JP2001141826A - 放射線測定システム及び個人線量計 - Google Patents

放射線測定システム及び個人線量計

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JP2001141826A
JP2001141826A JP32648199A JP32648199A JP2001141826A JP 2001141826 A JP2001141826 A JP 2001141826A JP 32648199 A JP32648199 A JP 32648199A JP 32648199 A JP32648199 A JP 32648199A JP 2001141826 A JP2001141826 A JP 2001141826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人被ばく管理をより適切に行う。 【解決手段】 個人線量計は、ヘルメットに搭載される
頭部ユニット12と、作業者の胸ポケットに装着される
本体14とによって構成される。本体14にはマイコン
46が設けられ、そのマイコン46によって線量率及び
積算線量が演算される。報知条件テーブルにしたがって
線量率及び積算線量の各値の組合せに応じた適切な報知
条件が選択される。そして、その報知条件に基づくメッ
セージが音声合成部68を介してスピーカ70から出力
される。頭部ユニットは位置検出器72及び撮像素子7
4が設けられ、測定結果、位置情報及び画像情報が図示
されていない管理装置に伝送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線測定システム
及び個人線量計に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】個人線量計は、原子力発電
所、核燃料処理施設、放射線取扱施設などにおいて、各
作業者の被ばく管理のために各作業者に携帯される。具
体的には、個人線量計が作業者の胸ポケット(男性の場
合)もしくは腹部(女性の場合)に装着され、その状態
で線量率や積算線量が計測される。個人線量計の中に
は、積算率や積算線量が一定値以上になった場合にアラ
ームを出力したり振動を発生させるものがある。そのよ
うな報知がなされると、作業者は線量計の表示部に表示
される線量率や積算線量を確認した上で、作業区域から
待避する。
【0003】ところで、放射線を取り扱う施設において
事故などが発生すると、その施設又はその付近に消防
士、救急隊員、警察署員などが入ることになる。そのよ
うな職業人は一般にある程度の知識を有しているが、そ
れでも突発的事態において被ばく管理をより適切に行う
ための措置を講じておくのが望ましい。また、原子炉解
体などの作業においては、一般作業者も個人線量計を装
着することになるが、そのような放射線について知識の
乏しい者でも確実に被ばく管理を行う必要がある。特に
緊急時に作業員の安全をより万全に確保する措置が求め
られる。
【0004】線量計の測定結果には、単位時間当たりの
線量(線量率)と今までの線量の積算値(積算線量)と
があるが、それらの値の意味を理解した上で状況判断を
するのは専門的知識や法令知識などが不可欠である。そ
のような知識がなくても、また表示値の読み方を知らな
くても適切な状況把握を行なうための対策が求められ
る。また、監視側において、作業者の位置や周囲状況が
わかれば職務続行、撤収、待避などを適切なタイミング
で判断することができる。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、個人被ばく管理をより適切に
行うことにある。
【0006】本発明の他の目的は、専門的知識がなくて
も、あるいは表示値の読み方を知らなくても、自分がお
かれている状況を適切に把握できるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、放射線センサと、前記放射線セン
サの検出信号に基づいて線量率を演算する線量率演算手
段と、前記放射線センサの検出信号に基づいて積算線量
を演算する積算線量演算手段と、前記線量率及び前記積
算線量の各値の組み合わせに応じて報知を行う報知手段
と、を含むことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、現在の放射線量及びそ
れまでの被ばく量の組み合わせに応じて報知を行える。
例えば、その報知により、専門的知識の乏しい者であっ
ても、状況判断を的確に行える。
【0009】望ましくは、前記報知手段は、前記線量率
及び前記積算線量の各値の組み合わせに応じた内容のメ
ッセージを出力する。メッセージは音声合成により再生
されるものであってもよい。メッセージの内容を状況に
応じて複数用意し、その中から状況に応じて適切なもの
を出力するのが望ましい。
【0010】望ましくは、前記メッセージの出力周期が
前記線量率及び前記積算線量の各値の組み合わせに応じ
て可変設定される。出力周期を可変すれば、心理面での
影響度合いを調整可能である。
【0011】望ましくは、前記出力手段は、線量率の増
加傾向又は減少傾向を判定し、前記測定結果の出力に当
たって前記増加傾向又は減少傾向の判定結果を考慮す
る。線量率の時間変化を考慮すれば、より適切な内容の
メッセージを提供可能である。
【0012】望ましくは、前記出力手段は、前記線量率
及び前記積算線量の各値の組み合わせに応じて、音声メ
ッセージの出力、発光素子アレイの駆動、振動の発生及
びブザー音の出力の内の少なくとも1つを実行する。特
に、状況の危険度合いに応じて、複数の手段の中から、
1又は複数の手段を選択するようにするのが望ましい。
【0013】(2)上記目的を達成するために、本発明
は、作業員に携帯される個人線量計であって、放射線セ
ンサと、前記放射線センサの検出信号に基づいて線量率
を演算する線量率演算手段と、前記放射線センサの検出
信号に基づいて積算線量を演算する積算線量演算手段
と、前記線量率及び前記積算線量の各値の組み合わせに
応じて報知を行う報知手段と、を含み、前記報知手段が
前記作業員の頭部近傍に配置される。
【0014】上記構成によれば、耳の中、耳下又はその
近傍において報知が行われるので周囲音のレベルが高い
場合でも聞き漏らしを防止できる。望ましくは、前記出
力手段は前記作業者のヘルメットに設けられる。望まし
くは、前記出力手段は前記作業者のヘルメットに設けら
れたスピーカである。ヘルメットは通常装着するもので
あり、それに報知手段を固定しておけば、報知手段の装
着忘れを防止できる。
【0015】(3)上記目的を達成するために、本発明
は、作業員のボディに装着される線量計本体と、作業員
のヘルメットに設けられる頭部ユニットと、で構成され
る個人線量計であって、前記線量計本体は、放射線セン
サと、前記放射線センサの測定結果を送信する第1通信
部と、を含み、前記頭部ユニットは、前記第1通信部と
通信する第2通信部と、前記第2通信部から出力される
前記放射線センサの測定結果に応じた報知を行う報知手
段と、を含むことを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、法令で定められている
体表面上の部位において線量測定を行う一方において、
頭部ユニットによって頭部付近で報知を行える。線量計
本体と頭部ユニットとの間は有線方式又は無線方式で接
続されるが後者が望ましい。望ましくは、前記出力手段
は、前記測定結果としての線量率及び積算線量の各値の
組み合わせに応じた内容のメッセージを出力する。
【0017】(4)上記目的を達成するために、本発明
は、作業員に携帯される個人線量計と、前記個人線量計
を管理する管理装置と、で構成されたシステムであっ
て、前記個人線量計は、放射線センサと、当該個人線量
計の位置情報を検出する位置検出器と、前記放射線セン
サの測定結果と前記位置情報とを送信する第1送信部
と、を含み、前記管理装置は前記測定結果と前記位置情
報を受信する第1受信部を含むことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、管理装置側において、
個人線量計の位置情報と測定結果とを取得でき、各個人
線量計をモニタリング点として線量率分布を求めること
等が可能である。
【0019】望ましくは、前記管理装置は、指令を送信
する第2送信部を含み、前記個人線量計は、前記指令を
受信する第2受信部と、前記第2受信部で受信した指令
を合成音声にて出力する出力手段と、を含む。望ましく
は、前記個人線量計は更に撮像部を含み、前記第1送信
部から前記第1受信部へ前記撮像部によって撮像された
画像が伝送される。望ましくは、前記位置検出器は前記
作業者の頭部に設けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0021】図1には、本発明に係る放射線測定システ
ムの好適な実施形態が示されており、図1はその全体構
成を示す概念図である。
【0022】本実施形態に係る放射線測定システムは、
図1に示されるように、複数の個人線量計10と、それ
らの個人線量計10を管理する管理装置16と、によっ
て構成される。ここで、管理装置16は例えば集中管理
室や管理センタなどに設置されるものである。各個人線
量計10は、放射線取り扱い室内で作業する作業者や消
防隊員などの作業者などに携帯されるものである。この
個人線量計10は、本実施形態において大別して本体1
4と頭部ユニット12とによって構成されており、それ
らについては後に詳述する。管理装置16は、例えばコ
ンピュータシステムなどによって構成される。通信部1
8は有線伝送あるいは無線伝送によって個人線量計との
間でデータ通信を行うための手段であり、通信部18は
送信機能及び受信機能を有している。本実施形態におい
ては、通信部18が無線通信を行うためにアンテナ19
を有している。
【0023】演算処理部20はCPU及び所定のプログ
ラムによって構成され、通信部18を介して入手された
各種データについての演算を実行し、また必要に応じて
通信部18を介して各個人線量計10に対して所定の指
令を発する手段である。演算処理部20には記憶部22
が接続され、その記憶部22には個人線量計10から送
信された測定結果、画像情報、位置情報などが格納され
る。
【0024】入力部24は例えばキーボードなどによっ
て構成され、表示部26は例えばディスプレイなどによ
って構成される。各個人線量計10の位置情報及び線量
情報に基づいて、二次元線量分布を表示するようにして
もよい。
【0025】図2には、図1に示した個人線量計10の
具体例が示されている。上述したように個人線量計10
は本体14と頭部ユニット12とによって構成される。
ここで、本体14は、例えば作業者の胸ポケットに装着
されるものであり、従来の個人線量計と同様にやや太軸
状の形態を有している。一方、頭部ユニット12は、本
実施形態において作業者のヘルメットに配置されるもの
である。
【0026】本体14において、放射線センサ30は放
射線を検出する半導体検出器である。放射線センサ30
からの出力信号はアンプ34で増幅された後、波高弁別
器38に入力される。波高弁別器38は放射線信号のみ
を通過させるためのものである。
【0027】マイコン46には、各波高弁別器38の出
力信号が入力される。このマイコン46は線量率演算機
能及び積算線量演算機能を有している。図においてはそ
れらの機能が線量率演算部48及び積算線量演算部50
として現れている。また、このマイコン46は、メモリ
60内に格納された報知条件テーブルにしたがって、報
知条件を決定する機能を有している。その報知条件テー
ブルの具体例については後に図3を用いて説明する。
【0028】通信部52は、本体14と頭部ユニット1
2との間で無線通信を行う手段であり、また必要に応じ
てこの通信部52を利用して図1に示した管理装置16
との間に通信が確立される。もちろん、頭部ユニット1
2を介して管理装置16との間に通信を確立するように
してもよい。通信部52にはアンテナ53が接続されて
いる。
【0029】マイコン46には液晶表示器としてのLC
D54が接続されている。このLCD54には必要に応
じて積算線量や線量率が表示される。その表示形態とし
ては各種のものを採用可能である。
【0030】マイコン46にはLEDアレイ56が接続
されている。このLEDアレイ56は本実施形態におい
て赤、黄、緑の3つのLED素子からなっている。そし
て、後述のように線量率などの高さに応じて、それらの
LED素子の動作が制御されている。
【0031】従来においては、LCD54の表示などを
確認することによって線量率や積算線量を把握していた
が、本実施形態によれば、後述するメッセージの出力と
共に、このLEDアレイ56の発光によって作業者が置
かれている状況の危険度を簡単に把握することが可能と
なる。
【0032】マイコン46にはブザー58が接続されて
いる。このブザー58は従来の線量計と同様に一定の条
件を満たした場合に駆動されるものである。本実施形態
においては、特にブザーの音量が切り替えられている。
また、図示されていないが、マイコン46にはバイブレ
ータが接続されており、そのバイブレータを振動させる
ことによって物理的な振動として作業者に危険を報知す
ることが可能である。
【0033】メモリ60は、EPROMなどによって構
成され、上述した報知条件テーブルの他検出された測定
値が必要に応じて格納される。ちなみに、本体14に、
外部装置との赤外線通信を行うための送受波器を設ける
ようにしてもよい。
【0034】頭部ユニット12において、通信部64
は、アンテナ65に接続され、本体14の通信部52あ
るいは管理装置16の通信部18との間で通信を確立す
る手段である。通信部64にはマイコン66が接続さ
れ、このマイコン66によって各構成の動作が制御され
ている。音声合成部68は、本体14から出力される報
知条件にしたがって、後に図3に示すメッセージを電子
的に音声合成し、その合成された音声をスピーカ70に
出力する手段である。メッセージはあらかじめ複数用意
されており、その中から状況に応じて適切なメッセージ
が選択され、そのメッセージにより報知が行われる。
【0035】マイコン66には位置情報検出器としての
GPS72が接続されており、このGPS72によって
個人線量計の地理上の位置の情報を検出可能である。ま
た、マイコン66には撮像素子としてのCCD74が接
続されており、そのCCD74によって撮像された画像
がマイコン66に取り込まれている。
【0036】頭部ユニット12には各構成を駆動するた
めのバッテリ76が設けられ、一方、本体14にもバッ
テリ62が設けられている。もちろん一方のバッテリを
兼用し、電力供給を行うようにしてもよい。
【0037】ちなみに、図2に示した実施形態において
は、音声合成部68が頭部ユニット12内に設けられて
いたが、その機能を本体14に設け、メッセージを信号
として頭部ユニット12に送信し、これによってスピー
カ70を駆動するようにしてもよい。また、その音声合
成部の機能を管理装置16に設け、管理装置16から指
令を頭部ユニット12に与えるようにしてもよい。さら
に、本実施形態においては本体14内において報知条件
テーブルにしたがって報知条件が決定されていたが、そ
の条件決定を頭部ユニット12で行ったり管理装置16
で行ったりすることも可能である。しかしながら、図2
に示した構成例によれば、本体14において報知条件を
決定でき、本体14上の報知手段及び頭部ユニット12
におけるスピーカを駆動できるので、合理的な制御を行
えるという利点がある。特に、何らかの通信上の不具合
が発生した場合においても、本実施形態によれば、各種
の報知手段の併用によって確実に状況の報知を行えると
いう利点がある。
【0038】次に図3を用いて報知条件について説明す
る。図3に示すテーブルの横軸は積算線量であり、それ
は0〜20mSv、20〜80mSv、80mSv以上
の3つの区分に区分けされている。また、図3に示すテ
ーブルの縦軸は線量率に相当しており、それは0.1m
Sv/h以下、0.1〜1mSv/h、1mSv/h〜
20mSv/h、20mSv/h以上の4つの区分に区
分けされている。それらの各区分の対応関係にしたがっ
て、報知条件が図示のごとく決定されている。以下に具
体的に説明する。
【0039】まず、積算線量が0〜20mSvの範囲内
にある場合において、線量率が0.1mSv/h以下で
あれば、*1で示すメッセージが10分に1回ずつ出力
される。ここで、そのメッセージは「安全です」という
ものである。もちろん、このようなメッセージは1例で
あって、これ以外に多様なメッセージを採用可能であ
る。これは他のメッセージについても同様である。この
メッセージ出力と共に、当該条件の下では、緑色のLE
Dが点灯される。このような音声メッセージ及びLED
の表示によって作業者は現在の状況が安全域の範囲内に
あることを明確に認識できる。特に、音声メッセージに
よって直接的に作業者に状況を知覚させることができる
ので、表示色の見誤りや他の報知の認識もれといった問
題を回避可能である。
【0040】次に上記と同様の積算線量の範囲におい
て、線量率が0.1〜1mSv/hである場合には、上
記同様の*1のメッセージが10分に1回ずつ出力さ
れ、緑色のLEDが点灯される。すなわち上記と同様の
条件によって報知が実行される。一方、上記同様の積算
線量範囲において、線量率が1mSv/h〜20mSv
/hの場合には、*2のメッセージが60秒に1回出力
され、これと共に黄色のLEDが点灯する。すなわち
「放射線が多いです」などのメッセージが出力される。
ここで、線量率が高い、とは言わずに、放射線が多い、
と表現したのは、できるだけ非専門家にとって容易に理
解できる用語を選択したものである。
【0041】上記と同様の積算線量において、線量率が
20mSv/h以上となった場合には、*3のメッセー
ジが40秒に1回ずつ出力され、これと共に赤色のLE
Dが点灯され、さらに小音量でブザーが駆動される。こ
こで、*3のメッセージは例えば「放射線が非常に多い
です」という内容である。
【0042】一方、積算線量が20〜80mSvの場合
においては以下次のような報知条件となる。
【0043】まず、0.1mSv/h以下の場合におい
ては、現在の線量率が減少傾向にあるか増加傾向にある
かによって別々の報知条件が設定されている。ここで、
減少傾向にあれば、過去において線量率が高かったが、
現在においては線量率が極めて低いと判断されるため、
*6のメッセージが出力されると共に、赤色のLEDの
点滅が行われ、ブザーがOFFとされる。ここで、*6
のメッセージは例えば「安全エリアです」という内容を
有するものである。これが例えば10分に1回ずつ出力
される。ちなみに、赤色のLEDを点滅させるのは、積
算線量としてはかなり大きいため、それを作業者に報知
し続けるためである。
【0044】一方、上記と同様の条件において、増加傾
向にあれば、*4のメッセージが例えば3回所定間隔で
出力された後に、*6のメッセージが10分間に1回ず
つ出力される。ここで、*4のメッセージは「被ばく量
が限度値に近づきました」というものであり、これが3
回出力された後、上記同様の「安全エリアです」という
メッセージが周期的に出力される。また赤色のLEDが
点滅され、ブザーがOFFとされる。つまり、作業者に
対して被ばく量が大きいことを認識しつつも、現状にお
いては安全エリア内にいることを報知するものである。
【0045】上記と同様の積算線量が20〜80mSv
において線量率が0.1〜1mSv/hであれば、上記
の*4のメッセージが40秒に1回ずつ出力され、これ
と共に赤色のLEDが点滅され、ブザーが小音量で駆動
される。
【0046】また、上記同様の条件において、線量率が
1mSv/h〜20mSv/hであれば、*4と*2の
メッセージが交互に20秒ごとに出力される。すなわち
積算線量が大きいこと及び線量率が高いことを両方とも
作業者に認識させるものである。これと共に赤色のLE
Dが点滅され、ブザーが小音量で駆動される。
【0047】また、上記条件の下、線量率が20mSv
/h以上であれば、*4と*3のメッセージが交互に2
0秒ごとに出力される。ここで、上記同様に赤色のLE
Dが点滅され、ブザーが小音量で駆動される。
【0048】次に積算線量が80mSv以上の場合につ
いて説明すると、まず、0.1mSv/h以下の場合で
線量率が減少傾向にあれば、*6のメッセージが10分
間に1回ずつ報知され、これと共に赤色のLEDが点滅
され、ブザーがOFFされ、またバイブレータの振動も
OFFされる。一方、線量率が増加傾向にあれば、*5
のメッセージが3回所定間隔で報知された後、*6のメ
ッセージが10分間に1回ずつ報知されることになる。
ここで、*5のメッセージは「退却しなさい」という内
容を有するものである。これと共にブザーがOFFされ
バイブレータの振動もOFFされる。
【0049】一方、上記と同様の積算線量の下で、線量
率が0.1〜1mSv/hの場合には、*5のメッセー
ジが40秒に1回ずつ報知され、赤色のLEDが点滅さ
れ、ブザーが大音量で駆動される。この報知条件は、1
mSv/h〜20mSv/h及び20mSv/h以上の
場合においても同様である。但し、*5のメッセージの
報知間隔が20秒、10秒と切り換えられ、これによっ
て心理的な効果が発揮されている。
【0050】以上のように、本実施形態によれば、積算
線量の値及び線量率の値の組合せに応じて適切な報知手
段を動作させることができ、作業者により適切な状況把
握を行わせることが可能である。特に本実施形態によれ
ば音声合成に基づくメッセージの出力を基本として、他
の報知手段を1又は複数組み合わせて多面的な報知を行
うことができるという利点がある。よって、作業員の安
全性をより高めることが可能となる。
【0051】特に、許容限度内で確実に対比できるよう
にメッセージの内容が設定されているため、法令に基づ
く適切な被ばく管理を行える。ちなみに、上記にあらか
じめ登録されたメッセージの出力の他、管理装置16か
ら指揮官の特別のメッセージを出力するようにしてもよ
く、正義心の強い方に対しても職務を強制的に放棄させ
て退避を促すことが可能となる。この場合において、そ
の指揮官には測定結果の他に位置情報及び画像情報が収
集されるため、その判断を適切に行えるという利点があ
り、また後の検証を行う場合にも貴重な情報を収集でき
るという利点がある。
【0052】次に、図4には、図2に示した頭部ユニッ
ト12の構成例が概念的に示されている。
【0053】図4において、作業者の頭部に装着される
ヘルメット102には、GPSとしての位置検出器72
が設けられている。図示されるように、その位置検出器
72は特にヘルメット102の頂部に設けられている。
また、そのヘルメット102の側部には、バッテリ76
が搭載され、そのバッテリのケースをベースとしてアン
テナ65が起立配置されている。ヘルメット102のセ
ンター部分には撮像素子としてのCCD74が設けら
れ、一方、ヘルメット102の壁内にはFPC100が
内蔵され、そのFPC100上にマイコンや音声合成部
などの電子回路が搭載される。FPCはフレキシブルプ
リント基板である。ヘルメット102の側部には、作業
者の右の位置に位置決めされつつスピーカ70が設けら
れている。もちろん図4に示す構成例は一例であって他
の構成例を採用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
個人被ばく管理をより適切に行える。また、本発明によ
れば専門的知識がなくてもあるいは表示値の読み方を知
らなくても自己がおかれている状況を適切に把握でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る放射線測定システムの概念図で
ある。
【図2】 本発明に係る個人線量計のブロック図であ
る。
【図3】 報知条件テーブルの一例を示す図である。
【図4】 頭部ユニットの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 個人線量計、12 頭部ユニット、14 本体、
16 管理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G088 AA07 AA09 FF19 JJ37 KK06 KK11 KK13 KK20 KK24 KK35 MM09 5C086 AA45 BA30 CA30 DA08 FA02 FA06 FA15 GA09 5C087 AA02 AA16 AA37 AA42 BB74 DD03 DD49 EE05 EE08 EE18 FF01 FF04 GG66 GG70 GG83

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線センサと、 前記放射線センサの検出信号に基づいて線量率を演算す
    る線量率演算手段と、 前記放射線センサの検出信号に基づいて積算線量を演算
    する積算線量演算手段と、 前記線量率及び前記積算線量の各値の組み合わせに応じ
    て報知を行う報知手段と、 を含むことを特徴とする放射線測定システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記報知手段は、前記線量率及び前記積算線量の各値の
    組み合わせに応じた内容のメッセージを出力することを
    放射線測定システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシステムにおいて、 前記メッセージの出力周期が前記線量率及び前記積算線
    量の各値の組み合わせに応じて可変設定されることを特
    徴とする放射線測定システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記報知手段は、線量率の増加傾向又は減少傾向を判定
    し、その報知に当たって前記増加傾向又は減少傾向の判
    定結果を考慮することを特徴とする放射線測定システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の放射線
    測定システムにおいて、 前記報知手段は、前記線量率及び前記積算線量の各値の
    組み合わせに応じて、音声メッセージの出力、発光素子
    アレイの駆動、振動の発生及びブザー音の出力の内の少
    なくとも1つを実行することを特徴とする放射線測定シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 作業員に携帯される個人線量計であっ
    て、 放射線センサと、 前記放射線センサの検出信号に基づいて線量率を演算す
    る線量率演算手段と、 前記放射線センサの検出信号に基づいて積算線量を演算
    する積算線量演算手段と、 前記線量率及び前記積算線量の各値の組み合わせに応じ
    て報知を行う報知手段と、 を含み、 前記報知手段が前記作業員の頭部近傍に配置されること
    を特徴とする個人線量計。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の個人線量計において、 前記報知手段は前記作業者のヘルメットに設けられるこ
    とを特徴とする個人線量計。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の個人線量計において、 前記報知手段は前記作業者のヘルメットに設けられたス
    ピーカであることを特徴とする個人線量計。
  9. 【請求項9】 作業員のボディに装着される線量計本体
    と、作業員のヘルメットに設けられる頭部ユニットと、
    で構成される個人線量計であって、 前記線量計本体は、 放射線センサと、 前記放射線センサの測定結果を送信する第1通信部と、
    を含み、 前記頭部ユニットは、 前記第1通信部からの測定結果を受信する第2通信部
    と、 前記測定結果に応じた報知を行う報知手段と、 を含むことを特徴とする個人線量計。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の個人線量計において、 前記報知手段は、前記測定結果としての線量率及び積算
    線量の各値の組み合わせに応じた内容のメッセージを出
    力することを特徴とする個人線量計。
  11. 【請求項11】 作業員に携帯される個人線量計と、前
    記個人線量計を管理する管理装置と、で構成されたシス
    テムであって、 前記個人線量計は、 放射線センサと、 当該個人線量計の位置情報を検出する位置検出器と、 前記放射線センサの測定結果と前記位置情報とを送信す
    る第1送信部と、 を含み、 前記管理装置は、前記測定結果と前記位置情報を受信す
    る第1受信部を含むことを特徴とする放射線測定システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のシステムにおいて、 前記管理装置は、指令を送信する第2送信部を含み、 前記個人線量計は、前記指令を受信する第2受信部と、
    前記第2受信部で受信した指令を合成音声にて出力する
    報知手段と、を含むことを特徴とする放射線測定システ
    ム。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のシステムにおいて、 前記個人線量計は撮像部を含み、 前記第1送信部から前記第1受信部へ前記撮像部によっ
    て撮像された画像が伝送されることを特徴とする放射線
    測定システム。
  14. 【請求項14】 請求項11記載のシステムにおいて、 前記位置検出器は前記作業者の頭部に設けられたことを
    特徴とする放射線測定システム。
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