JP2001143717A - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

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JP2001143717A
JP2001143717A JP32009999A JP32009999A JP2001143717A JP 2001143717 A JP2001143717 A JP 2001143717A JP 32009999 A JP32009999 A JP 32009999A JP 32009999 A JP32009999 A JP 32009999A JP 2001143717 A JP2001143717 A JP 2001143717A
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electrolyte battery
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Kazuhiro Oba
和博 大場
Fui Sam
フイ サム
Yukio Miyaki
幸夫 宮木
Takashi Tomita
尚 富田
Takeshi Segawa
健 瀬川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充放電の繰り返しによる素子の膨張収縮を収
容し、内圧上昇の緩和や集電体から合剤層の剥離を防止
することによってサイクル特性の劣化、特に高温での劣
化を抑止する。 【解決手段】 帯状の正極と負極とセパレータとが積層
された状態で、センターピンを巻回軸として長手方向に
巻回されてなる巻回体と、巻回体を収容する有底筒状の
電池缶と、電池缶内に注入された非水電解液とを備え、
センターピンは、融点が350℃以下である材料からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液電池に
関し、特に渦巻状の電極素子を備えた非水電解液電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の目覚ましい進歩は、電
子小型機器の小型化・軽量化を次々と実現させている。
それに伴い、携帯用電源としての電池の需要も拡大して
いて、ビデオカメラ、ラップトップ型パソコン等に利用
され、生産量も拡大している。
【0003】例えば、リチウムイオン電池では、電極素
子形状を安定化させるため、ステンレス鋼の板を加工し
て製造された、厚さ数百μm、直径数mmで中空構造の
センターピンが広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非水電
解液電池の負極や正極の活物質材料には、電池の充放電
反応に由来する膨張収縮が大きいものも存在する。現在
広く普及しているリチウムイオン電池に共されている電
池構造でセンターピンにステンレス鋼などを材質として
用いる場合に、そのような膨張収縮が大きい活物質を選
択して使用する場合に、その膨張収縮を収容する仕組み
を持たないと、電池の内圧が上昇しやすくなる。集電体
や電極合剤層もしくはその接合界面に不要な応力が発生
して、充放電サイクル中に合剤層が集電体から剥離して
サイクル特性に悪影響を及ぼす場合もある。
【0005】本発明は、上述したような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、筒状非水電解液電池の構成
部品であるセンターピンとして、特定の材質のものを選
ぶことで、充放電の繰り返しによる素子の膨張収縮を収
容し、内圧上昇の緩和や集電体から合剤層の剥離を防止
することによってサイクル特性の劣化、特に高温での劣
化を抑止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の非水電解液電池
は、帯状の正極と、上記正極と対向して配された帯状の
負極と、上記正極と上記負極との間に配された帯状のセ
パレータとが積層された状態で、センターピンを巻回軸
として長手方向に巻回されてなる巻回体と、上記巻回体
を収容する有底筒状の電池缶と、上記電池缶内に注入さ
れた非水電解液とを備え、上記センターピンは、融点が
350℃以下である材料からなることを特徴とする。
【0007】上述したような本発明に係る非水電解液電
池では、融点が350℃以下である材料からなるセンタ
ーピンを用いているので、充放電の繰り返しによる素子
の膨張収縮を収容し、内圧上昇の緩和や集電体から合剤
層の剥離が防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0009】図1は、本発明の非水電解液電池の一構成
例を示す縦断面図である。この非水電解液電池1は、フ
ィルム状の正極2と、フィルム状の負極3とが、セパレ
ータ4を介して密着状態で巻回された巻回体が、絶縁板
6を介して電池缶5の内部に装填され、さらに、電池缶
5の内部に非水電解液が注入されてなる。この電池缶5
は、アスファルトが塗布された絶縁封口ガスケット11
を介して電池蓋10とかしめられることにより密閉、固
定されている。
【0010】上記正極2は、正極活物質と結着剤とを含
有する正極合剤を集電体上に塗布、乾燥することにより
作製される。集電体には例えばアルミニウム箔等の金属
箔が用いられる。
【0011】正極活物質には、目的とする電池の種類に
応じて金属酸化物、金属硫化物又は特定の高分子を用い
ることができる。
【0012】例えば、リチウム一次電池を構成する場
合、正極活物質としては、TiS2、MnO2、黒鉛、F
eS2等を使用することができる。また、リチウム二次
電池を構成する場合、正極活物質としては、TiS2
MoS2、NbSe2、V25等の金属硫化物あるいは酸
化物を使用することができる。また、LiMx2(式中
Mは一種以上の遷移金属を表し、xは電池の充放電状態
によって異なり、通常0.05以上、1.10以下であ
る。)を主体とするリチウム複合酸化物等を使用するこ
とができる。このリチウム複合酸化物を構成する遷移金
属Mとしては、Co、Ni、Mn等が好ましい。このよ
うなリチウム複合酸化物の具体例としてはLiCo
2、LiNiO2、LiNiyCo1-y2(式中、0<
y<1である。)、LiMn24等を挙げることができ
る。これらのリチウム複合酸化物は、高電圧を発生で
き、エネルギー密度的に優れた正極活物質となる。正極
2には、これらの正極活物質の複数種をあわせて使用し
てもよい。
【0013】また、上記正極合剤の結着剤としては、通
常、電池の正極合剤に用いられている公知の結着剤を用
いることができるほか、上記正極合剤に導電剤等、公知
の添加剤を添加することができる。
【0014】この正極2には、例えばアルミニウムから
なる正極リード8の一端が接続され、また、正極リード
8の他端は電流遮断用薄板9を介して電池蓋10と電気
的に接続されている。この電流遮断用薄板9は、電池内
圧に応じて電流を遮断するものである。これにより、電
池蓋10は正極2と導通をもつこととなり、非水電解液
電池1の外部正極となる。
【0015】負極3は、負極活物質と結着剤とを含有す
る負極合剤を、集電体上に塗布、乾燥することにより作
製される。上記集電体には、例えば銅箔等の金属箔が用
いられる。
【0016】リチウム一次電池又はリチウム二次電池を
構成する場合、負極材料としては、リチウム、リチウム
合金、又はリチウムをドープ、脱ドープできる材料を使
用することが好ましい。リチウムをドープ、脱ドープで
きる材料として、例えば、難黒鉛化炭素系材料やグラフ
ァイト系材料等の炭素材料を使用することができる。具
体的には、熱分解炭素類、コークス類、グラファイト
類、ガラス状炭素繊維、有機高分子化合物焼成体、炭素
繊維、活性炭等の炭素材料を使用することができる。上
記コークス類には、ピッチコークス、ニートルコーク
ス、石油コークス等がある。また、上記有機高分子化合
物焼成体とは、フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な
温度で焼成し炭素化したものを示す。
【0017】上述した炭素材料のほか、リチウムをドー
プ、脱ドープできる材料として、ポリアセチレン、ポリ
ピロール等の高分子やSnO2等の酸化物を使用するこ
ともできる。また、リチウム合金として、リチウム−ア
ルミニウム合金等を使用することができる。
【0018】また、上記負極合剤の結着剤としては、通
常リチウムイオン電池の負極合剤に用いられている公知
の結着剤を用いることができるほか、上記負極合剤に公
知の添加剤等を添加することができる。
【0019】この負極3には、例えばニッケルからなる
負極リード7の一端が接続され、また、負極リード7の
他端は電池缶5と接続されている。これにより電池缶5
は負極3と導通をもつこととなり、非水電解液電池1の
外部負極となる。
【0020】非水電解液は、電解質を非水溶媒に溶解し
て調製される。
【0021】電解質としては、通常、電池電解液に用い
られている公知の電解質を使用することができる。具体
的には、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiC
lO4、LiCF3SO3、LiN(SO2CF32、Li
C(SO2CF33、LiAlCl4、LiSiF6等の
リチウム塩を挙げることができる。その中でも特にLi
PF6、LiBF4が酸化安定性の点から望ましい。
【0022】このような電解質は、非水溶媒中に0.1
mol/l〜3.0mol/lの濃度で溶解されている
ことが好ましい。さらに好ましくは、0.5mol/l
〜2.0mol/lである。
【0023】また、非水溶媒としては、従来より非水電
解液に使用されている種々の非水溶媒を使用することが
できる。例えば、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等の環
状炭酸エステルや、炭酸ジエチル、炭酸ジメチル等の鎖
状炭酸エステル、プロピオン酸メチルや酪酸メチル等の
カルボン酸エステル、γ−ブチルラクトン、スルホラ
ン、2−メチルテトラヒドロフランやジメトキシエタン
等のエーテル類等を使用することができる。これらの非
水溶媒は単独で使用してもよく、複数種を混合して使用
してもよい。その中でも特に、酸化安定性の点からは、
炭酸エステルを用いることが好ましい。
【0024】そして、この非水電解液電池1において
は、図1に示すように、負極リード7及び正極リード8
に接続するセンターピン12が設けられているととも
に、電池内部の圧力が所定値よりも高くなったときに内
部の気体を抜くための安全弁装置13及び電池内部の温
度上昇を防止するためのPTC素子14が設けられてい
る。
【0025】ここで、本発明の非水電解液電池1におい
て、センターピン12は、融点が350℃以下である材
料からなる。センターピン12を、融点が350℃以下
である材料から構成することで、充放電に伴う巻回体の
膨張収縮を収容し、内圧上昇の緩和や電極集電体から電
極活物質層の剥離を防止することができる。その結果、
本発明の非水電解液電池1は、高温サイクル特性に優れ
たものとなる。
【0026】融点が350℃以下である材料としては、
例えば周期律表中でIB族、IIB族、IIIB族、IVB族
又はVB族の元素のうち、いずれか1種又は2種以上を
合計して30%以上含む合金又は金属が挙げられる。上
記IB族、IIB族、IIIB族、IVB族又はVB族の元素
としては、例えば鉛、亜鉛、ビスマス、銅、銀、ガリウ
ム等を用いることができる。金属又は合金の場合、例え
ばJIS−H−4341に規定されているはんだ材料を
用いることもできる。
【0027】それ以外にも、種類は特に問わないが、例
えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等
のポリマーをセンターピン12の材料として用いること
もできる。
【0028】さらに、センターピン12は、降伏強さが
100N/mm2以下であり、縦弾性係数が5kN/m
2以下であることが好ましい。センターピン12の降
伏強さや縦弾性係数を上記の範囲とすることで、充放電
に伴う巻回体の膨張収縮をより効果的に収容することが
できる。その結果、非水電解液電池1の高温サイクル特
性を向上することができる。
【0029】さらに、センターピン12は、150℃以
上の温度条件下で引っぱり強さが100N/mm2以下
に軟化することが好ましい。センターピン12が上記の
ような物性を有することで、電池内部が高温になったと
きに当該センターピン12が軟化するので、充放電に伴
う巻回体の膨張収縮をより効果的に収容することができ
る。その結果、非水電解液電池1の高温サイクル特性を
向上することができる。
【0030】また、このようなセンターピンの形状は、
巻回体の中空部に挿入又はそれを巻芯に用いることがで
きるものであればよく、例えば中空の円筒型、三角柱
型、四角柱型、星形、十字型等、様々な形状にすること
ができる。
【0031】上述した実施の形態では、二次電池を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、一次電池についても適用可能である。
【0032】
【実施例】本発明の効果を確認すべく、上述したような
非水電解液電池を作製した。
【0033】〈実施例1〉まず、負極を以下のようにし
て作製した。
【0034】負極活物質としてグラファイトを90重量
部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを10重量部
とを混合して負極合剤を調製した。ここで、上記グラフ
ァイトには、(002)面の面間隔が0.3358nm
である、ロンザ社製のKS−75を用いた。
【0035】次に、負極合剤をN−メチル−2−ピロリ
ドンに分散させてスラリー状とした。そして、このスラ
リーを負極集電体である厚さ10μmの帯状の銅箔の両
面に均一に塗布、乾燥して負極活物質層を形成した後、
ロールプレス機で圧縮成型し、負極を作製した。
【0036】次に、正極を以下のようにして作製した。
【0037】まず、炭酸リチウムと炭酸コバルトとを
0.5mol対1molの比率で混合し、空気中900
℃で5時間焼成して正極活物質となるLiCoO2を得
た。
【0038】次に、得られたLiCoO2を91重量部
と、導電剤としてグラファイトを6重量部と、結着剤と
してポリフッ化ビニリデンを3重量部とを混合して正極
合剤を調製した。
【0039】次に、正極合剤を、N−メチル−2−ピロ
リドンに分散させてスラリーとした。そして、このスラ
リーを正極集電体となる厚さ20μmのアルミニウム箔
の両面に均一に塗布、乾燥して正極活物質層を形成した
後、ロールプレス機で圧縮成形することにより正極を作
製した。
【0040】以上のようにして得られる正極と、負極と
を、厚さ25μmの微孔性ポリプロピレンフィルムから
なるセパレータを介して密着させ、渦巻型に多数回巻回
することにより巻回体を作製した。ここで、この巻回体
の巻回中心における中空部分の内径は3.6mmであっ
た。
【0041】次に、その内側にニッケルメッキを施した
鉄製の電池缶の底部に絶縁板を挿入し、さらに巻回体を
収納した。そして負極の集電をとるために、ニッケル製
の負極リードの一端を負極に圧着させ、他端を電池缶に
溶接した。また、正極の集電をとるために、アルミニウ
ム製の正極リードの一端を正極に取り付け、他端を電流
遮断用薄板を介して電池蓋と電気的に接続した。この電
流遮断用薄板は、電池内圧に応じて電流を遮断するもの
である。
【0042】そして、この電池缶の中に非水電解液を注
入した。この非水電解液は、炭酸エチレンを50容量%
と、炭酸ジメチルを50容量%との混合溶媒中に、電解
質LiPF6を1.0mol/lの濃度で溶解させて調
製した。
【0043】次に、外径が3.5mm、内径が2.5m
m、長さが40mmの中空円柱状センターピンを巻回体
中心の中空部に挿入した。このセンターピンは、合金組
成が鉛40%−スズ30%−ビスマス30%であるはん
だ合金からなる。このはんだ合金の融点は135℃であ
る。
【0044】最後に、アスファルトを塗布した絶縁封口
ガスケットを介して電池缶をかしめることにより電池蓋
を固定して、直径が約18mm、高さが約65mmの円
筒型の非水電解液電池を作製した。
【0045】〈実施例2〉センターピンとして、外縁部
における外周円の直径が3.5mm、厚みが1mm、長
さが40mmの中空三角柱状センターピンを用いたこと
以外は、実施例1と同様にして非水電解液電池を作製し
た。
【0046】なお、本実施例で用いたセンターピンは、
合金組成が鉛40%−スズ30%−ビスマス30%であ
るはんだ合金からなる。このはんだ合金の融点は135
℃である。
【0047】〈実施例3〉センターピンとして、ポリプ
ロピレンからなる中空円柱状センターピンを用いたこと
以外は、実施例1と同様にして非水電解液電池を作製し
た。このポリプロピレンの融点は165℃である。
【0048】〈実施例4〉センターピンとして、ポリ塩
化ビニルからなる中空円柱状センターピンを用いたこと
以外は、実施例1と同様にして非水電解液電池を作製し
た。このポリ塩化ビニルの軟化点は80℃である。
【0049】〈比較例1〉センターピンとして、ステン
レス鋼からなる中空円柱状センターピンを用いたこと以
外は、実施例1と同様にして非水電解液電池を作製し
た。このステンレス鋼の融点は1450℃である。
【0050】〈比較例2〉センターピンとして、アルミ
ニウム合金からなる中空円柱状センターピンを用いたこ
と以外は、実施例1と同様にして非水電解液電池を作製
した。このアルミニウム合金の融点は650℃である。
【0051】以上のようにして作製された各非水電解液
電池について、初期放電容量、200サイクル後の放電
容量維持率を評価した。
【0052】初期放電容量は、60℃の条件下で、各非
水電解液電池に対して1Aの定電流定電圧充電を上限
4.2Vまで3時間行い、次に1400mAの定電流放
電を終止電圧2.5Vまで行うことにより決定した。
【0053】放電容量維持率は、上述した充放電条件と
同じ条件で充放電を200サイクル行い、初期放電容量
に対する200サイクル目の放電容量の割合を求めた。
【0054】各非水電解液電池の初期放電容量、200
サイクル後の電容量及び放電容量維持率の評価結果を、
用いたセンターピンの形状、材料と併せて表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1から明らかなように、融点が350℃
以下である材料からなるセンターピンを用いた実施例1
〜実施例4の電池では、融点が350℃を越える料から
なるセンターピンを用いた比較例1及び比較例2の電池
に比べて、いずれも200サイクル後の放電容量維持率
が優れていることがわかる。
【0057】従って、センターピンを融点が350℃以
下の、比較的低融点の材料から構成することで、電池の
高温サイクル特性を向上できることがわかった。
【0058】
【発明の効果】本発明では、融点が350℃以下である
材料からなるセンターピンを用いることで、充放電に伴
う巻回体の膨張収縮を収容し、内圧上昇の緩和や電極集
電体から電極活物質層の剥離を防止することができる。
その結果、本発明では、高温サイクル特性に優れた非水
電解液電池を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非水電解液電池の一構成例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 非水電解液電池、 2 正極、 3 負極、 4
セパレータ、 5 電池缶、 10 電池蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮木 幸夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 富田 尚 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 瀬川 健 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5H024 AA02 AA07 AA12 CC12 DD14 FF32 HH11 5H028 AA05 CC13 FF03 FF04 HH08 5H029 AJ02 AJ05 AK02 AK03 AK05 AK07 AL02 AL06 AL12 AL16 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 DJ06 EJ01 HJ14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の正極と、上記正極と対向して配さ
    れた帯状の負極と、上記正極と上記負極との間に配され
    た帯状のセパレータとが積層された状態で、センターピ
    ンを巻回軸として長手方向に巻回されてなる巻回体と、 上記巻回体を収容する有底筒状の電池缶と、 上記電池缶内に注入された非水電解液とを備え、 上記センターピンは、融点が350℃以下である材料か
    らなることを特徴とする非水電解液電池。
  2. 【請求項2】 上記センターピンは、IB族、IIB族、
    IIIB族、IVB族又はVB族の元素のうち、いずれか1
    種又は2種以上を合計して30%以上含む合金又は金属
    からなることを特徴とする請求項1記載の非水電解液電
    池。
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