JP2001141012A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

Info

Publication number
JP2001141012A
JP2001141012A JP32526999A JP32526999A JP2001141012A JP 2001141012 A JP2001141012 A JP 2001141012A JP 32526999 A JP32526999 A JP 32526999A JP 32526999 A JP32526999 A JP 32526999A JP 2001141012 A JP2001141012 A JP 2001141012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
post
spacer
input
link post
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32526999A
Other languages
English (en)
Inventor
Shugo Azuma
秀剛 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP32526999A priority Critical patent/JP2001141012A/ja
Publication of JP2001141012A publication Critical patent/JP2001141012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 中間部材とリンクポストとの接触面に対する
加工コストを上昇させることなく、リンク部材とリンク
ポストとの間に介在させるスラスト軸受に対する与圧調
整および与圧を均一にする。 【解決手段】 2つに分割されたリンクポスト10a,
10bとリンク部材30との間にスラスト軸受25を配
設し、これらリンクポストよりも材料硬度の低いスペー
サー1を介在させる。この場合、厚さの異なるスペーサ
ーと入れ換えることで、軸受の与圧調整が可能になると
ともに、軸受の与圧を均一にすることができる。このよ
うにスペーサーの材料硬度をリンクポストよりも低くす
ることで、接触面のバラツキをスペーサーが吸収するた
め、スペーサーとリンクポストとの接触面における表面
仕上げの精度を高くする必要がなくなり、加工コストを
下降させることができ、軸受の与圧調整を可能にすると
ともに、与圧を均一にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸上に対向配置
された入出力ディスク間に摩擦ローラを介在させ、該摩
擦ローラを傾動自在に支持すると共に入出力ディスクの
軸心に直交する方向に移動可能となるローラ支持部材の
端部それぞれをリンク部材で連結し、該リンク部材を変
速機ケースに固定したリンクポストによって前記入出力
ディスクの軸心と直交する平面上で揺動自在に支持する
トロイダル型無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトロイダル型無段変速機として
は、例えば、本願出願人が提案した特開平09−317
837号公報に記載のものがあり、これには、図16,
17に示すようなリンク機構が開示されている。
【0003】図16,17は、上記従来技術であるトロ
イダル型無段変速機における要部の構成を示したもので
ある。図16,17のトロイダル型無段変速機は、主軸
40上に対向配置される入出力ディスク41,42と、
該入出力ディスク41,42間で摩擦係合により動力の
受渡しを行う2つの摩擦ローラ51a,51bとを具
え、前記摩擦ローラ51a,51bの傾動により変速比
を無段階に設定するものである。
【0004】摩擦ローラ51a,51bはローラ支持部
材52a,52bに傾動自在に支持され、ローラ支持部
材52a,52bは主軸40と直交する方向に移動可能
である。ローラ支持部材52a,52bの上端部は、ボ
ールジョイント54を介してリンク部材53に接続され
る。
【0005】リンク部材53は、支持ピン55を介し
て、リンクポスト56に揺動自在に接続される。リンク
ポスト56は、変速機ケース100の内側上端に配設さ
れるリンクポストベース57にボルト58により固定さ
れる。
【0006】ところで、トロイダル型無段変速機では、
ローラ支持部材の端部それぞれを連結するリンク部材
と、変速機ケースに固定されたリンクポストとを支持ピ
ンで結合させるため、このリンク部材をリンクポストに
対して揺動させるときに、リンク部材とリンクポストと
の接触面にシーソーフリクションが生じる。こうした不
要なフリクションを低減させる手段としては、例えば、
リンク部材とリンクポストとの間にスラスト軸受を介在
させる方法が考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにリンク部
材とリンクポストとの間にスラスト軸受を介在させる
際、スラスト軸受の与圧調整および与圧を均一にするこ
とが必要になる。
【0008】これは、スラスト軸受の与圧が低いとリン
ク部材の揺動の際にガタが発生し、与圧が高いとシーソ
ーフリクションを効率よく低減できなくなり、また、与
圧が均一でない(与圧にバラツキがある)場合には、ス
ラスト軸受がスムーズに回転せずにシーソーフリクショ
ンを効率よく低減できなくなるからである。
【0009】与圧調整には、スラスト軸受のクリアラン
スを調整する方法が一般的であり、リンク部材とリンク
ポストとの間のクリアランスを調整すればよい。すなわ
ち、リンク部材とリンクポストとの揺動軸方向の何処か
にクリアランス調整のための中間部材を介挿し、中間部
材の前記揺動軸方向の厚さを変更することで与圧調整が
可能となる。具体的には、リンク部材は、高い強度が要
求されることから分割するのは困難なため、リンクポス
トを前記揺動軸方向で2分割し、2分割したリンクポス
ト間に中間部材を挿入することになる。
【0010】しかしながら、上記方法の場合、与圧のバ
ラツキを低減するために、中間部材とリンクポストとの
接触面の表面仕上げを精度良くする必要があり、加工コ
ストが上昇するといった問題が生じる。
【0011】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、2つに分割されたリンクポストの間に該リ
ンクポストよりも材料硬度が低い中間部材を介在させる
ことにより、該中間部材とリンクポストとの接触面に対
する加工コストを上昇させることなく、リンク部材とリ
ンクポストとの間に介在させるスラスト軸受に対する与
圧調整および与圧を均一にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的のため、第1発
明によるトロイダル型無段変速機は、同軸上に対向配置
された入出力ディスク間に摩擦ローラを介在させ、該摩
擦ローラを傾動自在に支持すると共に入出力ディスクの
軸心に直交する方向に移動可能となるローラ支持部材の
端部それぞれをリンク部材で連結し、該リンク部材を変
速機ケースに固定したリンクポストによって前記入出力
ディスクの軸心と直交する平面上で揺動自在に支持する
トロイダル型無段変速機において、前記リンク部材は、
該リンク部材の中心付近に開口部を設けて前記リンクポ
ストを挿入し前記リンクポストと共に貫通させたピンに
よって揺動自在に軸支され、前記リンクポストは、前記
リンク部材の開口部側面にスラスト軸受を介して当接す
ると共に前記入出力ディスクの軸心方向で2つに分割さ
れ、これら分割面の間に前記リンクポストよりも材料硬
度の低い中間部材を介在させたことを特徴とするもので
ある。
【0013】第2発明によるトロイダル型無段変速機
は、同軸上に対向配置された入出力ディスク間に摩擦ロ
ーラを介在させ、該摩擦ローラを傾動自在に支持すると
共に入出力ディスクの軸心に直交する方向に移動可能と
なるローラ支持部材の端部それぞれをリンク部材で連結
し、該リンク部材を変速機ケースに固定したリンクポス
トによって前記入出力ディスクの軸心と直交する平面上
で揺動自在に支持するトロイダル型無段変速機におい
て、前記リンク部材は、該リンク部材の中心付近に開口
部を設けて前記リンクポストを挿入し前記リンクポスト
と共に貫通させたピンによって揺動自在に軸支され、前
記リンクポストは、前記リンク部材の開口部側面にスラ
スト軸受を介して当接すると共に前記入出力ディスクの
軸心を直交する方向に貫通する溝部が形成され、該貫通
溝内に前記リンクポストよりも材料硬度の低い中間部材
を取り付けたことを特徴とするものである。
【0014】第3発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、第1または第2発明において、前記中
間部材は、前記リンクポストから供給される潤滑油を外
部に排出する潤滑孔を有することを特徴とするものであ
る。
【0015】第4発明によるトロイダル型無段変速機
は、第1乃至第3発明のいずれか一発明において、前記
中間部材は、前記リンクポストからの前記ピンが貫通す
るための貫通孔を有することを特徴とするものである。
【0016】第5発明によるトロイダル型無段変速機
は、第4発明において、前記貫通孔は、前記中間部材を
前記リンクポストに介在させる方向に開口する切り欠き
として形成することを特徴とするものである。
【0017】第6発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、第1乃至第5発明のいずれか一発明に
おいて、前記リンク部材および前記リンクポストは、前
記中間部材を前記入出力ディスクの軸心と直交する方向
に嵌合させる凹凸形状部を有することを特徴とするもの
である。
【0018】
【発明の効果】第1発明によるトロイダル型無段変速機
は、リンクポストとリンク部材との間にスラスト軸受を
配設し、前記リンクポストを入出力ディスクの軸心方向
を2分割し、これらの分割面の間に前記リンクポストよ
りも材料硬度の低い中間部材を介在させたから、前記中
間部材を前記軸心方向の厚さの異なる中間部材と入れ換
えることだけで、スラスト軸受の与圧調整が可能になる
とともに、中間部材とリンクポストとの接触面のバラツ
キを中間部材が吸収して、スラスト軸受の与圧を均一に
することができる。
【0019】このように、中間部材の材料硬度をリンク
ポストより低くすることで、前記接触面のバラツキを中
間部材が吸収するため、中間部材とリンクポストとの接
触面における表面仕上げの精度を高くする必要がなくな
り、加工コストを下降させることができる。
【0020】従って、第1発明によれば、中間部材とリ
ンクポストとの接触面における加工コストを上昇させる
ことなく、スラスト軸受の与圧調整を可能にするととも
に、与圧を均一にすることができる。
【0021】第2発明によるトロイダル型無段変速機
は、リンクポストとリンク部材との間にスラスト軸受を
配設し、前記リンクポストの入出力ディスクの軸心方向
に溝部を形成し、この溝部の間に前記リンクポストより
も材料硬度の低い中間部材を介在させたから、前記中間
部材を前記軸心方向の厚さの異なる中間部材と入れ換え
ることだけで、スラスト軸受の与圧調整が可能になると
ともに、中間部材とリンクポストとの接触面のバラツキ
を中間部材が吸収して、スラスト軸受の与圧を均一にす
ることができる。
【0022】このように、中間部材の材料硬度をリンク
ポストより低くすることで、前記接触面のバラツキを中
間部材が吸収するため、中間部材とリンクポストとの接
触面における表面仕上げの精度を高くする必要がなくな
り、加工コストを下降させることができる。
【0023】従って、第2発明によれば、中間部材とリ
ンクポストとの接触面における加工コストを上昇させる
ことなく、スラスト軸受の与圧調整を可能にするととも
に、与圧を均一にすることができる。
【0024】さらに第2発明によれば、リンクポストを
2つに分割することによって中間部材を介在させる構成
ではないから、リンクポストを2つに分割しないことで
部品点数の増加を抑えることができる。
【0025】第3発明によるトロイダル型無段変速機
は、第1または第2発明において、前記中間部材がリン
クポストから供給される潤滑油を外部に排出する潤滑孔
を有するから、第1または第2発明の作用効果に加え
て、トロイダル無段変速機内の入出力ディスクや摩擦ロ
ーラなどを簡単な構成で潤滑することができる。
【0026】第4発明によるトロイダル型無段変速機
は、第1乃至第3発明のいずれか一発明において、前記
中間部材が、リンク部材を揺動自在に軸支するリンクポ
ストからの支持ピンが貫通するための貫通孔を有するか
ら、第1乃至第3発明のいずれか一発明の作用効果に加
えて、支持ピンを分割する必要がなくなり部品点数を削
減することができると共に、前記支持ピンを分割した場
合に生じる該支持ピンの端部と中間部材の表面との当接
部分における摩擦抵抗を防止することができる。
【0027】第5発明によるトロイダル型無段変速機
は、第4発明において、前記貫通孔が、中間部材をリン
クポストに介在させる方向に開口する切り欠きとして形
成されるから、第4発明の作用効果に加えて、リンク部
材が支持ピンを介してリンクポストに一体に取り付けら
れたユニットのまま、中間部材を入れ換えることができ
るため、与圧調整に必要な作業工数が低減されて生産性
が向上する。
【0028】第6発明によるトロイダル型無段変速機
は、第1乃至第5発明のいずれか一発明において、前記
リンク部材および前記リンクポストが、上記中間部材を
入出力ディスクの軸心と直交する方向に嵌合させる凹凸
形状部を有するから、第1乃至第5発明のいずれか一発
明の作用効果に加えて、前記中間部材をリンクポストに
強固に固定することができ、リンクポストからのずれを
防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の第1の実施の形態をトロ
イダル型無段変速機に適用した場合の特徴部分の概略図
であり、図示しない部分の構成は、図16,17に示し
た従来のトロイダル型無段変速機の構成と同等であるた
め、その説明を省略する。
【0031】図1(a)は、リンク部材をリンクポスト
に組み付けた状態を下方から示した図、図1(b)は、
図1(a)のI−I断面図、図1(c)は、2つに分割
されたリンクポストに介在する中間部材としてのスペー
サーを示した斜視図である。
【0032】リンクポスト10a,10bは、入出力デ
ィスク41,42の軸心方向で2つに分割されており、
それぞれ図示しないボルトにより変速機ケース100に
固定されている。リンクポスト10a,10bにはそれ
ぞれ、支持ピン26を貫通させるためのピン穴10pが
設けられている。リンクポスト10a,10bは、リン
ク部材30を取り付ける際、リンク部材30の開口部3
0hにおける側面30hfにスラスト軸受25を介して
当接すると共にリンクポスト10a,10bの間にリン
クポスト10a,10bよりも材料硬度の低い中間部材
スペーサー1を介在させる。スペーサー1は、図1
(c)に示す如く、リンク部材30を指向する側が凸形
状の平板となる。
【0033】リンク部材30は、上記の如く、その中心
付近に開口部30hを有するとともに、その両端付近に
それぞれ支持穴30sを有する。また、リンク部材30
は、その両側に設けたピン穴30pから支持ピン26を
それぞれリンクポスト10a,10bのピン穴10pに
挿入し、この支持ピン26によって揺動自在に軸支され
る。
【0034】この実施形態では、リンクポスト10a,
10bとリンク部材30の開口部側面30hfとの間に
スラスト軸受25を配設し、リンクポスト10a,10
bの間にリンクポスト10a,10bよりも材料硬度の
低いスペーサー1を介在させたから、スペーサー1を前
記軸心方向の厚さの異なるスペーサー1と入れ換えるこ
とだけで、スラスト軸受25の与圧調整が可能となると
ともに、スペーサー1とリンクポスト10a,10bと
の接触面1f,10af,10bfのバラツキをスペー
サー1が吸収して、スラスト軸受25の与圧を均一にす
ることができる。
【0035】このように、スペーサー1の材料硬度をリ
ンクポスト10a,10bより低くすることで、前記接
触面1f,10af,10bfのバラツキをスペーサー
1が吸収するため、スペーサー1とリンクポスト10
a,10bとの接触面1f,10af,10bfにおけ
る表面仕上げの精度を高くする必要がなくなり、加工コ
ストを下降させることができる。
【0036】従って、第1実施形態によれば、スペーサ
ー1とリンクポスト10a,10bとの接触面1f,1
0af,10bfにおける加工コストを上昇させること
なく、スラスト軸受25の与圧調整を可能にするととも
に、与圧を均一にすることができる。
【0037】図2は、本発明の第2の実施の形態の概略
図であって、図2(a)は、リンク部材をリンクポスト
に組み付けた状態を下方から示した図、図2(b)は、
図2(a)のII−II断面図、図2(c)は、2つに
分割されたリンクポストに介在するスペーサーを示した
斜視図である。
【0038】リンクポスト11a,11bは、入出力デ
ィスク41,42の軸心方向で2つに分割されており、
それぞれ複数(例えば、2本づつ)のボルトBによりリ
ンクポストベース12に固定される。リンクポストベー
ス12は、変速機ケース100に、図示しないボルトに
より固定される。リンクポスト11a,11bにはそれ
ぞれ、支持ピン26を貫通させるためのピン穴11pが
設けられている。リンクポスト11a,11bは、リン
ク部材30を取り付ける際、リンク部材30の開口部側
面30hfにスラスト軸受25を介して当接すると共に
リンクポスト11a,11bの間にリンクポスト11
a,11bより材料硬度の低い中間部材スペーサー2を
介在させる。スペーサー2は、図2(c)に示す如く、
四角形状の平板である。
【0039】リンク部材30は、その両側に設けたピン
穴30pから支持ピン26をそれぞれリンクポスト11
のピン穴11pに挿入し、この支持ピン26によって揺
動自在に軸支される。
【0040】従って、第2の実施の形態でも、第1の実
施の形態と同様、スペーサー2とリンクポスト11a,
11bの接触面2f,11af,11bfの加工コスト
を上昇させることなく、スラスト軸受25の与圧調整を
可能にするとともに、与圧を均一にすることができる。
【0041】ここで、本実施形態に関し、リンクポスト
11a,11bがリンクポストベース12を介して変速
機ケース100に固定される場合の利点について説明す
る。
【0042】変速機ケース100は、一般的に、軽量化
のためにアルミ材料で形成されている。これに対し、リ
ンクポスト11a,11bは一般に鉄製であるため、変
速機ケース100に対してリンクポスト11a,11b
を直接つけると、剛性面での問題が生じる。
【0043】つまり、リンクポスト11a,11bはリ
ンク部材30から主軸方向のスラスト荷重を受けるため
に、リンクポスト11a,11bと変速機ケース100
との取付部に荷重がかかるから、この取付部における強
度を上げる必要があり、取付部の大型化を招く。これに
よって、リンクポスト自体も大型化しレイアウト上、リ
ンクポスト11a,11bとリンク部材30などの配置
が困難になる。
【0044】このため、リンクポスト11a,11bと
変速機ケース100との間にリンクポストベース12を
設け、取付部の強度を向上させつつ、全体としての大型
化を回避している。
【0045】具体的には、リンクポストベース12を、
10本程度のボルトによって変速機ケース100に対し
て比較的大きな面で支持する。これによって、リンクポ
スト11a,11bとリンクポストベース12の取付部
分の強度が保たれ、また、リンクポストベース12と変
速機ケース100の取付部は大型化して強度が向上す
る。
【0046】図3は、本発明の第3の実施の形態の概略
図であって、図3(a)は、リンクポストに油路付きス
ペーサー1を組み付けた状態を下方から示した図、図3
(b)は、図3(a)のIII−III断面図、図3
(c)は、油路付きスペーサー1を示した斜視図であ
る。
【0047】リンクポスト10a,10bおよびリンク
部材30の基本的な構造は、第1の実施の形態と同じで
あるが、本実施形態の場合、スペーサー1は、変速機ケ
ース100の油路R100から供給される潤滑油を外部に
排出するための潤滑孔R1を有する。
【0048】同様に、図4は、本発明の第4の実施の形
態の概略図であって、図4(a)は、図2に示したリン
クポストに油路付きスペーサー2を組み付けた状態を下
方から示した図、図4(b)は、図4(a)のIV−I
V断面図、図4(c)は、油路付きスペーサー2を示し
た斜視図である。
【0049】リンクポスト11a,11bおよびリンク
部材30の基本的な構造は、第2の実施の形態と同じで
あるが、本実施形態の場合、リンクポストベース12に
は油路R12が形成され、スペーサー2は、リンクポスト
ベース12の油路R12を経て変速機ケース100の油路
R100から供給される潤滑油を外部に排出するための潤
滑孔R2を有する。
【0050】これら第3,第4の実施の形態によれば、
第1,第2の実施の形態の作用効果に加えて、トロイダ
ル無段変速機内の入出力ディスク41,42や摩擦ロー
ラ51a,51bなどを簡単な構成で潤滑することがで
きる
【0051】図5は、本発明の第5の実施の形態の概念
図であって、図5(a)は、リンク部材をリンクポスト
に組み付けた状態を下方から示した図、図5(b)は、
図5(a)のV−V断面図である。
【0052】リンク部材30は、ローラ支持部材52
a,52b(図17を参照)の隣り合った一端同士を、
図示せぬボールジョイント54(図17を参照)を介し
て、揺動自在および傾動自在に連結する。また、リンク
部材30は、その中心付近に設けた開口部30hにリン
クポスト13を挿入しこのリンクポスト13から貫通さ
せた支持ピン26によって揺動自在に軸支される。
【0053】リンクポスト13は、一体ものであって、
変速機ケース100に固定され、入出力ディスク41,
42の軸心と直交する方向に溝部13hが設けられてい
る。また、リンクポスト13の両側にはそれぞれ、支持
ピン26を貫通させるためのピン穴13pが設けられて
いる。リンクポスト13は、リンク部材30を取り付け
る際、リンク部材30の開口部側面30hfにスラスト
軸受25を介して当接すると共に溝部13h内にリンク
ポスト13よりも材料硬度の低いスペーサー1を取り付
ける。
【0054】リンク部材30は、その両側に設けたピン
穴30pから支持ピン26をそれぞれリンクポスト13
のピン穴13pに挿入し、この支持ピン26によって揺
動自在に軸支される。
【0055】同様に、図6は、本発明の第6の実施形態
を示した平面図であって、図6(a)は、リンク部材を
リンクポストに組み付けた状態を下方から示した図、図
6(b)は、図6(a)のVI−VI断面図である。
【0056】リンクポスト14は、一体ものであって、
リンクポストベース15を介して変速機ケース100に
固定され、入出力ディスク41,42の軸心と直交する
方向に溝部14hが設けられている。この場合、溝部1
4hの幅寸法L2が第5実施形態の溝部13hの幅寸法
L1よりも狭い構造である。
【0057】また、リンクポスト14の両側にはそれぞ
れ、支持ピン26を貫通させるためのピン穴14pが設
けられている。リンクポスト14は、リンク部材30を
取り付ける際、リンク部材30の開口部側面30hfに
スラスト軸受25を介して当接すると共に溝部14h内
にリンクポスト14よりも材料硬度の低いスペーサー2
を取り付ける。
【0058】リンク部材30は、その両側に設けたピン
穴30pから支持ピン26をそれぞれリンクポスト14
のピン穴14pに挿入し、この支持ピン26によって揺
動自在に軸支される。
【0059】これら第5,第6実施形態では、リンクポ
スト13(14)とリンク部材30との間にスラスト軸
受25を配設し、リンクポスト13(14)の入出力デ
ィスクの軸心方向に溝部13h(14h)を形成し、こ
の溝部13h(14h)の間にリンクポスト13(1
4)よりも材料硬度の低いスペーサー1(2)を介在さ
せたから、スペーサー1(2)を前記軸心方向の厚さの
異なるスペーサーと入れ換えることだけで、スラスト軸
受25の与圧調整が可能になるとともに、スペーサー1
(2)とリンクポスト13(14)との接触面のバラツ
キをスペーサー1(2)が吸収して、スラスト軸受25
の与圧を均一にすることができる。
【0060】このように、スペーサー1(2)の材料硬
度をリンクポスト13(14)より低くすることで、前
記接触面のバラツキをスペーサー1(2)が吸収するた
め、スペーサー1(2)とリンクポスト13(14)と
の接触面における表面仕上げの精度を高くする必要がな
くなり、加工コストを下降させることができる。
【0061】従って、これら第5,第6実施形態によれ
ば、スペーサー1(2)とリンクポスト13(14)と
の接触面における加工コストを上昇させることなく、ス
ラスト軸受25の与圧調整を可能にするとともに、与圧
を均一にすることができる。
【0062】さらに、これら第5,第6実施形態によれ
ば、リンクポスト13(14)を2つに分割することに
よってスペーサー1(2)を介在させる構成ではないか
ら、リンクポスト13(14)を2つに分割しないこと
で部品点数の増加を抑えることができる。
【0063】ここで、スペーサー1,2の他の実施形態
を図7,8をもって説明する。
【0064】まず図7は、変速機ケース100の油路R
100から供給される潤滑油を外部に排出するための潤滑
孔と共に、支持ピン26を貫通させるための貫通孔を有
する実施形態である。
【0065】図7(a)は、スペーサー1に対して、変
速機ケース100のR100から供給される潤滑油を外部
に排出するための潤滑孔R1と共に、支持ピン26が貫
通するための貫通孔1pを有する。
【0066】同様に、図7(b)は、スペーサー2に対
して、変速機ケース100の油路R100から供給される
潤滑油を外部に排出するための潤滑孔R2と共に、支持
ピン26が貫通するための貫通孔2pを有する。
【0067】これらのスペーサーでは、貫通孔1p(2
p)を設けたことによって、支持ピン26をリンク部材
30の両側それぞれに取り付ける必要がなくなる。
【0068】従って、スペーサーにリンク部材30を揺
動自在に軸支する支持ピン26が貫通するための貫通孔
1p(2p)を設けることにより、支持ピン26を分割す
る必要がなくなり部品点数を削減することができると共
に、支持ピン26を分割した場合に生じる支持ピン26
の先端部とスペーサー1(2)の表面1f(2f)とが当接
する部分における摩擦抵抗を防止することができる。
【0069】なお、これらの実施形態によれば、支持ピ
ン26を潤滑孔R1(R2)の簡単な構成で潤滑することが
できる。
【0070】次に図8は、変速機ケース100の油路R
100から供給される潤滑油を外部に排出するための潤滑
孔と共に、スペーサーをリンクポストに介在させる方向
に開口する切り欠きを有する実施形態である。
【0071】図8(a)は、スペーサー1に対して、変
速機ケース100の油路R100から供給される潤滑油を
外部に排出するための潤滑孔R1と共に、スペーサーを
リンクポストに取り付ける際に変速機ケース100の内
壁側となる一端に設けた切り欠き1cを有する。この場
合、切り欠き1cは、リンクポストからの支持ピン26
が貫通するための貫通孔であって、スペーサーをリンク
ポストに取り付ける際に変速機ケース100の内壁と対
向する一端に設けてもよい。
【0072】同様に、図8(b)は、スペーサー2に対
して、変速機ケース100の油路R100から供給される
潤滑油を外部に排出するための潤滑孔R2と共に、スペ
ーサーをリンクポストに取り付ける際に変速機ケース1
00の内壁側となる一端に設けた切り欠き2cを有す
る。この場合、切り欠き2cは、リンクポストからの支
持ピン26が貫通するための貫通孔であって、スペーサ
ーをリンクポストに取り付ける際に変速機ケース100
の内壁と対向する一端に設けてもよい。
【0073】これらのスペーサーでは、支持ピンを貫通
させるための貫通孔が、スペーサーをリンクポストに介
在させる方向に開口する切り欠き1c,2cとして形成
されることによって、支持ピン26を分解することな
く、スペーサーの入れ換えが可能になり、潤滑油路とし
ても共用することができる。
【0074】従って、支持ピンを貫通させるための貫通
孔が、スペーサーをリンクポストに介在させる方向に開
口する切り欠きとして形成されることにより、リンク部
材30が支持ピン26を介してリンクポストに一体に取
り付けられたユニットのまま、スペーサー1,2を入れ
換えることができるため、与圧調整に必要な作業工数が
低減されて生産性が向上する。
【0075】なお、これらの実施形態によれば、入出力
ディスク41,42、摩擦ローラ51および支持ピン2
6などを潤滑孔R1,R2および切り欠き1c,2cの簡
単な構成で潤滑することができる。
【0076】図9は、本発明の第9の実施形態を示した
平面図であって、図9(a)は、リンク部材をリンクポ
ストに組み付けた状態を下方から示した図、図9(b)
は、図9(a)のVII−VII断面図、図9(c)
は、2つに分割されたリンクポストに介在するスペーサ
ーを示した斜視図である。
【0077】リンクポスト16a,16bは、入出力デ
ィスク41,42の軸心方向で2つに分割されており、
それぞれボルトBによりリンクポストベース17に固定
される。リンクポストベース17には、後述のスペーサ
ー4を嵌合させるための溝部G17が形成され、図示せぬ
ボルトによって変速機ケース100に固定されている。
リンクポスト16a,16bにはそれぞれ、支持ピン2
6を貫通させるためのピン穴16pが設けられている。
【0078】リンクポスト16a,16bは、リンク部
材30を取り付ける際、リンク部材30の開口部側面3
0hfにスラスト軸受25を介して当接するとともにリ
ンクポスト16a,16bの間にリンクポスト16a,
16bよりも材料硬度の低い中間部材スペーサー3を介
在させる。スペーサー3は、四角形状の平板であって、
その一端に突起3pを有し、この突起3pがリンクポス
トベース17の溝部G17に嵌合することにより取り付け
られる。
【0079】リンク部材30は、第1実施形態と同様な
部材であって、その中心付近に設けた開口部30hにリ
ンクポスト16a,16bを挿入し、リンクポスト16
a,16bから貫通させた支持ピン26によって揺動自
在に軸支される。
【0080】また、図10は、本発明の第10の実施形
態を示した平面図であって、図10(a)は、リンク部
材をリンクポストに組み付けた状態を下方から示した
図、図10(b)は、図10(a)のVIII−VII
I断面図、図10(c)は、2つに分割されたリンクポ
ストに介在するスペーサーを示した斜視図である。
【0081】リンクポスト18a,18bは、第9実施
形態と同様、入出力ディスク41,42の軸心方向で2
つに分割されており、それぞれボルトBによりリンクポ
ストベース19に固定される。リンクポストベース19
には、後述のスペーサー4を嵌合させるための突起部1
9pが形成され、図示せぬボルトによって変速機ケース
100に固定されている。リンクポスト18a,18b
にはそれぞれ、支持ピン26を貫通させるためのピン穴
18pが設けられている。
【0082】リンク部材30は、第1実施形態と同様な
部材であって、その中心付近に設けた開口部30hにリ
ンクポスト18a,18bを挿入しこのリンクポスト1
8a,18bから貫通させた支持ピン26によって揺動
自在に軸支される。
【0083】リンクポスト18a,18bは、リンク部
材30を取り付ける際、リンク部材30の開口部側面3
0hfにスラスト軸受25を介して当接するとともにリ
ンクポスト18a,18bの間にリンクポスト18a,
18bよりも材料硬度の低い中間部材スペーサー4を介
在させる。スペーサー4は、四角形状の平板であって、
その一端に溝部G4を有し、この溝部G4がリンクポスト
ベース19の突起部19pに嵌合することにより取り付
けられる。
【0084】これら第9,第10実施形態によれば、ス
ペーサー3(4)およびリンクポスト16a,16b(1
8a,18b)がこれらを嵌合させる凹凸形状部3p,G
17(G4, 19p)を有するから、スペーサー3(4)をリ
ンクポスト16a,16b(18a,18b)に強固に固
定することができ、リンクポスト16a,16b(18
a,18b)からのずれを防止することができる。
【0085】図11は、第9,第10実施形態の他の実
施形態を示し、図11(a)は、スペーサーを下方から
示した正面図、図11(b)は、図11(a)の側面
図、図11(c)は、スペーサーの組み付け状態を側面
から示した断面図である。
【0086】リンクポスト20a,20bは、入出力デ
ィスク41,42の軸心方向で2つに分割されており、
それぞれ図示せぬボルトによりリンクポストベース21
に固定される。リンクポストベース21も同様に、変速
機ケース100に、図示しないボルトにより固定され
る。リンクポスト20a,20bにはそれぞれ、支持ピ
ン26を貫通させるためのピン穴20pが設けられてい
る。リンクポスト20a,20bは、リンク部材30を
取り付ける際、リンク部材30の開口部側面30hfに
スラスト軸受25を介して当接すると共にリンクポスト
20a,20bの間にリンクポスト20a,20bより
も材料硬度の低いスペーサー5を介在させる。
【0087】スペーサー5は、変速機ケース100の内
壁側となる端部に開口された潤滑孔R5と共に、このス
ペーサー5をリンクポスト20a,20bに取り付ける
際に変速機ケース100の内壁と対向する一端に切り欠
き5cを有し、この切り欠き5cの開口側が外部に開放
されている。また、スペーサー5は、変速機ケース10
0の内壁側に円形のスペーサーベース5bを具える。
【0088】スペーサー5は、スペーサーベース5bを
リンクポスト20a,20bとリンクポストベース21
との間に挟み込むことで取り付けられ、支持ピン26
は、スペーサー5に形成された切り欠き5cを貫通す
る。この場合、変速機ケース100の油路R100から供
給される潤滑油は、リンクポストベース21に形成され
た油路R21を経て潤滑孔R5から切り欠き5cに導入さ
れる。
【0089】この第11実施形態の場合も第9,第10
実施形態と同様に、スペーサー5をリンクポスト20
a,20bに強固に固定することができ、リンクポスト
20a,20bからのずれを防止することができる。
【0090】図12は、スペーサーの他の実施形態を示
し、図12(a)はスペーサーを下方から示した正面
図、図12(b)は図12(a)の側面図、図12
(c)はスペーサーの組み付け状態を側面から示した断
面図である。
【0091】このスペーサー5は、変速機ケース100
の内壁側となる端部に開口された潤滑孔R5と共に、ス
ペーサー5をリンクポストに取り付ける際に変速機ケー
ス100の内壁と対向する一端に切り欠き5cを有し、
この切り欠き5cの開口側に遮蔽板7を取り付ける。遮
蔽板7は支持ピン26の方向に沿って形成された溝G7
を有し、この溝G7が切り欠き5cに開放されている。
【0092】スペーサー5は、スペーサーベース5bを
リンクポスト20a,20bとリンクポストベース21
との間に挟み込むことで取り付けられ、支持ピン26
は、スペーサー5に形成された切り欠き5cを貫通す
る。この場合、変速機ケース100の油路R100から供
給される潤滑油は、リンクポストベース21に形成され
た油路R21を経て潤滑孔R5に導入されて外部に排出さ
れるが、切り欠き5cに集まる潤滑油はまた、溝G7を
経て外部に排出される。
【0093】この実施形態によれば、入出力ディスク4
1,42、摩擦ローラ51a,51bおよび支持ピン2
6などを溝G7、潤滑孔R5および切り欠き5cという簡
単な構成で潤滑することができる。
【0094】図13は、スペーサーのさらに他の実施形
態を示し、図13(a)はスペーサーを下方から示した
正面図、図13(b)は図13(a)の側面図、図13
(c)はスペーサーの組み付け状態を側面から示した断
面図である。
【0095】このスペーサー5も、変速機ケース100
の内壁側となる端部に開口された潤滑孔R5と共に、ス
ペーサー5をリンクポスト20a,20bに取り付ける
際に変速機ケース100の内壁と対向する一端に切り欠
き5cを有し、この切り欠き5cの開口側に遮蔽板8を
取り付ける。遮蔽板8は支持ピン26の方向に沿って形
成された突起部8pを有し、この突起部8pが切り欠き
5cに嵌合している。
【0096】スペーサー5は、スペーサーベース5bを
リンクポスト20a,20bとリンクポストベース21
との間に挟み込むことで取り付けられ、支持ピン26
は、スペーサー5に形成された切り欠き5cを貫通す
る。この場合、変速機ケース100の油路R100から供
給される潤滑油は、リンクポストベース21に形成され
た油路R21を経て潤滑孔R5から切り欠き5cに導入さ
れる。
【0097】この実施形態によれば、図13と同様に、
他の部分に比べて特に摩耗しやすい支持ピン26を切り
欠き5cおよび潤滑孔R5という簡単な構成で重点的に
潤滑することができる。
【0098】図14,図15は、スペーサーに取り付け
る遮蔽板の他の実施形態を示し、図14(a),図15
(a)はそれぞれ、スペーサーを側面から示した正面
図、図14(b),図15(b)はそれぞれ、図14
(a),図15(a)の下面図である。
【0099】図14は、遮蔽板8の突起8pに支持ピン
26の方向に沿って溝部G8が形成され、この溝部G8
が、例えば、図12,13のスペーサー5の切り欠き5
cに開放されている。
【0100】図15は、遮蔽板8の突起8pから支持ピ
ン26の方向に沿った潤滑孔R8が形成され、この潤滑
孔R8が外部に開放されている。
【0101】これらの実施形態では、例えば、図13を
参照すると、変速機ケース100の油路R100から供給
される潤滑油は、リンクポストベース21に形成された
油路R21を経て潤滑孔R5から切り欠き5cに導入され
るが、切り欠き5cに集まる潤滑油はまた、溝部G8ま
たは潤滑孔R8を経て外部に排出される。
【0102】従って、これらの実施形態によれば、入出
力ディスク41,42、摩擦ローラ51a,51bおよ
び支持ピン26などを溝G8、潤滑孔R5,R8および切
り欠き5cという簡単な構成で潤滑することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示した図である。
【図2】 本発明の第2実施形態を示した図である。
【図3】 本発明の第3実施形態を示した図である。
【図4】 本発明の第4実施形態を示した図である。
【図5】 本発明の第5実施形態を示した図である。
【図6】 本発明の第6実施形態を示した図である。
【図7】 スペーサーの実施形態を示した図である。
【図8】 図7のスペーサーに関する他の実施形態を示
した図である。
【図9】 リンクポストに対するスペーサーの取り付け
に関する実施形態を示した図である。
【図10】 リンクポストに対するスペーサーの取り付
けに関する他の実施形態を示した図である。
【図11】 リンクポストに対するスペーサーの取り付
けに関するさらに他の実施形態を示した図である。
【図12】 スペーサーに遮蔽板を取り付けた実施形態
を示した図である。
【図13】 スペーサーに遮蔽板を取り付けた他の実施
形態を示した図である。
【図14】 図13のスペーサーに取り付ける遮蔽板に
関する他の実施形態を示した図である。
【図15】 図13のスペーサーに取り付ける遮蔽板に
関するさらに他の実施形態を示した図である。
【図16】 従来のトロイダル型無段変速機における要
部断面図である。
【図17】 図16を正面から示した断面図である。
【符号の説明】
1 凸形状スペーサー 1f スペーサー表面 1p 貫通孔 R1 潤滑孔 2 四角形状スペーサー 2f スペーサー表面 2p 貫通孔 R2 潤滑孔 3 凸嵌合スペーサー 3f スペーサー表面 3p 突起部 4 凹嵌合スペーサー 4f スペーサー表面 G4 溝部 5 スペーサー 5b スペーサーベース 5c 切り欠き R5 潤滑孔 7 溝付き遮蔽板 G7 溝部 8 突起付き遮蔽板 8p 突起部 G8 溝部 R8 潤滑孔 10a,10b リンクポスト 10p ピン穴 11 リンクポストベース 11a,11b リンクポスト 12 リンクポストベース R12 潤滑孔 13 リンクポスト 13h 溝部 14 リンクポスト 14h 溝部 15 リンクポストベース 16a,16b リンクポスト 17 リンクポストベース 18a,18b リンクポスト 19 リンクポストベース 20a,20b リンクポスト 21 リンクポストベース R21 潤滑孔 25 スラスト軸受 26 支持ピン 11p ピン穴 30 リンク部材 30h 開口部 30hf 開口部側面 30s 支持穴 30p ピン穴 B ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に対向配置された入出力ディスク
    間に摩擦ローラを介在させ、該摩擦ローラを傾動自在に
    支持すると共に入出力ディスクの軸心に直交する方向に
    移動可能となるローラ支持部材の端部それぞれをリンク
    部材で連結し、該リンク部材を変速機ケースに固定した
    リンクポストによって前記入出力ディスクの軸心と直交
    する平面上で揺動自在に支持するトロイダル型無段変速
    機において、 前記リンク部材は、該リンク部材の中心付近に開口部を
    設けて前記リンクポストを挿入し前記リンクポストと共
    に貫通させたピンによって揺動自在に軸支され、前記リ
    ンクポストは、前記リンク部材の開口部側面にスラスト
    軸受を介して当接すると共に前記入出力ディスクの軸心
    方向で2つに分割され、これら分割面の間に前記リンク
    ポストよりも材料硬度の低い中間部材を介在させたこと
    を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 同軸上に対向配置された入出力ディスク
    間に摩擦ローラを介在させ、該摩擦ローラを傾動自在に
    支持すると共に入出力ディスクの軸心に直交する方向に
    移動可能となるローラ支持部材の端部それぞれをリンク
    部材で連結し、該リンク部材を変速機ケースに固定した
    リンクポストによって前記入出力ディスクの軸心と直交
    する平面上で揺動自在に支持するトロイダル型無段変速
    機において、 前記リンク部材は、該リンク部材の中心付近に開口部を
    設けて前記リンクポストを挿入し前記リンクポストと共
    に貫通させたピンによって揺動自在に軸支され、前記リ
    ンクポストは、前記リンク部材の開口部側面にスラスト
    軸受を介して当接すると共に前記入出力ディスクの軸心
    を直交する方向に貫通する溝部が形成され、該貫通溝部
    内に前記リンクポストよりも材料硬度の低い中間部材を
    取り付けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 前記中間部材は、前記リンクポストから
    供給される潤滑油を外部に排出する潤滑孔を有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のトロイダル型無
    段変速機。
  4. 【請求項4】 前記中間部材は、前記リンクポストから
    の前記ピンが貫通するための貫通孔を有することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトロイダ
    ル型無段変速機。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔は、前記中間部材を前記リン
    クポストに介在させる方向に開口する切り欠きとして形
    成することを特徴とする請求項4に記載のトロイダル型
    無段変速機。
  6. 【請求項6】 前記リンク部材および前記リンクポスト
    は、前記中間部材を前記入出力ディスクの軸心と直交す
    る方向に嵌合させる凹凸形状部を有することを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか一項に記載のトロイダル型
    無段変速機。
JP32526999A 1999-11-16 1999-11-16 トロイダル型無段変速機 Pending JP2001141012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32526999A JP2001141012A (ja) 1999-11-16 1999-11-16 トロイダル型無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32526999A JP2001141012A (ja) 1999-11-16 1999-11-16 トロイダル型無段変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001141012A true JP2001141012A (ja) 2001-05-25

Family

ID=18174935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32526999A Pending JP2001141012A (ja) 1999-11-16 1999-11-16 トロイダル型無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001141012A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003090404A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Nissan Motor Co Ltd トロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造
US7335130B2 (en) * 2002-05-23 2008-02-26 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003090404A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Nissan Motor Co Ltd トロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造
EP1296083A3 (en) * 2001-09-19 2004-09-22 Nissan Motor Company, Limited Toroidal continuously variably transmission
US7335130B2 (en) * 2002-05-23 2008-02-26 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001141012A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2013019545A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3237503B2 (ja) 摩擦車式無段変速機
US5893815A (en) Continuously variable toroidal transmissions
JP3879913B2 (ja) トロイダル型無段変速機
EP1113190B1 (en) Toroidal continuously variable transmission
JP4662135B2 (ja) トロイダル型無段変速機
EP1296083B1 (en) Toroidal continuously variable transmission
JP2008111488A (ja) トロイダル型無段変速機
JP4378670B2 (ja) トロイダル無段変速機及びその組立方法
JP2008051157A (ja) トロイダル型無段変速機
JP4089085B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2007309401A (ja) トロイダル型無段変速機のための位置決め方法および位置決め用治具
JP4154950B2 (ja) トロイダル型無段変速機の主軸仮組体およびその組み付け方法
KR20100102636A (ko) 베리에이터
JP4984138B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4587119B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4259172B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3303663B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2008261471A (ja) トロイダル型無段変速機およびその組み立て方法
JP2005220983A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3758139B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3972455B2 (ja) トロイダル型無段変速機のトラニオン駆動装置
JPH11280860A (ja) ダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機のトラニオン駆動装置
JP2007309400A (ja) トロイダル型無段変速機、位置決め用治具および位置決め方法