JP2001146240A - 袋 - Google Patents

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JP2001146240A
JP2001146240A JP2000115014A JP2000115014A JP2001146240A JP 2001146240 A JP2001146240 A JP 2001146240A JP 2000115014 A JP2000115014 A JP 2000115014A JP 2000115014 A JP2000115014 A JP 2000115014A JP 2001146240 A JP2001146240 A JP 2001146240A
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Yoshihito Yamamoto
良仁 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光性を有し、アルミニウムと同等の酸素、
湿気等に対する高度のバリアー性を有し、且つ環境に優
しい袋を提供する。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートフィルム2
の下面2Bに、透明な蒸着膜1を蒸着し、更に上記透明
な蒸着膜1の下面2Bに、上面を明色に、下面を暗色に
着色したポリエチレンフィルム6を溶着又は接着して積
層シートAを形成し、上記積層シートにより、そのポリ
エチレンテレフタレートフィルム2側を外側にして袋体
を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光性に優れ、且
つ酸素、湿気等に対して高度のバリアー性を有し、しか
も環境に優しい袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内容物に対して遮光性や酸素、湿
気等に対して高度のバリアー性を要求される袋として
は、アルミニウムをその素材の一部として使用したもの
が使用されている。具体的には、薬品(胃腸薬、湿布薬
等)を入れる袋やレトルト食品その他の食品を入れる袋
等である。これらは、袋の形態としては、ガゼット袋の
ような比較的大きなものから、食品の包装に使用される
背貼り袋や胃腸薬のように一回分を分包した分包袋(3
方シールしたもの)等種々のものがある。例えば、茶用
の袋としては、クラフト紙又は上質紙の下面に、アルミ
ニウムを蒸着したナイロンフィルムを、その下面にポリ
エチレンフィルムを、それぞれポリエチレン接着剤を用
いて接着したものが公知である。
【0003】また、クラフト紙又は上質紙の下面にナイ
ロンフィルムを、その下面にアルミニウムシートを、更
にその下面にポリエチレンフィルムを、それぞれポリエ
チレン接着剤を用いて接着したものが公知である。
【0004】更に、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの下面にポリエチレンフィルムを、その下面にアルミ
ニウムシートを、更にその下面にポリエチレンテレフタ
レートフィルムを、その下面にナイロンフィルムを、更
にその下面にポリエチレンフィルムを、それぞれポリエ
チレン接着剤を用いて接着したものが公知である。
【0005】更にまた、アルミニウムを蒸着したポリエ
チレンテレフタレートフィルムの下面にナイロンフィル
ムを、更にその下面にポリエチレンフィルムを、それぞ
れポリエチレン接着剤を用いて接着したものが公知であ
る。また、これらと同様の袋で薬品や食品に使用される
ものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の袋
は、何れもアルミニウムを積層したフィルムを使用して
いるため、遮光性及びガス等のバリアー性には優れてい
るが、この袋を使用後に焼却処理した場合、アルミニウ
ムが焼却炉内に付着し、焼却炉を破損することがあっ
た。また、アルミニウムは焼却により塊状になり、これ
を含んだ焼却物を埋立地等に廃棄処理した場合、アルミ
ニウムにより土壌を汚染するという問題点があった。
【0007】本発明は、上記従来のアルミニウムを使用
した袋の問題点に鑑みて開発したものであり、遮光性を
有し、アルミニウムと同等の酸素、湿気等に対する高度
のバリアー性を有し、且つ環境に優しい袋を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の袋は、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの下面や上下両面又は上面に、透明な蒸着膜を蒸着
し、更に上記ポリエチレンテレフタレートフィルムの下
面に、上面を明色に、下面を暗色に着色したポリエチレ
ンフィルムを溶着又は接着して積層シートを形成し、上
記積層シートにより、そのポリエチレンテレフタレート
フィルム側を外側にして袋体を形成したことを特徴とす
るものである。
【0009】上記積層シートにおけるポリエチレンテレ
フタレートフィルムは、透明性が良好で、ガス,湿気に
対するバリアー性を有する。そして、そのポリエチレン
テレフタレートフィルムにおける下面や上下両面又は上
面に、透明な蒸着膜(酸化アルミニウム系蒸着膜又は酸
化ケイ素(シリカ)系蒸着膜)を形成したものは、透明
性及びバリアー性が一層高くなる。更に、透明な蒸着膜
に、アルミニウムを使用していないので、使用後の袋を
焼却した場合、焼却炉を破損しない。また、焼却した場
合に、透明な蒸着膜は砂状を呈し、焼却物を埋立地等に
廃棄処理できる。
【0010】また、積層シートにおけるポリエチレンフ
ィルムは、上面(ポリエチレンテレフタレートフィルム
側)を明色に、下面を暗色に着色したから、袋は、透明
なポリエチレンテレフタレートフィルムを透して外面が
明色となり、内面が暗色となる。そのため、この袋は紫
外線や赤外線を反射し、また、内部への進入を防止し
て、充分な遮光性を発揮できる。
【0011】特に、内側に配置されるポリエチレンフィ
ルムは、上面を白色に、下面を黒色に着色した場合に
は、低コストで上記のような充分な遮光性を発揮できる
ものである。更に、上記ポリエチレンフィルムは、この
上面を明色に、下面を暗色とし、更にこの表面側を明色
に着色した場合には、一層遮光性を発揮できるととも
に、外観も優れたものとなる。
【0012】上記本発明の構成により、袋は、透明なポ
リエチレンテレフタレートフィルムを透して外面が明色
となり、内面が暗色となる。そのため、この袋は紫外線
や赤外線を反射し、内部への進入を防止して、充分な遮
光性を発揮できるのである。更に、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムの下面や上下両面又は上面に、透明な
蒸着膜を蒸着したものは、ガス,湿気のバリアー性を有
するので、アルミニウムを使用した積層シートによる袋
と、ほぼ同等のバリアー性のある袋を形成することがで
きる。
【0013】更にまた、本発明の袋は、上記発明の袋に
おいて、ポリエチレンテレフタレートフィルムの下面
に、ポリエチレン接着層を介してナイロンフィルムを溶
着し、このナイロンフィルムの下面にポリエチレン接着
層を介し、ポリエチレンフィルムを溶着又は接着して積
層シートを形成したことを特徴とするものである。
【0014】上記本発明の構成により、袋は、上記の効
果をチレンテレフタレートフィルムとナイロンフィルム
を透して外面が明色となり、内面が暗色となる。そのた
め、この袋は紫外線や赤外線を反射し、内部への進入を
防止して、充分な遮光性を発揮できるのである。更に、
ナイロンフィルムも、ガス,湿気のバリアー性を有する
ので、アルミニウムを使用した積層シートによる袋と、
ほぼ同等のバリアー性のある袋を形成することができ
る。また、積層シートにおけるナイロンフィルムは、強
度を有し、伸縮性を有するため、強靭な袋を形成するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の実施形態を詳述する。図1はガゼット袋7の斜視図
であり、図2はこのガゼット袋7を形成した本発明の第
1実施形態となる積層シートAの拡大断面図である。
【0016】図2に示す第1実施形態において、積層シ
ートAは、ポリエチレンテレフタレートフィルム2の下
面2Bに、透明な蒸着膜1を蒸着している。更に、上記
透明な蒸着膜1の下面に、ポリエチレン接着層3を介し
てポリエチレンフィルム6を溶着または接着している。
このポリエチレンフィルム6は、上面を白色酸化チタン
により着色して白色とし、下面をカーボンブラックによ
り着色して黒色としている。上記透明な蒸着膜1は、酸
化ケイ素(シリカ)系蒸着膜を使用したが、最良の物質
として、酸化アルミニウム系蒸着膜であることが望まし
く、また、他のセラミック材料蒸着膜であっても良い。
上記積層シートAにより、そのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム2側を外側にして袋体7を形成している。
【0017】この第1実施形態に係る積層シートAの特
徴は、ポリエチレンフィルム6の上面を白色とし、下面
を黒色としたから、低コストに製造できること。且つ、
ポリエチレンテレフタレートフィルム2の下面2Bに、
透明な蒸着膜1を蒸着しているから、遮光性及びガス等
のバリアー性に優れていることである。尚、上記積層シ
ートAに使用した各層の厚さは、表1に示した数値の通
りであるが、積層シートAの厚さは、85〜90ミクロ
ンの範囲が好ましい。
【0018】図3に示す第2実施形態において、積層シ
ートAは、ポリエチレンテレフタレートフィルム2の上
面2A及び下面2Bの上下両面に、透明な蒸着膜1を蒸
着している。更に、上記ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム2の下面2Bに蒸着した透明な蒸着膜1の下面
に、ポリエチレン接着層3を介してポリエチレンフィル
ム6を溶着または接着している。このポリエチレンフィ
ルム6は、上面を白色酸化チタンにより着色して白色と
し、下面をカーボンブラックにより着色して黒色として
いる。上記透明な蒸着膜1は、酸化ケイ素(シリカ)系
蒸着膜を使用したが、最良の物質として、酸化アルミニ
ウム系蒸着膜であることが望ましく、また、他のセラミ
ック材料蒸着膜であっても良い。上記積層シートAによ
り、そのポリエチレンテレフタレートフィルム2側を外
側にして袋体7を形成している。
【0019】この第2実施形態に係る積層シートAの特
徴は、ポリエチレンフィルム6の上面を白色とし、下面
を黒色としたから、低コストに製造できること。且つ、
ポリエチレンテレフタレートフィルム2の上面2Aと下
面2Bに、透明な蒸着膜1を蒸着しているから、一層遮
光性及びガス等のバリアー性に優れていることである。
また、ポリエチレンテレフタレートフィルム2の下面2
Bに、透明な蒸着膜1を蒸着しているから、使用により
剥がれる虞れがない。尚、上記積層シートAに使用した
各層の厚さは、表1に示した数値の通りであるが、積層
シートAの厚さは、85〜90ミクロンの範囲が好まし
い。
【0020】図4に示す第3実施形態において、積層シ
ートAは、ポリエチレンテレフタレートフィルム2の上
面2Aに、透明な蒸着膜1を蒸着している。更に、上記
ポリエチレンテレフタレートフィルム2の下面に、ポリ
エチレン接着層3を介してポリエチレンフィルム6を溶
着または接着している。このポリエチレンフィルム6
は、上面を白色酸化チタンにより着色して白色とし、下
面をカーボンブラックにより着色して黒色としている。
上記透明な蒸着膜1は、酸化ケイ素(シリカ)系蒸着膜を
使用したが、最良の物質として、酸化アルミニウム系蒸
着膜であることが望ましく、また、他のセラミック材料
蒸着膜であっても良い。上記積層シートAにより、その
ポリエチレンテレフタレートフィルム2側を外側にして
袋体7を形成している。
【0021】この第3実施形態に係る積層シートAの特
徴は、ポリエチレンフィルム6の上面を白色とし、下面
を黒色としたから、低コストに製造できること。且つ、
ポリエチレンテレフタレートフィルム2の上面2Aに、
透明な蒸着膜1を蒸着しているから、遮光性及びガス等
のバリアー性に優れていることである。なお、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム2の上面2Aに、透明な蒸
着膜1を蒸着しているから、使用時に外力により剥がれ
易く、その使用条件が制限されることがあるが、使用は
可能である。尚、上記積層シートAに使用した各層の厚
さは、表1に示した数値の通りであるが、積層シートA
の厚さは、85〜90ミクロンミクロンの範囲が好まし
い。
【0022】図5に示す第4実施形態において、積層シ
ートAは、ポリエチレンテレフタレートフィルム2の下
面2Bに、透明な蒸着膜1を蒸着している。更に、上記
透明な蒸着膜1の下面に、ポリエチレン接着層3を介し
てナイロンフィルム4を溶着し、このナイロンフィルム
4の下面に、ポリエチレン接着層5を介してポリエチレ
ンフィルム6を溶着または接着している。このポリエチ
レンフィルム6は、上面を白色酸化チタンにより着色し
て白色とし、下面をカーボンブラックにより着色して黒
色としている。上記透明な蒸着膜1は、酸化ケイ素(シ
リカ)系蒸着膜を使用したが、最良の物質として、酸化
アルミニウム系蒸着膜であることが望ましく、また、他
のセラミック材料蒸着膜であっても良い。上記積層シー
トAにより、そのポリエチレンテレフタレートフィルム
2側を外側にして袋体7を形成している。
【0023】この第4実施形態に係る積層シートAの特
徴は、ポリエチレンフィルム6の上面を白色とし、下面
を黒色としたから、低コストに製造できること。ポリエ
チレンテレフタレートフィルム2の下面や上下両面又は
上面に、透明な蒸着膜を蒸着したので、ガス,湿気のバ
リアー性を有し、更に、ナイロンフィルム4も、ガス,
湿気のバリアー性を有するので、アルミニウムを使用し
た積層シートによる袋と、ほぼ同等のバリアー性のある
袋を形成することができる。また、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム2の下面に、ナイロンフィルム4を溶
着しているから、積層シートAはその強度と伸縮性を有
するため、強靭な袋を形成することができる。尚、上記
積層シートAに使用した各層の厚さは、表1に示した数
値の通りであるが、積層シートAの厚さは、115〜1
20ミクロンの範囲が好ましい。
【0024】上記各実施形態において、ポリエチレンフ
ィルム6は、上面を白色酸化チタンにより着色して白色
とし、下面をカーボンブラックにより着色して黒色とし
ている。また、上記ポリエチレンフィルム6は、この上
面を明色に、下面を暗色とし、更にこの表面側を明色に
着色しても良い。この場合は、袋の内面が明色となるの
で外観も優れたものとできる。
【0025】
【表1】
【0026】また、上記積層シートAに使用した各フィ
ルムのガス,湿気に対するバリアー性の物性は表2の通
りである。
【表2】 注.バリアー性能 1.酸化アルミニウム蒸着PETフィルム/ドライ/L
−LDPE(60ミクロン) 酸素ガス透過率 cc/m2 24hrs 30 ℃ 70%RH 水蒸気透過率 g/m2 24hrs 40 ℃ 90%RH 2.酸化ケイ素蒸着PETフィルム/ドライ/L−LD
PE(60ミクロン) 酸素ガス透過率 cc/m2 24hrs 20 ℃ 90%RH 水蒸気透過率 g/m2 24hrs 40 ℃ 90%RH3.ナイ
ロン・ポリエチレン/ASTM D−1434(25ミ
クロン) 酸素ガス透過率 cc/m2 24hrs 24.8 ℃ 0 %RH ナイロン・ポリエチレン/ASTM E−96(25ミ
クロン) 水蒸気透過率 g/m2 24hrs 37.7℃ 90%RH
【0027】表2に示すように、酸化アルミニウム蒸着
PETフィルムや酸化ケイ素(シリカ)蒸着PETフィ
ルムは、酸素ガス透過率、水蒸気透過率が優れており、
アルミニウム蒸着フィルムを使用したのと同様の性能を
発揮し得る。特に、酸化アルミニウム蒸着PETフィル
ムは、その性能が最良である。
【0028】図中の符号7は本発明における袋体であ
り、上記積層シートAのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム2を外側に、ポリエチレンフィルム6を内側にし
て形成している。尚、上記積層シートAは、その素材と
して塩素系の素材を使用していないので、焼却によるダ
イオキシンの発生の問題もない。
【0029】上記第1実施形態から第4実施形態の何れ
かの積層シートAにより、任意な袋7が形成される。特
に、第4実施形態の積層シートAにより作られた袋7に
よると、種々の薬品(胃腸薬等の粉末薬、湿布薬等のシ
ートに薬液をしみ込ませたもの等)や食品(レトルト食
品や菓子等)、例えば、その一例として茶を入れ、窒素
ガスを充填して密封するときは、上記透明な蒸着膜1
(酸化アルミニウム系蒸着膜または酸化ケイ素(シリ
カ)系蒸着膜)を設けたポリエチレンテレフタレートフ
ィルム2と、ナイロンフィルム4とのガスバリアー効果
により、空気中の酸素等の侵入が阻止され、窒素ガスの
漏洩が阻止されるため、封入した薬品や食品等の変質が
防止され、長期保存が可能となる。例えば茶の場合は、
その香り、味、水色は、数カ月間、何の変化もなく、長
期保存が可能であることが確認された。また、袋の変質
・損傷も発生しなかった。
【0030】また、上記袋7に上記と同様に、種々の薬
品(胃腸薬等の粉末薬、湿布薬等のシートに薬液をしみ
込ませたもの等)や食品(レトルト食品や菓子等)、例
えば、茶を入れ、真空パックして数カ月間、これを放置
したが、形態に何ら変化がなく、真空状態が保持されて
いることが確認された。
【0031】また、ティーバック(お茶、紅茶等)の袋7
として使用する場合は、袋の耐破性に優れていなくても
良く。また、1つ毎に独立した1パックとした分包袋を
製造する場合は、帯状に連続する袋を機械切断する必要
がある。これらの用途に使用する袋7は、ナイロンフィ
ルム4を省略した上記第1実施形態から第3実施形態の
何れかの積層シートAにより袋7を形成するのが望まし
い。勿論、この第1実施形態から第3実施形態において
も、上記第4実施形態の積層シートAと同様な遮光性に
優れ、且つ酸素、湿気等に対して高度のバリアー性を発
揮する。
【0032】上記第1実施形態から第4実施形態では、
ポリエチレンフィルム6の上面を白色に、下面を黒色に
着色したものを使用した。これは、低コストで十分な遮
光性を得ることができるからである。もっとも、このも
のは、上面を明色、例えば銀色に着色し、下面を暗色、
例えば濃紫色とか濃こげ茶色に着色してもよく、この場
合でも同様の効果を発揮できる。尚、上記ポリエチレン
フィルム6は、この上面を明色に、下面を暗色とし、更
にこの表面側を明色に着色した場合についても実施試験
を試みたが、十分な遮光性を得ることが確認できた。
【0033】また、上記実施各形態では、袋を焼却処理
しても、ダイオキシンを発生することがないので、環境
に悪影響を及ぼすことがない。また、本発明の袋を適用
する対象としては、上記の薬品や食品の袋を主要な対象
とするが、これに限らず、内容物に対して遮光性や酸
素、湿気等に対して高度のバリアー性を要求されるもの
であれば適用することが可能である。例えば、植物や種
子等にも適用可能である。また、カメラ等の光学機器や
精密機械等の包装用袋にも適用可能である。また、本発
明を適用する袋の形態としては、上記したガゼット袋
や、食品の包装に使用される背貼り袋や胃腸薬のように
一回分を分包した分包袋(3方シールしたもの)、更に
は、箱や筒に近いような包装容器状のもの等、種々のも
のに使用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の袋は、透明な蒸着膜(酸化アル
ミニウム系蒸着膜又は酸化ケイ素(シリカ)系蒸着膜
等)を設けたポリエチレンテレフタレートフィルムと、
ポリエチレンテレフタレートフィルムの下面に、上面を
明色に、下面を暗色に着色したポリエチレンフィルムを
溶着又は接着して積層シートを形成し、この積層シート
におけるポリエチレンテレフタレートフィルム側を外側
にして袋体を形成したから、ガスと湿気のバリアー性を
有し、アルミニウムを使用していないので、使用後の袋
を焼却した場合、焼却炉を破損しない効果が得られる。
また、焼却した場合に、透明な蒸着膜は砂状を呈し、焼
却物を埋立地等に廃棄処理できる効果が得られる。
【0035】特に、透明な蒸着膜(酸化アルミニウム系
蒸着膜又は酸化ケイ素(シリカ)系蒸着膜)をポリエチ
レンテレフタレートフィルムの上下両面に設けると、外
気中の酸素、湿気等に対して高度のバリアー性能が一段
と向上する作用効果を発揮する。
【0036】また、ポリエチレンフィルムは、その上面
を明色に、下面を暗色に着色するほか、上面を明色に、
下面を暗色とし、更にこの表面側を明色に着色すること
ができるから、各種用途に使用される袋の特性・要求
に、自由に合わせられる効果が発揮される。
【0037】また、本発明の袋は、透明な蒸着膜を設け
たポリエチレンテレフタレートフィルムの下面に、ナイ
ロンフィルムを介在し、このナイロンフィルムの下面
に、ポリエチレンフィルムを溶着又は接着して積層シー
トを形成したから、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムとナイロンフィルムとが、外気中の酸素、湿気等に対
して高度のバリアー性を発揮する。特に、中間層のナイ
ロンフィルムにより、袋は、酸素、湿気等に対して高度
のバリアー性のほか外圧や外傷にも耐えられる袋として
の性能が発揮される。従って、耐久性を要求される袋に
適合できる効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る袋の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の袋を構成する第1実施形態の積層シー
トを示した拡大断面図である。
【図3】本発明の袋を構成する第2実施形態の積層シー
トを示した拡大断面図である。
【図4】本発明の袋を構成する第3実施形態の積層シー
トを示した拡大断面図である。
【図5】本発明の袋を構成する第4実施形態の積層シー
トを示した拡大断面図である。
【符号の説明】
A 積層シート 1 透明な蒸着膜 2 ポリエチレンテレフタレートフィルム 2A 上面 2B 下面 3 ポリエチレン接着層 4 ナイロンフィルム 5 ポリエチレン接着層 6 ポリエチレンフィルム 7 袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA13 BA26 BA36 BA55 BB03 BC07 BC08 BC20 EA30 GA02 4F100 AA19B AA19D AA20B AA20D AA21H AA37H AK04C AK04E AK04G AK41A AK48E AR00B AR00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D CA13C CB03 EH66B EH66D GB17 GB66 JD03 JD04 JL10C JN01B JN01D JN02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートフィルムの
    下面に、透明な蒸着膜を蒸着し、更に上記透明な蒸着膜
    の下面に、上面を明色に、下面を暗色に着色したポリエ
    チレンフィルムを溶着又は接着して積層シートを形成
    し、上記積層シートにより、そのポリエチレンテレフタ
    レートフィルム側を外側にして袋体を形成したことを特
    徴とする袋。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンテレフタレートフィルムの
    上下両面に、透明な蒸着膜を蒸着し、更に上記透明な蒸
    着膜の下面に、上面を明色に、下面を暗色に着色したポ
    リエチレンフィルムを溶着又は接着して積層シートを形
    成し、上記積層シートにより、そのポリエチレンテレフ
    タレートフィルム側を外側にして袋体を形成したことを
    特徴とする袋。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンテレフタレートフィルムの
    上面に、透明な蒸着膜を蒸着し、更に上記ポリエチレン
    テレフタレートフィルムの下面に、上面を明色に、下面
    を暗色に着色したポリエチレンフィルムを溶着又は接着
    して積層シートを形成し、上記積層シートにより、その
    ポリエチレンテレフタレートフィルム側を外側にして袋
    体を形成したことを特徴とする袋。
  4. 【請求項4】 上記ポリエチレンフィルムは、この上面
    を明色に、下面を暗色とし、更にこの表面側を明色に着
    色したことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれ
    か1項記載の袋。
  5. 【請求項5】 上記ポリエチレンフィルムは、この上面
    の明色を白色に、下面の暗色を黒色としたものであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記
    載の袋。
  6. 【請求項6】 上記透明な蒸着膜は、酸化アルミニウム
    系蒸着膜であることを特徴とする請求項1ないし5のう
    ちいずれか1項記載の袋。
  7. 【請求項7】 上記透明な蒸着膜は、酸化ケイ素系蒸着
    膜であることを特徴とする請求項1ないし5のうちいず
    れか1項記載の袋。
  8. 【請求項8】 上記ポリエチレンテレフタレートフィル
    ムの下面に、ポリエチレン接着層を介してナイロンフィ
    ルムを溶着し、このナイロンフィルムの下面にポリエチ
    レン接着層を介し、ポリエチレンフィルムを溶着又は接
    着して積層シートを形成したことを特徴とする請求項1
    ないし7のうちいずれか1項記載の袋。
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