台 312…天板 322…背面板補強材 360,362…可動板押圧部 360a…押圧板 360b…筐体 360h…押圧板保持部 360s…スライダ 370,372,374,376…ラック押圧部 370a,372a,374a,376a…押圧板 460…可動板押圧部 460a…押圧板 460b…筐体 460c…多段連結アーム機構 460f…アーム機構固定部 460h…押圧板保持部 460s…スライダ PCB…プリント基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略平行に設置される固定板と可動
    板とを備え、前記固定板と前記可動板の向かい合う面に
    複数の板材を載置するための複数の突起部がそれぞれ設
    けられたラックについて、前記固定板と前記可動板との
    距離で決定されるラック幅を調整するためのラック幅調
    整装置であって、 前記ラックを設置するためのラック設置台と、 前記ラック設置台に設置される前記ラックの前記固定板
    について、前記固定板と垂直な方向に沿った動きを実質
    的に規制するための固定板停止部と、 前記ラック設置台に設置される前記ラックの前記可動板
    と略平行に設けられ、前記ラック幅を設定するための移
    動可能なラック幅設定面と、前記ラック幅設定面を固定
    するための設定面固定部と、を有するラック幅設定部
    と、を備え、 前記固定板停止部によって前記固定板の動きが規制され
    た状態において、固定された前記ラック幅設定面に向け
    て前記可動板が押圧されることによって前記ラック幅が
    決定されることを特徴とするラック幅調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のラック幅調整装置であっ
    て、 前記ラックは、前記固定板と前記可動板との間に前記ラ
    ック幅設定面が挟まれる状態で前記ラック設置台に設置
    される、ラック幅調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のラック幅調整装
    置であって、 前記ラック幅設定部は、前記ラック幅設定面を移動させ
    るためのレールを備えており、 前記ラック幅調整装置の前記ラック幅設定面に垂直な2
    つの側面のうち、第1の側面には、前記レールが設けら
    れており、第2の側面には、前記ラックが前記ラック設
    置台に設置される際に通過する開口部が設けられてい
    る、ラック幅調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のラック幅調整装置であっ
    て、さらに、 前記ラックの前記可動板を前記ラック幅設定面に向けて
    押圧する可動板押圧部を備える、ラック幅調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のラック幅調整装置であっ
    て、さらに、 前記可動板押圧部が前記可動板を前記ラック幅設定面に
    向けて押圧する前に、前記ラックを前記固定板停止部に
    向けて押圧するラック押圧部を備える、ラック幅調整装
    置。
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