JP2001144306A - ダイオードおよびその製造方法 - Google Patents

ダイオードおよびその製造方法

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JP2001144306A
JP2001144306A JP32655399A JP32655399A JP2001144306A JP 2001144306 A JP2001144306 A JP 2001144306A JP 32655399 A JP32655399 A JP 32655399A JP 32655399 A JP32655399 A JP 32655399A JP 2001144306 A JP2001144306 A JP 2001144306A
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semiconductor
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diode
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Shinji Ogino
慎次 荻野
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】順方向特性と逆方向特性とのトレードオフの関
係を一層改善して、順方向電圧が低く、かつ逆漏れ電流
の小さいダイオードを提供する。 【解決手段】低比抵抗のn+ カソード層11の上に、高
比抵抗の下部n- 層12、低比抵抗の中間n層13、高
比抵抗の上部n- 層14が形成されている。その低比抵
抗の中間n層13内にはp領域15が所定の間隔をもっ
て形成され、高比抵抗の上部n- 層14内に少し突き出
ている。アノード電極膜20は、上部n- 層14上の表
面層に形成された表面n+ 領域16に対してオーミック
接合しており、また図示していない部分でp領域15と
もオーミック接合している。n + カソード層11の裏面
には、カソード電極膜19が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二端子の整流作用
をもつダイオード、特にピンチオフを利用するダイオー
ドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラ半導体素子であるタpinダ
イオードに比べ、ユニポーラ半導体素子であるショット
キーバリアダイオードは、順方向電圧降下と、スイッチ
ング速度の点で優れており、スイッチング装置用の半導
体素子として多用されている。半導体に対してショット
キバリアを生じさせる材料を接合すると、thermo-emmis
ionが支配的な場合には式1で示す整流特性が得られ
る。
【0003】 J =J0 {exp(qV/kT)-1} 式1 J0=A* T2exp {-q( φb - Δφb )/kT} 式2 ここで、 J : 電流密度 V : 印加電圧 φb : ショットキーバリア高さ Δφb : 鏡像効果によるショットキーバリア高さの減少
分 A * : リチャードソン定数 T : 温度 q : 電荷量 k : ボルツマン定数 である。
【0004】式1、2から、ショットキバリア高さφb
が高くなると、J0が小さくなるので、逆漏れ電流を抑え
ることができる。しかし式1から、より大きい順方向電
圧Vを印加しないと、同じ順方向電流は得られないこと
がわかる。また、ショットキバリア高さφb が低くなる
と、J0が大きくなるので、逆漏れ電流が増大する。しか
しながら、より小さい順方向電圧V で、同じ順方向電流
を得ることができる。
【0005】このようにショットキバリアダイオードで
は、順方向特性と逆方向特性とを両立させにくいトレー
ドオフの関係がある。このトレードオフの関係を改善し
て、順方向電圧を低くし、かつ逆方向特性も改善する様
々な試みがなされており、例えば、特開平60−745
82号公報に開示されている。図5は、上記公報に記載
された逆方向特性を改良したショットキーバリアダイオ
ードD101の断面図である。同図において、高濃度の
n導電型半導体基板(n+ 基板と記す)1上に低濃度の
n導電型半導体層(n- 層と記す)2がエピタキシャル
成長により形成される。n- 層2の主表面には、所定の
間隔をもって、高濃度のp導電型半導体領域(p領域と
記す)5が配設されている。n- 層2の露出面とp領域
5の露出面は、同一平面を形成し、アノード電極膜10
と接する。アノード電極膜10の導電材料は、該電極膜
がn- 層2とショットキー接触するように選択される。
+ 基板1の裏面には、n+ 基板1とオーム接触するよ
うにカソード電極膜9が設けられる。
【0006】このD101に、低い順電圧を印加する
と、順電流はアノード電極膜10からショットキー接合
8を経てn- 層2に流入し、カソード電極膜9より流出
する。なお、前記順電圧がp領域5とn- 層2とのpn
- 接合の立ち上がり電圧を越えない範囲では、該接合を
流れる電流は微弱で無視でき、順電流はショットキー接
合8を流れる電流と考えて良い。
【0007】次にこのダイオードD101に逆電圧、す
なわちアノード電極膜10に負、カソード電極膜9に正
の極性の電圧を印加した場合には、pn- 接合による空
乏層がn- 層2内に拡がり、電流の流れるチャネル部の
幅は次第に狭められ、遂には隣接するp領域5からn-
層2に拡がる空乏層が互いに接し、一体化するに至り、
電流の流れる通路は遮断される。この現象はピンチオフ
と呼ばれ、又この時の電圧は、ピンチオフ電圧と呼ばれ
る。
【0008】D101は、このピンチオフ現象を利用
し、逆電流の低減と逆方向降伏電圧の向上とを図ったも
のである。図6は、上記公報に記載された電流をピンチ
オフする構造を有する他のダイオードD102の要部断
面図である。図5と同符号は、等しいか対応する部分を
表すので、説明を省略する。
【0009】同図において、ピンチオフ作用に関与する
p領域6の露出面と、主電流通電路を形成するn+ 領域
6の表面とは、同一平面上にあって、アノード電極膜1
0に接している。アノード電極膜10とn+ 領域6と
は、オーミック接触を形成するように、電極材料および
不純物濃度が選択されている。D102においては、ア
ノード電極膜10とカソード電極膜9と短絡若しくは、
微小逆電圧を印加した場合、相隣るp領域5から伸びる
空乏層が、n+ 領域6とn- 層2との界面上で結合し、
+ 領域6を経由するチャネル部がピンチオフされるよ
うになっている。このため、n+ 領域6は、ピンチオフ
用のp領域5に取り囲まれ、互いに密に配設されてい
る。これにより、D102の逆方向電流特性は、大きく
改善される。一方、順電流が流れるn+ 領域6の露出面
は、p領域5の表面積に比べ、面積が小さく、順電流特
性は良くない。
【0010】このダイオードD102は、順方向印加電
圧の小さい範囲ではユニポーラ半導体であるが、順方向
印加電圧が大きくなってp領域5からn- 層2に正孔の
注入が起きてバイポーラ半導体となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図7は、上記公報に記
載された電流をピンチオフする構造を有する更に他のダ
イオードD103の要部断面図である。図5と同符号
は、等しいか対応する部分を表すので、説明を省略す
る。同図において、ピンチオフ作用に関与するp領域5
は、半導体基板表面に露出しておらず、n- 層2内に埋
め込まれている。主電流の通路を形成するn+ 領域6の
表面は、アノード電極膜10に接していてオーミック接
触を形成している。また、図示されない断面において、
アノード電極膜10は、n- 層2内に埋め込まれている
p領域5とも接している。
【0012】ダイオードD103においては、半導体基
板の主表面でp領域5がn+ 領域6の面積を減らすこと
が無いので、n+ 領域6を広く形成することができる。
また、n- 層2の不純物濃度はn+ 層5よりずっと低い
ので、空乏層の拡がりが大きくなるため、p領域5に取
り囲まれるn- 層2のサイズもD102よりは大きくで
き、その分順方向特性を改善できる利点がある。
【0013】しかしながらなお、低い逆電圧で空乏層の
拡がりを大きくし、逆方向電流を低減するためには、n
- 層2の不純物濃度は低く、p領域5に取り囲まれるn
- 層2のサイズを小さくする程良いが、一方、そのよう
にすると、通電路が狭く、かつ電流に対する抵抗が大き
くなって、順方向特性が劣化する。すなわち従来技術で
は、上記2つの特性は、いわゆるトレードオフの関係に
あり、従って各種条件を勘案し、最適設計がおこなわれ
ている。
【0014】本発明は、従来の逆方向の電圧−電流特性
が改善されるダイオードおよびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため本発
明のダイオードは、第一導電型第一半導体層上に、該層
と同一導電型で該層より低不純物濃度の第二半導体層
と、第二半導体層より高不純物濃度の第三半導体層と、
第三半導体層より低不純物濃度の第四半導体層とを積層
してなる半導体基板と、第三半導体層に所定の間隔をも
って配設される第二導電型の第五半導体領域と、第四半
導体層の表面層に形成された高不純物濃度の第六半導体
領域と、該基板の一方の主表面の第六半導体領域の表面
と第五半導体領域とに接して設けられた第一電極膜と、
前記半導体基板の他方の主面に第一半導体層に接する第
二電極膜とを具備するものとする。
【0016】また、第一導電型第一半導体層上に、該層
と同一導電型で該層より低不純物濃度の第二半導体層を
積層してなる半導体基板と、その第二半導体層に表面か
ら掘り下げられたトレンチ内に所定の厚さをもって交互
に積層された第二導電型の第五半導体領域と第二半導体
層より高不純物濃度の第三半導体層とからなる積層体
と、その積層体に表面から掘り下げられたトレンチの内
側に沿って形成された第一導電型で第三半導体層より低
不純物濃度の第四半導体層と、第四半導体層の表面層に
形成された高不純物濃度の第六半導体領域と、第六半導
体領域の表面と第五半導体領域とに接して設けられた第
一電極膜と、前記半導体基板の他方の主面に第一半導体
層に接する第二電極膜とを具備するものでもよい。
【0017】そのようにすれば、第三半導体層と第四半
導体層の不純物濃度や寸法を互いに独立に設定できるの
で、逆電圧印加時に空乏層の広がる第四半導体層を低不
純物濃度とし、順電流の通電路となる第三半導体層を高
不純物濃度とすることにより、順方向特性、逆方向特性
のトレードオフを改良したダイオードとすることができ
る。
【0018】特に、第五半導体領域が第四半導体層に突
出していることが良い。そのようにすれば、反対導電型
の第六領域から拡がる空乏層が第四半導体層に速やかに
拡がる。そして、第三半導体層の不純物濃度が5×10
15cm-3以上5×1017cm-3以下、第四半導体層の不純物
濃度が1×1013cm-3以上5×1015cm-3以下であるも
のとする。
【0019】実施の形態の項で述べるように、上記の範
囲の不純物濃度とすることにより、順方向特性、逆方向
特性ともに良好なダイオードとすることができた。第一
導電型第一半導体層上に積層された第二半導体層に表面
から掘り下げられたトレンチ内に所定の厚さをもって交
互に積層された第二導電型の第五半導体領域と第二半導
体層より高不純物濃度の第三半導体層とからなる積層体
と、その積層体に表面から掘り下げられたトレンチの内
側に沿って形成された第一導電型で第三半導体層より低
不純物濃度の第四半導体層を有するダイオードを製造す
る方法としては、第二半導体層、第三半導体層、第四半
導体層、第五半導体層をいずれもエピタキシャル成長に
より形成するものとする。そのようにすれば、所定の厚
さをもって交互に積層された第五半導体領域と第三半導
体層とからなる積層体を容易に形成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について図
面を参照して説明する。 [実施例1]図1(b)は本発明第1の実施の形態のダ
イオードD201の要部断面図である。
【0021】低比抵抗のn+ カソード層11の上に、高
比抵抗の下部n- 層12、低比抵抗の中間n層13、高
比抵抗の上部n- 層14が形成されている。その低比抵
抗の中間n層13内にはp領域15が所定の間隔をもっ
て形成され、高比抵抗の上部n- 層14に少し突き出て
いる。アノード電極膜20は、上部n- 層14上の表面
層に形成された表面n+ 領域16に対してオーミック接
合しており、また図示していない部分でp領域15とも
オーミック接合している。n+ カソード層11の裏面に
は、カソード電極膜19が形成されている。
【0022】n+ カソード層11の不純物濃度、厚さ
は、1×1020cm-3、300μm である。下部n- 層1
2、中間n層13、、上部n- 層14は、n+ カソード
層11を下地基板としてエピタキシャル成長により形成
され、各層、領域は、例えば次のような不純物濃度、厚
さである。下部n- 層12は、5×1015cm-3、5μm
、中間n層13は、4×1016cm -3、0.55μm 、
上部n- 層14は、5×1014cm-3、0.10μm であ
る。
【0023】p領域15は、平面的には紙面に垂直なス
トライプ状であり、幅は0.2μm、間隔は0.6μm
である。不純物濃度は1×1018cm-3、深さ方向の厚さ
は0.6μm であり、上部n- 層14に0.05μm 突
き出でいる。 下部n- 層12の不純物濃度、厚さは、
このダイオードの耐圧により、適当な値に変えられる。
上の値は耐圧100V 級のダイオードの場合である。
【0024】中間n層13をエピタキシャル成長により
堆積し、その中間n層13内にp領域15を例えばほう
素のイオン注入と熱処理により形成した後、表面をエッ
チングし、その際のp領域15と中間n層13との間の
エッチング速度の差異のため、図1のようにp領域15
が中間n層13よりもエッチングされないで残ることを
利用することができる。
【0025】表面n+ 領域16は、プラズマドーピング
により形成され、表面不純物濃度、厚さはそれぞれ1×
1020cm-3、0.01μm である。アノード電極膜2
0、カソード電極膜19は、それぞれアルミニウム、T
i/Ni/金(Au)のスパッタ蒸着により形成され、
厚さは1μm 、3μm である。
【0026】図2(b)は、この実施例1のダイオード
D201の100℃における逆方向の電流−電圧特性図
である。横軸は逆バイアス電圧、縦軸は、もれ電流であ
る。比較のためにTi電極をもつショットキーバリアダ
イオードの逆方向特性も併記した。図から明らかなよう
に、逆バイアス20Vでのショットキーバリアダイオー
ドの逆漏れ電流は約4.5A/cm2 であるのに対して、本
実施例1のダイオードD201の逆漏れ電流は約0.6
A/cm2 である。すなわちダイオードD201の逆漏れ電
流は、ショットキーバリアダイオードの1/6.5に減
っている。
【0027】図2(a)は、このダイオードD201の
室温における順方向の電流−電圧特性図である。横軸は
順バイアス電圧、縦軸は、順電流である。比較のために
ショットキーバリアダイオードの順方向特性も併記し
た。本ダイオードD201の電流密度Jf=150A/cm
2 での電圧降下はVf=0.255V である。この値
は、同じ電流密度におけるショットキーバリアダイオー
ドのVf=0.25V に極めて近い。
【0028】従って、本発明のダイオードは、順バイア
ス時には低い順電圧、逆バイアス時には小さい漏れ電流
と、優れた順、逆特性を兼ね備えたダイオードというこ
とができる。図3(b)、(c)はデバイスシミュレー
タで計算した、ダイオードD201内部の順、逆バイア
ス時のポテンシャル分布図であり、断面図[図3
(a)]に対応させて示した。
【0029】順方向バイアスでは、チャネル層はピンチ
オフしないので、電流が流れやすい。一方逆バイアスで
は、p領域15の接合から空乏層が広がり、ピンチオフ
するので、逆方向電流が制限されることがわかる。この
ダイオードD201は、順電流が大きくなると、p領域
5からn- 層2に正孔の注入が起きてバイポーラ半導体
となるが、順電流の小さい範囲ではユニポーラ半導体で
ある。従って、そのような範囲では、順方向電圧降下
と、スイッチング速度の点で優れており、スイッチング
装置等の電力変換装置に適している。
【0030】なお、p領域15の平面的な形状は、本実
施例のようなストライプ状の他に、格子状、網状、或い
は孤立形状を均等に分散しても良い。 [実施例2]図4は、本発明第2の実施例のダイオード
D202の要部断面図である。低比抵抗のn+ カソード
層21の上に、高比抵抗の下部n- 層22が積層されて
いるのは実施例1と同じであるが、その下部n層22に
第一トレンチ27が掘られ、その内部に、低比抵抗の中
間p領域26と中間n層23とが交互に堆積され、更に
第二トレンチ28が掘られてその内側に高比抵抗の上部
- 層24が形成されている。アノード電極膜30は、
上部n- 層24の内面に沿って形成された表面n+ 領域
25に対してオーミック接合しており、また図示してい
ない部分で互いに接続されているp領域26ともオーミ
ック接合している。n+ カソード層21の裏面には、カ
ソード電極膜29が形成されている。p領域26は、高
比抵抗の上部n- 層24内に少し突き出でいる。
【0031】実施例1のダイオードD201の通電路の
作製には、イオン注入とエピタキシャル成長とを繰り返
す必要があり、微細な形状制御が困難である。そこで、
図4に示すように通電路を横向きにした。先ず通電路と
アノード電極部を作製するために、n+ カソード層21
の上に、高比抵抗の下部n- 層22を積層し、その下部
- 層22をエッチングして第一トレンチ27を掘り下
げる。第一トレンチ27内に選択エピタキシャル成長に
より、p領域25と中間n層23とを交互に成長をおこ
なう。選択成長した一部ををエッチングして第二トレン
チ28を掘り下げる。このときp領域25と中間n層2
3との間にエッチング速度の差異があるので、図2のよ
うにp領域25の方が中間n層23よりもエッチングさ
れないで残る。ここで上部n- 層24を選択成長し、表
面層に表面n+ 領域26を形成してそれに接するアノー
ド電極膜30を形成し、図4のデバイス構造を得た。
【0032】トレンチ27、28は、四ふっ化炭素と酸
素の混合ガスを用いた反応性イオンエッチング(RI
E)により形成した。深さは例えば約4.0μmであ
る。このようにすることにより、所定の間隔をもつ積層
体が容易に形成できる。順方向特性、逆方向特性は、実
施例1のダイオードD201と同様であり、トレードオ
フ関係は改善された。このダイオードの材料について
は、実施例に上げたシリコン以外に、ガリウム砒素、シ
リコンカーバイド等の化合物半導体にも適用できること
はいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ピンチオ
フ構造を有するダイオードにおいて、ピンチオフ構造の
チャネル部は高不純物濃度とし、その上下に低不純物濃
度の層を設けたダイオードとすることにより、順方向特
性と逆方向特性とを同時に改善したダイオードを供給す
ることが可能となった.例えば、実施例に示したよう
に、順方向特性が最良のシヨットキー電極を有するショ
ットキーバリアダイオードとほぼ同じ順方向特性をもち
ながら、逆漏れ電流は、その約10分の1に低減でき
た。
【0034】従って、特に低耐圧のダイオードの損失低
減および、高速化に極めて有効な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のダイオードの要部断面図
【図2】(a)は実施例1のダイオードの順方向特性と
ショットキーバリアダイオードの順方向特性との比較
図、(b)は逆方向特性の比較図
【図3】(a)は実施例1のダイオードのアノード電極
近傍の部分断面図、(b)は順方向電圧印加時のポテン
シャル分布図、(c)は逆方向電圧印加時のポテンシャ
ル分布図
【図4】本発明実施例2のダイオードの要部断面図
【図5】従来のピンチオフダイオードの要部断面図
【図6】従来の別のピンチオフダイオードの要部断面図
【図7】従来の更に別のピンチオフダイオードの要部断
面図
【符号の説明】
1 n+ カソード層 2 n- 層 5 n+ 領域 6 p領域 8 ショットキー接合 9 カソード電極膜 10 アノード電極膜 11、21 n+ カソード層 12、22 下部n- 層 13、23 中間n層 14、24 上部n- 層 15、25 表面n+ 領域 16、26 p領域 19、29 カソード電極膜 20、30 アノード電極膜 27 第一トレンチ 28 第二トレンチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型第一半導体層上に、該層と同一
    導電型で該層より低不純物濃度の第二半導体層と、第二
    半導体層より高不純物濃度の第三半導体層と、第三半導
    体層より低不純物濃度の第四半導体層とを積層してなる
    半導体基板と、第三半導体層に所定の間隔をもって配設
    される第二導電型の第五半導体領域と、第四半導体層の
    表面層に形成された高不純物濃度の第六半導体領域と、
    該基板の一方の主表面の第六半導体領域の表面と第五半
    導体領域とに接して設けられた第一電極膜と、前記半導
    体基板の他方の主面に第一半導体層に接する第二電極膜
    とを具備することを特徴とするダイオード。
  2. 【請求項2】第五半導体領域が第四半導体層内に突出し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のダイオード。
  3. 【請求項3】第三半導体層の不純物濃度が5×1015cm
    -3以上5×1017cm -3以下の範囲に、第四半導体層の不
    純物濃度が1×1013cm-3以上5×1015cm -3以下の範
    囲にあることを特徴とする請求項2に記載のダイオー
    ド。
  4. 【請求項4】第一導電型第一半導体層上に、該層と同一
    導電型で該層より低不純物濃度の第二半導体層を積層し
    てなる半導体基板と、その第二半導体層に表面から掘り
    下げられたトレンチ内に所定の厚さをもって交互に積層
    された第二導電型の第五半導体領域と第二半導体層より
    高不純物濃度の第三半導体層とからなる積層体と、その
    積層体に表面から掘り下げられたトレンチの内側に沿っ
    て形成された第一導電型で第三半導体層より低不純物濃
    度の第四半導体層と、第四半導体層の表面層に形成され
    た高不純物濃度の第六半導体領域と、第六半導体領域の
    表面と第五半導体領域とに接して設けられた第一電極膜
    と、前記半導体基板の他方の主面に第一半導体層に接す
    る第二電極膜とを具備することを特徴とするダイオー
    ド。
  5. 【請求項5】第五半導体領域が第四半導体層内に突出し
    ていることを特徴とする請求項3に記載のダイオード。
  6. 【請求項6】第三半導体層の不純物濃度が5×1015cm
    -3以上5×1017cm -3以下の範囲に、第四半導体層の不
    純物濃度が1×1013cm-3以上5×1015cm -3以下の範
    囲にあることを特徴とする請求項5に記載のダイオー
    ド。
  7. 【請求項7】請求項4ないし6のいずれかに記載のダイ
    オードを製造する方法において、第二半導体層、第三半
    導体層、第四半導体層、第五半導体領域をいずれもエピ
    タキシャル成長により形成することを特徴とするダイオ
    ードの製造方法。
JP32655399A 1999-11-17 1999-11-17 ダイオードおよびその製造方法 Pending JP2001144306A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7755138B2 (en) 2008-10-16 2010-07-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device

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