JP2001145244A - 配索済みワイヤハーネス巻取方法および巻取装置 - Google Patents

配索済みワイヤハーネス巻取方法および巻取装置

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JP2001145244A JP32273299A JP32273299A JP2001145244A JP 2001145244 A JP2001145244 A JP 2001145244A JP 32273299 A JP32273299 A JP 32273299A JP 32273299 A JP32273299 A JP 32273299A JP 2001145244 A JP2001145244 A JP 2001145244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に自動車において車体のボディ・パネルお
よびドア間に渡って配索されたハーネス類に対し、そ
の任意の長さ位置において簡易に後付けして組み込め、
ハーネス巻取胴径を大径化することなくドアの開閉動
作に追従して最大限長さで繰り出しかつ巻き取れ、ハ
ーネス巻取長さの異なる車種やドア種に汎用的に対応で
きる配索済みワイヤハーネス巻取方法および巻取装置を
提供する。 【解決手段】 配索済みワイヤハーネス20の任意の位
置に巻取ケース11内の巻取ドラム14を巻き付かせて
簡便に後付けする。巻取ドラム14では、その巻取胴1
4aに螺旋ガイド板14gを設けてワイヤハーネス20
の途中余長部を螺旋巻きでき、巻取胴14aの大径化を
抑えた巻取ドラム14で最大限長さのワイヤハーネス2
0を繰り出したり、巻き戻したりできる。自動車ドアに
適用すると、ドア種や車種によって繰り出し/巻き戻し
の長さが異なる場合でも一仕様の本装置で汎用的に間に
合わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動車におい
て配索済みの電線,ケーブルおよびワイヤハーネスなど
のハーネス類を繰り出しかつ巻き取る配索済みワイヤハ
ーネス巻取方法と、その配索済みハーネス類に後付けし
て組み込み可能な巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハーネス類を繰り出して長く延伸させた
り巻き取ったりする一般的な巻取装置として、たとえば
特開平9−84244号公報に記載のケーブル巻き取り
機構他、先に本願出願人によって提案された特開平11
−116145号公報に記載のフラットケーブル巻取装
置などがある。これら両装置は、ケーブルの両端に設け
た電気コネクタを一側の機器電気系と他側の機器電気系
にそれぞれつないで電気的に接続させる。そうしたケー
ブルは必要な長さだけ巻取ドラムから繰り出して長く延
伸でき、短く巻き戻せるようになっている。すなわち、
上記各公報の装置を含む一般的なケーブル巻取装置で
は、そのほとんどがケーブル両端に設けた電気コネクタ
を電気系機器につなぐことで電気的導通を図るようにし
ている。
【0003】一方、自動車においては、周知のように、
車体ドアにパワーウインド装置などの各種電装品が組み
込まれ、ボディ・パネル側との間にハーネス類を渡して
配索している。したがって、配索されたハーネス類をド
アの開閉動に追従して長く延伸させたり、巻き戻したり
するハーネス巻取装置が必要となる。
【0004】ところで、かかる自動車用途のハーネス巻
取装置にあっては、車体のボディ・パネルとドアとの間
に渡ってハーネス類を配索後、その配索済みハーネス類
の任意の長さ位置に巻取機構部だけを後付けして簡易に
組み込みできれば便利である。
【0005】巻取機構部の後付けによって得られる利点
の一つに、車体に既に配索されているハーネス類の余長
部を利用してそこに巻取機構部だけを組み込めるという
ことで、上記公報の巻取装置のようにケーブル付帯の機
構にする必要がない。したがって、ケーブル無し巻取機
構部であれば予めケーブル両端に電気コネクタなどの接
続機器を設けておく必要もない訳である。このように、
配索済みケーブルへの後付けタイプとすることにより、
巻取装置としてはケーブル無しで電気コネクタなども不
要な簡素な機構を実現でき、材工コストの低減に寄与で
きる。
【0006】また、車体ドアとの間に配索されるハーネ
ス類の場合、その繰り出し長さは車種やドア種によって
寸法的に異なり、そうした繰り出し長さの違いごとにハ
ーネス巻取装置を製造するのでは不都合である。できれ
ば一仕様のハーネス巻取装置でもって対応できる汎用性
が望まれるが、上記各公報の装置を含む一般的な巻取装
置ではかかる汎用的使用が困難または不可である。その
理由を、代表的に上記特開平11−116145号公報
のフラットケーブル巻取装置について図6を用いて概略
的に説明する。
【0007】本装置のフラットケーブル1は、ボディ・
パネル側のたとえばアッパーバックパネルと、通常トラ
ンクルームドアと呼ばれるラゲージドアとの間に渡って
配索される。巻取ケース4はフラットケーブル1を巻き
取った状態で収容し、ラゲージドアの開閉動作に追従さ
せて長く繰り出し、また短く巻き取ることができる。こ
の場合、巻取ケース4はアッパーバックパネルに固定さ
れている。
【0008】フラットケーブル1の一端側は巻取ケース
4の内部中心軸上に設けた電気コネクタ2に結線してあ
って、この電気コネクタ2を介してたとえばアッパーバ
ックパネルの電気回路に接続するようになっている。ま
た、フラットケーブル1の他端側は巻取ケース4から引
っ張り出されるようになっており、その他端に結線した
電気コネクタ3によってラゲージドア側の電気回路に接
続できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6から明らかなよう
に、かかるフラットケーブル巻取装置にあっては、巻取
ケース4内のケーブル巻取胴径が一定であれば、巻き取
り可能なフラットケーブル1の長さに限界がある。巻取
長さを長くしようとすればケーブル巻取胴径を大きくせ
ざるを得ず、巻取装置の大型化を招き、特に収容スペー
スの制約に厳しい自動車では甚だ不利である。
【0010】したがって、本発明の目的は、特に自動車
において車体のボディ・パネルおよびドア間に渡って配
索されたハーネス類に対し、その任意の長さ位置にお
いて簡易に後付けして組み込むことができ、ハーネス
巻取胴径を大径化することなくドアの開閉動作に追従し
て最大限長さで繰り出しかつ巻き取れ、ハーネス巻取
長さの異なる車種やドア種に汎用的に対応できる配索済
みワイヤハーネス巻取方法および巻取装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる請求項1に記載の配索済みワイヤハ
ーネス巻取方法は、ワイヤハーネスの一端側を構造本体
に電気的に接続し、他端側をその構造本体に対して開閉
動する可動体に電気的に接続して配索し、この配索済み
ワイヤハーネスの途中余長部を巻取ドラムに螺旋巻きし
て保持させ、その巻取ドラムを回転可能に収容する巻取
ケースを前記構造本体または前記可動体のいずれか一方
側に固定して取り付けることにより、前記可動体の開き
動作に追従して前記巻取ドラムを逆転させて前記配索済
みワイヤハーネスをその一端側からまたは他端側から繰
り出すとともに、可動体の閉じ動作に追従して前記巻取
ドラムを正転させて前記配索済みワイヤハーネスを巻き
戻すことを特徴とする。
【0012】以上から、ワイヤハーネスを配索して、こ
の配索済みワイヤハーネスの任意の位置に巻取ケース内
の巻取ドラムを巻き付かせて簡便に後付けできる。すな
わち、配索済みワイヤハーネスに対して巻取装置の機構
部だけを後付け方式で組み込むから、予めワイヤハーネ
スを備えた巻取装置にしないで済み、したがってワイヤ
ハーネスの両端に電気コネクタを設けておく必要もな
い。
【0013】請求項2に記載の配索済みワイヤハーネス
巻取方法は、前記構造本体が自動車のボディ・パネルで
ある場合、このボディ・パネルに前記巻取ケースを固定
して前記配索済みワイヤハーネスの一端側を電気的に接
続し、また前記可動体が開閉動するドアである場合、こ
のドアに前記配索済みワイヤハーネスの他端側を電気的
に接続することにより、その他端側を前記巻取ケースか
ら繰り出しかつ巻き取ることを特徴とする。
【0014】以上から、可動体の具体例として自動車の
車体ドアに本方法を好適に採用できる。すなわち、電装
品を組み込んだ車体ドアの場合、ボディ・パネル側との
間にワイヤハーネスが配索される。そうした配索済みワ
イヤハーネスに対して巻取装置を後付けして組み込め
ば、車体ドアの開閉動に追従して繰り出されかつ巻き戻
される。
【0015】また、請求項3に記載の配索済みワイヤハ
ーネス巻取方法は、前記ボディ・パネルがアッパーバッ
クパネルであり、前記ドアがラゲージドアである場合
に、このラゲージドアの開閉動に追従させて前記配索済
みワイヤハーネスを他端側から繰り出しかつ巻き取るこ
とを特徴とする。
【0016】以上から、構造本体がボディ・パネルであ
り、より具体的にはアッパーバックパネルである場合、
このアッパーバックパネルに対して可動体である車体ド
アのより具体的な例としてラゲージドアが開閉動する構
造体にあって、有効に適用される。この場合、巻取装置
の巻取ケースがアッパーバックパネルに固定して取り付
けられ、ラゲージドアの開閉動に追従して任意の長さの
配索済みワイヤハーネスの途中余長部などを繰り出し、
また巻き戻すことができる。
【0017】一方、本発明にかかる請求項4に記載の配
索済みワイヤハーネス巻取装置は、ワイヤハーネスの一
端側を構造本体に電気的に接続し、他端側をその構造本
体に対して開閉動する可動体に電気的に接続して配索
し、前記可動体の開き動作に追従して前記配索済みワイ
ヤハーネスを一端側からまたは他端側から繰り出すとと
もに、可動体の閉じ動作に追従して前記配索済みワイヤ
ハーネスを巻き戻すようにした装置であって、前記配索
済みワイヤハーネスの途中余長部に後付けして組み込ま
れるケース本体およびケース蓋からなる巻取ケースと、
この巻取ケース内に回転可能に軸支される巻取胴部を有
し、この巻取胴部の外周面に螺旋形状に設けられて前記
配索済みワイヤハーネスの途中余長部を案内して螺旋状
に巻き付けるための螺旋ガイド板を設けた巻取ドラム
と、前記巻取ケース内に設けられて、前記配索済みワイ
ヤハーネスの途中余長部を繰り出した状態から前記ドア
の閉じ動作に追従して巻き戻す方向へ前記巻取ドラムを
正転付勢する巻取ばねと、を備えてなっていることを特
徴とする。
【0018】以上の構成から、配索済みのワイヤハーネ
スの任意位置に巻取装置の機構部だけを簡便に後付けし
て組み込むことができる。後付けされた巻取装置にあっ
ては、巻取ケース内の巻取ドラムにおいて配索済みワイ
ヤハーネスの途中余長部を螺旋巻きできるようになって
いるから、ハーネス巻取胴径の大径化を抑えた巻取ドラ
ムで最大限長さのワイヤハーネスを繰り出せるようにな
り、また巻き戻すことができる。そのように最大限長さ
で繰り出しかつ巻き戻せることで、可動体の具体例とし
て自動車ドアに適用すれば、ドア種によって繰り出し/
巻き戻しの長さが異なる場合でも一仕様の本装置で汎用
的に対応できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるワイヤハー
ネス巻取り装置の実施の形態について、図面に基づいて
詳細に説明する。
【0020】図1および図2は、本例のワイヤハーネス
巻取装置10を自動車ボディ・パネルのアッパーバック
パネル30と、トランクルームのラゲージドア31との
間に装着した適用例を示すドア閉塞時とドア開放時の要
部断面図である。この場合、アッパーバックパネル30
とラゲージドア31との間に渡って配索されたワイヤハ
ーネス20に対し、ワイヤハーネス巻取装置10が後付
けによって組み込み可能となっている。
【0021】図3以下の各図でも明らかなように、ワイ
ヤハーネス20は、この場合たとえば複数本の電線を束
ねたり撚ったりした組み電線を外側から保護チューブ2
1で被覆してなっており、その一側の電線端22はブラ
ケット形状のクリップ24を介して上記アッパーバック
パネル30に電気回路に接続されている。また、そうし
たワイヤハーネス20の他側の電線端23は樹脂モール
ドされたクリップ25を介して上記ラゲージドア31の
電気回路に接続されている。
【0022】ここで、ワイヤハーネス巻取装置10にお
いて、装置本体を形成する巻取ケース11はアッパーバ
ックパネル30側の適所に固定して取り付けられてい
る。図4に示すように、巻取ケース11は、円筒形状の
ケース本体12とこれに凹凸部弾性嵌合などして結合さ
れるケース蓋13からなっている。ケース本体12は円
筒形状に形成された内部中心にドラム回転支軸12aが
立ち上って設けられ、また周壁の一部を開口する形で外
側に突出した断面コ字形状のハーネス繰り出し口部12
bが設けられている。そうしたケース本体12を塞ぐケ
ース蓋13は、ケース本体12の周縁に凹凸部弾性嵌合
などして組み立てられる。このケース蓋13では、外部
表面のほぼ中心位置から突出してハーネス係止口部13
aが設けられ、また外周縁の一部から外側に突出して断
面コ字形状のハーネス繰り出し口部13bが設けられて
いる。このハーネス繰り出し口部13bは上記ケース本
体12に設けたハーネス繰り出し口部12bと上下に合
わさって結合される。さらに、ケース蓋13の中心から
外部に突出して軸受部13cが設けられている。
【0023】かかる巻取ケース11の内部に、ワイヤハ
ーネス20を繰り出しかつ巻き戻すための本発明の骨子
部材である巻取ドラム14が収容され、さらにこの巻取
ドラム14の内部にコイルばねによる巻取ばね15が収
容されている。巻取ばね15は、これに抗して上記ハー
ネス繰り出し口部12b,13bから繰り出されたワイ
ヤハーネス20を巻き戻す方向へ巻取ドラム14を正回
転方向へ復帰付勢している。
【0024】巻取ドラム14は、巻取ケース11の内部
において、ケース本体12側のドラム回転支軸12aと
ケース蓋13側の軸受部13cとを結ぶ図でいう上下垂
直軸線上で回転可能に軸支されている。ドラム本体を形
成する巻取胴14aを有し、この上下に円形鍔状のフラ
ンジ14b,14cが設けられている。下部のフランジ
14bには中心軸上に支軸孔(図示せず)が設けられ、
この支軸孔を上記ケース本体12の中心軸上に立ち上が
ったドラム回転支軸12aに嵌合させて回転可能に支持
される。また、上部のフランジ14cでは、中心から外
部に突出する回転シャフト14dを有し、外周縁に沿っ
て軽量化などのために肉抜き孔14eが不連続に設けら
れ、外周縁の一部を切欠した形でハーネス引き出し凹部
14fが設けられている。
【0025】図5に示すように、かかる巻取ドラム14
の巻取胴14aには、螺旋ガイド板14gが螺旋状に形
成され、ワイヤハーネス20を数回転螺旋巻きできるよ
うになっている。巻取胴14aの胴径Dの寸法は最小限
に抑えた場合、同一仕様の胴径Dを有する巻取ドラム1
4に比べて、最大限の長さ寸法のワイヤハーネス20を
巻き取れるよう設定されている。
【0026】以上の構成から、本例のワイヤハーネス巻
取装置10を、図1および図2で示された自動車のアッ
パーバックパネル30およびラゲージドア31間に配索
済みのワイヤハーネス20に後付けして組み込む場合の
動作および作用について説明する。
【0027】ワイヤハーネス20は、一側の電線端22
をクリップ24を介してアッパーバックパネル30に接
続し、他側の電線端23をクリップ25を介してラゲー
ジドア31に接続して配索されている。
【0028】その一方で、巻取ケース11ではケース本
体12からケース蓋13を取り外し、巻取ドラム14を
開放した状態で後付け作業に臨むようになっている。そ
の状態で図5のように巻取ドラム14の巻取胴14aに
ワイヤハーネス20の途中余長部を螺旋ガイド板14g
に案内させつつ数回螺旋巻きする。
【0029】この螺旋巻き付けしたワイヤハーネス20
の一側の電線端22は上部フランジ14cのハーネス引
き出し凹部14fに捻って通し、さらにケース蓋13の
ハーネス係止口部13aから外部に引き出した形にす
る。そこから引き出された先端の電線端22は前述のよ
うにクリップ24を介してアッパーバックパネル30側
に係止され、そこの電気回路に接続されている。
【0030】それに対し、螺旋巻き付けしたワイヤハー
ネスの他側の電線端23は、ケース本体12とケース蓋
13の双方の合わさったハーネス繰り出し口部12b,
13bから外部に引き出した形にする。そこから引き出
された他側の電線端23は前述のようにクリップ25を
介してラゲージドア31側に係止され、そこの電気回路
に接続されている。
【0031】そのようにしてワイヤハーネス20の途中
の余長部を巻取ドラム14に螺旋巻き付けした後、ケー
ス蓋13をケース本体12に凹凸部弾性嵌合させて組み
立てる。
【0032】したがって、実機装着後の使用時にあって
は、図1のように、ラゲージドア31が閉じられている
場合、ワイヤハーネス20の長さの大部分は巻取ケース
11内で巻取ドラム14に螺旋巻きして巻き取られて収
容されている。かかる状態で、図2のように、ラゲージ
ドア31が開けられると、どのドア開き動作に追従して
ワイヤハーネス20が他側の電線端23の方向へ引っ張
られる。その引張力によってワイヤハーネス20が巻取
ケース11のハーネス繰り出し口部12b,13bから
引き出され、巻取ドラム14が巻取ばね15に抗して逆
回転して必要な長さだけワイヤハーネス20が繰り出さ
れる。
【0033】なお、本例では、ワイヤハーネス巻取装置
10を配索済みワイヤハーネス20に後付けで組み込
み、それをアッパーバックパネル30およびラゲージド
ア31間で配索した例を示した。もちろん、アッパーバ
ックパネル30およびラゲージドア31に限らず、ハッ
チバックなどのドア周りへの適用も可能である。
【0034】配索部位や車種によってワイヤハーネス2
0の繰り出し長さはさまざまに異なる。その場合でも、
巻取ドラム14にはワイヤハーネス20の途中余長部が
螺旋巻きされているので、繰り出し長さの違いに汎用的
に対応することができる。つまり、繰り出し長さの違い
に対応して寸法的に同一仕様サイズの巻取胴径をもつワ
イヤハーネス巻取装置10で間に合い、巻取ドラム14
の大型化を防ぐというよりか、むしろ巻取胴径Dを最小
に抑えた巻取ドラム14でもって最大限長さのワイヤハ
ーネス20を繰り出すことができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる請
求項1に記載の配索済みワイヤハーネス巻取方法は、ワ
イヤハーネスを配索して、この配索済みワイヤハーネス
の任意の位置に巻取ケース内の巻取ドラムを巻き付かせ
て簡便に後付けできる。すなわち、配索済みワイヤハー
ネスに対して巻取装置の機構部だけを後付け方式で組み
込むから、予めワイヤハーネスを付帯させた巻取装置に
しないで済み、電気コネクタなどの接続機器を設けてお
く必要もない。
【0036】また、請求項2に記載の配索済みワイヤハ
ーネス巻取方法は、可動体の具体例として自動車の車体
ドアに本方法を好適に採用できる。すなわち、電装品を
組み込んだ車体ドアの場合、ボディ・パネル側との間に
ワイヤハーネスが配索される。そうした配索済みワイヤ
ハーネスに対して巻取装置を後付けして組み込めば、車
体ドアの開閉動に追従して繰り出されかつ巻き戻され
る。
【0037】また、請求項3に記載の配索済みワイヤハ
ーネス巻取方法は、構造本体がボディ・パネルであり、
より具体的にはアッパーバックパネルである場合、この
アッパーバックパネルに対して可動体である車体ドアの
より具体的な例としてラゲージドアが開閉動する構造体
にあって、有効に適用される。この場合、巻取装置の巻
取ケースがアッパーバックパネルに固定して取り付けら
れ、ラゲージドアの開閉動に追従して任意の長さの配索
済みワイヤハーネスの途中余長部などを繰り出し、また
巻き戻すことができる。
【0038】また、本発明にかかる請求項4に記載の配
索済みワイヤハーネス巻取装置は、配索済みのワイヤハ
ーネスの任意位置に巻取装置の機構部だけを簡便に後付
けして組み込むことができる。後付けされた巻取装置に
あっては、巻取ケース内の巻取ドラムにおいて配索済み
ワイヤハーネスの途中余長部を螺旋巻きできるようにな
っているから、ハーネス巻取胴径の大径化を抑えた巻取
ドラムで最大限長さのワイヤハーネスを繰り出せるよう
になり、また巻き戻すことができる。そのように最大限
長さで繰り出しかつ巻き戻せることで、可動体の具体例
として自動車ドアに適用すれば、ドア種によって繰り出
し/巻き戻しの長さが異なる場合でも一仕様の本装置で
汎用的に間に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態のワイヤハーネス巻
取装置を自動車のアッパーバックパネルとラゲージドア
との間に配索したワイヤハーネスに組み付けた適用例を
示すドア閉鎖時の断面図である。
【図2】本実施の形態のワイヤハーネス巻取装置にあっ
てラゲージドア開放時を示す断面図である。
【図3】配索ワイヤハーネスに後付けして組込後の本実
施の形態のワイヤハーネス巻取装置を示す外観斜視図で
ある。
【図4】本実施の形態のワイヤハーネス巻取装置の分解
図である。
【図5】本実施の形態のワイヤハーネス巻取装置におい
て、その要部である巻取ドラムにワイヤハーネスの途中
長さ部分を螺旋巻き付けした態様を示す側面図である。
【図6】ワイヤハーネス巻取装置の従来例として公報記
載のフラットケーブル巻取装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 配索済みワイヤハーネス巻取装置 11 巻取ケース 12 ケース本体 12a ドラム回転支軸 12b ハーネス繰り出し口部 13 ケース蓋 13a ハーネス係止口部 13b ハーネス繰り出し口部 14 巻取ドラム 14a 巻取胴 14g 螺旋ガイド板 20 配索済みワイヤハーネス 21 保護チューブ 22 一端側の電線端 23 他端側の電線端 24,25 クリップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスの一端側を構造本体に電
    気的に接続し、他端側をその構造本体に対して開閉動す
    る可動体に電気的に接続して配索し、 この配索済みワイヤハーネスの途中余長部を巻取ドラム
    に螺旋巻きして保持させ、その巻取ドラムを回転可能に
    収容する巻取ケースを前記構造本体または前記可動体の
    いずれか一方側に固定して取り付けることにより、 前記可動体の開き動作に追従して前記巻取ドラムを逆転
    させて前記配索済みワイヤハーネスをその一端側からま
    たは他端側から繰り出すとともに、可動体の閉じ動作に
    追従して前記巻取ドラムを正転させて前記配索済みワイ
    ヤハーネスを巻き戻すことを特徴とする配索済みワイヤ
    ハーネス巻取方法。
  2. 【請求項2】 前記構造本体が自動車のボディ・パネル
    である場合、このボディ・パネルに前記巻取ケースを固
    定して前記配索済みワイヤハーネスの一端側を電気的に
    接続し、また前記可動体が開閉動するドアである場合、
    このドアに前記配索済みワイヤハーネスの他端側を電気
    的に接続することにより、その他端側を前記巻取ケース
    から繰り出しかつ巻き取ることを特徴とする請求項1に
    記載の配索済みワイヤハーネス巻取方法。
  3. 【請求項3】 前記ボディ・パネルがアッパーバックパ
    ネルであり、前記ドアがラゲージドアである場合に、こ
    のラゲージドアの開閉動に追従させて前記配索済みワイ
    ヤハーネスを他端側から繰り出しかつ巻き取ることを特
    徴とする請求項2に記載の配索済みワイヤハーネス巻取
    方法。
  4. 【請求項4】 ワイヤハーネスの一端側を構造本体に電
    気的に接続し、他端側をその構造本体に対して開閉動す
    る可動体に電気的に接続して配索し、前記可動体の開き
    動作に追従して前記配索済みワイヤハーネスを一端側か
    らまたは他端側から繰り出すとともに、可動体の閉じ動
    作に追従して前記配索済みワイヤハーネスを巻き戻すよ
    うにした配索済みワイヤハーネス巻取装置であって、 前記配索済みワイヤハーネスの途中余長部に後付けして
    組み込まれるケース本体およびケース蓋からなる巻取ケ
    ースと、 この巻取ケース内に回転可能に軸支される巻取胴部を有
    し、この巻取胴部の外周面に螺旋形状に設けられて前記
    配索済みワイヤハーネスの途中余長部を案内して螺旋状
    に巻き付けるための螺旋ガイド板を設けた巻取ドラム
    と、 前記巻取ケース内に設けられて、前記配索済みワイヤハ
    ーネスの途中余長部を繰り出した状態から前記ドアの閉
    じ動作に追従して巻き戻す方向へ前記巻取ドラムを正転
    付勢する巻取ばねと、を備えてなっていることを特徴と
    する配索済みワイヤハーネス巻取装置。
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