JP2001140768A - 圧縮空気製造設備 - Google Patents
圧縮空気製造設備Info
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Abstract
消費を低減する。 【解決手段】 駆動電動機の回転速度を変えて容量制御
する少なくとも1台の可変速圧縮機と、回転速度が一定
で全負荷運転または停止の2段階で容量制御する定速圧
縮機と、これら圧縮機の吐出空気が供給される空気槽
と、を含んで圧縮空気製造設備を構成し、前記空気槽圧
力の変化に応じて、可変速圧縮機の容量変更と定速圧縮
機の起動停止を順に行う制御手段を設けた。そして、可
変速圧縮機の容量変更が可能な範囲を越えて圧縮空気使
用量が変動したとき、定速圧縮機を順に起動、あるいは
停止して空気槽圧力を所定の範囲に維持するようにし
た。
Description
速度を変化させて圧縮機の容量を調整する可変速圧縮機
と、全負荷で運転するかもしくは停止する定速圧縮機を
複数台組み合わせた圧縮空気製造設備に関する。
は、特開平9−250485号公報に開示された技術が
ある。上記公報には、圧縮機出口に圧縮空気出口圧力セ
ンサを設け、検出された圧縮空気出口圧力を入力として
PID制御により圧縮機の回転数を変化させて容量制御
を行う圧縮機が示されている。
よれば、圧縮機を単独で運転する場合、従来の回転速度
一定での吸込み絞り弁による容量制御方法に対し大きな
消費動力の改善が得られるが、圧縮空気製造設備では圧
縮機を複数台並列に接続して運転を行う場合があり、こ
の場合には上記回転数を変化させて容量制御を行う圧縮
機を並列運転しても、従来方式(回転速度一定での吸込
み絞り弁による容量制御方法)の台数制御運転に対し大
きな省電力効果が得られないという問題があった。
接続して運転する圧縮空気製造設備を、全体としての容
量を変化させて運転することを可能にするとともに、そ
の消費電力を、回転速度一定での吸込み絞り弁による容
量制御方式の圧縮機を複数台並列して台数制御運転する
場合に対し低減することにある。
決するため、圧縮空気製造設備を、電動機の回転速度を
変えて容量制御する可変速圧縮機と、電動機の回転速度
が一定である圧縮機(以下、定速圧縮機という)を並列
に組み合わせて構成し、定速圧縮機は必要容量に応じて
台数制御運転をするとともに、使用空気量の変動が前記
定速圧縮機1台の100%容量に満たないとき、可変速圧
縮機の回転数制御による容量制御を行う制御手段を設け
たものである。
列運転する場合、変動する負荷に応じて回転速度制御を
行う圧縮機を1台に限定し、他の圧縮機は停止または全
負荷運転で容量を制御することで、使用空気の容量と消
費動力がほぼ直線的に変化する圧縮空気製造設備を実現
する。
縮機の吐出圧力の変動として捉えられ、可変速圧縮機の
吐出圧力は、該可変速圧縮機の吐出空気管に介装された
逆止弁の2次側圧力として検出される。そして、検出さ
れた圧力を前記制御手段の入力として可変速圧縮機及び
定速圧縮機が制御される。
縮空気製造設備の構成を示す。図3に、本実施の形態の
圧縮空気製造設備の制御タイムチャートの例を示す。
の圧縮機を使用した例である。図示の圧縮空気製造設備
は、それぞれ圧縮機とその制御装置を備えた3基の圧縮
機ユニットA,B,Cと、各圧縮機ユニットに圧縮空気
管2A,2B,2Cで接続され、吐出される圧縮空気を
合流させて貯留する空気槽1とからなっている。
(すなわち圧縮機の回転速度)を変化させて容量制御を
行う可変速圧縮機である圧縮機Aと、圧縮機Aを制御す
る制御装置Aと、圧縮機Aの圧縮空気出口に接続された
吐出空気管3Aと、この吐出空気管3Aに介装された逆
止弁Aと、逆止弁Aより下流側(圧縮空気ユニットAの
圧縮空気出口より上流側)の吐出空気管3Aに検出用配
管を接続させた圧縮機Aの圧力検出手段である圧力セン
サーAと、を含んで構成され、圧力センサーAの出力が
前記制御装置Aへ入力されるようになっている。圧縮機
Aは、吐出空気量が定格時の30%になったとき、容量制
御下限回転数となる。
の回転速度が一定であるように制御される定速圧縮機で
ある圧縮機B,Cと、圧縮機B,Cをそれぞれ制御する
制御装置B,Cと、圧縮機B,Cの圧縮空気出口に接続
された吐出空気管3B,3Cと、この吐出空気管3B,
3Cにそれぞれ介装された逆止弁B,Cと、前記吐出空
気管3Aの前記圧力センサーAの検出用配管が接続され
た位置に検出用配管をそれぞれ接続した圧力検出手段で
ある圧力センサーB,Cと、を含んで構成され、圧力セ
ンサーB,Cの出力がぞれぞれ前記制御装置B,Cへ入
力されるようになっている。制御装置A,B,Cをまと
めて制御手段という。圧力センサーA,B,Cをまとめ
て圧力検知手段という。
ち吐出空気管3A,3B,3Cの下流端)に接続された
圧縮空気管2A,2B,2Cは集合されて空気槽1に接
続され、圧縮空気は空気槽1から圧縮空気使用ラインへ
と供給される。なお、場合によっては(例えば圧縮空気
使用ラインの容量が十分大きい場合等)、圧縮空気使用
ラインを空気槽1としてあつかってもよい。
検出用配管の吐出空気管との接続部に、定速圧縮機であ
る圧縮機Bと圧縮機Cの圧力検出手段である圧力センサ
ーB、圧力センサーCの検出用配管も同様に接続されて
いる。圧縮機Bと圧縮機Cの圧力検出手段は圧力センサ
ー以外の圧力スイッチでもかまわない。また、圧縮機B
と圧縮機Cの圧力検出手段の検出用配管は、それぞれの
圧縮機の吐出空気管に介装された逆止弁2次側の吐出空
気管に接続してもかまわないが、各圧縮機の吐出空気管
に配置された逆止弁2次側の圧力は必ずしも一致しない
から、本実施の形態のように、逆止弁Aの2次側の圧力
ですべての圧縮機を制御するようにするのが制御の整合
の面で望ましい。この意味では、圧力センサーAの出力
をそのまま、圧縮機B,Cに入力する構成も可能である
が、圧力センサーの故障を考慮して、圧力センサ自体は
個別に設け、センサ故障の場合のバックアップを容易に
した。
れぞれ37kWとし、空気槽容量を1.24m3とし
た。また、圧縮機はすべて吸込み絞り弁によるアンロー
ドを行うものとし、以下、吸込み絞り弁の開度を無段階
に低下させていくアンロード方式をU式アンロード、吸
込み絞り弁を閉鎖すると同時に圧縮機の吐出圧力の減圧
(逆止弁上流側の減圧)を開始するアンロード方式をI
式アンロード、アンロード以外の運転状態をロードと呼
ぶ。
一定以内にするための制御圧力設定を0.62MPa
(第1の圧力)とし(この圧力になるように圧縮機の回
転数を変化させる)、圧縮機Aの回転数制御下限回転数
で、回転数を一定にして吸い込み絞り弁を閉鎖すると同
時に、圧縮機の吐出圧力の減圧(逆止弁上流側の減圧)
を開始するI式アンロード開始圧力設定を0.65MP
a(第2の圧力)とした。なお、I式アンロードからの
復帰圧力設定を0.62MPaとした。
力設定(I式アンロード開始圧力設定)を0.69MP
a(第4の圧力)、I式アンロードからの復帰圧力設定
・自動再起動の圧力設定を0.60MPa、U式アンロ
ードかかりだし圧力設定を0.69MPaとし、同じく
定速圧縮機である圧縮機Cの制御圧力設定(I式アンロ
ード開始圧力設定)を0.67MPa(第3の圧力)、
I式アンロードからの復帰圧力設定・自動再起動の圧力
設定を0.58MPa、U式アンロードかかりだし圧力
設定を0.69MPaとした。
復帰圧力設定・自動再起動の圧力設定を入れ替えてもか
まわない。
示す。なお、圧縮機Bにおいては、制御圧力設定(I式
アンロード開始圧力設定)とU式アンロードかかりだし
圧力設定が同じ圧力になっているが、I式アンロードが
先に起動されるようにしてある。
圧力設定は、次ぎのようになっている。すなわち、可変
速圧縮機に対して回転数制御により維持すべき第1の圧
力と、アンロードを開始する前記第1の圧力よりも高い
第2の圧力が設定され、空気使用量が低下したときに最
初に停止すべき定速圧縮機に対して前記第2の圧力より
も高い第3の圧力がアンロードを開始する圧力として設
定され、空気使用量がさらに低下したときに次ぎに停止
すべき定速圧縮機に対して前記第3の圧力よりも高い第
4の圧力がアンロードを開始する圧力として設定され、
前記第1、第2の定速圧縮機が停止から始動する圧力
は、前記第1の圧力よりも低く設定されている。
が可変速圧縮機の100%容量未満のときは可変速圧縮機
の容量を変化させて対応し、使用空気量の変動幅が可変
速圧縮機の100%容量を越えた場合は、定速圧縮機の1
台をアンロード(あるいは停止)もしくは始動させ、こ
の定速圧縮機1台のアンロード(あるいは停止)もしく
は始動による吐出空気量の不足もしくは過剰に対して
は、可変速圧縮機の容量を変化させて対応することが可
能となる。
ャートの例を示す。図3の制御タイムチャートは、出力
37kWの圧縮機A,B,Cそれぞれの最大吐出空気量
を100%とし、3台で合計300%としたときの、使
用空気量比(使用空気量を前記最大吐出空気量300%
を基準にして示すパラメータ)が300%から0%、0
%から300%に変化したときの空気槽圧力、可変速圧
縮機である圧縮機Aのインバーター出力周波数と消費電
力比、定速圧縮機である圧縮機B、Cの消費電力費の変
化を表している。
伴なう圧縮機運転状態の変化につき説明する。圧縮機
A,B,Cがいずれも100%出力、逆止弁Aの2次側
圧力(空気槽圧力を逆止弁Aの2次側圧力とする)が
0.62MPaで運転している状態からスタートする。
2次側圧力Poが0.62MPaで使用空気量比が30
0%から230%に変化すると、2次側圧力Poが制御
圧力設定0.62MPaを越えないように、可変速圧縮
機である圧縮機Aが回転数を低下させ容量を低下させて
圧力を一定以内にすると共に消費動力を低下させる。一
方、定速圧縮機である圧縮機B、Cは各制御圧力設定
(圧縮機Bが0.69MPa、圧縮機Cが0.67MP
a)よりも2次側圧力Po(このとき、0.62MP
a)の方が低いためロードとなり、圧縮空気吐出量、消
費電力は共にそれぞれ100%で運転する。圧縮空気吐
出量が低下すると、定速圧縮機の比動力が比例して悪く
なるのに対し、可変速圧縮機の比動力はほとんど変わら
ないことはすでに公知のため説明は省略するが、2台の
定速圧縮機B,Cは圧縮空気吐出量、消費電力共に10
0%で運転のため比動力が最良であり、可変速圧縮機は
圧縮空気吐出量を減少させると消費電力もほぼ比例で低
下するため比動力が変わらず、省電力効果が大である。
30%、逆止弁Aの2次側圧力Poが0.62MPaの
状態から、さらに空気消費量が低下して使用空気量比が
200%に変化する。圧縮機Aはすでに最低回転数(容
量制御下限回転数)となっているため吐出空気量はそれ
以上低減されず、使用空気量比が低下すると空気槽圧力
(2次側圧力Po)が次第に上昇する。2次側圧力Po
が0.65MPaまで上昇すると、圧縮機AはI式アン
ロードとなる。しかし、圧縮機B、Cは各制御圧力設定
よりも空気槽圧力の方がまだ低いためロードを持続し、
圧縮空気吐出量、消費電力は共に100%で運転する。
00%未満になると、圧縮機B,Cがそれぞれ100%
容量で運転しているため、逆止弁Aの2次側圧力Poは
次第に上昇する。2次側圧力Poが0.67MPaを越
えて上昇すると、圧縮機Cは制御圧力設定以上となりI
式アンロードに切り替わる。I式アンロード中に3分以
内に2次側圧力Poが0.58MPaまで低下すると圧
縮機CはI式アンロードからロードに切り替わるが、図
3の場合、I式アンロードに切り替わってから0.58
MPa以上が3分持続するため圧縮機Cは自動停止す
る。I式アンロード(停止)により圧縮機Cの圧縮空気
吐出量が0%になると、圧縮空気吐出量は圧縮機Bの1
00%分だけとなり、使用空気量比に対し、約100%
以下の圧縮空気吐出量が不足する。このため、逆止弁A
の2次側圧力Poおよび空気槽圧力が低下する。逆止弁
Aの2次側圧力が0.62MPa(圧縮機Aの制御圧力
設定値)以下まで低下すると、圧縮機AはI式アンロー
ドから回転数制御(ロード)に切り替わり、回転数を上
昇させ不足した空気量を補充する。不足した空気量を可
変速圧縮機が補充するため、逆止弁Aの2次側圧力はま
た0.62MPaを維持する。2次側圧力Poは圧縮機
Cの復帰圧力設定0.58MPaまで低下しないため、
圧縮機Cはロードに切り替わらずにI式アンロードを経
て自動停止する。また、圧縮機Bは、逆止弁Aの2次側
圧力Poが制御圧力設定0.69MPaまで上昇しない
ため、ロードを持続する。
0%から130%に変化すると、それに合わせて圧縮機
Aが回転数を低下させ、圧力を0.62MPaに一定以
内にすると共に消費動力を低下させる。圧縮機Bは、圧
縮機Aの容量制御により2次側圧力Poが制御圧力設定
0.62MPaに維持されるため、2次側圧力Poが圧
縮機Bの制御圧力設定0.69MPaに達せず、ロード
を持続する。
圧力0.62MPaで使用空気量比が130%から10
0%に変化すると、可変速圧縮機はすでに最低回転数と
なっているため、吐出空気量はそれ以上低下せず、使用
空気量比が低下すると空気槽圧力(2次側圧力Po)が
次第に上昇する。2次側圧力Poが0.65MPaまで
上昇すると、圧縮機AはI式アンロードとなる。一方、
圧縮機Bは制御圧力設定(0.69MPa)よりも空気
槽圧力の方が低いためロードを持続する。この状態で
は、圧縮機Bのみが圧縮空気を吐出し、100%の使用
空気量比に対応している。
00%未満になると、圧縮機Bが100%の容量で運転
しているため、逆止弁Aの2次側圧力は次第に上昇す
る。2次側圧力Poが0.69MPaを越えると、圧縮
機Bの制御圧力設定以上となり、圧縮機BはI式アンロ
ードに切り替わる。圧縮機BがI式アンロードに切り替
わって圧縮空気吐出量が0%になると、使用空気量比は
0ではないから、圧縮空気吐出量が不足し、逆止弁Aの
2次側圧力および空気槽圧力が次第に低下する。逆止弁
Aの2次側圧力が0.69MPaから圧縮機Aの制御圧
力設定0.62MPa以下にまで低下すると、圧縮機A
はI式アンロードから回転数制御(ロード)に切り替わ
り、2次側圧力Poが制御圧力設定0.62MPaに達
するまで回転数を上昇させ不足した空気量を補充する。
不足した空気量を可変速圧縮機である圧縮機Aが補充す
るため、逆止弁Aの2次側圧力Poはまた0.62MP
aまで上昇し、それを維持する。逆止弁Aの2次側圧力
Poは圧縮機Bの復帰圧力設定0.60MPaまで低下
しないため、圧縮機Bはロードに切り替わらずにI式ア
ンロードを持続する。
力が0.62MPaで使用空気量比が100%から30
%に変化したとき、可変速圧縮機が回転数を低下させ圧
力を一定以内にすると共に消費動力を低下させる。圧縮
機BがI式アンロードになってから2次側圧力Po>
0.58MPaの状態が3分持続するため、圧縮機Bは
I式アンロードから切り替わり自動停止する。
力0.62MPaで使用空気量比が30%から0%に変
化したときも、圧縮機Aはすでに最低回転数となってい
るため吐出空気量はそれ以上低下せず、使用空気量比が
低下すると空気槽圧力が次第に上昇する。2次側圧力P
oが0.65MPaまで上昇すると、圧縮機AはI式ア
ンロードとなる。圧縮機Aのアンロードにより圧縮空気
は空気槽1に供給されなくなるから、これ以降、2次側
圧力Po(空気槽圧力)は低下する一方であって上昇す
ることはない。
力が0.62MPa以下に低下するまでは圧縮機AはI
式アンロードを持続する。
を越えて増加すると、逆止弁Aの2次側圧力が次第に低
下し、0.62MPaよりも低下すると圧縮機AはI式
アンロードから回転数制御に切り替わり、最低回転数で
圧縮空気の吐出を開始する。ただし、使用空気量比が3
0%以下では、圧縮機Aの回転数は最低回転数に維持さ
れる。
%から100%まで変化すると、圧縮機Aは最低回転数
から最高回転数まで回転数を上昇させ、逆止弁Aの2次
側圧力を0.62MPaの一定範囲以内にすると共に圧
縮空気吐出量を100%まで増加させる。
0%の状態が持続すると、可変速圧縮機は最高回転数で
回転数を一定としロードを持続する。
0%から130%に変化すると、逆止弁Aの2次側圧力
が次第に低下する。2次側圧力Poが0.60MPaに
低下すると、圧縮機Bは自動再起動し、ロード状態とな
る。圧縮機Bがロードとなることで圧縮空気吐出量が1
00%分増加するため、逆止弁Aの2次側圧力は次第に
上昇する。2次側圧力Poが0.62MPaを越えて上
昇すると、圧縮機Aは回転数を低下させて、さらなる逆
止弁Aの2次側圧力の上昇を抑制し、0.62MPaで
安定させようと制御する。
0%から200%に変化すると、逆止弁Aの2次側圧力
は0.62MPaから低下しようとするため、圧縮機A
は0.62MPaで安定させようと最高回転数まで回転
数を上昇させる。
0%で持続すると、圧縮機Aは最高回転数で回転数を一
定とし100%出力でのロードを持続し、圧縮機Bも1
00%出力でのロードを持続する。
00%から230%に変化すると、運転している圧縮機
が2台だけなので圧縮空気吐出量が不足し、逆止弁Aの
2次側圧力Poは次第に低下する。2次側圧力Poが低
下して0.58MPaになると、圧縮機Cの再起動圧力
(復帰圧力)となって圧縮機Cは自動再起動し、ロード
状態となる。圧縮機Cがロードとなることで圧縮空気吐
出量が100%分増加するため、圧縮空気吐出量が消費
量よりも多くなり、逆止弁Aの2次側圧力は次第に上昇
する。2次側圧力Poが0.62MPaまで上昇する
と、圧縮機Aは回転数を低下させて、さらなる逆止弁A
の2次側圧力の上昇を抑制し、0.62MPaで安定さ
せようと制御する。圧縮機Aの回転数が最低回転数にな
ってもなお2次側圧力Poが0.65MPaまで上昇す
ると、圧縮機AはI式アンロードに切り替わる。図3の
pのブロックで使用空気量比が200%以上230%未
満で持続すると、圧縮機AはI式アンロードと最低回転
数でのロードを繰り返し切り替える。
0%から300%に変化すると、逆止弁Aの2次側圧力
は0.62MPaから低下しようとするため、圧縮機A
は0.62MPaで安定させようと最高回転数まで回転
数を上昇させる。
空気使用量が低下するときの制御の切り替わり時点で
は、定速圧縮機はアンロードに切り替わってしまうが、
全体で比較するとロードまたは自動停止状態のどちらか
である時間が大半である。定速圧縮機がロードまたは自
動停止状態のどちらかであるということは比動力が最良
であることで、使用空気量比の変化に対して可変速圧縮
機が圧縮空気吐出量を調整していることと合わせると、
3台共最大の省電力運転を行っていることがわかる。
縮機Aの制御の入力となる吐出圧力を逆止弁Aの2次側
で検出しているが、定速圧縮機である圧縮機B,Cの制
御の入力となる吐出圧力をも逆止弁Aの2次側で検出し
ている。これは、可変速圧縮機の回転数が変化すること
によって、逆止弁Aの2次側圧力と空気槽圧力の差圧も
変化してしまうため、各圧縮機の圧力検出を各圧縮機の
吐出空気管に設けられた逆止弁の2次側で検出するよう
に構成すると、前記差圧を考慮して圧力設定幅を広くす
る必要がある。各圧縮機の圧力検出を空気槽圧力で検出
すると、可変速圧縮機の圧縮機と空気槽の距離が長くな
るため圧力変動に遅れが生じ、空気使用量比が一定であ
っても可変速圧縮機の回転数が圧力変動の遅れによりハ
ンチングを繰り返し、空気槽圧力もハンチングを繰り返
してしまう。
御の入力となる圧力は、可変速圧縮機の逆止弁2次側圧
力で共に検出することが最良である。ただし、可変速圧
縮機の逆止弁2次側圧力で共に検出しなくとも、省電力
効果は十分に発揮できるため、各圧縮機ともそれぞれの
吐出空気管に設けられた逆止弁の2次側で検出するよう
にしてもよい。
に対する消費動力Lの特性を示す。図は全負荷時の吐出
し空気量を100%、そのときの圧縮機の消費動力を1
00%として示してある。
方式で容量制御する圧縮機の消費動力特性を示し、図6
は回転速度が可変の圧縮機を用い30%〜100%の空
気量の範囲で回転速度制御を行い、30%以下の領域で
は吸込絞りによる容量制御を行う圧縮機の消費動力特性
を示している。
大幅に容量制御特性が優れており、負荷変動時の電力消
費は大きく改善できる。
方式で容量制御する圧縮機を5台設置し、そのうち1台
のみ吸込絞り方式での容量制御可能とし、他を全負荷運
転か停止かで制御するようにした場合、図4の特性Bの
ような消費動力特性となり、このような運転方法は従来
からも圧縮機の台数制御方式として採り入れられてい
る。
縮機を単純に並列運転した場合の消費動力特性は図4の
特性Aのようになる。特性Aと特性Bの比較において
は、一部分Bの方が下回る(消費動力が小さくなる)場
合があり、必ずしも回転速度制御方式を有する圧縮機の
省電力面での優位性が発揮できない。
では、1台の回転数制御により容量制御する可変速圧縮
機に回転速度が一定の定速圧縮機を並列に組合せ、これ
らを予め圧縮機毎に設定した制御圧力に応じて、回転数
による容量制御と台数制御を行う。これにより、図4の
特性Cのような消費動力特性を得ることが可能になり、
複数台の圧縮機で構成される圧縮空気製造設備において
も、消費空気量に対してほぼ直線的に消費動力が低下す
るという理想的な特性を得ることができる。この場合、
本実施の形態(すなわち特性C)は、特性Bの方式に対
し、図4の中の傾斜部に相当する電力が節約される。前
記実施の形態を、消費動力37kWの圧縮機5台で、そ
のうち1台が回転速度が可変の圧縮機、4台が回転速度
が一定の圧縮機で構成した圧縮空気製造設備に当てはめ
ると、最大18kWh(図5のP点と図6のQ点の差分
に相当)の省電力となる。
吐出圧力を一定値にするように制御を行わせることがで
きるため、この設定圧力を前記自動復帰圧力設定より少
し高く設定しておけば、無駄な圧力上昇を防止し、この
面でも消費電力を軽減することが可能である。
圧縮機である圧縮機Aは、回転数制御の下限回転数にな
ってもさらに2次側圧力Poが上昇する場合は、回転数
を下限回転数に維持した状態で吸込み絞り弁を閉鎖する
と同時に圧縮機の吐出圧力(逆止弁Aの上流側圧力)を
減圧するI式アンロードを行う構成になっているが、回
転数制御の下限回転数になってもさらに2次側圧力Po
が上昇する場合は、回転数を下限回転数に維持した状態
で吸込み絞り弁を無段階に閉鎖して容量制御するU式ア
ンロードを行う構成としてもよい。この場合も、圧縮機
Aはアンロード後、そのままアンロード運転を継続す
る。
前記I式アンロードとU式アンロードの双方を行う構成
とし、下限回転数の状態で、前記2次側圧力が所定の圧
力に上昇したらU式アンロードを開始し、U式アンロー
ド後所定の時間、例えば3分間、前記2次側圧力が予め
設定された圧力を超えている場合、I式アンロードに切
り替わるようにしてもよい。圧縮機AがI式アンロード
に切り替わってからさらに、所定の時間、例えば3分
間、前記2次側圧力が予め設定された圧力を超えている
場合、前記第1の実施の形態と同様、運転中の定速圧縮
機のいずれかがI式アンロードに切り替わるようにす
る。
回転数制御による容量制御が可能な可変速圧縮機を1台
含む圧縮空気製造設備を示したが、可変速圧縮機を複数
台設けて故障時のバックアップが可能な構成としてもよ
い。その場合は、バックアップ用の可変速圧縮機は、定
速圧縮機と同様、通常時は100%運転もしくはI式ア
ンロード→停止で制御するようにし、回転数制御による
容量制御を行う可変速圧縮機が故障した場合にのみ、回
転数制御による容量制御を行うようにすればよい。
応して直線的に消費動力を変化させ、容量制御に伴なう
無駄な消費動力を低減できる。
構成を示す系統図である。
互関係を示す図である。
例を示す制御タイムチャートである。
備に適用した場合の消費動力特性を、従来技術と対比し
て示すグラフである。
圧縮機の消費動力特性の例を示すグラフである。
消費動力特性の例を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 可変速電動機によって駆動され、回転速
度を変化させて容量制御を行う可変速圧縮機と、前記可
変速圧縮機と並列に設置されて回転速度が一定である定
速圧縮機と、前記可変速圧縮機と定速圧縮機の吐出空気
が導入される共通の配管または空気槽と、圧縮機の吐出
圧力を検知する圧力検知手段と、検知した圧力を予め各
圧縮機に対してそれぞれ異なる値に設定した制御圧力と
比較して可変速圧縮機の容量制御及び定速圧縮機の停止
または始動を行う制御手段と、を含んで構成された圧縮
空気製造設備。 - 【請求項2】 請求項1記載の圧縮空気製造設備におい
て、前記制御手段は圧縮空気の使用量の変動が前記可変
速圧縮機の回転数制御による容量制御で対応できないと
き、前記定速圧縮機を停止もしくは起動して100%出力
で運転するよう構成されているとともに、前記定速圧縮
機の停止もしくは起動により使用空気量に対して吐出空
気量の不足または過剰が生じた場合は、可変速圧縮機に
より吐出空気量の不足または過剰に対応するものであ
り、前記圧力検知手段は、定速圧縮機の制御に用いる圧
力と可変速圧縮機の制御に用いる圧力を、同じ検出位置
で検出するものであることを特徴とする圧縮空気製造設
備。 - 【請求項3】 前記請求項1〜2のいずれかに記載の圧
縮空気製造設備において、可変速圧縮機は吸い込み絞り
弁を備えており、制御手段は、可変速圧縮機を、電動機
の回転速度を変化させて容量制御を行う回転数制御と、
回転数制御の下限回転数で、回転数を一定にして吸い込
み絞り弁を閉鎖すると同時に、圧縮機の吐出圧力を減圧
することにより無負荷運転を行う容量制御を組み合わせ
た方式で制御する機能を備えていることを特徴とする圧
縮空気製造設備。 - 【請求項4】 前記請求項1〜2のいずれかに記載の圧
縮空気製造設備において、可変速圧縮機は吸い込み絞り
弁を備えており、制御手段は、可変速圧縮機を、電動機
の回転速度を変化させて容量制御を行う回転数制御と、
回転数制御の下限回転数で回転数を一定にして吸い込み
絞り弁を無段階に閉鎖する容量制御を組み合わせた方式
で制御する機能を備えたことを特徴とする圧縮空気製造
設備。 - 【請求項5】 可変速電動機によって駆動され、回転速
度を変化させて容量制御を行う可変速圧縮機と、前記可
変速圧縮機と並列に設置されて回転速度が一定である定
速圧縮機と、前記可変速圧縮機と定速圧縮機の吐出空気
が導入される共通の配管または空気槽と、圧縮機の吐出
圧力を検知する圧力検知手段と、検知した圧力を予め各
圧縮機に対してそれぞれ異なる値に設定した制御圧力と
比較して可変速圧縮機の容量制御及び定速圧縮機のアン
ロード、停止及び始動を行う制御手段と、を含んで構成
され、 前記制御圧力は、可変速圧縮機に対して回転数制御によ
り維持すべき第1の圧力と、アンロードを開始する前記
第1の圧力よりも高い第2の圧力が設定され、空気使用量
が低下したときに最初に停止すべき定速圧縮機に対して
前記第2の圧力よりも高い第3の圧力がアンロードを開
始する圧力として設定され、空気使用量がさらに低下し
たときに次ぎに停止すべき定速圧縮機に対して前記第3
の圧力よりも高い第4の圧力がアンロードを開始する圧
力として設定され、前記第1、第2の定速圧縮機が停止
から始動する圧力は、前記第1の圧力よりも低く設定さ
れていることを特徴とする圧縮空気製造設備。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32655199A JP4399655B2 (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 圧縮空気製造設備 |
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JP32655199A JP4399655B2 (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 圧縮空気製造設備 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001140768A true JP2001140768A (ja) | 2001-05-22 |
JP4399655B2 JP4399655B2 (ja) | 2010-01-20 |
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Family Applications (1)
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JP32655199A Expired - Fee Related JP4399655B2 (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 圧縮空気製造設備 |
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JP (1) | JP4399655B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013164024A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Miura Co Ltd | 圧縮機台数制御システム |
JP2015203349A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | オリオン機械株式会社 | 排気システムおよび排気装置制御方法 |
-
1999
- 1999-11-17 JP JP32655199A patent/JP4399655B2/ja not_active Expired - Fee Related
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