JP2001143927A - ソレノイドの騒音低減装置 - Google Patents

ソレノイドの騒音低減装置

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JP2001143927A
JP2001143927A JP32505099A JP32505099A JP2001143927A JP 2001143927 A JP2001143927 A JP 2001143927A JP 32505099 A JP32505099 A JP 32505099A JP 32505099 A JP32505099 A JP 32505099A JP 2001143927 A JP2001143927 A JP 2001143927A
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Yuji Takasu
祐二 高須
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Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動鉄心の動作時に生ずる衝撃音を簡易な手
段により低騒音化し、磁気特性及び信頼性に優れたソレ
ノイドを提供する。 【解決手段】 電磁コイル12を巻回したコイルボビン
11内に可動鉄心17を移動可能に挿入し、前記可動鉄
心17を吸着する固定鉄心13と電磁コイル12との外
側に閉磁路形成用のヨーク16を嵌挿して構成したソレ
ノイドにおいて、前記可動鉄心13の上,下部に第1の
操作ロッド18と第2の操作ロッド18aとをそれぞれ
一体的に挿着し、前記第1及び第2の操作ロッド18,
18aのいづれか一方に、可動鉄心17の移動を緩衝的
に抑制する緩衝手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の打球
発射装置を駆動したり、各種バルブ装置の開閉,スイッ
チ等のオン・オフ操作に利用可能なソレノイドに係り、
その目的は、ソレノイドの動作時における衝撃音を軽減
しながら、磁気特性,信頼性を高めるようにしたソレノ
イドの騒音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、各種バルブ装置に取付け
られてバルブを任意に自動開閉させるソレノイド、即
ち、図4においてコイル1への通電に伴う励磁作用によ
り、可動鉄心2を固定鉄心3側に移動させるように構成
したソレノイドAは、例えば、図4に示すように、固定
鉄心3の可動鉄心2が吸引される吸引部3aに緩衝部材
(例えば、弾力性に優れたゴム部材等)4を配置し、可
動鉄心2がその吸引時に生ずる衝撃音を軽減するように
していた。
【0003】又、図5に示すソレノイドBにおいては、
固定鉄心3とコイル1の外側を囲繞する磁性材料からな
るヨーク5との間に緩衝部材4を介在させて、この種ソ
レノイドBの衝撃音を軽減するように構成していた。な
お、図4,5において、6は可動鉄心2に挿着した操作
ロッドである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ソレノイドAにお
いては、可動鉄心2を固定鉄心3に吸引させた場合、固
定鉄心3の吸引部3aにおいて可動鉄心2と固定鉄心3
との間で緩衝部材4の存在によりギャップが生じ、この
ギャップが生じた分、励磁抵抗が増大することはもとよ
り、固定鉄心3の吸引力自体が大きく減少し、しかも、
緩衝部材4の弾性体の反発力により可動鉄心2の吸引力
そのものが低下するという問題があった。
【0005】又、ソレノイドBにおいては、固定鉄心3
とヨーク5とが面接触することがなく、かつ、固定鉄心
3とヨーク5との結合箇所(固定箇所)においても、両
部材による面接触状態を良好に維持することが難しく、
これにより、磁気抵抗が増大してソレノイドBの特性を
低下させるという問題があった。
【0006】本発明は、前記の問題点を解消するように
したもので、可動鉄心の吸引・開放時に生じやすい衝撃
を抑制しながら、固定鉄心による可動鉄心の吸引力,吸
着力を高めると同時に、衝撃力の抑制によって騒音を良
好に低減可能とした、磁気特性や信頼性に優れたソレノ
イドの騒音低減装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のソレノイ
ドの騒音低減装置は、電磁コイルを巻回したコイルボビ
ン内に可動鉄心を移動可能に挿入し、前記可動鉄心を吸
着する固定鉄心と電磁コイルとの外側に閉磁路形成用の
ヨークを嵌挿して構成したソレノイドにおいて、前記可
動鉄心の上,下部には、固定鉄心を貫通してソレノイド
の下方に突出する第1の操作ロッドとソレノイドの上方
を貫通する第2の操作ロッドとをそれぞれ一体的に挿着
し、前記第1及び第2の操作ロッドのいづれか一方に、
可動鉄心の移動を緩衝的に抑制する緩衝手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2記載のソレノイドの騒音低減装置
は、請求項1記載の騒音低減装置において、前記緩衝手
段は、可動鉄心の吸引動作を空気抵抗によって強制的に
抑制する手段と、可動鉄心の復帰動作を助勢する復帰ば
ねとによって構成したことを特徴とする。
【0009】請求項3記載のソレノイドの騒音低減装置
は、請求項2記載の騒音低減装置において、前記緩衝手
段は、可動鉄心の上方に突出する第2の操作ロッドに取
付けたピストン本体と、可動鉄心の上動範囲を規制する
ストッパーの上部に該ストッパーと一体に形成されて前
記ピストン本体を摺動可能に収容するシリンダ部材とに
よって、前記ピストン本体を、シリンダ部材内において
空気抵抗により抑制された状態で駆動するように構成し
たことを特徴とする。
【0010】請求項4記載のソレノイドの騒音低減装置
は、請求項2記載の騒音低減装置において、前記緩衝手
段は、ソレノイドの被覆ケースと一体に形成されて前記
ソレノイドの下部を被覆し、かつ、可動鉄心の下方に突
出する第1の操作ロッドを移動可能に貫通させる小径筒
部と、この小径筒部に前記第1の操作ロッドに取付けら
れて摺動可能に収容したピストン本体とによって、前記
ピストン本体を、筒径部内において空気抵抗により抑制
された状態で駆動するように構成したことを特徴とす
る。
【0011】請求項5記載のソレノイドの騒音低減装置
は、請求項2〜4記載の騒音低減装置において、前記第
1あるいは第2の操作ロッドにピストン本体を取付けた
可動鉄心は、ソレノイド内において空気を流通させる空
気流通孔を設けて構成したことを特徴とする。
【0012】本発明は、可動鉄心の上下部からそれぞれ
の方向に突出させた操作ロッドの一方に設けたピストン
本体と、このピストン本体と相反する方向に架張され
て、前記可動鉄心の復帰動作を助勢する復帰ばねとによ
る相乗作用により、可動鉄心を固定鉄心に吸引する場
合、前記可動鉄心はソレノイド内において、空気抵抗に
より急速移動が抑制された状態で固定鉄心に吸引される
ことになる結果、固定鉄心に大きな衝撃力を伴って吸引
されるのを効果的に抑制することができ、ソレノイドの
駆動時に生ずる衝撃力が抑制され、衝撃力によって発生
する振動,騒音を良好に低減することができる。
【0013】又、可動鉄心を原位置に復帰させる場合、
電磁コイルへの通電を断つことにより、可動鉄心は固定
鉄心に対する吸引が解かれ、復帰ばねの弾性力によって
急速に原位置に復帰しようとするものの、ピストン本体
の存在によって緩衝的に受止められて、ソフトに原位置
に復帰させることができるので、可動鉄心はその復帰時
大きな衝撃音を発することなく、円滑に開放することが
できる。
【0014】しかも、前記可動鉄心の動作時に生ずる衝
撃音は、これまでのように、ゴム等の弾性部材を用いて
衝撃音を抑制するようにした場合と異なるため、前記弾
性部材を用いることによって生ずる吸引力の低下や、固
定鉄心とヨークとの面接触状態を低下させることが全く
ないので、吸引力や磁気抵抗の低下を良好に回避し、磁
気特性及び信頼性を高めるようにした、低騒音形のソレ
ノイドの提供が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図2によって説明する。図1は本発明の低騒音形ソレ
ノイドCの縦断面図を示す。図1において、11は電磁
コイル12を巻回した中空状のコイルボビンを示し、こ
のコイルボビン11の下方端には中心位置に縦孔13a
を貫通させた固定鉄心13が嵌着されている。又、前記
固定鉄心13の下方端には第2の補助ヨーク14が嵌着
されてコイルボビン11の下部に保持され、一方、この
コイルボビン11の上部には第1の補助ヨーク15が乗
載されている。
【0016】そして、前記第1,第2の補助ヨーク1
4,15は、電磁コイル12を巻回したコイルボビン1
1の外側に嵌合した、中空筒状のヨーク16の上,下端
部に位置した状態で前記ヨーク16に強固に嵌着保持さ
れている。17は固定鉄心13の上方においてコイルボ
ビン11の中空部に上下動可能に挿入した可動鉄心で、
この可動鉄心17には、その下部に固定鉄心13の縦孔
13aを貫通してソレノイドCの下方に突出する第1の
操作ロッド18と、上部からソレノイドCの上方に向っ
て突出する第2の操作ロッド18aがそれぞれ取付けら
れている。又、前記可動鉄心17の外周面には、その軸
方向に沿って空気の通抜穴18bが複数条穿設されてい
る。
【0017】19は第1の補助ヨーク15上において、
可動鉄心17の上部を収容する凹穴部19aと、この凹
穴部19aの天井部を穿孔して第2の操作ロッド18a
を貫通させる貫通孔19bとを備えて、前記第2の補助
ヨーク15上においてヨーク16の上部開口端に螺着し
た、可動鉄心17の上動範囲を規制する帽子状のストッ
パー体で、このストッパー体19をヨーク16に螺着す
ることにより、コイルボビン11は、第1,第2の補助
ヨーク14,15間において揺動することなく強固に保
持することができる。
【0018】又、前記ストッパー体19の上部には、図
1に示すように、中空状のシリンダ部材20が一体に形
成されており、このシリンダ部材20内には、シリンダ
部材20内を貫通する第2の操作ロッド18aに取付け
たピストン本体21が、上下動可能に収容保持されてい
る。21aはピストン本体21の外周面に嵌着したシー
ル部材である。
【0019】22はシリンダ部材20の外側に嵌合した
状態で、ストッパー体19上にスペーサ23を介して載
置した支持部材である。24はヨーク16の外周を囲繞
する筒状の被覆ケースを示し、この被覆ケース24は図
1に示すように、前記ヨーク16と接する部位はヨーク
16を嵌着保持できる大径な径寸法で、ヨーク16と接
しない下部(固定鉄心13から突出する第1の操作ロッ
ド18が位置する部位)は、第2の補助ヨーク14を係
止する係止部24aを具備する関係上、小径な径寸法に
よって、即ち、大・小2つの径寸法によって形成した大
径筒部と小径筒部24cを一体的に具備した状態で中空
円筒状に形成されている。
【0020】そして、電磁コイル12,固定・可動鉄心
13,17からなるソレノイド本体C1 を収容したヨー
ク16を、前記被覆ケース24に挿入して、ソレノイド
本体C1 のヨーク16下部に嵌着した第2の補助ヨーク
14を被覆ケース24の係止部24aに係止させること
により、前記ソレノイド本体C1 は被覆ケース24に収
容される。
【0021】この後、被覆ケース24の上部開口端よ
り、スペーサ23を介してストッパー体19のシリンダ
部材20を被覆する支持部材22を挿入してストッパー
体19上に乗載し、この状態で、被覆ケース24の開口
端内側に螺設したねじ孔24bと螺合するねじ部25a
を外周に螺設したカバー体25を螺着することにより、
ソレノイド本体C1 を、ヨーク16及び支持部材22を
介して被覆ケース24に強固に収容・保持する。
【0022】なお、図1において、26は被覆ケース2
4の開口端とカバー体25との間に介在させたパッキ
ン、27は被覆ケース24の操作ロッド18が貫通する
小径筒部24cに収容した復帰ばねで、小径筒部24c
の底部と固定鉄心13から下方に突出する第1の操作ロ
ッド18の所定位置に係着した係止部材(Cリング等)
18cとの間に架張され、常時可動鉄心17を一定の付
勢力によりストッパー体19側に押圧している。
【0023】次に、本発明装置の動作について説明す
る。最初に、ソレノイド本体C1 の電磁コイル12に、
可動鉄心17が固定鉄心13に吸引される方向の電流を
通電する。すると、ヨーク16→第1の補助ヨーク15
→可動鉄心17→固定鉄心13→第2の補助ヨーク14
とによって閉磁路が形成され、この閉磁路内を流れる磁
束により、可動鉄心17に吸引力が働き、可動鉄心17
は図1に示す開放状態から図2で示すように、固定鉄心
13側に復帰ばね27の力に抗して固定鉄心13に吸引
される。
【0024】前記可動鉄心17はその吸引に際して、前
記通電により復帰ばね27の付勢力に抗して急速に固定
鉄心13側に吸引されようとする。しかし、可動鉄心1
7の第2の操作ロッド18aに取付けたピストン本体2
1が、ストッパー体19のシリンダ部材20内に収容さ
れており、かつ、前記シリンダ部材20内のピストン本
体21下部の空洞部bは、ソレノイド本体C1 内におい
てはほぼ密閉状態となっている。
【0025】従って、ピストン本体21は、シリンダ部
材20の空洞部b内の空気を、シリンダ部材20と連通
するストッパー体19の貫通孔19b→可動鉄心17の
外周面に設けた通抜穴18b→固定鉄心13の縦孔13
a→被覆ケース24の小径筒部24cを経て外部に排出
しながら、シリンダ部材20内を降下することになるた
め、前記ピストン本体21を備えた可動鉄心17の吸引
動作は必然的に遅速することになる。
【0026】即ち、前記ピストン本体21は可動鉄心1
7の吸引時空気抵抗に抑制されながら、シリンダ部材2
0内を降下することになるため、可動鉄心17は固定鉄
心13に吸引される際に生じる衝撃力を良好に緩和した
状態で図2に示すように、固定鉄心13に吸引される。
この結果、可動鉄心17はその吸引作動時に発生する衝
撃力に伴う騒音を良好に緩和することができる。前記可
動鉄心17の吸引動作により、第1の操作ロッド18は
駆動し、この操作ロッド18と連動する図示しないバル
ブ装置を開閉させたり、スイッチ類のオン・オフ操作を
行う。
【0027】次に、可動鉄心17を原位置に復帰させる
場合について説明する。可動鉄心17を原位置に復帰さ
せる場合は、電磁コイル12への通電を断つ、これによ
り、ソレノイド本体C1 の閉磁路が解消し、固定鉄心1
3による可動鉄心17の吸引力が消滅し、可動鉄心17
は復帰ばね27の付勢力により急速に上動し、ストッパ
ー体19の凹穴部19a上端と衝突しようとする。
【0028】この場合、図2に示すように、ピストン本
体21を収容したシリンダ部材20内は、ピストン本体
21の上部に空洞部bが存在し、かつ、前記空洞部bは
ほぼ密閉状態下にあるため、ピストン本体21は空洞部
b内の空気を、支持部材22の第2の操作ロッド18a
が貫通する挿通孔を経て外部に排出することになる結
果、復帰ばね27による可動鉄心17の押上げ力は急速
に減少し、可動鉄心17は制動力が加えられた状態で緩
衝的に受止められて原位置に戻ることになる。
【0029】即ち、可動鉄心17はその原位置復帰に際
しても、吸引時と同様に、ピストン本体21の存在によ
りシリンダ部材20内の空気抵抗を排除しながら原位置
に復帰することとなり、これにより、可動鉄心17の開
放に伴い生ずる可動鉄心17とストッパー体19の凹穴
部19a天井部との衝突を緩衝的に受止めて、前記衝突
に伴う衝撃力を軽減し、可動鉄心17の復帰時に発生す
る騒音を良好に低減(緩和)することができる。
【0030】図3は本発明のソレノイドの騒音低減装置
の他の実施例を示すもので、その構成は、ソレノイドD
において、ピストン本体21を被覆ケース24の小径筒
部24cに挿入し、復帰ばね27をストッパー体19の
シリンダ部材20内に架張したことにより、この場合に
おいても、可動鉄心17の固定鉄心13への吸引時、可
動鉄心17を原位置に復帰させる際に発生する衝撃力
を、ピストン本体21と復帰ばね27による相乗効果に
より良好に吸収緩和することが可能となる。
【0031】即ち、図3において、被覆ケース24の小
径筒部24cに収容したピストン本体21が、可動鉄心
17と連接する第1の操作ロッド18に取付けられてお
り、ピストン本体21は可動鉄心17の駆動に合せて、
小径筒部24c内を空気抵抗を排除しながら上下動する
結果、可動鉄心17を前記同様にその吸引,開放時にお
いて衝撃力を緩衝的に受止めて駆動させることができ、
これにより、駆動時に発生する可動鉄心の騒音を良好に
緩和することが可能となる。
【0032】なお、可動鉄心17に取付けた第1,第2
の操作ロッド18,18aと、この操作ロッド18,1
8aが挿通する固定鉄心13の縦孔13a,ストッパー
体19の貫通孔19b,支持部材22,小径筒部24c
に設けた各挿通孔との関係は、ピストン本体21に対す
るピストン効果と、可動鉄心17に所定の吸引力が得ら
れるような間隙に形成されていることはいうまでもな
い。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、可動鉄
心の上,下部から突出させた操作ロッドの一方に設けた
ピストン本体と、このピストン本体と相反する方向に架
張されて、前記可動鉄心の復帰動作を助勢する復帰ばね
とによる相乗作用により、可動鉄心を固定鉄心に吸引す
る場合、前記可動鉄心は空気抵抗により急速移動が抑制
された状態で固定鉄心に吸引されるため、固定鉄心に大
きな衝撃力を伴って吸引されるのを効果的に抑制するこ
とができる。この結果、ソレノイドの駆動時に生ずる衝
撃力が良好に抑制でき、衝撃力によって発生する振動,
騒音を大幅に低減することができる。
【0034】又、可動鉄心を原位置に復帰させる場合、
可動鉄心は固定鉄心に対する吸引が解かれると、復帰ば
ねの弾性力によって急速に原位置に復帰しようとする
が、ピストン本体の存在によって空気抵抗を排除しなが
ら緩衝的に受止められて、ソフトに原位置に復帰させる
ことが可能となり、可動鉄心はその復帰時騒音を抑制し
た状態で、円滑に開放することができる。
【0035】更に、前記可動鉄心の動作時に生ずる衝撃
音は、ゴム等の弾性部材を用いて抑制するようにした場
合と全く異なり、前記弾性部材を用いることによって生
ずる吸引力の低下や、固定鉄心とヨークとの面接触状態
を低下させるということが全くない。従って、ソレノイ
ドの吸引力や磁気抵抗の低下が良好に回避でき、磁気特
性及び信頼性を高めることを可能とした低騒音形ソレノ
イドの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソレノイドの復帰状態を示す縦断面図
である。
【図2】本発明のソレノイドの吸引状態を示す縦断面図
である。
【図3】本発明のソレノイドの他の実施例を示す縦断面
図である。
【図4】従来のソレノイドを示す縦断面図である。
【図5】従来の他のソレノイドを示す縦断面図である。
【符号の説明】
12 電磁コイル 13 固定鉄心 16 ヨーク 17 可動鉄心 18,18a 操作ロッド 19 ストッパー体 20 シリンダ部材 21 ピストン本体 24 被覆ケース 24c 小径筒部 27 復帰ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルを巻回したコイルボビン内に
    可動鉄心を移動可能に挿入し、前記可動鉄心を吸着する
    固定鉄心と電磁コイルとの外側に閉磁路形成用のヨーク
    を嵌挿して構成したソレノイドにおいて、前記可動鉄心
    の上,下部には、固定鉄心を貫通してソレノイドの下方
    に突出する第1の操作ロッドと、ソレノイドの上方を貫
    通する第2の操作ロッドとをそれぞれ一体的に挿着し、
    前記第1及び第2の操作ロッドのいづれか一方に、可動
    鉄心の移動を緩衝的に抑制する緩衝手段を備えたことを
    特徴とするソレノイドの騒音低減装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝手段は、可動鉄心の吸引動作を
    空気抵抗によって強制的に抑制する手段と、可動鉄心の
    復帰動作を助勢する復帰ばねとによって構成したことを
    特徴とする請求項1記載のソレノイドの騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝手段は、可動鉄心の上方に突出
    する第2の操作ロッドに取付けたピストン本体と、可動
    鉄心の上動範囲を規制するストッパーの上部に該ストッ
    パーと一体に形成されて前記ピストン本体を摺動可能に
    収容するシリンダ部材とによって、前記ピストン本体
    を、シリンダ部材内において空気抵抗により抑制された
    状態で駆動するように構成したことを特徴とする請求項
    2記載のソレノイドの騒音低減装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝手段は、ソレノイドの被覆ケー
    スと一体に形成されて前記ソレノイドの下部を被覆し、
    かつ、可動鉄心の下方に突出する第1の操作ロッドを移
    動可能に貫通させる小径筒部と、この小径筒部に前記第
    1の操作ロッドに取付けられて摺動可能に収容したピス
    トン本体とによって、前記ピストン本体を、小径筒部内
    において空気抵抗により抑制された状態で駆動するよう
    に構成したことを特徴とする請求項2記載のソレノイド
    の騒音低減装置。
  5. 【請求項5】 前記第1あるいは第2の操作ロッドにピ
    ストン本体を取付けた可動鉄心は、ソレノイド内におい
    て空気を流通させる空気流通孔を設けて構成したことを
    特徴とする請求項2〜4記載のソレノイドの騒音低減装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108265416A (zh) * 2018-03-30 2018-07-10 苏州胜璟电磁科技有限公司 一种缝纫机电磁铁
CN109681041A (zh) * 2019-01-15 2019-04-26 广东南帆智能家居有限公司 一种电磁离合器
JP7366292B2 (ja) 2020-11-25 2023-10-20 三菱電機株式会社 電磁アクチュエータおよび電磁アクチュエータを搭載した回路遮断器

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