JP2001141217A - 流動床式焼却炉における排ガスの処理装置 - Google Patents

流動床式焼却炉における排ガスの処理装置

Info

Publication number
JP2001141217A
JP2001141217A JP32198199A JP32198199A JP2001141217A JP 2001141217 A JP2001141217 A JP 2001141217A JP 32198199 A JP32198199 A JP 32198199A JP 32198199 A JP32198199 A JP 32198199A JP 2001141217 A JP2001141217 A JP 2001141217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
fluidized bed
bed incinerator
gas treatment
substances
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32198199A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Ishida
宏洋 石田
Naoto Yatsuda
直人 八ツ田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Engineering Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Engineering Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Engineering Co Ltd
Priority to JP32198199A priority Critical patent/JP2001141217A/ja
Publication of JP2001141217A publication Critical patent/JP2001141217A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 流動床式焼却炉において、省スペース化
と燃料コストの低減を図る。 【解決手段】 流動床式焼却炉10内の真上に排ガス処
理炉14を一体に形成すると共に、前記排ガス処理炉1
4から排出される排ガスの一部を前記焼却炉10内に導
入して再処理を繰り返すことにより、流動床式焼却炉1
0から排出される有害物質及び悪臭物質の排出を防止又
は低減する。又、排ガス処理炉14において熱不足が発
生した場合には、助燃バーナ19を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ等の廃棄
物を焼却処理する流動床式焼却炉における排ガスの処理
装置に関するもので、特に省スペース化とダイオキシン
等の有害物質と悪臭物質等の除去において効力を発揮す
る排ガスの処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流動床式焼却炉では、900℃以上の高
温排ガスが発生すると共に、この排ガス中にはダイオキ
シンやNOXを含む有害物質及び悪臭物質が多く含まれ
ていることから、これら有害物質や悪臭物質の除去が大
きな課題である。
【0003】図3(A)(B)は、従来の流動床式焼却
炉における排ガスの処理装置を示すもので、この流動床
式焼却炉は、流動床式焼却炉1の底部に砂層(流動床
層)2を設け、ごみ投入口3から投入したごみを炉1内
において乾燥空気送入ライン4から送入した乾燥空気と
砂の力により焼却を行い、この焼却に伴う燃焼排ガス
は、炉1とは別に設置された排ガス処理炉6内に燃焼排
ガスライン5を経由して送り、ここで助燃バーナ7によ
り高温化して排ガス中に含まれているダイオキシン等の
有害物質と悪臭物質等を熱分解し、その後排ガス放出ラ
イン8を経由して大気放出するという構造になってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、図3に示し
た従来タイプの流動床式焼却炉1の排ガス処理装置の場
合、次のような欠点がある。 1.排ガス処理炉6を流動床式焼却炉1とは別に設置し
ていることから、この排ガス処理炉6を設置するための
スペース及びコストが必要になる。 2.排ガス処理炉6においては、排ガスの高温化のため
に助燃バーナ7を常時燃焼させている。このため、燃料
コストが嵩む。
【0005】本発明の目的は、流動床式焼却炉の排ガス
処理装置において、省スペース化と燃料コストの低減を
図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、流動床式焼却炉
における排ガスの処理装置において、流動床式焼却炉内
の真上に排ガス処理炉を連続して一体に形成すると共
に、前記排ガス処理炉から排出された排ガスの一部を前
記流動床式焼却炉内に導入して再処理を繰り返すことに
より、流動床式焼却炉から排出される有害物質及び悪臭
物質の排出を防止又は低減するように構成したことを特
徴とするものである。
【0007】更に、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、排ガス処理炉に助燃バ
ーナを取り付けて排ガス処理炉内を高温に維持して有害
物質及び悪臭物質の熱分解を促進させると共に、排ガス
の処理率を安定するように構成したことを特徴とするも
のである。
【0008】更に、請求項3に記載の発明においては、
請求項1又は2に記載の発明において、流動床式焼却炉
内に導入する有害物質及び悪臭物質を含む排ガスが他の
有害物質及び悪臭物質発生源のものであることを特徴と
するものである。
【0009】
【作用】流動床式焼却炉内に投入されたごみは、炉内に
おいて、流動床方式により加熱されて焼却する。この時
発生した燃焼排ガスは真上に設けられた排ガス処理炉内
に流入し、ここで一旦高温のまま滞留し、この間に熱分
解が進んで有害物質及び悪臭物質が除去される。このよ
うにして熱分解が進み、有害物質及び悪臭物質の除去が
行われた排ガスの一部(又は全部)は、排ガス回収ライ
ンを経由して再び流動床式焼却炉内に導入されてここで
再加熱が行われ、再び排ガス処理炉で熱分解が行われた
のち、排ガス放出ラインを経由して大気放出される(請
求項1)。
【0010】上記排ガスの処理において、ごみの成分及
び負荷等の関係により、排ガス処理炉内において熱分解
を行うために必要な高温が得られない時は、助燃バーナ
に点火を行い、排ガス処理炉内の温度を熱分解に必要な
高温に維持する(請求項2)。他の有害物質及び悪臭物
質発生源から流動床式焼却炉内に排ガスを導入した場合
には、排ガス処理炉から排出された排ガスに併せて、こ
の他の発生源から導入した排ガスが一緒に前記流動床式
焼却炉内において、熱分解される(請求項3)。
【0011】流動床式焼却炉から排出される排ガスから
は、上記作用により有害物質及び悪臭物質が除去される
ことにより、環境問題に適合した排ガスとして大気放出
が可能になる。
【0012】
【実施例1】本実施例は、請求項1に記載の発明に対応
するもので、図1はその具体例である。この図1におい
て、符号の10は流動床式焼却炉であって、この炉内底
部11には砂層12が存在し、更に流動床式焼却炉10
の真上には、炉の上部に設けた燃焼排ガス排出口13に
続く排ガス処理炉14が一体に形成されている。なお、
この排ガス処理炉14は空洞化していて、一旦流入した
燃焼排ガスを減圧し、滞留させるように工夫してある。
15は排ガス処理炉14から大気中に排ガスを放出する
排ガス放出ライン、16は排ガス放出口、17は、前記
排ガス放出ライン15から回収した排ガスの一部及びそ
の他の悪臭発生装置の排ガスの一部を回収し、この回収
した排ガスを空気と共に流動床式焼却炉10内に排ガス
送入ノズル18を経由して送入するための排ガス回収ラ
インである。なお、上記実施例は、排ガスと空気を一緒
に炉内に送入しているが、別々に送入するようにしても
よい。
【0013】上記実施例の流動床式焼却炉10と排ガス
処理炉14においては、ごみ投入口10aから炉1内に
投入されたごみは、流動床方式により加熱されて燃焼
し、この燃焼排ガスは燃焼排ガス排出口13から空洞化
された排ガス処理炉14内に入り、ここで一旦減圧され
て滞留し、この滞留している間に熱分解する。排ガス処
理炉14内の温度は、排ガスの自熱と、下の炉10内か
ら上昇してくる高温の輻射熱の作用で高温例えば900
℃以上に維持される。
【0014】この結果、熱分解が促進され、有害物質で
あるダイオキシンやCOが除去されると共に悪臭物質も
除去される。熱分解により有害物質及び悪臭物質が除去
された排ガスは、排ガス放出ライン15を経由して排ガ
ス放出口16から大気放出される。
【0015】
【実施例2】本実施例は、請求項2に記載した発明に対
応するもので、図2にその具体例が示されている。図2
において、実施例1(図1)との相違点は、排ガス処理
炉14内に助燃バーナ19が付加されている点である。
【0016】本実施例においては、ごみあるいは負荷と
の関係で排ガス処理炉14内の温度が有害物質及び悪臭
物質が熱分解する温度に達しない場合に、助燃バーナ1
9を燃焼させて排ガス処理炉14内の温度を上昇させる
ものである。実施例の助燃バーナ19は排ガス処理炉1
4内の温度を検出するセンサ20からの信号に基づいて
コントローラ21がその燃焼を自動制御(フィードバッ
ク制御)する構成である。その他の構成と作用は、実施
例1と同様につき、二重の説明を避けるためにここでの
説明を省略する。
【0017】
【実施例3】本実施例は、請求項3に記載した発明に対
応するもので、流動床式焼却炉10に隣接してゴミピッ
ト、RDF製造装置、塗装乾燥装置、RDF乾燥装置、
その他の有害物質及び悪臭物質発生源が在る場合には、
これらの発生源で発生した排ガスを流動床式焼却炉10
内に導入して処理するもので、この方式を採用すること
により、他の有害物質、悪臭発生源において排ガスの処
理設備、コスト等の低減が可能になる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように、流動床式焼却炉
の真上に排ガス処理炉を一体的に形成し、流動床式焼却
炉から排出された燃焼排ガスと悪臭発生装置の排ガスを
排ガス処理炉において熱分解を行うように構成したこと
により、次の効果を奏する。 1.流動床式焼却炉と排ガス処理炉とが一体化している
ため、従来例に比較して排ガス処理炉の設置スペースが
いらなくなると共に流動床式焼却炉と排ガス処理炉をつ
なぐ燃焼排ガスラインの施工もしないで済む。この結
果、従来例に比較して施工費の削減と省スペース化が可
能になる。 2.原則的に排ガス処理炉においては、助燃バーナを使
用しないので、省資源及び燃料コストの低減が可能にな
る(請求項1,2)。 3.ごみあるいは負荷変動により排ガス処理炉内の温度
が十分な熱分解温度に達しない時にのみ助燃バーナを使
用することにより、安定的にダイオキシンを含む有害物
質及び悪臭物質の除去を行うことができる(請求項
2)。 4.排ガスの一部を回収して再度流動床式焼却炉内に導
入し、ここで再加熱と再熱分解を行うことにより、有害
物質と悪臭物質の除去率を高めることができる(請求項
1,2)。 5.隣接している有害物質及び悪臭発生源の排ガスを処
理できるため、これらの発生源において、設備、処理コ
ストの低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の説明図。
【図2】実施例2の説明図。
【図3】従来の流動床式焼却炉と排ガス処理炉の説明
図。
【符号の説明】
10 流動床式焼却炉 11 炉内底部 12 砂層 13 燃焼排ガス排出口 14 排ガス処理炉 15 排ガス放出ライン 16 排ガス放出口 17 排ガス回収ライン 18 排ガス送入ノズル 19 助燃バーナ 20 センサ 21 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動床式焼却炉内の真上に排ガス処理炉
    を連続して一体に形成すると共に、前記排ガス処理炉か
    ら排出された排ガスの一部を前記流動床式焼却炉内に導
    入して再処理を繰り返すことにより、流動床式焼却炉か
    ら排出される有害物質及び悪臭物質の排出を防止又は低
    減するように構成して成る流動床式焼却炉における排ガ
    スの処理装置。
  2. 【請求項2】 排ガス処理炉に助燃バーナを取り付けて
    排ガス処理炉内を高温に維持して有害物質及び悪臭物質
    の熱分解を促進させると共に、排ガスの処理率を安定す
    るように構成して成る請求項1記載の流動床式焼却炉に
    おける排ガスの処理装置。
  3. 【請求項3】 流動床式焼却炉内に導入する有害物質及
    び悪臭物質を含む排ガスが他の有害物質及び悪臭物質発
    生源のものであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の流動床式焼却炉における排ガスの処理装置。
JP32198199A 1999-11-12 1999-11-12 流動床式焼却炉における排ガスの処理装置 Pending JP2001141217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32198199A JP2001141217A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 流動床式焼却炉における排ガスの処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32198199A JP2001141217A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 流動床式焼却炉における排ガスの処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001141217A true JP2001141217A (ja) 2001-05-25

Family

ID=18138596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32198199A Pending JP2001141217A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 流動床式焼却炉における排ガスの処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001141217A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041897A (ja) * 2007-07-19 2009-02-26 Mhi Environment Engineering Co Ltd 焼却炉と併設された焙焼設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041897A (ja) * 2007-07-19 2009-02-26 Mhi Environment Engineering Co Ltd 焼却炉と併設された焙焼設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004532967A (ja) 高濃度の酸素を用いた焼却プロセス
JP2005319374A (ja) 汚泥の燃料化方法及び装置
KR20020085480A (ko) 하수슬러지처리기
JP2006207960A (ja) 高含水物処理装置及び方法
JP2001141217A (ja) 流動床式焼却炉における排ガスの処理装置
KR100261586B1 (ko) 에너지절약형 유동층 슬러지 소각시스템
JP2001137662A (ja) 焼却設備における排ガスの処理装置
JP2000300953A (ja) 廃棄物の燃焼排ガス処理方法
KR20060088799A (ko) 배기가스 재연소실을 구비한 폐기물 소각 시스템
KR200363909Y1 (ko) 배기가스 재연소실을 구비한 폐기물 소각시스템
JPH11148631A (ja) 汚染土壌類の焼却浄化方法及び焼却浄化装置
JP2006000811A (ja) 下水汚泥処理システム
KR100616341B1 (ko) 배기가스 재연소실을 구비한 폐기물 소각시스템
JPH09229324A (ja) 廃棄物処理装置および該装置の運転方法
KR200382606Y1 (ko) 배기가스 재연소실을 구비한 폐기물 소각 시스템
JP2001059606A (ja) 廃棄物の焼却方法及びその設備
JPH0231309B2 (ja)
JPH1119618A (ja) 湿灰の溶融処理装置及び溶融処理方法
JP2004237216A (ja) 廃棄物処理方法および同処理システム
JP2000291926A (ja) 高熱ガス化燃焼方式による焼却装置
JP2003080027A (ja) ゴミ等のガス化溶融プラントにおける燃焼ガス処理方法
JP2006132886A (ja) 燃焼方法及び装置
JPH0526422A (ja) 廃棄物焼却炉
JP2001300467A (ja) 廃棄物の処理方法及びその装置
JPS61134519A (ja) 汚泥還元反応装置