JP2001140388A - 自在間仕切り及びこれを用いた建築構造 - Google Patents

自在間仕切り及びこれを用いた建築構造

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JP2001140388A
JP2001140388A JP2000233414A JP2000233414A JP2001140388A JP 2001140388 A JP2001140388 A JP 2001140388A JP 2000233414 A JP2000233414 A JP 2000233414A JP 2000233414 A JP2000233414 A JP 2000233414A JP 2001140388 A JP2001140388 A JP 2001140388A
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Gonroku Yumoto
権六 湯本
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MATSUNAGA KENSETSU KK
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MATSUNAGA KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部屋の独立性を保持して、住宅の間取りの変
更、模様替えが容易に行えるようにする。 【解決手段】 天井面と床面との間に脱着自在に設置す
る自在間仕切りであって、間仕切りの外面を構成する一
対の表面材10a、10bを所定間隔をあけて支持し、
該表面材の上縁に、前記天井面に係合する係止手段12
aを設けるとともに、該表面材の下縁側に、該表面材を
略全幅にわたって閉止する巾木20を表面材の内面に沿
って上下方向にスライド可能に装着し、間仕切りの下面
から突出するボルト18の延出長さを調節して間仕切り
の天地方向の高さを調節するとともに、間仕切り設置時
には前記巾木20が自重により床面に当接して前記ボル
トが巾木により遮蔽される高さ調節機構を設けたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅等の建築物で使
用する自在間仕切り及びこれを用いた建築構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建築物における間取りは、壁面
によってあらかじめ固定された構成となっていることが
一般的である。しかしながら、間取りが固定化されてい
ると、家族構成が変化したり、模様替えしたりする際に
制約が多くなることから、より自由に居住空間を変えら
れる構造が考えられている。たとえば、居住空間を各部
屋に区分せず、ワンルームの大きな部屋とすることで、
部屋内で自由に模様替えができるようにする方法や、壁
材で部屋を仕切る場合に比較的取り外ししやすい状態で
取り付けておき、必要となった時に壁材を取り外して広
い部屋とするといった方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワンル
ームの大部屋にした場合は、調度品やカーテン等で仕切
ったとしても隔離した部屋にはならないという問題があ
り、また、壁材を取り外し可能に取り付ける方法の場合
は、各部屋の独立性は十分に保たれるものの、壁材の取
り外しのために、相当の工事となってしまうという問題
があった。本発明はこのような住宅における間取りを変
更したり、部屋の模様替えを容易に可能にして、ライフ
スタイル、ライフサイクルに適合したインテリアデザイ
ンを可能にすることを目的としてなされたものであり、
各部屋の独立性を十分に確保しつつ、また間取りの変更
等が容易に可能な自在間仕切り及びこれを用いた建築構
造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、次の構成を備える。すなわち、天井面と床面
との間に脱着自在に設置する自在間仕切りであって、間
仕切りの外面を構成する一対の表面材を所定間隔をあけ
て支持し、該表面材の上縁に、前記天井面に係合する係
止手段を設けるとともに、該表面材の下縁側に、該表面
材を略全幅にわたって閉止する巾木を表面材の内面に沿
って上下方向にスライド可能に装着し、間仕切りの下面
から突出するボルトの延出長さを調節して間仕切りの天
地方向の高さを調節するとともに、間仕切り設置時には
前記巾木が自重により床面に当接して前記ボルトが巾木
により遮蔽される高さ調節機構を設けたことを特徴とす
る。また、前記高さ調節機構が、前記表面材を内面側で
支持する補強材に長手方向を天地方向として固定したロ
ングナットと、該ロングナットに螺合し先端が床面に係
止可能に設けられたボルトとを備え、前記巾木に前記ボ
ルトを挿通する挿通孔が設けられていることを特徴とす
る。
【0005】また、天井面と床面との間に脱着自在に設
置する自在間仕切りであって、間仕切りの外面を構成す
る一対の表面材を所定間隔をあけて支持し、該表面材の
上縁側に上面に天井面に係合する係止手段を備え、表面
材の内面に沿って上下方向にスライド可能に隠木を設け
るとともに、前記表面材の下縁側に該表面材の内面に沿
ってスライド可能に巾木を設け、前記隠木と巾木とを互
いに接離させ間仕切りの天地面となる両端面から出没さ
せて間仕切りの高さを調節する高さ調節機構を設けたこ
とを特徴とする。また、前記高さ調節機構が、両端に右
ねじと左ねじとが設けられ、前記一対の表面板の内側に
配置されて、前記隠木と巾木とに各々ねじ部が螺合して
設けられた操作シャフトと、該操作シャフトを軸線の回
りに回動させるハンドルとを備えたことを特徴とする。
【0006】また、前記自在間仕切りを設置するための
建築構造であって、天井面には、前記自在間仕切りの上
縁に設けられた係止手段と係合する係止溝が間仕切りの
横幅間隔に対応した一定間隔の格子枠状に配置され、床
面には、前記格子枠の配置に対応して前記自在間仕切り
の下面側が係止される係止溝が配置されていることを特
徴とする。係止溝を格子状配置とすることで、適宜位置
に自在間仕切りを設置して任意の間取りとすることが容
易に可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面とともに詳細に説明する。図1は本発明に
係る自在間仕切りの一実施形態の構成と、自在間仕切り
を設置した建築構造の構成を示す。本実施形態の自在間
仕切りは、床面と天井面との高さ寸法に合わせて形成し
た一対の表面材10a、10bを、上部固定材12と補
強材14とにより固定して間仕切りに形成したものであ
る。表面材10a、10bは部屋の壁面となるから、一
定の強度を有するとともに、見栄え等を考慮して材質を
選択する。表面材10a、10bには化粧合板、ラワン
合板、クロス貼り等が使用でき、桟や芯材によって補強
したものも使用できる。また、表面材10a、10bで
挟まれた内側に発泡ウレタン樹脂等の断熱材、防音材を
収納してもよい。
【0008】上部固定材12は表面材10a、10bの
上端面に固定して表面材10a、10bを支持するとと
もに、天井面に係合して自在間仕切りを天井面に係止さ
せる作用を有する。12aは上部固定材12の上面に設
けた係合突起である。実施形態では上部固定材12の全
長にわたってレール状に係合突起12aを形成した。な
お、係合突起12aは天井面と係合可能であれば必ずし
も上部固定材12の全長にわたって設ける必要はない。
また、係合突起12aは実施形態では上部固定材12の
幅方向の中央位置に形成しているが、天井面との係合操
作等を考慮して適宜位置、たとえば上部固定材12の端
縁に沿って設けてもよい。本実施形態では硬質プラスチ
ック材を用いて上部固定材12を形成したが、上部固定
材12の材質も適宜選択可能である。
【0009】補強材14は表面材10a、10bの内側
面に固定して表面材10a、10bを支持している。補
強材14は表面材10a、10bの下端よりも若干上方
の内側に配置しているが、これは、自在間仕切りの高さ
寸法を調節する機構を表面材10a、10bの下端側に
設けたためである。表面材10a、10bを床面と天井
面との間に間仕切りとして設置する場合は、床面と天井
面との間にぴったりと設置する必要がある。しかしなが
ら、床面と天井面との高さ寸法と同一寸法で間仕切りを
形成しておいたのでは、間仕切りを設置することができ
ない。そこで、本実施形態では、間仕切りの高さを床面
と天井面との高さ寸法よりも若干低めに設定しておき、
間仕切りを設置した後に、高さ寸法を調節するようにし
た。これは、間仕切りを設置する操作を容易にし、建物
によって床面と天井面との高さ寸法が若干ばらついた場
合でも対応できるようにするためでもある。
【0010】図1で16は補強材14の内部に高さ方向
に貫通するように固定したロングナット16である。こ
のロングナット16には下部側に間仕切りの高さ調節用
のボルト18を螺合させて取り付ける。実施形態ではボ
ルト18の下端側にボルト18を軸線の回りに回動させ
るとともに、床面に当接して支持するための係止部材た
る固定ナット19をボルト18に固定して取り付けた。
これにより、固定ナット19を回動することでロングナ
ット16からのボルト18の突出長さが調節でき、自在
間仕切りの高さ寸法の調節が可能となる。本実施形態で
は、これら補強材14及び補強材14に固定したロング
ナット16及びロングナット16に螺合するボルト18
が高さ調節機構を構成している。
【0011】20は補強材14の下方で、表面材10
a、10bの内面に沿ってスライド自在に装着した巾木
である。この巾木20は間仕切りの高さ調節機構によっ
て間仕切りを高さ調節した際に、床面と表面材10a、
10bの下端面との間に生じる隙間を閉止するために設
けている。前述したように、間仕切り(表面材)は床面
と天井面との高さ寸法よりも若干低く設定して装着する
から、床面と天井面の高さ寸法に合わせて間仕切りの高
さ調節をすると、表面材10a、10bの下端面が床面
から浮き上がるようになる。巾木20は間仕切りを高さ
調節した後、自重で床面まで落とし込まれ隙間部分を閉
止する。このため、巾木20は自在間仕切りを高さ調節
した際に生じる隙間を塞ぐことができるように高さを設
定しておく必要がある。また、間仕切りを高さ調節する
際には、巾木20を上位置に上げておいて操作するか
ら、巾木20を収納するスペースを補強材14の下側に
確保するよう補強材14の設置位置を設定する必要があ
る。巾木20を高さ方向にスライド自在にするため、巾
木20にはボルト18が挿通する挿通孔と固定ナット1
9を収納する収納孔を形成する。
【0012】図2に間仕切りの正面図を示す。表面材1
0a、10bの上端部に上部固定材12が固定され、表
面材10a、10bの下端側に補強材14が固定され、
補強材14の下側に巾木20が配置されている。実施形
態の表面材10a、10bは高さ寸法2.375m、幅
寸法0.91m、表面材10a、10bの外面間間隔4
0mmである。また、高さ寸法調節用のボルト18は間
仕切りの横幅方向の2個所に設けている。ボルト18を
配置した位置が床面に間仕切りを係止する位置となる。
なお、ボルト18の配置位置、配置数は実施形態のもの
に限定されるものではない。図3に間仕切りの底面図を
示す。巾木20の底面に固定ナット19を収納する収納
穴が形成され、巾木20の両面に表面材10a、10b
が配置されている。巾木20は表面材10a、10bの
内面に沿ってスライドする。
【0013】間仕切りに装着したボルト18と床面との
係止方法は図1に示すように、床面に設けた落とし受け
22にボルト18の先端を挿入し、落とし受け22に固
定ナット19の下面を当接させて係止する方法による。
落とし受け22は間仕切りに装着したボルト18の配置
間隔に合わせてあらかじめ床下地材24に所定間隔で配
置されており、適宜位置の落とし受け22を選んで間仕
切りを設置する。実施形態の落とし受け22は上部につ
ば部を有する筒状に形成したもので、金属あるいはプラ
スチック等によって形成する。落とし受け22を床下地
材24に埋設する際には、つば部が床仕上げ面と同一高
さ面になるようする。図4に示すように、落とし受け2
2に底付きの筒22aを開口部を上に向けて入れ子状に
挿入し、ボルト18の先端を筒22aに挿入して係止す
ることも可能である。この場合、落とし受け22を使用
しない場合は、筒22aの底を上にして落とし受け22
に挿入することで落とし受け22を塞ぐことができ、平
坦面に形成できる。筒22aを落とし受け22に挿入し
ておくことで筒22aの紛失防止にもなる。敷物を敷け
ば落とし受け22が見えなくなり、平坦な床面となって
通常の床面と変わらなくなる。
【0014】図1で26は部屋の天井面を構成する天井
材であり、30は天井材26を固定するための支持体で
ある。28は天井材26に固定したハット枠である。ハ
ット枠28は上部固定材12の係合突起12aが嵌入可
能な係止溝28aを形成したもので、係止溝28aが下
方に開口するように支持体30に固定する。図5に表面
材10a、10bの上部に上部固定材12を固定した状
態を拡大して示す。係合突起12aがハット枠28の係
止溝28aに係止される様子を示す。図6は支持体30
にハット枠28を固定した状態を拡大して示す。天井材
26の端部はハット枠28のつばにのせて木口を隠した
状態で支持体30に固定され、この支持体30にハット
枠28が固定されている。
【0015】図7はハット枠28を組み立てた状態を上
方から見た平面図である。ハット枠28は間仕切りが適
宜配置で設置できるようあらかじめ所定間隔で天井面に
配置する。一般的には間取りは矩形に部屋を仕切るよう
にするから、格子枠状にハット枠28を配置している。
本実施形態では隣接するハット枠28の中心線間隔を
0.455mとした。この間隔は1枚の間仕切りでハッ
ト枠28を2コマ使用する間隔である。この程度の間隔
に設定しておけば適宜位置を選択して間仕切りすること
ができる。このように、ハット枠28は天井面を格子状
に区切ることになるが、天井材26に化粧材等を使用し
て見栄えよく仕上げることが可能である。
【0016】図8は実際の建築施工例を示す。図8は床
面に配置した落とし受け22の配置、図9は天井面に配
置したハット枠28の配置例を示す。落とし受け22と
ハット枠28とは床面と天井面とで対応させた配置と
し、適宜位置に間仕切りを設置できるようにする。施工
例は図9に示すようにハット枠28を格子状配置とし、
これに合わせて床面に落とし受け22を配置したもので
ある。
【0017】実際に自在間仕切りを設置する場合には、
まず、上部固定材12の係合突起12aをハット枠28
の係止溝28aに合わせて差し込み、自在間仕切りを天
井面と床面との間に立設する。ボルト18を落とし受け
22の位置に合わせ、図10に示すように支え29によ
って表面材10a、10bの下端面を支持し、自在間仕
切りが倒れないように支えておく。巾木20は表面材1
0a、10bの内部に収納された状態である。自在間仕
切りを支持した状態でボルト18を回し、間仕切りの下
端から徐々にボルト18を突出させ、落とし受け22に
ボルト18進入させる。固定ナット19の端面を床面に
当接させ、固定ナット19を回して床面と天井面との間
に確実に自在間仕切りを固定する。
【0018】図11はボルト18と固定ナット19とで
自在間仕切りを床面と天井面との間に立設し、支え29
を外した状態である。支え29を外すことにより、巾木
20が自重で落下し、床面と表面材10a、10bとの
隙間を塞ぐことができる。自在間仕切りを取り外す場合
は、フォーク状用具等を用いて巾木20を持ち上げ、支
え29で巾木20を支持した状態でボルト18を引き上
げればよい。
【0019】このように、自在間仕切りを設置する操作
はきわめて簡単であり、自在間仕切りを設置する位置を
選択することによって容易に任意の部屋配置とすること
ができる。自在間仕切りを使用して部屋配置を変更する
方法は、家族構成が変わった場合や、模様替え等で簡単
に部屋の配置が変更できる点できわめて有効である。自
在間仕切りを使用して部屋の配置を変更する方法は、各
部屋が確実に間仕切りできること、遮音等を考慮して各
部屋が独立性の高い部屋に形成できるといった利点があ
る。
【0020】なお、自在間仕切りを設置して各部屋を区
分した場合、各部屋の出入りを可能にするため、出入り
口を設置する部位にはドア付きの自在間仕切りを設置す
るのがよい。本実施形態の自在間仕切りでは開閉ドアを
設置する間隔を考慮して表面材10a、10bの横幅寸
法を設定している。このように、ドア付きの自在間仕切
りを使用すれば、各部屋の出入り口も適宜設定でき、い
ろいろな形態での間取りが可能になる。
【0021】図12及び図13は自在間仕切りの他の実
施形態の構成を示す断面図及び正面図である。本実施形
態の自在間仕切りは、表面材10a、10bを横設して
配置した固定材31a、31b、32a、32bにより
表面材10a、10bを固定して間仕切り部を形成する
とともに、間仕切り部の上端側に表面材10a、10b
の内面に沿って上下方向にスライド自在に隠木34を装
着し、間仕切り部の下端側に表面材10a、10bの内
面に沿ってスライド自在に巾木20を装着して、高さ調
節機構により隠木34と巾木20の表面材10a、10
bの端縁からの出没を調節することにより、隙間を閉止
して部屋を仕切ることができるように構成したものであ
る。
【0022】隠木34と巾木20の表面材10a、10
bの端縁からの出没量を調節する高さ調節機構は、両端
にねじ部36a、36bが設けられ長手方向の中央に回
動用のハンドル38が設けられた操作シャフト36を、
両端のねじ部36a、36bと隠木34と巾木20とが
各々係合するように配置することによって構成される。
隠木34と操作シャフト36の一端側に設けたねじ部3
6aとは隠木34に内設したロングナット16aと螺合
し、巾木20と操作シャフト36の他端側に設けたねじ
部36bとは巾木20に内設したロングナット16bと
螺合する。操作シャフト36の両端に設けたねじ部36
a、36bは、たとえば、一方のねじ部36aを右ねじ
とした場合は他方のねじ部36bを左ねじとするといっ
たように互いに逆ねじに形成する。もちろん、ロングナ
ット16a、16bはこれらの右ねじ、左ねじに螺合し
て形成される。
【0023】操作シャフト36と隠木34と巾木20と
は、逆ねじに形成したねじ部36a、36bを介して係
合するから、ハンドル38を回転する方向によって、隠
木34と巾木20は表面材10a、10bの内面に沿っ
て互いに接近する方向あるいは互いに離間する方向に移
動する。このように、本実施形態の自在間仕切りは隠木
34と巾木20をともに突出する方向あるいは没する方
向に移動させることによって隙間を閉止して間仕切りで
きるようにしたものである。固定材32a、32bは滑
り用のワッシャを介してハンドル38を両側から挟んで
設置され、ハンドル38が容易に回動可能としている。
【0024】40は隠木34の上面に取り付けた係止
板、42は巾木20の下面に取り付けた係止板である。
係止板40は天井に所定間隔で設置した格子枠44に設
けた係止溝44aに係合可能に形成され、係止板42は
床面に前記格子枠44に対応して設置した係止枠46に
設けた係止溝46aに係合可能に形成される。図12は
天井と床面との間に自在間仕切りを設置した状態で、ハ
ンドル38を回動操作して隠木34と巾木20とを突出
させた状態である。ねじ部36a、36bの端面と係止
板40、42の端面との間の空きスペース、隠木34と
固定材31aとの間、巾木20と固定材31bとの間の
空きスペースは、隠木34と巾木20を突出位置から没
する位置へ移動させるために必要な余裕スペースとなっ
ている。
【0025】図13に示すように、本実施形態の自在間
仕切りでは、間仕切りの幅方向に所定間隔をあけて2本
の操作シャフト36、36を設置し、各々の操作シャフ
ト36、36を回動して隠木34と巾木20とを出没さ
せて間仕切りを装着するように構成した。50a、50
bは表面材10aに蝶番を用いて開閉可能に取り付けた
開閉窓である。開閉窓50a、50bは操作シャフト3
6、36のハンドル38を設置した位置に合わせて設け
たものであり、ハンドル38を回動操作する際に開いて
操作シャフト36、36を操作できるようにしたもので
ある。間仕切りを設置した後は、固定鍵52により開閉
窓50a、50bを閉めておく。
【0026】間仕切りを取り外す際には、開閉窓50
a、50bを開き、ハンドル38を操作して隠木34と
巾木20とを間仕切りの端縁から内側に引き込み、格子
枠44の係止溝44aと係止枠46の係止溝46aから
各々係止板40、42を外せばよい。本実施形態の自在
間仕切りは、操作シャフト36の回動を操作するだけ
で、確実に天井と床面との間に間仕切りを設置すること
ができ、間仕切りの隙間部分も巾木20によって確実に
閉止されることから、取り扱い性にすぐれ、遮音等が確
実になされる間仕切りが容易にできるという利点があ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る自在間仕切り及びこれを用
いた建築構造によれば、天井面と床面との間に間仕切り
を設置する操作が容易にでき、これによって間取りを変
更したり模様替えしたりする作業を簡単に行うことがで
きる。また、表面材によって天井面と床面とを仕切り、
巾木によって床面と表面材との隙間部分を閉止すること
から、部屋の独立性を良好に保持することができる。ま
た、本発明に係る建築構造によれば、自在間仕切りの配
置位置を適宜選択することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自在間仕切りの構成と自在間仕切
りを用いた建築構造の実施形態を示す断面図である。
【図2】自在間仕切りの正面図である。
【図3】自在間仕切りの底面図である。
【図4】落とし受けに筒を装着する構成を示す説明図で
ある。
【図5】上部固定材とハット枠との係合部分を拡大して
示す断面図である。
【図6】支持体にハット枠を固定した部分を拡大して示
す断面図である。
【図7】支持体にハット枠を固定した状態の平面図であ
る。
【図8】落とし受けの配置例を示す説明図である。
【図9】ハット枠の配置例を示す説明図である。
【図10】表面材に巾木を収納した状態を示す説明図で
ある。
【図11】ボルトを落とし受けに係合し巾木を床面に設
置した状態の説明図である。
【図12】自在間仕切りの他の実施形態の構成を示す断
面図である。
【図13】自在間仕切りの他の実施形態の正面図であ
る。
【符号の説明】
10a、10b 表面材 12 上部固定材 12a 係合突起 14 補強材 16 ロングナット 18 ボルト 19 固定ナット 20 巾木 22 落とし受け 22a 筒 24 床下地材 26 天井材 28 ハット枠 28a 係止溝 31a、31b、32a、32b 固定材 34 隠木 36 操作シャフト 36a、36b ねじ部 38 ハンドル 40、42 係止板 44 格子枠 46 係止枠 50a、50b 開閉窓

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井面と床面との間に脱着自在に設置す
    る自在間仕切りであって、 間仕切りの外面を構成する一対の表面材を所定間隔をあ
    けて支持し、 該表面材の上縁に、前記天井面に係合する係止手段を設
    けるとともに、該表面材の下縁側に、該表面材を略全幅
    にわたって閉止する巾木を表面材の内面に沿って上下方
    向にスライド可能に装着し、 間仕切りの下面から突出するボルトの延出長さを調節し
    て間仕切りの天地方向の高さを調節するとともに、間仕
    切り設置時には前記巾木が自重により床面に当接して前
    記ボルトが巾木により遮蔽される高さ調節機構を設けた
    ことを特徴とする自在間仕切り。
  2. 【請求項2】 前記高さ調節機構が、前記表面材を内面
    側で支持する補強材に長手方向を天地方向として固定し
    たロングナットと、該ロングナットに螺合し先端が床面
    に係止可能に設けられたボルトとを備え、 前記巾木に前記ボルトを挿通する挿通孔が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自在間仕切り。
  3. 【請求項3】 天井面と床面との間に脱着自在に設置す
    る自在間仕切りであって、 間仕切りの外面を構成する一対の表面材を所定間隔をあ
    けて支持し、 該表面材の上縁側に上面に天井面に係合する係止手段を
    備え、表面材の内面に沿って上下方向にスライド可能に
    隠木を設けるとともに、前記表面材の下縁側に該表面材
    の内面に沿ってスライド可能に巾木を設け、 前記隠木と巾木とを互いに接離させ間仕切りの天地面と
    なる両端面から出没させて間仕切りの高さを調節する高
    さ調節機構を設けたことを特徴とする自在間仕切り。
  4. 【請求項4】 前記高さ調節機構が、両端に右ねじと左
    ねじとが設けられ、前記一対の表面板の内側に配置され
    て、前記隠木と巾木とに各々ねじ部が螺合して設けられ
    た操作シャフトと、 該操作シャフトを軸線の回りに回動させるハンドルとを
    備えたことを特徴とする請求項3記載の自在間仕切り。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の自在間
    仕切りを設置するための建築構造であって、 天井面には、前記自在間仕切りの上縁に設けられた係止
    手段と係合する係止溝が間仕切りの横幅間隔に対応した
    一定間隔の格子枠状に配置され、 床面には、前記格子枠の配置に対応して前記自在間仕切
    りの下面側が係止される係止溝が配置されていることを
    特徴とする建築構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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