JP2001144995A - 輪郭補正方法及び回路 - Google Patents

輪郭補正方法及び回路

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JP2001144995A
JP2001144995A JP32268899A JP32268899A JP2001144995A JP 2001144995 A JP2001144995 A JP 2001144995A JP 32268899 A JP32268899 A JP 32268899A JP 32268899 A JP32268899 A JP 32268899A JP 2001144995 A JP2001144995 A JP 2001144995A
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hpf
circuit
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Toru Aida
徹 相田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平輪郭と垂直輪郭の交差する点及び斜め輪
郭点における輪郭補正をより自然な輪郭として処理でき
るようにした輪郭補正方法及び回路を提供すること。 【解決手段】 時間一致手段にて、ディジタル映像信号
における目的の画素を中心としてこの画素を含む0度、
45度、90度、135度の各方向の複数個の画素の時
間を一致させ、0度HPF34、45度HPF35、9
0度HPF36、135度HPF37にて、目的の画素
を中心とするそれぞれの方向の画素間の輝度についてそ
れぞれ重み付け処理をして輪郭補正成分を検出し、最大
値検出部38にて、これら各方向の輪郭補正成分の絶対
値を検出し、セレクタ39にて、大きな絶対値に対応す
る輪郭補正成分を選択して前記目的の画素に加算するこ
とにより輪郭補正をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル映像信
号の処理において、輪郭を補正する際に、輪郭の方向性
を考慮して自然な輪郭に補正をするようにした輪郭補正
方法及び回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の輪郭補正回路は、図6に
示すように、垂直輪郭検出部11と、水平輪郭検出部1
2と、加算回路18と、加算回路19とから構成されて
いた。前記垂直輪郭検出部11は、ディジタルの映像信
号入力端子10に直列に接続された4個の1H遅延回路
13a、13b、13c、13dと、係数乗算部15
と、2D遅延回路17とからなり、係数乗算部15は、
図7(a)に示すように、5個の輪郭フィルタ21a、
21b、21c、21d、21eと、加算回路23とか
らなる。前記水平輪郭検出部12は、前記2番目の1H
遅延回路13bの出力側に、直列に接続された1D遅延
回路14a、14b、14c、14dと、係数乗算部1
6とからなり、この係数乗算部16は、図7(b)に示
すように、輪郭フィルタ22a、22b、22c、22
d、22eと、加算回路24とからなる。前記輪郭フィ
ルタ21a、21b、21c、21d、21eと輪郭フ
ィルタ22a、22b、22c、22d、22eの乗算
係数は、それぞれ、例えば、0、−1/4、2/4、−
1/4、0のように、中心とその両側との画素の輝度に
ついてそれぞれ重み付け処理をして輪郭補正分を検出
し、かつ、すべてを加算すると0となるような値に設定
される。
【0003】以上のような従来の回路構成において、映
像信号入力端子10に入力したディジタルの輝度信号
は、垂直輪郭検出部11の1H遅延回路13a、13
b、13c、13dで1Hずつ遅延されて係数乗算部1
5に送られる。又、1H遅延回路13bから出力した2
H遅れのディジタル信号は、水平輪郭検出部12の1D
遅延回路14a、14b、14c、14dで1Dずつ遅
延されて係数乗算部16に送られる。このときの各画素
は、図8に示される。
【0004】図9(a)に示すような斜め方向の輝度の
差による輪郭が現われたディジタル映像信号が入力した
ものとする。ここで、輪郭は、輝度の差が連続して現わ
れる場合であり、輝度の差があっても連続しない場合に
は輪郭とはいえない。図9(a)に示す例では、輝度
「8」と輝度「4」が斜め方向に連続して現われている
個所が輪郭として認識される。
【0005】このような場合において、垂直輪郭検出部
11の1H遅延回路13a〜13dで順次1Hずつ遅延
され、係数乗算部15で処理をし、さらに2D遅延回路
17を経ると、その出力は、図9(a)中のHを記入し
た画素に+1又は−1が加算される。具体的には、Hを
記入した輝度「8」の画素は、その上下両側の画素の輝
度がそれぞれ「4、4」、「8、8」(又は「8、
8」、「4、4」)であるので、4×0+4×(−1/
4)+8×2/4+8×(−1/4)+8×0=+1と
なり、+1が加算され、Hを記入した輝度「4」の画素
は、その上下両側の画素の輝度がそれぞれ「4、4」、
「8、8」(又は「8、8」、「4、4」)であるの
で、4×0+4×(−1/4)+4×2/4+8×(−
1/4)+8×0=−1となり、−1が加算される。同
様に、2H遅れの信号を水平輪郭検出部12の1D遅延
回路14a〜14dで順次1Dずつ遅延され、係数乗算
部16で処理をすると、その出力は、図9(a)中のD
を記入した画素に+1又は−1が加算される。具体的に
は、前記同様にして、Dを記入した輝度「8」の画素
は、+1が加算され、Dを記入した輝度「4」の画素
は、−1が加算される。ここで、図9(a)中のHとD
を記入した画素には、2D遅延回路17の出力と係数乗
算部16の出力とが加算回路18により加算されて2重
に処理がなされ、このうち輝度「8」の画素は、+2が
加算され、輝度「4」の画素は、−2が加算される。こ
の加算回路18の出力と、1D遅延回路14bの出力と
が加算回路19で順次加算され、映像出力端子20から
出力する。このようにして、図9(b)に示すように、
4角で囲まれた画素は、適正な輪郭補正がなされるが、
円で囲まれた画素は、必要以上に輪郭が補正されたり、
全く補正されなかったりする。
【0006】また、図10(a)に示すような水平方向
及び垂直方向の輝度の差による輪郭が現われたディジタ
ル映像信号が入力したものとする。ここで、輝度「8」
と輝度「4」が水平及び垂直方向に連続して現われてい
る個所が輪郭として認識される。
【0007】このような場合において、垂直輪郭検出部
11の係数乗算部15で処理をし、さらに2D遅延回路
17を経ると、その出力は、前記同様、図10(a)中
のHを記入した画素に+1又は−1が加算される。具体
的には、Hを記入した輝度「8」の画素は、+1が加算
され、Hを記入した輝度「4」の画素は、−1が加算さ
れる。同様に、水平輪郭検出部12の係数乗算部16で
処理をすると、その出力は、図10(a)中のDを記入
した画素に+1又は−1が加算される。具体的には、D
を記入した輝度「8」の画素は、+1が加算され、Dを
記入した輝度「4」の画素は、−1が加算される。ここ
で、図10(a)中のHとDを記入した画素には、加算
回路18により加算されて2重に処理がなされ、このう
ち輝度「8」の画素は、+2が加算され、輝度「4」の
画素は、−2が加算される。この加算回路18の出力
と、1D遅延回路14bの出力とが加算回路19で順次
加算され、映像出力端子20から出力する。このように
して、図10(b)に示すように、4角で囲まれた画素
は、適正な輪郭補正がなされるが、円で囲まれた画素
は、必要以上に輪郭が補正されたり、全く補正されなか
ったりする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)に示すよう
な45度の方向又は135度に輪郭のあるディジタル映
像信号が入力した場合においては、水平輪郭と垂直輪郭
が交差する個所が連続しているものとして処理されるの
で、図9(b)に〇で示すように、高輝度「8」の輪郭
個所は、水平と垂直の2重の輪郭補正が作用し、8+1
+1=10となり、低輝度「4」の輪郭個所でも、水平
と垂直の2重の輪郭補正が作用し、4−1−1=2とな
る。また、輪郭補正が全くなされていない個所、適正な
輪郭補正がなされる個所もある。このため、輪郭個所
「8」が「10」となったり、「9」となったり、
「8」となったりし、また、輪郭個所「4」が「2」と
なって、強調され過ぎたりする。従って、輪郭補正が不
統一で、却って目立ってしまう、という問題があった。
【0009】図10(a)に示すような水平方向と垂直
方向に輪郭のあるディジタル映像信号が入力した場合に
おいて、水平輪郭と垂直輪郭が交差する個所では、図1
0(b)に〇で示すように、高輝度「8」の輪郭個所
は、水平と垂直のいずれも輪郭補正作用がなされない
「8」の個所と、水平と垂直の2重の輪郭補正作用がな
された「10」の個所があり、同様に、低輝度「4」の
輪郭個所は、水平と垂直のいずれも輪郭補正作用がなさ
れない「4」の個所と、水平と垂直の2重の輪郭補正作
用がなされた「2」の個所がある。このような輪郭は、
連続した同一輝度中に、特異な点が1個所でもあると目
立ってしまう、という問題があった。
【0010】本発明は、水平輪郭と垂直輪郭の交差する
点及び斜め輪郭点における輪郭補正をより自然な輪郭と
して処理できるようにした輪郭補正方法及び回路を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタル映
像信号における目的の画素を中心としてこの画素を含む
0度、45度、90度、135度の各方向の画素の輝度
について、それぞれ0度HPF34、45度HPF3
5、90度HPF36、135度HPF37にて、重み
付け処理をして輪郭補正成分を検出し、最大値検出部3
8にて、これら各方向の輪郭補正成分の絶対値を検出
し、セレクタ39にて、大きな絶対値に対応する輪郭補
正成分を選択して前記目的の画素に加算するようにした
ことを特徴とする輪郭補正方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、ある画素を中心にし
て、この画素に隣接する0度(水平)、90度(垂
直)、45度(右上がり斜め)、135度(左上がり斜
め)の方向におけるそれぞれの輪郭補正のための係数乗
算処理をして輪郭補正成分を抽出し、この係数乗算処理
をした各方向の輪郭補正成分の絶対値の最大値を検出
し、それに対応する方向の輪郭補正成分を取り込み、入
力した映像信号に加算し、他の方向の輪郭補正成分は、
すべて0とすることで、輪郭補正がより自然に行われる
ようにしたものである。
【0013】本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1において、ディジタル映像信号の入力端子30
には、水平方向遅延回路32、0度HPF34、45度
HPF35、90度HPF36、135度HPF37が
並列に接続されている。前記水平方向遅延回路32に
は、2D遅延回路33、加算回路40を介して映像信号
出力端子31が接続されている。前記0度HPF34に
は、ゲート61を、前記45度HPF35には、ゲート
62を、前記90度HPF36には、ゲート63を、前
記135度HPF37には、ゲート64をそれぞれ介し
てオアゲート65に接続され、このオアゲート65は、
前記加算回路40に接続されている。前記0度HPF3
4、45度HPF35、90度HPF36、135度H
PF37の出力側には、また、最大値検出部38が接続
され、この最大値検出部38のデコーダ出力が前記ゲー
ト61、62、63、64の制御用として接続されてい
る。前記ゲート61、62、63、64及びオアゲート
65によりセレクタ39が構成されている。
【0014】図1のさらに詳細な回路である図2におい
て、前記水平方向遅延回路32は、4個の1H遅延回路
41を直列に接続してなり、また、2番目の1H遅延回
路41の出力側に前記2D遅延回路33が接続されてい
る。前記90度HPF36は、フィルタ部42a〜42
e、加算回路43、2D遅延回路44からなり、この2
D遅延回路44からは、図8における90度(垂直)方
向の画素A3、B3、C3、D3、E3で重み付け処理
された輪郭補正成分が出力する。前記45度HPF35
は、1D遅延回路45、2D遅延回路46、3D遅延回
路47、4D遅延回路48と、フィルタ部42a〜42
eと、加算回路43とからなり、この加算回路43から
は、図8における45度(右上がり斜め)方向の画素A
5、B4、C3、D2、E1で重み付け処理された輪郭
補正成分が出力する。前記135度HPF37は、1D
遅延回路45、2D遅延回路46、3D遅延回路47、
4D遅延回路48と、フィルタ部42a〜42eと、加
算回路43とからなり、この加算回路43からは、図8
における135度(左上がり斜め)方向の画素A1、B
2、C3、D4、E5で重み付け処理された輪郭補正成
分が出力する。前記0度HPF34は、1D遅延回路4
5、2D遅延回路46、3D遅延回路47、4D遅延回
路48と、フィルタ部42a〜42eと、加算回路43
とからなり、この加算回路43からは、図8における0
度(水平)方向の画素C1、C2、C3、C4、C5で
重み付け処理された輪郭補正成分が出力する。
【0015】前記最大値検出部38は、90度HPF3
6、45度HPF35、135度HPF37、0度HP
F34で得られた輪郭補正成分(それぞれA、B、C、
Dとする)の絶対値をそれぞれ演算する絶対値演算回路
50、51、52、53と、AとBを比較する比較器5
4と、CとDを比較する比較器55と、A又はBとC又
はDを比較する比較器56と、A又はBをセレクトする
セレクタ57と、C又はDをセレクトするセレクタ58
と、比較器54の出力又は比較器55の出力をセレクト
するセレクタ59と、2ビットのデコーダ60とからな
る。
【0016】以上のような構成による作用を説明する。
映像信号入力端子30に入力したディジタル映像信号が
図3の実線で示すように水平方向と垂直方向に輝度の差
をもった輪郭を有するものであるとし、この輪郭の交点
部分の画素C3における輪郭補正について説明する。図
2において、映像信号入力端子30に入力したディジタ
ル映像信号は、水平方向遅延回路32の4個の1H遅延
回路41により順次1Hずつ遅延されて出力する。この
水平方向遅延回路32の2番目の1H遅延回路41から
の2H遅延の出力は、2D遅延回路33で2D遅延さ
れ、加算回路40に送られる。このときの出力を図3の
C3とする。また、水平方向遅延回路32からの出力
は、90度HPF36、45度HPF35、135度H
PF37、0度HPF34にも送られる。
【0017】90度HPF36では、フィルタ部42
a、42b、42c、42d、42eで重み付け処理を
して、加算回路43で加算し、2D遅延回路44で2D
遅延し、輪郭補正成分を抽出する。例えば、フィルタ部
42a、42b、42c、42d、42eの係数をそれ
ぞれ0、−1/4、2/4、−1/4、0と設定したも
のとすると、この90度HPF36の出力Aは、図4に
示すように、A3×0+B3×(−1/4)+C3×
(2/4)+D3×(−1/4)+E3×0=−64/
4=−16となる。この出力は、最大値検出部38の絶
対値演算回路50に送られて絶対値である「16」に変
換される。なお、A3×0とE3×0は、A3とE3が
どのような値をとっても0であるから、図4では省略し
てある。
【0018】同様にして、45度HPF35の出力B
は、「−32」となり、絶対値演算回路51に送られて
絶対値「32」が得られ、135度HPF37の出力C
は、「−16」となり、絶対値演算回路52に送られて
絶対値「16」が得られ、0度HPF34の出力Dは、
「−16」となり、絶対値演算回路53に送られて絶対
値「16」が得られる。
【0019】最大値検出部38の比較器54では、A
「16」とB「32」が比較される。比較器54は、A
≦Bのとき「1」を出力するものとし、この比較器54
の出力がセレクタ57へセレクタ信号として送られる。
このセレクタ57では、「1」のとき、Bをセレクトす
る。同様に、比較器55では、C「16」とD「16」
が比較される。比較器55は、C≦Dのとき「1」を出
力し、この比較器55の出力がセレクタ58へセレクタ
信号として送られる。このセレクタ58では、「1」の
とき、Dをセレクトする。比較器56は、セレクタ57
とセレクタ58でセレクトされたB「32」とD「1
6」が比較される。比較器56は、B>Dのとき「0」
を出力し、この比較器56の出力がデコーダ60へ出力
するとともに、セレクタ59へセレクタ信号として送ら
れる。このセレクタ59では、「0」のとき、比較器5
4の「1」をセレクトし、デコーダ60へ出力する。な
お、比較器54、55、56の出力は、「1」又は
「0」である。
【0020】このようにして、デコーダ60には、「0
1」が入力するので、Bをセレクトする信号が出力し、
ゲート62を開き、45度HPF35からの出力「−3
2」がオアゲート65へ送られる。この出力「−32」
が加算回路40へ送られ、元の映像信号C3「64」に
加算され、64−32=32が映像信号出力端子31へ
出力する。なお、デコーダ60への入力「00」のとき
はA、「10」のときはC、「11」のときはDに対応
し、それぞれゲート63、ゲート64、ゲート61を開
くための信号が出力する。
【0021】このように、ある画素の周囲の0度(水
平)、90度(垂直)、45度(右上がり斜め)、13
5度(左上がり斜め)の方向におけるそれぞれの輪郭補
正のための係数乗算処理をして輪郭補正成分を抽出し、
この係数乗算処理をした各方向の輪郭成分の絶対値の最
大値を検出し、それに対応する方向の輪郭補正成分のみ
を取り込み、入力した映像信号に加算し、他の方向の輪
郭補正成分は、すべて0として、2重に輪郭補正するこ
とがない。
【0022】つぎに、前記輪郭の交点部分の画素D4に
おける輪郭補正について説明する。90度HPF36の
出力Aは、図5に示すように、C4×(−1/4)+D
4×(2/4)+E4×(−1/4)=0となる。この
出力は、最大値検出部38の絶対値演算回路50に送ら
れて絶対値も「0」である。
【0023】同様にして、45度HPF35の出力B
は、「0」となり、絶対値演算回路51に送られて絶対
値も「0」となり、135度HPF37の出力Cは、
「+16」となり、絶対値演算回路52に送られて絶対
値「16」が得られ、0度HPF34の出力Dは、
「0」となり、絶対値演算回路53に送られて絶対値も
「0」となる。
【0024】最大値検出部38の比較器54では、A
「0」とB「0」が比較される。比較器54は、A≦B
のとき「1」を出力するものとし、この比較器54の出
力がセレクタ57へセレクタ信号として送られる。この
セレクタ57では、「1」のとき、Bをセレクトする。
同様に、比較器55では、C「16」とD「0」が比較
される。比較器55は、C>Dのとき「0」を出力し、
この比較器55の出力がセレクタ58へセレクタ信号と
して送られる。このセレクタ58では、「0」のとき、
Cをセレクトする。比較器56は、セレクタ57とセレ
クタ58でセレクトされたB「0」とC「16」が比較
される。比較器56は、B≦Cのとき「1」を出力し、
この比較器56の出力がデコーダ60へ出力するととも
に、セレクタ59へセレクタ信号として送られる。この
セレクタ59では、「1」のとき、比較器55の「0」
をセレクトし、デコーダ60へ出力する。
【0025】このようにして、デコーダ60には、「1
0」が入力するので、Cをセレクトする信号が出力し、
ゲート62を開き、135度HPF37からの出力「+
16」がオアゲート65へ送られる。この出力「+1
6」が加算回路40へ送られ、元の映像信号D4「12
8」に加算され、128+16=144が映像信号出力
端子31へ出力する。なお、デコーダ60への入力「0
0」のときはA、「10」のときはC、「11」のとき
はDに対応し、それぞれゲート63、ゲート64、ゲー
ト61を開くための信号が出力する。
【0026】このように、ある画素の周囲の0度(水
平)、90度(垂直)、45度(右上がり斜め)、13
5度(左上がり斜め)の方向におけるそれぞれの輪郭補
正のための係数乗算処理をして輪郭補正成分を抽出し、
この係数乗算処理をした各方向の輪郭成分の絶対値の最
大値を検出し、それに対応する方向の輪郭補正成分のみ
を取り込み、入力した映像信号に加算し、他の方向の輪
郭補正成分は、すべて0として、2重に輪郭補正された
り、輪郭補正されなかったりすることがない。
【0027】以上の輪郭補正処理は、画素C3及びD4
について説明したが、全ての画素について同様の処理を
することにより、輪郭部分の明るい画素は明るく、暗い
画素は暗くなるような適正な輪郭補正処理が行われる。
このため、輪郭補正がより自然に行われる。
【0028】前記実施例では、重み付け処理するための
フィルタ部42a、42b、42c、42d、42eの
係数をそれぞれ0、−1/4、2/4、−1/4、0と
設定したが、これに限られるものではなく、−1/1
6、−3/16、8/16、−3/16、−1/16等
と設定するようにしてもよく、一般的には、全ての係数
を加えると0になるように設定する。また、係数の設定
に際しては、輪郭が硬い感じのものにするか、軟らかい
感じのものにするか、太めにするか、細目にするかな
ど、目的に応じて設定される。また、処理する画素の数
も5つの場合に限られるものではない。
【0029】図2において、90度HPF36を構成す
る2D遅延回路44の位置を加算回路43の後段に設け
たが、フィルタ部42a、42b、42c、42d、4
2eの各前段に設けるようにしてもよい。ただし、加算
回路43の後段では、1個の2D遅延回路44で済むと
ころ、フィルタ部42の前段では、5個の2D遅延回路
44を必要とする。
【0030】
【発明の効果】本発明は、ディジタル映像信号における
目的の画素を中心としてこの画素を含む0度、45度、
90度、135度の各方向の画素の輝度についてそれぞ
れ重み付け処理をして輪郭補正成分を検出し、これら各
方向の輪郭補正成分の絶対値の大きな輪郭補正成分を選
択して前記目的の画素に加算するようにしたので、0度
(水平)と90度(垂直)の輪郭補正成分のみならず、
45度(右上がり斜め)、135度(左上がり斜め)の
輪郭補正成分をも考慮して輪郭が補正される。従って、
輪郭補正がなされないという部分がないとともに、2重
に輪郭補正される部分もないので、輪郭補正が一部分で
強調され過ぎることもなく、輪郭が自然な状態で補正さ
れる。
【0031】本発明の輪郭補正回路は、時間一致手段
と、0度HPF34、45度HPF35、90度HPF
36、135度HPF37と、最大値検出部38と、セ
レクタ39と、加算回路40とを具備してなるものであ
るから、回路構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による輪郭補正回路の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1における輪郭補正回路のより具体的なブロ
ック図である。
【図3】映像信号入力端子から入力したディジタル信号
の原画を示す図である。
【図4】本発明の輪郭補正方法による画素C3の計算例
の説明図である。
【図5】本発明の輪郭補正方法による画素D4の計算例
の説明図である。
【図6】従来の輪郭補正回路のブロック図である。
【図7】(a)は、図6における係数乗算部15のブロ
ック図、(b)は、図6における係数乗算部16のブロ
ック図である。
【図8】映像信号入力端子から入力したディジタル信号
の原画を示す図である。
【図9】(a)は、映像信号入力端子10から入力した
135度方向に輪郭を有するディジタル信号の原画を示
す図、(b)は、従来方法により水平・垂直輪郭補正し
た補正画を示す図である。
【図10】(a)は、映像信号入力端子10から入力し
た0度と90度方向に輪郭を有するディジタル信号の原
画を示す図、(b)は、従来方法により水平・垂直輪郭
補正した補正画を示す図である。
【符号の説明】
10…映像信号入力端子、11…垂直輪郭検出部、12
…水平輪郭検出部、13…1H遅延回路、14…1D遅
延回路、15…係数乗算部、16…係数乗算部、17…
2D遅延回路、18…加算回路、19…加算回路、20
…映像出力端子、21…輪郭フィルタ、22…輪郭フィ
ルタ、23…加算回路、24…加算回路、30…映像信
号入力端子、31…映像信号出力端子、32…水平方向
遅延回路、33…2D遅延回路、34…0度HPF、3
5…45度HPF、36…90度HPF、37…135
度HPF、38…最大値検出部、39…セレクタ、40
…加算回路、41…1H遅延回路、42…フィルタ部、
43…加算回路、44…2D遅延回路、45…1D遅延
回路、46…2D遅延回路、47…3D遅延回路、48
…4D遅延回路、50…絶対値演算回路、51…絶対値
演算回路、52…絶対値演算回路、53…絶対値演算回
路、54…比較器、55…比較器、56…比較器、57
…セレクタ、58…セレクタ、59…セレクタ、60…
デコーダ、61…ゲート、62…ゲート、63…ゲー
ト、64…ゲート、65…オアゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA33 PA42 PA56 PA57 PA63 PA66 PA83 RA02 SA22 SA25 XB03 5C023 AA07 CA02 DA03 DA08 EA02 EA03 EA06 5C082 AA02 BA12 BA35 BB01 CA21 CA82 DA51 MM10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル映像信号における目的の画素
    を中心としてこの画素を含む0度、45度、90度、1
    35度の各方向の画素の輝度についてそれぞれ重み付け
    処理をして輪郭補正成分を検出し、これら各方向の輪郭
    補正成分の絶対値の大きな輪郭補正成分を選択して前記
    目的の画素に加算するようにしたことを特徴とする輪郭
    補正方法。
  2. 【請求項2】 ディジタル映像信号における目的の画素
    を中心としてこの画素を含む0度、45度、90度、1
    35度の方向の複数個の画素の時間を一致させるための
    時間一致手段と、この時間一致手段により時間一致され
    た0度、45度、90度、135度の方向の複数個の画
    素の輝度についてそれぞれ重み付け処理をして輪郭補正
    成分を検出するための0度HPF34、45度HPF3
    5、90度HPF36、135度HPF37と、これら
    各方向の輪郭補正成分の絶対値の大きな値を検出する最
    大値検出部38と、この最大値検出部38の検出信号に
    対応する輪郭補正成分を選択するセレクタ39と、この
    セレクタ39で選択された輪郭補正成分を前記目的の画
    素に加算するための加算回路40とを具備してなること
    を特徴とする輪郭補正回路。
  3. 【請求項3】 時間一致手段は、目的の画素C3を中心
    として、この画素C3を含む0度の両側のC1、C2、
    C4、C5と、画素C3を含む45度の両側のA5、B
    4、D2、E1と、画素C3を含む90度の両側のA
    3、B3、D3、E3と、画素C3を含む135度の両
    側のA1、B2、D4、E5との全ての画素の時間を一
    致させるためのドット遅延回路とライン遅延回路とから
    なり、0度HPF34、45度HPF35、90度HP
    F36、135度HPF37は、各方向毎に設けられ、
    目的の画素C3について複数個の画素と関連して重み付
    けをするフィルタ部42と、これらを加算する加算回路
    43とを具備してなり、最大値検出部38は、各方向の
    輪郭補正成分の絶対値を演算する演算手段と、各絶対値
    を比較する比較器と、絶対値の大きな値を検出するセレ
    クタと、この比較器とセレクタの出力との2ビットを入
    力信号とするデコーダ60とを具備してなり、セレクタ
    39は、最大値検出部38の検出信号に対応する輪郭補
    正成分を選択するゲートからなることを特徴とする請求
    項2記載の輪郭補正回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336384A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Canon Inc 画像処理装置及び方法
WO2014091720A1 (ja) * 2012-12-10 2014-06-19 パナソニック株式会社 輪郭補正装置および画像処理装置

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