JP3118747U - 清酒入り容器 - Google Patents

Abstract

【課題】慶事のおめでたい席等で、乾杯等の準備に要する手数を緩和し時間を短縮できる清酒入り容器を提供する。
【解決手段】底面６が正方形で、面一の上端面とした垂直の周壁面７を有し、肉厚の底面６及び周壁面７で形成した無蓋容器１に、清酒２が収容され、無蓋容器１の上面が透視可能なフィルム３で密閉されている。
【選択図】図１

Description

本考案は包装用の容器に関するものであり、詳しくは清酒入り容器に関する。

従来の清酒の包装用容器は瓶が主流でガラスや陶器で製造されたものが主であった。
また、樽型に形成したものや、近年は、紙パックやガラス製又は樹脂製のコップ型のカップ等に清酒を入れて販売しているものもあり多種の容器が存在するのである。
特開２００４−２６８９６８ 特開平０９−１８７９００ 特開平０９−５８６８７ 実開平０６−３７１３５

上記の各容器は、飲酒時には瓶等から銚子等の中間容器へ清酒を移したり、瓶等から飲酒用のグラス等へ注いで飲酒するのであり、直接容器から飲酒することを予定しているのはコップ型の容器のみである。

そして、慶事のおめでたい席等では、枡に清酒を注いで乾杯する習慣があり、個々の小型の枡を用意して配り、適当量を注いで一緒に飲むため、準備をするのに大変な手数、労力及び時間を要しているのである。

そこで、本考案は上記の準備に要する手数を緩和し、時間を短縮できる清酒入り容器を提供せんとするものである。

本考案の清酒入り容器は、底面が正方形で、面一の上端面とした垂直の周壁面を有し、肉厚の底面及び周壁面で形成した無蓋容器に、清酒が収容され、無蓋容器の上面が透視可能なフィルムで密閉されていることを特徴とするものである。

無蓋容器が合成樹脂で成型され、また、内外面に漆塗り塗装が施されているものとしてもよい。
さらに、透視可能なフィルムが、無蓋容器の角部より引き剥がし用摘み片が膨出する他は、無蓋容器の上端面より外方へ突出しないように貼着したものとしてもよい。

本考案の清酒を収容した無蓋容器はその形態から枡と看取せれ、そのまま直接乾杯用に使用することができ、この場合の清酒は冷酒（常温酒）であるから、そのまま配って並べれば造作なく簡単に準備が整ってしまう効果を発揮する。
また、透視可能なフィルムは包装容器等の密閉用に用いても、破裂したりしないものが公知で選択容易であり、密閉の接着手段も食品用容器に先例が多数あるから簡単に得られると共に、該フィルムに必要事項を印刷しても非印刷インクの部分から中身の確認が容易で安心して使用できる効果がある。

また、無蓋容器は各面が正方形又は長方形の６面体であるから梱包や積層を隙間なくでき保存や運搬効率が良い。
合成樹脂で成型すれば大量生産が可能で需要に充分応えられ、水密性も保ち軽量化も図られ、運搬にも耐えられる効果を得られる。
さらに、内外面に漆塗り等の塗装を施せば本考案の用途に相応しい装飾となる効果を得られる。

そして、透視可能なフィルムが、無蓋容器の角部より引き剥がし用摘み片が膨出する他は、無蓋容器の上端面より外方へ突出しないように貼着したため、外見上の体裁がよい。
また、この引き剥がし用摘み片を利用して容易に透視可能なフィルムを無蓋容器から取り除くことが出来るため、予めフィルムを取り除いて配ってもよく、各自が飲酒の際に取り除くようにしてもよく、臨機応変に対応できる効果を発揮するのである。

本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１は本考案の一実施の形態を示す斜視図であり、無蓋容器１に清酒２が収容してあり、無蓋容器１の面一と成っている上端面４に透視可能なフィルム３が接着５し、無蓋容器１の上面を密閉している。

無蓋容器１は底面６と同一形状の四面の周壁面７，７，７，７で形成され、底面６は正方形で各周壁面７は垂直に配置された枡形形状を成し、各面６，７は肉厚に形成されている。
無蓋容器１を構成する素材に限定は無く、木製や紙製等でも可能であるけれど、例えば食品の安全性に影響を与えないABS樹脂のような合成樹脂で成型すれ量産が容易である。
また、枡形形状の大小の寸法や、例えば正六面体にする等、高さと底面の１辺との長さ比も自由に決定して任意の六面体の形態とできるものである。

透視可能なフィルム３は、例えば熱可塑性のポリエステル系やオレフィン系の樹脂フィルムが適切であり、加熱融着により無蓋容器１の上端面４へ接着５できる。
また、ホットメルト型の接着剤を無蓋容器１の上端面４に塗布してフィルム３を熱圧着して接着５してもよい。

図２は他の使用の態様を示す断面図であり、無蓋容器１の内外面に塗装８を施したものであり、漆塗装を施せば容器に高級感を付与し使用目的に一層適合するものとなる。
漆塗装は生地が樹脂であっても公知の技術を用いて容易に行える。

図３は、他の使用態様を示す平面図であり、透視可能なフィルム３に引き剥がし用摘み片９を設けたものである。
引き剥がし用摘み片９は、無蓋容器１の一つの角部をから外側へ円弧を描くように突出して形成され、この引き剥がし用摘み片９を摘んで対向する角部の対角線方向へ引っ張れば、フィルム３を無蓋容器１から剥がすことができる。
引き剥がし用摘み片９の形状及び大きさは図面の実施例に限定されないことはいうまでもない。

本考案の一実施の形態を示す斜視図である。 他の使用の態様を示す断面図である。 他の使用態様を示す平面図である。

符号の説明

１ 無蓋容器
２ 清酒
３ 透視可能なフィルム
４ 上端面
５ 接着
６ 底面
７ 周壁面
８ 塗装
９ 引き剥がし用摘み片

Claims (4)

1. 底面が正方形で、面一の上端面とした垂直の周壁面を有し、肉厚の底面及び周壁面で形成した無蓋容器に、清酒が収容され、無蓋容器の上面が透視可能なフィルムで密閉されていることを特徴とする清酒入り容器。
2. 無蓋容器が合成樹脂で成型されている請求項１記載の清酒入り容器。
3. 無蓋容器の内外面に塗装が施されている請求項２記載の清酒入り容器。
4. 透視可能なフィルムが、無蓋容器の角部より引き剥がし用摘み片が膨出する他は、無蓋容器の上端面より外方へ突出しないように貼着されている請求項１乃至３記載のいずれか１項記載の清酒入り容器。

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