JP2001146262A - 液状食品用密封式成形容器,およびその容器への液状食品充填、密封方法 - Google Patents

液状食品用密封式成形容器,およびその容器への液状食品充填、密封方法

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JP2001146262A
JP2001146262A JP33287599A JP33287599A JP2001146262A JP 2001146262 A JP2001146262 A JP 2001146262A JP 33287599 A JP33287599 A JP 33287599A JP 33287599 A JP33287599 A JP 33287599A JP 2001146262 A JP2001146262 A JP 2001146262A
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liquid food
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Shuichi Komatsu
秀一 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を他の容器に移し変えることなく使用
可能とする成形容器に関し、特に液状食品を封入してい
る密封シールを剥がす際に、内容物である液状食品を溢
れ出してしまうことがないように工夫した新規な構造か
らなる液状食品用密封式成形容器、およびその容器への
新規な充填方法を提供する。 【解決手段】 容器本体1の周壁部11上端またはその
近傍の一箇所から、それに相対する側の容器本体周壁部
11でその上端から適宜下方箇所に向けた仮想傾斜面F
に属す周壁部11箇所を、該周壁部11全周に渡って内
側に屈曲させて密封シール5周縁熔着用の斜設段差部2
に形成し、該斜設段差部2よりも下方空間を液状食品充
填部13とした上、当該斜設段差部2には密封シール5
の周縁を熔着可能となるようにした液状食品用密封式成
形容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、液状食品を密封状として販
売し、消費者が内容物を他の容器に移し変えることなく
そのまま食することができるようにする類いの成形容器
に係わり、特に液状食品を封入している密封シールを剥
がす際に、内容物である液状食品を容器から溢れ出して
しまうことがないように工夫した新規な構造からなる液
状食品用密封式成形容器を提供しようとするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】食文化の変化に伴い、消費者ニーズに合
わせて様々な即席食品が成形容器に入れられた商品とし
て提供されている。こうした成形容器入り即席食品を見
てみると、代表的な即席麺類から、納豆、佃煮類、サラ
ダや煮込み等といった、それ自体汁気がないか、有って
も流れ出すことがないような類いのものから、漬物や豆
腐類、トコロ天等のように漬け汁や食品からしみ出す液
で容器が満たされているものまでと多様であり、それら
の中、特に後者に属しているものは、大別してみると凡
そ二通りのものが見受けられるだけであって、これまで
のところ、あまり変化をしてきていないことが判る。
【0003】最も一般的な構造のものとしては、容器本
体1′の上端周縁全周を外方に略水平状に屈曲形成して
熔着用鍔部2′となし、内容物R′を該熔着用鍔部2′
一杯まで充填した上、平坦な密封用シール5′を載せ、
余分な内容物R′を押し出すと共に空気も除いてしまう
工程に平行させて該密封用シール5′周縁を熔着用鍔部
2′に熱熔着し、容器内に内容物R′を密封してしまう
ようにした、図8の縦断面図が示すとおりの構造からな
る液状食品用密封式成形容器がある。このタイプのもの
は、容器自体の構造もシンプルで容器自体の製造が容易
で安価な上に、安価な熱熔着フィルムを密封用シール
5′として採用し、簡単なシール機械で迅速な密封作業
を実施できることから、最も経済的な液状食品用密封式
成形容器として各種食品に採用されている。
【0004】しかし、この構造の容器の場合には、内容
物R′が液体を含まないか、あるいは含んでいても流れ
出す慮のない食品であれば問題もないが、液状食品、即
ち、漬け汁その他調味液と共に密封しなければならない
食品や、プリンや豆腐等のような食品自体から水分がし
み出してくる食品を密封、提供すると、消費者が密封用
シール5′を剥がす際に、相当の注意を払っていても、
該密封用シール5′の熔着部分を容器本体1′の熔着用
鍔部2′から強制的に引き剥がすときの力の反動で、容
器一杯に満たされている液体を溢出させ、辺りを汚して
しまうことになるため、消費者は、予めそれに対応でき
るような態勢、例えば受け皿の上で作業に取り掛かる
か、流しのシンクの上に保持する等、零しても差支えの
ない場所を選んで密封用シール5′を剥がすようにしな
ければならないという繁雑さが常に付きまとい、その点
で消費者からは歓迎されざる容器であったし、また、仮
令液体を零さずに開けることができたとしても、その
後、かき混ぜることもできなければ、醤油やシロップそ
の他の調味液を加えること等は到底不可能であった。
【0005】こうした不都合から、それらの問題を解消
すべくして開発、提供された、図9の要部拡大断面図が
示すとおりの構造からなる液状食品用密封式成形容器が
ある。それは、上端に形成した熔着用鍔部2′の下全周
をやや内側に絞って段差部11′を付けた構造の容器本
体1′と成し、一方、内容物R′を密封状とするため
に、容器本体熔着用鍔部2′に載置、熔着するための被
熔着周縁部C1と一体に、その被熔着周縁部C1内側全
周を、容器本体段差部11′に丁度当接状となるような
深さまで窪ませた押し当て蓋部C2を形成してなる、言
わば断面が浅い逆ハット型の成形蓋体Cを別途用意し、
定量化した内容物R′を容器本体1′の段差部11′一
杯まで充填した後、該成形蓋体Cを被せてその押し当て
蓋部C2の周縁部分が段差部11′上に載置状となるよ
うにすると共に、その過程で内容物表面をやや押圧する
ようして空気を押し出しながら、被熔着周縁部C1を容
器本体熔着用鍔部2′に熔着、密封してしまうようにし
た構造の液状食品用密封式成形容器である。
【0006】この構造の液状食品用密封式成形容器であ
れば、成形蓋体Cの被熔着周縁部C1を容器本体熔着用
鍔部2′から無理やり引き剥がして開けたとしても、内
容物R′自体が容器本体1′上端から段差部まで下げた
部分に規制して収容された状態となっていて、内容物
R′の上に段差部11′から上の容器本体1′上部周壁
部部分が存在していることから、仮令蓋Cを開ける際の
反動で内容物R′の液体がかなり揺動したとしても、容
器本体1′から溢出する慮はなくなり、前記した最も一
般的な構造からなる液状食品用密封式成形のような弊害
は確実に払拭することができ、極めて取り扱い性に秀
れ、消費者に優しい容器を実現し得たものとなってい
る。
【0007】しかし、このタイプの容器には、前記の容
器には見られなかった次のような構造的な問題が生じて
くる。その一つが、先ず何よりもこの容器の場合、前記
した構造の容器と異なってフィルムを使うことができ
ず、容器本体同様にプラスチック成形機で特別に製造し
た密封用の成形蓋体Cを別途用意しなければならず、そ
れだけで容器単価が高価に付いてしまうという大きな難
点を抱えていることと、さらにその二つ目として、密封
工程において、熔着箇所から内側の成形蓋体Cと容器本
体1′上部周壁部部分とは、単に添設状態となっている
だけで、隙間を有した構造に組み合わされている結果、
内容物R′をどれだけ正確に定量化して充填しておいて
も、成形蓋体Cの窪み構造部分を内容物表面に押し当
て、エアー抜きをする工程を必要とする限り、その内容
物R′は、先の隙間部分に押し入ることとなって、その
部分にまだらな状態で内容物の一部が存在してしまうこ
とから、容器が透明または半透明のものでは極めて外観
を悪くしてしまい、また仮令不透明素材からなる容器を
採用したとしても、蓋Cを開けたときに、内容物R′の
一部が容器本体1′上部周壁部部分にへばり付いて見苦
しい状態を呈するものとなってしまい、何れにしても商
品価値を落としてしまうという欠点をも有するものとな
っていた。
【0008】そこで、本願発明者は、上記した実情に対
処すべく、従前からの上記した容器の中、前者のタイプ
の容器のように熱熔着フィルムを使って熔着シール可能
とする利点を生かし、なお且つ、後者のタイプのように
消費者がシールを開ける際にも内容物を溢れ出してしま
う不都合が起きないよう、前者のタイプの容器本体周壁
部上端に設けた熔着用鍔部の外周縁全周から更に上方に
立ち上がる側壁を用意してなる新規な構造の液状食品用
成形容器を開発し、既にその実用化に取り組み始めてい
る中、既に開発済みの成形容器の構造に関連する改良さ
れた構造の成形容器の試作にも挑戦し、幾多の試行錯誤
を繰り返してきたところ、遂にここにきてその目的を達
成可能とする改良された構造からなる液状食品用密封式
成形容器の完成、実用化に成功したものであり、以下で
は、この発明のものの構成を、幾つかの代表的な実施例
と共に詳述していくいくこととする。
【0009】
【発明の構成】この発明の液状食品用密封成形容器は、
図面に示す代表的な幾つかの実施例からも容易に理解さ
れるように、その構成の要旨は、基本的に次のとおりの
ものである。即ち、容器本体の周壁部上端またはその近
傍の一箇所から、それに相対する側の容器本体周壁部で
その上端から適宜下方箇所に向けた仮想傾斜面に属す周
壁部箇所を、該周壁部全周に渡って内側に屈曲させて密
封シール周縁熔着用の斜設段差部に形成し、該斜設段差
部よりも下方空間を液状食品充填部とした上、当該斜設
段差部には密封シール周縁を熔着可能とすることによ
り、仮想傾斜面が密封シール層となるようにした構成か
らなる液状食品用密封式成形容器である。
【0010】この基本的な構成を換言すれば、容器本体
の周壁部上端またはその近傍の一箇所から、それに相対
する側の容器本体周壁部でその上端から適宜下方箇所に
向けた仮想傾斜面に属す周壁部箇所を、該周壁部全周に
渡って内側に屈曲させて密封シール周縁熔着用の斜設段
差部に形成し、該斜設段差部よりも下方空間を液状食品
充填部とした上、当該斜設段差部には密封シール周縁を
熔着可能とすることにより、容器本体底面に対して所定
角度で傾斜する密封シールの密封構造を実現可能にした
構成を要旨とする液状食品用密封式成形容器ということ
もできる。
【0011】これら基本的構成からなるこの発明の液状
食品用密封式成形容器について、最も望ましい構成のも
のとして、より具体的に示せば、容器本体の周壁部上端
またはその近傍の一箇所から、それに相対する側の容器
本体周壁部でその上端から適宜下方箇所に向けた仮想傾
斜面に属す周壁部箇所を、該周壁部全周に渡って内側に
屈曲させて密封シール周縁熔着用の斜設段差部に形成す
ると共に、該斜設段差部最上位箇所所定巾部分を、当該
箇所の周壁部上端または上端を含むその近傍から周壁部
を横断するか、更に周壁部外まで突出し状に延伸させる
かして、溢れ液排出部を兼用する密封シール引き剥がし
用のシール端添設部となし、該斜設段差部よりも下方空
間を液状食品充填部とした上、当該斜設段差部には密封
シール周縁を熔着可能とすることにより、仮想傾斜面が
密封シール層となるようにした構成からなる液状食品用
密封式成形容器となる。
【0012】容器本体は、液状食品、即ちそれ自体液体
または液体に溶解してしまう、例えばジュースやヨーグ
ルト、アイスクリーム等のような食品の外、液体内に固
形物を混入した、例えば果肉入りジュースを始め、ミツ
マメ、トコロ天、浅漬け等漬物類のような食品、固形あ
るいはゼリー状であって各種液体を含浸したり塗布され
ていて、表面からそれら液体がしみ出し状となる、例え
ば豆腐や卵豆腐、プリン等の類いの食品、さらに、文言
の意味合いからは少し外れるものの、後から熱湯や調味
液等の液体を注がれて液体を含むようになる固形食品、
例えばカップ麺類に代表されるような食品を収容し、そ
のままか適宜包装が施された状態で販売され、消費者が
購入して密封部材をはぎ取って内容物を上方に露出状と
したあとでは、食べ終わるまで、その容器自体が食器と
して機能し、あるいは内容物を残したままである程度の
期間入れ物として機能する耐水性のある素材であって、
しかも公知の熱熔着フィルムとの間で、従前からの熱熔
着手段をそのまま使った熱熔着式密封を可能とする素材
でなければならず、プラスチックスや樹脂コーティング
紙その他耐水紙、金属、金属幕積層紙等、従前からこの
種熔着密封用に採用されてきているあらゆる素材のもの
から形成することができ、その立体形状も特に制限はな
く、機能、用途やデザイン目的その他から様々に選択さ
れる各種形状、例えば平面形で矩形や隅丸矩形、円形、
楕円形、星型その他、側面形で箱型、逆台形、半月状の
もの等といった形状ものの採用が可能である。
【0013】そして、この容器本体の周壁部上端または
その近傍の一箇所から、それに相対する側の容器本体周
壁部でその上端から適宜下方箇所を通る平面として得ら
れる仮想傾斜面に属す周壁部箇所を、該周壁部全周に渡
って内側に適宜巾(必ずしも当幅とは限らない。)分だ
け屈曲させて密封シール周縁熔着用の斜設段差部に形成
し、該段差部よりも下方で、当然斜設段差部よりも上方
に位置する周壁部で囲まれた直径よりも少なくとも斜設
段差部巾×2相当分だけ直径が小さくなる空間を液状食
品充填部とするようにしたものに一体形成されていなけ
ればならない。
【0014】斜設段差部は、後述の密封シールが、上記
液状食品充填部内に各種液状食品を注入後、溢出しない
よう蓋としての役割を果たし得るよう、その周縁を密着
状に熔着させる際の被熔着側素材部として機能する部分
であり、したがって、その機能を果たし得るに足る巾
(必ずしも等幅とは限らない。)を有するものとして形
成されなければならず、平滑面の外、熔着強度を増すた
めの全周に渡る溝部その他の公知の手段を併用したもの
として形成することができ、その最も上位となる箇所
は、周壁部よりも内側に止まるものとして形成しても良
いが、望ましくは、当該周壁部を横断するか、更に周壁
部外まで延伸させるかして形成したシール端添設部とな
し、該シール端添設部上に密封シールの一部を未接着の
まま添設して引き剥がし用の摘み部を形成し得るように
すると共に、密封シールを斜設段差部に添設、熔着する
際には、余剰の液状食品を同所に誘導して放出する溢れ
液排出部を兼用し得るようにしたものとすると極めて好
都合のものとすることができる。
【0015】容器本体の周壁部上端は、そのまま上方に
向いたままの構造のもの(但し、その上端縁は、全周を
丸み構造、肉厚構造、折り返し構造等の保護端部処理の
施されてなるものとすべきである。)とするか、あるい
は、さらに上端縁全周を外方に略水平状に屈曲、延伸さ
せて鍔部に形成してなるものとしたり、該鍔部の周縁全
周を更に下方に屈曲、形成して補強縁部に形成し、補強
された鍔部となるようにしたものとすることも可能であ
る。なお、該鍔部の補強構造としては、上記補強縁部に
よるものの外、鍔部と前記液状食品充填部の周壁部上端
との境界隅角部要所要所に頬杖状のリブが一体成形され
たり、あるいは同隅角部全周に渡って小段差部段が一体
に組み込まれたもの、その他適宜常套手段を併用し得る
ことはいうまでもない。
【0016】密封シールは、容器本体の前記した斜設段
差部外周輪郭に略相当する形状に裁断した平坦な熱熔着
フィルムから形成され、容器本体の斜設段差部一杯まで
充填された内容物表面と共に、その周縁部分が斜設段差
部に載置状とされた上、公知の熔着手段で熔着され、容
器本体内に充填した各種内容物を密封してしまう機能を
果たすと共に、消費者の手に渡った後、内容物を食すた
めに何等かの手段でその周縁部が斜設段差部から引き剥
がされるようにしなければならないことから、その引き
剥がしに都合が良いよう、例えばシール端添設部の形成
された容器本体用であれば、当該シール端添設部上に未
接着のままで配される舌片様の摘み部が形成されたもの
としたり、あるいはシール端添設部のない容器本体用の
場合には、殆ど斜設段差の無くなる最上位辺りの密封シ
ール部分に舌片様の摘み部が形成されてなるようにした
上、当該部分に対応する鍔部上を跨ぐようになる構造の
ものとする外、後述する実施例に取り上げてあるよう
に、密封シール自体を、その最下位側に向かう側を斜設
段差部外周輪郭よりも大きい形状に裁断したものとし、
斜設段差部上に熔着された部分よりも外側となって熔着
されないまま残存する状態となる周縁部分を、斜設段差
部よりも上の周壁部内側に単に屈曲、添設状となるよう
にしてそれらの部分を摘み部となるようにすることによ
り、引き剥がし機能をも兼ね備えた構造のものになるよ
うにするのが望ましい。
【0017】こうして形成される液状食品用密封式成形
容器は、容器本体底面(即ち、同周壁部上端縁)に対し
て所定角度で傾斜する密封シールの密封構造が実現され
たものになることから、容器本体周壁部上端縁を何らか
の手段によって閉鎖状とすることにより、傾斜状配置と
なっている密封シールの上で、斜設段差部よりも上の周
壁部によって囲まれた部分に、容器本体外部から遮断さ
れた空間を形成し得ることになり、当該空間を調味液や
薬味等の添加物または混合物、あるいはスプーン等の簡
易食器類、説明書等の印刷物を装填可能とする収容空間
部にした容器も実現可能になり、それらも当然この発明
に包含されており、次のような構成のものが、該収容空
間部を形成する手段になり得る。
【0018】先ず、最も簡便には、容器本体周壁部上端
に、密封シールとは別体のキャップ体を仮着可能な被冠
状に組み合わせたものとすることにより、当該キャップ
体とその下方の密封シールとの間であって周壁部に囲ま
れた空間を収容空間部にすることができ、また、同周壁
部上端に鍔部の形成されてなる容器本体にあっては、そ
の上に、密封シールとは別体のキャップ体または封入シ
ールの周縁部分を載置状または熔着されたものとしても
実現可能になる外、同周壁部上端を含む容器本体外周
(容器本体外周全体の外、周壁部上端から所定下方範
囲、例えば斜設段差部までや、容器本体底面側の一部だ
けを残した外周全体等を含む)を熱収縮フィルムで密着
包装したものとなし、該熱収縮フィルムとその下方の密
封シールとの間であって周壁部に囲まれた空間をそれに
当てることが可能である。
【0019】こうして実現される収容空間部は、密封シ
ールを剥して内容物を食べようとする際に、それまで斜
め状配置の密封シールに規制されて充填されていた液状
食品が容器本体周壁部上端縁を越えて零れ出してしまわ
ないようにする溢出防止空間部を兼用することになり、
したがって、該収容空間部の容量(容器本体の上下端の
平面形および深さが同じ場合、仮想傾斜面の傾斜角度で
決定される。)は、内容物の粘性が少ないほど大きく
(仮想傾斜面の傾斜角度を大きく)するよう配慮したも
のに設定する必要があり、また、シロップや醤油、酢等
といった調味液等を容器本体内の内容物に後から加えて
食するようになるものの場合には、その加える調味液等
の量が勘案されなければならず、さらに、その調味液等
が加えられた後、内容物と共に撹拌する必要があるかど
うか等によってもその大きさ(仮想傾斜面の傾斜角度)
を加減する必要がある外、収容空間部が、スプーンやホ
ーク等といった簡易食器類、各種調味料、説明書等の収
容空間部を兼用するものとなる場合には、それらのボリ
ュームを考慮した最適な容量のものとなるようにしなけ
ればならない。
【0020】
【関連する発明】以上のとおりの構成によって形成され
る液状食品用密封式成形容器と共に、この発明には、当
該容器への液状食品充填方法を包含しており、その基本
的な構成は、次のとおりのものである。即ち、仮想傾斜
面に合致させて形成した斜設段差部が略水平状態になる
ように容器本体を傾けて支持した状態で、所望の液状食
品を容器本体斜設段差部以下の液状食品充填部に注入し
た後、容器本体を傾けたままの状態下で密封シールを斜
設段差部上に載置した上、その周縁を斜設段差部に熔着
して当該液状食品を容器本体の液状食品充填部に密封す
るようにした構成からなる液状食品用密封式成形容器へ
の液状食品充填方法である。
【0021】更に、より具体的には、仮想傾斜面に合致
させて形成した斜設段差部が略水平状態になるように容
器本体を傾けて支持した状態で、所望の液状食品を容器
本体斜設段差部以下の液状食品充填部に注入した後、容
器本体を傾けたままの状態下で密封シールを斜設段差部
上に載置した上、その周縁を斜設段差部に熔着する過程
で、やや過充填とした液状食品を密封シール下の空気と
共にシート添設部から排出しながら該密封シールを熔着
し、当該液状食品を容器本体の液状食品充填部に密封す
るようにした構成を要旨とする液状食品充填方法とする
ことができる。
【0022】仮想傾斜面に合致させて形成した斜設段差
部が略水平状態になるように容器本体を傾けて支持した
状態で、所望の液状食品を容器本体斜設段差部以下の液
状食品充填部に注入した後、容器本体を傾けたままの状
態下で密封シールを斜設段差部上に載置した上、その周
縁を斜設段差部に熔着、一体化して当該液状食品を容器
本体の液状食品充填部に密封し終えてから、液状食品を
密封した容器本体をそのまま傾斜状に支持し続けた状態
とするか、あるいは該容器を水平状に戻してからかの何
れの状態下において、容器本体周壁部上端に、密封シー
ルとは別体のキャップ体を被冠、仮着状とするか、ある
いは容器本体周壁部上端の鍔部に、密封シールとは別体
のキャップ体または封入シールの周縁を熔着するかし
て、キャップ体または封入シールとその下方の密封シー
ルとの間であって周壁部に囲まれた空間を、調味液や薬
味等の添加物または混合物、あるいはスプーン等の簡易
食器類、説明書等の印刷物を適宜装填してなる収容空間
部に形成するようにした構成からなる液状食品用密封式
成形容器への液状食品充填方法を包含している。
【0023】容器本体を、その斜設段差部が略水平状態
になるようにする支持手段は、液状食品によって異なる
食品充填装置の種類やその充填システム、あるいは容器
本体の供給システム等との兼ね合いで最適な手段、例え
ば容器本体の搬送機構側が容器本体を仮想傾斜面に対応
する傾斜支持面とした、あるいはその都度傾斜支持面へ
と可変可能とした容器本体載置部を有するものに形成さ
れてなるものとしたり、チャッキング機構に容器本体を
所定角度に傾斜させてホールドできるような工夫のなさ
れたものとする等、機械的あるいは手動的な適宜手段に
よるものとすることができる。以下、この発明の上記ま
での構成がより一層明確になるよう、図示した幾つかの
実施例について説明を加えていくこととする。
【0024】
【実施例1】図1の容器本体1の全体斜視図、および図
2の同平面図、図3の同正面図に示す実施例は、この発
明が包含する基本的な構成からなる液状食品用成形容器
の最も代表的な事例の一つである。容器本体1は、その
底部12が補強された断面構造に形成されてなる平面形
円形の入れ物であって、その上端縁全周が約3〜5mm程
度の巾(後述する封入シールとの熱熔着に支障を来すこ
とのない巾)となるよう、略水平で外方に向けて延伸し
て鍔部4が形成されてなるものにする一方、該鍔部4の
適宜一箇所を約5mm程度の巾で横断状となるようにし
た浅溝状に形成してシール端添設部3にすると共に、該
シール端添設部3が覗く周壁部11上端部分から、凡そ
15〜20度程度(内容物の粘性や、調味液等を後から
加える場合はその量や撹拌の要不要等、内容物の溢出を
勘案した最適な角度に設定されればよく、その角度に制
約はない。)の前下がり傾斜角度となる仮想傾斜面Fを
想定し、該仮想傾斜面Fと交差する周壁部11部分を全
周に渡って内側に約3〜5mm程度の巾(後述する封入シ
ールとの熱熔着に支障を来すことのない巾)に相当する
分だけ略水平状に屈曲形成し、周壁部1の上端寄り所定
箇所に斜設段差部2を有する構造のものとされ、これら
斜設段差部2、シール添設部3、および鍔部4の形成さ
れた容器本体1は、プラスチック成形機によって一体的
に射出成形される。
【0025】こうして形成された斜設段差部2、シール
添設部3、鍔部4を含む容器本体1は、図4に示されて
いるように、シール端添設部3形成側の底部12を支持
し、その反対側の底部12を浮かせ、仮想傾斜面Fに属
すようにして形成した斜設段差部2が略水平状に保持さ
れるようにした上、該容器本体1斜設段差部2以下に用
意された液状食品充填部13内に、所望の液状食品R
が、該斜設段差部2を僅か越える程度に計量されて注入
された後、容器本体1を傾けたままの状態下において密
封シール5を斜設段差部2上に載置し、その周縁を斜設
段差部2に熔着、一体化することとなるが、その熔着過
程に入る直前か、あるいは熔着過程に並行させて、注入
した液状食品Rの表面に密封シール5の裏面を押し当て
たまま、密封シール5の表面側を斜設段差部2に沿わ
せ、シール添設部3側に向けてしごくようにし、余分な
液状食品Rはシール端添設部3から排出してしまい、密
封シール5の裏面に直接液状食品Rが密着状となって、
両者間にできるだけ空間や気泡を残さない密封がなされ
るようにする。
【0026】所望する液状食品Rを容器本体1の液状食
品充填部13に密封し終えてしまえば、液状食品Rを密
封した容器本体1をそのまま傾斜状に支持し続けた状態
ととしてでも何等差支えはないが、望ましくは該容器本
体1を一旦水平状に戻した状態にしてから、必要があれ
ば密封シール5の上であって周壁部11に囲まれた空間
に、図中では特に表示をしていないが、調味液や薬味等
の添加物または混合物、あるいはスプーン等の簡易食器
類、説明書等の印刷物を適宜装填するようにした上で、
容器本体1の周壁部11上端に形成されている鍔部4
に、先の密封シール5とは別体の熱熔着フィルムからな
る封入シール6の周縁を熔着してしまうことにより、該
封入シール6とその下方の密封シール5、および斜設段
差部2よりも上の周壁部11とによって囲まれた封入状
の断面横長三角形空間を実現してなる、図5縦断面図に
示すとおりの構造の密封式成形容器が実現されるもので
あり、当該空間は、必要に応じて上記した調味液や薬味
等各種必要物の収容空間部に利用することができるもの
となる。
【0027】図中、51は、熱熔着されて斜設段差部2
に密着状となっている密封シール5を、消費者段階で引
き剥がすために役立つ摘み部を示しており、シール端添
設部3上に未接着のまま添設状となるように、密封シー
ル5の該当箇所を舌片状に突出形成したものとしてお
く。なお、この構造で内容物である液状食品Rを容器本
体1内に密封状とした製品は、そのままの状態で販売さ
れる外、衛生上の観点から、斜設段差部2、シール端添
設部3および鍔部4を含む容器本体1全体外周、あるい
は斜設段差部2よりも上方となる部分の外周を熱収縮性
フィルムで包装したり、封入シール6の代わりに紙製、
プラスチック製その他の浅いキャップ等を仮着状に被冠
したものとする等して販売することもできる外、図示に
はしていないが、この封入シール6の鍔部4への熔着に
代え、斜設段差部2、シール端添設部3および鍔部4を
含む含む容器本体1外周を、従前から採用されているよ
うな熱収縮フィルムで密着包装する構造によっても、同
様に該熱収縮フィルムが、封入シール6の代わりとなっ
て封じ込められた収容空間部14を形成可能とする。
【0028】
【実施例2】図6の要部拡大断面図には、上記実施例1
における周壁部11の上端縁に設けた鍔部4の変形に係
わるものの一つであり、鍔部4の外周縁全周を更に下方
に屈曲させて補強縁部41に形成し、鍔部4の強度を高
めて封入シール6の熔着加工がし易くなるようにした
り、あるいは、封入シール6によらず、キャップ(図示
せず。)を仮着状に被冠して収容空間部14を形成する
場合等に補強効果が得られるようにしたもので、容器本
体1全体の肉厚を比較的薄手のものとして形成すること
が可能となる。
【0029】
【実施例3】次に示す図7の要部拡大断面図の例は、容
器本体1の周壁部11の上端縁構造として、上記実施例
1の鍔部4を有する構造とは別の処理を施してなる幾つ
かの代表的な事例を示すものであって、(イ)のもので
は、上端縁所定幅部分を略180°反転屈曲加工して上
端に丸みを付けると共に、補強構造を兼ねるようにした
ものの代表的な一実施例であり、また、(ロ)の要部拡
大断面図のものでは、同上端縁だけを他の部分よりも肉
厚部で丸みを持たせ、安全対策と補強対策とを兼ね備え
た構造のものに形成した他の代表的な実施例である。こ
れら実施例からも容易に理解されるように、周壁部11
が、その上端縁の形状で人体や周辺器物に怪我や傷を負
わせてしまわないよう配慮したものであって、プラスチ
ック成形型で形成可能なその他のあらゆる形状を包含す
ると共に、場合によっては、別体で、例えばU字断面そ
の他のエッジ部材を被冠あるいは接着させてその目的を
達成するようにしたもの等も、この発明の上端縁構造に
包含されている。
【0030】
【作用効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の液
状食品用密封式成形は、容器本体1の上端縁寄り所定箇
所であって、仮想傾斜面Fに属す周壁部11箇所を、該
周壁部11全周に渡って内側に屈曲させて密封シール5
周縁熔着用の斜設段差部2に形成し、該斜設段差部2よ
りも下方空間を液状食品充填部13とした上、当該斜設
段差部2には密封シール5の周縁を熔着可能となるよう
にすることにより、仮想傾斜面Fが密封シール5層とな
るようにしたことから、仮に同一容量の容器本体1とし
た場合には、液状食品充填部13の容量を大きくできる
(換言すれば、同一容量の液状食品Rを充填する容器本
体1を小さくできる)という利点に加え、液状食品Rを
密封状とする際の密封シール5の熔着過程で、幾分溢れ
出す内容物の排出処理がより円滑に実施し得るという利
点も得られるという大きな特徴を有するものである。
【0031】しかも、斜設段差部2よりも上となる周壁
部11部分と密封シール5を底面とした空間(必要に応
じて収容空間部14となる部分)が常に確保された構造
となることから、図4に示すとおり、消費者が内容物で
ある液状食品Rを食べるため、摘み部51を引き上げて
密封シール5を剥しても、当該内容物は、図中破線で示
す高さ位置以上にはならず、容器本体1の上端縁までに
周壁部11部分を残す状態に収まることから、従前から
最も一般的なこの種容器として採用されてきている図6
に示すもののように、消費者が密封シール5′を剥がす
際に、内容物である液状食品を反動で零してしまうとい
った不都合を確実に回避し得ることができるものになる
と共に、それら液状食品Rが、仮に所定の薬味や調味
料、調味液を加えて食するものであっても、他の容器に
移し変えることなく、その成形容器をそのまま使って薬
味や調味料、調味液が加えられる上、かき混ぜることも
可能になるという極めて実用的な効果も期待することが
できるものになるという秀れた特徴も発揮することにな
る。
【0032】また、この発明は、上記したとおり、斜設
段差部2という非常に特異な構造を採用した容器となる
ことから、液状食品Rを注入する工程においては、図3
の縦断面図に模擬的に示してあるあるとおり、予め斜設
段部2が略水平状となるよう容器本体1を傾斜状に保持
して実施するという、これまでに採用されたことのない
独特の充填方法によるものとなり、しかも、密封シール
5の熔着工程に入る前か、それに並行する段階に、余分
な液状食品Rをシール端添設部3から円滑に排出できる
ことから、密封シール5の裏面で液状食品Rとの間に空
間や気泡を残さない密封処理が極めて衛生的に実施可能
になるという製造上の特徴も併せて得られることにな
る。
【0033】特に、実施例1に示すものでは、この発明
の構成を最も端的に実現し得た容器となっており、ま
た、実施例2および3の液状食品用密封式成形容器で
は、何れも構造強度が補強され、比較的肉薄の素材によ
っても製造可能にすることができる上、封入シール6以
外の、例えばキャップを仮着状に被冠したり、容器本体
1の全体あるいは上端縁を含む所要部を熱収縮性フィル
ムによって被覆する構造によるものとしても、十分耐久
的な容器とすることができ、何れによるものの場合も、
衛生面が配慮された上に、新たに収容空間部14を確保
した容器を実現し得るものになるという付加価値の高い
容器となるものであって、各種液状食品への応用が可能
になるという秀れた特徴を発揮できるものとなってい
る。
【0034】叙述の如く、この発明の液状食品用密封式
成形容器、およびその容器への液状食品充填方法は、そ
の新規な構成によって遍く所期の目的を達成可能にする
ものであり、極めて消費者に都合の良い構造の容器を実
現し得ると共に、この種液状食品を即席食品化する製
造、販売業者にとっても、従前からの製造工程とそれ程
変わらない工程で、しかも衛生的に液状食品の充填作業
を実施することができるものとなることから、単価的に
何等従前のものと差がなく、しかも実用価値に秀れてい
て付加価値の高いものとして提供でき、多様な食文化が
進む中で、より一層便利な容器を望む多くの人々から高
い評価を得て、広範に渡って採用、普及していくものに
なると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する幾つかの実施例を示すもの
である。
【図1】最も代表的なものの容器本体だけによる全体斜
視図である。
【図2】同上容器の平面図である。
【図3】同上容器の正面図である。
【図4】同上容器への液状食品の充填工程における容器
本体の姿勢を模擬的に示すA〜A縦断面図である。
【図5】内容物が充填された後の通常の姿勢における容
器本体と、密封シールを剥したときの内容物の状態とを
併せて示すA〜A縦断面図である。
【図6】周壁部上端縁補強構造の異なる実施例を示す要
部拡大断面図である。
【図7】(イ)、(ロ)とも周壁部上端縁処理構造の、
夫々異なる実施例を示す要部拡大断面図である。
【図8】従前からの最も一般的な密封式成形容器の縦断
面図である。
【図9】他の構造からなる従前からの密封式成形容器の
要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 11 同 周壁部 12 同 底部 13 同 液状食品充填空間部 14 同 収容空間部 2 斜設段差部 3 シール添設部 4 鍔部 41 同 補強縁部 5 密封シール 51 同 摘み部 6 封入シール F 仮想傾斜面 R 液状食品

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の周壁部上端またはその近傍の
    一箇所から、それに相対する側の容器本体周壁部でその
    上端から適宜下方箇所に向けた仮想傾斜面に属す周壁部
    箇所を、該周壁部全周に渡って内側に屈曲させて密封シ
    ール周縁熔着用の斜設段差部に形成し、該斜設段差部よ
    りも下方空間を液状食品充填部とした上、当該斜設段差
    部には密封シール周縁を熔着可能とすることにより、仮
    想傾斜面が密封シール層となるようにしたことを特徴と
    する液状食品用密封式成形容器。
  2. 【請求項2】 容器本体の周壁部上端またはその近傍の
    一箇所から、それに相対する側の容器本体周壁部でその
    上端から適宜下方箇所に向けた仮想傾斜面に属す周壁部
    箇所を、該周壁部全周に渡って内側に屈曲させて密封シ
    ール周縁熔着用の斜設段差部に形成し、該斜設段差部よ
    りも下方空間を液状食品充填部とした上、当該斜設段差
    部には密封シール周縁を熔着可能とすることにより、容
    器本体底面に対して所定角度で傾斜する密封シールの密
    封構造を実現可能にしたことを特徴とする液状食品用密
    封式成形容器。
  3. 【請求項3】 容器本体の周壁部上端またはその近傍の
    一箇所から、それに相対する側の容器本体周壁部でその
    上端から適宜下方箇所に向けた仮想傾斜面に属す周壁部
    箇所を、該周壁部全周に渡って内側に屈曲させて密封シ
    ール周縁熔着用の斜設段差部に形成すると共に、該斜設
    段差部最上位箇所所定巾部分を、当該箇所の周壁部上端
    または上端を含むその近傍から周壁部を横断するか、更
    に周壁部外まで突出し状に延伸させるかして、溢れ液排
    出部を兼用する密封シール引き剥がし用のシール端添設
    部となし、該斜設段差部よりも下方空間を液状食品充填
    部とした上、当該斜設段差部には密封シール周縁を熔着
    可能とすることにより、仮想傾斜面が密封シール層とな
    るようにしたことを特徴とする液状食品用密封式成形容
    器。
  4. 【請求項4】 周壁部上端縁が、丸み構造、肉厚構造、
    折り返し構造等の保護端部処理の施されてなるものとし
    た、請求項1ないし3何れか記載の液状食品用密封式成
    形容器。
  5. 【請求項5】 周壁部上端縁が、外側に向けて略水平状
    に延伸された鍔部に形成されてなるものとした、請求項
    1ないし3何れか記載の液状食品用密封式成形容器。
  6. 【請求項6】 周壁部上端縁が、略水平方向に延伸され
    て鍔部に形成されると共に、該鍔部の周縁全周を下方に
    屈曲させて補強縁部を有する構造に形成されてなるもの
    とした、請求項1ないし3何れか記載の液状食品用密封
    式成形容器。
  7. 【請求項7】 周壁部上端に、密封シールとは別体のキ
    ャップ体が被冠状に組み合わされたものとすることによ
    り、キャップ体とその下方の密封シールとの間であって
    周壁部に囲まれた空間を、調味液や薬味等の添加物また
    は混合物、あるいはスプーン等の簡易食器類、説明書等
    の印刷物を装填可能とする収容空間部となるようにし
    た、請求項4記載の液状食品用密封式成形容器。
  8. 【請求項8】 周壁部上端の鍔部上に、密封シールとは
    別体のキャップ体または封入シールの周縁部分を載置状
    または熔着されたものとすることにより、これらキャッ
    プ体または封入シールとその下方の密封シールとの間で
    あって周壁部に囲まれた空間を、調味液や薬味等の添加
    物または混合物、あるいはスプーン等の簡易食器類、説
    明書等の印刷物を装填可能とする収容空間部となるよう
    にした、請求項5または6何れか記載の液状食品用密封
    式成形容器。
  9. 【請求項9】 周壁部上端を含む容器本体外周を熱収縮
    フィルムで密着包装したものとすることにより、該熱収
    縮フィルムとその下方の密封シールとの間であって周壁
    部に囲まれた空間を、調味液や薬味等の添加物または混
    合物、あるいはスプーン等の簡易食器類、説明書等の印
    刷物を装填可能とする収容空間部に兼用するようにした
    請求項1ないし6何れか記載の液状食品用密封式成形容
    器。
  10. 【請求項10】 仮想傾斜面に合致させて形成した斜設
    段差部が略水平状態になるように容器本体を傾けて支持
    した状態で、所望の液状食品を容器本体斜設段差部以下
    の液状食品充填部に注入した後、容器本体を傾けたまま
    の状態下で密封シールを斜設段差部上に載置した上、そ
    の周縁を斜設段差部に熔着して当該液状食品を容器本体
    の液状食品充填部に密封するようにしたことを特徴とす
    る、請求項1ないし9何れか記載の液状食品用密封式成
    形容器への液状食品充填方法。
  11. 【請求項11】 仮想傾斜面に合致させて形成した斜設
    段差部が略水平状態になるように容器本体を傾けて支持
    した状態で、所望の液状食品を容器本体斜設段差部以下
    の液状食品充填部に注入した後、容器本体を傾けたまま
    の状態下で密封シールを斜設段差部上に載置した上、そ
    の周縁を斜設段差部に熔着する過程で、やや過充填とし
    た液状食品を密封シール下の空気と共にシート添設部か
    ら排出しながら該密封シールを熔着し、当該液状食品を
    容器本体の液状食品充填部に密封するようにしたことを
    特徴とする、請求項1ないし9何れか記載の液状食品用
    密封式成形容器への液状食品充填方法。
  12. 【請求項12】 仮想傾斜面に合致させて形成した斜設
    段差部が略水平状態になるように容器本体を傾けて支持
    した状態で、所望の液状食品を容器本体斜設段差部以下
    の液状食品充填部に注入した後、容器本体を傾けたまま
    の状態下で密封シールを斜設段差部上に載置した上、そ
    の周縁を斜設段差部に熔着、一体化して当該液状食品を
    容器本体の液状食品充填部に密封し終えてから、液状食
    品を密封した容器本体をそのまま傾斜状に支持し続けた
    状態とするか、あるいは該容器を水平状に戻してからか
    の何れの状態下において、容器本体周壁部上端に、密封
    シールとは別体のキャップ体を被冠、仮着状とするか、
    あるいは容器本体周壁部上端の鍔部に、密封シールとは
    別体のキャップ体または封入シールの周縁を熔着するか
    して、キャップ体または封入シールとその下方の密封シ
    ールとの間であって周壁部に囲まれた空間を、調味液や
    薬味等の添加物または混合物、あるいはスプーン等の簡
    易食器類、説明書等の印刷物を適宜装填してなる収容空
    間部に形成するようにしたことを特徴とする、請求項1
    ないし9何れか記載の液状食品用密封式成形容器への液
    状食品充填方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014514213A (ja) * 2011-04-07 2014-06-19 ダノン・エス・アー 円形容器内の凝固した発酵乳組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014514213A (ja) * 2011-04-07 2014-06-19 ダノン・エス・アー 円形容器内の凝固した発酵乳組成物
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