JP2001144167A - 半導体保持装置 - Google Patents

半導体保持装置

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JP2001144167A
JP2001144167A JP32272299A JP32272299A JP2001144167A JP 2001144167 A JP2001144167 A JP 2001144167A JP 32272299 A JP32272299 A JP 32272299A JP 32272299 A JP32272299 A JP 32272299A JP 2001144167 A JP2001144167 A JP 2001144167A
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cooling device
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JP32272299A
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Shinji Yamaguchi
慎治 山口
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温においてもウエハ内の面内温度分布が均一
となり、均一な特性の半導体薄膜を得ることができる半
導体保持装置を提供する。 【解決手段】本発明の半導体保持装置は、半導体ウエハ
1を保持するための窒化物セラミックス基材3を具える
静電チャック2と、ステンレスからなる冷却装置11と
を具える。そして、静電チャック2と冷却装置11との
間おいて、冷却装置11の厚さ方向における温度分布を
減少させるために、冷却装置11に隣接させて熱抵抗層
9が形成されている。この熱抵抗層9は、複数のシート
が積層されてなり、複数の界面を有する多層構造、ある
いは接触部と非接触部とを有するように構成されてい
る。または、ヤング率が100〜500PGaの剛性の
板状物から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体保持装置に
関し、特に、インラインの半導体製造装置に好適に使用
することのできる半導体保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいては、ウエハ
を半導体保持装置に設置し、CVD法やスパッタリング
法などの成膜工程において半導体薄膜を作製した後、エ
ッチング処理などを施すことによって最終的な半導体を
作製するが、前記成膜工程においては、半導体保持装置
を加熱してウエハを所定温度にまで加熱する必要があ
る。
【0003】半導体の薄膜特性をウエハ内で均一にする
必要があることに加え、大量生産において半導体保持装
置へウエハを着脱する際の、ウエハの加熱及び冷却に対
する応答性を向上させる必要があることから、前記半導
体保持装置は、一般に、加熱装置を具えた静電チャック
などの半導体保持部材と冷却装置とから構成されてい
る。
【0004】特開平3−3249号公報には、静電チャ
ックを水冷式の金属冷却板に対して金属ボンディングに
よって結合した半導体保持装置が開示されている。ま
た、特開平3−108737号公報には、静電チャック
自体を複数のセラミックス層から構成し、中間に位置す
るセラミックス層に冷媒の流通路を形成するとともに、
この流通路に冷媒を流すようにした半導体保持装置が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな半導体保持装置を、特に200℃以上の高温で使用
すると、半導体保持装置に設置したウエハの面内温度分
布が均一でなくなり、その結果、CVD法などで前記ウ
エハ上に半導体薄膜を形成した場合、半導体の薄膜特性
がウエハ内で均一でなくなるという、上記冷却装置を設
けた本来の目的に反する結果が生じていた。
【0006】本発明は、高温においてもウエハ内の面内
温度分布が均一となり、均一な特性の半導体薄膜を得る
ことができる半導体保持装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体ウエハ
を保持するためのセラミックス基材を具えた半導体保持
部材と、金属製の冷却装置とを具えた半導体保持装置で
あって、前記半導体保持部材と前記冷却装置との間にお
いて、前記冷却装置の厚さ方向における温度分布を減少
させるために、複数のシートが積層されてなり、複数の
界面を有する多層構造の熱抵抗層を形成したことを特徴
とする、半導体保持装置である。
【0008】また本発明は、半導体ウエハを保持するた
めのセラミックス基材を具えた半導体保持部材と、金属
製の冷却装置とを具えた半導体保持装置であって、前記
半導体保持部材と前記冷却装置との間において、前記冷
却装置の厚さ方向における温度分布を減少させるため
に、接触部と非接触部とを具えた熱抵抗層を形成したこ
とを特徴とする、半導体保持装置である。
【0009】さらに本発明は、半導体ウエハを保持する
ためのセラミックス基材を具えた半導体保持部材と、金
属製の冷却装置とを具えた半導体保持装置であって、前
記半導体保持部材と前記冷却装置との間において、前記
冷却装置の厚さ方向における温度分布を減少させるため
に、ヤング率が100〜500GPaである剛性の板状
物からなる熱抵抗層を形成するとともに、前記半導体保
持部材、前記冷却装置及び前記板状物を互いに固定した
ことを特徴とする、半導体保持装置である。
【0010】本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭
意検討した結果、以下の事実を発見した。一般に、冷却
装置を具えていない半導体保持装置では、ウエハの外周
部に対して、内周部の温度が高くなる傾向があるが、上
記のような冷却装置を具えた半導体保持装置を、200
℃以上の高温で使用した場合は、ウエハの外周部に対し
て内周部の温度が低くなる。
【0011】かかる事実に基づいて、ウエハの面内温度
分布を不均一にしている原因の探索を行った。静電チャ
ックなどの半導体保持部材は窒化アルミニウムなどの比
較的熱伝導率の高い材料から構成されているが、冷却装
置はステンレスなどの比較的熱伝導率の低い材料から構
成されている。
【0012】したがって、このような半導体保持装置を
用いてウエハの加熱を行った場合、特に200℃以上の
高温領域においては、半導体保持部材の厚さ方向の温度
分布はほぼ均一に保たれるが、冷却装置の厚さ方向の温
度分布は不均一となる。すなわち、冷却装置の半導体保
持部材に近接した部分においては、半導体保持部材の温
度とほぼ同じ温度を示すが、半導体保持部材から離れた
部分においては、この半導体保持部材の温度よりも低く
なる。この結果、冷却装置の上部は膨張し冷却装置の下
部は収縮するため、冷却装置は凸上に湾曲する。
【0013】このため、半導体保持部材と冷却装置との
接触は中心部分で密となるが、中心から離れた部分で
は、冷却装置の湾曲のために接触が疎になる。よって、
半導体保持部材の中心部分、すなわち、半導体保持部材
の内周部は冷却装置によって効率よく冷却されるが、半
導体保持部材の外側部分、すなわち、外周部での冷却効
率が劣り、かかる部分が効率よく冷却されない。この結
果、上述したように、ウエハの外周部での温度は高くな
るが、ウエハの中心部での温度が低くなる。
【0014】図1は、本発明の半導体保持装置の一例を
示す断面図である。図1に示す半導体保持装置は、半導
体保持部材としての静電チャック2と冷却装置11とか
ら構成されており、両者はその端部において突出部材9
を介することによってボルト7とナット8とによって接
続固定されている。
【0015】静電チャック2の内部には抵抗発熱体18
が埋設されており、抵抗発熱体18の端部20を介して
電力供給装置21から電流を供給することにより、静電
チャック2、すなわち半導体ウエハ1を加熱できるよう
に構成されている。冷却装置11には、冷媒の流通路1
2、冷媒の供給孔13、及び冷媒の排出孔14が形成さ
れており、冷却装置11の内部を矢印A、B、Cの方向
に冷媒が循環することにより、静電チャック2、さらに
は半導体ウエハ1を冷却するように構成されている。さ
らに、静電チャック2と冷却装置11との間には熱抵抗
層9が形成されている。
【0016】このように本発明の半導体保持装置では、
半導体保持部材である静電チャック2と冷却装置11と
の間に熱抵抗層9を形成して、静電チャック2から冷却
装置11への熱の移動を著しく遅延させ、冷却装置11
の厚さ方向に熱が伝導して冷却装置の厚さ方向の温度が
ほぼ均一になった後に、静電チャック2から熱の伝達が
行われるように構成しているので、冷却装置11の厚さ
方向における温度分布が著しく減少する。
【0017】したがって、冷却装置11が凸状に湾曲す
ることがなくなり、冷却装置11の主面11aと熱抵抗
層9の主面9bとの接触、すなわち、冷却装置11の主
面11aと静電チャック2の主面2bとの接触の度合い
が内側及び外側で均一となる。その結果、静電チャック
2は、冷却装置11から内側及び外側で均一な冷却作用
を受けるため、ウエハの加熱冷却が均一に行われ、ウエ
ハの面内温度分布を極めて均一にすることができる。
【0018】熱抵抗層9は、本発明にしたがって複数の
シートが積層されてなり、複数の界面を有するように形
成する。すると、この複数の界面が熱の伝達に対しての
抵抗の役割を果たすようになる。
【0019】また、熱抵抗層9は、接触部と非接触部と
を有するように形成する。すると、静電チャック2及び
冷却装置11との接触面積が減少するため、熱の伝達に
対して抵抗の役割を果たすようになる。
【0020】さらに、熱抵抗層9をヤング率が100〜
500GPaである剛性の板状物から構成する。そし
て、静電チャック2と冷却装置11と熱抵抗層9とを接
着剤などで互いに固定する。すると、この剛性の板状物
は上述のような加熱冷却によって変形せず、冷却装置1
1が湾曲した場合においても、これに追随することがな
い。したがって、静電チャック2から冷却装置11への
熱の伝導に対して抵抗層として作用する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面と関連させな
がら、発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。本
発明の半導体保持装置では、上述のように半導体保持部
材と冷却装置との間に熱抵抗層を形成する。そして、こ
の熱抵抗層は、複数のシートを積層し、複数の界面を有
する多層構造、あるいは接触部と非接触部とを有するよ
うに形成する。さらにはヤング率が100〜500GP
aである剛性の板状物から構成する。
【0022】熱抵抗層を多層構造に形成する場合、各シ
ートの厚さは0.5mm〜10mmであることが好まし
く、積層数は2〜60枚であることが好ましい。
【0023】また、熱抵抗層を接触部と非接触部とを有
するように形成する場合、本発明の目的を達成すること
ができれば、その具体的な手段は限定されない。しかし
ながら、以下に示すような手段によって接触部及び非接
触部を形成することにより、半導体保持部材から冷却装
置への熱伝導を簡易に遅延させることができる。
【0024】第1の手段としては、熱抵抗層を複数の開
口部を有する板状物から構成する。この場合において
は、開口部が非接触部として作用し、その他の板状部分
が接触部分として作用する。開口部の直径は1〜40m
mであることが好ましく、板状物全体に占める開口部の
割合が5〜50%であることが好ましい。これによっ
て、板状物を構成する材料の種類によらず、半導体保持
部材から冷却装置への熱伝導を効果的に遅延させること
ができる。このような板状物としてはパンチングメメタ
ルなどを挙げることができる。
【0025】第2の手段としては、熱抵抗層をエンボス
加工された主面を有する板状物から構成する。この場合
は、凸状のエンボス部分が接触部として作用し、その他
の部分が非接触部として作用する。エンボスの形状は円
柱状あるいは四角柱状であることが好ましい。また、エ
ンボスの大きさは直径又は一辺が1〜40mmであるこ
とが好ましく、板状物の主面の全体に占める割合が5〜
50%であることが好ましい。これにより、前記同様に
して半導体保持部材から冷却装置への熱伝導を効果的に
遅延させることができる。
【0026】第3の手段としては、熱抵抗層を波形状の
主面を有する板状物から構成する。この場合は、波形の
凸状部分が接触部として作用し、その他の部分が非接触
部として作用する。この場合、波形のピッチは0.5〜
20mmであることが好ましい。これによって、上述の
ような効果を得ることができる。
【0027】さらに、ヤング率が100〜500GPa
の剛性の板状物から熱抵抗層を構成する場合、この剛性
の板状物は冷却装置を構成する金属よりも熱伝導率の小
さい材料からなることが好ましい。剛性の板状物を用い
た場合においても、板状物を固定せず自由な状態にして
おくと、静電チャック2と冷却装置11との温度差に起
因して若干湾曲してしまう。したがって、この場合は、
静電チャック2及び冷却装置11に接着剤などによって
固定して使用する。一般に、冷媒に対する耐食性を付与
すべく冷却装置はステンレスから構成される場合が多
い。したがって、剛性の板状物としてはステンレスより
も熱伝導率の小さい材料から構成することが好ましい。
具体的には、アルミナ、石英、ジルコニア、及びインコ
ネルを例示することができる。また、この場合において
は、前記剛性の板状物を厚さ1〜40ミリに形成する。
【0028】半導体保持部材は、半導体ウエハ1を効率
よく加熱するために比較的高い熱伝導性が要求されるこ
と、及び実際のハンドリングにおいて適度な強度が必要
であることからセラミックス基材を具えることが必要で
ある。図1に示すように半導体保持部材を静電チャック
2から構成する場合は、半導体保持部材自体をセラミッ
クスから構成する。そして、半導体の製造工程において
使用されるハロゲン系腐食性ガスに対する耐腐食性を付
与するためには、前記セラミックスは窒化物セラミック
スであることが好ましい。窒化物セラミックスとして
は、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ホウ素な
ど、公知の窒化物セラミックスを例示することができ
る。
【0029】冷却装置としては、上述したように冷媒に
対する耐食性の観点からステンレスが好ましくは用いら
れる。
【0030】本発明の、例えば図1に示す半導体保持装
置は、以下のようにして使用する。最初に、冷媒の供給
孔13、冷媒の流通路12、及び冷媒の排出孔14の間
を、矢印A、B、Cの方向に循環させるようにして、冷
却装置11に冷媒を供給する。次いで、抵抗発熱体18
の端部に接続した端子20を介して電力供給装置21か
ら抵抗発熱体18に電流を供給するとともに、半導体ウ
エハ1を静電チャック2の主面2a上に載置する。次い
で、直流電源15から端子5を介して静電チャック電極
4に直流電圧を印加し、半導体ウエハ1を静電チャック
2の主面2a上に吸着する。そして、ウエハが所定の温
度になったところで所定のプロセスを施す。
【0031】次いで、半導体ウエハ1に対する所定の工
程が終了した後、静電チャック電極4への電力印加を停
止して、半導体ウエハ1を静電チャック2よりとりはず
す。次いで、抵抗発熱体18への電流の供給を停止して
加熱を停止し、冷却装置11に対する冷媒の供給を停止
する。半導体ウエハ1の温度は赤外線温度計などを、半
導体保持装置の上方に設置することによってモニタす
る。
【0032】なお、図1では示していないが、半導体保
持部材である静電チャック2から冷却装置11への熱伝
達を促進させ、高温で使用した場合に、静電チャック自
体が熱によって発生した内部応力によって破壊されるの
を防止すべく、静電チャック2の主面2bと熱抵抗層9
の主面9aとの間にニッケル、アルミニウム、銅、真
鍮、及びステンレス鋼などの金属箔やカーボンシートな
どを形成することもできる。
【0033】これによって、静電チャック2内の熱は、
冷却装置11に隣接して冷却された熱抵抗層9にムラな
く吸収されるため、上記静電チャック2の破壊を防止す
ることができる。また、このように金属箔やカーボンシ
ートを形成した場合においても、静電チャック2と冷却
装置11との間において、冷却装置11に隣接させて熱
抵抗層9を形成している限り、前述した作用効果によっ
て本発明の目的を達成することができる。
【0034】図1では、静電チャック2内部に抵抗発熱
体18を埋設して半導体ウエハ1を加熱する場合につい
て説明したが、半導体ウエハの加熱方法は特に限定され
るものではなく、抵抗発熱体18の代わりに半導体保持
装置の上方に赤外線ランプを設け、これによって直接半
導体ウエハを加熱することもできる。
【0035】さらに、抵抗発熱体18の代わりに静電チ
ャック電極4に高周波電圧を印加し、静電チャック2の
主面2a上にプラズマを発生させることによって、半導
体ウエハを加熱することもできる。
【0036】さらに、図1では半導体保持部材として静
電チャックを用いているが、ヒータ又はサセプタから半
導体保持装置を構成することもできる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 半導体保持部材として静電チャックを用い、この静電チ
ャックを冷媒を循環させることにより前記静電チャック
を冷却するように構成した、ステンレス(熱伝導率:1
5W/mK)からなる冷却装置と接続固定して、図1に
示すような半導体保持装置を形成した。冷媒には水を用
いるとともに、熱抵抗層9には厚さ6mmのアルミナ
(熱伝導率:36W/mK)板を用いた。
【0038】このようにして形成した半導体保持装置に
おいて、静電チャック2の主面2a上にシリコンからな
る直径200mmの半導体ウエハ1を載置し、上記「発
明の実施の形態」で述べた手順にしたがって半導体ウエ
ハ1を静電チャック2の主面2a上に吸着させ、半導体
ウエハ1を300℃まで加熱した。このときの半導体ウ
エハ1の面内温度分布を放射温度計によって測定したと
ころ、温度幅ΔTは20℃であることが判明した。ま
た、図2は、上記半導体ウエハ1の面内温度分布を放射
温度計によって示した。
【0039】実施例2 熱抵抗層9をアルミナ板で構成する代わりに厚さ2mm
のステンレス板を7枚積層させて構成し、さらに、静電
チャック2の主面2bと熱抵抗層9の主面9aとの間に
厚さ500μmのカーボンシートを形成した以外は、実
施例1と同様にして実施した。実施例1と同様にして半
導体ウエハ1の面内温度分布を測定したところ、温度幅
ΔTは10℃であることが判明した。
【0040】実施例3 熱抵抗層9を、開口部の直径が43mmであり、全体に
占める開口率が20%であるステンレス製のパンチング
メタルに代えた以外は、実施例2と同様にして実施し
た。上記同様にして半導体ウエハ1の面内温度分布を測
定したところ、温度幅ΔTは4℃であることが判明し
た。
【0041】比較例1 熱抵抗層9の代わりに、厚さ5mmのCu(熱伝導率:
300W/mK)板を形成した以外は、実施例1と同様
にして実施した。実施例1と同様にして半導体ウエハ1
の面内温度分布を測定したところ、温度幅ΔTは55℃
であることが判明した。また、図3には、本比較例にお
ける上記半導体ウエハの面内温度分布を放射温度計によ
って示した。
【0042】比較例2 熱抵抗層9の代わりに、厚さ3mmのニッケルフェルト
(熱伝導率:70W/mK)板を形成した以外は、実施
例1と同様にして実施した。実施例1と同様にして半導
体ウエハ1の面内温度分布を測定したところ、温度幅Δ
Tは35℃であることが判明した。
【0043】以上、実施例及び比較例から明らかなよう
に、本発明にしたがって、半導体保持部材である静電チ
ャックと冷却装置との間において、この冷却装置に隣接
させて熱抵抗層を形成した場合は、半導体ウエハの面内
温度分布ΔTが極めて小さいことがわかる。したがっ
て、本発明の半導体保持装置を用いることにより、半導
体ウエハをきわめて均一に加熱できることがわかる。
【0044】一方、図2及び3における放射温度計によ
って測定した温度分布マップからも、本発明の半導体保
持装置によって加熱した半導体ウエハは極めて均一な温
度分布を示すことがわかる。
【0045】以上、本発明を図面と関連させながら、発
明の実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は
上記発明の実施に形態に限定されるものではなく、本発
明の範疇を逸脱しない範囲であらゆる変更や変形が可能
である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体保
持装置によれば、半導体保持部材から冷却装置への熱の
伝達を熱抵抗層によって著しく遅延させることができる
ので、冷却装置の厚さ方向の温度を均一にすることがで
きる。その結果、冷却装置の湾曲が防止され、静電チャ
ック、すなわち半導体ウエハを均一に加熱冷却できるた
め、半導体ウエハの面内温度分布を極めて低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体保持装置の一例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の半導体保持装置を用いて加熱した半導
体ウエハの、面内温度分布を示す図である。
【図3】従来の半導体保持装置を用いて加熱した半導体
ウエハの、面内温度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ、2 静電チャック、3 セラミック
ス基材、4 静電チャック電極、5 静電チャックの端
子、6 突出部材、7 ボルト、8 ナット、9 熱抵
抗層、11 冷却装置、12 冷媒の流通路、13 冷
媒の供給孔、14 冷媒の排出孔、15 直流電源、1
8 発熱抵抗体、20 発熱抵抗体の端子、21 電力
供給装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウエハを保持するためのセラミック
    ス基材を具えた半導体保持部材と、金属製の冷却装置と
    を具えた半導体保持装置であって、前記半導体保持部材
    と前記冷却装置との間において、前記冷却装置の厚さ方
    向における温度分布を減少させるために、複数のシート
    が積層されてなり、複数の界面を有する多層構造の熱抵
    抗層を形成したことを特徴とする、半導体保持装置。
  2. 【請求項2】半導体ウエハを保持するためのセラミック
    ス基材を具えた半導体保持部材と、金属製の冷却装置と
    を具えた半導体保持装置であって、前記半導体保持部材
    と前記冷却装置との間において、前記冷却装置の厚さ方
    向における温度分布を減少させるために、接触部と非接
    触部とを具えた熱抵抗層を形成したことを特徴とする、
    半導体保持装置。
  3. 【請求項3】前記熱抵抗層は、複数の開口部を有する板
    状物からなることを特徴とする、請求項2に記載の半導
    体保持装置。
  4. 【請求項4】前記熱抵抗層は、エンボス加工された主面
    を有する板状物からなることを特徴とする、請求項2に
    記載の半導体保持装置。
  5. 【請求項5】前記熱抵抗層は、波形状の主面を有する板
    状物からなることを特徴とする、請求項2に記載の半導
    体保持装置。
  6. 【請求項6】半導体ウエハを保持するためのセラミック
    ス基材を具えた半導体保持部材と、金属製の冷却装置と
    を具えた半導体保持装置であって、前記半導体保持部材
    と前記冷却装置との間において、前記冷却装置の厚さ方
    向における温度分布を減少させるために、ヤング率が1
    00〜500GPaである剛性の板状物からなる熱抵抗
    層を形成するとともに、前記半導体保持部材、前記冷却
    装置及び前記板状物を互いに固定したことを特徴とす
    る、半導体保持装置。
  7. 【請求項7】前記剛性の板状物は、前記冷却装置を構成
    する金属よりも熱伝導率が小さい材料からなることを特
    徴とする、請求項6に記載の半導体保持装置。
  8. 【請求項8】前記冷却装置を構成する金属はステンレス
    であり、前記剛性の板状物を構成する材料は、アルミ
    ナ、石英、ジルコニア、及びインコネルから選ばれる少
    なくとも1種であることを特徴とする、請求項7に記載
    の半導体保持装置。
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