JP2001140322A - 局部洗浄装置 - Google Patents

局部洗浄装置

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JP2001140322A
JP2001140322A JP32683199A JP32683199A JP2001140322A JP 2001140322 A JP2001140322 A JP 2001140322A JP 32683199 A JP32683199 A JP 32683199A JP 32683199 A JP32683199 A JP 32683199A JP 2001140322 A JP2001140322 A JP 2001140322A
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JP
Japan
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cleaning device
local cleaning
solenoid valve
water
valve
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JP32683199A
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English (en)
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Yoshinori Sagara
芳則 相良
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成を最大限生かしつつ、かつ電磁弁
ソレノイドの負荷を減らし、ひいては小型の局部洗浄装
置を提供する。 【解決手段】 使用者からの吐水/止水指令に応じた電
磁弁124の開/閉動作により、給水圧P1で給水され
た洗浄水の使用者局部への吐出/止水が可能な局部洗浄
装置において、電磁弁124が閉状態にあるときの電磁
弁124の入口圧力P2と、電磁弁124が開状態にあ
るとき電磁弁124の入口圧力P3とが、P1>P2>
P3の関係を満足する圧力制御弁123を備えたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局部洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図22に示すような、給水部からの配管
を電磁弁1の直前に配した減圧弁(圧力制御弁)2を介
して該電磁弁1に導通した局部洗浄装置が、特公平04
−1820号によって知られている。このうち、減圧弁
(圧力制御弁)2は、電磁弁止水時に背圧を感知するダ
イヤフラム3と、高背圧時に該ダイヤフラム3と連動し
て流水路を絞る弁体4とによって構成されている。
【0003】この局部洗浄装置によれば、電磁弁止水時
の背圧をダイヤフラム3によって吸収することができ、
ウォーターハンマー及びチャタリング等の現象を解消で
きると共に、ウォーターハンマー防止器等の配管を必要
としなくなり、組立作業性が良好となるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、給水源は所定
の水圧(0.07〜0.7MPa)をもっているので、
電磁弁1が閉じている時には、電磁弁1のプランジャー
5には、弁体4およびダイヤフラム8のパイロット孔9
から浸入した水圧(すなわち、0.07〜0.7MP
a)が作用しており、この水圧はプランジャーをその弁
座6に押し付けるべく作用している。従って、電磁弁1
を開弁させる時には、この水圧に抗してプランジャー5
を弁座6から引き上げねばならないので、電磁弁ソレノ
イド7にはかなりの負荷となる。
【0005】本発明は、上記問題的に着目し、従来の構
成を最大限生かしつつ、かつ電磁弁ソレノイドの負荷を
減らし、ひいては小型の局部洗浄装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題を解決するため、請求項1の局部洗浄装置は、
使用者からの吐水/止水指令に応じた電磁弁の開/閉動
作により、給水圧P1で給水された洗浄水の該使用者局
部への吐出/止水が可能な局部洗浄装置において、前記
電磁弁が閉状態にあるときの該電磁弁の入口圧力P2
と、前記電磁弁が開状態にあるとき該電磁弁の入口圧力
P3とが、P1>P2>P3の関係を満足する圧力制御
弁を備えたことを特徴とする。
【0007】上記構成を有する請求項1の局部洗浄装置
では、圧力制御弁が、給水圧P1と、電磁弁が閉状態に
あるときの該電磁弁の入口圧力P2とを、P1>P2に
保つため、電磁弁のプランジャーに作用する水圧が従来
より小さくなり、プランジャーを弁座から引き上げると
きの負荷が小さくなる。
【0008】したがって、電磁弁を開くのに要するエネ
ルギーが僅かなもので足り、電磁弁ソレノイドの体積を
小さくでき、ひいては局部洗浄装置を小型化できる。ま
た、ほとんどの時間が閉状態となる電磁弁を有する局部
洗浄装置にとっては、該電磁弁の入口圧力P2が小さく
なることは、水圧に対する機械的な強度面、止水面(シ
ール性)の向上にも繋がる。
【0009】更に、圧力制御弁が、給水圧P1と、電磁
弁が開状態にあるときの該電磁弁の入口圧力P3とを、
P1>P3に保つため、圧力制御弁の下流側は、従来の
構造を変更することなく、そのまま利用できる。
【0010】請求項2の局部洗浄装置は、P1=0.7
MPa、P2=0.2MPa、P3=0.1MPaであ
ることを特徴とする。こうした場合、電磁弁のプランジ
ャーに作用する水圧が従来の1/3以下になり、プラン
ジャーを弁座から引き上げるときの負荷が更に小さくな
る。
【0011】請求項3の局部洗浄装置は、電磁弁を通過
した洗浄水を瞬間的に加熱する瞬間加熱手段を備えたこ
とを特徴とする。こうした場合、温水を貯留するタンク
が不要となるため、更に局部洗浄装置を小型化できる。
【0012】請求項4の局部洗浄装置は、請求項1ない
し3に記載の局部洗浄装置において、前記圧力制御弁を
内蔵した本体と、該本体の頂点近傍の支持部にて、開閉
自在に支持された便蓋と、を備えたことを特徴とする。
こうした場合、便蓋が閉状態であるときに本体が便蓋に
隠れ、意匠性に優れる。
【0013】請求項5の局部洗浄装置は、請求項4に記
載の局部洗浄装置において、前記支持部の上部であっ
て、該便蓋の開閉範囲と合致する開閉合致領域に、光透
過性の外壁部材を有することを特徴とする。
【0014】開閉合致領域は、便蓋が開状態であっても
閉状態であってもこの便蓋によって塞がれることがな
く、常時外部に露出しているので、使用者に常時視認さ
れ得る。よって、この開閉合致領域に光透過性の外壁部
材にあっても、使用者により常時視認されることから、
この外壁部材の下方、即ち本体の内部から光を発光させ
ることにより、使用者にインパクトを与えたり、高級感
といった光の演出を図ることができる。しかも、この発
光部品を外壁部材で覆うことができるので、当該部品へ
の水漏れ等を防止でき、機器損傷回避の点からも好まし
い。また、便器周りの機能機器、例えば局部洗浄装置に
ついての運転設定状態を上記の光にて報知することもで
きる。
【0015】請求項6の局部洗浄装置は、請求項5に記
載の局部洗浄装置において、前記開閉合致領域に、リモ
コン受光部を有することを特徴とする。こうすれば、便
蓋の開閉状態に拘わらずこの便蓋によって塞がれること
がない開閉合致領域にてリモコン信号を受信することと
なり、その検出精度並びに検出信頼性を高めることがで
きる。
【0016】請求項7の局部洗浄装置は、請求項5ない
し6に記載の局部洗浄装置において、前記開閉合致領域
に、使用者の起立もしくは着座を非接触で検出する使用
者検出センサを有することを特徴とする。こうすれば、
便蓋の開閉状態に拘わらずこの便蓋によって塞がれるこ
とがない開閉合致領域にて使用者起立もしくは着座を検
出することとなり、その検出精度並びに検出信頼性を高
めることができる。
【0017】請求項8の局部洗浄装置は、請求項5ない
し7に記載の局部洗浄装置において、前記外壁部材を着
脱自在としたことを特徴とする。こうすれば、本体を共
通としながら、光透過性の外壁部材を有する製品シリー
ズと、これを有しない製品シリーズとを設定でき、購買
者の選択肢を広げることができる。
【0018】請求項9の局部洗浄装置は、請求項5ない
し8に記載の局部洗浄装置において、前記支持部の上部
であって、該便蓋の開閉範囲と合致する開閉合致領域
に、使用者の背中を指向し、温風を吐風する開口を有す
ることを特徴とする。
【0019】こうすれば、冬季や寒冷地での用便の際
に、使用者の背中を温風にて効率よく暖めることができ
る。背中が暖められると暖気感を比較的早く得ることが
できる。よって、トイレ室内を暖めて使用者に暖気感を
与えようとしていた従来のものに比べて、速やかに使用
者に暖気感を与えることができ好ましいと共に、電力消
費量の削減、即ち省エネルギーの観点からも好ましい。
【0020】この場合、上記した開口から、芳香感を与
える物質、例えば芳香液の噴霧やある種のイオンが表面
に付着した微少粒子を含有する気体(空気)を、上記の
温風と共に吹き出すようにしたり、この物質吹出専用の
開口を本体に設けることもできる。こうすれば、使用者
に芳香感を与えて用便時の臭いによる不快感を緩和した
り、リラックス感を与えることができる。
【0021】請求項10の局部洗浄装置は、請求項5な
いし9に記載の局部洗浄装置において、前記支持部は、
前記便蓋と便座を同一の軸にて支持することを特徴とす
る。こうすれば、便座を含めて意匠性を高めることがで
きる。
【0022】請求項11の局部洗浄装置は、請求項1な
いし10に記載の局部洗浄装置において、前記電磁弁
は、直動式であることを特徴とする。こうすれば、ダイ
ヤフラムを削除することができ、コスト安となる。
【0023】請求項12は、使用者からの吐水/止水指
令に応じた電磁弁の開/閉動作により、給水圧P1で給
水された洗浄水の該使用者局部への吐出/止水が可能な
局部洗浄装置において、前記電磁弁が閉状態にあるとき
の該電磁弁の入口圧力P2と、前記電磁弁が開状態にあ
るとき該電磁弁の入口圧力P3とが、P1/2>P2>
P3の関係を満足する圧力制御弁を備えたことを特徴と
する。
【0024】上記構成を有する請求項12の局部洗浄装
置では、圧力制御弁が、給水圧P1と、電磁弁が閉状態
にあるときの該電磁弁の入口圧力P2とを、P1>P2
に保つため、電磁弁のプランジャーに作用する水圧が従
来の1/2になり、プランジャーを弁座から引き上げる
ときの負荷が約1/2なる。
【0025】したがって、電磁弁を開くのに要するエネ
ルギーが僅かなもので足り、電磁弁ソレノイドの体積を
小さくでき、ひいては局部洗浄装置を小型化できる。ま
た、ほとんどの時間が閉状態となる電磁弁を有する局部
洗浄装置にとっては、該電磁弁の入口圧力P2が1/2
になることは、水圧に対する機械的な強度面、止水面
(シール性)の向上にも繋がる。
【0026】更に、圧力制御弁が、給水圧P1と、電磁
弁が開状態にあるとき該電磁弁の入口圧力P3とを、P
1>P3に保つため、圧力制御弁の下流側は、従来の構
造を変更することなく、そのまま利用できる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、便蓋12並びに便座14
を支持すると共に洗浄水による人体局部の洗浄を行う実
施例の局部洗浄装置10の外観を表す概略斜視図であ
る。図2(A)は、その正面図を、図2(B)は右側面
図を、図2(C)は背面図を、図2(D)は、左側面図
を、それぞれ表す。これら図1、2に示すように、局部
洗浄装置10は、便蓋12と、洋式便器の開口部上縁に
重なり、用便時に着座される便座14と、洋式便器の上
面後部に配設されこの便蓋12並びに便座14を回転支
持する本体16とを有する。
【0028】本体16は、洋式便器への固定部分となる
底部部材16aに本体壁面部材16bを固定して構成さ
れ、その内部を機器収納空間とする。そして、この本体
16の機器収納空間には、人体局部に洗浄水を噴出する
ためのノズル装置30(図3参照)や、そのノズル装置
30を本体側の待機位置から便器ボール部内の洗浄位置
に進退駆動するノズル駆動装置156(図13参照)、
給水された洗浄水を温水化して送り出す瞬間式の熱交換
器132(図13参照)、局部乾燥のための温風や使用
者背中への暖気感付与のための温風を発生する温風ファ
ン33(図5参照)、リモコンからの指示に応じてこれ
ら機器を駆動制御する電子制御装置100(図13参
照)等が収められている。
【0029】本体16は、その概略斜視図の図3や側面
図の図4、中央開略断面図の図5に示すように、便器前
方側に斜視面16cを本体壁面部材16bの一部に形成
して略三角形状となし、この斜視面16cであって本体
16の頂点近傍に便座・便蓋支持体17を有する。この
便座・便蓋支持体17は、斜視面16cにて本体壁面部
材16bが隆起するよう、本体16と同一の材料で一体
形成される。
【0030】便座・便蓋支持体17の左右両端面には、
便蓋12並びに便座14と係合する回転軸部材40(図
8参照)がかん合固定されるかん合孔17aが空けられ
ている。この回転軸部材40は、便蓋や便座の回転中心
軸となると共に、その閉動作時の便器近傍の回転移動動
作を抵抗により遅くして衝突を緩和するソフト閉止機構
を内蔵している。そして、便蓋12と便座14に係合し
た状態でこの回転軸部材40が便座・便蓋支持体17の
かん合孔17aにかん合・固定されると、便座・便蓋支
持体17は、左右の回転軸部材40の軸心(便蓋12並
びに便座14の回転中心軸)、即ち左右のかん合孔17
aの軸心を回転中心軸として、便蓋12と便座14とを
回転自在に支持することになる。よって、便蓋12は、
便座・便蓋支持体17により回転自在に支持され、洋式
便器の開口部を開閉するよう、上下に回転可能となる。
【0031】また、便座14は、便蓋12と同一の回転
中心軸(左右のかん合孔17aの軸心)で便座・便蓋支
持体1により回転自在に支持されて、上下に回転可能と
なる。便蓋12並びに便座14と便座・便蓋支持体17
の関係については、後述する。
【0032】便座・便蓋支持体17は、その頂上部に便
蓋12並びに便座14の回転中心軸と同心の円弧形状と
された曲面部17bを備える。また、便座・便蓋支持体
17は、この曲面部17bの中央部に、洋式便器の着座
使用者の背中を指向した開口17cを有し、その左右に
は、人体検出センサ22aと、ノズル装置30等による
局部洗浄の動作状態や設定状態を表示する表示部22b
と、リモコン50から発せられた信号(例えば、赤外領
域の光信号)を受光するリモコン受光部22cを有す
る。
【0033】これら人体検出センサ22aや表示部22
b、リモコン受光部22c並びに開口17cの曲面部1
7bにおける設置範囲Xは、図6に示すように、便蓋1
2が便器開口部を閉鎖した閉位置とこの開口部を開放し
た開位置とに亘る便蓋12の開閉範囲X0に含まれるよ
う、当該開閉範囲に合致した位置とされている。なお、
このように上記の設定範囲Xが開閉範囲X0に含まれる
のは、図示するように、便蓋12が洋式便器の開口部を
開閉する蓋部分12aをその回転中心軸からオフセット
して備えるためであり、便蓋12が回転中心軸から水平
に蓋部分12aを有するならば、上記設置範囲Xは開閉
範囲X0にほぼ一致するよう合致する。
【0034】また、この便座・便蓋支持体17は、その
曲面部17bを少なくとも人体検出センサ22a等の設
置範囲Xに亘って覆うカバー18を着脱自在に有する。
このカバー18は、ポリプロピレン等の光透過性の高い
樹脂で形成されており、曲面部17bに倣った曲面形
状、即ち、便蓋12並びに便座14の回転中心軸と同心
の円弧形状とされている。よって、人体検出センサ22
aや表示部22b並びにリモコン受光部22cは、曲面
部17bに装着されたカバー18により覆われる。な
お、カバー18には、便座・便蓋支持体17の開口17
cと重なる開口18aが空けられている。
【0035】人体検出センサ22aは、赤外領域等の光
を発する発光部と反射した光を受光する受光部とが組み
合わされた反射型の光電センサや、超音波を発する受信
器と反射した超音波を受信する受信器とが組み合わされ
た超音波センサである。そして、これら発光部・受光部
あるいは発信器・受信器が曲面部17bの上記設置位置
に位置するよう、便座・便蓋支持体17に組み込まれて
カバー18で覆われており、便器前方での使用者の起立
もしくは着座を検出する。リモコン受光部22cも同様
である。この場合、便器前方での使用者の起立と着座と
は、センサの距離の相違により減衰が起きるので、受光
量や受信量のレベルから区別して検出される。
【0036】なお、人体検出センサ22aを上記の受光
部や受信器とし、人体検出センサ22aと対向するトイ
レ内壁等にセンサを指向した受光部や発信器を設置する
ように構成し、人体検出センサ22aを透過型のものと
してもよい。そして、この透過型のセンサ構成の人体検
出センサ22aで便器前方での使用者の起立と着座を区
別して検出するには、起立検出のための受光部・受信器
と着座検出のための受光部・受信器とを別に用意し、そ
れぞれの検出に適したトイレ内壁位置に各発光部・発信
部を設置すればよい。
【0037】表示部22bは、それぞれの表示箇所にお
ける便座・便蓋支持体17内部にLED等の発光デバイ
スを設置して構成することができる。また、光ファイバ
や透明なガラス板やアクリル板等の光伝送材をそれぞれ
の表示箇所に設置し、隣接する表示箇所間で光が漏れな
いよう遮光する。そして、各光伝送材に個別に光を入射
するLED等の発光デバイスを便座・便蓋支持体17内
部に設置して構成することもできる。
【0038】また、便座・便蓋支持体17には、本体1
6に内蔵された温風ファン33から温風を導く温風管路
17dがその内部下端に固定されている。よって、温風
ファン33が温風の送り出しを開始すると、その温風
は、図5に白抜き矢印で示すように、温風管路17dを
経て開口17cに導かれ、便座14に着座した使用者の
背中に向けて吹き出される。
【0039】次に、便蓋12、便座14について説明す
る。図7は、便蓋12の要部を破断して示す要部破断
図、図8は、図7の右方向矢視図であり回転軸部材40
を介した便座・便蓋支持体17への回転軸支の様子を説
明する説明図である。図9は、便座14の概略斜視図、
図10は、便座14の要部を破断して示す要部破断図で
ある。
【0040】これら図面と図1ないし図2に示すよう
に、便蓋12は、便器の開口部を塞ぐ蓋部分12aを有
し、その後端側に、後述の回転軸部材40を介して便座
・便蓋支持体17に回転自在に支持される便蓋支持部1
2bを二股状に有する。この便蓋支持部12bは、蓋部
分12aから上方に湾曲傾斜した連結部12cを介在さ
せて、この蓋部分12aから延出形成されている。連結
部12cは、図7に示すように、便蓋12が便座・便蓋
支持体17に回転軸支された状態において、便座・便蓋
支持体17の曲面部17bにおけるカバー18と接近し
た端部12dを蓋部分12aに連結させている。なお、
図7において、曲面部17bに装着されたカバー18は
省略されている。
【0041】便蓋支持部12bは、図8に示すように、
便座・便蓋支持体17の端面側に、便座14の後述の便
座支持部14bを覆うように形成された円弧状のカバー
部12eと、便蓋側面まで円柱状に厚肉形成された肉厚
端部12fとを有する。この肉厚端部12fに、回転軸
部材40をかん合固定するためのかん合孔12gが空け
られている。回転軸部材40は、便座・便蓋支持体17
のかん合孔17aにかん合し回転中心軸となる軸部分4
0aと、この軸部分40aの軸心を中心に回転自在な第
1、第2外筒軸部分40b、40cを有する。そして、
第1、第2外筒軸部分40b、40cが便蓋支持部12
bにおけるかん合孔12gと便座14の便座支持部14
bを貫通するかん合孔14kとにかん合固定され、軸部
分40aがかん合孔17aにかん合するようにはめ込ま
れる。これにより、便蓋12と便座14は、上記したよ
うに便座・便蓋支持体17で回転自体に支持されること
になる。この場合、第1外筒軸部分40bにより、便蓋
12は、便座・便蓋支持体17に支持された状態で単独
回転可能となり、第2外筒軸部分40cにより、便座1
4は、単独および便蓋・便座一体での回転が可能とな
る。なお、上記したソフト開閉は、第1、第2外筒軸部
分40b、40cに内部側からスプリングにより抵抗を
かけ、その回転動作にブレーキをかけることで実現され
ている。
【0042】便座14は、図9および図10に示すよう
に、便器の開口部上縁に重なる便座部分14aを有し、
その後端側に、回転軸部材40を介して便座・便蓋支持
体17に回転自在に支持される便座支持部14bを二股
状に有する。この便座支持部14bは、便座部分14a
から上方に湾曲傾斜した連結部14cを介在させて、こ
の便座部分14aから延出形成されている。連結部14
cは、図10に示すように、便座14が便座・便蓋支持
体17に回転軸支された状態において、便座・便蓋支持
体17の曲面部17bにおけるカバー18(図示省略)
と接近した端部14dを有する。連結部14cは、便座
支持部14bの外側および便座両側面においても、便座
部分14aから形成されている。そして、この連結部1
4cは、便座支持部14bの外側においてほぼ水平に延
びた鞍部14eとされており、便蓋12が単独回転する
ときの便座支持部12bとの干渉回避が図られている。
【0043】便座支持部14bは、その略中央にかん合
孔14kを有する。そして、このかん合孔14kに回転
軸部材40の第1外筒軸部分40b(図8参照)がかん
合固定されることで、上記したように便座・便蓋支持体
17で回転自在に支持されることになる。
【0044】次に、局部洗浄装置10が行う局部洗浄に
ついて、説明する。図13は、本発明の一実施の形態に
かかる局部洗浄装置10の概略構成を表したブロック
図、図14は、局部洗浄装置10の電気制御系を表した
ブロック図である。図示するように、局部洗浄装置10
は、洗浄水をヒータにより瞬間的に所望の温度まで沸か
して人体局部に向けて噴出する、いわゆる瞬間式の洗浄
装置である。
【0045】図13において、局部洗浄装置10は、上
流側から順に説明すると、給水源に手動バルブVmを介
して接続される給水・止水部120と、熱交換器130
と、加圧部140と、洗浄水噴出部150と、断続部1
60と、電子制御装置100と、各種のセンサやスイッ
チとを備えている。局部洗浄装置10の各部は、スイッ
チやセンサからの信号に基づいて電子制御装置100に
より制御される。すなわち、給水源から給水された洗浄
水は、給水・止水部120により減圧されて熱交換器1
30に供給され、この熱交換器130で所望の温度にま
で加熱されてから、加圧部140に供給される。加圧部
140は、所定圧まで加圧して洗浄水噴出部150に供
給する。洗浄水噴出部150は、断続部160により所
定周期で断続的な洗浄水流にされた洗浄水を、ノズル先
端の噴出口から人体局部に向けて噴出し、これにより人
体局部を洗浄する。
【0046】次に、局部洗浄装置10の各部の構成及び
動作について詳細に説明する。図13において、給水・
止水部120は、給水源からの洗浄水に含まれているゴ
ミなどを除去するためのストレーナ121と、逆止弁1
22(たとえば、ダックビル)と、減圧弁(圧力制御
弁)123と、主電磁弁124と、リリーフ弁125と
を備えている。減圧弁(圧力制御弁)123は、給水源
の水圧を0.1MPaに減圧して、高い給水圧が熱交換
器130に加わるのを防止する弁である。また、主電磁
弁124は、後述する洗浄動作指令信号に基づいて開閉
することで洗浄水噴出部150から洗浄水を人体局部に
向けて噴出または停止するための弁である。さらに、リ
リーフ弁125は、所定圧(0.25MPa)以上で開
弁することにより、減圧弁123が故障した場合であっ
ても熱交換器130へ所定(0.25MPa)以上の水
圧が加わるのを防止して熱交換器130を保護するため
の弁である。
【0047】また、熱交換器130は、主電磁弁124
側に接続された熱交換器132と、緩衝貯湯槽136と
を接続することにより構成されている。熱交換器132
は、熱交換槽132aにヒータ132bを内蔵して、ヒ
ータ132bへの通電量を制御することにより所望の温
度の洗浄水を供給するものであり、瞬間式の熱交換器で
あることから、連続的に給水源から供給される洗浄水を
所望の温度まで加熱することができるヒータ容量に設定
されている。
【0048】緩衝貯湯槽136は、熱交換器132の出
湯側に接続されるとともに、熱交換器132より高い水
位となるように配置された槽であり、断続部160によ
る洗浄水の断続噴出による脈動を吸収する作用を有して
いる。すなわち、緩衝貯湯槽136は、断続部160か
ら熱交換器132へ伝わる脈動を緩和して、熱交換器1
32内の温度を均一にすることにより温度の制御特性を
安定させている。また、緩衝貯湯槽136内には、フロ
ートスイッチ137が設置されている。フロートスイッ
チ137は、緩衝貯湯槽136内の温水の水位を検出す
るものであり、緩衝貯湯槽136が熱交換器132より
上方に配置されていることから、熱交換器132内の空
気の有無を検出して空焚きを防止するセンサとして作用
する。この緩衝貯湯槽136の下流側には、バキューム
ブレーカ138が接続されており、管路を大気開放する
ことで洗浄水噴出部150側からの洗浄水の逆流を防止
している。
【0049】また、加圧部140は、加圧ポンプ141
を備えており、熱交換器130から供給される洗浄水を
加圧して洗浄水噴出部150に供給する。加圧ポンプ1
41は、ラインポンプから形成されており、減圧弁(圧
力制御弁)123で0.1MPaに減圧された水圧を
0.2MPaまで高めるポンプ容量を備えている。
【0050】洗浄水噴出部150は、切換弁151と、
洗浄ノズル152と、ノズル駆動部156と、空気混入
部157とを備えている。すなわち、切換弁151は、
電子制御装置100からの制御信号を受けて、ステッピ
ングモータの駆動により、管路開放と流量調整を行う3
ポートの電磁弁であり、各ポートに接続された流路を選
択的に連通するモードと、各ポートを全開にするモード
とを備えている。
【0051】図15は、洗浄ノズル152を示す断面
図、図16は、洗浄ノズル152の先端部のノズルヘッ
ド154の付近を示す断面図である。図示するように、
洗浄ノズル152は、内部に洗浄水流路を有するノズル
本体153と、その先端に着脱可能なノズルヘッド15
4とを有する。ノズル本体153は、その軸線方向に沿
って2系統の洗浄水流路を有し、つまり、お尻洗浄のた
めの第1流路153aと、ビデ洗浄のための第2流路1
53bを設けている。また、ノズルヘッド154は、ノ
ズル本体153先端に水密に取り付けられ、第1流路1
53aと同径でこれに連続した第1噴出口155aと、
第2流路153bと同径でこれに連続した第2噴出口1
55bとを有し、第1流路153aを流れた洗浄水が第
1噴出口155aを介してお尻洗浄を行い、第2流路1
53bを流れた洗浄水が第2噴出口155bを介してビ
デ洗浄を行う。
【0052】また、図13に戻り、上記ノズル駆動部1
56は、洗浄ノズル152を進退駆動させるためのノズ
ル駆動モータ156aを有する。ノズル駆動モータ15
6aは、図示しないプーリ、ベルト等を有する駆動伝達
機構を介して洗浄ノズル152と係合されている。この
ノズル駆動モータ156aは、電子制御装置100から
の制御信号により正逆回転駆動して、洗浄ノズル152
を図示しない本体ケーシング内の待機位置からお尻洗浄
位置あるいはその前方のビデ洗浄位置に進出させたり、
両洗浄位置から待機位置に待避させたりする。
【0053】また、洗浄水噴出部150の空気混入部1
57は、洗浄水に空気を混入させるものであり、加圧部
140の下流側に設置されており、空気ポンプ157a
と空気流量調整弁157bとを備えている。空気ポンプ
157aの駆動により圧送された圧搾空気は、空気流量
調整弁157bで流量調整されて、図16に示す空気流
路157cを介して第1流路153aまたは第2流路1
53bに吹き込まれる。この圧搾空気の吹き込みによ
り、第1または第2流路153a、153bを流れる断
続された洗浄水流が圧搾空気との摩擦力で微小の水塊と
なる。この微小の水塊は、噴出口155から噴出されて
も互いに再度結合し難い状態になっている。
【0054】洗浄水噴出部150には、洗浄ノズル15
2の第1噴出口155aまたは第2噴出口155bから
噴出されない余剰の洗浄水をノズル洗浄に利用するため
の流路158を備えている。
【0055】また、断続部160は、洗浄水噴出部15
0の切換弁151の下流側に接続され、電子制御装置1
00からの制御信号によりオンオフする電磁式の断続弁
162を備えている。この断続弁162は、所定周期
(約70Hz)でデューティー比制御されることにより
加圧ポンプ141で加圧した洗浄水流を断続した出力と
することが可能な弁である。図17は、断続弁162に
加える制御信号を示すタイミングチャート、図18は断
続弁162から流出する洗浄水量及び流速を示すタイミ
ングチャートである。
【0056】いま、断続弁162を制御する所定周波数
がFwの場合において、その周期をT1とし、オン時間
がt1であるときに、デューティー比が(t1/T1)
×100(%)で表わされ、このときの洗浄水の水量
は、連続流と比べてデューティー比で表わされる値まで
少なくなる。こうした断続流の水量は、図18に示すよ
うに、最大流量Qmaxから最小流量Qminの範囲で
増減することになる。なお、最小流量Qminは、最大
流量Qmaxの10%程度の少ない水量に設定するほ
か、完全に遮断されると0とするように、後述する断続
流の状態に応じて変更される。
【0057】次に、電子制御装置100及び電子制御装
置100により制御される主電磁弁124などの駆動部
について説明する。図14に示すように、電子制御装置
100は、CPU、ROM、RAM等を有する論理演算
回路として構成され、局部洗浄装置10における種々の
制御を実行する。電子制御装置100には、各種の設定
ボタンの信号やセンサの出力を入力する。すなわち、使
用者に操作されその使用意図を電気信号に変換して電子
制御装置100に出力する操作部220を備えている。
操作部220は、リモートコントローラから構成されて
おり、局部洗浄に付随する種々の指令を使用者のボタン
操作に伴い電子制御装置100に出力すべく、各種の操
作ボタンを備える。
【0058】本実施例では、局部洗浄装置10のオンオ
フを行うメインスイッチ221aと、局部の洗浄を開始
するためのお尻洗浄ボタン221bやビデ洗浄ボタン2
21c、停止ボタン221d、水勢などに強弱の変化を
つけた洗浄水の噴出を設定するマッサージ設定ボタン2
21e、洗浄ノズル152を揺動させた局部の洗浄を設
定するムーブ設定ボタン221f、洗浄水の温度を調節
する吐水温設定ボタン221g、洗浄強度を設定する水
勢設定ボタン221h、洗浄水の水量を設定する水量設
定ボタン221i、等を設けている。
【0059】また、この操作部220は、出力装置とし
て、これらの各種操作ボタンによる操作の結果をランプ
や液晶によって表示する表示部22bを、上記各ボタン
と共に備える。また、センサとして、図示しない便座に
使用者が着座したことを検出する着座センサ211と、
熱交換器130の前後に設けられて入水温度と出水温度
とをそれぞれ検出する入水温センサ212及び出水温セ
ンサ213と、フロートスイッチ137と、圧力センサ
215と、流量センサ216が設けられている。圧力セ
ンサ215は、加圧ポンプ141から流出する洗浄水流
の圧力を検出するセンサであり、流量センサ216は、
加圧ポンプ141に流入する流量を検出するセンサであ
る。
【0060】上記電子制御装置100は、上記入水温セ
ンサ212及び出水温センサ213からの出力信号を受
けて、吐水温設定ボタン221gによる吐水温度設定値
に向かうように、ヒータ132bをオン/オフすること
により、貯留洗浄水を適温に維持するようにフィードバ
ック制御を実行する。また、電子制御装置100は、フ
ロートスイッチ137からの水位信号の入力状態に応じ
てヒータ132bは主電磁弁124を制御し、空焚き防
止や水位維持を図っている。
【0061】また、電子制御装置100は、流量センサ
216からの検出信号を受けて、加圧ポンプ141など
の異常動作により過度の流量が発生した時や、断水など
の異常時に、加圧ポンプ141を停止し、ヒータ132
bへの通電を停止し、給水・止水部120の主電磁弁1
24を閉成し、洗浄ノズル152を収納する動作を行
う。
【0062】次に、局部洗浄装置10について説明す
る。いま、使用者が操作部220のお尻洗浄ボタン22
1bを操作すると、操作部220からの操作信号が赤外
光により電子制御装置100に送信され、この信号によ
って局部洗浄装置10の洗浄動作が作動する。まず、給
水・止水部120の主電磁弁124が開き、給水源から
の洗浄水が熱交換器132へ導かれる。洗浄水は熱交換
器132内のヒータ132bによって適温に加熱された
後、緩衝貯湯層136を通過し、加圧ポンプ141によ
って加圧される。加圧された洗浄水は切換弁151でお
尻洗浄、ビデ洗浄などの各流路の中からノズル本体15
3内の第1流路153aに接続される。加圧部140に
よって加圧された洗浄水は、断続部160により所定周
期で断続されて断続流となり、空気混入部157によっ
て空気が混入された後に、洗浄ノズル152の噴出口1
55から人体局部に向かって噴出される。
【0063】このように、局部洗浄装置10内を流れる
洗浄水の圧力は、給水源から洗浄水噴出部150の噴出
口155まで変動するが、その圧力は、図19に示すよ
うに表される。すなわち、給水源からの給水圧がPwで
あると、減圧弁123により0.1MPa程度にまで下
げられた後に、加圧ポンプ141により0.2MPaま
で上げられ、さらに断続弁162により所定周波数(5
〜70Hz)で断続されて洗浄ノズル152に供給され
ることになる。そして、洗浄ノズル152の噴出口55
から人体局部に向けて洗浄水が断続して噴出される。図
20は洗浄ノズル152の噴出口155から洗浄水が噴
出している状態を示す説明図であり、図21(A)は第
1噴出口55aから連続流が噴出している状態、図21
(B)は断続流が噴出している状態、図21(C)は断
続流が空気混入により分散して噴出している状態をそれ
ぞれ示す。
【0064】図23は、図13における減圧弁(圧力制
御弁)123の詳細な構造を説明するための説明図であ
る。この減圧弁123は、電磁弁124が開状態にある
とき、該電磁弁124に作用する水圧を0.1MPaに
保つようになっている。また、電磁弁124が閉状態に
あるとき、該電磁弁124に作用する水圧を0.2MP
aに保つようになっている。入口458と出口460を
連通する通路462を備えた弁本体464を有し、この
通路462を横切って弁座466が配置してある。弁座
466は、ナット468を用いて弁軸470に固定され
た閉鎖部材472によって開閉されるもので、図示した
ようにこの閉鎖部材472は弁座466の下流に配置さ
れている。
【0065】閉鎖部材472は、ばね受けとして作用す
るスカート部474を有し、このスカート474に支承
されたスプリング476により閉鎖部材472は開弁方
向に付勢されている。本体464には弁座466と同軸
的にボア478が形成してあり、閉鎖部材のスカート4
74はこのボア478によって摺動自在に案内されてい
る。閉鎖部材472と蓋482との間には弁座466下
流の二次圧力を受圧する二次圧力室484が形成され
る。閉鎖部材472のスカート474には開口486が
設けてあり、二次圧力を圧力室484内に導入するよう
になっている。或いは、ボア478に対するスカート4
74の嵌合いを充分緩くすることにより、二次圧力を圧
力室484内に導入してもよい。
【0066】弁座466の上流において、弁本体464
には弁座466と同軸的な段付きボア488が形成して
あり、このボア488の肩部には入口458における一
次圧力を受圧するためのダイアフラム490がリテーナ
492により固定してある。ダイアフラム490の有効
受圧面積は弁座466の有効面積に等しくなるように設
定してある。従って、図24に示した閉止状態におい
て、入口458の一次圧力によって閉鎖部材472が受
ける力は、該一次圧力によってダイアフラム490が反
対方向に受ける力に等しい。
【0067】図示したように、ダイアフラム490の中
央部は弁軸470に螺合されたナット494によって弁
軸470のフランジ496に締結されている。ナット4
94はリテーナ492に摺動自在に嵌合されており、弁
軸470の移動に伴いダイアフラム490が撓む時にダ
イアフラム490を案内し、ダイアフラム490の損傷
を防止するようになっている。
【0068】閉鎖部材472のうち弁座466に面する
部分には、エラストマーなどからなる弾性シール部材4
98が設けてあり、弁座466を弾力的にシールするよ
うになっている。
【0069】主として図23を参照してこの減圧弁44
8の作動を説明するに、図23に示したように閉鎖部材
472の弾性シール部材498が弁座466に接触して
いる時には、入口458における一次圧力P1はダイア
フラム490に上向きに作用すると共に、閉鎖部材47
2に下向きに作用する。本実施例においては、ダイアフ
ラム490の受圧面積と弁座466の有効面積とは等し
いので、一次圧力によってダイアフラム490が受ける
力と閉鎖部材472が受ける力とは等しく、弁軸470
を介して逆方向に作用するこれらの力は互いに相殺され
る。
【0070】他方、閉鎖部材472には、弁座466よ
り下流の二次圧力P2が二次圧力室484から作用す
る。この二次圧力P2は弁座466の有効面積について
閉鎖部材472に作用し、閉鎖部材472に上向きの力
を作用させる。同時に、閉鎖部材472はスプリング4
76により下向きの力を受ける。従って、一義的には、
閉鎖部材472の位置は、二次圧力P2による上向きの
力とスプリング476による下向きの力との釣り合いに
より定まる。
【0071】図23に示したように閉鎖部材472の弾
性シール部材498が弁座466に丁度接触している時
には、二次圧力P2はスプリング476の付勢力のみに
より定まる。二次圧力P2がスプリング476により定
まる設定値より低い間は、スプリング476により閉鎖
部材472に作用する力は二次圧力室484内の水圧に
より閉鎖部材472に作用する力に打ち勝ち、閉鎖部材
472を開弁方向(下向き)に付勢するので、水は弁座
466の下流に流れ、二次圧力P2の上昇を許容する。
【0072】反対に、二次圧力P2がスプリング476
により定まる設定値より高くなると、二次圧力室484
内の水圧により閉鎖部材472に作用する力が増大し、
スプリング476の作用に打ち勝って閉鎖部材472を
より強く弁座466に押圧する。二次圧力P2が次第に
高くなるにつれて、閉鎖部材472は益々強く弁座46
6に押圧され、弁座466はエラストマー製シール部材
498を弾性圧縮変形させながら次第に弾性シール部材
498に食い込むであろう。これに伴い、閉鎖部材47
2は弾性シール部材498の弾性圧縮変形に応じた力を
受ける。最終的には、二次圧力室484内の水圧により
閉鎖部材472に作用する力が、スプリング476によ
る力とシール部材498の弾性変形による力との和に釣
り合った時点で、閉鎖部材472による弁座466の締
め切りが行われる。
【0073】このように、この減圧弁448の二次圧力
は若干のヒステリシスを示すが、弁座466の締め切り
が行われた時には弁座466は十分な力で弾性シール部
材498に弾力的に食い込んでいるので、弁座における
漏れを十分に防止することができる。したがって、電磁
弁124が開状態にあるとき、該電磁弁124に作用す
る水圧を0.1MPaに保ち、また、電磁弁124が閉
状態にあるとき、該電磁弁124に作用する水圧を0.
2MPaに保つことができる。なお、本実施例の場合、
電磁弁の負荷が小さいのでダイヤフラムが不要となり、
電磁弁124としては直動式を用いることができ、コス
ト安となる。
【0074】図25は、洋式便器Tに配設された他の変
形例の局部洗浄装置10Bの概略斜視図、図26は、こ
の局部洗浄装置10Bの概略縦断面図である。図27は
便蓋12を開いた状態の、図28は、便蓋12並びに便
座14を開いた状態の概略斜視図である。これら図面に
示すように、この変形例は、便蓋・便座を回転自在に支
持する便座・便蓋支持体17を本体16の後方上端(頂
点部)に設けた点に特徴がある。
【0075】本体16は、その断面図が略三角形とされ
ており、洋式便器Tに配設された場合の頂点部に、便座
・便蓋支持体17を有する。この便座・便蓋支持体17
は、傾斜面16cの一部分が半円形状で隆起するように
されている。この変形例であっても、便蓋12並びに便
座14は、二股状に形成されたそれぞれの便蓋支持部1
2b、14bを便座・便蓋支持体17の左右に配置さ
せ、回転軸部材40(図示省略)にて便座・便蓋支持体
17に回転自在に支持されている。また、便座・便蓋の
回転中心軸KJと同心の円弧形状とされている。
【0076】このため、図27、図28に示すように、
便蓋・便座が上下回転して連結部12c、14cの端部
12d、14dが回転中心軸KJを中心に円弧軌跡12
hk、14hkで回転移動しても、端部12d、14d
と曲面部17bとが干渉することはない。
【0077】また、この変形例の局部洗浄装置10Bで
は、便座・便蓋支持体17を本体16の後方上端に設け
て、便座14の回転支持箇所を便座部分14bから離し
た。これにより、便座支持部14bまでの連結部14c
を広くして、この連結部14cを便座部分14aから便
座支持部14bにかけて上方に緩やかに湾曲して連続傾
斜するようにした。このため、このような連結部14c
を便蓋12の開状態時に露呈させるので、便座への着座
使用者に違和感を与えることがない。しかも、この連結
部14cを広くしたことと相俟って、便座14への着座
感を高めることができる。
【0078】更に、この変形例の局部洗浄装置10Bで
は、便座・便蓋支持体17を傾斜面16cの一部分が半
円形状で隆起するようにしたので、便座・便蓋支持体1
7と本体16の一体感が増す。よって、質感や意匠性は
もちろん商品価値をより一層高めることができる。
【0079】なお、この変形例の局部洗浄装置10bの
本体16には、図13にてブロック図で示す構成部品が
内蔵されていることは勿論である。
【0080】図29は、別の変形例の局部洗浄装置10
Cの概略斜視図である。この変形例は、便蓋12の便蓋
支持部12bを後端側中央に設け、この便蓋支持部12
bを左右の便座・便蓋支持体17で回転自在に軸支する
ようにし、この左右の便座・便蓋支持体17の曲面部1
7bを回転中心軸KJと同心の円弧形状とした。よっ
て、この別の変形例であっても、この左右の便座・便蓋
支持体17と便蓋12の端部12dとの間の隙間は僅か
となる。
【0081】図30は、また別の変形例の局部洗浄装置
の要部拡大断面図である。この変形例は、便蓋12並び
に便座14の端部12d、14dと便座・便蓋支持体1
7の曲面部17dとの間の隙間が一定であることを利用
して、曲面部17bの清掃性を高めた点に特徴がある。
即ち、図示するように、便蓋12並びに便座14の端部
12d、14dの近傍に、ゴム、樹脂等から形成した柔
らかなスイーパー13a、15aを着脱自在に装着する
(図30(a))。
【0082】また、この端部近傍に、柔軟である程度の
いわゆる腰の強さをもった繊維、糸状物(樹脂等)を植
毛したブラシ13b、15bを着脱自在に装着する(図
24(b))。こうすれば、端部12d、14dが曲面
部17bから一定の間隔をもって円弧軌跡12hk、1
4hkで回転移動する際に、スイーパー13a、15a
やブラシ13b、15bにより便座・便蓋支持体17の
清掃が完了するので、使用者の清掃頻度が低くなり好ま
しい。また、便蓋12や便座14を開いた状態では、ス
イーパー等の装着箇所が便器前方を向くので、汚れたス
イーパー等を容易に交換でき好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の局部洗浄装置10の外観を表す概略斜
視図
【図2】本発明の局部洗浄装置10の(A)正面図、
(B)右側面図、(C)背面図、(D)左側面図
【図3】本発明の局部洗浄装置10における本体16の
概略斜視図
【図4】本発明の局部洗浄装置10における本体16の
側面図
【図5】本発明の局部洗浄装置10における本体16の
中央概略断面図
【図6】本発明の人体検出センサ22aや表示部22
b、リモコン受光部22c並びに開口17cの設置範囲
Xを説明するための説明図
【図7】本発明の局部洗浄装置10における便蓋12の
要部を破断して示す要部破断図
【図8】本発明の局部洗浄装置10における回転軸部材
40を介した便座・便蓋支持体17への回転軸支の様子
を説明する説明図
【図9】本発明の局部洗浄装置10における便座14の
概略斜視図
【図10】本発明の局部洗浄装置10における便座14
の要部を破断して示す要部破断図
【図11】本発明の局部洗浄装置10における便蓋12
が開状態にある場合の概略斜視図
【図12】本発明の局部洗浄装置10における便蓋12
と便座14が共に開状態にある場合の概略斜視図
【図13】局部洗浄に関与する局部洗浄装置10の概略
機器構成を模式的に表したブロック図
【図14】本発明の局部洗浄装置10の制御系を表した
ブロック図
【図15】本発明の局部洗浄装置10における洗浄ノズ
ル152を示す断面図
【図16】本発明の局部洗浄装置10における洗浄ノズ
ル152の先端部のノズルヘッド154付近を示す断面
【図17】本発明の局部洗浄装置10における断続弁1
62に加える制御信号を示すタイミングチャート
【図18】本発明の局部洗浄装置10における断続弁1
62から流出する(A)洗浄水量の時間変化を表す図、
(B)流速の時間変化を表す図
【図19】本発明の局部洗浄装置10における水路の水
圧を説明する説明図
【図20】本発明の局部洗浄装置10における、(A)
第1噴出口155aから連続流が噴出している状態、
(B)断続流が噴出している状態、(C)断続流が気泡
混入により分散して噴出している状態をそれぞれ説明す
る説明図
【図21】断続流の水塊が増大している状態を説明する
説明図
【図22】従来の局部洗浄装置の電磁弁、減圧弁を示す
説明図
【図23】本発明の局部洗浄装置10における減圧弁の
構造・動作を説明するための説明図
【図24】本発明の局部洗浄装置10における減圧弁の
構造・動作を説明するための説明図
【図25】洋式便器Tに配設された他の変形例の局部洗
浄装置10Bの概略斜視図
【図26】図25の局部洗浄装置10Bの概略縦断面図
【図27】図25の便蓋12を開した状態の局部洗浄装
置10Bの概略斜視図
【図28】図25の便蓋12並びに便座14を開いた状
態の局部洗浄装置10Bの概略斜視図
【図29】別の変形例の局部洗浄装置10Cの概略斜視
【図30】また別の変形例の局部洗浄装置の要部拡大断
面図
【符号の説明】
10…局部洗浄装置、16…本体、17…便座・便蓋支
持体、120…給水・止水部、121…ストレーナ、1
22…逆止弁、123…減圧弁(圧力制御弁)、124
…主電磁弁、125…リリーフ弁、132…熱交換器、
132b…ヒータ、136…緩衝貯湯槽、137…フロ
ートスイッチ、138…バキュームブレーカ、140…
加圧部、141…加圧ポンプ、150…洗浄水噴出部、
151…切換弁、152…洗浄ノズル、153…ノズル
本体、153a…第1流路、153b…第2流路、15
4…ノズルヘッド、155…噴出口

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者からの吐水/止水指令に応じた電
    磁弁の開/閉動作により、給水圧P1で給水された洗浄
    水の該使用者局部への吐出/止水が可能な局部洗浄装置
    において、 前記電磁弁が閉状態にあるときの該電磁弁の入口圧力P
    2と、前記電磁弁が開状態にあるときの該電磁弁の入口
    圧力P3とが、P1>P2>P3の関係を満足する圧力
    制御弁を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の局部洗浄装置におい
    て、 P1=0.7MPa、P2=0.2MPa、P3=0.
    1MPaであることを特徴とする局部洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2に記載の局部洗浄装置
    において、 前記電磁弁を通過した洗浄水を瞬間的に加熱する瞬間加
    熱手段を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に記載の局部洗浄装置
    において、 前記圧力制御弁を内蔵した本体と、 該本体の頂点近傍の支持部にて、開閉自在に支持された
    便蓋と、 を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記支持部の上部であって、該便蓋の開閉範囲と合致す
    る開閉合致領域に、光透過性の外壁部材を有することを
    特徴とする局部洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の局部洗浄装置におい
    て、前記開閉合致領域に、リモコン受光部を有すること
    を特徴とする局部洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項5ないし6に記載の局部洗浄装置
    において、前記開閉合致領域に、使用者の起立もしくは
    着座を非接触で検出する使用者検出センサを有すること
    を特徴とする局部洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7に記載の局部洗浄装置
    において、 前記外壁部材を着脱自在としたことを特徴とする局部洗
    浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項5ないし8に記載の局部洗浄装置
    において、 前記支持部の上部であって、該便蓋の開閉範囲と合致す
    る開閉合致領域に、使用者の背中を指向し、温風を吐風
    する開口を有することを特徴とする局部洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項5ないし9に記載の局部洗浄装
    置において、 前記支持部は、前記便蓋と便座を同一の軸にて支持する
    ことを特徴とする局部洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10に記載の局部洗浄
    装置において、 前記電磁弁は、直動式であることを特徴とする局部洗浄
    装置。
  12. 【請求項12】 使用者からの吐水/止水指令に応じた
    電磁弁の開/閉動作により、給水圧P1で給水された洗
    浄水の該使用者局部への吐出/止水が可能な局部洗浄装
    置において、 前記電磁弁が閉状態にあるときの該電磁弁の入口圧力P
    2と、前記電磁弁が開状態にあるときの該電磁弁の入口
    圧力P3とが、P1/2>P2>P3の関係を満足する
    圧力制御弁を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004267348A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Inax Corp 便蓋装置
JP2008173519A (ja) * 2008-04-14 2008-07-31 Inax Corp 便蓋装置

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JP2004267348A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Inax Corp 便蓋装置
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